JP2003072091A - インクジェット式記録ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッドおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】保護部材の表面に突出するかえりの影響を解消
し、ワイパー部材の損傷を防止しうるインクジェット式
記録ヘッドを提供する。 【解決手段】ノズル面14の周辺部から記録ヘッド1の
側面の一部を保護する板金製の保護カバー10を有した
記録ヘッドであって、上記保護カバー10のタイバー切
断部23の表面に凹部24を形成したことにより、タイ
バー切断部23に表面に突出するかえり25が生じたと
しても、かえり25は凹部24内に存在し、その先端は
上面Fからほとんど突出しなくなるため、ノズル面14
のワイピングの際にかえり25と接触することによるワ
イパー部材9の損傷を防止し、インクの拭き取り性の低
下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル開口からイ
ンク滴を吐出させて画像や文字を記録用紙に記録するイ
ンクジェット式記録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電振動子を用いたインクジェット式記
録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)は、一般に、図
10に示すように、インク滴を吐出する複数のノズル開
口51が穿設されたノズルプレート52と、上記ノズル
プレート52の下面に貼着され上記ノズル開口51に連
通する流路が形成された流路形成部材(図では隠れて見
えない)と、上記流路形成部材の下面に貼着されて圧電
振動子(図では隠れて見えない)を収容するヘッドケー
ス53とを備えている。
【0003】そして、上記記録ヘッドには、上記ノズル
プレート52のノズル面の周縁部からヘッドケース53
の側面の上側部にかけてを保護する保護カバー54が取
りつけられている。図において、55は圧電振動子に入
力される駆動信号を発生する駆動回路基板、56は接着
剤である。上記保護カバー54は、金属製の薄板を深絞
り加工することによって形成されている。ところが、こ
のような金属薄板の深絞り加工によって形成された保護
カバー54は、加工コストが高いのが難点であった。
【0004】そこで、図11に示すように、金属薄板を
プレスによる打ち抜き加工と曲げ加工で形成した保護カ
バー57を用いた記録ヘッドも提案されている。
【0005】上記保護カバー57は、例えば、つぎのよ
うにしてつくられる。すなわち、まず、図12に示すよ
うに、金属板58に対してプレスによる打ち抜き加工を
行なう、製品(保護カバー57)になる部分とタイバー
59とを残して打ち抜く。このとき、タイバー59は、
ノズルプレート52の四隅に対応する部分の4箇所に設
けられている。
【0006】ついで、プレスによる曲げ加工を行い、曲
げ線Dを谷に曲げるとともに、曲げ線Eを山に折り曲
げ、保護カバー57の形状を成形する。そして、最後に
プレスによる打ち抜き加工により、タイバー切断線Cを
打ち抜いて保護カバー57を打ち落とすことが行なわれ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記保
護カバー57では、最初の打ち抜き加工において、図1
3に示すように、上型60と下型61とで抜きかす63
を打ち落とすと、製品(保護カバー57)となる部分の
切断部には、下向きのかえり62Aが形成される。一
方、最後に打ち抜き加工によりタイバー59を残してタ
イバー切断線Cで切断して製品(保護カバー57)を打
ち落とすときには、図14に示すように、保護カバー5
7のタイバー切断部に上向きのかえり62Bが形成され
てしまう。
【0008】この状態の保護カバー57を記録ヘッドに
装着して使用すると、保護カバー57の表面に突出する
かえり62Bがノズルプレート52の四隅に対応する部
分に存在することとなり、ノズル面のワイピングの際に
ワイパー部材を損傷させる原因となり、インクの拭き取
り性を劣化させるおそれがあった。このため、タイバー
切断部の位置をノズルから遠ざけるように設計したり、
タイバー切断部の周辺にヘッドケース53の突起を設け
てワイパー部材を保護することが行なわれていた。とこ
ろが、記録ヘッド自体の小型化や多ノズル化の要請か
ら、タイバー切断線Cの位置をノズルから遠ざけるにも
限界があり、記録ヘッドによってはヘッドケース53に
突起が設けられない機種もあり、保護カバー57の表面
に突出するかえり62Bの影響を解消しうる記録ヘッド
の開発が望まれていた。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、保護部材の表面に突出するかえりの影響を解消
し、ワイパー部材の損傷を防止しうるインクジェット式
記録ヘッドおよびその製造方法の提供をその目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1のインクジェット式記録ヘッドは、ノ
ズル面の周辺部から記録ヘッドの側面の一部を保護する
板金製の保護部材を有したインクジェット式記録ヘッド
であって、上記保護部材のタイバー切断部の表面に凹部
が形成されていることを要旨とする。
【0011】すなわち、本発明の第1のインクジェット
式記録ヘッドは、保護部材のタイバー切断部の表面に凹
部が形成されているため、保護部材のタイバー切断部に
表面に突出するかえりが生じたとしても、かえりは凹部
内に存在し、その先端は表面からほとんど突出しなくな
る。したがって、ノズル面のワイピングの際にかえりと
接触することによるワイパー部材の損傷を防止し、イン
クの拭き取り性の低下を防ぐことができる。そして、タ
イバー切断部の位置をノズルから遠ざけたり、タイバー
切断部の周辺にヘッドケースの突起を設けることもほと
んど不要になり、記録ヘッドの小型化や多ノズル化に有
利となる。
【0012】本発明の第1のインクジェット式記録ヘッ
ドにおいて、上記保護部材におけるノズル面の角に対応
する部分の表面に凹部が設けられている場合には、保護
部材におけるノズル面の角に対応する部分にはタイバー
が設けられることが多いことから、本発明の効果が顕著
で効果的である。
【0013】また、本発明の第2のインクジェット式記
録ヘッドは、ノズル面の周辺部から記録ヘッドの側面の
一部を保護する保護部材を有したインクジェット式記録
ヘッドであって、上記保護部材におけるノズル面の角に
対応する部分の表面に凹部が形成されていることを要旨
とする。
【0014】すなわち、本発明の第2のインクジェット
式記録ヘッドは、保護部材におけるノズル面の角に対応
する部分の表面に凹部が形成されている。このため、保
護部材におけるノズル面の角に対応する部分にはタイバ
ーが設けられることが多く、タイバー切断部に表面に突
出するかえりが生じたとしても、かえりは凹部内に存在
し、その先端は表面からほとんど突出しなくなる。した
がって、ノズル面のワイピングの際にかえりと接触する
ことによるワイパー部材の損傷を防止し、インクの拭き
取り性の低下を防ぐことができる。そして、タイバー切
断部の位置をノズルから遠ざけたり、タイバー切断部の
周辺にヘッドケースの突起を設けることもほとんど不要
になり、記録ヘッドの小型化や多ノズル化に有利とな
る。
【0015】本発明の第2のインクジェット式記録ヘッ
ドにおいて、上記保護部材が板金製である場合や、上記
凹部がタイバー切断部に設けられている場合、あるい
は、上記保護部材がプレス加工によって形成されたもの
である場合には、タイバー切断部に表面に突出したかえ
りが生じやすいことから、本発明の効果が顕著で効果的
である。
【0016】また、本発明のインクジェット式記録ヘッ
ドの製造方法は、ノズル面の周辺部から記録ヘッドの側
面の一部を保護する板金製の保護部材を有したインクジ
ェット式記録ヘッドの製造方法であって、保護部材とな
る部分とタイバーを残して金属板を打ち抜く工程と、上
記保護部材のタイバー切断部の表面に凹部を形成する工
程と、上記凹部でタイバーを切断する工程とを備えたこ
とを要旨とする。
【0017】すなわち、本発明のインクジェット式記録
ヘッドの製造方法は、保護部材となる部分とタイバーを
残して金属板を打ち抜く工程と、上記保護部材のタイバ
ー切断部の表面に凹部を形成する工程と、上記凹部でタ
イバーを切断する工程とを備えている。このため、保護
部材のタイバー切断部に表面に突出するかえりが生じた
としても、かえりは凹部内に存在し、その先端は表面か
らほとんど突出しなくなる。したがって、ノズル面のワ
イピングの際にかえりと接触することによるワイパー部
材の損傷を防止し、インクの拭き取り性の低下を防ぐこ
とができる。そして、タイバー切断部の位置をノズルか
ら遠ざけたり、タイバー切断部の周辺にヘッドケースの
突起を設けることもほとんど不要になり、記録ヘッドの
小型化や多ノズル化に有利となる。
【0018】本発明のインクジェット式記録ヘッドの製
造方法において、上記保護部材をプレス加工によって形
成するようにした場合や、上記保護部材におけるノズル
面の角に対応する部分にタイバー切断部を設けるように
した場合には、タイバー切断部に表面に突出したかえり
が生じやすいことから、本発明の効果が顕著で効果的で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0020】図1は、本発明のインクジェット式記録ヘ
ッドを用いた記録装置の周辺構造の一例を示す図であ
る。この装置は、上部にインクカートリッジ2が搭載さ
れ、下面に記録ヘッド1が取り付けられたキャリッジ3
と、上記記録ヘッド1のノズル面を封止してインクの乾
燥を防ぐキャップ8と、上記記録ヘッド1のノズル面を
ワイピングするワイパー部材9とを備えている。
【0021】上記キャリッジ3は、タイミングベルト4
を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー
6に案内されて主走査方向(記録紙7の紙幅方向)に往
復移動するようになっている。また、上記キャリッジ3
には、記録紙7と対向する面(この例では下面)に、記
録ヘッド1が取り付けられている。そして、この記録ヘ
ッド1に各インクカートリッジ2からインクが供給さ
れ、キャリッジ3を移動させながら記録紙7上面にイン
ク滴を吐出させて記録紙7に画像や文字をドットマトリ
ックスにより印刷するようになっている。
【0022】上記キャップ8は、キャリッジ3の移動範
囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記録ヘッド
1のノズル開口を封止することによりノズル開口の乾燥
をできるだけ防ぐようになっている。また、上記キャッ
プ8は、吸引ポンプに接続され、クリーニング動作時に
は記録ヘッド1のノズル開口に負圧を与えてノズル開口
からインクを吸引するようになっている。
【0023】上記キャップ8の近傍には、ワイパー部材
9が取り付けられている。このワイパー部材9は、ゴム
板等の弾性板と、インク吸収材とが貼り合わせられ、こ
れらがレバーに取り付けられて構成されている。このワ
イパー部材9は、記録ヘッド1がキャップ8に移動する
ときキャリッジ3の移動に連動してノズル面に当接する
ように上昇するか、記録紙7の送り方向に水平移動して
ノズル面のインクをふき取るようになっている。
【0024】このようなワイピングは、ポンプによるイ
ンク吸引後にノズル面の余分なインクを除去するため、
吸引動作のつど行われ、ワイピング実施後に印字が行わ
れる。
【0025】図2〜図5は、本発明の記録ヘッド1を示
す図である。この記録ヘッド1は、インク滴を吐出する
ノズルが形成されたノズル面14を有するヘッド本体1
1と、このヘッド本体11が取り付けられるヘッドホル
ダ12とを備えている。
【0026】上記ヘッドホルダ12は、インクカートリ
ッジ2に差し込まれてインクの供給を受ける複数(この
例では7つ)のインク供給針13が立設されている。上
記各インク供給針13は、中空状で先端部にインク孔が
穿設されている。上記各インク供給針13の根元部に
は、インクカートリッジ2から供給されたインクをろ過
するフィルタ34が設けられてる。
【0027】そして、上記ヘッドホルダ12には、各イ
ンク供給針13にそれぞれ連通するとともに、ヘッド本
体11のヘッド流路15にそれぞれ連通してインクカー
トリッジ2のインクをヘッド本体11に導入するホルダ
流路16が形成されている。
【0028】上記ヘッド本体11には、ノズル面14お
よびヘッド本体の側面のノズル面14側の部分を保護す
る保護カバー10が取り付けられている。図において1
7は保護カバー10およびヘッド本体11をヘッドホル
ダ12に取り付けるねじである。
【0029】上記保護カバー10は、図6に示すよう
に、金属板に対して打ち抜き加工および曲げ加工を施す
ことにより形成した板金製であり、全体として略矩形を
呈したカバー本体に3つの取付部22が設けられて構成
されている。
【0030】上記保護カバー10は、ノズル面14のノ
ズル開口を露呈させる略長方形の窓部19が形成されて
ノズル面14の外周部分を覆うノズル面カバー部20
と、上記ノズル面カバー部20の4辺縁から垂下してヘ
ッド本体11の側面を覆う側面カバー部21とを備えて
いる。また、上記側面カバー部21のうち3つの側面カ
バー部21の下端縁から取付部22が横方向に延びてい
る。上記取付部22には、ねじ17が挿通されるねじ穴
18が穿設されている。
【0031】上記ノズル面カバー部20は、そのノズル
面14の四隅に対応する部分が、約45°の傾斜角で斜
めにカットされている。このカット部が、後述するよう
に、保護カバー10を製造する際にタイバー27(図8
参照)が切断されたタイバー切断部23である。
【0032】そして、上記保護カバー10では、図7に
示すように、上記タイバー切断部23の部分の表面に、
凹部24が形成されている。図7において、25はタイ
バー切断部23をプレス加工で切断した際に生じたかえ
りである。
【0033】また、上記保護カバー10では、ノズル面
14のノズル開口を露呈させる窓部19の周縁部の表面
に、内側に向かって緩やかに下り傾斜する傾斜面26が
形成されている。このように傾斜面26を形成すること
により、保護カバー10の表面とノズル面14との段差
が傾斜面26で接続され、ノズル面14をワイパー部材
9でワイピングした際に、ワイパー部材9の損傷が有効
に防止される。
【0034】上記保護カバー10は、例えば、つぎのよ
うにして製造される。
【0035】すなわち、まず、図8に示すように、金属
板28を準備し、プレスによる打ち抜き加工を施して、
保護カバー10になる部分とタイバー27とを残し、窓
部19に対応する部分,ねじ穴18に対応する部分およ
び所定の打ち抜き領域29とを打ち抜く。
【0036】このとき、タイバー27は、ノズル面14
の四隅に対応する部分の4箇所に、それぞれ約45°の
傾斜角をもって斜めに設けられている。なお、上記打ち
抜き工程は、1回のプレスですべての打ち抜きを終了さ
せてもよいし、複数回のプレスによってすべての打ち抜
きを終了させるようにしてもよい。
【0037】ついで、プレスによる曲げ加工を行い、曲
げ線Dを谷に曲げるとともに曲げ線Eを山に折り曲げ、
保護カバー10の形状を成形する。なお、上記曲げ工程
も、1回のプレスですべての曲げを終了させてもよい
し、複数回のプレスによってすべての曲げを終了させる
ようにしてもよい。
【0038】つぎに、図9(a)に示すように、凹部2
4を形成する凹部形成部32と傾斜面26を形成する傾
斜面形成部33とが設けられた上型30Aと、金属板2
8の下面を支える下型31Aとでプレスすることによ
り、タイバー27のタイバー切断線Cの部分に凹部24
を形成するとともに、窓部19の周縁部の表面に傾斜面
26を形成する。
【0039】ついで、図9(b)に示すように、タイバ
ー切断線Cを切断して保護カバー10を打ち抜いて落と
す上型30Bと下型31Bにより、上記凹部24の部分
に設定されたタイバー切断線Cを切断する。このとき、
図9(c)に示すように、保護カバー10のタイバー切
断部23には、上向きのかえり25が形成されるが、こ
のかえり25は、凹部24の底部に形成されるため、そ
の先端部が保護カバー10の上面Fより上に突出するこ
とがほとんどない。
【0040】このように、上記記録ヘッドおよびその製
造方法では、タイバー切断部23に生じたかえり25
は、凹部24内に存在してその先端は上面Fからほとん
ど突出しない。したがって、ノズル面14のワイピング
の際にかえり25と接触することによるワイパー部材8
の損傷を防止し、インクの拭き取り性の低下を防ぐこと
ができる。また、タイバー切断部23の位置をノズルか
ら遠ざけたり、タイバー切断部23の周辺にヘッドケー
スの突起を設けることも不要になり、記録ヘッド1の小
型化や多ノズル化に有利となる。
【0041】なお、上記実施の形態において、ヘッド本
体11としては、インク滴を吐出する圧力発生素子とし
て縦振動モードの圧電振動子やたわみ振動モードの圧電
振動子を用いたヘッド本体を適用することもできるし、
圧力発生素子としてインクを加熱して気化させる加熱素
子が用いられたヘッド本体を適用することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、保護部
材のタイバー切断部に表面に突出するかえりが生じたと
しても、かえりは凹部内に存在し、その先端は表面から
ほとんど突出しなくなる。したがって、ノズル面のワイ
ピングの際にかえりと接触することによるワイパー部材
の損傷を防止し、インクの拭き取り性の低下を防ぐこと
ができる。そして、タイバー切断部の位置をノズルから
遠ざけたり、タイバー切断部の周辺にヘッドケースの突
起を設けることもほとんど不要になり、記録ヘッドの小
型化や多ノズル化に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドを用いた
記録装置の周辺構造を示す斜視図である。
【図2】記録ヘッドを示す正面図である。
【図3】上記記録ヘッドを示す側面図である。
【図4】上記記録ヘッドを示す断面図である。
【図5】上記記録ヘッドを示す断面図である。
【図6】保護カバーを示す図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図7】上記保護カバーの要部を示す拡大断面図であ
り、A−A断面を示している。
【図8】上記保護カバーの製造工程を示す説明図であ
る。
【図9】上記保護カバーの製造工程を示す説明図であ
り、B−B断面を示している。
【図10】従来の記録ヘッドを示す斜視図である。
【図11】従来品の保護カバーを示す図である。
【図12】上記従来品の製造工程を示す説明図である。
【図13】上記従来品の製造工程を示す説明図であり、
製品のG−G断面を示している。
【図14】上記従来品の製造工程を示す説明図であり、
製品のH−H断面を示している。
【符号の説明】
C タイバー切断線 D 曲げ線 E 曲げ線 F 上面 1 記録ヘッド 2 インクカートリッジ 3 キャリッジ 4 タイミングベルト 5 ステッピングモータ 6 ガイドバー 7 記録紙 8 キャップ 9 ワイパー部材 10 保護カバー 11 ヘッド本体 12 ヘッドホルダ 13 インク供給針 14 ノズル面 15 ヘッド流路 16 ホルダ流路 17 ねじ 18 ねじ穴 19 窓部 20 ノズル面カバー部 21 サイドカバー部 22 取付部 23 タイバー切断部 24 凹部 25 かえり 26 傾斜面 27 タイバー 28 金属板 29 打ち抜き領域 30A 上型 30B 上型 31A 下型 31B 下型 32 凹部形成部 33 傾斜面形成部 34 フィルタ 51 ノズル開口 52 ノズルプレート 53 ヘッドケース 54 保護カバー 55 駆動回路基板 56 接着剤 57 保護カバー 58 金属板 59 タイバー 60 上型 61 下型 62A かえり 62B かえり 63 抜きかす

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル面の周辺部から記録ヘッドの側面
    の一部を保護する板金製の保護部材を有したインクジェ
    ット式記録ヘッドであって、上記保護部材のタイバー切
    断部の表面に凹部が形成されていることを特徴とするイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記保護部材におけるノズル面の角に対
    応する部分の表面に凹部が設けられている請求項1記載
    のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 ノズル面の周辺部から記録ヘッドの側面
    の一部を保護する保護部材を有したインクジェット式記
    録ヘッドであって、上記保護部材におけるノズル面の角
    に対応する部分の表面に凹部が形成されていることを特
    徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記保護部材が板金製である請求項3記
    載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 上記保護部材がプレス加工によって形成
    されたものである請求項1〜5のいずれか一項に記載の
    インクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 ノズル面の周辺部から記録ヘッドの側面
    の一部を保護する板金製の保護部材を有したインクジェ
    ット式記録ヘッドの製造方法であって、保護部材となる
    部分とタイバーを残して金属板を打ち抜く工程と、上記
    保護部材のタイバー切断部の表面に凹部を形成する工程
    と、上記凹部でタイバーを切断する工程とを備えたこと
    を特徴とするインクジェット式記録ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記保護部材をプレス加工によって形成
    するようにした請求項6記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記保護部材におけるノズル面の角に対
    応する部分にタイバー切断部を設けるようにした請求項
    6または7記載のインクジェット式記録ヘッドの製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013169749A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、および液体噴射ヘッドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013169749A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、液体噴射装置、および液体噴射ヘッドの製造方法

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