JP2003069156A - 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。 - Google Patents

窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。

Info

Publication number
JP2003069156A
JP2003069156A JP2001259254A JP2001259254A JP2003069156A JP 2003069156 A JP2003069156 A JP 2003069156A JP 2001259254 A JP2001259254 A JP 2001259254A JP 2001259254 A JP2001259254 A JP 2001259254A JP 2003069156 A JP2003069156 A JP 2003069156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound semiconductor
nitrogen compound
layer
crystal layer
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001259254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4948720B2 (ja
Inventor
Takayuki Yuasa
貴之 湯浅
Yoshihiro Ueda
吉裕 上田
Yuzo Tsuda
有三 津田
Atsushi Ogawa
淳 小河
Masahiro Araki
正浩 荒木
Kensaku Motoki
健作 元木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sharp Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001259254A priority Critical patent/JP4948720B2/ja
Publication of JP2003069156A publication Critical patent/JP2003069156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948720B2 publication Critical patent/JP4948720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ、発光ダイオード等の発光素子
に有用な窒素化合物半導体積層物を提供する。 【解決手段】 窒素化合物半導体積層物10において、
窒素化合物半導体からなる第1の結晶層11上には、炭
素を不純物として含む窒素化合物半導体の中間層12が
形成され、その上には、窒素化合物半導体からなる第2
の結晶層13が形成される。窒素化合物半導体は、たと
えばGaNである。典型的に、第1の結晶層11は、単
結晶層であり、第2の結晶層13はエピタキシャル成長
層である。第2の結晶層13の表面は非常に平滑であ
り、発光素子の特性向上に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素化合物半導体
からなる積層物、該積層物を使用する発光素子、該発光
素子を使用する光ピックアップシステム、および該積層
物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒素化合物半導体の特性を利用して、発
光素子やハイパワーデバイスの研究および開発が進んで
いる。例えば、発光素子の場合、利用する窒素化合物半
導体の組成を調整することにより、技術的には紫色から
橙色までの幅の広い発光素子を得ることができる。近
年、窒素化合物半導体の特性を利用して、青色発光ダイ
オードや、緑色発光ダイオードの実用化がなされ、ま
た、半導体レーザー素子として青紫色半導体レーザーが
開発されてきている。
【0003】窒素化合物半導体膜を製造する際には、基
板として、サファイア、SiC、スピネル、Si、Ga
As、GaN等の基板が使用される。例えば、基板とし
てサファイアを使用する場合、GaN膜をエピタキシャ
ル成長する前に、あらかじめ、500℃〜600℃の低
温で、基板上にGaNまたはAlNのバッファー層を形
成し、その後、基板を1000℃〜1100℃の高温に
昇温して窒素化合物半導体膜のエピタキシャル成長を行
うと、表面状態の良い、構造的および電気的に良好な結
晶が得られることが知られている。SiCを基板として
使用する場合、エピタキシャル成長を行う温度で、薄い
AlN膜をバッファー層として使用すると良いことが知
られている。
【0004】しかし、窒素化合物半導体以外の基板を使
用すると、成長する窒素化合物半導体膜と基板との熱膨
張係数の違いや、格子定数の違いにより、製造される窒
素化合物半導体中に多数の欠陥が存在する。その欠陥密
度は、合計で約2×107cm-2〜1×109cm-2にも
なる。このような多数の転位は、例えば半導体膜におい
て、電気伝導を制御するキャリアをトラップし、製造し
た膜の電気的特性を損ねることが知られている他、大電
流を流すようなレーザー等の発光素子において、寿命の
低下を招くことが知られている。そのため、格子欠陥を
低減し、かつ電気的特性を良好にするために、ハイドラ
イド気相成長法(H−VPE)や、高圧合成法、昇華法
等といった手法を用いて、GaN等の窒素化合物半導体
の厚膜を形成し、該厚膜を基板として使用することが試
みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、窒素化
合物半導体の厚膜から得られる基板(以下、窒素化合物
半導体基板と呼ぶ)上で、新たに窒素化合物半導体の結
晶を成長させると、結晶表面の平坦性が元の基板表面と
比較して悪くなる場合がある。これは、窒素化合物半導
体基板の表面状態に起因するものである。厚い窒素化合
物半導体膜の表面は、c軸方向およびa軸方向に微量な
ズレを有し得ることが知られている。そのため、窒素化
合物半導体基板上に窒素化合物半導体の結晶を成長させ
ると、多数の領域で微妙に異なる方向に結晶成長の安定
面が形成されるようになり、それが、成長膜の平坦性を
損なう原因になり得る。表面の平坦性が良好でない発光
素子は、面内において発光強度の顕著な分布が発生し得
る。このような分布によって、レーザ素子においては発
振開始の閾値電流が高くなったり、レーザ素子を用いた
光ピックアップシステムでは遠視野像または近視野像が
安定しないという現象が生じ得る。
【0006】本発明の一つの目的は、表面が平坦な窒素
化合物半導体の積層物を提供することである。
【0007】本発明のさらなる目的は、半導体レーザ、
発光ダイオード等の発光素子に有用な窒素化合物半導体
積層物を提供することである。
【0008】本発明のさらなる目的は、特性の向上した
発光素子を提供することである。本発明のさらなる目的
は、性能の向上した光ピックアップシステムを提供する
ことである。
【0009】本発明のさらなる目的は、窒素化合物半導
体の結晶上に平坦な結晶層を形成するための方法を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
には、基板上に窒素化合物半導体をエピタキシャル成長
させる際、該基板における微小領域から個別に発生する
安定な結晶面を同一方向に統合することが必要となる。
この課題に対し、本発明者らは、炭素がドーピングされ
た窒素化合物半導体層を介して窒素化合物半導体の結晶
層を基板上に成長させれば、極めて平坦な表面を有する
結晶層が得られることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
【0011】本発明により窒素化合物半導体積層物が提
供され、該積層物は、窒素化合物半導体からなる第1の
結晶層、第1の結晶層上に直接形成され、かつ炭素を不
純物として含む窒素化合物半導体からなる中間層、およ
び中間層上に直接形成され、かつ窒素化合物半導体から
なる第2の結晶層を備える。
【0012】本発明による積層物において、中間層の厚
みは、5nm以上500nm以下が好ましく、10nm
以上200nm以下がより好ましい。また、中間層にお
ける炭素の濃度は5×1018cm-3以上5×1021cm
-3以下であることが好ましい。
【0013】本発明において、第1の結晶層は、ガリウ
ムおよび窒素を主成分とすることができる。この場合、
中間層の窒素化合物半導体は、GaNおよびAlxGa
1-xN(0≦x≦1)よりなる群から選ばれたものとす
ることが好ましい。また、AlGaNの場合、中間層の
窒素化合物半導体は、AlxGa1-xN(0≦x≦0.
3)がより好ましい。これらの窒素化合物半導体には、
効率的に炭素の添加を行うことができる。
【0014】本発明による積層物において、典型的に
は、第2の結晶層はエピタキシャル成長層である。本発
明の積層物は、その上に素子を形成するためのエピタキ
シャルウェハとして提供してもよい。積層物またはエピ
タキシャルウェハにおいて、第2の結晶層の表面粗さR
aは、典型的には30nm以下である。
【0015】また、本発明により発光素子が提供され、
該発光素子は、上述した窒素化合物半導体積層物、該積
層物の第2の結晶層上に形成され、かつ窒素化合物半導
体からなる、電力から光出力を生じさせるための積層構
造物、および積層構造物に電力を供給するための電極を
備える。該発光素子は、たとえば半導体レーザである。
【0016】さらに、本発明により光ピックアップシス
テムが提供され、該システムは、光学系に光を供給する
ための装置として、本発明による発光素子、特に半導体
レーザを備える。
【0017】また、本発明により窒素化合物半導体積層
物の製造方法が提供される。該製造方法は、窒素化合物
半導体からなる第1の結晶層上に、炭素の供給源、周期
律表における第3族元素の供給源、および窒素の供給源
から、炭素を不純物として含む窒素化合物半導体を形成
する第1の工程、および該炭素の供給源の供給を停止
し、第1の工程に連続して、周期律表における第3族元
素の供給源および窒素の供給源から、窒素化合物半導体
からなる第2の結晶層を形成する第2の工程を備える。
この製造方法において、第1の工程および第2の工程
は、有機金属気相成長法によって行われることが好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】典型的に、本発明による積層物
は、図1に示すような構造を有する。窒素化合物半導体
積層物10において、窒素化合物半導体からなる第1の
結晶層11上には、炭素を不純物として含む窒素化合物
半導体の中間層12が形成され、その上には、窒素化合
物半導体からなる第2の結晶層13が形成される。中間
層12は、第1および第2の結晶層の両方に接してい
る。一般に、中間層12は、第2の結晶層13より薄い
ものである。以下に説明するように、中間層12が、第
2の結晶層13の表面を平滑にするのに寄与している。
典型的には、第1の結晶層は、単結晶層であり、第2の
結晶層は、エピタキシャル成長層である。
【0019】本発明による積層物において、第1の結晶
層は、窒素化合物半導体基板であってもよいし、サファ
イア等の他の基板上に形成されたものであってもよい。
第1の結晶層が基板を形成する場合、その厚みは、たと
えば20〜2000μmであり、好ましくは100〜5
00μmである。一方、第1の結晶層が、サファイア等
の他の基板に形成される場合、その厚みは、たとえば3
〜500μmであり、好ましくは10〜200μmであ
る。第1の結晶層は、窒化ガリウム(GaN)、窒化イ
ンジウム(InN)、窒化アルミニウム(AlN)、I
nGaN、AlGaN、InGaN等から形成できる。
典型的には、第1の結晶層は、ガリウムおよび窒素を主
成分とする。特にGaNは、第1の結晶層に好ましい。
また、第1の結晶層の好ましい材料として、AlGa
N、InGaN、InGaAlNなど、GaNにおける
Gaの一部がAl、Inまたはそれら両方で置換された
窒素化合物半導体がある。第1の結晶層は、適当な導電
型(典型的にはn型)の不純物を適当な密度で含んでい
てもよい。
【0020】本発明による積層物において、炭素をドー
ピングした窒素化合物半導体からなる中間層は、その上
に形成される第2の結晶層の表面を平坦にする役割を果
たしている。この中間層を介して第1の結晶層上に第2
の結晶層を設ければ、微小領域でそれぞれ発生する安定
な結晶面を統合することができ、第2の結晶層の表面を
平坦にすることができる。後述するように、この中間層
に起因してもたらされる極めて平坦な表面は、発光素子
において発光ムラを低減し、均一な発光特性および強い
発光強度をもたらし得る。
【0021】中間層を形成する窒素化合物半導体には、
GaN、AlxGa1-xN(0<x<1)、InyGa1-y
N(0<y<1)、AlN、InN、InxGayAl
1-(x+y )N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦
1)などがある。GaNおよびAlxGa1-xN(0≦x
≦0.3)は中間層の材料としてより好ましい。後述す
るように、中間層に適当な組成の窒素化合物半導体を使
用することによって、極めて平坦な表面を有する積層物
または素子構造物を得ることができる。平坦な表面は、
発光素子において、発光強度の面内均一性を向上させ、
発光強度を高める。
【0022】図2は、発光素子のための窒素化合物半導
体積層物を二次イオン質量分析法(SIMS)によって
分析した結果を示している。図2においてピークが、炭
素を不純物として含む中間層の部分を表している。した
がって、向かってピークの右側は、第1の結晶層(たと
えば、GaN基板)を表し、ピークの左側は、第2の結
晶層(たとえば、発光素子のための窒素化合物半導体
層)を表している。典型的に、本発明による積層物は、
図2に示すように、第1の結晶層と第2の結晶層との間
に、それらの層より炭素濃度が顕著に高い中間層を挟ん
だ構造を有する。典型的に、中間層における炭素濃度の
分布は、図2に示すようであり、そこにおいて、炭素濃
度は、中間層のいずれかの位置(たとえば中間層の真ん
中の位置)で最高値となり、その点から第1および第2
の結晶層にそれぞれいくにしたがって、減少する。本発
明において、中間層は、第1および第2の結晶層に比べ
て炭素濃度が顕著に高い層ということができるが、その
厚みは、炭素濃度の分布のため、はっきりとした値とし
て特定することが困難であるかもしれない。そこで、本
明細書では、以下のようにして求めた値を中間層の厚み
として定義する。まず、SIMS分析により図2に示す
ような深さに対する炭素濃度の分布を求める。次いで、
得られたチャートのうち、炭素濃度のピークに着目し、
図3に示すように、ピークの最大値の1/2の値にあた
る部分のピーク幅(半値幅)wを中間層の厚みと定義す
る(ただし、図3は、縦軸がリニアスケールである例を
示しており、リニアスケールでない場合も、これに準じ
て1/2の値にあたる部分の幅から厚みを定義すること
ができる)。ピークの最大値は、バックグラウンドに対
する頂点の高さである。
【0023】本発明において、中間層の厚みは、第2の
結晶層の結晶性を良好に保つことができるよう設定され
る。中間層の厚みは、一般的に5nm〜500nmであ
り、好ましくは10nm〜200nmである。これらの
範囲内の厚みを有する中間層を用いることにより、微小
領域において結晶面が独立して形成される影響を効果的
に少なくし、平滑な表面を第2の結晶層に効果的にもた
らすことができる。また、これらの範囲内の厚みを有す
る中間層上に第2の結晶層を形成すれば、良好な結晶性
および電気的特性を得ることができる。一方、中間層が
極端に薄くなると、結晶面の統合により平滑な表面をも
たらす効果が小さくなってくる。中間層が極端に厚くな
ると、第2の結晶層の結晶性が悪くなる可能性がある。
【0024】中間層に含まれる炭素の濃度は、5×10
18cm-3〜5×1021cm-3が好ましい。この濃度範囲
は、特に微小領域において結晶面が独立して形成される
影響を効果的に少なくし、平滑な表面を第2の結晶層に
効果的にもたらすことができる。
【0025】本発明において、第2の結晶層は、窒化ガ
リウム(GaN)、窒化インジウム(InN)、窒化ア
ルミニウム(AlN)、InGaN、AlGaN、In
GaAlN等から形成できる。典型的には、第2の結晶
層は、ガリウムおよび窒素を主成分とする。特にGaN
は、第2の結晶層に好ましい。また、第2の結晶層の好
ましい材料として、AlGaN、InGaN、InGa
AlNなど、GaNにおけるGaの一部がAl、Inま
たはそれら両方で置換された窒素化合物半導体がある。
第2の結晶層は、適当な導電型(典型的にはn型)の不
純物を適当な密度で含んでいてもよい。第2の結晶層の
厚みは、たとえば0.1〜10μmであり、好ましくは
1〜5μmである。
【0026】本発明による窒素化合物半導体積層物は、
素子の製造に有用なウェハとして提供できる。この場
合、第2の結晶層は、典型的にはエピタキシャル成長層
である。ウェハの表面(第2の結晶層の表面)に関し、
表面粗さRaは、典型的には30nm未満であり、好ま
しくは20nm以下である。表面粗さRaの範囲は、典
型的には1〜20nmであり、好ましくは1〜10nm
である。ここで表面粗さは、中心線平均粗さであり、測
定の長さは、100μm〜1mm、典型的には300μ
mである。本実施例で記述しているRaは、Sloan
社のDektak3STを用い、300μmのスキャン
を行って測定した。
【0027】本発明による窒素化合物半導体積層物は、
発光ダイオード、半導体レーザ等の発光素子、パワーデ
バイスなどを含む種々の素子に使用することができる。
これらの素子において、典型的には、本発明による窒素
化合物半導体積層物は、基板部分を構成する。本発明に
よる窒素化合物半導体積層物は、素子表面の平坦度を飛
躍的に向上させることができ、その結果、素子の性能を
高めることができる。
【0028】特に、本発明による発光素子は、平坦度が
顕著に向上した発光面を有することができる。そのよう
な発光素子において、面内の発光分布(発光ムラ)は少
なく、均一な発光特性を有し得る。また、そのような発
光素子において、光の伝播における損失を低減すること
ができ、閾値電流密度を下げることができる。特に、量
子井戸型の発光素子において、そのような特性の向上は
顕著であり得、安定で強い発光強度を得ることができ
る。発光素子は、光出力をもたらす任意の素子を含む。
典型的な発光素子には、発光ダイオード、半導体レーザ
等がある。典型的に、本発明は、ダブルヘテロ接合レー
ザ、特に量子井戸レーザに適用される。
【0029】具体的に、本発明による発光素子は、上述
した窒素化合物半導体積層物、その第2の結晶層上に形
成され、かつ窒素化合物半導体からなる、電力から光出
力を生じさせるための積層構造物、および該積層構造物
に電力を供給するための電極を備える。光出力のための
積層構造物は、ダブルヘテロ接合構造において、n型ク
ラッド層、活性層およびp型クラッド層を含む。活性層
は、好ましくは量子井戸層である。電極は、p電極およ
びn電極を含む。本発明による窒素化合物半導体積層物
を基板として用いる場合、電極(典型的にはn電極)を
第1の結晶の表面上に形成することができる。
【0030】本発明による発光素子、特に半導体レーザ
は、光ピックアップシステムに有用である。具体的に、
本発明により、上記発光素子を、光学系に光を供給する
ための装置として有する光ピックアップシステムが提供
される。光学系は、用途に応じて適当な要素を含む。た
とえば、光学系は、半導体レーザからの光を受けるコリ
メータレンズ、回折格子、偏光ビームスプリッタ、1/
4波長板、対物レンズ、および光検出器を含む。光学系
には、通常のものを使用することができる。光ピックア
ップシステムにおいて、本発明による半導体レーザ(た
とえば、へき開面を有する半導体レーザ)は、安定した
特性の遠視野像および近視野像を形成することができ、
システムの読み取りおよび書き込み精度を向上させるこ
とができる。
【0031】本発明による窒素化合物半導体積層物は、
第1の結晶層の厚みが100μmを超える場合、特に有
効である。厚さが100μmを超える窒素化合物半導体
基板(第1の結晶層)には、製作時に発生する微小なク
ラックや、集中した転位が多く存在し得る。本発明らの
実験の結果、炭素を含む中間層は、微小クラックや転位
の第2結晶層への影響を顕著に低減できることがわかっ
た。
【0032】また、本発明による窒素化合物半導体積層
物は、気相成長法により形成した第1の結晶層に対し、
特に有効である。H−VPE法、MOCVD法などの気
相成長法によって形成された厚い窒素化合物半導体の表
面には、表面粗さRaが50nmを超える凹凸が存在し
得る。この凹凸は、厚膜を得る過程において、窒素化合
物半導体分子が気相中で凝集することに起因する。凹凸
を有する表面上に直接、窒素化合物半導体の結晶層を形
成すると、得られる結晶層の表面に、該凹凸がそのまま
反映されるか、あるいは該凹凸が増幅されて現れること
がある。本発明らの実験の結果、炭素を含む中間層が、
そのような凹凸の影響を顕著に低減することがわかっ
た。
【0033】本発明による窒素化合物半導体積層物は、
以下のようなプロセスによって調製できる。まず、窒素
化合物半導体からなる第1の結晶層上に、炭素の供給
源、周期律表における第3族元素の供給源、および窒素
の供給源から、炭素を不純物として含む窒素化合物半導
体を形成する。第1の結晶層は、気相成長法等により製
造された窒素化合物半導体基板であってもよいし、サフ
ァイア等の他の基板上に形成されたものであってもよ
い。炭素の供給源および第3族元素の供給源は、それぞ
れ、熱分解によって対応する元素を放出できる化合物、
たとえば、有機化合物、ハロゲン化物、水素化物とする
ことができる。窒素の供給源は、熱分解によってNを供
給できる化合物、好ましくはアンモニア(NH3)とす
ることができる。この工程により、第1の結晶層上に、
炭素ドープ窒素化合物半導体層が形成される。炭素のド
ーピング濃度は、炭素源の供給量および温度によって調
節することができる。次いで、この工程に連続して、炭
素源の供給を停止し、第3族元素の供給源および窒素の
供給源から、窒素化合物半導体からなる第2の結晶層を
形成する。第3族元素の供給源および/または窒素の供
給源は、炭素ドープ層の形成の時と同じであることが好
ましいが、異なっていてもよい。また、異なる第3族元
素の供給源を追加してもよい。使用される典型的な第3
族元素は、Ga、AlおよびInである。これらの工程
は、有機金属気相成長法によって行うことが好ましい。
【0034】以下、本発明を具体例に基づいてさらに詳
細に説明する。本発明の具体例において、窒素化合物半
導体基板は、ハイドライド気相成長法(H−VPE
法)、高圧合成法、昇華法等により製造することができ
る。窒素化合物半導体基板の材料には、窒化ガリウム
(GaN)、窒化インジウム(InN)、窒化アルミニ
ウム(AlN)、InGaN、AlGaN、InGaA
lN等がある。典型的には、窒化ガリウム(GaN)が
使用される。窒素化合物半導体基板にドーピングされる
不純物には、シリコン(Si)、塩素(C1)、マグネ
シウム(Mg)、酸素(0)等がある。素子を製造する
ため、ドーピングされた窒素化合物半導体基板がしばし
ば使用される。基板の表面は、上述した製造方法で得ら
れたままでもよいし、物理的あるいは化学的に研磨され
ていてもよい。窒素化合物半導体の厚みが100μmを
越える場合、当該半導体のみによって基板を構成するこ
とができる。一方、窒素化合物半導体の厚みが100μ
m以下の場合、サファイア等からなる下地の上に当該窒
素化合物半導体の結晶層が形成された基板を好ましく使
用できる。
【0035】実施例1 要約すると、本実施例は、以下の工程を行った。H−V
PE法を用いて、サファイア基板上に500μmの厚み
でSiがドーピングされたGaN厚膜を形成した。Ga
N厚膜をサファイア基板からはずし、窒素化合物半導体
基板として用いた。該基板上に、不純物として炭素を含
むGaN膜、および約4μmの厚みを有するGaN膜を
それぞれ有機金属気相成長法(MOCVD法)を用いて
形成した。以下、詳細なプロセスを記載する。
【0036】まず、洗浄を行った2インチ径のサファイ
ア基板をH−VPE装置に導入し、1000℃で加熱し
た。加熱している基板に対して、800℃に熱したガリ
ウム(Ga)中を通した塩化水素(HCl)300CC
/分と窒素ガス(N2)1000CC/分を約15分間
流した後、アンモニア(NH3)を1000CC/分、
ジクロロシラン(SiH2Cl2)を100nmol/分
の流量で導入して、約2時間GaNを基板上に成長させ
た。次いで、塩化水素およびジクロロシランの供給を停
止し、基板の温度を下げた。室温になった時点でアンモ
ニアの供給を停止し、成長したGaN膜をサファイア基
板と共にH−VPE装置より取り出した。このようにし
て成長したサファイア上のGaN膜は、サファイアとG
aNとの熱膨張差のため、降温時にその殆どが自然に剥
離した。自然剥離したGaN膜は、厚さが約400〜5
00μmであった。以上の様にして得られたGaN厚膜
の裏面(サファイア基板に接触していた側。以下、Ga
N基板裏面と称する)は、凹凸が激しいため、ダイヤモ
ンド粉を用いて平らに研磨した。また、GaN厚膜の表
面(上記裏面に対向する面。以下、GaN基板表面と称
する)は、微小な六角状の凹凸をまばらに発生させてい
たが、大部分は目視で鏡面であった(以下、この得られ
た基板をGaN基板と称する)。
【0037】次に、GaN基板をアセトンおよびエタノ
ールを用いて洗浄を行った後、MOCVD装置に導入
し、GaN基板の表面上に、以下に示す手順で、炭素を
含むGaN膜、および約4μmの厚みを有するGaN膜
を順次成長させた。以下、図4を参照しながら説明を行
う。まず、MOCVD装置内にセットされたGaN基板
201に窒素5000cc/分と水素1000cc/分
を流しながら、約15分の時間をかけて、800℃の温
度に昇温した。その際、熱によりGaNが分解しないよ
うに、温度が400℃を越えた時点でアンモニアを40
00cc/分の流量で導入した。温度が800℃に達す
ると、第3族元素用原料としてトリメチルガリウム(T
MG)を20μmol/分、炭素材料として四臭化炭素
(CBr4)を20μmol/分の流量でそれぞれ導入
して、炭素ドーピングしたGaN膜202を約20nm
の厚さで成長させた。その後、四臭化炭素の供給を停止
し、基板の温度を1050℃に昇温し、トリメチルガリ
ウムの供給量を100μmol/分に増加し、継続して
GaN膜203の成長を始めた。このようにして、1時
間かけて約4μmの厚みのGaN膜204の成長を行っ
た。成長が終了すると、トリメチルガリウムの供給を停
止し、基板の温度を下げた。基板の温度が室温になれ
ば、アンモニアおよび窒素の供給を停止し、得られたG
aNエピタキシャル成長膜を有するGaN基板を装置か
ら取り出した。
【0038】得られた窒素化合物半導体積層物につい
て、炭素ドーピングしたGaN膜202中の炭素濃度を
二次イオン質量分析(SIMS)装置を用いて測定した
結果、図2に示すようなチャートが得られた。当該層に
おける炭素濃度は、約1×10 20cm-3であった。上記
プロセスにおいて、炭素をドーピングしたGaN膜の成
長温度が、炭素をドーピングしていないGaN膜の成長
温度よりも低い理由は、効率良く炭素をドーピングする
ためである。成長温度を上げて炭素をドーピングする場
合、導入する四臭化炭素の量を増加する必要があった。
一方、成長温度を下げて炭素をドーピングすれば、導入
する四臭化炭素の量を低減することができた。得られた
GaN膜204の表面の表面粗さRaは、約5nmであ
った。
【0039】実施例2 実施例1で得られたGaN基板上に、炭素ドープ層およ
びGaNエピタキシャル成長層を形成し、その上に図5
に示すような発光ダイオード(LED)を作製した。以
下、製造プロセスを図5を参照しながら記述する。
【0040】まず、GaN基板にn型の導電性を持たせ
るため、常法に従い、不純物としてSiを基板にドーピ
ングした。これにより、基板の下部に電極を形成するこ
とができ、光の取り出し等に有効である。導電性を有す
るSiドープGaN基板102をMOVCD装置にセッ
トし、上述したGaN膜と同様に、窒素5000cc/
分と水素1000cc/分を流しながら、約15分の時
間をかけて、800℃の温度に昇温した。その際、熱に
よりGaNが分解しないように、温度が400℃を越え
た時点でアンモニアを4000cc/分の流量で導入し
た。温度が800℃に達すると、第3族元素用原料とし
てトリメチルガリウム(TMG)を20μmol/分、
炭素材料として四臭化炭素(CBr4)を20μmol
/分の流量でそれぞれ導入し、炭素ドーピングしたGa
N膜103を約20nmの厚さに成長させた。その後、
四臭化炭素の供給を停止し、基板の温度を1050℃に
昇温し、トリメチルガリウムの供給量を100μmol
/分に増加し、モノシラン(SiH4)を5nmol/
分で供給し、継続してGaN膜901の成長を始めた。
このようにして、1時間かけて約4μmの厚みのGaN
膜901の成長を行った後、トリメチルガリウムおよび
モノシランの供給を停止し、基板の温度を約750℃ま
で下げた。基板温度が750℃になると、トリメチルガ
リウムおよびIn原料を供給し、3対のIn0.05Ga
0.95N/In0.35Ga0.65Nより構成される発光層90
2を形成した。その後、トリメチルガリウムおよびIn
原料の供給を停止し、再び成長温度を1050℃に昇温
して、順次、30nm厚のAl0.2Ga0.8Nよりなるキ
ャリアブロック層903、p型キャリア用ドーパントと
してMgを1×1018cm-3の濃度で有する0.3μm
厚のp型GaNコンタクト層904を形成した。Mgを
ドーピングするための材料として、ビスエチルシクロペ
ンタジエニルマグネシウム(EtCp2Mg)を使用し
た。また、In原料としてトリメチルインジウム、A1
原料としてトリメチルアルミニウムを使用した。次い
で、第3族元素原料の供給を停止し、基板温度を室温に
降温して、LED層構造の調製を終了した。得られたL
ED構造の最表面に関し、表面粗さRaは、5nmであ
った。次いで、必要な電極を形成し、発光ダイオードを
得た。得られた発光ダイオードにおいて、発光中心波長
は460nmであった。発光面を顕微鏡で観察すると、
面内は均一に発光しており、強度および色の発光ムラは
観測できなかった。
【0041】比較例1 本比較例では、実施例1と同様の方法で作製したGaN
基板上に、炭素をドーピングしたGaN膜を形成せず
に、直接4μm厚みのGaN膜を形成し、ついで、その
上に、窒素化合物半導体発光素子を形成した。以下、プ
ロセスを図6を参照しながら説明する。実施例1と同
様、MOCVD装置内にセットされたGaN基板201
を、窒素5000cc/分と水素1000cc/分を流
しながら、約15分の時間をかけて、1050℃の温度
まで加熱した。その際、熱によりGaNが分解しないよ
うに、温度が400℃を越えた時点でアンモニアを40
00cc/分の流量で導入した。温度が1050℃に達す
ると、第3族元素原料としてトリメチルガリウム(TM
G)を100μmol/分の流量で導入して、アンドー
プのGaN膜212の成長を開始した。アンドープGa
N膜は、成長初期から六角錐形状の突起が多数発生して
おり、成長時間が経過するに従い、突起による凹凸は少
しずつ増加する傾向にあった(213)。この凹凸は一
定の値になるとそれ以上は増加しなかった。このように
して、1時間かけて約4μmの厚みのGaN膜214を
形成した。成長が終了するとトリメチルガリウムの供給
を停止し、基板の温度を下げた。基板の温度が室温にな
ったとき、アンモニアおよび窒素の供給を停止し、Ga
N基板を取り出した。炭素ドープ層なしで、得られたG
aN膜214の表面粗さRaは、約30nmであった。
【0042】次に、実施例2と同様にして、GaN膜上
にLED構造を形成し、ついで電極を形成して発光ダイ
オードを得た。得られたLEDの表面には、六角錐形状
の突起が多数発生しており、表面粗さRaは約30nm
であった。得られたLEDの発光中心波長は460nm
であった。その発光面を顕微鏡で観察すると、面内に
は、突起の形状に依存していると考えられる強度ムラお
よび色ムラが観測された。
【0043】実施例3 本実施例では、炭素ドープ層を形成する前に、GaN基
板を高温で熱処理した。以下、図4を参照しながら、プ
ロセスを説明する。H−VPE法を用いて実施例1と同
様に作製したGaN基板の裏面を、ダイヤモンド粉を用
いて平らに研磨した後、アセトンおよびエタノールを用
いて洗浄した。基板201をMOCVD装置に導入し、
水素5000cc/分と、アンモニア3000cc/分
を流しながら、約15分かけて、基板温度を1000℃
に昇温した。昇温後、基板温度を1000℃に保持した
まま、約10分、基板を加熱処理した。その後、水素の
供給を停止し、窒素を5000cc/分で流し、アンモ
ニアを3000cc/分で流しながら、約15分の時間
をかけて、600℃の温度に降温させた。温度が600
℃に達すると、第3族元素原料としてトリメチルガリウ
ム(TMG)を20μmol/分の流量、炭素原料とし
て四臭化炭素(CBr4)を5μmol/分の流量でそ
れぞれ導入し、炭素ドーピングしたGaN膜202を約
20nmの厚さで形成した。その後、四臭化炭素の供給
を停止し、基板の温度を1050℃に昇温し、トリメチ
ルガリウムの供給量を100μmol/分に増加し、継
続してGaN膜203の成長を開始した。このようにし
て、1時間かけて約4μmの厚みのGaN膜204を形
成した。次いで、トリメチルガリウムの供給を停止し、
基板の温度を下げた。基板の温度が室温になったとき、
アンモニアおよび窒素の供給を停止し、GaN膜を取り
出した。炭素ドーピングしたGaN膜202中の炭素濃
度は、二次イオン質量分析(SIMS)装置を用いた分
析の結果、1×1020cm-3であった。炭素をドーピン
グしたGaN膜の成長温度が、炭素をドーピングしてい
ないGaN膜の成長温度よりも低い理由は、効率良く炭
素をドーピングするためである。成長温度を上げて炭素
をドーピングするためには、導入する四臭化炭素の量を
増加する必要がある。一方、成長温度を下げて炭素をド
ーピングすれば、導入する四臭化炭素の量を低減するこ
とができる。
【0044】得られたGaN膜204の表面粗さRa
は、約5nmであった。この表面の平坦度は、良好であ
る。GaN膜204は、微小なクラックや転位、研磨傷
の影響が実質的になく、より好ましい表面を形成してい
た。水素およびアンモニアの存在下におけるGaN基板
の加熱処理によって、基板最表面の再配列が生じ、クラ
ックや転位がほぼ消滅し得たと考えられた。この加熱処
理は、アンモニアを含む雰囲気中で効果的に行うことが
でき、更には、水素が存在することがより好ましい。微
小クラックや転位の消滅に加え、GaN基板の表面に存
在する微小な凹凸のGaN膜204への伝播が抑制され
ることも確認された。
【0045】基板の加熱処理による効果は、比較的高温
において、基板表面の原子を再配列させ、微小クラッ
ク、転位、凹凸、傷等を消滅させることに起因し得る。
さらなる実験の結果、この効果は、450〜1100℃
の温度における熱処理によって得られることがわかっ
た。熱処理の雰囲気に関し、アンモニア、またはアンモ
ニアと水素の混合物に対し、窒素等の不活性ガスを添加
してもよい。また、水素の代わりに窒素を用いてもよ
い。ただし、窒素濃度が高くなると、基板表面が荒れる
傾向にあった。アンモニア濃度は、雰囲気全体の1/2
以下が好ましく、1/10以下がより好ましい。アンモ
ニア濃度が高くなると、基板表面に団子状の析出物が形
成されやすくなる。一方、アンモニア濃度が低いと、基
板から窒素が抜けやすくなり、表面の荒れが生じ得る。
【0046】実施例4 本実施例では、炭素を含む中間層の種類が、得られる発
光素子の平坦性および発光特性に与える影響を調査し
た。実施例1と同様の方法により作製したGaN基板上
に、20nm厚さの炭素を含む中間層を介して、約4μ
mの厚みのGaN膜を形成した。四臭化炭素の導入量を
制御し、中間層における炭素ドーピング量が、それぞれ
1×1019cm-3および1×1020cm-3である2種類
の積層物を得た。また、比較のため、四臭化炭素を導入
せずに基板上にGaN膜を成長させた。中間層の窒素化
合物半導体として、InxGa1-xNおよびA1yGa1-y
Nを用い、xおよびyの値を、0.35≧x≧0、1≧
y≧0の範囲で変え、組成の調節を行った。このうち、
炭素を含むINxGa1-xN膜を製造する際には、成長温
度が高いと組成の調節が困難になるため、700℃で成
長を行なった。A1原料として、トリメチルアルミニウ
ム(TMA)を使用し、In原料としてトリメチルイン
ジウム(TMI)を使用した。最終的に得られたGaN
膜の表面粗さを測定し、炭素を含む中間層の組成と表面
粗さとの関係を評価した。得られた結果を図7および図
8に示す。図7を参照すると、明らかに、炭素を含むA
yGa1 -yN(1≧y≧0)を介してGaN膜を成長さ
せると、該GaN膜の表面の凹凸が低減されていること
がわかる。しかし、A1組成比が0.3を超えると、中
間層自体の抵抗が高くなり、発光素子を形成するとき、
基板下部に電極を形成することが困難になる。また、G
aN基板を使用する場合、中間層のA1組成比が高くな
ると、中間層自体にクラック等が発生し得、格子不整合
の影響による転位が発生しやすくなる。それらは、発光
に起因するキャリアを消滅させるため、発光素子の発光
効率が低下し得る。したがて、中間層にA1yGa1-y
を用い、その上に発光素子を形成する場合、望まれるA
1組成比は0.3以下である。一方、図8に示すよう
に、中間層にINxGa1-xNを用いる場合、In組成比
が0.35以下(x≦0.35)であれば、中間層の作用
により、表面の平坦性は顕著に向上する。しかし、In
組成比が増加するに従い、全般的に表面の荒れが増加す
る傾向にあり、中間層の効果は薄くなり得る。また、得
られる発光素子の表面粗さと発光ムラには顕著な相関が
あり、表面粗さの大きい発光素子は、発光ムラが大きく
なる傾向を示している。
【0047】実施例5 本実施例では、中間層の厚さが、その上にエピタキシャ
ル成長されたGaN膜の表面粗さ、ならびにその上に形
成された発光素子の表面粗さおよび発光特性に、どのよ
うに影響を与えるか調査した。中間層にはGaNまたは
AlNを使用した。中間層の炭素濃度を1×1020cm
-3に固定し、中間層の膜厚を変化させた。上記と同様、
GaN基板上に、種々の厚みの中間層を形成し、その上
に約4μmの厚みのGaN膜をエピタキシャル成長させ
た。中間層の厚みは、製造時間に比例して厚くなるた
め、製造時間を調節することにより膜厚の制御を行っ
た。得られた積層物について表面粗さRaを測定した。
図9に、中間層であるGaN膜およびAlN膜の厚み
と、表面粗さとの関係を示す。GaNおよびAlNのい
ずれの場合も、中間層を設けることにより得られる積層
物の表面粗さは小さくなっている。特に、中間層の厚み
が5nm〜500Nmの範囲で、顕著に表面粗さが小さ
くなっていることがわかる。実施例1と同様に、発光素
子を作製し発光特性の評価を行った。その結果、表面粗
さと発光素子の発光ムラには顕著な相関があり、表面粗
さの大きい発光素子は発光ムラが大きくなる結果が得ら
れた。また、発光層に量子井戸を用いる場合、特に中間
層の厚みが10nm〜200nm以下の範囲で発光強度
が最も強く安定になる傾向がみられた。この範囲で、中
間層上に形成される窒素化合物半導体発光泰子の表面凹
凸が最も小さくなり、量子井戸が均一に形成され、発光
の効率向上がもたらされているためであると推測され
た。
【0048】実施例6 本実施例では、中間層の炭素濃度が、GaN膜の表面、
ならびに発光素子の表面および特性に与える影響を調査
した。中間層の炭素濃度を制御する方法として、以下の
2種の方法を比較した。一つの方法は、中間層を形成す
るときの温度を一定にし、ドーピング材料である四炭化
臭素の添加量を変化させる方法であり、もう一つの方法
は、中間層を形成する時の温度を変化させ、ドーピング
材料である四炭化臭素の添加量を一定にする方法であ
る。
【0049】まず、前者の方法について記述する。Ga
N基板をMOCVD装置に導入し、窒素5000cc/
分と水素1000cc/分を流しながら、約15分の時
問をかけて、700℃の温度に昇温した。その際、熱に
よりGaNが分解しないように、温度が400℃を越え
た時点でアンモニアを4000cc/分の流量で導入し
た。温度が700℃に違すると、TMGを20μmol
/分、CBr4を0.2μmol/分〜200μmol/
分の流量でそれぞれ導入し、種々の濃度で炭素ドーピン
グしたGaN膜を約20nmの厚さで形成した。その
後、CBr4の供給を停止し、基板の温度を1050℃
に昇温し、TMGの供給量を100μmol/分に増加
し、継続してGaN膜の成長を始め、1時問かけて約4
μmの厚みのGaN膜を形成した。次いで、TMGの供
給を停止し、基板の温度を下げた。基板の温度が室温に
なったとき、アンモニアおよび窒素の供給を停止し、G
aN基板を取り出した。また、比較のため、上記プロセ
スにおいてCBr4を供給せずに基板上にGaN膜を成
長させた。得られた積層物について、中間層の炭素濃度
を、SIMSを用いて測定した。その結果、中間層の炭
素濃度は、添加するCBr4の量が増加するに従い、1
×1018cm-3〜1×1022cm-3の範囲で増加する傾
向にあった。なお、SIMSの検出限界以下の値を濃度
0とした。得られたGaN膜の表面粗さを測定した結果
(701)を図10に示す。
【0050】次に、中間層形成時の温度を変化させて炭
素濃度を制御する方法を示す。GaN基板をMOCVD
装置に導入し、窒素5000cc/分と水素1000c
c/分を流しながら、約15分の時間をかけて、500
℃〜1000℃の温度に昇温した。その際、熱によりG
aNが分解しないように、温度が400℃を越えた時点
でアンモニアを4000cc/分の流量で導入した。基
板が500〜1000℃の間の設定温度に達すると、T
MGを20μmol/分、CBr4を20μmol/分
の流量でそれぞれ導入して、種々の濃度で炭素ドーピン
グしたGaN膜を約20nmの厚さで形成した。比較の
ため、CBr4を添加していない試料も1つ作製した。
その後、CBr4の供給を停止し、基板の温度を105
0℃に上げ、TMGの供給量を100μmol/分に増
加し、継続してGaN膜を成長させた。1時間かけて約
4μmの厚みのGaN膜を形成した後、TMGの供給を
停止し、基板の温度を下げた。基板の温度が室温になっ
たとき、アンモニアおよび窒素の供給を停止し、GaN
基板を取り出した。得られた積層物について、中間層中
の炭素濃度を、SIMSを用いて測定した。その結果、
炭素濃度は、ドーピング時の設定温度が低くなるに従
い、1×1018cm-3〜1×1022cm-3の範囲で増加
する傾向にあった。なお、SIMSの検出限界以下の値
を濃度0とした。得られたGaN膜の表面粗さを測定し
た結果(702)を図10に示す。
【0051】図10から、炭素濃度が1×1018cm-3
〜5×1021cm-3の範囲で、炭素を添加しない場合に
比べ、得られたGaN膜の表面の平坦性が明らかに向上
していることが分かる。炭素濃度が5×1021cm-3
越えると、表面粗さは、炭素ドーピングしていないもの
と同程度まで増加してきている。これは、不純物濃度が
多くなりすぎて、GaN膜自体の結晶性が損なわれたた
めであると考えられる。これらの傾向は、図10におい
て曲線701および曲線702を比較すると、中間層の
成長温度には依存せず、炭素濃度にのみ依存しているこ
とがわかる。
【0052】得られた積層物について、実施例2と同様
に、発光素子を作製し、発光特性を評価した。その結
果、表面の凹凸と発光素子の発光ムラには顕著な相関関
係があり、表面凹凸の大きい発光素子は発光ムラが大き
くなる結果が得られた。
【0053】上述した一連の実施例では、H−VPE法
により作製した厚膜GaNを基板として使用した。しか
し、本発明は、他の方法たとえばMOCVD法を用いて
作製した20μmを越える厚さのGaN基板についても
同様の効果が得られる。また、単結晶膜であれば、Ga
Nに限らず、AlN等、他の窒素化合物半導体を使用し
てもよい。また、窒素化合物半導体基板には不純物とし
て、シリコン(Si)、酸素(O)、マグネシウム(M
g)、水素(H)、塩素(C1)、臭素(Br)、亜鉛
(Zn)、ヒ素(As)、リン(P)、セレン(Se)
等を含んでいてもよい。
【0054】実施例7 本実施例では、GaN基板上に、炭素ドープGaN膜を
介して、レーザダイオードを作製した。以下、プロセス
を図11を参照しながら説明する。実施例1と同様の方
法で、H−VPE法によりサファイア基板上にGaN厚
膜を成長させた後、得られた厚膜の両面を研磨してGa
N基板102を作製した。厚膜成長の際、基板にn型の
導電性を持たせるため、不純物としてシリコン(Si)
を5×1018cm-3の濃度になるように添加した。Si
添加用材料として100ppmに窒素で希釈したジクロ
ロシラン(SiH2C12)を用い、これを約100cc
/分で成長中に導入することで上記濃度のSi添加が可
能であった。得られたGaN基板102をMOCVD装
置に導入し、その後、実施例1と同様の方法で20nm
の厚さを有する1×1020cm-3の濃度で炭素を含むG
aN膜103を800℃で形成した。その後、温度を1
050℃に昇温し、引き続いて、Siを1×1018cm
-3の濃度で含有するn型GaN膜104を3μmの厚み
で形成した。Siを添加する手段として、100ppm
に水素で希釈したモノシラン(SiH 4)を用い、これ
を成長中に10cc/分で導入することにより、上記濃
度のSi添加が可能になった。つぎに成長温度を800
℃に下げ、クラックを低減する目的で、50nm厚でS
iをドーピングしたIn0.05Ga0.95N膜105を成長
させ、その後、成長温度を再度1050℃に上げて、n
型クラッド層106となる0.7μm厚のSiドーピン
グしたn型A10.1Ga0.9Nを堆積させた。In原料と
して、トリメチルインジウム(TMI)、Al原料とし
て、トリメチルアルミニウム(TMA)を使用した。n
型クラッド層106の成長後、0.1μm厚のn型Ga
N光ガイド層107 を成長させ、成長温度を750℃
に下げ、3対のIn0.05Ga0.95N/In0.18Ga0.82
Nより構成される発光層108を成長させた。再び成長
温度を1050℃に上げ、順次、30nm厚のA10.2
Ga0 .8Nよりなるキャリアブロック層109、Mgを
ドーピングした1×1018cm -3のp型キャリアを有す
る0.1μm厚のp型GaN光ガイド層110、0.5
μm厚のMgドーピングしたp型A10.1Ga0.9Nクラ
ッド層111、0.1μm厚のMgドーピングしたp型
GaNコンタクト層114を成長させた。Mg添加用材
料として、ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウ
ム(EtCp2Mg)を使用した。実施例1と同様に室
温に下げ、レーザ層構造を有する複合膜の製造を終了し
た。得られたレーザ構造において最上層の表面粗さRa
は約5nmであった。得られたレーザ層構造について、
フォトリソグラフィと反応性イオンエッチング法によ
り、p型コンタクト層とp型クラッド層の一部をエッチ
ングして、幅3μmのリッジを形成した。その後、絶縁
膜としてSiO2膜112を部分的にコーティングし、
Au/Pdからなるp型コンタクト用電極113を形成
し、基板102の裏面にAlからなるn型コンタクト用
電極101を形成した。約500μmのキャビティ長に
なるように劈開を行い、レーザ素子を得た。得られたレ
ーザ素子の閾値電圧は6Vで、閾値電流は50mAであ
った。 比較のために、炭素を含むGaN膜を介さず
に、直接GaN基板上に上述した方法でレーザ構造を形
成し、レーザ素子を得た。得られたレーザ構造における
最表層の表面粗さRaは20nmであった。得られたレ
ーザ素子の閾値電圧は6Vで、これは炭素ドープ中間層
を有するものとほぼ同等の値である。しかし、その閾値
電流は80mAであり、これは炭素ドープ中間層を有す
るものより高い。閾値電流が高くなった理由としては、
レーザ構造膜の表面粗さが大きくなることにより、レー
ザ素子内部を伝搬する光の分散が大きくなること、およ
び膜の平坦性が低下したことにより、面内の発光強度お
よび波長に分布が生じ、発光ムラが生じることが考えら
れる。
【0055】発光ダイオード(LED)についても、中
間層の形成により、ダイオード表面の平坦性を向上させ
ることができた。そして、発光面内の発光強度分布およ
び発光波長分布が低減した。発光ダイオードの場合、特
に凹凸があると、凸部と凹部で5nm以上の発光波長の
差が生じている。表面の平坦度を向上させることによ
り、発光効率が高くなり、波長の半値幅が狭くなった。
【0056】実施例8 上記実施例では、サファイア基板を除去して得られるフ
リースタンディングのGaN基板を使用した。しかし、
表面粗さの改善には、第1の結晶層としてフリースタン
ディングの基板が必須であるわけではない。たとえば、
図12に示すように、サファイア116上に、20μm
の厚さのGaN基板層102を形成し、その上に実施例
7と同様の方法で積層構造を形成し、レーザ素子を得
た。この構造では、n電極をGaN基板層102上に設
けることができないため、反応性イオンエッチングによ
り表面からn型GaN膜104に至るまでエッチングを
行い、露出させたn型GaN膜104にA1を堆積し
て、n型コンタクト用電極101を形成した。得られた
レーザ素子の閾値電圧および閾値電流は、実施例7のレ
ーザ素子とほぼ同等であった。
【0057】実施例9 実施例7で得られた半導体レーザを用いて、光ピックア
ップのシステムを構成した。使用されるレーザは、窒素
化合物半導体を用いたレーザとしては、素子内の発光強
度分布が少ないため、安定した特性の遠視野像および近
視野像を形成できた。本発明によるレーザを用いた光ピ
ックアップシステムは、従来の窒素化合物半導体レーザ
を用いた光ピックアップシステムよりも、読み取り精度
および書き込み精度において、より良好な特性を示し
た。本発明による光ピックアップは、パーソナルコンピ
ュータのCD、CD−R,CD−R−RW等の記録メデ
ィアや、ゲーム機、ムービー、デジタルビデオディスク
等の記録メディアの記録および再生に好ましく使用する
ことができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によると、窒素化合物半導体素子
の表面の平坦性を向上させることができる。また、本発
明を使用した半導体レーザ、発光ダイオード等の発光素
子は、閾値電流を低下させることができ、そのため安定
した特性を示すことができる。また、本発明を用いた発
光素子においては、発光面内の強度および波長の分布が
低減できる。本発明によるレーザ素子を光ピックアップ
システムに使用すれば、、その読み取りおよび書き込み
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による窒素化合物半導体積層物の一具
体例を示す概略断面図である。
【図2】 本発明による窒素化合物半導体積層物におい
て、中間層の炭素濃度分布を示す、SIMS分析チャー
トである。
【図3】 SIMS分析チャートから中間層の厚みを規
定するためのプロセスを示す概略図である。
【図4】 本発明による窒素化合物半導体積層物を製造
するプロセスを示す概略断面図である。
【図5】 本発明による発光素子の一具体例を示す概略
断面図である。
【図6】 従来の膜形成プロセスを示す概略断面図であ
る。
【図7】 中間層のAl組成比と、得られる構造物の表
面粗さとの関係を示す図である。
【図8】 中間層のIn組成比と、得られる構造物の表
面粗さとの関係を示す図である。
【図9】 中間層の厚みと、得られる構造物の表面粗さ
との関係を示す図である。
【図10】 中間層の炭素濃度と、得られる構造物の表
面粗さとの関係を示す図である。
【図11】 本発明による半導体レーザの一具体例を示
す概略断面図である。
【図12】 本発明による半導体レーザのもう一つの具
体例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 窒素化合物半導体積層物、11 第1の結晶層、
12 中間層、13第2の結晶層、101 nコンタク
ト電極、102 窒素化合物半導体基板、103 炭素
を含む窒素化合物半導体膜、104 n型GaN膜、1
05 IN0. 05Ga0.95Nクラック防止層、106 n
型A10.1Ga0.9Nクラッド層、107 n型GaN光
ガイド層、108 IN0.05Ga0.95N/In0.18Ga
0.82Nよりなる発光層、109 A10.2Ga0.8Nキャ
リアブロヅク層、110 p型GaN光ガイド層、11
1 p型A10.1Ga0.9Nクラッド層、112 SiO
2絶縁膜、113 p型コンタクト電極、114 p型
GaNコンタクト層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 吉裕 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 津田 有三 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小河 淳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 荒木 正浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 元木 健作 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 4K030 AA11 BA38 BB12 CA05 FA10 JA01 JA06 LA14 5F041 AA40 CA05 CA34 CA40 CA48 CA57 CA65 5F045 AA02 AA04 AB14 AB17 AC07 AC12 AC15 AC19 AD12 AF04 AF09 BB12 CA11 CA12 DA53 DA63 5F073 AA11 AA13 AA45 AA51 AA74 BA05 CA07 CB02 CB19 DA05 DA35 EA29

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素化合物半導体からなる第1の結晶
    層、 前記第1の結晶層上に直接形成され、かつ炭素を不純物
    として含む窒素化合物半導体からなる中間層、および前
    記中間層上に直接形成され、かつ窒素化合物半導体から
    なる第2の結晶層を備えることを特徴とする、窒素化合
    物半導体積層物。
  2. 【請求項2】 前記中間層の厚みが5nm以上500n
    m以下であることを特徴とする、請求項1に記載の窒素
    化合物半導体積層物。
  3. 【請求項3】 前記中間層の厚みが10nm以上200
    nm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の窒
    素化合物半導体積層物。
  4. 【請求項4】 前記中間層における前記炭素の濃度が5
    ×1018cm-3以上5×1021cm-3以下であることを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒素
    化合物半導体積層物。
  5. 【請求項5】 前記第1の結晶層が、ガリウムおよび窒
    素を主成分とするものであり、 前記中間層の窒素化合物半導体が、GaNおよびAlx
    Ga1-xN(0≦x≦1)よりなる群から選ばれたもの
    であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の窒素化合物半導体積層物。
  6. 【請求項6】 前記第1の結晶層が、ガリウムおよび窒
    素を主成分とするものであり、 前記中間層の窒素化合物半導体がAlxGa1-xN(0≦
    x≦0.3)であることを特徴とする、請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の窒素化合物半導体積層物。
  7. 【請求項7】 前記第2の結晶層がエピタキシャル成長
    層であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の窒素化合物半導体積層物。
  8. 【請求項8】 その上に素子を形成するためのエピタキ
    シャルウェハであることを特徴とする、請求項7に記載
    の窒素化合物半導体積層物。
  9. 【請求項9】 前記第2の結晶層の表面粗さRaが30
    nm以下であることを特徴とする、請求項8に記載の窒
    素化合物半導体積層物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    窒素化合物半導体積層物、 前記第2の結晶層上に形成され、かつ窒素化合物半導体
    からなる、電力から光出力を生じさせるための積層構造
    物、および前記積層構造物に電力を供給するための電極
    を備えることを特徴とする、発光素子。
  11. 【請求項11】 半導体レーザであることを特徴とす
    る、請求項10に記載の発光素子。
  12. 【請求項12】 光学系に光を供給するための装置とし
    て、請求項11に記載の発光素子を備えることを特徴と
    する、光ピックアップシステム。
  13. 【請求項13】 窒素化合物半導体からなる第1の結晶
    層上に、炭素の供給源、周期律表における第3族元素の
    供給源、および窒素の供給源から、炭素を不純物として
    含む窒素化合物半導体を形成する第1の工程、および前
    記炭素の供給源の供給を停止し、前記第1の工程に連続
    して、周期律表における第3族元素の供給源および窒素
    の供給源から、窒素化合物半導体からなる第2の結晶層
    を形成する第2の工程を備えることを特徴とする、窒素
    化合物半導体積層物の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の工程および前記第2の工程
    が、有機金属気相成長法によって行われることを特徴と
    する、請求項13に記載の製造方法。
JP2001259254A 2001-08-29 2001-08-29 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。 Expired - Lifetime JP4948720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001259254A JP4948720B2 (ja) 2001-08-29 2001-08-29 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001259254A JP4948720B2 (ja) 2001-08-29 2001-08-29 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003069156A true JP2003069156A (ja) 2003-03-07
JP4948720B2 JP4948720B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=19086653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001259254A Expired - Lifetime JP4948720B2 (ja) 2001-08-29 2001-08-29 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948720B2 (ja)

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079803A1 (ja) * 2003-03-05 2004-09-16 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 窒化物系半導体装置およびその製造方法
JP2005217374A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 化合物半導体素子の製造方法
JP2005236260A (ja) * 2004-01-21 2005-09-02 Mitsubishi Chemicals Corp 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体基板
JP2005320237A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Samsung Corning Co Ltd 非極性a面窒化物半導体単結晶基板およびその製造方法
JP2006147849A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Hitachi Cable Ltd Iii−v族窒化物系半導体基板及びその評価方法
JP2006173148A (ja) * 2004-12-10 2006-06-29 Furukawa Co Ltd Iii族窒化物半導体自立基板およびその製造方法
JP2007128925A (ja) * 2004-09-23 2007-05-24 Philips Lumileds Lightng Co Llc テクスチャ基板上で成長させるiii族発光素子
US7387678B2 (en) 2003-06-26 2008-06-17 Sumitomo Electric Industries, Ltd. GaN substrate and method of fabricating the same, nitride semiconductor device and method of fabricating the same
JP2009004798A (ja) * 2003-06-26 2009-01-08 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN基板及びその製造方法、並びに窒化物半導体素子及びその製造方法
JP2009102217A (ja) * 2007-10-05 2009-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN基板の製造方法、エピウエハの製造方法、半導体素子の製造方法およびエピウエハ
US7609737B2 (en) 2003-07-10 2009-10-27 Nichia Corporation Nitride semiconductor laser element
JP2010199598A (ja) * 2010-04-09 2010-09-09 Hitachi Cable Ltd Iii−v族窒化物系半導体基板
JP2011124589A (ja) * 2004-08-24 2011-06-23 Toshiba Corp 半導体基板及び半導体発光素子
WO2011099097A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 パナソニック株式会社 窒化物半導体装置及びその製造方法
US8471264B2 (en) 2007-10-05 2013-06-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of manufacturing GaN substrate, method of manufacturing epitaxialwafer, method of manufacturing semiconductor device and epitaxialwafer
JP2013225543A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Seoul Semiconductor Co Ltd p型窒化物半導体層の製造方法
JP2014003341A (ja) * 2013-10-08 2014-01-09 Toshiba Corp 半導体発光素子
WO2014017303A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 シャープ株式会社 半導体発光素子
JP2015098413A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 古河機械金属株式会社 自立基板の製造方法および自立基板
JP2015167201A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 ウシオ電機株式会社 窒化物半導体素子の製造方法
JP2015207618A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 古河機械金属株式会社 窒化物半導体基板、窒化物半導体デバイス、窒化物半導体基板の製造方法、及び、窒化物半導体デバイスの製造方法
JP2016094309A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 古河機械金属株式会社 単結晶半導体層、自立基板、積層構造体及びこれらの製造方法
WO2016152106A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 株式会社デンソー 半導体ウエハ、半導体装置及び半導体ウエハの製造方法
JP2019112302A (ja) * 2019-04-03 2019-07-11 古河機械金属株式会社 単結晶半導体層、自立基板、積層構造体及びこれらの製造方法
JP2020007202A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 国立大学法人大阪大学 Iii族窒化物基板およびiii族窒化物結晶の製造方法
CN114038954A (zh) * 2021-09-28 2022-02-11 厦门士兰明镓化合物半导体有限公司 发光二极管的外延结构及其制造方法
WO2022176412A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 窒化物半導体エピタキシャル基板、その製造方法、及び、窒化物半導体装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000031588A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Toshiba Corp 半導体素子
JP2000332293A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Sharp Corp Iii−v族窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP2001135892A (ja) * 1999-08-20 2001-05-18 Sharp Corp 窒化物半導体発光装置
JP2002100837A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Sharp Corp 窒化物半導体発光素子およびその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000031588A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Toshiba Corp 半導体素子
JP2000332293A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Sharp Corp Iii−v族窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP2001135892A (ja) * 1999-08-20 2001-05-18 Sharp Corp 窒化物半導体発光装置
JP2002100837A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Sharp Corp 窒化物半導体発光素子およびその製造方法

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079803A1 (ja) * 2003-03-05 2004-09-16 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 窒化物系半導体装置およびその製造方法
KR101182019B1 (ko) * 2003-06-26 2012-09-11 스미토모덴키고교가부시키가이샤 GaN기판, GaN기판을 제조하는 방법,질화물반도체소자 및 질화물반도체소자를 제조하는 방법
KR101188501B1 (ko) * 2003-06-26 2012-10-08 스미토모덴키고교가부시키가이샤 GaN기판, GaN기판을 제조하는 방법, 질화물반도체소자 및 질화물반도체소자를 제조하는 방법
JP2012129554A (ja) * 2003-06-26 2012-07-05 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN基板及びその製造方法、並びに窒化物半導体素子及びその製造方法
US7387678B2 (en) 2003-06-26 2008-06-17 Sumitomo Electric Industries, Ltd. GaN substrate and method of fabricating the same, nitride semiconductor device and method of fabricating the same
JP2009004798A (ja) * 2003-06-26 2009-01-08 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN基板及びその製造方法、並びに窒化物半導体素子及びその製造方法
US7609737B2 (en) 2003-07-10 2009-10-27 Nichia Corporation Nitride semiconductor laser element
JP2005236260A (ja) * 2004-01-21 2005-09-02 Mitsubishi Chemicals Corp 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体基板
JP4507810B2 (ja) * 2004-01-21 2010-07-21 三菱化学株式会社 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体基板
JP2005217374A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 化合物半導体素子の製造方法
JP2005320237A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Samsung Corning Co Ltd 非極性a面窒化物半導体単結晶基板およびその製造方法
JP2012064956A (ja) * 2004-08-24 2012-03-29 Toshiba Corp 半導体素子
JP2012114461A (ja) * 2004-08-24 2012-06-14 Toshiba Corp 半導体発光素子
JP2011124589A (ja) * 2004-08-24 2011-06-23 Toshiba Corp 半導体基板及び半導体発光素子
JP2007128925A (ja) * 2004-09-23 2007-05-24 Philips Lumileds Lightng Co Llc テクスチャ基板上で成長させるiii族発光素子
JP2006147849A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Hitachi Cable Ltd Iii−v族窒化物系半導体基板及びその評価方法
JP4525309B2 (ja) * 2004-11-19 2010-08-18 日立電線株式会社 Iii−v族窒化物系半導体基板の評価方法
JP4612403B2 (ja) * 2004-12-10 2011-01-12 古河機械金属株式会社 Iii族窒化物半導体自立基板の製造方法
JP2006173148A (ja) * 2004-12-10 2006-06-29 Furukawa Co Ltd Iii族窒化物半導体自立基板およびその製造方法
JP2009102217A (ja) * 2007-10-05 2009-05-14 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN基板の製造方法、エピウエハの製造方法、半導体素子の製造方法およびエピウエハ
US8471264B2 (en) 2007-10-05 2013-06-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of manufacturing GaN substrate, method of manufacturing epitaxialwafer, method of manufacturing semiconductor device and epitaxialwafer
WO2011099097A1 (ja) * 2010-02-15 2011-08-18 パナソニック株式会社 窒化物半導体装置及びその製造方法
JP2011166067A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Panasonic Corp 窒化物半導体装置
JP2010199598A (ja) * 2010-04-09 2010-09-09 Hitachi Cable Ltd Iii−v族窒化物系半導体基板
JP2013225543A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Seoul Semiconductor Co Ltd p型窒化物半導体層の製造方法
US9324902B2 (en) 2012-07-26 2016-04-26 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor light-emitting element
WO2014017303A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 シャープ株式会社 半導体発光素子
JP2014027092A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Sharp Corp 半導体発光素子
JP2014003341A (ja) * 2013-10-08 2014-01-09 Toshiba Corp 半導体発光素子
JP2015098413A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 古河機械金属株式会社 自立基板の製造方法および自立基板
JP2015167201A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 ウシオ電機株式会社 窒化物半導体素子の製造方法
JP2015207618A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 古河機械金属株式会社 窒化物半導体基板、窒化物半導体デバイス、窒化物半導体基板の製造方法、及び、窒化物半導体デバイスの製造方法
JP2016094309A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 古河機械金属株式会社 単結晶半導体層、自立基板、積層構造体及びこれらの製造方法
WO2016152106A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 株式会社デンソー 半導体ウエハ、半導体装置及び半導体ウエハの製造方法
JP2020007202A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 国立大学法人大阪大学 Iii族窒化物基板およびiii族窒化物結晶の製造方法
JP7117732B2 (ja) 2018-07-11 2022-08-15 国立大学法人大阪大学 Iii族窒化物基板およびiii族窒化物結晶の製造方法
JP2019112302A (ja) * 2019-04-03 2019-07-11 古河機械金属株式会社 単結晶半導体層、自立基板、積層構造体及びこれらの製造方法
WO2022176412A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 窒化物半導体エピタキシャル基板、その製造方法、及び、窒化物半導体装置
CN114038954A (zh) * 2021-09-28 2022-02-11 厦门士兰明镓化合物半导体有限公司 发光二极管的外延结构及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4948720B2 (ja) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4948720B2 (ja) 窒素化合物半導体積層物、発光素子、光ピックアップシステム、および窒素化合物半導体積層物の製造方法。
JP4416297B2 (ja) 窒化物半導体発光素子、ならびにそれを使用した発光装置および光ピックアップ装置
JP3929008B2 (ja) 窒化物系化合物半導体発光素子およびその製造方法
US6455877B1 (en) III-N compound semiconductor device
US6533874B1 (en) GaN-based devices using thick (Ga, Al, In)N base layers
TWI387172B (zh) 氮化物系半導體層積構造以及半導體光元件與其製造方法
US6156581A (en) GaN-based devices using (Ga, AL, In)N base layers
US20100133506A1 (en) Nitride semiconductor light emitting element and method for manufacturing nitride semiconductor
JP4412827B2 (ja) 窒化物半導体厚膜基板
WO2001093388A1 (fr) Dispositif photoemissif a semiconducteur de nitrure et appareil optique comprenant ce composant
JPH11150296A (ja) 窒化物系半導体素子及びその製造方法
JP2008187044A (ja) 半導体レーザ
JP4724901B2 (ja) 窒化物半導体の製造方法
JP4525309B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板の評価方法
WO2002056434A1 (fr) Puce d'element electroluminescent a semiconducteur au nitrure et dispositif dans lequel elle est incorporee
JP3545197B2 (ja) 半導体素子およびその製造方法
JP4647723B2 (ja) 窒化物半導体の結晶成長方法および半導体装置の製造方法
JP3857467B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体とその製造方法
JP2001102633A (ja) 窒化物系化合物半導体発光素子の製造方法
JPH10289877A (ja) 化合物半導体の形成方法及び半導体装置
JP2002204035A (ja) 窒化物半導体発光素子とこれを含む装置
JP2009064978A (ja) GaN系化合物半導体発光装置およびその製造方法
JP5449819B2 (ja) 窒化物半導体厚膜基板
JP2001308464A (ja) 窒化物半導体素子、窒化物半導体結晶の作製方法および窒化物半導体基板
JP2001156401A (ja) 窒素化合物半導体発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110303

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110316

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4948720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term