JPH07114902A - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

Info

Publication number
JPH07114902A
JPH07114902A JP5260941A JP26094193A JPH07114902A JP H07114902 A JPH07114902 A JP H07114902A JP 5260941 A JP5260941 A JP 5260941A JP 26094193 A JP26094193 A JP 26094193A JP H07114902 A JPH07114902 A JP H07114902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal halide
halide lamp
electrode
cross
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5260941A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kawai
浩司 河合
Shigeki Ishihara
繁樹 石原
Naoki Masuda
直樹 増田
Hirohisa Oota
尋久 太田
Osamu Yogi
修 与儀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP5260941A priority Critical patent/JPH07114902A/ja
Priority to EP94307607A priority patent/EP0649164A3/en
Publication of JPH07114902A publication Critical patent/JPH07114902A/ja
Priority to US08/496,907 priority patent/US5614787A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/52Cooling arrangements; Heating arrangements; Means for circulating gas or vapour within the discharge space
    • H01J61/523Heating or cooling particular parts of the lamp
    • H01J61/526Heating or cooling particular parts of the lamp heating or cooling of electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • H01J61/06Main electrodes
    • H01J61/073Main electrodes for high-pressure discharge lamps
    • H01J61/0732Main electrodes for high-pressure discharge lamps characterised by the construction of the electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/82Lamps with high-pressure unconstricted discharge having a cold pressure > 400 Torr
    • H01J61/827Metal halide arc lamps

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ハロゲン化物が球体下部に滞積し
て白濁を起こすというような問題及び堆積物とバルブと
が反応して結晶化が起こり耐圧低下を招くという問題の
ないメタルハライドランプを提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明に係るメタルハライドランプは、金属
蒸気が封入された中空の発光部1と、発光部1の両端に
それぞれ突出して設けられる2つの封止部2a、2b
と、一端が封止部2a、2bで保持され、他端が発光部
1内に突き出しており、発光部1内の先端と基端の間の
少なくとも一部に、その前後の断面積よりも小さい断面
積である部分52を有する金属製の棒状部材51からな
る2つの電極5a、5bとを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタルハライドランプ
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプは、金属ハロゲン
化物を封入した放電灯であり、封入金属原子のスペクト
ル線や金属ハロゲン化物の分子スペクトルの発光を利用
して、高効率、高演色性を有し、特定の波長域に効率よ
い発光を得ることもできるランプである。このようなメ
タルハライドランプは、道路、競技場等の広域照明とし
ての使用を始め店舗等の屋内照明の他、さらにオーバヘ
ッドプロジェクタや液晶プロジェクタ、スライドプロジ
ェクタなどの光源としても用いられている。
【0003】従来からメタルハライドランプでは、電極
の細りが生じたり、電極の熱が逃げてしまい立ち消えが
生ずる等というような問題をはじめ様々な問題があっ
た。これらの問題を解決するため、特開平5−8208
6に開示されているような技術(先行技術1)や特開平
4−280057に開示されているような技術(先行技
術2)が提案されている。
【0004】先行技術1では、電極の根元部(封止部に
よって固定される直前の電極の部分)の径を太くするこ
とにより、電極の細りが生じても折損しにくく、また、
電極全体の温度上昇を低減することができるメタルハラ
イドランプが開示されており、先行技術2では、電極の
先端部から根元に亘りテーパ状に加工して電極の熱を逃
げにくくするとともに立ち消えを防止することを目的と
したメタルハライドランプが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先行技術1で
は、電極の径が大きく、バルブを構成するガラスと電極
との融着部における電極の占める割合が大きくなるの
で、電極が熱膨張によりガラスに与える応力も大きくな
るため、ガラスの割れを生じやすい。また、電極の根元
部の径のみを太く加工することは非常に困難で製作法が
複雑であり、また、コストが増すという欠点もある。
【0006】一方、先行技術2では、電極がテーパ状で
あることから電極上の表面温度はほとんど通常の電極と
差異がなく、既述した目的を十分に達成することができ
ない。
【0007】また、封止部の電極と発光管内の金属ハロ
ゲン化物とが反応して低融点合金を生じ、この低融点合
金が球体下部に堆積して低融点合金と発光管を構成する
石英ガラスとが反応して結晶化が起こり耐圧低下を招
き、発光管の破裂の原因となるという問題を、先行技術
1及び先行技術2では解決することができない。
【0008】そこで、本発明は、かかる欠点がなく、か
つ、発光管を構成する石英ガラスと低融点合金とが反応
して結晶化が起こり、発光管内に白濁が生じるとともに
耐圧低下を招くという問題が起こり難いメタルハライド
ランプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明に係るメタルハライドランプは、金属蒸気
が封入された中空の発光部と、発光部の両端にそれぞれ
突出して設けられる2つの封止部と、一端が封止部で保
持され、他端が発光部内に突き出した金属製の棒状部材
からなる2つの電極とを備え、2つの電極の少なくとも
一方は、発光部内の先端と基端の間の少なくとも一部
に、その前後の断面積よりも小さい断面積である部分を
有することを特徴とする。
【0010】ここで、棒状部材に切り欠きを設けること
で、切り欠きを設けた部分の断面積をその前後の断面積
よりも小さい部分としたことが望ましい。
【0011】また、棒状部材は2本の柱状部材であり、
2本の柱状部材は所定の間隔を開けて長手方向に並べら
れているとともに薄肉円筒状のパイプに挿入されて固定
されることで所定の間隔の部分を前後の断面積よりも小
さい部分としたことであってもよく、またさらには、棒
状部材は中空部を有する2本の円筒棒であり、2本の円
筒棒を所定の間隔をあけて長手方向に並べ、中空部に柱
状部材を挿入することで所定の間隔の部分を前後の断面
積よりも小さい断面積である部分としたことであっても
よい。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、本発明に係るメタルハラ
イドランプでは、電極として金属製の棒状部材を用いて
おり、この棒状部材は、発光部内の先端と基端の間の少
なくとも一部に、その前後の断面積よりも小さい断面積
である部分を備えているので、ヒートダム効果によっ
て、電極の発光部に突き出した側(先端部)が高温とな
る一方、電極の根元付近(封止部と固着される側)は低
温となる。このため、根元付近で形成された低融点合金
の生成が抑制され、生成された低融点合金は高温である
電極先端付近に補足されやすく、その結果、発光部の内
壁面へ到達する低融点合金の量は減少する。
【0013】また、棒状部材に切り欠きを設けること
で、切り欠きを設けた部分の断面積をその前後の断面積
よりも小さい部分とすれば、容易に前後の断面積よりも
小さい部分を製作することができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明のいくつか
の実施例について説明する。なお、図面の説明において
同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0015】まず、本発明に係るメタルハライドランプ
について説明する。図1に示すように、このメタルハラ
イドランプでは、略楕円体状又は略球体状の発光部1の
両端に、円柱状の封止部2a、2bがそれぞれ設けられ
ている。発光部1及び封止部2a、2bはいずれも石英
ガラスからなるが、石英ガラスの代りに透光性アルミナ
(Al2 3 )を用いてもよい。なお、発光部1の形状
はこれに限られるものではなく例えば角柱状であっても
よく、それ以外の形状であってもよいことはいうまでも
ない。発光部1の寸法は入力電力の大きさなどによって
も異なるが、例えば、575W入力の交流点灯用メタル
ハライドランプでは、発光部1の外径は直径21mmで
あり、球体長は25mmである。また、封止部2a、2
bの形状についてもこれに限られるものではなく例えば
角柱状であってもよく、それ以外の形状であってもよい
ことはいうまでもない。
【0016】封止部2a、2bの内部にはそれぞれモリ
ブデン薄3a、3bが封着されており、このモリブデン
薄3a、3bの一端は白金を介してそれぞれ外部リード
線4a、4bと接続されており、他端は白金を介してそ
れぞれ電極5a、5bと接続されている。外部リード線
4aは、その一部が封止部2a内に封着されており、他
の部分は外部にむき出しの状態となっている。なお、外
部リード線4bについても外部リード線4aと同様の構
成である。電極5aは、その一部が封止部2a内に封着
されており、他の部分の先端(即ち、モリブデン薄3a
と接続されている側と反対側の一端)が発光部1の内部
に突き出し、もう一方の封止部2bに設けられた電極5
bの先端と対向している。なお、発光部1の内部は中空
であり、この中空部には電極5a、5bの先端部が設け
られている他、後述するような種々のガスが封入されて
いる。
【0017】上記の構成を有するメタルハライドランプ
には、図示しない電源から外部リード線4a、4bに電
力が供給される。外部リード線4a、4bに与えられた
電流はモリブデン薄3a、3bのぞれぞれを介して電極
5a、5bに伝えられ、電極5aと電極5bとの間で放
電がおこり、メタルハライドランプが発光部1において
発光する。
【0018】なお、このようなメタルハライドランプに
は様々な種類のものがあり、例えば交流点灯用と、直流
点灯用などがある。直流点灯用では2つの電極のうち、
一方が陽極用で他方が陰極用となっているのに対し、交
流点灯用ではこのような区別がない点で両者は特に異な
っている。
【0019】次に、本発明の第1実施例に係るメタルハ
ライドランプに用いられる電極について説明する。
【0020】図2に示すように、この電極5は、円柱状
のタングステン棒51からなり、その一端は断面が半円
状になるように上部が削りとられて、上部(図面右上)
が平坦となっている。一方、他端は先端から少し中心に
よった部分にタングステンコイル6が巻かれている。こ
のタングステンコイル6は畜熱作用を有しており、先端
付近の温度をより高いものにする役割がある。また中心
付近には図示するような切り欠き52が形成されてい
る。この切り欠き52が形成されることによって、切り
欠き52の形成されている部分の断面積は、その前後の
部分の断面積に比べ小さくなっている。なお、切り欠き
52の前後の部分の断面積は略等しいが、加工によりそ
の断面積又はその径の大小に多少の誤差が生ずることも
ある。また、様々な実験から、断面形状が略円形の電極
においては、電極の先端部の径dと電極に流れる電流I
との関係は、 0.05×I<d2 <0.47×I であることが望ましい。この範囲であれば、アーク揺れ
や立ち消えの発生を防止することができるからである。
【0021】なお、本実施例においては、タングステン
棒51を構成する材料としては準タングステンが用いら
れているが、材料はこれに限られず、例えば、タングス
テンにトリウムをドープしたものであってもよい。
【0022】次に、第1実施例に係るメタルハライドラ
ンプと、従来例に係るメタルハライドランプとの比較実
験を行った。この実験は、図3に示すようにオーバーヘ
ッドプロジェクタγを用いて行い、スクリーンα上の5
つの計測点β1 〜β2 の照度の平均値をとり、測定され
たメタルハライドランプの平均照度とした。なお、図3
中の数値は、測定を行った際のそれぞれの距離であり、
その単位はミリメートル(mm)である。また、図3
(a)は測定を行ったスクリーンαと計測点β1〜β2
を示し、図3(b)はスクリーンαとオーバーヘッドプ
ロジェクタγ及びメタルハライドランプδとの関係を示
したものである。
【0023】なお、従来例に係るメタルハライドランプ
に用いられる電極としては図4に示すようなものがある
が、ここでは特に切り欠き以外の条件を第1実施例に係
るメタルハライドランプに用いられる電極5と同一にす
ることが望ましいので、図4(b)に示すような先端部
にコイルが巻かれているものを用いることとする。ここ
で、モリブデン薄3は、白金7を介して電極5と接続し
ている。
【0024】このとき実験に用いるメタルハライドラン
プとしては、表1に示すような特徴を有する3種類のも
の(ここでは、これらをA、B、Cであらわす)を用い
ることとした。
【0025】
【表1】
【0026】メタルハライドランプA、B及びCの相違
点は、上記表1で示す通りであるが、簡単に説明する
と、メタルハライドランプAとメタルハライドランプB
とは、HgI2 の封入量に違いがあり、メタルハライド
ランプA又はBと、メタルハライドランプCとの間には
用いられる電極が本発明に係るものであるか従来技術に
係るものであるかの点で違いがある。なお、一般にHg
2 の封入量が多いほうが寿命が長いとされている。
【0027】上記表1で示す特徴を有するメタルハライ
ドランプA、B、Cを用いてそれぞれについての電気定
格及び相対照度を以下の表に示す。ここで、図5及び図
6はA、図7及び図8はB、図9及び図10はCについ
てのそれぞれの測定結果を示したものである。
【0028】これらの図から、本発明に係るメタルハラ
イドランプA、Bのほうが、従来例に係るメタルハライ
ドランプCよりもはるかに寿命が長いことが分かる。そ
して、特に、従来例に係る電極を用いたメタルハライド
ランプCよりもHgI2 の封入量の少ないメタルハライ
ドランプAであっても、寿命が顕著にながくなっている
ことが分かる。
【0029】次に、寿命が尽きたメタルハライドランプ
B及びCについて、それぞれの発光部の内周面及びその
内周面への付着物への分析を行った。
【0030】この結果、図11に示すように、従来例に
係るメタルハライドランプCでは、電極の根元付近で低
温となりSiW−Xの低融点合金が形成され、これが高
温となっている電極の先端へ移動すると、低融点合金の
一部がアーク放電よる熱対流で内周面にまではじき飛ば
されることになる。内周面は低温なので、はじき飛ばさ
れた低融点合金は内周面で堆積し、時間と共にさらにそ
の堆積量は増加する。そして、石英ガラスとSiW−X
とが反応して結晶化が起こり発光部の内周面には白濁が
生じることになる。
【0031】一方、図12に示すように、本発明に係る
メタルハライドランプAでは、電極に形成されている切
り欠きによるヒートダム効果(熱をせき止める効果)に
よって切り欠きよりも先端側が高温となる。一方、切り
欠きによって電極の根元付近(切り欠きよりも根元側)
は低温となり、この部分でSiW−Xの低融点合金の形
成は抑制される。また、形成された低融点合金は高温で
ある電極先端付近に捕捉されやすいために、電極先端付
近への移動経路はメタルハライドランプCに比べ大幅に
短縮される。この結果、アーク放電によってはじき飛ば
される量も少なくなり、内壁面へ到達する低融点合金の
量は減少するので、白濁及び石英ガラスの結晶化も低減
されることとなる。
【0032】さらに、走査型電子顕微鏡を用いて、結晶
化する前の石英ガラスと結晶化した石英ガラスとを分析
した。この結果、結晶化する前の石英ガラスでは、大量
の酸素、炭素及び珪素と、若干の鉄分が検出された。一
方、結晶化した石英ガラスでは、大量の酸素、炭素及び
珪素が検出された点は結晶化する前の石英ガラスと共通
するが、鉄分の代わりに若干のセシウム及びタングステ
ンが検出され、この点において結晶化する前の石英ガラ
スと成分が異なることが確認された。
【0033】以上のことから、電極に切り欠きを設ける
ことによって、切り欠きによるヒートダム効果(熱をせ
き止める効果)によって切り欠きよりも先端側が高温と
なり、その一方で、切り欠きによって電極の根元付近で
は低温となるので、電極の根元付近で形成された低融点
合金は、高温である電極先端付近に補足されやすいため
に、電極先端付近への移動経路はメタルハライドランプ
Cに比べ大幅に短縮される。この結果、アーク放電によ
ってはじき飛ばされる量も少なくなり、内壁面へ到達す
る低融点合金の量は減少するので、白濁及び石英ガラス
の結晶化も低減されることとなるといえる。なお、種々
の実験から切り欠きの深さとメタルハライドランプの寿
命(石英ガラスが結晶化が生ずるまでの時間)とは比例
関係にあることが分かっている。
【0034】従って、発光部の石英ガラスの結晶化が抑
制されるのでメタルハライドランプの延命効果(長寿命
化)を図ることができる。
【0035】次に、本発明にかかる他の実施例について
説明する。
【0036】本発明では、電極の先端部が高温となる一
方で電極の根元部では低温となるように、電極の一部
が、その前後の部分に比べ断面積が著しく小さいもので
あればよい。すなわち、本発明は、前後の部分に比べ著
しく断面積の小さい部分を設けることによって、電極の
先端部が電極の根元部ではよりも高温となるものであれ
ばどのような形状でもよいことから以下のようなものが
ある。
【0037】まず、図13、図14及び図15に示すよ
うなものがある。図13に示す第2実施例で用いられる
電極が第1実施例で用いられる電極と異なる点は、電極
5の切り欠き52の形状の横断面が斜めになるように形
成されている点であり、作用及び効果は第1実施例で用
いられる電極と同じである。図14に示す第3実施例で
用いられる電極が第1実施例で用いられる電極と異なる
点は、特に、切り欠き52が周設されている点であり、
作用及び効果は第1実施例で用いられる電極と同じであ
る。図15に示す第4実施例で用いられる電極が第1実
施例で用いられる電極と異なる点は、特に、切り欠き5
2が2か所に設けられている点であり、作用及び効果は
第1実施例で用いられる電極と同じである。
【0038】なお、これら実施例で用いられる電極にお
いてはモリブデン箔3との接続部の形状がいずれも第1
実施例と異なるが、この形状の相違によっては作用およ
び効果が異なることはない。また、第3および第4実施
例で用いられる電極ではタングステン棒の先端付近にタ
ングステンコイル6は巻かれていないが、そのこと自体
で発明の作用および効果が異なることもない。
【0039】さらに、図16に示すような第5実施例で
用いられる電極がある。これは、タングステン棒53a
とタングステン棒53bとを円筒状のタングステンから
なるパイプ54で接続して電極としたものである。この
ように、2つのタングステン棒をそれらの断面積よりも
はるかに小さい断面積からなるパイプで繋ぎ、タングス
テン棒相互間に少しの間隔が設けられていれば、タング
ステン棒のそれぞれは電極側となったほうが高温となり
封止部に設けられたほうが低温となるので、第1実施例
で用いられる電極と同様に作用し同様の効果をえること
ができる。
【0040】さらに、図17に示すような第6実施例で
用いられる電極がある。これは、肉厚円筒状のタングス
テン棒55a及び55bの双方の中空部に、その中空部
と同じ半径のタングステン棒56を挿入することで電極
を形成したものである。このとき、タングステン棒55
a及び55bの相互間にはわずかな隙間が設けられてい
る。このように、2つのタングステン棒55a及び55
bをそれらの断面積よりもはるかに小さい断面積からな
るタングステン棒56で繋ぎ、タングステン棒55a及
び55bの相互間に少しの間隔が設けられていれば、タ
ングステン棒のそれぞれは電極側となったほうが高温と
なり封止部に設けられたほうが低温となるので、第1実
施例で用いられる電極と同様に作用し同様の効果をえる
ことができる。
【0041】なお、上記実施例で示した電極の断面はい
ずれも円形であるが、断面の形状はこれに限らず、例え
ば正方形や長方形、或いは三角や多角形さらには不定形
のものであってもよい。本発明の作用及び効果は、断面
の形状によるものではなく、切り欠きの断面積とその前
後の断面積に関係するものだからである。
【0042】また、上記の各実施例で用いられる電極が
用いられたメタルハライドランプにおいて、図18に示
すような保温膜8を設けてもよいことはいうまでもな
い。なお、この保護膜8は、ZrO2 を主成分とし、他
にアルミナや無機酸化チタンを含むセラミックの薄膜か
らなるものである。
【0043】なお、本発明に用いられる電極は、発光部
の材質として石英ガラスの代りに透光性アルミナを用い
た場合にも、石英ガラスを用いたときと同様の効果を得
ることができる。
【0044】また、特に、直流点灯用のメタルハライド
ランプに関しては、一方の電極のみが前後の部分に比べ
著しく断面積の小さい部分が設けられた電極であって、
他方の電極には、従来の電極が用いられていてもよい。
直流点灯用のメタルハライドランプでは陽極側の温度上
昇が激しいためである。従って、直流点灯用のメタルハ
ライドランプでは前後の部分に比べ著しく断面積の小さ
い部分が設けられた電極が用いられるのは陽極側の電極
になる。このような、直流点灯用のメタルハライドラン
プでは、一方の電極にのみ前後の部分に比べ著しく断面
積の小さい部分が設けられた電極を用いても、十分に上
述した作用及び効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、電極の発光部に突き出した側(先端部)が高温
となり、先端側における電極の表面温度を通常の電極よ
りも高くすることができる。また、アーク放電によって
発光部の内周面へはじき飛ばされる低融点合金の量も少
なくなり、その結果、発光部の内周面へ到達する低融点
合金の量は減少するので、石英硝子と低融点合金の反応
する量も少なくなり、このため白濁及び石英ガラスの結
晶化も低減されることとなる。このため結晶化による発
光管の破裂という問題も解決される。従って、本発明に
よれば発光部の石英ガラスの結晶化が抑制されるのでメ
タルハライドランプの延命効果(長寿命化)を図ること
ができる。
【0046】すなわち、本発明に係るメタルハライドラ
ンプでは、製作が容易な電極をもちいてメタルハライド
ランプの延命効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメタルハライドランプを示した説
明図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るメタルハライドラン
プに用いられる電極を示した斜視図である。
【図3】本発明に係るメタルハライドランプと従来例に
係るメタルハライドランプとの比較実験の説明図であ
る。
【図4】従来例に係るメタルハライドランプを示した部
分説明図である。
【図5】本発明に係るメタルハライドランプの電気定格
を示したグラフである。
【図6】本発明に係るメタルハライドランプの相対照度
を示したグラフである。
【図7】本発明に係るメタルハライドランプの電気定格
を示したグラフである。
【図8】本発明に係るメタルハライドランプの相対照度
を示したグラフである。
【図9】従来例に係るメタルハライドランプの電気定格
を示したグラフである。
【図10】従来例に係るメタルハライドランプの相対照
度を示したグラフである。
【図11】従来例に係るメタルハライドランプ内での反
応を示す概念図である。
【図12】本発明に係るメタルハライドランプ内での反
応を示す概念図である。
【図13】本発明の第2実施例に係るメタルハライドラ
ンプを示した部分説明図である。
【図14】本発明の第3実施例に係るメタルハライドラ
ンプを示した部分説明図である。
【図15】本発明の第4実施例に係るメタルハライドラ
ンプを示した部分説明図である。
【図16】本発明の第5実施例に係るメタルハライドラ
ンプに用いられる電極を示した斜視図である。
【図17】本発明の第6実施例に係るメタルハライドラ
ンプに用いられる電極を示した斜視図である。
【図18】本発明の各実施例に係る電極を用いたメタル
ハライドランプの保護膜を形成したものを示した説明図
である。
【符号の説明】 1…発光部、2…封止部、5…電極、51…タングステ
ン棒、52…切り欠き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 尋久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 与儀 修 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属蒸気が封入された中空の発光部と、 前記発光部の両端にそれぞれ突出して設けられる2つの
    封止部と、 一端が前記封止部で保持され、他端が前記発光部内に突
    き出した金属製の棒状部材からなる2つの電極とを備
    え、 前記2つの電極の少なくとも一方は、前記発光部内の先
    端と基端の間の少なくとも一部に、その前後の断面積よ
    りも小さい断面積である部分を有することを特徴とする
    メタルハライドランプ。
  2. 【請求項2】 前記棒状部材に切り欠きを設けること
    で、前記切り欠きを設けた部分の断面積をその前後の断
    面積よりも小さい部分としたことを特徴とする請求項1
    に記載のメタルハライドランプ。
  3. 【請求項3】 前記棒状部材は2本の柱状部材であり、 前記2本の柱状部材は所定の間隔を開けて長手方向に並
    べられているとともに薄肉円筒状のパイプに挿入されて
    固定されることで前記所定の間隔の部分を前後の断面積
    よりも小さい部分としたことを特徴とする請求項1に記
    載のメタルハライドランプ。
  4. 【請求項4】 前記棒状部材は中空部を有する2本の円
    筒棒であり、 前記2本の円筒棒を所定の間隔をあけて長手方向に並
    べ、前記中空部に柱状部材を挿入することで前記所定の
    間隔の部分を前後の断面積よりも小さい断面積である部
    分としたことを特徴とする請求項1に記載のメタルハラ
    イドランプ。
JP5260941A 1993-10-19 1993-10-19 メタルハライドランプ Pending JPH07114902A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260941A JPH07114902A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 メタルハライドランプ
EP94307607A EP0649164A3 (en) 1993-10-19 1994-10-17 Metal halogen lamp.
US08/496,907 US5614787A (en) 1993-10-19 1995-06-29 Metal halide lamp having heat dam portion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260941A JPH07114902A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 メタルハライドランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07114902A true JPH07114902A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17354910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5260941A Pending JPH07114902A (ja) 1993-10-19 1993-10-19 メタルハライドランプ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5614787A (ja)
EP (1) EP0649164A3 (ja)
JP (1) JPH07114902A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0825188A1 (en) * 1996-08-17 1998-02-25 Ciba SC Holding AG Triazine derivatives as fluorescent whitening agents, as UV absorbers and their use to increase the sun protection factor of textile material
JP2006344550A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Ushio Inc 放電ランプ
JP2009515315A (ja) * 2005-11-09 2009-04-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 亀裂制御改良型高輝度放電ランプおよびその製造方法
JP2015002039A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 浜松ホトニクス株式会社 放電管用電極及び放電管

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3211654B2 (ja) * 1996-03-14 2001-09-25 松下電器産業株式会社 高圧放電ランプ
US6084351A (en) * 1996-09-06 2000-07-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Metal halide lamp and temperature control system therefor
BE1010356A6 (fr) * 1997-01-10 1998-06-02 Patent Treuhand Ges Fuer Elektrische Gluehlampen Mbh Lampe a decharge a haute pression a culot.
US6169365B1 (en) * 1997-02-24 2001-01-02 U.S. Philips Corporation High-pressure metal halide lamp having three part electrode rods
JP3596448B2 (ja) * 2000-09-08 2004-12-02 ウシオ電機株式会社 ショートアーク型水銀放電ランプ
JP3687582B2 (ja) * 2001-09-12 2005-08-24 ウシオ電機株式会社 放電ランプ
JP2003173763A (ja) * 2001-09-28 2003-06-20 Koito Mfg Co Ltd 放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブ
US20080093970A1 (en) * 2004-07-09 2008-04-24 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Electrode for a high-intensity discharge lamp
US20070262718A1 (en) * 2006-05-12 2007-11-15 Aurongzeb Deeder M Electrode-foil interface structure
US8818322B2 (en) * 2006-06-09 2014-08-26 Trapeze Networks, Inc. Untethered access point mesh system and method
DE102006034833A1 (de) * 2006-07-27 2008-01-31 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Hochdruckentladungslampe
US7893619B2 (en) * 2008-07-25 2011-02-22 General Electric Company High intensity discharge lamp

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE481558A (ja) * 1941-01-10
DE1151877B (de) * 1961-11-27 1963-07-25 Patra Patent Treuhand Kathode fuer eine Hochdruckentladungslampe, vorzugsweise Edelgashochdrucklampe
GB2107921A (en) * 1981-10-15 1983-05-05 Emi Plc Thorn Discharge lamp electrode
GB2199693B (en) * 1986-12-02 1990-08-15 Noblelight Ltd Improvements in and relating to flash lamps
US4968916A (en) * 1989-09-08 1990-11-06 General Electric Company Xenon-metal halide lamp particularly suited for automotive applications having an improved electrode structure
JPH04280057A (ja) * 1991-03-06 1992-10-06 Toshiba Lighting & Technol Corp 放電灯用電極
JPH0582086A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Toshiba Lighting & Technol Corp メタルハライドランプ
DE4325679A1 (de) * 1993-07-30 1995-02-02 Patent Treuhand Ges Fuer Elektrische Gluehlampen Mbh Elektrische Lampe mit Halogenfüllung

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0825188A1 (en) * 1996-08-17 1998-02-25 Ciba SC Holding AG Triazine derivatives as fluorescent whitening agents, as UV absorbers and their use to increase the sun protection factor of textile material
JP2006344550A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Ushio Inc 放電ランプ
JP4655767B2 (ja) * 2005-06-10 2011-03-23 ウシオ電機株式会社 放電ランプ
JP2009515315A (ja) * 2005-11-09 2009-04-09 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 亀裂制御改良型高輝度放電ランプおよびその製造方法
JP2015002039A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 浜松ホトニクス株式会社 放電管用電極及び放電管

Also Published As

Publication number Publication date
US5614787A (en) 1997-03-25
EP0649164A2 (en) 1995-04-19
EP0649164A3 (en) 1995-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07114902A (ja) メタルハライドランプ
JPH01236570A (ja) 電灯
JP4750550B2 (ja) メタルハライドランプ
US8143787B2 (en) Xenon lamp
KR20030016385A (ko) 고압 가스 방전 램프
US7649319B2 (en) Ultra-high pressure mercury lamp
KR920010056B1 (ko) 편밀봉형 금속증기 방전등
US7423379B2 (en) High-pressure gas discharge lamp having tubular electrodes
US6534918B1 (en) High pressure discharge lamp with tungsten electrode rods having second parts with envelope of rhenium
JP2000268773A (ja) メタルハライドランプ
US6590340B1 (en) High pressure discharge lamp with tungsten electrode rods having first and second parts
EP1607997A1 (en) Method for producing high-pressure discharge lamp, high-pressure discharge lamp and lamp unit using such high-pressure discharge lamp, and image display
US6744206B2 (en) Metal halide lamp with reduced change in color temperature
US20020014842A1 (en) High-pressure discharge lamp
US6366020B1 (en) Universal operating DC ceramic metal halide lamp
JP3778920B2 (ja) メタルハライドランプ
CA1316975C (en) Pulsed metal halide salt source
JPH0582086A (ja) メタルハライドランプ
JPH07122234A (ja) 高圧放電灯
JP3573297B2 (ja) 低電力形メタルハライドランプ
JPH11297274A (ja) 高圧水銀蒸気放電灯及びそれを用いた光源装置
JPH0330994Y2 (ja)
JP3159576B2 (ja) メタルハライドランプ
US20180061626A1 (en) High-intensity discharge lamp
JP2010010022A (ja) 放電ランプ