JP2003072520A - 車両操作装置 - Google Patents

車両操作装置

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JP2003072520A
JP2003072520A JP2001268366A JP2001268366A JP2003072520A JP 2003072520 A JP2003072520 A JP 2003072520A JP 2001268366 A JP2001268366 A JP 2001268366A JP 2001268366 A JP2001268366 A JP 2001268366A JP 2003072520 A JP2003072520 A JP 2003072520A
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vehicle
driver
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JP2001268366A
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English (en)
Inventor
Takehiro Yanaka
壮弘 谷中
Goro Asai
五朗 浅井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者を識別することによって、指紋等の識
別データが登録された特定の運転者の操作だけを有効に
する車両操作装置を提供すること。 【解決手段】 車両操作装置に、操作用レバー10のグ
リップ部11に設けられ指紋を検出する指紋検出センサ
12と、指紋検出センサ12が検出する指紋を登録する
メモリ15dと、CPU15aとを設けた。そして、C
PU15aに、指紋検出センサ12が検出する指紋と、
メモリ15dに登録された指紋とを比較する比較手段を
設けた。また、その指紋比較の結果、指紋が異なる場合
は、車両の操作入力を無効とする制御を行う手段をCP
U15aに設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の運転者を
識別データに基づいて登録し、登録された識別データか
ら運転者を識別するようにした車両操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両等の操作レバーにおいて
は、操作状態を検出する機能を備えたものがあり、この
ような操作レバーとして、例えば、特開平7−6135
4号公報に開示されたものがある。この操作レバーは、
グリップの部分に、感圧素子を設けて、運転者がグリッ
プを握って操作を行った場合のその握力によって、操作
状態を判断するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記操
作レバーでは、操作レバーのグリップが握られている状
態を検知することはできるが、グリップを握っている運
転者を特定することまではできない。したがって、運転
者が誰であろうと車両の操作を行うことができ、いたず
らによる操作や盗難防止等の効果を奏することはできな
いという問題がある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記した問題に対処するため
になされたもので、その目的は、運転者を識別すること
によって、指紋等の識別データが登録された特定の運転
者の操作だけを有効にする車両操作装置を提供すること
である。
【0005】上記の目的を達成するため、本発明に係る
車両操作装置の特徴は、車両操作レバーにおけるグリッ
プ部に設けられ、運転者の指紋を検出する指紋検出セン
サと、指紋検出センサによって検出された運転者の指紋
を登録する指紋登録手段と、指紋検出センサが検出する
運転者の指紋と、指紋登録手段が登録する指紋とを比較
し、前記両指紋の一致、不一致を判定する指紋比較手段
とを備えたことにある。このように、車両の操作を行う
特定の運転者の指紋を指紋登録手段に登録させているた
め、運転者が車両の操作を行う際に、その運転者が、指
紋登録手段に指紋が記憶された運転者であるか否かを、
両指紋を指紋比較手段で比較することにより判断するこ
とができる。
【0006】また、前記車両操作装置が制御部を備え、
指紋比較手段による指紋比較の結果、前記両指紋が不一
致の場合に、制御部がその運転者による車両操作レバー
の操作入力を無効とする制御を行うことが好ましい。こ
のように構成したため、指紋が指紋登録手段に登録され
ていない運転者のものであれば、制御部がその運転者に
よる車両の操作を無効とする制御を行うことができる。
このため、指紋登録手段に指紋が登録されていない不適
切な運転者による操作であれば、車両の操作はできなく
なる。例えば、盗難目的による車両の操作や、助手席に
座っている子供のいたずらによる操作等である。これに
よって、盗難の防止やいたずらによる車両操作の防止が
図れる。
【0007】また、本発明に係る車両操作装置の他の構
成上の特徴は、前記車両操作装置が、さらに、車両を始
動させるための車両操作レバーの移動パターンを登録す
る移動パターン登録手段と、運転者が操作する車両操作
レバーの移動パターンと、移動パターン登録手段が登録
する車両操作レバーの移動パターンとを比較する移動パ
ターン比較手段とを備え、移動パターン比較手段による
車両操作レバーの移動パターン比較の結果、前記両移動
パターンが一致する場合に、制御部が、車両を始動させ
るための制御を行うようにしたことにある。
【0008】このように構成した本発明の特徴によれ
ば、車両操作レバーをある一定のパターン、例えば、中
心部から前後方向および左右方向への移動のうちのいく
つかの移動を組み合わせたものを移動パターンとして、
移動パターン登録手段に登録させておき、運転者がその
移動パターンに沿って車両操作レバーを移動させたとき
だけ車両を始動できるようになる。これによって、適正
な運転者による運転だけが可能になる。また、この場
合、運転者を認識するための認識手段として、キーやカ
ード等の部材を使用しないため、紛失のおそれもなくな
る。
【0009】また、本発明に係る車両操作装置のさらに
他の構成上の特徴は、車両操作レバーにおけるグリップ
部に、さらに、発汗検出センサを設け、運転者の発汗状
態を検出できるようにしたことにある。発汗は、単に気
温が高いためによる場合だけでなく、ストレスを感じて
いたり、緊張した状態になっていたりした場合等、精神
的な理由によっても生じる。このため、発汗検出センサ
を設けて運転者の発汗状態を検出することにより、運転
者の緊張状態等を知ることができる。これによって、発
汗状態が異常な場合は、音楽を聴いたり、芳香剤のにお
いを嗅いだりする等、気持ちが落ち着くことをすること
ができる。
【0010】また、本発明に係る車両操作装置の他の構
成上の特徴は、ロックを解除することによって、車両の
始動が可能になる車両に使用される車両操作装置であっ
て、運転者を識別するための識別データを検出する検出
手段と、識別データを登録するための登録手段と、検出
手段が検出する識別データと前記登録手段が登録する識
別データとを比較する比較手段と、比較手段による識別
データの比較の結果、前記両識別データが一致した場合
に、ロックを解除して車両の始動を可能にする制御部と
を備えたことにある。
【0011】前記のように構成したことにより、登録手
段に識別データを記憶させた運転者だけが、車両の操作
を行えるようになり、いたずらによる操作や盗難の防止
が図れる。なお、この場合の運転者を識別する識別デー
タとしては、指紋や車両操作レバーの移動パターンの
他、手相や声紋、カードに記憶させた識別番号等を用い
ることができ、ロックとしては、ドアロック、イグニッ
ションロックおよびステアリングロック等を用いること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両操作装置
の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は同実施形
態に係る車両操作装置で使用される操作レバー(ジョイ
スティック)10を示している。操作レバー10は、車
両の運転席近傍に設けられ、図1に矢印で示したよう
に、運転者の操作により全体を前後方向および左右方向
に傾動できるようになっている。そして、この操作レバ
ー10の傾動の方向が、前方であれば車両は前進し、後
方であれば車両は後進する。また、操作レバー10の傾
動が、左方向であれば車両は左折し、右方向であれば車
両は右折するというように、操作レバー10を傾動させ
ることによって車両操作が行えるようになっている。
【0013】そして、図2に示すように、この操作レバ
ー10のグリップ部11を運転者が握った場合に、運転
者の指先が接触するグリップ部11の部分に4個の指紋
検出センサ12が縦方向に並設され、運転者の掌が接触
する部分に縦長の発汗検出センサ13が1個設けられて
いる。この指紋検出センサ12と発汗検出センサ13
は、操作レバー10を作動させるに際して、運転者が必
ず握る部位に設けられている。指紋検出センサ12は、
CCDカメラを用いた光学式センサからなっている。こ
の光学式センサでは、プリズムに指を当てると、わずか
な汗がプリズムの表面につき光の反射率が変化するよう
になっており、この光量の違いをCCDカメラでとらえ
ることにより、指紋の画像を白黒で表すようになってい
る。各指紋検出センサ12は、指の指紋検出が行える大
きさに設定されており、この場合、略15mm×10m
m程度になっている。
【0014】なお、指紋検出センサ12としては、光学
式センサの他、半導体センサを用いることもできる。こ
の半導体センサは、センサの面に接する指の部分と、接
しない部分との電位差を白黒で表すものである。また、
発汗検出センサ13は、湿度センサで構成することがで
き、例えば、シリコン基板上に感湿性の高分子薄膜を形
成したもので水分子の吸着によって静電容量値が変化す
る湿度検知素子を用いることができる。
【0015】そして、この発汗検出センサ13が検出す
る発汗の量から運転者の緊張状態や精神的ストレスの有
無を推測することができる。また、グリップ部11に
は、運転者がグリップ部11を握り易くするための凹凸
が設けられており、そのそれぞれの凹部11aに各指を
当ててグリップ部11を握ることにより、その指の指先
が確実に指紋検出センサ12に当たるようになってい
る。
【0016】図3は、本発明の車両操作装置の制御装置
を示す機能ブロック図である。この制御装置では、操作
レバー10の操作量を検出する操作量検出装置10a、
指紋検出センサ12、発汗検出センサ13および登録ス
イッチ14が、マイクロコンピュータ15に接続されて
おり、このマイクロコンピュータ15が、始動装置1
6、操作入力装置17および音楽発生装置18に接続さ
れている。マイクロコンピュータ15は、CPU15a
と、入力インターフェース15bと、出力インターフェ
ース15cと、メモリ15dと、EEPROM15eと
を備えている。
【0017】入力インターフェース15bは、バスを介
してCPU15aに接続されるとともに、操作量検出装
置10a、指紋検出センサ12、発汗検出センサ13お
よび登録スイッチ14に接続され、これらの検出値等の
信号をCPU15aに供給する。また、出力インターフ
ェース15cは、バスを介してCPU15aに接続され
るとともに、始動装置16、操作入力装置17および音
楽発生装置18に接続されて、CPU15aからの指令
に基づきこれらの状態を変更する信号を送る。
【0018】メモリ15dは、プログラムおよびマップ
データ等を記憶したROMと、CPU15aによるプロ
グラムの実行時に一時的にデータを記憶するRAMから
なっており、このメモリ15dには、運転者が操作する
操作レバー10の移動パターンや、指紋検出センサ12
が検出する運転者の指紋も記憶される。また、EEPR
OM15eは、電源の供給を受けない状態でもデータを
記憶、保存する記憶手段であり、バスを介してCPU1
5aに接続されている。メモリ15dおよびEEPRO
M15eは、ともに、CPU15aから供給されるデー
タを格納するとともに、CPU15aの要求に応じて保
持しているデータをCPU15aに供給する。
【0019】また、CPU15aは、プログラムに基づ
いて2つのデータを比較する機能も有しており、この機
能には、運転者が操作する操作レバー10の移動パター
ンと、メモリ15dまたはEEPROM15eが記憶す
る移動パターンとを照合して、両移動パターンの一致、
不一致を判定する機能と、指紋検出センサ12が検出す
る運転者の指紋と、メモリ15dまたはEEPROM1
5eが記憶する指紋とを照合して、両指紋の一致、不一
致を判定する機能とが含まれている。
【0020】登録スイッチ14は、操作レバー10の移
動パターンや指紋検出センサが検出する運転者の指紋を
メモリ15dのROMやEEPROM15eに記憶させ
て登録するためのものである。また、始動装置16は、
イグニッションロックまたはステアリングロック等のロ
ックを解除するための装置であり、CPU15aの指令
によって作動される。この作動によって、以後の車両の
操作が可能になる。また、操作入力装置17は、運転者
が行う車両の操作を有効にしたり無効にしたりするため
の装置であり、CPU15aの指令によってその車両の
操作を無効にする。
【0021】音楽発生装置18は、CPU15aの指令
によって作動し、車両内に音楽を流すものであり、発汗
検出センサ13が検出する発汗の量が一定値を超えた場
合に、運転者が、緊張状態や精神的ストレスを感じてい
る状態にあると判断して、緊張を緩和したり、気持ちを
和ませたりするために作動する。なお、発汗検出センサ
13が検出する発汗量と、運転者の緊張状態や精神的ス
トレスの有無との関係については、予め実験等によって
データを求めておき、このデータをメモリ15dのRO
Mに記憶させておく。そして、この記憶されたデータと
運転者の運転中の発汗量を比較することによって、運転
者の精神的ストレスや疲労度を推測する。
【0022】この構成において、図4および図5に示す
フローチャートを参照して本実施形態における車両操作
装置の適正運転者判定について説明する。図4のフロー
チャートは、操作レバー10の移動パターンの登録につ
いて示しており、このプログラムの実行は、CPU15
aによってステップS100で開始され、ステップS1
02で、運転者が登録する移動パターンの移動順序に沿
って操作レバー10を移動させる。ついで、ステップS
104に進んで、移動パターンが登録される。この登録
は、登録スイッチ14を入力することによって行われ、
運転者が操作した操作レバー10の移動パターンを、メ
モリ15dのROMまたはEEPROM15eに保存す
ることによる。そして、プログラムは、ステップS10
6に進んで終了する。
【0023】つぎに、図5に示したプログラムの実行
は、ステップS200で開始され、そののち、ステップ
S202に進んで、初期動作終了フラグがオフであるか
否かが判定される。すなわち、初期動作終了とは、運転
を開始する初期の状態において、運転者を特定するため
の登録が終了していることであり、この車両において
は、操作を開始するためには、後述する指紋登録の条件
を満たすことが必要である。
【0024】ここで、後述する運転者を特定するための
指紋の登録は、まだ終了していないため、ステップS2
02で「YES」と判定して、ステップS204に進
む。ステップS204では、操作レバー10による移動
パターンの入力受付が行われる。この移動パターンの入
力受付は、運転者が操作レバー10のグリップ部11を
握って、その傾動方向を前後左右に適宜変えることによ
って行われ、操作レバー10の操作量が操作量検出装置
10aおよび入力インターフェース15bを介してCP
U15aに送られる。そして、移動パターンの入力受付
が終了すると、ステップS206に進み、ステップS2
04において入力された移動パターンが正しいか否かが
判定される。
【0025】正しい移動パターンとは、前述した登録操
作によって、予め、メモリ15dのROMまたはEEP
ROM15eに登録されている移動パターンであり、適
正な運転者だけがその移動パターンを記憶している。そ
して、ステップS204において入力された移動パター
ンが、登録された移動パターンと一致するか否かが、C
PU15aによって判定される。CPU15aの判定結
果が「一致する」であれば、CPU15aが、始動装置
16を作動させて車両のロック状態を解除する。これに
よって、車両は操作可能な状態になる。
【0026】また、移動パターンは正しいため、ステッ
プS206で「YES」と判定して、ステップS208
に進み、ステップS208で、運転者が操作レバー10
のグリップ部11を握った際に、指紋検出センサ12が
検出した指紋が、メモリ15dのRAMまたはEEPR
OM15eに記憶され、この指紋は適正運転者のもので
あるとして一時的に登録される。そして、ステップS2
10に進んで、初期動作終了フラグがオンになり、初期
動作である運転者を特定するための指紋登録が終了し、
ステップS202に戻る。
【0027】また、ステップS206において、入力さ
れた移動パターンの判定結果が、登録された移動パター
ンと「不一致」であれば、入力された移動パターンは正
しくないと判定され、ステップS206で「NO」と判
定する。この場合、ステップS212に進んで終了する
か、または、再度、ステップS202に戻る。この場合
は、初期動作から抜け出ることができないため、始動装
置16は作動せず車両のロック状態が維持される。これ
によって、車両は操作不能な状態を維持する。
【0028】また、初期動作が終了して、通常の車両操
作可能な状態になると、ステップS202において「N
O」と判定して、ステップS214に進み、ステップS
214において指紋の照合が行われる。この場合、照合
が行われる指紋は、ステップS208において一時的に
登録された指紋と、新たに、指紋検出センサ12が検出
した運転中の運転者の指紋であり、この両指紋が一致す
るか否かが、CPU15aによって照合される。ここ
で、照合された指紋が登録された指紋と一致するもので
あれば、この指紋が適正な運転者のものであると判断し
て、ステップS216に進み、ステップS216におい
て、車両の通常操作による処理が行われる。
【0029】そして、再度、ステップS202からステ
ップS214へと進んで指紋の照合が繰り返し行われ、
その間、その運転者による通常の車両操作が行われる。
また、ステップS214において、CPU15aが、登
録された指紋と、運転中の運転者の指紋とが一致しない
と判定すると、ステップS214で「NO」と判定し
て、ステップS218に進む。ステップS218では、
この指紋が不適切な運転者の指紋であると判断して、車
両の操作を拒否する処理が行われる。
【0030】これは、CPU15aからの指令を受け
て、操作入力部17が車両操作を無効にするための処理
を行うことによる。このような指紋が不一致になるケー
スとしては、助手席に座っている子供がいたずらで手を
伸ばして、操作レバー10を操作した場合等があり、こ
の場合には、その車両操作が拒否され、通常の車両操作
が継続される。これによって、適正運転者以外の他の運
転者による操作が無効となり安全運転が可能になる。前
述した指紋の照合は、車両操作の間、繰り返し行われ
る。
【0031】以上のように、ステップS206におい
て、運転者が操作する操作レバー10の移動パターン
と、メモリ15dのROMまたはEEPROM15eに
登録された移動パターンとを、CPU15aが照合した
結果、両移動パターンが一致すると判定した場合に、C
PU15aの指令によって始動装置16が作動して、車
両の操作が可能になる。したがって、移動パターンを知
らない不適切な運転者による操作ができなくなり盗難防
止が図れる。
【0032】また、ステップS218において、指紋検
出センサ12が検出する運転者の指紋と、メモリ15d
またはEEPROM15eに登録された指紋とをCPU
15aが照合した結果、両指紋が不一致であるとCPU
15aが判定した場合に、CPU15aの指令によっ
て、操作入力装置17がその運転者による操作を無効に
するようになっている。したがって、走行中に適正な運
転者以外の者が操作しようとしても、その操作は無効と
なりその操作を無視した走行が行われる。これによっ
て、安全が図れる。
【0033】なお、前記実施形態では、始動装置16を
作動させるための照合を操作レバー10の移動パターン
によって行っているが、この照合を指紋によって行うこ
ともできる。この場合、まず、図4に示したフローチャ
ートにおいて、操作レバー10の移動パターンの登録に
代えて指紋を登録することによって行う。すなわち、プ
ログラムのステップS102において、登録する指紋を
指紋検出センサ12に検出させ、ついで、ステップS1
04に進んで、登録スイッチ14を入力することによ
り、その指紋を、メモリ15dのROMまたはEEPR
OM15eに登録する。
【0034】そして、運転者が車両の操作を行う場合
に、図6に示したプログラムに沿って、その運転者の指
紋と登録された指紋とを照合することが行われる。この
プログラムの実行は、ステップS300で開始され、ス
テップS302に進んで、初期動作終了フラグがオフで
あるか否かが判定される。この場合、初期動作終了と
は、運転を開始する初期の状態において、運転者を特定
するための指紋照合が終了していることであり、運転者
を特定するための指紋照合は、まだ終了していないた
め、ステップS302で「YES」と判定して、ステッ
プS304に進む。
【0035】ステップS304では、指紋検出センサ1
2が検出する指紋の入力受付が行われ、この指紋の入力
受付が終了すると、ステップS306に進み、ステップ
S304において、入力された指紋が、登録された指紋
と一致するか否かがCPU15aによって判定される。
CPU15aの判定結果が「一致する」であれば、ステ
ップS307において、その運転者の指紋が記憶され、
CPU15aが、始動装置16を作動させて車両のロッ
ク状態を解除し、これによって、車両は操作可能な状態
になる。そして、ステップS308に進んで、初期動作
終了フラグがオンになり、初期動作である運転者を特定
するための指紋照合が終了し、ステップS302に戻
る。
【0036】また、ステップS306において、入力さ
れた指紋の判定結果が、登録された指紋と「不一致」で
あれば、入力された指紋は正しくないと判定され、ステ
ップS306で「NO」と判定する。この場合、ステッ
プS310に進んでプログラムは終了する。この場合
は、初期動作から抜け出ることができないため、始動装
置16は作動せず車両のロック状態が維持される。これ
によって、車両は操作不能な状態を維持する。
【0037】また、初期動作が終了して、通常の車両操
作可能な状態になると、ステップS302において「N
O」と判定して、ステップS312に進み、指紋の照合
が行われる。この場合、照合が行われる指紋は、ステッ
プS306で判定された指紋と、指紋検出センサ12が
新たに検出する運転中の運転者の指紋であり、この両指
紋が一致するか否かが、CPU15aによって照合され
る。照合された指紋が登録された指紋と一致すれば、こ
の指紋が適正な運転者のものであると判断して、ステッ
プS314に進み、車両の通常操作による処理が行われ
る。
【0038】そして、再度、ステップS302からステ
ップS312へと進んで指紋の照合が繰り返し行われ、
指紋が一致する間は、通常の車両操作が行われる。ま
た、ステップS312において、CPU15aが、登録
された指紋と、運転中の運転者の指紋とが一致しないと
判定すると、ステップS312で「NO」と判定して、
ステップS316に進む。ステップS316では、この
指紋が不適切な運転者の指紋であると判断して、車両の
操作を拒否する処理が行われる。
【0039】また、始動装置16を作動させるための照
合に使用する識別データとしては、操作レバー10の移
動パターンや指紋の他、手相、声紋、カードに記憶させ
た識別番号およびキーボードに入力する識別番号等も使
用可能である。さらに、音楽発生装置18に代えて容器
入りの芳香剤を用い、発汗検出センサ13による発汗の
検出値が一定値を超えると、容器が開封するようにする
こともできる。これらによって、精神的ストレスの原因
を除去できるようになる。また、発汗検出センサ13の
検出値が一定値を超えると、アクセル操作の反応が鈍く
なるような制御を行うこともでき、これによって、安全
運転が可能になる。
【0040】以上のように、この車両操作装置によれ
ば、適正な運転者だけの操作が有効になるため、盗難防
止が図れるとともに、運転中の危険防止も図れるように
なる。また、精神的ストレスの解消のための効果も奏す
ることができ快適な運転が可能になる。したがって、実
用的効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による車両操作装置の操
作用レバーを示す概略斜視図である。
【図2】 図1に示した操作用レバーのグリップ部を示
す斜視図である。
【図3】 本発明の車両操作装置の制御装置を示したブ
ロック図である。
【図4】 図3に示した制御装置が実行する移動パター
ンの登録プログラムを示したフローチャートである。
【図5】 図3に示した制御装置が実行する移動パター
ンを始動条件とする指紋照合のプログラムを示したフロ
ーチャートである。
【図6】 図3に示した制御装置が実行する指紋照合の
プログラムを示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…操作用レバー、11…グリップ部、12…指紋検
出センサ、13…発汗検出センサ、14…登録スイッ
チ、15…マイクロコンピュータ、15a…CPU、1
5d…メモリ、15e…EEPROM、16…始動装
置、17…操作入力装置、18…音楽発生装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 13/196 G08B 13/196 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB05 BB09 BB10 BB67 CC11 DD01 DD02 DD08 DD09 DD10 EE02 EE04 EE11 FF05 FF08 FF09 FF11 FF18 FF44 GG04 GG15 HH02 JJ00 KK03 LL00 LL18 QQ02 SS01 TT01 3J070 AA03 BA41 BA90 CA01 CE01 DA01 EA21 5C084 AA04 AA16 BB40 CC29 DD12 DD32 EE06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両操作レバーにおけるグリップ部に設け
    られ、運転者の指紋を検出する指紋検出センサと、 前記指紋検出センサによって検出された運転者の指紋を
    登録する指紋登録手段と、 前記指紋検出センサが検出する運転者の指紋と、前記指
    紋登録手段が登録する指紋とを比較し、前記両指紋の一
    致、不一致を判定する指紋比較手段とを備えたことを特
    徴とする車両操作装置。
  2. 【請求項2】前記車両操作装置が制御部を備え、前記指
    紋比較手段による指紋比較の結果、前記両指紋が不一致
    の場合に、前記制御部が運転者による車両操作レバーの
    操作入力を無効とする制御を行う請求項1に記載の車両
    操作装置。
  3. 【請求項3】前記車両操作装置が、さらに、車両を始動
    させるための車両操作レバーの移動パターンを登録する
    移動パターン登録手段と、 運転者が操作する車両操作レバーの移動パターンと、前
    記移動パターン登録手段が登録する車両操作レバーの移
    動パターンとを比較する移動パターン比較手段とを備
    え、 前記移動パターン比較手段による車両操作レバーの移動
    パターン比較の結果、前記両移動パターンが一致する場
    合に、前記制御部が、車両を始動させるための制御を行
    う請求項1または2に記載の車両操作装置。
  4. 【請求項4】前記車両操作レバーにおけるグリップ部
    に、さらに、発汗検出センサを設け、運転者の発汗状態
    を検出できるようにした請求項1ないし3のいずれか一
    つに記載の車両操作装置。
  5. 【請求項5】ロックを解除することによって、車両の始
    動が可能になる車両に使用される車両操作装置であっ
    て、 運転者を識別するための識別データを検出する検出手段
    と、 前記識別データを登録するための登録手段と、 前記検出手段が検出する識別データと前記登録手段が登
    録する識別データとを比較する比較手段と、 前記比較手段による識別データの比較の結果、前記両識
    別データが一致した場合に、前記ロックを解除して車両
    の始動を可能にする制御部と、を備えたことを特徴とす
    る車両操作装置。
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