JP2003085900A - エラーレート測定装置および方法並びに記録再生装置および方法 - Google Patents

エラーレート測定装置および方法並びに記録再生装置および方法

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JP2003085900A
JP2003085900A JP2001273247A JP2001273247A JP2003085900A JP 2003085900 A JP2003085900 A JP 2003085900A JP 2001273247 A JP2001273247 A JP 2001273247A JP 2001273247 A JP2001273247 A JP 2001273247A JP 2003085900 A JP2003085900 A JP 2003085900A
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noise
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signal
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JP2001273247A
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English (en)
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Sentaro Tsuboi
仙太郎 坪井
Hisakado Hirasaka
久門 平坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高SN比領域であってもSN比測定の評価尺
度としてエラーレートを使用する。 【解決手段】 再生ヘッド2によって、磁気テープ1か
ら再生信号が読み出される。プリアンプ3で増幅された
再生信号は、ロータリートランス4を介して波形等価回
路5へ供給される。波形等価回路5において、波形成形
が行われた再生信号は、A/Dコンバータ6、加算器1
1を介して検出回路7へ供給される。加算器11では、
再生信号と、疑似ノイズ発生回路13によって生成され
る疑似ノイズとが加算される。検出回路7では、供給さ
れた再生信号からデジタル信号が検出され、ECC8へ
供給される。ECC8では、供給されたデジタル信号に
対してエラー訂正が施され、エラーレートが算出され
る。算出エラーレートは、CPU9を介して出力端子1
0から出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、SN比測定の評
価尺度としてエラーレートを適用することができるエラ
ーレート測定装置および方法並びに記録再生装置および
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テープストリーマなどのコンピュータバ
ックアップ装置では、データが正常に記録されたか否か
を確認するために、記録直後に確認再生することが可能
なように設計されている。この確認動作は、RAW(Re
ad After Write)と呼ばれ、再生信号に対してエラー訂
正を施し、エラー訂正後におけるエラーの有無によって
データが正常に記録されているか否かを判断する。
【0003】ここで、再生信号に含まれるエラーについ
て説明する。エラーには、バーストエラーとランダムエ
ラーとがある。まず、バーストエラーの発生原因とその
対処を説明する。バーストエラーは、ヘッドの汚れやテ
ープの欠損に起因した連続エラーである。エラー訂正回
路は、バーストエラーに弱いので、バーストエラーへの
対処が不可欠である。対処例としては、RAWのエラー
訂正において、中レベルエラー訂正で訂正できなかった
場合、危険と見なして再記録が行われる。ちなみに、テ
ープストリーマのエラー訂正回路は、低レベル→中レベ
ル→高レベルの3段階構成とされ、高レベルエラー訂正
でも訂正不能なケースがないように設計されている。な
お、このバーストエラーは、たまにしか発生しない。
【0004】次に、ランダムエラーの発生原因とその対
処を説明する。ランダムエラーは、連続数が数bit程度
の小規模なエラーである。その発生原因は、主にダスト
である。テープストリーマは、テープを交換するので、
どうしてもテープが外気に触れざるをえず、空気中のダ
ストを巻き込むことによって、エラーが発生する。その
ため、どんなに再生感度(ヘッド感度)が良くても、エ
ラーレートの良さは概ね10-7止まりとなる。このラン
ダムエラーは、絶えず発生している。
【0005】新品の装置において、RAWエラーチェッ
クによって、データが正常に記録されたと判断されて
も、装置の個体差によるばらつきや経時変化によって再
生感度が低いかもしれない他装置でデータが正常に再生
できるか否かは不明である。特に、新しい装置では、再
生感度が良いためエラー基準が甘くなる傾向にある。
【0006】このような傾向を回避するために、エラー
基準を厳しくすることによって対処している。すなわ
ち、どの装置でも再生できるように、エラー基準を厳し
くすることによって、新しい装置におけるエラー基準の
甘くなる傾向を抑えている。
【0007】エラー基準を厳しくするといういことは、
信頼性を確保するという一面を考えると好ましいことで
ある。しかしながら、むやみにエラー基準を厳しくする
のは記録容量を確保するという他の面を考えると、問題
がある。
【0008】これは、エラー基準を厳しくすると、再記
録の頻度が増加するためである。この再記録は、エラー
と判断されたデータが記録されたテープ上の領域に、再
度エラーと判断された該データを記録する巻き戻し記録
ではなく、エラーと判断されたデータが記録されたテー
プ上の領域の直ぐ後の領域に再度エラーと判断された該
データを記録するものである。すなわち、テープ上の一
度記録した領域は2度と使わずに、必ず新たな領域を利
用するため、再記録の頻度が増加すると、1カセット当
たりの記録容量がその分減少することになる。
【0009】また、新しい装置は、古い装置より概ね再
生感度が良い。この再生感度を表す性能尺度として一般
的にSN比(Signal to Noise Ratio)が使用されてい
る。従って、新しい装置によって再生された再生信号の
SN比も大きくなる。また、同時期に製造された装置で
あっても、再生感度のばらつきによるSN比のばらつき
はある。このように、装置の性能尺度としてSN比は、
最重要なパラメータの1つである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
工場の出荷時の検査などでSN比を測定することはまれ
である。これは、SN比測定には、高価なスペクトラム
・アナライザが必要であり、しかもそのSN比測定には
時間がかかることがその理由である。一般的には、SN
比測定の評価尺度の代用としてエラーレートが使用され
ている。エラーレートは、瞬時に数値として結果を得る
ことができるので、測定も統計作業の扱いもSN比測定
と比較すると容易である。
【0011】このように、エラーレートをSN比測定の
評価尺度として使用するのは便利であるが、上述したよ
うにエラーレートが10-7よりも良い領域、すなわち高
SN比領域では、ダストにマスクされてしまうため、再
生感度の差があらわれにくい問題があった。すなわち、
高SN比領域では、SN比測定の評価尺度としてエラー
レートを使用しても正確な評価ができない問題があっ
た。
【0012】従って、この発明の目的は、高SN比領域
であってもSN比測定の評価尺度としてエラーレートを
使用することができるエラーレート測定方法および方法
並びに記録再生装置および方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録媒体から再生信号を生成する再生信号生成手段
と、所望のノイズを発生するノイズ発生手段と、再生信
号と、所望のノイズとを加算する加算手段と、所望のノ
イズが加算された再生信号からデジタル信号を検出する
検出手段と、検出されたデジタル信号のエラーレートを
検出するエラー検出手段とを有し、検出手段の前段に加
算手段を設けるようにしたことを特徴とするエラーレー
ト測定装置である。
【0014】請求項13に記載の発明は、記録直後に再
生することができる記録再生装置において、記録媒体に
信号を記録する信号記録手段と、記録媒体から再生信号
を生成する再生信号生成手段と、所望のノイズを発生す
るノイズ発生手段と、再生信号と、所望のノイズとを加
算する加算手段と、所望のノイズが加算された再生信号
からデジタル信号を検出する検出手段と、検出されたデ
ジタル信号のエラーレートを検出するエラー検出手段と
を有し、加算手段は、検出手段の前段に設けるようにし
たことを特徴とする記録再生装置である。
【0015】請求項27に記載の発明は、記録媒体から
再生信号を生成し、所望のノイズを発生し、再生信号
と、所望のノイズとを加算し、所望のノイズが加算され
た再生信号からデジタル信号を検出し、検出されたデジ
タル信号のエラーレートを検出し、デジタル信号を検出
する前に、再生信号と所望のノイズとの加算処理を行う
ようにしたことを特徴とするエラーレート測定方法であ
る。
【0016】請求項39に記載の発明は、記録直後に再
生することができる記録再生方法において、記録媒体に
信号を記録し、記録媒体から再生信号を生成し、所望の
ノイズを発生し、再生信号と、所望のノイズとを加算
し、所望のノイズが加算された再生信号からデジタル信
号を検出し、検出されたデジタル信号のエラーレートを
検出し、デジタル信号を検出する前に、再生信号と所望
のノイズとの加算処理を行うようにしたことを特徴とす
る記録再生方法である。
【0017】記録媒体から生成した再生信号に所望のノ
イズを加算するので、再生系のSN比のマージンを擬似
的に無くすことができる。したがって、高SN領域であ
っても真のエラーレートマージンを計測することができ
る。さらに、装置の信頼性の向上および品質の向上につ
ながる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。なお、各図に亘り同じ機能
を有するものには、同一の参照符号を付し、説明の重複
を避ける。図1は、この発明が適用された第1の実施形
態の全体的構成を示す。
【0019】磁気テープ1に書き込まれた信号が再生ヘ
ッド2によって、再生RF変調信号(以下、単に「再生
信号」と称する)として読み出される。再生信号は、プ
リアンプ3によって増幅される。プリアンプ3で増幅さ
れた再生信号は、ロータリートランス4を介して波形等
化回路5へ供給される。波形等化回路5では、供給され
た再生信号の波形整形が行われる。波形整形が行われた
再生信号は、A/Dコンバータ6へ供給される。再生信
号は、A/Dコンバータ6において量子化がなされる。
量子化された再生信号は、加算器11を介して検出回路
7へ供給される。
【0020】加算器11では、量子化された再生信号
と、疑似ノイズ発生回路13によって生成された疑似的
なノイズ(以下、「疑似ノイズ」と称する)とが加算さ
れる。このとき、スイッチ回路12は、オンとされ、疑
似ノイズ発生回路13では、後述するように疑似ノイ
ズ、例えば白色ノイズが発生される。また、スイッチ回
路12は、再生のみの場合は、オフとされる。
【0021】検出回路7では、供給された再生信号から
デジタル信号が検出される。検出されたデジタル信号
は、ECC(Error Correcting Code)8へ供給され
る。ECC8では、供給されたデジタル信号に対してエ
ラー訂正が施され、例えばエラーレートが算出される。
算出されたエラーレート(以下、「算出エラーレート」
と称する)は、CPU(Central Processing Unit)9
へ供給される。CPU9から導出される出力端子10か
ら供給されたエラーレートが出力される。ここでは、エ
ラーレートは、CPU9を介して出力されるようになさ
れているが、ECC8から直接出力されるようにしても
良い。
【0022】ここで、再生信号に対して疑似ノイズを加
算する一例の制御を図2に示すフローチャートを参照し
て説明する。ステップS1では、磁気テープ1に記録デ
ータの書き込みが開始される。ステップS2では、疑似
ノイズを加算するために、スイッチ回路12がオンとさ
れる。ステップS3では、基準となるエラーレート(E
R)(以下、「基準エラーレート」と称する)が10-6
に設定される。
【0023】ステップS4では、書き込みトラックポイ
ンタが「0」に設定される。図3に示すように、メモリ
内には、各ポインタ番号に対応した1トラック分のデー
タが格納されており、記録時に指定されたアドレス内の
データを記録データとして記録するものとする。このメ
モリには、一例として検査用または通常の記録データが
格納されている。また、このメモリは、装置内に設けら
れていても良いし、装置に着脱自在なメモリであっても
良い。
【0024】ステップS5では、磁気テープ1に1トラ
ック分の記録データの書き込みが完了したか否かが判断
される。このとき、書き込みトラックポインタで指定さ
れた1トラック分のデータが記録データとして磁気テー
プ1に記録される。磁気テープ1に1トラック分の記録
データの書き込みが完了したと判断されると、ステップ
S6へ制御が移り、1トラック分の記録データの書き込
みが完了していないと判断されると、1トラック分の記
録データの書き込みが完了したと判断されるまで、この
ステップS5の制御が繰り返される。
【0025】ステップS6では、磁気テープ1から再生
信号が生成され、生成された再生信号に疑似ノイズが加
算される。疑似ノイズが加算された再生信号は、ECC
8において、エラーレートが算出され、この算出エラー
レートが基準エラーレートより小さいか否かが判断され
る。算出エラーレートが基準エラーレートより小さいと
判断されると、ステップS7へ制御が移り、算出エラー
レートが基準エラーレート以上であると判断されると、
ステップS5へ制御が戻る。
【0026】ここで、算出エラーレートが基準エラーレ
ート以上であると判断されると、ステップS5におい
て、隣接するトラックに同じ記録データが再度書き込ま
れる。
【0027】ステップS7では、書き込みトラックポイ
ンタの値がインクリメントされる。
【0028】ステップS8では、磁気テープ1に全トラ
ックの書き込みが完了したか否かが判断される。磁気テ
ープ1に全トラックの書き込みが完了したと判断される
と、このフローチャートに示す制御を終了し、全トラッ
クの書き込みが完了していないと判断されると、ステッ
プS5へ制御が戻る。
【0029】ここで、再生信号に対して疑似ノイズを加
算しない一例の制御を図4に示すフローチャートを参照
して説明する。ステップS11では、磁気テープ1に記
録データの書き込みが開始される。ステップS12で
は、疑似ノイズを加算しないために、スイッチ回路12
がオフとされる。ステップS13では、基準エラーレー
ト(ER)が10-7に設定される。
【0030】ステップS14では、書き込みトラックポ
インタが「0」に設定される。
【0031】ステップS15では、磁気テープ1に1ト
ラック分の記録データの書き込みが完了したか否かが判
断される。このとき、書き込みトラックポインタで指定
された1トラック分のデータが記録データとして磁気テ
ープ1に記録される。磁気テープ1に1トラック分の記
録データの書き込みが完了したと判断されると、ステッ
プS16へ制御が移り、1トラック分の記録データの書
き込みが完了していないと判断されると、1トラック分
の記録データの書き込みが完了したと判断されるまで、
このステップS15の制御が繰り返される。
【0032】ステップS16では、磁気テープ1から再
生信号が生成され、生成された再生信号に疑似ノイズが
加算される。疑似ノイズが加算された再生信号は、EC
C8において、エラーレートが算出され、この算出エラ
ーレートが基準エラーレートより小さいか否かが判断さ
れる。算出エラーレートが基準エラーレートより小さい
と判断されると、ステップS17へ制御が移り、算出エ
ラーレートが基準エラーレート以上であると判断される
と、ステップS15へ制御が戻る。
【0033】ここで、算出エラーレートが基準エラーレ
ート以上であると判断されると、ステップS15におい
て、隣接するトラックに同じ記録データが再度書き込ま
れる。
【0034】ステップS17では、書き込みトラックポ
インタの値がインクリメントされる。
【0035】ステップS18では、磁気テープ1に全ト
ラックの書き込みが完了したか否かが判断される。磁気
テープ1に全トラックの書き込みが完了したと判断され
ると、このフローチャートに示す制御が終了し、全トラ
ックの書き込みが完了していないと判断されると、ステ
ップS15へ制御が戻る。
【0036】ここで、再生信号に疑似ノイズを加算する
回路構成の第1の例を図5を参照して説明する。疑似ノ
イズ発生回路13から発生する疑似白色ノイズがデジタ
ルフィルタ21へ供給される。デジタルフィルタ21
は、スイッチ回路22を設けた第1の経路と、ローパス
フィルタ(LPF)23およびスイッチ回路22Lを設
けた第2の経路と、ハイパスフィルタ(HPF)24お
よびスイッチ回路22Hを設けた第3の経路とから構成
される。一例として、このデジタルフィルタ21は、F
IRフィルタから構成されている。そして、第1、第2
および第3の経路は、加算器25で加算され、出力端子
26を介して、加算器11へ供給される。
【0037】第1の経路では、スイッチ回路22がオン
となると、疑似ノイズ発生回路13から出力された疑似
白色ノイズが加算器25へ供給される。スイッチ回路2
2がオフとなると、疑似ノイズ発生回路13から出力さ
れた疑似白色ノイズの加算器25への供給が停止され
る。
【0038】第2の経路では、スイッチ回路22Lがオ
ンとなると、LPF23において、疑似ノイズ発生回路
13から出力された疑似白色ノイズから抽出される疑似
低域ノイズが加算器25へ供給される。スイッチ回路2
2Lがオフとなると、LPF23において、疑似ノイズ
発生回路13から出力された疑似白色ノイズから抽出さ
れる疑似低域ノイズの加算器25への供給が停止され
る。この第2の経路から出力される疑似低域ノイズの一
例として、隣接トラックとのクロストークによって発生
するクロストークノイズが知られている。
【0039】第3の経路では、スイッチ回路22Hがオ
ンとなると、HPF24において、疑似ノイズ発生回路
13から出力された疑似白色ノイズから抽出される疑似
高域ノイズが加算器25へ供給される。スイッチ回路2
2Lがオフとなると、HPF23において、疑似ノイズ
発生回路13から出力された疑似白色ノイズから抽出さ
れる疑似高域ノイズの加算器25への供給が停止され
る。この第3の経路から出力される疑似高域ノイズの一
例として、再生ヘッド2によって発生するヘッドノイズ
が知られている。
【0040】テープストリーマにおける再生系の主なノ
イズを図6を参照して説明する。再生信号波形の一例を
図6Aに示す。この再生信号波形は、図6Bに示すよう
に信号出力と、クロストークノイズと、ヘッドノイズと
が加算されたものである。クロストークノイズは、再生
信号出力に追従して変動し、ヘッドノイズは、再生ヘッ
ド2に依存して常に一定の出力となることが知られてい
る。それぞれのノイズには、このような特徴があるた
め、加算する疑似ノイズは、出力変動および出力固定と
選択できる機能を備えていることが望ましい。
【0041】このデジタルフィルタ21を使用して、装
置を検査する一例を図7のフローチャートを参照して説
明する。ステップS21では、磁気テープ1に記録デー
タの書き込みが開始される。
【0042】ステップS22では、スイッチ回路22が
オフとされ、スイッチ回路22Lがオンとされ、スイッ
チ回路22Hがオフとされる。すなわち、デジタルフィ
ルタ21から疑似低域ノイズが出力される。この疑似低
域ノイズは、擬似的なクロストークノイズとして、磁気
テープ1から読み出された再生信号に加算される。
【0043】ステップS23では、ECC8において、
エラーレートが算出される。上述したように疑似ノイズ
を加算するときの基準エラーレート10-6より小さいか
否かが判断される。
【0044】ステップS24では、算出エラーレートが
基準エラーレートより小さいと判断した場合、ステップ
S25へ制御が移り、算出エラーレートが基準エラーレ
ート以上であると判断した場合、ステップS31へ制御
が移る。
【0045】隣接トラックが原因で発生するクロストー
クノイズは、アジマスロスによって高域側は抑えること
ができるが、低域は完全に抑えることができないので、
上述したように低域側に出ることが知られている。この
ことから疑似低域ノイズが加算されたときに、算出エラ
ーレートが基準エラーレート以上となる場合、図8Aに
示すように、再生ヘッド2のトラック幅が広すぎてクロ
ストークノイズを拾いやすくなっている疑いがあるの
で、このステップS31では、ヘッドのトラック幅に着
眼して修理する。修理が終了するとステップS21へ制
御が戻り、再度最初から検査が行われる。
【0046】ステップS25では、スイッチ回路22が
オフとなり、スイッチ回路22Lがオフとなり、スイッ
チ回路22Hがオンとなる。すなわち、デジタルフィル
タ21から疑似高域ノイズが出力される。この疑似高域
ノイズは、擬似的な再生ヘッド2のヘッドノイズとし
て、磁気テープ1から読み出された再生信号に加算され
る。
【0047】ステップS26では、ECC8において、
エラーレートが算出される。上述したように疑似ノイズ
を加算するときの基準エラーレート10-6より小さいか
否かが判断される。
【0048】ステップS27では、算出エラーレートが
基準エラーレートより小さいと判断した場合、ステップ
S28へ制御が移り、算出エラーレートが基準エラーレ
ート以上であると判断した場合、ステップS32へ制御
が移る。
【0049】再生ヘッド2によるヘッドノイズは、上述
したように高域側に出ることが知られている。このこと
から再生ヘッド2のギャップ幅が広すぎる疑いがあるの
で、このステップS32では、再生ヘッド2のギャップ
幅に着眼して修理する。修理が終了するとステップS2
1へ制御が戻り、再度最初から検査が行われる。
【0050】ステップS28では、スイッチ回路22が
オンとなり、スイッチ回路22Lがオフとなり、スイッ
チ回路22Hがオフとなる。すなわち、デジタルフィル
タ21から疑似白色ノイズが出力される。この疑似白色
ノイズは、磁気テープ1から読み出された再生信号に加
算される。
【0051】ステップS29では、ECC8において、
エラーレートが算出される。上述したように疑似ノイズ
を加算するときの基準エラーレート10-6より小さいか
否かが判断される。
【0052】ステップS30では、算出エラーレートが
基準エラーレートより小さいと判断した場合、このフロ
ーチャートを終了し、算出エラーレートが基準エラーレ
ート以上であると判断した場合、ステップS33へ制御
が移る。
【0053】図8Bに示すように、対向する2つのヘッ
ドの位置のずれおよび/または特性のずれによって、磁
気テープ1に記録されたトラック幅にばらつきができ
る。このように記録された磁気テープ1を再生すると、
トラック幅の狭い方のSN比が落ちるため疑似白色ノイ
ズが加算されたときに、算出エラーレートが基準エラー
レート以上となる場合、ステップS33において、ペア
リングずれなどに着眼して修理する。修理が終了すると
ステップS21へ制御が戻り、再度最初から検査が行わ
れる。
【0054】ここで、この発明の第2の実施形態の全体
的構成を図9に示す。この図9に示す第2の実施形態
は、再生信号に疑似ノイズを加算して、ドライブ、例え
ば再生ヘッド2の交換時期またはクリーニング時期を検
出するために使用する一例である。
【0055】この図9に示す第2の実施形態は、上述し
た第1の実施形態にクリーニング要求表示装置31およ
び修理要求表示装置32を設けたものである。このクリ
ーニング要求表示装置31および修理要求表示装置32
は、CPU9と接続され、そのCPU9によって制御さ
れる。
【0056】クリーニング要求表示装置31は、クリー
ニング要求を外部へ知らせることができれば良く、「ク
リーニング要求」という文字を表示するようにしても良
いし、クリーニング要求を意味するアイコンを表示する
ようにしても良い。
【0057】同様に、修理要求表示装置32は、修理要
求を外部へ知らせることができれば良く、「修理要求」
という文字を表示するようにしても良いし、修理要求を
意味するアイコンを表示するようにしても良い。
【0058】また、クリーニング要求表示装置31およ
び修理要求表示装置32は、それぞれ所定の位置に設け
られた発光ダイオードであっても良いし、所定の位置に
設けられた1つの発光ダイオードを発光させる色によっ
て、その要求を識別するようにしても良い。例えば、発
光ダイオードが黄色に発光した場合、クリーニング要求
という意味を持たせ、赤色に発光した場合、修理要求と
いう意味を持たせるようにしても良い。さらにまた、ブ
ザーによってクリーニング要求および修理要求を表現す
るようにしても良い。すなわち、外部に対してクリーニ
ング要求および修理要求を表すことができれば、どのよ
うな手段であっても良い。
【0059】したがって、後述するようにECC8から
供給されるエラーレートに基づいて、再生ヘッド2のク
リーニングが必要であるとCPU9が判断した場合、C
PU9から制御信号をクリーニング要求表示装置31へ
供給し、再生ヘッド2のクリーニングの要求を行う。同
様に、ECC8から供給されるエラーレートに基づい
て、再生ヘッド2の交換または修理が必要であるとCP
U9が判断した場合、CPU9から制御信号を修理要求
表示装置32へ供給し、再生ヘッド2の交換または修理
の要求を行う。
【0060】この第2の実施形態の制御の一例を図10
に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS
41では、磁気テープ1に記録データの書き込みが開始
される。ステップS42では、疑似ノイズを加算するた
めに、スイッチ回路12がオンとされる。ステップS4
3では、基準エラーレート(ER)が10-6に設定され
る。
【0061】ステップS44では、クリーニング要求の
基準エラーレートが10-4に設定される。ステップS4
5では、書き込みトラックポインタが「0」に設定され
る。
【0062】ステップS46では、磁気テープ1に1ト
ラック分の書き込みが完了したか否かが判断される。磁
気テープ1に1トラック分の書き込みが完了したと判断
されると、ステップS47へ制御が移り、1トラック分
の書き込みが完了していないと判断されると、1トラッ
ク分の書き込みが完了したと判断されるまで、このステ
ップS46の制御が繰り返される。
【0063】ステップS47では、磁気テープ1から再
生信号が生成され、生成された再生信号に疑似ノイズが
加算される。疑似ノイズが加算された再生信号は、EC
C8において、エラーレートが算出され、この算出エラ
ーレートがクリーニング要求の基準エラーレートより小
さいか否かが判断される。算出エラーレートがクリーニ
ング要求の基準エラーレートより小さいと判断される
と、ステップS48へ制御が移り、算出エラーレートが
クリーニング要求の基準エラーレート以上であると判断
されると、ステップS51へ制御が移る。
【0064】ステップS48では、算出エラーレートが
基準エラーレートより小さいか否かが判断される。算出
エラーレートが基準エラーレートより小さいと判断され
ると、ステップS49へ制御が移り、算出エラーレート
が基準エラーレート以上であると判断されると、ステッ
プS46へ制御が戻る。
【0065】ステップS49では、書き込みトラックポ
インタの値がインクリメントされる。
【0066】ステップS50では、磁気テープ1に全ト
ラックの書き込みが完了したか否かが判断される。磁気
テープ1に全トラックの書き込みが完了したと判断され
ると、このフローチャートに示す制御が終了し、全トラ
ックの書き込みが完了していないと判断されると、ステ
ップS46へ制御が戻る。
【0067】ステップS51では、CPU9からクリー
ニング要求表示装置31へ制御信号が供給され、クリー
ニング要求が行われる。例えば上述したように、クリー
ニング要求を意味する表示が行われる。
【0068】ステップS52では、再生ヘッド2のクリ
ーニングが行われ、クリーニングが完了すると、ステッ
プS53へ制御が移り、クリーニングが完了していない
とステップS51へ制御が戻る。
【0069】ステップS53では、クリーニング完了後
のテストとしてRAWエラーチェックが行われる。すな
わち、磁気テープ1に記録データの書き込みが開始さ
れ、磁気テープ1から再生信号を読み出し、読み出され
た再生信号に疑似ノイズが加算され、ECC8におい
て、エラーレートが算出される。
【0070】そして、ステップS54では、算出エラー
レートがクリーニング要求の基準エラーレートより小さ
いか否かが判断される。算出エラーレートがクリーニン
グ要求の基準エラーレートより小さいと判断されると、
ステップS46へ制御が戻り、算出エラーレートが基準
エラーレート以上であると判断されると、ステップS5
5へ制御が移る。
【0071】ステップS55では、CPU9から修理要
求表示装置32へ制御信号が供給され、修理要求が行わ
れる。例えば上述したように、修理要求を意味する表示
が行われる。
【0072】ステップS56では、装置の動作が停止さ
れる。
【0073】このように、通常のエラーレート判定基準
に加え、ヘッドクロッグ時にクリーニングを要求する基
準エラーレートを設け、それによってクリーニング要求
がなされてクリーニングが行われる。そして、算出エラ
ーレートがクリーニング要求の基準エラーレートより小
さくなれば良いが、小さくならない場合、ドライブに異
常があると判断し、再生ヘッド2の交換などの修理を要
求する。
【0074】ここで、再生信号に疑似ノイズを加算する
回路構成の第2の例を図11を参照して説明する。疑似
ノイズ発生回路13では、上述したように疑似白色ノイ
ズが符号付加回路41へ出力される。符号付加回路41
では、疑似ノイズ発生回路13から供給された疑似白色
ノイズに対して符号が付加される。すなわち、供給され
た疑似白色ノイズが符号なし2進数(0〜255)から
符号付き2進数(−128〜127)へ変換される。符
号付き2進数へ変換された疑似白色ノイズは、デジタル
フィルタ21へ供給される。デジタルフィルタ21で
は、上述したように供給される疑似白色ノイズから必要
に応じて有色化した疑似ノイズが生成される。生成され
た疑似ノイズは、乗算器42へ供給される。
【0075】最大振幅設定回路43において、予め所望
の値に設定されている、すなわち固定値とされている最
大振幅が乗算器42へ供給される。乗算器42では、デ
ジタルフィルタ21からの疑似ノイズと、最大振幅設定
回路43から供給される振幅信号とが乗算される。した
がって、疑似ノイズの最大振幅が所望の値に設定され
る。この乗算結果は、乗算器44およびスイッチ回路4
6へ供給される。
【0076】乗算器44では、再生信号に疑似ノイズを
追従させるために、エンベロープ発生回路45から出力
されるエンベロープと、疑似ノイズとが乗算される。こ
の乗算結果は、スイッチ回路46へ供給される。
【0077】スイッチ回路46は、エンベロープが乗算
された疑似ノイズと、エンベロープが乗算されていない
疑似ノイズとを選択するためのセレクタである。スイッ
チ回路46によって選択された疑似ノイズは、加算器4
8へ供給される。
【0078】入力端子47からは、A/D変換された再
生信号が加算器48およびスイッチ回路49へ供給され
る。加算器48では、入力端子47からの再生信号と、
スイッチ回路46からの疑似ノイズとが加算される。疑
似ノイズが加算された再生信号は、スイッチ回路49へ
供給される。
【0079】スイッチ回路49は、疑似ノイズが加算さ
れた再生信号と、疑似ノイズが加算されていない再生信
号とを選択するためのセレクタである。スイッチ回路4
9によって選択された再生信号は、出力端子50を介し
て、出力される。
【0080】ここで、疑似クロストークノイズを再生信
号に加算して装置の検査を行うときの制御を図12に示
すフローチャートを参照して説明する。ステップS61
では、磁気テープ1に記録データの書き込みが開始され
る。ステップS62では、デジタルフィルタ21におい
て、有色化された疑似低域ノイズが生成される。ステッ
プS63では、スイッチ回路46において、エンベロー
プが乗算され大きさが変動する疑似ノイズが選択され
る。ステップS64では、スイッチ回路49において、
疑似ノイズが加算された再生信号が選択される。ステッ
プS65では、ECC8において、エラーレートが算出
される。ステップS66では、算出エラーレートと、基
準エラーレートとが比較され、算出エラーレートが基準
エラーレートより小さいか否かが判断される。算出エラ
ーレートが基準エラーレートより小さいと判断される
と、このフローチャートは終了し、その装置は検査に合
格したことになる。算出エラーレートが基準エラーレー
ト以上であると判断されると、ステップS67へ制御が
移る。ステップS67では、その装置は検査から取り除
かれ、修理される。
【0081】ここで、疑似ヘッドノイズを再生信号に加
算して装置の検査を行うときの制御を図13に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。ステップS71では、
磁気テープ1に記録データの書き込みが開始される。ス
テップS72では、デジタルフィルタ21において、有
色化された疑似高域ノイズが生成される。ステップS7
3では、スイッチ回路46において、エンベロープが乗
算され大きさが変動する疑似ノイズが選択される。ステ
ップS74では、スイッチ回路49において、疑似ノイ
ズが加算された再生信号が選択される。ステップS75
では、ECC8において、エラーレートが算出される。
ステップS76では、算出エラーレートと、基準エラー
レートとが比較され、算出エラーレートが基準エラーレ
ートより小さいか否かが判断される。算出エラーレート
が基準エラーレートより小さいと判断されると、このフ
ローチャートは終了し、その装置は検査に合格したこと
になる。算出エラーレートが基準エラーレート以上であ
ると判断されると、ステップS77へ制御が移る。ステ
ップS77では、その装置は検査から取り除かれ、修理
される。
【0082】ここで、疑似白色ノイズを再生信号に加算
して装置の検査を行うときの制御を図14に示すフロー
チャートを参照して説明する。ステップS81では、磁
気テープ1に記録データの書き込みが開始される。ステ
ップS82では、デジタルフィルタ21において、疑似
白色ノイズが生成される。ステップS83では、スイッ
チ回路46において、エンベロープが乗算され大きさが
変動する疑似ノイズが選択される。ステップS84で
は、スイッチ回路49において、疑似ノイズが加算され
た再生信号が選択される。ステップS85では、ECC
8において、エラーレートが算出される。ステップS8
6では、算出エラーレートと、基準エラーレートとが比
較され、算出エラーレートが基準エラーレートより小さ
いか否かが判断される。算出エラーレートが基準エラー
レートより小さいと判断されると、このフローチャート
は終了し、その装置は検査に合格したとこになる。算出
エラーレートが基準エラーレート以上であると判断され
ると、ステップS87へ制御が移る。ステップS87で
は、その装置は検査から取り除かれ、修理される。
【0083】ここで、再生信号に疑似ノイズを加算する
回路構成の第3の例を図15を参照して説明する。な
お、図15中に表示されている[7:0]は、MSBのビッ
トとLSBのビットとを表し、その信号が8ビットから
構成されることを示す。同様に、[3:0]は、その信号が
4ビットから構成されることを示し、[15:0]は、その信
号が16ビットから構成されることを示す。
【0084】疑似ノイズ発生回路13から供給される疑
似白色ノイズnoise[7:0]は、入力端子54を介して加算
器60へ供給される。固定値回路61では、「128」
の固定値が加算器60へ出力される。加算器60では、
入力端子54から供給される疑似白色ノイズnoise[7:0]
から固定値回路61から供給される「128」が減算さ
れる。この加算器60および固定値回路61によって、
上述の符号付加回路41と同様に、供給された8ビット
からなる疑似白色ノイズnoise[7:0]が符号なし2進数
(0〜255)から符号付き2進数(−128〜12
7)へ変換される。加算器60の出力は、デジタルフィ
ルタ62へ供給される。
【0085】デジタルフィルタ62は、上述したデジタ
ルフィルタ21と同様の構成としても良い。このデジタ
ルフィルタ62は、上述のデジタルフィルタ21と同様
に供給される疑似白色ノイズ[7:0]から必要に応じて有
色化した疑似ノイズを生成する。生成された疑似ノイズ
は、乗算器63へ供給される。乗算器63では、入力端
子55から供給される最大振幅が設定されている振幅信
号snr[3:0]と、疑似ノイズとが乗算される。振幅信号sn
r[3:0]によって、疑似ノイズの出力を任意に設定するこ
とができる。この乗算器63から出力される疑似ノイズ
s_att_noise[7:0]は、乗算器64へ供給される。
【0086】低速追従用エンベロープ信号env2[7:0]が
入力端子52を介してスイッチ回路59へ供給され、高
速追従用エンベロープ信号env[7:0]が入力端子53を介
してスイッチ回路59へ供給される。この低速追従用エ
ンベロープ信号env2[7:0]および高速追従用エンベロー
プ信号env[7:0]は、再生信号の大きさに合わせるため
に、再生信号の振幅の大きさがデータとして取り出され
たものである。また、低速追従用エンベロープ信号env2
[7:0]および高速追従用エンベロープ信号env[7:0]は、
エンベロープ信号を生成するときに用いられる時定数が
それぞれ異なる。例えば、高速追従用エンベロープ信号
env[7:0]を生成するときの時定数には、低速追従用エン
ベロープ信号env2[7:0]を生成するときに用いられる時
定数より短い時定数が用いられる。
【0087】スイッチ回路59では、供給される低速追
従用エンベロープ信号env2[7:0]および高速追従用エン
ベロープ信号env[7:0]の何れか一方を選択するための制
御信号sel_sw2が入力端子51から供給される。この制
御信号sel_sw2に応じて選択されたエンベロープ信号が
乗算器64へ供給される。
【0088】乗算器64では、疑似ノイズs_att_noise
[7:0]を再生信号に追従させるために、疑似ノイズs_att
_noise[7:0]にエンベロープ信号が乗算される。この乗
算器64から出力される疑似ノイズmultiply[15:0]は、
スイッチ回路59から高速追従用エンベロープ信号env
[7:0]が供給された場合、再生信号の振幅に完全に追従
するように疑似ノイズの振幅を変化させ、スイッチ回路
59から低速追従用エンベロープ信号env[7:0]が供給さ
れた場合、再生信号の振幅に少し遅れて追従するように
疑似ノイズの振幅を変化させる。乗算器64から出力さ
れる疑似ノイズmultiply[15:0]は、除算器65へ供給さ
れる。
【0089】除算器65では、乗算によって増えた疑似
ノイズmultiply[15:0]の桁数を減らすために1/128
がなされる。一例として、疑似ノイズmultiply[15:0]の
下位8ビットを削除し、1/128とされる。1/12
8がなされた疑似ノイズmul_noise_env[7:0]は、加算器
66へ供給される。
【0090】入力端子56を介して供給される再生信号
rf[7:0]は、加算器66およびスイッチ回路69へ供給
される。加算器66では、疑似ノイズmul_noise_env[7:
0]と再生信号rf[7:0]とが加算される。この加算器66
において、再生信号rf[7:0]に疑似ノイズmul_noise_env
[7:0]が付加されたことによって桁数のオーバーフロー
が発生する場合がある。このオーバーフローを抑制する
ために加算器66の出力は、リミッタ回路67へ供給さ
れる。リミッタ回路67では、オーバーフローした桁数
が抑制される。一例として、供給された信号のLSBの
1桁が削除される。
【0091】符号付き/符号なし選択器68では、入力
端子57を介して供給される制御信号output_formに応
じて、符号付き再生信号か、符号なし再生信号かが選択
される。選択された疑似ノイズが付加された再生信号
は、スイッチ回路69へ供給される。
【0092】スイッチ回路69では、入力端子58を介
して供給される制御信号sel_swに応じて、疑似ノイズが
付加された再生信号および疑似ノイズが付加されていな
い再生信号の何れか一方が選択される。選択された再生
信号sigout[7:0]が出力端子70から出力される。
【0093】ここで、コンピュータなどを使用したシミ
ュレーション上で白色ノイズを発生させる場合、関数を
用いて乱数を下記式(1)を用いて正規分布させれば良
い。
【数1】
【0094】しかしながら、この式(1)をそのまま現
実のデジタル回路で実現することは極めて困難である。
そこで、この実施形態では、デジタル回路での構成を容
易とするために、M系列を用いて乱数を生成する。これ
によって、デジタル信号処理系の自己診断に流用可能と
なった。
【0095】デジタル回路でノイズを発生させる回路構
成の一例を図16を参照して説明する。この図16は、
n次のM系列を発生させる回路構成の一例を示す。図1
6に示すように、M系列は、n−1個のシフトレジスタ
731〜73n-1と、n−2個の加算器741〜74n-2
いう比較的簡便な回路構成でハードウェアを実現するこ
とができる。
【0096】発生させる乱数、すなわち出力端子75か
ら出力されるデータa0は、一般的には疑似ランダムデ
ジタル信号となり、その白色性も証明されている。しか
しながら、各シフトレジスタの出力値でデータa0をM
SBとし、データan-1をLSBとして2進数とみな
し、nビットの乱数データを得る場合は、その限りでは
ない。
【0097】n次のM系列の連続するnビットの組{a
0、a1、a2、・・・、an-3、an- 2、an-1}(以下、
このnビットの組を「nタップル」と称する)は、1周
期内ではただ一度しか現れず、しかも全て「0」の組を
除く全ての組が現れるという性質がある。このことから
nタップルを2進数Xi(i:時刻)とすると、Xiは、
0〜2n-1の全ての整数をとることになり、この範囲に
おいて一様分布する乱数となり有色性を持つ。そのた
め、この実施形態では、以下の方法で正規分布させるこ
とでデジタル回路での白色ノイズ生成を可能とした。
【0098】一般に系列の異なる0〜2n-1の乱数の和
は、統計的に正規分布することが知られている。そこ
で、図16に示す構成で異なる次数のM系列による8ビ
ット乱数発生回路を作り、各乱数の平均値をノイズとし
て出力する方式を採用し、デジタル回路でノイズを発生
させる。
【0099】この回路構成の一例を図17に示す。ノイ
ズ発生回路811〜814は、それぞれ上述の図16に示
すn次のM系列から構成される。ノイズ発生回路811
〜814から出力されるnビットの信号は、加算器82
へ供給される。加算器82では、ノイズ発生回路811
〜814から供給されるnビットの信号が加算され、そ
の加算結果は、2ビットシフト回路83へ供給される。
2ビットシフト回路83では、4つのノイズ発生回路8
1〜814から出力されるnビットの信号の平均値が算
出される。算出された平均値は、出力端子84から出力
される。
【0100】上述の図16に示すM系列によって得られ
るノイズは、そのままでは各乱数のnタップを2進数と
して扱う場合、XiとXi+1の間で重複する部分が生じて
相関を持つため、有色ノイズとなり、白色性を有するこ
とができない。そこで、乱数に白色性を要求する場合
は、Xiの次の乱数としてnビット進んだXi+nを取るよ
うに改良する必要がある。
【0101】これは、M系列のシフト加法性を用いるこ
とで実現可能である。具体的には、遷移行列Tを求め、
それをn乗したものをXi出力時の各シフトレジスタ値
に乗算することでnビット進んだXi+nを得る。一例と
して、式(2)の7次のM系列f(x)について述べ
る。 f(x)=f0・x7+f1・x6+f2・x5+f3・x4+f4・x3+f5・x2+ f6・x1+f7・x0 (2)
【0102】この場合の遷移行列Tは、以下のように表
される。
【数2】
【0103】よって、時刻tにおける各シフトレジスタ
内の値をそれぞれa0(t)、a1(t)、a2(t)、a3(t)、a
4(t)、a5(t)、a6(t)、a7(t)とするとnビット進んだ
乱数出力は、
【数3】 を計算することで得られる。
【0104】以上の処理を実回路内で行うことにより、
隣接乱数との相関を持たずに発生乱数の各ビットを1ク
ロック毎に取り出すことが可能となる。このようにして
得た乱数を4系列用いてノイズを生成することによっ
て、白色性を有するノイズを生成している。
【0105】一例として7次のM系列による8ビット乱
数発生器の回路構成の一例を図18を参照して説明す
る。この図18に示すM系列は、7個のシフトレジスタ
930〜936と、7個の加算器940〜946と、8ビッ
ト化回路95という回路構成でハードウェアを実現する
ことができる。
【0106】シフトレジスタ930からデータa0(t+8)
が出力される。シフトレジスタ931からデータa1(t+
8)が出力される。シフトレジスタ932からデータa2(t
+8)が出力される。シフトレジスタ933からデータa
3(t+8)が出力される。シフトレジスタ934からデータ
4(t+8)が出力される。シフトレジスタ935からデー
タa5(t+8)が出力される。シフトレジスタ936からデ
ータa6(t+8)が出力される。
【0107】加算器940では、データa1(t+8)と、デ
ータa2(t+8)と、データa3(t+8)と、データa4(t+8)と
が加算される。加算結果は、シフトレジスタ930から
導出される入力端子910へフィードバックされる。
【0108】加算器941では、データa2(t+8)と、デ
ータa3(t+8)と、データa4(t+8)と、データa5(t+8)と
が加算される。加算結果は、シフトレジスタ931の入
力端子911へフィードバックされる。
【0109】加算器942では、データa3(t+8)と、デ
ータa4(t+8)と、データa5(t+8)と、データa6(t+8)と
が加算される。加算結果は、シフトレジスタ932から
導出される入力端子912へフィードバックされる。
【0110】加算器943では、データa0(t+8)と、デ
ータa1(t+8)と、データa2(t+8)と、データa3(t+8)
と、データa4(t+8)と、データa5(t+8)と、データa
6(t+8)とが加算される。加算結果は、シフトレジスタ9
3から導出される入力端子913へフィードバックされ
る。
【0111】加算器944では、データa0(t+8)と、デ
ータa4(t+8)と、データa5(t+8)と、データa6(t+8)と
が加算される。加算結果は、シフトレジスタ934から
導出される入力端子914へフィードバックされる。
【0112】加算器945では、データa0(t+8)と、デ
ータa2(t+8)と、データa3(t+8)と、データa5(t+8)
と、データa6(t+8)とが加算される。加算結果は、シフ
トレジスタ935から導出される入力端子915へフィー
ドバックされる。
【0113】加算器946では、データa0(t+8)と、デ
ータa2(t+8)と、データa4(t+8)と、データa6(t+8)と
が加算される。加算結果は、シフトレジスタ936から
導出される入力端子916へフィードバックされる。
【0114】8ビット化回路95では、供給されるデー
タa0(t+8)と、データa1(t+8)と、データa2(t+8)と、
データa3(t+8)と、データa4(t+8)と、データa5(t+8)
と、データa6(t+8)とから8ビット化がなされた乱数が
生成される。生成された8ビットの乱数は、出力端子9
6を介して出力される。
【0115】この実施形態では、疑似ノイズ発生装置1
3は、M系列によって構成されているが、これはあくま
で一例であり、上述したような疑似ノイズを発生するこ
とが可能なノイズ発生手段であればどのようなものであ
っても適用可能である。例えば、予め白色ノイズ、低域
ノイズ、および高域ノイズ用のデータをメモリに記憶し
ておき、適宜出力するようにしても良い。
【0116】この実施形態では、再生信号から得た算出
エラーレートを、基準エラーレートと単純に大小関係を
比較しているが、算出エラーレートが略基準エラーレー
トであると判断したときにも、当該再生信号をエラーと
判断するようにしても良い。
【0117】この実施形態では、再生信号に疑似ノイズ
を加算する場合、再生信号に疑似ノイズを加算しない場
合、およびクリーニング時期または再生ヘッドの交換時
期の場合、それぞれに最適な基準エラーレートを設定し
ているが、基準エラーレートを固定して、疑似ノイズの
量をそれぞれに応じて変えるようにしても良い。
【0118】この実施形態では、白色ノイズ、低域ノイ
ズ、および高域ノイズの各ノイズに対する装置毎の強さ
/弱さを判断することができるので、装置毎の各ノイズ
に対する強さ/弱さを履歴として残すことができる。
【0119】
【発明の効果】この発明に依れば、装置のエラーレート
マージンを定量的に知ることができる。具体的には、上
述の疑似ノイズ発生回路により再生系のSN比のマージ
ンを擬似的に無くすことができるので、高SN比領域で
あっても真のエラーレートマージンを計測することがで
きる。
【0120】この発明に依れば、記録直後の確認再生の
合否判定基準を厳しくすることができる。具体的には、
上述の疑似ノイズ発生回路により再生系のSN比のマー
ジンを擬似的に無くすことができるので、真のエラーレ
ートマージンの明確化によって、装置の合否判定基準を
より厳しくすることができる。したがって、装置の信頼
性を向上させることができる。
【0121】この発明に依れば、製造における装置の品
質確認を厳しくすることができる。具体的には、上述の
疑似ノイズ発生回路により再生系のSN比のマージンを
擬似的に無くすことができるので、製造における品質確
認がより確実性のあるものとなるので、品質向上につな
がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用することができるテープストリ
ーマの第1の実施形態のブロック図である。
【図2】この発明の疑似ノイズを加算する一例を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】この発明に用いられるメモリの制御の一例を説
明するための概略図である。
【図4】この発明の疑似ノイズを加算しない一例を説明
するためのフローチャートである。
【図5】この発明の疑似ノイズを加算する第1の例のブ
ロック図である。
【図6】テープストリーマにおける再生系のノイズの一
例を説明するための略線図である。
【図7】この発明を適用した検査方法の制御の一例を説
明するためのフローチャートである。
【図8】ノイズを説明するための略線図である。
【図9】この発明を適用することができるテープストリ
ーマの第2の実施形態のブロック図である。
【図10】この発明の第2の実施形態を説明するための
フローチャートである。
【図11】この発明の疑似ノイズを加算する第2の例の
ブロック図である。
【図12】この発明を適用した低域有色ノイズを加算す
る一例を説明するためのフローチャートである。
【図13】この発明を適用した高域有色ノイズを加算す
る一例を説明するためのフローチャートである。
【図14】この発明を適用した白色ノイズを加算する一
例を説明するためのフローチャートである。
【図15】この発明の疑似ノイズを加算する第3の例の
ブロック図である。
【図16】この発明に適用されるM系列を説明するため
のブロック図である。
【図17】この発明に適用される疑似ノイズの発生を説
明するためのブロック図である。
【図18】この発明に適用されるM系列を説明するため
のブロック図である。
【符号の説明】
1・・・磁気テープ、2・・・再生ヘッド、3・・・プ
リアンプ、4・・・ロータリートランス、5・・・波形
等化回路、6・・・A/Dコンバータ、7・・・検出回
路、8・・・ECC、9・・・CPU、11・・・加算
器、12・・・スイッチ回路、13・・・疑似ノイズ発
生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 1/00 H04L 1/00 C

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から再生信号を生成する再生信
    号生成手段と、 所望のノイズを発生するノイズ発生手段と、 上記再生信号と、上記所望のノイズとを加算する加算手
    段と、 上記所望のノイズが加算された再生信号からデジタル信
    号を検出する検出手段と、 上記検出されたデジタル信号のエラーレートを検出する
    エラー検出手段とを有し、 上記検出手段の前段に上記加算手段を設けるようにした
    ことを特徴とするエラーレート測定装置。
  2. 【請求項2】 上記ノイズ発生手段は、M系列を用いて
    上記所望のノイズを発生させるようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載のエラーレート測定装置。
  3. 【請求項3】 上記所望のノイズは、白色ノイズとした
    ことを特徴とする請求項2に記載のエラーレート測定装
    置。
  4. 【請求項4】 さらに、上記白色ノイズを通過させ、有
    色ノイズを生成するデジタルフィルタを備え、 上記加算手段において、上記再生信号と、上記生成され
    た有色ノイズとを加算するようにしたことを特徴とする
    請求項3に記載のエラーレート測定装置。
  5. 【請求項5】 上記ノイズ発生手段は、上記所望のノイ
    ズの出力レベルを制御するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載のエラーレート測定装置。
  6. 【請求項6】 上記所望のノイズの出力レベルを常に一
    定としたことを特徴とする請求項5に記載のエラーレー
    ト測定装置。
  7. 【請求項7】 上記所望のノイズの出力レベルを上記再
    生信号に追従して可変としたことを特徴とする請求項5
    に記載のエラーレート測定装置。
  8. 【請求項8】 上記所望のノイズに、上記再生信号から
    得たエンベロープ信号を乗算することによって、上記再
    生信号に追従して出力レベルを可変としたことを特徴と
    する請求項7に記載のエラーレート測定装置。
  9. 【請求項9】 上記エンベロープ信号は、 少なくとも第1の時定数で生成された第1のエンベロー
    プ信号と、上記第1の時定数より短い第2の時定数で生
    成された第2のエンベロープ信号とから適宜選択される
    ようにしたことを特徴とする請求項8に記載のエラーレ
    ート測定装置。
  10. 【請求項10】 上記発生された所望のノイズに符号を
    付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエ
    ラーレート測定装置。
  11. 【請求項11】 上記エラー検出手段において、上記検
    出されたエラーレートからエラーレートマージンが少な
    い装置を検出するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のエラーレート測定装置。
  12. 【請求項12】 上記検出されたエラーレートが基準と
    なる第1のエラーレートより大きい第2のエラーレート
    以上となる場合、ドライブの寿命と判断し、ドライブの
    交換を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    のエラーレート測定装置。
  13. 【請求項13】 記録直後に再生することができる記録
    再生装置において、 記録媒体に信号を記録する信号記録手段と、 上記記録媒体から再生信号を生成する再生信号生成手段
    と、 所望のノイズを発生するノイズ発生手段と、 上記再生信号と、上記所望のノイズとを加算する加算手
    段と、 上記所望のノイズが加算された再生信号からデジタル信
    号を検出する検出手段と、 上記検出されたデジタル信号のエラーレートを検出する
    エラー検出手段とを有し、 上記加算手段は、上記検出手段の前段に設けるようにし
    たことを特徴とする記録再生装置。
  14. 【請求項14】 上記ノイズ発生手段は、M系列を用い
    て上記所望のノイズを発生させるようにしたことを特徴
    とする請求項13に記載の記録再生装置。
  15. 【請求項15】 上記所望のノイズは、白色ノイズとし
    たことを特徴とする請求項14に記載の記録再生装置。
  16. 【請求項16】 さらに、上記白色ノイズを通過させ、
    有色ノイズを生成するデジタルフィルタを備え、 上記加算手段において、上記再生信号と、上記生成され
    た有色ノイズとを加算するようにしたことを特徴とする
    請求項15に記載の記録再生装置。
  17. 【請求項17】 上記ノイズ発生手段は、上記所望のノ
    イズの出力レベルを制御するようにしたことを特徴とす
    る請求項13に記載の記録再生装置。
  18. 【請求項18】 上記所望のノイズの出力レベルを常に
    一定としたことを特徴とする請求項17に記載の記録再
    生装置。
  19. 【請求項19】 上記所望のノイズの出力レベルを上記
    再生信号に追従して可変としたことを特徴とする請求項
    17に記載の記録再生装置。
  20. 【請求項20】 上記所望のノイズに、上記再生信号か
    ら得たエンベロープ信号を乗算することによって、上記
    再生信号に追従して出力レベルを可変としたことを特徴
    とする請求項19に記載の記録再生装置。
  21. 【請求項21】 上記エンベロープ信号は、 少なくとも第1の時定数で生成された第1のエンベロー
    プ信号と、上記第1の時定数より短い第2の時定数で生
    成された第2のエンベロープ信号とから適宜選択される
    ようにしたことを特徴とする請求項20に記載の記録再
    生装置。
  22. 【請求項22】 上記発生された所望のノイズに符号を
    付けるようにしたことを特徴とする請求項13に記載の
    記録再生装置。
  23. 【請求項23】 上記エラー検出手段において、上記検
    出されたエラーレートからエラーレートマージンが少な
    い装置を検出するようにしたことを特徴とする請求項1
    3に記載の記録再生装置。
  24. 【請求項24】 上記エラー検出手段において、検出さ
    れたエラーレートに基づいて記録および/または再生の
    品質を判断するようにしたことを特徴とする請求項13
    に記載の記録再生装置。
  25. 【請求項25】 上記検出されたエラーレートが基準と
    なるエラーレート以上となる場合、エラーが発生したと
    判断し、上記記録した信号を再度記録するようにしたこ
    とを特徴とする請求項24に記載の記録再生装置。
  26. 【請求項26】 上記検出されたエラーレートが基準と
    なる第1のエラーレートより大きい第2のエラーレート
    以上となる場合、ドライブの寿命と判断し、ドライブの
    交換を行うようにしたことを特徴とする請求項13に記
    載の記録再生装置。
  27. 【請求項27】 記録媒体から再生信号を生成し、 所望のノイズを発生し、 上記再生信号と、上記所望のノイズとを加算し、 上記所望のノイズが加算された再生信号からデジタル信
    号を検出し、 上記検出されたデジタル信号のエラーレートを検出し、 上記デジタル信号を検出する前に、上記再生信号と上記
    所望のノイズとの加算処理を行うようにしたことを特徴
    とするエラーレート測定方法。
  28. 【請求項28】 M系列を用いて上記所望のノイズを発
    生させるようにしたことを特徴とする請求項27に記載
    のエラーレート測定方法。
  29. 【請求項29】 上記所望のノイズは、白色ノイズとし
    たことを特徴とする請求項28に記載のエラーレート測
    定方法。
  30. 【請求項30】 上記白色ノイズをデジタルフィルタに
    通過させて有色ノイズを生成し、 上記再生信号と、上記生成された有色ノイズとを加算す
    るようにしたことを特徴とする請求項29に記載のエラ
    ーレート測定方法。
  31. 【請求項31】 上記所望のノイズの出力レベルを制御
    するようにしたことを特徴とする請求項27に記載のエ
    ラーレート測定方法。
  32. 【請求項32】 上記所望のノイズの出力レベルを常に
    一定としたことを特徴とする請求項31に記載のエラー
    レート測定方法。
  33. 【請求項33】 上記所望のノイズの出力レベルを上記
    再生信号に追従して可変としたことを特徴とする請求項
    31に記載のエラーレート測定方法。
  34. 【請求項34】 上記所望のノイズに、上記再生信号か
    ら得たエンベロープ信号を乗算することによって、上記
    再生信号に追従して出力レベルを可変としたことを特徴
    とする請求項33に記載のエラーレート測定方法。
  35. 【請求項35】 上記エンベロープ信号は、 少なくとも第1の時定数で生成された第1のエンベロー
    プ信号と、上記第1の時定数より短い第2の時定数で生
    成された第2のエンベロープ信号とから適宜選択される
    ようにしたことを特徴とする請求項34に記載のエラー
    レート測定方法。
  36. 【請求項36】 上記発生された所望のノイズに符号を
    付けるようにしたことを特徴とする請求項27に記載の
    エラーレート測定方法。
  37. 【請求項37】 上記検出されたエラーレートからエラ
    ーレートマージンが少ない装置を検出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項27に記載のエラーレート測定方
    法。
  38. 【請求項38】 上記検出されたエラーレートが基準と
    なる第1のエラーレートより大きい第2のエラーレート
    以上となる場合、ドライブの寿命と判断し、ドライブの
    交換を行うようにしたことを特徴とする請求項27に記
    載のエラーレート測定方法。
  39. 【請求項39】 記録直後に再生することができる記録
    再生方法において、 記録媒体に信号を記録し、 上記記録媒体から再生信号を生成し、 所望のノイズを発生し、 上記再生信号と、上記所望のノイズとを加算し、 上記所望のノイズが加算された再生信号からデジタル信
    号を検出し、 上記検出されたデジタル信号のエラーレートを検出し、 上記デジタル信号を検出する前に、上記再生信号と上記
    所望のノイズとの加算処理を行うようにしたことを特徴
    とする記録再生方法。
  40. 【請求項40】 M系列を用いて上記所望のノイズを発
    生させるようにしたことを特徴とする請求項39に記載
    の記録再生方法。
  41. 【請求項41】 上記所望のノイズは、白色ノイズとし
    たことを特徴とする請求項40に記載の記録再生方法。
  42. 【請求項42】 上記白色ノイズをデジタルフィルタに
    通過させて有色ノイズを生成し、 上記再生信号と、上記生成された有色ノイズとを加算す
    るようにしたことを特徴とする請求項41に記載の記録
    再生方法。
  43. 【請求項43】 上記所望のノイズの出力レベルを制御
    するようにしたことを特徴とする請求項39に記載の記
    録再生方法。
  44. 【請求項44】 上記所望のノイズの出力レベルを常に
    一定としたことを特徴とする請求項43に記載の記録再
    生方法。
  45. 【請求項45】 上記所望のノイズの出力レベルを上記
    再生信号に追従して可変としたことを特徴とする請求項
    43に記載の記録再生方法。
  46. 【請求項46】 上記所望のノイズに、上記再生信号か
    ら得たエンベロープ信号を乗算することによって、上記
    再生信号に追従して出力レベルを可変としたことを特徴
    とする請求項45に記載の記録再生方法。
  47. 【請求項47】 上記エンベロープ信号は、 少なくとも第1の時定数で生成された第1のエンベロー
    プ信号と、上記第1の時定数より短い第2の時定数で生
    成された第2のエンベロープ信号とから適宜選択される
    ようにしたことを特徴とする請求項46に記載の記録再
    生方法。
  48. 【請求項48】 上記発生された所望のノイズに符号を
    付けるようにしたことを特徴とする請求項39に記載の
    記録再生方法。
  49. 【請求項49】 上記検出されたエラーレートからエラ
    ーレートマージンが少ない方法を検出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項39に記載の記録再生方法。
  50. 【請求項50】 上記検出されたエラーレートに基づい
    て記録および/または再生の品質を判断するようにした
    ことを特徴とする請求項39に記載の記録再生方法。
  51. 【請求項51】 上記検出されたエラーレートが基準と
    なるエラーレート以上となる場合、エラーが発生したと
    判断し、上記記録した信号を再度記録するようにしたこ
    とを特徴とする請求項50に記載の記録再生方法。
  52. 【請求項52】 上記検出されたエラーレートが基準と
    なる第1のエラーレートより大きい第2のエラーレート
    以上となる場合、ドライブの寿命と判断し、ドライブの
    交換を行うようにしたことを特徴とする請求項39に記
    載の記録再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012033225A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Teac Corp ディスク検査装置

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