JP2002199946A - 壁面利用収納設備 - Google Patents

壁面利用収納設備

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JP2002199946A JP2001001408A JP2001001408A JP2002199946A JP 2002199946 A JP2002199946 A JP 2002199946A JP 2001001408 A JP2001001408 A JP 2001001408A JP 2001001408 A JP2001001408 A JP 2001001408A JP 2002199946 A JP2002199946 A JP 2002199946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立が容易で、かつ、輸送時において部材が
かさばらない収納設備を提供するとともに、収納設備の
背面に相当する壁面を背板として有効に利用することを
目的とする。 【解決手段】 壁面利用収納設備Aは、建築物の壁面に
背面を接して設置されるとともに、背板がないことによ
り開放した状態の背面が壁面に閉塞される。また、壁面
利用収納設備Aは上部に配置される天板1と、下部に配
置される底部2と、左右両側に配置される側部3と、こ
れら天板1と底部2と左右の側部3に囲まれた空間の前
面側に配置される扉4b及び扉4bを支持する矩形枠状
の枠部4aを有する開閉枠部4とを備え、これら天板
1、底部2、側部3及び開閉枠部4が建築物内に運び込
まれて壁面に背面を接した状態で組み立てられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面に背
面を接して設置されるとともに、背板がないことより開
放した状態の背面が壁面に閉塞される壁面利用収納設備
に関する。
【0002】
【背景の技術】従来より、住宅内の台所や玄関等に壁面
を利用した収納設備が設置されている。この収納設備の
一例として、全体が吊られた状態で壁面に設置される吊
戸棚があげられる。例えば特開平5−91925号公報
に開示されている吊戸棚は、底面を形成する平板状の底
板と、底板の両端から垂直に立設する側板と、この両側
板の上端面間に水平に渡された天板とを備え、背面側に
底板・側板・天板からなる背面側の開口を覆う背板を設
置し略四角箱状に形成されたものであった。そして、壁
面に吊戸棚を設置する際には、壁面に受材を設けて、こ
の受材に吊戸棚を固定するようにしていた。
【0003】しかし、上記した吊戸棚は、全体形状が箱
状であるため、部材数が多く組み立てが容易ではない。
また、コストも高く、在庫管理も大変であるという問題
があった。さらに、全体形状が箱状に設定されているた
め、形状の異なるものを作ることが難しく、種々のバリ
エーションのものに展開することが容易ではないという
問題があった。また、上記した吊戸棚は、上述のように
組み立てが困難なので、予め工場等で組み立てるのが好
ましいが、輸送時において、箱状だとかさばるという問
題もあった。
【0004】そこで、これら問題点を解決すべく特開平
11−75951号公報に開示される吊戸棚が考案され
た。この吊戸棚は、全体形状が箱状に形成されておら
ず、天板、底板及び収納箱の三種類の部材により形成さ
れている。そして、天板は収納箱の上面に固定され、底
板は収納箱の下面に固定されている。すなわち、通常の
側板を形成する代わりに、天板及び底板の間に収納箱が
挟み込まれている。そして、これらの構成によって前記
した問題点を解決するようにした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この吊
戸棚は全体形状が箱状ではないものの、収納箱を壁面に
設置して天板及び底板を固定するため、収納箱を必ず壁
面に取り付けなければならない。この収納箱は箱状であ
って組立が容易ではないのに加え、吊戸棚全体の形状を
ある程度限定したものとする。そして、箱状の収納箱は
輸送時にかさばり、前記した問題点を解決するには不充
分であった。また、背板を使用せずに壁面に背板の代用
をさせているが、収納箱が設置される部分には背板が取
り付けられており、収納設備の背面に相当する壁面を有
効に利用しているとは言えなかった。
【0006】そこで本発明は、組立が容易で、かつ、輸
送時において部材がかさばらない収納設備を提供すると
ともに、収納設備の背面に相当する壁面を背板として有
効に利用することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
例えば図1に示すように、建築物の壁面に背面を接して
設置されるとともに、背板がないことにより開放した状
態の背面が壁面に閉塞される壁面利用収納設備(以下、
収納設備と称する)Aであって、上部に配置される天板
1と、下部に配置される底部2と、左右両側に配置され
る側部3と、これら天板1と底部2と左右の側部3に囲
まれた空間の前面側に配置される開閉部材(扉)4b及
び該開閉部材4bを支持する矩形枠状の枠部4aを有す
る開閉枠部4とを備え、これら天板1、底部2、側部3
及び開閉枠部4が建築物内に運び込まれて前記壁面に背
面を接した状態で組み立てられることを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、収納設備A
を壁面に設置する際に、天板1、底部2、側部3及び開
閉枠部4が壁面に背面を接した状態で容易に組み立てら
れる。また、収納設備Aを構成する部材が箱状ではない
ので、輸送時において、部材がかさばることもない。
【0009】また、収納設備Aを壁面に設置する場合、
予め組み立てられた箱状の収納設備なら壁面側に移動さ
せることも壁面に仮置きすることにも手間を要したが、
本発明の収納設備Aは各部材を壁面に背面を接した状態
で組み立てればよいので、施工を簡略化し作業の迅速化
を図ることができる。
【0010】さらに、収納設備Aを壁面に設置する際、
収納設備Aは背面が開放された状態で壁面に閉塞される
ので、壁面が収納設備Aの背板の代わりとなる。従っ
て、少なくとも背板となる部材を減らしコストを削減で
きる。また、例えば、壁面に綺麗な壁紙が貼設されてい
る場合には、壁面に設置した収納設備Aの背面部分の壁
紙を無駄にすることなく、この部分の壁紙により収納設
備A内部を綺麗に演出することができる。これにより、
収納設備Aが設置される壁面は、収納設備Aを支持する
だけでなく収納設備の内観をも考慮して有効に利用され
る。
【0011】また、収納設備Aは、開閉部材4bと、開
閉部材4bを支持する枠部4aとを一体に形成するよう
にして開閉枠部4が構成されるので、開閉部材4bと枠
部4aとのユニット化を図ることができ、開閉枠部4の
輸送及び管理が容易になる。また、予め開閉部材4bを
枠部4aに一体に形成すれば、現場での施工が容易にな
る。そして、天板1、底部2、側部3とに囲まれる空間
に対して、開閉枠部4の左右幅を狭くするようにすれ
ば、開閉枠部4を複数並列させて設けることも可能にな
る。この場合、開閉部材(例えば、扉)が取り付けられ
た箱体を並列させた収納設備と異なり、収納設備A内部
が箱体の側壁で仕切られることもないので、収納設備A
内部には広いスペースが確保され、収納設備Aの収納能
力を向上させることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、例えば図2及び図
4に示すように、請求項1記載の収納設備Aにおいて、
少なくとも一方の側部3を前記壁面10と直交するコー
ナ部壁面11に接して配置することが可能とされ、か
つ、前記側部3に設けられる側板として、該側板の外側
の側面が、コーナ部壁面11に接することなく露出する
場合に用いられる化粧側板20と、前記側板の外側の側
面がコーナ部壁面11に接して露出しない場合に用いら
れる調整材21とが用意され、これら化粧側板20と調
整材21とのうちのいずれかを選択して使用可能とされ
ていることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、側部3とし
て化粧側板20と調整材21とのうちのいずれかが選択
・使用されるので、収納設備Aの左右側面側が室内に露
出する場合にもコーナ部壁面11に露出する場合にも対
応できる。従って、収納設備Aの左右両側面がコーナ部
壁面11に露出する場合(壁面が凹状に形成された場
合)でも、収納設備Aはこの壁面に対応できる。ここ
で、収納設備Aの左右側面がコーナ部壁面11に露出し
た場合に、高価な化粧側板に代えて安価な調整材を使用
することで部材のコストを削減できる。
【0014】なお、化粧側板20は、収納設備Aの側部
3が室内に露出する場合に、室内側からの外観意匠性を
向上させるために設置される側板である。また、調整材
21は、収納設備Aの側部3がコーナ部壁面11に接す
る場合に、収納設備Aとコーナ部壁面11との間隔を調
整する側板である。従って、収納設備Aを壁面に設置す
る際に施工誤差が生じたとしても、調整材21自体の厚
みを変更することにより、収納設備Aを正確に壁面に設
置させることができる。
【0015】請求項3記載の発明は、例えば図10に示
すように、請求項2記載の収納設備Aにおいて、前記化
粧側板20及び調整材21の内面側に棚板を支持する棚
板支持部(丸ダボ)15が設けられていることを特徴と
する。
【0016】請求項3記載の発明によれば、化粧側板2
0及び調整材21の内面側に棚板支持部15が設けられ
ているので、収納設備A内部に棚板を設置することがで
きる。従って、収納設備A内の空間を棚板で仕切るよう
にして、収納設備A内部の自由な空間利用が可能とな
る。また、収納設備A内に棚板を設置することにより、
収納物を整理した状態で収納することができる。
【0017】請求項4記載の発明は、例えば図10に示
すように、請求項3記載の収納設備Aにおいて、前記調
整材21が、前側に配置される前部調整材21aと後ろ
側に配置される後部調整材21bとからなり、これら前
部調整材21aと後部調整材21bとの両方に棚板支持
部(丸ダボ)15が設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、調整材21
が前部調整材21aと後部調整材21bとからなるの
で、前部調整材21aと後部調整材21bとに挟まれる
べき中間部分の調整材21の部材コストを削減すること
ができる。また、調整材21は一枚の板状の部材ではな
く、前部調整材21a及び後部調整材21bといった前
後に分割された状態で扱われるので、調整材21自体の
重量が軽量化され、収納設備Aを壁面に設置する際の調
整材21の取り扱いが容易になる。また、前部調整材2
1aと後部調整材21bとの両方に棚板支持部15が設
けられているので、前後の調整材21a,21bにより
棚板を確実に支持することができる。さらに、例えば、
棚板を後部調整材21bの幅と略同じにして収納設備A
の奥側にのみ棚板を設置したい場合、後部調整材21b
の棚板支持部15にのみ棚板を支持させ、収納設備A内
部の前面側に広いスペースを確保し、収納設備Aの収納
空間を自由に使うことができる。
【0019】請求項5記載の発明は、例えば図3に示す
ように、請求項1〜4のいずれか一つに記載の収納設備
Aにおいて、前記壁面10に受桟12が取り付けられ、
該受桟12に少なくとも天板1が支持されることによ
り、前記底部2が床面13から離れて全体が吊られた状
態となっていることを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明によれば、底部2が床
面13から離れて全体が吊られた状態となるので、例え
ば、住宅の内外を居住者が行き来する床面が汚れやすい
玄関等の場所に収納設備Aを設置した場合、収納設備A
自体の汚れを防止することができる。また、床面13か
ら離れて吊られた状態に収納設備Aを設置することがで
きるので、住宅内の不必要に壁面が開放された部分の空
間を収納空間として有効に利用することができる。例え
ば、洗面台やキッチンの上部に吊られた状態の収納設備
Aを設けるようにすれば、日用品や料理道具等を収納で
き、洗面台やキッチンの使い勝手を向上させることがで
きる。
【0021】請求項6記載の発明は、例えば図6に示す
ように、請求項5記載の収納設備Aにおいて、左右両側
部3が前記壁面10と直交するコーナ部壁面11に接し
て配置され、該コーナ部壁面11にも受桟(突出部材)
14が取り付けられ、前記壁面10に取り付けられた受
桟14と前記コーナ部壁面11に取り付けられた受桟1
4との両方により吊られた状態に支持されていることを
特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明によれば、収納設備A
は、収納設備Aの背面側に配置される壁面10と該壁面
10に直交するコーナ部壁面11との受桟14の両方に
より吊られて支持されるので、収納設備Aを確実に壁面
に設置することができる。従って、吊られた状態の収納
設備Aであっても、ある程度の重量を有する収納物を収
納することができる。
【0023】請求項7記載の発明は、例えば図2、3、
8、9に示すように、請求項1、2、5及び6のいずれ
か一つに記載の収納設備Aにおいて、棚板8の位置が変
更可能となるように、前記枠部4aに前記棚板8が支持
されていることを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明によれば、棚板8の位
置が変更可能となるように、枠部4aに棚板8が支持さ
れるので、収納設備A内部の棚板8の位置を任意に変更
することができる。
【0025】請求項8記載の発明は、例えば図11に示
すように、請求項1、2、5及び6のいずれか一つに記
載の収納設備Aにおいて、前記壁面10に棚板取付部1
6が取り付けられ、該棚板取付部16に棚板が支持され
ていることを特徴とする。
【0026】請求項8記載の発明によれば、壁面10を
躯体利用して棚板を支持するので、棚板にかかる収納物
にある程度の重量があるとしても、この収納物を十分に
支持することができる。また、例えば、クローゼットの
ような大きな収納設備Aを壁面10に設置した場合、棚
板取付部16により壁面10を利用して棚板及び収納物
を支持するので、収納設備Aにかかる荷重を軽減させ収
納設備Aを安定な状態で壁面10に設置できる。特に、
請求項5及び6にかかる発明であって、収納設備Aを壁
面に吊られた状態にする場合には、壁面を躯体利用して
棚板を支持することが有効となる。
【0027】
【発明の実施の形態】[第一の実施の形態]以下、本発
明の壁面利用収納設備(以下、収納設備と称する)に係
る実施の形態について図面を参照して説明する。まず、
第一の実施の形態において、収納設備の基本構成を詳細
に説明する。その後、基本構成を応用した(第二乃至第
五の)実施の形態について図面を参照して説明する。な
お、本発明の収納設備は、建築物の壁面に背面を接して
設置されるとともに、背板を使用しないことにより開放
した状態の背面が壁面に閉塞されるものである。
【0028】図1に示すように、収納設備Aは上部に配
置される板状の天板1と、下部に配置される板状の底部
2と、左右両側に配置される板状の側部3と、これら天
板1と底部2と左右の側部3に囲まれた空間の前面側、
すなわち収納設備Aの室内側に配置される開閉枠部4と
を備えている。
【0029】開閉枠部4は、矩形枠状に形成された枠部
4aと、枠部4aに支持されるとともに収納設備Aの前
面側に向かって左右に開閉する扉4b(開閉部材)とが
取付金具5により一体に形成されている。また、扉4b
の前面(表面)側には、扉4bを開閉する際に把持する
取手部6(図1には図示されていない)が取り付けられ
ている。なお、収納設備Aを壁面に設置する場合、開閉
枠部4の枠部4aの外周は、天板1と底部2と側部3と
によって囲まれる空間の内周よりやや小さくなるように
設計され、開閉枠部4は収納設備Aの前面側から、この
空間に隙間無くはめ込まれる状態になる。また、枠部4
aの前後幅は扉4bが取付可能な最小幅であることが好
ましい。枠部4aの前後幅を狭くすることにより、枠部
4aと扉4bとが一体に形成された開閉枠部4は、輸送
時においてかさばらない。
【0030】この場合、扉4bと扉4bを支持する枠部
4aとが一体に形成されて開閉枠部4が構成されている
ので、扉4bと枠部4aとがユニット化され、開閉枠部
4の輸送及び管理が容易になる。また、天板1と底部2
と側部3とに囲まれる空間に対して、開閉枠部4の左右
幅を狭くするように設計すれば、開閉枠部4を複数並列
させて設けることも可能になる。
【0031】なお、左右の枠部4a(以下、左右枠部4
aと称する)に扉4bが取り付けられ、扉4bは両開き
となっているが、左右枠部4aの左右のいずれかの側に
扉4bを取り付けて片開きとなるようにしてもよい。ま
た、上部の枠部4a(以下、上枠部4aと称する)また
は下部の枠部4a(以下、下枠部4aと称する)に取付
金具5を設けて扉4bを上下に開閉するようにしてもよ
い。さらに、枠部4a内部に溝やレールを設けて、この
溝やレールに引戸を沿わせて水平方向に開閉するように
してもよい。
【0032】[第二の実施の形態]次に、上記した基本
構成を応用した具体的な第二の実施の形態について、図
面を参照して説明する。なお、基本構成で示した構成要
素については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】図2に示すように、収納設備Aは上下に天
板1及び底部2を配置させ、天板1と底部2とに挟まれ
る空間に開閉枠部4を横に並列させて形成されている。
詳しくは、天板1と底部2との間に挟まれる空間の前面
側(室内側)に、扉4bを取り付けた二つの枠部4aが
横に隣接された状態ではめ込まれている。そして、これ
ら枠部4aに取り付けられた扉4bが外側に向かって左
右に開閉するようになっている。
【0034】また、図2及び図3に示すように、開閉枠
部4の左右枠部4aの扉4bが設けられている側とは反
対側、すなわち収納設備Aの内部側には、棚板8を支持
する棚板支持部7が取り付けられている。そして、左右
枠部4aに取り付けられた棚板支持部7に支持された状
態で棚板8が複数段(図2においては三段)にわたって
収納設備A内部に配置されている。
【0035】詳細に説明すると、図3に示すように、左
右枠部4aの収納設備A内部側の側面には、断面コ字状
の棒状の部材である固定部9が上下に取り付けられてい
る。そして、固定部9に棚板支持部7が固定されるよう
になっている。固定部9は、固定部9の開放された部分
が左右枠部4aの側面に向かって取り付けられ、また、
断面コ字状に形成された固定部9の背面部に等間隔な孔
9aが複数形成されている。また、棚板支持部7は、棚
板支持部7の基端部7aが略直角に屈曲して形成されて
いるとともに、基端部7aに連続し、棚板8を載置する
載置部7bが壁面10(以下、壁面10は収納設備Aが
設置される背面側の壁面を意味する)に向かって延出す
る部材である。そして、基端部7aには前述の固定部9
の孔9aに係合される鉤状のフック部7cが形成され、
フック部7cを孔9aに係合させて棚板支持部7が固定
部9、すなわち左右枠部4aに固定されている(拡大図
参照)。ここで、フック部7cは、複数形成された任意
の位置の孔9aに対して着脱自在に係合されるので、棚
板支持部7は左右枠部4aに対して着脱自在となり、棚
板支持部7の左右枠部4aに対する固定位置は任意に変
更可能となる。
【0036】棚板8は一枚の板状の部材であり、棚板8
の左右両端側が棚板支持部7の載置部7bに載置されて
いる。この場合、棚板8の左右両端の前面側には切欠が
形成され、この切欠部分が左右枠部4aに嵌合されると
ともに、左右枠部4a内で棚板8が前面側にやや突出し
た状態となって棚板8は棚板支持部7に支持されてい
る。ここで、前述したように棚板支持部7は左右枠部4
aに対して着脱自在であり、かつ、上下に位置の変更が
可能なので、棚板支持部7に支持される棚板8の枚数、
(上下方向の)位置を任意に変更することができる。
【0037】また収納設備Aは、収納設備Aの左右両側
に配置される側部3を備えている。図2に示すように、
側部3に設けられる側板として、側板の外側の側面が室
内側に露出する場合に用いられる化粧側板20と、側板
の外側の側面が壁面10と直交する壁面(以下、コーナ
部壁面と称する)に接する場合に用いられる調整材21
とが用意されている。
【0038】例えば、図4(a)に示すように、収納設
備Aの側部3がコーナ部壁面11に接することなく露出
した場合には、側部3に設けられる側板として化粧側板
20を使用する。また、図4(b)に示すように、側部
3がコーナ部壁面11に接する場合には、側部3に設け
られる側板として調整材21を使用する。従って、収納
設備Aが設置される壁面を考慮して、化粧側板20と調
整材21のうちのいずれかを選択して使用することがで
きる。
【0039】そして、上述した収納設備Aは、図3に示
すように、天板1の長さと略同じ長さを有する長尺な部
材であるとともに壁面10に固定された受桟12に少な
くとも天板1が支持されることにより、底部2が床面1
3から離れて収納設備A全体が吊られた状態となってい
る。この場合、天板1の壁面10側の端部は壁面10に
当接するとともに受桟12の上部12aに固定されて、
収納設備Aは受桟12により支持されている。また、底
部2及び棚板支持部7も壁面10に対して直角に当接し
た状態になっている。さらに、図3には示されていない
が、収納設備Aの左右両側に使用される化粧側板20ま
たは調整材21が、収納設備Aの左右両側に取り付けら
れている。
【0040】次に、本発明の収納設備Aの壁面10への
設置方法について図5を参照して説明する。まず最初に
収納設備Aの設置位置を決定する。そして、天板1が取
り付けられる位置に受桟12を木ネジ等により壁面10
に固定し、図5(a)に示すように、天板1の左右両端
に側部3を予め木ネジ等により固定したものを、受桟1
2に固定する。その後、図5(b)に示すように、底部
2を左右の側部3の下部に木ネジ等により固定する。こ
の状態において、収納設備Aは天板1・底部2・側部3
とによって略四角形状に形成され、図5(c)に示すよ
うに、開閉枠部4を天板1・底部2・側部3とによって
囲まれた空間の前面側にはめ込み、開閉枠部4を天板1
・底部2・側部3に木ネジ等により固定する。最後に、
固定された開閉枠部4に棚板支持部及び棚板を設ける。
【0041】なお、図5の場合のように収納設備Aの左
右両側が室内に露出する場合には、側部3として化粧側
板20を使用する。また、収納設備Aの左右の少なくと
も一方の側がコーナ部壁面11に露出する場合には側部
3として調整材21を使用する。この場合、調整材21
をコーナ部壁面11に木ネジ等により固定してもよい
し、しなくてもよい。
【0042】これらの工程によって、収納設備Aは、底
部2が床面13から離れて吊られた状態となり、収納設
備Aの壁面10への設置が完了する。なお、収納設備A
は受桟12に少なくとも天板1が支持されて吊られ、受
桟12に固定された天板1に、底部2・開閉枠部4・棚
板8等の部材の重量が負荷される状態となっている。し
かし、底部2・側部3の壁面10側の端部を壁面10に
当接させて、収納設備A全体の重量負荷を壁面10に伝
わらせることで、天板1にかかるこれら部材の負荷を軽
減させている。この状態で収納設備Aが壁面10に不安
定に設置される場合には、例えば、底部2と壁面10の
間にL字金具を取り付けたり、底部2を受桟に支持させ
る等の施工を行えばよい。
【0043】以上、第二の実施の形態に係る収納設備に
よれば、従来のように箱体を予め組み立てておき壁面に
設置するのではなく、収納設備Aの背面を壁面に接した
状態で天板1・底部2・側部3・開閉枠部4等の組立を
容易に行い、収納設備Aを壁面10に設置できる。ま
た、収納設備Aを構成する部材が箱体ではないので、輸
送時において、部材がかさばることもない。さらに、予
め組み立てられた箱状の収納設備であれば、この収納設
備を壁面側に移動させることにも壁面に仮置きすること
にも手間を要するが、収納設備Aは壁面10に背面を接
した状態で組み立てればよいので、施工を簡略化し作業
の迅速化を図ることができる。
【0044】また、収納設備Aは、背面が開放された状
態で壁面10に閉塞されるので、壁面10が収納設備の
背板の代わりとなる。従って、少なくとも背板となる部
材を減らしコストを削減できる。また、例えば、壁面1
0に綺麗な壁紙が貼設されている場合には、壁面10に
設置した収納設備Aの背面部分の壁紙を無駄にすること
なく、この部分の壁紙により収納設備A内部を綺麗に演
出することができる。これにより、壁面10は、収納設
備Aを支持するだけでなく収納設備Aの内観をも考慮し
て有効に利用される。
【0045】さらに、収納設備Aは、側部3の側板とし
て化粧側板20と調整材21とのうちのいずれかが選択
・使用されるので、収納設備の左右の側が室内に露出す
る場合にもコーナ部壁面11に露出する場合にも対応で
きる。従って、例えば、収納設備Aの左右両側がコーナ
部壁面11に露出する場合(壁面が凹状に形成された場
合)でも収納設備Aを壁面に容易に対応させて設置でき
る。ここで、収納設備Aの左右の側がコーナ部壁面11
に露出する場合に、高価な化粧側板ではなく安価な調整
材を使用することでコスト削減を図ることができる。
【0046】また、収納設備Aは、底部2が床面13か
ら離れて全体が吊られた状態となるので、例えば、住宅
の内外を居住者が行き来するような床面13が汚れやす
い玄関等の場所に収納設備Aを設置するようにすれば、
収納設備A自体の汚れを防止することができる。また、
受桟12により少なくとも天板1が支持されて、吊られ
た状態に収納設備Aを設置することができるので、住宅
内の不必要に壁面が開放された部分の空間を収納空間と
して有効に利用することができる。例えば、洗面台やキ
ッチンの上部に吊られた状態の収納設備Aを設けるよう
にすれば、日用品や料理道具等を収納でき、洗面台やキ
ッチンの使い勝手を向上させることができる。
【0047】[第三の実施の形態]次に、第三の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、構成要素
が第一・第二の実施の形態で説明したものと同様である
場合には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】図6及び7に示すように、天板1と底部2
とが取り付けられる壁面10及びコーナ部壁面11に
は、天板1及び底部2を支持するために壁面10及びコ
ーナ部壁面11表面から室内側に向かって突出する長尺
状の突出部材14(受桟)が固定されている。詳しく
は、突出部材14は壁面10及びコーナ部壁面11に連
続して略コ字状に横方向に形成されている。そして、突
出部材14は木質からなる角材を横方向に配置して木ネ
ジ等により壁面10及びコーナ部壁面11に固定するこ
とにより形成されるものである。また、天板1及び底部
2の壁面10及びコーナ部壁面11側の端面には、突出
部材14がはめ込まれる凹状のはめ込み凹部1a,2a
(溝)が形成されている。
【0049】そして、天板1及び底部2を壁面10及び
コーナ部壁面11に設置する際には、天板1及び底部2
のはめ込み凹部1a,2aを左右のコーナ部壁面11の
突出部材14にはめ込みスライドさせる。その後、天板
1及び底部2の背面側に相当するはめ込み凹部1a,2
aを壁面10の突出部材14にはめ込み、天板1及び底
部2が受桟となる突出部材14に支持される。そして、
開閉枠部4を天板1及び底部2の間にはめ込み、その
後、木ネジ等により固定し、収納設備A全体が吊られた
状態で、壁面10及び壁面10を左右から囲むコーナ部
壁面11に設置される。
【0050】なお図8に示すように、収納設備Aの左右
両側はコーナ部壁面11に接するので、調整材21を用
意・使用し、収納設備Aの左右両側とコーナ部壁面11
との隙間を調整する。また図8及び図9に示すように、
開閉枠部4の左右枠部4aに棚板支持部7を設けて棚板
8を支持させ、収納設備A内部に棚板8を設けるように
してもよい。
【0051】以上、第三の実施の形態に係る収納設備A
によれば、収納設備Aは壁面10とコーナ部壁面11と
の突出部材14の両方により支持され吊られた状態とな
るので、収納設備Aを確実に壁面へ設置することができ
る。従って、収納設備Aは吊られた状態であっても、あ
る程度の重量を有する収納物を収納することができる。
【0052】[第四の実施の形態]次に、第四の実施の
形態について説明する。なお、前述した第一乃至第三の
実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付
して、説明を省略する。
【0053】図10に示すように、収納設備Aが壁面1
0とコーナ部壁面11とから構成される入隅状の壁面に
設置される場合であって、コーナ部壁面11に接する側
部3として調整材21が使用される。この調整材21は
収納設備Aの前側に配置される前部調整材21aと、収
納設備Aの奥側に配置される後部調整材21bとからな
る。そして、前部調整材21aと後部調整材21bとが
互いに平行に離間してコーナ部壁面11に木ネジ等によ
り固定されている。
【0054】また、前部調整材21a及び後部調整材2
1bの内面側に上下に略同じ間隔を開けて丸ダボ15
(棚板支持部)が植え込まれている。さらに、コーナ部
壁面11に接することなく露出した状態の収納設備Aの
側面側であって、これら調整材21a,21bの対向す
る位置に配置される化粧側板20の内面側にも丸ダボ1
5が植え込まれている(図10では隠れて見えない)。
そして、前部及び後部調整材21a,21b及び化粧側
板20に植え込まれた丸ダボ15に支持されて、収納設
備A内部に棚板8が設けられるようになっている。さら
に、図示しないが、天板1・前部調整材21a・化粧側
板20・底部2で囲まれる空間の前面側に開閉枠部が設
けられている。
【0055】なお、詳細な説明は省略するが、収納設備
Aを設置する際には、まず、前後の調整材21a,21
bをコーナ部壁面11に固定する。その後、壁面10に
固定された受桟(図示しない)に天板1を固定する。こ
の場合、天板1の端部をコーナ部壁面11に当接させる
とともに、この端部が前後の調整材21a,21bの上
部にも当接するようにして、天板1を固定する。そし
て、底部2、化粧側板20、開閉枠部4を天板1に支持
されるように組立・固定する。また、収納設備Aの左右
両側がコーナ部壁面11に接する場合には、収納設備A
の左右両側に前述した前後の調整材21a,21bを使
用すればよい。
【0056】なお、天板1を壁面10に固定する際に、
受桟に支持させるのではなく、前後の調整材21a,2
1bの上部間に丸ダボが設けられたスペーサーを挟み込
み、前後の調整材21a,21b、スペーサー及び化粧
側板20の丸ダボ15に天板1を支持させるようにして
もよい。また、前後の調整材21a,21bの下部間に
もスペーサーを設けるようにしてもよい。この場合、収
納設備A内部の前後の調整材21a,21bの下部間の
隙間に収納物がはさまったり、また、この隙間から収納
物が落ちたりすることもない。
【0057】以上、第四の実施の形態に係る収納設備A
によれば、化粧側板20及び調整材21の内面側に丸ダ
ボ15が設けられているので、収納設備A内部に棚板を
設置することができる。従って、収納設備A内の空間を
棚板で仕切るようにして、収納設備A内部の自由な空間
利用が可能となる。また、収納設備A内に棚板を設置す
ることにより、収納物を整理した状態で収納することが
できる。
【0058】また、調整材21が前部調整材21aと後
部調整材21bとからなるので、前部調整材21aと後
部調整材21bとに挟まれるべき中間部分の調整材の部
材コストを削減することができる。また、調整材21は
一枚の板状の部材ではなく、前部調整材21a及び後部
調整材21bといった前後に分割された状態で扱われる
ので、調整材21自体の重量が軽量化され、収納設備A
を壁面に設置する際には、調整材21の取り扱いが容易
になる。
【0059】また、前部調整材21aと後部調整材21
bとの両方に丸ダボ15が設けられているので、前後の
調整材21a,21bにより棚板を確実に支持すること
ができるようになる。さらに、例えば、棚板を後部調整
材21bの幅と略同じにして収納設備Aの奥側にのみ棚
板を設置したい場合にも、後部調整材21bの丸ダボ1
5にのみ棚板を支持させることで、収納設備A内部の前
面側に広いスペースを確保し、収納空間を自由に使うこ
とができるようになる。
【0060】[第五の実施の形態]次に、第五の実施の
形態について説明する。なお、前述した第一乃至第四の
実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付
して、説明を省略する。
【0061】図11に示すように、(例えば、クローゼ
ットととして用いられる)収納設備Aの背面側の壁面1
0には、棚板(図示しない)を支持する棚板取付部16
が上下に複数設けられている。棚板取付部16は壁面1
0に取り付けられる基端部16aと、基端部16aから
収納設備A内部に延出して棚板が載置される載置部16
bとからなる。
【0062】基端部16aは壁面10の上下に連続して
固定されたレール状の支持レール17に嵌合されて、棚
板取付部16が上下にスライド移動できるようになって
いる。また、載置部16bは基端部16aから収納設備
A内部に延出して棚板が載置されるとともに、棚板を支
持することができる。従って、収納設備A内部で棚板が
設置された場合には、棚板は棚板取付部16とともに上
下に移動可能となる。
【0063】また、収納設備Aの下部には、収納設備A
全体を支持する設備支持部19が設けられている。設備
支持部19は、収納設備Aの全幅にわたって延在する長
尺な部材であって、底部2の下面の壁面10側及び収納
設備Aの設置された前面側に設けられ、収納設備A全体
を支持する。従って、収納設備Aは設備支持部19によ
って支持されて、床面13よりやや高い位置に配置され
ている。
【0064】さらに、収納設備Aの前面側には、枠部4
aと扉4bとがパネル化された開閉枠部4が横に並列さ
れて設けられている。このように、天板1・底部2・側
部3とから囲まれる空間に、開閉枠部4を隣接させて複
数並列させれば、従来のような扉を有する箱状の収納設
備を隣接させて壁面に取り付ける必要はない。従って、
従来であれば収納設備内部は箱体の側壁に仕切られてい
たものが、開閉枠部4を並列させることで収納設備A内
部の仕切りを排除し、収納設備Aの内部空間を広く確保
することができ、収納設備Aの収納能力も向上する。例
えば、図11に示すように、棚板取付部16の載置部1
6bの先端にハンガーパイプ18を係合させ、ハンガー
パイプ18を収納設備A内部で左右にわたって架け渡す
こともできる。
【0065】なお、詳細な説明は省略するが、収納設備
Aを設置する際には、まず収納設備Aを設置する壁面1
0に、複数の支持レール17を間隔を開けて上下方向に
それぞれ固定する。そして、固定された複数の支持レー
ル17に棚板取付部16の基端部16aを嵌合させ、複
数の棚板取付部16を壁面10に取り付ける。その後、
収納設備A全体が設備支持部19により支持されるよう
に、設計的観点から天板1、底部2、開閉枠部4等を適
宜組み立て、固定し、収納設備Aの壁面10への設置を
行う。また、前述したように、収納設備Aの左右両側に
おいては、側部3が室内に露出する場合には側板として
化粧側板20を使用し、側部3がコーナ部壁面11に接
する場合には側板として調整材21を使用する。
【0066】以上、第五の実施の形態に係る収納設備A
によれば、壁面10を躯体利用して棚板を支持するの
で、棚板にかかる収納物に、ある程度の重量があるとし
ても、この収納物を十分に支持することができる。ま
た、例えば、クローゼットのような大きな収納設備Aを
壁面10に設置する際に、棚板取付部16により壁面1
0を利用して棚板及び収納物を支持するので、収納設備
Aにかかる荷重を軽減させ収納設備Aを安定な状態で壁
面10に設置できる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、壁面利用
収納設備を容易に組み立てて、壁面に設置することがで
きるとともに、背面側の壁面を有効に利用することがで
きる。また、壁面利用収納設備は、輸送時において部材
がかさばることもない。さらに、本発明の壁面利用収納
設備は、背板を使用しないことにより、少なくとも背板
となる部材を減らしコストを削減できる。また、開閉部
材と、開閉部材を支持する枠部とを一体に形成するよう
にして開閉枠部を構成するので、開閉部材と枠部とのユ
ニット化を図ることができ、開閉枠部の輸送及び管理が
容易になる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、壁面利用収
納設備の左右側面側が室内に露出する場合にも壁面(コ
ーナ部壁面)に露出する場合にも対応できる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、壁面利用収
納設備内部に棚板を設置することができる。また、壁面
利用収納設備内に棚板を設置することにより、収納物を
整理した状態で収納することができる。
【0070】請求項4記載の発明によれば、調整材の部
材コストを削減することができる。また、調整材自体の
重量が軽量化され、収納設備を壁面に設置する際には、
調整材の取り扱いが容易になる。また、前部調整材と後
部調整材との両方に棚板支持部が設けられているので、
前後の調整材により棚板を確実に支持することができ
る。
【0071】請求項5記載の発明によれば、底部が床面
から離れて全体が吊られた状態となるので、例えば、玄
関等の場所に壁面利用収納設備を設置するようにすれ
ば、収納設備自体の汚れを防止することができる。ま
た、床面から離れて吊られた状態に壁面利用収納設備を
設置することができるので、住宅内の不必要に壁面が開
放された部分の空間を収納空間として有効に利用するこ
とができる。
【0072】請求項6記載の発明によれば、壁面利用収
納設備を確実に壁面に設置することができる。従って、
本発明のの壁面利用収納設備が吊られた状態であって
も、ある程度の重量を有する収納物を収納することがで
きる。
【0073】請求項7記載の発明によれば、壁面利用収
納設備内部の棚板の位置を任意に変更することができ
る。
【0074】請求項8記載の発明によれば、棚板にかか
る収納物にある程度の重量があるとしても、この収納物
を十分に支持することができる。また、棚板取付部によ
り壁面を躯体利用して棚板及び収納物を支持するので、
壁面利用収納設備にかかる荷重を軽減させ、壁面利用収
納設備を安定な状態で壁面に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態に係る壁面利用収納設備の基
本構成を示す斜視図である。
【図2】第二の実施の形態に係る壁面利用収納設備を示
す斜視図である。
【図3】前記壁面利用収納設備を示す縦断側面図であ
る。
【図4】前記壁面利用収納設備を種々の壁面に設置した
場合を示す平面図である。
【図5】前記壁面利用収納設備の壁面への設置を説明す
るための概略図である。
【図6】第三の実施の形態に係る壁面利用収納設備を示
す斜視図である。
【図7】前記壁面利用収納設備を示す縦断側面図であ
る。
【図8】前記壁面利用収納設備を示す斜視図である。
【図9】前記壁面利用収納設備を示す縦断側面図であ
る。
【図10】第四の実施の形態に係る壁面利用収納設備を
示す斜視図である。
【図11】第五の実施の形態に係る壁面利用収納設備を
示す(a)正面図(b)縦断側面図である。
【符号の説明】
A 壁面利用収納設備 1 天板 2 底部 3 側部 4 開閉枠部 4a 枠部 4b 扉(開閉部材) 8 棚板 10 壁面 11 コーナ部壁面 12 受桟 14 突出部材(受桟) 15 丸ダボ(棚板支持部) 16 棚板取付部 20 化粧側板 21 調整材 21a 前部調整材 21b 後部調整材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁面に背面を接して設置される
    とともに、背板がないことにより開放した状態の背面が
    壁面に閉塞される壁面利用収納設備であって、 上部に配置される天板と、 下部に配置される底部と、 左右両側に配置される側部と、 これら天板と底部と左右の側部に囲まれた空間の前面側
    に配置される開閉部材及び該開閉部材を支持する矩形枠
    状の枠部を有する開閉枠部とを備え、 これら天板、底部、側部及び開閉枠部が建築物内に運び
    込まれて前記壁面に背面を接した状態で組み立てられる
    ことを特徴とする壁面利用収納設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の壁面利用収納設備におい
    て、 少なくとも一方の側部を前記壁面と直交するコーナ部壁
    面に接して配置することが可能とされ、 かつ、前記側部に設けられる側板として、該側板の外側
    の側面が、コーナ部壁面に接することなく露出する場合
    に用いられる化粧側板と、前記側板の外側の側面がコー
    ナ部壁面に接して露出しない場合に用いられる調整材と
    が用意され、 これら化粧側板と調整材とのうちのいずれかを選択して
    使用可能とされていることを特徴とする壁面利用収納設
    備。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の壁面利用収納設備におい
    て、 前記化粧側板及び調整材の内面側に棚板を支持する棚板
    支持部が設けられていることを特徴とする壁面利用収納
    設備。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の壁面利用収納設備におい
    て、 前記調整材が、前側に配置される前部調整材と後ろ側に
    配置される後部調整材とからなり、これら前部調整材と
    後部調整材との両方に棚板支持部が設けられていること
    を特徴とする壁面利用収納設備。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の壁
    面利用収納設備において、 前記壁面に受桟が取り付けられ、該受桟に少なくとも天
    板が支持されることにより、前記底部が床面から離れて
    全体が吊られた状態となっていることを特徴とする壁面
    利用収納設備。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の壁面利用収納設備におい
    て、 左右両側部が前記壁面と直交するコーナ部壁面に接して
    配置され、該コーナ部壁面にも受桟が取り付けられ、前
    記壁面に取り付けられた受桟と前記コーナ部壁面に取り
    付けられた受桟との両方により吊られた状態に支持され
    ていることを特徴とする壁面利用収納設備。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、5及び6のいずれか一つ
    に記載の壁面利用収納設備において、 棚板の位置が変更可能となるように、前記枠部に前記棚
    板が支持されていることを特徴とする壁面利用収納設
    備。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、5及び6のいずれか一つ
    に記載の壁面利用収納設備において、 前記壁面に棚板取付部が取り付けられ、該棚板取り付け
    部に棚板が支持されていることを特徴とする壁面利用収
    納設備。
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