JP2003070233A - ゲート駆動回路 - Google Patents

ゲート駆動回路

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JP2003070233A
JP2003070233A JP2001255791A JP2001255791A JP2003070233A JP 2003070233 A JP2003070233 A JP 2003070233A JP 2001255791 A JP2001255791 A JP 2001255791A JP 2001255791 A JP2001255791 A JP 2001255791A JP 2003070233 A JP2003070233 A JP 2003070233A
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JP
Japan
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gate
collector
insulated gate
transistor
terminal
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Application number
JP2001255791A
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English (en)
Inventor
Yuji Miyazaki
崎 裕 二 宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート抵抗を増加させることなくゲート電位
の変化率を所望の値に制御する。 【解決手段】 IGBT Q13のゲート抵抗R5を増
加させることなく、このゲート電位の変化率を小さくし
てゲート電位の振動を防ぐため、スイッチング制御回路
SWCのオン/オフ制御に従い、ゲート電位制御回路G
PC1が、ゲートのノードが上昇する場合(ターンオン
時)にはこのノードを放電し、下降する場合(ターンオ
フ時)には逆に充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁ゲート素子
(以下、IGBTという)のゲートを駆動する回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の負荷を駆動するため、出力段
に配置したIGBTのオン/オフをゲート駆動回路で制
御することが行われる。例えば、図6に示されるよう
に、モータMの駆動用にハイサイドHSとローサイドL
Sとで3つずつのIGBT11〜13、21〜23が配
置され、それぞれのIGBT11〜13、21〜23は
ゲート駆動回路101〜103、111〜113により
駆動される。
【0003】各々のIGBT11〜13、21〜23
は、通常はPWM制御方式により生成されたパルス変調
信号に従ってスイッチング動作を行い、その結果モータ
Mに正弦波電流を供給する。
【0004】ここで、各々のIGBTとゲート駆動回路
とは等価な構成を有しており、そのうちの一つのIGB
T21及びそのゲート駆動回路111の従来の構成を図
7に示す。ゲート駆動回路111は、NPN型バイポー
ラトランジスタQ11及びPNP型バイポーラトランジ
スタQ12、ゲート抵抗R5、スイッチング制御回路S
WCを備えている。
【0005】スイッチング制御回路SWCは、図示され
ていない中央処理装置等から指令信号を受け取り、スイ
ッチング制御信号を出力してトランジスタQ11又はQ
12のいずれか一方をオンし、他方をオフする。トラン
ジスタQ11がオンしトランジスタQ12がオフする
と、ゲート抵抗R5を介してIGBT21のゲートが充
電されてゲート電圧が閾値まで上昇しオンする。トラン
ジスタQ11がオフしトランジスタQ12がオンする
と、ゲート抵抗R5を介してIGBT21のゲートが放
電されてオフする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のゲート
駆動回路には次のような問題があった。
【0007】各々のIGBT11〜13、21〜13の
コレクタ・エミッタ間の電圧の変化率は、ゲート抵抗の
大きさを調整することにより設定していた。このコレク
タ・エミッタ間電圧の変化率が大きすぎるとゲート電圧
の振動を招き、各IGBTのオン/オフ動作及びモータ
の動作が不安定となり支障をきたすこととなる。
【0008】ところが、ゲート抵抗の値を大きくする
と、スイッチング制御回路SWC及びトランジスタQ1
1、Q12から供給されたゲート駆動信号がゲート抵抗
を介してIGBTのゲートに供給され、コレクタ電流が
流れるに至るまでの時間が長くなるため、このようなス
イッチング遅れの増加を伴うことなくコレクタ・エミッ
タ間の電圧の変化率を所望の値に設定することができな
かった。
【0009】本発明は上記事情に鑑み、スイッチング遅
れの増加を伴うことなくコレクタ・エミッタ間電圧の変
化率を所望の値に設定することが可能なゲート駆動回路
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のゲート駆動回路
は、絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記絶縁ゲー
ト素子のオン/オフを制御するため前記ゲートにゲート
駆動信号を出力するスイッチング制御回路と、前記絶縁
ゲート素子のゲートに接続され、前記ゲート駆動信号を
与えられ、前記絶縁ゲート素子がオンする過程で前記ゲ
ートを放電し、前記絶縁ゲート素子がオフする過程で前
記ゲートを充電するようにゲート電位を制御するゲート
電位制御回路とを備えることを特徴とする。
【0011】また本発明は、絶縁ゲート素子のゲートに
接続され、前記絶縁ゲート素子のオン/オフを制御する
ため前記ゲートにゲート駆動信号を出力するスイッチン
グ制御回路と、前記絶縁ゲート素子のゲートに出力端子
が接続され、前記絶縁ゲート素子のコレクタに制御端子
が接続され、前記絶縁ゲート素子のコレクタ電圧に基づ
いて前記絶縁ゲート素子のオン又はオフする過程を検知
し、前記絶縁ゲート素子がオンする過程で前記ゲートを
放電し、前記絶縁ゲート素子がオフする過程で前記ゲー
トを充電するようにゲート電位を制御するゲート電位制
御回路とを備えることを特徴とする。
【0012】あるいは本発明のゲート駆動回路は、絶縁
ゲート素子のゲートに接続され、前記絶縁ゲート素子の
オン/オフを制御するため前記ゲートにゲート駆動信号
を出力するスイッチング制御回路と、前記絶縁ゲート素
子のコレクタに接続され、前記絶縁ゲート素子のコレク
タ電圧の少なくとも増加又は減少を検知し、検知信号を
出力する検知回路と、前記検知信号を与えられて増幅
し、前記絶縁ゲート素子がオンする過程で前記ゲートを
放電し、前記絶縁ゲート素子がオフする過程で前記ゲー
トを充電するようにゲート電位を制御する増幅回路とを
備えることを特徴とする。
【0013】本発明は、絶縁ゲート素子のゲートに接続
され、前記絶縁ゲート素子のオン/オフを制御するため
前記ゲートにゲート駆動信号を出力するスイッチング制
御回路と、前記絶縁ゲート素子のコレクタに一方の端子
を接続された容量と、前記容量の他方の素子に接続され
た検知部とを含み、前記容量の充電又は放電に基づいて
前記絶縁ゲート素子のコレクタ電圧の少なくとも増加又
は減少を検知し、検知信号を出力する検知回路と、前記
検知信号を与えられ、前記絶縁ゲート素子がオンする過
程で前記ゲートを放電し、前記絶縁ゲート素子がオフす
る過程で前記ゲートを充電するようにゲート電位を制御
する増幅回路とを備えている。
【0014】ここで前記検知部は、前記容量の他方の端
子にエミッタが接続され、第1の電源電位と第2の電源
電位との間の略中間電位がゲートに入力された第1のN
PN型トランジスタと、前記容量の他方の端子にエミッ
タが接続され、前記略中間電位がゲートに入力された第
1のPNP型トランジスタと、前記第1の電源電位端子
にエミッタが接続され、前記第1のNPN型トランジス
タのコレクタにコレクタ及びベースが接続された第2の
PNP型トランジスタと、前記第1の電源電位端子にエ
ミッタが接続され、前記第1のNPN型トランジスタの
コレクタにベースが接続された第3のPNP型トランジ
スタと、前記第3のPNP型トランジスタのコレクタに
コレクタ及びベースが接続され、エミッタが前記第2の
電源電位端子に接続された第2のNPN型トランジスタ
と、前記第3のPNP型トランジスタのコレクタにベー
スが接続され、前記第2の電源電位端子にエミッタが接
続され、コレクタが前記絶縁ゲート素子のゲートに接続
された第3のNPN型トランジスタと、前記第1のPN
P型トランジスタのコレクタにコレクタ及びベースが接
続され、前記第2の電源電位端子にエミッタが接続され
た第4のNPN型トランジスタと、前記第1のPNP型
トランジスタのコレクタにベースが接続され、前記第2
の電源電位端子にエミッタが接続された第5のNPN型
トランジスタと、前記第1の電源電位端子にエミッタが
接続され、前記第5のNPN型トランジスタのコレクタ
にベース及びエミッタが接続された第4のPNP型トラ
ンジスタと、前記第1の電源電位端子にエミッタが接続
され、前記第5のNPN型トランジスタのコレクタにベ
ースが接続され、前記絶縁ゲート素子のゲートにコレク
タが接続された第5のPNP型トランジスタとを有する
ものであってよい。
【0015】また本発明は、絶縁ゲート素子のゲートに
接続され、前記絶縁ゲート素子のオン/オフを制御する
ため前記ゲートにゲート駆動信号を出力するスイッチン
グ制御回路と、前記絶縁ゲート素子のコレクタに一方の
端子を接続された容量と、前記容量の他方の素子に接続
され、前記容量の充電又は放電に基づいて前記絶縁ゲー
ト素子のコレクタ電圧の少なくとも増加又は減少を検知
し、この検知に基づいて、前記絶縁ゲート素子がオンす
る過程で前記ゲートを放電し、前記絶縁ゲート素子がオ
フする過程で前記ゲートを充電するようにゲート電位を
制御する検知増幅回路とを備え、前記検知増幅部は、前
記容量の他方の端子にコレクタ及びベースが接続され、
前記絶縁ゲート素子のゲートにエミッタが接続された第
1のNPN型トランジスタと、前記絶縁ゲート素子のゲ
ートにエミッタが接続され、前記容量の他方の端子にコ
レクタ及びベースが接続された第1のPNP型トランジ
スタと、第1の電源電位端子にコレクタが接続され、前
記容量の他方の端子にベースが接続され、前記絶縁ゲー
ト素子のゲートにエミッタが接続された第2のNPN型
トランジスタと、前記絶縁ゲート素子のゲートにエミッ
タが接続され、前記容量の他方の端子にベースが接続さ
れ、第2の電源電位端子にコレクタが接続された第2の
PNP型トランジスタとを有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0017】(1)第1の実施の形態 本発明の第1の実施の形態によるゲート駆動回路は、図
1に示された構成を備えている。図7に示されたゲート
駆動回路111と同様に、ゲート抵抗R5、スイッチン
グ用のトランジスタQ11及びQ12、スイッチング制
御回路SWCにさらに加えて、IGBT Q13のゲー
ト電位を制御するゲート電位制御回路GPC1を有して
いる。
【0018】このゲート電位制御回路GPC1は、スイ
ッチング制御回路SWCから出力されたスイッチング制
御信号を与えられ、この信号に基づいてIGBT Q1
3のゲートを充電又は放電する制御を行う。トランジス
タQ11をオンし、トランジスタQ12をオフしてIG
BT Q13をオンさせるときは、このターンオン時に
ゲートを放電する。これにより、IGBT Q13をタ
ーンオンさせようと電位が上昇しつつあるゲートが放電
されるので、この上昇率が抑えられた状態でオンする。
【0019】逆に、トランジスタQ11をオフし、トラ
ンジスタQ12をオンしてIGBTQ13をオフさせる
ときは、ターンオフ時にゲートを充電する。これによ
り、IGBT Q13をターンオフさせようと電位が下
降しつつあるゲートが充電されるので、この下降率が抑
えられてオフする。これにより、IGBT Q13のコ
レクタ・エミッタ間における過大な電圧変化が抑制さ
れ、ゲート電位が振動してゲートが破壊され、あるいは
IGBT Q13が誤動作することが防止される。
【0020】(2)第2の実施の形態 本発明の第2の実施の形態によるゲート駆動回路は、図
2に示されたように、ゲート抵抗R5、スイッチング用
のトランジスタQ11及びQ12、スイッチング制御回
路SWCと、IGBT Q13のゲート電位を制御する
ゲート電位制御回路GPC2を有している。
【0021】上記第1の実施の形態におけるゲート電位
制御回路GPC1は、スイッチング制御回路SWCから
出力されたスイッチング制御信号に基づいて、IGBT
Q13のゲートを充電又は放電する制御を行う。
【0022】これに対し、本実施の形態ではゲート電位
制御回路GPC2の制御端子がIGBT Q13のコレ
クタに接続されており、少なくともコレクタ電流が変化
する向き、即ち増加あるいは減少を検知し、この検知結
果に基づいてIGBT Q13のゲートの充電又は放電
制御を行う。
【0023】IGBT Q13のコレクタ電流が増加し
つつあるときは、この増加傾向をゲート電位制御回路G
PC2が検知し、オフ状態からオン状態へ遷移するター
ンオン時であることを知る。この場合には、ゲート電位
制御回路GPC2がIGBTQ13のゲートを放電させ
るように制御する。これにより、トランジスタQ11の
オンによってIGBT Q13をターンオンさせようと
上昇しつつあるゲートが放電されるので、この上昇率が
抑えられた状態でオンする。
【0024】逆に、IGBT Q13のコレクタ電流が
減少しつつあるときは、この減少傾向をゲート電位制御
回路GPC2が検知し、オン状態からオフ状態へ遷移す
るターンオフ時であることを知る。ゲート電位制御回路
GPC2がIGBT Q13のゲートを充電するように
制御する。これにより、IGBT Q13をターンオフ
させようと電位が下降しつつあるゲートが充電されるの
で、この下降率が抑えられてオフする。これにより、I
GBT Q13のコレクタ・エミッタ間における過大な
電圧変化が抑制され、ゲート電位の振動がもたらすモー
タ等の負荷の誤動作が防止される。
【0025】ここで、ゲート電位制御回路GPC2がI
GBT Q13のコレクタに流れる電流の増加又は減少
を検知して、ターンオン時とターンオフ時のいずれであ
るかを検知している。しかし、さらにIGBT Q13
のコレクタ電流の変化率を検知し、変化率が所定の閾値
よりも大きい場合にゲートを充電又は放電することで、
コレクタ・エミッタ間の電圧変化を抑制してもよい。
【0026】(3)第3の実施の形態 本発明の第3の実施の形態によるゲート駆動回路の構成
は、図3に示されるようである。本実施の形態は、ゲー
ト抵抗R5、スイッチング用のトランジスタQ11及び
Q12、スイッチング制御回路SWCと、IGBT Q
13のゲート電位を制御するため検知回路DTC及び増
幅回路Ampを有している。
【0027】検知回路DTCは、IGBT Q13の少
なくともコレクタ電流の増加又は減少傾向を検知し、検
知信号を出力する。増幅回路Ampは、この検知信号を
増幅することにより、コレクタ電流が増加しているとき
(ターンオン時)はIGBTQ13のゲートを放電し、
コレクタ電流が減少しているとき(ターンオフ時)はI
GBT Q13のゲートを充電する。
【0028】これにより、上記第2の実施の形態と同様
に、IGBT Q13のコレクタ・エミッタ間における
過大な電圧変化が抑制され、ゲート電位の振動がもたら
す負荷の誤動作が防止される。
【0029】また検知回路DTCは、IGBT Q13
のコレクタ電流の増加又は減少の検知のみならず、この
コレクタ電流の変化率を検知して変化率が所定の閾値よ
りも大きい場合に検知信号を出力してもよい。これによ
り、コレクタ電流の変化率が所定値より大きい場合に、
IGBT Q13のゲートの充電又は放電の制御が行わ
れることになる。
【0030】(4)第4の実施の形態 本発明の第4の実施の形態の構成を、図4に示す。本実
施の形態は、上記第3の実施の構成における検知回路D
TC及び増幅回路Ampの構成を具体化したものに相当
する。
【0031】検知回路DTCとして、容量C、NPN型
バイポーラトランジスタQ1、PNP型バイポーラトラ
ンジスタQ2を有する。
【0032】また、増幅回路Ampとして、4組のカレ
ントミラー回路と、抵抗R1〜R4とを備えている。P
NP型バイポーラトランジスタQ3及びQ4と、NPN
型バイポーラトランジスタQ9及びQ10とは、IGB
T Q13がターンオン時である場合にゲートを放電す
るために設けられたカレントミラー回路であり、NPN
型バイポーラトランジスタQ5及びQ6と、PNP型バ
イポーラトランジスタQ7及びQ8とは、IGBT Q
13がターンオフ時である場合にゲートを充電するため
に設けられたカレントミラー回路である。
【0033】また、トランジスタQ8はトランジスタQ
7よりトランジスタサイズW/LがN(Nは1より大き
い数値)倍に設定されており、同様にトランジスタQ1
0はトランジスタQ9よりトランジスタサイズW/Lが
N倍に設定されている。
【0034】スイッチング制御回路SWCの制御によ
り、IGBT Q13がターンオンする時は容量Cが充
電され、トランジスタQ1のエミッタから流れ出す方向
に充電電流が発生する。この電流は、カレントミラー回
路を構成する一方のトランジスタQ3のエミッタからコ
レクタへ流れる電流を発生させるので、他方のトランジ
スタQ4のエミッタからコレクタへ流れる電流が生じ
る。
【0035】トランジスタQ4にコレクタ電流が発生す
ることにより、カレントミラー回路を構成する一方のト
ランジスタQ9のコレクタからエミッタへ電流が流れ、
これによりN倍の電流が他方のトランジスタQ10のコ
レクタからエミッタへ電流が流れる。この結果、IGB
T Q13のゲートから電流を引く方向に放電電流が流
れる。この電流はゲート電位を低下させる方向に作用す
るので、ターンオン時におけるゲート電位の過大な上昇
が抑制される。
【0036】IGBT Q13がターンオフする時は、
容量Cが放電され、トランジスタQ2のエミッタに流れ
込む方向に放電電流が発生する。この電流は、カレント
ミラー回路を構成する一方のトランジスタQ5のコレク
タからエミッタへ流れる電流を発生させ、他方のトラン
ジスタQ6のコレクタからエミッタへ流れる電流が生じ
る。
【0037】トランジスタQ6にコレクタ電流が発生す
ると、カレントミラー回路を構成する一方のトランジス
タQ7のエミッタからコレクタへ電流が流れ、この電流
のN倍の電流が他方のトランジスタQ8のコレクタから
エミッタへ電流が流れる。これにより、IGBT Q1
3のゲートに電流が流れ込む方向に充電電流が流れる。
この電流は、ゲート電位を上昇させるように作用する。
よって、ターンオフ時におけるゲート電位の過大な下降
が抑制される。
【0038】(5)第5の実施の形態 本発明の第5の実施の形態について、図5を参照して説
明する。本実施の形態は、上記第3の実施の構成におけ
る検知回路DTC及び増幅回路Ampを一体化し具体化
したものに相当する。
【0039】IGBT Q13のコレクタに、容量Cの
一方の端子が接続されている。この容量Cに生じる充電
又は放電に基づいて、IGBT Q13がターンオン又
はターンオフすることを検知し、増幅してIGBT Q
13のゲートを放電又は充電する回路として、NPN型
バイポーラトランジスタQ21及びQ22、PNP型バ
イポーラトランジスタQ23及びQ24が設けられてい
る。
【0040】容量Cの他方の端子に、トランジスタQ2
1のコレクタ及びベースが接続され、エミッタがIGB
T Q13のゲートに接続されている。このトランジス
タQ21のベース、エミッタと同様に、トランジスタQ
22のベースが容量Cの他方の端子に接続され、エミッ
タがIGBT Q13のゲートに接続されており、コレ
クタがスイッチング制御回路SWCに接続されている図
示されていない電源電圧端子に接続されている。
【0041】また、容量Cの他方の端子に、トランジス
タQ23のコレクタ及びベースが接続され、エミッタが
IGBT Q13のゲートに接続されている。このトラ
ンジスタQ23のベース、エミッタと同様に、トランジ
スタQ24のベースが容量Cの他方の端子に接続され、
エミッタがIGBT Q13のゲートに接続されてお
り、コレクタがスイッチング制御回路SWCに接続され
ている図示されていない接地電圧端子に接続されてい
る。尚、トランジスタQ22のサイズW/Lは、トラン
ジスタQ21のN倍に設定され、トランジスタQ24の
サイズはトランジスタQ23のN倍に設定されているも
のとする。
【0042】IGBT G13がターンオンする時容量
Cが充電され、トランジスタQ23のコレクタ電流が容
量Cへ向かって流れる。このトランジスタQ23とベー
ス、エミッタ間電圧が等しいトランジスタQ24がオン
し、N倍のコレクタ電流が流れる。これにより、IGB
T Q13のゲートを放電することとなり、このゲート
電位の過大な上昇が抑制される。
【0043】IGBT G13がターンオフする時は容
量Cが放電され、容量CからトランジスタQ21のコレ
クタへ向かってコレクタ電流が流れる。このトランジス
タQ21とベース、エミッタ間電圧が等しいトランジス
タQ22がオンし、N倍のコレクタ電流が流れる、これ
により、IGBT Q13のゲートを充電することとな
り、このゲート電位の過大な下降が抑制される。
【0044】上述した実施の形態はいずれも一例であ
り、本発明を限定するものではない。例えば、図4、図
5にそれぞれ示された具体的な回路構成は一例であり、
様々に変形することが可能である。
【0045】また、上記第4、第5の実施の形態におけ
る容量Cは、外付け部品としてコンデンサを用いてもよ
く、あるいは多層プリント配線基板における複数の配線
間に寄生する容量を用いてもよい。回路全体の小型化を
実現するためには、外付け部品でなくプリント配線基板
に寄生する容量を用いた方がよい。この場合には、外付
け部品を用いた場合よりも容量の値は小さくなるが、上
記増幅率Nを大きく設定することにより高感度でゲート
電位の制御を行うことができるので、小型化が可能とな
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゲート駆
動回路によれば、IGBTのターンオン、又はターンオ
フを検知し、それぞれの場合におけるゲート電位の過大
な上昇あるいは下降を防ぐようにゲートを充電又は放電
することにより、ゲート抵抗を増加させてゲート電位の
上昇率を調整する場合のようなスイッチング遅れを伴う
ことなく、IGBTのコレクタ・エミッタ電圧の変化率
を所望の値に設定することができ、負荷の誤動作を防止
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるゲート駆動回
路の構成を示した回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるゲート駆動回
路の構成を示した回路図。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるゲート駆動回
路の構成を示した回路図。
【図4】本発明の第4の実施の形態によるゲート駆動回
路の構成を示した回路図。
【図5】本発明の第5の実施の形態によるゲート駆動回
路の構成を示した回路図。
【図6】本発明の適用が可能なインバータ回路の構成を
示した回路図。
【図7】同インバータ回路に含まれる従来のゲート駆動
回路の構成を示した回路図。
【符号の説明】
SWC スイッチング制御回路 Q1〜Q12、Q21〜Q24 NPN型バイポーラト
ランジスタ Q13 IGBT R1〜R4 抵抗 R5 ゲート抵抗 NDC コレクタノード NDE エミッタノード GPC1、GPC2 ゲート電位制御回路 DTC 検知回路 Amp 増幅器 E 制御回路用電源電圧 C 容量

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記
    絶縁ゲート素子のオン/オフを制御するため前記ゲート
    にゲート駆動信号を出力するスイッチング制御回路と、 前記絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記ゲート駆
    動信号を与えられ、前記絶縁ゲート素子がオンする過程
    で前記ゲートを放電し、前記絶縁ゲート素子がオフする
    過程で前記ゲートを充電するようにゲート電位を制御す
    るゲート電位制御回路と、 を備えることを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 【請求項2】絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記
    絶縁ゲート素子のオン/オフを制御するため前記ゲート
    にゲート駆動信号を出力するスイッチング制御回路と、 前記絶縁ゲート素子のゲートに出力端子が接続され、前
    記絶縁ゲート素子のコレクタに制御端子が接続され、前
    記絶縁ゲート素子のコレクタ電圧に基づいて前記絶縁ゲ
    ート素子のオン又はオフする過程を検知し、前記絶縁ゲ
    ート素子がオンする過程で前記ゲートを放電し、前記絶
    縁ゲート素子がオフする過程で前記ゲートを充電するよ
    うにゲート電位を制御するゲート電位制御回路と、 を備えることを特徴とするゲート駆動回路。
  3. 【請求項3】絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記
    絶縁ゲート素子のオン/オフを制御するため前記ゲート
    にゲート駆動信号を出力するスイッチング制御回路と、 前記絶縁ゲート素子のコレクタに接続され、前記絶縁ゲ
    ート素子のコレクタ電圧の少なくとも増加又は減少を検
    知し、検知信号を出力する検知回路と、 前記検知信号を与えられて増幅し、前記絶縁ゲート素子
    がオンする過程で前記ゲートを放電し、前記絶縁ゲート
    素子がオフする過程で前記ゲートを充電するようにゲー
    ト電位を制御する増幅回路と、 を備えることを特徴とするゲート駆動回路。
  4. 【請求項4】絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記
    絶縁ゲート素子のオン/オフを制御するため前記ゲート
    にゲート駆動信号を出力するスイッチング制御回路と、 前記絶縁ゲート素子のコレクタに一方の端子を接続され
    た容量と、前記容量の他方の素子に接続された検知部と
    を含み、前記容量の充電又は放電に基づいて前記絶縁ゲ
    ート素子のコレクタ電圧の少なくとも増加又は減少を検
    知し、検知信号を出力する検知回路と、 前記検知信号を与えられ、前記絶縁ゲート素子がオンす
    る過程で前記ゲートを放電し、前記絶縁ゲート素子がオ
    フする過程で前記ゲートを充電するようにゲート電位を
    制御する増幅回路と、 を備えることを特徴とするゲート駆動回路。
  5. 【請求項5】前記検知部は、 前記容量の他方の端子にエミッタが接続され、第1の電
    源電位と第2の電源電位との間の略中間電位がゲートに
    入力された第1のNPN型トランジスタと、 前記容量の他方の端子にエミッタが接続され、前記略中
    間電位がゲートに入力された第1のPNP型トランジス
    タと、 前記第1の電源電位端子にエミッタが接続され、前記第
    1のNPN型トランジスタのコレクタにコレクタ及びベ
    ースが接続された第2のPNP型トランジスタと、 前記第1の電源電位端子にエミッタが接続され、前記第
    1のNPN型トランジスタのコレクタにベースが接続さ
    れた第3のPNP型トランジスタと、 前記第3のPNP型トランジスタのコレクタにコレクタ
    及びベースが接続され、エミッタが前記第2の電源電位
    端子に接続された第2のNPN型トランジスタと、 前記第3のPNP型トランジスタのコレクタにベースが
    接続され、前記第2の電源電位端子にエミッタが接続さ
    れ、コレクタが前記絶縁ゲート素子のゲートに接続され
    た第3のNPN型トランジスタと、 前記第1のPNP型トランジスタのコレクタにコレクタ
    及びベースが接続され、前記第2の電源電位端子にエミ
    ッタが接続された第4のNPN型トランジスタと、 前記第1のPNP型トランジスタのコレクタにベースが
    接続され、前記第2の電源電位端子にエミッタが接続さ
    れた第5のNPN型トランジスタと、 前記第1の電源電位端子にエミッタが接続され、前記第
    5のNPN型トランジスタのコレクタにベース及びエミ
    ッタが接続された第4のPNP型トランジスタと、 前記第1の電源電位端子にエミッタが接続され、前記第
    5のNPN型トランジスタのコレクタにベースが接続さ
    れ、前記絶縁ゲート素子のゲートにコレクタが接続され
    た第5のPNP型トランジスタと、 を有することを特徴とする請求項4記載のゲート駆動回
    路。
  6. 【請求項6】絶縁ゲート素子のゲートに接続され、前記
    絶縁ゲート素子のオン/オフを制御するため前記ゲート
    にゲート駆動信号を出力するスイッチング制御回路と、 前記絶縁ゲート素子のコレクタに一方の端子を接続され
    た容量と、 前記容量の他方の素子に接続され、前記容量の充電又は
    放電に基づいて前記絶縁ゲート素子のコレクタ電圧の少
    なくとも増加又は減少を検知し、この検知に基づいて、
    前記絶縁ゲート素子がオンする過程で前記ゲートを放電
    し、前記絶縁ゲート素子がオフする過程で前記ゲートを
    充電するようにゲート電位を制御する検知増幅回路とを
    備え、 前記検知増幅部は、 前記容量の他方の端子にコレクタ及びベースが接続さ
    れ、前記絶縁ゲート素子のゲートにエミッタが接続され
    た第1のNPN型トランジスタと、 前記絶縁ゲート素子のゲートにエミッタが接続され、前
    記容量の他方の端子にコレクタ及びベースが接続された
    第1のPNP型トランジスタと、 第1の電源電位端子にコレクタが接続され、前記容量の
    他方の端子にベースが接続され、前記絶縁ゲート素子の
    ゲートにエミッタが接続された第2のNPN型トランジ
    スタと、 前記絶縁ゲート素子のゲートにエミッタが接続され、前
    記容量の他方の端子にベースが接続され、第2の電源電
    位端子にコレクタが接続された第2のPNP型トランジ
    スタと、 を有することを特徴とするゲート駆動回路。
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