JP2003073241A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

毛髪化粧料組成物

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JP2003073241A
JP2003073241A JP2001268390A JP2001268390A JP2003073241A JP 2003073241 A JP2003073241 A JP 2003073241A JP 2001268390 A JP2001268390 A JP 2001268390A JP 2001268390 A JP2001268390 A JP 2001268390A JP 2003073241 A JP2003073241 A JP 2003073241A
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hair
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alcohol
weight
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Atsushi Kojima
淳 小島
Michiji Tsuge
倫司 柘
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Hoyu Co Ltd
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Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪のパサつきを抑え、しなやかで、つやを
与えることができる毛髪化粧料組成物を提供する。 【解決手段】 毛髪化粧料組成物は、少なくともアルカ
リ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する
第2剤とを使用時に混合して調製され、染毛剤組成物又
は毛髪脱色剤組成物として用いられるものである。第1
剤又は第2剤には多価アルコールを含有し、その多価ア
ルコールは(A)二価アルコールと三価アルコールとの
少なくとも一方と、(B)四価アルコールとを含み、そ
れらの重量比が1:3〜3:1である。成分(A)及び
成分(B)の含有量は、各々0.1〜7.0重量%であ
ることが好ましい。毛髪化粧料組成物にはさらに、カチ
オン性界面活性剤を含有することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤組成物又は
毛髪脱色剤組成物として用いられ、毛髪のパサつきを抑
え、しなやかで、つやを与えることができる毛髪化粧料
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の毛髪化粧料としては、特
開平8−268848号公報に記載された酸化染毛剤組
成物及び特開平10−287534号公報に記載された
2剤式泡沫状染毛剤組成物が知られている。
【0003】前者の酸化染毛剤組成物は、糖誘導体と、
多価アルコールなどの保湿性成分と、酸化染料とを含有
するものである。具体的には、糖誘導体としてイソステ
アリルマルトシド5重量%、多価アルコールとしてグリ
セリン14.0重量%、ポリエチレングリコール1.0
重量%、ジグリセリン2.0重量%、酸化染料としてパ
ラフェニレンジアミン1.0重量%、レゾルシン1.0
重量%等を含有する酸化染毛剤組成物が開示されてい
る。そして、多価アルコール成分によって毛髪に保湿性
を与え、パサつきを防止するようになっている。
【0004】後者の2剤式泡沫状染毛剤組成物は、酸化
染料を用いて第1剤と第2剤の少なくとも一方を着色し
た染毛剤組成物をエアゾール容器に充填したものであ
る。具体的には、第1剤に酸化染料としてレゾルシン
1.0重量%、アルカリ剤として強アンモニア水、その
他の成分としてジグリセリン5.0重量%等が含有され
ている。また、第2剤に酸化剤として過酸化水素水1
5.0重量%、その他の成分としてプロピレングリコー
ル1.0重量%等が含有されている。そして、多価アル
コール成分によって毛髪に保湿性を与えるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の酸化
染毛剤組成物においては、二価アルコールであるポリエ
チレングリコール及び三価アルコールであるグリセリン
の合計量と、四価アルコールであるジグリセリンとの重
量比が7.5:1である。つまり、四価アルコールが二
価アルコール及び三価アルコールに比べて相対的に過少
であることから、毛髪のパサつきを抑え、毛髪につやを
与えることが充分にできないという問題があった。
【0006】一方、後者の2剤式泡沫状染毛剤組成物で
は、二価アルコールであるプロピレングリコールと、四
価アルコールであるジグリセリンとの重量比が1:5で
ある。つまり、二価アルコール及び三価アルコールが四
価アルコールに比べて相対的に過少であるため、毛髪に
しなやかさを与えることが充分にできないという問題が
あった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、毛髪のパサつきを抑え、しなやかで、つや
を与えることができる毛髪化粧料組成物を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の毛髪化粧料組成物は、少
なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸
化剤を含有する第2剤とを使用時に混合して調製され、
毛髪脱色剤組成物として用いられるか、又は前記第1剤
にさらに染料を含有し、第1剤と第2剤とを使用時に混
合して調製され、染毛剤組成物として用いられる毛髪化
粧料組成物であって、第1剤又は第2剤には多価アルコ
ールを含有し、その多価アルコールは(A)二価アルコ
ールと三価アルコールとの少なくとも一方と、(B)四
価アルコールとを含み、それらの重量比が1:3〜3:
1であることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明の毛髪化粧料組成物
は、請求項1に記載の発明において、成分(A)の含有
量が0.1〜7.0重量%であるものである。請求項3
に記載の発明の毛髪化粧料組成物は、請求項1又は請求
項2に記載の発明において、成分(B)の含有量が0.
1〜7.0重量%であるものである。
【0010】請求項4に記載の発明の毛髪化粧料組成物
は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明
において、さらに、カチオン性界面活性剤を含有するも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の毛髪化粧料組成物
の実施形態について詳細に説明する。毛髪化粧料組成物
は、毛髪脱色剤組成物又は染毛剤組成物として用いられ
るものである。毛髪脱色剤組成物として用いられる場合
には、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少な
くとも酸化剤を含有する第2剤とを使用時に混合して調
製される。染毛剤組成物として用いられる場合には、前
記第1剤にさらに染料を含有し、第1剤と第2剤とを使
用時に混合して調製される。第1剤又は第2剤には多価
アルコールが含有され、その多価アルコールは(A)二
価アルコールと三価アルコールとの少なくとも一方と、
(B)四価アルコールとを含み、それらの重量比が1:
3〜3:1である。
【0012】成分(A)の二価アルコールと三価アルコ
ールは、毛髪にしなやかさを付与するために配合され
る。二価アルコールの具体例としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等
が挙げられる。三価アルコールの具体例としては、グリ
セリン等が挙げられる。
【0013】一方、成分(B)の四価アルコールは毛髪
のパサつきを抑え、しっとり感を付与するとともに、毛
髪につやを与えるために配合される。四価アルコールの
具体例としては、ジグリセリン〔(HOCH2CH(O
H)CH22−O〕等が挙げられる。
【0014】毛髪化粧料組成物中における成分(A)と
成分(B)の重量比は1:3〜3:1の範囲であり、
1:2〜2:1の範囲が好ましく、1:1が特に好まし
い。この重量比が1:3未満の場合には、成分(A)の
二価アルコール又は三価アルコールが過少となり、毛髪
にしなやかさを与えることができなくなる。逆に、重量
比が3:1を越える場合には、成分(B)の四価アルコ
ールが過少となり、毛髪のパサつきを抑え、毛髪につや
を与えることができなくなる。
【0015】毛髪化粧料組成物中における成分(A)及
び成分(B)の含有量は、それぞれ0.1〜7.0重量
%が好ましく、0.5〜5.0重量%がさらに好まし
く、1.0〜4.0重量%が最も好ましい。成分(A)
の含有量が0.1重量%未満の場合には、毛髪にしなや
かさを充分に付与することができない。その含有量が
7.0重量%を越える場合には、毛髪化粧料組成物の本
来の機能である染毛力や毛髪脱色力が低下して好ましく
ない。
【0016】一方、成分(B)の含有量が0.1重量%
未満の場合には、毛髪のパサつきを充分に抑えることが
できず、しっとり感に欠け、毛髪に充分なつやを与える
ことができない。その含有量が7.0重量%を越える場
合には、毛髪化粧料組成物の染毛力や毛髪脱色力が低下
して好ましくない。
【0017】上記の成分(A)の二価アルコール又は三
価アルコール及び成分(B)の四価アルコールは、第1
剤又は第2剤のいずれに含有されてもよいが、脱色力及
び染毛力の点で第2剤に含有されるのが好ましい。
【0018】毛髪化粧料組成物を毛髪脱色剤組成物とし
て使用する場合には、第1剤にアルカリ剤が含有され、
その他界面活性剤、水飴、キレート剤、香料及び水等が
含有される。また、第2剤には酸化剤、前記成分(A)
及び成分(B)、界面活性剤、高級アルコール及び安定
剤等が含有される。一方、染毛剤組成物は毛髪脱色剤組
成物にさらに染料が第1剤に含有される。
【0019】上記アルカリ剤は、酸化剤の作用を促進す
るために配合され、揮発性アルカリ剤又は不揮発性アル
カリ剤が用いられる。揮発性アルカリ剤は、常温で揮発
性を有するものである。揮発性アルカリ剤の具体例とし
ては、アンモニア等が挙げられる。不揮発性アルカリ剤
の具体例としては、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリイソプロパノールアミン等のアルカノー
ルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げ
られる。これらの中でも、酸化剤の作用を促進する効果
が高い点から揮発性アルカリ剤のアンモニアが好まし
い。
【0020】アルカリ剤は、一種を単独で又は二種以上
を混合して用いられるが、アンモニアの刺激臭を低減す
るためには、アンモニアとアルカノールアミン等の不揮
発性アルカリ剤を併用するか、又は不揮発性アルカリ剤
のみを用いるのが望ましい。
【0021】アルカリ剤の含有量は、第1剤のpHが8
〜12の範囲となるように設定するのが好ましい。pH
が8未満の場合、酸化剤の作用を充分に促進することが
できない。一方、pHが12を越える場合、毛髪に損傷
等の不具合が発生しやすい。
【0022】特に、アルカリ剤としてアンモニアが配合
されたときには、28重量%のアンモニア水としての含
有量は、上記と同様の理由で毛髪化粧料組成物中に好ま
しくは0.3〜5.0重量%である。
【0023】次に、界面活性剤は毛髪化粧料組成物の均
一性及び安定性を保持するために配合される。界面活性
剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活
性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいず
れも使用される。これらの界面活性剤の中でも、毛髪化
粧料組成物の均一性及び安定性を付与する効果が高い点
で非イオン性界面活性剤が好ましく、毛髪の感触を良く
する点でカチオン性界面活性剤が好ましい。
【0024】非イオン性界面活性剤の具体例としては、
ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエ
ーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE
・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキ
ルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、P
OEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられ
る。POEアルキルエーテル類の具体例としては、PO
Eラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEス
テアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げら
れる。
【0025】カチオン性界面活性剤の具体例としては、
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアン
モニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭
化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリ
メチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノ
プロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリ
メチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアン
モニウムサッカリン等が挙げられる。
【0026】アニオン性界面活性剤の具体例としては、
ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸
ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、
ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テ
トラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエー
テルリン酸及びその塩等が挙げられる。
【0027】両性界面活性剤の具体例としては、2−ウ
ンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプ
ロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン
等が挙げられる。
【0028】これらの界面活性剤は単独で配合してもよ
いし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。界面活
性剤の配合量は、毛髪化粧料組成物中に0.1〜10.
0重量%が好ましい。この配合量が0.1重量%未満で
あると均一性及び安定性の効果が充分に望めない。一
方、10.0重量%を越えて配合しても均一性及び安定
性のそれ以上の効果が得られない場合がある。
【0029】水飴は、その保湿性によって毛髪脱色後又
は染毛後の毛髪の感触良好にするために配合される。水
飴の形態は、液状、粉末状等のいずれであってもよい。
キレート剤は、毛髪化粧料組成物中の金属とキレート化
合物を作り、毛髪化粧料組成物を安定化させる働きをす
る。キレート剤として具体的にはエチレンジアミン四酢
酸ナトリウム(EDTA−Na)等が挙げられる。
【0030】香料は、毛髪化粧料組成物に所望の香りを
付与するために配合される。この香料としては、一般に
毛髪化粧料組成物に配合される香料、例えば特開200
0−344629号公報等に記載されているものが用い
られる。
【0031】水は、毛髪化粧料組成物を水溶液、水性分
散液又は水性乳化液にするために配合される。水の含有
量は毛髪化粧料組成物中に好ましくは50〜90重量
%、さらに好ましくは70〜85重量%である。なお、
この水の含有量は、アルカリ剤が水溶液として配合され
たときには、その水溶液中に含まれる水の重量割合を含
んでいる。水の含有量が50重量%未満では水性液を安
定して形成することが困難になる。一方、90重量%を
越えて配合すると、毛髪化粧料組成物の均一性及び安定
性を確保しにくくなる。
【0032】次に、第2剤に配合される酸化剤は、毛髪
脱色剤組成物の場合には毛髪に含まれるメラニンを脱色
するために配合され、染毛剤組成物の場合には毛髪に含
まれるメラニンを脱色するとともに、酸化染料中間体等
の染料を酸化するために配合される。酸化剤の具体例と
しては、過酸化水素等が挙げられる。毛髪化粧料組成物
中における酸化剤の含有量は好ましくは0.1〜5.0
重量%、さらに好ましくは1.0〜3.0重量%であ
る。0.1重量%未満ではメラニンを充分に脱色するこ
とができず、染料を充分に酸化することもできない。一
方、5.0重量%を越えて配合すると、毛髪に損傷等の
不具合が発生しやすい。
【0033】第2剤に配合される界面活性剤は、第1剤
に配合される界面活性剤と同様である。高級アルコール
は、毛髪に軟らかさと潤いを与えるために配合される。
高級アルコールの具体例としては、セチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げら
れる。高級アルコールの含有量は、毛髪化粧料組成物中
に好ましくは0.1〜15.0重量%、さらに好ましく
は1.0〜10.0重量%、最も好ましくは2.0〜
6.0重量%である。この含有量が0.1重量%未満の
場合、毛髪に軟らかさと潤いを充分に与えることができ
ない。一方、15.0重量%を越える場合、毛髪脱色又
は染毛についての性能が低下する。
【0034】安定剤は主に酸化剤が含まれている第2剤
の安定性を向上させる働きをする。安定剤としては、フ
ェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリ
ド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タ
ンニン酸等が挙げられる。
【0035】次に、染毛剤組成物に配合され、毛髪を所
望の色に染色するための染料としては、酸化染料中間
体、レゾルシン等のカプラー、直接染料等が挙げられ
る。酸化染料中間体は、酸化剤により酸化されることに
よって毛髪を染色するようになっている。酸化染料中間
体の具体例としては、フェニレンジアミン類、アミノフ
ェノール類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェ
ノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミ
ン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピ
リジン類、及びそれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩
類等が挙げられる。これらの中でも、染毛力(染着力)
が強いことから、パラフェニレンジアミン、パラトルイ
レンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニ
レンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、
2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチル
パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、2,
6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェ
ニルスルファミン酸及びそれらの塩類が好ましい。これ
らの酸化染料中間体は単独で配合してもよいし、二種以
上を組み合わせて配合してもよい。
【0036】染料は、染毛機能を保持するために第1剤
に配合される。染料の含有量は、毛髪化粧料組成物中に
好ましくは0.005〜7.5重量%である。0.00
5重量%未満では充分な染毛力は得られにくい。一方、
7.5重量%を越えて配合してもそれ以上の染毛力は得
られにくい。
【0037】また、染料として酸化染料中間体を配合し
たときには、酸化染料中間体の含有量は、毛髪化粧料組
成物中に好ましくは0.005〜7.5重量%、さらに
好ましくは0.5〜5.0重量%である。この含有量が
0.005重量%未満では充分な染毛力が得られない。
一方、7.5重量%を越えて配合してもそれ以上の染毛
力は得られない。
【0038】毛髪化粧料組成物には、その他第1剤又は
第2剤に油性成分、糖類、防腐剤、pH調整剤、植物抽
出物、生薬抽出物、ビタミン類、紫外線吸収剤等を常法
に従って配合してもよい。
【0039】油性成分としては、炭化水素油、動植物
油、ロウ類、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン類等
が挙げられる。糖類としては、ソルビトール、マルトー
ス等が挙げられる。防腐剤としては、パラベン等が挙げ
られる。pH調整剤としては、リン酸、クエン酸、硫
酸、酢酸、乳酸、酒石酸等が挙げられる。
【0040】毛髪化粧料組成物の剤型は、水溶液状、水
性分散液状、水性乳化液状等特に限定されないが、本実
施形態の場合、通常第1剤が水溶液状、第2剤が水性乳
化液状である。
【0041】毛髪化粧料組成物は、前述した第1剤と第
2剤とを使用時に混合することによって得られる。第1
剤と第2剤の混合割合は、第1剤及び第2剤の組成によ
って異なるが、重量比で1:5〜2:1であることが好
ましい。この重量比が1:5未満の場合には、毛髪脱色
又は染毛の機能を充分に発揮することができない。一
方、重量比が2:1を越える場合には、毛髪のパサつき
を抑え、しなやかで、つやを与える効果が低下する。
【0042】さて、毛髪脱色剤組成物は第1剤にアルカ
リ剤のほか、界面活性剤、水飴、キレート剤、香料及び
水等を配合し、第2剤には酸化剤に加え、前記成分
(A)及び成分(B)、界面活性剤、高級アルコール、
安定剤等を配合することにより得られる。一方、染毛剤
組成物は毛髪脱色剤組成物の第1剤にさらに染料を配合
することによって得られる。
【0043】次いで、毛髪脱色剤組成物又は染毛剤組成
物を使用する場合には、それぞれ第1剤と第2剤とを混
合した後、必要量をコーム(櫛)又は刷毛につけて毛髪
に適用される。このとき、酸化剤及びアルカリ剤により
毛髪脱色剤組成物の脱色機能を発揮させて毛髪を脱色す
ることができる。また、染料、酸化剤及びアルカリ剤に
より染毛剤組成物の染毛機能を発揮させて毛髪を染色す
ることができる。さらに、第2剤には(A)二価アルコ
ールと三価アルコールとの少なくとも一方と、(B)四
価アルコールとが所定の重量比で含まれている。
【0044】二価アルコールと三価アルコールは、それ
ぞれ一分子中に親水性の官能基である水酸基を二個及び
三個有していることから、それらの水酸基が毛髪に作用
して毛髪を軟らかく、しなやかにすることができるもの
と考えられる。四価アルコールは一分子中に水酸基を四
個有していることから、毛髪に対する作用がより大き
く、毛髪表面に潤いと光沢を与えることができるものと
考えられる。従って、この毛髪化粧料組成物により、二
価アルコールと三価アルコール及び四価アルコールの作
用が相俟って発揮される。
【0045】以上の実施形態により発揮される効果を以
下にまとめて記載する。 ・ 実施形態で説明した毛髪化粧料組成物には、第1剤
又は第2剤には多価アルコールとして(A)二価アルコ
ールと三価アルコールとの少なくとも一方と、(B)四
価アルコールとが1:3〜3:1の重量比でバランス良
く配合されている。このため、これらの多価アルコール
の効果が相乗的に作用し、毛髪のパサつきを抑え、しな
やかで、つやを与えることができる。
【0046】・ 成分(A)の含有量を0.1〜7.0
重量%に設定することにより、毛髪に適切なしなやかさ
を与えることができる。 ・ 成分(B)の含有量を0.1〜7.0重量%に設定
することにより、毛髪のパサつきを充分に抑え、適度な
つやを与えることができる。
【0047】・ さらに、カチオン性界面活性剤を配合
することにより、毛髪に対する感触を良好にすることが
できる。
【0048】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて前記実施形
態をさらに具体的に説明する。なお、各例におけるパサ
つき、しなやかさ及びつやは、次のような評価方法によ
って評価した。また、表1及び表2における数字は重量
%を表し、香料の欄の「微量」は1重量%以下であること
を表す。
【0049】(1)パサつき 毛髪化粧料組成物を染毛剤組成物又は毛髪脱色剤組成物
として毛髪に施した後に、毛髪に触れてパサつきを評価
した。評価基準は、パサつきが全くない(◎)、パサつ
きがほとんどない(○)、パサつきが少しある(△)及
びパサつきがかなりある(×)の4段階とした。
【0050】(2)しなやかさ 毛髪化粧料組成物を染毛剤組成物又は毛髪脱色剤組成物
として毛髪に施した後に、毛髪に触れるとともに、その
外観を観察してしなやかさを評価した。評価基準は、し
なやかさが充分にある(◎)、しなやかさが良好である
(○)、しなやかさが少し足りない(△)及びしなやか
さがほとんどない(×)の4段階とした。
【0051】(3)つや 毛髪化粧料組成物を染毛剤組成物又は毛髪脱色剤組成物
として毛髪に施した後に、毛髪の外観を観察してつやを
評価した。評価基準は、しなやかさが充分にある
(◎)、しなやかさが良好である(○)、しなやかさが
少し足りない(△)及びしなやかさがほとんどない
(×)の4段階とした。 (実施例1〜3及び比較例1〜5、毛髪脱色剤組成物)
実施例1〜3及び比較例1〜5では、表1に示す組成の
第1剤と第2剤とを重量比で1:2の割合にて混合し、
毛髪脱色剤組成物を調製した。そして、これらの毛髪脱
色剤組成物をコーム(櫛)に付けて毛髪に塗り、脱色操
作を行った。その後、毛髪のパサつき、しなやかさ及び
つやを評価した。それらの結果を表1に示した。
【0052】
【表1】 表1に示したように、実施例1〜3ではいずれもパサつ
き、しなやかさ及びつやが良好な結果であった。これに
対し、比較例1及び2では四価アルコールであるジグリ
セリンが含まれていないため、毛髪のパサつきを抑える
ことができず、つやも不充分であった。また、比較例3
では二価アルコールであるプロピレングリコールと三価
アルコールであるグリセリンの双方が含まれていないた
め、毛髪のしなやかさが不良であった。比較例4ではプ
ロピレングリコールとグリセリンの合計量とジグリセリ
ンとの重量比が5:1で、3:1より大きいことから、
毛髪のパサつきとつやが不充分であった。比較例5では
プロピレングリコールとジグリセリンとの重量比が1:
5で、1:3より小さいことから、毛髪のしなやかさが
不充分であった。 (実施例4〜6及び比較例6〜10、染毛剤組成物)実
施例4〜6及び比較例6〜10では、表2に示す組成の
第1剤と第2剤とを重量比で1:2の割合にて混合し、
染毛剤組成物を調製した。そして、これらの染毛剤組成
物をコームに付けて毛髪に塗り、染毛操作を行った。そ
の後、毛髪のパサつき、しなやかさ及びつやを評価し
た。それらの結果を表2に示した。
【0053】
【表2】 表2に示したように、実施例4〜6ではいずれもパサつ
き、しなやかさ及びつやが良好な結果であった。これに
対し、比較例6及び7ではジグリセリンが含まれていな
いため、毛髪のパサつきを抑えることができできず、つ
やも不充分であった。また、比較例8ではプロピレング
リコールとグリセリンの双方が含まれていないため、毛
髪のしなやかさが不良であった。比較例9ではプロピレ
ングリコールとグリセリンの合計量とジグリセリンとの
重量比が5:1で、3:1より大きいことから、毛髪の
パサつきとつやが不充分であった。比較例10ではプロ
ピレングリコールとジグリセリンとの重量比が1:5
で、1:3より小さいことから、毛髪のしなやかさが不
充分であった。
【0054】なお、本発明は前記実施形態を次のように
変更して実施することも可能である。 ・ 二価アルコールとしてポリエチレングリコール等、
四価アルコールとしてペンタエリトリット等を使用して
もよい。
【0055】・ 毛髪化粧料組成物にさらに、四級化ポ
リビニルピロリドン誘導体、ジアリル四級化アンモニウ
ム塩重合物誘導体等のカチオン性高分子化合物、又はア
クリル系共重合体、メタクリル系共重合体等の両性高分
子化合物を配合してもよい。その場合には、毛髪の感触
を向上させることができる。
【0056】・ 毛髪化粧料組成物にメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変
性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重
合度シリコーン等のシリコーン油を3.0重量%以下の
量で含有させてもよい。この場合、毛髪の感触をさらに
良好にすることができる。
【0057】・ 第1剤に配合される水飴に代えて、又
はそれに加えて、蜂蜜を配合してもよい。さらに、実施
形態より把握される技術的思想について以下に記載す
る。 (1) 前記多価アルコールは第2剤に含有される請求
項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料組
成物。このように構成した場合、脱色力及び染毛力を向
上させることができる。 (2) 前記二価アルコールはアルキレングリコール、
三価アルコールはグリセリン及び四価アルコールはジグ
リセリンである請求項1から請求項4及び上記(1)の
いずれか一項に記載の毛髪化粧料組成物。このように構
成した場合、毛髪のパサつきを抑え、しなやかで、つや
を与えることができる効果を最も有効に発揮することが
できる。
【0058】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
毛髪化粧料組成物によれば、毛髪に適用したとき、毛髪
のパサつきを抑え、しなやかで、つやを与えることがで
きる。
【0059】請求項2に記載の発明の毛髪化粧料組成物
によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、毛髪に
適切なしなやかさを与えることができる。請求項3に記
載の発明の毛髪化粧料組成物によれば、請求項1又は請
求項2に記載の発明の効果に加え、毛髪のパサつきを充
分に抑え、適度なつやを与えることができる。
【0060】請求項4に記載の発明の毛髪化粧料組成物
によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載
の発明の効果に加え、毛髪に対する感触を良好にするこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB032 AB282 AB412 AC072 AC102 AC111 AC112 AC122 AC182 AC532 AC542 AC552 AC692 AD042 AD212 BB06 CC35 CC36 DD23 EE26 EE27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともアルカリ剤を含有する第1剤
    と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを使用時に混
    合して調製され、毛髪脱色剤組成物として用いられる
    か、又は前記第1剤にさらに染料を含有し、第1剤と第
    2剤とを使用時に混合して調製され、染毛剤組成物とし
    て用いられる毛髪化粧料組成物であって、 第1剤又は第2剤には多価アルコールを含有し、その多
    価アルコールは(A)二価アルコールと三価アルコール
    との少なくとも一方と、(B)四価アルコールとを含
    み、それらの重量比が1:3〜3:1であることを特徴
    とする毛髪化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)の含有量が0.1〜7.0重
    量%である請求項1に記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)の含有量が0.1〜7.0重
    量%である請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料組
    成物。
  4. 【請求項4】 さらに、カチオン性界面活性剤を含有す
    る請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化
    粧料組成物。
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