JP2003086354A - Ｅｌインサート成形品 - Google Patents
Ｅｌインサート成形品Info
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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- B29C45/14811—Multilayered articles
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＥＬシートと成形樹脂との密着性を向上さ
せ、成形後に剥がれることのないＥＬインサート成形品
を提供する。 【解決手段】 透明フィルム１上に、加飾層７、透明電
極層２、発光層３、強誘電層４、背面電極層５および絶
縁層６を順次積層してＥＬシートＢを形成する。ＥＬシ
ートＢの表面側に、成形樹脂１０を射出してＥＬインサ
ート成形品である携帯電話のカバーを成形する。成形樹
脂１０は、隣接している透明フィルム１に用いられた樹
脂と同一の樹脂を用いる。または透明フィルム１に用い
られた樹脂とこれと異なる樹脂とのポリマーアロイを用
いる。または、透明フィルム１に用いられた樹脂よりも
融点が高い樹脂を用いる。成形樹脂は、ＥＬシートＢの
背面側である絶縁層６に隣接させて成形してもよく、こ
の場合には、絶縁層６に用いられた樹脂と同一、ポリマ
ーアロイ、融点が高い樹脂を用いる。
せ、成形後に剥がれることのないＥＬインサート成形品
を提供する。 【解決手段】 透明フィルム１上に、加飾層７、透明電
極層２、発光層３、強誘電層４、背面電極層５および絶
縁層６を順次積層してＥＬシートＢを形成する。ＥＬシ
ートＢの表面側に、成形樹脂１０を射出してＥＬインサ
ート成形品である携帯電話のカバーを成形する。成形樹
脂１０は、隣接している透明フィルム１に用いられた樹
脂と同一の樹脂を用いる。または透明フィルム１に用い
られた樹脂とこれと異なる樹脂とのポリマーアロイを用
いる。または、透明フィルム１に用いられた樹脂よりも
融点が高い樹脂を用いる。成形樹脂は、ＥＬシートＢの
背面側である絶縁層６に隣接させて成形してもよく、こ
の場合には、絶縁層６に用いられた樹脂と同一、ポリマ
ーアロイ、融点が高い樹脂を用いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や家電製
品等の外装部品、自動車の車両の内装品等に利用される
ＥＬインサート成形品に関する。
品等の外装部品、自動車の車両の内装品等に利用される
ＥＬインサート成形品に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のＥＬインサート成形品は、樹脂が
成形される側の片面または両面に、その成形樹脂と密着
性のよい物質を印刷等で製膜していた。
成形される側の片面または両面に、その成形樹脂と密着
性のよい物質を印刷等で製膜していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の構
成によっても、ＥＬシートの密着性がなお不十分であっ
た。
成によっても、ＥＬシートの密着性がなお不十分であっ
た。
【０００４】そこで本発明は、ＥＬシートと成形樹脂と
の密着性を向上させ、例えば、スイッチ等のように繰り
返し動作させても、ＥＬシートと成形樹脂とが剥離しな
いようにする。
の密着性を向上させ、例えば、スイッチ等のように繰り
返し動作させても、ＥＬシートと成形樹脂とが剥離しな
いようにする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のＥＬインサート
成形品は、ＥＬシートの片面側または両面側に成形樹脂
を射出して成形したＥＬインサート成形品において、前
記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接す
る層に用いられた樹脂と同一であることを特徴としてい
る。この構成により、成形樹脂の材料を隣接する樹脂の
材料と同一にしているので、成形樹脂の射出成形時に、
成形樹脂とこれに隣接する樹脂とが溶融密着し、強固に
接合し、成形後にＥＬシートと成形樹脂との接合個所か
ら剥がれる等の不都合は生じない。
成形品は、ＥＬシートの片面側または両面側に成形樹脂
を射出して成形したＥＬインサート成形品において、前
記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接す
る層に用いられた樹脂と同一であることを特徴としてい
る。この構成により、成形樹脂の材料を隣接する樹脂の
材料と同一にしているので、成形樹脂の射出成形時に、
成形樹脂とこれに隣接する樹脂とが溶融密着し、強固に
接合し、成形後にＥＬシートと成形樹脂との接合個所か
ら剥がれる等の不都合は生じない。
【０００６】また、ＥＬシートの片面側または両面側に
成形樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品にお
いて、前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂
に隣接する層に用いられた樹脂とこれと異なる樹脂との
ポリマーアロイであることを特徴としている。この構成
により、成形樹脂を隣接する樹脂と同一の材料を含むポ
リマーアロイを用いるようにしているので、成形樹脂の
射出成形時に、成形樹脂とこれに隣接する樹脂とが溶融
密着し、強固に接合し、成形後にＥＬシートと成形樹脂
との接合個所から剥がれる等の不都合は生じない。
成形樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品にお
いて、前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂
に隣接する層に用いられた樹脂とこれと異なる樹脂との
ポリマーアロイであることを特徴としている。この構成
により、成形樹脂を隣接する樹脂と同一の材料を含むポ
リマーアロイを用いるようにしているので、成形樹脂の
射出成形時に、成形樹脂とこれに隣接する樹脂とが溶融
密着し、強固に接合し、成形後にＥＬシートと成形樹脂
との接合個所から剥がれる等の不都合は生じない。
【０００７】また、ＥＬシートの片面側または両面側に
成形樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品にお
いて、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接する層に用
いられた樹脂は、前記成形樹脂とこれと異なる樹脂との
ポリマーアロイであることを特徴としている。この構成
により、ＥＬシートの成形樹脂に隣接する層に用いられ
る樹脂を隣接する成形樹脂と同一の材料を含むポリマー
アロイを用いるようにしているので、成形樹脂の射出成
形時に、ＥＬシートの成形樹脂に隣接する層に用いられ
た樹脂とこれに隣接する成形樹脂とが溶融密着し、強固
に接合し、成形後にＥＬシートと成形樹脂との接合個所
から剥がれる等の不都合は生じない。
成形樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品にお
いて、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接する層に用
いられた樹脂は、前記成形樹脂とこれと異なる樹脂との
ポリマーアロイであることを特徴としている。この構成
により、ＥＬシートの成形樹脂に隣接する層に用いられ
る樹脂を隣接する成形樹脂と同一の材料を含むポリマー
アロイを用いるようにしているので、成形樹脂の射出成
形時に、ＥＬシートの成形樹脂に隣接する層に用いられ
た樹脂とこれに隣接する成形樹脂とが溶融密着し、強固
に接合し、成形後にＥＬシートと成形樹脂との接合個所
から剥がれる等の不都合は生じない。
【０００８】また、ＥＬシートの表面側または背面側に
成形樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品にお
いて、前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂
に隣接する層に用いられた樹脂よりも融点が高い樹脂で
あることを特徴としている。この構成により、成形樹脂
の射出成形時に、隣接する樹脂を溶融させて強固に密着
し、成形後にＥＬシートと成形樹脂との接合個所から剥
がれる等の不都合は生じない。
成形樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品にお
いて、前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂
に隣接する層に用いられた樹脂よりも融点が高い樹脂で
あることを特徴としている。この構成により、成形樹脂
の射出成形時に、隣接する樹脂を溶融させて強固に密着
し、成形後にＥＬシートと成形樹脂との接合個所から剥
がれる等の不都合は生じない。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【００１０】図１は、ＥＬシートを射出成形金型にイン
サートして、ＥＬシートの表示面側に成形樹脂を射出し
てＥＬインサート成形品とした例の断面模式図である。
ＥＬシートＡの一例について説明する。まずポリカーボ
ネート（以下「ＰＣ」という。）の透明フィルム１上
に、透明電極膜２としてインジウム−錫酸化物（以下、
「ＩＴＯ」という。）を蒸着し、またはＩＴＯの針状結
晶をバインダ樹脂に分散させたものを印刷して透明電極
層とする。この例では透明フィルム１の厚さは１００μ
ｍに形成している。
サートして、ＥＬシートの表示面側に成形樹脂を射出し
てＥＬインサート成形品とした例の断面模式図である。
ＥＬシートＡの一例について説明する。まずポリカーボ
ネート（以下「ＰＣ」という。）の透明フィルム１上
に、透明電極膜２としてインジウム−錫酸化物（以下、
「ＩＴＯ」という。）を蒸着し、またはＩＴＯの針状結
晶をバインダ樹脂に分散させたものを印刷して透明電極
層とする。この例では透明フィルム１の厚さは１００μ
ｍに形成している。
【００１１】この透明電極膜２上に発光インクを印刷し
て発光層３とする。発光インクを構成する発光体として
は、Ｃｕをドープした硫化亜鉛（ＺｎＳ）を用いる。こ
の発光体をフッ素樹脂バインダとしてフッ化ビニリデン
と六フッ化プロピレンの共重合体を溶剤としてのメチル
エチルケトンに溶かしたバインダを用い、これらを混合
して攪拌し、発光インクを作る。この発光インクをスク
リーン印刷法等の方法によって透明電極膜２上に印刷
し、その後、加熱し乾燥させて発光層３を形成する。
て発光層３とする。発光インクを構成する発光体として
は、Ｃｕをドープした硫化亜鉛（ＺｎＳ）を用いる。こ
の発光体をフッ素樹脂バインダとしてフッ化ビニリデン
と六フッ化プロピレンの共重合体を溶剤としてのメチル
エチルケトンに溶かしたバインダを用い、これらを混合
して攪拌し、発光インクを作る。この発光インクをスク
リーン印刷法等の方法によって透明電極膜２上に印刷
し、その後、加熱し乾燥させて発光層３を形成する。
【００１２】この発光層３上に同様の方法によって印刷
して強誘電層４を形成する。強誘電層４を形成する絶縁
インクは、チタン酸バリウム（ＢａＴｉＯ3 ）からなる
高誘電体物質と上記のフッ素樹脂バインダとを混合して
攪拌することによって作る。強誘電層４上にカーボンイ
ンクを印刷し、加熱し乾燥することによって背面電極層
５を形成する。背面電極層５は、カーボン粉と銀粉およ
び銅粉とバインダであるポリエステルによって構成した
ものでもよい。背面電極層５上に絶縁層６を形成する。
絶縁層６は、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル（以下、「ＰＶＣ」という。）等、電気的に絶縁で
きるものであればよい。ポリエステルは複数の材料の総
称であり、具体的にはポリエチレンテレフタレート（以
下、「ＰＥＴ」という。）、ポリブチレンテレフタレー
ト（以下、「ＰＢＴ」という。）等が挙げられる。ま
た、アクリル樹脂も同様であって、具体的にはポリメタ
クリル酸メチル樹脂（以下、「ＰＭＭＡ」という。）等
が挙げられる。
して強誘電層４を形成する。強誘電層４を形成する絶縁
インクは、チタン酸バリウム（ＢａＴｉＯ3 ）からなる
高誘電体物質と上記のフッ素樹脂バインダとを混合して
攪拌することによって作る。強誘電層４上にカーボンイ
ンクを印刷し、加熱し乾燥することによって背面電極層
５を形成する。背面電極層５は、カーボン粉と銀粉およ
び銅粉とバインダであるポリエステルによって構成した
ものでもよい。背面電極層５上に絶縁層６を形成する。
絶縁層６は、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビ
ニル（以下、「ＰＶＣ」という。）等、電気的に絶縁で
きるものであればよい。ポリエステルは複数の材料の総
称であり、具体的にはポリエチレンテレフタレート（以
下、「ＰＥＴ」という。）、ポリブチレンテレフタレー
ト（以下、「ＰＢＴ」という。）等が挙げられる。ま
た、アクリル樹脂も同様であって、具体的にはポリメタ
クリル酸メチル樹脂（以下、「ＰＭＭＡ」という。）等
が挙げられる。
【００１３】このようにして製造されたＥＬシートＡを
不図示の射出成形金型のキャビティ形成面に挿置し、成
形樹脂１０を射出する。図１では成形樹脂１０をＥＬシ
ートＡの表面である発光面側、即ち、透明フィルム１に
隣接して成形するので、成形樹脂１０としては、透明フ
ィルム１と同じ材料であるＰＣを用いている。このよう
に透明フィルム１の材料と成形樹脂１０の材料とを同一
にしているので、成形樹脂の射出成形時に、成形樹脂１
０と透明フィルム１とが溶融密着し、強固に接合するの
で、成形後に成形樹脂１０と透明フィルム１との接合個
所から剥がれる等の不都合は生じない。
不図示の射出成形金型のキャビティ形成面に挿置し、成
形樹脂１０を射出する。図１では成形樹脂１０をＥＬシ
ートＡの表面である発光面側、即ち、透明フィルム１に
隣接して成形するので、成形樹脂１０としては、透明フ
ィルム１と同じ材料であるＰＣを用いている。このよう
に透明フィルム１の材料と成形樹脂１０の材料とを同一
にしているので、成形樹脂の射出成形時に、成形樹脂１
０と透明フィルム１とが溶融密着し、強固に接合するの
で、成形後に成形樹脂１０と透明フィルム１との接合個
所から剥がれる等の不都合は生じない。
【００１４】先の例では成形樹脂１０の材料を透明フィ
ルム１の材料と同一にしているが、これに限られない。
例えば、透明フィルム１の材料ＰＣと、これと異なる材
料、例えばアクリロニトリルブタジエンスチレン（以
下、「ＡＢＳ」という。）とを混合融解して生成したポ
リマーアロイ（ＰＣ／ＡＢＳ）を用いてもよい。このよ
うな成形樹脂１０の射出成形時には、成形樹脂中に透明
フィルム１の材料と同じ材料が含まれているので、先の
例と同様に両者が溶融密着し、強固に接合する。また、
逆に、透明フィルム１の材料を成形樹脂１０に対するポ
リマーアロイとして用いてもよい。
ルム１の材料と同一にしているが、これに限られない。
例えば、透明フィルム１の材料ＰＣと、これと異なる材
料、例えばアクリロニトリルブタジエンスチレン（以
下、「ＡＢＳ」という。）とを混合融解して生成したポ
リマーアロイ（ＰＣ／ＡＢＳ）を用いてもよい。このよ
うな成形樹脂１０の射出成形時には、成形樹脂中に透明
フィルム１の材料と同じ材料が含まれているので、先の
例と同様に両者が溶融密着し、強固に接合する。また、
逆に、透明フィルム１の材料を成形樹脂１０に対するポ
リマーアロイとして用いてもよい。
【００１５】更に、成形樹脂１０の材料として、透明フ
ィルム１の材料ＰＣよりも融点の高い材料、例えばポリ
エーテルサルホン等を用いてもよい。融点の高さは、接
している透明フィルム１の表面近傍を溶融する程度に高
ければよく、ＥＬシートＡに熱による悪影響を与える程
に高いものでないことはいうまでもない。このような成
形樹脂１０の射出成形時には、成形樹脂１０が射出され
た際に透明フィルム１の表面が溶融して成形樹脂１０と
密着し、強固に接合する。
ィルム１の材料ＰＣよりも融点の高い材料、例えばポリ
エーテルサルホン等を用いてもよい。融点の高さは、接
している透明フィルム１の表面近傍を溶融する程度に高
ければよく、ＥＬシートＡに熱による悪影響を与える程
に高いものでないことはいうまでもない。このような成
形樹脂１０の射出成形時には、成形樹脂１０が射出され
た際に透明フィルム１の表面が溶融して成形樹脂１０と
密着し、強固に接合する。
【００１６】図２は、携帯電話のカバーをＥＬインサー
ト成形品とした例である。用いられるＥＬシートＢは、
図２（ｂ）に示すように透明フィルム１と透明電極膜２
との間に、模様や絵や文字などを表わした加飾層７を設
けたものである。その他の構成はＥＬシートＡと同じで
あり、同一の符号を付している。このＥＬシートＢを携
帯電話のカバーの形状にくせ付けして、携帯電話のカバ
ーを形成するための不図示の射出成形金型のキャビティ
形成面に挿置し、先に説明した成形樹脂１０を射出し、
図２（ａ）に示すように成形樹脂１０がＥＬシートＢの
透明フィルム１に隣接して形成されたＥＬインサート成
形品を成形する。
ト成形品とした例である。用いられるＥＬシートＢは、
図２（ｂ）に示すように透明フィルム１と透明電極膜２
との間に、模様や絵や文字などを表わした加飾層７を設
けたものである。その他の構成はＥＬシートＡと同じで
あり、同一の符号を付している。このＥＬシートＢを携
帯電話のカバーの形状にくせ付けして、携帯電話のカバ
ーを形成するための不図示の射出成形金型のキャビティ
形成面に挿置し、先に説明した成形樹脂１０を射出し、
図２（ａ）に示すように成形樹脂１０がＥＬシートＢの
透明フィルム１に隣接して形成されたＥＬインサート成
形品を成形する。
【００１７】成形樹脂はＥＬシートの表面である発光面
側、即ち、透明フィルム１に隣接する側に成形するもの
に限られず、背面である絶縁層６に隣接する側に成形し
てもよい。図３（ａ）は前記と同じＥＬシートＢが携帯
電話の表面に位置し、内面に成形樹脂２０が位置するよ
うに射出成形したＥＬインサート成形品である。即ち、
図３（ｂ）にその断面を示しているように、先に述べた
と同じＥＬシートＢを形成し、ケースの表面の形状にく
せ付けし、キャビティ形成面に挿置し、ＥＬシートＢの
絶縁層６に隣接する側に成形樹脂２０を射出して成形す
る。したがってここで用いられる成形樹脂２０は、隣接
する絶縁層６の材料と同じ材料であるか、または同じ材
料とこれとは異なる材料とのポリマーアロイであるか、
または絶縁層６の材料より高い融点のものである。
側、即ち、透明フィルム１に隣接する側に成形するもの
に限られず、背面である絶縁層６に隣接する側に成形し
てもよい。図３（ａ）は前記と同じＥＬシートＢが携帯
電話の表面に位置し、内面に成形樹脂２０が位置するよ
うに射出成形したＥＬインサート成形品である。即ち、
図３（ｂ）にその断面を示しているように、先に述べた
と同じＥＬシートＢを形成し、ケースの表面の形状にく
せ付けし、キャビティ形成面に挿置し、ＥＬシートＢの
絶縁層６に隣接する側に成形樹脂２０を射出して成形す
る。したがってここで用いられる成形樹脂２０は、隣接
する絶縁層６の材料と同じ材料であるか、または同じ材
料とこれとは異なる材料とのポリマーアロイであるか、
または絶縁層６の材料より高い融点のものである。
【００１８】一例を挙げると、絶縁層６にＰＥＴを用い
た場合には、ポリマーアロイとして、ＰＥＴ／ＰＰ、Ｐ
ＥＴ／ＰＣ、ＰＥＴ／ＰＥが、また、絶縁層６にＰＢＴ
を用いた場合には、ポリマーアロイとして、ＰＢＴ／Ｐ
Ｃ、ＰＢＴ／ＰＰＥ、ＰＢＴ／ＡＢＳが、また、絶縁層
６にＰＭＭＡを用いた場合には、ポリマーアロイとし
て、ＰＭＭＡ／ＰＰ、ＰＭＭＡ／ＰＣ、ＰＭＭＡ／ＰＳ
が、また、絶縁層６にＰＶＣを用いた場合には、ポリマ
ーアロイとして、ＰＶＣ／ＰＰ、ＰＶＣ／ＰＥ、ＰＶＣ
／ＰＳ等を用いることができる。なお、ＰＰ：ポリプロ
ピレン、ＰＥ：ポリエチレン、ＰＰＥ：ポリフェニレン
エーテル、ＰＳ：ポリスチレンである。
た場合には、ポリマーアロイとして、ＰＥＴ／ＰＰ、Ｐ
ＥＴ／ＰＣ、ＰＥＴ／ＰＥが、また、絶縁層６にＰＢＴ
を用いた場合には、ポリマーアロイとして、ＰＢＴ／Ｐ
Ｃ、ＰＢＴ／ＰＰＥ、ＰＢＴ／ＡＢＳが、また、絶縁層
６にＰＭＭＡを用いた場合には、ポリマーアロイとし
て、ＰＭＭＡ／ＰＰ、ＰＭＭＡ／ＰＣ、ＰＭＭＡ／ＰＳ
が、また、絶縁層６にＰＶＣを用いた場合には、ポリマ
ーアロイとして、ＰＶＣ／ＰＰ、ＰＶＣ／ＰＥ、ＰＶＣ
／ＰＳ等を用いることができる。なお、ＰＰ：ポリプロ
ピレン、ＰＥ：ポリエチレン、ＰＰＥ：ポリフェニレン
エーテル、ＰＳ：ポリスチレンである。
【００１９】絶縁層６の材料より高い融点のものについ
ては、先ず、絶縁層の材料の融点は、ＰＥＴ：２５０
℃、ＰＢＴ：２２０℃、ＰＭＭＡ：１２５℃、ＰＶＣ：
１７０℃であり、これに対して融点の高い材料として
は、ナイロン６（ＰＡ６）：２１５℃、ＰＣ：２３０
℃、ポリアセタール（ＰＯＭ）：１６５℃、ポリフェニ
レンスルファイド（ＰＰＳ）：２８５℃である。したが
って融点の高い材料として、ＰＥＴまたはそのポリマー
アロイに対してはＰＰＳが、ＰＢＴまたはそのポリマー
アロイに対してはＰＰＳおよびＰＣが、ＰＭＭＡまたは
そのポリマーアロイに対しては前記の４つのいずれも
が、また、ＰＶＣまたはそのポリマーアロイに対しては
ＰＡ６、ＰＣおよびＰＰＳが、それぞれ適用できる。
ては、先ず、絶縁層の材料の融点は、ＰＥＴ：２５０
℃、ＰＢＴ：２２０℃、ＰＭＭＡ：１２５℃、ＰＶＣ：
１７０℃であり、これに対して融点の高い材料として
は、ナイロン６（ＰＡ６）：２１５℃、ＰＣ：２３０
℃、ポリアセタール（ＰＯＭ）：１６５℃、ポリフェニ
レンスルファイド（ＰＰＳ）：２８５℃である。したが
って融点の高い材料として、ＰＥＴまたはそのポリマー
アロイに対してはＰＰＳが、ＰＢＴまたはそのポリマー
アロイに対してはＰＰＳおよびＰＣが、ＰＭＭＡまたは
そのポリマーアロイに対しては前記の４つのいずれも
が、また、ＰＶＣまたはそのポリマーアロイに対しては
ＰＡ６、ＰＣおよびＰＰＳが、それぞれ適用できる。
【００２０】また、成形樹脂をＥＬシートの片面側に成
形したものに限らず、ＥＬシートの両面側に成形するよ
うにしてもよい。すなわち、ＥＬシートの表面の発光面
側、すなわち、透明フィルム１に隣接する側に成形樹脂
を成形するとともに、ＥＬシートの背面の絶縁層６に隣
接する側に成形樹脂を成形するようにしてもよい。
形したものに限らず、ＥＬシートの両面側に成形するよ
うにしてもよい。すなわち、ＥＬシートの表面の発光面
側、すなわち、透明フィルム１に隣接する側に成形樹脂
を成形するとともに、ＥＬシートの背面の絶縁層６に隣
接する側に成形樹脂を成形するようにしてもよい。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、成形樹脂の材料として、隣接
する樹脂の材料と同一の材料、または同一の材料を含む
ポリマーアロイ、または融点の高い材料を用いているの
で、成形樹脂の射出成形時に、成形樹脂と隣接する樹脂
とが溶融密着し、強固に接合し、成形後にＥＬシートと
成形樹脂との接合個所から剥がれる等の不都合は生じな
い。
する樹脂の材料と同一の材料、または同一の材料を含む
ポリマーアロイ、または融点の高い材料を用いているの
で、成形樹脂の射出成形時に、成形樹脂と隣接する樹脂
とが溶融密着し、強固に接合し、成形後にＥＬシートと
成形樹脂との接合個所から剥がれる等の不都合は生じな
い。
【図１】本発明の実施の一形態を示す断面模式図であ
る。
る。
【図２】（ａ）は成形品の一例を示す断面図、（ｂ）は
その一部拡大断面図である。
その一部拡大断面図である。
【図３】（ａ）は成形品の他の例を示す断面図、（ｂ）
はその一部拡大断面図である。
はその一部拡大断面図である。
Ａ，Ｂ ＥＬシート
１０、２０ 成形樹脂
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Ｆターム(参考） 3K007 AB15 AB18 BA07 CA06 CB01
DA05 EA01 EA02 FA02
4F100 AK01B AK01C AK45 AK55
AK74 AL05B AL05C AS00A
BA02 BA03 BA07 BA13B
BA13C BA26B BA26C EH362
GB41 JA04B JA04C JL12
4F206 AA28 AA32 AA34 AD03 AD05
AD08 AD20 AG03 AH41 JA07
JB12 JF01
Claims (4)
- 【請求項１】 ＥＬシートの片面側または両面側に成形
樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品におい
て、 前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接
する層に用いられた樹脂と同一であることを特徴とする
ＥＬインサート成形品。 - 【請求項２】 ＥＬシートの片面側または両面側に成形
樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品におい
て、 前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接
する層に用いられた樹脂とこれと異なる樹脂とのポリマ
ーアロイであることを特徴とするＥＬインサート成形
品。 - 【請求項３】 ＥＬシートの片面側または両面側に成形
樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品におい
て、 前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接する層に用いられ
た樹脂は、前記成形樹脂とこれと異なる樹脂とのポリマ
ーアロイであることを特徴とするＥＬインサート成形
品。 - 【請求項４】 ＥＬシートの片面側または両面側に成形
樹脂を射出して成形したＥＬインサート成形品におい
て、 前記成形樹脂は、前記ＥＬシートの前記成形樹脂に隣接
する層に用いられた樹脂よりも融点が高い樹脂であるこ
とを特徴とするＥＬインサート成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001275440A JP2003086354A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | Ｅｌインサート成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001275440A JP2003086354A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | Ｅｌインサート成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003086354A true JP2003086354A (ja) | 2003-03-20 |
Family
ID=19100304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001275440A Pending JP2003086354A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | Ｅｌインサート成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003086354A (ja) |
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