JP2003069473A - 無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム - Google Patents
無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラムInfo
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Abstract
合に、ダイバーシチ端末における受信性能の劣化を防止
した無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力
制御プログラムを提供する。 【解決手段】 ダイバーシチ端末を含む複数の端末が存
在している移動体通信システムにおいて、アダプティブ
アレイ基地局1000は、接続している端末に対し、ダ
イバーシチ端末であればチップアンテナの受信レベルを
測定するタイミングで送信電力を下げ、送信アンテナで
あるホイップアンテナの受信レベルを測定するタイミン
グで送信電力を上げるように、下り送信電力波形を制御
する。これにより、ダイバーシチ端末においてホイップ
アンテナが受信用アンテナとしても選択される可能性が
高まり、下り受信性能を改善することができる。
Description
送信電力制御方法、および送信電力制御プログラムに関
し、特に、ダイバーシチ端末を含む複数の端末がアダプ
ティブアレイ無線基地装置と通信する移動体通信システ
ムにおいて、ダイバーシチ端末における下り信号の受信
性能を改善した無線基地装置、送信電力制御方法、およ
び送信電力制御プログラムに関する。
システム(たとえば、Personal Handyphone System:以
下、PHS)では、電波の周波数利用効率を高めるため
に、同一周波数の同一タイムスロットを空間的に分割す
ることにより複数ユーザの無線端末装置(端末)を無線
基地局(基地局)に空間多重接続させることができるP
DMA(Path Division Multiple Access)方式が提案
されている。
プティブアレイ技術が採用されており、各ユーザ端末の
アンテナからの上り信号は、基地局のアレイアンテナに
よって受信されアダプティブアレイ処理により受信指向
性を伴って分離抽出される。一方、基地局から当該端末
への下り信号は、端末のアンテナに対する送信指向性を
伴ってアレイアンテナから送信される。
の技術であり、たとえば菊間信良著の「アレーアンテナ
による適応信号処理」(科学技術出版)の第35頁〜第
49頁の「第3章 MMSEアダプティブアレー」に詳
細に説明されているので、ここではその動作原理につい
ての説明を省略する。
アダプティブアレイ処理を用いて端末に対する下りの送
信指向性制御を行なう基地局をアダプティブアレイ基地
局と称する。
いて選択ダイバーシチ受信(以下、ダイバーシチ受信)
を行なうものが知られている。このような端末として
は、ホイップアンテナおよびチップアンテナと呼ばれる
2つのアンテナを内蔵したものが一般的であり、以下こ
のような端末をダイバーシチ端末と称する。また、ダイ
バーシチ受信を行なわない1アンテナの端末を通常端末
と称する。
時には、一方のアンテナ(一般にホイップアンテナ)を
送信アンテナとして固定し、受信時には、ホイップアン
テナおよびチップアンテナのうち受信レベルの高い方の
アンテナを受信アンテナとして選択するように動作す
る。
続する相手先の基地局が送信指向性制御を行なうアダプ
ティブアレイ基地局であるか、それ以外の無指向性の基
地局であるかに関わりなく、上述のダイバーシチ受信を
実行する。
を模式的に示す図であり、特に、アダプティブアレイ基
地局に対し、ダイバーシチ端末および通常端末が、アダ
プティブアレイ処理により空間多重接続している状態を
模式的に示す図である。
送信時には、送信アンテナとして固定されているホイッ
プアンテナ2aで上り信号を送信し、アダプティブアレ
イ基地局1は、アレイアンテナ1aでこれを受信する。
アンテナ3aで上り信号を送信し、アダプティブアレイ
基地局1は、アレイアンテナ1aでこれを受信する。
からは、実線で示す指向性(送信電力レベルに相当)で
ダイバーシチ端末2に対する下り信号が送信され、破線
で示す指向性(送信電力レベルに相当)で通常端末3に
対する下り信号が送信される。
は、ダイバーシチ端末2の上り信号を送信したホイップ
アンテナ2aに対してビームが向けられ、干渉源となる
通常端末3のアンテナ3aに対してヌルが向けられる。
通常端末3の上り信号を送信したアンテナ3aに対して
ビームが向けられ、干渉源となるダイバーシチ端末2の
ホイップアンテナ2aに対してヌルが向けられる。
信した信号は、アダプティブアレイ基地局1から当該通
常端末3への下り信号レベル(破線)に対して、アダプ
ティブアレイ基地局1からダイバーシチ端末2に対する
下り信号レベル(実線)が相対的に小さく、干渉成分の
小さい信号、いわゆるDU(Desired user's power:Und
esired user's power)比が高い信号となっている。
テナ2aで受信した信号は、アダプティブアレイ基地局
1から当該ダイバーシチ端末2への下り信号レベル(実
線)に対して、アダプティブアレイ基地局1から通常端
末3に対する下り信号レベル(破線)が相対的に小さ
く、これもDU比が高い信号となっている。
ーシチ端末では、送信時には、ホイップアンテナを送信
アンテナとして固定し、受信時には、ホイップアンテナ
およびチップアンテナのうち受信レベルの高い方のアン
テナを受信アンテナとして選択するように動作する。
テナ2bに着目すると、このアンテナは上り信号の送信
には用いられておらず、通常端末3に対する送信指向性
(破線)のヌルは向けられていない。
ンテナ2bでは、このダイバーシチ端末2に対する送信
電力(実線)に加えて、通常端末3に対する送信電力
(破線)をも受信することとなり、チップアンテナ2b
における受信レベルがホイップアンテナ2aにおける受
信レベルを上回り、チップアンテナ2bが受信用アンテ
ナとして選択される可能性が出てくる。
ナとして選択されると、アダプティブアレイ基地局1か
ら当該ダイバーシチ端末2への下り信号レベル(実線)
に対して、アダプティブアレイ基地局1から通常端末3
に対する下り信号レベル(破線)が相対的に大きくな
り、干渉成分の大きいDU比が低い信号となる。
U比の低い受信信号を復調しようとしても、復調信号の
フレームにエラーが発生し、正確な復調はできない。
の端末がアダプティブアレイ基地局に接続する従来の移
動体通信システムでは、ダイバーシチ端末における下り
受信信号のDU比が低下し、干渉波によってその受信性
能が劣化することになる。ひいては、ダイバーシチ端末
は空間多重接続を維持することができなくなるという問
題があった。
シチ端末を含む複数の端末がアダプティブアレイ基地局
に接続する移動体通信システムにおいて、ダイバーシチ
端末における受信性能が劣化することがない無線基地装
置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム
を提供することである。
は、選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装
置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な
無線基地装置であって、ダイバーシチ端末装置は、少な
くとも第1および第2のアンテナを有し、常に第2のア
ンテナを用いて無線基地装置に上り信号を送信し、無線
基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングに
おける第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2
のタイミングにおける第2のアンテナでの受信レベルを
測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて無線基
地装置からの下り信号を受信する。無線基地装置は、信
号処理手段と、送信電力制御手段とを備える。信号処理
手段は、複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処
理により信号を送受信する。送信電力制御手段は、複数
の端末装置のうち無線基地装置と通信している端末装置
に対し、下り信号の第1のタイミングにおける送信電力
よりも第2のタイミングにおける送信電力が大きくなる
ように、通信している端末装置に対する送信電力を制御
する。
地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1の
タイミングにおける送信電力を低下させかつ第2のタイ
ミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を
制御する。
地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1の
タイミングにおける送信電力を低下させるように送信電
力を制御する。
地装置と通信している端末に対する下り信号の、第2の
タイミングにおける送信電力を増大させるように送信電
力を制御する。
地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の第
1のタイミングと、無線基地装置と通信している第2の
端末に対する下り信号の第2のタイミングとが重なると
き、第1の端末に対する下り信号の、第2のタイミング
における送信電力を増大させ、かつ第2の端末に対する
下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下
させるように送信電力を制御する。
地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第1
のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2
の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように
送信電力を制御する。
地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第2
のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2
の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように
送信電力を制御する。
受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装
置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置の送信電
力制御方法であって、ダイバーシチ端末装置は、少なく
とも第1および第2のアンテナを有し、常に第2のアン
テナを用いて無線基地装置に上り信号を送信し、無線基
地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにお
ける第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2の
タイミングにおける第2のアンテナでの受信レベルを測
定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて無線基地
装置からの下り信号を受信する。送信電力制御方法は、
複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により
信号を送受信するステップと、複数の端末装置のうち無
線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の
第1のタイミングにおける送信電力よりも第2のタイミ
ングにおける送信電力が大きくなるように、通信してい
る端末装置に対する送信電力を制御するステップとを備
える。
は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ
第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように
送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるよ
うに送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させるよ
うに送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地装置と通信している第1の端末に対する下
り信号の第1のタイミングと、無線基地装置と通信して
いる第2の端末に対する下り信号の第2のタイミングと
が重なるとき、第1の端末に対する下り信号の、第2の
タイミングにおける送信電力を増大させ、かつ第2の端
末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信
電力を低下させるように送信電力を制御するステップを
含む。
は、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の第1のタイミングにおいて、無線基地局と通信し
ている第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下さ
せるように送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の第2のタイミングにおいて、無線基地局と通信し
ている第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大さ
せるように送信電力を制御するステップを含む。
ーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の
端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置の
送信電力制御プログラムであって、ダイバーシチ端末装
置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常
に第2のアンテナを用いて無線基地装置に上り信号を送
信し、無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタ
イミングにおける第1のアンテナでの受信レベルおよび
所定の第2のタイミングにおける第2のアンテナでの受
信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用
いて無線基地装置からの下り信号を受信する。送信電力
制御プログラムは、コンピュータに、複数の端末装置の
各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信する
ステップと、複数の端末装置のうち無線基地装置と通信
している端末装置に対し、下り信号の第1のタイミング
における送信電力よりも第2のタイミングにおける送信
電力が大きくなるように、通信している端末装置に対す
る送信電力を制御するステップとを実行させる。
は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ
第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように
送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるよ
うに送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させるよ
うに送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地装置と通信している第1の端末に対する下
り信号の第1のタイミングと、無線基地装置と通信して
いる第2の端末に対する下り信号の前記第2のタイミン
グとが重なるとき、第1の端末に対する下り信号の、第
2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ第2
の端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける
送信電力を低下させるように送信電力を制御するステッ
プを含む。
は、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の第1のタイミングにおいて、無線基地局と通信し
ている第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下さ
せるように送信電力を制御するステップを含む。
は、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の第2のタイミングにおいて、無線基地局と通信し
ている第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大さ
せるように送信電力を制御するステップを含む。
における選択ダイバーシチ動作のための下り信号レベル
測定タイミングに合わせて無線基地装置からの下り送信
電力波形を制御することにより、ダイバーシチ端末の送
信時に使用したアンテナが受信用アンテナとして選択さ
れる可能性を高め、これによりダイバーシチ端末におけ
る受信性能の劣化を防止することができる。
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
理を模式的に示す概念図である。より特定的に、図1
は、PHSのフレームフォーマットの一部を示す模式図
である。
ンボルのランプR,Rで始まり、その後に、1シンボル
のスタートシンボルSSと、3シンボルのプリアンブル
PR,PR,PRと、8シンボルのユニークワードU
W,UW,UW(ただし、図示の都合上、ユニークワー
ドUWについては3シンボル分のみ図示する)とが続
く。そして、その後に通話チャネルが続くが、この発明
の送信電力制御とは直接関係しないため図1では図示省
略している。
における選択ダイバーシチ動作について説明する。前述
のように、ダイバーシチ端末は、受信時に、ホイップア
ンテナ(送信用のアンテナ)およびチップアンテナのう
ち受信レベルの高い方のアンテナを受信アンテナとして
選択する。
たとえば、基地局からの下り信号のスタートシンボルS
S(図1の縦線のブロック)のタイミングでチップアン
テナの受信レベルを測定し、プリアンブルPRの2シン
ボル目(図1の横線のブロック)のタイミングでホイッ
プアンテナの受信レベルを測定する。
方が高ければ、上り信号の送信時のアンテナ(ホイップ
アンテナ)とは異なるアンテナで下り信号が受信される
こととなり、前述の問題点(受信性能の劣化)が起こる
ことになる。一方、ホイップアンテナの受信レベルの方
が高ければ、上り信号の送信時と同じアンテナで下り信
号が受信されることとなり、前述の問題点は起こらな
い。
がチップアンテナの受信レベルを測定するSSのタイミ
ングで下り信号のレベルが低下し(波形A)、ホイップ
アンテナの受信レベルを測定するPRの2シンボル目の
タイミングで下り信号のレベルが増大するように(波形
B)、基地局において、下り信号の送信電力波形を制御
するものである。
が低くなり、PRの2シンボル目のタイミングで受信レ
ベルが高くなれば、両者の受信レベル差は大きなものと
なり、ホイップアンテナが受信アンテナとして選択され
る可能性が高くなる。
限があり、その範囲内では、図1に示すように、SSの
タイミングで送信電力を低下させかつPRの2シンボル
目のタイミングで送信電力を増大させることが、効果的
に大きな受信レベル差を得ることとなり好ましい。ただ
し、許容される上限または下限が十分大きければ、SS
のタイミングで送信電力を十分な大きさで下げるか、ま
たはPRの2シンボル目のタイミングで送信電力を十分
な大きさで上げるかのいずれかにより、ホイップアンテ
ナが受信アンテナとして選択される可能性を高めること
ができる。
基地局では、通信している端末がダイバーシチ端末であ
るか否かを問わずに、常に図1に示すような送信電力制
御が行なわれる。
して、複数ユーザが空間多重接続しているか否かに関わ
りなく、単一ユーザが接続している場合にも図1に示す
送信電力制御は実行される。空間多重接続の有無に関係
なく、当該単一ユーザがダイバーシチ端末であれば、こ
の発明により、アダプティブアレイ基地局からの下り信
号の受信性能の劣化を防止することができるからであ
る。
末であるか否かを問わない)がアダプティブアレイ基地
局に空間多重接続した場合に、図1に示した原理を用い
て行なう送信電力制御の一態様を模式的に説明するタイ
ミング図である。
ユーザ1およびユーザ2の端末が接続する場合、基地局
から双方の端末に対する送信タイミングは互いにずらさ
れている(図2の例では、ユーザ1の送信タイミング
は、ユーザ2の送信タイミングに対して3.5シンボル
相当の期間遅らされている)。
接続している各端末が、ダイバーシチ端末であるか否か
に関わりなく、各基地局に対し、図1に示した送信電力
制御を実行する。
て、SSのタイミングで送信電力を下げる(下向き矢
印)とともに、PRの2シンボル目のタイミングで送信
電力を上げる(上向き矢印)制御を行なう。
ングで送信電力を下げる(下向き矢印)とともに、PR
の2シンボル目のタイミングで送信電力を上げる(上向
き矢印)制御を行なう。
ーザ2にとってはPRの3シンボル目とUWの1シンボ
ル目との境界であり、本来は送信電力を変化させるタイ
ミングではないが、好ましくは、ユーザ2の送信電力も
ユーザ1と同じタイミングで下げるように制御すれば、
ユーザ1のチップアンテナにおける受信レベルをより効
果的に下げることに貢献できる。
タイミングは、ユーザ2にとってはUWの2シンボル目
と3シンボル目との境界であり、本来は送信電力を変化
させるタイミングではないが、好ましくは、ユーザ2の
送信電力もユーザ1と同じタイミングで上げるように制
御すれば、ユーザ1のホイップアンテナにおける受信レ
ベルをより効果的に上げることに貢献できる。
び2の双方において、ホイップアンテナの受信レベルが
チップアンテナの受信レベルよりも高くなり、ホイップ
アンテナが受信用アンテナとして選択される可能性が高
くなる。
シチ端末であるか否かを問わない)がアダプティブアレ
イ基地局に空間多重接続した場合に、図1に示した原理
を用いて行なう送信電力制御の他の態様を模式的に説明
するタイミング図である。
がユーザ1の送信タイミングから2シンボル遅れてい
る。この結果、ユーザ1のSSのタイミングすなわちチ
ップアンテナの受信レベルを測定するタイミングと、ユ
ーザ2のPRの2シンボル目のタイミングすなわちホイ
ップアンテナの受信レベルを測定するタイミングとが重
なっている。
では、ユーザ1および2のいずれでも送信電力の制御は
行なわない。互いに逆方向の変化が影響しあって十分な
効果を得られないからである。このような場合、ユーザ
1のホイップアンテナの測定タイミング(すなわちPR
の2シンボル目)における送信電力の増大の幅、および
ユーザ2のチップアンテナの測定のタイミング(すなわ
ちSS)における送信電力の低下の幅を十分にとれば、
ホイップアンテナが受信用アンテナとして選択される可
能性が高くなる。
シチ端末であるか否かを問わない)がアダプティブアレ
イ基地局に空間多重接続した場合に、図1に示した原理
を用いて行なう送信電力制御のさらに他の態様を模式的
に説明するタイミング図である。
対する送信タイミングが同じである。現状のPHSでは
通常、先に説明した例のように互いの送信タイミングは
ずらされているが、ユーザ1および2に対する送信タイ
ミングを同じにすることができるよう規格が変更された
としても、図2の場合と同様に、ユーザ1および2の各
々に対して、図1に示した送信電力波形を適用すれば、
双方のユーザにおいて、ホイップアンテナを受信用アン
テナとして選択する可能性を高めることができる。
信電力制御を行なうための、この発明の実施の形態によ
るアダプティブアレイ基地局1000の構成を示す概略
ブロック図である。
局1000は、複数本のアンテナ、たとえばアンテナ1
1,12からなるアレイアンテナを備えている。
21,22に接続される。無線部21および22は全く
同じ構成を有しており、無線部21の構成のみ図示し説
明することとする。
111と、受信部112と、D/A変換機113と、A
/D変換機114とを備えている。
が受信部112に与えられるようにスイッチ110は切
換わる。受信部112に与えられた受信信号は、そこ
で、増幅、周波数変換などの各種のアナログ信号処理が
施され、A/D変換機114によりデジタル信号に変換
されて、ユーザ信号処理部50に与えられる。
ティブアレイ処理により、各ユーザの信号を分離抽出す
る。分離抽出された各ユーザの受信信号は、通常のモデ
ム部60およびベースバンド処理およびTDMA/TD
D処理部70に与えられて必要な復調処理および時分割
処理が施され、元の信号に復元されて公衆回線網90に
供給される。
えられた送信信号は、ベースバンド処理およびTDMA
/TDD処理部70およびモデム部60に与えられて必
要な時分割処理および変調処理が施され、ユーザ信号処
理部50に与えられる。
るように下り送信指向性が制御され、無線部21のD/
A変換機113でアナログ信号に変換される。
信部111で、増幅、周波数変換など、無線送信に必要
な各種のアナログ信号処理が施される。
11とアンテナ11とを接続するように切換わり、送信
部111で無線処理された送信信号は、アンテナ11か
ら送信される。
れる。なお、図5のアダプティブアレイ基地局1000
は、この発明の特徴部分である制御部80を備えてお
り、モデム部60およびベースバンド処理およびTDM
A/TDD処理部70からの情報に基づいて、各ユーザ
に対する送信タイミングを判定してその結果をユーザ信
号処理部50に与える。制御部80の動作については後
述する。
制御部80の処理は、実際には、デジタルシグナルプロ
セッサ(DSP)を用いてソフトウェアで実現される。
0の構成を示す機能ブロック図である。ユーザ信号処理
部50は、ユーザA信号処理部50aと、ユーザB信号
処理部Bとから構成される。
信号処理部50bは全く同じ構成を有しており、ユーザ
A信号処理部50aの構成のみ図示し説明することとす
る。
の受信部112からA/D変換機114を介して与えら
れたデジタルの受信信号およびアンテナ12に対応する
無線部22の図示しない受信部から図示しないA/D変
換機を介して与えられたデジタルの受信信号がユーザA
信号処理部50aおよびユーザB信号処理部50bに共
通に与えられる。
られたこれらのデジタル信号の処理について説明する。
ユーザA信号処理部50aに与えられたこれらの信号に
対しては、図6に示す機能ブロック図にしたがって、基
地局1000の図示しないDSPにより、ソフトウェア
的にアダプティブアレイ処理が施される。
ーザA信号処理部50aに与えられた2系統のデジタル
受信信号からなる受信信号ベクトルは、乗算器MR1,
MR2のそれぞれの一方入力に与えられるとともに、受
信ウェイトベクトル計算機52aに与えられる。
述するアダプティブアレイアルゴリズムにより、アンテ
ナごとのウェイトからなるウェイトベクトルを算出し、
乗算器MR1,MR2のそれぞれの他方入力に与えて、
対応するアンテナからの受信信号ベクトルとそれぞれ複
素乗算する。加算器AD1によりその複素乗算結果の総
和であるアレイ出力信号が得られる。
イ出力信号は、復調およびエラー判定部51aによって
ビットデータへの復調およびエラー判定がなされた後、
分離抽出されたユーザAからの受信信号として図2のモ
デム部60に供給される。同様に、ユーザB信号処理部
50bからは、分離抽出されたユーザBからの受信信号
がモデム部60に供給される。
RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやS
MI(Sample Matrix Inversion)アルゴリズムのよう
なアダプティブアレイアルゴリズムを使用している。
ルゴリズムは、アダプティブアレイ処理の分野では周知
の技術であり、先に述べたように菊間信良著の「アレー
アンテナによる適応信号処理」(科学技術出版)の第3
5頁〜第49頁の「第3章MMSEアダプティブアレ
ー」に詳細に説明されているので、ここではその説明を
省略する。
が、送信信号変調部53aによって変調され、図5の制
御部80からの信号で制御される送信波形整形回路55
aを介して、乗算器MT1,MT2のそれぞれの一方入
力端子に与えられ、乗算器MT1,MT2のそれぞれの
他方入力端子には、受信ウェイトベクトル計算機52a
で計算された受信ウェイトベクトルが送信ウェイトベク
トル計算機54aでコピーされて送信ウェイトベクトル
として印加される。
よびユーザB信号処理部50bのそれぞれにおいて送信
ウェイトベクトルとの複素乗算で重み付けされた2系統
のデジタル送信信号は合成され、それぞれ無線部21,
22に与えられる。
信信号は、それぞれアンテナ11,12を介して送信さ
れる。
送信される信号には、受信信号と同様に特定の端末をタ
ーゲットとするウェイトベクトルによる重み付けがされ
ているため、これらのアンテナから送信された電波信号
は、この特定の端末をターゲットとする送信指向性を伴
って飛ばされることになる。
ム部60およびベースバンド処理およびTDMA/TD
D処理部70からの情報に基づき、各ユーザに対する送
信信号のフレームごとのシンボルタイミングを検知し、
図1〜図4に示すタイミングで各ユーザに対する送信電
力波形を制御するための信号を、図5の各ユーザ信号処
理部の送信波形整形回路55aに与え、送信波形整形回
路55aは、この信号に応じて、図1〜図4に示すタイ
ミングで、対応する端末の送信電力を変化させる。
制御実行タイミングを示すタイミング図である。より具
体的に、図7は、アダプティブアレイ基地局側と、端末
(ダバーシチ端末か否かを問わない)側との間の信号の
やり取りを示すものである。
うとする端末からは、リンクチャネルLCH確立要求が
基地局に対してなされる。基地局はこれに応じて、LC
H割当てを実行する。
が基地局側に送信され、これに応じて基地局側からは下
り同期バースト信号が端末側に送信される。
通話チャネルが確立され、通話が開始される。
に関して説明したような送信電力制御が開始される。そ
して通話継続中にも、各端末に対する下り送信信号のフ
レームごとに、図1〜図4に示したようなタイミング
で、送信電力波形の制御が続行される。
信電力制御方法を実現するために、ダプティブアレイ基
地局1000のDSP(図5の制御部80およびユーザ
処理部50(特に図6の送信波形整形回路55a)に相
当)によって実行される送信電力制御方法を示すフロー
図である。
および他のユーザ)が、アダプティブアレイ基地局に空
間多重接続しているものとする。なお、各ユーザがダイ
バーシチ端末であるか否かは問わない。
80において、通話中のユーザAに対する下り送信信号
の各フレームのシンボルを判断する(ステップS1)。
SSのタイミングであることを判断すると(ステップS
2)、他のユーザであって下り送信信号のPR(2シン
ボル目)のタイミングであるユーザがいるか判断する
(ステップS3)。
3に関連して説明したように2ユーザのSSとPR(2
シンボル目)とが重なっていることとなり、当該タイミ
ングにおける送信電力波形の整形(電力の上げ下げの制
御)は行なわない(ステップS4)。
であって下り送信信号のPR(2シンボル目)のタイミ
ングであるユーザがいないと判断されると、たとえば図
2のユーザ1のように、当該SSのタイミングでユーザ
1に対する送信電力を下げるように送信電力波形を制御
する(ステップS5)。
下り送信信号がSSのタイミングでないことを判断する
と、ユーザAに対する下り送信信号がPR(2シンボル
目)のタイミングであるか否かを判断する(ステップS
6)。
PR(2シンボル目)のタイミングであることを判断す
ると(ステップS6)、他のユーザであって下り送信信
号のSSのタイミングであるユーザがいるか判断する
(ステップS7)。
3に関連して説明したように2ユーザのSSとPR(2
シンボル目)とが重なっていることとなり、当該タイミ
ングにおける送信電力波形の整形(電力の上げ下げの制
御)は行なわない(ステップS8)。
であって下り送信信号のSSのタイミングであるユーザ
がいないと判断されると、たとえば図2のユーザ1のよ
うに、当該PR(2シンボル目)のタイミングでユーザ
1に対する送信電力を上げるように送信電力波形を制御
する(ステップS9)。
下り送信信号がPR(2シンボル目)のタイミングでな
いことを判断すると、他のユーザに対する下り送信信号
がSSのタイミングであるか否かを判断する(ステップ
S10)。
テップS2)、PR(2シンボル目)のタイミングでも
ない(ステップS6)場合において、他のユーザであっ
て下り送信信号のSSのタイミングであるユーザがいる
ことが判断されると(ステップS10)、図2における
ように、ユーザ1のSSのタイミングでユーザ2に対す
る送信電力を下げる制御を行なう(ステップS11)。
ければ、送信電力波形の制御は行なわない(ステップS
12)。
ザがSSのタイミングでない場合であってPR(2シン
ボル目)であることがさらに判断された場合には、図2
におけるように、ユーザ1のPR(2シンボル目)のタ
イミングでユーザ2に対する送信電力を上げる制御を行
なってもよい。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
ーシチ端末における選択ダイバーシチ動作の下り信号レ
ベル測定タイミングに合わせてアダプティブアレイ基地
局からの下り送信電力波形を制御することにより、ダイ
バーシチ端末の送信時に使用したアンテナが受信用アン
テナとして選択される可能性を高め、これによりダイバ
ーシチ端末における受信性能の劣化を防止することがで
きる。
に示す概念図である。
の送信電力制御の一態様を模式的に説明するタイミング
図である。
の送信電力制御の他の態様を模式的に説明するタイミン
グ図である。
の送信電力制御のさらに他の態様を模式的に説明するタ
イミング図である。
レイ基地局の構成を示す概略ブロック図である。
示す機能ブロック図である。
イミングを示すタイミング図である。
法を示すフロー図である。
ダプティブアレイ基地局の下り送信指向性を模式的に示
す概念図である。
ナ、2 ダイバーシチ端末、2a ホイップアンテナ、
2b チップアンテナ、3 通常端末、3a アンテ
ナ、11,12 アンテナ、21,22 無線部、50
ユーザ信号処理部、50a ユーザA信号処理部、5
0b ユーザB信号処理部、51a 復調およびエラー
判定部、52a 受信ウェイトベクトル計算機、53a
送信信号変調部、54a 送信ウェイトベクトル計算
機、55a 送信波形整形回路、60モデム部、70
ベースバンド処理およびTDMA/TDD処理部、80
制御部、90 公衆回線網、110 スイッチ、11
1 送信部、112 受信部、113 D/A変換機、
114 A/D変換機、1000 アダプティブアレイ
基地局、MR1,MR2,MT1,MT2 乗算器、A
D1 加算器。
Claims (21)
- 【請求項1】 選択ダイバーシチ受信を行なうダイバー
シチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと
通信可能な無線基地装置であって、前記ダイバーシチ端
末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有
し、常に前記第2のアンテナを用いて前記無線基地装置
に上り信号を送信し、前記無線基地装置からの下り信号
の、所定の第1のタイミングにおける前記第1のアンテ
ナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおけ
る前記第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レ
ベルの高い方のアンテナを用いて前記無線基地装置から
の下り信号を受信し、 前記無線基地装置は、 前記複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理に
より信号を送受信するための信号処理手段と、 前記複数の端末装置のうち前記無線基地装置と通信して
いる端末装置に対し、下り信号の前記第1のタイミング
における送信電力よりも前記第2のタイミングにおける
送信電力が大きくなるように、前記通信している端末装
置に対する送信電力を制御する送信電力制御手段とを備
えた、無線基地装置。 - 【請求項2】 前記送信電力制御手段は、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させ
かつ前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ
るように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基
地装置。 - 【請求項3】 前記送信電力制御手段は、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させ
るように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基
地装置。 - 【請求項4】 前記送信電力制御手段は、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ
るように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基
地装置。 - 【請求項5】 前記送信電力制御手段は、 前記無線基地装置と通信している第1の端末に対する下
り信号の前記第1のタイミングと、前記無線基地装置と
通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2の
タイミングとが重なるとき、前記第1の端末に対する下
り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増
大させ、かつ前記第2の端末に対する下り信号の、前記
第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように
送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。 - 【請求項6】 前記送信電力制御手段は、 前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の前記第1のタイミングにおいて、前記無線基地局
と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力
を低下させるように送信電力を制御する、請求項1に記
載の無線基地装置。 - 【請求項7】 前記送信電力制御手段は、 前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の前記第2のタイミングにおいて、前記無線基地局
と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力
を増大させるように送信電力を制御する、請求項1に記
載の無線基地装置。 - 【請求項8】 選択ダイバーシチ受信を行なうダイバー
シチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと
通信可能な無線基地装置の送信電力制御方法であって、
前記ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第
2のアンテナを有し、常に前記第2のアンテナを用いて
前記無線基地装置に上り信号を送信し、前記無線基地装
置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける
前記第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2の
タイミングにおける前記第2のアンテナでの受信レベル
を測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて前記
無線基地装置からの下り信号を受信し、 前記送信電力制御方法は、 前記複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理に
より信号を送受信するステップと、 前記複数の端末装置のうち前記無線基地装置と通信して
いる端末装置に対し、下り信号の前記第1のタイミング
における送信電力よりも前記第2のタイミングにおける
送信電力が大きくなるように、前記通信している端末装
置に対する送信電力を制御するステップとを備えた、送
信電力制御方法。 - 【請求項9】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させ
かつ前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ
るように送信電力を制御するステップを含む、請求項8
に記載の送信電力制御方法。 - 【請求項10】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させ
るように送信電力を制御するステップを含む、請求項8
に記載の送信電力制御方法。 - 【請求項11】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ
るように送信電力を制御するステップを含む、請求項8
に記載の送信電力制御方法。 - 【請求項12】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している第1の端末に対する下
り信号の前記第1のタイミングと、前記無線基地装置と
通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2の
タイミングとが重なるとき、前記第1の端末に対する下
り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増
大させ、かつ前記第2の端末に対する下り信号の、前記
第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように
送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の
送信電力制御方法。 - 【請求項13】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の前記第1のタイミングにおいて、前記無線基地局
と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力
を低下させるように送信電力を制御するステップを含
む、請求項8に記載の送信電力制御方法。 - 【請求項14】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の前記第2のタイミングにおいて、前記無線基地局
と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力
を増大させるように送信電力を制御するステップを含
む、請求項8に記載の送信電力制御方法。 - 【請求項15】 選択ダイバーシチ受信を行なうダイバ
ーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つ
と通信可能な無線基地装置の送信電力制御プログラムで
あって、前記ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1
および第2のアンテナを有し、常に前記第2のアンテナ
を用いて前記無線基地装置に上り信号を送信し、前記無
線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミング
における前記第1のアンテナでの受信レベルおよび所定
の第2のタイミングにおける前記第2のアンテナでの受
信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用
いて前記無線基地装置からの下り信号を受信し、 前記送信電力制御プログラムは、コンピュータに、 前記複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理に
より信号を送受信するステップと、 前記複数の端末装置のうち前記無線基地装置と通信して
いる端末装置に対し、下り信号の前記第1のタイミング
における送信電力よりも前記第2のタイミングにおける
送信電力が大きくなるように、前記通信している端末装
置に対する送信電力を制御するステップとを実行させ
る、送信電力制御プログラム。 - 【請求項16】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させ
かつ前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ
るように送信電力を制御するステップを含む、請求項1
5に記載の送信電力制御プログラム。 - 【請求項17】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させ
るように送信電力を制御するステップを含む、請求項1
5に記載の送信電力制御プログラム。 - 【請求項18】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号
の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ
るように送信電力を制御するステップを含む、請求項1
5に記載の送信電力制御プログラム。 - 【請求項19】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地装置と通信している第1の端末に対する下
り信号の前記第1のタイミングと、前記無線基地装置と
通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2の
タイミングとが重なるとき、前記第1の端末に対する下
り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増
大させ、かつ前記第2の端末に対する下り信号の、前記
第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように
送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載
の送信電力制御プログラム。 - 【請求項20】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の前記第1のタイミングにおいて、前記無線基地局
と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力
を低下させるように送信電力を制御するステップを含
む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。 - 【請求項21】 前記送信電力を制御するステップは、 前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り
信号の前記第2のタイミングにおいて、前記無線基地局
と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力
を増大させるように送信電力を制御するステップを含
む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
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