JPH09112019A - 木造収容庫及び木造収容庫の構築方法並びに木造収容庫構築用の金具 - Google Patents

木造収容庫及び木造収容庫の構築方法並びに木造収容庫構築用の金具

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JPH09112019A
JPH09112019A JP26558395A JP26558395A JPH09112019A JP H09112019 A JPH09112019 A JP H09112019A JP 26558395 A JP26558395 A JP 26558395A JP 26558395 A JP26558395 A JP 26558395A JP H09112019 A JPH09112019 A JP H09112019A
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wall
plate
wall plate
fixed
metal fitting
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JP26558395A
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Hiroshi Onuma
洋志 大沼
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NIPPON JUTAKU PANEL KOGYO KYODO KUMIAI
NIPPON SPACE CONTRACT KK
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NIPPON JUTAKU PANEL KOGYO KYODO KUMIAI
NIPPON SPACE CONTRACT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押入、据付たんす等の木造収容庫の構築作業を
簡略化させ、作業効率を高める。 【解決手段】コンクリートスラブ43上に支持脚34を
介して略方形の床板31を載置する。床板31上に第一
壁固定金具17、21を介して下壁板4を立設固定す
る。下壁板4上に、第二壁固定金具27、28を介し
て、下壁板4上と所定間隙を設けるように、上壁板5を
立設固定する。第二壁固定金具27、28に所定の中間
棚を架設固定し、上壁板5に所定の天板を固定して木造
収容庫40を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主にコンクリー
トスラブ上に構築される、木製の押入れや据付たんす等
の収容庫の構造及び収容庫の構築方法並びに金物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、押入や据付たんす等を構築する際
には、まず、コンクリートスラブ上に、モルタルを介在
させて、床板を水平となるように設置していた。次に、
床板に、床から天井までの所定高さの壁板を、下げ振り
を使用して、垂直に立設して、壁板を、コンクリート壁
躯体や間仕切りに固定していた。また、壁板の内面に横
支持材を固定し、該横支持材に中間棚を架設固定して、
押入などを構築していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
壁板を垂直に設置する作業等に熟練技術を必要とする問
題点があった。また、梁等が収容庫を貫通する場合や、
上段と下段とで開口位置を変える場合では、梁を避ける
為に切り欠きを設けるなど壁板の加工作業が煩雑化する
問題点があった。また、構築にあたり、壁板の内側外側
の両側での作業が必要であり、これも煩雑化する問題点
があった。
【0004】総じて、前記従来の技術では、熟練技術を
必要とし、昨今の熟練技術者(大工職)不足により、工
期の短縮を妨げる要因の一つとなる問題点となってい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るに、この発明の構築
方法および収容庫では、壁板を上下に分割すると共に壁
板同志、及び壁板と底板との連結を壁固定金具を使用し
たので、前記問題点を解決した。
【0006】即ちこの発明は、コンクリートスラブ上に
載置した略方形の床板上に壁板を立設し、該壁板の上縁
に天板を固定してなる収容庫において、前記壁板は前記
床板上の第一壁固定金具に固定してなると共に、前記壁
板を上段の壁板と下段の壁板との分割し、該両壁板を、
上下に所定間隙を設けるように第二壁固定金具を介し
て、連結したことを特徴とする木造収容庫である。ま
た、壁固定金具に中間棚板を架設固定した木造収容庫で
ある。
【0007】また、コンクリートスラブ上に、上面を所
定高さに位置させた床板を略水平に設置し、続いて該床
板の周縁部に所定間隙をあけて載置した壁固定金具を介
して下段壁板を立設し、該下段壁板の上縁部に所定間隙
をあけて載置した中間棚受け付き壁固定金具を介装して
上段壁板を立設し、該中間棚受け付き壁固定金具に中間
棚を架設固定すると共に、該上段壁板の上縁に天板を固
定し、所定の仕上げ材を施した木造収容庫の構築方法で
ある。
【0008】また、床板の上面に載置できる下金具の縁
部を下方に屈曲して床板の側面への掛止片を構成し、該
下金具上に上方に位置する壁板の下端部を支持固定でき
る上溝型金具を固着した木造収容庫構築用の金物であ
る。また、下方に位置する壁板の上端部を支持固定でき
る下溝型金具の上面に上方に位置する壁板の下端部を支
持固定できる上溝型金具を固着し、前記下溝型金具に中
間棚掛止用の水平片を連設したことを特徴とする木造収
容庫構築用の金物である。前記における建築用の金物の
2つを平面直角に配置し、該金物を平面L字状の連結板
で連結したことを特徴とする建築用の金物である。
【0009】前記における壁板は、中実で軽量な芯板に
硬質薄板をサンドイッチした構造が望ましい。例えば、
芯板をファルカタ材(南洋桐)、硬質薄板をラワン合板
から構成する。この場合には、壁板にビスや釘を使用で
き、かつ硬質薄板で強度を確保しながらかつ軽量にでき
ると共に、所定形状に自由に切断して使用した場合でも
使用を維持できる。
【0010】
【作用】底板に壁固定金具を介して壁板を固定したの
で、工場生産により壁固定金具は正確に製造できるの
で、壁板を容易に垂直に立設できる。上下段の壁板を中
間棚受け付き壁固定金具で連結したので、上下段の壁板
を垂直を維持し、一体に連結できるととも、該部に中間
棚を容易に架設できる。また、両壁板を、上下に所定間
隙を設けるように設置した場合には、該間隙に作業者が
指を差し込むことができる。
【0011】
【実施例1】図1乃至図11に基づきこの発明の実施例
を説明する。
【0012】(1)壁板の構成 この発明の実施に使用する壁板について説明する。
【0013】方形の所定厚さ(20〜30mm程度)T1
のファルカタ材(南洋桐)からなる芯板1の両広面積面
2、2に、硬質薄板(例えば、ラワン合板製)3、3を
固着して、壁板4を構成する(図5(a))。この際、
対向する2辺6、6は、全長に亘り、前記硬質薄板3の
端縁3aから所定長さD1 だけ、前記芯板1の端縁が突
出するように形成し、該部を嵌合条7とする(図5
(b))。また、前記ファルカタ材は繊維内に細かい空
洞部を有し、軽量であるにもかかわらず、ビスや釘を保
持する効果を有する。
【0014】前記において、壁板4は上記構成とするこ
とが望ましいが、同一機能の嵌合条を有すれば、他の材
質とすることもできる。
【0015】(2)壁固定金具の構成 この発明の実施に使用する壁固定金具について説明す
る。
【0016】 水平床板に載置できる所定長さLの載
置片10の一縁部を垂直下方に折り曲げて掛止片11を
有する下金具12を構成する。前記下金具12の上面
に、上方に位置する壁板の下端部を支持できるように、
上方に開口した上溝型金具13を固定する。また、前記
上溝金具13の支持片14、14に、ビス又は釘を挿通
できる透孔16を穿設する。また、前記上溝金具13の
底片15と下金具12の載置片10とに連通し、ビス又
は釘を挿通できる透孔16を穿設して壁固定金具(第一
壁固定金具)17を構成する(図6(a))。この壁固
定金具12は、底板上に壁板を固定する際に使用する。
【0017】前記上溝型金具13の支持片14、14の
間隔T2 は、前記壁板4の厚さT1と同等に形成され、
壁板4の嵌合条7が該部に嵌挿できるようになってい
る。また、前記支持片14の高さD2 は、前記壁板4の
嵌合条7の高さD1 より長く形成され、即ち、上溝型金
具13内に壁板14を嵌挿して上溝型金具13の支持片
14の上縁14aと壁板4の硬質薄板3の端縁3aとが
当接した際に、壁板4の下縁4aと、上溝型金具13の
底片15との間には長さD0 (7mm程度)の間隙18が
形成される。また、前記掛止片11の外面11aと掛止
片側の支持片14の外面14bとは面一に形成されてい
る(図6(b))。このD0 の間隙18により、使用に
際して、該間隙18に透孔16に挿通したねじ類の頭部
を収容できると共に、該間隙18により、上溝型金具1
3の屈曲した内側隅部に壁板4の先端4aの隅部が当接
しない。
【0018】 同様に、底板上に壁板を固定する際に
使用する壁固定金具で、底板の隅部に載置する金具につ
いて説明する。前記壁固定金具17の2つを平面直角に
配置し、2つの壁固定金具17の底片15、15に、平
面L字状の連結板19の連結片20、20を夫々を固着
して、壁固定金具17、17を一体に連結し、平面L字
状の壁固定金具21を構成する(図7(a))。
【0019】 次に、壁板を上下に連結する壁固定金
具について説明する。前記上溝型金具13と同形状の金
具を下方に開口するように配置して下溝型金具22を構
成し、前記上溝型金具13の底片15の下面に該下溝型
金具22の頂片(底片)23を固着する。前記下溝型金
具22の支持片14、14の外面14bと前記上溝型金
具13の支持片14、14の外面14bとは面一に形成
されている。また、前記下溝型金具22の一方の支持片
14の外面に断面L字状の吊り金具24の垂直片25を
固着する。前記吊り金具24は垂直片25の下縁に水平
片26を直角に連設してなり、該水平片26の両端部の
端辺26a、26aは垂直片25の下縁25aとなす角
αが45°となるように切り欠いてある。また、前記垂
直片25に前記支持片14の透孔16と連通する透孔1
6を穿設し、前記水平片26にビス又は釘を挿通できる
透孔16を穿設して、壁固定金具(第二壁固定金具)2
7を構成する(図8(a))。
【0020】 次に、壁板を上下に連結する壁固定金
具で、隅部に使用する壁固定金具について説明する。前
記壁固定金具27の2つを平面直角に配置し、2つの壁
固定金具27の底片15、15に、平面L字状の連結板
19の連結片20、20を夫々を固着して、壁固定金具
27、27を一体に連結し、平面L字状の壁固定金具
(第二壁固定金具)28を構成する(図9(a))。前
記壁固定金具28の水平片26は端辺26a、26aで
当接している。
【0021】 前記実施例における壁固定金具27、
28で、下溝型金具22の一方の支持片14の外面に断
面L字状の吊り金具24の垂直片25を固着して水平片
26を形成したが、下溝型金具22の一方の支持片14
を他側の支持片より長く形成し、該部を水平に折り曲げ
て水平片26を構成することもできる(図示していな
い)。また前記において、水平片26の両端部の端辺2
6a、26aを垂直片25の下縁25aとなす角αが4
5°となるように切り欠いて構成したが、角αは、使用
者の扱い易さの為に設けたものであり、壁固定金具28
との部品の共通性から45°とすることが望ましいが、
鋭角となっていれば45°に限らない。また、使用者の
扱い易さの為のみでは角αは設けず、隅部をいわゆる面
取りしてあればよい。
【0022】(3)収容庫の構築方法並びに収容庫の構
造 次に、この発明の実施例で、押入の構築方法について説
明する。
【0023】 コンクリートスラブ43上に、高さ調
節自在の支持脚34、34を介して、所定形状の床板3
1を固定する。前記床板31は、コンクリートスラブ4
3の不陸を調節し、その上面32が水平でかつ所定の高
さとなるように、支持脚34の高さを調節してある。こ
の際、床、壁、天井等の内装は未着工の状態である。
【0024】 前記床板31上に、開口部33側を除
く、2隅部に前記壁固定金具21、21を載置し、透孔
16にビスを打ち、壁固定金具21を床板31に固定す
る。同様に、床板31の辺に壁固定金具17、17を載
置し、壁固定金具17の透孔16にビスを打ち、壁固定
金具17、17を床板31に固定する。
【0025】 次に、上下に嵌合条7、7を有する下
段側の壁板4を、壁固定金具17、21の上溝型金具1
3に嵌挿して設置する。この際、取り分け、下げ振りな
どを使用することなく、壁板4、4は垂直に設置され
る。
【0026】 次に、前記壁板4の上側の嵌合条7、
7に壁固定金具27、28を嵌挿設置し、透孔16にビ
スを打ち、壁板4と壁固定金具27、28とを固定す
る。前記壁固定金具27、28は、床板31上の壁固定
金具17、21と上下方向で夫々同一に位置させる。
【0027】 次に、前記壁固定金具27、28に上
段側の壁板5、5を、下段側の壁板4と上下に揃うよう
に、嵌挿して設置する。この際、壁板5の端縁5aと壁
固定金具27、28の底片15との間にはD0 の間隙を
有するので、下段の壁板4の上縁4aと上段の壁板5の
下縁5aとは少なくともD3 (壁固定金具の材厚にもよ
るが2cm程度)の間隙35を有するので、該部に作業者
が手を挿入できるので、作業がしやすい(図8(b)、
図9(b))。
【0028】 次に、天井板37の周辺部に固定金具
36、36Aの水平片26、26をビスで固定する。続
いて、上段の壁板5の上端部に、天井板37の固定金具
36、36Aの金具22a、22aを嵌装し、固定金具
36、36Aを上段の壁板5、5に固定して、天井板3
7を上段の壁板5に固定する(図2、図4)。
【0029】前記固定金具36Aは、前記下溝金具22
と同様な逆U字状の金具22aの下端に、を水平片26
を一体に連結した構造としてあり、前記壁固定金具27
から上溝金具13を省いたものと同様の構造である。ま
た、固定金具36は水平面内で直角に一体に配置連結し
た金具22a、22aの下端に、水平片26、26を更
に一体に連結した構造としてあり、前記固定金具36A
の2つを直角に連結した構造、即ち、前記壁固定金具2
8から上溝金具13、13を省いたものと同様の構造で
ある。前記壁固定金具36は天井板37の隅部を固定す
る際に使用し、壁固定金具36Aは天井板37の中間部
を固定する際に使用する。
【0030】 また、壁固定金具27、28の水平片
26、26に、中間棚38、38を架設し、ビス又は釘
で水平片26と中間棚38とを固定する。
【0031】 続いて、間隙18、35、壁固定金具
27、28及び下段の壁板4の嵌合条7、を塞ぐ為に、
壁板4の下端部内面(底板31との間)に、巾木とし
て、小幅板39、39を両面粘着テープその他の手段で
貼着する(図2、3、4)。また、上段の壁板5の下端
部内面(中間棚38との間)に同様に、小幅板39、3
9を貼着する(図2、3、4)。
【0032】 続いて、底板に敷居を、天板に鴨居を
夫々設置し(図示していない)、その他必要な建具を固
定して、また必要ならば仕上げシートを付着して、押入
(木造収容庫)40を構成する。この構築において、壁
板4、5を壁固定金具17、21、27、28等で組み
上げる簡易作業で、施工時間を大幅に短縮して押入40
を構築できる。
【0033】前記において、上段下段ともに一側に開口
する押入としたが、壁板を上段側と下段側に分けて構築
したので、下段と上段の開口位置を違えて構成すること
もできる(図示していない)。また、前記において、押
入40は自重により自立するが、必要ならば、コンクリ
ート壁、上階のスラブ、あるいは他の間仕切壁などに固
定することもできる。
【0034】また、前記において、コンクリート躯体構
築後、他の工事に先行して押入を構築する場合について
説明したが、壁、間仕切壁、天井下地などの工事の終了
後、あるいは同時平行して、押入40を構築することも
できる。
【0035】また、前記において、押入の上部に梁44
が位置する場合には、梁44側の壁板5を梁44に合わ
せて移動し、該壁板5の下端部を中間棚38上にL字型
金具45、45で固定する(図10)。
【0036】また、前記において、上段の壁板5と天井
板37とを固定金具36、36Aを介して固定したが、
L字状金具45その他の既製の金具を使用して固定する
こともできる(図示していない)。
【0037】また、前記において、壁板4、壁板5に、
小幅板39、39を貼着したが、小幅板39を接着する
壁板4、5の表面を面一に仕上げる為に、壁板4と壁板
5との間の少なくとも手前側(開口部33側、図4の左
側)に、目地板41を介装することもできる。前記目地
板41は、小幅板39、39を中間部材42で連結し略
H字状に構成してある(図11(a))。この場合に
は、下段の壁板4の嵌合条7に予め目地材41を嵌装し
(図11(b))、その後、目地材41を介して、壁固
定金具27、28に上段の壁板5を嵌挿する(図11
(c))。あるいは、壁板5を設置後に、壁板4と壁板
5との間に目地材41を嵌装することもできる。
【0038】
【実施例2】次に、図12、13に基づきこの発明の木
造収容庫の構築方法を据付たんすに適用した場合の実施
例を説明する。
【0039】 実施例1と同様に、コンクリートスラ
ブ43上に、所定形状の床板31をその上面32が水平
になるように固定する。
【0040】 前記床板31上に、開口部33側を除
く、2隅部に前記壁固定金具21、21を載置し、ビス
などで固定する。同様に、床板31の開口部33側に壁
固定金具17、17を載置し、ビスなどで固定する。
【0041】 次に、下段側の壁板4を、壁固定金具
17、21の上溝型金具13に嵌挿して設置する。この
際、取り分け、下げ振りなどを使用することなく、壁板
4、4は垂直に設置できる。
【0042】 次に、前記壁板4の上側の嵌合条7、
7に壁固定金具27、28を嵌挿設置し、ビスなどで壁
板4と壁固定金具27、28とを固定する。前記壁固定
金具27、28は、床板31上の壁固定金具17、21
と上下方向で夫々ほぼ同じ位置に位置させ、また、壁固
定金具27は後述する中間棚38の端部位置に合わせて
設置する(図12)。
【0043】 次に、壁板4の開口部33側の上端部
の嵌合条7aに、目地板41を嵌装する。目地板41
は、壁板4の開口側の縁と壁固定金具27との間に嵌装
される(図12)。続いて、前記壁固定金具27、28
に上段側の壁板5、5を、下段側の壁板4と上下に揃う
ように、嵌挿して設置する。この際、壁板5の開口部3
3側の上端部の嵌合条7bに、前記目地板41の上端部
が嵌装される(図12)。また、この際、壁板5の端縁
5aと壁固定金具27、28の底片15との間にはD0
の間隙を有するので、下段の壁板4の上縁4aと上段の
壁板5の下縁5aとは少なくともD3 (壁固定金具の材
厚にもよるが2cm程度)の間隙35を有するので(図1
3、図8(b)、図9(b))、該部に作業者が手を挿
入できるので、作業がしやすい。
【0044】 次に、上段の壁板5の上端部に、固定
金具36、36Aを介して天板37を固定する。また、
壁固定金具27、28の水平片26、26に、中間棚3
8を架設し、水平片26と中間棚38とをビスなどで固
定する。
【0045】 続いて、実施例1と同様に間隙18、
壁固定金具27、28及び下段の壁板4の嵌合条7を塞
ぐ為に、壁板4の下端部内面に、巾木として、小幅板3
9、39を両面粘着テープその他の手段で貼着する。ま
た、上段の壁板5の下端部内面に同様に、小幅板39、
39を貼着する(図13、鎖線図示)。
【0046】 続いて、壁板4、5の内側に小物棚4
6、46、ハンガーパイプ47を架設固定し、開口部
に、枠、折り戸(共に図示していない)を設置し、その
他必要な建具を固定して、また必要ならば仕上げシート
を付着して、据付たんす(木造収容庫)48を構成する
(図12、13)。
【0047】 前記において、実施例1と同様に、底
板31の水平を調節する為に、底板31の下面に支持脚
34を介装することもできる(図示していない)。ま
た、前記において、壁板5を設置前に目地板41を介装
したが、壁板5を設置後で小幅板39設置前に、壁板4
と壁板5との間に目地板41を嵌挿することもできる。
また、前記における他の方法も前記実施例1と同様であ
る。
【0048】
【発明の効果】底板に壁固定金具を介して壁板を固定し
たので、壁板の垂直に立設に際し、熟練技術を不要にで
きる効果がある。また、上下段の壁板を中間棚受け付き
壁固定金具で連結したので、中間棚の構築作業を簡略化
できる効果がある。また、両壁板を、上下に所定間隙を
設けるように設置した場合には、該間隙に作業者が指を
差し込むことができ、作業効率を高めることができる効
果がある。また、壁固定金具を使用したので、壁板の外
側に入って作業することなく壁板の内側のみからの作業
で収容庫を構築できる効果がある。
【0049】総じて、熟練技術を不要にし、一般工のみ
で構築できる効果がある。更に、壁板を壁躯体や間仕切
りに固定することなく、自重で自立できるので、壁の内
装下地工事、天井下地工事等に先行して、あるいは並行
しても収容庫の構築作業をできるので、工期の大幅短縮
を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構築方法を押入れに適用した例を説
明する斜視図である。
【図2】この発明の実施例の押入れで図1のA−A線に
おける断面図ある。
【図3】同じく図1のB−B線における端面図である。
【図4】同じく図1のC−C線における断面図である。
【図5】この発明の実施に使用する壁板で(a)は正面
図、(b)は(a)のD−D線における拡大断面図であ
る。
【図6】この発明の実施に使用する壁固定金具で、
(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【図7】同じく他の壁固定金具で、(a)は斜視図、
(b)は縦断面図である。
【図8】同じく他の壁固定金具で、(a)は斜視図、
(b)は縦断面図である。
【図9】同じく他の壁固定金具で、(a)は斜視図、
(b)は縦断面図である。
【図10】梁貫通部分での押入の縦断面図である。
【図11】(a)実施例に使用する目地材の斜視図、
(b)目地材を使用した施工途中の縦断面図、(c)目
地材を使用して上下の壁板を連結した縦断面図である。
【図12】この発明の構築方法を据付たんすに適用した
例を説明する斜視図である。
【図13】図12のE−E線における拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
4 壁板(下段) 5 壁板(上段) 7 嵌合条 10 載置片 11 掛止片 12 下金具 13 上溝金具 17 壁固定金具(第1壁固定金具) 19 連結板 21 壁固定金具(第1壁固定金具) 22 下溝金具 24 吊り金具 26 水平片 27 壁固定金具(第2壁固定金具) 28 壁固定金具(第2壁固定金具) 31 底板 32 上面(底板) 33 開口部側(底板) 34 支持脚 37 天板 38 中間棚 40 押入 43 スラブ 48 据付たんす

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートスラブ上に載置した略方形
    の床板上に壁板を立設し、該壁板の上縁に天板を固定し
    てなる収容庫において、前記壁板は前記床板上の第一壁
    固定金具に固定してなると共に、前記壁板を上段の壁板
    と下段の壁板との分割し、該両壁板を、上下に所定間隙
    を設けるように第二壁固定金具を介して、連結したこと
    を特徴とする木造収容庫。
  2. 【請求項2】 壁固定金具に中間棚板を架設固定した請
    求項1記載の木造収容庫。
  3. 【請求項3】 コンクリートスラブ上に、上面を所定高
    さに位置させた床板を略水平に設置し、続いて該床板の
    周縁部に所定間隙をあけて載置した壁固定金具を介して
    下段壁板を立設し、該下段壁板の上縁部に所定間隙をあ
    けて載置した中間棚受け付き壁固定金具を介装して上段
    壁板を立設し、該中間棚受け付き壁固定金具に中間棚を
    架設固定すると共に、該上段壁板の上縁に天板を固定
    し、所定の仕上げ材を施した木造収容庫の構築方法。
  4. 【請求項4】 床板の上面に載置できる下金具の縁部を
    下方に屈曲して床板の側面への掛止片を構成し、該下金
    具上に上方に位置する壁板の下端部を支持固定できる上
    溝型金具を固着した木造収容庫構築用の金物。
  5. 【請求項5】 下方に位置する壁板の上端部を支持固定
    できる下溝型金具の上面に上方に位置する壁板の下端部
    を支持固定できる上溝型金具を固着し、前記下溝型金具
    に中間棚掛止用の水平片を連設したことを特徴とする木
    造収容庫構築用の金物。
  6. 【請求項6】 平面直角に配置した2つの建築用の金物
    を平面L字状の連結板で連結したことを特徴とする請求
    項4又は5記載の建築用の金物。
JP26558395A 1995-10-13 1995-10-13 木造収容庫及び木造収容庫の構築方法並びに木造収容庫構築用の金具 Pending JPH09112019A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261580A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Misawa Homes Co Ltd 収納システム、収納クローゼット及び収納ワゴン
JP2007047649A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Taiyo Kk 掲示板用合板
JP2020045734A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 凸版印刷株式会社 収納ユニット及び収納ユニットの組み立て方法

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