JP2004140642A - 無線基地局装置及びアンテナ指向性制御方法 - Google Patents

無線基地局装置及びアンテナ指向性制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】SDMA無線通信システムにおいて、ある端末が通信中の無線基地局から他の無線基地局へハンドオーバで移動した場合に、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の通話品質を良好に保つことができる無線基地局装置を実現する。
【解決手段】4本のアンテナANT1〜ANT4からなるアレーアンテナを備え、該アレーアンテナの指向性を制御するアダプティブビームフォーミング及びアダプティブヌルスティアリングにより端末毎に個別の放射パターンの送信ビームを形成してSDMA方式により各端末との間で無線通信する無線通信システムにおいて、端末から送信される信号を受信する際に、受信エラーを検出し、このエラーが発生している該当端末をヌル形成対象から除外して、正常受信の端末用の放射パターンを形成することを特徴とする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空間分割多重(SDMA;Spatial Division Multiple Access)方式の無線基地局装置及びアンテナ指向性制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のSDMA無線通信システムは、無線基地局にアダプティブアレーアンテナを備え、ユーザ端末(以下、単に端末と称する)毎に指向性の異なる放射パターンの送信ビームを形成して同じ時間に複数の端末向けの電波を送信している(例えば、特許文献1参照)。無線基地局は、ある端末の放射パターンを形成する際に、アダプティブビームフォーミング(AdaptiveBeam Forming)により送信相手の端末の方向に指向性を持たせ、且つアダプティブヌルスティアリング(Adaptive Null Steering)によりそれ以外の端末の方向にヌルを形成する。これにより、端末のCIR(Carrier to Interference Ratio)を一定値(例えば15dB)以上に保って通話品質を確保しつつ、同じ通話チャネル(TCH)を複数の端末に割当て、チャネルの利用効率を上げている。
【0003】
また、従来のアダプティブアレーアンテナを備えた無線基地局として、不特定の端末に報知する場合、制御チャネル(CCH)用に、放射パターンの異なる複数種類の電波を順番に送信するものもある(例えば、特許文献2参照)。これにより、特定の方向に指向性を持たせないオムニ送信において、放射パターンを動的に変え、ダイバーシチ効果により全方位に電波が均一に到達するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−58061号公報
【特許文献2】
特開2001−127681号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のSDMA無線通信システムでは、CIRが悪くなり端末が別の無線基地局にハンドオーバすると、元の無線基地局は、該移動した端末から受信するデータがエラーとなるために、該端末の放射パターンを正しく形成することができなくなる。この結果、元の無線基地局と引き続き通信中の端末に対して良好なCIRを確保することができなくなり、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の通話品質が劣化するという問題がある。
【0006】
また、一旦ハンドオーバで移動した端末がハンドオーバに失敗して元の無線基地局に切り戻ろうとした場合、元の無線基地局は当該端末が何処にいるのか分からないので、該端末に対して適切なCIRを確保することが難しい。このため、該端末との間で通信の同期を確立することができず、該端末の呼が切断されてしまうという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、SDMA無線通信システムにおいて、ある端末が通信中の無線基地局から他の無線基地局へハンドオーバで移動した場合に、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の通話品質を良好に保つことができる無線基地局装置及びアンテナ指向性制御方法を提供することにある。
【0008】
また、一旦、他の無線基地局へ移動した端末が元の無線基地局に切り戻ろうとした場合に、該切り戻る端末に対して適切なCIRを確保することができる無線基地局装置及びアンテナ指向性制御方法を提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の無線基地局装置は、複数のアンテナからなるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの指向性を制御するアダプティブビームフォーミング及びアダプティブヌルスティアリングにより端末毎に個別の放射パターンの送信ビームを形成する制御を行う送信制御手段とを備え、SDMA方式により各端末との間で無線通信する無線基地局装置において、端末から送信される信号を受信する際に、受信エラーを検出するエラー検出手段を備え、前記送信制御手段は、前記エラーの検出により、このエラーが発生している該当端末をヌル形成対象から除外して、正常受信の端末用の放射パターンを形成することを特徴としている。上記エラー該当端末とは、無線基地局装置が端末からの受信に係るエラーを検出したときの当該通信相手の端末を指す。
この発明によれば、ある端末が他の無線基地局へ移動し、元の無線基地局で該移動した端末から受信するデータがエラーとなった場合に、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の放射パターンが該移動した端末をヌル形成対象から除外して形成される。これにより、端末の方向へ放射パターンの指向性を強化することができるので、端末の通話品質を良好に保つことができる。
【0010】
請求項2に記載の無線基地局装置においては、前記送信制御手段は、前記エラー該当端末の方向に指向性を持つ放射パターンを形成する際に、正常受信の端末の方向へより深いヌルを形成する制御を行うとともに、該エラー該当端末の方向に送信する電力が最大となるように制御することを特徴とする。
この発明によれば、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の方向により深いヌルを含むように、且つ、他の無線基地局に移動した端末への送信電力が最大となるように、該移動した端末用の放射パターンが形成されるので、他の無線基地局に移動した端末用の送信ビームが引き続き通信中の端末の妨害波となることを防止するとともに、該移動した端末に届く電力が最大となる。この結果、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の通話品質をさらに向上させることができ、且つ、他の無線基地局に移動した端末が元の無線基地局に切り戻ろうとした場合に、該切り戻る端末に対して適切なCIRを確保することができる。
【0011】
請求項3に記載の無線基地局装置においては、前記送信制御手段は、前記エラーの検出の直前の正常受信時の受信情報に基づいてエラー該当端末用の放射パターンを形成することを特徴とする。
この発明によれば、他の無線基地局に移動した端末用の放射パターンが直近の正常な受信情報に基づいて形成されるので、元の無線基地局と引き続き通信中の端末に対するヌル送信の精度が向上し、該引き続き通信中の端末の通話品質向上に寄与するとともに、切り戻ってくる端末に対しても最大限の電力供給を行うことが可能になる。
【0012】
請求項4に記載の無線基地局装置においては、前記送信制御手段は、正常受信の端末へ送信する電力を、正常受信の端末数に基づいて下げることを特徴とする。
この発明によれば、元の無線基地局と引き続き通信中の端末用の送信ビームの強度を、例えば予めパラメータ化されている値(XdB)だけ弱めて、該送信ビームが切り戻る端末の妨害波となることを防止することができるので、切り戻る端末に対するCIRを向上させることができる。
なお、上記請求項1により、元の無線基地局と引き続き通信中の端末用の送信ビームが当該端末に対して指向性が強化されること、さらに、上記請求項2により、移動した端末用の送信ビームが引き続き通信中の端末に対して最大のヌルを含むこと、これらによって元の無線基地局と引き続き通信中の端末のCIRは著しく増大する。このため、送信ビームの強度を弱めても、該引き続き通信中の端末の通話品質は良好に保たれる。
【0013】
請求項5に記載の無線基地局装置においては、前記送信制御手段は、全ての端末について前記エラーが一定期間連続して検出された場合に、各端末の通話チャネルの送信ビームを交互に、且つ該放射パターンを特定の方向に指向性を持たせないオムニ送信することを特徴とする。
この発明によれば、無線基地局と通信中の全ての端末が他の無線基地局へ移動した後、切り戻ってくる場合に、切り戻る端末がいずれの方向からアクセス(通信)してきても、該切り戻る端末に対して通話チャネルの適切なCIRを確保することができる。これにより、切り戻る端末の呼が切断されることを防止できる。
【0014】
請求項6に記載の無線基地局装置においては、前記送信制御手段は、ダイバーシチ効果が得られる異なる放射パターンを用いて、前記オムニ送信の放射パターンを動的に変更することを特徴とする。
この発明によれば、送信ビームの強度を全方位均一に制御することができるので、いずれの方向からアクセス(通信)する端末に対しても、同様なCIRを確保することができる。
【0015】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載のアンテナ指向性制御方法は、複数のアンテナからなるアレーアンテナを備え、前記アレーアンテナの指向性を制御するアダプティブビームフォーミング及びアダプティブヌルスティアリングにより端末毎に個別の放射パターンの送信ビームを形成してSDMA方式により各端末との間で無線通信する無線基地局装置におけるアンテナ指向性制御方法であって、端末から送信される信号を受信する際に、受信エラーを検出する過程と、前記エラーの検出により、このエラーが発生している該当端末をヌル形成対象から除外して、正常受信の端末用の放射パターンを形成する過程とを含むことを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載のアンテナ指向性制御方法においては、前記エラー該当端末の方向に指向性を持つ放射パターンを形成する際に、正常受信の端末の方向へより深いヌルを形成する制御を行うとともに、該エラー該当端末の方向に送信する電力が最大となるように制御することを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載のアンテナ指向性制御方法においては、前記エラーの検出の直前の正常受信時の受信情報に基づいてエラー該当端末用の放射パターンを形成することを特徴とする。
【0018】
請求項10に記載のアンテナ指向性制御方法においては、正常受信の端末へ送信する電力を、正常受信の端末数に基づいて下げる過程を含むことを特徴とする。
【0019】
請求項11に記載のアンテナ指向性制御方法においては、全ての端末について前記エラーが一定期間連続して検出された場合に、各端末の通話チャネルの送信ビームを交互に、且つ該放射パターンを特定の方向に指向性を持たせないオムニ送信する過程を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項12に記載のアンテナ指向性制御方法においては、ダイバーシチ効果が得られる異なる放射パターンを用いて、前記オムニ送信の放射パターンを動的に変更する過程を含むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による無線基地局装置(以下、単に無線基地局と称する)100の構成を示すブロック図である。この図1に示す無線基地局100は、端末との間でデジタル無線通信を行うPHS(登録商標)基地局である。なお、本実施形態では、説明の便宜上、4本のアンテナで2台の端末とSDMA方式で多重通信する場合を例に挙げて説明するが、3台以上の端末をSDMA方式で多重通信する場合にも同様に適用可能である。
【0022】
図1において、無線基地局100は、4つのアンテナANT1〜ANT4からなるアレーアンテナを備え、これらアンテナANT1〜4が送受信切り替えスイッチ2に接続されている。送受信切り替えスイッチ2は、これらアンテナANT1〜ANT4を時分割で制御して送信と受信との切り替え制御を行っている。送受信切り替えスイッチ2には無線部4の4つの受信部6と4つの送信部8とが接続されている。第1〜第4の受信部6はアンテナANT1〜4に各々対応して設けられており、送受信切り替えスイッチ2を介してそれぞれ接続される。第1〜第4の送信部8はアンテナANT1〜4に各々対応して設けられており、送受信切り替えスイッチ2を介してそれぞれ接続される。
【0023】
受信部6は、ローノイズ増幅器とダウンコンバータとA/Dコンバータから構成されている(この構成は図示せず)。受信部6はまた、変復調部12に接続されている。受信部6では、自己に対応するアンテナで受信された信号がローノイズ増幅器を介してダウンコンバータに入力され、該ダウンコンバータ18の出力がA/Dコンバータでデジタル化されて変復調部12に出力される。
【0024】
送信部8は、二つの乗算器#1_10,#2_10と、図示しないD/Aコンバータとアッパコンバータと電力増幅器から構成されている。送信部8はまた、変復調部12に接続されている。送信部8では、変復調部12から入力される二つの重み係数(複素数)が乗算器#1_10,#2_10にそれぞれ設定される。乗算器#1_10には、SDMA方式で多重通信する2台の端末のうち、一方の端末用の放射パターンを形成するための重み係数が設定される。乗算器#1_10は、設定された重み係数と当該端末に送信するデータを複素乗算して出力する。同様に、乗算器#2_10には、もう一方の端末用の放射パターンを形成するための重み係数が設定され、乗算器#2_10は、設定された重み係数と当該端末に送信するデータを複素乗算して出力する。これら乗算器#1_10,#2_10の出力は合成された後、D/Aコンバータによりアナログ化され、アッパコンバータと電力増幅器を介して、自己に対応するアンテナから送信される。
【0025】
変復調部12は、複数のCPUから構成されており、送受信データの変復調およびデジタル信号処理による位相制御を行なっている。具体的には以下の5つの制御を行う。
(1)第1〜第4受信部6の各々の最終段で変換されたディジタル信号を、例えばD/U(Desire/Undesire;希望波/妨害波)すなわちCIR値が最大となるように合成し復調する。
(2)アンテナANT1〜ANT4での受信の各々の位相を算出して、送信時にはアンテナ端で同等の位相になるように制御する。それによって、通信を行う端末の方向に送信/受信とも指向性を持たせることができる。
(3)干渉波と遅延波の到来方向にヌル点を作ることによって抑圧する。
【0026】
(4)4本のアンテナANT1〜ANT4に供給する信号の位相を制御することによって、任意の方向に指向性を持たせてビームを絞って送信することを可能とする。この位相制御は、上記第1〜第4送信部8の乗算器#1_10,#2_10にそれぞれ重み係数を設定することで行う。上述したように、乗算器#1_10にはSDMA方式で多重通信する2台の端末のうち、一方の端末用の放射パターンを形成するための重み係数を設定し、乗算器#2_10にはもう一方の端末用の放射パターンを形成するための重み係数を設定する。これにより、2台の端末に対して、各々異なる重み付けが成された放射パターンの送信ビームにより、同時にデータを送信することができる。さらに、その重み係数の設定により、各々の送信ビームの放射パターンの任意の方向にヌルを形成することができる。
【0027】
(5)周囲の基地局や通話中、あるいはデータ(通信)のやりとりをしている端末以外の端末に対して、下り方向に与える干渉を減少させる。
この変復調部12は制御部14に接続されている。
【0028】
制御部14は複数のCPUから構成され、無線基地局100全体の制御を行う。制御部14は、送信時の放射パターンを形成するための重み係数と受信時の放射パターンを形成するための重み係数をそれぞれ算出する機能と、空間分割多重するチャネルを割当てる機能と、各端末からの受信信号係数ベクトル(Spatial Signature)を計算する機能と、その受信信号係数ベクトルの変化速度を計算する機能と、各端末からの受信強度(RSSI)を統計処理する機能などを有する。具体的には以下の5つの制御を行う。受信信号係数ベクトルは、端末の受信情報(振幅と位相)を表すものである。
【0029】
(1)変復調部12に対して必要なパラメータおよびタイミングを指示し、変復調部12が受信したデータを処理する。このデータ受信処理において、受信エラーの検出を行う。また、空中に輻射すべき送信データを作成して変復調部12に渡す。
(2)端末からの受信信号係数ベクトルの変化速度を計算する。
(3)端末からの上りの受信強度について、端末間の相関係数を統計処理する。
(4)空間分割多重した場合の呼のQOS(Quality Of Service)が、空間分割多重していない場合の呼のQOS相当になるように、空間分割多重するチャネルの割当てを行う。
(5)2台の端末に対して空間分割多重により同じ通話チャネルを使用して通話を確立する場合は、端末のCIR値が当該端末のQOSを良好に保つために必要な値(例えば15dB)以上になるように、各端末に対応する重み係数を計算する。
この制御部14は回線インタフェース部15に接続されている。
回線インタフェース部16は、ISDN回線等のデジタル通信回線に接続され、これとのインタフェースの処理を実行する。
上記変復調部12及び制御部14によって、アダプティブビームフォーミング機能及びアダプティブヌルスティアリング機能が実現される。
【0030】
次に、上述した無線基地局100におけるアンテナ指向性制御に係る動作を説明する。
初めに、図2,図4〜図7を参照して、無線基地局100と通信中の複数台の端末のうち、いずれかが他の無線基地局に移動した場合について説明する。図2は、図1に示す無線基地局100が行うアンテナ指向性制御処理の流れを示す第1のフローチャートである。図4〜図7は、アンテナの指向性を制御する動作を説明するための概念図である。図4は無線基地局100と通信中の端末201に対する放射パターンW1の概念図である。図5は無線基地局100と通信中の端末202に対する放射パターンW2の概念図である。図6は端末202が他の無線基地局へ移動後、無線基地局100と引き続き通信中の端末201に対する放射パターンW1a,bの概念図である。図7は端末202が他の無線基地局へ移動後における端末202に対する放射パターンW2aの概念図である。なお、図6,図7には、無線基地局100が端末202から最後に正常受信した時の端末202の位置を破線で示している。
【0031】
先ず、図4,図5に示すように、2台の端末201,202が無線基地局100と通信中である。無線基地局100は、一つの通話チャネルを使用して空間分割多重により端末201,202との間でそれぞれ通話状態となっている。この時、無線基地局100から端末201への送信ビームの放射パターンW1(図4参照)は、端末201の方向に指向性を有し、且つ端末202の方向へヌルを形成している。同様に、端末202への送信ビームの放射パターンW2(図5参照)は、端末202の方向に指向性を有し、且つ端末201の方向へヌルを形成している。
【0032】
また、端末201に対するCIR値(端末201の送信ビーム(希望波)/端末202の送信ビーム(妨害波))が一定値(例えば15dB)以上となるように、且つ、端末202に対するCIR値(端末202の送信ビーム(希望波)/端末201の送信ビーム(妨害波))が一定値(例えば15dB)以上となるように、各端末201,202用の重み係数が計算されている。
【0033】
図2において、無線基地局100は、端末201,202からそれぞれ通話チャネル(TCH)のデータを受信し(ステップS1)、いずれかの端末からの受信に係るエラーを検出すると、ステップS3へ進み、エラーなしの場合はステップS6へ進む(ステップS2)。ここでは、端末202からの受信に係るエラーを検出したとする。なお、ステップS6では、SDMAアルゴリズムにより、各端末用の重み係数を計算する。また、全ての端末(この例では2台の端末201,202の双方)について受信に係るエラーを検出した場合については後述する。
【0034】
次いで、ステップS3では、そのエラー該当端末202が移動したとみなし、該端末202をヌル形成対象から除外して、正常受信の端末201用の重み係数を計算する(ステップS3)。
なお、この例では、正常受信により無線基地局100と引き続き通信中の端末が1台なので、該端末201に最大のCIRを提供するように、公知のAAA(Adaptive Array Antenna)アルゴリズムにより、端末201の受信信号係数ベクトルに基づいて重み係数を計算する。
他方、SDMAによる多重可能数が3台以上であり、無線基地局100と引き続き通信中の端末が複数在る場合は、それら引き続き通信中の端末の中で、重み係数を計算する端末以外の端末の方向に対してヌルを形成し、且つ一定値(例えば15dB)以上のCIRを確保するように、SDMAアルゴリズムにより、引き続き通信中の各端末の受信信号係数ベクトルに基づいて重み係数を計算する。上記ステップS3の処理により、エラー該当端末に対してヌルを形成しないので、無線基地局100と引き続き通信中の端末201への送信ビームは、送信相手への指向性が強化され、その送信電力がヌルを形成していたときに比べて増大する。図6にこの放射パターンW1aが示されている。図6に示すように、エラー該当端末202の方向にはヌルが形成されていない。
【0035】
次いで、ステップS4では、他の無線基地局へ移動したとみなしたエラー該当端末202用の重み係数を計算する(ステップS4)。この重み係数の計算においては、エラー該当端末202に関し、エラーの検出の直前の正常受信時の受信信号係数ベクトルに基づいて重み係数を計算する。さらに、正常受信により無線基地局100と引き続き通信中の端末201の方向へ最大のヌルを形成することを優先するとともに、エラー該当端末202に対する送信電力が最大となるように制御する。
【0036】
この実施例では、4本のアンテナANT1〜ANT4で放射パターンを形成するので、4次元のベクトル空間で重み係数の計算を行うが、先ず、4次元のベクトル空間で正常受信の端末201の方向へ最大のヌルを形成するように、重み係数の計算を行う。これにより、重み係数計算の自由度は4つから3つになる。次いで、残った3次元のベクトル空間で、エラー該当端末202へ送信する電力が最大となるように、重み係数を求める。図7にこの放射パターンW2aが示されている。図7に示すように、正常受信の端末201の方向へ最大のヌルが形成され、且つ、エラー該当端末202に対する送信電力が最大となるように制御されている。
【0037】
これにより、他の無線基地局に移動した端末用の送信ビームが、元の無線基地局と引き続き通信中の端末に与える悪影響を軽減し、且つ該移動した端末が切り戻ってくる場合に、該切り戻る端末に適した放射パターンを形成して適切なCIRを確保することができる。
【0038】
次いで、ステップS5では、無線基地局100と引き続き通信中の正常受信の端末の数に基づいて、正常受信の端末201の送信電力を下げる。この送信電力の下げ幅の値(XdB)は予めパラメータ化されている。図6にこの放射パターンW1bが示されている。
これにより、端末202が他の無線基地局に移動した後に、元の無線基地局100と引き続き通信中の端末201用の送信ビームの強度を弱めて切り戻る端末202の妨害波となることを防止し、該切り戻る端末202に対するCIRを向上させることができる。
【0039】
なお、無線基地局100と引き続き通信中の端末201においては、上記ステップS3により自己に届く電力が増大し、さらに、上記ステップS4により自己に対する妨害波の影響が軽減される。この結果、端末201のCIRは大幅に向上しているので、端末201用送信ビームの送信電力を下げても、端末201に対して適切なCIRを確保することができ、その通話品質は良好に保たれる。
【0040】
図6に示すように、上記ステップS3により無線基地局100と引き続き通信中の端末201の送信ビームは、放射パターンW1aとなり、指向性が強化され、その送信電力は増大している。一方、図7に示すように、上記ステップS4により他の無線基地局に移動した端末202の送信ビームは、放射パターンW2aとなり、端末201に対するヌルが最大となっている。この結果、端末201の送信ビームの送信電力をパラメータ化された値(XdB)だけ下げても、端末201のCIR値は通話品質が良好に保たれるレベルに維持できる。そして、端末201の送信電力をXdB下げることによって、端末201の送信ビームは、放射パターンW1bとなり、端末202に対するヌルが大きくなる。さらに、上記ステップS4により端末202の送信ビームは、端末202に対して最大の送信電力となるようにも制御されるので、端末202のCIRは移動前のCIRに比べて著しく増大する。
【0041】
上記のように本実施形態によれば、ある端末が通信中の無線基地局から他の無線基地局へハンドオーバで移動した場合に、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の通話品質を良好に保つことができる。さらに、その移動した端末が元の無線基地局に切り戻ろうとした場合に、該切り戻る端末に対して適切なCIRを確保することができ、切り戻る端末との通信接続を容易に行うことができる。
【0042】
なお、上述したように、端末からの受信に係るエラーの検出によって当該端末が他の無線基地局へ移動したとみなしている。この理由は、実際に移動したことを検出するまで待っていては、この検出に100mS位かかり、この間に元の無線基地局と引き続き通信中の端末に対して良好なCIRを提供することができなくなり、該引き続き通信中の端末の通話品質が劣化する虞があるためである。
【0043】
次に、図3,図8を参照して、無線基地局100と通信中の全ての端末が他の無線基地局に移動した場合について説明する。図3は、図1に示す無線基地局100が行うアンテナ指向性制御処理の流れを示す第2のフローチャートである。図8は、アンテナの指向性を制御する動作を説明するための概念図である。
先ず、図3において、無線基地局100は、端末201,202からそれぞれ通話チャネル(TCH)のデータを受信し(ステップS1)、全ての端末(この例では2台の端末201,202の双方)について受信に係るエラーを一定期間連続して検出すると、ステップS12〜S16の処理に進む(ステップS11)。
【0044】
ステップS12〜S16では、各端末201,202の通話チャネルの送信ビームを交互に、且つ該放射パターンを特定の方向に指向性を持たせないオムニ送信する。このオムニ送信時には4本のアンテナANT1〜ANT4で位相と振幅が同じになり且つ最大出力となるように重み係数を計算する。そして、この重み係数を図1の各送信部8の2つの乗算器#1_10及び#2_10の双方に設定する。これにより、送信電力が6dB増える。また、オムニ送信は、一つの端末について、一定期間、複数フレームの連続バーストで行う。これは、端末の仕様で、複数回連続で下りの同期確立用データを受信しないと、上りの同期確立用データを送信しないものがあることを考慮した処理である。
【0045】
そして、いずれかの端末について、通話チャネルのデータを正常に受信し、通話チャネルを確立した場合に(ステップS14「YES」の場合)、その処理を終了する。これ以降は、上記図2の処理を実行する。
【0046】
このように、通話チャネルの送信ビームをオムニ送信することにより、図8に示すように、該送信ビームの放射パターンW3は特定方向に指向性を持たないものとなるとともに、送信電力が増大するのでSDMA時に比べて通信圏が拡大する。これにより、無線基地局100と通信中の全ての端末が、他の無線基地局に移動した後、切り戻ってくる場合に、切り戻る端末がいずれの方向からアクセス(通信)してきても、該切り戻る端末が受信する電力はYdB(6dB以上)大きくなるので、切り戻る端末に対して通話チャネルの適切なCIRを確保することができる。この結果、切り戻る端末の呼が切断されることを防止できる。
【0047】
また、上記オムニ送信する送信ビームの放射パターンを、ダイバーシチ効果が得られる異なる放射パターンを用いて動的に変更するようにしてもよい。例えば、一つの端末について連続バーストで送信するビームを、ダイバーシチ効果が得られるように、異なる種類の放射パターンとする。このようによれば、送信ビームの強度を全方位均一に制御することができるので、いずれの方向からアクセス(通信)する端末に対しても、同様なCIRを確保することができる。
【0048】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、他の無線基地局へ移動した端末をヌル形成対象から除外して、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の放射パターンが形成されるので、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の方向へ放射パターンの指向性を強化することができ、端末の通話品質を良好に保つことができる。
【0050】
請求項2に記載の発明によれば、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の方向により深いヌルを含むように、且つ、他の無線基地局へ移動した端末に対して最大の送信電力となるように、該移動した端末用の放射パターンが形成されるので、該移動した端末用の送信ビームが元の無線基地局と引き続き通信中の端末の妨害波となることを防止するとともに、該移動した端末に届く電力が最大となる。この結果、元の無線基地局と引き続き通信中の端末の通話品質をさらに向上させることができ、且つ、他の無線基地局に移動した端末が元の無線基地局に切り戻ろうとした場合に、該切り戻る端末に対して適切なCIRを確保することができる。
【0051】
請求項3に記載の発明によれば、他の無線基地局に移動した端末用の放射パターンが直近の正常な受信情報に基づいて形成されるので、元の無線基地局と引き続き通信中の端末に対するヌル送信の精度が向上し、該引き続き通信中の端末の通話品質向上に寄与するとともに、切り戻ってくる端末に対しても最大限の電力供給を行うことが可能となる。
【0052】
請求項4に記載の発明によれば、元の無線基地局と引き続き通信中の端末用の送信ビームの強度を、例えば予めパラメータ化されている値(XdB)だけ弱めて、該送信ビームが切り戻る端末の妨害波となることを防止することができるので、切り戻る端末に対するCIRを向上させることができる。
なお、元の無線基地局と引き続き通信中の端末用の送信ビームは当該端末に対して指向性が強化されており、さらに、移動した端末用の送信ビームが引き続き通信中の端末に対して最大のヌルを含むように制御されているので、該引き続き通信中の端末のCIRは著しく増大し、これにより、送信ビームの強度を弱めても、該引き続き通信中の端末の通話品質は良好に保たれる。
【0053】
請求項5に記載の発明によれば、無線基地局と通信中の全ての端末が他の無線基地局へ移動した後、切り戻ってくる場合に、切り戻る端末がいずれの方向からアクセス(通信)してきても、該切り戻る端末に対して通話チャネルの適切なCIRを確保することができる。これにより、切り戻る端末の呼が切断されることを防止できる。
【0054】
請求項6に記載の発明によれば、送信ビームの強度を全方位均一に制御することができるので、いずれの方向からアクセス(通信)する端末に対しても、同様なCIRを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による無線基地局装置(無線基地局)100の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す無線基地局100が行うアンテナ指向性制御処理の流れを示す第1のフローチャートである。
【図3】図1に示す無線基地局100が行うアンテナ指向性制御処理の流れを示す第2のフローチャートである。
【図4】アンテナの指向性を制御する動作を説明するための第1の概念図である。
【図5】アンテナの指向性を制御する動作を説明するための第2の概念図である。
【図6】アンテナの指向性を制御する動作を説明するための第3の概念図である。
【図7】アンテナの指向性を制御する動作を説明するための第4の概念図である。
【図8】アンテナの指向性を制御する動作を説明するための第5の概念図である。
【符号の説明】
2…送受信切り替えスイッチ、4…無線部、6…受信部、8…送信部、10…乗算器、12…変復調部、14…制御部、16…回線インタフェース部、ANT1〜ANT4…アンテナ、100…無線基地局装置(無線基地局)、201,202…端末

Claims (12)

  1. 複数のアンテナからなるアレーアンテナと、前記アレーアンテナの指向性を制御するアダプティブビームフォーミング及びアダプティブヌルスティアリングにより端末毎に個別の放射パターンの送信ビームを形成する制御を行う送信制御手段とを備え、SDMA方式により各端末との間で無線通信する無線基地局装置において、
    端末から送信される信号を受信する際に、受信エラーを検出するエラー検出手段を備え、
    前記送信制御手段は、前記エラーの検出により、このエラーが発生している該当端末をヌル形成対象から除外して、正常受信の端末用の放射パターンを形成する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  2. 前記送信制御手段は、前記エラー該当端末の方向に指向性を持つ放射パターンを形成する際に、正常受信の端末の方向へより深いヌルを形成する制御を行うとともに、該エラー該当端末の方向に送信する電力が最大となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の無線基地局装置。
  3. 前記送信制御手段は、前記エラーの検出の直前の正常受信時の受信情報に基づいてエラー該当端末用の放射パターンを形成することを特徴とする請求項2に記載の無線基地局装置。
  4. 前記送信制御手段は、正常受信の端末へ送信する電力を、正常受信の端末数に基づいて下げることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の無線基地局装置。
  5. 前記送信制御手段は、全ての端末について前記エラーが一定期間連続して検出された場合に、各端末の通話チャネルの送信ビームを交互に、且つ該放射パターンを特定の方向に指向性を持たせないオムニ送信することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかの項に無線基地局装置。
  6. 前記送信制御手段は、ダイバーシチ効果が得られる異なる放射パターンを用いて、前記オムニ送信の放射パターンを動的に変更することを特徴とする請求項5に記載の無線基地局装置。
  7. 複数のアンテナからなるアレーアンテナを備え、前記アレーアンテナの指向性を制御するアダプティブビームフォーミング及びアダプティブヌルスティアリングにより端末毎に個別の放射パターンの送信ビームを形成してSDMA方式により各端末との間で無線通信する無線基地局装置におけるアンテナ指向性制御方法であって、
    端末から送信される信号を受信する際に、受信エラーを検出する過程と、
    前記エラーの検出により、このエラーが発生している該当端末をヌル形成対象から除外して、正常受信の端末用の放射パターンを形成する過程と、
    を含むことを特徴とするアンテナ指向性制御方法。
  8. 前記エラー該当端末の方向に指向性を持つ放射パターンを形成する際に、正常受信の端末の方向へより深いヌルを形成する制御を行うとともに、該エラー該当端末の方向に送信する電力が最大となるように制御することを特徴とする請求項7に記載のアンテナ指向性制御方法。
  9. 前記エラーの検出の直前の正常受信時の受信情報に基づいてエラー該当端末用の放射パターンを形成することを特徴とする請求項8に記載のアンテナ指向性制御方法。
  10. 正常受信の端末へ送信する電力を、正常受信の端末数に基づいて下げる過程を含むことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のアンテナ指向性制御方法。
  11. 全ての端末について前記エラーが一定期間連続して検出された場合に、各端末の通話チャネルの送信ビームを交互に、且つ該放射パターンを特定の方向に指向性を持たせないオムニ送信する過程を含むことを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかの項にアンテナ指向性制御方法。
  12. ダイバーシチ効果が得られる異なる放射パターンを用いて、前記オムニ送信の放射パターンを動的に変更する過程を含むことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ指向性制御方法。
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