JP2003214241A - エンジン始動システム - Google Patents

エンジン始動システム

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JP2003214241A
JP2003214241A JP2002272438A JP2002272438A JP2003214241A JP 2003214241 A JP2003214241 A JP 2003214241A JP 2002272438 A JP2002272438 A JP 2002272438A JP 2002272438 A JP2002272438 A JP 2002272438A JP 2003214241 A JP2003214241 A JP 2003214241A
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English (en)
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Jiro Takezaki
次郎 竹▲崎▼
Naoto Miura
直人 三浦
Takafumi Miyatake
孝文 宮武
Akio Nagasaka
晃朗 長坂
Satoshi Kuragaki
倉垣  智
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、自動車のエンジン始動にセキ
ュリティ機能を持たせる生体情報による個人認証装置を
用いながら、生体情報を入力するセンサを保護し、かつ
利便性の高いエンジンの始動を実現することである。 【解決手段】上記の課題を解決するために、自動車の状
態を制御するイグニッションスイッチと、イグニッショ
ンスイッチの状態を遷移する鍵と、生体情報を登録する
ための登録鍵と、エンジンを始動するスイッチと、生体
情報を獲得するセンサと、生体情報を格納する装置と、
格納された生体情報と入力された生体情報を照合する照
合部と、認証装置のセンサを覆う蓋とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体情報を利用し
た自動車の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車を始動するために、イグニッショ
ンスイッチに鍵を挿入し、鍵を回転させることで自動車
の状態を遷移させエンジンを始動する。このとき鍵を盗
難された場合もしくは鍵穴のピッキング等により、自動
車のオーナ以外の悪意を持った人物に運転されてしまう
可能性がある。ピッキングもしくは複製鍵使用の防止の
ため、鍵の中に埋め込まれたトランスポンダーと呼ばれ
るICが入っているものだけがエンジンを始動すること
ができるイモビライザ機能を搭載した自動車の始動方法
が特開2000−108848号に記載されている。ま
た、特開2001−184507号には、セキュリティ
を高めるために、生体情報である指静脈パターンを使っ
た個人認証の方法が記載されている。さらに、特開20
00−352245号には、生体情報による個人認証と
キースイッチを組み合わせたエンジンの始動方法が記載
されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−108848号
【特許文献2】特開2001−184507号
【特許文献3】特開2000−352245号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よりセキュリティを高
めたエンジンの始動方法として、上述の特開2000−
352245号などのように、生体認証装置を搭載し、
登録された生体情報と入力された生体情報が一致すると
判定された場合にエンジンを始動させる方法が考えられ
ているが、自動車などの環境で使うためには、様々な問
題点が考えられる。
【0005】たとえば、自動車の始動時に、認証に時間
が掛かりすぎると、運転者はいらいらするばかりでな
く、緊急時に速やかに始動できなければ、安全面でも問
題が発生する恐れがある。
【0006】また、このような生体認証装置を用いる場
合では、生体認証装置のセンサに触れることができるよ
うにしているため、センサがいたずらによって故障し、
また他人によって故意に破壊されてしまうという問題が
ある。
【0007】エンジンを始動するたびに生体認証装置に
よって認証処理を行う必要があり、いわゆるエンジンス
トールなどの緊急時に速やかにエンジンの再始動ができ
るよう考慮されなければならない。
【0008】さらに、一般的に自動車は複数の人により
運転されることを可能としなければならない。すなわ
ち、一旦ユーザに渡された後、ユーザの都合により、自
由にかつ安全に、運転者の登録や削除が行えるようにし
なければならないが、このような機能は今まで考慮され
ていない。
【0009】本発明は、上記の課題を解決すべく発明さ
れたものであり、本発明の目的は、自動車で用いられ、
セキュリティを高めるとともに緊急時の安全面と使い勝
手を考慮したエンジン始動システムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、自動車の始動・停止を制御するイグニッ
ションスイッチと、イグニッションスイッチの状態を遷
移させる鍵と、生体情報を利用した個人認証機能を有
し、認証開始検知部により生体情報による認証を行い、
鍵と生体情報に基づいてエンジンを始動することにあ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、自動車環境下におい
て、運転者にストレスを与えることなくエンジンの始動
が行えるシステムを提供するために、自動車の状態を制
御するイグニッションスイッチと、イグニッションスイ
ッチの状態を遷移させる鍵と、生体情報を利用した個人
認証機能を有し、認証開始検知部により、生体情報によ
る認証を行い、鍵と生体情報に基づいてエンジンを始動
することにある。
【0012】また、緊急時に速やかにエンジンの再始動
を行えるシステムを提供するために、個人認証機能によ
って認証された結果に有効期限を設け、有効期限の期間
内であれば個人認証を省略してエンジンを始動すること
にある。
【0013】さらに、複数の運転者での使用が可能とな
るシステムを提供するために、生体情報を登録するモー
ドに切り替える切替部を有し、運転者登録モードで運転
者登録を行うことにある。
【0014】また、いたずらなどによる動作不良を防止
することができるエンジン始動システムを提供するため
に、生体情報の読み取りのためのセンサ部に、生体情報
を読み取るタイミングで開く蓋を設けることにある。
【0015】本願発明は、それぞれの特徴及びこれらを
組み合わせた特徴によって、少なくとも1つの上述の目
的が達成される。
【0016】次に本発明の一実施例について詳細に説明
する。
【0017】図1は、本発明の一実施例を説明するため
のエンジン始動システムである。
【0018】本システムは、エンジン制御装置124
と、電子制御スロットル126と、燃料噴射弁127
と、点火プラグ128と、スタータ(図示しない)と、電
源129と、イグニションスイッチ2と、エンジン始動
スイッチ4と、生体認証装置3とからなる。
【0019】イグニションスイッチ2と、エンジン始動
スイッチ4と、生体認証装置3は、例えば、車室内,運
転席周辺のフロントパネル10に装着されている。
【0020】エンジン制御装置124と認証装置3はロ
ーカルエリアネットワークLAN等により通信できるよ
うに接続されている。LANの種類としては、種々ある
が、一般に普及しているControl Area Network(CA
N)を使うと容易に実現できる。
【0021】図2に自動車のフロントパネル10の構成
を示す。自動車の状態である始動・停止等の状態を遷移
させるイグニッションスイッチ2と、生体情報の認証を
行う生体認証装置3,エンジンを始動するエンジン始動
スイッチ4が設置されている。
【0022】本実施例では、指静脈を前提に説明する
が、生体認証装置3としては、指紋,虹彩,音声,掌
形,顔,筆跡,手の甲の静脈などを利用することができ
る。
【0023】イグニッションスイッチ2に開いている鍵
穴20に挿すことのできる鍵は、エンジンを始動すると
きに利用する鍵60に加え、生体情報を生体認証装置3
に登録する際に利用する登録鍵61がある。このように
生体情報を登録するための鍵をエンジン始動のための鍵
と分けることで、セキュリティを高めることができる。
【0024】イグニッションスイッチ2の状態は、ハン
ドルロックの状態(LOCK),電源がオフの状態(O
FF),アクセサリ類への電源供給の状態(ACC),
エンジンをスタートできる状態(ON)および、後述す
るように運転者の登録をできる状態(REGIST)の
各状態をとることができる。
【0025】ここで、本発明の実施例では、エンジン始
動のエンジン始動スイッチ4をイグニションスイッチと
分離して図示しているが、現行のイグニションスイッチ
のようにONの次にスタータを始動する状態(STAR
T)を設けておき、生体認証ができたらSTARTへ鍵
を回すことができる、又は、STARTへまわすことで
エンジンの始動ができるようにすることも可能である。
この場合、STARTへ回した後は、現行のイグニショ
ンスイッチのようにON状態へ戻す機構とすることがで
きる。
【0026】生体認証装置3には、生体認証装置を覆
う、又は、生体認証装置の生体情報を取り込む入力部、
又はセンサ部を覆うカバー部である蓋311が付いてお
り、これが閉じているときはロックがかかっており、故
意にあけることはできない。必要に応じ、ロックが解除
されて蓋311が開く。蓋にロックがかかっている状態
で蓋を開けたり、ロックがかかっている状態で生体認証
装置を起動するとセキュリティの点から生体認証の処理
を中断又は停止させることも可能である。
【0027】生体認証装置3はたとえば図9に示すよう
な構成の装置で実現可能である。図9に示す生体認証装
置3は、指静脈を用いた認証装置の例であり、マイコン
300,イメージセンサ301,レンズ302,表示器3
12,赤外光源303,赤外フィルタ304,赤外光源
303および表示器312の駆動回路307,マイコン
300に接続された不揮発性メモリ306,認証開始ス
イッチ305,蓋311,蓋311の開閉施錠を行う駆
動機構310,駆動機構310を駆動する駆動回路30
9および電源回路308から構成される。認識対象であ
る指7は、赤外光源303と赤外フィルタ304の間に
置かれると、赤外光は、血液のヘモグロビンで吸収され
るため、イメージセンサ301上には血管のパターンが
結像される。指認証を行う場合、指の一部分の血管パタ
ーンを認証に使うことになるが、取得する指の部分が、
きちんと限定されると認証の精度が向上するため、本実
施例では、指を挿入後、認証開始を指示できるように、
最適な位置に押しボタン形式の認証開始スイッチ305
を設けている。指で押すという行為のため、イメージセ
ンサ301に対する指の位置が規制されるため、安定し
た画像の取得が可能となり、認証性能が向上する。
【0028】結像した画像は、イメージセンサ301に
より電気信号に変換された後、マイコン300に取り込
まれる。
【0029】電源回路308は、イグニッションスイッ
チ2がACC,ON,REGISTの状態にあるとき
に、外部から電源が供給され、内部回路への電源供給が
開始される。またエンジン始動スイッチ4の信号が入力
されており、マイコン300は、該エンジン始動スイッ
チ4の状態を読み取ることができるようになっている。
さらに、エンジン制御装置124とは、LANでつなが
る構成となっている。さらに、オプションとして、IC
カードリーダや、イモビライザとマイコン300が通信
等で接続できるように構成されている。
【0030】図3は、エンジン,イグニッションスイッ
チ,生体認証装置3の状態遷移図と、各状態における認
証の有効期限の一例である。自動車のエンジンを完全に
停止させ車庫等に駐車している初期状態D100で鍵6
0をイグニッションスイッチ2に挿入すると、イグニッ
ションスイッチ2はハンドルをロックしている状態(L
OCK状態)D102となっている。自動車のユーザが
鍵60をイグニッションスイッチ2に挿入し回すと、電
気系統が完全に切れている状態(OFF状態)D104に
遷移する。さらに鍵60を回すと車載のアクセサリに通
電する状態(ACC状態)D106に遷移する。
【0031】この状態で認証装置には電源が供給され動
作準備状態になる。これらの状態(D100〜D10
6)では、生体認証装置3のセンサを覆う蓋311は閉
じた状態で開けることはできない。さらに鍵60を回
し、認証装置3が認証動作を行える状態(ON状態)D
108になると、生体情報を入力するセンサ部を覆う蓋
311が開く。続いて生体情報を入力する。このとき、
生体認証装置3は、入力された生体情報と内部にあらか
じめ記憶された生体情報とを照合する。照合の結果、認
証された場合はエンジンを始動させることができるよう
になり、そうでない場合はエンジンを始動させることは
できない。また認証された場合若しくは認証処理が終了
した場合は蓋311が再び閉じる。
【0032】認証が完了し、エンジンが始動できるよう
になったとき、エンジン始動スイッチ4を押すことでエ
ンジンが始動状態D110になる。さらに、認証が完了
した時点で認証の有効期限が開始する。この期間内では
生体認証を行わずにエンジンを始動することができる。
有効期限の範囲に該当する状態はエンジン始動状態D1
10とエンジン停止状態D112であり、図3では灰色
で塗りつぶされた円で示されている。
【0033】エンジンが始動すると自動車を運転するこ
とができるようになる。エンジンを停止させる場合は鍵
60の回転によりイグニッションスイッチ2をACC状
態D106にすると、エンジンが停止する。さらに、イ
グニッションスイッチ2をON状態以外に遷移させたこ
とにより、認証の有効期限から抜け出す。このとき、再
びエンジンを始動する場合には、再認証を行う必要が生
じ、鍵60の抜き忘れなどによって他人がエンジンを掛
けることができなくなる。
【0034】運転中にエンジンストールなどによって、
イグニッションスイッチ2の状態がONのままエンジン
が停止状態D112になった場合には、認証の有効期限
内であるため、単にエンジン始動スイッチ4を押下する
だけでエンジン始動状態110にすることができ、個人認
証は不要となる。このため緊急時にも速やかに自動車を
発進させることができる。また、ユーザが自動車から一
時的に離れるような場合、エンジンを停止させるために
鍵60を回すことでON状態D108からACC状態10
6,OFF状態104またはLOCK状態D102にす
る。このとき認証の有効期限が無効になる。これによっ
て、たとえ他人がエンジン始動ボタンを押したとしても
エンジンを始動することはできない。さらにユーザが鍵
60を抜き去った場合は、ON状態D108にすること
ができず、蓋311が閉じたままなので個人認証装置に
触れることすらできない。
【0035】イグニッションスイッチ2がLOCK状態
D102で、登録鍵61をイグニッションスイッチ2に
挿入し回転すると、イグニッションスイッチ2がREGIST
状態D114になる。このとき、認証装置3の蓋311
が開き、生体情報を認証装置3に登録することができ
る。すなわち、不揮発性メモリ306に新たに登録され
た生体情報が記憶されることになる。登録完了状態D1
16になると、認証装置3の蓋311が閉じる。ユーザ
は登録鍵61によって再びLOCK状態102に戻す。
これによって、登録した人が鍵60を使うことによりエ
ンジンを始動させて、自動車を運転できるようになる。
【0036】登録鍵61は通常使うことがないため、た
とえば家庭の金庫などに保管をしておけばさらにセキュ
リティ性が向上する。
【0037】図4はイグニッションスイッチ2がオン
(ON)状態からエンジン始動状態に遷移させるときの
システムの状態を説明する図である。イグニッションス
イッチ2はオン(ON)状態となっており、生体認証装
置3の蓋311は開いている。このとき生体情報を入力
するセンサ部が外に現れる。この状態で生体情報、この
例では指7をセンサ部入れることによって読み込ませ、
生体認証装置3にその情報を入力することができる。読
み込ませた生体情報が生体情報を格納する不揮発性メモ
リ306に事前に登録されている生体情報であると判定
されたとき、エンジン始動スイッチ4が有効になる。有
効となったエンジン始動スイッチ4を押すことによっ
て、エンジンが始動する。このとき、認証装置3に取り
付けられている認証開始スイッチ305をエンジン始動
のために利用し、認証処理と連動してエンジンを始動す
ることもできる。
【0038】認証装置3の動作は、図9に示したマイコ
ン300に記憶されたプログラムにより制御される。マ
イコン300の動作を図10のフローチャートを用いて
説明する。
【0039】イグニッションスイッチ2がACC状態も
しくは、REGIST状態に移行すると認証装置3へ電
源が供給され、動作を開始する。マイコン300は、内
蔵されたメモリに記憶されたプログラムに従い動作し始
める。
【0040】先ずステップS1において必要な初期化を
行う。初期化処理の内容は、たとえば、内部のメモリの
初期化やイメージセンサ301の初期設定などが含まれ
る。次にステップS2において、イグニッションスイッ
チ2の状態を検査し、ON状態かどうかを判定する。も
し、ON状態であれば、ステップS3へ、そうでなけれ
ばステップS14へ移行する。ステップS3以下は、通
常のエンジン始動モードである。先ず、ステップS3に
おいて、認証を開始するため蓋311を開錠し、指7の
挿入を運転者に促す。次にステップS4において、認証
開始スイッチ305が、押されたかどうかを判定する。
もし押されていなければ、ステップS4に戻る。押され
た場合は、ステップS5に移行し、指静脈の特徴パラメ
ータ抽出処理を行う。本処理の詳細は、後に説明する。
次にステップS6に移行し、抽出された特徴パラメータ
が、あらかじめ不揮発性メモリ306に記憶された単数
もしくは複数のパラメータとの照合を行う。ステップS
7において、照合結果の判定を行う。もし、合致するパ
ラメータが無ければ、未登録者もしくは、照合失敗とし
て、ステップS4に戻る。照合結果が合致すれば、正規
の運転者として、認証されたことになる。次に、ステッ
プS8において、エンジン始動スイッチ4が押されて、
運転者がエンジンをかける意思の確認を行う。押されな
い間は、ステップS8を繰り返すことにより、待機す
る。押された場合は、ステップS9に移行し、エンジン
制御装置124に対して、LANを経由して、始動許可
のコマンドを発行する。次にステップS10において、
蓋311を施錠する。
【0041】これ以降の処理においては、エンジンスト
ールとイグニションスイッチ2によるエンジン停止を監
視し、しかるべき処理を行うことになる。すなわち、ス
テップS11においては、エンジンストールの判定を行
う。エンジンの動作状態は、エンジン制御装置124で
監視されており、その状態に陥った場合には、速やかに
LAN経由で認証装置3へ通知がなされる。エンジンス
トール状態でなければステップ14へ移行する。もし、
エンジンストールの場合は、ステップS12において、
エンジン始動スイッチ4が押されたかどうかを判定す
る。押された場合には、ステップS13において、エン
ジン始動許可のコマンドをエンジン制御装置124に発
行し、ステップS11に戻る。ステップS11におい
て、エンジン始動スイッチ4が押されていないという判
定になれば、ステップS14において、イグニッション
スイッチ2がまだON状態であるかどうかを判定する。
もし、ONが継続されているのであれば、ステップS1
1へ戻る。もしイグニッションスイッチ2がON以外の
状態であれば、エンジンが停止されるので、ステップS
2に戻る。ステップS15においては、イグニッション
スイッチ2がREGIST状態であるかどうかを検査し、そう
でなければ、ステップS2に戻る。
【0042】REGIST状態であると判定された場合
は、新たな運転者の登録モードとなり、以下の処理を実
行する。
【0043】まず、ステップS16において、蓋311
を開錠する。次にステップS17において、認証開始ス
イッチ2の判定を行う。もしスイッチが押されていなけ
れば、ステップS17に戻る。押されていれば、ステッ
プS18において、新たに登録する運転者の指静脈の特
徴パラメータを抽出する。この処理は、ステップS5と
まったく同一である。次にステップS19において、抽
出された特徴パラメータを不揮発性メモリ306に登録
する。次にステップS20において、表示器312を点
灯することにより登録完了の旨を表示する。次に、ステ
ップS21において、蓋311を施錠する。最後にステ
ップS22において、無限ループで待機する。イグニッ
ションスイッチ2の状態が変われば電源がオフになりこ
の状態から抜け出す。
【0044】図11は図10におけるステップS5およ
びS18の処理の詳細を説明するものである。先ずステ
ップS500において、指7を照明する赤外光源303
を点灯する。ついで、ステップS501において、イメ
ージセンサ301により獲得された映像を取り込む。次
にステップS502において、赤外光源303を消灯す
る。次にステップS503において、ステップS501
において、取得された画像に対して、演算処理を行い静
脈網の特徴パラメータを抽出する。本ステップにおける
処理の方法については、特開2001−184507号
に開示されているように、積分処理,微分処理を組み合
わせたフィルタ処理を行うことにより実現が可能であ
る。
【0045】次に筒内噴射エンジンの場合のエンジン始
動制御方法を示す。筒内噴射エンジンでは燃焼室に直接
燃料を噴射するために排気弁が開いている間は噴射する
ことが出来ない。したがって、吸気〜圧縮行程にある気
筒を判別して噴射を行わなければならない。エンジン始
動時においては、スタータでエンジンを回転させるまで
は気筒を判別することが出来ないため、エンジンが回転
後なるべく早く気筒判別を行い、燃料噴射を開始しなけ
れば始動性が悪くなってしまう。
【0046】図5にエンジン始動制御のタイムチャート
を示す。スタータが起動することでエンジンが回転し始
め、クランクシャフトに取り付けられたクランク軸セン
サやカムシャフトに取り付けられたカム軸センサからの
信号がコントロールユニットに入力される。
【0047】ここではクランクシャフトに10度毎に歯
が付いており、90度毎に歯欠けが1つあるクランク軸
センサとカムシャフトに1歯,2歯,3歯,4歯がつい
ている4気筒エンジンを例に説明する。
【0048】クランク軸センサの歯欠け部分はある気筒
の上死点位置に調整されているが、それだけでは気筒判
別を出来ない。そこでカムシャフトに取り付けられてい
るカム軸センサを用いて、クランク軸センサに歯欠けが
来たときのカム軸センサ信号の歯数を検出し、その歯数
によって次の上死点がどの気筒の圧縮上死点かを判別す
る。気筒判別する時期はクランク角度センサの歯数が9
個目で、それは圧縮行程のちょうど中間であるので、成
層始動するための噴射時期には十分に間に合う。
【0049】図5で説明する。エンジン回転開始後、最
初に来たクランク軸センサの歯欠けは実際には4番気筒
の上死点に対応している。それと同期してカム軸センサ
の歯数を検出し、歯数が2個なら次の上死点は2番気筒
の圧縮上死点、1個なら次の上死点は1番気筒の圧縮上
死点と判定する。実際の噴射時期は気筒判別信号からの
遅れ期間ΔTinj となり、噴射パルス幅はTiとなる。
また、点火信号も気筒判別信号からの遅れ時間ΔTign
となる。気筒判別後に始動制御を開始することで噴射開
始1発目から確実に燃焼させ、確実にエンジンを始動す
る。
【0050】エンジン制御装置124に内蔵されるマイ
コンのプログラムでエンジンの制御が実行される。図6
はエンジン始動制御のフローチャートを示す。イグニッ
ションスイッチ2がオン(ON)になり、図4に示した
ように、認証装置3において、新たに認証されるべき生
体情報が生体情報を格納する不揮発性メモリ306に事
前に登録されている生体情報であると判定され、かつエ
ンジン始動スイッチ4が押された時、前述したように、
エンジン始動許可コマンドが、認証装置3から送信され
るので、スタータが起動(S701)し、エンジンがク
ランキングを開始するようにエンジン制御装置124は
制御を行う。エンジン回転によって入力されるクランク
軸センサおよびカム軸センサを用いて気筒判別(S70
2)を行う。この時点でどの気筒から噴射を開始するか
が決定される。次に回転数の検出(S703)を行い、
燃料圧力を検出(S704)し、噴射/点火時期および
燃料噴射量を決定(S705)する。燃料噴射量はシリ
ンダ内全体の空燃比が25程度になるように決定され
る。気筒判別した結果に基づいて噴射(S706),点
火(S707)が実行され、エンジン回転数が所定の回
転数以上になったかどうかを判定(S708)する。エ
ンジン回転数がまだ低い時は、再度ステップS703に
戻りエンジン回転数,燃料圧力を検出し、噴射/点火時
期を適切に設定し直して実行する。エンジン回転数が十
分に上昇すると、スタータが停止し、エンジン始動制御
を終了する。
【0051】以上説明した実施例では、認証が成功した
後、エンジン始動スイッチ4を押した場合にエンジン始
動を開始するとしたが、認証成功時点で、エンジン始動
を許可するようにしても良い。この場合のエンジンスト
ール時の対策として、認証装置3の一部の処理を変更
し、追加すればよい。すなわち、図10において、ステ
ップS8の処理を削除し、ステップS12のエンジン始
動スイッチ4の判定処理を、蓋311の開錠処理と認証
開始スイッチ305の判定処理に置きかえれば良い。
【0052】また、以上説明した実施例においては、登
録鍵61が何らかの理由により、複製されると、第三者
が、容易に車内で、運転者を登録できることになる。そ
のような状態などを想定して、さらにセキュリティ性を
向上する実施例について、図7を用いて説明する。
【0053】図7は、より、セキュリティ性を向上した
生体情報を登録する方法の一例を説明する図である。
【0054】鍵穴20に登録鍵61が挿入された場合、
登録鍵61を回転させることでイグニッションスイッチ
2の状態をREGISTにすることができる。このと
き、鍵穴20に挿入されたものが登録鍵61でない場
合、イグニッションスイッチ2の状態をREGISTと
することはできない。しかしながら、複製された鍵であ
れば、REGIST状態にすることができる。挿入され
たものが登録鍵61であるかどうかは、イモビライザ8
01を利用して、登録鍵61の内部にあるトランスポン
ダー800の識別番号(ID)によって判定する。図9
に示したように、イモビライザ801は認証装置3と通
信する構成となっており、前記IDが一致しない限り、
仮にイグニッションスイッチ2の状態をREGIST状
態にできても、登録モードに移行させることがない。
【0055】これにより、合鍵のように鍵の外見が完全
に同一であっても、またピッキングなどによる不正で
も、正規の登録鍵61でないものと判断できる。この技
術は、すでに一部の車種で実用化されている盗難防止装
置に使われているので、簡単に実現ができる。
【0056】このように登録鍵61を厳密に識別するこ
とで、部外者が故意に生体情報を登録してしまうことを
防ぐことができる。また、エンジン始動時に利用する鍵
と登録鍵61を別にすることで、運転時は登録鍵61を
車外の安全なところに保管することができるため、ユー
ザが自動車から一時的に離れたとき鍵の抜き忘れによっ
て部外者に簡単に生体情報を登録されてしまうことを防
いでいる。
【0057】図8はイモビライザを搭載していない自動
車に対して生体情報を登録する装置の他の実施例であ
る。
【0058】前述のように、イモビライザによって鍵自
体の認証を行う仕掛けが利用できない場合、車内で生体
情報を登録できるようにすると、部外者によって認証装
置を登録モードに切り替えられてしまう可能性が生じ
る。それを防ぐために、例えば車のディーラや自宅に登
録用の認証装置を用意し、例えばICカード9の中に生
体情報を書き込み、自動車に設置されているICカード
リーダ5に挿入することで、登録ができるようにする。
また、部外者が同一のICカードに生体情報を書き込ん
で自動車に設置された生体認証装置3に挿入して登録し
てしまうことを防ぐため、車外に設置された登録用認証
装置とICカードと自動車に設置された認証装置に固有
のID番号を設定し、それらが完全に対応したときだ
け、各装置が動作するようにする。
【0059】図9に示したごとく、ICカードリーダ5
は、認証装置3と通信線により接続できるようになって
いる。
【0060】次に、図12を用いて、ICカード9によ
り、運転者の登録を行う場合の認証装置3のマイコン3
00の動作を説明する。
【0061】図12に示したフローチャートは、基本的
に図10に示した登録鍵によるシステムと同じである
が、電源の投入される条件と、登録処理が異なる。
【0062】すなわち、図8の実施例では、登録鍵61
がないため、イグニッションスイッチ2には、REGI
ST状態がないので、認証装置3の電源は、ACC状態
になると投入される。
【0063】図12において、登録処理以外は、図10
と同じであるので、通常のエンジン始動処理の説明は省
略する。ステップS2において、イグニッションスイッ
チ2がONにならずにACC状態である場合に、登録処
理を行う。
【0064】まず、ステップS30において、ICカー
ド9がICカードリーダ5に挿入されたか否かを検査す
る。もし挿入が無ければ、ステップS2に戻る。
【0065】ICカード9が挿入された場合、ICカー
ド9に記憶されたIDを読み取り、不揮発性メモリ30
6に記憶されたIDと比較する。比較結果が合致しない
場合、正規でない登録用ICカードが挿入されたので、
登録を拒否し、ステップS2へ戻る。
【0066】IDが合致すれば、ステップS32におい
て、ICカード9内に記憶された新たな運転者用の認証
データを認証装置3に転送し、ステップS33において
不揮発性メモリ306に書き込む。
【0067】ステップS34において、登録完了の旨を
知らせるため、表示器312を点灯させる。
【0068】本実施例では、実際に車の中で、登録モー
ドに切り替えることが極めて困難になるため、セキュリ
ティ性がさらに改善されることになる。
【0069】上記の実施例では、車外であらかじめ運転
者の登録データを作成し、認証装置3へICカード9を
介在させて、書き込むという方式であった。本方式は、
車室外で、専用の登録装置が必要になり、設置場所の確
保と装置の管理が問題になるケースが想定される。その
場合には、ICカード9自体を登録鍵61のように扱う
ことで、問題を解消できる。
【0070】装置の構成は図8と同様であるが、認証登
録処理の一部が異なる。
【0071】図13は、図12の処理フローの内、登録
処理の部分のみの変更分について記載したものである。
その他の通常のエンジン始動処理に関しては、図12と
まったく同一で良い。
【0072】まず、ステップS41において、ICカー
ド9がICカードリーダ5に挿入されたか否かを検査す
る。もし挿入が無ければ、ステップS2に戻る。
【0073】ICカード9が挿入された場合、ステップ
S42に移行し、ICカード9に記憶されたIDを読み
取り、不揮発性メモリ306に記憶されたIDと比較す
る。比較結果が合致しない場合、正規でない登録用IC
カードが挿入されたので、登録を拒否し、ステップS2
へ戻る。
【0074】IDが合致すれば、ステップS43におい
て、蓋311を開錠し、ステップS44において、認証
開始スイッチ305が押されたかどうかの判定を行う。
【0075】該スイッチが押されない間は、ステップS
44で待機する。
【0076】該スイッチが押されると特徴パラメータ抽
出処理を行い(S45)、結果を不揮発性メモリ306
に登録する(S46)次に、表示器312を点灯し登録
完了表示を行う(S47)最後に蓋311を施錠し、ス
テップS2へ戻る。
【0077】本実施例によれば、登録鍵61よりは、セ
キュリティ性が向上し、しかも車外に特別な装置が無く
ても運転者の新たな登録が可能になる。
【0078】以上説明した実施例では、認証装置3のセ
ンサ部に開閉可能な蓋311を用いており、さらにエン
ジン始動スイッチ4を設置していたが、車室内への設置
に空間的な制約が発生する可能性がある。その場合に
は、図14のごとき、構造の認証装置3を使用すれば良
い。図面の記号の内、今まで使用したものと同一のもの
は同一の内容を示すので、説明は割愛する。相違点は、
可動の蓋311の代わりに本体に固定的されたカバー3
21を用いている点と、エンジン始動スイッチ4を削除
した点が異なる。認証方法を指静脈認証とすると、たと
えば太陽光の成分の内、赤外光が外乱光になるため、カ
バー321の材質は、少なくとも赤外線をカットする材
料であれば良い。望ましいのは、可視光線を通す材料で
あれば、たとえば、表示器312の光線を通すので、操
作者は、カバー321を通してその状態を確認できるの
で都合が良い。また、車室内に浮遊する塵埃などに対す
る効果も期待できる。
【0079】この場合の、認証装置3の構成は、図15
のごとき内容で実現可能である。
【0080】図9と異なる点は、蓋311およびその駆
動機構310,駆動回路309,エンジン始動スイッチ
4からの入力を削除したことである。同一の記号は同一
の内容であるので詳細な説明は省略する。
【0081】一時的に他人に車を貸すなどの事態が発生
するのが予想される。すなわち、ホテルなどの駐車サー
ビスでは、係員に車の鍵を渡して、移動をお願いするこ
とになる。このような状態では、いちいち運転者登録の
作業を行うのは、面倒であるし、セキュリティ面でも問
題がある。このような場合には、一時的にセキュリティ
モードの解除を行える機能を設ければ良い。図16に
は、そのような機能を実現するための装置の実施例を示
す。認証装置3は、基本的に、図9と同一の内容である
が、図15では外部にセキュリティモード設定スイッチ
401と警告表示灯402を設けたところが異なる。セ
キュリティモード設定スイッチ401と警告表示灯40
2は、マイコン300に接続されており、スイッチ状態
の読み取り、あるいは、表示制御はマイコン300より
実現される。セキュリティモード設定スイッチ401
は、セキュリティモードの設定及び解除に用いられる。
また、警告表示灯402はセキュリティモードが解除状
態で点灯するようにしてある。セキュリティモードは、
設定,解除共、個人認証が行われた後でないとできない
ような設計思想になっている。
【0082】次に図17を用いて、マイコン300の動
作フローを説明する。図17は図10に示したフローチ
ャートを元に考案されたものであり、図10における処
理に対して、ステップS60,S61,S62の処理を
追加したものである。その他同一の記号の処理について
は、図10における説明と同一のため、説明は省略す
る。初期化処理(S1)の後のセキュリティ制御処理1
(S60)は、認証装置3の不揮発性メモリ306に記
憶された現在のセキュリティモードの状態に応じて、表
示器(警告表示灯)312を制御する処理であり、詳細
は後に説明する。またステップS61では、セキュリテ
ィモードが解除されている場合、個人認証を飛ばし、直
接エンジン始動処理を行えるようにステップS8へ移行
させるような判定を行う。セキュリティ制御処理2(S
62)は、現在のセキュリティモードとセキュリティモ
ード設定スイッチ401を判定して、セキュリティモー
ドを設定及び解除を行う。本処理は、正規の登録者が、
認証を終えた後に、初めて行えるようにしてあるため、
非認証者が誤って、セキュリティモードを設定したり、
解除してしまうことはない。セキュリティ制御処理2
(S62)の詳細は後に説明する。
【0083】図18は、セキュリティ制御処理1(S6
0)の詳細を説明するものである。
【0084】まず、ステップS600において、不揮発
性メモリ306に記憶されている現在のセキュリティモ
ードの状態を読み出し、モードの判定を行う。現在セキ
ュリティモードが設定されているとステップS601へ
移行し、セキュリティモードが解除されていることを警
告する警告表示灯402を消灯する。すなわち、セキュ
リティモードがオンになっているため、認証が必要な状
態を示す。現在セキュリティモードが解除されている
と、ステップS602において、セキュリティモードが
解除され危険な状態である旨を運転者に伝えるため、警
告表示灯402を点灯する。ステップS601,S60
2の処理終了後はセキュリティ制御処理1を終了する。
【0085】図19は、セキュリティ制御処理2(S6
2)の詳細を説明するものである。まず、ステップS6
20において、現在のセキュリティモードの状態を判定
する。セキュリティモードがオンの場合は、ステップS
621に移行する。該モードがオフのときには、ステッ
プS624へ移行する。
【0086】ステップS621において、セキュリティ
モード設定スイッチ401の状態を判断し、解除の判
定、すなわち該スイッチ401がオフであれば、ステッ
プS622において、セキュリティモードオフの情報を不揮
発性メモリ306に記憶する。次にステップS623に
おいて、警告表示灯402を点灯し、セキュリティ制御
処理2を終了する。ステップS621において、セキュ
リティモード設定スイッチ401の状態を判断し、設定
の判定であれば、現在の状態と変わらないため、そのま
ま、セキュリティ制御処理2を終了する。
【0087】ステップS624において、セキュリティ
モード設定スイッチ401の状態を判断し、解除の判定
(オン)であれば、ステップS625において、セキュ
リティモードオンの情報を不揮発性メモリ306に記憶
する。次にステップS626において、警告表示灯40
2を消灯し、セキュリティ制御処理2を終了する。ステ
ップS624において、セキュリティモード設定スイッ
チ401の状態を判断し、解除(オフ)の判定であれ
ば、現在の状態と変わらないため、そのまま、セキュリ
ティ制御処理2を終了する。
【0088】本実施例に拠れば、登録者以外の人でも自
動者の運転が可能となる。
【0089】以上、本発明によれば、いたずらや故意の
破損から生体認証装置自身を保護し、かつ他人に容易に
生体情報を登録されることがなくなることで、エンジン
始動のセキュリティレベルが向上する。また、生体情報
を登録するモードに切り替える鍵とエンジンを始動する
鍵とを用いたり、車外で登録できることで、容易に生体
情報を登録することができる。生体情報が指静脈パター
ンであることにより、個人認証が容易になる。さらに、
高いセキュリティレベルを保ちながら、緊急の場面での
迅速なエンジン始動が可能となる。
【0090】
【発明の効果】自動車のセキュリティを高めながら、生
体情報の登録を容易にし、緊急時の迅速な始動を実現す
るエンジン始動システムが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するためのシステム構成を説明す
る図。
【図2】フロントパネルの構成を説明する図。
【図3】本発明によるエンジン始動システムの状態遷移
例を説明する図。
【図4】生体認証によってエンジンを始動する装置構
成。
【図5】エンジン始動制御のタイムチャート。
【図6】エンジン始動制御のフローチャート。
【図7】生体情報を車内で認証装置に登録する装置構成
図。
【図8】生体情報を車外で認証装置に登録する装置構成
図。
【図9】認証装置の詳細な構成を説明するブロック図。
【図10】認証装置のマイコンのプログラム動作フロー
チャート。
【図11】特徴パラメータの処理を説明するフローチャ
ート。
【図12】ICカードを利用した実施例を説明するフロ
ーチャート。
【図13】ICカードを利用した他の実施例を説明する
フローチャート。
【図14】認証装置のほかの実施例を説明する構成図。
【図15】ほかの実施例による認証装置の回路ブロック
図。
【図16】セキュリティ解除の方法を説明する構成図。
【図17】セキュリティ解除の機能を説明するフローチ
ャート。
【図18】図17の一部の処理の詳細を説明するフロー
チャート。
【図19】図17の他の一部の処理の詳細を説明するフ
ローチャート。
【符号の説明】
2…イグニッションスイッチ、3…生体認証装置、4…
エンジン始動スイッチ、5…ICカードリーダ、7…
指、9…ICカード、10…フロントパネル、60…
鍵、61…登録鍵、124…エンジン制御装置、300
…マイコン、301…イメージセンサ、302…レンズ、
303…赤外光源、304…赤外フィルタ、305…認
証開始スイッチ、306…不揮発性メモリ、311…
蓋、312…表示器(警告表示灯)、321…カバー、
401…セキュリティモード設定スイッチ、402…警
告表示灯、800…トランスポンダー、801…イモビ
ライザ、D100…初期状態、D102…LOCK状
態、D104…OFF状態、D106…ACC状態、D10
8…ON状態、D110…エンジン始動状態、D112
…エンジン停止状態、D114…REGIST状態、D
116…登録完了状態。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 11/08 F02N 15/00 C 15/00 D F A61B 5/10 320Z 322 (72)発明者 宮武 孝文 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 長坂 晃朗 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 倉垣 智 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 3G084 BA28 CA01 DA27 DA28 FA36 4C038 FF05 FG01 VB04 VB12 VB40

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の状態を制御するイグニッションス
    イッチ部と、前記イグニッションスイッチの状態を遷移
    させる鍵と、生体情報を入力する生体情報入力部と、入
    力された前記生体情報を認証するために予め登録された
    生体情報を保持する生体情報格納部とを少なくとも有す
    る生体情報認証部と、生体情報を登録する生体情報登録
    部とを有し、前記鍵によって前記生体情報入力部を起動
    させ、前記生体情報認証部によって前記入力された生体
    情報が前記登録されている生体情報によって認証し、前
    記鍵によってエンジンを始動することを特徴とするエン
    ジン始動システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記生体情報入力部
    は、少なくとも生体情報を入力するためのセンサ部と前
    記センサ部を覆うカバー部と前記生体情報の取り込みを
    指定するトリガー部とを有し、前記トリガー部により前
    記生体認証を開始し、前記生体情報を取得し、前記登録
    された生体情報と前記取得された生体情報との照合を行
    ってエンジンを始動することを特徴とするエンジン始動
    システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれか1項において、
    前記生体情報入力部が有するカバー部は、前記イグニッ
    ションスイッチがオン状態で前記カバー部が開錠され、
    前記イグニッションスイッチがオン以外の状態または個
    人認証が終了して前記カバー部が施錠されることを特徴
    とするエンジン始動システム。
  4. 【請求項4】請求項2又は3のいずれか1項において、
    前記カバー部は、少なくとも赤外線を通さないことを特
    徴とするエンジン始動システム。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4のうちのいずれか1項にお
    いて、前記生体情報入力部のカバー部は、前記生体情報
    入力部の少なくともセンサ部を覆う蓋であることを特徴
    とするエンジン始動システム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のうちのいずれか1項にお
    いて、前記鍵は、エンジンを始動する第1の鍵と、前記
    第1の鍵とは異なる生体情報を登録するモードに切り替
    える第2の鍵であることを特徴とするエンジン始動シス
    テム。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記生体情報登録部
    は、前記生体情報格納部に保持されていない生体情報が
    保持されている情報媒体から読み取る読み取り部を有
    し、前記読み取り部から前記登録されていない生体情報
    を前記生体情報格納部に読み取り、登録を行うことを特
    徴とするエンジン始動システム。
  8. 【請求項8】請求項1において、前記個人認証機能によ
    って認証された認証結果に対して、前記認証結果が所定
    期間有効であることを示す有効期限情報を有することを
    特徴とするエンジン始動システム。
  9. 【請求項9】請求項1において、イグニッションスイッ
    チがオン以外の状態に遷移したとき前記有効期限情報を
    無効とすることを特徴とするエンジン始動システム。
  10. 【請求項10】請求項8において、前記有効期限の期間
    内であれば個人認証を行わずにエンジンの始動を行うこ
    とを特徴とするエンジン始動システム。
  11. 【請求項11】請求項1又は2のいずれか1項におい
    て、前記生体情報は指静脈パターンであることを特徴と
    するエンジン始動システム。
  12. 【請求項12】請求項6において、前記第2の鍵は前記
    第1の鍵とは異なる形状であり、前記イグニッションス
    イッチ部には前記生体情報を登録するための登録ポジシ
    ョンが設けられたことを特徴とするエンジン始動システ
    ム。
  13. 【請求項13】請求項6において、前記生体情報を登録
    する前記第2の鍵は、個別の車両毎に設定された個別コ
    ードを有するトランスポンダーを内蔵した鍵であって、
    前記第2の鍵によって前記イグニッションスイッチ部の
    状態が登録ポジションになると、前記個人認証部は、前
    記個別コードを読み取り、あらかじめ記憶されている個
    別コードと照合し、前記照合に基づいて前記生体情報認
    証部を登録モードにすることを特徴とするエンジン始動
    システム。
  14. 【請求項14】請求項6において、前記生体情報を登録
    する前記第2の鍵は、個別の車両毎に設定された個別コ
    ードを有するカードであって、前記生体情報認証部は、
    前記カードに保持されている情報を読み取るカード読み
    取り部と、あらかじめ記憶されている個別コードと照合
    する照合部と、前記照合部の結果に基づいて前記生体情
    報認証部を登録モードにすることを特徴とするエンジン
    始動システム。
  15. 【請求項15】請求項7において、前記情報媒体はIC
    カードであり、前記ICカードには、個別の車両ごとに
    設けられた個別コードと前記生体情報が保持され、前記
    個人認証部は、前記ICカードを読み取る読み取り部
    と、前記ICカード内に記憶された個別コードとあらか
    じめ前記個人認証部に記憶されている個別コードとを照
    合する照合部と、前記照合に基づいて前記生体情報を前
    記生体情報格納装置に登録することを特徴とするエンジ
    ン始動システム。
  16. 【請求項16】請求項1において、エンジンストールを
    検出すると、前記生体情報の認証を行わずエンジンを再
    始動することを特徴とするエンジン始動システム。
  17. 【請求項17】請求項1又は2のいずれか1項におい
    て、前記生体情報登録部は、前記生体情報の登録が完了
    すると前記生体情報の登録が完了したことを通知する通
    知部を有することを特徴とするエンジン始動システム。
  18. 【請求項18】請求項1又は2のいずれか1項におい
    て、前記生体情報認証の機能を解除する解除部を有する
    ことを特徴とするエンジン始動システム。
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