JP2003078013A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JP2003078013A JP2003078013A JP2001269192A JP2001269192A JP2003078013A JP 2003078013 A JP2003078013 A JP 2003078013A JP 2001269192 A JP2001269192 A JP 2001269192A JP 2001269192 A JP2001269192 A JP 2001269192A JP 2003078013 A JP2003078013 A JP 2003078013A
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- JP
- Japan
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- fuse
- film
- trimming
- heater resistor
- polycrystalline silicon
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フューズの溶断を容易にし、信頼性の高いト
リミングを可能にした半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して
導電性膜から形成されたヒータ抵抗部27と、このヒー
タ抵抗部27上に第2の絶縁膜を介してヒータ抵抗部2
7とは電気的に分離して形成された導電性膜からなるフ
ューズ部Fとにより構成されたトリミング素子22を有
して成る。
リミングを可能にした半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して
導電性膜から形成されたヒータ抵抗部27と、このヒー
タ抵抗部27上に第2の絶縁膜を介してヒータ抵抗部2
7とは電気的に分離して形成された導電性膜からなるフ
ューズ部Fとにより構成されたトリミング素子22を有
して成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特にその所要素子のトリミングに供されるトリミン
グ素子の構造に関する。
し、特にその所要素子のトリミングに供されるトリミン
グ素子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(IC)の高精度化技術
として、レーザカット、アルミニウム(Al)膜や多結
晶シリコン膜によるフューズ、ツェナザップ、ダイオー
ド等を用いたトリミング技術が知られている。フューズ
によるトリミングは、トランジスタ、抵抗等ICに搭載
される素子を形成する工程の兼用でフューズが同時形成
できること、現有の素子測定装置でフューズの溶断が可
能であること等から有用なトリミング技術として採用さ
れている。
として、レーザカット、アルミニウム(Al)膜や多結
晶シリコン膜によるフューズ、ツェナザップ、ダイオー
ド等を用いたトリミング技術が知られている。フューズ
によるトリミングは、トランジスタ、抵抗等ICに搭載
される素子を形成する工程の兼用でフューズが同時形成
できること、現有の素子測定装置でフューズの溶断が可
能であること等から有用なトリミング技術として採用さ
れている。
【0003】図5〜図7は、多結晶シリコン膜で形成し
たフューズによる簡単な抵抗トリミング方法の一例を示
す。図5は半導体装置、いわゆる半導体集積回路に搭載
されている抵抗素子Rに対してトリミング用のフューズ
f〔f1 、f2 〕を接続したトリミング回路である。抵
抗素子Rは、主抵抗部r1 とトリミングに供される複
数、この例では2つの調整用抵抗部r2 、r3 とからな
り、例えば多結晶シリコン膜で形成される。各調整用抵
抗部r2 、r3 に並列に多結晶シリコンで形成されたフ
ューズf1 、f2 が接続され、各フューズf1 、f2 の
両端に対応してトリミング用パッド3、4及び5が接続
される。なお、主抵抗部r1 の他端は半導体集積回路に
おける他の素子、例えばトランジスタ等の素子に接続さ
れる。
たフューズによる簡単な抵抗トリミング方法の一例を示
す。図5は半導体装置、いわゆる半導体集積回路に搭載
されている抵抗素子Rに対してトリミング用のフューズ
f〔f1 、f2 〕を接続したトリミング回路である。抵
抗素子Rは、主抵抗部r1 とトリミングに供される複
数、この例では2つの調整用抵抗部r2 、r3 とからな
り、例えば多結晶シリコン膜で形成される。各調整用抵
抗部r2 、r3 に並列に多結晶シリコンで形成されたフ
ューズf1 、f2 が接続され、各フューズf1 、f2 の
両端に対応してトリミング用パッド3、4及び5が接続
される。なお、主抵抗部r1 の他端は半導体集積回路に
おける他の素子、例えばトランジスタ等の素子に接続さ
れる。
【0004】フューズf〔f1 、f2 〕は、図6及び図
7に示すように、抵抗素子Rが形成された半導体基板1
1上に形成される。即ち、半導体基板11の一主面上に
例えば酸化シリコン膜12を介して所定の大きさにパタ
ーニングされたフューズ本体となる多結晶シリコン膜1
3が形成される。多結晶シリコン膜13は、中央部に幅
狭部(ポイント部)Zを有して形成される。この多結晶
シリコン膜13を被覆するように絶縁膜、例えば窒化シ
リコン(Si3 N4 )膜14が形成され、窒化シリコン
膜14に形成したコンタクト孔15を介して多結晶シリ
コン膜13の両端部に電極、例えばAl電極16、17
が接続される。このAl電極16及び17は、図5のフ
ューズf1 、f2 の各両端子に相当する。この様にし
て、多結晶シリコン膜によるフューズf1 、f2 が構成
される。
7に示すように、抵抗素子Rが形成された半導体基板1
1上に形成される。即ち、半導体基板11の一主面上に
例えば酸化シリコン膜12を介して所定の大きさにパタ
ーニングされたフューズ本体となる多結晶シリコン膜1
3が形成される。多結晶シリコン膜13は、中央部に幅
狭部(ポイント部)Zを有して形成される。この多結晶
シリコン膜13を被覆するように絶縁膜、例えば窒化シ
リコン(Si3 N4 )膜14が形成され、窒化シリコン
膜14に形成したコンタクト孔15を介して多結晶シリ
コン膜13の両端部に電極、例えばAl電極16、17
が接続される。このAl電極16及び17は、図5のフ
ューズf1 、f2 の各両端子に相当する。この様にし
て、多結晶シリコン膜によるフューズf1 、f2 が構成
される。
【0005】このフューズf1 ,f2 を用いて抵抗素子
Rのトリミングが行われる。トリミングを行う場合、例
えば抵抗R=r1 +r2 +r3 とするときには、トリミ
ングパッド3、4及び4、5を用いて所要の電極を印加
し、調整用抵抗部r1 、r2に夫々並列接続されたフュ
ーズf1 、f2 に電流を流して溶断する。溶断されたフ
ューズf1 、f2 は永久的にオープン状態になる。従っ
て、電流はフューズf 1 、f2 には流れなくなり、R=
r1 +r2 +r3 とすることができる。
Rのトリミングが行われる。トリミングを行う場合、例
えば抵抗R=r1 +r2 +r3 とするときには、トリミ
ングパッド3、4及び4、5を用いて所要の電極を印加
し、調整用抵抗部r1 、r2に夫々並列接続されたフュ
ーズf1 、f2 に電流を流して溶断する。溶断されたフ
ューズf1 、f2 は永久的にオープン状態になる。従っ
て、電流はフューズf 1 、f2 には流れなくなり、R=
r1 +r2 +r3 とすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6,図7
に示した従来のフューズf1 、f2 では、多結晶シリコ
ン膜13のパターニング工程における例えば露光条件等
で、パターニング後のポイント部Zの寸法がばらつく
と、溶断させるのに必要な印加電圧、電流がばらつき、
トリミング歩留りが悪くなるという問題があった。
に示した従来のフューズf1 、f2 では、多結晶シリコ
ン膜13のパターニング工程における例えば露光条件等
で、パターニング後のポイント部Zの寸法がばらつく
と、溶断させるのに必要な印加電圧、電流がばらつき、
トリミング歩留りが悪くなるという問題があった。
【0007】本発明は、上述の点に鑑み、フューズの溶
断を容易にし、信頼性の高いトリミングを可能にした半
導体装置を提供するものである。
断を容易にし、信頼性の高いトリミングを可能にした半
導体装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して導電性膜か
ら形成されたヒータ抵抗部と、このヒータ抵抗部上に第
2の絶縁膜を介してヒータ抵抗部とは電気的に分離して
形成された導電性膜からなるフューズ部とにより構成さ
れたトリミング素子を有して成る。
は、半導体基板上に、第1の絶縁膜を介して導電性膜か
ら形成されたヒータ抵抗部と、このヒータ抵抗部上に第
2の絶縁膜を介してヒータ抵抗部とは電気的に分離して
形成された導電性膜からなるフューズ部とにより構成さ
れたトリミング素子を有して成る。
【0009】本発明の半導体装置では、トリミング素子
がフューズ部の直下にヒータ抵抗部を設けた構成である
ので、トリミング時にヒータ抵抗部からの発熱を利用
し、この発熱とフューズ部での通電とが相俟ってフュー
ズ部が安定に且つ容易に溶断される。また、ヒータ抵抗
部からの発熱のみでフューズ部を容易に溶断することも
できる。
がフューズ部の直下にヒータ抵抗部を設けた構成である
ので、トリミング時にヒータ抵抗部からの発熱を利用
し、この発熱とフューズ部での通電とが相俟ってフュー
ズ部が安定に且つ容易に溶断される。また、ヒータ抵抗
部からの発熱のみでフューズ部を容易に溶断することも
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
施の形態を説明する。
【0011】図1は、本発明の半導体装置、いわゆる半
導体集積回路のトリミング回路の一実施の形態を示す。
本例では半導体集積回路に搭載されている抵抗素子のト
リミングに適用した場合である。図2〜図4は、本発明
に係るトリミング素子の一実施の形態を示す。
導体集積回路のトリミング回路の一実施の形態を示す。
本例では半導体集積回路に搭載されている抵抗素子のト
リミングに適用した場合である。図2〜図4は、本発明
に係るトリミング素子の一実施の形態を示す。
【0012】図1のトリミング回路21において、抵抗
素子Rは、主抵抗部r1 とトリミングに供される複数、
本例では前述と同様に2つの調整用抵抗部r2 、r3 と
からなり、多結晶シリコン膜で形成される。各調整用抵
抗部r2 、r3 には、これらに並列に後述するフューズ
部F〔F1 、F2 〕とヒータ抵抗部からなる本発明のト
リミング素子22〔221 、222 〕が接続され、各フ
ューズ部F1 、F2 の両端に対応してトリミング用パッ
ド23、24及び25が接続される。なお、主抵抗部r
1 の他端は半導体集積回路における他の素子、例えばト
ランジスタ等の素子に接続される。
素子Rは、主抵抗部r1 とトリミングに供される複数、
本例では前述と同様に2つの調整用抵抗部r2 、r3 と
からなり、多結晶シリコン膜で形成される。各調整用抵
抗部r2 、r3 には、これらに並列に後述するフューズ
部F〔F1 、F2 〕とヒータ抵抗部からなる本発明のト
リミング素子22〔221 、222 〕が接続され、各フ
ューズ部F1 、F2 の両端に対応してトリミング用パッ
ド23、24及び25が接続される。なお、主抵抗部r
1 の他端は半導体集積回路における他の素子、例えばト
ランジスタ等の素子に接続される。
【0013】本実施の形態に係るトリミング素子22
は、図2〜図4に示すように、多結晶シリコン膜を用い
たフューズF〔F1 、F2 〕と、このフューズ部F〔F
1 、F 2 〕直下に形成したヒータ抵抗部27〔271 、
272 〕とから構成される。
は、図2〜図4に示すように、多結晶シリコン膜を用い
たフューズF〔F1 、F2 〕と、このフューズ部F〔F
1 、F 2 〕直下に形成したヒータ抵抗部27〔271 、
272 〕とから構成される。
【0014】即ち、抵抗素子Rが形成された半導体基板
31の一主面上に絶縁膜32を形成し、その後、ヒータ
抵抗部を構成するための導電性膜33を形成する。本例
ではp型シリコン半導体基板31上に900℃〜100
0℃程度のスチーム酸化により膜厚600nm〜800
nm程度の酸化シリコン(SiO2 )膜32を形成す
る。その後、CVD(化学気相成長)法により、100
nm〜200nm程度の多結晶シリコン膜33を成膜す
る。次に既存のフォトリソグラフィ技術及びイオンイン
プランテーション技術を用いて、各ヒータ抵抗部2
71 、272 に対応してその抵抗本体領域33Aとその
両端のコンタクト領域33B1 、33B2 に所要ドーズ
量のシリコン(Si)をイオン注入し、続いて所要ドー
ズ量の第1導電型不純物をイオン注入する。本例では1
×1015〜5×1015cm- 2 程度のSiをイオン注入
し、続いて1×1015〜5×1015cm- 2 程度のボロ
ン(B+)をイオン注入する。
31の一主面上に絶縁膜32を形成し、その後、ヒータ
抵抗部を構成するための導電性膜33を形成する。本例
ではp型シリコン半導体基板31上に900℃〜100
0℃程度のスチーム酸化により膜厚600nm〜800
nm程度の酸化シリコン(SiO2 )膜32を形成す
る。その後、CVD(化学気相成長)法により、100
nm〜200nm程度の多結晶シリコン膜33を成膜す
る。次に既存のフォトリソグラフィ技術及びイオンイン
プランテーション技術を用いて、各ヒータ抵抗部2
71 、272 に対応してその抵抗本体領域33Aとその
両端のコンタクト領域33B1 、33B2 に所要ドーズ
量のシリコン(Si)をイオン注入し、続いて所要ドー
ズ量の第1導電型不純物をイオン注入する。本例では1
×1015〜5×1015cm- 2 程度のSiをイオン注入
し、続いて1×1015〜5×1015cm- 2 程度のボロ
ン(B+)をイオン注入する。
【0015】次に、フォトレジストマスクを除去した
後、再度フォトリソグラフィ技術及び例えばRIE(反
応性イオンエッチング)等の既存のエッチング技術を用
いて、多結晶シリコン膜33をパターニングし、各トリ
ミング素子221 、222 に対応するように抵抗本体領
域33Aとコンタクト領域33B1 、33B2 を有する
ヒータ抵抗部271 、272 を形成する。
後、再度フォトリソグラフィ技術及び例えばRIE(反
応性イオンエッチング)等の既存のエッチング技術を用
いて、多結晶シリコン膜33をパターニングし、各トリ
ミング素子221 、222 に対応するように抵抗本体領
域33Aとコンタクト領域33B1 、33B2 を有する
ヒータ抵抗部271 、272 を形成する。
【0016】続いて、フォトレジストマスクを除去した
後、絶縁膜34を形成して熱処理を行う。本例ではCV
D法により300nm程度の窒化シリコン(Si
3 N4 )膜34を形成し、更に900℃〜950℃程度
の熱処理を行う。次に、フォトリソグラフィ技術及びR
IE等のエチング技術を用いて窒化シリコン膜34にコ
ンタクト領域33B1 、33B2 を臨ましめるコンタク
ト孔34aを形成する。次いで、フォトレジストマスク
を除去した後、例えばAl等の金属膜をスパッタリン
グ、蒸着等により被着形成し、更に、フォトリソグラフ
ィ技術及びRIE等のエッチング技術を用いて、金属膜
をパターニングし、ヒータ抵抗部271 、272の各コ
ンタクト領域33B1 及び33B2 に接続する第1の電
極35を形成する。この第1の電極35は、図4では図
示せざるも、内部配線を介して他のトリミング用パッド
に接続される。
後、絶縁膜34を形成して熱処理を行う。本例ではCV
D法により300nm程度の窒化シリコン(Si
3 N4 )膜34を形成し、更に900℃〜950℃程度
の熱処理を行う。次に、フォトリソグラフィ技術及びR
IE等のエチング技術を用いて窒化シリコン膜34にコ
ンタクト領域33B1 、33B2 を臨ましめるコンタク
ト孔34aを形成する。次いで、フォトレジストマスク
を除去した後、例えばAl等の金属膜をスパッタリン
グ、蒸着等により被着形成し、更に、フォトリソグラフ
ィ技術及びRIE等のエッチング技術を用いて、金属膜
をパターニングし、ヒータ抵抗部271 、272の各コ
ンタクト領域33B1 及び33B2 に接続する第1の電
極35を形成する。この第1の電極35は、図4では図
示せざるも、内部配線を介して他のトリミング用パッド
に接続される。
【0017】本実施の形態では、フューズ部F〔F1 、
F2 〕をAl等の金属膜を用いて形成する。従って、上
記金属膜のパターニングによりヒータ抵抗部27〔27
1 、272 〕の電極35を形成する時、このパターニン
グで同時にヒータ抵抗部27の直上に窒化シリコン膜3
4を介して、上記金属膜によるフューズ、いわゆるフュ
ーズ本体領域37A(図2の斜線部分)とコンタクト領
域37B1 、37B2からなるフューズ膜37を形成す
る。フューズ膜37を構成する導電性膜としては、低融
解点の導電性膜を用いることが好ましく、従って金属膜
ではAl膜が適している。フューズ本体領域37Aは、
中央に幅狭部37Cが形成される。
F2 〕をAl等の金属膜を用いて形成する。従って、上
記金属膜のパターニングによりヒータ抵抗部27〔27
1 、272 〕の電極35を形成する時、このパターニン
グで同時にヒータ抵抗部27の直上に窒化シリコン膜3
4を介して、上記金属膜によるフューズ、いわゆるフュ
ーズ本体領域37A(図2の斜線部分)とコンタクト領
域37B1 、37B2からなるフューズ膜37を形成す
る。フューズ膜37を構成する導電性膜としては、低融
解点の導電性膜を用いることが好ましく、従って金属膜
ではAl膜が適している。フューズ本体領域37Aは、
中央に幅狭部37Cが形成される。
【0018】次に、フォトレジストマスクを除去した
後、全面に絶縁膜、例えば酸化シリコン(SiO2 )膜
38を形成し、フォトリソグラフィ技術及びRIE等の
エチング技術を用いて酸化シリコン膜38にフューズ膜
37のコンタクト領域37B1、37B2 を臨ましめる
コンタクト孔38aを形成する。次いで、フォトレジス
トマスクを除去した後、例えばAl等の金属膜をスパッ
タリング、蒸着等により被着形成し、更に、フォトリソ
グラフィ技術及びRIE等のエッチング技術を用いて、
金属膜をパターニングし、フューズ部F〔F1 、F2 〕
の各コンタクト領域37B1 及び37B2 に接続する第
2の電極39、40を形成する。この電極39、40
は、図1のフューズ部F〔F1 、F2 〕の各両端子に相
当し、内部配線を通じてトリミング用パッド23、24
及び24、25に接続される。最後にフォトレジストマ
スクを除去し、本実施の形態に係るフューズ部F
〔F1 、F2〕とその直下のヒータ抵抗部27〔2
71 、272 〕とから成るトリミング素子22〔2
21 、222 〕を形成する。
後、全面に絶縁膜、例えば酸化シリコン(SiO2 )膜
38を形成し、フォトリソグラフィ技術及びRIE等の
エチング技術を用いて酸化シリコン膜38にフューズ膜
37のコンタクト領域37B1、37B2 を臨ましめる
コンタクト孔38aを形成する。次いで、フォトレジス
トマスクを除去した後、例えばAl等の金属膜をスパッ
タリング、蒸着等により被着形成し、更に、フォトリソ
グラフィ技術及びRIE等のエッチング技術を用いて、
金属膜をパターニングし、フューズ部F〔F1 、F2 〕
の各コンタクト領域37B1 及び37B2 に接続する第
2の電極39、40を形成する。この電極39、40
は、図1のフューズ部F〔F1 、F2 〕の各両端子に相
当し、内部配線を通じてトリミング用パッド23、24
及び24、25に接続される。最後にフォトレジストマ
スクを除去し、本実施の形態に係るフューズ部F
〔F1 、F2〕とその直下のヒータ抵抗部27〔2
71 、272 〕とから成るトリミング素子22〔2
21 、222 〕を形成する。
【0019】本実施の形態のトリミング素子22を用い
た抵抗素子Rのトリミング方法を説明する。ヒータ抵抗
部27の両端の第1の電極35に所要電圧、例えば9V
程度の電圧を印加する。ヒータ抵抗部27の抵抗値が所
要の値、例えば100Ωの場合、ヒータ抵抗部27に流
れる電流は90mAとなる。従って、ヒータ抵抗部27
に印加された電力は約0.8Wとなる。経験的に0.8
W程度の電力印加によって、ヒータ部27上の窒化シリ
コン膜34表面の温度は、1000℃程度になることが
分かっている。Alの融解点は約660℃(公称値)程
度であるので、図2に示すフューズ部Fにおけるフュー
ズ本体領域37A(斜線部分)が溶解し、フューズ部F
の溶断が可能になり、容易にトリミングを実現できる。
更に、トリミング用パッド(図示せず)を通じてヒータ
抵抗部27の両端の第1の電極35に所要電圧、例えば
9V程度の電圧を印加し、ヒータ抵抗部27を発熱させ
た状態で、図1のトリミング用パッド23及び24、あ
るいはトリミング用パッド24及び25を通じてフュー
ズ部Fに両端の第2の電極39、40を通じて所要電
流、例えば1mA程度の電流を印加することにより、ヒ
ータ抵抗部27からの発熱との相乗効果によりフューズ
本体領域37AにおけるAl原子のエレクトロマイグレ
ーションで容易に且つ安定したトリミングを実現するこ
とができる。
た抵抗素子Rのトリミング方法を説明する。ヒータ抵抗
部27の両端の第1の電極35に所要電圧、例えば9V
程度の電圧を印加する。ヒータ抵抗部27の抵抗値が所
要の値、例えば100Ωの場合、ヒータ抵抗部27に流
れる電流は90mAとなる。従って、ヒータ抵抗部27
に印加された電力は約0.8Wとなる。経験的に0.8
W程度の電力印加によって、ヒータ部27上の窒化シリ
コン膜34表面の温度は、1000℃程度になることが
分かっている。Alの融解点は約660℃(公称値)程
度であるので、図2に示すフューズ部Fにおけるフュー
ズ本体領域37A(斜線部分)が溶解し、フューズ部F
の溶断が可能になり、容易にトリミングを実現できる。
更に、トリミング用パッド(図示せず)を通じてヒータ
抵抗部27の両端の第1の電極35に所要電圧、例えば
9V程度の電圧を印加し、ヒータ抵抗部27を発熱させ
た状態で、図1のトリミング用パッド23及び24、あ
るいはトリミング用パッド24及び25を通じてフュー
ズ部Fに両端の第2の電極39、40を通じて所要電
流、例えば1mA程度の電流を印加することにより、ヒ
ータ抵抗部27からの発熱との相乗効果によりフューズ
本体領域37AにおけるAl原子のエレクトロマイグレ
ーションで容易に且つ安定したトリミングを実現するこ
とができる。
【0020】上述の本実施の形態によれば、トリミング
素子22として、フューズ部Fの直下にヒータ抵抗部2
7を具備した構成とすることにより、フューズ部Fの通
電とヒータ抵抗部27からの発熱利用との相乗効果によ
りフューズ部Fを溶断し、安定且つ容易にトリミングす
ることができる。、あるいはヒータ抵抗部27からの発
熱のみでフューズ部Fを溶断し、容易にトリミングする
ことも可能になる。従って信頼性の高いトリミングを実
現することができ、信頼性の高い半導体装置を提供でき
る。
素子22として、フューズ部Fの直下にヒータ抵抗部2
7を具備した構成とすることにより、フューズ部Fの通
電とヒータ抵抗部27からの発熱利用との相乗効果によ
りフューズ部Fを溶断し、安定且つ容易にトリミングす
ることができる。、あるいはヒータ抵抗部27からの発
熱のみでフューズ部Fを溶断し、容易にトリミングする
ことも可能になる。従って信頼性の高いトリミングを実
現することができ、信頼性の高い半導体装置を提供でき
る。
【0021】ヒータ抵抗部27はフューズ部Fの下に設
けられ、且つ多結晶シリコン膜で形成されるので、多結
晶シリコン膜による抵抗素子、その他の素子の多結晶シ
リコン膜で形成された構成領域と同時に形成することが
でき、製造工程の簡略化が図れる。なお、不純物濃度は
適宜選択される。フューズ部Fとヒータ抵抗部27の第
1電極39、40を同じ金属膜、例えばAl膜を用いる
ときは、同時に形成することができるので、製造工程の
簡略化を図ることができる。
けられ、且つ多結晶シリコン膜で形成されるので、多結
晶シリコン膜による抵抗素子、その他の素子の多結晶シ
リコン膜で形成された構成領域と同時に形成することが
でき、製造工程の簡略化が図れる。なお、不純物濃度は
適宜選択される。フューズ部Fとヒータ抵抗部27の第
1電極39、40を同じ金属膜、例えばAl膜を用いる
ときは、同時に形成することができるので、製造工程の
簡略化を図ることができる。
【0022】上例では、ヒータ抵抗部27を多結晶シリ
コン膜で形成し、フューズ部FをAl膜により形成した
が、その他、例えばヒータ抵抗部27及びフューズ部F
を共に多結晶シリコン膜で形成することも可能である。
この場合、ヒータ抵抗部27での多結晶シリコン膜の抵
抗値を大きくし、フューズ部Fでの多結晶シリコン膜の
抵抗値を小さくする。このフューズ部Fを多結晶シリコ
ン膜で形成するときは、他の素子の多結晶シリコン層と
同時形成が可能になり、製造工程の簡略化が図れる。
コン膜で形成し、フューズ部FをAl膜により形成した
が、その他、例えばヒータ抵抗部27及びフューズ部F
を共に多結晶シリコン膜で形成することも可能である。
この場合、ヒータ抵抗部27での多結晶シリコン膜の抵
抗値を大きくし、フューズ部Fでの多結晶シリコン膜の
抵抗値を小さくする。このフューズ部Fを多結晶シリコ
ン膜で形成するときは、他の素子の多結晶シリコン層と
同時形成が可能になり、製造工程の簡略化が図れる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置によれば、フュ
ーズ部の直下にヒータ抵抗部を有するトリミング素子を
有し、トリミング時にヒータ抵抗部からの発熱を利用し
てフューズ部を溶断する構成とすることにより、信頼性
の高いトリミングを実現することができ、半導体装置の
信頼性を向上することができる。ヒータ抵抗部を多結晶
シリコン膜で形成し、フューズ部をアルミニウム膜で形
成するときは、ヒータ抵抗部を他の素子の構成要素と同
時に形成可能となり、また、フューズ部をヒータ抵抗部
の電極、内部配線と同時に形成可能となり、製造工程の
簡略化を図ることができる。ヒータ抵抗部を多結晶シリ
コン膜で形成し、フューズ部を多結晶シリコン膜で形成
するときは、フューズ部を他の素子の構成要素と同時に
形成可能となり、製造工程の簡略化を図ることができ
る。
ーズ部の直下にヒータ抵抗部を有するトリミング素子を
有し、トリミング時にヒータ抵抗部からの発熱を利用し
てフューズ部を溶断する構成とすることにより、信頼性
の高いトリミングを実現することができ、半導体装置の
信頼性を向上することができる。ヒータ抵抗部を多結晶
シリコン膜で形成し、フューズ部をアルミニウム膜で形
成するときは、ヒータ抵抗部を他の素子の構成要素と同
時に形成可能となり、また、フューズ部をヒータ抵抗部
の電極、内部配線と同時に形成可能となり、製造工程の
簡略化を図ることができる。ヒータ抵抗部を多結晶シリ
コン膜で形成し、フューズ部を多結晶シリコン膜で形成
するときは、フューズ部を他の素子の構成要素と同時に
形成可能となり、製造工程の簡略化を図ることができ
る。
【図1】本発明に係るトリミング回路の一実施の形態を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図2】本発明に係るトリミング素子の一実施の形態を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図3】図2のAーA線上の断面図である。
【図4】図2のBーB線上の断面図である。
【図5】従来のトリミング回路の例を示す回路図であ
る。
る。
【図6】従来の多結晶シリコンによるフューズの構成図
である。
である。
【図7】図6の断面図である。
21・・・トリミング回路、22〔221 、222 〕・
・・トリミング素子、23、24、25・・・トリミン
グ用パッド、27〔271 、272 〕・・・ヒータ抵抗
部、31・・・半導体基板、32・・・絶縁膜、33・
・・多結晶シリコン膜、33A・・・抵抗本体領域、3
3B1 、33B2 ・・・コンタクト領域、34・・・絶
縁膜、35・・・第1の電極、F〔F1 、F2 〕・・・
フューズ部、37・・・フューズ膜、37A・・・フュ
ーズ本体領域、37B1 、37B 2 ・・・コンタクト領
域、38・・・絶縁膜、39、40・・・第2の電極
・・トリミング素子、23、24、25・・・トリミン
グ用パッド、27〔271 、272 〕・・・ヒータ抵抗
部、31・・・半導体基板、32・・・絶縁膜、33・
・・多結晶シリコン膜、33A・・・抵抗本体領域、3
3B1 、33B2 ・・・コンタクト領域、34・・・絶
縁膜、35・・・第1の電極、F〔F1 、F2 〕・・・
フューズ部、37・・・フューズ膜、37A・・・フュ
ーズ本体領域、37B1 、37B 2 ・・・コンタクト領
域、38・・・絶縁膜、39、40・・・第2の電極
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板上に、 第1の絶縁膜を介して導電性膜から形成されたヒータ抵
抗部と、 該ヒータ抵抗部上に第2の絶縁膜を介して前記ヒータ抵
抗部とは電気的に分離して形成された導電性膜からなる
フューズ部とにより構成されたトリミング素子を有して
成ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記ヒータ抵抗部を形成する前記導電性
膜が多結晶シリコン膜であり、前記フューズ部を形成す
る前記導電性膜がアルミニウム膜であることを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記ヒータ抵抗部を形成する前記導電性
膜が多結晶シリコン膜であり、前記フューズ部を形成す
る前記導電性膜が多結晶シリコン膜であることを特徴と
する請求項1記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269192A JP2003078013A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269192A JP2003078013A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003078013A true JP2003078013A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19095054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001269192A Pending JP2003078013A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003078013A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100856318B1 (ko) * | 2007-06-25 | 2008-09-03 | 주식회사 동부하이텍 | 반도체 소자용 퓨즈 |
JP2015109305A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 富士電機株式会社 | ポリシリコンヒューズおよびポリシリコンヒューズを有する、半導体装置およびポリシリコンヒューズの分断方法 |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001269192A patent/JP2003078013A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100856318B1 (ko) * | 2007-06-25 | 2008-09-03 | 주식회사 동부하이텍 | 반도체 소자용 퓨즈 |
JP2015109305A (ja) * | 2013-12-03 | 2015-06-11 | 富士電機株式会社 | ポリシリコンヒューズおよびポリシリコンヒューズを有する、半導体装置およびポリシリコンヒューズの分断方法 |
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