JPH03986A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

可変容量圧縮機

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Publication number
JPH03986A
JPH03986A JP1311252A JP31125289A JPH03986A JP H03986 A JPH03986 A JP H03986A JP 1311252 A JP1311252 A JP 1311252A JP 31125289 A JP31125289 A JP 31125289A JP H03986 A JPH03986 A JP H03986A
Authority
JP
Japan
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compressor
capacity
pressure
sensor
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP1311252A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Okazaki
岡崎 道雄
Mototaka Shidara
設楽 需孝
Kenji Kosaka
小坂 賢二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
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Priority to DE4002196A priority patent/DE4002196A1/de
Publication of JPH03986A publication Critical patent/JPH03986A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、揺動板の傾斜角度を変化させることにより圧
縮容量を可変とする可変容量圧縮機に関する。
(従来の技術) 従来、可変容量圧縮機として、揺動板の傾斜角度を変え
てピストンストローク量を可変することにより圧縮容量
を変化させる揺動板式の可変容量圧縮機が知られている
この種の圧縮機は、駆動軸の回転に伴って、揺動板が駆
動軸に対する傾斜角度を変位させて揺動運動を行ない、
揺動板の揺動運動によりピストンを往復運動させ、シリ
ンダ内で冷奴が圧縮される。また、揺動板を収納したク
ランク室と吸入室との連通路には、この連通路を開閉す
る制御弁が介設され、制御弁による連通路の開度を制御
し、クランク室内の圧力を制御することにより揺動板の
傾斜角度を調整し、ピストンのストローク量を変化させ
圧縮容量を可変させる構成となっている。
(発明か解決しようとする課題) ところが、上述した如き揺動板を備えた可変容量圧縮機
ては、第9図に示すように、吐出圧力Pdと回転数Nの
特性で表示できるような不安定領域(サージング領域)
Uを有している。尚、図中上側がサージング領域を示す
。このサージング領域では吐出圧力や吸入圧力が不安定
となり、その要因としては、熱負荷(エバポレータ負荷
)の変動や、圧力調整弁の励磁電流に対応して変化する
ピストンストローク量などによるものと考えられている
例えば、第10図に示すように、各熱負荷の大きさA−
C(尚、A>B>C)に応じてそれぞれサージング領域
が発生したり、また第11図に示すように、各励磁電流
の大きさD−H(尚、DくE<F<G<H)に応じてそ
れぞれサージング領域が生ずる。尚、第11図中特性り
はOA(アンペア)でピストンかフルストロークの場合
を示す。
このような各々のサージング領域ては、揺動板の傾斜角
度の制御が不能となり、また異常振動か発生し、このま
まの状態て運転を続けると圧縮機にダメージを与えてし
まうおそれかあった。
そこで、本発明では、圧縮機がサージング領域に入りそ
うな場合には、これを検知しサージング領域を避けて圧
縮機を駆動できるようにすることを目的としている。
(課題の解決手段及びその作用) 本発明に係る可変容量圧縮機は以下の如く構成されてい
る。
すなわち、第1発明に係る可変容量圧縮機は、クランク
室にピストンのストローク量を可変する揺動板か収納さ
れ、クランク室の室圧を制御することにより揺動板の傾
斜角度を可変する制御弁を有し、制御弁によりピストン
ストローク量を変化させることにより冷媒の圧縮容量を
可変させる可変容量圧縮機であって、 吐出圧力又は吸入圧力を検出する圧力センサ、回転数を
検出する回転数センサ、熱負荷を検出する熱負荷センサ
、圧縮機自体の振動加速度を検出する振動加速度センサ
のうち、一つ又は複数のセンサを備えるとともに、 このセンサからの検出信号に基づいて圧縮機がサージン
グ領域又は境界にあるか否かを判別する判別手段を備え
、 更に、前記判別手段においてサージング領域又は境界に
あると判断されたときに、 [1]:圧縮容量を零となす制御手段、[2]:圧縮容
量を減少させる制御手段、[3]:圧縮容量をそのまま
の状態に維持させる制御手段、 のいずれかを備えた構成としている。
したがって、各センサのいずれか又は複数のものより発
せられた検出信号に基づいて、圧縮機かサージング領域
に入る際には吐出容量が零もしくは減少するように制御
され又はそのままの状態に維持されることになり、サー
ジング領域からの脱出が図られ又はサージング領域に至
らないこととなる。
第2発明に係る可変容量圧縮機は、クランク室にピスト
ンのストローク量を可変する揺動板か収納され、クラン
ク室の室圧を制御することにより揺動板の傾斜角度を可
変する制御弁を有し、制御弁によりピストンストローク
量を変化させることにより冷媒の圧縮容量を可変させる
可変容量圧縮機であって、 圧縮機の回転数を検出する回転数センサ、吐出圧力を検
出する吐出圧力センサ及び熱負荷を検出する熱負荷セン
サを備え、 更に、これらのセンサのうち、少なくとも一つのセンサ
の検出値が所定値以上になるときに、[1]:エンジン
の回転を圧縮機に伝達する電磁クラッチをオフに制御し
て圧縮容量を零となす制御手段、 [2]:前記制御弁により圧縮容量を減少させる制御手
段、 [3]:前記制御弁によりクランク室圧を一定に保持し
、前記ピストンのストローク量を維持させて、圧縮容量
をそのままの状態に維持させる制御手段、 のいずれかを備えた構成としている。
したがって、各検出値のうち、少なくとも一つの検出値
が所定値を越えそうなときには、圧縮機がサージング領
域に入る際には吐出容量か零もしくは減少するように制
御され又はピストンのストローク量の増大が阻止される
ことになり、圧縮機がサージング領域に入ることを回避
ないし防止できる。
第3発明に係る可変容量圧縮機は、クランク室にピスト
ンのストローク量を可変する揺動板が収納され、クラン
ク室の室圧を制御することにより揺動板の傾斜角度を可
変する制御弁を有し、制御弁によりピストンストローク
量を変化させることにより冷媒の圧縮容量を可変させる
可変容量圧縮機において、 圧縮機自体の振動加速度を検出する振動加速度センサ、
サージング領域に対応した振動加速度の基準値を設定す
る基準設定器、前記振動加速度センサからの検出値を前
記基準設定器の基準値に対して大きいかどうかを比較す
る比較器を備え、この比較器において検出値が基準値よ
り大きいと判断されたときに、 [1]:圧縮容量を減少する方向に前記制御弁への通流
電流を制御する駆動回路、 [2]:圧縮容量を零となす制御手段、のいずれかを備
えた構成としている。
したがって、振動加速度の検出値が予め設定した基準値
よりも大きい場合には、サージング領域ての異常振動状
態であるとして、ピストンストローク量を変化させる制
御弁のソレノイド通流電流が制御されて、圧縮機のサー
ジング領域から安定領域への移行が行なわれ、又は吐出
容量が零となるように制御されて、サージング領域から
の脱出が図られる。
(実施例) 以下に本発明の第1の実施例を第1図ないし第3図に基
づき説明する。
第1図は、本実施例の揺動板式の可変容量圧縮機1を示
しており、この圧縮機1のハウジング2は、シリンダブ
ロック3と、シリダブロック3の一端側(図中左端側)
にバルブプレート4を介して気密に取付けられたリヤヘ
ッド5と、シリンダブロック3の他端側(図中右端側)
に気密に取付けられたフロントヘッド6とからなる。ハ
ウジング2の内部の他端側には、クランク室7が形成さ
れ、シリンダブロック3には周方向に所定間隔を有して
複数個のシリンダ8が設けられており、これらの各シリ
ンダ8内にはピストン9がそれぞれ摺動自在に嵌挿され
ている。
上記リヤヘッド5の一端面(図中左端面)には吐出口5
aが穿設され、リヤヘッド5の内部には吐出室10が形
成されている。上記バルブシート4にはシリンダ8内と
吐出室10とを連通ずる吐出ボート4aが設けられてお
り、この吐出ボート4aは吐出弁11により開閉される
。吐出室10の外周には吸入室12が形成され、この吸
入室12はバルブプレート4に設けられた吸入ボート4
bを介してシリンダ8に連通され、この吸入ボート4b
は吸入弁13により開閉される。上記吸入室12は図示
しない吸入口を介して空気調和装置のエバポレータの出
口に、また、上記吐出室10は吐出口5aを介してコン
デンサの入口にそれぞれ接続されている。
上記ハウジング2の略中心線上には駆動軸15が配設さ
れ、この駆動軸15は軸受16及び17を介して回転自
在に支承されている。駆動軸15の他端側は、フロント
へラド6の突出筒部6a内に延在し、突出筒部6aの外
周には軸受18を介してプーリ19が回転自在に取付け
られ、プーリ19を駆動ベルトを介して車載のエンジン
に連結されている。また、プーリ19と駆動軸15との
間には、電磁クラッチ20が設けられている。電磁クラ
ッチ20は、駆動軸15に固着されプーリ19の側面に
配設されたクラッチ板21と、フロントヘッド6に固着
されプーリ19内に配設された励磁コイル22とからな
り、励磁コイル22への通電によりクラッチ板21をプ
ーリ19に吸着させ、エンジンの回転が駆動軸15に伝
達される。
上記クランク室7内の駆動軸15の外周面には、駆動軸
15の回転を揺動板取付部材24に伝達する回転保持部
材25が嵌着され、この回転保持部材25は、スラスト
軸受26を介してフロントヘッド6に支承されている。
回転保持部材25と揺動板取付部材24は、リンクアー
ム26を介して回動自在に連結されている。
上記揺動板取付部材24は上記駆動軸15の外周に遊嵌
され、軸方向に摺動可能に嵌装されたヒンジボール28
の外周に摺接している。このヒンジボール28と回転保
持部材25との間の駆動軸15外周には、シリンダブロ
ック3側に付勢する波板状ばね29が介装されている。
また、上記ヒンジボール28よりシリンダブロック3側
の駆動軸15にはストッパ30が突設され、このストッ
パ30とヒンジボール28との間の駆動軸15外周には
、フロントヘッド6側に付勢する複数個の板ばね31及
びコイルばね32が順次介装されている。
上記揺動板取付部材24にはラジアル軸受33、スラス
ト軸受34.35を介して揺動板36が相対回転可能に
設けられ、これらスラスト軸受34.35は軸受押え板
37によって揺動板取付部材24に固定されている。揺
動板36の先端部とピストン9とは、両端部にボール3
8a、38bを宥するピストンロッド38によって回動
自在に連結され、ピストン9は揺動板36の揺動運動に
伴いピストンロッド38によってシリンダ8内を軸方向
に往復摺動し、冷媒ガスの吸入、圧縮作用を行うように
なっている。
上記揺動板36にはその中心部付近から外端部にかけて
リストラントビン40が1偏設けられ、リストラントピ
ン40の外端部付近の外周には板状のスリッパ41が回
転自在に設けられている。
上記フロントヘッド6内には駆動軸15の軸方向に沿う
2枚の案内板42が設けられ、リストラントピン40及
びスリッパ41は上記2枚の案内板42相互間に形成さ
れる溝に沿って動くようになっている。したがって、揺
動板36は、駆動軸15の回転時には、上記案内板42
によって円周方向の動きが拘束され、駆動軸15の軸方
向に沿う方向に上記ヒンジボール2日を支点として揺動
運動を行なうようになっている。
更に、シリンダブロック3とバルブプレート4及びリヤ
ヘッド5に亘る連通路43が形成され、この連通路43
は、シリンダブロック3に設けられた連通孔44を通じ
てクランク室7に連通される一方、バルブプレート4に
設けられた孔(図示省略)を通じて吸入室12に連通さ
れている。この連通路43内には圧力調整弁(制御弁)
45が収納されている。圧力調整弁45は、ケーシング
46内にプランジャ47が軸方向移動可能に収納され、
プランジャ47の周囲にはソレノイド48が配設され、
プランジャ47の先端には中間ロット50を介して弁体
51が設けられている。尚、図中49はソレノイド48
に通電するリード線を示す。そして、上記ソレノイド4
8への通電量を制御することにより、連通孔44の開度
が調節され、これに伴ってクランク室7内の室圧Pcが
変化し、駆動軸15に対する揺動板36の傾斜角度か制
御され、これによりピストン9のストローク量が変化し
、シリンダ8内の冷媒の圧縮容量が制御される。また、
上記吐出室1oには、第1図に示すように、吐出圧力P
dを検出する吐出圧力センサ53が設けられている。
上記吐出圧力センサ53には、第2図に示すように、吐
出圧力Pdに基づいてサージング領域を判断するサージ
ング領域判断回路54が接続され、この判断回路54に
はサージング領域になる時に電磁クラッチ20をオフに
する、駆動回路を備えたコントロールユニット55が接
続されている。上記吐出圧力センサ53からは、サージ
ング領域では激しい圧力変動を生じているため、第3図
に示すように、吐出圧力Pdを中心とした脈動波形とし
て得られ、この検出信号に基づいてサージング領域判断
回路54においてサージング領域の判別が行なわれる。
すなわち、判断回路54に、予め、所定の振幅2以上の
脈動個数t(変動回数)を設定して記憶しておき、この
設定波形と上記吐出圧力センサ53から得られる検出信
号とを比較し、脈動個数が設定波形よりも大きい場合を
サージング領域であるとして判断している。
このような圧縮機1においては、低負荷時には、圧力調
整弁45のソレノイド48へは大きい励磁電流が通流さ
れて、連通孔44の開度が小さくなるように制御される
。このため、クランク室7内の室圧Pcが高くなり、揺
動板36の傾斜角度が小さくなってピストン9のストロ
ーク量が小さくなり、吐出容量が減少する。
反対に高負荷時には、ソレノイド48には小さい励磁電
流が通流されて、連通孔44の開度が大きくなるように
制御され、これにより、クランク室7の室圧P0が低く
なり、揺動板36の傾斜角度が大きくなってピストンス
トローク量が大きくなり、吐出容量が大容量となる制御
が行なわれる。
また、負荷が増大してサージング領域に至った場合には
、激しく圧力変動する吐出圧力が吐出圧力センサ53に
より検出され、検出された吐出圧力Pdの変動回数tが
設定波形の変動数よりも大きい場合にはサージング領域
であるとして、判別回路54からコントロールユニット
55ヘサージング領域判別信号が出力される。そして、
コントロールユニット55においては、電磁クラッチ2
0の励磁コイル22への通電を停止してクラッチ板21
とプーリ19とを切離することにより、圧縮機lの駆動
が停止される。すなわち、圧縮機lの吐出容量が零とな
り、これによりサージング領域から脱出させることがで
きる。
次に本発明の第2実施例について説明する。
本実施例では、吐出圧力と圧縮機の回転数とに基づいて
電磁クラッチの動作をオフに制御するようにしたもので
ある。
すなわち、第4図に示すように、吐出圧力Paを検出す
る吐出圧力センサ53からの検出信号と圧縮機1の回転
数Nを検出する回転数センサ50からの検出信号がコン
トロールユニット55に入力され、これらの検出信号に
基づいてコントロールユニット55の駆動回路により電
磁クラッチ20がオンオフ制御される構成となっている
。尚、回転数Nとして駆動機(エンジン)の回転数を用
いてもよい。
上記圧力センサ53は先の実施例と同様に吐出室10に
設けられている。また、上記回転数センサ56は、第5
図に示すように、スリッパ41の外端に設けられ図中矢
印方向(駆動軸15の軸方向)へスリッパ41とともに
移動する磁石57と、フロントヘッド6に設けられた磁
気センサ58とからなり、駆動軸15の回転に伴って往
復移動するスリッパ41の軸方向への移動回数を検出す
ることにより、圧縮機1の回転数を検知する。
尚、回転数センサ56としては、第5図中の二点鎖線で
示すように、回転保持部材25の外周面に磁石57を設
け、これに対向するように磁気センサ58をフロントへ
ラド6に設けることにより構成してもよく、他の構成に
よることも可能である。
本実施例では、試験等によって得られるサージング領域
を回転数Nに対応した吐出圧力Pdとして予め設定して
おき、コントロールユニット55において、検出された
回転数Nに対する吐出圧力P、がサージング領域となる
場合には、電磁クラッチ20の励磁コイル22への通電
を停止することにより、圧縮機1の駆動が停止される。
つまり、圧縮機1の吐出量が零となる制御が行なわれ、
圧縮機1をサージング領域から脱しさせることができる
更に本発明の第3の実施例について説明する。
本実施例では、第6図にその概略構成を示すように、吐
出圧力(又は吸入圧力)と、回転数とに基づいて、吐出
圧力Pdが小さくなるよう圧力調整弁45を制御するよ
うにしたものである。
したがって、本実施例においては、圧力センサ46によ
り検出された吐出圧力Pdと、回転数センサ50により
検出された回転数とに基づいて、検出された回転数にお
ける吐出圧力が予め設定されたサージング領域となる場
合には、コントロールユニット48により圧力調整弁4
5のソレノイドに通流される励磁電流が増大される。こ
れに伴って、連通孔44の開度が小さくなってクランク
室7内の圧力が上昇する。したがって、吐出圧力が減少
し、これにより圧縮機1がサージング領域から脱するこ
とができ、圧縮機1の安定した制御を行なうことが可能
となる。
尚、上述した第1ないし第3、実施例においては、吐出
圧力に基づきサージング領域を判断するように構成した
が、一般的に吸入圧力が吐出圧力に対応して変動するた
め、吸入圧力に基づいてサージング領域を判断すること
も可能である。
次に、本発明の第4実施例について説明する。
本実施例では、吐出圧力と吸入圧力のどちらか一方と、
回転数と、熱負荷とに基づいて圧力調整弁45を制御す
るように構成したものである。
すなわち、第7図に示すように、吐出圧力Pdを検出す
る吐出圧力センサ53、圧縮機1の回転数Nを検出する
回転数センサ56、及びエバポレータの熱負荷を検出す
る熱負荷センサ61からの各検出信号が七ントロールユ
ニット55に入力され、コントロールユニット55の駆
動回路には圧力調整弁45のソレノイド48が接続され
ている。上記吐出圧力センサ53、回転数センサ56は
上記実施例と同様に取付けられ、熱負荷センサ61は冷
凍サイクルのエバポレータの上流側に配設されている。
そして、このような圧縮機1によれば、低負荷時には、
圧力調整弁45のソレノイド48へは大きい励磁電流が
通流されて、連通孔44の開度が小さくなるように制御
される。このため、クランク室7内の室圧P0が高くな
り、揺動板36の傾斜角度が小さくなってピストン9の
ストローク量が小さくなり、吐出容量か減少する。
反対に高負荷時には、ソレノイド48には小さい励磁電
流が通流されて、連通孔44の開度が大きくなるように
制御され、これにより、クランク室7の室圧Pcが低く
なり、揺動板36の傾斜角度が大きくなってピストンス
トローク量が大きくなり、吐出容量が大容量となる制御
が行なわれる。
更に、上記高負荷時の吐出容量を制御する場合には、回
転数N、吐出圧力Pd及び熱負荷が予め設定された所定
値以上となる場合には、吐出容量の制御がロックされる
。すなわち、回転数センサ56により検出される回転数
Nが例えば5000rpm以上となる場合や、吐出圧力
センサ53により検出される吐出圧力Pdが例えば17
Kg/cm2Gを越える場合や、更に熱負荷センサ61
により検出される熱負荷、すなわちエバポレータ上流側
の温度T8が例えば35°以上となる場合には、圧縮機
1が、このままの状態で運転を続けるとサージング領域
に至るとして、圧力調整弁53の励磁電流が一定に保持
され、これに伴って連通孔44の開度やクランク室7内
の室圧P0も一定状態に維持される。したがって、揺動
板36の傾斜角度も一定角度に保持されることになり、
ピストン9のストローク量が大きくなって圧縮容量が増
大することが防止され、サージング領域に至ることを防
止できる。
尚、上記実施例では、回転数N、吐出圧力Pd、熱負荷
を検出してピストンストローク量を一定状態にしたが、
これらのうちの一つをパラメータとして制御するように
してもよく、特に回転数Nに基づいて制御する場合が最
も有効である。
更に、本発明の第5実施例について説明する。
サージング領域は、第11図に示すように、ピストンス
トローク量を制御する圧力調整弁45のソレノイド通流
電流の大きさによっても各種発生し、各サージング領域
では圧縮機自体が異常振動を生ずる。
そこで、本実施例では、圧縮機の異常振動の加速度を検
出し、この検出値に基づき圧力調整弁45のソレノイド
通流電流を制御するようにしたものである。
すなわち、第8図に示すように、振動加速度を検出する
振動加速度センサ62と、試験等により得られたデータ
に基づいてサージング領域に対応した振動加速度の基準
値を設定する基準設定器63と、振動加速度の検出値が
基準値を越えているかどうかを比較する比較器64と、
比較器64において検出値が基準値を越えている場合に
は、サージング領域にあるとして、サージング領域から
安定領域へ移行するように圧力調整弁45のソレノイド
48の通流電流を制御する駆動回路65とにより構成さ
れている。
上記振動加速度センサ62は、ケーシング内に起歪体を
介して重錘が支持され、ケーシングが加速度を受けると
重錘がケーシングに対して相対変位し、このときの起歪
体に発生する歪を、歪ゲージにより電気信号に変換して
検出するように構成されたものであり、例えば第1図の
二点鎖線で示すように、圧縮器1のハウジング2に固着
されている。
そして、振動加速度センサ62からの検出値が予め設定
した基準値に比べ異常と判断される場合には1例えば、
ピストンストローク量が小さくなるようにソレノイド4
8の通流電流が制御され、これにより圧縮機1が安定領
域に移行されて駆動される。したがって、サージングに
伴う悪影響を回避することができる。
尚、本実施例では、異常振動加速度に基づいて圧力調整
弁のソレノイド通流電流を制御するようにしたが、上記
第1及び第2実施例と同様に電磁クラッチをオフ制御し
、吐出圧力を零にしてもよい。また、車載時では駆動源
であるエンジンのアイドル回転時に異常振動が生じやす
いので、このときにはエンジン回転数を多少変化させる
ようにすることにより、異常振動を受けないようにする
ようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、第1発明によれば、各センサのい
ずれか又は複数のものより発せられた検出信号に基づい
て、圧縮機がサージング領域に入る際には吐出容量が零
もしくは減少するように制御され又はそのままの状態に
維持されることになり、サージング領域からの脱出が図
られ又はサージング領域に至らないことが可能となる。
また、第2発明によれば、回転数、圧力及び熱負荷のう
ち、少なくともいずれか一つのパラメータが所定値以上
になる場合には、圧縮機がサージング領域に入る際には
吐出容量が零もしくは減少するように制御され又は制御
弁によりクランク室圧が一定に保持されるので、ピスト
ンのストローク量の増大が阻止されることになり、圧縮
機かサージング領域に入ることを回避ないし防止できる
更に、第3発明によれば、圧縮機自体の振動加速度が所
定値を越えた場合には、制御弁の通流電流を制御して圧
縮機がサージング領域から安定領域へ移行されるか又は
圧縮容量が零となるので、確実にサージング領域から脱
出させることが可能となり、サージングに伴う悪影響を
防止てきる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は第1実施例を示し、第1図は圧縮
機の縦断面図、第2図は圧縮機の制御を行なうブロック
構成図、第3図は変動する吐出圧力の脈動波形図、第4
図および第5図は第2実施例を示し、第4図は圧縮機制
御のブロック構成図、第5図は圧縮機の要部の断面図、
第6図は第3実施例を示すブロック構成図、第7図は第
4実施例を示すブロック構成図、第8図は第5実施例を
示すブロック構成図、第9図ないし第11図はサージン
グ領域をそれぞれ示す特性図である。 1・・・圧縮機 9・・・ピストン 45・・・制御弁 55・・・制御手段 61・・・熱負荷センサ 63・・・基準設定器 65・・・駆動回路 Pd・・・吐出圧力 フ・・・クランク室 36・・・揺動板 53・・・圧力センサ 56・・・回転数センサ 62・・・振動加速度センサ 64・・・比較器 Po・・・クランク室の室圧 Pt・・・吸入圧力 特許出願人ヂーゼル機器株式会社 代 理 人

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クランク室にピストンのストローク量を可変する
    揺動板が収納され、クランク室の室圧を制御することに
    より揺動板の傾斜角度を可変する制御弁を有し、制御弁
    によりピストンストローク量を変化させることにより冷
    媒の圧縮容量を可変させる可変容量圧縮機において 吐出圧力又は吸入圧力を検出する圧力センサ、回転数を
    検出する回転数センサ、熱負荷を検出する熱負荷センサ
    、圧縮機自体の振動加速度を検出する振動加速度センサ
    のうち、一つ又は複数のセンサを備えるとともに、 このセンサからの検出信号に基づいて圧縮機がサージン
    グ領域又は境界にあるか否かを判別する判別手段を備え
    、 更に、前記判別手段においてサージング領域又は境界に
    あると判断されたときに、 [1]:圧縮容量を零となす制御手段、 [2]:圧縮容量を減少させる制御手段、 [3]:圧縮容量をそのままの状態に維持させる制御手
    段、 のいずれかを備えたことを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. (2)クランク室にピストンのストローク量を可変する
    揺動板が収納され、クランク室の室圧を制御することに
    より揺動板の傾斜角度を可変する制御弁を有し、制御弁
    によりピストンストローク量を変化させることにより冷
    媒の圧縮容量を可変させる可変容量圧縮機において、 圧縮機の回転数を検出する回転数センサ、吐出圧力を検
    出する吐出圧力センサ及び熱負荷を検出する熱負荷セン
    サを備え、 更に、これらのセンサのうち、少なくとも一つのセンサ
    の検出値が所定値以上になるときに、 [1]:エンジンの回転を圧縮機に伝達する電磁クラッ
    チをオフに制御して圧縮容量を零となす制御手段、 [2]:前記制御弁により圧縮容量を減少させる制御手
    段、 [3]:前記制御弁によりクランク室圧を一定に保持し
    、前記ピストンのストローク量を維持させて、圧縮容量
    をそのままの状態に維持させる制御手段、 のいずれかを備えたことを特徴とする可変容量圧縮機。
  3. (3)クランク室にピストンのストローク量を可変する
    揺動板が収納され、クランク室の室圧を制御することに
    より揺動板の傾斜角度を可変する制御弁を有し、制御弁
    によりピストンストローク量を変化させることにより冷
    媒の圧縮容量を可変させる可変容量圧縮機において、 圧縮機自体の振動加速度を検出する振動加速度センサ、
    サージング領域に対応した振動加速度の基準値を設定す
    る基準設定器、前記振動加速度センサからの検出値を前
    記基準設定器の基準値に対して大きいかどうかを比較す
    る比較器を備え、この比較器において検出値が基準値よ
    り大きいと判断されたときに、 [1]:圧縮容量を減少する方向に前記制御弁への通流
    電流を制御する駆動回路、 [2]:圧縮容量を零となす制御手段、 のいずれかを備えたことを特徴とする可変容量圧縮機。
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