JP3701989B2 - 棚板支持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は縦桟に取付可能であって、棚板を支持する棚板支持部材、更に詳しくは、手前側から奥側に向かって棚板を水平にした状態と、傾斜した状態とのいずれかを選択して、支持可能な棚板支持部材を備えた棚板支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の棚板支持構造の組立斜視図を示す。
この従来の棚板支持構造は、例えば玄関等に設置されるキャビネット100に使用されるものであり、図9に示すように、四角枠状に形成されたキャビネット本体110の内部に方形板状の棚板120を収納するものである。
【0003】
前記キャビネット本体110は、図9に示すように、鉛直方向に立設されるとともに、互いに向き合って平行に配置された2枚の側板111,111と、この側板111,111の上端同士を連結する上板113と、側板111,111の下端同士を連結する底板112とを有している。前記各側板111,111の内面側には、手前側と奥側に水平方向に突出する円柱状の支持凸部130がそれぞれ形成されている。すなわち、この支持凸部130が、キャビネット本体110の内部の同一水平面上に計4個配置されている。
【0004】
前記棚板120には、図9に示すように、キャビネット本体110の各側板111に臨む端面の下面側であって、手前側と奥側には、断面形状が半円状に凹んでいる支持凹部121が形成されている。前記支持凹部121は、図9に示すように、棚板120の下面の4隅近傍に計4個形成され、キャビネット本体110に棚板120を入れた場合、側板111の4個の支持凸部130が4個の支持凹部121にそれぞれ入り込んで、棚板120をキャビネット本体110に支持できるように設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の棚板支持構造では、4個の支持凸部130を支持するための側板111が必要となり、さらに、この側板111を固定するための上板113、底板112等からなる四角枠状のキャビネット本体110が必要となって、非常に部品点数が多くなるとともに、軽量化することが困難であった。このため、現場での組立作業が容易ではなく、また、工場で予め組み立作業をすると、容積及び重量が大きくなり、現場までの搬送が容易ではないという第1の問題点があった。
【0006】
また、玄関収納等で靴等を収納する際には、棚板120を傾斜させた方が、靴が見易く、取り出し易い。しかし、従来の棚板支持構造では、棚板120を傾斜させるには、新たに支持凸部130を側板111に形成しなければならず、容易ではないという第2の問題点があった。
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第1及び第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品点数が少なくて軽量化することができて、現場での組立作業が容易で、現場への搬送も容易にできるとともに、棚板を容易に傾斜させることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供しようとするものである。
【0007】
これに加え、請求項2記載の発明は、棚板に突出片を有し、支持部に突出片がはまり込む支持凹部を有することにより、棚板を容易に取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供しようとするものである。
これに加え、請求項3記載の発明は、突出片に水平突出部と垂直突出部とを形成することにより、簡易な構造で、棚板をさらに容易に取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供しようとするものである。
【0008】
これに加え、請求項4記載の発明は、支持部にねじを通すための貫通孔を有することにより、ねじにより棚板を取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供しようとするものである。
これに加え、請求項5記載の発明は、引き出しを取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に示した実施例を用いて説明する。
請求項1記載の発明は、左、右縦枠 (23,24) とこれら間を連結する上、下横枠 (21,22) からなり、玄関入口 (14) に隣接して形成された側壁 (11,12) を備えて形成されている凹部 (10) 内にその奥壁 (13) と平行に配置されるようにしてその床面 (15) 上に垂直状態で立設された四角枠状の前枠(20)と、この前枠(20)に取り付けられた扉 (40) とによって構成される収納構造であって、前記前枠 (20) は、左、右縦枠 (23,24) が前記側壁 (11,12) に固定されるとともに、これら左、右縦枠 (23,24) の前記奥壁 (13) に臨む面には、棚板支持部材 (60) を係止する縦桟 (50) が縦方向に固定されてなり、前記棚板支持部材 (60) は、前記前枠(20)の後方で棚板(70)を支持する支持部(61)と、この支持部(61)に連続して形成されるとともに、前記縦桟(50)に係止される係止部(62)とを備え、前記縦桟(50)の背面には、表裏に貫通して、縦長に開口しているとともに、上下方向であって、縦一列に多数の係止孔 (51) が形成され、前記棚板支持部材 (60) の係止部が、前記縦桟 (50) の後方から係止されるように構成され、前記棚板支持部材 (60) 係止部(62)は、前記係止孔(51)のうち少なくとも一つの係止孔(51)により係止される上係止部(63)と、この上係止部(63)が係止した前記係止孔(51)より下方に位置する係止孔(51)のうち少なくとも一つの係止孔(51)により係止される下係止部(64)とを有し、前記下係止部(64)は、上係止部(63)の下方に位置して棚板支持部材 (60) を水平状態で係止するための水平係止部(66)と、この水平係止部(66)より反支持部(61)側にずらしたところに位置して棚板支持部材 (60) を後上がりの傾斜状態で係止するための傾斜係止部(65)とを有し、前記水平係止部(66)と傾斜係止部(65)とは、水平係止部(66)と傾斜係止部(65)とのうちいずれか一方を同一の係止孔に選択的に係止するとともに、水平係止部(66)を選択した際に棚板(70)が水平に支持され、傾斜係止部(65)を選択した際に棚板(70)が傾斜して支持されるように構成されていることを特徴とする棚板支持構造である。
【0010】
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、棚板(70)は方形の板であって、この棚板(70)の4隅には、棚板(70)の両端から突出する突出片(72)を有し、棚板支持部材(60)の支持部(61)の係止部(62)側と反係止部側とには、前記突出片(72)がはまり込んで棚板(70)を支持する凹状に凹んだ支持凹部(67)を有することを特徴とする棚板支持構造である。
【0011】
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の特徴点に加え、棚板(70)の突出片(72)は、棚板(70)の水平長手方向に突出する水平突出部(77)と、この水平突出部(77)の先端から下方に向かって突出する垂直突出部(76)とを有し、棚板支持部材(60)の支持部(61)の支持凹部(67)は、支持部(61)の上端面が下方に向かって凹状に凹んで形成され、前記水平突出部(77)は、前記支持凹部(67)にはめ込まれて棚板(70)を支持し、前記垂直突出部(76)は、支持部(61)の反棚板(70)側の側面に位置するとともに、この垂直突出部(76)と棚板(70)の端面との間に棚板支持部材(60)の支持部(61)を挟み込んで、棚板(70)を棚板支持部材(60)に固定することを特徴とする棚板支持構造である。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、棚板支持部材(60)の支持部(61)の係止部(62)側と反係止部側との各々には、ねじ(75)を通して棚板(70)を固定するための貫通した貫通孔(68)を有することを特徴とする棚板支持構造である。
【0012】
請求項5記載の発明は、上記した請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に加え、上下に位置する複数の棚板支持部材(60)を連結する上下連結板(81)と、向かい合って配置された2枚の前記上下連結板(81)同士を連結する左右連結板(84)と、前記2枚の上下連結板(81)が互いに臨む面のうち、少なくとも一方の面において、手前側から奥側に向かって水平方向に固定されたスライドレール(82)と、前記2枚の上下連結板(81)の間に位置するとともに、箱状であって、少なくとも1面が開口した引き出し(85)とを有し、前記引き出し(85)がスライドレール(82)に臨む面には、前記スライドレール(82)に沿って摺動可能なスライド溝(86)を有することを特徴とする棚板支持構造である。
【0013】
【作用】
請求項1記載の棚板支持構造は、以下のようにして組み立てられる。
まず、玄関入口 (14) に隣接する凹部 (10) の床面上に立設して固定されている前枠(20)を構成する縦枠(23,24,25)に固定した縦桟(50)に棚板(70)を水平状態で支持する場合を説明する。
請求項1記載の棚板支持部材(60)の係止部(62)の上係止部(63)を、縦桟(50)の背面の上下方向であって、縦一列に形成された係止孔(51)のうち少なくとも一つの係止孔(51)に、縦桟 (50) の後方から係止させる。
【0014】
つぎに、係止部(62)の水平係止部(66)を、上係止部(63)が係止した係止孔(51)より下方に位置する係止孔(51)のうち少なくとも一つの係止孔(51)に係止させる。これにより、少なくとも二つの係止孔(51)を介して、棚板支持部材(60)を縦桟(50)の背面側に固定することができる。そして、棚板支持部材(60)の支持部(61)により棚板(70)を支持することにより、棚板(70)を縦桟(50)に水平状態で支持することができる。
【0015】
一方、棚板(70)を水平状態から後上がりに傾斜した状態で支持する場合を説明する。
まず、棚板支持部材(60)の係止部(62)の上係止部(63)を、縦桟(50)の背面の上下方向であって、縦一列に形成された係止孔(51)のうち少なくとも一つの係止孔(51)に、縦桟 (50) の後方から係止させる。つぎに、係止部(62)の傾斜係止部(65)を、上係止部(63)が係止した係止孔(51)より下方に位置する係止孔(51)のうち少なくとも一つの係止孔(51)に係止させる。
【0016】
そして、棚板支持部材(60)の支持部(61)により棚板(70)を支持することにより、棚板(70)を縦桟(50)に支持することができる。さらに、傾斜係止部(65)は水平係止部(66)より反支持部(61)側に位置するため、上係止部(63)及び傾斜係止部(65)が縦桟(50)の係止孔(51)に支持されると、上係止部(63)及び水平係止部(66)が縦桟(50)の係止孔(51)に支持されているときの棚板(70)の状態から、棚板(70)が所定角度だけ係止部(62)を回転中心として回転した状態となる。
【0017】
すなわち、本棚板支持構造によれば、棚板支持部材(60)は、棚板(70)を縦桟(50)に支持する状態を、水平状態と、この水平状態から係止部 (62)を中心として後上がりに傾斜させた傾斜状態との2段階のいずれかに設定することができる。
請求項2記載の発明によれば、棚板(70)の4隅には、棚板(70)の両端から突出する突出片(72)を有し、棚板支持部材(60)には、支持部(61)の係止部側と反係止部側の突出片(72)がはまり込んで棚板(70)を支持する支持凹部(67)を有している。このため、棚板(70)の水平長手方向の両端に棚板支持部材(60)を配置し、棚板(70)の両端から突出する突出片(70)を、支持凹部(67)にはめ込むと、棚板(70)は4隅において、支持凹部(67)により支持される。これにより、棚板(70)は棚板支持部材(60)により支持され、縦桟(50)に固定することができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、棚板(70)の両端に棚板支持部材(60)を配置し、突出片(72,74)の水平突出部(77,78)を棚板支持部材(60)の上方から支持凹部(67)にはめ込むともに、棚板(70)の突出片(72,74)の垂直突出部(76,79)を棚板(70)の両端に位置する棚板支持部材(60)の反棚板(70)側の側面に位置することにより、突出片(72,74)が支持凹部(67)に係止される。
【0019】
さらに、支持凹部(67)は、棚板支持部材(60)の上端面より凹状に下方に向かって凹んでいるため、突出片(72,74)の水平突出部(77,78)が支持凹部(67)の内部に入り込むと、水平突出部(77,78)に伴って棚板(70)も棚板支持部材(60)の上端面より下方に位置する。このため、棚板(70)の水平長手方向に垂直な両端面は、各棚板支持部材(60)が互いに向き合う内面とそれぞれ当接する。
すなわち、2個の棚板支持部材(60)が互いに向き合う内面間に棚板(70)が挟まれた状態となる。さらに、水平突出部(77,78)の先端には下方に向かって突出する垂直突出部(76,79)が形成されているため、棚板支持部材(60)の支持部(61)は垂直突出部(76,79)と棚板(70)の水平長手方向の端面との間に挟まれた状態となる。このため、棚板支持部材(60)が係止部(62)を中心として回転することが阻止されるとともに、棚板(70)と棚板支持部材(60)とを引き離す方向に力が加わっても、垂直突出部(76,79)が棚板支持部材(60)の側面と当接することにより、外れることが阻止され、縦桟(50)にしっかりと固定される。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、支持部(61)の係止部(62)側と反係止部側との各々には、ねじを通して棚板(70)を固定するための貫通した貫通孔(68)を有している。このため、水平に位置する2個の棚板支持部材(60)の間に、棚板(70)を配置して、この貫通孔(68)を介して、棚板(70)の両端面にねじ(75・・)をねじ込むことができる。これにより、1枚の棚板(70)は、棚板(70)の4隅でねじ(75・・)により棚板支持部材(60)に固定され、棚板(70)を縦桟(50)に固定することができる。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、上下に位置する複数の棚板支持部材(60)を連結する上下連結板(81)を有し、向かい合って配置された2枚の上下連結板(81)同士は左右連結板(84)により連結されている。これにより、上下連結板(81)と左右連結板(84)との剛性が確保される。
また、2枚の上下連結板(81)が互いに臨む面のうち、少なくとも一方の面には、手前側から奥側に向かって水平方向に固定されたスライドレール(82)が形成されている。さらに、上下連結板(81)の間には、引き出し(85)が配置され、この引き出し(85)がスライドレール(82)に臨む面には、スライドレール(82)に沿って摺動可能なスライド溝(86)が形成されている。これにより、引き出し(85)をスライドレール(82)に沿って、摺動することができ、引き出し(85)を手前側と奥側との間で移動させることができる。
【0022】
また、引き出し(85)は、少なくとも一面が開口した箱状に形成されているとともに、上述したように、手前側に引き出すことができる。このため、引き出し(85)の内部の奥側まで収納物等を収納しても、引き出し(85)全体を手前に引き出すことにより奥側に収納したものでも容易に取り出すことができる。これにより、収納空間の全体を効率的に利用することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1〜5は、本発明の第1の実施例を示すものであり、図1は収納構造の平面図、図2は収納構造の斜視図、図3は棚板支持部材の正面図、図4は水平状態の棚板支持部材の斜視図、図5は傾斜状態の棚板支持部材の斜視図をそれぞれ示す。
【0024】
まず、本実施例の構成について説明する。
本収納構造は、図1,2に示すように、例えば玄関の土間の側方に位置する室内壁からなる凹状の凹部10に形成されるものである。前記凹部10は、具体的には、玄関ドア(図示せず)を有する玄関入口14に隣接して形成された側壁12と、この側壁12から室内側に垂直に延設される奥壁13と、この奥壁13に隣接して形成されるとともに、前記側壁12に臨む側壁11とから形成されている。この両側壁11,12及び奥壁13の室内側表面には、図2に示すように、室内側表面に他の玄関壁と異なる室内側表面の化粧がされた耐火板材16が張り付けてある。
【0025】
本収納構造は、図1,2に示すように、凹部10の内部であって、玄関床15に設置される前枠支持台90と、この前枠支持台90の上に固定される四角枠状の前枠20と、この前枠20に取り付けられる扉40とを有している。
また、本収納構造は、図1,2に示すように、前枠20に固定されるとともに、縦方向に連続する縦桟50と、この縦桟50に固定される棚板支持部材60と、この棚板支持部材60に支持される棚板70とを有している。さらに具体的には、前記前枠支持台90は、図2に示すように、凹部10の内部であって、玄関床15上に設置される方形板状の台輪91と、この台輪91の上に位置し、台輪91の上面を覆う方形薄板状の地板92と、台輪91の玄関側正面を覆う方形薄板状の化粧板93とを有している。
【0026】
前記前枠20は、図2に示すように、凹部10内において、凹部10の開口部の水平方向寸法、すなわち両側壁11,12間の距離よりも小さい水平方向寸法を有し、奥壁13と平行に配置されている。
また、前枠20は、図2に示すように、前枠支持台90の地板92の上部前端に沿って配置された下横枠22と、この下横枠22を室内側から見て向かって右側に位置する右端から垂直上方に立設された右縦枠23と、下横枠22を室内側から見て向かって左側に位置する左端から垂直上方に立設された左縦枠24と、右縦枠23及び左縦枠24のそれぞれの上端間に水平方向に配置された上横枠21とを有している。また、下横枠22はねじ38・・により前枠支持台90に固定されている。
また、前枠20には、図1,2に示すように、上横枠21及び下横枠22のそれぞれの略中央間に渡され、縦方向に配置された2枚の中縦枠25を有している。この2枚の中縦枠25は、図1に示すように、ねじ36・・により、互いに固定されている。また、前記左縦枠24は、図1に示すように、ねじ37・・により左縦枠24が臨む側壁11に固定されている。また、前記上横枠21の奥壁13側端面には、図2に示すように、上横枠21の奥壁13側端面から上方に延びるとともに、その上端が天井(図示せず)と当接する幕板26が固定されている。
【0027】
前記縦桟50は、例えば金属等の剛性を有する板状のものを水平断面形状がコ字状となるように折り曲げて形成したものであって、右縦枠23、中縦枠25、左縦枠24の奥壁13に臨む面に、縦方向に固定されている。この縦桟50は、図4,5に示すように、奥壁13に臨む面(背面)には、上下方向であって、縦一列に多数形成されるとともに、縦長に開口した係止孔51が形成されている。
【0028】
前記棚板支持部材60は、例えば金属等の剛性を有するものから板状に形成され、図3〜5に示すように、棚板70を支持する支持部61と、縦桟50の後方から前記係止孔 51 係止される係止部62とを有している。この係止部62は、縦桟50の係止孔51に係止される上係止部63と、この上係止部63が係止した係止孔51の下方に隣接する係止孔51に係止される下係止部64とを有している。この下係止部64は、図3に示すように、上係止部63の下方に位置する水平係止部66と、この水平係止部66より反支持部61側にずらしたところに位置する傾斜係止部65とを有している。
【0029】
また、前記棚板支持部材60の上端面には、図3〜5に示すように、支持部61の縦桟50側と奥壁13側の各々に下方に向かって凹状に凹んだ支持凹部67と、支持部61の手前側と奥側の各々にねじを通すための貫通した貫通孔68とを有している。
前記棚板70は、図1,4,5に示すように、棚板支持部材60の貫通孔68に通されたねじ75を介して、互いに水平方向に向かい合う2枚の棚板支持部材60の間に固定されている。すなわち1枚の棚板70は、両端に2個ずつ、計4個のねじ75により棚板支持部材60に固定されている。そして、図1に示すように、左縦枠24と中縦枠25との間の奥壁13側と、中縦枠25と右縦枠23との間の奥壁13側とに1枚ずつ、計2枚の棚板70が同一水平位置に配置されている。そして、図示していないが、棚板支持部材60及び棚板70が上下方向に同様に形成され、上下方向に複数個の棚板70が配置されている。また、棚板70の長辺に相当する端部には、上方に向かって延設された鍔状の鍔部71が形成されている。
【0030】
前記前枠20の右縦枠23と、この右縦枠23が臨む側壁12との間には、図1,2に示すように、その水平断面形状がL字状の調整部材30が挿入されている。前記調整部材30は、図1,2に示すように、側壁にねじ34・・で固定される板状の縦部材31と、この縦部材31の室内側端面に一端が固定されているとともに、縦部材31の室内側端面から右縦枠23の室内側端面に向かって突出して、他端が右縦枠23の室内側端面に固定される板状の前部材32と、この前部材32の前面に張り付けられるとともに、室内側表面に化粧が施された化粧板33とを有している。
前記縦部材31は、図2に示すように、水平方向に2個ずつのねじ34,34が鉛直方向に略等間隔に4箇所ねじ込まれ、合計で計8個のねじ34により、側壁12に固定されている。前記前部材32は、図1,2に示すように、鉛直方向に略等間隔に4箇所形成されたねじ35・・により右縦枠23の前端に固定されている。
【0031】
つぎに、上記した実施例の組立順序について説明する。
まず、凹部10の両側壁11,12及び奥壁13の室内側表面に、室内側表面が玄関壁の他の部分と異なる化粧が施されている耐火板材16を張り付ける。このため、収納構造の耐火性能を向上させることができるとともに、耐火板材16の室内側表面の化粧を室内壁の室内側表面の化粧と異なるものとすることができる。これにより、扉40を開放した際に、他の室内壁の室内側表面と同様のものを利用者に見せることなく、異なる外観にすることができ、収納構造の内部外観を良好なものとすることができる。
【0032】
また、本収納構造に靴等を収納する場合、耐火板材16の室内側表面を靴の泥等の汚れが付着しにくい材質のものや、汚れが付着しても水拭きにより簡単に汚れが落ちる材質のものとすることにより、収納構造の内部の外観を良好に維持することができる。
つぎに、凹部10の内部であって、玄関床15上に方形状の台輪91を設置する。この台輪91の形状は、予め凹部10の寸法に合わせて、凹部10よりも僅かに小さめに設定しておく。なお、台輪91は収納構造の土台となるものであるため、重量も大きなものを使用するのが望ましい。
【0033】
つぎに、台輪91の上面に、台輪91と略同一形状の地板92を張り付ける。台輪91の上面の室内側端部には、地板92を形成せず、前枠20の下横枠22を設置するスペースを確保しておく。つぎに、台輪92の室内側に、室内側表面に化粧が施された化粧板93を張り付ける。
【0034】
つぎに、前枠20を作成する。
最初に、下横枠22を水平に配置し、この下横枠22の水平長手方向の室内側から見て向かって右端には、この右端から垂直上方に向かって延びる右横枠23を設置する。また、下横枠22の水平長手方向の室内側から見て向かって左端には、この左端から垂直上方に向かって延びる左横枠24を設置する。さらに、下横枠22の略中央には、この略中央から垂直上方に向かって延びる2枚の中縦枠25を設置する。この2枚の中縦枠25は、図1に示すように、水平側方からねじ36・・を通すことにより、互いに固定する。
そして、右縦枠23、左縦枠24及び中縦枠25の上端を、上横枠21により連結することにより、前枠20が完成する。
【0035】
そして、図2に示すように、前枠20の上横枠21の奥壁13に臨む面に沿って幕板26を取り付ける。その際、幕板26の上端面は天井に当接するように設置する。
つぎに、完成した前枠20の下横枠22を、台輪91の室内側上面端部の地板92を形成していないスペースにねじ38・・を介して固定する。これにより、前枠20が台輪91に固定される。なお、下横枠22を前枠支持台90に固定する場合に、下横枠22の上面と、地板92の上面との間で段差を形成させずに、下横枠22の上面と、地板92の上面とが面一となるように固定する。これにより、地板92の上に収納する物を出し入れする際に、下横枠22と地板92との境界で引っかかることなく、抵抗なくスムーズに収納物を移動させることができる。
【0036】
また、前枠20は、前枠20が凹部10の奥壁13と平行となるように配置するとともに、前枠20の左縦枠24をねじ37により、凹部10の向かって左方の側壁11に固定する。前枠20の水平方向寸法は、凹部10の開口部の水平方向寸法より小さくなるように設定されているため、向かって右方の側壁12と、この側壁12に向かい合う前枠20の右縦枠23との間に僅かの間隙が発生する。
【0037】
つぎに、この間隙に縦部材31と前部材32とからなる調整部材30を挿入する。その際、調整部材30の縦部材31は、水平側方からねじ込んだねじ34により、間隙に臨む側壁12に固定する。また、調整部材30の前部材32は、室内側から室外側に向かってねじ込んだねじ35により、側壁12に向かい合う前枠20の右縦枠23に固定する。固定された前部材32の室内側表面には、図1,2に示すように、室内側表面に化粧が施された化粧板33が張り付けてある。これにより、前枠20と側壁12との間に発生した間隙内には調整部材30がはめ込まれた状態となる。
【0038】
さらに、各建築現場の都合により、寸法誤差が発生し、凹部10の水平方向寸法、すなわち両側壁11,12間の距離が異なり、側壁12と、この側壁12に向かい合う前枠20の右縦枠23との間で形成される間隙の長さが異なってきても、調整部材30の前部材32と右縦枠23との固定位置を調整することにより、収納構造を形成することができる。
【0039】
つぎに、前枠20の右縦枠23、左縦枠24及び中縦枠25の奥壁13に臨む面に縦桟50を取り付ける。
つぎに、縦桟50に棚板支持部材60を取り付け、この棚板支持部材60に棚板70を取り付ける。この棚板支持部材60を縦桟50に取り付ける状態として、棚板70を水平に支持する水平状態と、棚板70を傾斜させて支持する傾斜状態との2つの状態のいずれか一方を選択的に選ぶことができる。
【0040】
まず、図4に示すように、棚板70を水平状態に支持する場合を説明する。
最初に、図4に示すように、棚板支持部材60の係止部62の上係止部63を、縦桟50の上下方向に形成された係止孔51の一つに係止させる。つぎに、係止部62の水平係止部66を、図4に示すように、上係止部63が係止した係止孔51より一つ下方に位置する係止孔51に係止させる。これにより、縦桟50に棚板支持部材60を水平状態で係止させることができる。同様にして、図1に示すように、右縦枠23、中縦枠25及び左縦枠24に固定した縦桟50の同一水平位置に棚板支持部材60を係止させる。
【0041】
つぎに、右縦枠23に固定した縦桟50に係止される棚板支持部材60の支持部61と、中縦枠25に固定した縦桟50に係止される棚板支持部材60の支持部61との間に棚板70をはめ込み、棚板支持部材60の貫通孔68を通るねじ75により、棚板70の両端を固定する。さらに同様にして、中縦枠25に固定した縦桟50に係止される棚板支持部材60の支持部61と、左縦枠24に固定した縦桟50に係止される棚板支持部材60の支持部61との間に棚板70をはめ込み、棚板支持部材60の貫通孔68を通るねじ75・・により、棚板70の両端を固定する。
【0042】
これにより、棚板支持部材60の支持部61が棚板70を水平に支持することができる。
したがって、同一水平位置において、4個の棚板支持部材60の支持部61を介して2枚の棚板70が支持される。そして、同様にして、縦桟50の上下方向に複数個の棚板支持部材60を係止することにより、上下方向に複数の平行状態の棚板70を配置することができる。
【0043】
なお、係止孔51は縦桟50の上下方向に多数形成されているため、上下方向の適当な位置の係止孔51に、棚板支持部材60の係止部61を係止することができる。そして、この棚板支持部材60に棚板70を支持させることにより、上下方向の適当な位置に棚板70を支持することができる。これにより、収納する物の大きさにより、棚板70の上下方向の間隔を自由に設定することができ、収納空間を自由に分割することができて、効率的に物を収納することができる。
【0044】
また、棚板70を水平状態で使用する場合には、棚板70の鍔部71を奥壁13側に配置する。これにより、収納物が奥壁13側から落下するのを防止することができる。
つぎに、図5に示すように、棚板70を水平状態から後上がりに傾斜させた傾斜状態で支持する場合を説明する。
【0045】
まず、図5に示すように、棚板支持部材60の係止部62の上係止部63を、縦桟50の上下方向に形成した係止孔51の一つに係止させる。つぎに、係止部62の傾斜係止部65を、上係止部63が係止した係止孔51より一つ下方に位置する係止孔51に係止させる。この傾斜係止部65は、水平係止部66より反支持部側にずらしたところに位置しているため、水平係止部66を使用した状態から棚板70を所定角度だけ係止部62を中心として回転させた状態となる。これにより、縦桟50に棚板支持部材60を傾斜した状態で係止させることができる。同様にして、右縦枠23、中縦枠25及び左縦枠24に固定した縦桟50の同一水平位置に棚板支持部材60を傾斜した状態で係止させる。
【0046】
つぎに、右縦枠23に固定した縦桟50に傾斜した状態で係止される棚板支持部材60の支持部61と、中縦枠25に固定した縦桟50に傾斜した状態で係止される棚板支持部材60の支持部61との間に棚板70を同様に傾斜した状態ではめ込み、棚板支持部材60の貫通孔68を通るねじ75により、棚板70の両端を固定する。さらに同様にして、中縦枠25に固定した縦桟50に傾斜した状態で係止される棚板支持部材60の支持部61と、左縦枠24に固定した縦桟50に傾斜した状態で係止される棚板支持部材60との間に棚板70をはめ込み、棚板支持部材60の貫通孔68を通るねじ75・・により、棚板70の両端を固定する。
【0047】
これにより、同一水平位置において、4個の傾斜した棚板支持部材60の支持部61を介して2枚の傾斜した棚板70が支持される。そして、同様にして、縦桟50の上下方向に複数個の棚板支持部材60を係止することにより、上下方向に複数の棚板70を傾斜させた状態で配置することができる。
また、水平状態の場合と同様に、係止孔51は縦桟50の上下方向に多数形成されているため、上下方向の適当な位置の係止孔51に、棚板支持部材60の係止部61を係止することにより、棚板支持部材60及び棚板70を上下方向の適当な位置に支持することができる。これにより、水平状態の場合と同様に、収納空間を自由に分割することができて、効率的に物を収納することができる。
【0048】
また、棚板70を傾斜状態で使用する場合には、棚板70の鍔部71を前枠20側に配置する。これにより、収納物が傾斜した棚板70の表面を滑り落ちて、棚板70の前枠20側から落下するのを防止することができる。
つぎに、前枠20の枠内の開口部にヒンジ45・・を介して開閉自在の扉40を取り付ける。これにより、前枠20の枠内の開口部が扉40により塞がれた状態となる。
【0049】
このようにして、前枠20及び扉40、二つの側壁11,12、奥壁13、天井並びに床15により囲まれた収納構造を形成することができる。
本収納構造は、縦桟50及び扉40が直接、前枠20に取り付けられ、さらに、縦桟50に固定される棚板支持部材60と、この棚板支持部材60に両端が支持される棚板70とも含めて、全ての取り付け部品が前枠20のみで支持できるように形成されている。このため、背板、側板等を必要とせず、収納空間を増加させることができるとともに、部品点数を減らすことができて、現場での組み立ても容易に実施することができる。
【0050】
また、工場においては前枠20のみを形成すれば良く、箱状でないため、工場出荷時にかさばらず、構造も簡単で重量も軽くすることができ、運搬に便利である。本実施例は、建物の室内において、その室内を形成する玄関床15と、二つの側壁11,12と、その二つの側壁11,12に挟まれた奥壁13とによって水平断面が略コ字形をなして室外側に向かって突出する凹部10に形成される収納構造であって、前枠20及び扉40、調整部材30、奥壁13並びに側壁11,12により、手前側、奥側、左側、右側の周囲が囲まれる収納構造を形成するものである。
しかし、特にこれに限定されるものではなく、建物の室内において、その室内を形成する玄関床15と、この床15から鉛直上方に延びる奥壁13と、この奥壁13から手前側に向かって略直角に形成される一つの側壁とによって水平断面が略L字形をなす部分に形成しても良い。この場合、一方の側壁に代えて、前枠20の水平長手方向の反側壁側の端部から奥壁13側に向かって延びる側板を、前枠20に取り付け、その他の構成は上述した第1の実施例と同様の構成とする。これにより、前枠20及び扉40、調整部材30、奥壁13、側板並びに側壁により、手前側、奥側、左側、右側の周囲が囲まれ、上述したものと同様の効果を有する収納構造を形成することができる。
【0051】
さらに、建物の室内において、その室内を形成する玄関床15に立設され、この床15から鉛直上方に延びる奥壁13との間に形成される部分に形成しても良い。この場合、両方の側壁に代えて、前枠20の水平長手方向の両端部から奥壁13側に向かって延びる側板を、前枠20にそれぞれ取り付け、その他の構成は上述した第1の実施例と同様の構成とする。これにより、前枠20及び扉40、調整部材30、奥壁13並びに両側板により、手前側、奥側、左側、右側の周囲が囲まれ、上述したものと同様の効果を有する収納構造を形成することができる。
【0052】
次に、第2の実施例について説明する。
図6は、本発明の第2の実施例を示すものであって、引き出しを取り付けた棚板支持部材を備えた棚板支持構造の斜視図を示す。
本実施例は、棚板支持部材60に引き出し85を取り付け可能にしたもので、その他の構成は第1の実施例と同様の構成となっている。
【0053】
この棚板支持部材60には、図6に示すように、上下に位置する棚板支持部材60・・を連結する2枚の上下連結板81,81と、この2枚の上下連結板81,81同士を連結する左右連結板84と、2枚の上下連結板81,81の間に位置するとともに、箱状であって、上面が開口した引き出し85とを有している。前記上下連結板81,81は、図6に示すように、2枚の上下連結板81,81の上端に形成された上方に向かって突出する円柱状のダボ83・・を、1枚の左右連結板84の下面の左右両端近傍に形成されたダボ孔(図示せず)に押し込むことにより、左右連結板84に連結されている。これにより、上下連結板81,81と左右連結板84との剛性が確保される。
【0054】
前記上下連結板81,81は、図6に示すように、平行に配置された2枚の上下連結板81,81が互いに臨む面に、手前側から奥側に向かって水平方向に固定されるスライドレール82を有している。このスライドレール82は、平行に配置された2枚の上下連結板81,81が互いに臨む面から凸状に突出するとともに、垂直断面形状が方形状になるように形成されている。
【0055】
前記引き出し85は、図6に示すように、引き出し85がスライドレール82に臨む側面に、スライドレール82に沿って摺動可能なスライド溝86を有している。このスライド溝86の垂直断面形状は、スライドレール82がはまり込むことができるように、引き出し85がスライドレール82に臨む側面から凹状に凹んで形成されている。これにより、引き出し85をスライドレール82に沿って、摺動することができ、引き出し85を手前側と奥側との間で移動させることができる。
【0056】
また、引き出し85は、上面が開口した箱状に形成されているとともに、上述したように、手前側に引き出すことができる。このため、引き出し85の内部の奥側まで収納物等を収納しても、引き出し85全体を手前に引き出すことにより奥側に収納したものでも容易に取り出すことができる。これにより、収納空間の全体を効率的に利用することができる。
【0057】
つぎに、第3の実施例について説明する。
図7は、本発明の第3の実施例を示すものであって、縦桟に取り付ける棚板支持部材及び棚板の分解斜視図を示す。
本実施例は、図7に示すように、棚板70の水平長手方向の両側端であって、奥壁13側及び反奥壁13側の位置に、下方に向かって突出する方形状の突出片72を有しているもので、その他の構成は第1の実施例と同様の構成となっている。
【0058】
前記突出片72は、棚板70の水平長手方向に突出していたものを、下方に向かって折り曲げることにより形成されるもので、より具体的には、図7に示すように、棚板70の水平長手方向の両側端の奥壁13側及び反奥壁13側の位置から、棚板70の水平長手方向に延びる水平突出部77と、この水平突出部77に連続して形成されるとともに、垂直下方に向かって延びる垂直突出部76とを有している。
【0059】
したがって、棚板70の両端に水平に2個の棚板支持部材60を配置し、棚板70の突出片72の垂直突出部76を2個の棚板支持部材60の外側であって、反棚板70側の側面側に位置するとともに、突出片72の水平突出部77を棚板支持部材60の支持凹部67にはめ込むことにより、棚板70を支持することができる。さらに、支持凹部67は、棚板支持部材60の上端面より凹状に下方に向かって凹んでいるため、突出片72の水平突出部77が支持凹部67の内部に入り込んで、水平突出部77と連続する棚板70も棚板支持部材60の上端面より下方に位置する。このため、棚板70の水平長手方向の両端面は、各棚板支持部材60が互いに向き合う内面とそれぞれ当接する。
すなわち、2個の棚板支持部材60が互いに向き合う内面間に棚板70が挟まれた状態となるとともに、垂直突出部76と棚板70の水平長手方向の端面との間に棚板支持部材60の支持部61が挟まれた状態となる。これにより、棚板支持部材60が係止部62を中心として回転することが阻止されるとともに、棚板70と棚板支持部材60とを引き離す方向に力が加わっても、垂直突出部76が棚板支持部材60の側面と当接することにより、外れることが阻止される。したがって、棚板70及び棚板支持部材60をねじ等を使用せずに、縦桟50にしっかりと固定することができる。
【0060】
つぎに、第4の実施例について説明する。
図8は、本発明の第4の実施例を示すものであって、縦桟に取り付ける棚板支持部材、四角筒及び棚板の分解斜視図を示す。
本実施例は、図8に示すように、棚板70の下面であって、縦桟50側及び反縦桟50側の位置に、水平長手方向に形成された中空で四角筒状の四角筒73を有しているもので、その他の構成は第1の実施例と同様の構成となっている。
【0061】
前記四角筒73の水平長手方向の両端には、図8に示すように、垂直断面形状がL字状の突出片74が形成されている。この突出片74は、四角筒73の両端から垂直長手方向に延びる水平突出部78と、この水平突出部78の反四角筒73側の端部から下方に向かって突出する方形状の垂直突出部79とを有している。
また、棚板70の下面に四角筒73を固定した際、棚板70の水平長手方向の両端面から突出片74が反四角筒73側に突出するように設定されている。
【0062】
したがって、棚板70の下面の水平長手方向に2本の四角筒73を平行に固定し、この四角筒73の突出片74の垂直突出部79を2個の棚板支持部材60の反棚板70側の側面に位置するとともに、突出片74の水平突出部78を棚板支持部材60の支持凹部67にはめ込むことにより、棚板70を支持することができる。さらに、支持凹部67は、棚板支持部材60の上端面より凹状に下方に向かって凹んでいるため、突出片74の水平突出部78が支持凹部67内に位置すると、棚板70は、互いに向かい合う2個の棚板支持部材60の間に挟まれた状態で棚板支持部材60の上端面より下方に位置する。このため、棚板70の水平長手方向の両端面は、各棚板支持部材60が互いに向き合う内面とそれぞれ当接する。
すなわち、2個の棚板支持部材60が互いに向き合う内面間に棚板70が挟まれた状態となるとともに、垂直突出部79と、棚板70の水平長手方向の端面との間に棚板支持部材60の支持部61が挟まれた状態となる。これにより、棚板支持部材60が係止部62を中心として回転することが阻止されるとともに、棚板70と棚板支持部材60とを引き離す方向に力が加わっても、垂直突出部79が棚板支持部材60の側面と当接することにより突出片74が支持凹部67から外れることが防止され、棚板70が棚板支持部材60から外れて落下するのを阻止することができる。したがって、棚板70及び棚板支持部材60は、ねじ等を使用せずに、縦桟50にしっかりと固定することができる。
【0063】
上述した第1〜4の実施例において、扉40及び棚板70等の材質は、通常使用される木質に限定されることはなく、金属薄板で形成されるものや、ガラス等のセラミック材からなるものを使用しても良い。特に、扉40及び棚板70を透明の強化板ガラスを使用することにより、扉40を閉じたままで、収納物を室内から確認することができて便利である。
【0064】
また、上述した第1〜4の実施例において、前枠20には、ヒンジ45により回転して左右に開閉する扉40を取り付けているが、前枠20に取り付けるものは、特にこれに限定されることはなく、スライド式の引き戸を取り付けることもできる。引き戸を取り付けることにより、室内側に扉40を回転して開閉させるスペースがない場合にも利用可能な収納構造を形成することができる。
【0065】
また、上述した第1〜4の実施例において、棚板支持部材60には棚板70を設置して、収納物を棚板70に収納していたが、特にこれに限定されることはなく、棚板70の代わりに円柱状のパイプを水平長手方向に渡しても良い。このパイプにハンガーを引っかけることにより、洋服をかけたハンガーを収納することができる。これにより、洋服を整理整頓して収納することができるようにした収納構造を形成することができる。
【0066】
さらに、棚板70の代わりに四角柱を水平長手方向に渡して、この四角柱から前枠側に延びる棒を形成しても良い。この棒にズボンを引っかけることにより、ズボン掛けを形成することができる。これにより、ズボンを整理整頓して収納することができるようにした収納構造を形成することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、部品点数が少なくて軽量化することができて、現場での組立作業が容易で、現場への搬送も容易にできるとともに、棚板を容易に傾斜させることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供することができる。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、棚板に突出片を有し、支持部に突出片がはまり込む支持凹部を有することにより、棚板を容易に取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、突出片に水平突出部と垂直突出部とを形成することにより、簡易な構造で、棚板をさらに容易に取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供することができる。
【0069】
請求項4記載の発明によれば、支持部にねじを通すための貫通孔を有することにより、ねじにより棚板を取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供することができる。
請求項5記載の発明は、引き出しを取り付けることができる棚板支持部材を備えた棚板支持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示すものであって、収納構造を示す平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例を示すものであって、収納構造を示す斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施例を示すものであって、棚板支持部材を示す正面図である。
【図4】 本発明の第1の実施例を示すものであって、水平状態の棚板支持部材を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第1の実施例を示すものであって、傾斜状態の棚板支持部材を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第2の実施例を示すものであって、引き出しを取り付けた棚板支持部材を示す斜視図である。
【図7】 本発明の第3の実施例を示すものであって、縦桟に取り付ける棚板支持部材及び棚板を示す分解斜視図である。
【図8】 本発明の第4の実施例を示すものであって、縦桟に取り付ける棚板支持部材、四角筒及び棚板を示す分解斜視図である。
【図9】 従来の棚板支持構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…凹部、11…側壁、12…側壁、13…奥壁、14…玄関口、15…玄関床、16…耐火板材、20…前枠、21…上横枠、22…下横枠、23…右縦枠、24…左縦枠、25…中縦枠、26…幕板、30…調整部材、31…縦部材、32…前部材、33…化粧板、34〜37…ねじ、40…扉、41…左扉、42…右扉、45…ヒンジ、50…縦桟、51…係止孔、60…棚板支持部材、61…支持部、62…係止部、63…上係止部、64…下係止部、65…傾斜係止部、66…水平係止部、67…支持凹部、68…貫通孔、70…棚板、71…鍔部、72…突出片、73…四角筒、74…突出片、75…ねじ、76…垂直突出部、77…水平突出部、78…水平突出部、79…垂直突出部、80…収納ボックス、81…上下連結板、82…スライドレール、83…ダボ、84…左右連結板、85…引き出し、86…スライド溝、90…前枠支持台、91…台輪、92…地板、93…化粧板、100…キャビネット、110…キャビネット本体、111…側板、112…底板、113…上板、120…棚板、121…支持凹部、130…支持凸部。

Claims (5)

  1. 左、右縦枠とこれら間を連結する上、下横枠からなり、玄関入口に隣接して形成された側壁を備えて形成されている凹部内にその奥壁と平行に配置されるようにしてその床面上に垂直状態で立設された四角枠状の前枠と、この前枠に取り付けられた扉とによって構成される収納構造であって、
    前記前枠は、左、右縦枠が前記側壁に固定されるとともに、これら左、右縦枠の前記奥壁に臨む面には、棚板支持部材を係止する縦桟が縦方向に固定されてなり、
    前記棚板支持部材は、前記前枠の後方で棚板を支持する支持部と、この支持部に連続して形成されるとともに、前記縦桟に係止される係止部とを備え、
    前記縦桟の背面には、表裏に貫通して、縦長に開口しているとともに、上下方向であって、縦一列に多数の係止孔が形成され、前記棚板支持部材の係止部が、前記縦桟の後方から係止されるように構成され、
    前記棚板支持部材の係止部は、前記係止孔のうち少なくとも一つの係止孔により係止される上係止部と、この上係止部が係止した前記係止孔より下方に位置する係止孔のうち少なくとも一つの係止孔により係止される下係止部とを有し、
    前記下係止部は、上係止部の下方に位置して棚板支持部材を水平状態で係止するための水平係止部と、この水平係止部より反支持部側にずらしたところに位置して棚板支持部材を後上がりの傾斜状態で係止するための傾斜係止部とを有し、
    前記水平係止部と傾斜係止部とは、水平係止部と傾斜係止部とのうちいずれか一方を同一の係止孔に選択的に係止するとともに、水平係止部を選択した際に棚板が水平に支持され、傾斜係止部を選択した際に棚板が傾斜して支持されるように構成されていることを特徴とする棚板支持構造。
  2. 棚板は方形の板であって、この棚板の4隅には、棚板の両端から突出する突出片を有し、
    棚板支持部材の支持部の係止部側と反係止部側とには、前記突出片がはまり込んで棚板を支持するための凹状に凹んだ支持凹部を有することを特徴とする請求項1記載の棚板支持構造。
  3. 棚板の突出片は、棚板の水平長手方向に突出する水平突出部と、この水平突出部の先端から下方に向かって突出する垂直突出部とを有し、
    棚板支持部材の支持部の支持凹部は、支持部の上端面が下方に向かって凹状に凹んで形成され、
    前記水平突出部は、前記支持凹部にはめ込まれて棚板を支持し、
    前記垂直突出部は、支持部の反棚板側の側面に位置するとともに、この垂直突出部と棚板の端面との間に棚板支持部材の支持部を挟み込んで、棚板を棚板支持部材に固定することを特徴とする請求項2記載の棚板支持構造。
  4. 棚板支持部材の支持部の係止部側と反係止部側との各々には、ねじを通して棚板を固定するための貫通した貫通孔を有することを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の棚板支持構造。
  5. 上下に位置する複数の棚板支持部材を連結する上下連結板と、
    向かい合って配置された2枚の前記上下連結板同士を連結する左右連結板と、
    前記2枚の上下連結板が互いに臨む面のうち、少なくとも一方の面において、手前側から奥側に向かって水平方向に固定されたスライドレールと、
    前記2枚の上下連結板の間に位置するとともに、箱状であって、少なくとも1面が開口した引き出しとを有し、前記引き出しがスライドレールに臨む面には、前記スライドレールに沿って摺動可能なスライド溝を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の棚板支持構造。
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