JP2003084493A - トナー用結着樹脂の製造方法 - Google Patents
トナー用結着樹脂の製造方法Info
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Abstract
ことができることから、結晶性ポリエステルが均一に分
散し、優れた耐コールドオフセット性を有するトナー用
結着樹脂及びその製造方法並びに該結着樹脂を含有した
電子写真用トナーを提供すること。 【解決手段】結晶性ポリエステルと非晶質樹脂とを混合
する工程を有するトナー用結着樹脂の製造方法であっ
て、混合に供する樹脂の少なくとも一方として、重合反
応終了後の溶融状態にある樹脂を用いるトナー用結着樹
脂の製造方法、該製造方法により得られたトナー用結着
樹脂、及び該トナー用結着樹脂を含有した電子写真用ト
ナー。
Description
記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に
用いられる電子写真用トナー並びに該電子写真用トナー
に用いられる結着樹脂及びその製造方法に関する。
定着性の向上を目指して、結晶性ポリエステルを非晶質
樹脂と混合した結着樹脂を用いたトナーが検討されてい
る(特公平5−442032号公報等)。しかしなが
ら、結晶性ポリエステルは、一般に非晶質樹脂に分散し
にくく、耐コールドオフセット性等の改善効果は期待さ
れるほど大きくない。
める方法として、結晶性ポリエステルと非晶質樹脂を予
めニーダーや押出機で溶融混練する方法等が考えられる
が、これらの方法では使用する混練機の種類が制限され
るとともに、耐コールドオフセット性の改善は不十分
で、さらに結晶性ポリエステルの粉砕工程では結晶性ポ
リエステルの粉砕性が悪いことから生産性を損なうとい
う欠点を有する。
性ポリエステルの分散性を調整することができることか
ら、結晶性ポリエステルが均一に分散し、優れた耐コー
ルドオフセット性を有するトナー用結着樹脂及びその製
造方法並びに該結着樹脂を含有した電子写真用トナーを
提供することを目的とする。
性ポリエステルと非晶質樹脂とを混合する工程を有する
トナー用結着樹脂の製造方法であって、混合に供する樹
脂の少なくとも一方として、重合反応終了後の溶融状態
にある樹脂を用いるトナー用結着樹脂の製造方法、
(2) 前記製造方法により得られたトナー用結着樹
脂、並びに(3) 前記トナー用結着樹脂を含有した電
子写真用トナーに関する。
非晶質樹脂とを混合してトナー用結着樹脂を製造する際
に、混合に供する樹脂の少なくとも一方として、重合反
応終了後の溶融状態にある樹脂(以下、溶融樹脂ともい
う)を用いる点に1つの特徴を有する。本発明の方法に
より、溶融混練機等を用いずとも容易に結晶性ポリエス
テルの分散性を調整することができる。さらに、結晶性
ポリエステルが均一に分散した本発明の結着樹脂は、結
晶性ポリエステルそのものに比較して大幅に粉砕性が向
上し、生産効率の向上に寄与する。
ステルの分散性を調整することができる理由としては、
混合する樹脂を低粘度状態で任意の時間混合できること
等が挙げられる。さらに、本発明では、溶融混合時の分
子切断も生じにくいため、分子設計も容易となる。
炭素数が2〜6、好ましくは4〜6の脂肪族ジオールを
80モル%以上含有したアルコール成分と炭素数が2〜
8、好ましくは4〜6、より好ましくは4の脂肪族ジカ
ルボン酸化合物を80モル%以上含有したカルボン酸成
分を縮重合させて得られた樹脂が好ましい。
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオー
ル等が挙げられ、特にα,ω−直鎖アルカンジオールが
好ましい。
ール成分中に、80モル%以上、好ましくは85〜10
0モル%、より好ましくは90〜100モル%含有され
ているのが望ましく、特にその中の1種の脂肪族ジオー
ルが、アルコール成分中の70モル%以上、好ましくは
80モル%以上、より好ましくは85〜95モル%を占
めているのが望ましい。
族ジオール以外の多価アルコール成分が含有されていて
もよく、該多価アルコール成分としては、ポリオキシプ
ロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフ
ェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の
ビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサ
イド(平均付加モル数1〜10)付加物等の2価の芳香
族アルコールやグリセリン、ペンタエリスリトール、ト
リメチロールプロパン等の3価以上のアルコールが挙げ
られる。
としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク
酸、アジピン酸、及びこれらの酸の無水物、アルキル
(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの中で
はフマル酸が好ましい。なお、脂肪族ジカルボン化合物
とは、前記の如く、脂肪族ジカルボン酸、その無水物及
びそのアルキル(炭素数1〜3)エステルを指すが、こ
れらの中では、脂肪族ジカルボン酸が好ましい。
は、カルボン酸成分中に、80モル%以上、好ましくは
85〜100モル%、より好ましくは90〜100モル
%含有されているのが望ましく、特にその中の1種の脂
肪族ジカルボン酸化合物が、カルボン酸成分中の60モ
ル%以上、好ましくは80〜100モル%、より好まし
くは90〜100モル%を占めているのが望ましい。な
かでも、結晶性ポリエステルの保存性の観点から、フマ
ル酸が、カルボン酸成分中、好ましくは60モル%以
上、より好ましくは70〜100モル%、特に好ましく
は80〜100モル%、含有されているのが望ましい。
族ジカルボン酸化合物以外の多価カルボン酸成分が含有
されていてもよく、該多価カルボン酸成分としては、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカル
ボン酸;セバシン酸、アゼライン酸、n−ドデシルコハ
ク酸、n−ドデセニルコハク酸の脂肪族ジカルボン酸;
シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;
トリメリット酸、ピロメリット酸等の3価以上の多価カ
ルボン酸;及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数
1〜3)エステル等が挙げられる。
性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒、重合禁
止剤等を用いて、120〜230℃の温度で反応させる
こと等により縮重合させることができる。具体的には、
樹脂の強度を上げるために全単量体を一括仕込みした
り、低分子量成分を少なくするために2価の単量体を先
ず反応させた後、3価以上の単量体を添加して反応させ
る等の方法を用いてもよい。また、重合の後半に反応系
を減圧することにより、反応を促進させてもよい。
軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク
温度)が0.9以上1.1未満、好ましくは0.98〜
1.05であることをいい、また「非晶質」とは、軟化
点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温
度)が1.1〜4.0、好ましくは1.5〜3.0であ
ることをいう。
は85〜150℃、より好ましくは90〜140℃、特
に好ましくは100〜135℃である。また、融解熱の
最大ピーク温度は、好ましくは77〜150℃、より好
ましくは100〜150℃、特に好ましくは110〜1
30℃である。
脂からなる場合は、その少なくとも1種、好ましくはそ
のいずれもが以上に説明した結晶性ポリエステルである
のが望ましい。
ル、非晶質ポリエステルポリアミド、非晶質スチレンア
クリル樹脂、非晶質ハイブリッド樹脂等が挙げられ、こ
れらの中では、定着性や結晶性ポリエステルとの相溶性
の観点から、非晶質ポリエステル及び非晶質ハイブリッ
ド樹脂が好ましく、非晶質ポリエステルがより好まし
い。
て、結晶性ポリエステルの製造で例示したのと同じ多価
アルコール成分と、カルボン酸、カルボン酸無水物、カ
ルボン酸エステル等の多価カルボン酸成分とを縮重合さ
せて得られる。
ても、1種のモノマー量が各成分中10〜70モル%、
好ましくは20〜60モル%を占め、これらのモノマー
を2種以上、好ましくは2〜4種用いて得られる樹脂、
又は 炭素数2〜6の脂肪族ジオール以外のモノマー、炭
素数2〜8の脂肪族カルボン酸化合物以外のモノマー、
好ましくはアルコール成分ではビスフェノールAのアル
キレンオキサイド付加物を、またはカルボン酸成分では
芳香族カルボン酸、アルキル基もしくはアルケニル基で
置換されたコハク酸を、アルコール成分中又はカルボン
酸成分中、好ましくは両成分のそれぞれにおいて30〜
100モル%、好ましくは50〜100モル%用いて得
られた樹脂が好ましい。
ルと同様にして製造することができる。
立した反応経路を有する二つの重合系樹脂の原料モノマ
ーの混合物、好ましくは縮重合系樹脂の原料モノマー及
び付加重合系樹脂の原料モノマーを混合し、該二つの重
合反応を行わせることにより得られる樹脂が好ましい。
テル、ポリエステル・ポリアミド、ポリアミド等が挙げ
られ、前記付加重合系樹脂の代表例としては、ラジカル
重合反応により得られるビニル系樹脂等が挙げられる。
記非晶質ポリエステルと同様の、2価以上の多価アルコ
ールと2価以上の多価カルボン酸化合物が挙げられる。
アミド中のアミド成分を形成するために用いる原料モノ
マーとしては、公知の各種ポリアミン、アミノカルボン
酸類、アミノアルコール等が挙げられ、好ましくはヘキ
サメチレンジアミン及びε−カプロラクタムである。
チレン、α−メチルスチレン等のスチレン化合物;エチ
レン、プロピレン等のエチレン性不飽和モノオレフィン
類;ブタジエン等のジオレフィン類;塩化ビニル等のハ
ロビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニ
ルエステル類;(メタ)アクリル酸のアルキル(炭素数
1〜18)エステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル等のエチレン性モノカルボン酸のエステル;ビ
ニルメチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニリデン
クロリド等のビニリデンハロゲン化物;N−ビニルピロ
リドン等のN−ビニル化合物類等が挙げられ、スチレン
及び/又は(メタ)アクリル酸のアルキルエステルが、
50重量%以上、好ましくは80〜100重量%含有さ
れていることが望ましい。
させる際には、重合開始剤、架橋剤等を必要に応じて使
用してもよい。
加重合系樹脂成分に対する重量比、即ち縮重合系樹脂の
原料モノマーの付加重合系樹脂の原料モノマーに対する
重量比は、連続相が縮重合系樹脂であることが好ましい
ことから、通常50/50〜95/5、好ましくは60
/40〜95/5であることが望ましい。
樹脂としては、各々独立した反応経路を有する二つの重
合系樹脂の原料モノマーの混合物に加えて、さらに原料
モノマーの一つとして該二つの重合系樹脂の原料モノマ
ーのいずれとも反応し得るモノマー(両反応性モノマ
ー)を混合して得られた樹脂が好ましい。
カルボキシル基、エポキシ基、第1級アミノ基および第
2級アミノ基からなる群より選ばれた少なくとも1種の
官能基と、エチレン性不飽和結合とを有する化合物であ
ることが好ましく、例えば、アクリル酸、フマル酸、メ
タクリル酸、シトラコン酸、マレイン酸等が挙げられ、
分散相となる樹脂の分散性を向上させることができる。
脂の原料モノマー100重量部に対して、0.1〜10
重量部が好ましく、付加重合系樹脂の原料モノマー10
0重量部に対して0.3〜20重量部が好ましい。な
お、両反応性モノマーは、本発明ではその性能の特異性
から、縮重合系樹脂モノマー、付加重合系樹脂モノマー
とは別のモノマーとして扱う。
二つの重合反応の進行及び完結が時間的に同時である必
要はなく、それぞれの反応機構に応じて反応温度及び時
間を適当に選択し、反応を進行、完結させればよい。
は、例えば、縮重合系樹脂の原料モノマー、付加重合系
樹脂の原料モノマー、両反応性モノマー、重合開始剤等
を混合し、まず、主として50〜180℃でラジカル重
合反応を、次いで反応温度を190〜270℃に上昇さ
せた後、主として縮重合反応を行う方法が好ましい。
170℃、より好ましくは90〜130℃、特に好まし
くは95〜120℃であり、融解熱の最大ピーク温度
は、好ましくは50〜85℃、より好ましくは60〜7
5℃、ガラス転移点は、好ましくは45〜80℃、より
好ましくは55〜75℃、THF不溶分は、好ましくは
0〜50重量%である。なお、ガラス転移点は非晶質樹
脂に特有の物性であり、融解熱の最大ピーク温度とは区
別される。
る場合は、その少なくとも1種、好ましくはそのいずれ
もが以上に説明した物性を有する非晶質樹脂であるのが
望ましい。
耐ブロッキング性の両立の点から、軟化点が120℃以
上170℃以下の高軟化点樹脂と軟化点が80℃以上1
20℃未満の低軟化点樹脂を、10/90〜90/10
の重量比(高軟化点樹脂/低軟化点樹脂)で用いるのが
好ましい。
観点から、ワックスが含有されているのが好ましい。
ンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンポ
リエチレン共重合体ワックス等のポリオレフィンワック
ス、カルナウバワックス、はぜろう、密ろう、鯨ろう、
モンタンワックス、ライスワックス等のエステルワック
ス、脂肪酸アミドワックス等のアミド系ワックス、フィ
ッシャートロプシュワックス等が挙げられる。これらは
単独であっても、2種以上の併用であってもよい。
部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、1〜7重
量部がより好ましい。
なくとも一方として、重合反応終了後の溶融状態にある
樹脂を用いる。ここで、反応終了時とは、目標とする物
性のポリエステルが得られた時点をいい、通常、結晶性
ポリエステルの場合、アルコール成分とカルボン酸成分
が完全に反応した場合に得られる反応水の理論値の8割
以上が流出した時点、また非晶質樹脂の場合、理論値の
6割以上の反応水が流出した時点を指す。また、溶融状
態とは、反応容器の攪拌器で十分混合攪拌が可能な状態
をいい、具体的には、反応容器中の樹脂の軟化点より1
0℃以上、好ましくは20〜100℃、特には30〜8
0℃高い温度にある樹脂状態を指す。従って、樹脂の製
造に使用した反応容器中で、該樹脂が溶融状態にある時
に別の樹脂を添加混合するのが好ましい。
脂としては用いるのは、結晶性ポリエステル、非晶質樹
脂のいずれか一方であってもよく、またこれら両者であ
ってもよいが、結晶性ポリエステル単独の粗粉砕が不要
になることから、結晶性ポリエステルが好ましい。
非晶質樹脂の重量比(結晶性ポリエステル/非晶質樹
脂)は、粉砕性及び結晶性ポリエステルの分散性の観点
から、95/5〜30/70が好ましく、80/20〜
40/60がより好ましい。
混合する際の温度は、(Tm+10)℃以上230℃以
下が好ましく、(Tm+20)℃〜(Tm+100)℃
がより好ましく、(Tm+30)℃〜(Tm+80)℃
が特に好ましい。具体的には、130〜230℃が好ま
しく、140〜190℃がより好ましい。混合はアンカ
ー型攪拌器等を用い、0.5〜5時間行うのが好まし
い。なお、ここでいう「Tm」とは、溶融樹脂の軟化点
を指す。
は低軟化点樹脂を溶融混合するのが好ましい。溶融樹脂
とともに混練する樹脂は、製造後、溶融状態にある樹脂
であっても、冷却状態の樹脂であってもよいが、冷却後
の樹脂を添加する場合は、予め粗粉砕したものを添加す
るのが好ましい。
混合して得られた本発明のトナー用結着樹脂は冷却し、
必要に応じて粗粉砕した後に、要すれば、溶融混合に供
されない樹脂と混合して、本発明のトナーの製造に用い
ることができる。
着樹脂中、好ましくは10〜100重量%、より好まし
くは20〜60重量%である。
樹脂、着色剤、要すれば本発明以外の結着樹脂等をボー
ルミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー
又は1軸もしくは2軸の押出機、連続式二本ロール型混
練機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して製造するこ
とができる。さらに、トナーの表面には、必要に応じて
流動性向上剤等を添加してもよい。このようにして得ら
れるトナーの体積平均粒子径は、好ましくは3〜15μ
mである。
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロ
ー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いることができ、本発明において、トナーは黒トナ
ー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであって
もよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がよ
り好ましい。
電制御剤、離型剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物
質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向
上剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が、適宜含有さ
れていてもよい。
末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微
粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、
もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用
され得る。
津製作所製、CFT−500D)を用い、1gの試料を
昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより
1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mm
のノズルを押し出すようにし、これによりフローテスタ
ーのプランジャー降下量(流れ値)−温度曲線を描き、
そのS字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温
度(樹脂の半分が流出した温度)を軟化点とする。
点〕示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC2
10)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温
速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度
10℃/分で測定し、融解熱の最大ピーク温度を求め
る。また、非晶質樹脂のガラス転移点は、前記測定で最
大ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立
ち上がり部分から、ピークの頂点まで、最大傾斜を示す
接線との交点の温度とする。
雰囲気下、160℃で5時間かけて反応させた後、20
0℃に昇温して1時間反応させ、さらに8.3kPaに
て1時間反応させた。得られた樹脂を樹脂aとする。
酸化ジブチル錫4gを、220℃で8時間かけて反応さ
せた後、8.3kPaにて1時間させ、さらに210℃
で無水トリメリット酸を添加し、軟化点が153℃に達
するまで反応させた。得られた樹脂を樹脂Aとする。
ル錫4gを、230℃で8時間かけて反応させた後、
8.3kPaにて1時間させ、さらに180℃でフマル
酸とハイドロキノン1gを添加し、210℃で軟化点が
98℃に達するまで反応させた。得られた樹脂を樹脂B
とする。
ノマー及びポリエチレンワックスの混合物を、縮重合系
樹脂の原料モノマーに、窒素雰囲気下、160℃で攪拌
しながら1時間かけて滴下した。滴下終了後、160℃
に保持したまま2時間付加重合反応を熟成させた後、2
30℃に昇温し、軟化点が110℃に達するまで縮重合
反応させた。得られた樹脂を樹脂Cとする。
脂a20重量部に、平均粒径2mmに粗粉砕した樹脂B
20重量部を添加し、170℃で1時間溶融混合した。
得られた混合物を取りだし、冷却粉砕して、平均粒径が
2mmの樹脂粗粉砕品を得た。
量部及び樹脂A60重量部、荷電制御剤「T−77」
(保土谷化学工業社製)1重量部、着色剤「MOGUL
L」(カーボンブラック、キャボット社製)4重量部
及び離型剤「カルナバワックスC1」(加藤洋行社製)
1重量部を、ヘンシェルミキサーで混合、二軸押出機で
溶融混合し、冷却、粗粉砕後、ジェットミルにより粉砕
分級して体積平均粒径が7.5μmのトナーを得た。
は、以下の通りであった。 〔混合条件〕混合部分の全長1560mm、スクリュー
径42mm、バレル内径43mmの同方向回転二軸押出
機を使用し、ロール回転速度は200回転/分、ロール
内の加熱温度は100℃で混合を行った。この際、原料
混合物の供給速度は10kg/時、平均滞留時間は、約
18秒であった。
ット社製)1.0重量部を、「MOGUL L」の代わ
りに「ECB−301」(青色顔料、大日精化社製)4
重量部を使用した以外は、実施例1と同様にしてトナー
を得た。
脂a20重量部に、平均粒径2mmに粗粉砕した樹脂B
3重量部を添加し、170℃で1時間溶融混合した。得
られた混合物を取りだし、冷却粉砕して、平均粒径が2
mmの樹脂粗粉砕品を得た。
量部、樹脂A60重量部及び樹脂B17重量部を用い、
実施例1と同様にして、体積平均粒径が7.5μmのト
ナーを得た。
脂B20重量部に、平均粒径2mmに粗粉砕した樹脂a
20重量部を添加し、170℃で1時間溶融混合した。
得られた混合物を取りだし、冷却粉砕して、平均粒径が
2mmの樹脂粗粉砕品を得た。
量部及び樹脂A60重量部を用い、実施例1と同様にし
て、体積平均粒径が7.5μmのトナーを得た。
脂a20重量部に、平均粒径2mmに粗粉砕した樹脂A
10重量部を添加し、170℃で1時間溶融混合した。
得られた混合物を取りだし、冷却粉砕して、平均粒径が
2mmの樹脂粗粉砕品を得た。
量部及び樹脂A70重量部を用い、実施例1と同様にし
て、体積平均粒径が7.5μmのトナーを得た。
脂a20重量部に、平均粒径2mmに粗粉砕した樹脂C
20重量部を添加し、170℃で1時間溶融混合した。
得られた混合物を取りだし、冷却粉砕して、平均粒径が
2mmの樹脂粗粉砕品を得た。
量部及び樹脂A60重量部を用い、離型剤を使用しない
以外は、実施例1と同様にして、体積平均粒径が7.5
μmのトナーを得た。
た、樹脂a20重量部、樹脂A60重量部及び樹脂B2
0重量部を用い、実施例1と同様にして、体積平均粒径
が7.5μmのトナーを得た。
た、樹脂a20重量部及び樹脂A80重量部を用い、実
施例1と同様にして、体積平均粒径が7.5μmのトナ
ーを得た。
た、樹脂A60重量部及び樹脂B40重量部を用い、実
施例1と同様にして、体積平均粒径が7.5μmのトナ
ーを得た。
脂B20重量部に、平均粒径2mmに粗粉砕した樹脂A
20重量部を添加し、170℃で1時間溶融混合した。
得られた混合物を取りだし、冷却粉砕して、平均粒径が
2mmの樹脂粗粉砕品を得た。
量部、樹脂A40重量部及び樹脂B20重量部を用い、
実施例1と同様にして、体積平均粒径が7.5μmのト
ナーを得た。
に粗粉砕した樹脂aの粗粉砕品の粉砕性を以下の方法に
より評価した。即ち、樹脂粗粉砕品を、目開き1mmの
メッシュの下に、目開き710μmのメッシュを重ね合
わせた篩いで篩った。目開き710μmのメッシュの上
にたまった粗粉砕品、即ち粒径が710μm以上1mm
以下に揃った粗粉砕品20gを、コーヒーミル(Nat
ional;CARIOCA−MILL MK−51
M)を用いて10秒間粉砕した。得られた粗粉砕品を目
開き500μmのメッシュで篩い、目開き500μmの
メッシュ上に残った粗粉砕品の残留比率をもとに、以下
の評価基準により粉砕性を評価した。
aの残留比率が40重量%以上で粉砕性に欠けていたの
に対し、実施例1〜6で得られた樹脂粗粉砕品の残留比
率は、いずれも20重量%以下で良好な粉砕性を有して
いた。
ンコートフェライトキャリア(関東電化工業社製)96
重量部を10分間ターブラーミキサーにて混合して現像
剤とした。
5」(シャープ(株)製)を改造した装置に実装し、定
着ロールの温度を90℃から240℃へと5℃づつ順次
上昇させながら2cm×12cm、平均画像濃度1.4
(反射濃度計「RD−915」(マクベス社製)により
測定)で画像出しを行い、以下の評価基準により耐コー
ルドオフセット性について評価した。結果を表4に示
す。
も粉砕性の面から生産性の低下を生じることなく、優れ
た耐コールドオフセット性を有しているのに対し、すで
に製造後、冷却状態にある結晶性ポリエステルと非晶質
樹脂とを混合した比較例1、2及び結晶性ポリエステル
を用いていない比較例3、4では、耐コールドオフセッ
ト性に欠けることが分かる。
ルの分散性を調整することができることから、結晶性ポ
リエステルが均一に分散し、優れた耐コールドオフセッ
ト性を有するトナー用結着樹脂及びその製造方法並びに
該結着樹脂を含有した電子写真用トナーを提供すること
ができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 結晶性ポリエステルと非晶質樹脂とを混
合する工程を有するトナー用結着樹脂の製造方法であっ
て、混合に供する樹脂の少なくとも一方として、重合反
応終了後の溶融状態にある樹脂を用いるトナー用結着樹
脂の製造方法。 - 【請求項2】 結晶性ポリエステルと非晶質樹脂とを反
応容器中で混合する請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 非晶質樹脂が非晶質ポリエステルである
請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項4】 重合反応終了後の溶融状態にある樹脂が
結晶性ポリエステルである請求項1〜3いずれか記載の
製造方法。 - 【請求項5】 結晶性ポリエステルが、炭素数2〜6の
脂肪族ジオールを80モル%以上含有したアルコール成
分と炭素数2〜8の脂肪族ジカルボン酸化合物を80モ
ル%以上含有したカルボン酸成分を縮重合させて得られ
た樹脂である請求項1〜4いずれか記載の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5いずれか記載の製造方法に
より得られたトナー用結着樹脂。 - 【請求項7】 請求項6記載のトナー用結着樹脂を含有
した電子写真用トナー。
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JP2010061115A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-03-18 | Kao Corp | トナーの製造方法 |
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JP2015007765A (ja) * | 2013-05-28 | 2015-01-15 | 花王株式会社 | トナー用結着樹脂組成物 |
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