JP2003072999A - フィルム材搬送ガイド冶具及びそれを用いた搬送装置 - Google Patents
フィルム材搬送ガイド冶具及びそれを用いた搬送装置Info
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Abstract
メージを与えず、且つ軌道を一定範囲に確保して、安定
搬送を行なうことが出来るフィルム材の搬送装置を提供
する。 【解決手段】搬送されるフィルム材1を通過させ得るよ
うに取り囲んでフィルム搬送路上に固定配置されるべき
フレーム7と、該フレーム7にフィルム材1の幅方向に
移動可能に装架されていてフィルム材1の両側縁の各側
面と上下面とをガイド支持する一対のガイド2,2とを
備えていて、フィルム材1が蛇行した時には前記一対の
ガイド2,2がこれに追従移動してフィルム材1の両側
縁の変形を防ぐと共に、フィルム材1を正規の走向軌道
へ復元させ得るように構成されている。
Description
ムの如き帯状フィルム材の搬送用ガイド冶具及びそれを
用いた搬送装置に関する。
は、フィルム材が巻き出されてから巻き取られるまでの
間に、直線に近い搬送を行う部分がある。それは、例え
ば、フィルム材の一面又は両面に塗布や張り付けを行な
い、乾燥や熱処理を行なう部分等である。この場合、ガ
イドなしの直線搬送では、処理空間が長いとフィルム材
の垂れ下がりや、ばたつき、ねじれ等が生じ易くなる。
の字型のガイドやガイドレールに入れて搬送する方式
や、鍔付きガイドローラーを用いる方法が一般的である
が、この場合には、ガイド自体がフィルム材の蛇行の力
に抗するべく保持されているため、薄くて弱いフィルム
材に対しては、蛇行が生じようとする度にフィルム材の
側端面やその周辺に変形が起こり塑性変形してしまった
り、フィルム材の中心部付近に撓みが生じたまま硬化処
理されてしまうようなダメージを与え易い。
フィルム材の垂れ下がりを防ぐ方式の場合には、上記の
如きダメージは起こり難いが、フィルム材への処理作業
が限定され、装置の構造や制御方式も複雑化して装置費
用が増大してしまうという問題がある。
をニップする搬送方式の場合には、テンシヨンや消耗度
合いでチェーンの伸びが変化してくるため、途中でニッ
プしたフィルム材に変形が生じ易く、メンテナンスの手
間も掛かるという問題がある。
従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、搬送されるフィルム材の側縁
部やその周辺にダメージを与えず、且つ軌道を一定範囲
に確保して、安定搬送を行なうことが出来るフィルム材
の搬送装置を提供することにある。
め、本発明によるフィルム材搬送ガイド冶具は、搬送さ
れるフィルム材を通過させ得るように取り囲んでフィル
ム搬送路上に固定配置されるべきフレームと、該フレー
ムに前記フィルム材の幅方向に移動可能に装架されてい
て前記フィルム材の両側縁の各側面と上下面とをガイド
支持する一対のガイドとを備えていて、前記フィルム材
が蛇行した時には前記一対のガイドがこれに追従移動し
て前記フィルム材の両側縁の変形を防ぐと共に、該フィ
ルム材を正規の走向軌道へ復元させ得るように構成され
ている。
具には、前記一対のガイド間に横架された軸に前記フィ
ルム材の下面に転接する少なくとも一つのローラーが設
けられている。
よるフィルム材の搬送装置は、前記フィルム材の巻出し
装置と巻取り装置との間に形成される直線的搬送軌道上
に、少なくとも一つの上記フィルム材搬送ガイド冶具を
配置して成っている。
した実施例に基づき説明する。図1は本発明に係るフィ
ルム材搬送ガイド冶具の一実施例の正面図、図2は図1
の右側面図、図3は本発明に係るフィルム材搬送装置の
一実施例の概略構成図である。
材、2はフィルム材1の両側縁の各側面と上下面とをガ
イド支持するコの字状切込みを有する一対のガイド、3
は一対のガイド2,2間に横架された軸5にワッシヤー
4,4により挟まれてフイルム材1の下面に転接するよ
うに回転可能に装架されたローラー、6はガイド2,2
を所定の間隔をおいて支持するガイドベース板、7はフ
ィルム材1を通過させ得るように一対のガイド2,2と
ガイドベース板6から成る組立体を取り囲んでフィルム
搬送路上に固定配置されるべきフレーム、8は各一端部
が軸10とワッシヤー11によりガイドベース板8の各
端部に夫々枢着されたアーム9,9の各他端部をフレー
ム7の隔置された頂部に夫々枢着するための軸であっ
て、これらは本発明に係るフィルム材搬送ガイド冶具1
2を構成している。
装置、14は巻出し装置13から所定の距離を置いて配
置されたフィルム材の巻取り機、15,16はフィルム
材1の巻出し機13と巻取り機14との間に形成される
フイルム材1の直線的搬送軌道上に配置された複数のフ
ィルム材搬送ガイド冶具12を含む処理装置である。
るから、フイルム材1の搬送中にフイルム材が一時的に
蛇行した場合、フイルム材1の側縁により蛇行した側の
ガイド2は側方(フイルム材1の幅方向)に力を受ける
が、この場合そのガイド2は、軸8を中心として回動す
るアーム9及び該アーム9の回動により移動するガイド
ベース板6を介して、力を受けた方向に移動するため、
フイルム材1の側縁部がガイド2のコの字状切込みによ
り変形させられるのを防止すると共に、フイルム材1が
撓まされるのを防止する。かくして、一時的な蛇行がと
れた際には、重力により、ガイド2とガイドベース板6
とアーム9を含む組立体は最下位置(常態)に戻るの
で、フイルム材1の軌道は緩やかに正規の軌道に復元す
ることが出来る。
ム材1の直線的軌道に、図3に示す如く複数のフィルム
材搬送ガイド冶具12を並べて配置することにより、低
い張力でもフイルム材の下方への垂れ下がりを少なく抑
えたフイルム搬送が可能となり、且つ各ガイド2と蛇行
したフイルム材間に生じた抗力も上記説明から明らかな
如く低レベルで済むため、処理工程で通常直線的搬送の
入口と搬送出口間に設定された張力による軌道保持効果
を低く抑えることが出来るので、より低い張力で蛇行に
よるフイルム材1の変形ダメージの影響を避けた搬送が
可能になる。
があってもそれによるフイルム材の損傷を回避すること
ができ、且つ、フイルム材の安定走向を実現し得るフィ
ルム材搬送ガイド冶具及びそれを用いたフイルム材の搬
送装置を提供することが出来る。
施例の正面図である。
概略構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】搬送されるフィルム材を通過させ得るよう
に取り囲んでフィルム搬送路上に固定配置されるべきフ
レームと、該フレームに前記フィルム材の幅方向に移動
可能に装架されていて前記フィルム材の両側縁の各側面
と上下面とをガイド支持する一対のガイドとを備えてい
て、前記フィルム材が蛇行した時には前記一対のガイド
がこれに追従移動して前記フィルム材の両側縁の変形を
防ぐと共に、該フィルム材を正規の走向軌道へ復元させ
得るように構成されたフィルム材搬送ガイド冶具。 - 【請求項2】前記一対のガイド間に横架された軸に前記
フィルム材の下面に転接する少なくとも一つのローラー
が設けられている請求項1に記載のフィルム材搬送ガイ
ド冶具。 - 【請求項3】前記フィルム材の巻出し装置と巻取り装置
との間に形成される直線的搬送軌道上に、少なくとも一
つの請求項1又は2に記載のフィルム材搬送ガイド冶具
を配置してなるフィルム材搬送装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001270517A JP4534400B2 (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | フィルム材搬送ガイド治具及びそれを用いた搬送装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017218285A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 沖電気工業株式会社 | ロール状媒体給送装置 |
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2001
- 2001-09-06 JP JP2001270517A patent/JP4534400B2/ja not_active Expired - Fee Related
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