JP2003086135A - 放電ランプ - Google Patents
放電ランプInfo
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- JP2003086135A JP2003086135A JP2001276772A JP2001276772A JP2003086135A JP 2003086135 A JP2003086135 A JP 2003086135A JP 2001276772 A JP2001276772 A JP 2001276772A JP 2001276772 A JP2001276772 A JP 2001276772A JP 2003086135 A JP2003086135 A JP 2003086135A
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- H01J61/00—Gas-discharge or vapour-discharge lamps
- H01J61/02—Details
- H01J61/36—Seals between parts of vessels; Seals for leading-in conductors; Leading-in conductors
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
長い使用寿命が得られる放電ランプを提供すること。 【解決手段】 放電ランプは、シリカガラスからなり、
発光管部と、封止部とを有する放電容器を備え、当該放
電容器の封止部において、金属箔が埋設されて気密シー
ル部が形成されてなり、前記金属箔の少なくとも一面
に、酸化チタン、酸化ランタンおよび酸化タンタル、酸
化イットリウムを含有する酸化ジルコニウムおよび酸化
イットリウムを含有する酸化ハフニウムから選ばれた少
なくとも一種の金属酸化物よりなる被覆膜が形成されて
いることを特徴とする。被覆膜を形成する金属酸化物が
結晶質であることが好ましい。被覆膜は、酸化アルミニ
ウムまたは酸化イットリウムよりなる下層膜を介して形
成されていることが好ましい。
Description
し、例えば液晶ディスプレイ装置などの光源として好適
に用いられる放電ランプに関する。
源ランプとして、例えばシリカガラスよりなる球形また
は楕円球形の発光管部と、この発光管部の両端に連設さ
れた封止部とを有する放電容器を備え、当該発光管部内
に一対の電極が対向配置され、これらの電極に係る電極
棒が、封止部内に埋設された電気導入体を形成するモリ
ブデンよりなる金属箔(以下、単に「モリブデン箔」と
もいう。)に接続され、このモリブデン箔の表面に封止
部を形成するシリカガラスが溶融密着していることによ
り、気密シール部が形成されてなる放電ランプが使用さ
れている。
する放電ランプにおいては、導電体であるモリブデン箔
と、非導電体であるシリカガラスとの界面において大き
な電位勾配が存在することとなり、これにより、シリカ
ガラス中の不純物であるアルカリイオンなどの陽イオン
がモリブデン箔との界面の近傍に集積される現象が生ず
る。そして、放電ランプが通電状態とされて高温状態に
なると、封止部を形成するシリカガラスにおいて、例え
ば陽イオンにより結晶核が形成される結果、相変態が生
じてクオーツまたはクリストバライトなどの結晶体が生
成されてしまうが、このような結晶体への変態は、シー
ル工程により確立されたモリブデンとシリカガラスとの
界面構造を乱し、機械的強度を弱めるものであるため、
モリブデン箔との界面の個所から封止部を形成するシリ
カガラスにクラックが生じ、これにより気密シール部に
おける気密性が失われ、結局、放電ランプの所期の使用
寿命を得ることができない、という問題があった。
シリカガラスがモリブデン箔の表面の凹凸部へ入り込む
ことによる物理的力および両者の化学結合により生じる
化学的力により接着されているが、この化学結合は、ア
ルカリ金属またはアルカリハロゲン化物によるアタック
により切断されるため、シリカガラスとモリブデン箔と
における接着強度が徐々に低下してモリブデン箔がシリ
カガラスから剥離するようになり、これにより気密シー
ル部における気密性が徐々に失われ、結局、放電ランプ
の所期の使用寿命を得ることができない、という問題が
あった。
な事情に基づいてなされたものであり、その目的は、金
属箔を用いた気密シール部を有する放電ランプであっ
て、当該気密シール部における耐久性が高く、従って長
い使用寿命が得られる放電ランプを提供することにあ
る。
シリカガラスからなり、その内部に一対の電極が対向配
置された発光管部と、当該発光管部の端部に設けられた
封止部とを有する放電容器を備え、当該放電容器の封止
部において、電気導入体を形成するモリブデンよりなる
金属箔が埋設されて気密シール部が形成されてなる放電
ランプにおいて、前記金属箔の少なくとも一面に、酸化
チタン、酸化ランタンおよび酸化タンタルから選ばれた
少なくとも一種の金属酸化物よりなる被覆膜が形成され
ていることを特徴とする。
なり、その内部に一対の電極が対向配置された発光管部
と、当該発光管部の端部に設けられた封止部とを有する
放電容器を備え、当該放電容器の封止部において、電気
導入体を形成するモリブデンよりなる金属箔が埋設され
て気密シール部が形成されてなる放電ランプにおいて、
前記金属箔の少なくとも一面に、0〜20モル%の酸化
イットリウムを含有する酸化ジルコニウムおよび0〜4
0モル%の酸化イットリウムを含有する酸化ハフニウム
から選ばれた少なくとも一種の金属酸化物よりなる被覆
膜が形成されていることを特徴とする。
属酸化物が結晶質であることが好ましい。また、被覆膜
は、酸化アルミニウムまたは酸化イットリウムよりなる
下層膜を介して前記金属箔の少なくとも一面に形成され
ていることが好ましい。
おける電気導入体を形成するモリブデンよりなる金属箔
の少なくとも一面が被覆膜により覆われていることによ
り、金属箔近傍に、封止部を形成するシリカガラス中の
不純物として存在するアルカリ金属陽イオンなどが移動
して集積するが、特定の金属酸化物よりなる被覆膜を金
属箔に被覆することにより、陽イオンの影響による特性
の劣化がなく、しかも、シリカガラスにおいては陽イオ
ンの集積に起因した相変態を生ずることがない。その結
果、当該封止部における気密シール部に非常に高い耐久
性が得られ、結局、放電ランプにおいて、長い使用寿命
が得られる。
ついて詳細に説明する。図1は、本発明に係る放電ラン
プの構成の一例を、放電容器の管軸に沿った断面で示す
説明用断面図、図2は、図1における気密シール部を拡
大して示す説明用断面図である。
1と、この発光管部11の両端部からそれぞれ外方に伸
びるよう連設されたロッド状の封止部12とを有する、
シリカガラスよりなる放電容器10を備えている。
容器10の管軸X上において、陽極151と、陰極15
2とが互いに近接した状態で対向するよう配置されてい
る。陽極151は、例えばタングステンよりなり、先端
に向かうに従ってその外径が小さくなるよう円錐台状に
形成された先端部を有する陽極体151Aが電極棒13
1の先端に固定保持されて構成されており、陰極52
は、例えばタングステンよりなる円柱状の陰極体152
Aが、電極棒132に固定保持されて構成されている。
おいては、例えばタングステンよりなる電極棒131が
管軸Xに沿って伸びてその一端が封止部12内に延在す
ると共に、この封止部12内に気密に埋設された、電気
導入体を形成するモリブデンよりなる金属箔(以下、単
に「モリブデン箔」ともいう。)14の内端部に接続さ
れ、このモリブデン箔14の外端部には、封止部12の
外端から外方に突出して伸びる外部リード棒17の内端
部が接続されることにより、気密シール部16が形成さ
れている。放電容器10の他方の封止部においても、電
極棒132に係る気密シール部16は、一方の封止部1
2における電極棒131に係る気密シール部16の構成
と同様に、モリブデン箔14によって構成されている。
11の最大外径が10〜13mm、発光管部11の最大
内径が4.0〜5.0mm、放電容器10の内部空間の
全長(管軸X方向の長さ)が9.0〜11.0mm、封
止部12の長さが16〜50mm、封止部12の外径が
5.8〜7.4mm、内部空間の容積が50〜100m
m3 、発光管部11の内表面積が50〜150mm2 で
ある。
の最大外径は0.3〜1.0mm、好ましくは0.5〜
0.8mmとされる。また、モリブデン箔14は、薄い
短冊状のものであり、例えばその厚みが20〜30μ
m、好ましくは25μmであり、その管軸X方向の長さ
が7〜15mm、好ましくは11mmであり、その幅が
1.0〜3.0mm、好ましくは1.5mmである。
ように、その全面において、モリブデン箔14と封止部
12を構成するシリカガラスとの間に介在し、後述する
特定の金属酸化物よりなる被覆膜(以下、単に「被覆
膜」ともいう。)20が形成されている。
チタン、酸化ランタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウ
ムおよび酸化ハフニウムから選ばれた少なくとも一種の
金属酸化物(以下、「特定の金属酸化物」ともいう。)
を挙げることができる。
イットリウムを20モル%以下、好ましくは15モル%
以下、特に好ましくは3モル%の割合で含有するものを
用いることができ、また、酸化ハフニウムとしては、酸
化イットリウムを40モル%以下、好ましくは20モル
%以下、特に好ましくは3モル%の割合で含有するもの
を用いることができる。
における熱膨張係数が、1.0×10-6/K〜10.0
×10-6/Kであって、モリブデンと熱膨張係数が同
等、または近似するものであり、これによって、被覆膜
20とモリブデン箔14とにおける熱膨張係数の差によ
り、放電ランプが点灯されて高温となったときにも、当
該被覆膜20がモリブデン箔14から剥離したり、クラ
ックが生ずることがない。また、特定の金属酸化物は、
封止部12を構成するシリカガラスと化合物を生成する
ことにより化学的に結合すると共に、陽イオンの作用に
よって相変態を生じることがないものである。そして、
被覆膜20は、その膜厚が10〜5000nm、好まし
くは30〜4000nm、更に好ましくは50〜300
0nmであることが好ましい。以上において、被覆膜2
0を構成する特定の金属酸化物は、結晶質であることが
好ましい。
表面に、特定の金属酸化物を被着することによって形成
することができ、具体的には、スパッタリング法、電子
サイクロトロン共鳴法(Electron Cyclo
tron Resonance)および化学蒸着法(C
hemical Vapour Depositio
n)などの気相蒸着法あるいは堆積法を有利な方法とし
て挙げることができ、特にスパッタリング法を好適に利
用することができる。以上において、被覆膜20は、モ
リブデン箔14の全面に形成されている必要はなく、そ
の一面のみに形成されていても有効である。
16mg/mm3 以上となる量の水銀、2×10-4〜7
×10-4μmol/mm3 となる量のハロゲン、およ
び、例えばアルゴンなどの希ガスよりなる封入ガスが封
入されており、これにより、動作時における内部圧力が
1×107 Pa以上であり、例えば波長380〜780
nmの可視光の連続スペクトルを放射することができ、
例えば液晶プロジェクタの光源として好適な放電ランプ
が得られる。
を挙げることができ、放電容器10の内部空間に封入さ
れるハロゲンの量が、2×10-4μmol/mm3 以上
であることにより、波長が126〜185nmの範囲に
ある紫外線が吸収され、これにより、発光管部11を構
成するシリカガラスの白濁化が十分に抑制される。ま
た、ハロゲンの量が、7×10-4μmol/mm3 以下
であることにより、過剰なハロゲンにより生じる、電極
の著しい変形や損耗を、有効に抑制することができる。
以上において、臭素を用いることにより、放電ランプに
おける発光特性の経時的安定性を高いものとすることが
できる。
後述する実施例からも明らかなように、封止部12に形
成されている気密シール部16の耐久性が著しく大きい
ものとなる。すなわち、この放電ランプの封止部12に
おいては、モリブデン箔14の表面に被覆膜20が形成
されていることによって、アルカリ金属陽イオンは被覆
膜20に集積することとなり、シリカガラスにおいては
相変態などが生ずることが抑制されて、しかも、特定の
金属酸化物とシリカガラスとの化学結合は、アルカリ金
属などのアタックに対して安定であり、その結果、気密
シール部16における剥離が有効に発生することが防止
される。
ハフニウムまたは酸化ジルコニウムに酸化イットリウム
が特定の割合で含有されることにより、酸化ハフニウム
または酸化ジルコニウムにおける分子の配列構造が安定
なものとなるため、相変態により結晶化が生ずることが
ない。また、被覆膜20を構成する特定の金属酸化物
が、結晶質であることにより、当該特定の金属酸化物が
高温下においても相としてきわめて安定であり、アルカ
リ金属陽イオンなどの影響により、その特性の劣化が生
ずることがない。
たが、本発明においては、種々の変形を加えることがで
きる。例えば、モリブデン箔14の表面には、図4に示
すように、先ず、下層膜21を形成し、この下層膜21
の上に被覆膜20が形成された構成とすることができ
る。この下層膜21を構成する材質としては、アルカリ
金属陽イオンの拡散速度が遅い酸化イットリウムまたは
酸化アルミニウムを挙げることができ、特に酸化イット
リウムを用いることが好ましい。このような下層膜21
を形成することにより、モリブデン箔14と、被覆膜2
0との界面におけるアルカリ金属陽イオンの介在が抑制
され、結局、モリブデン箔14と、封止部12を構成す
るシリカガラスとの間における付着強度を向上させるこ
とができる。下層膜21の膜厚としては、10〜200
0nm、特に50〜1000nmであることが好まし
い。
表面に、下層膜21を介して、または介さずに被覆膜2
0を形成した後、被覆膜20を被覆するようシリカ膜を
例えばスパッタリング法などの適宜の手段により、積層
して形成することができる。このシリカ膜は例えば20
0μmの厚さとされ、これにより、シュリンクシールを
行う際に金属酸化物が蒸発して、発光管部11の内面に
付着することによりその透光性が損なわれることが防止
されると共に、封止部12を構成するシリカガラスとの
接着性が向上する。このシリカ膜は、モリブデン箔14
の表面に電極棒131、132および外部リード棒17
を溶着した後に形成すればよい。更に、放電ランプは、
直流点灯型に制限されるものではなく、交流点灯型の放
電ランプであってもよい。
具体的に説明するが、本発明がこれによって制限される
ものではない。 <実施例1>長さ11mm、幅1.5mm、厚み25μ
mのモリブデン箔(14)の全表面に対して、内部ガス
としてアルゴンガスを用い、ガスの流量50cc/分、
チャンバ内圧力0.4Paの環境条件において、ターゲ
ット材として酸化チタンを用い、製膜速度10nm/分
の条件でスパッタリングを行うと共に、このスパッタリ
ングを行う時間を制御することにより、50nm、50
0nm、3000nmの膜厚を有する酸化チタンよりな
る被覆膜(20)をそれぞれ形成した。この被覆膜(2
0)が形成されたモリブデン箔(14)の一端部および
他端部に、外径0.8mmのタングステンよりなる電極
棒(13)と、外径0.5mmのタングステンよりなる
外部リード棒(17)とをそれぞれ溶接することにより
マウントを製造した。
0分の間加熱処理を行うことにより、電極表面上に発生
した酸化物を除去したマウントを用い、図1に示す構成
に従って、下記の仕様による放電ランプを作製した。す
なわち、シリカガラスよりなり、内部空間の全長が1
0.0mm、発光管部(11)の外径が10.5mm、
発光管部(11)の内径が4.5mm、封止部(12)
の長さが20mm、封止部(12)の外径が6.0m
m、内部空間の容積が75mm3 、発光管部(11)の
内表面積が100mm2 である放電容器(10)と、上
記マウントとを用い、放電容器(10)の内部空間に、
封入物として水銀を17mg、臭素(封入量3.8μm
ol)、アルゴンガス(封入時圧力13.3kPa)と
を充填すると共に、シュリンクシール方式により、気密
シール部(16)を形成することにより、定格電力が1
50W、管壁負荷が1.5W/mm2 であり、動作時に
おける内部圧力が15MPa(150気圧)である放電
ランプを作製した。
流の定格条件で5時間点灯させる点灯試験を行い、この
放電ランプに係るモリブデン箔(14)の近傍を目視に
て観察し、気密シール部(16)における剥離の有無を
確認した。結果を下記表1に示す。
る金属酸化物として、酸化チタンの代りに、表1に示す
金属酸化物を用いたこと以外は実施例1と同様にして放
電ランプを作製し、実施例1と同様に点灯試験を行い、
気密シール部(16)における剥離の有無を確認した。
m、厚み25μmのモリブデン箔(14)の全表面に対
して、内部ガスとしてアルゴンガスを用い、ガスの流量
50cc/分、チャンバ内圧力0.4Paの環境条件に
おいて、ターゲット材として酸化イットリウムを用い、
製膜速度10nm/分の条件でスパッタリングを行うこ
とにより、100nmの膜厚を有する酸化イットリウム
よりなる下層膜(21)を形成し、この下層膜(21)
の上に積層するように、酸化チタンよりなる被覆膜(2
0)を形成したこと以外は実施例1同様にして、放電ラ
ンプを作製すると共に、点灯試験を行い気密シール部
(16)における剥離の有無を確認した。
ミニウムを用いてスパッタリングを行うことにより、酸
化アルミニウムよりなる下層膜(21)を形成したこと
以外は実施例6と同様にして、放電ランプを作製すると
共に、点灯試験を行い気密シール部(16)における剥
離の有無を確認した。以上の実施例1から実施例7の結
果を表1に示す。
被覆膜(20)を形成しなかったこと以外は実施例1と
同様にして、放電ランプを作製すると共に、点灯試験を
行い気密シール部(16)における剥離の有無を確認し
た。結果を表1に示す。
特定の金属酸化物よりなる被覆膜(20)あるいは、下
層膜(21)および被覆膜(20)を形成することによ
って、気密シール部(16)において高い耐久性が得ら
れることが明らかである。
いて、被覆膜(20)を、酸化チタンに代えて、酸化ラ
ンタン、酸化タンタル、酸化イットリウムを3モル%含
有した酸化ジルコニウム、または酸化イットリウムを3
モル%含有した酸化ハフニウムにより形成した場合にお
いても、同様に良好な結果を得ることができ、これらの
場合においても気密シール部(16)において高い耐久
性を得ることができたことが確認された。
0)の上に、更に200nmの膜厚のシリカ膜を同様の
スパッタリング法により形成した場合においても、各実
施例と同様に良好な結果を得ることができ、これらの場
合においても気密シール部(16)において高い耐久性
を得ることができたことが確認された。
ル部における電気導入体を形成するモリブデンよりなる
金属箔の少なくとも一面が被覆膜により覆われているこ
とにより、金属箔近傍に、封止部を形成するシリカガラ
ス中の不純物として存在するアルカリ金属陽イオンなど
が移動して集積するが、特定の金属酸化物よりなる被覆
膜を金属箔に被覆することにより、陽イオンの影響によ
る特性の劣化がなく、しかも、シリカガラスにおいては
陽イオンの集積に起因した相変態を生ずることがない。
その結果、当該封止部における気密シール部に非常に高
い耐久性が得られ、結局、放電ランプにおいて、長い使
用寿命が得られる。
軸に沿った断面で示す説明用断面図である。
明用断面図である。
面図である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリカガラスからなり、その内部に一対
の電極が対向配置された発光管部と、当該発光管部の端
部に設けられた封止部とを有する放電容器を備え、当該
放電容器の封止部において、電気導入体を形成するモリ
ブデンよりなる金属箔が埋設されて気密シール部が形成
されてなる放電ランプにおいて、 前記金属箔の少なくとも一面に、酸化チタン、酸化ラン
タンおよび酸化タンタルから選ばれた少なくとも一種の
金属酸化物よりなる被覆膜が形成されていることを特徴
とする放電ランプ。 - 【請求項2】 シリカガラスからなり、その内部に一対
の電極が対向配置された発光管部と、当該発光管部の端
部に設けられた封止部とを有する放電容器を備え、当該
放電容器の封止部において、電気導入体を形成するモリ
ブデンよりなる金属箔が埋設されて気密シール部が形成
されてなる放電ランプにおいて、 前記金属箔の少なくとも一面に、0〜20モル%の酸化
イットリウムを含有する酸化ジルコニウムおよび0〜4
0モル%の酸化イットリウムを含有する酸化ハフニウム
から選ばれた少なくとも一種の金属酸化物よりなる被覆
膜が形成されていることを特徴とする放電ランプ。 - 【請求項3】 被覆膜を形成する金属酸化物が結晶質で
あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
放電ランプ。 - 【請求項4】 被覆膜は、酸化アルミニウムまたは酸化
イットリウムよりなる下層膜を介して前記金属箔の少な
くとも一面に形成されていることを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれかに記載の放電ランプ。
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