JPH0587048A - 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置 - Google Patents

可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置

Info

Publication number
JPH0587048A
JPH0587048A JP3269079A JP26907991A JPH0587048A JP H0587048 A JPH0587048 A JP H0587048A JP 3269079 A JP3269079 A JP 3269079A JP 26907991 A JP26907991 A JP 26907991A JP H0587048 A JPH0587048 A JP H0587048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
chamber
communication passage
oscillating plate
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3269079A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Iijima
丈男 飯島
Juetsu Kurosawa
寿悦 黒沢
Tomoyasu Takahashi
知靖 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP3269079A priority Critical patent/JPH0587048A/ja
Publication of JPH0587048A publication Critical patent/JPH0587048A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機起動時の急激なトルク変動を抑制し、
アイドリング時のエンジン回転の安定やエンジンストー
ルの防止を図るとともに、起動時の衝撃音の発生と異常
摩耗を防ぐ。 【構成】 吸入室15とクランク室6とを結ぶ連通路1
6をシリンダブロック2に設け、その連通路16の途中
にバルブチャンバ18を設け、吸入圧Psが所定値以下
のときに連通路16を閉じ、吸入圧Psが所定値以上の
とき連通路16を開くコントロールバルブ19を前記バ
ルブチャンバ18に配設し、このコントロールバルブ1
9によりクランク室6の圧力Pwを調節して揺動板50
の傾斜角を変化させるようにした可変容量型揺動板式圧
縮機の容量制御装置であって、連通路16のコントロー
ルバルブ19下流に連通路16を開閉する電磁弁28を
配設し、圧縮機起動開始直後に電磁弁28を閉じ、圧縮
機起動開始から所定時間経過後に電磁弁28を開く電磁
弁制御装置38を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変容量型揺動板式
圧縮機の容量制御装置に関し、揺動板式圧縮機起動時の
急激な容量の増加を防ぐことができる容量制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量型揺動板式圧縮機とし
て、吸入室と揺動板が収容されたクランク室とを結ぶ連
通路を設け、この連通路の途中に、吸入圧が所定値以下
のとき連通路を閉じ、吸入圧が所定値以上のとき連通路
を開くコントロールバルブを配設し、このコントロール
バルブによりクランク室の圧力を調節して揺動板の傾斜
角を変化させるようにしたものがある(特開昭62−2
94782号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変容量型揺動
板式圧縮機においては、圧縮機停止時シャフトに装着し
たばねの付勢力により揺動板の傾斜角は小さいが、圧縮
機起動時の吸入圧は高いためコントロールバルブが開
き、揺動板が素早くフルストローク側へ倒れ、容量が増
える。始動開始の瞬間こそトルクは小さいものの、特に
熱負荷が高い場合には即時に全稼動状態となり、急激な
トルク上昇を招き、エンジンのアイドリング状態におい
ては、負荷変動によりアイドリング回転の不安定、ひい
てはエンジンストールを起こすおそれがある。また、圧
縮機始動時のトルク上昇が急激なため、衝撃による騒音
や異常摩耗や破損が生じる。更に、冷媒が液状のときフ
ルストロークで運転(いわゆる液圧縮運転)させると、
通常14〜20kg/cm2Gの吐出圧が100〜140kg/cm2
に上昇する。
【0004】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は圧縮機起動時のトルク変動を抑制
し、エンジンの負担を軽減するとともに、液圧縮運転を
回避し、起動時の騒音及び異常摩耗を防ぎ得る可変容量
型揺動板式圧縮機の容量制御装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めこの発明は、回転自在に支持されたシャフトと、この
シャフトに揺動自在に装着された揺動板と、吸入室と前
記揺動板が収容されたクランク室とを結ぶ連通路を設
け、その連通路の途中にバルブチャンバを設け、吸入圧
が所定値以下のときに前記連通路を閉じ、吸入圧が所定
値以上のとき前記連通路を開くコントロールバルブを前
記バルブチャンバに配設し、このコントロールバルブに
より前記クランク室の圧力を調節して前記揺動板の傾斜
角を変化させるようにした可変容量型揺動板式圧縮機の
容量制御装置において、前記連通路の前記コントロール
バルブ下流に電磁弁を配設し、圧縮機起動開始直後に前
記電磁弁を閉じ、圧縮機起動開始から所定時間経過後に
前記電磁弁を開く電磁弁制御手段を備えている。
【0006】また、前記連通路の前記コントロールバル
ブ下流に、吸入圧と吐出圧との圧力差が所定値以下のと
き閉じ、前記圧力差が所定値以上のとき開く容量制御弁
を配設してもよい。
【0007】
【作用】連通路のコントロールバルブ下流に電磁弁を配
設し、電磁弁制御手段により、圧縮機起動開始直後に電
磁弁を閉じるようにしたので、圧縮機起動開始直後吸入
圧が高いためコントロールバルブが開いたとしても、電
磁弁により連通路は閉じており、クランク室の冷媒ガス
は吸入室へ逃げず、よってクランク室内の圧力は低下せ
ず、揺動板は小容量角度を保持し、小容量運転が行なわ
れる。また、電磁弁制御手段により圧縮機起動開始から
所定時間経過後に電磁弁を開くようにしたので、連通路
を通じてクランク室内の冷媒ガスは吸入室へ逃げ、クラ
ンク室内の圧力が低下し、揺動板はフルストローク側へ
傾き、大容量運転が行なわれる。
【0008】また、吸入室とクランク室とを結ぶ連通路
の前記コントロールバルブ下流に、吸入圧と吐出圧との
圧力差が所定値以下のとき閉じ、前記圧力差が所定値以
上のとき開く容量制御弁を配設したので、圧縮機起動開
始直後吸入圧が高いためコントロールバルブが開いたと
しても、吸入圧と吐出圧との圧力差は小さいため容量制
御弁は閉じており、クランク室の冷媒ガスは逃げず、よ
ってクランク室内の圧力は低下せず揺動板は小容量角度
を保持し、小容量運転が行なわれる。その後、吐出圧が
上昇して吸入圧との圧力差が大きくなると、容量制御弁
が開き、連通路を通じてクランク室内の冷媒ガスは吸入
室へ逃げ、クランク室内の圧力が低下し、揺動板はフル
ストローク側へ傾き、大容量運転が行なわれる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき説
明する。
【0010】図1はこの発明の一実施例に係る容量制御
装置を備えた可変容量型揺動板式圧縮機の縦断面図であ
り、同図中1は圧縮機のハウジングで、ハウジング1は
シリンダブロック2と、シリンダブロック2の一端面
(図中左端面)にバルブプレート3を介して気密に取り
付けられたリヤヘッド4と、前記シリンダブロック2の
他端面(図中右端面)に気密に取り付けられたフロント
ヘッド5とからなる。前記ハウジング1の内部には、前
記シリンダブロック2のフロントヘッド5側端面と、フ
ロントヘッド5の内周面及び内端面とによってクランク
室6が画成されている。前記シリンダブロック2には、
前記ハウジング1の略中心線上に沿って配設されたシャ
フト7を中心として且つその軸線をシャフト7のそれと
平行にして、周方向に所定間隔を存して複数個のシリン
ダ8が配設され、これらの各シリンダ8内には、ピスト
ン9がそれぞれ摺動自在に嵌装されている。
【0011】前記リヤヘッド4の一端面には、圧縮され
た冷媒ガスが吐出する吐出口(図示せず)が穿設されて
いる。前記リヤヘッド4の内部の略中央部には吐出室1
0が形成され、吐出室10は隔壁11により、第1室1
1と第2室102とに仕切られており、隔壁11に穿設
された絞り孔11aを介して、これら第1室101と第
2室102とが互いに連通されている。前記バルブプレ
ート3には、前記シリンダ8と第1室101とに連通す
る吐出ポート3aが穿設されており、吐出ポート3a
は、前記第1室101、絞り孔11a及び第2室102
順次介して、前記吐出口に連通している。前記吐出ポー
ト3aは吐出弁12にて開閉され、吐出弁12はバルブ
ストッパ30とともに前記バルブプレート3のリヤヘッ
ド4側にボルト14により固定され、ボルト14は前記
バルブプレート3の孔3bを介して前記シリンダブロッ
ク2の小径孔22cに螺合されている。ボルト14には
軸線方向に沿って高圧案内路20が設けてあり、高圧案
内路20の途中には調量機能を発揮するオリフィス20
aが設けてあり、吐出室10からラジアル軸受13側に
案内される冷媒ガスの流量を絞っている。前記吐出室1
0の外周側には吸入室15が形成され、吸入室15は前
記バルブプレート3に穿設された吸入ポート3cを介し
て、前記シリンダ8に連通されている。前記吸入ポート
3cは吸入弁31にて開閉されるもので、吸入弁31は
前記バルブプレート3のシリンダブロック2側に取り付
けられている。
【0012】前記吸入室15は図示しない吸入口を介し
て図示しない空気調和装置のエバポレータの出口に、ま
た、前記吐出室10は前記吐出口を介して図示しないコ
ンデンサの入口にそれぞれ接続されている。
【0013】前記シリンダブロック2の略中央部にはフ
ロントヘッド5側からリヤヘッド4に向かって大径孔2
2a、中径孔22b及び小径孔22cからなる連通孔が
順次シャフト軸に沿って穿設されている。この連通孔の
中径孔22b内にはラジアル軸受13が設けられ、大径
孔22a内にはスラスト軸受17が設けられている。
【0014】また、前記シリンダブロック2には吸入室
15とクランク室6とを連通する連通路16が設けてあ
り、この連通路16の途中にはバルブチャンバ18,2
6が近接して設けられ、バルブチャンバ18内にはコン
トロールバルブ19が収容され、バルブチャンバ26内
には電磁弁28が収容されている。
【0015】前記コントロールバルブ19は、弁本体2
1とこの弁本体21を収容するバルブケース22とから
なる。弁本体21は、弁体21aと、吸入圧Psに応じ
て伸縮する低圧側ベローズ部21bと、吐出圧Pdに応
じて伸縮する高圧側ベローズ部21cとを一連に結合し
てなる。バルブケース22は円筒ケースであり、バルブ
ケース22の先端面には弁体21aを逃がす逃がし孔2
2aが設けられ、バルブケース22の後端面はリヤヘッ
ド4のシリンダブロック側端面に設けた高圧チャンバ2
3内に開口している。バルブケース22の先端部には周
方向に沿って一定間隔おきに通孔22bが設けられてい
る。バルブケース22は高圧チャンバ23内に収容した
バネ24によって図1右方向に付勢され、バルブケース
22の開口縁はバルブチャンバ18の内壁に当接してい
る。前記高圧チャンバ22とバルブチャンバ18とは遮
断されている。高圧チャンバ23は、連通路25を介し
て吐出室10に連通している。
【0016】前記電磁弁28は、磁性をもつ弁体28a
と、この弁体28aの後端側に配設された巻きバネ28
bと、通電時磁束を発生して弁体28aを弁座(通路2
7の開口縁)に押し付ける電磁コイル28cとからな
る。この電磁弁28は電磁弁制御装置(電磁弁制御手
段)38に電気的に接続されている。この電磁弁制御装
置は、圧縮機起動開始と同時に電磁コイル28cに通電
し、時間を計測し、所定時間経過後に無通電とする。
【0017】連通路16は、シリンダブロック2に設け
た通路32、バルブチャンバ18、通路27、バルブチ
ャンバ26、バルブプレート3に設けた孔29から構成
される。
【0018】前記シャフト7のフロントヘッド5側外周
面にはシャフト7の回転を揺動板取付部材39に伝達す
るロータ40が嵌着され、ロータ40はスラスト軸受4
1を介して前記フロントヘッド5に支承されている。ロ
ータ40と揺動板取付部材39の互いの対向面の下側部
相互間は、リンクアーム42を介して回動自在に連結さ
れている。即ち、リンクアーム42の一端はピン43に
よりロータ40の一側面の下側部に回動自在に、他端は
ピン44により前記揺動板取付部材39の一側面の下側
部に回動自在にそれぞれ連結されている。
【0019】前記揺動板取付部材39の中心孔39a
は、前記シャフト7の外周に遊嵌され且つシャフト7の
軸線方向の略中間部外周に軸線方向に摺動可能に嵌装さ
れたヒンジボール45の外周に摺接している。ヒンジボ
ール45とロータ40との間のシャフト7の外周には、
バネ46が装着されており、バネ46により前記ヒンジ
ボール45がシリンダブロック2側(図中左方)に付勢さ
れている。また、前記ヒンジボール45よりシリンダブ
ロック2側のシャフト7にはストッパ47が突設され、
ストッパ47とヒンジボール45との間のシャフト7の
外周には、複数個の皿バネ48及びコイルバネ49が順
次介装され、これらのバネ48,49により、前記ヒン
ジボール45がフロントヘッド5側(図中右方)に付勢
されている。
【0020】前記揺動板取付部材39には揺動板50が
回転自在に設けられている。揺動板50のピストン9と
対向する先端部50aと、ピストン9とは、両端部にボ
ール51a、51bをそれぞれ有するピストンロッド5
1によって互いに回動自在に連結されている。前記ピス
トン9は揺動板50の揺動運動に伴いピストンロッド5
1によってシリンダ8内を軸方向に往復摺動し、冷媒ガ
スの吸入、圧縮作用を行なうようになっている。
【0021】前記揺動板50には、その中心部付近から
外端部にかけてリストラントピン52が1個設けられ、
リストラントピン52の外端部付近の外周には、スリッ
パ53が回転自在に設けられている。前記ハウジング1
のスリッパ53が対向する内周面には、シリンダブロッ
ク2のフロントヘッド5側端面からフロントヘッド5の
内周面に亘って且つ前記駆動軸7の軸方向に沿って2枚
の案内板54が設けられ、前記リストラントピン52及
びスリッパ53は前記2枚の案内板54相互間に形成さ
れる溝に沿って動くようになっている。従って、揺動板
50は前記案内板54によってシャフト7の円周方向の
動きを拘束され、シャフト7の軸方向に沿って前記ヒン
ジボール45を支点として揺動運動を行なうようになっ
ている。
【0022】次に上記構成の実施例の可変容量型揺動板
式圧縮機の作動を説明する。
【0023】シャフト7が回転すると、シャフト7はロ
ータ40及び揺動板取付部材39と共に回転する(この
回転に伴い揺動板50は揺動する)。圧縮機起動開始と
同時に電磁弁制御装置38は電磁コイル28cに電圧を
印加して弁体28aを閉弁状態とするので、連通路16
は閉じられる。したがって、クランク室6の冷媒ガスは
吸入室15へ逃げず、揺動板50は小容量角度を保持す
る。その結果小容量運転が行なわれることになる。そし
て、電磁弁制御装置38は起動開始後から所定の時間
(例えば3〜5秒)を計測し、カウントアップ後電磁コ
イル28cへの電圧印加を停止する。これにより弁体2
8aがもとの開弁位置に戻り、連通路16は開く。これ
によりクランク室6内の圧力Pwが連通路16を介して
吸入室15へリークするため、クランク室6内の圧力P
wが減少する。クランク室6内の圧力Pwの減少に伴い
揺動板50の傾斜角が増加し、これに伴いピストン9の
ストローク運動量も増加して、吐出容量が増加する。ま
た、電圧印加の停止は、電圧を徐々に下げることにより
開弁状態に徐々に移行させることができる。これによっ
て、急激なトルク変化をおさえることができる。
【0024】したがって、熱負荷が高い場合に圧縮機を
起動しても、急激なトルク上昇を招かないので、エンジ
ンへの負荷変動を小さくでき、エンジンのアイドリング
回転を安定させることができ、エンジンストールを防ぐ
ことができる。また、起動時のトルク上昇が急激なため
に起きる衝撃による騒音や異常摩耗を防ぐことができ
る。また、起動開始後数秒間(3〜5秒)は強制的に小
容量運転としたので、液圧縮運転を回避でき、吐出圧P
dが異常に高くなることはない。
【0025】図2は他の実施例に係る容量制御装置の断
面図である。図中128はバルブチャンバ126内に収
容した容量制御弁である。この容量制御弁128は、弁
体128aと、この弁体128aを閉弁方向へ付勢する
巻きバネ128bと、弁体128aを摺動自在に支持す
るホルダ128cと、これらを収容するベローズ128
dとからなる。ベローズ128d内には流体33が封入
してあり、その流体33はホルダ128cに設けたオリ
フィス34を通じてホルダ128c内にも入り込んでい
る。また、バルブチャンバ126内には通路29を通じ
て吐出圧Pdが導入され、ベローズ128dは吐出圧P
dの変化に応じて伸縮する。
【0026】この実施例の容量制御装置によれば、起動
開始直後、吸入圧Psが高いためコントロールバルブ1
9は開くが、吐出圧Pdは高くないのでベローズ128
dは伸びた状態にあり、弁体128aが連通路36を閉
じているので、クランク室6の冷媒ガスが吸入室15へ
逃げず、揺動板50は小容量角度を維持し、小容量運転
が行なわれる。その後吐出圧Pdが上昇するとベローズ
128dが収縮し、弁体128aが弁座から離れる。こ
のとき弁体128aが閉弁方向に動くと、ホルダ128
c内の流体33がオリフィス34を通じてベローズ12
8d内に流出する。したがって、容量制御弁128の開
弁動作はゆるやかな速度で行なわれる。その結果、クラ
ンク室6内の冷媒ガスは連通路36を通じて吸入室15
へ徐々に逃げ、それにつれて揺動板50の傾斜角も大き
くなり、容量は次第に大きくなる。この実施例によれば
前述の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0027】なお、その他の実施例として吐出ガスの温
度に応じて伸縮する形状記憶合金の巻きバネを容量制御
弁に利用し、連通路36の開閉を行なうようにしても前
述の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の可変容量
型揺動板式圧縮機の容量制御装置によれば、連通路のコ
ントロールバルブ下流に電磁弁を配設し、電磁弁制御手
段により、圧縮機起動開始直後に電磁弁を閉じるように
したので、圧縮機起動開始直後吸入圧が高いためコント
ロールバルブが開いたとしても、電磁弁により連通路は
閉じており、クランク室の冷媒ガスは吸入室へ逃げず、
よってクランク室内の圧力は低下せず、揺動板は小容量
角度を保持し、小容量運転が行なわれる。また、電磁弁
制御手段により圧縮機起動開始から所定時間経過後に電
磁弁を開くようにしたので、連通路を通じてクランク室
内の冷媒ガスは吸入室へ逃げ、クランク室内の圧力が低
下し、揺動板はフルストローク側へ傾き、大容量運転が
行なわれる。
【0029】したがって、熱負荷が高い場合に圧縮機を
起動しても急激なトルク上昇を招かないので、エンシン
への負荷変動を小さくでき、エンジンのアイドリング回
転を安定させることができるとともに、エンジンストー
ルを防ぐことができる。また、起動時のトルク上昇が急
激なために起きる衝撃による騒音や異常摩耗を防ぐこと
ができる。更には、起動開始直後は強制的に小容量運転
としたので、液圧縮運転を回避でき、吐出圧Pdが異常
に高くなることがないから、圧縮機の軽量化及びコスト
ダウンに資する。
【0030】また、吸入室とクランク室とを結ぶ連通路
の前記コントロールバルブ下流に、吸入圧と吐出圧との
圧力差が所定値以下のとき閉じ、前記圧力差が所定値以
上のとき開く容量制御弁を配設したので、圧縮機起動開
始直後吸入圧が高いためコントロールバルブが開いたと
しても、吸入圧と吐出圧との圧力差は小さいため容量制
御弁は閉じており、クランク室の冷媒ガスは逃げず、よ
ってクランク室内の圧力は低下せず揺動板は小容量角度
を保持し、小容量運転が行なわれる。その後、吐出圧が
上昇して吸入圧との圧力差が大きくなると、容量制御弁
が開き、連通路を通じてクランク室内の冷媒ガスは吸入
室へ逃げ、クランク室内の圧力が低下し、揺動板はフル
ストローク側へ傾き、大容量運転が行なわれる。したが
って、前記発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係る容量制御装置
を備えた可変容量型揺動板式圧縮機を示す縦断面図であ
る。
【図2】図2は他の実施例に係る容量制御装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
2 シリンダブロック 6 クランク室 7 シャフト 15 吸入室 16 連通路 19 コントロールバルブ 18,26 バルブチャンバ 9 28 スプール弁 38 電磁弁制御装置 50 揺動板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されたシャフトと、この
    シャフトに揺動自在に装着された揺動板と、吸入室と前
    記揺動板が収容されたクランク室とを結ぶ連通路を設
    け、その連通路の途中にバルブチャンバを設け、吸入圧
    が所定値以下のときに前記連通路を閉じ、吸入圧が所定
    値以上のとき前記連通路を開くコントロールバルブを前
    記バルブチャンバに配設し、このコントロールバルブに
    より前記クランク室の圧力を調節して前記揺動板の傾斜
    角を変化させるようにした可変容量型揺動板式圧縮機の
    容量制御装置において、前記連通路の前記コントロール
    バルブ下流に電磁弁を配設し、圧縮機起動開始直後に前
    記電磁弁を閉じ、圧縮機起動開始から所定時間経過後に
    前記電磁弁を開く電磁弁制御手段を備えていることを特
    徴とする可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置。
  2. 【請求項2】 回転自在に支持されたシャフトと、この
    シャフトに揺動自在に装着された揺動板と、吸入室と前
    記揺動板が収容されたクランク室とを結ぶ連通路を設
    け、その連通路の途中にバルブチャンバを設け、吸入圧
    が所定値以下のときに前記連通路を閉じ、吸入圧が所定
    値以上のとき前記連通路を開くコントロールバルブを前
    記バルブチャンバに配設し、このコントロールバルブに
    より前記クランク室の圧力を調節して前記揺動板の傾斜
    角を変化させるようにした可変容量型揺動板式圧縮機の
    容量制御装置において、前記連通路の前記コントロール
    バルブ下流に、吸入圧と吐出圧との圧力差が所定値以下
    のとき閉じ、前記圧力差が所定値以上のとき開く容量制
    御弁を配設したことを特徴とする可変容量型揺動板式圧
    縮機の容量制御装置。
JP3269079A 1991-09-20 1991-09-20 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置 Pending JPH0587048A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3269079A JPH0587048A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3269079A JPH0587048A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0587048A true JPH0587048A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17467377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3269079A Pending JPH0587048A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0587048A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6863503B2 (en) 2001-09-06 2005-03-08 Nippon Soken, Inc. Variable capacity compressor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6863503B2 (en) 2001-09-06 2005-03-08 Nippon Soken, Inc. Variable capacity compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4702677A (en) Variable displacement wobble plate type compressor with improved wobble angle return system
JPH10325393A (ja) 可変容量型斜板式クラッチレスコンプレッサ
JPS6287679A (ja) 容量可変型圧縮機
JP3089816B2 (ja) 斜板式可変容量圧縮機
JP2005337232A (ja) 可変容量圧縮機
JPH1182296A (ja) 可変容量圧縮機
JPH10141219A (ja) 可変容量圧縮機
JPH10141223A (ja) 可変容量圧縮機
KR940011712B1 (ko) 클러치레스 콤프레서
JPH0231799B2 (ja)
JPH1182300A (ja) 可変容量圧縮機
JP2006207484A (ja) 可変容量圧縮機
JP2005098155A (ja) 可変容量型クラッチレス圧縮機
JPH094741A (ja) 安全弁
JPH0310389Y2 (ja)
JPH10205443A (ja) 可変容量圧縮機
JPH0587048A (ja) 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置
JP4082802B2 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
JPH0724630Y2 (ja) 可変容量型揺動板式圧縮機
JPH0338462Y2 (ja)
JPH03986A (ja) 可変容量圧縮機
JP2996787B2 (ja) 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置
JP2508082B2 (ja) 可変容量圧縮機
JPH0571470A (ja) 可変容量型揺動板式圧縮機の容量制御装置
JP2002031049A (ja) 可変容量型斜板式クラッチレス圧縮機