JP2003068887A - 半導体記憶装置およびその形成方法 - Google Patents
半導体記憶装置およびその形成方法Info
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- Non-Volatile Memory (AREA)
Abstract
ビット線として使用する半導体記憶装置においてウェル
領域間の絶縁性を確保する。 【解決手段】 半導体基板351上に絶縁膜352を形
成する。絶縁膜352上に、P型の導電型を与える不純
物を含んだポリシリコン膜331およびP型のウェル部
分332をこの順に積層する。ポリシリコン膜331お
よびP型のウェル部分332は素子分離領域316およ
び絶縁膜352によって帯状に分離され、ビット線とし
て機能する。これにより、P型のウェル部分の下にN型
のウェル部分が存在しない為、拡散層とN型のウェル部
分間のパンチスルーを防止できる。
Description
よびその形成方法に関する。より具体的には、素子分離
領域により区分されたウェル領域をビット線として使用
するメモリセルアレイおよびその形成方法に関する。
揮発性メモリにおいて、素子分離領域により区分された
ウェル領域をビット線として用いた技術が、特開平11
−177068に開示されている。上記従来技術を図2
4〜図26を用いて説明する。
イの回路図である。B0、B1、B2はそれぞれドレイ
ン線(第1ビット線)であり、S0、S1、S2はそれ
ぞれソース線(第2ビット線)である。上記従来技術で
は、ウェル領域が素子分離領域によってビット線と同じ
方向に細長く分離され、細長く分離された各ウェル領域
は第3ビット線PW0、PW1、PW2として機能して
いるのが特徴である。一対の第1および第2ビット線
(例えばS0とB0)間にはメモリトランジスタ931
と選択トランジスタ932とが直列に接続されている。
メモリトランジスタワード線MW0、MW1、MW2は
メモリトランジスタ931のコントロールゲートに接続
され、選択トランジスタワード線SW0、SW1、SW
2は選択トランジスタ932の選択ゲート電極に接続さ
れている。
イを、メモリトランジスタワード線に沿って切断した時
の断面図である。また、図25は、ビット線方向に切断
した時の断面図である。半導体基板911には、N型ウ
ェル領域912が形成されている。N型ウェル領域91
2上には、P型ウェル領域が形成されているが、ビット
線方向に延びる素子分離絶縁膜914によって、913
a、913b、913cに分割され、それぞれ第3ビッ
ト線を構成している。
c上には、ゲート絶縁膜917、フローティングゲート
915、電極間絶縁膜918を介して、コントロールゲ
ート916が形成され、メモリトランジスタ931を構
成している。コントロールゲート916は、各ビット線
と垂直な方向に延びて複数のメモリトランジスタ931
を接続し、メモリトランジスタワード線MW0、MW
1、MW2を構成している。
c上には、また、ゲート絶縁膜917、選択ゲート電極
919、電極間絶縁膜918を介して、ダミー電極92
0が形成され、選択トランジスタ932を構成してい
る。選択ゲート電極919とダミー電極920とは、図
示しないが、電気的に接続されて一体となっており、各
ビット線と垂直な方向に延びて複数の選択トランジスタ
932を接続し、選択トランジスタワード線SW0、S
W1、SW2を構成している。
921(ソース領域)は、図示しないが、各ワード線と
垂直方向に延びるソース線(第2ビット線)S0、S
1、S2により接続されている。また、選択トランジス
タ932のドレイン拡散層922は、図示しないが、各
ワード線と垂直方向に延びるドレイン線(第1ビット
線)B0、B1、B2により接続されている。中間拡散
層923は、メモリトランジスタ931のドレイン領域
と、選択トランジスタ932のソース領域とを兼ねてい
る。
ェル領域の電位がビット線毎に制御可能となるので、ソ
ース拡散層の電位とウェル領域(第3ビット線)の電位
とを同じにすることができる。例えば、書込み時(ここ
では、フローティングゲートへの電子注入を書込みとす
る)には、選択されたメモリトランジスタワード線に+
9V、非選択メモリトランジスタワード線および全ての
選択トランジスタワード線に0V、選択されたソース線
(第2ビット線)および選択された第3ビット線(ウェ
ル領域)に−3.5V、非選択ソース線(第2ビット
線)および非選択第3ビット線(ウェル領域)に0Vを
それぞれ印加し、全てのドレイン線(第1ビット線)を
オープンとすればよい。このとき、全てのメモリセルで
ソース拡散層の電位とウェル領域(第3ビット線)の電
位は同じである。したがって、ウェル領域を共通にした
場合とは異なり、ソース拡散層とウェル領域との電位差
による耐圧確保の必要性がなくなる。この耐圧確保の必
要性は、素子の微細化に伴って重要になる。したがっ
て、上記従来技術によって、素子の微細化が容易とな
る。
来技術であるメモリセルアレイにおいては、第3ビット
線を構成するウェル領域間の絶縁性の確保が問題となっ
ていた。
a、913b、913cは夫々N型ウェル領域912と
接している。したがって、夫々の接合にかかる電圧に応
じてN型ウェル領域912の側に空乏層が延びる。素子
の微細化の進行に伴い素子分離領域914の深さおよび
幅が縮小した場合、夫々の空乏層が接して耐圧が低くな
る恐れがあった。
型ウェル領域913の不純物濃度が減少し、拡散層92
1、922、923とN型ウェル領域912との間でパ
ンチスルーが発生する恐れがあった。
れたものであり、その目的は素子分離領域により区分さ
れたウェル領域をビット線として使用する不揮発性メモ
リセルアレイにおいて、ウェル領域間の絶縁性を向上
し、より微細化が進行しても信頼性の高い半導体記憶装
置を提供することである。
め、第1の発明の半導体記憶装置は、複数のウェル領域
上に複数のメモリセルを行列状に配置してなるメモリセ
ルアレイを有する半導体記憶装置であって、上記複数の
ウェル領域は側面および下側が絶縁膜によって囲われ、
互いに電気的に分離されてビット線として機能すること
を特徴としている。
るウェル領域の側面および下側が絶縁膜によって囲われ
ている。したがって、従来技術で問題となっていたウェ
ル領域間の耐圧が大幅に向上している。したがって、微
細化が進行しても信頼性の高い半導体記憶装置が提供さ
れる。
には導電性を与える不純物が1×1020cm-3以上の濃
度で存する半導体層が形成されていることを特徴として
いる。
互いに電気的に分離された上記ウェル領域の下層部に
は、導電性を与える不純物を高濃度に含む半導体層が形
成されている。そのため、上記ウェル領域を実質的に低
抵抗化できる。それゆえ、上記ウェル領域をビット線と
して用いるメモリセルアレイにおいては、上記ウェル領
域からなるビット線の遅延を著しく小さくすることがで
きるので、書込み動作および消去動作の高速化が阻害さ
れるのを防ぐことができる。したがって、高速動作可能
な半導体記憶装置が提供される。
度に含む半導体層は、上記ウェル領域の下層部に存在す
るのであるから、メモリ素子のチャネル領域、ソース・
ドレイン領域が形成される上記ウェル領域の上層部にお
いては、不純物濃度が必要以上に濃くなるのを防ぐこと
ができる。したがって、メモリ素子の閾値を適正に保
ち、上記ウェル領域と上記ソース・ドレイン領域との間
の接合容量を小さく保つことができる。
部にはシリサイド層が形成されていることを特徴として
いる。
の下層部には非常に低抵抗なシリサイド層が形成されて
いるので、上記ウェル領域を実質的に低抵抗化できる。
それゆえ、上記ウェル領域からなるビット線の遅延を更
に小さくすることができる。したがって、書込み動作お
よび消去動作の更なる高速化を図ることが可能となる。
方法は、半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、
上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、
上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、上記第1
の絶縁膜を選択的に除去して上記半導体基板の表面を露
出させ、第2の溝を形成する工程と、上記第2の溝を、
導電性を与える不純物の濃度が1×1020cm-3以上の
半導体膜で埋める工程と、上記第2の絶縁膜および上記
半導体膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、上記第3
の絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、上記半導
体基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するまで研磨し
て、上記ウェル領域となるべき互いに分離された複数の
半導体層を形成する工程とを含むことを特徴としてい
る。
第2の絶縁膜が埋め込まれて素子分離領域となるべき領
域が形成され、上記第2の溝には導電性を与える不純物
を高濃度に含む半導体膜が埋めこまれる。その後、上記
第3の絶縁膜を介して上記支持基板を貼り合わせ、上記
第2の絶縁膜をストッパーとして上記半導体基板の裏面
を研磨する。これにより、下層部では導電性を与える不
純物を高濃度に含み、上層部では不純物濃度が薄くて結
晶性がよい、互いに分離された複数の半導体層を形成す
ることができる。そのため、上記互いに分離された複数
の半導体層をウェル領域とし、上記ウェル領域をビット
線とすることによって低抵抗なビット線が得られ、かつ
上記半導体層の上部には導電性を与える不純物がほとん
ど導入されないので、ウェル領域の不純物濃度制御が容
易となる。したがって、比較的容易な工程で、特性の良
い、半導体記憶装置が提供される。
方法は、半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、
上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、
上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、上記第1
の絶縁膜を除去して上記半導体基板の表面を露出させる
工程と、上記半導体基板の表面付近に、イオン注入によ
り導電性を与える不純物の濃度が1×1020cm-3以上
である高濃度不純物層を形成する工程と、上記第2の絶
縁膜および上記半導体基板の表面上に第3の絶縁膜を形
成する工程と、上記第3の絶縁膜上に支持基板を貼り合
わせる工程と、上記半導体基板の裏面を上記第2の絶縁
膜が露出するまで研磨して、上記ウェル領域となるべき
互いに分離された複数の半導体層を形成する工程とを含
むことを特徴としている。
り上記高濃度不純物層を形成した後、上記第3の絶縁膜
を介して上記支持基板を貼り合わせ、上記第2の絶縁膜
をストッパーとして上記半導体基板の裏面を研磨する。
これにより、下層部では導電性を与える不純物を高濃度
に含み、上層部では不純物濃度が薄くて結晶性がよい、
互いに分離された複数の半導体層を形成することができ
る。したがって、より簡便な手順で上記第2の発明の半
導体記憶装置の形成方法と同様な作用・効果を得ること
ができる。
数のウェル領域上に複数のメモリセルを行列状に配置し
てなるメモリセルアレイを有する半導体記憶装置であっ
て、上記複数のウェル領域は側面および下側が絶縁膜に
よって囲われ、互いに電気的に分離されてビット線とし
て機能し、上記ウェル領域の下層部にはシリサイド層が
形成されていることを特徴としている。
電気的に分離された上記ウェル領域の下層部には、上記
シリサイド層が形成されている。上記シリサイド層は非
常に低抵抗であるため、上記ウェル領域を実質的に低抵
抗化できる。それゆえ、上記ウェル領域をビット線とし
て用いるメモリセルアレイにおいては、上記ウェル領域
からなるビット線の遅延を著しく小さくすることができ
るので、書込み動作および消去動作の高速化が阻害され
るのを防ぐことができる。したがって、高速動作可能な
半導体記憶装置が提供される。
で素子分離領域の深さを浅くすることができる。素子分
離領域の深さを浅くすることができれば、素子分離幅と
素子分離深さのアスペクト比を小さくすることができ
る。したがって、素子の微細化が容易となる。
方法は、半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、
上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、
上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、上記第1
の絶縁膜を除去して上記半導体基板の表面を露出させる
工程と、露出した上記半導体基板の表面にシリサイド層
を形成する工程と、上記第2の絶縁膜および上記半導体
基板の表面上に第3の絶縁膜を形成する工程と、上記第
3の絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、上記半
導体基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するまで研磨
して、上記ウェル領域となるべき互いに分離された複数
の半導体層を形成する工程とを含むことを特徴としてい
る。
板の表面に直接シリサイド層を形成しているので、第2
の発明の半導体記憶装置の形成方法のように不純物を高
濃度に含む半導体層を埋め込む必要がない。また、シリ
サイド層の膜厚は薄いので素子分離領域の深さを浅くす
ることができ、上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工
程(素子分離領域を形成する工程)が容易になる。した
がって、製造工程がより簡略化される。
層が埋めこまれているにもかかわらず、素子の特性に悪
影響を与える不純物濃度が極めて薄くて結晶性がよい、
互いに分離された複数の半導体層を形成することができ
る。そのため、上記互いに分離された複数の半導体層を
ウェル領域とし、上記ウェル領域をビット線とすること
によって非常に低抵抗なビット線が得られる。したがっ
て、比較的容易な工程で、特性の良い、半導体記憶装置
が提供される。
数のウェル領域上に複数のメモリセルを行列状に配置し
てなるメモリセルアレイを有する半導体記憶装置であっ
て、上記複数のウェル領域は側面および下側が絶縁膜に
よって囲われ、互いに電気的に分離されてビット線とし
て機能し、上記ウェル領域の下層部にはメタル層が形成
されていることを特徴としている。
電気的に分離された上記ウェル領域の下層部には、上記
メタル層が形成されている。上記メタル層は非常に低抵
抗であるため、上記ウェル領域を実質的に低抵抗化でき
る。それゆえ、上記ウェル領域をビット線として用いる
メモリセルアレイにおいては、上記ウェル領域からなる
ビット線の遅延を極めて小さくすることができるので、
書込み動作および消去動作の高速化が阻害されるのを防
ぐことができる。したがって、高速動作可能な半導体記
憶装置が提供される。
素子分離領域の深さを浅くすることができる。素子分離
領域の深さを浅くすることができれば、素子分離幅と素
子分離深さのアスペクト比を小さくすることができる。
したがって、素子の微細化が容易となる。
方法は、半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、
上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、
上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、上記第1
の絶縁膜を選択的に除去して上記半導体基板の表面を露
出させ、第2の溝を形成する工程と、上記第2の溝をメ
タル膜で埋める工程と、上記第2の絶縁膜および上記半
導体膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、上記第3の
絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、上記半導体
基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するまで研磨し
て、上記ウェル領域となるべき互いに分離された複数の
半導体層を形成する工程とを含むことを特徴としてい
る。
メタル層が埋めこまれているにもかかわらず、素子の特
性に悪影響を与える不純物濃度が極めて薄くて結晶性が
よい、互いに分離された複数の半導体層を形成すること
ができる。そのため、上記互いに分離された複数の半導
体層をウェル領域とし、上記ウェル領域をビット線とす
ることによって極めて低抵抗なビット線が得られる。し
たがって、比較的容易な工程で、特性の良い、半導体記
憶装置が提供される。
延びる素子分離領域が上記第1の方向に対して交差する
第2の方向に並んで形成されて、隣り合う素子分離領域
の間にそれぞれ上記第1の方向に蛇行して延びる上記ウ
ェル領域が定められ、上記各ウェル領域内の蛇行の各折
り返し個所に、それぞれソース領域またはドレイン領域
として機能する不純物拡散領域が形成されて、同一のウ
ェル領域内で隣り合う上記不純物拡散領域の間にそれぞ
れチャネル領域が定められ、上記第2の方向に延びる複
数のワード線が、それぞれメモリ機能を有する膜を介し
て各ウェル領域内のチャネル領域上を通るように設けら
れ、上記第1の方向に延びる第1のビット線が、同一の
ウェル領域内の蛇行の片側の折り返し個所に設けられた
上記不純物拡散領域上を通るように設けられるととも
に、上記第1の方向に延びる第2のビット線が、同一の
ウェル領域内の蛇行の他方の側の折り返し個所に設けら
れた上記不純物拡散領域上を通るように設けられ、上記
第1のビット線、第2のビット線がそれぞれ下方に存す
る上記不純物拡散領域とコンタクト孔を介して接続され
ていることを特徴としている。
ルの面積が4F2(Fは最小加工ピッチ)と非常に小さ
いため、高集積化が可能である。更にまた、上記実施の
形態によれば、1ビット毎の書込みおよび消去が可能で
ある。したがって、高速動作、高集積化、および1ビッ
ト毎の書込みおよび消去が可能な半導体記憶装置が提供
される。
の素子分離領域が上記第1の方向に対して交差する第2
の方向に並んで形成されると共に、隣り合う素子分離領
域の間にそれぞれ上記第1の方向に延在する上記ウェル
領域が定められ、上記第2の方向に延在するのワード線
が上記第1の方向に並んで形成されると共に、各ワード
線の間に位置する上記ウェル領域内にそれぞれソース領
域またはドレイン領域として機能する不純物拡散領域が
形成され、同一のウェル領域内で隣り合う上記不純物拡
散領域の間にそれぞれチャネル領域が定められ、上記ワ
ード線は、それぞれメモリ機能を有するメモリ膜を介し
て各チャネル領域上に配置されており、上記第1の方向
に延在する複数のビット線が上記各ウェル領域の上方に
形成されると共に、下方に位置する上記各ウェル領域内
の上記不純物拡散領域に1つ置きにコンタクト孔を介し
て接続され、上記ビット線の下側にプレート電極が形成
されると共に、上記ビット線が接続されていない不純物
拡散領域に接続されており、上記コンタクト孔は、上記
プレート電極に設けられた孔あるいはスリット部を通る
ように設けられていることを特徴としている。上記実施
の形態によれば、上記第1、第2ビット線のいずれか一
方を共通のプレート電極としているから、メモリセルア
レイの構造を単純化することができる。したがって、歩
留りの向上が達成される。
シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜であること
を特徴としている。
膜は、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜であ
り、電荷をトラップする機能を有する。そのため、導電
体膜をフローティングゲートとした場合に比べて記憶電
荷の漏れの問題が軽減される。したがって、素子の信頼
性を向上することができる。
半導体あるいは導体から成る微粒子を散点状に含む絶縁
膜であることを特徴としている。なお、上記「微粒子」
とは、ナノメートル(nm)オーダーの寸法を持つ粒子
を意味する。
膜は、半導体あるいは導体からなる微粒子を散点状に含
む絶縁膜であるので、導電体膜をフローティングゲート
とした場合に比べて記憶電荷の漏れの問題が軽減され
る。したがって、素子の信頼性が向上する。
半導体あるいは導体から成る膜と半導体あるいは導体か
ら成る微粒子とを含む絶縁膜であることを特徴としてい
る。
膜として、半導体あるいは導体から成る膜と半導体ある
いは導体から成る微粒子との複合体を用いているので、
上記第2導電型の浅いウェル領域に対するワード線への
印加電圧を例えば±3Vとすることにより書き込みが行
なわれる。したがって、低電圧での書込み、消去が可能
になる。
により詳細に説明する。
は、特に限定されないが、シリコン基板が好ましい。ま
た、半導体基板は、P型またはN型の導電型を有してい
ても良い。なお、各実施の形態では、Nチャネル型の素
子を中心に説明するが、不純物の導電型を反対にするこ
とによりPチャネル型の素子を形成することができる。
ル部分と高濃度ポリシリコン層(またはシリサイド層、
メタル層若しくはこれらの積層膜)により形成される
が、ウェル部分だけの構成でもよい。
がウェル部分と高濃度ポリシリコン層(またはシリサイ
ド層、メタル層若しくはこれらの積層膜)により形成さ
れる場合について示している。 実施の形態1 本実施の形態1の半導体記憶装置は、上記従来技術のメ
モリセルアレイにおいて、第3ビット線となるウェル領
域の側壁および下側を絶縁膜で囲み、更にウェル部分と
上記ウェル部分の下方に隣接して高濃度ポリシリコン
層、シリサイド層あるいはメタル層、若しくはこれらの
積層膜を形成することにより、上記ウェル領域間の耐圧
を高めるとともに上記ウェル領域の抵抗を大幅に低減さ
せたものである。本実施の形態1の半導体記憶装置を、
図1〜図6を用いて説明する。図1は本実施の形態1の
半導体記憶装置を、メモリトランジスタワード線に沿っ
て切断した時の断面図であり、図2はビット線方向に切
断した時の断面図である。図3は本実施の形態1の半導
体記憶装置の回路図である。また、図4および図5は、
本実施の形態1の半導体記憶装置を作成する手順を説明
するものであり、図6は、本実施の形態1の半導体記憶
装置を作成する他の手順を説明するものである。
1の半導体記憶装置の構成を説明する。
けられている。上記絶縁膜352上には、P型の導電型
を与える不純物を高濃度に含んだポリシリコン膜331
およびP型のウェル部分332がこの順に積層してお
り、ウェル領域は上記ポリシリコン膜とウェル部分によ
り形成される。ポリシリコン膜331およびP型のウェ
ル部分332は素子分離領域316および絶縁膜352
によって帯状に分離され、第3ビット線PW0、PW
1、PW2を構成している。なお、ポリシリコン膜33
1は、シリサイド層またはメタル層であってもよい。あ
るいは、ポリシリコン層、シリサイド層、メタル層の積
層膜であってもよい。また、ポリシリコン膜331は、
必ずしも多結晶である必要はなく、実質的に単結晶シリ
コン層であってP型のウェル部分332と一体となって
いてもよい。
膜322を介してフローティングゲート321が形成さ
れている。上記フローティングゲート321上には、絶
縁膜323を介してコントロールゲート311が形成さ
れている。上記コントロールゲート311は第3ビット
線に対し交差(望ましくは垂直方向に交差)して延びて
メモリトランジスタワード線MW0、MW1、MW2を
構成している。上記第3ビット線と上記コントロールゲ
ートとが交わる領域で、メモリトランジスタ391が形
成されている。
ゲート絶縁膜322を介して選択ゲート電極361が形
成されている。上記選択ゲート電極361上には、絶縁
膜323を介してダミー電極362が形成されている。
上記選択ゲート電極361と上記ダミー電極362と
は、図示しないが、電気的に接続されて一体となってお
り、上記メモリトランジスタワード線と並行に延びて選
択トランジスタワード線SW0、SW1、SW2を構成
している。上記第3ビット線と上記ダミー電極とが交わ
る領域で、選択トランジスタ392が形成されている。
364は、図示しないが、上部メタル配線からなり第3
ビット線と並行に延びるソース線(第2ビット線)に接
続されている。また、選択トランジスタ392のドレイ
ン拡散層363は、図示しないが、上部メタル配線から
なり第3ビット線と並行に延びるドレイン線(第1ビッ
ト線)に接続されている。中間拡散層365は、メモリ
トランジスタ391のドレイン領域と、選択トランジス
タ392のソース領域とを兼ねている。これにより、第
1ビット線と第2ビット線との間にメモリトランジスタ
391と選択トランジスタ392が直列に接続されるこ
ととなる。なお、上記説明では説明の便宜上第2ビット
線をソース線とし、第1ビット線をドレイン線としてい
るが、逆であってもよい。
および下側はいずれも絶縁膜により囲まれている。した
がって、従来技術で問題となっていたウェル領域間の耐
圧が大幅に向上している。更に、従来技術と異なり上記
ウェル領域の下にはN型ウェル領域が存在しないから、
拡散層とN型ウェル領域との間のパンチスルーは起こり
得ない。したがって、メモリセルアレイの信頼性が向上
する。
分332と低抵抗なポリシリコン膜331(実質的な単
結晶シリコン膜であってもよいし、シリサイド層、メタ
ル層、あるいはこれらの積層膜であってもよい)とで構
成されているので、第3ビット線の抵抗を大幅に低減す
ることができる。
シリコン膜331(あるいは実質的な単結晶シリコン
膜)の不純物濃度は、1×1020cm-3以上であるのが
好ましい。
リセルが接続されているメモリセルアレイを考察する。
最小加工寸法をFとしたとき、第3ビット線の幅(図1
のW)は概ねFとなる。一方、メモリセルのビット線方
向の寸法を、例えば6Fとすると、第3ビット線の長さ
は約6×103Fとなる。
1020cm-3であるとき、比抵抗は約10-3Ωcmとな
るので、膜厚が100nmとするとシート抵抗は1×1
02Ω/□となる。したがって、第3ビット線の抵抗は
約6×105Ωとなる。さらに、メモリセル当りの第3
ビット線に纏わる容量を1×10-14Fとすれば、第3
ビット線には1本当り約1×10-11Fの容量が存在す
ることになる。この時、第3ビット線の遅延時間は、抵
抗と容量の積で表され、約6×10-6秒(6マイクロ
秒)となって、フラッシュメモリの書き込み速度(例え
ば10マイクロ秒)に比べても十分短くなる。それゆ
え、メモリの書込み動作速度を十分高速にすることがで
きる。以上の理由により、ポリシリコン膜331(ある
いは実質的な単結晶シリコン膜)の不純物濃度は、1×
1020cm-3以上であるのが好ましいのである。
のシート抵抗は、例えば、5Ω/□とすることができる
ので、第3ビット線の遅延時間は約3×10-7秒(30
0ナノ秒)とすることができる。更に、メタルを用いた
場合のシート抵抗は、例えば、0.1Ω/□とすること
ができるので、第3ビット線の遅延時間は約6×10 -9
秒(6ナノ秒)とすることができる。したがって、フラ
ッシュメモリに比べて書込み動作および消去動作が高速
なメモリ(例えば、量子ドットメモリや強誘電体膜メモ
リなど)においても、ウェル領域からなる第3ビット線
の遅延によりメモリの書込み動作および消去動作が遅く
なるのを防ぐことができる。
形成する第1の手順を、図4および図5を用いて説明す
る。
板371上に、シリコン酸化膜381を形成し、次いで
シリコン窒化膜382を形成する。
窒化膜382、シリコン酸化膜381および半導体基板
371の一部を異方性エッチングにより除去し、溝38
3を形成する。
にシリコン酸化膜を埋めこんで素子分離領域316を形
成する。溝383にシリコン酸化膜を埋め込むために
は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法
によりシリコン酸化膜を全面に堆積し、その後CMP
(Chemical Mechanical Polishing)法によりシリコン
窒化膜382をストッパーとして平坦化すればよい。
窒化膜382を除去すると第2の溝389が形成され、
次いで図5(e)に示すように、シリコン酸化膜381
を除去して素子分離領域316が存在しない領域におい
て半導体基板371を露出させる。更に、CVD法によ
りシリコンを全面に堆積し、ポリシリコン膜384を形
成する。なお、ポリシリコン膜384を堆積するCVD
工程中にP型の導電性を与える不純物を含むガスを導入
しておくのが好ましく、このとき堆積したポリシリコン
膜を十分に低抵抗化するため、堆積したポリシリコン膜
の不純物濃度が1×1020cm-3以上となるようにする
のがより好ましい。しかしながら、ポリシリコン膜38
4を堆積した後に、イオン注入によってポリシリコン膜
384中にP型の不純物を導入することもできる。な
お、上記CVD法によるシリコン堆積工程を、露出した
半導体基板371上でシリコンがエピタキシャル成長す
る条件で行なってもよい。この場合、図1および図2の
ポリシリコン膜331は実質的に単結晶シリコン膜とな
る。また、シリコンの代りにメタルを堆積すれば非常に
低抵抗な層を形成することができる。
により素子分離領域316をストッパーとしてポリシリ
コン膜を研磨し、平坦化されたポリシリコン膜331を
形成する。なお、この後、ポリシリコン膜331の表面
をシリサイド化して更に低抵抗化してもよい。
CVD法により厚さ1μmの絶縁膜352を堆積する。
絶縁膜352は、例えばシリコン酸化膜を用いることが
できる。次いで、絶縁膜352上に支持基板386を貼
り合わせる。支持基板386は、例えば、シリコン基板
を用いることができる。このとき、絶縁膜352はこの
貼り合わせ面における不均一な応力が発生することを防
止する。
により半導体基板371を、素子分離領域316が露出
するまで研磨する。これにより、素子分離領域316で
区分された半導体領域385が形成される。この半導体
領域385は将来P型のウェル部分332となるもので
ある。かくして、低抵抗なポリシリコン膜(あるいは、
ポリシリコン膜とシリサイド膜の積層膜、メタル層)と
ウェル部分とからなる第3ビット線を形成することが可
能になるのである。なお、図5(h)は、図5(g)以
前の図とは上下が逆になっている。
ローティングゲート、コントロールゲート、上部配線等
を形成することにより半導体記憶装置が完成する。
体記憶装置を形成するための具体的方法を与えるもので
ある。上記手順によれば、比較的容易にウェル領域内に
低抵抗層を埋め込むことができる。更に、ウェル部分
は、低抵抗層を形成するためのイオン注入などを行なっ
ていないので、結晶性よく保たれ、汚染源となる不純物
濃度を低く保つことができる。更にまた、ウェル部分に
は、低抵抗層を形成する際に導電性を与える不純物がほ
とんど導入されないので、ウェル領域を形成する際に不
純物濃度制御が容易となる。したがって、比較的容易な
工程で、特性の良い、実施の形態1の半導体記憶装置が
提供される。
形成する第2の手順を、図6を用いて説明する。
の手順と同様に溝383を形成する。ただし、シリコン
窒化膜382の厚さは上記第1の手順の場合に比べて薄
くすることができ、例えば、30nm〜100nmとす
ることができる。
にシリコン酸化膜を埋めこみ、素子分離領域316を形
成する。
窒化膜382を除去し、次いでシリコン酸化膜381を
除去して素子分離領域316が存在しない領域において
半導体基板371を露出させる。その後、サリサイド工
程により露出した半導体基板表面をシリサイド化する。
わりに、P型の導電性を与える不純物をイオン注入し
て、半導体基板371の表面近くにP型の不純物濃度が
濃い層を形成してもよい。この時、上記P型の不純物濃
度が濃い層を十分に低抵抗にするためには、不純物濃度
を1×1020cm-3以上とするのが好ましい。
形成し、支持基板386を貼り合わせる(図6
(d))。以下の手順は第1の手順と同様である。
により、自己整合的に半導体基板が露出した領域のみに
低抵抗なシリサイド膜を形成することができる。一方、
上記第1の手順では、全面に堆積したポリシリコン膜を
CMP工程により分離する必要があった。また、シリサ
イド膜は薄くて低抵抗であるので、低抵抗なポリシリコ
ン膜を用いる場合に比べて素子分離領域の深さを浅くす
ることができる。素子分離領域の深さが浅くなれば、素
子分離領域形成時の絶縁膜埋めこみ工程が容易になる。
したがって、上記第1の手順よりも更に工程を簡略化す
ることが可能となる。
形態1の半導体記憶装置は、ビット線として機能するウ
ェル領域の側壁および下側はいずれも絶縁膜により囲ま
れている。それゆえ、従来技術で問題となっていたウェ
ル領域間の耐圧が大幅に向上している。したがって、半
導体記憶装置の信頼性を向上することができる。
内に、導電性を与える不純物を高濃度に含んだポリシリ
コン膜、シリサイド膜、メタル膜、あるいはこれらの積
層膜が形成されており、ウェル領域を実質的に低抵抗化
している。そのため、上記ウェル領域をメモリセルアレ
イのビット線として用いた場合、このビット線の遅延を
著しく小さくすることができるので、書込み動作および
消去動作の高速化が阻害されるのを防ぐことができる。
したがって、高速動作可能な半導体記憶装置が提供され
る。
度に含む半導体層は、上記ウェル領域の下層部に存在す
るのであるから、メモリ素子のチャネル領域、ソース・
ドレイン領域が形成される上記ウェル領域の上層部にお
いては、不純物濃度が必要以上に濃くなるのを防ぐこと
ができる。したがって、メモリ素子の閾値を適正に保
ち、上記ウェル領域と上記ソース・ドレイン領域との間
の接合容量を小さく保つことができる。 実施の形態2 本実施の形態2の半導体記憶装置は、素子分離領域で区
分されたウェル領域をビット線として用いたメモリセル
アレイであって、導電性を与える不純物を高濃度に含ん
だポリシリコン膜、シリサイド膜、メタル膜、あるいは
これらの積層膜により上記ビット線の抵抗を小さくし、
かつ、メモリセルの面積が小さく高集積化が可能なもの
である。
11に基づいて説明すれば以下の通りである。
る半導体記憶装置であるメモリセルアレイの概略図であ
る。図7は、平面の概略図である。図8は図7の切断面
線A−A’から見た断面図であり、図9は図7の切断面
線B−B’から見た断面図であり、図10は図7の切断
面線C−C’から見た断面図である。図11は、本発明
の第2の形態となる半導体記憶装置であるメモリセルア
レイの回路図である。
成を図7〜図10に基づいて説明する。図7〜図10か
ら分かるように、半導体基板151上には、絶縁膜15
2が設けられている。上記絶縁膜152上には、導電性
を与える不純物を高濃度に含んだポリシリコン膜131
およびP型のウェル部分132がこの順に積層してい
る。なお、ポリシリコン層131は、シリサイド層また
はメタル層であってもよい。あるいは、ポリシリコン
層、シリサイド層、メタル層からなる積層膜であっても
よい。さらに、複数の素子分離領域116が図7におけ
る横方向に蛇行して延びるように形成されている(図7
中で、それぞれ蛇行した帯状の領域に斜線を施してい
る)。素子分離領域116の縦方向のピッチは2F(F
は最小加工ピッチ)に設定されている。ポリシリコン膜
131およびP型のウェル部分132は、素子分離領域
116および絶縁膜152によって、図7における横方
向に蛇行して延びる帯状に分離され、第3ビット線を構
成している。
上記P型のウェル部分132の蛇行の各折り返し個所
(コンタクト114、115に対応する部分)に、それ
ぞれ不純物拡散領域としてのN+拡散層133が形成さ
れている。各N+拡散層133は、このメモリの使用時
にビット線による選択に応じてソース領域またはドレイ
ン領域として働く。その時、隣り合うN+拡散層133
の間の領域がそれぞれチャネル領域となる。
1が、素子分離領域116が延びる方向に対し交差して
(図7における縦方向、望ましくは垂直方向に交差)延
びるように形成されている。ワード線111の横方向の
ピッチは2Fに設定されている。ワード線111で覆わ
れているP型のウェル部分132の上部は、チャネル領
域となっている。チャネル領域とワード線111とは、
トンネル酸化膜122、フローティングゲート121、
およびシリコン酸化膜123からなる積層膜により隔て
られている。このチャネル領域上でワード線111がコ
ントロールゲートの役割を果たしている。
112は、素子分離領域116が延びる方向(図7にお
ける横方向)に延びるように形成されている。第1ビッ
ト線112の縦方向のピッチは2Fに設定され、同一の
P型のウェル部分132内で蛇行の片側(図7では山
側)の折り返し個所に設けられたN+拡散層133上を
通るように設けられている。この第1ビット線112と
その直下に存するN+拡散層133とは、横方向に関し
てピッチ4Fで、第1ビット線コンタクト114により
接続されている。また、第2層メタルからなる複数の第
2ビット線113が、第1ビット線112と同じ方向で
第1ビット線の隙間となる位置に、第1ビット線と並行
に延びるように形成されている。第2ビット線113の
縦方向ピッチは2Fに設定され、同一のP型のウェル部
分132内で蛇行の他方の側(図7では谷側)の折り返
し個所に設けられたN+拡散層133上を通るように設
けられている。素子分離領域116が蛇行して形成され
ているのに対して第1ビット線112、第2ビット線1
13は直線状に形成されている。この第2ビット線11
3とその下方に存するN+拡散層133とは、横方向に
関してピッチ4Fで、第2ビット線コンタクト115に
より接続されている。第1および第2のビット線11
2、113は、互いに層間絶縁膜141で分離された別
の配線層を用いて形成され、上述のようにそれぞれ必要
なところでコンタクト114、115を介してN+拡散
層133に接続されている。
7中に二点鎖線で示す平行四辺形191で表され、その
面積は4F2である。
路構成を図11に基づいて説明する。このメモリセルア
レイは、いわゆるAND型で配列されている。すなわ
ち、一本の第1ビット線と一本の第2ビット線が一対を
なしており、これらのビット線の間にn個のメモリ素子
が並列に接続されている。図11では、例えば1番目の
ビット線対の第1ビット線をBa1、1番目のビット線
対の第2ビット線をBb1と表記している。さらに、上
記ビット線対に接続されたメモリ素子が共有するP型の
ウェル領域は、第3ビット線となっている。図11で
は、例えば1番目のビット線対に付随する第3ビット線
をBw1と表記している。また、例えば1番目のビット
線対接続されているn番目のメモリセルをM1nと表記
している。各ビット線には選択トランジスタが設けられ
ている。図11では、例えば1番目のビット線対の第1
ビット線選択トランジスタをSTBa1と表記してい
る。また、n本のワード線が、各ビット線と垂直方向に
走り、メモリセルのゲート間を接続している。図11で
は、各ワード線をW1〜Wnで表記している。
作例を、図11に基づいて説明する。例としてメモリ素
子の閾値の低い状態を書き込み状態とし、メモリセルの
閾値の高い状態を消去状態とする。また、例として、第
1ビット線にドレイン領域が接続され、第2ビット線に
ソース領域が接続されているとする。図11において、
メモリセルM12に書込む場合、ワード線W2に負電圧
(例えば−8V)を印加し、第1ビット線Ba1および
第3ビット線Bw1に正電圧(例えば6V)を印加し、
さらに選択トランジスタSTBa1およびSTBw1を
オン状態にする。この時、選択トランジスタSTBb1
はオフ状態とする(ソース領域はオープンとなる)。こ
うすることにより、メモリセルM12のコントロールゲ
ートとドレイン領域およびチャネル領域との間に高電圧
がかかり、FN(ファウラーノルドハイム)トンネリン
グによりフローティングゲートから電子が引き抜かれ、
書込みが行なわれる。
12を消去する場合、ワード線W2に正電圧(例えば1
0V)を印加し、第2ビット線Bb1に負電圧(例えば
−8V)を印加し、選択トランジスタSTBb1をオン
状態にする。この時、選択トランジスタSTBa1はオ
フ状態にする(ドレイン領域はオープンとなる)。この
時さらに、第3ビット線Bw1には−8Vを印加し、選
択トランジスタSTBw1をオン状態にする。ここで、
例えば他の第3ビット線および他の第2ビット線に接地
電位を印加し、それぞれの選択トランジスタをオンにす
る。こうすることにより、メモリセルM12のコントロ
ールゲートとソース領域およびチャネル領域との間のみ
に高電圧がかかり、FNトンネリングによりフローティ
ングゲートへ電子が注入され、メモリセルM12が単独
で消去される。
の半導体記憶装置は1ビット毎の書込みおよび消去が可
能である。1ビット毎の書込みおよび消去が可能となっ
た理由は、ウェル領域を第3のビット線としてビット線
毎に独立の電位を与えることを可能にしたためである。
データの読出しは、ワード線W2に正電圧(例えば3
V)を印加し、第1ビット線Ba1に正電圧(例えば1
V)を印加し、さらに選択トランジスタSTBa1をオ
ン状態にする。この時、第2ビット線Bb1は接地電位
とし、選択トランジスタSTBb1はオン状態として、
メモリセルM12のソースを接地電位とする。こうする
ことにより、メモリセルM12のデータを読み出すこと
ができる。
ードの電圧設定は、上記の電圧に限られるものではな
い。
る手順は、実施の形態1で説明した手順と同様である。
モリセルアレイは、実施の形態1のメモリセルアレイと
同様に、素子分離領域により分離されたウェル領域がビ
ット線の機能を持ち、上記ウェル領域はウェル部分と上
記ウェル部分の下方に隣接した導電性を与える不純物を
高濃度に含んだポリシリコン膜、シリサイド膜、メタル
膜、あるいはこれらの積層膜で形成されている。そのた
め、上記ビット線の遅延を著しく小さくすることができ
るので、書込み動作および消去動作の高速化が阻害され
るのを防ぐことができる。また、本実施の形態2の半導
体記憶装置であるメモリセルアレイは、1つのメモリセ
ルの面積が4F2と非常に小さいため、高集積化が可能
である。更にまた、本実施の形態2の半導体記憶装置で
あるメモリセルアレイは、1ビット毎の書込みおよび消
去が可能である。したがって、高速動作、高集積化、お
よび1ビット毎の書込みおよび消去が可能な半導体記憶
装置が提供される。 実施の形態3 本実施の形態3の半導体記憶装置は、本実施の形態2の
半導体記憶装置において、第1、第2ビット線の一方を
共通のプレート電極とすることにより、構造を単純化し
たものである。
図18に基づいて説明すれば以下の通りである。
記憶装置であるメモリセルアレイの概略図である。図1
2は、平面の概略図である。図13は図12の切断面線
A−A’から見た断面図であり、図14は図12の切断
面線B−B’から見た断面図である。
成を図12〜図14に基づいて説明する。図12〜図1
4から分かるように、半導体基板251上には、絶縁膜
252が設けられている。上記絶縁膜252上には、導
電性を与える不純物を高濃度に含んだポリシリコン膜2
31およびP型のウェル部分232がこの順に積層して
いる。なお、ポリシリコン層231は、シリサイド層ま
たはメタル層であってもよい。あるいは、ポリシリコン
層、シリサイド層、メタル層からなる積層膜であっても
よい。さらに、複数の素子分離領域216は、図7に示
した素子分離領域116が蛇行するのに対して横方向に
ストレートに延びるように形成されている(図12中
で、それぞれ帯状の領域に斜線を施している)。素子分
離領域216の縦方向のピッチは2F(Fは最小加工ピ
ッチ)に設定されている。ポリシリコン膜231および
P型のウェル部分232は、素子分離領域216および
絶縁膜252によって、図12における横方向に延びる
帯状に分離され、第3ビット線を構成している。
1が、素子分離領域216が延びる方向に対して交差し
て(図12における縦方向)延びるように形成されてい
る。ワード線211の横方向のピッチは2Fに設定され
ている。ワード線211で覆われているP型のウェル部
分232の上部は、チャネル領域となっている。チャネ
ル領域とワード線211とは、フローティングゲート2
21を含む絶縁膜224により隔てられている。このチ
ャネル領域上でワード線211がコントロールゲートの
役割を果たしている。
に、P型のウェル部分232の上部であってチャネル領
域以外の領域にはN+拡散層233が形成されている。
各N+拡散層233は、このメモリの使用時にビット線
による選択に応じてソース領域またはドレイン領域とし
て働く。その時、隣り合うN+拡散層233の間の領域
がそれぞれチャネル領域となる。
212が、素子分離領域216が延びる方向(図12に
おける横方向)に延びるように形成されている。第1ビ
ット線212の縦方向のピッチは2Fに設定され、P型
のウェル部分232の上を通るように設けられている。
この第1ビット線212とその下方に存するN+拡散層
233とは、横方向に関してピッチ4Fで、第1ビット
線コンタクト214により接続されている。第1ビット
線212と接続されたN+拡散層233は、ソース・ド
レイン領域の一方となる。また、ポリシリコン膜からな
るプレート電極217は、第1ビット線コンタクト21
4が接続されないN+拡散層233と接続されている。
プレート電極217と接続されたN+拡散層233は、
ソース・ドレイン領域の他方となる。プレート電極21
7は、第1ビット線コンタクト214が存する領域では
孔218が開けられている。
装置は、実施の形態2の半導体記憶装置における第1、
第2ビット線の一方(上の例では第2ビット線)を共通
のプレート電極としているから、素子分離領域および第
3ビット線を直線状にすることができるのである。した
がって、メモリセルアレイの構造を単純化することがで
きる。上記構成によれば、1つのメモリセルは図12中
に二点鎖線で示す矩形291で表され、その面積は4F
2である。
12〜図14と同じ部品番号を使用)に示す形状であっ
てよい。図15〜図17に示すメモリセルアレイの場合
にはプレート電極217が短冊状を成しており、この短
冊型のプレート電極217がワード線211と同じ方向
にピッチ4Fで行並行に配列されている。そして、第1
ビット線コンタクト214は、プレート電極217の無
い領域(プレート電極217間)で上記ソース・ドレイ
ン領域の一方と接続されて、ワード線211の延在方向
にピッチ2Fで直線的に並んでいる。
路構成を図18に基づいて説明する。本実施の形態3の
メモリセルアレイの回路構成が、本実施の形態2のメモ
リセルアレイの回路構成と異なるのは、第2ビット線が
共通のプレート電極(Pltと表記)となっていること
である。なお、図18では選択トランジスタは省略して
いる。
る手順は、プレート電極の形成を除いては実施の形態1
で説明した手順と同様である。
施の形態2のメモリセルアレイにおける第1、第2ビッ
ト線のいずれか一方を共通のプレート電極としているか
ら、メモリセルアレイの構造を単純化することができ
る。したがって、実施の形態2のメモリセルアレイで得
られる効果に加えて、歩留りの向上が達成される。 実施の形態4 本実施の形態は、上記第2または第3の実施の形態の半
導体記憶装置におけるメモリ機能膜として、電荷をトラ
ップする膜を用いた半導体記憶装置に関する。本実施の
形態の半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの基本
的構造は、図7〜図10、図12〜13、図15〜図1
7のいずれかと同じである。また、その回路図は、図1
1または図18と同じである。したがって、上記メモリ
セルアレイの基本構造および回路動作についての説明は
省略する。
ルM12を構成するメモリ素子の模式的な断面図であ
る。51は半導体基板、52は絶縁膜、31はポリシリ
コン膜、32はP型のウェル部分、16は素子分離領
域、33はN+拡散層、11はコントロールゲート、W
2はワード線、Ba1は第1ビット線、Bb1は第2ビ
ット線(図18ではプレート電極Plt)、Bw1は第
3ビット線をそれぞれ表している。
とコントロールゲート11との間に、メモリ機能膜とし
て機能する電荷トラップ膜58が形成されている。ここ
で、上記電荷トラップ膜とは、例えば、Si2N4/Si
O2膜やSiO22/Si2N4/SiO2膜(ONO膜)
である。なお、これを用いた素子としては、例えば、M
NOS、SNOS、SONOS等が挙げられる。ここで
は、シリコン窒化膜をSi2N4とし、シリコン酸化膜を
SiO2としているが、これによって各元素の成分比が
限定されるものではない。また、電荷トラップ膜58の
代りにヒステリシス特性を有する強誘電メモリ膜を用い
ても良い。
用いた場合には、上記フローティングゲートして導電体
膜を使用した上記実施の形態2、3の半導体記憶装置に
比べて記憶電荷の漏れの問題が軽減される。したがっ
て、素子の信頼性を向上することができる。 実施の形態5 本実施の形態は、上記第2または第3の実施の形態の半
導体記憶装置におけるフローティングゲート121、2
21として、ナノメートルオーダーの寸法を有する半導
体または導体から成る微粒子(以下、離散ドットとい
う)を用いた半導体記憶装置に関する。本実施の形態の
半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの基本的構造
は、図7〜図10、図12〜13、図15〜図20のい
ずれかと同じである。また、その回路図は、図11また
は図18と同じである。したがって、上記メモリセルア
レイの基本構造および回路動作についての説明は省略す
る。
ルM12を構成するメモリ素子の模式的な断面図であ
る。上記P型のウェル部分32のチャネル領域とコント
ロールゲート11とを解離させる絶縁膜57中には、フ
ローティングゲートとして機能する離散ドット56が散
点状に形成されている。ここで、離散ドット56の一例
としては、絶縁膜57中に離散的に形成された導体また
は半導体によるドットが挙げられる。例えば、シリコン
酸化膜中に形成されたシリコンドットや金属ドット等で
ある。
成手順について説明する。本実施の形態における半導体
記憶装置の作成手順は、上記実施の形態2における作成
手順とは、フローティングゲートの形成手順においての
み異なる。離散ドット状のフローティングゲートは、例
えば、チャネル領域上に形成した酸化膜上に、LPCV
D法によってシリコン微結晶を形成し、さらにCVD法
によって酸化膜を形成すればよい。なお、離散ドット5
6は、規則正しく配列されていてもよいし、ランダムに
配置されていてもよい。また、図21のように3次元的
に配列されていても良い。更には、図22のように、フ
ローティングゲートは導電体膜59と離散ドット56と
で構成されていてもよい。図23は、図22で示すメモ
リ素子のメモリ機能膜をCV測定したものである。図
中、VgはP型のウェル領域32に対してコントロール
ゲート11に印加した電圧を、Cは単位ゲート面積当り
の容量をそれぞれ示している。印加電圧Vgを+3Vか
ら−3Vに走査し、その後−3Vから+3Vに走査した
ところ明瞭なヒステリシス特性が得られた。これは、図
22で示すメモリ素子がメモリ動作可能であることを示
している。
体記憶装置によれば、フローティングゲートとして離散
ドット56を用いているので、上記フローティングゲー
トとして導電体膜を使用した上記実施の形態2、3の半
導体記憶装置に比べて記憶電荷の漏れの問題が軽減され
る。したがって、素子の信頼性を向上することができ
る。また、離散ドット56を用いたメモリ機能膜の一形
態である量子ドットメモリ機能膜を用いた場合、上記書
込みおよび消去に直接トンネリングを用いることができ
るため、低電圧動作によって素子の劣化を抑制し、信頼
性を向上することができるのである。更にまた、上記書
込みおよび消去に直接トンネリングを用いた場合、メモ
リ素子単体では上記書込みおよび消去に要する時間を大
幅に減少させることができるが、この時、ウェル領域か
らなるビット線の遅延時間を短くすることの効果はいっ
そう重要となる。したがって、本実施の形態の半導体記
憶装置によれば、ウェル領域からなるビット線の遅延時
間が短いことの利点を十分に生かすことが可能である。
半導体記憶装置によれば、ビット線として機能するウェ
ル領域の側面および下側が絶縁膜によって囲われてい
る。したがって、従来技術で問題となっていたウェル領
域間の耐圧が大幅に向上している。したがって、微細化
が進行しても信頼性の高い半導体記憶装置が提供され
る。
いに電気的に分離された上記ウェル領域は、ウェル部分
と上記ウェル部分の下方に隣接した導電性を与える不純
物を高濃度に含む半導体層により形成されている。その
ため、上記ウェル領域を実質的に低抵抗化することがで
きる。それゆえ、上記ウェル領域をビット線として用い
るメモリセルアレイにおいては、上記ウェル領域からな
るビット線の遅延を著しく小さくすることができるの
で、書込み動作および消去動作の高速化が阻害されるの
を防ぐことができる。したがって、高速動作可能な半導
体記憶装置が提供される。
度に含む半導体層は、上記ウェル領域の下層部に存在す
るのであるから、メモリ素子のチャネル領域、ソース・
ドレイン領域が形成される上記ウェル領域の上層部にお
いては、不純物濃度が必要以上に濃くなるのを防ぐこと
ができる。したがって、メモリ素子の閾値を適正に保
ち、上記ウェル領域と上記ソース・ドレイン領域との間
の接合容量を小さく保つことができる。
最下層部には非常に低抵抗なシリサイド層が形成されて
いるので、上記ウェル領域からなるビット線の遅延を更
に小さくすることができる。したがって、書込み動作お
よび消去動作の更なる高速化を図ることが可能となる。
方法によれば、上記第1の溝には上記第2の絶縁膜が埋
め込まれて素子分離領域となるべき領域が形成され、上
記第2の溝には導電性を与える不純物を高濃度に含む半
導体膜が埋めこまれる。その後、上記第3の絶縁膜を介
して上記支持基板を貼り合わせ、上記第2の絶縁膜をス
トッパーとして上記半導体基板の裏面を研磨する。これ
により、下層部では導電性を与える不純物を高濃度に含
み、上層部では不純物濃度が薄くて結晶性がよい、互い
に分離された複数の半導体層を形成することができる。
そのため、上記互いに分離された複数の半導体層をウェ
ル領域とし、上記ウェル領域をビット線とすることによ
って低抵抗なビット線が得られ、かつ上記半導体層の上
部には導電性を与える不純物がほとんど導入されないの
で、ウェル領域の不純物濃度制御が容易となる。したが
って、比較的容易な工程で、特性の良い、半導体記憶装
置が提供される。
方法によれば、簡便なイオン注入により上記高濃度不純
物層を形成した後、上記第3の絶縁膜を介して上記支持
基板を貼り合わせ、上記第2の絶縁膜をストッパーとし
て上記半導体基板の裏面を研磨する。これにより、下層
部では導電性を与える不純物を高濃度に含み、上層部で
は不純物濃度が薄くて結晶性がよい、互いに分離された
複数の半導体層を形成することができる。したがって、
より簡便な手順で上記第2の発明の半導体記憶装置の形
成方法と同様な作用・効果を得ることができる。
ば、絶縁膜によって互いに電気的に分離された上記ウェ
ル領域の下層部には、上記シリサイド層が形成されてい
る。そのため、上記ウェル領域の抵抗を著しく小さくす
ることができる。それゆえ、上記ウェル領域をビット線
として用いるメモリセルアレイにおいては、上記ウェル
領域からなるビット線の遅延を著しく小さくすることが
できるので、書込み動作および消去動作の高速化が阻害
されるのを防ぐことができる。したがって、高速動作可
能な半導体記憶装置が提供される。
子分離領域の深さを浅くすることができる。素子分離領
域の深さを浅くすることができれば、素子分離幅と素子
分離深さのアスペクト比を小さくすることができる。し
たがって、素子の微細化が容易となる。
方法によれば、露出した上記半導体基板の表面に直接シ
リサイド層を形成しているので、第2の発明の半導体記
憶装置の形成方法のように不純物を高濃度に含む半導体
層を埋め込む必要がない。また、シリサイド層の膜厚は
薄いので素子分離領域の深さを浅くすることができ、上
記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程(素子分離領域
を形成する工程)が容易になる。したがって、製造工程
がより簡略化される。
層が埋めこまれているにもかかわらず、素子の特性に悪
影響を与える不純物濃度が極めて薄くて結晶性がよい、
互いに分離された複数の半導体層を形成することができ
る。そのため、上記互いに分離された複数の半導体層を
ウェル領域とし、上記ウェル領域をビット線とすること
によって非常に低抵抗なビット線が得られる。したがっ
て、比較的容易な工程で、特性の良い、半導体記憶装置
が提供される。
ば、絶縁膜によって互いに電気的に分離された上記ウェ
ル領域の下層部には、上記メタル層が形成されている。
そのため、上記ウェル領域の抵抗を極めて小さくするこ
とができる。それゆえ、上記ウェル領域をビット線とし
て用いるメモリセルアレイにおいては、上記ウェル領域
からなるビット線の遅延を極めて小さくすることができ
るので、書込み動作および消去動作の高速化が阻害され
るのを防ぐことができる。したがって、高速動作可能な
半導体記憶装置が提供される。
め、その膜厚を薄くすることができる。それゆえ、素子
分離領域の深さを浅くすることができる。素子分離領域
の深さを浅くすることができれば、素子分離幅と素子分
離深さのアスペクト比を小さくすることができる。した
がって、素子の微細化が容易となる。
方法によれば、下部に極めて低抵抗なメタル層が埋めこ
まれているにもかかわらず、素子の特性に悪影響を与え
る不純物濃度が極めて薄くて結晶性がよい、互いに分離
された複数の半導体層を形成することができる。そのた
め、上記互いに分離された複数の半導体層をウェル領域
とし、上記ウェル領域をビット線とすることによって極
めて低抵抗なビット線が得られる。したがって、比較的
容易な工程で、特性の良い、半導体記憶装置が提供され
る。
の面積が4F2(Fは最小加工ピッチ)と非常に小さい
ため、高集積化が可能である。更にまた、上記実施の形
態によれば、1ビット毎の書込みおよび消去が可能であ
る。したがって、高速動作、高集積化、および1ビット
毎の書込みおよび消去が可能な半導体記憶装置が提供さ
れる。
ット線のいずれか一方を共通のプレート電極としている
から、メモリセルアレイの構造を単純化することができ
る。したがって、歩留りの向上が達成される。
は、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜であ
り、電荷をトラップする機能を有する。そのため、導電
体膜をフローティングゲートとした場合に比べて記憶電
荷の漏れの問題が軽減される。したがって、素子の信頼
性を向上することができる。
は、半導体あるいは導体からなる微粒子を散点状に含む
絶縁膜であるので、導電体膜をフローティングゲートと
した場合に比べて記憶電荷の漏れの問題が軽減される。
したがって、素子の信頼性が向上する。
として、半導体あるいは導体から成る膜と半導体あるい
は導体から成る微粒子との複合体を用いているので、ウ
ェル領域に対するワード線への印加電圧が±3Vで書き
込みが行なわれる。したがって、低電圧での書込み、消
去が可能になる。
リトランジスタワード線に沿って切断した時の断面図で
ある。
ト線方向に切断した時の断面図である。
図である。
する手順を説明する図である。
する手順を説明する図である。
する他の手順を説明する図である。
の概略図である。
る。
る。
る。
路図である。
面の概略図である。
ある。
ある。
形の平面の概略図である。
ある。
ある。
路図である。
成するメモリ素子の模式的な断面図である。
成するメモリ素子の模式的な断面図である。
成するメモリ素子の第1の変形の模式的な断面図であ
る。
成するメモリ素子の第2の変形の模式的な断面図であ
る。
成するメモリ素子の第2の変形のメモリ膜のCV特性で
ある。
スタワード線に沿って切断した時の断面図である。
切断した時の断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 複数のウェル領域に複数のメモリセルを
行列状に配置してなるメモリセルアレイを有する半導体
記憶装置であって、 上記複数のウェル領域は側面および下側が絶縁膜によっ
て囲われ、互いに電気的に分離されたことを特徴とする
半導体記憶装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
て、上記ウェル領域の下層部には導電性を与える不純物
が1×1020cm-3以上の濃度で存する半導体層が形成
されていることを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項3】 複数のウェル領域は側面および下側が絶
縁膜によって囲われ、互いに電気的に分離されており、
さらに上記ウェル領域の下層部には導電性を与える不純
物が1×1020cm-3以上の濃度で存する半導体層が形
成されていることを特徴する半導体記憶装置の形成方法
であって、 半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、 上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、 上記第1の絶縁膜を選択的に除去して上記半導体基板の
表面を露出させ、第2の溝を形成する工程と、 上記第2の溝を、導電性を与える不純物の濃度が1×1
020cm-3以上の半導体膜で埋める工程と、 上記第2の絶縁膜および上記半導体膜上に第3の絶縁膜
を形成する工程と、 上記第3の絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、 上記半導体基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するま
で研磨して、上記ウェル領域となるべき互いに分離され
た複数の半導体層を形成する工程とを含むことを特徴と
する半導体記憶装置の形成方法。 - 【請求項4】 複数のウェル領域は側面および下側が絶
縁膜によって囲われ、互いに電気的に分離されており、
さらに上記ウェル領域の下層部には導電性を与える不純
物が1×1020cm-3以上の濃度で存する半導体層が形
成されていることを特徴する半導体記憶装置の形成方法
であって、 半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、 上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、 上記第1の絶縁膜を除去して上記半導体基板の表面を露
出させる工程と、 上記半導体基板の表面付近に、イオン注入により導電性
を与える不純物の濃度が1×1020cm-3以上である高
濃度不純物層を形成する工程と、 上記第2の絶縁膜および上記半導体基板の表面上に第3
の絶縁膜を形成する工程と、 上記第3の絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、 上記半導体基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するま
で研磨して、上記ウェル領域となるべき互いに分離され
た複数の半導体層を形成する工程とを含むことを特徴と
する半導体記憶装置の形成方法。 - 【請求項5】 複数のウェル領域に複数のメモリセルを
行列状に配置してなるメモリセルアレイを有する半導体
記憶装置であって、 上記複数のウェル領域は側面および下側が絶縁膜によっ
て囲われ、互いに電気的に分離されており、 上記ウェル領域の下層部にはシリサイド層が形成されて
いることを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項6】 複数のウェル領域は側面および下側が絶
縁膜によって囲われ、互いに電気的に分離されており、
さらに上記ウェル領域の下層部にはシリサイド層が形成
されていることを特徴とする半導体記憶装置の形成方法
であって、 半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、 上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、 上記第1の絶縁膜を除去して上記半導体基板の表面を露
出させる工程と、 露出した上記半導体基板の表面にシリサイド層を形成す
る工程と、 上記第2の絶縁膜および上記半導体基板の表面上に第3
の絶縁膜を形成する工程と、 上記第3の絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、 上記半導体基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するま
で研磨して、上記ウェル領域となるべき互いに分離され
た複数の半導体層を形成する工程とを含むことを特徴と
する半導体記憶装置の形成方法。 - 【請求項7】 複数のウェル領域上に複数のメモリセル
を行列状に配置してなるメモリセルアレイを有する半導
体記憶装置であって、 上記複数のウェル領域は側面および下側が絶縁膜によっ
て囲われ、互いに電気的に分離されており、 上記ウェル領域の下層部にはメタル層が形成されている
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項8】 複数のウェル領域は側面および下側が絶
縁膜によって囲われ、互いに電気的に分離されており、
さらに上記ウェル領域の下層部にはメタル層が形成され
ていることを特徴とする半導体記憶装置の形成方法であ
って、 半導体基板に第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の一部および上記半導体基板の一部を
エッチングにより除去して第1の溝を形成する工程と、 上記第1の溝を第2の絶縁膜で埋める工程と、 上記第1の絶縁膜を選択的に除去して上記半導体基板の
表面を露出させ、第2の溝を形成する工程と、 上記第2の溝をメタル膜で埋める工程と、 上記第2の絶縁膜および上記半導体膜上に第3の絶縁膜
を形成する工程と、 上記第3の絶縁膜上に支持基板を貼り合わせる工程と、 上記半導体基板の裏面を上記第2の絶縁膜が露出するま
で研磨して、上記ウェル領域となるべき互いに分離され
た複数の半導体層を形成する工程とを含むことを特徴と
する半導体記憶装置の形成方法。 - 【請求項9】 請求項1あるいは2、5、7のいずれかに
記載の半導体記憶装置において、 第1の方向に蛇行して延びる素子分離領域が上記第1の
方向に対して交差する第2の方向に並んで形成されて、
隣り合う素子分離領域の間にそれぞれ上記第1の方向に
蛇行して延びる上記ウェル領域が定められ、 上記各ウェル領域内の蛇行の各折り返し個所に、それぞ
れソース領域またはドレイン領域として機能する不純物
拡散領域が形成されて、同一のウェル領域内で隣り合う
上記不純物拡散領域の間にそれぞれチャネル領域が定め
られ、 上記第2の方向に延びる複数のワード線が、それぞれメ
モリ機能を有する膜を介して各ウェル領域内のチャネル
領域上を通るように設けられ、 上記第1の方向に延びる第1のビット線が、同一のウェ
ル領域内の蛇行の片側の折り返し個所に設けられた上記
不純物拡散領域上を通るように設けられるとともに、上
記第1の方向に延びる第2のビット線が、同一のウェル
領域内の蛇行の他方の側の折り返し個所に設けられた上
記不純物拡散領域上を通るように設けられ、 上記第1のビット線、第2のビット線がそれぞれ下方に
存する上記不純物拡散領域とコンタクト孔を介して接続
されていることを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項10】 請求項1あるいは2、5、7のいずれ
かに記載の半導体記憶装置において、 第1の方向に延在する素子分離領域が第1の方向に対し
て交差する第2の方向に並んで形成されると共に、隣り
合う素子分離領域の間にそれぞれ上記第1の方向に延在
する上記ウェル領域が定められ、 上記第2の方向に延在するワード線が上記第1の方向に
並んで形成されると共に、各ワード線の間に位置する上
記ウェル領域内にそれぞれソース領域またはドレイン領
域として機能する不純物拡散領域が形成され、同一のウ
ェル領域内で隣り合う上記不純物拡散領域の間にそれぞ
れチャネル領域が定められ、 上記ワード線は、それぞれメモリ機能を有するメモリ膜
を介して各チャネル領域上に配置されており、 上記第1の方向に延在する複数のビット線が上記各ウェ
ル領域の上方に形成されると共に、下方に位置する上記
各ウェル領域内の上記不純物拡散領域に1つ置きにコン
タクト孔を介して接続され、 上記ビット線の下側にプレート電極が形成されると共
に、上記ビット線が接続されていない不純物拡散領域に
接続されており、 上記コンタクト孔は、上記プレート電極に設けられた孔
あるいはスリット部を通るように設けられていることを
特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項11】 請求項9あるいは請求項10に記載の
半導体記憶装置において、 上記メモリ機能膜は、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜
との積層膜であることを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項12】 請求項9あるいは請求項10に記載の
半導体記憶装置において、 上記メモリ機能膜は、半導体あるいは導体から成る微粒
子を散点状に含む絶縁膜であることを特徴とする半導体
記憶装置。 - 【請求項13】 請求項9あるいは請求項10に記載の
半導体記憶装置において、 上記メモリ機能膜は、半導体あるいは導体から成る膜と
半導体あるいは導体から成る微粒子とを含む絶縁膜であ
ることを特徴とする半導体記憶装置。
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