JP3540784B2 - 無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム - Google Patents

無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラムに関し、特に、ダイバーシチ端末を含む複数の端末がアダプティブアレイ無線基地装置と通信する移動体通信システムにおいて、ダイバーシチ端末における下り信号の受信性能を改善した無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に発達しつつある移動体通信システム(たとえば、Personal Handyphone System:以下、PHS)では、電波の周波数利用効率を高めるために、同一周波数の同一タイムスロットを空間的に分割することにより複数ユーザの無線端末装置(端末)を無線基地局(基地局)に空間多重接続させることができるPDMA(Path Division Multiple Access)方式が提案されている。
【0003】
このPDMA方式では、現在のところアダプティブアレイ技術が採用されており、各ユーザ端末のアンテナからの上り信号は、基地局のアレイアンテナによって受信されアダプティブアレイ処理により受信指向性を伴って分離抽出される。一方、基地局から当該端末への下り信号は、端末のアンテナに対する送信指向性を伴ってアレイアンテナから送信される。
【0004】
このようなアダプティブアレイ処理は周知の技術であり、たとえば菊間信良著の「アレーアンテナによる適応信号処理」(科学技術出版)の第35頁〜第49頁の「第3章 MMSEアダプティブアレー」に詳細に説明されているので、ここではその動作原理についての説明を省略する。
【0005】
なお、以下の説明においては、このようなアダプティブアレイ処理を用いて端末に対する下りの送信指向性制御を行なう基地局をアダプティブアレイ基地局と称する。
【0006】
一方、端末としては、複数のアンテナを用いて選択ダイバーシチ受信(以下、ダイバーシチ受信)を行なうものが知られている。このような端末としては、ホイップアンテナおよびチップアンテナと呼ばれる2つのアンテナを内蔵したものが一般的であり、以下このような端末をダイバーシチ端末と称する。また、ダイバーシチ受信を行なわない1アンテナの端末を通常端末と称する。
【0007】
このようなダイバーシチ端末は通常、送信時には、一方のアンテナ(一般にホイップアンテナ)を送信アンテナとして固定し、受信時には、ホイップアンテナおよびチップアンテナのうち受信レベルの高い方のアンテナを受信アンテナとして選択するように動作する。
【0008】
このような従来のダイバーシチ端末は、接続する相手先の基地局が送信指向性制御を行なうアダプティブアレイ基地局であるか、それ以外の無指向性の基地局であるかに関わりなく、上述のダイバーシチ受信を実行する。
【0009】
図9は、端末と基地局との接続状態の一例を模式的に示す図であり、特に、アダプティブアレイ基地局に対し、ダイバーシチ端末および通常端末が、アダプティブアレイ処理により空間多重接続している状態を模式的に示す図である。
【0010】
図9を参照して、ダイバーシチ端末2は、送信時には、送信アンテナとして固定されているホイップアンテナ2aで上り信号を送信し、アダプティブアレイ基地局1は、アレイアンテナ1aでこれを受信する。
【0011】
一方、通常端末3は、送信時には、1本のアンテナ3aで上り信号を送信し、アダプティブアレイ基地局1は、アレイアンテナ1aでこれを受信する。
【0012】
これに対し、アダプティブアレイ基地局1からは、実線で示す指向性(送信電力レベルに相当)でダイバーシチ端末2に対する下り信号が送信され、破線で示す指向性(送信電力レベルに相当)で通常端末3に対する下り信号が送信される。
【0013】
ダイバーシチ端末2に対する送信指向性は、ダイバーシチ端末2の上り信号を送信したホイップアンテナ2aに対してビームが向けられ、干渉源となる通常端末3のアンテナ3aに対してヌルが向けられる。
【0014】
一方、通常端末3に対する送信指向性は、通常端末3の上り信号を送信したアンテナ3aに対してビームが向けられ、干渉源となるダイバーシチ端末2のホイップアンテナ2aに対してヌルが向けられる。
【0015】
この結果、通常端末3のアンテナ3aで受信した信号は、アダプティブアレイ基地局1から当該通常端末3への下り信号レベル(破線)に対して、アダプティブアレイ基地局1からダイバーシチ端末2に対する下り信号レベル(実線)が相対的に小さく、干渉成分の小さい信号、いわゆるDU(Desired user's power: Undesired user's power)比が高い信号となっている。
【0016】
また、ダイバーシチ端末2のホイップアンテナ2aで受信した信号は、アダプティブアレイ基地局1から当該ダイバーシチ端末2への下り信号レベル(実線)に対して、アダプティブアレイ基地局1から通常端末3に対する下り信号レベル(破線)が相対的に小さく、これもDU比が高い信号となっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、ダイバーシチ端末では、送信時には、ホイップアンテナを送信アンテナとして固定し、受信時には、ホイップアンテナおよびチップアンテナのうち受信レベルの高い方のアンテナを受信アンテナとして選択するように動作する。
【0018】
ここで、ダイバーシチ端末2のチップアンテナ2bに着目すると、このアンテナは上り信号の送信には用いられておらず、通常端末3に対する送信指向性(破線)のヌルは向けられていない。
【0019】
このため、ダイバーシチ端末2のチップアンテナ2bでは、このダイバーシチ端末2に対する送信電力(実線)に加えて、通常端末3に対する送信電力(破線)をも受信することとなり、チップアンテナ2bにおける受信レベルがホイップアンテナ2aにおける受信レベルを上回り、チップアンテナ2bが受信用アンテナとして選択される可能性が出てくる。
【0020】
もしもチップアンテナ2bが受信用アンテナとして選択されると、アダプティブアレイ基地局1から当該ダイバーシチ端末2への下り信号レベル(実線)に対して、アダプティブアレイ基地局1から通常端末3に対する下り信号レベル(破線)が相対的に大きくなり、干渉成分の大きいDU比が低い信号となる。
【0021】
ダイバーシチ端末2においてこのようなDU比の低い受信信号を復調しようとしても、復調信号のフレームにエラーが発生し、正確な復調はできない。
【0022】
このように、ダイバーシチ端末を含む複数の端末がアダプティブアレイ基地局に接続する従来の移動体通信システムでは、ダイバーシチ端末における下り受信信号のDU比が低下し、干渉波によってその受信性能が劣化することになる。ひいては、ダイバーシチ端末は空間多重接続を維持することができなくなるという問題があった。
【0023】
それゆえに、この発明の目的は、ダイバーシチ端末を含む複数の端末がアダプティブアレイ基地局に接続する移動体通信システムにおいて、ダイバーシチ端末における受信性能が劣化することがない無線基地装置、送信電力制御方法、および送信電力制御プログラムを提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
この発明の1つの局面は、選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置であって、ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常に第2のアンテナを用いて無線基地装置に上り信号を送信し、無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおける第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて無線基地装置からの下り信号を受信する。無線基地装置は、信号処理手段と、送信電力制御手段とを備える。信号処理手段は、複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信する。送信電力制御手段は、複数の端末装置のうち無線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の第1のタイミングにおける送信電力よりも第2のタイミングにおける送信電力が大きくなるように、通信している端末装置に対する送信電力を制御する。
【0025】
好ましくは、送信電力制御手段は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御する。
【0026】
好ましくは、送信電力制御手段は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御する。
【0027】
好ましくは、送信電力制御手段は、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御する。
【0028】
好ましくは、送信電力制御手段は、無線基地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の第1のタイミングと、無線基地装置と通信している第2の端末に対する下り信号の第2のタイミングとが重なるとき、第1の端末に対する下り信号の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ第2の端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御する。
【0029】
好ましくは、送信電力制御手段は、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第1のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように送信電力を制御する。
【0030】
好ましくは、送信電力制御手段は、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第2のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように送信電力を制御する。
【0031】
この発明の他の局面は、選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置の送信電力制御方法であって、ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常に第2のアンテナを用いて無線基地装置に上り信号を送信し、無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおける第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて無線基地装置からの下り信号を受信する。送信電力制御方法は、複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信するステップと、複数の端末装置のうち無線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の第1のタイミングにおける送信電力よりも第2のタイミングにおける送信電力が大きくなるように、通信している端末装置に対する送信電力を制御するステップとを備える。
【0032】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0033】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0034】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0035】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の第1のタイミングと、無線基地装置と通信している第2の端末に対する下り信号の第2のタイミングとが重なるとき、第1の端末に対する下り信号の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ第2の端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0036】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第1のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0037】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第2のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0038】
この発明のさらに他の局面は、選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置の送信電力制御プログラムであって、ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常に第2のアンテナを用いて無線基地装置に上り信号を送信し、無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおける第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて無線基地装置からの下り信号を受信する。送信電力制御プログラムは、コンピュータに、複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信するステップと、複数の端末装置のうち無線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の第1のタイミングにおける送信電力よりも第2のタイミングにおける送信電力が大きくなるように、通信している端末装置に対する送信電力を制御するステップとを実行させる。
【0039】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0040】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0041】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0042】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の第1のタイミングと、無線基地装置と通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングとが重なるとき、第1の端末に対する下り信号の、第2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ第2の端末に対する下り信号の、第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0043】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第1のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0044】
好ましくは、送信電力を制御するステップは、無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の第2のタイミングにおいて、無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む。
【0045】
この発明によれば、ダイバーシチ端末装置における選択ダイバーシチ動作のための下り信号レベル測定タイミングに合わせて無線基地装置からの下り送信電力波形を制御することにより、ダイバーシチ端末の送信時に使用したアンテナが受信用アンテナとして選択される可能性を高め、これによりダイバーシチ端末における受信性能の劣化を防止することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0047】
図1は、この発明の送信電力制御の基本原理を模式的に示す概念図である。
より特定的に、図1は、PHSのフレームフォーマットの一部を示す模式図である。
【0048】
PHSの送信信号のフレームは、まず2シンボルのランプR,Rで始まり、その後に、1シンボルのスタートシンボルSSと、3シンボルのプリアンブルPR,PR,PRと、8シンボルのユニークワードUW,UW,UW(ただし、図示の都合上、ユニークワードUWについては3シンボル分のみ図示する)とが続く。そして、その後に通話チャネルが続くが、この発明の送信電力制御とは直接関係しないため図1では図示省略している。
【0049】
次に、図1を参照して、ダイバーシチ端末における選択ダイバーシチ動作について説明する。前述のように、ダイバーシチ端末は、受信時に、ホイップアンテナ(送信用のアンテナ)およびチップアンテナのうち受信レベルの高い方のアンテナを受信アンテナとして選択する。
【0050】
現状のPHSでは、ダイバーシチ端末は、たとえば、基地局からの下り信号のスタートシンボルSS(図1の縦線のブロック)のタイミングでチップアンテナの受信レベルを測定し、プリアンブルPRの2シンボル目(図1の横線のブロック)のタイミングでホイップアンテナの受信レベルを測定する。
【0051】
この結果、チップアンテナの受信レベルの方が高ければ、上り信号の送信時のアンテナ(ホイップアンテナ)とは異なるアンテナで下り信号が受信されることとなり、前述の問題点(受信性能の劣化)が起こることになる。一方、ホイップアンテナの受信レベルの方が高ければ、上り信号の送信時と同じアンテナで下り信号が受信されることとなり、前述の問題点は起こらない。
【0052】
そこで、この発明では、ダイバーシチ端末がチップアンテナの受信レベルを測定するSSのタイミングで下り信号のレベルが低下し(波形A)、ホイップアンテナの受信レベルを測定するPRの2シンボル目のタイミングで下り信号のレベルが増大するように(波形B)、基地局において、下り信号の送信電力波形を制御するものである。
【0053】
すなわち、SSのタイミングで受信レベルが低くなり、PRの2シンボル目のタイミングで受信レベルが高くなれば、両者の受信レベル差は大きなものとなり、ホイップアンテナが受信アンテナとして選択される可能性が高くなる。
【0054】
送信電力波形の振幅変動には一般に上限下限があり、その範囲内では、図1に示すように、SSのタイミングで送信電力を低下させかつPRの2シンボル目のタイミングで送信電力を増大させることが、効果的に大きな受信レベル差を得ることとなり好ましい。ただし、許容される上限または下限が十分大きければ、SSのタイミングで送信電力を十分な大きさで下げるか、またはPRの2シンボル目のタイミングで送信電力を十分な大きさで上げるかのいずれかにより、ホイップアンテナが受信アンテナとして選択される可能性を高めることができる。
【0055】
なお、この発明によるアダプティブアレイ基地局では、通信している端末がダイバーシチ端末であるか否かを問わずに、常に図1に示すような送信電力制御が行なわれる。
【0056】
また、当該アダプティブアレイ基地局に対して、複数ユーザが空間多重接続しているか否かに関わりなく、単一ユーザが接続している場合にも図1に示す送信電力制御は実行される。空間多重接続の有無に関係なく、当該単一ユーザがダイバーシチ端末であれば、この発明により、アダプティブアレイ基地局からの下り信号の受信性能の劣化を防止することができるからである。
【0057】
図2は、2ユーザの端末(ダイバーシチ端末であるか否かを問わない)がアダプティブアレイ基地局に空間多重接続した場合に、図1に示した原理を用いて行なう送信電力制御の一態様を模式的に説明するタイミング図である。
【0058】
一般的に、アダプティブアレイ基地局に、ユーザ1およびユーザ2の端末が接続する場合、基地局から双方の端末に対する送信タイミングは互いにずらされている(図2の例では、ユーザ1の送信タイミングは、ユーザ2の送信タイミングに対して3.5シンボル相当の期間遅らされている)。
【0059】
前述のように、この発明では、基地局は、接続している各端末が、ダイバーシチ端末であるか否かに関わりなく、各基地局に対し、図1に示した送信電力制御を実行する。
【0060】
図2から明らかなように、ユーザ2に対して、SSのタイミングで送信電力を下げる(下向き矢印)とともに、PRの2シンボル目のタイミングで送信電力を上げる(上向き矢印)制御を行なう。
【0061】
同様に、ユーザ1に対して、SSのタイミングで送信電力を下げる(下向き矢印)とともに、PRの2シンボル目のタイミングで送信電力を上げる(上向き矢印)制御を行なう。
【0062】
なお、ユーザ1のSSのタイミングは、ユーザ2にとってはPRの3シンボル目とUWの1シンボル目との境界であり、本来は送信電力を変化させるタイミングではないが、好ましくは、ユーザ2の送信電力もユーザ1と同じタイミングで下げるように制御すれば、ユーザ1のチップアンテナにおける受信レベルをより効果的に下げることに貢献できる。
【0063】
同様に、ユーザ1のPRの2シンボル目のタイミングは、ユーザ2にとってはUWの2シンボル目と3シンボル目との境界であり、本来は送信電力を変化させるタイミングではないが、好ましくは、ユーザ2の送信電力もユーザ1と同じタイミングで上げるように制御すれば、ユーザ1のホイップアンテナにおける受信レベルをより効果的に上げることに貢献できる。
【0064】
図2の送信電力制御により、ユーザ1および2の双方において、ホイップアンテナの受信レベルがチップアンテナの受信レベルよりも高くなり、ホイップアンテナが受信用アンテナとして選択される可能性が高くなる。
【0065】
次に、図3は、2ユーザの端末(ダイバーシチ端末であるか否かを問わない)がアダプティブアレイ基地局に空間多重接続した場合に、図1に示した原理を用いて行なう送信電力制御の他の態様を模式的に説明するタイミング図である。
【0066】
図3の例では、ユーザ2の送信タイミングがユーザ1の送信タイミングから2シンボル遅れている。この結果、ユーザ1のSSのタイミングすなわちチップアンテナの受信レベルを測定するタイミングと、ユーザ2のPRの2シンボル目のタイミングすなわちホイップアンテナの受信レベルを測定するタイミングとが重なっている。
【0067】
この場合、上述の重なり合ったタイミングでは、ユーザ1および2のいずれでも送信電力の制御は行なわない。互いに逆方向の変化が影響しあって十分な効果を得られないからである。このような場合、ユーザ1のホイップアンテナの測定タイミング(すなわちPRの2シンボル目)における送信電力の増大の幅、およびユーザ2のチップアンテナの測定のタイミング(すなわちSS)における送信電力の低下の幅を十分にとれば、ホイップアンテナが受信用アンテナとして選択される可能性が高くなる。
【0068】
次に、図4は、2ユーザの端末(ダイバーシチ端末であるか否かを問わない)がアダプティブアレイ基地局に空間多重接続した場合に、図1に示した原理を用いて行なう送信電力制御のさらに他の態様を模式的に説明するタイミング図である。
【0069】
図4に示した例では、ユーザ1および2に対する送信タイミングが同じである。現状のPHSでは通常、先に説明した例のように互いの送信タイミングはずらされているが、ユーザ1および2に対する送信タイミングを同じにすることができるよう規格が変更されたとしても、図2の場合と同様に、ユーザ1および2の各々に対して、図1に示した送信電力波形を適用すれば、双方のユーザにおいて、ホイップアンテナを受信用アンテナとして選択する可能性を高めることができる。
【0070】
図5は、図1〜図4に関連して説明した送信電力制御を行なうための、この発明の実施の形態によるアダプティブアレイ基地局1000の構成を示す概略ブロック図である。
【0071】
図5を参照して、アダプティブアレイ基地局1000は、複数本のアンテナ、たとえばアンテナ11,12からなるアレイアンテナを備えている。
【0072】
アンテナ11,12は、それぞれ、無線部21,22に接続される。無線部21および22は全く同じ構成を有しており、無線部21の構成のみ図示し説明することとする。
【0073】
無線部21は、スイッチ110と、送信部111と、受信部112と、D/A変換機113と、A/D変換機114とを備えている。
【0074】
受信時には、アンテナ11で受信した信号が受信部112に与えられるようにスイッチ110は切換わる。受信部112に与えられた受信信号は、そこで、増幅、周波数変換などの各種のアナログ信号処理が施され、A/D変換機114によりデジタル信号に変換されて、ユーザ信号処理部50に与えられる。
【0075】
ユーザ信号処理部50は、後述するアダプティブアレイ処理により、各ユーザの信号を分離抽出する。分離抽出された各ユーザの受信信号は、通常のモデム部60およびベースバンド処理およびTDMA/TDD処理部70に与えられて必要な復調処理および時分割処理が施され、元の信号に復元されて公衆回線網90に供給される。
【0076】
一方、送信時には、公衆回線網90から与えられた送信信号は、ベースバンド処理およびTDMA/TDD処理部70およびモデム部60に与えられて必要な時分割処理および変調処理が施され、ユーザ信号処理部50に与えられる。
【0077】
ユーザ信号処理部50においては、後述するように下り送信指向性が制御され、無線部21のD/A変換機113でアナログ信号に変換される。
【0078】
アナログ信号に変換された送信信号は、送信部111で、増幅、周波数変換など、無線送信に必要な各種のアナログ信号処理が施される。
【0079】
送信時には、スイッチ110は、送信部111とアンテナ11とを接続するように切換わり、送信部111で無線処理された送信信号は、アンテナ11から送信される。
【0080】
無線部22を介しても同様の処理が実行される。
なお、図5のアダプティブアレイ基地局1000は、この発明の特徴部分である制御部80を備えており、モデム部60およびベースバンド処理およびTDMA/TDD処理部70からの情報に基づいて、各ユーザに対する送信タイミングを判定してその結果をユーザ信号処理部50に与える。制御部80の動作については後述する。
【0081】
図5に示したユーザ信号処理部50および制御部80の処理は、実際には、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いてソフトウェアで実現される。
【0082】
図6は、図5に示したユーザ信号処理部50の構成を示す機能ブロック図である。ユーザ信号処理部50は、ユーザA信号処理部50aと、ユーザB信号処理部Bとから構成される。
【0083】
ユーザA信号処理部50aおよびユーザB信号処理部50bは全く同じ構成を有しており、ユーザA信号処理部50aの構成のみ図示し説明することとする。
【0084】
図5のアンテナ11に対応する無線部21の受信部112からA/D変換機114を介して与えられたデジタルの受信信号およびアンテナ12に対応する無線部22の図示しない受信部から図示しないA/D変換機を介して与えられたデジタルの受信信号がユーザA信号処理部50aおよびユーザB信号処理部50bに共通に与えられる。
【0085】
以下に、ユーザA信号処理部50aに与えられたこれらのデジタル信号の処理について説明する。ユーザA信号処理部50aに与えられたこれらの信号に対しては、図6に示す機能ブロック図にしたがって、基地局1000の図示しないDSPにより、ソフトウェア的にアダプティブアレイ処理が施される。
【0086】
図6を参照して、無線部21,22よりユーザA信号処理部50aに与えられた2系統のデジタル受信信号からなる受信信号ベクトルは、乗算器MR1,MR2のそれぞれの一方入力に与えられるとともに、受信ウェイトベクトル計算機52aに与えられる。
【0087】
受信ウェイトベクトル計算機52aは、後述するアダプティブアレイアルゴリズムにより、アンテナごとのウェイトからなるウェイトベクトルを算出し、乗算器MR1,MR2のそれぞれの他方入力に与えて、対応するアンテナからの受信信号ベクトルとそれぞれ複素乗算する。加算器AD1によりその複素乗算結果の総和であるアレイ出力信号が得られる。
【0088】
上述のような複素乗算和の結果であるアレイ出力信号は、復調およびエラー判定部51aによってビットデータへの復調およびエラー判定がなされた後、分離抽出されたユーザAからの受信信号として図2のモデム部60に供給される。同様に、ユーザB信号処理部50bからは、分離抽出されたユーザBからの受信信号がモデム部60に供給される。
【0089】
受信ウェイトベクトル計算機52aでは、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやSMI(Sample Matrix Inversion)アルゴリズムのようなアダプティブアレイアルゴリズムを使用している。
【0090】
このようなRLSアルゴリズムやSMIアルゴリズムは、アダプティブアレイ処理の分野では周知の技術であり、先に述べたように菊間信良著の「アレーアンテナによる適応信号処理」(科学技術出版)の第35頁〜第49頁の「第3章 MMSEアダプティブアレー」に詳細に説明されているので、ここではその説明を省略する。
【0091】
一方、図2のモデム部60からの送信信号が、送信信号変調部53aによって変調され、図5の制御部80からの信号で制御される送信波形整形回路55aを介して、乗算器MT1,MT2のそれぞれの一方入力端子に与えられ、乗算器MT1,MT2のそれぞれの他方入力端子には、受信ウェイトベクトル計算機52aで計算された受信ウェイトベクトルが送信ウェイトベクトル計算機54aでコピーされて送信ウェイトベクトルとして印加される。
【0092】
このように、ユーザA信号処理部50aおよびユーザB信号処理部50bのそれぞれにおいて送信ウェイトベクトルとの複素乗算で重み付けされた2系統のデジタル送信信号は合成され、それぞれ無線部21,22に与えられる。
【0093】
無線部21,22に与えられたデジタル送信信号は、それぞれアンテナ11,12を介して送信される。
【0094】
受信時と同じアンテナ11,12を介して送信される信号には、受信信号と同様に特定の端末をターゲットとするウェイトベクトルによる重み付けがされているため、これらのアンテナから送信された電波信号は、この特定の端末をターゲットとする送信指向性を伴って飛ばされることになる。
【0095】
ここで、図5に示した制御部80は、モデム部60およびベースバンド処理およびTDMA/TDD処理部70からの情報に基づき、各ユーザに対する送信信号のフレームごとのシンボルタイミングを検知し、図1〜図4に示すタイミングで各ユーザに対する送信電力波形を制御するための信号を、図5の各ユーザ信号処理部の送信波形整形回路55aに与え、送信波形整形回路55aは、この信号に応じて、図1〜図4に示すタイミングで、対応する端末の送信電力を変化させる。
【0096】
図7は、この発明の実施の形態による電力制御実行タイミングを示すタイミング図である。より具体的に、図7は、アダプティブアレイ基地局側と、端末(ダバーシチ端末か否かを問わない)側との間の信号のやり取りを示すものである。
【0097】
図7を参照して、基地局に新規に接続しようとする端末からは、リンクチャネルLCH確立要求が基地局に対してなされる。基地局はこれに応じて、LCH割当てを実行する。
【0098】
次に、端末側からは上り同期バースト信号が基地局側に送信され、これに応じて基地局側からは下り同期バースト信号が端末側に送信される。
【0099】
これらの手順の後、端末と基地局との間に通話チャネルが確立され、通話が開始される。
【0100】
その後、基地局側においては、図1〜図4に関して説明したような送信電力制御が開始される。そして通話継続中にも、各端末に対する下り送信信号のフレームごとに、図1〜図4に示したようなタイミングで、送信電力波形の制御が続行される。
【0101】
図8は、図1〜図4に示したこの発明の送信電力制御方法を実現するために、ダプティブアレイ基地局1000のDSP(図5の制御部80およびユーザ処理部50(特に図6の送信波形整形回路55a)に相当)によって実行される送信電力制御方法を示すフロー図である。
【0102】
図8を参照して、複数のユーザ(ユーザAおよび他のユーザ)が、アダプティブアレイ基地局に空間多重接続しているものとする。なお、各ユーザがダイバーシチ端末であるか否かは問わない。
【0103】
まず、アダプティブアレイ基地局の制御部80において、通話中のユーザAに対する下り送信信号の各フレームのシンボルを判断する(ステップS1)。
【0104】
そして、ユーザAに対する下り送信信号がSSのタイミングであることを判断すると(ステップS2)、他のユーザであって下り送信信号のPR(2シンボル目)のタイミングであるユーザがいるか判断する(ステップS3)。
【0105】
PRの他ユーザの存在が判断されると、図3に関連して説明したように2ユーザのSSとPR(2シンボル目)とが重なっていることとなり、当該タイミングにおける送信電力波形の整形(電力の上げ下げの制御)は行なわない(ステップS4)。
【0106】
一方、ステップS3において、他のユーザであって下り送信信号のPR(2シンボル目)のタイミングであるユーザがいないと判断されると、たとえば図2のユーザ1のように、当該SSのタイミングでユーザ1に対する送信電力を下げるように送信電力波形を制御する(ステップS5)。
【0107】
ステップS2において、ユーザAに対する下り送信信号がSSのタイミングでないことを判断すると、ユーザAに対する下り送信信号がPR(2シンボル目)のタイミングであるか否かを判断する(ステップS6)。
【0108】
そして、ユーザAに対する下り送信信号がPR(2シンボル目)のタイミングであることを判断すると(ステップS6)、他のユーザであって下り送信信号のSSのタイミングであるユーザがいるか判断する(ステップS7)。
【0109】
SSの他ユーザの存在が判断されると、図3に関連して説明したように2ユーザのSSとPR(2シンボル目)とが重なっていることとなり、当該タイミングにおける送信電力波形の整形(電力の上げ下げの制御)は行なわない(ステップS8)。
【0110】
一方、ステップS7において、他のユーザであって下り送信信号のSSのタイミングであるユーザがいないと判断されると、たとえば図2のユーザ1のように、当該PR(2シンボル目)のタイミングでユーザ1に対する送信電力を上げるように送信電力波形を制御する(ステップS9)。
【0111】
ステップS6において、ユーザAに対する下り送信信号がPR(2シンボル目)のタイミングでないことを判断すると、他のユーザに対する下り送信信号がSSのタイミングであるか否かを判断する(ステップS10)。
【0112】
ユーザAがSSのタイミングでもなく(ステップS2)、PR(2シンボル目)のタイミングでもない(ステップS6)場合において、他のユーザであって下り送信信号のSSのタイミングであるユーザがいることが判断されると(ステップS10)、図2におけるように、ユーザ1のSSのタイミングでユーザ2に対する送信電力を下げる制御を行なう(ステップS11)。
【0113】
一方、他のユーザがSSのタイミングでなければ、送信電力波形の制御は行なわない(ステップS12)。
【0114】
ただし、図8に示していないが、他のユーザがSSのタイミングでない場合であってPR(2シンボル目)であることがさらに判断された場合には、図2におけるように、ユーザ1のPR(2シンボル目)のタイミングでユーザ2に対する送信電力を上げる制御を行なってもよい。
【0115】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0116】
【発明の効果】
以上ように、この発明によれば、ダイバーシチ端末における選択ダイバーシチ動作の下り信号レベル測定タイミングに合わせてアダプティブアレイ基地局からの下り送信電力波形を制御することにより、ダイバーシチ端末の送信時に使用したアンテナが受信用アンテナとして選択される可能性を高め、これによりダイバーシチ端末における受信性能の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の送信電力制御の基本原理を模式的に示す概念図である。
【図2】2ユーザが空間多重接続した場合のこの発明の送信電力制御の一態様を模式的に説明するタイミング図である。
【図3】2ユーザが空間多重接続した場合のこの発明の送信電力制御の他の態様を模式的に説明するタイミング図である。
【図4】2ユーザが空間多重接続した場合のこの発明の送信電力制御のさらに他の態様を模式的に説明するタイミング図である。
【図5】この発明の実施の形態によるアダプティブアレイ基地局の構成を示す概略ブロック図である。
【図6】図5に示したユーザ信号処理部50の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態による電力制御実行タイミングを示すタイミング図である。
【図8】この発明の実施の形態による送信電力制御方法を示すフロー図である。
【図9】ダイバーシチ端末および通常端末に対するアダプティブアレイ基地局の下り送信指向性を模式的に示す概念図である。
【符号の説明】
1 アダプティブアレイ基地局、1a アレイアンテナ、2 ダイバーシチ端末、2a ホイップアンテナ、2b チップアンテナ、3 通常端末、3a アンテナ、11,12 アンテナ、21,22 無線部、50 ユーザ信号処理部、50a ユーザA信号処理部、50b ユーザB信号処理部、51a 復調およびエラー判定部、52a 受信ウェイトベクトル計算機、53a 送信信号変調部、54a 送信ウェイトベクトル計算機、55a 送信波形整形回路、60モデム部、70 ベースバンド処理およびTDMA/TDD処理部、80 制御部、90 公衆回線網、110 スイッチ、111 送信部、112 受信部、113 D/A変換機、114 A/D変換機、1000 アダプティブアレイ基地局、MR1,MR2,MT1,MT2 乗算器、AD1 加算器。

Claims (21)

  1. 選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置であって、前記ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常に前記第2のアンテナを用いて前記無線基地装置に上り信号を送信し、前記無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける前記第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおける前記第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて前記無線基地装置からの下り信号を受信し、
    前記無線基地装置は、
    前記複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信するための信号処理手段と、
    前記複数の端末装置のうち前記無線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の前記第1のタイミングにおける送信電力よりも前記第2のタイミングにおける送信電力が大きくなるように、前記通信している端末装置に対する送信電力を制御する送信電力制御手段とを備えた、無線基地装置。
  2. 前記送信電力制御手段は、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。
  3. 前記送信電力制御手段は、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。
  4. 前記送信電力制御手段は、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。
  5. 前記送信電力制御手段は、
    前記無線基地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第1のタイミングと、前記無線基地装置と通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングとが重なるとき、前記第1の端末に対する下り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ前記第2の端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。
  6. 前記送信電力制御手段は、
    前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第1のタイミングにおいて、前記無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。
  7. 前記送信電力制御手段は、
    前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングにおいて、前記無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように送信電力を制御する、請求項1に記載の無線基地装置。
  8. 選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置の送信電力制御方法であって、前記ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常に前記第2のアンテナを用いて前記無線基地装置に上り信号を送信し、前記無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける前記第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおける前記第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて前記無線基地装置からの下り信号を受信し、
    前記送信電力制御方法は、
    前記複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信するステップと、
    前記複数の端末装置のうち前記無線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の前記第1のタイミングにおける送信電力よりも前記第2のタイミングにおける送信電力が大きくなるように、前記通信している端末装置に対する送信電力を制御するステップとを備えた、送信電力制御方法。
  9. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の送信電力制御方法。
  10. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の送信電力制御方法。
  11. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の送信電力制御方法。
  12. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第1のタイミングと、前記無線基地装置と通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングとが重なるとき、前記第1の端末に対する下り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ前記第2の端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の送信電力制御方法。
  13. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第1のタイミングにおいて、前記無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の送信電力制御方法。
  14. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングにおいて、前記無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項8に記載の送信電力制御方法。
  15. 選択ダイバーシチ受信を行なうダイバーシチ端末装置を含む複数の端末装置の少なくとも1つと通信可能な無線基地装置の送信電力制御プログラムであって、前記ダイバーシチ端末装置は、少なくとも第1および第2のアンテナを有し、常に前記第2のアンテナを用いて前記無線基地装置に上り信号を送信し、前記無線基地装置からの下り信号の、所定の第1のタイミングにおける前記第1のアンテナでの受信レベルおよび所定の第2のタイミングにおける前記第2のアンテナでの受信レベルを測定して受信レベルの高い方のアンテナを用いて前記無線基地装置からの下り信号を受信し、
    前記送信電力制御プログラムは、コンピュータに、
    前記複数の端末装置の各々とアダプティブアレイ処理により信号を送受信するステップと、
    前記複数の端末装置のうち前記無線基地装置と通信している端末装置に対し、下り信号の前記第1のタイミングにおける送信電力よりも前記第2のタイミングにおける送信電力が大きくなるように、前記通信している端末装置に対する送信電力を制御するステップとを実行させる、送信電力制御プログラム。
  16. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させかつ前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
  17. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
  18. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している端末に対する下り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
  19. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地装置と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第1のタイミングと、前記無線基地装置と通信している第2の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングとが重なるとき、前記第1の端末に対する下り信号の、前記第2のタイミングにおける送信電力を増大させ、かつ前記第2の端末に対する下り信号の、前記第1のタイミングにおける送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
  20. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第1のタイミングにおいて、前記無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を低下させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
  21. 前記送信電力を制御するステップは、
    前記無線基地局と通信している第1の端末に対する下り信号の前記第2のタイミングにおいて、前記無線基地局と通信している第2の端末に対する下り信号の送信電力を増大させるように送信電力を制御するステップを含む、請求項15に記載の送信電力制御プログラム。
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