JPH05164043A - 揺動斜板式可変容量圧縮機 - Google Patents

揺動斜板式可変容量圧縮機

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JPH05164043A
JPH05164043A JP3332271A JP33227191A JPH05164043A JP H05164043 A JPH05164043 A JP H05164043A JP 3332271 A JP3332271 A JP 3332271A JP 33227191 A JP33227191 A JP 33227191A JP H05164043 A JPH05164043 A JP H05164043A
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pressure
chamber
valve
control valve
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Kenji Takenaka
健二 竹中
Chuichi Kawamura
忠一 河村
Toru Takeichi
亨 竹市
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧縮機の吐出容量を制御する外部作動制御弁の
小型、軽量化を行なう。 【構成】吐出室10とクランク室2を第1連通路21に
より連通し、クランク室2と吸入室7を第2連通路22
により連通し、吐出室10内には前記第1連通路21を
開閉する電磁制御弁31を設け、第2連通路22の途中
には第2連通路22をクランク室2の圧力と吸入室7の
圧力との差圧によって開閉制御される圧力作動制御弁3
6を設け、さらに前記両連通路21,22を連通するス
プール室23内に前記電磁制御弁31が開放された時、
吐出室10内の高圧の冷媒ガスによって作動され、前記
第2連通路22を閉鎖する第2スプール弁25を収容す
る。そして、電磁制御弁31の弁体33を作動するコイ
ル35及び外部作動電流を小さくし、電磁制御弁31の
小型、軽量化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数のシリンダと、吸
入室と、クランク室と、該クランク室内に延在する回転
軸と、該回転軸に対する傾斜角度が変化可能にかつ該回
転軸によって回転されるように配設された回転駆動板
と、該回転駆動板の回転に応じて揺動するように回転駆
動板の傾斜面上に配設された揺動斜板と、該揺動斜板の
揺動によって前記各シリンダ内で往復動して前記吸入室
に吸入された流体を取り込み、圧縮して吐出するピスト
ンと、前記クランク室内圧力を調整して前記回転駆動板
の傾斜角度を制御し、吐出流体容量を変化させる吐出容
量制御手段を有する揺動斜板式可変容量圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の揺動斜板式可変容量圧縮機におけ
る吐出容量制御手段として、以下に述べる(1)〜
(4)に示すものが提案されている。
【0003】(1)特開昭63−17667号公報に示
す圧力調整弁は、クランク室と吸入室との連通路を開閉
制御する弁部と、前記弁部の開閉を制御する圧力感部と
を有する制御弁機構を備え、前記圧力感部内に遊挿され
前記弁部の移動を規制し、前記クランク室と吸入室との
連通路を閉状態に拘束することが可能な出力伝導桿を有
するアクチュエータを前記制御弁機構に設けている。
【0004】(2)特開昭61−55380号公報に示
す圧力調整弁は、吐出室とクランク室との連通路を開閉
する第1の弁体と、前記吸入室とクランク室との連通路
を開閉する第2の弁体とを具備し、前記第1の弁体は電
磁ソレノイドにより開閉作動されて該ソレノイドをオフ
にしたとき開弁するとともに、オンにした時閉弁し得る
ごとく構成し、かつ第2の弁体は前記吸入室内圧力を感
知する圧力感動部材により開閉作動されて前記吸入室内
圧力が所定設定値以上の時開弁するとともに、所定設定
値以下の時閉弁し得るように構成し、前記第1の弁体と
第2の弁体をこれら両弁体を閉弁方向に付勢する付勢部
材にて互いに連結することにより、前記ソレノイドをオ
ンにした時前記圧力感動部材に対して前記第2の弁体が
開弁する方向への力が作用し得るようになし、さらに前
記ソレノイドへの通電電流値を変化させることにより前
記吸入室内圧力の設定値を可変し得るように構成してい
る。
【0005】(3)特開昭59−150988号公報に
示す制御弁機構は、クランク室を吸入室及び吐出室の一
方及び両方に選択的に連通すべく変位可能なスプールを
有するスプール弁と、付勢時にスプール弁のスプールを
クランク室と吸入室とを連通させる方向に変位するよう
に作動するソレノイド装置と、揺動斜板の傾斜角度に応
じて変化する付勢力でスプール弁のスプールをクランク
室と吐出室とを連通させる方向に変位するように作動す
るフィードバック機構、前記ソレノイドを必要に応じて
付勢する電子手段とから構成されている。
【0006】(4)さらに、特開昭62−247186
号公報に示す制御弁機構は、クランク室と吸入室とを連
通させる第1連通孔の途中に設けられ外部入力信号によ
って作動して該連通孔を開き前記クランク室と吸入室と
を連通させる外部作動制御装置と、前記クランク室と吸
入室とを連通する第2連通路の途中に設けられ前記クラ
ンク室内圧力を感知して該クランク室内圧力をほぼ一定
に保つよう第2連通路を開閉する圧力作動制御装置とを
備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の圧力制
御機構(1)〜(3)はいずれも外部力又は電磁ソレノ
イドと、弁部、第2の弁体あるいはスプール弁を物理的
に連動させるように構成されていたので、外部力又は電
磁ソレノイドに比較的大きな力が必要となり、外部力駆
動部が大型化、大重量化するという問題があった。又、
電磁ソレノイドが大型化すると、それに必要な電流も大
きくなって動作時の発熱が高くなり、圧縮機のハウジン
グが加熱され、その結果圧縮機の効率が低下するという
問題も発生する。
【0008】又、従来の技術(4)の圧力制御機構は、
第1の弁体又は第2の弁体をそれぞれ単独に用いている
ので、外部作動制御装置の作動時に、第1の弁体が第2
の弁体の作用を減少あるいは助長するため、適正な制御
が行えないという問題があった。
【0009】この発明の第1の目的は、外部作動制御弁
を小型、軽量化することができる揺動斜板式可変容量圧
縮機を提供することにある。又、この発明の第2の目的
は、第1の目的に加えて、外部作動制御弁が開放された
場合に、クランク室内の圧力が異常に上昇するのを抑制
して、回転駆動板と揺動斜板の連結部の耐久性を向上す
ることができる揺動斜板式可変容量圧縮機を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記第1の目的を達成するため、可変容量圧縮機におい
て、前記吐出容量制御手段は前記吐出室とクランク室を
連通する第1連通路と、クランク室と吸入室を連通する
第2連通路と、前記第1連通路の途中に設けられ外部入
力信号によって作動して該第1連通路を開き前記吐出室
とクランク室とを連通させる外部作動制御弁と、前記第
2連通路の途中に設けられ前記クランク室内圧力及び吸
入圧力を感知して該吸入圧力をほぼ一定に保つよう第2
連通路を開閉する圧力作動制御弁と、さらに前記外部作
動制御弁が動作されて第1連通路が開放された時、吐出
圧力によって前記第2連通路を閉鎖し、かつ前記外部作
動制御弁により第1連通路が閉鎖された時、弾性部材に
よって前記第2連通路を開放する開閉弁とを備えてい
る。
【0011】又、請求項2記載の発明は、上記第2の目
的を達成するため、請求項1においてクランク室と吸入
室を連通する第3連通路を設け、該第3連通路の途中に
クランク室内の圧力が設定値以上に上昇した場合に開放
され、設定値以下になった場合に弾性部材により閉鎖さ
れる絞りを有する圧力作動制御弁を設けるという手段を
とっている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明は外部作動制御弁が開放動
作されて、第1連通路が開放されると、該連通路を介し
て吐出室内の高圧の流体がクランク室内に供給され、ピ
ストンの背面に作用する圧力が上昇して、揺動斜板の傾
斜角が小さくなり、吐出容量が減少する。この時、前記
第1連通路の開放により吐出圧力によって、クランク室
と吸入室とを連通する第2連通路が開閉弁により遮断さ
れ、圧力作動制御弁による影響、つまり、圧力作動制御
弁が開放されていた場合にもクランク室から吸入室へ流
体が流れ、クランク室圧の上昇が遅れるのが阻止され
る。
【0013】又、前記第2連通路の閉鎖は、吐出圧力を
利用して開閉弁により行われるので、前記外部作動制御
弁を作動する外部駆動機構は、制御弁を第2連通路内の
圧力に逆らって開放するのに必要な小さい駆動力に設定
することが可能となり、外部駆動機構を小型化、軽量化
することができる。
【0014】又、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の作用に加えて、外部作動制御弁が開放されて吐
出室から第1連通路を介してクランク室内へ異常に高圧
の流体が供給された場合に、その圧力により第3連通路
に設けた圧力作動制御弁が開放されて該第3連通路が開
放され、絞りから徐々に流体が吸入室側へ流れ、クラン
ク室内の圧力が異常に上昇するのが防止される。このた
めピストンの背面に作用するクランク室内圧力により、
揺動斜板と回転駆動板との連結部に異常な押圧力が作用
するのをなくして、接触部の摩耗を抑制し、耐久性を高
めることができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を具体化した第一実施例を図
1〜図3に基づいて説明する。シリンダブロック1のフ
ロント側端面にはクランク室2を形成するフロントハウ
ジング3が接合固定されている。又、前記シリンダブロ
ック1のリヤ側端面にはバルブプレート4を介してリヤ
ハウジング5が接合固定されている。さらに、前記シリ
ンダブロック1に形成した複数のシリンダボア1a内に
はそれぞれピストン6が収容され、このピストン6の往
復動によりリヤハウジング5内に形成した吸入室7から
冷媒をバルブプレート4に設けた吸入孔8を通してシリ
ンダボア1a内に吸入し、吐出孔9から吐出室10に吐
出するようになっている。
【0016】前記シリンダブロック1及びフロントハウ
ジング3の中心部には回転軸11がエンジンの動力によ
り回転可能に支持されている。この回転軸11のクラン
ク室2内上には回転支持体12が嵌合固定され、該回転
支持体12には連結ピン13を介して回転駆動板14が
前後方向の揺動可能に長孔12aに沿って支持されてい
る。又、前記回転軸11上には円筒状のスリーブ15が
前後方向のスライド可能に嵌合され、該スリーブ15
は、一対のピン16(図1に1箇所のみ図示する)によ
り前記回転駆動板14のボス部14aに連結されてい
る。又、前記回転駆動板14の傾斜面及びボス部14a
外周には揺動斜板17が回転駆動板14と相対回転可能
に、前後方向の揺動可能に装着され、該揺動斜板17は
ピストンロッド18を介して前記各ピストン6と連結さ
れている。前記揺動斜板17はシリンダブロック1とフ
ロントハウジング3に固定したガイドレール19に沿っ
て前後方向の揺動可能に、かつ回転不能に支持されてい
る。
【0017】シリンダボア1a内で圧縮を行なう複数の
ピストン6の作動面には、吸入室あるいは吐出室の圧力
Pdが作用し、ピストン6の背面にはクランク室2内の
圧力Pcが作用する。そして、各ピストン6にそれぞれ
作用する作動面と背面の圧力差によりピストンロッド1
8を介して揺動斜板17にモーメントが作用し、この差
圧に応じて、揺動斜板17の傾斜角が変化し圧縮冷媒ガ
スの吐出容量が調整される。
【0018】次に、この発明の要部である吐出容量制御
手段について説明する。前記吐出室10とクランク室2
を連通する第1連通路21は、シリンダブロック1及び
バルブプレート4に設けられ、同様にクランク室2と吸
入室7を連通する第2連通路22もシリンダブロック1
及びバルブプレート4に形成されている。前記第1,第
2の連通路21,22の途中にはスプール室23が両連
通路を互いに連通するように形成されている。そして、
このスプール室23には前記第1連通路21を開閉する
第1スプール弁24と、第2連通路22を開閉する開閉
弁としての第2スプール弁25が連結ロッド26により
同期して往復動作可能に収容されている。又、第1スプ
ール弁24の上部には支持ロッド27を介して位置規制
部材28が連結され、該位置規制部材28はスプール室
23内に設けたストッパ29により位置が規制されてい
る。前記第2スプール弁25の端部には該スプール弁2
5をストッパー29側に付勢して常には第1スプール弁
24により第1連通路21を閉鎖し、かつ第2スプール
弁25により第2連通路22を開放する弾性部材として
のバネ30が介在されている。前記第2スプール弁25
には常には第2連通路22を開放する連通路25aが形
成されている。又、位置規制部材28には第1スプール
弁24の端面に吐出圧力Pdを作用させるための連通路
28aが形成されている。
【0019】前記吐出室10内には第1連通路21を開
閉する外部作動制御弁としての電磁制御弁31が収容さ
れている。この制御弁31はリヤハウジング5に固定し
た収容ケース32と、該ケースに対し前記第1連通路2
1の吐出室10側開口部を開閉する弁体33と、該弁体
33を常には閉鎖方向へ付勢するバネ34と、前記弁体
33を前記バネ34の付勢力に抗して開放方向へ作動し
得るソレノイドコイル35とにより構成されている。
【0020】又、前記第2連通路22の途中には圧力作
動制御弁36が収容されている。この制御弁はシリンダ
ブロック1の内部に収容した収納ケース37と、該ケー
スに一端を取付けたベローズ38と、該ベローズ38の
他端部に取付けられた弁体39と、該弁体39を弁座4
0の弁孔40aに押圧するようにベローズ38内の密閉
空間41内に収容したコイルバネ42とにより構成され
ている。そして、弁体39に作用する吸入室7内の圧力
Psとベローズ38に作用するクランク室2内の圧力P
cとの差圧に基づいて弁体39が開閉され、吸入室7内
の圧力Psが所定圧力に保持されるようにしている。
【0021】次に、前記のように構成した可変容量圧縮
機についてその作用を説明する。今、図1,2に示すよ
うに、電磁制御弁31の弁体33により第1連通路21
の吐出室10側開口部が閉鎖され、第1スプール弁24
により同じく第1連通路21がスプール室23内で閉鎖
され、さらに第2スプール弁25によって第2連通路2
2が開放された状態において、回転軸11が回転される
と、回転支持体12、連結ピン13、回転駆動板14に
より揺動斜板17が前後方向に揺動され、ピストンロッ
ド18を介してピストン6がシリンダボア1a内で前後
に往復動され、吸入室7から冷媒がシリンダボア1a内
に吸入されて圧縮された後、吐出室10に吐出される。
【0022】この運転動作中において、第2連通路22
の途中に設けた圧力作動制御弁36には圧縮機の冷房負
荷条件等により変動する吸入室7内の圧力Psが圧力作
動制御弁36の弁体39に作用し、クランク室2内の圧
力Pcがベローズ36に作用する。従って、例えば車室
温度が高くなり冷房負荷が増大して吸入圧力Psが上昇
した場合には、弁体39に作用する吸入圧力Psにより
ベローズ38がバネ42の付勢力に抗して弁体39を開
放する方向に動作され、このためクランク室2内の冷媒
ガスが第2連通路22を通して吸入室7へ還元され、ク
ランク室2内の圧力Pcが低下して揺動斜板17の傾斜
角が増大され、吐出容量が増大される。反対に、車室温
度が低くなり冷房負荷が減少して吸入圧力Psが低下し
た場合には、弁体39がバネ42の付勢力により閉鎖方
向に動作され、このため第2連通路22が閉鎖され、ク
ランク室2内の圧力Pcが上昇して揺動斜板17の傾斜
角が減少され、吐出容量が減少される。
【0023】ところで、車両の走行速度を急加速する場
合には、圧縮機の動力を軽減してエンジンに作用する回
転負荷を軽減する必要がある。このときには、圧縮機の
吐出容量を低下させるため、エンジン等の回転数を検出
するセンサにより回転数が所定回転数以上になると、制
御装置(図示略)から電磁制御弁31に通電される。す
ると、図3に示すように弁体33が第1連通路22を開
放し、吐出室10から高圧の冷媒が第1連通路21を介
して第1スプール弁24に作用し、このためスプール弁
24にはバネ30の付勢力に抗して、第1連通路21を
開放し、第2スプール弁25が第2連通路22を閉鎖す
る方向に移動される。従って、第1連通路21から供給
された高圧の冷媒によりクランク室2内の圧力Pcが増
大されて、ピストン6の前後背面に作用する差圧が増大
し、揺動斜板17が吐出容量を減少する方向に移動され
る。従って、車両の急加速により圧縮機からエンジンに
作用する回転負荷が軽減される。この時、第2スプール
弁25によって、第2連通路22が閉鎖されるので、仮
に冷房負荷が高くて圧力作動制御弁36が図3に示すよ
うに開放状態であっても、第1連通路21からクランク
室2内に供給された高圧の冷媒が第2連通路22を通し
て吸入室7に流れることはなく、この結果、吐出容量の
低減方向への切換えを迅速に行なうことができる。
【0024】又、この第一実施例においては、電磁制御
弁31は単に弁体39を第1連通路21の吐出室10側
開口端面から離間させるのに必要な力を発生させるため
のコイルあるいは電流で済むため、電磁制御弁31を小
型、軽量化することができるとともに、電磁制御弁31
の作動による発熱を低減してリヤハウジング5が加熱さ
れるのを抑制し、圧縮効率を高めることができる。
【0025】次に、この発明の第二実施例を図4及び図
5に基づいて説明する。この圧縮機は前述した第一実施
例の圧縮機の構成に加えて、クランク室と吸入室とを連
通する第3連通路45をシリンダブロック1及びバルブ
プレート4に設けるとともに、該第3連通路45の途中
に第2の圧力作動制御弁46を設けている。この制御弁
46は図5に示すように収納ケース47内に弁収容室4
8を設け、その弁孔48aの端部に形成した弁板48b
にボール弁49を対応させ、該ボール弁49と連動する
スプール50を弾性部材としてのバネ51により常には
弁孔48aを閉鎖する方向に付勢している。又、スプー
ル50に設けた絞り50aにより、ボール弁49がクラ
ンク室2内の異常圧力によって開放された場合、第3連
通路45を介してクランク室2内の高圧の冷媒ガスを吸
入室7側に還元するようにしている。そして、前記電磁
制御弁31の開放によって、第1連通路21から吐出室
10内の高圧の冷媒が異常にクランク室2内に供給され
た場合に、ピストン6の背面に作用する過大な圧力によ
ってピストンロッド18が揺動斜板17を図4において
右方に引っ張り、それため回転駆動板14と揺動斜板1
7との連結部に異常な圧接力が作用するのを抑制し、両
部材の摺動部の摩耗を軽減し耐久性を向上するようにし
ている。
【0026】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、図6に示すように、前記支持ロッド27
の先端部とストッパ29との間にベローズ52を設ける
とともに、ベローズ52内にコイルバネ53を介在し
て、バネ30により常には第2連通路22が開放状態に
保持されるように構成し、電磁制御弁31が開放された
時、ベローズ52が吐出圧力Pdを感知して、第2スプ
ール弁25が第2連通路22を閉鎖する方向に移動され
るように構成することもできる。又、第2スプール弁2
5の設置位置を圧力作動制御弁36と吸入室7との間に
変更したり、電磁制御弁31に代えて外部作動手段によ
り開閉される各種の制御弁を使用したりする等、この発
明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を任意に変更し
て具体化することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明は圧縮機の吐出容量を制御する外部作動制御弁を小
型、軽量化することができる効果がある。
【0028】又、請求項2記載の発明は前記請求項1記
載の発明の効果に加えて、外部作動制御弁が動作され
て、クランク室内の圧力が上昇された時、クランク室内
の圧力が異常に上昇するのを抑制して、揺動斜板の取付
部の摩耗を防止し、耐久性を向上することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の可変容量圧縮機を具体化した第一実
施例を示す中央部縦断面図である。
【図2】外部作動制御弁閉鎖状態の部分拡大説明図であ
る。
【図3】外部作動制御弁開放状態の部分拡大説明図であ
る。
【図4】この発明の第二実施例を示す中央部縦断面図で
ある。
【図5】第2圧力作動制御弁付近の部分拡大断面図であ
る。
【図6】この発明の別の実施例を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダブロック、1a シリンダボア、2 クラ
ンク室、3 フロントハウジング、5 リヤハウジン
グ、6 ピストン、7 吸入室、8 吸入孔、10吐出
室、11 回転軸、12 回転支持体、14 回転駆動
板、17 揺動斜板、21 第1連通路、22 第2連
通路、23 スプール室、24 第1スプール弁、25
開閉弁としての第2スプール弁、30 弾性部材とし
てのバネ、31 外部作動制御弁としての電磁制御弁、
33 弁体、36 圧力作動制御弁、45 第3連通
路、46 圧力作動制御弁、49 ボール弁、50 ス
プール、50a 絞り、51 弾性部材としてのバネ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダと、吸入室と、クランク
    室と、該クランク室内に延在する回転軸と、該回転軸に
    対する傾斜角度が変化可能にかつ該回転軸によって回転
    されるように配設された回転駆動板と、該回転駆動板の
    回転に応じて揺動するように回転駆動板の傾斜面上に配
    設された揺動斜板と、該揺動斜板の揺動によって前記各
    シリンダ内で往復動して前記吸入室に吸入された流体を
    取り込み、圧縮して吐出するピストンと、前記クランク
    室内圧力を調整して前記回転駆動板の傾斜角度を制御
    し、吐出流体容量を変化させる吐出容量制御手段を有す
    る可変容量圧縮機において、 前記吐出容量制御手段は前記吐出室とクランク室を連通
    する第1連通路と、クランク室と吸入室を連通する第2
    連通路と、前記第1連通路の途中に設けられ外部入力信
    号によって作動して該第1連通路を開き前記吐出室とク
    ランク室とを連通させる外部作動制御弁と、前記第2連
    通路の途中に設けられ前記クランク室内圧力及び吸入圧
    力を感知して該吸入圧力をほぼ一定に保つよう第2連通
    路を開閉する圧力作動制御弁と、さらに前記外部作動制
    御弁が動作されて第1連通路が開放された時、吐出圧力
    によって前記第2連通路を閉鎖し、かつ前記外部作動制
    御弁により第1連通路が閉鎖された時、弾性部材によっ
    て前記第2連通路を開放する開閉弁とを備えている揺動
    斜板式可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】請求項1においてクランク室と吸入室を連
    通する第3連通路を設け、該第3連通路の途中にクラン
    ク室内の圧力が設定値以上に上昇した場合に開放され、
    設定値以下になった場合に弾性部材により閉鎖される絞
    りを有する圧力作動制御弁を設けた揺動斜板式可変容量
    圧縮機。
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