JP2003078250A - 部品内蔵モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

部品内蔵モジュールおよびその製造方法

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JP2003078250A
JP2003078250A JP2001267058A JP2001267058A JP2003078250A JP 2003078250 A JP2003078250 A JP 2003078250A JP 2001267058 A JP2001267058 A JP 2001267058A JP 2001267058 A JP2001267058 A JP 2001267058A JP 2003078250 A JP2003078250 A JP 2003078250A
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semiconductor
protective body
component
module
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JP2001267058A
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Yoshiyuki Yamamoto
義之 山本
Toshiyuki Asahi
俊行 朝日
Yasuhiro Sugaya
康博 菅谷
Shingo Komatsu
慎五 小松
Seiichi Nakatani
誠一 中谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
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    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く高密度実装に適した部品内蔵モ
ジュール及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂を主成分とする電気絶縁層
101と、電気絶縁層101の内部及び/または表面に
存在する複数の配線層102と、前記絶縁層内部101
に埋め込まれた半導体103及び/または回路部品と、
配線層102間を相互に接続するビア104とを備え、
ビア104の位置から半導体103及び/または回路部
品部が埋め込まれた位置までの間に、電気絶縁層101
に半導体103及び/または回路部品を埋め込む際の樹
脂の流れからビア104を保護する保護体105を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体及び/また
は回路部品が電気絶縁層の内部に配置された部品内蔵モ
ジュール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の高性能化・小型化の流
れの中、回路部品の高密度化、高機能化が一層求められ
ている。回路部品を搭載したモジュールにおいても、高
密度化、高機能化への対応が要求されている。回路部品
を高密度に実装するために、配線パターンも複雑にな
り、現在、配線板が多層化する傾向にある。
【0003】従来のガラス-エポキシ基板では、ドリル
による貫通スルーホール構造を用いて多層化しており、
信頼性は高いが、貫通孔である為、任意の配線パターン
間だけを接続することができず、配線パターンが制限さ
れてしまう。また、配線板表面の貫通孔が存在する部分
には、半導体及び/または回路部品を実装することがで
きず、高密度実装には適していない。
【0004】このため、最も回路の高密度化が図れる方
法として、インナービアによる電気接続を用いた多層基
板も使用されている。インナービア接続により、LSI
間や部品間の配線パターンを最短距離で接続でき、必要
な各層間のみの接続が可能となり、回路部品の実装性に
も優れている。また、さらに高密度化を進めるために、
回路部品を電気絶縁層に内蔵する動きも進んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回路部
品を電気絶縁層に内蔵しようとすると、埋め込みの際
に、回路部品の体積分に相当する電気絶縁層の樹脂流れ
が発生する。その樹脂流れの影響で、付近に存在するイ
ンナービアに対して位置ずれや変形を引き起こす。その
ためインナービアの抵抗値の増加や接続不良という問題
が発生する。
【0006】図9は、かかる従来例の課題を説明するた
めの製造工程の一部を示す部品内蔵モジュールの断面図
である。同図において、801aは未硬化の電気絶縁
層、801bは硬化後の電気絶縁層、802は配線パタ
ーン、803は半導体、804はビアペースト、805
はキャリア、806はバンプである。
【0007】同図(a)に示されるように、シート状の
熱硬化性樹脂を主成分とする未硬化の電気絶縁層801
aの貫通孔にはビアペースト804が充填されており、
キャリア805上の配線パターン802には半導体80
3が実装されており、配線パターン802と電気絶縁層
801aとを位置合わせして重ねる。
【0008】これを加圧することによって、半導体80
3を電気絶縁層801aに埋設するのであるが、このと
き、埋め込んだ半導体803の体積分に相当する電気絶
縁層801aの樹脂の流れが発生し、この樹脂流れの影
響で、同図(b)に示されるように、付近に存在するイ
ンナービア804に対して変形や破断などを引き起こし
てインナービアの抵抗値の増加や接続不良という問題が
発生するのである。
【0009】本発明は、上述のような点に鑑みてなされ
たものであって、信頼性が高く高密度実装可能な部品内
蔵モジュールおよびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題が解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の部品内蔵モジュールは、少なくとも樹脂を
主成分とする電気絶縁層と、前記電気絶縁層の内部及び
/または表面に存在する複数の配線層と、前記電気絶縁
層内部に埋め込まれた半導体及び/または回路部品と、
前記配線層間を相互に接続するビアとを備え、前記ビア
の位置から前記半導体及び/または回路部品が埋め込ま
れた位置までの間に、電気絶縁層内部への半導体及び/
または回路部品の埋め込みによる前記ビアへの影響を抑
制して該ビアを保護する保護体を有している。
【0011】本発明によれば、ビアの位置から半導体及
び/または回路部品が埋め込まれた位置までの間に設け
られた保護体によって、半導体及び/または回路部品の
埋設に伴って発生する樹脂の流れによる位置ずれや変形
という影響をビアが受けにくくなり、埋設する半導体及
び/または回路部品の近くに信頼性の高いビアを設ける
ことが可能となり、高信頼性で高密度実装可能な部品内
蔵モジュールを提供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の部品内
蔵モジュールは、少なくとも樹脂を主成分とする電気絶
縁層と、前記電気絶縁層の内部及び/または表面に存在
する複数の配線層と、前記電気絶縁層内部に埋め込まれ
た半導体及び/または回路部品と、前記配線層間を相互
に接続するビアとを備え、前記ビアの位置から前記半導
体及び/または回路部品が埋め込まれた位置までの間
に、電気絶縁層内部への半導体及び/または回路部品の
埋め込みによる前記ビアへの影響を抑制して該ビアを保
護する保護体を有しており、この保護体によって、半導
体及び/または回路部品の埋設に伴って発生する電気絶
縁層の樹脂の流れによる位置ずれや変形という影響をビ
アが受けにくくなり、埋設する半導体及び/または回路
部品の近くに信頼性の高いビアを設けることが可能とな
り、高信頼性で高密度実装可能な部品内蔵モジュールを
提供できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の部品内蔵モジュールであって、前記保護体が、絶縁体
からなるものであり、絶縁耐圧を高めることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の部品内蔵モジュールであって、前記保護体が、導電体
からなるものであり、この導電体からなる保護体を、ビ
アの周囲を電気絶縁層を介して同軸状に囲むように形成
してノイズの影響を低減することもできる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の部品内蔵モジュールであって、前記保護体が、磁性体
からなるものであり、シールド効果を高めることができ
る。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の部品内蔵モジュールであって、前記電気絶縁層の前記
樹脂は、熱硬化性樹脂であり、前記保護体は、無機絶縁
フィラーと熱硬化性樹脂との混合物からなり、前記保護
体の熱硬化性樹脂は、前記電気絶縁層の熱硬化性樹脂よ
り低温で硬化するものであり、無機絶縁フィラーを選択
することにより、保護体の熱伝導度、線膨張係数、誘電
率などの調整が可能となる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の部品内蔵モジュールであって、前記保
護体が、前記ビアの周囲を囲んで形成されるものであ
り、任意の方向の樹脂流れから前記ビアを保護すること
ができる。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の部品内蔵モジュールであって、前記保
護体が、前記半導体及び/または回路部品の周囲に形成
されるものであり、保護体が埋設による樹脂流れの方向
を制御することにより、埋設する半導体及び/または回
路部品の近くに信頼性の高いビアを設けることが可能と
なり、高信頼性で高密度実装可能な部品内蔵モジュール
を提供できる。
【0019】本発明の請求項8に記載の部品内蔵モジュ
ールの製造方法は、配線層間を相互に接続するビアを有
する電気絶縁層の内部に、半導体及び/または回路部品
が埋設された部品内蔵モジュールの製造方法であって、
少なくとも樹脂を主成分とする未硬化状態の電気絶縁層
に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電体を充填
する工程と、前記電気絶縁層上に配線層を形成する工程
と、前記貫通孔の位置から前記半導体及び/または回路
部品が埋設される位置までの間に、電気絶縁層内部への
半導体及び/または回路部品の埋設による前記ビアへの
影響を抑制して該ビアを保護する保護体を形成する工程
と、前記半導体及び/または回路部品を前記電気絶縁層
に埋設する工程と、前記電気絶縁層を硬化させる工程と
を含むものであり、半導体及び/または回路部品を電気
絶縁層に埋設する際の該電気絶縁層の樹脂流れによるビ
アへの影響を保護体によって低減することができ、これ
によって、半導体及び/または回路部品の埋設に伴って
発生する電気絶縁層の樹脂の流れによるビアの位置ずれ
や変形などが生じにくくなり、埋設する半導体及び/ま
たは回路部品の近くに信頼性の高いビアを設けることが
可能となり、高信頼性で高密度実装可能な部品内蔵モジ
ュールを容易に製造できる。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の部品内蔵モジュールの製造方法であって、前記保護体
を形成する工程が、未硬化状態の前記電気絶縁層に該電
気絶縁層よりも硬質の保護体を埋設する工程を含むもの
であり、硬質の保護体を、未硬化状態の電気絶縁層に容
易に埋設することができる。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の部品内蔵モジュールの製造方法であって、前記保護
体を形成する工程が、前記貫通孔を形成する工程よりも
前に行われるものであり、硬質の保護体を未硬化状態の
電気絶縁層に埋設する際の影響が、その後に形成される
貫通孔に及ぶことがない。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項8に記
載の部品内蔵モジュールの製造方法であって、前記保護
体を形成する工程が、未硬化状態の前記電気絶縁層に空
隙を設ける工程と、前記空隙にペースト状の前記保護体
を充填する工程とを含むものであり、保護体を任意の形
状や大きさで形成することができる。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の部品内蔵モジュールの製造方法であって、前記保
護体を形成する工程が、前記ペースト状の保護体を、前
記電気絶縁層より低温で硬化させる工程を含むものであ
り、電気絶縁層よりも先に低温で保護体を硬化させてお
くことにより、半導体及び/または回路部品を電気絶縁
層に埋設することによって発生する電気絶縁層の樹脂の
流れからビアを保護することができる。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項11に
記載の部品内蔵モジュールの製造方法であって、前記保
護体を形成する工程が、前記ペースト状の保護体を、光
硬化させる工程を含むものであり、電気絶縁層よりも先
に保護体を光硬化させておくことにより、半導体及び/
または回路部品を電気絶縁層に埋設することによって発
生する電気絶縁層の樹脂の流れからビアを保護すること
ができる。
【0025】本発明の請求項14に記載の部品内蔵モジ
ュールの製造方法は、配線層間を相互に接続するビアを
有する電気絶縁層の内部に、半導体及び/または回路部
品が埋設された部品内蔵モジュールの製造方法であっ
て、少なくとも樹脂を主成分とする未硬化状態の電気絶
縁層に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に導電体を
充填する工程と、前記電気絶縁層上に配線層を形成する
工程と、前記貫通孔の位置から前記半導体及び/または
回路部品が埋設される位置までの間に、空隙を形成する
工程と、前記半導体及び/または回路部品を前記電気絶
縁層に埋設する工程と、前記電気絶縁層を硬化させる工
程とを含むものであり、半導体及び/または回路部品を
電気絶縁層に埋設することにより発生する電気絶縁層の
樹脂の流れを前記空隙で吸収でき、樹脂の流れを緩和で
きる。これにより、ビアに対する位置ずれや変形という
影響が低減し、埋設する半導体及び/または回路部品の
近くに信頼性の高いビアを設けることが可能となり、高
信頼性で高密度実装可能な部品内蔵モジュールを提供で
きる。
【0026】請求項15に記載の発明は、請求項8〜1
4のいずれかに記載の部品内蔵モジュールの製造方法で
あって、前記半導体及び/または回路部品を前記電気絶
縁層に埋設する工程と、前記電気絶縁層を硬化させる工
程とを同時に行うものであり、本発明の部品内蔵モジュ
ールを少ない工程で製造することができる。
【0027】以下、本発明の実施の形態を、図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は本実施の形態にお
ける部品内蔵モジュールの断面図である。部品内蔵モジ
ュールは、電気絶縁層101と、配線層を構成する配線
パターン102と、半導体103と、ビアペースト10
4と、保護体105とを有している。
【0029】電気絶縁層101は、少なくとも樹脂を主
成分とするものであり、例えば、絶縁性樹脂、フィラー
と絶縁性樹脂との混合物等を用いることができる。電気
絶縁層101として、フィラーと絶縁性樹脂との混合物
を用いた場合、フィラー及び絶縁性樹脂を選択すること
によって、電気絶縁層101の線膨張係数、熱伝導度、
誘電率などを容易に制御することができる。
【0030】例えば、フィラーとしてアルミナ、マグネ
シア、窒化ホウ素、窒化アルミ、窒化珪素、テフロン
(登録商標)、シリカなどを用いることができる。アル
ミナ、窒化ホウ素、窒化アルミを用いることにより、従
来のガラス−エポキシ基板より熱伝導度の高い基板が製
作可能となり、半導体103の発熱を効果的に放熱させ
ることができる。また、アルミナはコストが安いという
利点もある。シリカを用いた場合、電気絶縁層101の
線膨張係数がシリコン半導体により近くなり、温度変化
によるクラックの発生等を防止することができるため、
半導体を直接実装するフリップチップ実装時に好まし
い。また、誘電率が低い電気絶縁層が得られ、比重も軽
いため、携帯電話などの高周波用基板として好ましい。
窒化珪素やテフロンを用いても誘電率の低い電気絶縁層
を形成できる。また、窒化ホウ素を用いることにより線
膨張係数を低減できる。
【0031】絶縁性樹脂としては、熱硬化性樹脂や光硬
化性樹脂を用いることができ、耐熱性の高いエポキシ樹
脂やフェノール樹脂、シアネート樹脂を用いることによ
り、電気絶縁層101の耐熱性をあげることができる。
また、誘電正接の低いフッ素樹脂、PTFE樹脂、PP
O樹脂、PPE樹脂を含むもしくはそれらの樹脂を変性
させた樹脂を用いることにより、電気絶縁層101の高
周波特性が向上する。
【0032】さらに分散剤、着色剤、カップリング剤ま
たは離型剤を含んでいてもよい。分散剤によって、絶縁
性樹脂中のフィラーを均一性よく分散させることができ
る。着色剤によって、電気絶縁層を着色することができ
るため、部品内蔵モジュールの放熱性をよくすることが
できる。カップリング剤によって、絶縁性樹脂とフィラ
ーとの接着強度を高くすることができるため、電気絶縁
層101の電気絶縁性を向上できる。離型剤によって、
金型と混合物との離型性を向上できるため、生産性を向
上できる。
【0033】配線パターン102は、電気伝導性を有す
る物質からなり、例えば、金属箔や導電性樹脂組成物、
金属板を加工したリードフレームを用いることができ
る。金属箔やリードフレームを用いることにより、エッ
チング等により微細な配線パターンの作成が容易とな
る。また、金属箔においては、離型フィルムを用いた転
写等による配線パターンの形成も可能となる。特に銅箔
は値段も安く、電気伝導性も高いため好ましい。
【0034】また、離型フィルム上に配線パターンを形
成することにより、配線パターンが取り扱いやすくな
る。また、導電性樹脂組成物を用いることにより、スク
リーン印刷等による、配線パターンの製作が可能とな
る。また導電性樹脂組成物を用いる場合、金、銀、銅、
ニッケル等の金属粉やカ−ボン粉を用いることにより、
低い電気抵抗の配線パターンが可能となる。
【0035】また、樹脂としてエポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂およびシアネート樹脂から選ばれる少なくとも一
つの熱硬化性樹脂を含むことにより、耐熱性の向上が図
れる。リードフレームを用いることにより、電気抵抗の
低い、厚みのある金属を使用できる。また、エッチング
による微細パターン化や打ち抜き加工等の簡易な製造法
が使える。リードフレームは、それぞれの配線パターン
をリードフレームの外周部で接続しておくことにより、
複数のパターンを一体に取り扱うことができる。また、
これらの配線パターン102は表面にメッキ処理をする
事により、耐食性や電気伝導性を向上させることができ
る。また、配線パターン102の電気絶縁層101との
接触面を粗化することで、電気絶縁層101との接着性
を向上させることができる。
【0036】半導体103は、例えば、トランジスタ、
IC、LSIなどの半導体素子が用いられる。半導体素
子は、半導体ベアーチップであってもよい。また、半導
体素子は封止樹脂を用いて、半導体素子もしくは、半導
体素子と配線パターン102との接続部の少なくとも一
部を封止しても良い。配線パターン102と半導体10
3との接続には、たとえばフリップチップボンディング
として、導電性接着剤、異方性導電フィルム(ACF)
が用いられる。また、バンプ106を形成して接続して
もよい。また、電気絶縁層101によって半導体103
を外気から遮断することができるため、湿度による信頼
性低下を防止することができる。また、電気絶縁層10
1の材料として、フィラーと絶縁性樹脂との混合物を用
いると、セラミック基板と異なり、高温で焼成する必要
がなく、半導体103を内蔵することが容易である。
【0037】導電性ペースト104は、配線パターン1
02間を接続する機能を有する導電性粉末と樹脂との混
合物である。例えば、金、銀、銅、ニッケル等の金属粉
やカ−ボン粉と熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂の混合物を
用いることができる。金属粉としては、金、銀、銅また
はニッケルなどを用いることができる。金、銀、銅また
はニッケルは導電性が高いため好ましく、銅は導電性が
高くマイグレーションも少ないため特に好ましい。銅を
銀で被覆した金属粉を用いても、マイグレーションの少
なさと導電性の高さの両方の特性を満たすことができ
る。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂またはシアネート樹脂を用いることができ
る。エポキシ樹脂は、耐熱性が高いため特に好ましい。
また、光硬化性の樹脂も用いることができる。
【0038】保護体105は、ビアペースト104が充
填されたビアの位置から半導体103が埋め込まれた位
置までの間に設けられるものであって、後述のように、
半導体103の埋設に伴って発生する電気絶縁層101
の樹脂の流れからビアを保護して位置ずれや変形などを
防止するものである。この保護体105の形状や大きさ
は、埋設する半導体103の大きさあるいはビアと半導
体103との距離などの種々の条件に応じて、適宜選択
することができる。
【0039】この保護体105は、例えば、電気絶縁層
101と同様の樹脂を用いることができる。樹脂を用い
ることにより、保護体105を任意の形状や大きさで形
成できる。また、未硬化の電気絶縁層よりも硬質の固体
の材料を用いてもよい。この固体の材料としては、例え
ば、セラミックなどを用いることができる。セラミック
を用いることにより、絶縁性が高く、強度のある保護体
105を形成できる。
【0040】なお、本実施の形態においては、半導体1
03を内蔵したが回路部品であってもよく、また、両者
を内蔵したものであってもよい。
【0041】(実施の形態2)図2は、本発明の一つの
実施の形態に係る部品内蔵モジュールの製造方法の工程
を示す断面図である。
【0042】この実施の形態の製造方法では、まず図2
(a)に示すように、未硬化状態の電気絶縁層201a
を作製する。電気絶縁層201aの作製方法の一例は、
以下のとおりである。部品内蔵モジュールは基板形状を
しており、電気絶縁層201aとしては、絶縁性樹脂
や、フィラーと絶縁性樹脂との混合物を用いることがで
きる。最初にフィラーと絶縁性樹脂とを混合し、攪拌す
ることによって、電気絶縁層201aを形成できる。シ
ート形状に成形する方法としては、例えば、ドクターブ
レード法等によって、フイルム上に絶縁性樹脂混合物の
層を作製する方法を用いることができる。電気絶縁層2
01aは、硬化温度以下で乾燥させることによって、粘
着性を低下させることができる。この熱処理によって、
板状の電気絶縁層の粘着性が失われるため、フイルムと
の剥離が容易になる。未硬化状態(Bステージ)にする
ことにより、取扱いが容易となる。
【0043】次に、板状の電気絶縁層201aに貫通ま
たは非貫通空隙207を形成する。電気絶縁層201a
に形成する空隙207は、例えば、パンチング加工やド
リル加工、レーザー加工によって形成することができ
る。
【0044】次に図2(b)に示すように、空隙207
に電気絶縁層201aの熱硬化性樹脂より低温で硬化す
るペースト状の保護体202を充填する。熱硬化性樹脂
より低温で硬化する熱硬化性樹脂を主成分とするペース
ト状の保護体202は、印刷や注入による方法を用いて
充填することができる。
【0045】次に図2(c)に示すように、電気絶縁層
201aにビアを形成する為の貫通孔208を作製す
る。電気絶縁層201aに形成する貫通孔208は、例
えば、パンチング加工やドリル加工、レーザー加工によ
って形成することができる。
【0046】次に図2(d)に示すように、貫通孔20
8にビアペースト(導電性ペースト)204を充填す
る。ビアペースト204の充填には、印刷や注入による
方法を用いることができる。特に印刷の場合、配線パタ
ーンの形成も行うことができる。ビアペースト204を
用いることで、複数層の配線パターン間の接続が可能と
なる。
【0047】次に図2(e)に示すように、キャリア2
05上に配線層となる配線パターン206を形成する。
配線パターン206は、エッチング、印刷等の方法を用
いて形成することができる。特にエッチングを用いる場
合は、フォトリソ工法など微細な配線パターンの形成法
を利用できる。キャリア205としては、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサ
ルファイト)のような樹脂フィルムの他、銅箔、アルミ
箔のような金属箔等を用いることができる。キャリア2
05を用いることにより、配線パターン206の取り扱
いが容易となる。また、配線パターン206とキャリア
205との間に、配線パターン206をはがしやすくす
るための剥離層を設けても良い。また、半導体203を
配線パターン206上に実装する。半導体203として
は、例えば、トランジスタ、IC、LSI、などの半導
体を用いることができる。また、半導体はベアーチップ
であってもよい。
【0048】次に図2(f)に示すように、形成した配
線パターン206と電気絶縁層201aとを位置合わせ
して重ねる。これを加圧することによって、半導体20
3を電気絶縁層201aに埋設し、配線パターン206
を電気絶縁層201aに転写することができる。
【0049】このとき、加圧前に絶縁層201aの樹脂
が硬化しない程度に加熱してペースト状の保護体202
を硬化させておくことで、硬化した保護体202が半導
体の埋設によって発生する樹脂流れに対する障壁層とし
て樹脂の流れる方向を制御でき、ビア部分における樹脂
流れを低減してビアを保護することが可能となり、部品
埋め込みを行っても高いビア信頼性を確保することがで
きる。
【0050】次に図2(g)に示すように、加圧後の加
熱をすることによって、電気絶縁層中の熱硬化性樹脂を
硬化させ、半導体を埋設した板状の硬化した電気絶縁層
201bを形成できる。加熱は熱硬化性樹脂が硬化する
温度以上で行う。電気絶縁層201aの硬化後にキャリ
ア205を取り去ることによって、電気絶縁層201b
に配線パターン206を転写することができる。
【0051】上記方法により、実施の形態1で説明した
部品内蔵モジュールが作製できる。なお、本実施の形態
においては、転写による配線パターンの形成を例として
説明したが、配線パターンの形成方法を限定するもので
はない。
【0052】なお、本実施の形態においては、半導体2
03を内蔵したが回路部品であってもよく、また、両者
を内蔵したものであってもよい。なお、本実施の形態に
おいて電気絶縁層210aとペースト状の保護体202
は、硬化温度の違いを利用したをもの例として示した
が、たとえば、光硬化等の別の硬化手段を用いて、ペー
スト状の保護体202だけを先に硬化させても良い。
【0053】(実施の形態3)図3は、本発明の他の実
施の形態に係る部品内蔵モジュールの製造方法の工程を
示す断面図であり、基本的に上述の実施の形態2と同様
であり、特に説明のない限り上述の実施の形態2と同様
である。
【0054】この実施の形態では、最初に図3(a)に
示すように板状の未硬化の電気絶縁層301aと固体状
の保護体302とを位置合わせして加圧することで、図
3(b)に示すように、電気絶縁層301a内に、保護
体302を埋設する。保護体302としては、例えば、
硬化済みの樹脂片やセラミック片などを用いることがで
きる。
【0055】図3(c)〜(e)は、図2の(c)〜
(e)と固体の保護体302が内蔵されている以外は同
様の工程である。
【0056】次に図3(f)に示すように、形成した配
線パターン306と電気絶縁層301aとを位置合わせ
して重ねる。これを加圧することによって、半導体30
3を電気絶縁層301aに埋設し、配線パターン306
を電気絶縁層301aに転写することができる。このと
き、埋設した保護体302によって、半導体303の埋
設による樹脂流れに対して樹脂の流れる方向を制御でき
る。これにより、ビアペースト304における樹脂流れ
を低減してビアを保護することが可能となり、部品埋め
込みを行っても高いビア信頼性を確保することができ
る。
【0057】次に図3(g)に示すように、加圧後の加
熱をすることによって、電気絶縁層中の熱硬化性樹脂を
硬化させ、半導体303を埋設した板状の硬化した電気
絶縁層301bを形成できる。加熱は熱硬化性樹脂が硬
化する温度以上で行う。電気絶縁層301bの硬化後に
キャリア305を取り去ることによって、電気絶縁層3
01bに配線パターン306を形成できる。
【0058】これにより、実施の形態1で説明した部品
内蔵モジュールが作製できる。なお、本実施の形態にお
いては、転写による配線パターンの形成を例として説明
したが、配線パターンの形成方法を限定するものではな
い。
【0059】なお、本実施の形態においては、半導体3
03を内蔵したが回路部品であってもよく、また、両者
を内蔵したものであってもよい。
【0060】(実施の形態4)図4は、本発明のさらに
他の実施の形態に係る部品内蔵モジュールの製造方法の
工程を示す断面図であり、基本的に上述の実施の形態2
と同様であり、特に説明のない限り上述の実施の形態2
と同様である。
【0061】この実施の形態では、まず図4(a)に示
すように、板状の未硬化の電気絶縁層401aに空隙4
02を形成する。電気絶縁層401aに形成する空隙4
02は、例えば、パンチング加工やドリル加工、レーザ
ー加工によって形成することができる。
【0062】図4(b)〜(d)は、図2の(c)〜
(e)と対応しており、空隙402の形成以外は同様の
工程である。
【0063】次に図4(e)に示すように、形成した配
線パターン406と電気絶縁層401aとを位置合わせ
して重ねる。これを加圧することによって、半導体40
3を電気絶縁層401aに埋設し、配線パターン406
を電気絶縁層401aに転写することができる。半導体
403の埋設に伴って樹脂流れが発生するが、予め設け
ておいた空隙402によって緩和されるので、ビアペー
スト404における樹脂流れを低減してビアを保護する
ことが可能となり、部品埋め込みを行っても高いビア信
頼性を確保することができる。
【0064】次に図4(f)に示すように、加圧後の加
熱をすることによって、電気絶縁層中の熱硬化性樹脂を
硬化させ、半導体を埋設した板状の硬化した電気絶縁層
401bを形成できる。加熱は熱硬化性樹脂が硬化する
温度以上で行う。電気絶縁層の硬化後にキャリア405
を取り去ることによって、電気絶縁層401bに配線パ
ターン406を転写し、実施の形態1で説明した部品内
蔵モジュールが作製できる。
【0065】なお、本実施の形態においては、転写によ
る配線パターンの形成を例として説明したが、配線パタ
ーンの形成方法を限定するものではない。
【0066】なお、本実施の形態においては半導体40
3を内蔵したが回路部品であってもよく、また、両者を
内蔵したものであってもよい。
【0067】なお、本実施の形態においては空隙402
が樹脂流れによって埋まっているが、空隙402が残っ
ていてもよい。
【0068】また、空隙402の形状や大きさは、埋設
する半導体403の大きさあるいはビアと半導体403
との距離などの種々の条件に応じて、適宜選択すること
ができる。
【0069】(実施の形態5)図5は、本発明の他の実
施の形態に係る部品内蔵モジュールの製造方法の工程を
示す平面方向から見た断面図であり、基本的に上述の実
施の形態2あるいは3と同様であり、特に説明のない限
り上述の実施の形態2あるいは3と同様である。
【0070】この実施の形態では、まず図5(a)に示
すように、未硬化状態の電気絶縁層501aに形成した
貫通孔に、実施の形態2と同様の工程でペースト状の保
護体502を充填、または、実施の形態3と同様の工程
で固体状の保護体502を埋設する。
【0071】次に図5(b)に示すように保護体502
の内部に貫通孔を形成し、ビアペースト504を充填す
る。貫通孔の形成に関しては実施の形態2,3と同様で
ある。
【0072】次に図5(c)に示すように電気絶縁層5
01aに半導体503及び/または回路部品505の埋
設を行う。このとき、半導体503及び/または回路部
品505の埋設によって樹脂流れが発生するが、保護体
502が、ビア周囲のあらゆる方向からの樹脂流れから
障壁としてビアを保護する。ペースト状の未硬化の保護
体の充填により保護体502が形成されている場合は、
実施の形態2同様に埋め込み前にペースト状の保護体5
02のみを硬化させておく。
【0073】次に図5(d)に示すように、加圧後の加
熱をすることによって、電気絶縁層中の熱硬化性樹脂を
硬化させ、半導体503及び/または回路部品505を
埋設した板状の硬化した電気絶縁層501bを形成でき
る。加熱は熱硬化性樹脂が硬化する温度以上で行う。電
気絶縁層を硬化させてビアの接続信頼性の高い部品内蔵
モジュールが作製できる。
【0074】なお、本実施の形態においては、円柱状の
保護体502に貫通孔を形成してビアペースト504を
充填したけれども、保護体の形状は、円柱状に限るもの
ではなく、例えば、図5に対応する図6に示されるよう
に、電気絶縁層501aに円筒状の保護体502を形成
し、この保護体502で囲まれた電気絶縁層501aの
円柱状の部分に貫通孔を形成してビアペースト504を
充填することにより、円柱状のビアペースト504を中
心に、電気絶縁層501b、保護体502が円筒状に配
置されるようにしてもよい。
【0075】(実施の形態6)図7は、本発明の他の実
施の形態に係る部品内蔵モジュールの製造方法の工程を
示す平面方向から見た断面図であり、基本的に上述の実
施の形態2あるいは3と同様であり、特に説明のない限
り上述の実施の形態2あるいは3と同様である。
【0076】この実施の形態では、まず図7(a)に示
すように、未硬化状態の電気絶縁層601aの半導体6
03内蔵位置の周囲に、実施の形態2と同様の工程でペ
ースト状の保護体602を充填、または、実施の形態3
と同様の工程で固体状の保護体602を埋設する。
【0077】次に図7(b)に示すように貫通孔を形成
し、ビアペースト604を充填する。貫通孔の形成に関
しては実施の形態2,3と同様である。
【0078】次に図7(c)に示すように電気絶縁層6
01aに半導体503及び/または回路部品605の埋
設を行う。このとき、半導体603及び/または回路部
品605の埋設によって樹脂流れが発生するが、保護体
602によって、樹脂の流れが制御され、ビアを保護す
る。ペースト状の未硬化の保護体の充填により保護体6
02が形成されている場合は、実施の形態2同様に埋め
込み前にペースト状の保護体602のみを硬化させてお
く。
【0079】次に図7(d)に示すように、加圧後の加
熱をすることによって、電気絶縁層中の熱硬化性樹脂を
硬化させ、半導体を埋設した板状の硬化した電気絶縁層
601bを形成できる。加熱は熱硬化性樹脂が硬化する
温度以上で行う。電気絶縁層を硬化させてビアの接続信
頼性の高い部品内蔵モジュールが作製できる。
【0080】(実施の形態7)図8は、本発明のさらに
他の実施の形態に係る部品内蔵モジュールの製造方法の
工程を示す断面図であり、基本的に上述の実施の形態2
と同様であり、特に説明のない限り上述の実施の形態2
と同様である。
【0081】この実施の形態の製造方法では、まず図8
(a)に示すように、未硬化状態の電気絶縁層701a
に貫通孔707を形成する。
【0082】次に図8(b)に示すように、貫通孔70
7にゴム特性を有する樹脂からなるペースト状の保護体
702を充填する。このゴム特性を有する樹脂として
は、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコ
ート828 油化シェルエポキシ製)と、ダイマー酸を
グリシジルエステル化したエポキシ樹脂(YD−171
東都化成製)と、硬化材としてアミンアダクト硬化材
(MY−24 味の素製)とを、1:3:1の成分比で
混合したものが挙げられる。
【0083】次に図8(c)に示すように、電気絶縁層
701aにビアを形成する為の貫通孔708を作製し、
図8(d)に示すように、貫通孔708にビアペースト
704を充填する。
【0084】次に図8(e)に示すように、キャリア7
05上に配線パターン706を形成する。また、半導体
703を配線パターン706上に実装する。
【0085】次に図8(f)に示すように、形成した配
線パターン706と電気絶縁層701aとを位置合わせ
して重ねる。これを加圧することによって、半導体70
3を電気絶縁層701aに埋設し、配線パターン706
を電気絶縁層701aに転写することができる。
【0086】このとき、加圧前に電気絶縁層701aの
樹脂が硬化しない程度に加熱してペースト状の保護体7
02を硬化させておくことで、硬化した保護体702が
ゴム弾性を呈し、半導体の埋設によって発生する樹脂流
れに対するビア部分における応力を緩和して樹脂流れの
影響を低減することが可能となり、部品埋め込みを行っ
ても高いビア信頼性を確保することができる。
【0087】次に図8(g)に示すように、加圧後の加
熱をすることによって、電気絶縁層中の熱硬化性樹脂を
硬化させ、半導体を埋設した板状の硬化した電気絶縁層
701bを形成できる。加熱は熱硬化性樹脂が硬化する
温度以上で行う。電気絶縁層701aの硬化後にキャリ
ア705を取り去ることによって、電気絶縁層701b
に配線パターン706を転写することができる。
【0088】なお、本発明は、上述の各実施の形態を適
宜組み合わせてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ビアの位
置から半導体及び/または回路部品が埋め込まれた位置
までの間に設けられた保護体によって、半導体及び/ま
たは回路部品の埋設に伴って発生する電気絶縁層の樹脂
の流れによる位置ずれや変形という影響をビアが受けに
くくなり、埋設する半導体及び/または回路部品の近く
に信頼性の高いビアを設けることが可能となり、高信頼
性で高密度実装可能な部品内蔵モジュールを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における部品内蔵モジュ
ールの断面図
【図2】本発明の実施の形態2における部品内蔵モジュ
ールの製造工程の断面図
【図3】本発明の実施の形態3における部品内蔵モジュ
ールの製造工程の断面図
【図4】本発明の実施の形態4における部品内蔵モジュ
ールの製造工程の断面図
【図5】本発明の実施の形態5における部品内蔵モジュ
ールの製造工程の平面方向の断面図
【図6】本発明の実施の形態5の他の例を示す図5に対
応する断面図
【図7】本発明の実施の形態6における部品内蔵モジュ
ールの製造工程の平面方向の断面図
【図8】本発明の実施の形態7における部品内蔵モジュ
ールの製造工程の断面図
【図9】従来例の部品内蔵モジュールの製造工程の断面
【符号の説明】
101、201b、301b、401b、501b、6
01b、701b、801b 硬化済の電気絶縁層 201a、301a、401a、501a、601a、
701a、801a 未硬化の電気絶縁層 102、206、306、406、706、802 配
線パターン 103、203、303、403、503、603、7
03、803 半導体 104、204、304、404、504、604、7
04、804 ビアペースト 105、202、302、502、602、702 保
護体 205、305、405、705、805 キャリア 207、307、402 空隙 208、307、407 貫通孔 605 回路部品 106 バンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 25/18 H01L 25/04 Z H05K 1/02 (72)発明者 菅谷 康博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小松 慎五 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中谷 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E338 AA02 AA03 AA16 BB80 EE28 5E346 AA02 AA12 AA43 CC02 CC09 CC13 CC32 DD02 DD03 DD12 DD32 DD33 DD34 EE32 EE33 FF18 GG15 GG19 GG28 HH11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂を主成分とする電気絶縁
    層と、前記電気絶縁層の内部及び/または表面に存在す
    る複数の配線層と、前記電気絶縁層内部に埋め込まれた
    半導体及び/または回路部品と、前記配線層間を相互に
    接続するビアとを備え、 前記ビアの位置から前記半導体及び/または回路部品が
    埋め込まれた位置までの間に、電気絶縁層内部への半導
    体及び/または回路部品の埋め込みによる前記ビアへの
    影響を抑制して該ビアを保護する保護体を有することを
    特徴とする部品内蔵モジュール。
  2. 【請求項2】 前記保護体が、絶縁体からなる請求項1
    記載の部品内蔵モジュール。
  3. 【請求項3】 前記保護体が、導電体からなる請求項1
    記載の部品内蔵モジュール。
  4. 【請求項4】 前記保護体が、磁性体からなる請求項1
    記載の部品内蔵モジュール。
  5. 【請求項5】 前記電気絶縁層の前記樹脂は、熱硬化性
    樹脂であり、前記保護体は、無機絶縁フィラーと熱硬化
    性樹脂との混合物からなり、前記保護体の熱硬化性樹脂
    は、前記電気絶縁層の熱硬化性樹脂より低温で硬化する
    ものである請求項1記載の部品内蔵モジュール。
  6. 【請求項6】 前記保護体が、前記ビアの周囲を囲んで
    形成される請求項1〜5のいずれかに記載の部品内蔵モ
    ジュール。
  7. 【請求項7】 前記保護体が、前記半導体及び/または
    回路部品の周囲に形成される請求項1〜5のいずれかに
    記載の部品内蔵モジュール。
  8. 【請求項8】 配線層間を相互に接続するビアを有する
    電気絶縁層の内部に、半導体及び/または回路部品が埋
    設された部品内蔵モジュールの製造方法であって、 少なくとも樹脂を主成分とする未硬化状態の電気絶縁層
    に貫通孔を形成する工程と、 前記貫通孔に導電体を充填する工程と、 前記電気絶縁層上に配線層を形成する工程と、 前記貫通孔の位置から前記半導体及び/または回路部品
    が埋設される位置までの間に、電気絶縁層内部への半導
    体及び/または回路部品の埋設による前記ビアへの影響
    を抑制して該ビアを保護する保護体を形成する工程と、 前記半導体及び/または回路部品を前記電気絶縁層に埋
    設する工程と、 前記電気絶縁層を硬化させる工程と、を含むことを特徴
    とする部品内蔵モジュールの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記保護体を形成する工程が、未硬化状
    態の前記電気絶縁層に該電気絶縁層よりも硬質の保護体
    を埋設する工程を含む請求項8記載の部品内蔵モジュー
    ルの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記保護体を形成する工程が、前記貫
    通孔を形成する工程よりも前に行われる請求項9記載の
    部品内蔵モジュールの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記保護体を形成する工程が、未硬化
    状態の前記電気絶縁層に空隙を設ける工程と、前記空隙
    にペースト状の前記保護体を充填する工程とを含む請求
    項8記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記保護体を形成する工程が、前記ペ
    ースト状の保護体を、前記電気絶縁層より低温で硬化さ
    せる工程を含む請求項11記載の部品内蔵モジュールの
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記保護体を形成する工程が、前記ペ
    ースト状の保護体を、光硬化させる工程を含む請求項1
    1記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
  14. 【請求項14】 配線層間を相互に接続するビアを有す
    る電気絶縁層の内部に、半導体及び/または回路部品が
    埋設された部品内蔵モジュールの製造方法であって、 少なくとも樹脂を主成分とする未硬化状態の電気絶縁層
    に貫通孔を形成する工程と、 前記貫通孔に導電体を充填する工程と、 前記電気絶縁層上に配線層を形成する工程と、 前記貫通孔の位置から前記半導体及び/または回路部品
    が埋設される位置までの間に、空隙を形成する工程と、 前記半導体及び/または回路部品を前記電気絶縁層に埋
    設する工程と、 前記電気絶縁層を硬化させる工程と、を含むことを特徴
    とする部品内蔵モジュールの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記半導体及び/または回路部品を前
    記電気絶縁層に埋設する工程と、前記電気絶縁層を硬化
    させる工程とを同時に行う請求項8〜14のいずれかに
    記載の部品内蔵モジュールの製造方法。
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