JP3633492B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、浮遊ゲートを用いたヒューズ素子を適用した、半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヒューズ素子の構造は、図2及び図3の様であった。図2は断面図、図3は平面図である。すなわち、図2において半導体基板201上に第1絶縁膜202が形成されており、その上に燐または硼素または砒素など3族または5族の原子を高濃度にドーピングしたシリコン薄膜203が形成されており、その上に第2絶縁膜204が形成されており、コンタクトホール205を介してアルミニウムなどの配線206が形成されていた。このヒューズ素子(前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子を高濃度にドーピングしたシリコン薄膜203)を熔断するには、レーザー光線を照射していた。このとき前記シリコン薄膜によるヒューズ素子はこのレーザー光線を吸収し、発熱することにより熔断する。
【0003】
また図5(a)から図5(c)は、従来の製造工程ごとの主要断面図である。
なお、全図において、同一の機能を有するものには、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。以下、図5(a)から図5(c)に従い、順に説明していく。
【0004】
まず図5(a)の如く、半導体基板201上に、CVD法(化学気相成長法)により第1絶縁膜202を形成する.SiO膜で500nmぐらいが適当であろう。そして前記第1絶縁膜202上にCVD法により多結晶シリコン膜207を100nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により前記多結晶シリコン膜207を堆積させる。
【0005】
次に図5(b)の如く、前記多結晶シリコン膜207に燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。そして前記多結晶シリコン膜207をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除する。
【0006】
次に図5(c)の如く、活性化するために、熱する。ハロゲンランプを用いて、窒素雰囲気中で1000度60秒ほど熱する。前記多結晶シリコン膜207上にCVD法(化学気相成長法)に第2絶縁膜204を形成する。500nmぐらいが適当であろう。そして他の素子と接続するために前記第2絶縁膜204にコンタクトホール205をフォト及びエッチング法により形成する。
【0007】
最後に図2の如く、他の素子と接続するためにアルミニウムをスパッタ法などにより前記第2絶縁膜204上に形成し、フォト及びエッチング法により不要な部分を排除する。
【0008】
以上の工程を経て、従来の技術の半導体装置を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術では、レーザー光線による熔断のためレーザー光線発生装置が必要という問題点を有する。またレーザー光線による熔断のためヒューズ素子の下も発熱する。したがってヒューズ素子の下にはたとえばトランジスターなどの素子を作ることができず微細化が困難である。またレーザー光線による熔断のためICの場合、実装後の熔断は不可能という問題点を有する。
【0010】
そこで本発明は、この様な問題点を解決するもので、その目的とするところは、レーザー光線発生装置が不要で電気的にスイッチング可能で、実装後もスイッチング可能で、素子の下にたとえばトランジスターなどの素子を作ることができ微細化が可能であるというヒューズ素子を提供するところにある。またレーザー光線発生装置が不要で電気的にスイッチング可能で、実装後もスイッチング可能で、素子の下にはたとえばトランジスターなどの素子を作ることができ微細化が可能であるというヒューズ素子の製造方法を提供するところにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の半導体装置は、基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、上記半導体薄膜層の上に形成された第2の絶縁膜と、上記第2の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、上記浮遊導体層の上に形成された第3の絶縁膜と、上記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
上記半導体薄膜層は、不純物を含む第1の領域と第3の領域と、上記第1の領域と上記第3の領域とに挟まれた領域であって上記第1の領域又は上記第3の領域の不純物濃度よりも低濃度の不純物を含む第2の領域と、を有し、上記電極は、上記第1の領域と上記第3の領域とに接続され、上記浮遊導体層は、上記第2の絶縁膜を介して、少なくとも上記第2の領域の上方に形成され、かつ、上記第1の領域の上方に形成された領域のほうが、上記第3の領域の上方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする。
【0012】
(2) 本発明の半導体装置は、基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、上記浮遊導体層の上に形成された第2の絶縁膜と、上記第2の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、上記半導体薄膜層の上に形成された第3の絶縁膜と、上記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
上記半導体薄膜層は、不純物を含む第1の領域と第3の領域と、上記第1の領域と上記第3の領域とに挟まれた領域であって上記第1の領域と上記第3の領域との不純物濃度よりも低濃度の不純物を含む第2の領域と、を有し、上記電極は、上記第1の領域と上記第3の領域とに接続され、上記浮遊導体層は、上記第2の絶縁膜を介して、少なくとも上記第2の領域の下方に形成され、かつ、上記第1の領域の下方に形成された領域のほうが、上記第3の領域の下方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする半導体装置。
【0013】
(3) 本発明の半導体装置は、基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、上記半導体薄膜層の上に形成された第2の絶縁膜と、上記第2の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、上記浮遊導体層の上に形成された第3の絶縁膜と、上記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
上記半導体薄膜層は、第1の領域と第3の領域と、上記第1の領域と上記第3の領域とに挟まれた領域であって上記第1の領域と上記第3の領域との抵抗よりも高抵抗な第2の領域と、を有し、上記電極は、上記第1の領域と上記第3の領域とに接続され、上記浮遊導体層は、上記第2の絶縁膜を介して、少なくとも上記第2の領域の上方に形成され、かつ、上記第1の領域の上方に形成された領域のほうが、上記第3の領域の上方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする。
【0014】
(4) 本発明の半導体装置は、基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
上記第1の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、上記浮遊導体層の上に形成された第2の絶縁膜と、上記第2の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、上記半導体薄膜層の上に形成された第3の絶縁膜と、上記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
上記半導体薄膜層は、第1の領域と、第3の領域と、上記第1の領域と上記第3の領域とに挟まれた領域であって上記第1の領域と上記第3の領域との抵抗よりも高抵抗な第2の領域と、を有し、上記電極は、上記第1の領域と上記第3の領域とに接続され、上記浮遊導体層は、上記第2の絶縁膜を介して、少なくとも上記第2の領域の下方に形成され、かつ、上記第1の領域の下方に形成された領域のほうが、上記第3の領域の下方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする。
(5) 本発明の半導体装置は、上記(1)乃至(4)に記載の半導体装置において、上記浮遊導体層は、上記第1の領域と上記第3の領域とに所定の大きさの電圧を印加することにより帯電させられるものであることを特徴とする。
【0015】
(6) 本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)基板の上方に第1の絶縁膜を形成する工程と、
(b)上記第1の絶縁膜の上に半導体薄膜層を形成する工程と、
(c)上記半導体薄膜層の上方にマスクを形成する工程と、
(d)上記半導体薄膜層に不純物を拡散することにより、上記半導体薄膜層に、不純物を含む第1の領域と第3の領域と、不純物を含まない第2の領域とを形成する工程と、
(e)上記半導体薄膜層を覆うように第2の絶縁膜を形成する工程と、
(f)上記第2の絶縁膜を介して、少なくとも上記第2の領域の上方であって、かつ、上記第1の領域の上方に形成された領域のほうが、上記第3の領域の上方に形成された領域よりも面積が大きくなるように、浮遊導体層を形成する工程と、
(g)上記浮遊導体層を覆うように第3の絶縁膜を形成する工程と、
(h)上記半導体薄膜層に接続される電極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
(7)本発明の半導体装置の製造方法は、上記(8)記載の半導体装置の製造方法において、上記(d)工程と上記(e)工程との間に、さらに、
(d−1)上記マスクを除去する工程と、
(d−2)上記半導体薄膜層に、上記(d)工程において拡散した不純物の濃度よりも低濃度の不純物を拡散する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例における半導体装置の断面図である。101は半導体基板、102は第1絶縁膜、105は燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域、106は3族または5族の原子をドーピングしない領域、107は第2絶縁膜、109は浮遊導体層、110は第3絶縁膜、111はアルミニウムである。
【0017】
また図4(a)から図4(d)は、その製造工程ごとの主要断面図である。なお、実施例の全図において、同一の機能を有するものには、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。以下、図4(a)から図4(d)に従い、順に説明していく。
【0018】
まず図4(a)の如く、半導体基板101上に、CVD法(化学気相成長法)により第1絶縁膜102を形成する.SiO膜で500nmぐらいが適当であろう。そして前記第1絶縁膜102上にCVD法により第1多結晶シリコン膜103を100nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により前記多結晶シリコン103を堆積させる。
【0019】
次に図4(b)の如く、前記第1多結晶シリコン膜103に燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域105を形成するために、レジストマスク104を前記第1多結晶シリコン膜103上に形成する。そして低抵抗化するために、たとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。
そして前記レジストマスク104を除去する。前記レジストマスク104の下の前記第1多結晶シリコン膜103が3族または5族の原子をドーピングしない領域106になる。
【0020】
次に図4(c)の如く、前記第1多結晶シリコン膜103をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除する。また最終工程後のヒューズ素子の特性を最適化するために、前記第1多結晶シリコン膜103にイオン打ち込み法を用いてたとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐や砒素や硼素)を注入してもいい。
こうすることにより3族または5族の原子の濃度の低い領域になる。そしてCVD法により第2絶縁膜107を形成する。この膜はトンネル電流が流れる膜厚である30nm以下にする。
【0021】
次に図4(d)の如く、前記第2絶縁膜107上に浮遊導体層を形成するためにCVD法により第2多結晶シリコン膜108を200nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により第2多結晶シリコン膜108を堆積させる。そして低抵抗化するために、たとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐元素や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。そして、活性化するために、熱する。ハロゲンランプを用いて、窒素雰囲気中で1000度60秒ほど熱する。
【0022】
最後に図1の如く、前記第2多結晶シリコン膜108をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除し浮遊導体層109を形成する。そして、前記浮遊導体層109上にCVD法(化学気相成長法)により第3絶縁膜110を形成する。500nmぐらいが適当であろう。最後に他の素子と接続するために前記第3絶縁膜110にコンタクトホールをフォト及びエッチング法により形成し、他の素子と接続するためにアルミニウム111をスパッタ法などにより前記第3絶縁膜上110に形成し、フォト及びエッチング法により不要な部分を排除する。
【0023】
以上の工程を経て、本発明の一実施例を得る。
【0024】
この様に、燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の一部に、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106を作り、その上に前記第2絶縁膜107を形成し、その上に前記浮遊導体層109を形成することにより、この状態で配線に5ボルト印加すると前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106の抵抗値が高いため微小な電流しか流れない。またたとえば燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の片側に10ボルト以上印加すると、電圧の高い側の配線から電子が前記浮遊導体層に、供給され帯電する。すると、例えば薄膜トランジスタがON状態になるのと同様に前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106に反転層が形成され、見かけ上抵抗値がさがる。この後、同様に配線に5ボルト印加すると前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106の抵抗値が低いため高い電流が流れる。この電流の大きさをヒューズ素子のスイッチングにする。レーザー光線による熔断ではなく電気的にスイッチング可能なので、レーザー光線発生装置も必要としない。またレーザー光線による熔断ではないのでヒューズ素子の下も発熱しない。したがってヒューズ素子の下にたとえばトランジスターなどの素子を作ることが可能となり微細化できる。またレーザー光線による熔断ではないためICの場合、回路によっては実装後のスイッチングも可能である。
【0025】
また電子を前記第2絶縁膜107を通り抜けさせるために前記第2絶縁膜107の膜厚は30nm以下であることが望ましい。
【0026】
図10は、本発明の第2の実施例における半導体装置の断面図である。101は半導体基板、102は第1絶縁膜、105は燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域、106は3族または5族の原子をドーピングしない領域、107は第2絶縁膜、109は浮遊導体層、110は第3絶縁膜、111はアルミニウムである。
【0027】
本発明の第2の実施例における半導体装置の製造方法を工程順に説明していく。
【0028】
まず前述の第1の実施例の図4(d)の工程までは同様の工程で製造していく。
つぎに、図10の如く、前記第2多結晶シリコン膜108をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除し浮遊導体層109を形成する。この時、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域105に電位を印加した場合、電位の低い側の領域上の前記浮遊導体層109の重なり面積が、電位の高い側の領域上の重なり面積よりも広く形成する。そして、前記浮遊導体層109上にCVD法(化学気相成長法)により第3絶縁膜110を形成する。500nmぐらいが適当であろう。最後に他の素子と接続するために前記第3絶縁膜110にコンタクトホールをフォト及びエッチング法により形成し、他の素子と接続するためにアルミニウム111をスパッタ法などにより前記第3絶縁膜上110に形成し、フォト及びエッチング法により不要な部分を排除する。
【0029】
以上の工程を経て、本発明の第2の実施例を得る。
【0030】
この様に、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の一部に、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106を作り、その上に前記第2絶縁膜107を形成し、その上に前記浮遊導体層109を形成しかつ、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域105に電位を印加した場合、電位の低い側の領域上の前記浮遊導体層109の重なり面積が、電位の高い側の領域上の重なり面積よりも広く形成することにより、たとえば前記燐または硼素または砒素など前記3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の片側に10ボルト以上印加すると、電圧の高い側の配線から電子が前記浮遊導体層109に、供給され帯電する。この際電圧の高い側の配線と前記浮遊導体層109との容量よりも電圧の低い側の配線と前記浮遊導体層109との容量の方が大きいので、前記浮遊導体層109と電圧の高い側の配線との電界が大きくなり電子が前記浮遊導体層109に、供給されやすくなりより帯電する。すると、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106により反転層が形成され、より抵抗値がさがる。したがってスイッチングが明確になる。
【0031】
また電子を前記第2絶縁膜107を通り抜けさせるために前記第2絶縁膜107の膜厚は30nm以下であることが望ましい。
【0032】
図6は、本発明の第3の実施例における半導体装置の主要断面図である。801は半導体基板、802は第1絶縁膜、804は浮遊導体層、805は第2絶縁膜、807は燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域、809は3族または5族の原子をドーピングしない領域、810は第3絶縁膜、811はアルミニウムである。
【0033】
また図8(a)から図8(d)は、その製造工程ごとの主要断面図である。なお、実施例の全図において、同一の機能を有するものには、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。以下、図8(a)から図8(d)に従い、順に説明していく。
【0034】
まず図8(a)の如く、半導体基板801上に、CVD法(化学気相成長法)により第1絶縁膜802を形成する.SiO膜で500nmぐらいが適当であろう。そして浮遊導体層を形成するために前記第1絶縁膜802上にCVD法により第1多結晶シリコン膜803を200nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により前記第1多結晶シリコン膜803を堆積させる。そして低抵抗化するために、たとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐元素や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。
【0035】
次に図8(b)の如く、前記第1多結晶シリコン膜803をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除し浮遊導体層804を形成する。
【0036】
次に図8(c)の如く、そしてCVD法により第2絶縁膜805を形成する。
この膜はトンネル電流が流れる膜厚である30nm以下にする。そして前記第2絶縁膜805上にCVD法により第2多結晶シリコン膜806を100nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により前記第2多結晶シリコン膜806を堆積させる。
【0037】
次に図8(d)の如く、前記第2多結晶シリコン膜806に燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域807を形成するために、レジストマスク808を前記第2多結晶シリコン膜806上に形成する。そして低抵抗化するために、たとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。前記レジストマスク808の下の前記第1多結晶シリコン膜806が3族または5族の原子をドーピングしない領域809になる。
【0038】
最後に図6の如く、前記レジストマスク808を除去する。そして前記第2多結晶シリコン膜806をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除する。また最終工程後のヒューズ素子の特性を最適化するために、前記第2多結晶シリコン膜806にイオン打ち込み法を用いてたとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐や砒素や硼素)を注入してもいい。こうすることにより3族または5族の原子の濃度の低い領域になる。そしてCVD法により前記第3絶縁膜810を形成する。この膜は200nmぐらいが適当であろう。
【0039】
そして、活性化するために、熱する。ハロゲンランプを用いて、窒素雰囲気中で1000度60秒ほど熱する。前記第2多結晶シリコン膜806をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除する。そして、CVD法(化学気相成長法)により第3絶縁膜810を形成する。500nmぐらいが適当であろう。最後に他の素子と接続するために前記第3絶縁膜810にコンタクトホールをフォト及びエッチング法により形成し、他の素子と接続するためにアルミニウム811をスパッタ法などにより前記第3絶縁膜上810に形成し、フォト及びエッチング法により不要な部分を排除する。
【0040】
以上の工程を経て、本発明の第3の実施例を得る。
【0041】
この様に、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の一部に、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域809を作り、その下に前記第2絶縁膜805を形成し、その下に前記浮遊導体層804を形成することにより、この状態で配線に5ボルト印加すると前記3族または5族の原子をドーピングしない領域809の抵抗値が高いため微小な電流しか流れない。またたとえば前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の片側に10ボルト以上印加すると、電圧の高い側の配線から電子が前記浮遊導体層に、供給され帯電する。すると、例えば薄膜トランジスタがON状態になるのと同様に前記3族または5族の原子をドーピングしない領域809に反転層が形成され、見かけ抵抗値がさがる。この後、同様に配線に5ボルト印加すると前記3族または5族の原子をドーピングしない領域809の抵抗値が低いため高い電流が流れる。
この電流の大きさをヒューズ素子のスイッチングにする。レーザー光線による熔断ではなく電気的にスイッチング可能なので、レーザー光線発生装置も必要としない。またレーザー光線による熔断ではないのでヒューズ素子の下も発熱しない。したがってヒューズ素子の下にたとえばトランジスターなどの素子を作ることが可能となり微細化できる。またレーザー光線による熔断ではないためICの場合、回路によっては実装後のスイッチングも可能である。
【0042】
また電子を前記第2絶縁膜805を通り抜けさせるために前記第2絶縁膜805の膜厚は30nm以下であることが望ましい。
【0043】
図7は、本発明の第4の実施例における半導体装置の主要断面図である。801は半導体基板、802は第1絶縁膜、804は浮遊導体層、805は第2絶縁膜、807は燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域、809は3族または5族の原子をドーピングしない領域、810は第3絶縁膜、811はアルミニウムである。
【0044】
また図9(a)から図9(d)は、その製造工程ごとの主要断面図である。なお、実施例の全図において、同一の機能を有するものには、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。以下、図9(a)から図9(d)に従い、順に説明していく。
【0045】
まず図9(a)の如く、半導体基板801上に、CVD法(化学気相成長法)により第1絶縁膜802を形成する.SiO膜で500nmぐらいが適当であろう。そして浮遊導体層を形成するために前記第1絶縁膜802上にCVD法により第1多結晶シリコン膜803を200nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により前記第1多結晶シリコン膜803を堆積させる。そして低抵抗化するために、たとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐元素や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。
【0046】
次に図9(b)の如く、前記第1多結晶シリコン膜803をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除し浮遊導体層804を形成する。
【0047】
次に図9(c)の如く、そしてCVD法により第2絶縁膜805を形成する。この膜はトンネル電流が流れる膜厚である30nm以下にする。そして前記第2絶縁膜805上にCVD法により第2多結晶シリコン膜806を100nm程度形成する。通常モノシランガスの熱分解により前記第2多結晶シリコン膜806を堆積させる。
【0048】
次に図9(d)の如く、前記第2多結晶シリコン膜806に燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域807を形成するために、レジストマスク808を前記第2多結晶シリコン膜806上に形成する。そして低抵抗化するために、たとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入する。
この時、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域807に電位を印加した場合、電位の低い側の領域上の前記浮遊導体層804の重なり面積が、電位の高い側の領域上の重なり面積よりも広く形成する。
前記レジストマスク808の下の前記第1多結晶シリコン膜806が3族または5族の原子をドーピングしない領域809になる。
【0049】
最後に図7の如く、前記レジストマスク808を除去する。そして前記第2多結晶シリコン膜806をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除する。また最終工程後のヒューズ素子の特性を最適化するために、前記第2多結晶シリコン膜806にイオン打ち込み法を用いてたとえば5族叉は3族の元素(たとえば燐や砒素や硼素)を注入してもいい。こうすることにより3族または5族の原子の濃度の低い領域になる。そしてCVD法により前記第3絶縁膜810を形成する。この膜は200nmぐらいが適当であろう。
【0050】
そして、活性化するために、熱する。ハロゲンランプを用いて、窒素雰囲気中で1000度60秒ほど熱する。前記第2多結晶シリコン膜806をフォト及びエッチング法により、不要な部分を排除する。そして、CVD法(化学気相成長法)により第3絶縁膜810を形成する。500nmぐらいが適当であろう。最後に他の素子と接続するために前記第3絶縁膜810にコンタクトホールをフォト及びエッチング法により形成し、他の素子と接続するためにアルミニウム811をスパッタ法などにより前記第3絶縁膜上810に形成し、フォト及びエッチング法により不要な部分を排除する。
【0051】
以上の工程を経て、本発明の第3の実施例を得る。
【0052】
この様に、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の一部に、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域809を作り、その下に前記第2絶縁膜805を形成し、その下に前記浮遊導体層804を形成しかつ、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域807に電位を印加した場合、電位の低い側の領域上の前記浮遊導体層804の重なり面積が、電位の高い側の領域上の重なり面積よりも広く形成することにより、たとえば前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の片側に10ボルト以上印加すると、電圧の高い側の配線から電子が前記浮遊導体層に、供給され帯電する。この際電圧の高い側の配線と前記浮遊導体層804との容量よりも電圧の低い側の配線と前記浮遊導体層804との容量の方が大きいので、前記浮遊導体層804と電圧の高い側の配線との電界が大きくなり電子が前記浮遊導体層804に、供給されやすくなりより帯電する。すると、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域106により反転層が形成され、より抵抗値がさがる。したがってスイッチングが明確になる。
【0053】
図11は、本発明の第5の実施例における半導体装置の主要断面図である。401は半導体基板、402は第1絶縁膜、403は第2絶縁膜、404は第1浮遊導体層、405は第3絶縁膜、406は燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域、407は3族または5族の原子をドーピングしない領域、408は第4絶縁膜、409は第2浮遊導体層、410はアルミニウムである。
【0054】
また製造方法は、前述の本発明の第1または第2の実施例における半導体装置の製造方法と、前述の本発明の第3または第4の実施例における半導体装置の製造方法との組合せにより製造する事ができる。
【0055】
この様に、前記燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の一部に、前記3族または5族の原子をドーピングしない領域407を作り、その下に前記第2絶縁膜403を形成し、その下に前記第1浮遊導体層404を形成し、かつその上に前記第3絶縁膜405を形成し、その上に前記第2浮遊導体層409を形成することにより、上下の浮遊導体層を帯電することができ、より強い反転層が形成され、見かけ抵抗値もよりがさがることができる。
【0056】
以上本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき、具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、変形し得ることは勿論である。
【0057】
たとえば、前記の全ての実施例では浮遊導体層は、5族叉は3族の元素(たとえば燐元素や砒素や硼素)をイオン打ち込み法を用いて、2×1015atoms・cm−2以上注入した多結晶シリコン膜により形成されているが金属やシリコンと金属の化合物でも同様の効果を有する。
【0058】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明によれば、燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の一部に、3族または5族の原子をドーピングしない領域を作り、その上に絶縁膜を形成し、その上に浮遊導体層を形成する、またはその下に絶縁膜を形成し、その下に浮遊導体層を形成することにより、以下に示す効果がえられる。
【0059】
1、配線に5ボルト印加すると3族または5族の原子をドーピングしない領域の抵抗値が高いため微小な電流しか流れない。またたとえば燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングしたシリコン薄膜からなる配線の片側に10ボルト以上印加すると、電圧の高い側の配線から電子が浮遊導体層に、供給され帯電する。すると、3族または5族の原子をドーピングしない領域に反転層が形成され、見かけ上抵抗値がさがる。この後、同様に配線に5ボルト印加すると3族または5族の原子をドーピングしない領域の抵抗値が低いため高い電流が流れる。この電流の大きさをヒューズ素子のスイッチングにすることが可能となる。
【0060】
2、このヒューズ素子は、レーザー光線による熔断ではなく電気的にスイッチングするので、レーザー光線発生装置も必要としない。
【0061】
3、このヒューズ素子は、レーザー光線による熔断ではないのでヒューズ素子の下も発熱しない。したがってヒューズ素子の下にたとえばトランジスターなどの素子を作ることが可能となり微細化できる。
【0062】
4、このヒューズ素子は、レーザー光線による熔断ではないためICの場合、回路によっては実装後のスイッチングも可能である。
【0063】
また、燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域に電位を印加した場合、電位の低い側の領域上の浮遊導体層の重なり面積が、電位の高い側の領域上の重なり面積よりも広く形成することにより以下に示すより一層の効果がえられる。
【0064】
1、配線に10ボルト以上印加すると、電圧の高い側の配線から電子が浮遊導体層に、供給され帯電する。この際電圧の高い側の配線と浮遊導体層との容量よりも電圧の低い側の配線と浮遊導体層との容量の方が大きいので、浮遊導体層と電圧の高い側の配線との電界が大きくなり電子が浮遊導体層に、供給されやすくなりより帯電する。すると2、3族または5族の原子をドーピングしない領域により反転層が形成され、より抵抗値がさがる。したがってスイッチングが明確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の第1の実施例を示す主要断面図である。
【図2】従来の半導体装置を示す主要断面図である。
【図3】従来の半導体装置を示す主要平面図である。
【図4】(a)から(d)は、本発明の半導体装置の製造方法の第1の実施例を工程順に説明するための主要断面図である。
【図5】(a)から(c)は、従来の半導体装置の製造方法の一例を工程順に説明するための主要断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の第3の実施例を示す主要断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の第4の実施例を示す主要断面図である。
【図8】(a)から(d)は、本発明の半導体装置の製造方法の第3の実施例を工程順に説明するための主要断面図である。
【図9】(a)から(d)は、本発明の半導体装置の製造方法の第4の実施例を工程順に説明するための主要断面図である。
【図10】本発明の半導体装置の第2の実施例を示す主要断面図である。
【図11】本発明の半導体装置の第5の実施例を示す主要断面図である。
【符号の説明】
101 半導体基板
102 第1絶縁膜
103 第1多結晶シリコン膜
104 レジストマスク
105 燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域
106 3族または5族の原子をドーピングしない領域
107 第2絶縁膜
108 第2多結晶シリコン膜
109 浮遊導体層
110 第3絶縁膜
111 アルミニウム
201 半導体基板
202 第1絶縁膜
203 燐または硼素または砒素など3族または5族の原子を高濃度にドーピングしたシリコン薄膜
204 第2絶縁膜
205 コンタクトホール
206 配線
207 多結晶シリコン膜
401 半導体基板
402 第1絶縁膜
403 第2絶縁膜
404 第1浮遊導体層
405 第2絶縁膜
406 燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域
407 3族または5族の原子をドーピングしない領域
408 第4絶縁膜
409 第2浮遊導体層
410 アルミニウム
801 半導体基板
802 第1絶縁膜
803 第1多結晶シリコン膜
804 浮遊導体層
805 第2絶縁膜
806 第2多結晶シリコン膜
807 燐または硼素または砒素など3族または5族の原子をドーピングした領域
808 レジストマスク
809 3族または5族の原子をドーピングしない領域
810 第3絶縁膜
811 アルミニウム

Claims (7)

  1. 基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、
    前記半導体薄膜層の上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、
    前記浮遊導体層の上に形成された第3の絶縁膜と、
    前記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
    前記半導体薄膜層は、不純物を含む第1の領域と第3の領域と、前記第1の領域と前記第3の領域とに挟まれた領域であって前記第1の領域又は前記第3の領域の不純物濃度よりも低濃度の不純物を含む第2の領域と、を有し、
    前記電極は、前記第1の領域と前記第3の領域とに接続され、
    前記浮遊導体層は、前記第2の絶縁膜を介して、少なくとも前記第2の領域の上方に形成され、かつ、前記第1の領域の上方に形成された領域のほうが、前記第3の領域の上方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする半導体装置。
  2. 基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、
    前記浮遊導体層の上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、
    前記半導体薄膜層の上に形成された第3の絶縁膜と、
    前記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
    前記半導体薄膜層は、不純物を含む第1の領域と第3の領域と、前記第1の領域と前記第3の領域とに挟まれた領域であって前記第1の領域と前記第3の領域との不純物濃度よりも低濃度の不純物を含む第2の領域と、を有し、
    前記電極は、前記第1の領域と前記第3の領域とに接続され、
    前記浮遊導体層は、前記第2の絶縁膜を介して、少なくとも前記第2の領域の下方に形成され、かつ、前記第1の領域の下方に形成された領域のほうが、前記第3の領域の下方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする半導体装置。
  3. 基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、
    前記半導体薄膜層の上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、
    前記浮遊導体層の上に形成された第3の絶縁膜と、
    前記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
    前記半導体薄膜層は、第1の領域と第3の領域と、前記第1の領域と前記第3の領域とに挟まれた領域であって前記第1の領域と前記第3の領域との抵抗よりも抵抗が高い第2の領域と、を有し、
    前記電極は、前記第1の領域と前記第3の領域とに接続され、
    前記浮遊導体層は、前記第2の絶縁膜を介して、少なくとも前記第2の領域の上方に形成され、かつ、前記第1の領域の上方に形成された領域のほうが、前記第3の領域の上方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする半導体装置。
  4. 基板の上方に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の上に形成された浮遊導体層と、
    前記浮遊導体層の上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜の上に形成された半導体薄膜層と、
    前記半導体薄膜層の上に形成された第3の絶縁膜と、
    前記半導体薄膜層に接続された電極と、を有する半導体装置であって、
    前記半導体薄膜層は、第1の領域と第3の領域と、前記第1の領域と前記第3の領域とに挟まれた領域であって前記第1の領域と前記第3の領域との抵抗よりも抵抗が高い第2の領域と、を有し、
    前記電極は、前記第1の領域と前記第3の領域とに接続され、
    前記浮遊導体層は、前記第2の絶縁膜を介して、少なくとも前記第2の領域の下方に形成され、かつ、前記第1の領域の下方に形成された領域のほうが、前記第3の領域の下方に形成された領域よりも面積が大きくなるように形成されたものであることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置において、前記浮遊導体層は、前記第1の領域と前記第3の領域とに所定の大きさの電圧を印加することにより帯電させられるものであることを特徴とする半導体装置。
  6. (a)基板の上方に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記第1の絶縁膜の上に半導体薄膜層を形成する工程と、
    (c)前記半導体薄膜層の上方にマスクを形成する工程と、
    (d)前記半導体薄膜層に不純物を拡散することにより、前記半導体薄膜層に、不純物を含む第1の領域と第3の領域と、不純物を含まない第2の領域とを形成する工程と、
    (e)前記半導体薄膜層を覆うように第2の絶縁膜を形成する工程と、
    (f)前記第2の絶縁膜を介して、少なくとも前記第2の領域の上方であって、かつ、前記第1の領域の上方に形成された領域のほうが、前記第3の領域の上方に形成された領域よりも面積が大きくなるように、浮遊導体層を形成する工程と、
    (g)前記浮遊導体層を覆うように第3の絶縁膜を形成する工程と、
    (h)前記半導体薄膜層に接続される電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、前記(d)工程と前記(e)工程との間に、さらに、
    (d−1)前記マスクを除去する工程と、
    (d−2)前記半導体薄膜層に、前記(d)工程において拡散した不純物の濃度よりも低濃度の不純物を拡散する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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