JP2003086435A - 樹脂モールドコイル及びモールド変圧器 - Google Patents

樹脂モールドコイル及びモールド変圧器

Info

Publication number
JP2003086435A
JP2003086435A JP2001276780A JP2001276780A JP2003086435A JP 2003086435 A JP2003086435 A JP 2003086435A JP 2001276780 A JP2001276780 A JP 2001276780A JP 2001276780 A JP2001276780 A JP 2001276780A JP 2003086435 A JP2003086435 A JP 2003086435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
coil
transformer
winding
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001276780A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Kaizu
朋宏 海津
Hiroshi Tsutsui
宏 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001276780A priority Critical patent/JP2003086435A/ja
Publication of JP2003086435A publication Critical patent/JP2003086435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂硬化時の熱応力や変圧器運転時の熱応力
を緩和し、変圧器短絡事故時の電磁機械力に対する強度
の向上、また、内金型の代わりに繊維質材料に熱硬化性
樹脂を含浸し、予め硬化したFRP材を使う場合、巻線
時のテンションに対する強度を向上させ、信頼性の高い
樹脂モールドコイル及びモールド変圧器を提供する。 【解決手段】 巻線2と、巻線2の内周に配置され、繊
維質のガラス基材に熱硬化性樹脂を含有させ硬化したF
RP材1とからなり、巻線2の両端部を樹脂層4a、4
bで覆った樹脂モールドコイルにおいて、樹脂層4a、
4bとFRP材1との間に剥離性を有したシート5を設
け少なくとも一方の樹脂層端面とシート端面とをほぼ同
一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂モールドコイ
ル及びモールド変圧器であり、特に静止誘導機器の1つ
である変圧器を構成する樹脂モールドコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモールド変圧器は、特開昭55−
111116号公報、特開昭57−187921号公報
に見られるように、内金型の上に繊維質材料に熱硬化性
樹脂を含浸し、半硬化状態にしたプリプレグ材を巻回し
樹脂と一緒に硬化させていた。しかし、変圧器の短絡事
故時の電磁機械力に対する強度を向上させる場合や内金
型の代わりに繊維質材料に熱硬化性樹脂を含浸、予め硬
化させたFRP材を使う場合、繊維質材料としてガラス
基材が主に用いられる。また、内金型兼巻芯に内周絶縁
材料を捲回することも、特許第2579823号公報等
により提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のモールド変圧器
は、繊維質のガラス基材に熱硬化性樹脂を含有させ硬化
したFRP材を巻線の内周に配置していた。FRP材に
ガラス基材を使用すると、巻線導体の線膨張係数が、ア
ルミニウムは約2.35×10−5、銅は約1.65×
10−5となり、巻線導体の線膨張係数とガラス基材の
線膨張係数0.6×10−5の違いから、樹脂硬化時や
変圧器運転時に熱応力が発生すると、コイル端部の樹脂
層にクラックが発生することがあった。そして、そのク
ラックから水分、塵埃などが巻線内に浸入し、絶縁破壊
事故を起こす場合がある。そのため、繊維質のガラス基
材に熱硬化性樹脂の含有量を多くすることが提案されて
おり、FRP材の線膨張係数は大きくなって熱応力は緩
和されるが、FRP材の強度が低下し、変圧器短絡事故
時の電磁機械力に対する強度不足となり、また、内金型
の代わりに繊維質材料に熱硬化性樹脂を含浸、予め硬化
したFRP材を使う場合、巻線時のテンションに対する
強度不足となる。また、内金型の代わりに繊維質材料に
硬化させた熱硬化性樹脂を含浸、予め硬化したFRP材
を使う場合、巻線と剥離し易くなり、熱応力によりコイ
ル端部の樹脂層にクラックが発生し易い問題が生じてい
た。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
決するものであり、樹脂硬化時の熱応力や変圧器運転時
の熱応力を緩和し、変圧器短絡事故時の電磁機械力に対
する強度の向上、また、内金型の代わりに繊維質材料に
熱硬化性樹脂を含浸し、予め硬化したFRP材を使う場
合、巻線時のテンションに対する強度を向上させ、信頼
性の高い樹脂モールドコイル及びモールド変圧器を提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻線と、該巻
線の内周に配置され、繊維質のガラス基材に熱硬化性樹
脂を含有させ硬化したFRP材とからなり、巻線の両端
部を樹脂層で覆った樹脂モールドコイルにおいて、前記
樹脂層の少なくとも一方は、FRP材との間に、シート
端面がコイル端面とほぼ同一であり、かつ、剥離性のあ
るシートを有する樹脂モールドコイルである。
【0006】また、本発明は、上記樹脂層は、それぞ
れ、FRP材との間に、シート端面がコイル端面とほぼ
同一であり、かつ、剥離性のあるシートを有する樹脂モ
ールドコイルである。
【0007】そして、本発明は、上記樹脂層は、FRP
材との間に、複数枚の剥離性のあるシートを有する樹脂
モールドコイルである。
【0008】更に、本発明は、コイルと、該コイルに挿
入する鉄心とを備えるモールド変圧器において、前記コ
イルは、上記の樹脂モールドコイルであるモールド変圧
器である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明の樹脂モールドコイル及びモールド変圧器の実施
例について、図1〜図5を用いて説明する。図1は、実
施例1の樹脂モールドコイルの断面説明図である。図2
は、実施例1の樹脂モールドコイルの製作過程を示す断
面説明図である。図3は、実施例1の樹脂モールドコイ
ルを使用したモールド変圧器の説明図である。図4は、
実施例2の樹脂モールドコイルの断面説明図である。図
5は、実施例3の樹脂モールドコイルの断面説明図であ
る。
【0010】実施例1を説明する。本実施例の樹脂モー
ルドコイルは、モールド変圧器に使用され、断面図を図
1、製作過程の断面図を図2、そして、モールド変圧器
を図3に示す。樹脂モールドコイルは、巻線2と、FR
P材1とからなり、FRP材1の上に巻線2を施し、さ
らにその外周には絶縁層3を設け、巻線2の上下両端部
に樹脂層4a、4bを設ける。そして、樹脂層4aとF
RP材1の間にPETもしくはPEN(ポリエチレンナ
フタレート)などの剥離性のあるシート5を有する。シ
ート5の上下方向の一方の端面が樹脂層4aの上端面と
ほぼ同一となるようにする。剥離性のあるシート5を介
在させることにより、樹脂層4aとFRP材1とを剥離
させ、熱応力を緩和し、クラックの発生を防止すること
ができる。なお、シート5を挿入する側は樹脂層4b側
でもよい。
【0011】実施例1の樹脂モールドコイルの製造過程
を説明する。図2に示すように、シート5をコイル上部
の樹脂層4aから上方に突き出しておき、樹脂層4a、
4bを硬化後、切断し、図1のようにシート5の上下方
向の端面が樹脂層4aの上端面とほぼ同一となるようし
てもよい。
【0012】実施例1の樹脂モールドコイルを使用する
モールド変圧器の一例は、図3に示すように、鉄心8、
コイル9、上締金具10a、下締金具10bを備えてい
る。鉄心8は、コイル9に挿入する。コイル9は、実施
例1(図1参照)で説明した樹脂モールドコイルを使用
する。
【0013】実施例2を説明する。本実施例の樹脂モー
ルドコイルは、その断面図を図4に示すように、FRP
材1の上に巻線2を施し、さらにその外周には絶縁層3
を設け、巻線2の上下に樹脂層4a、4bを設ける。ま
た、樹脂層4a、4bとFRP材1の間にPETもしく
はPEN(ポリエチレンナフタレート)などの剥離性の
あるシート5を挿入する。この時、シート5の上下方向
の端面が樹脂層4a〜4bの上下端面とほぼ同一となる
ようにする。また、製造過程においてはシート5を樹脂
層4a〜4bから突き出しておき、樹脂層4a、4bを
硬化後、切断し、図3のように、シート5の上下方向の
端面が樹脂層4a、4bの上端面とほぼ同一となるよう
してもよい。
【0014】実施例3を説明する。本実施例の樹脂モー
ルドコイルは、その断面図を図5に示すように、FRP
材1の上に巻線2を施し、さらにその外周には絶縁層3
を設け、巻線2の上下に樹脂層4a、4bを設ける。ま
た樹脂層4a、4bとFRP材1の間にPETもしくは
PEN(ポリエチレンナフタレート)などの剥離性のあ
る複数枚のシート6a、6bを挿入する。
【0015】この時、シート6a、6bの上下方向の端
面が樹脂層4a、4bの上下端面とほぼ同一となるよう
にする。シートの枚数としては、2枚以上とする。ま
た、製造過程においてはシート6a、6bを樹脂層4
a、4bから突き出しおき、樹脂層4a、4bを硬化
後、切断し、図4のようにシート6a、6bの上下方向
の端面が樹脂層4a〜4bの上端面とほぼ同一となるよ
うしてもよい。また、実施例1のように樹脂層4aもし
くは4bの片側だけでもよい。複数枚のシートを介在さ
せることにより、より確実に樹脂層4aとFRP材1と
を剥離させ、熱応力を緩和し、クラックの発生を防止す
ることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明により、樹脂硬化時の熱応力や変
圧器運転時の熱応力を緩和し、変圧器短絡事故時の電磁
機械力に対する強度の向上、また、内金型の代わりに繊
維質材料に熱硬化性樹脂を含浸し、予め硬化したFRP
材を使う場合、巻線時のテンションに対する強度を向上
させ、信頼性の高い樹脂モールドコイル及びモールド変
圧器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の樹脂モールドコイルの断面説明図。
【図2】実施例1の樹脂モールドコイルの製作過程を示
す断面説明図。
【図3】実施例1の樹脂モールドコイルを使用したモー
ルド変圧器の一例の説明図。
【図4】実施例2の樹脂モールドコイルの断面説明図。
【図5】実施例3の樹脂モールドコイルの断面説明図。
【符号の説明】
1 FRP材 2 巻線 3 絶縁層 4a、4b 樹脂層 5、6a、6b シート 7 シートの突き出し部分 8 鉄心 9 コイル 10a 上締金具 10b 下締金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線と、該巻線の内周に配置され、繊維
    質のガラス基材に熱硬化性樹脂を含有させ硬化したFR
    P材とからなり、巻線の両端部を樹脂層で覆った樹脂モ
    ールドコイルにおいて、 前記樹脂層と前記FRP材との間に剥離性を有したシー
    トを設け、該少なくとも一方の樹脂層端面と該シート端
    面とをほぼ同一にしたことを特徴とする樹脂モールドコ
    イル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂モールドコイルにお
    いて、 前記樹脂層と前記FRP材との間に設けるシートを複数
    枚としたことを特徴とする樹脂モールドコイル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の樹脂モールドコイルにお
    いて、 前記樹脂層と前記FRP材との間に設けるシートの材質
    をPET又はPENとしたことを特徴とする樹脂モール
    ドコイル。
  4. 【請求項4】 コイルと、該コイルに挿入する鉄心とを
    備えるモールド変圧器において、 前記コイルは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹
    脂モールドコイルであることを特徴とするモールド変圧
    器。
JP2001276780A 2001-09-12 2001-09-12 樹脂モールドコイル及びモールド変圧器 Pending JP2003086435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276780A JP2003086435A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 樹脂モールドコイル及びモールド変圧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276780A JP2003086435A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 樹脂モールドコイル及びモールド変圧器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003086435A true JP2003086435A (ja) 2003-03-20

Family

ID=19101430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001276780A Pending JP2003086435A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 樹脂モールドコイル及びモールド変圧器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003086435A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1051986A (en) Synthetic resin packed coil assembly
US8154374B2 (en) Transformer winding and a method of reinforcing a transformer winding
KR850007525A (ko) 변압기의 제조방법
KR100217550B1 (ko) 초전도 코일 및 그 제조방법
JP2007282410A (ja) 回転電機の固定子コイル、回転電機の固定子コイルの製造方法、半導電性シート、半導電性テープ、および回転電機
JP3847958B2 (ja) 樹脂モールドコイル
JP2009240131A (ja) 回転電機の固定子コイルおよびその製造方法
JP2003086435A (ja) 樹脂モールドコイル及びモールド変圧器
JP2005110450A (ja) 低抵抗コロナ防止テープまたはシートおよび回転電機の固定子コイル
JP2930273B2 (ja) 電磁誘導機器巻線の製造方法
JP2895679B2 (ja) 超電導マグネット
JP2003319592A (ja) 回転電機用絶縁コイルおよびその製造法
JP4003445B2 (ja) モールドコイル及びモールド変圧器
JP3550071B2 (ja) 回転電機用プリプレグ絶縁コイル
JP5663322B2 (ja) 樹脂モールドコイル、及びそれを用いたモールド変圧器
JP2004134707A (ja) 樹脂モールドコイル、樹脂モールドコイルを用いたモールド変圧器及びモールド変圧器の製造方法
JP2500966Y2 (ja) 樹脂モ―ルドコイル
US20040185280A1 (en) Heat-resistant insulating film and insulating method
JPS6199311A (ja) 樹脂モールドコイル
JPH0638424A (ja) 高圧回転電機の固定子コイル
JP2604063B2 (ja) 電磁石用コイルの製造方法
JPS6015305Y2 (ja) 乾式変圧器巻線
JPS642429Y2 (ja)
JPS5857711A (ja) 浮上式鉄道の推進用樹脂成形コイル
JP2001176740A (ja) 貫通形変流器