JP2003162084A - オーブン定着用非磁性一成分トナー - Google Patents

オーブン定着用非磁性一成分トナー

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JP2003162084A
JP2003162084A JP2001362607A JP2001362607A JP2003162084A JP 2003162084 A JP2003162084 A JP 2003162084A JP 2001362607 A JP2001362607 A JP 2001362607A JP 2001362607 A JP2001362607 A JP 2001362607A JP 2003162084 A JP2003162084 A JP 2003162084A
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Shinichi Sata
晋一 佐多
Kouji Shimokusa
宏治 下草
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着性及び耐久性に優れたオーブン定着用非磁
性一成分トナーを提供すること。 【解決手段】結着樹脂、離型剤及び着色剤を含有してな
るオーブン定着用非磁性一成分トナーであって、前記離
型剤の融点が60〜160℃であり、トナーの軟化点が
90〜120℃、ガラス転移点が55〜80℃であるオ
ーブン定着用非磁性一成分トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に
用いられるオーブン定着用非磁性一成分トナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーの定着方式としては、熱効
率がよく、高速定着が可能である点から、ヒートロール
定着方式が広く使用されている。しかしながら、ヒート
ロール定着方式は、転写材の厚みが限定される、オフセ
ットが生じやすい、電源投入後のウォーミングアップ時
間が長い等の欠点を有する。そこで、これらの欠点を改
善する方式として、オーブン定着方式が知られている
が、非接触で、熱放射によりトナーを溶融させ、転写材
に定着させる必要があるため、トナーを如何に低熱量で
効率よく溶融させ、紙に定着させるかが課題となってい
る。
【0003】そこで、オーブン定着用トナーとして、磁
性粉の熱伝導性や樹脂の溶融粘度に注目した検討がなさ
れている。すなわち、ワックス粒子(特開昭63−24
0557号公報)や非線状ポリエステル(特開平5−3
13407号公報)を結着樹脂とする磁性トナーや、シ
リカ等の添加剤量や樹脂の溶融粘度を規定した二成分ト
ナー(特開平11−52772号公報)等が開示されて
いる。
【0004】一方、現像方式としては、近年、装置の小
型化の観点から非磁性一成分方式が広く採用されている
が、トナーが帯電ブレードで強く押しつけられるため、
特に耐久性の高いトナーが要求される。しかし、耐久性
はオーブン定着方式に要求される定着性(トナーの溶融
性)との両立が困難であり、両物性のバランスがとれた
トナーが強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、定着性及び
耐久性に優れたオーブン定着用非磁性一成分トナーを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、結着樹
脂、離型剤及び着色剤を含有してなるオーブン定着用非
磁性一成分トナーであって、前記離型剤の融点が60〜
160℃であり、トナーの軟化点が90〜120℃、ガ
ラス転移点が55〜80℃であるオーブン定着用非磁性
一成分トナーに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、オーブン定着方式
ではオフセット現像が生じないため、不要と考えられて
いた離型剤を、特定樹脂と組み合わせることで、非磁性
一成分トナーに要求される耐久性の向上と定着性の両立
が可能となることを見い出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明のトナーは、ヒータから
の輻射熱を利用したオーブン定着方式において、低熱量
で速やかに溶融し、転写材に定着するために、特定の軟
化点及びガラス転移点を有し、かつ特定の融点を有する
離型剤を含有している。
【0009】トナーの軟化点は、離型剤の混練分散性、
耐久性及び定着性の観点から、90〜120℃であり、
95〜110℃が好ましく、95〜105℃がより好ま
しい。
【0010】トナーのガラス転移点は、55〜80℃で
あり、60〜70℃が好ましく、60〜65℃がより好
ましい。ガラス転移点が55℃未満であると、耐久性が
低下し、80℃を超えると定着性が低下する。
【0011】本発明において結着樹脂としては、ポリエ
ステル、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート、ポリウレタン及びそれらの複合物等が挙
げられるが、これらの中では、定着性及び離型剤との相
溶性の点からポリエステルを主成分としているのが好ま
しい。ポリエステルの含有量は、結着樹脂中、好ましく
は50〜100重量%、より好ましくは90〜100重
量%、特に好ましくは100重量%である。
【0012】ポリエステルは、原料モノマーとして、2
価以上の多価アルコールからなるアルコール成分と2価
以上の多価カルボン酸化合物からなるカルボン酸成分と
を重合させて得られる。
【0013】2価の多価アルコールとしては、ポリオキ
シプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.2)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等
のビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、エ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビ
スフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げら
れる。
【0014】3価以上の多価アルコールとしては、例え
ばソルビトール、ペンタエリスリトール、グリセロー
ル、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0015】また、2価のカルボン酸化合物としては、
例えばマレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、アジピン酸、コハク酸等のジカルボ
ン酸、テトラプロペニルコハク酸、n−ドデセニルコハ
ク酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク
酸、イソオクテニルコハク酸、イソオクチルコハク酸等
の炭素数1〜20のアルキル基または炭素数2〜20の
アルケニル基で置換されたコハク酸、及びこれらの酸の
無水物、もしくは低級アルキル(炭素数1〜3)エステ
ル等が挙げられる。
【0016】3価以上の多価カルボン酸化合物として
は、例えば1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸(トリメリ
ット酸)、2,5,7 −ナフタレントリカルボン酸、ピロメ
リット酸及びこれらの酸無水物、低級アルキル(炭素数
1〜3)エステル等が挙げられる。
【0017】本発明では、原料モノマーに含有される3
価以上の化合物、即ち3価以上の多価アルコール及び3
価以上の多価カルボン酸化合物、好ましくは3価以上の
多価カルボン酸化合物の含有量は、耐久性の観点から、
アルコール成分又はカルボン酸成分の各成分中、30モ
ル%以下が好ましく、0.1〜10モル%がより好まし
く、0.1〜5モル%が特に好ましい。
【0018】ポリエステルは、例えば、アルコール成分
とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すれ
ばエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で
縮重合することにより製造することができる。
【0019】トナーの物性は、結着樹脂の影響が大きい
ことから、結着樹脂の主成分となるポリエステルも、本
発明のトナーと同様の軟化点とガラス転移点を有してい
るのが好ましい。即ち、ポリエステルの軟化点は、好ま
しくは90〜120℃、より好ましくは95〜110
℃、特に好ましくは95〜105℃である。また、ガラ
ス転移点は、好ましくは55〜80℃、より好ましくは
60〜70℃、特に好ましくは60〜65℃である。軟
化点及びガラス転移点は、原料モノマー種の選択、分子
量及びその分布等により調整することができる。
【0020】ポリエステルの酸価は、1〜50mgKO
H/gが好ましく、1〜20mgKOH/gがより好ま
しい。また、水酸基価は20〜60mgKOH/gが好
ましく、20〜40mgKOH/gがより好ましい。酸
価及び水酸基価は、アルコール成分とカルボン酸成分の
比率、反応率等により調整することができる。
【0021】ポリエステルの数平均分子量は、定着性と
耐久性のバランスの観点から、1000〜4000が好
ましく、1500〜3000がより好ましい。
【0022】ポリエステルの重量平均分子量(Mw)/
数平均分子量(Mn)は、耐久性の観点から、2〜50
が好ましく、3〜5がより好ましく、4〜5が特に好ま
しい。
【0023】ポリエステルの数平均分子量、重量平均分
子量及びそれらの比は、アルコール成分とカルボン酸成
分の比率、3価以上の原料モノマーの添加量、添加時
期、反応時間等により調整することができる。
【0024】さらに、本発明のトナーには、特定の融点
を有する離型剤が含有されている。オーブン定着方式で
は定着ローラーを用いないため、オフセット現象が生じ
ず、一般に離型剤は不要とされているが、非磁性一成分
現像法では、現像部でのブレードへのトナー融着が生じ
やすく、その防止には特定の融点を有する離型剤が非常
に有効である。
【0025】離型剤の融点は、60〜160℃であり、
80〜150℃が好ましく、120〜150℃でがより
好ましい。
【0026】離型剤としては、例えば、ポリプロピレン
ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンポリ
エチレン共重合体ワックス、フィッシャートロプシュワ
ックス等のポリオレフィンワックス、カルナウバワック
ス、はぜろう、密ろう、鯨ろう、モンタンワックス、ラ
イスワックス等のエステルワックス、脂肪酸アミドワッ
クス等のアミド系ワックス等が挙げられ、これらの中で
は耐久性の観点から、ポリプロピレンワックスが好まし
い。なお、これらのワックスは単独であっても、2種以
上の併用であってもよい。
【0027】離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部
に対して、0.1〜5重量部が好ましく、0.5〜2重
量部がより好ましい。
【0028】着色剤としては、トナー用着色剤として用
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロ
ー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いることができ、本発明において、トナーは黒トナ
ー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであって
もよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がよ
り好ましい。
【0029】さらに、本発明のトナーには、荷電制御
剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填
剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニ
ング性向上剤等の添加剤が、適宜含有されていてもよ
い。
【0030】本発明のトナーは、混練粉砕法、転相乳化
法、重合法等のいずれの方法によっても製造することが
できるが、混練粉砕法等により得られる粉砕トナーが好
ましく、例えば、結着樹脂、離型剤、着色剤等をボール
ミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又
は1軸もしくは2軸の押出機、連続式二本ロール型混練
機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して製造すること
ができる。さらに、トナーの表面には、必要に応じて流
動性向上剤等を添加してもよい。このようにして得られ
るトナーの体積平均粒子径は、好ましくは3〜15μm
である。
【0031】なお、本発明の非磁性一成分トナーは、ト
ナー飛散防止等のために、少量、例えば5重量%以下の
磁性粉を含有していてもよいが、好ましくは実質的に磁
性粉を含有しないトナーであり、キャリアを併用せず、
帯電ブレード等との圧接触により帯電させるトナーであ
る。
【0032】
【実施例】〔軟化点〕高化式フローテスター「CFT−
500D」(島津製作所製)を用い、樹脂の半分が流出
する温度を軟化点とする(試料:1g、昇温速度:6℃
/分、荷重:1.96MPa、ノズル:1mmφ×1m
m)。
【0033】〔ガラス転移点〕示差走査熱量計「DSC
210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇温速
度10℃/分で測定する。
【0034】〔酸価及び水酸基価〕JIS K0070
の方法により測定する。
【0035】〔数平均分子量(Mn)及びMw/Mn〕
テトラヒドロフラン(THF)可溶分をGPC法〔カラ
ム:GMHLX+G3000HXL(東ソー社製)、標
準試料:単分散ポリスチレン、溶媒:THF〕により測
定する。
【0036】樹脂製造例1 ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(2.
2モル)〔以下、BPA−POという〕17.7重量部
(24モル%)、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物(2.2モル)〔以下、BPA−EOという〕
52.1重量部(76モル%)、テレフタル酸30.1
重量部(99.7モル%)、トリメリット酸無水物0.
1重量部(0.3モル%)及び酸化ジブチル錫0.00
4重量部を、窒素気流下、210℃にて攪拌しつつ反応
させ、ASTM D36−86に従って測定した軟化点
が101℃に達した時反応を終了した。得られた樹脂は
白色の固体であり、ガラス転移温度は64℃、酸価は3
mgKOH/g、水酸基価は40mgKOH/gであっ
た。当該樹脂をPES−1とする。
【0037】樹脂製造例2 BPA−PO17.5重量部(24モル%)、BPA−
EO51.5重量部(76モル%)、テレフタル酸3
0.8重量部(99.7モル%)、トリメリット酸無水
物0.1重量部(0.3モル%)及び酸化ジブチル錫
0.004重量部を用い、樹脂製造例1と同様にして、
軟化点が108℃に達するまで反応させた。得られた樹
脂は白色の固体であり、ガラス転移点は65℃、酸価は
3.0mgKOH/g、水酸基価は31mgKOH/g
であった。当該樹脂をPES−2とする。
【0038】樹脂製造例3 BPA−PO45.3重量部(70モル%)、BPA−
EO18.0重量部(30モル%)、テレフタル酸1
5.4重量部(50モル%)、トリメリット酸無水物
8.9重量部(25モル%)、ドデセニルコハク酸無水
物12.4重量部(25モル%)及び酸化ジブチル錫
0.004重量部を用い、樹脂製造例1と同様にして、
軟化点が105℃に達するまで反応させた。得られた樹
脂は淡黄色の固体であり、ガラス転移点は61℃、酸価
は32mgKOH/g、水酸基価は34mgKOH/g
であった。当該樹脂をPES−3とする。
【0039】樹脂製造例4 BPA−PO33.9重量部(50モル%)、BPA−
EO31.5重量部(50モル%)、テレフタル酸2
2.2重量部(69モル%)、トリメリット酸無水物
9.3重量部(25モル%)、ドデセニルコハク酸無水
物3.1重量部(6モル%)及び酸化ジブチル錫0.0
04重量部を用い、樹脂製造例1と同様にして、軟化点
が121℃に達するまで反応させた。得られた樹脂は淡
黄色の固体であり、ガラス転移点は61℃、酸価は20
mgKOH/g、水酸基価は39mgKOH/gであっ
た。当該樹脂をPES−4とする。
【0040】樹脂製造例5 BPA−PO70重量部(100モル%)、テレフタル
酸13.3重量部(38.5モル%)、フマル酸7.9
重量部(32.7モル%)、アジピン酸8.8重量部
(28.9モル%)及び酸化ジブチル錫0.004重量
部を用い、樹脂製造例1と同様にして、軟化点が100
℃に達するまで反応させた。得られた樹脂は淡黄色の固
体であり、ガラス転移点は53℃、酸価は20mgKO
H/g、水酸基価は39mgKOH/gであった。当該
樹脂をPES−5とする。
【0041】樹脂製造例6 BPA−PO25.2重量部(35モル%)、BPA−
EO43.4重量部(65モル%)、テレフタル酸3
1.4重量部(100モル%)、グリセリン0.04重
量部(0.22モル%)及び酸化ジブチル錫0.004
重量部を用い、樹脂製造例1と同様にして、軟化点が1
15℃に達するまで反応させた。得られた樹脂は白色の
固体であり、ガラス転移点は65℃、酸価は3.4mg
KOH/g、水酸基価は23mgKOH/gであった。
当該樹脂をPES−6とする。
【0042】実施例1 PES−1 100重量部、カーボンブラック「MOG
UL L」(キャボット社製)5重量部、離型剤として
ポリプロピレンワックス「NP−105」(三井化学社
製、融点:140℃)1重量部及び荷電制御剤「T−7
7」(保土谷化学工業社製)1重量部をヘンシェルミキ
サーに投入し、槽内温度40℃において3分間攪拌混合
して混合物を得た。得られた混合物を連続型二軸混練機
により100℃で溶融混練を行い混練物を得、次いで、
該混練物を空気中で冷却、粗粉砕、微粉砕した後、分級
し、体積平均粒子径が8.5μmの黒色粉体を得た。
【0043】得られた黒色粉体1000gと疎水性シリ
カ「TS−530」(キャボット社製、平均粒子径:8
nm)7gとをヘンシェルミキサーで3分間攪拌混合し
て黒色トナーを得た。
【0044】実施例2 離型剤としてポリプロピレンワックスの代わりに「カル
ナバワックス1号」(加藤洋行社より入手、融点:83
℃)1重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして
黒色トナーを得た。
【0045】実施例3 PES−1の代わりにPES−2 100重量部を使用
した以外は、実施例2と同様にして黒色トナーを得た。
【0046】実施例4 着色剤として、カーボンブラックの代わりに、C. I. ピ
グメント・レッド122(大日精化工業社製)5重量部
を使用した以外は、実施例2と同様にしてマゼンタトナ
ーを得た。
【0047】実施例5 PES−1の代わりにPES−3 100重量部を使用
した以外は、実施例2と同様にして黒色トナーを得た。
【0048】実施例6 PES−1の代わりにPES−6 100重量部を使用
した以外は、実施例2と同様にして黒色トナーを得た。
【0049】比較例1 離型剤を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして
黒色トナーを得た。
【0050】比較例2 PES−1の代わりにPES−4 100重量部を使用
した以外は、実施例2と同様にして黒色トナーを得た。
【0051】比較例3 PES−1の代わりにPES−5 100重量部を使用
した以外は、実施例2と同様にして黒色トナーを得た。
【0052】試験例1 トナーを、非磁性一成分現像装置「ビームマスター41
05」(日立製作所製)に実装し、転写までを行い、得
られた未定着画像を、「M−600N」(桂川電機社
製)に装着されたオーブン定着器により定着した。50
0gの荷重を載せた底面が15mm×7.5mmの砂消
しゴムで得られた画像を5往復こすり、こする前後の光
学反射密度を反射濃度計「RD−915」(マクベス社
製)を用いて測定し、両者の比率(こすり後/こすり
前)から定着率を求め、以下の評価基準に従って定着性
を評価した。
【0053】〔評価基準〕 ◎:定着率が80%を超える。 ○:定着率が70%以上、80%未満である。 △:定着率が60%以上、70%未満である。 ×:定着率が60%未満である。
【0054】試験例2 試験例1と同様の現像装置にトナーを実装し、6時間攪
拌した後に、現像部にトナー融着に起因するスジが発生
していないかを観察し、耐久性を評価した。結果を表1
に示す。
【0055】〔評価基準〕 ◎:現像部にトナー融着が観察されない。 ○:現像部にトナー融着が観察されず、時々1、2本の
スジが確認される。 △:現像部に1、2本のスジが確認される。 ×:現像部に3本以上のスジが確認される。
【0056】
【表1】
【0057】以上の結果より、実施例1〜6のトナーは
オーブン定着可能で、かつ耐久性に優れるのに対し、離
型剤を含有していない比較例1のトナー及び軟化点又は
ガラス転移点が所望の範囲外である比較例2、3のトナ
ーは、いずれもオーブン定着用トナーとしての使用は不
可能であることが分かる。
【0058】
【発明の効果】本発明により、定着性及び耐久性に優れ
たオーブン定着用非磁性一成分トナーを提供することが
できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、離型剤及び着色剤を含有して
    なるオーブン定着用非磁性一成分トナーであって、前記
    離型剤の融点が60〜160℃であり、トナーの軟化点
    が90〜120℃、ガラス転移点が55〜80℃である
    オーブン定着用非磁性一成分トナー。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が1000〜4000であ
    るポリエステルを結着樹脂の主成分とする請求項1記載
    のオーブン定着用非磁性一成分トナー。
  3. 【請求項3】 重量平均分子量/数平均分子量が2〜5
    0であるポリエステルを結着樹脂の主成分とする請求項
    1又は2記載のオーブン定着用非磁性一成分トナー。
  4. 【請求項4】 ポリエステルが、3価以上の化合物を含
    有し、その含有量がアルコール成分又はカルボン酸成分
    の各成分中、30モル%以下である原料モノマーを重合
    させて得られた樹脂である請求項2又は3記載のオーブ
    ン定着用非磁性一成分トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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