JP2003070567A - 収納棚 - Google Patents

収納棚

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JP2003070567A
JP2003070567A JP2001270806A JP2001270806A JP2003070567A JP 2003070567 A JP2003070567 A JP 2003070567A JP 2001270806 A JP2001270806 A JP 2001270806A JP 2001270806 A JP2001270806 A JP 2001270806A JP 2003070567 A JP2003070567 A JP 2003070567A
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Toshihiko Kajiyama
敏彦 梶山
Hidesuke Machida
秀介 町田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立て作業が容易であり、収納スペースを十
分に確保することができ、外観が良好な収納棚を提供す
ること。 【解決手段】収納棚1は箱体30,31を有し、箱体3
1はその上部水平面310が天井よりも所定距離下方に
位置するように壁面22に取り付けられる。箱体30は
その下部水平面304が床面20よりも所定距離上方に
位置するように取り付けられる。扉本体41と側板32
の上端部は箱体31の上部水平面310よりも上方に突
出しており、扉本体41と側板32の下端部は箱体30
の下部水平面304よりも下方に突出している。これに
より、箱体31の上部空間及び箱体30の下部空間には
収納空間が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉付きの収納棚に
関する。
【0002】
【背景技術】従来から、住宅等の建物においては、収納
棚が使用されている。収納棚としては、美観を考慮し
て、収納棚の棚本体の正面側に扉が取り付けられている
ものが多く使用されている。このような収納棚の中に
は、建物の床面に設置される置き戸棚や、予め建物に取
り付けられている作りつけの戸棚がある。作りつけの戸
棚には、背板を設けず、建物の壁面に金具を取付け、側
板、棚板、天板等を固定する固定方式の棚(特開平11
−346844号公報参照)や、天板、側板、背板、棚
板からなる箱体を壁面に固定する箱形方式の棚がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
作りつけの戸棚を使用する場合、以下に述べる不都合が
ある。固定方式の棚においては、側板等をそれぞれ壁面
に固定するため、棚の組立に手間がかかるという問題が
ある。箱形方式の棚は吊り戸棚として使用されることが
多く、その天板は天井への取り付けに使用され、天板の
厚さ分、上下の収納スペースが減ってしまうため、収納
スペースの有効利用を図ることができない。
【0004】一方、上記の箱形方式の棚の一段分を減ら
した高さ寸法の棚を形成し、箱形方式の棚の天板を一段
分天井から離して設置することも考えられる。この場
合、その天板を棚板として使用し、その上面に物を置
き、収納スペースを確保することができるが、扉は天板
の上部にまで形成されていないため、これらの物を扉で
隠すことができず、これらの物が箱体の外部に露出して
しまい、見栄えが悪いという問題がある。さらに、これ
らの作りつけの戸棚は、通常、側板を二枚使用して組み
立てられ、その一方の側板は壁面に固定されることが多
いが、側板の厚さ分、収納スペースの横幅寸法が減って
しまうという問題もある。
【0005】本発明の目的は、組み立て作業が容易であ
り、収納スペースを十分に確保することができ、外観が
良好な収納棚を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は以下
の構成を採用して前記目的を達成しようとするものであ
る。請求項1記載の発明は、箱体30,31,30B
と、この箱体の正面側に取り付けられる開閉可能な扉4
とを有する収納棚1,1Bであって、前記箱体は、二枚
の垂直板302,303,312,313,302B,
303Bと、上部水平板300,310,300Bと、
背板301,311,301Bと、下部水平板304,
314,304Bとを備え、前記背板は建物の壁面22
に固定され、かつ、前記上部水平板は前記建物の天井2
1から所定距離下方に位置しており、前記扉の上部は前
記箱体の上部水平板よりも上方に突出し、この突出部分
と前記上部水平板の上面とで収納空間が形成されている
ことを特徴とする。
【0007】ここで、扉の上部が箱体の上部水平板より
も上方へ突出しているとは、箱体の正面側の一部または
全部と、箱体の上部水平板と天井との隙間の正面側とを
一体的に扉で覆うことをいう。また、収納空間を形成し
ているとは、扉を閉めた際に、上部水平板上に置いた収
納物が収納棚の正面側から落下しない程度、扉の上部が
上部水平板から上方に突出していることをいう。さら
に、開閉可能な扉は、引き戸でもよく、扉の一端に設け
られた蝶番が回転軸となって開く扉等でもよい。
【0008】この構成の本発明では、収納棚は箱体を有
しており、扉の上部は箱体の上部水平板よりも上方に突
出し、この突出部分と上部水平板の上面とで収納空間が
形成されているため、この上部水平板の上面に置いた物
が外部に露出しにくく、収納棚の外観が良好となる。ま
た、扉の突出部分と上部水平板とで収納空間を形成して
おり、上部水平板に置かれた収納物が扉を閉めておくこ
とで、正面側から落下しないため、収納棚の使い勝手が
よいものとなる。
【0009】さらに、収納棚の箱体は上部水平板と、垂
直板と、背板と、下部水平板とを備えており、箱形形状
になっているため、背板を壁面に固定すれば、上部水平
板、垂直板、下部水平板とが所定位置に設置されること
となるので、上部水平板や下部水平板、垂直板を各々壁
面に固定する必要がなく、収納棚の組み立て作業が容易
となる。また、収納棚の箱体は箱形形状になっており、
上部水平板、垂直板、下部水平板とで構成される箱体の
枠組みの部分が背板により内部から支持される構造とな
っているので、その上面や側面から圧力がかかった場合
でも形状が崩れにくい。従って、収納棚はこの箱体を有
して構成されているため、強度を確保することができ
る。
【0010】さらに、扉の上部が箱体の上部水平板より
も上方へ突出しており、箱体の正面側の一部または全部
と、箱体の上部水平板と天井との隙間の正面側とを一体
的に扉で覆っているため、箱体の外部であっても収納棚
の一部として認識することができ、収納棚の外観が良い
ものとなる。また、扉の突出部分と上部水平板とで形成
される収納空間は、天井までを収納スペースとしてお
り、収納棚の天板が不要となるので、その厚さ分を収納
スペースとして有効利用することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の収
納棚において、前記扉の上端部は前記天井まで延長され
ていることを特徴とする。ここで、天井まで延長されて
いるとは、扉が開閉可能であれば、扉の上端部が天井に
接していてもよく、箱体の上部水平板に置いた物が外部
から見えない程度、天井と扉の上端部との間に隙間が形
成されていてもよい。この構成の発明によれば、扉の上
端部は天井まで延長されており、箱体の上部水平板上に
置いた収納物が外部から見えないので、収納棚の外観を
向上させることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の収納棚において、前記箱体の垂直板のうち少なく
とも一方の垂直板の上部は、前記上部水平板よりも上方
に突出しており、その上部水平板からの突出寸法は少な
くとも、前記扉の前記上部水平板からの突出寸法以上と
されていることを特徴とする。この構成の発明では、箱
体の垂直板の上部は、箱体の上部水平板よりも上方に突
出しているため、垂直板側から収納棚を見ても、箱体の
上部水平板上面に置かれた物が、見えず収納棚の外観が
良好となる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の収
納棚において、一方の前記垂直板の上部は、前記上部水
平板よりも上方に突出しており、その上部水平板からの
突出寸法は少なくとも、前記扉の前記上部水平板からの
突出寸法以上とされ、他方の前記垂直板は、前記壁面に
交差する他の壁面23に固定されていることを特徴とす
る。この構成の発明では、箱体の背板は壁面に固定さ
れ、他方の垂直板は他の壁面に固定されており、箱体は
2方向が固定されているので、箱体に力が加わった場合
でも、箱体の取り付け位置がずれることがなく、箱体の
支持強度を高めることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の収納棚において、前記箱体の垂直板のうち少なく
とも一方の垂直板の外面には、収納棚の側板32となる
板材が取り付けられ、前記板材はその上部が前記上部水
平板よりも上方に突出し、前記板材の前記上部水平板か
らの突出寸法は、少なくとも前記扉の前記上部水平板か
らの突出寸法以上とされていることを特徴とする。
【0015】この構成の発明では、垂直板の外面に取り
付けられる板材は、その上部が上部水平板よりも上方に
突出しているため、側板側から収納棚を見ても、箱体の
上部水平板上面に置かれた物が見えず、収納棚の外観を
向上させることができる。箱体の少なくとも一方の垂直
板の外面には、収納棚の側板となる板材が取り付けられ
ており、垂直板と側板とで板材が二重になっているた
め、収納棚の側面の強度を高めることができる。また、
箱体の垂直板の外面に箱体とは別体の板材を取り付ける
ため、板材を箱体の一方の垂直板の外面に取り付ける場
合でも、他方の垂直板に取り付ける場合でも、同一形状
の箱体を使用することができる。
【0016】請求項6記載の発明は、箱体30Aと、こ
の箱体の正面側に取り付けられる開閉可能な扉4とを有
する収納棚1Aであって、前記箱体は、二枚の垂直板3
02A,303Aと、上部水平板300Aと、背板30
1Aと、下部水平板304Aとを有し、前記背板は建物
の壁面22に固定され、かつ、前記垂直板は前記壁面と
交差する他の壁面23から所定距離離れて位置してお
り、前記扉の側部は前記箱体の垂直板の側方へ突出し、
この突出部分と前記箱体の垂直板とで収納空間が形成さ
れていることを特徴とする。ここで、扉の側部が箱体の
側方へ突出しているとは、箱体の正面側の一部または全
部と、箱体の垂直板と他の壁面との隙間の正面側とを扉
で一体的に覆うことをいう。また、開閉可能な扉は、引
き戸でもよく、または、扉の一端に設けられた蝶番が回
転軸となって開く扉等でもよい。
【0017】この構成の発明では、箱体の垂直板は建物
の壁面と交差する他の壁面から所定距離離れて位置して
おり、扉の側部は前記箱体の側方へ突出し、箱体の垂直
板と収納空間を形成しているため、箱体と建物の他の壁
面との間の隙間を収納スペースとして利用することがで
きる。また、扉の側部は前記箱体の側方へ突出している
ため、箱体と建物の他の壁面との間の隙間に収納した収
納物が外部に露出しにくく、収納棚の外観が良好とな
る。さらに、扉の突出部分と箱体の垂直板とで形成され
る収納空間は他の壁面までを収納スペースとしており、
収納棚の他の壁面側の側板が不要となるので、その厚さ
分を収納スペースとして利用できる。さらに、収納棚の
一方の側板が不要となるので、部材点数の削減を図るこ
とができる。
【0018】また、扉で箱体の正面側の一部または全部
と、箱体の垂直板と他の壁面との隙間の正面側とを一体
的に覆っているので、箱体の外部であっても収納棚の一
部として認識することができ、収納棚の外観が良いもの
となる。収納棚の箱体は上部水平板と、垂直板と、背板
と、下部水平板とを備えており、箱形形状になっている
ため、背板を壁面に固定すれば、上部水平板、垂直板、
下部水平板とが所定位置に設置されることとなるので、
上部水平板や下部水平板、垂直板を各々壁面に固定する
必要がなく、収納棚の組み立て作業が容易となる。
【0019】また、収納棚の箱体は箱形形状になってお
り、上部水平板、垂直板、下部水平板とで構成される箱
体の枠の部分が背板により内部から支持される構造とな
っているので、その上面や側面から圧力がかかった場合
でも形状が崩れにくい。収納棚はこの箱体を有して構成
されているため、強度を確保することができる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の収
納棚において、前記扉の側端部は前記他の壁面まで延長
されていることを特徴とする。ここで、扉の側端部が他
の壁面まで延長されているとは、扉が開閉可能であれ
ば、扉の側端部が他の壁面に接していてもよく、箱体の
垂直板と建物の他の壁面との間の隙間に収納した収納物
が外部から見えない程度、他の壁面と扉の側端部との間
に隙間が形成されていてもよい。この構成の発明によれ
ば、扉の側端部は他の壁面まで延長されているため、扉
と箱体の垂直板とで形成される収納空間に物を収納して
も外部に露出することがなく、収納棚の外観を向上させ
ることができる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載の収納棚において、前記箱体の上部水平板の側部又
は上部水平板及び下部水平板の側部は前記垂直板の側方
へ突出し、その前記垂直板からの突出寸法は少なくとも
前記扉の前記垂直板からの突出寸法以上とされているこ
とを特徴とする。この構成の発明では、箱体の上部水平
板の側部は、垂直板よりも側方へ突出しているため、収
納棚を上方から見た際に、箱体と建物の他の壁面との間
の隙間に収納した物が露出せず、収納棚の外観が良好と
なる。また、箱体の下部水平板の側部を垂直板の側方へ
突出させれば、他の壁面と箱体の垂直板との間の隙間の
棚板として使用することができ、別途棚板を設ける必要
がないので、収納棚の組み立て作業の手間を省くことが
できる。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項6または7
記載の収納棚において、前記箱体の上部水平板の上面に
は、収納棚の天板となる板材が取り付けられており、前
記板材はその側部が前記垂直板よりも側方へ突出し、前
記板材の前記垂直板からの突出寸法は、少なくとも前記
扉の前記垂直板からの突出寸法以上とされていることを
特徴とする。この構成の発明によれば、箱体の上部水平
板の上面には、その側部が前記垂直板よりも側方へ突出
した板材が取り付けられているため、収納棚を上方から
見た際に、箱体と建物の他の壁面との間の隙間に収納し
た物が露出せず、収納棚の外観が良好となる。また、箱
体の上部水平板の上面には収納棚の天板となる板材が別
途取り付けられているため、天板を箱体の右側を突出さ
せるか左側に突出させるかによらず同一形状の箱体を使
用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から9に基づいて説明する。ここで各実施形態中、同一
構成要素には同一符号を付して説明を省略もしくは簡単
にする。図1から図5には本発明の第一実施形態が示さ
れている。図1及び図2には、収納棚1が示されてい
る。収納棚1は建物の壁面22と壁面22に交差する壁
面23に沿って配置される。
【0024】収納棚1は棚本体3と、扉4とを備えてい
る。棚本体3はその上部に配置される箱体30と、その
下部に配置される箱体31と、板材である側板32と、
ハンガーレール33とを有している。棚本体3の下部に
取り付けられる箱体30は、上部水平板300と下部水
平板304とを所定距離離して平行に配置し、この上部
水平板300と下部水平板304の端部間に垂直板30
2,303を掛け渡して平面矩形形状の枠組みを構成
し、この平面矩形形状の枠組みの裏面側に背板301
(図3参照)を取り付けたものである。背板301の裏面
側の上下端には固定部材306(図3参照)が設けられ
ている。また、箱体30の垂直板302,303間に
は、1枚の棚板305が取り付けられている。
【0025】棚本体3の上部に取り付けられる箱体31
も箱体30と同様、上部水平板310と背板311(図
3参照)と垂直板312,313と、下部水平板304
とから構成されており、背板311の裏面側の上下端に
は固定部材306(図3参照)が設けられている。箱体3
1の上部水平板310及び下部水平板314の横幅寸法
は箱体30の上部水平板300及び下部水平板304の
横幅寸法よりも長いものとなっており、箱体31の上部
水平板310及び下部水平板314間には、仕切板31
6が設けられている。この仕切板316と垂直板313
との間には棚板305が取り付けられている。
【0026】箱体30は、その下部水平板304が床面
20から所定距離、例えば、床面20から20〜30c
m上方に位置するように、その背板301を壁面22に
固定することで設置される。箱体31はその上部水平板
310が天井21から所定距離、例えば、天井21から
20〜30cm下方に位置するように、その背板311
を壁面22に、その垂直板312を壁面23に固定する
ことで設置される。なお、壁面22には箱体30,31
の背板301,311の上端に取り付けられた固定部材
306を係止する角材状の係止部材221が設置されて
いる。
【0027】棚本体3の側板32は、建物の床面20か
ら天井21までの高さ寸法と等しい長さ寸法であり、側
板32の下端面は床面20に、側板32の上端面は天井
21に当接している。この側板32には箱体30の一方
の垂直板303及び箱体31の一方の垂直板313が固
定される。側板32の上部は箱体31の上部水平板31
0よりも上方へ突出しており、側板32の下部は箱体3
0の下部水平板304よりも下方へ突出している。
【0028】さらに図3を参照して説明すると、扉4は
三枚の扉本体41から構成されており、棚本体3の正面
側に取り付けられている。図3右側の扉本体41は側板
32にヒンジ5を介して開閉可能に取り付けられてお
り、中央部の扉本体41及び左側の扉本体41は箱体3
0の垂直板302及び箱体31の仕切板316にヒンジ
5を介して開閉可能に取り付けられている。
【0029】扉本体41の上部は箱体31の上部水平板
310から上方に突出しており、上部水平板310上に
置いた収納物が外部から見えないように、扉本体41の
上端部は天井21まで延長されている。また、扉本体4
1の下端部は箱体30の下部水平板304よりも下方に
突出しており、扉本体41の下端部も床面20に置いた
物が外部から見えないよう床面20まで延長されてい
る。これらの扉本体41と側板32により、箱体30の
下部水平板304の下方と、箱体30の上部水平板30
0と箱体31の下部水平板314との間と、箱体31の
上部水平板310の上部には収納空間が形成されてい
る。
【0030】図4に図2のIV-IV方向の断面図を示す。
箱体31の上部水平板310及び下部水平板314の横
幅寸法は箱体30の上部水平板300及び下部水平板3
04の横幅寸法が長いものとなっているため、壁面23
側の箱体31の下部水平板314の下方には、床面20
から下部水平板314までの高さ寸法の収納空間が形成
されている。なお、ハンガーレール33は箱体31の下
部水平板314の下面に取り付けられている。
【0031】図5に基づき、収納棚1の組み立てについ
て説明する。まず、壁面22の所定位置に取り付けられ
た係止部材221に箱体31の背板311に設けられた
固定部材306を係止させる。次に、箱体31の内部側
から背板311の裏面に設けられた固定部材306をビ
ス打ちし、箱体31を壁面22に取り付ける。箱体31
の他方の垂直板312を壁面23に固定する。ついでハ
ンガーレール33を箱体31に取り付ける。さらに、箱
体30を壁面22の所定位置に取り付け、箱体30及び
箱体31の垂直板303,313に側板32に固定す
る。最後に、扉4を取り付ける。
【0032】従って、本実施の形態によれば、以下の効
果を奏することができる。 (1)収納棚1は箱体31を有しており、扉4の上部は
箱体31の上部水平板310よりも上方に突出し、その
上端部が天井21まで延長されているため、扉4を閉め
ておくことで、この上部水平板310の上面に置いたも
のが外部から見えることがなく、収納棚1の外観が良好
となる。 (2)収納棚1の扉4はヒンジ5が緩むと下方に傾くこ
とがあり、扉本体41の下端部を床面20に当接させた
場合、扉本体41が開かなくなってしまうことがあるた
め、扉本体41の下端部と床面20との間にはある程度
の隙間を形成しなければならないが、扉本体41の上端
部を天井21に当接させ、箱体31の上部の空間を扉本
体41で完全に覆うこと、あるいは、扉本体41の下端
部と床面20との隙間に比べ、天井21と扉本体41の
上端部との隙間を狭くすることは可能であるため、箱体
31と天井21との間の空間は、箱体31と床面20と
の空間を収納空間として利用する場合に比べ利用価値が
ある。
【0033】(3)扉本体41の箱体31の上部水平板
310からの突出部分と、上部水平板310とで形成さ
れる収納空間は、天井21までを収納スペースとしてお
り、収納棚1の天板が不要となるので、その厚さ分を収
納スペースとして有効利用することができる。
【0034】(4)収納棚1の天板が不要となるので、
その厚さ分を収納スペースとして有効利用することがで
きる。
【0035】(5)収納棚1の箱体30は上部水平板3
00と、垂直板302,303と、背板301と、下部
水平板304とを備えており、箱形形状になっているた
め、背板301を壁面22に固定すれば、上部水平板3
00、垂直板302,303、下部水平板304とが所
定位置に設置されることとなるので、上部水平板300
や下部水平板304等を各々壁面22に固定する必要が
なく、収納棚1の組み立て作業が容易となる。なお、箱
体31も同様の効果を奏する。
【0036】(6)収納棚1の箱体30は箱形形状にな
っており、上部水平板300、垂直板302,303、
下部水平板304とで構成される箱体の枠組みの部分が
背板301により内部から支持される構造となっている
ので、その上面や側面から圧力がかかった場合でも形状
が崩れにくい。箱体31も同様であり、収納棚1はこの
箱体30,31を有して構成されているため、その強度
を確保することができる。
【0037】(7)箱体31の背板311は壁面22に
固定され、他方の垂直板312は他の壁面23に固定さ
れており、箱体31の2面が固定されているので、箱体
31に力が加わった場合でも、箱体31の取り付け位置
がずれることがなく、箱体31の支持強度を確保するこ
とができる。
【0038】(8)箱体30,31の垂直板303,3
13の外面には収納棚1の側板32となる板材が取り付
けられおり、側板32と垂直板303,313とで二重
となっているため、収納棚1の側面の強度を高めること
ができる。
【0039】(9)箱体30,31の垂直板303,3
13の外面には箱体30,31とは別体の側板32が取
り付けられるため、左右どちらの垂直板に側板32を取
り付けるかにかかわらず、同一形状の箱体30,31を
使用することができる。
【0040】(10)収納棚1の棚板305は箱体3
0,31の内部にのみ取り付けられており、箱体30,
31の外部には設けられていないため、箱体30,31
の取り付け作業と同時に棚板の設置作業が行われること
となるので、収納棚1の組み立て作業が簡単となる。
【0041】(11)箱体31の垂直板313の外面に
は、床面20から天井21までの高さ寸法と等しい長さ
寸法であり、天井21にその上端面が当接する側板32
が設けられているため、側板32側から収納棚1を見て
も、箱体31の上部水平板310上面に置かれた物が見
えず、収納棚1の外観が良好となる。
【0042】(12)箱体30,31の垂直板303,
313は棚本体3の側板32に固定され、この側板32
は床面20に当接しているため、箱体30,31にかか
る荷重を床面20まで伝達することができ、箱体30,
31の支持強度を高めることができる。
【0043】(13)扉本体41と側板32は箱体3
0,31と、箱体の外部の空間とを一体的に覆っている
ため、箱体30,31の外部であっても収納棚1の内部
として認識することができ、収納棚1の外観が良いもの
となる。
【0044】(14)扉本体41はその上端部が天井2
1まで延長し、その下端部は床面20まで延長してお
り、側板32は床面20から天井21までの高さと同じ
高さ寸法を有しているため、箱体30の上部水平板30
0と箱体31の下部水平板314との間の空間も収納空
間として利用することができ、箱体30の上部水平板3
00の上面に置いた物も外部から見えることがないの
で、収納棚1の外観が良好となる。
【0045】(15)扉本体41は床面20まで延長さ
れており、側板32の下端面は床面20に当接し、箱体
30は、その下部水平板304が床面20よりも所定距
離上方に位置するように取り付けられているため、箱体
30の下部水平板304の下方を収納スペースとして利
用することでき、さらに、収納した物が扉本体41と側
板32により外部に露出しないため収納棚1の外観が良
好となる。
【0046】(16)収納棚1Aには底板が設けられて
いないため、その厚さ分上下方向の収納スペースを確保
することができる。
【0047】(17)壁面22に、予め係止部材221
を取り付け、この係止部材221に箱体30,31の固
定部材306を係止させることで、箱体30,31の設
置位置を容易に決めることができる。
【0048】次に、本発明の第二実施形態を図6及び図
7に示す。図6及び図7に示すように、収納棚1Aは箱
体30Aと扉4とを有している。箱体30Aは、上部水
平板300Aとこの上部水平板300Aよりも横幅寸法
の短い下部水平板304Aとを所定距離離して平行に配
置し、この上部水平板300Aと下部水平板304Aの
一方の端部間を覆うように垂直板303Aを取り付け、
上部水平板300Aの下面と下部水平板304Aの他方
の端部間に垂直板302Aを設け、平面矩形形状の枠組
みを構成し、この平面矩形形状の枠組みの裏面側に背板
301A(図3参照)を取り付けたものである。
【0049】垂直板302Aは下部水平板304Aから
上部水平板300Aまでの高さ寸法と略等しい高さ寸法
を有している。垂直板303Aは、その下端部が下部水
平板304Aよりも下方に突出し、その下端面が床面2
0に当接している。また、下部水平板304Aは床面2
0から所定距離上方に位置している。さらに、上部水平
板300Aは垂直板302Aよりも壁面23側に突出
し、その側端面は壁面23に当接しており、垂直板30
2Aは壁面23から所定距離離れて位置している。
【0050】箱体30Aの上部水平板300A、下部水
平板304A間には仕切板316が設けられており、仕
切板316と垂直板303A間には棚板305が取り付
けられている。収納棚1Aにおいて、垂直板303Aか
ら仕切板316までの横幅寸法は仕切板316から壁面
23までの横幅寸法と等しいものとなっている。
【0051】扉4は箱体30Aの正面側に取り付けら
れ、二枚の扉本体41から構成される。扉本体41は床
面20から上部水平板300Aまでの高さ寸法と略等し
く、その下端部は床面20まで延長されている。扉本体
41の横幅寸法は垂直板303Aから仕切板316まで
の長さ寸法と略同じであり、それぞれ垂直板303Aま
たは仕切板316にヒンジ5を介して開閉可能に取り付
けられている。仕切板316に取り付けられる扉本体4
1は垂直板302Aよりも壁面23側へ突出し、仕切板
316から壁面23までを一体的に覆っており、この扉
本体41の垂直板302Aからの突出部分と、垂直板3
02Aとで収納空間を形成している。
【0052】従って第二実施形態によれば、第一実施形
態の(5)、(6)、(10)、(16)と同様の効果
を奏することができるほか、以下の効果を奏することが
できる。 (18)箱体30Aの垂直板302Aは建物の壁面23
から所定距離離れて位置しており、扉本体41の側部は
垂直板302Aよりも壁面23へ突出し、扉本体41の
突出部分と箱体30Aの垂直板302Aとで収納空間を
形成しているため、箱体30Aと壁面23との間の隙間
を収納スペースとして利用することができる。
【0053】(19)扉本体41の突出部分と箱体30
Aの垂直板302Aとで形成される収納空間は壁面23
までを収納スペースとしているため、収納棚1Aの壁面
23側の側板が不要となり、その分のスペースを収納ス
ペースとして利用できる。さらに、収納棚1Aの一方の
側板が不要となるので、部材点数の削減を図ることがで
きる。
【0054】(20)収納棚1Aの扉本体41の横幅寸
法は仕切板316から壁面23までの長さ寸法と略等し
いため、箱体30Aと壁面23との間の隙間に物を収納
しても、外部に物が露出せず、収納棚1Aの外観が良好
である。
【0055】(21)左側の扉本体41は、仕切板31
6から壁面23までを一体的に覆っているので、箱体3
0Aの外部であっても収納棚1Aの内部として認識する
ことができ、収納棚1Aの外観が良いものとなる。
【0056】(22)下部水平板304Aは床面20よ
りも上方に位置しており、扉本体41は床面20から上
部水平板300Aまでの高さ寸法と略等しい高さ寸法を
有しているため、下部水平板304Aの下方の空間を収
納スペースとして利用することができ、収納物が外部に
露出しないため収納棚1Aの外観が良好となる。
【0057】(23)垂直板303Aの下端面は床面2
0に当接しているため、箱体30Aにかかる荷重を床面
20に伝達することができ、箱体30Aの支持強度を高
めることができる。
【0058】次に、本発明の第三実施形態を図8及び図
9に示す。図8及び図9に示すように、収納棚1Bは吊
り戸棚であり、箱体30Bと、その正面側に取り付けら
れる扉4とを有する。箱体30Bは、第一実施形態の箱
体31と同様、上部水平板300Bと背板301Bと、
二枚の垂直板302B,303Bと、下部水平板304
Bとから構成されているが、垂直板303Bの上部が上
部水平板300Bよりも上方に突出している点で箱体3
1と異なっている。
【0059】背板301の裏面側の上下端には固定部材
306が設けられている。箱体30Bはその上部水平板
300Bが天井21よりも所定距離下方に位置するよう
に取り付けられており、垂直板303Bの上端面は天井
21に当接している。垂直板302Bは壁面23に固定
され、背板301Bが壁面22に固定されている。箱体
30Bの上部水平板300B及び下部水平板304B間
には仕切板316が設けられており、この仕切板316
と垂直板303Bとの間には棚板305が取り付けられ
ている。扉4は三枚の扉本体41とから構成され、それ
ぞれの扉本体41の高さ寸法は垂直板303Bの高さ寸
法と略等しいものとなっており、その上部は上部水平板
300Bよりも上方に突出し、上部水平板300B上に
置いた物が外部から見えないよう天井21まで延長され
ている。
【0060】従って第三実施形態によれば、第一実施形
態の(1)から(7)及び(10)の効果と同様の効果
を奏することができるほか、以下の効果を奏することが
できる。 (24)箱体30Bの垂直板303Bはその上部が上部
水平板300Bよりも上方に突出し、天井21に当接し
ているので、垂直板側303Bから収納棚1Bを見て
も、箱体30Bの上部水平板300B上面に置かれた物
が、外部に露出することがない。
【0061】(25)箱体30Bの垂直板303Bはそ
の上部が上部水平板300Bよりも上方に突出してお
り、箱体30Bの垂直板303Bと収納棚1Bの側板と
を兼ねることができるため、別途、収納棚1Bの側板を
設ける必要がなく、部材点数の削減を図ることができ
る。
【0062】(26)収納棚1Bは吊り戸棚であり、従
来の吊り戸棚の天板は天井への取り付けに使用されるこ
とが多く、天板を棚板として有効利用することが困難で
あったが、本実施形態では、箱体30Bはその上部水平
板300Bが天井21から所定距離下方に位置するよう
に取り付けられているため、箱体30Bの上部水平板3
00Bも棚板の一部として利用することができる。
【0063】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
第一実施形態では、箱体30,31の垂直板303,3
13の外面に側板32を取り付けていたが、本発明では
図10に示すように垂直板303と垂直板313を一体
化し、その高さ寸法が床面20から天井21までの高さ
寸法と等しい垂直板303Dを使用してもよい。このよ
うにすれば、箱体30,31の垂直板303,313と
収納棚の側板とを兼ねることができるため、別途、収納
棚の側板を設ける必要がなく、部材点数の削減を図るこ
とができる。
【0064】また、第一実施形態では、箱体31の垂直
板302を壁面23に固定していたが、図10に示すよ
うに、仕切板316を垂直板とし、上部水平板310及
び下部水平板314を壁面23に当接させてもよい。こ
のようにすれば、垂直板302を設ける必要がなく、部
材点数の削減を図ることができる。さらに、壁面23
と、上部水平板310及び下部水平板314とで収納ス
ペースが形成されるので、垂直板302の厚さ分、横幅
方向の収納スペースを確保することができる。また、扉
本体41は、その上端部が天井21まで延長されている
としたが、箱体31の上部水平板310の上面に収納し
た収納物が外部から見えない程度扉本体41の上部が、
箱体31の上部水平板310よりも上方に突出していれ
ばよい。
【0065】第一及び第三実施形態において、側板32
または垂直板303Bは天井21に当接しているものと
したが、これに限らず、内部に収納した収納物が外部に
露出せず、あるいは、収納物が落下しなければ、扉本体
41よりも箱体31、30Bの上部水平板310,30
0Bから上方に突出していなくてもよい。
【0066】第二実施形態において、左側の扉本体41
は、その横幅寸法が仕切板316から壁面23までの長
さ寸法と略等しく、垂直板302Aよりも壁面23へ突
出し、仕切板316から壁面23までを一体的に覆って
いるとしたが、これに限らず、垂直板302Aと壁面2
3との間に収納した物が外部から見えない程度、扉本体
が壁面23側に突出していればよい。さらに、上部水平
板300Aは垂直板302Aよりも壁面23側に突出
し、その側端面は壁面23に当接しているものとした
が、これに限らず、壁面に当接しない長さ寸法のもので
もよい。
【0067】また、箱体30Aの上部水平板300A
は、垂直板302Aよりも壁面23側に突出し、その側
端面は壁面23に当接しているとしたが、箱体30Aの
上部水平板を下部水平板304Aと同じ横幅寸法に形成
し、上部水平板の上面に収納棚1Aの天板となる板材を
別途取り付けてもよい。このようにすれば、箱体30A
と収納棚1Aの天板とは別体であり、天板を箱体30A
の右側を突出させるか左側に突出させるかによらず、共
通の箱体30Aを使用することができる。さらに、箱体
30Aの垂直板303Aは、その下端部が下部水平板3
04Aよりも下方に突出しているとしたが、この垂直板
を垂直板302Aと同じ長さ寸法にし、その外面に床面
20から上部垂直板300Aまでの高さ寸法を有する側
板を取り付けてもよい。
【0068】第一及び第二実施形態において、収納棚
1,1Aには底板を設けず、床面20を底板として使用
していたが、これに限らず、底板を取り付けてもよい。
前記実施形態において、扉本体41はヒンジ5により取
り付けられ、その幅方向の端部を軸として左右に開閉す
るものであったが、これに限らず、扉本体の高さ方向の
端部にヒンジ5を取り付け、その端部を軸として、上下
方向に開く扉としてもよい。さらに、レールを取り付
け、扉を引き戸としてもよい。
【0069】
【発明の効果】このような請求項1記載の発明によれ
ば、収納棚は箱体を有しており、扉の上部は箱体の上部
水平板よりも上方に突出し、この突出部分と上部水平板
の上面とで収納空間が形成されているため、この上部水
平板の上面に置いた物が外部に露出しにくく、収納棚の
外観が良好となる。また、扉の突出部分と上部水平板と
で収納空間を形成しており、上部水平板に置かれた収納
物が扉を閉めておくことで、正面側から落下しないた
め、収納棚の使い勝手がよいものとなる。
【0070】さらに、収納棚の箱体は上部水平板と、垂
直板と、背板と、下部水平板とを備えており、箱形形状
になっているため、背板を壁面に固定すれば、上部水平
板、垂直板、下部水平板とが所定位置に設置されること
となるので、上部水平板や下部水平板、垂直板を各々壁
面に固定する必要がなく、収納棚の組み立て作業が容易
となる。また、収納棚の箱体は箱形形状になっており、
上部水平板、垂直板、下部水平板とで構成される箱体の
枠組みの部分が背板により内部から支持される構造とな
っているので、その上面や側面から圧力がかかった場合
でも形状が崩れにくい。従って、収納棚はこの箱体を有
して構成されているため、強度を確保することができ
る。
【0071】さらに、扉の上部が箱体の上部水平板より
も上方へ突出しており、箱体の正面側の一部または全部
と、箱体の上部水平板と天井との隙間の正面側とを一体
的に扉で覆っているため、箱体の外部であっても収納棚
の一部として認識することができ、収納棚の外観が良い
ものとなる。また、扉の突出部分と上部水平板とで形成
される収納空間は、天井までを収納スペースとしてお
り、収納棚の天板が不要となるので、その厚さ分を収納
スペースとして有効利用することができる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、扉の上端部
は天井まで延長されており、箱体の上部水平板上に置い
た収納物が外部から見えないので、収納棚の外観を向上
させることができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、箱体の垂直
板の上部は、箱体の上部水平板よりも上方に突出してい
るため、垂直板側から収納棚を見ても、箱体の上部水平
板上面に置かれた物が、見えず収納棚の外観が良好とな
る。
【0074】請求項4記載の発明によれば、箱体の背板
は壁面に固定され、他方の垂直板は他の壁面に固定され
ており、箱体は2方向が固定されているので、箱体に力
が加わった場合でも、箱体の取り付け位置がずれること
がなく、箱体の支持強度を高めることができる。
【0075】請求項5記載の発明によれば、垂直板の外
面に取り付けられる板材は、その上部が上部水平板より
も上方に突出しているため、側板側から収納棚を見て
も、箱体の上部水平板上面に置かれた物が見えず、収納
棚の外観を向上させることができる。箱体の少なくとも
一方の垂直板の外面には、収納棚の側板となる板材が取
り付けられており、垂直板と側板とで板材が二重になっ
ているため、収納棚の側面の強度を高めることができ
る。また、箱体の垂直板の外面に箱体とは別体の板材を
取り付けるため、板材を箱体の一方の垂直板の外面に取
り付ける場合でも、他方の垂直板に取り付ける場合で
も、同一形状の箱体を使用することができる。
【0076】請求項6記載の発明によれば、箱体の垂直
板は建物の壁面と交差する他の壁面から所定距離離れて
位置しており、扉の側部は前記箱体の側方へ突出し、箱
体の垂直板と収納空間を形成しているため、箱体と建物
の他の壁面との間の隙間を収納スペースとして利用する
ことができる。また、扉の側部は前記箱体の側方へ突出
しているため、箱体と建物の他の壁面との間の隙間に収
納した収納物が外部に露出しにくく、収納棚の外観が良
好となる。さらに、扉の突出部分と箱体の垂直板とで形
成される収納空間は他の壁面までを収納スペースとして
おり、収納棚の他の壁面側の側板が不要となるので、そ
の厚さ分を収納スペースとして利用できる。さらに、収
納棚の一方の側板が不要となるので、部材点数の削減を
図ることができる。
【0077】また、扉で箱体の正面側の一部または全部
と、箱体の垂直板と他の壁面との隙間の正面側とを一体
的に覆っているので、箱体の外部であっても収納棚の一
部として認識することができ、収納棚の外観が良いもの
となる。収納棚の箱体は上部水平板と、垂直板と、背板
と、下部水平板とを備えており、箱形形状になっている
ため、背板を壁面に固定すれば、上部水平板、垂直板、
下部水平板とが所定位置に設置されることとなるので、
上部水平板や下部水平板、垂直板を各々壁面に固定する
必要がなく、収納棚の組み立て作業が容易となる。
【0078】また、収納棚の箱体は箱形形状になってお
り、上部水平板、垂直板、下部水平板とで構成される箱
体の枠の部分が背板により内部から支持される構造とな
っているので、その上面や側面から圧力がかかった場合
でも形状が崩れにくい。収納棚はこの箱体を有して構成
されているため、強度を確保することができる。
【0079】請求項7記載の発明によれば、扉の側端部
は他の壁面まで延長されているため、扉と箱体の垂直板
とで形成される収納空間に物を収納しても外部に露出す
ることがなく、収納棚の外観を向上させることができ
る。
【0080】請求項8記載の発明によれば、箱体の上部
水平板の側部は、垂直板よりも側方へ突出しているた
め、収納棚を上方から見た際に、箱体と建物の他の壁面
との間の隙間に収納した物が露出せず、収納棚の外観が
良好となる。また、箱体の下部水平板の側部を垂直板の
側方へ突出させれば、他の壁面と箱体の垂直板との間の
隙間の棚板として使用することができ、別途棚板を設け
る必要がないので、収納棚の組み立て作業の手間を省く
ことができる。
【0081】請求項9記載の発明によれば、箱体の上部
水平板の上面には、その側部が前記垂直板よりも側方へ
突出した板材が取り付けられているため、収納棚を上方
から見た際に、箱体と建物の他の壁面との間の隙間に収
納した物が露出せず、収納棚の外観が良好となる。ま
た、箱体の上部水平板の上面には収納棚の天板となる板
材が別途取り付けられているため、天板を箱体の右側を
突出させるか左側に突出させるかによらず同一形状の箱
体を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態にかかる収納棚を示す
斜視図である。
【図2】前記実施形態にかかる収納棚を示す正面図であ
る。
【図3】図2のIII-III方向の縦断面図である。
【図4】図2のIV-IV方向の縦断面図である。
【図5】前記実施形態にかかる収納棚を示す分解斜視図
である。
【図6】本発明の第二実施の形態にかかる収納棚を示す
斜視図である。
【図7】前記実施形態にかかる収納棚を示す正面図であ
る。
【図8】本発明の第三実施の形態にかかる収納棚を示す
斜視図である。
【図9】前記実施形態にかかる収納棚の断面図である。
【図10】本発明の実施形態にかかる収納棚の変形例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 収納棚 4 扉 20 床面 21 天井 22,23 壁面 30,31,30A,30B 箱体 300,310,300A,300B 上部水平
板 301,311,301B 背板 302,303,312,313, 302A,303A,302B,303B 垂直板 304,314,304A,304B 下部水平
板 32 側板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体と、この箱体の正面側に取り付けら
    れる開閉可能な扉とを有する収納棚であって、 前記箱体は、二枚の垂直板と、上部水平板と、背板と、
    下部水平板とを備え、 前記背板は建物の壁面に固定され、かつ、前記上部水平
    板は前記建物の天井から所定距離下方に位置しており、 前記扉の上部は前記箱体の上部水平板よりも上方に突出
    し、この突出部分と前記上部水平板の上面とで収納空間
    が形成されていることを特徴とする収納棚。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の収納棚において、 前記扉の上端部は前記天井まで延長されていることを特
    徴とする収納棚。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の収納棚におい
    て、 前記箱体の垂直板のうち少なくとも一方の垂直板の上部
    は、前記上部水平板よりも上方に突出しており、その上
    部水平板からの突出寸法は少なくとも、前記扉の前記上
    部水平板からの突出寸法以上とされていることを特徴と
    する収納棚。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の収納棚において、 一方の前記垂直板の上部は、前記上部水平板よりも上方
    に突出しており、その上部水平板からの突出寸法は少な
    くとも、前記扉の前記上部水平板からの突出寸法以上と
    され、 他方の前記垂直板は、前記壁面に交差する他の壁面に固
    定されていることを特徴とする収納棚。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の収納棚におい
    て、 前記箱体の垂直板のうち少なくとも一方の垂直板の外面
    には、収納棚の側板となる板材が取り付けられ、 前記板材はその上部が前記上部水平板よりも上方に突出
    し、前記板材の前記上部水平板からの突出寸法は、少な
    くとも前記扉の前記上部水平板からの突出寸法以上とさ
    れていることを特徴とする収納棚。
  6. 【請求項6】 箱体と、この箱体の正面側に取り付けら
    れる開閉可能な扉とを有する収納棚であって、 前記箱体は、二枚の垂直板と、上部水平板と、背板と、
    下部水平板とを有し、 前記背板は建物の壁面に固定され、かつ、前記垂直板は
    前記壁面と交差する他の壁面から所定距離離れて位置し
    ており、 前記扉の側部は前記箱体の垂直板の側方へ突出し、この
    突出部分と前記箱体の垂直板とで収納空間が形成されて
    いることを特徴とする収納棚。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の収納棚において、 前記扉の側端部は前記他の壁面まで延長されていること
    を特徴とする収納棚。
  8. 【請求項8】請求項6または7記載の収納棚において、 前記箱体の上部水平板の側部又は上部水平板及び下部水
    平板の側部は前記垂直板の側方へ突出し、 その前記垂直板からの突出寸法は少なくとも前記扉の前
    記垂直板からの突出寸法以上とされていることを特徴と
    する収納棚。
  9. 【請求項9】 請求項6または7記載の収納棚におい
    て、 前記箱体の上部水平板の上面には、収納棚の天板となる
    板材が取り付けられており、 前記板材はその側部が前記垂直板よりも側方へ突出し、
    前記板材の前記垂直板からの突出寸法は、少なくとも前
    記扉の前記垂直板からの突出寸法以上とされていること
    を特徴とする収納棚。
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