JP2003083244A - 斜板型可変容量圧縮機 - Google Patents

斜板型可変容量圧縮機

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JP2003083244A
JP2003083244A JP2001270919A JP2001270919A JP2003083244A JP 2003083244 A JP2003083244 A JP 2003083244A JP 2001270919 A JP2001270919 A JP 2001270919A JP 2001270919 A JP2001270919 A JP 2001270919A JP 2003083244 A JP2003083244 A JP 2003083244A
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compressor
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Mikio Matsuda
三起夫 松田
Motohiko Ueda
元彦 上田
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Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板室の圧力を変化させることによって吐出
容量を変化させる形式の斜板型可変容量圧縮機におい
て、容量制御弁を簡素化して低コスト化する。 【解決手段】 吐出室28内の加圧された流体の一部を
斜板室23へ供給してピストン7に背圧を加えると共
に、容量制御弁29を使用して背圧を変化させる斜板型
可変容量圧縮機において、容量制御弁29として2方向
電磁弁のような単なる開閉弁を使用する。この開閉弁を
デューティ制御すれば圧縮機の容量を無段階に変化させ
ることができる。また、この圧縮機を車両用空調装置の
冷媒圧縮機として使用し、圧縮機のトルクを検出すると
共に、圧縮機の制御装置と車両或いはエンジンの制御装
置とを連携させることによって、少なくとも車両或いは
エンジンの運転状態に応じて圧縮機の容量を変化させる
ように構成すれば、車両用空調装置のドライバビリティ
とエンジンの燃費率を向上させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
おける冷媒のような流体を圧縮するための可変容量圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平1−190972号公報
や特開平2−49982号公報に記載されているよう
に、従来から車両に搭載されている空調装置用の可変容
量圧縮機においては、車室内温度を一定に保つために、
冷媒の吸入圧力や冷風の吹出温度を検出すると共に、吸
入圧力や吹出温度が一定となるように、容量制御弁によ
って圧縮機の容量(吐出容量、即ち、駆動シャフト1回
転当たりの、或いは単位時間当たりの吐出量)を変化さ
せている。しかしながら、最近はエンジンの燃費率や車
両のドライバビリティを向上させるために、エンジンの
運転状態や車両の走行状態に応じて、エンジン側或いは
車両側から圧縮機の容量を制御したいという要求が強く
なっている。
【0003】このような要求に対して、他の従来技術、
例えば、特開平5−87048号公報に記載された可変
容量圧縮機の容量制御装置においては、このような容量
制御弁の他に、外部から入力される電気信号によって開
閉する電磁弁を設けて、この電磁弁を介して外部から小
容量運転を強制することにより、圧縮機の起動時にトル
クが急激に上昇することを防止し、車両に与えるショッ
クを低減させようとしている。また、特開平1−459
78号公報に記載された可変容量圧縮機の制御方法にお
いては、容量制御弁の設定吸入圧力を、ソレノイド等を
用いて外部から変化させることにより、車両の加速時等
において圧縮機の容量を小さくしてエンジンの負荷を軽
減する手段等も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術に共
通している問題は、それらに使用されている容量制御弁
の構造が複雑であるために大型化するということであ
る。また、同じ理由によって圧縮機のコストが上昇する
とか、圧縮機全体が大型化することから、圧縮機を収容
するために車両のエンジンコンパートメント内に大きな
スペースを必要とするという問題が生じる。更に、従来
技術においては圧縮機の作動によって発生しているトル
クの大きさが判らないため、エンジンを最適の状態で運
転することができないことから、エンジンの燃費率を十
分に向上させることができないとか、車両の走行状態に
応じて圧縮機の容量を自由に制御することができないた
め、例えば車両の加速時や登坂時のようにエンジンの負
荷が大きくなる時に圧縮機の容量を小さくするというこ
ともできず、車両のドライバビリティの向上に関して圧
縮機の制御による効果を十分にあげることができないと
いう問題もある。
【0005】そこで本発明は、従来技術における前述の
ような諸問題に鑑み、新規な手段によってそれらの問題
を解消し、車両の走行状態或いはエンジンの運転状態に
応じて圧縮機の容量を自由に制御することができるよう
にすることにより、エンジンの燃費率を向上させると共
に、車両のドライバビリティが圧縮機の運転によって少
しでも悪化することがないようにすることを目的として
いる。また、構造の複雑な容量制御弁を使用することに
よるコストの上昇や、圧縮機が大型化することを避け
て、車両のエンジンコンパートメント内への圧縮機の組
み込みや、設計そのものを容易にすることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1又
は2に記載された斜板型可変容量圧縮機を提供する。
【0007】本発明においては、斜板型可変容量圧縮機
の斜板室に作用する流体の圧力を変化させるための容量
制御弁として、斜板室への高圧の流体の供給路、又は斜
板室からの高圧の流体の排出路を単に開閉する開閉弁を
設けるので、容量制御弁自体と圧縮機全体が小型化、低
コスト化すると共に、圧縮機の組み込みが容易になる。
高圧の流体としては吐出室にある加圧された流体を使用
することができる。また、この圧縮機は、車両に搭載さ
れる空調装置用の冷媒圧縮機として使用すると好ましい
結果が得られる。
【0008】具体的に、容量制御弁用の開閉弁としては
2方向電磁弁を使用することが好適である。また、開閉
弁を開閉制御するために電子式のような制御装置を設け
ることができる。この場合に制御装置によって開閉弁を
デューティ制御すれば、圧縮機の容量を無段階に変化さ
せることができる。
【0009】更に、斜板型可変容量圧縮機のシャフトに
トルクセンサを取り付けると共に、トルクセンサの検出
値を制御装置へ入力することにより、トルクセンサの検
出値に応じて圧縮機の容量を変化させるように構成する
ことができる。それによって、圧縮機を駆動するトルク
を適正な値に制御することが可能になる。この場合、圧
縮機の制御装置を車両或いはエンジンの制御装置と連携
させることにより、少なくとも、車両の走行状態或いは
エンジンの運転状態に応じて圧縮機の容量を変化させる
ことが可能になるので、車両のドライバビリティとエン
ジンの燃費率を向上させることができる。それと反対
に、圧縮機の駆動トルクに応じてエンジンの出力や車両
の走行状態を制御することも可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例として、図1
に斜板型可変容量圧縮機C1の断面構造を示す。図1に
おいて、1はフロントハウジング、2はミドルハウジン
グ、3はリアハウジングであって、これらは図示しない
通しボルトのような手段によって一体化されている。4
は入力軸としてのシャフト、5はそれに取り付けられた
ドライブプレート、6はシャフト4に対して自由に傾斜
することができるように緩挿された概ね円盤形の斜板で
ある。
【0011】7は、斜板6の周辺部に係合してシャフト
4と平行な方向に往復動をすることができる複数個のピ
ストンであって、シャフト4の周囲に均等に例えば5個
設けられている。なお、これらのピストンは必ずしも均
等に設ける必要はない。8は減摩用の半球状のシューで
あって、ピストン7を斜板6の周辺部に摺動可能に係合
させるために、ピストン7の端部に形成された半球形の
窪みに嵌合すると共に、2個1組となって斜板6を摺動
可能に挟んでいる。9はドライブプレート5から突出す
るように形成されたアームであって、これに対応するよ
うに、斜板6には先端にガイドピン10を備えているア
ーム状のガイドピンホルダ11が突出して設けられてお
り、このガイドピン10がアーム9の先端に形成された
カム形状のリンク溝12に係合している。
【0012】13はドライブプレート5を介してシャフ
ト4を軸方向に支持しているスラストベアリングであっ
て、14及び15はシャフト4を半径方向に軸支してい
るラジアルベアリングである。16はバルブプレート1
7に設けられたリード弁状の吸入弁であって、同じく1
8は吐出弁である。19は吐出弁18の破損を防止する
ための弁止板であって、20はそれを取り付けるための
ボルトである。
【0013】21は前述のピストン7が摺動可能に挿入
されるようにミドルハウジング2に互いに平行に形成さ
れた複数個のシリンダを示す。22はシリンダ21の内
部においてピストン7の先端面によって形成されて、冷
媒のような流体を圧縮する作動室である。23は斜板6
等を収容する斜板室であって、密閉された空間としてフ
ロントハウジング1内に形成される。
【0014】24はスプリングであって、シャフト4に
緩挿されて斜板6を軸方向に、図1において右方向に常
時押圧することにより、斜板6の傾斜角度(シャフト4
と直角に交わる仮想の平面に対して斜板6がなす角度)
が小さくなるように斜板6を付勢している。また、スプ
リング24の付勢力は斜板6を介して全てのピストン7
を軸方向の右方向に押圧し、各ピストン7のストローク
が最小となるように、それらを上死点に向かって付勢し
ている。
【0015】なお、25は、バルブプレート17に開口
していて前述の吸入弁16によって開閉される吸入口、
同じく26は吐出弁18によって開閉される吐出口、2
7はリアハウジング3の内部に環状に形成された吸入
室、28はリアハウジング3の中心部に形成された吐出
室である。
【0016】斜板型可変容量圧縮機C1の吐出容量を変
化させるために、リアハウジング3には容量制御弁29
が取り付けられている。容量制御弁29は電磁駆動式の
所謂2方向弁であって、後に詳しい構造を例示するよう
に、例えばデューティ制御のために制御圧流体の供給路
を単に繰り返して開閉することができるだけの、きわめ
て簡単な構造を有する安価な開閉弁である。30はリア
ハウジング3に形成された取り付け穴の中へ制御弁29
を固定するためのサークリップを示している。
【0017】31は斜板室23を密封するためにシャフ
ト4に設けられたシャフトシールであるが、その外側に
は本発明の斜板型可変容量圧縮機における特徴の1つと
してトルクセンサ32が設けられている。トルクセンサ
32はシャフト4に作用するトルクの大きさを検出する
もので、それ自体は公知のものであってよく、例えば磁
歪式のもの等を使用することができる。
【0018】33は吐出室28にある高圧(吐出圧)の冷
媒の一部を容量制御弁29へ導入するためにリアハウジ
ング3に設けられた連通孔であって、34は、吐出圧を
制御弁29によって減圧して形成した制御圧を斜板室2
3内へ供給するために設けられた制御圧供給孔である。
また、斜板室23と吸入室27との間のミドルハウジン
グ2には、流体(冷媒)の流れに抵抗を与える小径の絞り
通路35が設けられている。なお、36は、斜板6にシ
ャフト4を緩挿するために斜板6の中心部に形成された
ガイド孔であって、斜板6がシャフト4に対して傾斜す
ることができるような形状に形成されている。
【0019】次に、第1実施例としての斜板型可変容量
圧縮機C1の基本的な圧縮作用について説明する。図示
しない車両走行用のエンジンからベルト伝動装置等を介
して(更に電磁クラッチ等を介在させてもよい。)シャ
フト4が回転駆動されることによって、ドライブプレー
ト5がアーム9とガイドピンホルダ11を介して斜板6
を回転駆動する。斜板6は後述のように制御装置によっ
て指定された傾斜角度を維持しながら回転する。各ピス
トン7の後端は一対のシュー8を介して共通の斜板6の
周辺部に係合しているから、斜板6が回転と同時にその
傾斜角度に応じた大きさの揺動をする時に、ピストン7
は斜板6の揺動運動の軸方向成分を受けてシリンダ21
内で往復運動をする。従って、吸入行程にある各ピスト
ン7は作動室22を拡大させるので、冷媒が吸入室27
から吸入弁16を介して作動室22内へ吸入される。ま
た、吐出行程にある各ピストン7は作動室22を縮小さ
せるので、冷媒は作動室22内で圧縮されて高圧とな
り、吐出弁18を押し開いて吐出室28内へ吐出され
る。
【0020】斜板型可変容量圧縮機C1においては、前
述のような構造によって斜板6はその傾斜角度が可変に
なっていると共に、スプリング24によって常時図1に
おいて右方向に付勢されている。スプリング24による
右方向への付勢力は全てのピストン7へ伝えられる。ま
た、圧縮行程にある各ピストン7には、それが作動室2
2内の冷媒を圧縮する時に反力として発生する左方向へ
の大きい力が作用していると共に、吸入行程にある各ピ
ストン7には、作動室22へ冷媒を吸入する時に発生す
る反力としての右方向への比較的に小さい力が作用して
いる。また、全てのピストン7に斜板室23内の圧力が
背圧として作用することによって、それらは均等に右方
向への力を受けている。斜板6は全てのピストン7を軸
方向に連動させているから、斜板6はそれぞれのピスト
ン7に作用するそれらの軸方向力が全体として釣り合う
位置まで軸方向に移動して、その位置に応じた傾斜角度
を維持することになる。
【0021】従って、容量制御弁29を操作して斜板室
23の圧力(制御圧力)、つまり、全てのピストン7の
背圧を変化させると、斜板6の傾斜角度が変化して各ピ
ストン7のストロークが一斉に変化し、斜板型可変容量
圧縮機C1の容量が無段階に変化する。即ち、斜板室2
3の圧力を低下させると、斜板6の傾斜角度がより大き
くなるので、各ピストン7のストロークが大きくなって
圧縮機C1の容量が大きくなる。図1は容量が最大とな
った運転状態を示している。これと反対に斜板室23の
圧力を上昇させると、斜板6の傾斜角度と各ピストン7
のストロークが小さくなって圧縮機C1の容量も小さく
なる。図2は斜板6の傾斜角度が最小となって容量が実
質的に零になった運転状態を示している。図2に示す運
転状態においては全てのピストン7が上死点位置にあっ
て殆ど往復運動をしない。
【0022】第1実施例の斜板型可変容量圧縮機C1に
おいて、斜板室23の圧力を変化させるために使用して
いる容量制御弁29は、単に流路を開閉することができ
るだけの簡単な開閉弁としての2方向電磁弁である。そ
の作用と関連部分の構成を模式的に図3及び図4に示
す。これらの図において、37は車両或いはエンジンの
ための制御装置を示していると共に、38は圧縮機C1
のための制御装置を示している。制御装置38には前述
のトルクセンサ32が検出した圧縮機C1のトルク信号
が入力されている。制御装置37及び38はいずれもマ
イクロコンピュータを備えた電子式制御装置(ECU)
として構成されており、両者の間で信号を交換するよう
になっている。言うまでもなく両者は一体化されていて
もよい。
【0023】制御装置38は容量制御弁29に対して駆
動信号としてON−OFFの二値からなる電流を供給す
る。即ち、一定の大きさの電流を供給するか、或いはそ
れを遮断する。それによって制御弁29は開弁位置と閉
弁位置のいずれか一方をとる。図3に示すように制御弁
29が開弁した時には、吐出室28にある加圧された冷
媒の一部が連通孔33と、制御弁29と、制御圧供給孔
34とを通過して斜板室23へ流入する。斜板室23へ
流入した冷媒の一部は細い絞り通路35を通って吸入室
27へ流出する。従って、制御弁29が開弁している時
間が長くなるほど斜板室23の圧力は高くなる。もっと
も、斜板室23の圧力が吐出室28の圧力を超えること
はない。斜板室23の圧力が上昇することにより、斜板
6は図1又は図2において軸方向の右方向へ移動する。
最終的には図2に示すような位置まで移動して斜板6の
傾斜角度が零に近くなる(全てのピストン7が上死点の
近くまで到達する)。従って、全てのピストン7のスト
ロークが零近くになって、斜板6が回転しても全てのピ
ストン7が殆ど往復運動をしなくなるために、圧縮機C
1の容量が最小となる。
【0024】図4は、制御装置38から容量制御弁29
へ供給されている駆動信号としての電流が遮断されて、
制御弁29が閉弁した運転状態を示している。この時は
斜板室23内の冷媒が絞り通路35を通って吸入室27
へ流れるために、各ピストン7の背圧である斜板室23
の圧力(制御圧力)が低下して軸方向力の釣り合いが崩
れる。そこで、全ての軸方向力が新たに釣り合う位置ま
で斜板6が軸方向に移動(後退)することになる。その
結果、斜板6の傾斜角度と全てのピストン7のストロー
クが大きくなり、それに応じて圧縮機C1の容量も大き
くなる。前述のように、それらが最大となった状態が図
1に示されている。
【0025】制御装置38によって容量制御弁29を制
御する方法としては所謂デューティ制御を行なうことが
望ましい。この場合には、容量制御弁29に与えられる
駆動信号が、図7の(b)に例示したように、短時間毎
にON−OFFを繰り返すパルス状の電流となる。駆動
信号のON−OFFは容量制御弁29の開弁及び閉弁に
対応している。このパルス信号のデューティ比を変化さ
せることにより、斜板6の傾斜角度及びピストン7のス
トロークと圧縮機の容量を無段階に円滑に変化させるこ
とができる。図7(a)にはデューティ比と容量(ここ
では最大容量に対する比率として示す)の関係が線図と
して示されている。デューティ比と容量比の関係はほぼ
直線となっている。これをマップとして制御装置38の
中に設定することができる。
【0026】このように、容量制御弁29をデューティ
制御する場合には、例えば、制御弁29の単位時間当た
りの合計開弁時間を少なくすることによって、斜板室2
3の圧力を最大値よりも低い中間の任意の高さに維持す
ることができるので、斜板6の傾斜角度と各ピストン7
のストロークがそれぞれ最大値の何分の一というような
任意の中間値となって、圧縮機C1の容量もそれに対応
して最大と最小の中間の値となる。デューティ制御が行
われる場合には、図3に示す状態と図4に示す状態がそ
れぞれ任意に決められた短時間だけ経過した後に交替す
るというパターンが反復されることになる。
【0027】このように開弁と閉弁だけをする容量制御
弁29としては、公知の安価な2方向電磁弁等をそのま
ま使用することができる。図5及び図6は容量制御弁2
9の構造の具体例を示したものである。図5は先に説明
した図3の場合に対応する容量制御弁29の開弁状態を
示しており、図6は同じく図4の場合に対応する閉弁状
態を示している。
【0028】図5において、51は非磁性体の材料から
なる弁本体、52は図1に示す吐出室28への連通孔3
3に接続する流入路、53は弁座、54は図1及び図3
に示す制御圧供給孔34と接続する流出路、55は後述
のスプールを案内するための円筒面からなるガイド部、
56は磁性体からなるリング、57は同じく磁性体から
なるケース、58は合成樹脂等の非磁性体からなるボビ
ンであって、これにコイル59が巻かれている。60は
冷媒の洩れを防止するためのOリング、61は磁性体か
らなるスプール、62a,62bはスプール61の一部
としてガイド部55によって案内される円柱部、63は
ロッド64と一体化された球形の弁体、66は磁性体の
キャップ、67は弁体63を弁座53に押し付ける方向
の力を発生するスプリング68を収容する空間である。
なお、65は空間67と空間71とを連通させてそれら
を均圧化する均圧孔、69はコイル59に接続する端
子、70は端子ホルダを示している。
【0029】図5に示す容量制御弁29はこのような構
造を有するから、磁気回路はキャップ66、ケース5
7、リング56、及びスプール61によって形成され
る。図5はコイル59に通電した状態を示しており、そ
れによって前述の磁気回路が形成されるため、スプール
61の円柱部62bの上端面73がキャップ66の吸引
面72に吸引されることによって弁体63が弁座53か
ら離れ、容量制御弁29が開弁状態となる。開弁状態に
おいては吐出室28にある高圧の冷媒の一部が斜板室2
3へ供給されるので斜板室23の圧力が上昇する。この
状態が前述のように図3に示されている。この時は斜板
型可変容量圧縮機C1の容量が減少する。
【0030】コイル59への通電が遮断された状態、即
ち、容量制御弁29の閉弁状態が図6に示されている。
この時は、キャップ66の吸引面72がスプール61の
上端面73を吸引する力が消滅するので、スプール61
と弁体63はスプリング68の付勢力によって下降して
弁座53の開口を閉塞する。この状態は図4に示す容量
制御弁29の状態に対応している。それによって斜板室
23にある冷媒の一部が絞り通路35を通って吸入室2
7へ戻るので、斜板室23の圧力が低下し、前述のよう
に斜板6が軸方向に移動してストロークが大きくなる結
果、圧縮機C1の容量が増大する。
【0031】つまり、容量制御弁29を開弁させた時に
は斜板型可変容量圧縮機C1の容量が減少するし、容量
制御弁29を閉弁させた時は圧縮機C1の容量が増加す
る。このように、制御装置38のような手段によって容
量制御弁29のコイル59への通電を単にON−OFF
することによって、斜板室23の圧力を増加又は減少さ
せて、斜板型可変容量圧縮機C1の吐出容量を自由に制
御することができる。
【0032】そのために、制御装置38において実行す
ることができるデューティ制御の具体的な手順を図8に
例示する。この場合は、図5に示すような容量制御弁2
9のコイル59へ連続的に通電する時(容量制御弁29
を連続的に開弁させる時、実施例においては斜板型可変
容量圧縮機C1の容量を運転状態において実質的に零に
維持する時)のデューティ比を1としている。これは図
2、図3や図5に示された状態を連続的に維持すること
でもある。なお、この場合の斜板型可変容量圧縮機は駆
動シャフトに電磁クラッチのようなものを備えていな
い、所謂クラッチレスタイプのものでよい。
【0033】図8に示す制御プログラムはエンジンの始
動操作が開始された時から、制御装置38によって短時
間毎に繰り返して実行される。エンジンの始動時にはエ
ンジンの負荷をできるだけ軽くして始動を容易にするこ
とが望ましいから、始動操作が開始された時は無条件に
ステップ101へ進んで、デューティ比(DT)を最大
のDmax、即ち、1とする。それによって容量制御弁
29は連続的に開弁して図3に示すような状態になるの
で、実施例の圧縮機C1の斜板6は図2に示すように傾
斜角度が最小の状態となって、吐出容量が実質的に零に
なる。
【0034】但し、エンジンの停止時から或る程度の長
い時間が経過すると、圧縮機C1の吐出室28の圧力が
低下して、吸入室27の圧力と均圧化するので、始動時
に容量制御弁29を開弁させても斜板室23の圧力が直
ちに大きく上昇するという訳ではない。また、運転の停
止状態でもスプリング24は斜板6を軸方向に押圧して
いるので、斜板6を介して全てのピストン7が上死点位
置へ押し付けられており、全てのピストン7のストロー
クが実質的に零になっているため、圧縮機C1の容量も
実質的に零となっている。従って、エンジンの始動時に
は全ての作動室22における圧縮反力も実質的に零とな
っているので、斜板室23の圧力が上昇しなくても、斜
板6はスプリング24の付勢力によって傾斜角度が零の
状態に維持される。
【0035】エンジンの始動が終わってシャフト4の回
転数が上昇してくると、斜板6はそのリンク機構の性質
によって傾斜角度が自然に大きくなろうとする傾向を帯
びているので、各ピストン7が僅かながら往復運動をす
るようになり、微量の冷媒の吸入と圧縮が生じることに
よって、吐出室28の圧力が少しずつ上昇して行く。こ
のようにして圧力が少し上昇した冷媒が吐出室28から
開弁中の容量制御弁29を通過して斜板室23へ供給さ
れ、各ピストン7を背後から押圧するので、容量制御弁
29が制御装置38の指令によって開弁状態を継続して
いる限り、斜板6は傾斜角度が零の状態で安定に保持さ
れる。
【0036】次のステップ102においては、制御装置
38は空調装置(A/C)のスイッチがONになってい
るか否かを判定する。判定がNOである(空調装置が使
用されていない)時はステップ101へ戻って前述の制
御と判定を繰り返す。この間も圧縮機C1の容量は零を
維持している。運転者によるか或いは自動的に空調装置
のスイッチがON側へ操作されて、ステップ102の判
定がYESになると、ステップ103へ進んでトルクセ
ンサ32の検出値Tsを読み込む。更に、次のステップ
104では、車両或いはエンジンの制御装置37(図
3)からの指令値Teを読み込む。そしてステップ10
5において、トルクの検出値Tsと指令値Te(これ
は、例えばその時の車両の運転状態においてエンジンが
圧縮機C1を回転駆動するために割き得るトルクの大き
さとすることができる。)との差の絶対値が所定の判定
値Epsよりも小さいか否かを判定する。
【0037】ステップ105の判定がYESであればス
テップ106へ進んで、容量制御弁29のコイル59へ
供給する駆動信号のデューティ比DTをそのまま維持す
る。この場合はデューティ比DTを1のままとして、容
量制御弁29の開弁状態を維持するので、斜板型可変容
量圧縮機C1の容量は零のままとなる。つまり、空調装
置のスイッチがONになっている場合でも、車両或いは
エンジンの制御装置37からの指令値Teの大きさによ
っては、圧縮機C1の容量を零のままとして空調装置の
作動を実質的に抑制し、空調装置(圧縮機C1)の駆動
トルクがエンジンの負担となるのを防止するのである。
エンジンによる圧縮機C1のための許容トルクを指令値
Teとした場合に、実際のトルクの検出値Tsが指令値
Teと同程度であれば、圧縮機C1の運転制御について
は現状を維持することになる。
【0038】ステップ105の判定がNOの場合、つま
り、指令値Teと検出値Tsが判定値Epsを超えるほ
ど大きく異なる時にはステップ107へ進み、指令値T
eが検出値Tsよりも小さいか否かを判定する。ステッ
プ107の判定がNOである(検出値Tsよりも指令値
Teの方が大きい)場合は、許容トルクが、検出された
トルクよりも大きいということであるから、ステップ1
08へ進んで、デューティ比DTを所定値Dhだけ減少
させて、容量制御弁29の開弁時間を短縮させる。それ
によって圧縮機C1の斜板室23の圧力が低下して吐出
容量が増加し、トルクの検出値Tsも大きくなる。前述
のようにエンジンの始動直後の状態においては、空調装
置が初めて実質的な作動を開始することになる。ステッ
プ108の後はステップ102へ戻って前述の制御を繰
り返す。
【0039】ステップ107における判定がYESの時
は、検出されたトルクが許容トルクを超えているのでス
テップ109へ進み、デューティ比DTを所定値Dhだ
け増加させ、斜板室23の圧力を上昇させて、圧縮機C
1の容量を低下させることによりトルクを低減させる。
その後はステップ102へ戻って前述の制御を繰り返
す。それによって圧縮機C1のトルクが減少して指令値
Teと同程度になるようにする。もっとも、始動時に
は、前述のようにデューティ比DTが初めから最大の1
とされて、空調装置の実質的な作動が抑制されているの
で、トルクの検出値Tsも零に近い値であるから、それ
以上デューティ比DTを増加させることはできない。従
って、ステップ109の処理は始動時以外の、実際に空
調装置が作動している状態において有効なものとなる。
なお、前述の判定値Epsとデューティ比の変化幅Dh
は制御の安定性と応答性の両面から適切な値に設定す
る。
【0040】以上の説明から明らかなように、第1実施
例の斜板型可変容量圧縮機C1においては、図3及び図
4に示すように、圧縮機C1の制御装置38には圧縮機
C1のシャフト4に設けられたトルクセンサ32の検出
する信号が入力されていると共に、車両或いはエンジン
の制御装置37からの信号も入力されている。また、ト
ルクセンサ32の検出信号を含む制御装置38の信号が
制御装置37にも入力されている。従って、車両或いは
エンジンの制御装置37は圧縮機C1のトルクの大きさ
を検知しているので、車両側において圧縮機C1のトル
クの大きさに応じたエンジンの最適制御等が可能にな
る。
【0041】また、車両の加速時や登坂時等のようにエ
ンジンの負荷が大きくなった場合には、車両の運転状態
によってエンジンが許容するトルク、即ち、エンジンが
圧縮機を駆動するために割き得るトルクの大きさに応じ
て圧縮機C1の容量を変化させるように制御することも
できる。このように、車両やエンジンの運転状態に応じ
て圧縮機のトルクをフィードバック制御することによっ
て、エンジンの燃費率と車両のドライバビリティを向上
させることができる。それに加えて、この場合は構造が
簡単で安価な開閉弁としての2方向電磁弁を容量制御弁
29として使用するので、コストが低減するとか全体が
小型化するし、その容量制御弁29をデューティ制御す
れば、圧縮機の容量を無段階に制御して空調装置の冷房
能力を円滑に調整することが可能になる。
【0042】前述の第1実施例の説明から類推すること
ができる範囲にあるが、以下、図9から図13に示す本
発明の他の実施例について簡単に説明する。まず本発明
は、図9に示す第2実施例のように、所謂「揺動斜板
型」の可変容量圧縮機として実施することができる。第
2実施例以下の各実施例においては、図1〜図4等に示
す第1実施例の斜板型可変容量圧縮機C1と実質的に同
じ構造部分に対して同じ参照符号を付すことによって重
複する詳細な説明を省略する。
【0043】図9に示す第2実施例の揺動斜板型の可変
容量圧縮機C2においては揺動斜板80が用いられてい
る点に特徴がある。揺動斜板80は第1実施例における
斜板6とは異なって、傾斜して揺動をするだけであっ
て、シャフト4と共に回転をすることはない。そのため
に、第2実施例の圧縮機C2においては、シャフト4と
共に回転する前述の斜板6と同様な斜板支持ディスク8
1を設けて、ラジアルベアリング83とスラストベアリ
ング84を介して揺動斜板80を相対的に回転可能に支
持している。なお、揺動斜板80の回転を阻止するため
に揺動斜板80の一部に腕87を形成すると共に、これ
をフロントハウジング1の内面に形成された軸方向の溝
88に係合させることにより回り止め機構89を構成し
ている。
【0044】第2実施例の斜板型可変容量圧縮機C2に
おいては揺動斜板80が回転をしないので、やはり回転
をしないピストン7aに対してコネクティングロッド8
2を用いて簡単に連結することができる。従って、この
場合は、第1実施例における斜板6とシュー8との間の
ような摩擦摺動部分がない。なお、斜板支持ディスク8
1はスプリング24によって軸方向に付勢されている
が、ディスク81及び揺動斜板80をシャフト4に対し
て傾斜させるとか、軸方向に移動させることは、シャフ
ト4に対して摺動可能に緩挿されたカラー85上に斜板
支持ディスク81をピン86等によって枢着することに
よって可能としている。
【0045】第2実施例の斜板型可変容量圧縮機C2
は、細部構造において第1実施例の圧縮機C1と異なる
点があるが、摩擦損失が比較的少ないこと等の利点を除
いて、基本的には第1実施例の斜板型可変容量圧縮機C
1と同様に作動して、概ね同様な効果を奏することがで
きる。この点は、後述の第3実施例以下の斜板型可変容
量圧縮機も同様である。
【0046】図10に本発明の第3実施例としての斜板
型可変容量圧縮機C3を示す。この場合も前述の第2実
施例の圧縮機C2と同様に揺動斜板80と斜板支持ディ
スク81を備えているが、圧縮機C2と比べて異なる点
は、揺動斜板80のための回り止め機構90が圧縮機C
3の中心部に設けられていることである。第3実施例に
おける回り止め機構90は、ミドルハウジング2の中心
部に形成されたスプライン孔91と、それに嵌合して軸
方向に摺動することができるスプライン軸92と、その
先端において揺動斜板80を傾動可能に支持する自在継
ぎ手93から構成されている。
【0047】また、回り止め機構90がミドルハウジン
グ2の中心部に設けられていることによって、斜板支持
ディスク81等を支持する部分が片持ち支持構造となる
ので、この場合のラジアルベアリング14aには大型の
ものを使用する。
【0048】図11に本発明の第4実施例としての斜板
型可変容量圧縮機C4を示す。第4実施例の圧縮機C4
は前述の第1実施例の圧縮機C1と第3実施例の圧縮機
C3の各一部を組み合わせたものに相当する。つまり、
要部には第1実施例と同様な摺動型の斜板6を使用して
いるが、回り止め機構90等は第3実施例のそれと同様
な構成としている。
【0049】図12及び図13に本発明の第5実施例を
示す。図12は容量制御弁29が閉弁している状態を示
しており、これは斜板型可変容量圧縮機(図示しない)
の斜板室23の圧力(制御圧力)が高くなる最小容量の
運転状態に対応する。また、図13は容量制御弁29が
開弁している状態を示しており、これは斜板型可変容量
圧縮機の斜板室23の圧力が低くなる最大容量の運転状
態に対応する。第5実施例は圧縮機の本体構造に特徴が
なく、圧縮機の吸入室27と吐出室28に対する容量制
御弁29と絞り通路35の配置が、第1実施例に関連し
て説明した図3及び図4に示したものとは異なっている
点に特徴がある。圧縮機本体の構造に大きな変更はない
ので、第5実施例の圧縮機は前述の圧縮機のいずれか1
つに部分的な設計変更を加えることによって構成するこ
とができる。
【0050】第5実施例においては、圧縮機の斜板室2
3への制御圧力の供給路となる吐出室28と斜板室23
との間に絞り通路35が設けられていると共に、排出路
となる斜板室23と吸入室27との間に容量制御弁29
が設けられている。この場合も、容量制御弁29は単な
る開閉弁としての2方向電磁弁でよい。吐出室28にあ
る加圧された冷媒の一部が絞り通路35によって絞られ
た後に斜板室23へ流入すると共に、吸入室27への流
出通路が容量制御弁29によって開閉される。容量制御
弁29が開閉することによって斜板室23の圧力が変化
することは説明の必要がない。言うまでもなく、容量制
御弁29をデューティ制御することも可能である。第1
実施例における図3及び図4の場合と比べると、1つの
直列回路において絞り通路35と容量制御弁29の位置
が入れ替わっているだけであるから、第5実施例の作用
効果は第1実施例のそれと概ね同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】最大容量の作動状態にある第1実施例の斜板型
可変容量圧縮機の構造を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す圧縮機の最小容量における作動状態
を示す縦断面図である。
【図3】図2の作動状態に対応する圧縮機の細部の作動
を示す模式図である。
【図4】図1の作動状態に対応する圧縮機の細部の作動
を示す模式図である。
【図5】図3に示す開弁状態にある容量制御弁の構造を
例示する縦断面図である。
【図6】図5に示す容量制御弁の閉弁状態を示す縦断面
図である。
【図7】(a)は容量制御弁をデューティ制御する時の
駆動信号のデューティ比と圧縮機の容量比との関係を示
す線図、(b)はパルス状の駆動信号を例示するタイミ
ングチャートである。
【図8】容量制御弁をデューティ制御する時の制御の手
順を例示するフローチャートである。
【図9】最大容量の作動状態にある第2実施例の斜板型
可変容量圧縮機の構造を示す縦断面図である。
【図10】最大容量の作動状態にある第3実施例の斜板
型可変容量圧縮機の構造を示す縦断面図である。
【図11】最大容量の作動状態にある第4実施例の斜板
型可変容量圧縮機の構造を示す縦断面図である。
【図12】第5実施例の圧縮機における細部の1つの作
動状態を示す模式図である。
【図13】第5実施例の圧縮機における細部の他の作動
状態を示す模式図である。
【符号の説明】
4…シャフト 6…斜板 7…ピストン 23…斜板室 28…吐出室 29…容量制御弁(開閉弁としての2方向電磁弁) 32…トルクセンサ 34…制御圧供給孔 35…絞り通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 元彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA27 BA12 BA31 CA08 CA13 CA21 CA26 CA29 DA03 DA25 DA41 DA45 EA01 EA04 EA17 EA34 EA42 3H076 AA06 BB31 BB43 CC05 CC12 CC20 CC84 CC91 CC98

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜板室に作用する流体の圧力を変化させ
    ることによって吐出容量が変化する斜板型可変容量圧縮
    機において、前記斜板室に作用する流体の圧力を変化さ
    せるための容量制御弁として、前記斜板室への高圧の流
    体の供給路を単に開閉する開閉弁を設けたことを特徴と
    する斜板型可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】 斜板室に作用する流体の圧力を変化させ
    ることによって吐出容量が変化する斜板型可変容量圧縮
    機において、前記斜板室へ絞り通路を介して高圧の流体
    を供給すると共に、前記斜板室に作用する流体の圧力を
    変化させるための容量制御弁として、前記斜板室から低
    圧側への高圧の流体の排出路を単に開閉する開閉弁を設
    けたことを特徴とする斜板型可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記高圧の流
    体が吐出室にある加圧された流体であることを特徴とす
    る斜板型可変容量圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記流体が冷媒であることを特徴とする冷媒圧縮用の斜
    板型可変容量圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記開閉弁として2方向電磁弁を使用したことを特徴と
    する斜板型可変容量圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記開閉弁を開閉制御するための制御装置を備えている
    ことを特徴とする斜板型可変容量圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記制御装置が前記
    開閉弁をデューティ制御するように構成したことを特徴
    とする斜板型可変容量圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、前記斜板型可
    変容量圧縮機のシャフトにトルクセンサを取り付けて、
    前記トルクセンサの検出値を前記制御装置へ入力するこ
    とにより、前記トルクセンサの検出値に応じて前記圧縮
    機の容量を変化させるように構成されていることを特徴
    とする斜板型可変容量圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、
    前記制御装置が車両或いはエンジンの制御装置と連携し
    ていて、少なくとも、前記車両或いはエンジンの運転状
    態に応じて前記圧縮機の容量を変化させるように構成さ
    れていることを特徴とする斜板型可変容量圧縮機。
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