JP2003074037A - 土、水留め用チューブ装置 - Google Patents

土、水留め用チューブ装置

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JP2003074037A JP2001271064A JP2001271064A JP2003074037A JP 2003074037 A JP2003074037 A JP 2003074037A JP 2001271064 A JP2001271064 A JP 2001271064A JP 2001271064 A JP2001271064 A JP 2001271064A JP 2003074037 A JP2003074037 A JP 2003074037A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チューブ装置による土留め等の機能がより確
実に達成されるようにし、かつ、上記チューブ装置の寿
命を向上させるようにする。 【解決手段】 チューブ装置1が、地面2上に載置可能
とされ、内部に液体、および/もしくは土砂などの重し
3を収容可能とする収容空間4を有する可撓性のチュー
ブ5と、一端縁10が上記チューブ5に連結され他端縁
11側がこのチューブ5から外側方に向って延出可能と
されてその上面に土砂などの他の重し8を載置可能とさ
せる膜材製の支持体9とを備える。支持体9を上下に複
数枚設け、これら支持体9の各一端縁10を上下方向で
所定間隔(A)を空けて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、地面上に載置さ
れ、土木工事などにおける土留めや水留め用として用い
られる土、水留め用チューブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記土、水留め用チューブ装置には、近
時、地面上に載置可能とされ、内部に液体、および/も
しくは土砂などの重しを収容可能とする収容空間を有す
る可撓性のチューブと、一端縁が上記チューブの下面に
連結され他端縁側がこのチューブから地面に沿うよう外
側方に向って延出可能とされてその上面に土砂などの他
の重しを載置可能とさせる膜材製の支持体とを備えたも
のが提案されている。
【0003】そして、地面上の所定位置に上記チューブ
と支持体とを載置し、上記チューブの収容空間に液体や
土砂などの重しを収容させて重量を与え、かつ、上記支
持体上に土砂などの他の重しを載置させることにより、
地面と上記チューブおよび支持体との間の摩擦力をそれ
ぞれ増大させれば、上記チューブは地面上に、その所定
位置から移動し難いように設置されることとなり、もっ
て、このチューブの両外側面のうち、いずれかの外側面
が土留めや水留めの対象物から与えられる外力に対抗し
て、この土留め等の機能が発揮される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、チューブにより土留め等をさせたとき、このチュ
ーブの両外側面のうち、上記支持体を配置した側の一方
の外側面が土留め等の対象物から大きい外力を受けたと
すると、この外力により、上記チューブの上部側は、こ
のチューブの他方の外側面の外側方に向って転倒させら
れるおそれを生じ、この場合には、土留め等の機能が十
分には達成されなくなる。
【0005】また、特に、上記チューブの収容空間に水
などの液体を収容させて、このチューブにより土留め等
をさせた場合には、仮に、このチューブが上記対象物か
らの外力で損傷したとすると、液体の漏れが生じて土留
めの機能が低下し、この機能が確実には達成されなくな
るという寿命上の問題点が生じるおそれもある。
【0006】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、チューブ装置による土留め等の機能がよ
り確実に達成されるようにし、かつ、上記チューブ装置
の寿命を向上させるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の土、水留め用チューブ装置は、次の如くであ
る。
【0008】請求項1の発明は、全図に例示するよう
に、地面2上に載置可能とされ、内部に液体、および/
もしくは土砂などの重し3を収容可能とする収容空間4
を有する可撓性のチューブ5と、一端縁10が上記チュ
ーブ5に連結され他端縁11側がこのチューブ5から外
側方に向って延出可能とされてその上面に土砂などの他
の重し8を載置可能とさせる膜材製の支持体9とを備え
た土、水留め用チューブ装置において、
【0009】上記支持体9を上下に複数枚設け、これら
支持体9の各一端縁10を上下方向で所定間隔(A)を
空けて配置したものである。
【0010】請求項2の発明は、全図に例示するよう
に、請求項1の発明に加えて、上記支持体9を網形状と
したものである。
【0011】請求項3の発明は、図1、もしくは2に例
示するように、請求項1、もしくは2の発明に加えて、
上記チューブ5が、その外殻を構成する外チューブ16
と、この外チューブ16の内部に収容されて上記収容空
間4を有する内チューブ17とを備え、
【0012】上記チューブ5の長手方向に沿った視線で
みて、上記内チューブ17を複数本設け、これら内チュ
ーブ17を水平方向に並設させたものである。
【0013】請求項4の発明は、図3に例示するよう
に、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記チュー
ブ5の長手方向に沿った視線でみて、上記チューブ5の
内部を複数の区画室26,26に仕切る膜材製の仕切体
27を設け、上記区画室26,26を水平方向に並設さ
せたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0015】(第1の実施の形態)
【0016】図1,2は、第1の実施の形態を示してい
る。
【0017】図1,2において、符号1は、土、水留め
用チューブ装置である。
【0018】上記チューブ装置1は、地面2上に沿って
長く延びると共に、この地面2上に載置可能とされ、内
部に液体ポンプ等により、液体、および/もしくは土砂
などの重し3を注入可能とさせ、かつ、収容可能とする
密閉された収容空間4を有する膜材製で可撓性のチュー
ブ5を備え、このチューブ5は、上記収容空間4に重し
3を収容して所定の重量を与えられ、もって、上記地面
2上の所定位置に移動し難いように設置される。
【0019】また、上記チューブ装置1は、上記チュー
ブ5からその外側方に向って延出可能とされてその上面
に土砂などの他の重し8を載置可能とさせる膜材製の支
持体9を備えている。この支持体9は、その一端縁10
が上記チューブ5の長手方向のほぼ全体にわたり縫合や
溶着等により連結され、他端縁11側は上記チューブ5
の両外側面12,13のうち、一方の外側面12の外側
方に向って延出させられている。
【0020】上記チューブ5の収納時や搬送時には、上
記収容空間4から空気が抜かれて、平坦にしぼんだ形状
とされる。一方、各図で示すように、上記チューブ5に
重し3が収容されて膨張させられた状態において、上記
支持体9は上下に複数枚が設けられ、これら支持体9の
一端縁10は上下方向で所定間隔(A)を空けて配置さ
れ、これら各間隔(A)はほぼ等間隔とされている。
【0021】上記支持体9のうち、一部の支持体9であ
る最下端の支持体9の一端縁10が上記チューブ5の下
部である底部下面に連結され、他部の支持体9である最
上端の支持体9の一端縁10が上記チューブ5の一方の
外側面12の上部に連結されている。
【0022】上記チューブ5は、その外殻を構成する外
チューブ16と、この外チューブ16の内部に収容され
て上記収容空間4を有する内チューブ17とを備え、上
記各支持体9は上記外チューブ16に連結されている。
また、上記チューブ5の内チューブ17の上面膜には、
上記収容空間4の内外を連通させて、上記重し3を上記
収容空間4に出し入れ自在とさせる連通口18が形成さ
れ、この連通口18は開閉自在とされ、不図示の閉止具
で閉塞可能とされている。
【0023】上記各支持体9は、ジオグリッドなど、上
記外チューブ16よりも目が粗くて摩擦係数の大きい網
形状の膜材製とされている。上記外チューブ16はジオ
テキスタイルなど引張強度の大きい膜材製とされ、これ
ら膜材の縫い加工や、接着加工により成形される。一
方、上記内チューブ17は上記外チューブ16よりも引
張強度は小さいが塩ビシートや、ゴム膜など不透液体性
膜材製とされ、溶着作業や金型などにより一体成形され
ている。
【0024】上記チューブ5の長手方向に沿った視線で
みた上記チューブ5の断面視(図1)で、上記内チュー
ブ17は複数本(3本)設けられ、これら各内チューブ
17の収容空間4は互いに独立させられていて、これら
各収容空間4,4の間での水の流動は防止され、上記各
内チューブ17,17は水平方向で並設されている。ま
た、上記視線でみた上記チューブ5の断面視(図1)
で、上記内チューブ17に重し3である水を充満させた
とき、上記外チューブ16の内面のほぼ全体にわたり、
上記内チューブ17の外面が圧接することとされてい
る。
【0025】上記構成によれば、地面2上に載置可能と
され、内部に液体、および/もしくは土砂などの重し3
を収容可能とする収容空間4を有する可撓性のチューブ
5と、一端縁10が上記チューブ5に連結され他端縁1
1側がこのチューブ5から外側方に向って延出可能とさ
れてその上面に土砂などの他の重し8を載置可能とさせ
る膜材製の支持体9とを備えた土、水留め用チューブ装
置において、上記支持体9を上下に複数枚設け、これら
支持体9の各一端縁10を上下方向で所定間隔を空けて
配置してある。
【0026】このため、地面2上の所定位置に上記チュ
ーブ5と支持体9とを載置し、上記チューブ5の収容空
間に液体や土砂などの重し3を収容させて重量を与え、
かつ、上記支持体9上に土砂などの他の重し8を載置さ
せることにより、地面2と上記チューブ5および支持体
9との間の摩擦力をそれぞれ増大させれば、上記チュー
ブ5は地面2上に、その所定位置から移動し難いように
設置されることとなり、もって、このチューブ5の両外
側面12,13のうち、いずれかの外側面が、土留め
(図1中実線)や水留め(図1中一点鎖線)(以下、こ
れを土留め等という)の対象物21から与えられる外力
に対抗して、この土留め等の機能が発揮される。
【0027】上記の場合、チューブ5の両外側面12,
13のうち、上記支持体9を配置した側の一方の外側面
12は、土留めの対象物21から大きい外力を受けて、
上記チューブ5の上部が他方の外側面13の外側方に向
って転倒させられがちとなる。
【0028】しかし、上記複数の支持体9のうち、上部
側に位置してその一端縁10が上記チューブ5の上部側
に連結され、上記他の重し8から重量を与えられている
支持体9が、上記したチューブ5の上部の転倒を防止す
る。
【0029】よって、上記チューブ5には所定の形状が
保持されて、上記チューブ装置1による土留め等の機能
がより確実に達成される。
【0030】また、上記チューブ装置1が備えるチュー
ブ5と各支持体9はいずれも可撓性であるため、上記チ
ューブ装置1の収納時や搬送時などの取り扱い時には、
上記収容空間4から重し3と空気を抜き出して、一旦、
平坦な形状にさせ、その後、このチューブ5を上記各支
持体9と共にロール形状に巻き付ければ、コンパクトな
形状にでき、よって、上記チューブ装置1の取り扱いが
容易にできる。
【0031】また、前記したように、支持体9を網形状
としてある。
【0032】このため、上記各支持体9の上側にそれぞ
れ土砂などの重し8と共に位置する水分は、上記各支持
体9を通って順次、下方に排水されることから、上記重
し8の流動化が防止されて強化が図れ、その分、上記各
支持体9によるチューブ5の上部の転倒がより確実に防
止される。
【0033】よって、上記チューブ5にはより確実に所
定の形状が保持されて、上記チューブ装置1による土留
め等の機能が更に確実に達成される。
【0034】また、前記したように、チューブ5が、そ
の外殻を構成する外チューブ16と、この外チューブ1
6の内部に収容されて上記収容空間4を有する内チュー
ブ17とを備えている。
【0035】このため、地面2上へのチューブ5の設置
後には、このチューブ5は土留め等の対象物21から大
きい外力を与えられるが、この外力で上記内チューブ1
7が損傷するということは、上記外チューブ16によっ
て防止される。
【0036】よって、上記内チューブ17に重し3とし
て液体を収容させた場合でも、液体の漏れの防止が長期
にわたり維持されて、上記チューブ装置1の寿命の向上
が達成される。
【0037】また、前記したように、チューブ5の長手
方向に沿った視線でみた断面視(図1)で、上記内チュ
ーブ17を複数本設け、これら内チューブ17を水平方
向に並設させてある。
【0038】このため、上記チューブ5の一方の外側面
12が上記対象物21からの外力を与えられて、他方の
外側面13の外側方に向って転動しようとしても、この
転動の進行は、上記各内チューブ17に収容された重し
3である液体の重量によって防止される。
【0039】よって、チューブ装置1のチューブ5の転
動が防止されて、チューブ装置1による土留め等の機能
がより確実に達成される。
【0040】ところで、重し3が液体である場合、上記
外チューブ16は、重し3である液体を直接に収容する
ものではなく液体漏れ防止を考慮しないで足りるため、
膜材の縫い加工や接着加工により成形することができ、
よって、大口径など大形の外チューブ16の成形が容易
にできる。一方、上記内チューブ17は、液体を漏出し
ないように収容可能とする必要上、液体の漏出のおそれ
を生じる膜材の縫い加工や接着加工によって内チューブ
17を成形することは避けられ、金型等で一体成形され
る。しかし、この場合、大口径で大形の内チューブ17
の成形は容易でない。
【0041】そこで、上記したように、内チューブ17
を複数設けており、このため、これら各内チューブ17
は小形となって、これら内チューブ17の成形が容易に
でき、つまり、上記チューブ装置1の成形が容易にでき
る。
【0042】また、前記したように、チューブ5の断面
視で上記内チューブ17に重し3である水を充満させた
とき(図1)、上記内チューブ17よりも引張強度の大
きい外チューブ16の内面のほぼ全体にわたり、上記内
チューブ17の外面が圧接するようにしてある。
【0043】このため、上記チューブ5が対象物21か
ら外力を受けるときには、上記外チューブ16と内チュ
ーブ17とが協同して上記外力に対抗する。
【0044】よって、上記対象物21からの外力に対
し、上記チューブ5の寿命の向上が達成され、つまり、
チューブ装置1の寿命の向上が達成される。
【0045】しかも、各内チューブ17は互いに個別に
設けられていて、それぞれの内部の収容空間4は互いに
独立させてあり、少なくともこれら各収容空間4の底部
同士で互いに水が流動することは防止されている。
【0046】このため、仮に、上記各内チューブ17の
うちのいずれかが破損して液体の漏れが生じたとして
も、上記チューブ装置1による土留め等の機能が大きく
低下するということは防止され、この点でもチューブ装
置1の寿命の向上が達成される。
【0047】なお、図1中二点鎖線で示すように、最下
端の支持体9の一端縁10を上記チューブ5の他方の外
側面13の外側方に向って一体的に延出させてもよい。
【0048】また、以上は図示の例によるが、地面2上
はコンクリート製の面上であってもよく、重し3は、水
の他、へどろなどのスラリー状の液体であってもよく、
また、小石やブロックであってもよい。また、上記支持
体9は上下方向で2枚だけであってもよく、また、上記
チューブ5の長手方向の各端部や中途部などに部分的に
設けてもよい。
【0049】また、上記外チューブ16と内チューブ1
7とは互いに一体成形してもよく、チューブ5を外チュ
ーブ16もしくは内チューブ17のみで構成してもよ
い。また、上記外チューブ16は目の粗い網製のもの
や、可撓性の枠形状のものを含む概念とする。また、上
記重し3が土砂など固体である場合には、上記内チュー
ブ17は外チューブ16と同じ材質のジオテキスタイル
など透水性のものであってもよい。また、上記内チュー
ブ17は1本であってもよく、2本もしくは4本以上を
並設させてもよい。
【0050】以下の図3は、第2の実施の形態を示して
いる。この実施の形態は、前記第1の実施の形態と構
成、作用効果において多くの点で共通している。そこ
で、これら共通するものについては、図面に共通の符号
を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主
に説明する。また、これら各実施の形態における各部分
の構成を、本発明の課題、作用効果に照らして種々組み
合せてもよい。
【0051】(第2の実施の形態)
【0052】図3は、第2の実施の形態を示している。
【0053】これによれば、最下端の支持体9の一端縁
10が上記チューブ5の他方の外側面13の外側方に向
って一体的に延出させられ、これが延出体24とされ、
この延出体24は上記チューブ5の他方の外側面13に
沿って折り返された後、上記チューブ5の上面側からそ
の一方の外側面12の外側方に向って延出させられ、か
つ、その延出端が上記支持体9の他端縁11側の上面に
接合させられている。
【0054】上記延出体24において、上記チューブ5
の上面側からこのチューブ5の一方の外側面12の外側
方に向って延出した部分が他部の支持体9とされてい
る。この場合、この支持体9の一端縁10は上記チュー
ブ5の上面に接合されただけであるが、上記支持体9を
構成する延出体24が上記チューブ5に連結されている
関係で、上記支持体9の一端縁10は実質的に上記チュ
ーブ5に連結されている。
【0055】なお、上記チューブ装置1は、上下の関係
を逆にしてもよい。
【0056】上記構成によれば、チューブ5の長手方向
に沿った視線でみて(図3)、左右に長く延びる膜材料
の長手方向の中途部をチューブ5の下面もしくは上面に
連結して、この膜材料の各端部側を上記各支持体9,9
としてあり、このため、各支持体9,9が一枚の膜材料
により成形された分、上記チューブ装置1の部品点数が
少なくなって、構成が簡単になると共に、成形が容易と
なる。
【0057】また、上記チューブ5の長手方向に沿った
視線でみて、上記チューブ5の内部を複数の区画室2
6,26に仕切る不透液体性膜材製の仕切体27が設け
られ、上記区画室26,26が水平方向で並設されてい
る。
【0058】このため、上記チューブ5の一方の外側面
12が上記対象物21からの外力を与えられて、他方の
外側面13の外側方に向って転動しようとしても、この
転動の進行は、上記各区画室26,26に収容された重
し3である液体の重量によって防止される。
【0059】よって、チューブ装置1のチューブ5の転
動が防止されて、チューブ装置1による土留め等の機能
がより確実に達成される。
【0060】また、上記各区画室26は互いに独立させ
てあり、少なくともこれら各区画室26,26の間で互
いに液体が流動することは防止されている。
【0061】このため、前記したように内チューブ17
を個別に設けた場合と同様に、チューブ装置1の寿命の
向上が達成される。
【0062】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0063】請求項1の発明は、地面上に載置可能とさ
れ、内部に液体、および/もしくは土砂などの重しを収
容可能とする収容空間を有する可撓性のチューブと、一
端縁が上記チューブに連結され他端縁側がこのチューブ
から外側方に向って延出可能とされてその上面に土砂な
どの他の重しを載置可能とさせる膜材製の支持体とを備
えた土、水留め用チューブ装置において、
【0064】上記支持体を上下に複数枚設け、これら支
持体の各一端縁を上下方向で所定間隔を空けて配置して
ある。
【0065】このため、地面上の所定位置に上記チュー
ブと支持体とを載置し、上記チューブの収容空間に液体
や土砂などの重しを収容させて重量を与え、かつ、上記
支持体上に土砂などの他の重しを載置させることによ
り、地面と上記チューブおよび支持体との間の摩擦力を
それぞれ増大させれば、上記チューブは地面上に、その
所定位置から移動し難いように設置されることとなり、
もって、このチューブの両外側面のうち、いずれかの外
側面が、土留めや水留めの対象物から与えられる外力に
対抗して、この土留め等の機能が発揮される。
【0066】上記の場合、チューブの両外側面のうち、
上記支持体を配置した側の一方の外側面が、土留め等の
対象物から大きい外力を受けると、この外力により、上
記チューブの上部が他方の外側面の外側方に向って転倒
させられがちとなる。
【0067】しかし、上記複数の支持体のうち、上部側
に位置してその一端縁10が上記チューブの上部側に連
結され、上記他の重しから重量を与えられている支持体
が、上記したチューブの上部の転倒を防止する。
【0068】よって、上記チューブには所定の形状が保
持されて、上記チューブ装置による土留め等の機能がよ
り確実に達成される。
【0069】また、上記チューブ装置が備えるチューブ
と各支持体はいずれも可撓性であるため、上記チューブ
装置の収納時や搬送時などの取り扱い時には、上記収容
空間から重しと空気を抜き出して、一旦、平坦な形状に
させ、その後、このチューブを上記各支持体と共にロー
ル形状に巻き付ければ、コンパクトな形状にでき、よっ
て、上記チューブ装置の取り扱いが容易にできる。
【0070】請求項2の発明は、上記支持体を網形状と
してある。
【0071】このため、上記各支持体の上側にそれぞれ
土砂などの重しと共に位置する水分は、上記各支持体を
通って順次、下方に排水されることから、上記重しの流
動化が防止されて強化が図れ、その分、上記各支持体に
よるチューブの上部の転倒がより確実に防止される。
【0072】よって、上記チューブにはより確実に所定
の形状が保持されて、上記チューブ装置による土留め等
の機能が更に確実に達成される。
【0073】請求項3の発明は、上記チューブが、その
外殻を構成する外チューブと、この外チューブの内部に
収容されて上記収容空間を有する内チューブとを備えて
いる。
【0074】このため、地面上へのチューブの設置後に
は、このチューブは土留め等の対象物から大きい外力を
与えられるが、この外力で上記内チューブが損傷すると
いうことは、上記外チューブによって防止される。
【0075】よって、上記内チューブに重しとして液体
を収容させた場合でも、液体の漏れの防止が長期にわた
り維持されて、上記チューブ装置の寿命の向上が達成さ
れる。
【0076】また、上記チューブの長手方向に沿った視
線でみた断面視で、上記内チューブを複数本設け、これ
ら内チューブを水平方向に並設させてある。
【0077】このため、上記チューブの一方の外側面が
上記対象物からの外力を与えられて、他方の外側面の外
側方に向って転動しようとしても、この転動の進行は、
上記各内チューブに収容された重しの重量によって防止
される。
【0078】よって、チューブ装置のチューブ5の転動
が防止されて、チューブ装置による土留め等の機能がよ
り確実に達成される。
【0079】ところで、上記外チューブは、重しが液体
である場合、この液体を直接に収容するものではなく液
体の漏れ防止を考慮しないで足りるため、膜材の縫い加
工や接着加工により成形することができ、よって、大口
径など大形の外チューブの成形が容易にできる。一方、
上記内チューブは、液体を漏出しないように収容可能と
する必要上、液体の漏出のおそれを生じる膜材の縫い加
工や接着加工によって内チューブを成形することは避け
られ、金型等で一体成形される。しかし、この場合、大
口径で大形の内チューブの成形は容易でない。
【0080】そこで、上記したように、内チューブを複
数設けており、このため、これら各内チューブは小形と
なって、これら内チューブの成形が容易にでき、つま
り、上記チューブ装置の成形が容易にできる。
【0081】請求項4の発明は、上記チューブの長手方
向に沿った視線でみて、上記チューブの内部を複数の区
画室に仕切る膜材製の仕切体を設け、上記区画室を水平
方向に並設させてある。
【0082】このため、上記チューブの一方の外側面が
上記対象物からの外力を受けて、他方の外側面の外側方
に向って転動しようとしても、この転動の進行は、上記
各区画室に収容された重しの重量によって防止される。
【0083】よって、チューブ装置のチューブの転動が
防止されて、チューブ装置による土留め等の機能がより
確実に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、図2の1‐1線矢視断面
図である。
【図2】第1の実施の形態で、チューブ装置の斜視部分
断面図である。
【図3】第2の実施の形態で、図1に相当する図であ
る。
【符号の説明】
1 チューブ装置 2 地面 3 重し 4 収容空間 5 チューブ 8 重し 9 支持体 10 一端縁 11 他端縁 12 外側面 13 外側面 16 外チューブ 17 内チューブ 21 対象物 24 延出体 26 区画室 27 仕切体 (A) 間隔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面上に載置可能とされ、内部に液体、
    および/もしくは土砂などの重しを収容可能とする収容
    空間を有する可撓性のチューブと、一端縁が上記チュー
    ブに連結され他端縁側がこのチューブから外側方に向っ
    て延出可能とされてその上面に土砂などの他の重しを載
    置可能とさせる膜材製の支持体とを備えた土、水留め用
    チューブ装置において、 上記支持体を上下に複数枚設け、これら支持体の各一端
    縁を上下方向で所定間隔を空けて配置した土、水留め用
    チューブ装置。
  2. 【請求項2】 上記支持体を網形状とした請求項1に記
    載の土、水留め用チューブ装置。
  3. 【請求項3】 上記チューブが、その外殻を構成する外
    チューブと、この外チューブの内部に収容されて上記収
    容空間を有する内チューブとを備え、 上記チューブの長手方向に沿った視線でみて、上記内チ
    ューブを複数本設け、これら内チューブを水平方向に並
    設させた請求項1、もしくは2に記載の土、水留め用チ
    ューブ装置。
  4. 【請求項4】 上記チューブの長手方向に沿った視線で
    みて、上記チューブの内部を複数の区画室に仕切る膜材
    製の仕切体を設け、上記区画室を水平方向に並設させた
    請求項1、もしくは2に記載の土、水留め用チューブ装
    置。
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