JP2003318289A - 半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造方法

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JP2003318289A
JP2003318289A JP2002119706A JP2002119706A JP2003318289A JP 2003318289 A JP2003318289 A JP 2003318289A JP 2002119706 A JP2002119706 A JP 2002119706A JP 2002119706 A JP2002119706 A JP 2002119706A JP 2003318289 A JP2003318289 A JP 2003318289A
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semiconductor memory
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semiconductor
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JP2002119706A
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Inventor
Hiroshi Iwata
浩 岩田
Akihide Shibata
晃秀 柴田
Yukio Yasuda
幸夫 安田
Shizuaki Zaima
鎭明 財満
Akira Sakai
酒井  朗
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細化が進行した場合においても高い信頼性
を有する半導体記憶装置と、その製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 絶縁膜342上に、一方向に延在すると
共に一方向の直行方向に並ぶ複数の素子分離領域316
と、この複数の素子分離領域316の各々の間に延在す
る複数のP型ウェル領域332を形成する。P型ウェル
領域332と、このP型ウェル領域332に直交するコ
ントロールゲート311とが交わる領域に、絶縁膜32
2,323を介してフローティングゲート321を配置
する。P型ウェル領域332は、素子分離領域316と
絶縁膜342とで確実に絶縁されて、第3ビット線とし
て機能する。従来の第3ビット線間の耐圧不足が回避で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば不揮発性メ
モリなどの半導体記憶装置および半導体記憶装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フローティングゲートを有する不
揮発性メモリとして、素子分離領域によって区分された
ウェル領域をビット線として用いたものが開示されてい
る(特開平11−177068号公報参照)。この不揮
発性メモリのメモリセルアレイは、図25の回路図で示
すように、第1ビット線(ドレイン線)B0,B1,B
2と、第2ビット線(ソース線)S0,S1,S2と、
上記第1および第2ビット線に関して略平行に延びる第
3ビット線PW0,PW1,PW2とを備える。上記第
1ビット線と第2ビット線との間に、メモリトランジス
タ931と選択トランジスタ932とを直列に接続して
いる。上記メモリトランジスタ931のコントロールゲ
ートに、メモリトランジスタワード線MW0,MW1,
MW2を接続すると共に、上記選択トランジスタ932
の選択ゲート電極に、選択トランジスタワード線SW
0,SW1,SW2を接続している。
【0003】図26は、上記従来の不揮発性メモリをメ
モリトランジスタワード線に沿って切断した様子を示す
断面図であり、図27は、上記従来の不揮発性メモリを
ビット線方向に切断した様子を示す断面図である。図2
6に示すように、半導体基板911内にN型ウェル領域
912を形成し、このN型ウェル領域912上に形成し
たP型ウェル領域をビット線方向に延びる複数の素子分
離絶縁膜914によって分割して、複数の第3ビット線
を構成する分割P形ウェル領域913を構成している。
【0004】上記分割P形ウェル領域913上に、ゲー
ト絶縁膜917、フローテイングゲート915、電極間
絶縁膜918、およびコントロールゲート916を形成
して、メモリトランジスタ931を構成している。上記
コントロールゲート916は、上記第1乃至第3ビット
線と直角方向に延びて複数のメモリトランジスタ931
に接続されて、メモリトランジスタワード線MW0,M
W1,MW2を構成している。
【0005】また、上記分割P形ウェル領域913上
に、ゲート絶縁膜917、選択ゲート電極919、電極
間絶縁膜918、およびダミー電極920を形成して、
選択トランジスタ932を構成している。上記選択ゲー
ト電極919とダミー電極920とは、図示しないが電
気的に接続されており、上記第1乃至第3ビット線と直
角方向に延びて複数の選択トランジスタ932の部分を
構成すると共に、選択トランジスタワード線SW0,S
W1,SW2を構成している。
【0006】上記メモリトランジスタ931のソース領
域であるソース拡散層921は、図示しないが、上記メ
モリトランジスタワード線MW0,MW1,MW2およ
び選択トランジスタワード線SW0,SW1,SW2と
垂直方向に延びる第2ビット線S0,S1,S2に接続
されている。また、選択トランジスタ932のドレイン
領域であるドレイン拡散層922は、図示しないが、上
記メモリトランジスタワード線MW0,MW1,MW2
および選択トランジスタワード線SW0,SW1,SW
2と垂直方向に延びる第1ビット線B0,B1,B2に
接続されている。上記メモリトランジスタ931と選択
トランジスタ932との間に位置する中間拡散層923
は、上記メモリトランジスタ931のドレイン領域と、
上記選択トランジスタ932のソース領域とを兼ねてい
る。
【0007】上記従来の不揮発性メモリでは、複数の第
3ビット線の電位が各々制御可能であるので、この第3
ビット線を構成する分割P型ウェル領域913と、ソー
ス拡散層921とを同じ電位にすることができる。例え
ば、メモリセルM12への書込み時(ここでは、フロー
テイングゲートヘの電子注入を書込みとする)には、選
択されたメモリトランジスタワード線MW1に十9V、
選択されていないメモリトランジスタワード線MW0,
MW2および全ての選択トランジスタワード線SW0,
SW1,SW2に0V、選択された第2ビット線S1お
よび選択された第3ビット線PW1に−3.5V、選択
されていない第2ビット線S0,S2および選択されて
いない第3ビット線PW0,PW2に0Vをそれぞれ印
加し、全ての第1ビット線B0,B1,B2をオープン
にすればよい。このとき、全てのメモリセルで、ソース
拡散層921の電位と分割P型ウェル領域913の電位
とは同じである。したがって、P型ウェル領域を厚み方
向に完全に分割しないで、P型ウェル領域の基板側が素
子分離領域の幅方向に互いに接続しているものにおける
ような、ソース拡散層とP型ウェル領域との間に生じる
電位差に対する耐圧確保の必要性がなくなる。これによ
って、上記従来の不揮発メモリの微細化の促進を実現し
ようとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の不揮発性メモリは、第3ビット線を構成するウェル
領域913間の絶縁性が悪いという問題がある。すなわ
ち、上記第3ビット線を構成するP型ウェル領域913
は、基板側がN型ウエル領域912に接しているので、
このP型ウェル領域とN型ウェル領域との接合部に生じ
る電位差に応じて、上記N型ウェル領域912内に空乏
層が延びる。したがって、メモリアレイの微細化の進行
に伴って素子分離領域914の深さおよび幅が縮小する
と、隣合う接合部に生じる空乏層が互いに接して、上記
ウェル領域913間の絶縁性が悪化するのである。
【0009】さらに、上記P型ウェル領域913の上記
素子分離領域914に近接する部分の不純物濃度が減少
し、これによって、上記ソース、ドレイン、および中間
拡散層921,922,923と、N型ウェル領域91
2との間でパンチスルーが発生する虞がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、微細化が進行し
た場合においても高い信頼性を有する半導体記憶装置
と、その製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体記憶装置は、支持基板上に形成され
た絶縁膜上に、複数の絶縁性を有する素子分離領域と、
複数のウェル領域を備える。上記複数の絶縁性を有する
素子分離領域は、一方向に延びると共に上記一方向の直
交方向に並んで形成され、上記複数のウェル領域は、隣
り合う上記素子分離領域の間にそれぞれ形成される。こ
の複数のウェル領域は、下面が上記絶縁膜に接すると共
に、側面が上記絶縁性の素子分離領域に接するので、互
いに絶縁物によって電気的に分離されている。したがっ
て、この半導体記憶装置の微細化が進み、上記複数のウ
ェル領域の寸法が縮小した場合であっても、上記複数の
ウェル領域は、従来におけるように空乏層が拡大して互
いの絶縁性が低下することが無く、絶縁性が良好に保持
される。その結果、この半導体記憶装置は、上記ウェル
領域をメモリセルのビット線に用いて半導体記憶装置を
構成した場合、高い信頼性を保持しつつ微細化が可能に
なる。
【0012】1実施形態の半導体記憶装置では、上記絶
縁膜とウェル領域との境界の近傍に、半導体と金属とか
らなる合金層またはメタル層を備えので、このウェル領
域を低抵抗にできる。この低抵抗のウェル領域をメモリ
セルのビット線などに用いることによって、半導体記憶
装置を高速動作にできる。また、上記半導体と金属とか
らなる合金層またはメタル層は、上記絶縁膜とウェル領
域との境界の近傍に設けられるので、上記ウェル領域の
上記絶縁膜から遠い側、すなわちウェル領域の上部への
不純物の導入が回避できる。したがって、上記ウェル領
域の上部の結晶性が良好に保たれるので、このウェル領
域の上部に、例えばメモリトランジスタなどのソース領
域、ドレイン領域、および中間領域を形成する際、高精
度に不純物濃度が制御できる。その結果、良好な特性の
メモリトランジスタが得られ、良好な特性の半導体記憶
装置が構成できる。
【0013】また、上記半導体と金属とからなる合金層
およびメタル層に換えて、上記ウェル領域に1×10
20cm−3以上の不純物濃度を有する導電層を形成し
てもよい。これによって、メタル層に起因する例えば熱
処理時の不純物汚染の虞を回避できる。
【0014】1実施形態の半導体記憶装置では、上記複
数の素子分離領域は、一方向に蛇行して延びると共に上
記一方向の直交方向に並んで形成されている。また、上
記複数のウェル領域は、隣り合う上記素子分離領域の間
にそれぞれ上記一方向に蛇行して延びている。このウェ
ル領域内の蛇行の各折り返し個所に、それぞれソース領
域またはドレイン領域として働く不純物拡散領域が形成
されて、同一のウェル領域内で隣り合う上記不純物拡散
領域の間にそれぞれチャネル領域が定められる。これに
よって、従来よりもメモリセルの面積が縮小され、高集
積の半導体記憶装置が得られる。複数のワード線は、上
記一方向の直交方向に延びると共に、それぞれメモリ機
能を有する膜を介して各ウェル領域内のチャネル領域上
を通るように設けられる。また、第1のビット線は上記
一方向に延びると共に、同一のウェル領域内で蛇行の一
方の側の折り返し個所に設けられた上記不純物拡散領域
上を通るように設けられる。さらに、第2のビット線は
上記一方向に延びると共に、同一のウェル領域内で蛇行
の他方の側の折り返し個所に設けられた上記不純物拡散
領域上を通るように設けられる。上記第1のビット線と
第2のビット線は、それぞれ直下に存する上記不純物拡
散領域と接続されている。したがって、上記ワード線、
第1および第2ビット線、ならびにウェル領域を介し
て、上記複数のメモリセルのうちの所望の1つのメモリ
セルについて、電荷の注入および消去ができるので、ラ
ンダムアクセス動作の半導体記憶装置が得られる。その
結果、高集積化が可能でランダムアクセスができ、しか
も高信頼の半導体記憶装置が得られる。
【0015】1実施形態の半導体記憶装置は、複数のワ
ード線が上記一方向の直交方向に延びると共に上記一方
向に並んで形成される。上記ウェル領域は上記各ワード
線の間に位置し、このウェル領域内に、それぞれソース
領域またはドレイン領域として機能する不純物拡散領域
が形成される。同一のウェル領域内で隣り合う上記不純
物拡散領域の間にそれぞれチャネル領域が定められる。
上記ワード線は、それぞれメモリ機能を有する膜を介し
て各チャネル領域上に配置される。上記一方向に延びる
複数のビット線が、上記各ウェル領域の上方に形成され
る。この複数のビット線は、下方に位置する上記各ウェ
ル領域内の上記不純物拡散領域に1つおきにコンタクト
孔を介して接続される。上記ビット線の下側にプレート
電極が形成され、このプレート電極は、上記ビット線が
接続されていない不純物拡散領域に接続されている。上
記コンタクト孔は、上記プレート電極に設けられた孔あ
るいはスリット部を通るように設けられている。したが
って、メモリセルの上方に2つのビット線を形成するよ
りも構造が簡易になる。また、上記プレート電極は、常
に所定の電位を与えるのみで電位を変える必要がないか
ら、メモリセルの駆動回路が単純にできて、半導体記憶
装置が高集積および低コストにできる。
【0016】上記メモリ機能を有する膜の一例は、シリ
コン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜である。このシ
リコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層膜は、電荷をト
ラップする働きを有するので、導電体膜を用いてメモリ
機能膜を構成するよりも、記憶電荷の漏れの問題が軽減
される。
【0017】また、上記メモリ機能を有する膜は、半導
体または導体からなる微粒子を含んだ絶縁膜であっても
よい。この半導体または導体からなる微粒子を含んだ絶
縁膜は、電荷をトラップする働きを有し、各微粒子は絶
縁膜によって隔てられているので、記憶電荷の漏れが生
じ難い。
【0018】また、上記メモリ機能を有する膜は、半導
体または導体からなる膜と、半導体または導体からなる
微粒子とを含んだ絶縁膜であってもよい。この構成のメ
モリ機能を有する膜は、電荷の書込み時および消去時に
おけるビット線とワード線との間の電位差が比較的小さ
くてよいので、低電圧駆動の半導体記憶装置が得られ
る。
【0019】ここにおいて、微粒子とは、nm(ナノメ
ートル)オーダーの寸法を有する粒子を意味する。
【0020】本発明の半導体記憶装置の製造方法は、半
導体基板の表面部分に、一方向に延びると共に上記一方
向の直交方向に並ぶ複数の絶縁性の素子分離領域を形成
する工程と、上記半導体基板の裏面部分を、上記素子分
離領域の下部が露出するように除去する工程と、上記素
子分離領域の下部が露出した半導体基板の裏面に、絶縁
膜を形成する工程と、上記半導体基板にメモリセルを形
成する工程とを備える。したがって、上記半導体基板の
上記複数の素子分離領域の間の部分が、互いに分離され
て電気的に絶縁されるので、例えば上記複数の素子分離
領域の間の半導体基板の部分を上記メモリセルのビット
線として用いることによって、高信頼の半導体記憶装置
が製造できる。
【0021】1実施形態の半導体記憶装置の製造方法
は、上記素子分離領域の下部が露出した半導体基板の裏
面に、かつ隣合う上記素子分離領域の間の部分に、半導
体と金属とからなる合金層またはメタル層を形成する。
この半導体と金属とからなる合金層またはメタル層は、
上記半導体基板が形成された後に裏面に形成されるか
ら、上記半導体基板の表側部分への不純物汚染などの悪
影響が回避できる。また、他の実施形態の半導体装置の
製造方法では、上記半導体基板の隣合う上記素子分離領
域の間の部分に、1×1020cm−3以上の不純物濃
度を有する導電層を形成し、この導電層は上記半導体基
板の裏面から形成されるので、上記半導体基板の表側部
分の汚染が回避できる。
【0022】1実施形態の半導体記憶装置の製造方法
は、上記半導体基板の裏面部分を除去する前に、半導体
基板上に第1の支持基板を貼り合せる工程を備えるの
で、上記半導体基板の裏面が除去されても半導体記憶装
置の強度不足などの不都合が回避される。また、上記絶
縁膜の裏面に、第2の支持基板を貼り合わせる工程と、
上記第2の支持基板を貼り合わせた後に、上記第1の支
持基板を除去する工程とを備えるので、上記半導体基板
中に形成された配線を、外部に引き出すための孔などを
第1の支持基板に空ける必要がない。したがって、半導
体記憶装置が容易に製造できる。また、上記第1の支持
基板が除去されても、第2の支持基板によって、半導体
記憶装置の強度が保持される。
【0023】1実施形態の半導体記憶装置の製造方法
は、上記半導体基板にメモリセルを形成する工程は、上
記半導体基板の表面に第1の支持基板を貼り合せる工程
よりも前に行われるので、上記半導体基板の厚みと上記
第1の支持基板の厚みとの合計の厚みがバラついて、こ
のバラツキによってメモリセルの加工精度が悪化する虞
が回避できる。また、上記第1支持基板の貼り合わせ工
程によって半導体基板に不純物汚染が生じ、不純物によ
ってメモリセルの特性が悪化することが回避できる。
【0024】1実施形態の半導体記憶装置の製造方法
は、上記半導体基板の裏面部分を、上記素子分離領域の
下部が露出するように除去する工程は、上記半導体基板
中に水素イオンを注入する工程と、上記半導体基板を熱
処理して上記水素イオンを注入した領域を破断する工程
と、上記半導体基板の上記破断した部分から上記素子分
離領域の下部までを研磨して除去する工程とを備える。
この製造方法によれば、上記半導体基板の除去すべき裏
面部分の多くの部分が容易に除去できるので、半導体記
憶装置の製造効率が向上する。また、上記半導体基板の
上記破断した部分から上記素子分離領域の下部までの研
磨すべき部分が比較的小さくなるので、研磨作業が高精
度に実行できる。したがって、上記素子分離領域の下部
に位置する研磨面をより平坦にできて、上記半導体基板
の上記素子分離領域の間の部分の厚みを厚くすることが
でき、その結果、半導体記憶装置の微細化が容易にな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
より詳細に説明する。
【0026】本発明に使用する半導体基板は、特に限定
されないが、シリコン基板が好ましい。また、上記半導
体基板は、P型またはN型の導電型を有していても良
い。なお、以下の各実施形態では、Nチャネル型の半導
体記憶装置について説明するが、各実施形態で用いる不
純物をその導電型と逆の導電型の不純物に換えて、Pチ
ャネル型の半導体記憶装置を形成してもよい。
【0027】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態の半導体記憶装置を示す断面図であり、メモリト
ランジスタワード線に沿って切断した様子を示してい
る。図2は、ビット線方向に切断した様子を示す断面図
であり、層間絶縁膜および上部メタル配線(ビット線)
を省略している。
【0028】まず、図1および図2を用いて、第1実施
形態の半導体記憶装置の構成を説明する。なお、本実施
形態の半導体記憶装置の回路図は、図25に示した回路
図と同じである。
【0029】この半導体記憶装置は、第2の支持基板と
してのシリコン基板353上に絶縁膜342を備え、こ
の絶縁膜342上に、一方向に延在すると共に上記一方
向の直行方向に並ぶ複数の素子分離領域316を備え
る。上記絶縁膜342上に、かつ上記複数の素子分離領
域316の各々の間には、上記一方向に延在する複数の
シリサイド層335およびP型ウェル領域332が、こ
の順に積層されている。上記シリサイド層335および
P型ウェル領域332によって、第3ビット線PW0,
PW1,PW2を構成している。なお、上記シリサイド
層335は、メタル層であってもよく、あるいは、上記
P型ウェル領域内に高濃度のP型不純物で形成した導電
層を設けてもよい。さらに、上記P型ウェル領域内に、
シリサイド層、メタル層、および高濃度不純物導電層の
いずれか2つ以上を組み合わせて配置してもよい。
【0030】上記P型ウェル領域332上には、ゲート
絶縁膜322を介して導電体膜からなるフローティング
ゲート321が形成されている。上記フローティングゲ
ート321上には、絶縁膜323を介してコントロール
ゲート311が形成されている。上記コントロールゲー
ト311は、上記第3ビット線が延在する方向の直交方
向に延びて、メモリトランジスタワード線MW0,MW
1,MW2を構成している。上記第3ビット線と上記コ
ントロールゲート311とが交わる領域で、メモリトラ
ンジスタ391が形成されている。
【0031】また、上記P型ウェル領域332上には、
ゲート絶縁膜322を介して選択ゲート電極361が形
成されている。上記選択ゲート電極361上には、絶縁
膜323を介してダミー電極362が形成されている。
上記選択ゲート電極361と上記ダミー電極362と
は、図示しないが、電気的に接続されて一体となってお
り、上記メモリトランジスタワード線と平行に延びて選
択トランジスタワード線SW0,SW1,SW2を構成
している。上記第3ビット線と上記ダミー電極とが交わ
る領域で、選択トランジスタ392が形成されている。
【0032】上記メモリトランジスタ391のソース拡
散層364は、第1層のメタル配線であるソース線31
2(第2ビット線)に接続されている。また、上記選択
トランジスタ392のドレイン拡散層363は、第2層
のメタル配線であるドレイン線313(第1ビット線)
に接続されている。なお、図1に示す断面では、ドレイ
ン線313は、素子分離領域316上にあり、このまま
ではドレイン拡散層363にコンタクトを介して接続で
きない。したがって、ソース線312およびドレイン線
313を適宜蛇行させて、ドレイン拡散層363上にド
レイン線313を通過させるようにする必要がある。上
記ソース拡散層364とドレイン拡散層363との間に
位置する中間拡散層365は、メモリトランジスタ39
1のドレイン領域と、選択トランジスタ392のソース
領域とを兼ねている。これにより、第1ビット線と第2
ビット線との間に、上記メモリトランジスタ391と上
記選択トランジスタ392とを直列に接続できる。
【0033】上記構成の半導体記憶装置は、複数のP型
ウェル領域332が、側部が素子分離領域316に接す
ると共に底部が絶縁膜342に接しているので、互いに
電気的に絶縁されている。したがって、この半導体記憶
装置の微細化が進み、上記複数のP型ウェル領域の寸法
が縮小した場合であっても、上記複数のP型ウェル領域
は、確実に互いに電気的に分離されて良好な絶縁性を有
する。これによって、複数のウェル領域間の耐圧が従来
よりも大幅に向上する。また、上記P型ウェル領域33
2の下には、従来におけるようなN型ウェル領域が存在
しないから、ウェル領域のPN接合部のパンチスルーは
起こり得ない。その結果、微細化が進んだ場合において
も、従来よりも高い信頼性を有する半導体記憶装置が得
られる。
【0034】また、上記第3ビット線を構成するP型ウ
ェル領域332と上記絶縁膜342との境界近傍であっ
て上記P型ウェル領域332の下部に、シリサイド層3
35を設けているので、上記第3ビット線の電気抵抗を
大幅に低減することができる。この第3ビット線の電気
抵抗の低減は、上記シリサイド層335に換えてメタル
層、あるいはP型高濃度不純物層によっても得られる。
【0035】ここで、上記P型ウェル領域332中に、
上記シリサイド層335に換えてP型高濃度不純物層を
形成する場合は、この高濃度不純物層の不純物濃度は、
1×1020cm−3以上であるのが好ましい。その理
由を以下に記す。
【0036】例えば、1組のビット線に10個のメモ
リセルが接続されているメモリセルアレイについて考え
る。このメモリセルを形成する際の最小加工寸法をFと
したとき、第3ビット線の幅(図1におけるW)は概ね
Fとなる。一方、メモリセルのビット線方向の寸法を、
例えば6Fとすると、第3ビット線の長さは約6×10
Fとなる。
【0037】この構成のメモリセルアレイにおいて、上
記P型ウェル領域332中に形成された高濃度不純物層
の不純物濃度が1×1020cm−3であるとき、比抵
抗は約10−3Ωcmとなるので、この高濃度不純物層
の層厚が100nmとするとシート抵抗は1×10Ω
/□となる。したがって、上記第3ビット線の抵抗は約
6×10Ωとなる。さらに、メモリセル当りの第3ビ
ット線に纏わる容量を1×10−14Fとすれば、第3
ビット線には1本当り約1×10−11Fの容量が存在
することになる。この時、第3ビット線の遅延時間は、
抵抗と容量の積で表されるから、約6×10−6秒(6
マイクロ秒)となって、フラッシュメモリの書き込み速
度(例えば10マイクロ秒)に比べて十分短くなる。す
なわち、メモリセルへの書込み動作速度を十分高速にす
ることができる。以上の理由により、P型ウェル領域3
32中に形成する高濃度不純物層の不純物濃度は、1×
1020cm−3以上であるのが好ましいのである。
【0038】また、上記第3ビット線としてのP型ウェ
ル領域332にシリサイド層335を形成した場合のシ
ート抵抗は、例えば、5Ω/□とすることができるの
で、この第3ビット線の遅延時間は約3×10−7
(300ナノ秒)とすることができる。また、上記P型
ウェル領域にメタル層を形成した場合のシート抵抗は、
例えば、0.1Ω/□とすることができるので、この第
3ビット線の遅延時間は約6×10−9秒(6ナノ秒)
とすることができる。したがって、フラッシュメモリに
比べて書込み動作および消去動作が高速な半導体記憶装
置(例えば、量子ドットメモリや強誘電体膜メモリな
ど)に上記構成の第3ビット線を用いた場合において
も、その半導体記憶装置の書込み動作および消去動作が
遅くなることがない。
【0039】次に、本実施形態の半導体記憶装置を製造
する方法を、図3乃至7を用いて説明する。なお、図3
乃至7は、図1と同じ位置の断面を示している。
【0040】まず、図3に示すように、半導体基板35
1にP型ウェル領域332、シリコン酸化膜からなる素
子分離領域316を形成し、さらに、ゲート絶縁膜32
2、フローティングゲート321(選択ゲート電極36
1)、絶縁膜323、コントロールゲート311(ダミ
ー電極362)、層間絶縁膜341、ソース線312、
ドレイン線313、およびその他の図示しない上部配線
を、公知の方法で形成する。なお、図3ではメモリトラ
ンジスタ391を形成する部分の断面を示すが、選択ト
ランジスタ392を形成する部分の断面では、フローテ
ィングゲート321に換えて選択ゲート電極361を形
成すると共に、コントロールゲート311に換えてダミ
ー電極362を形成する。
【0041】なお、次の工程である第1の支持基板の貼
り合せ工程の前には、図3で示した部分のうち、上記半
導体基板351にP型ウェル領域332および素子分離
領域316を形成しておけばよく、その他の部分は、後
に記す第2の支持基板の貼り合せ工程および第1の支持
基板の除去工程の後に形成してもよい。しかしながら、
第1の支持基板の貼り合せ工程の前に、ゲート絶縁膜3
22、フローティングゲート321(あるいは選択ゲー
ト電極361)、絶縁膜323、およびコントロールゲ
ート311(あるいはダミー電極362)を形成してお
くのが好ましい。なぜなら、これらの部分は、形成時に
比較的高い加工精度を要すると共に、不純物汚染に敏感
だからである。これらの部分を、第2の支持基板貼り合
せ工程および第1の支持基板除去工程の後に形成する
と、支持基板を含めた基板厚さのばらつき等に起因して
加工精度が落ちたり、不純物汚染の機会が増してしま
う。したがって、第1の支持基板の貼り合せ工程の前
に、ゲート絶縁膜322、フローティングゲート321
(あるいは選択ゲート電極361)、絶縁膜323、お
よびコントロールゲート311(あるいはダミー電極3
62)を形成しておくことによって、加工精度を高く保
ち、不純物汚染を最小限に抑えることができる。
【0042】次に、図4に示すように、上記半導体基板
351上に形成された層のうちの最上層である層間絶縁
膜341上に、第1の支持基板としてのシリコン基板3
52を貼り合せる。このシリコン基板352は、他の半
導体基板、金属基板、あるいは絶縁体基板などのいずれ
の基板であってもよく、半導体記憶装置の製造工程にお
いて必要な強度を有するものであればよい。
【0043】次に、CMP(Chemica1 Mechanical Poli
shing)法によって、半導体基板351の図4における
下側部分を研磨する。そして、図5に示すように、素子
分離領域316の上側部分を露出させる。ここで、図5
は、図3および図4に対して、上下方向を逆に図示して
いる。したがって、図5において露出している素子分離
領域316の上側部分は、図3および図4では素子分離
領域316の下側部分に該当する。上記半導体基板35
1の部分を研磨する際、上記素子分離領域316がスト
ッパーとして働くので、上記半導体基板351は素子分
離領域316の部分が露出する厚みに略平坦に研磨する
ことができる。上記CMP法を用いた研磨工程によっ
て、P型ウェル領域332が素子分離領域316を隔て
て複数の領域に分断されて、夫々が第3ビット線として
機能可能になる。
【0044】上記CMP法による研磨は、以下のように
して効率的に行なえる。まず、第1の支持基板の貼り合
せ工程の前に、上記半導体基板351に水素イオンを注
入する。この水素イオンは、図3の半導体基板351の
素子分離領域316よりやや深い領域に、例えば1×1
16〜2×1017cm−3のドーズ量で注入する。
そして、上記半導体基板351上に形成した層間絶縁膜
341上に、第1の支持基板352を貼り合わせ、その
後、400℃〜600℃でアニールする。これによっ
て、上記注入した水素の濃度が最も濃い位置(図4では
素子分離領域316よりやや深い位置)に破断が生じ
る。そして、半導体基板351の上記破断部分から、上
記第1の支持基板352側に向って、CMP法によって
素子分離領域316が露出するまで研磨すればよい。こ
れによって、CMP法による研磨量が大幅に少なくなる
ので、半導体基板351の研磨工程の効率が向上し、ま
た、研磨面をより平坦にすることができる。したがっ
て、素子分離領域316の深さを浅くすることができる
ので、素子の微細化が容易になる。
【0045】次に、図6に示すように、P型ウェル領域
332の露出面をシリサイド化し、シリサイド層335
を形成する。このシリサイド層335は、公知のサリサ
イド工程を用いて、P型ウェル領域332の露出面のみ
に自己整合的に形成することができる。ここで、上記シ
リサイド層335に換えてメタル層を形成してもよい。
また、イオン注入等の方法により、P型ウェル領域33
2中に高濃度不純物層を形成して、上記シリサイド層3
35に換えてもよい。上記P型ウェル領域332にシリ
サイド層335、メタル層、あるいは高濃度不純物層を
形成することによって、第3ビット線を著しく低抵抗化
することができる。なお、上記高濃度不純物層は、P型
ウェル領域332の露出面に面して形成する以外に、上
記P型ウェル領域332の露出面よりも図5において深
い位置であってP型ウェル領域332内に形成してもよ
い。
【0046】次に、図7に示すように、素子分離領域3
16およびシリサイド層335上に、絶縁膜342を形
成する。これにより、複数のP型ウェル領域332は、
素子分離領域316と絶縁膜342とによって互いに電
気的に分離される。
【0047】さらに、上記絶縁膜342上に、第2の支
持基板としてのシリコン基板353を貼り合せ、その後
に、第1の支持基板352を除去する。上記第2の支持
基板は、シリコン基板の他、金属基板または絶縁体基板
などであってもよく、半導体記憶装置全体の強度を高め
るものであればよい。上記第1の支持基板352を貼り
合せる前に、ゲート絶縁膜322、フローティングゲー
ト321(あるいは選択ゲート電極361)、絶縁膜3
23、コントロールゲート311(あるいはダミー電極
362)、層間絶縁膜341、ソース線312、および
ドレイン線313などのうち、形成されていない部分が
あれば、その形成されていない部分を、上記第1の支持
基板352を除去した後に形成する。上記第1支持基板
を除去することによって、上記ソース線312、および
ドレイン線313などの上部配線から外部に配線を引き
出す際、厚い第1の支持基板に孔を開けることなく、上
部配線に設けたパッドを容易に露出させることができ
る。
【0048】以上のようにして、上記複数のP型ウェル
領域332を、複数の素子分離領域316と絶縁膜34
2とで互いに効果的に絶縁して、第3ビット線として機
能させることができる。したがって、従来の半導体記憶
装置におけるようなウェル領域間の耐圧の不足が確実に
回避できる。
【0049】さらに、上記P型のウェル領域332と絶
縁膜342との境界近傍にシリサイド層またはメタル層
を配置し、あるいは、P型ウェル領域332内に高濃度
不純物層を形成するので、第3ビット線を低抵抗化がで
き、したがって第3ビット線の遅延を著しく小さくでき
るので、高速動作可能な半導体記憶装置が得られる。
【0050】さらに、上記P型ウェル領域332の上
部、すなわちドレイン拡散層363、ソース拡散層36
4、および中間拡散層365を形成する部分は、イオン
注入が行なわれないので、良好な結晶性に保つことがで
き、また、汚染源となる不純物濃度を低く保つことがで
きる。したがって、メモリセルの閾値を適正に保ち、上
記ウエル領域332と上記ドレインおよびソース拡散層
363,364との間の接合容量を小さく保つことがで
きる。また、上記P型ウェル領域322の上部には、下
部に形成したシリサイド層335やメタル層などから不
純物が殆ど導入されないので、不純物濃度の制御が容易
になる。したがって、比較的容易に、特性が良好な半導
体記憶装置が得られる。
【0051】上記実施形態において、第1ビット線をド
レイン線とし、第2ビット線をソース線としているが、
第1ビット線をソース線とし、第2ビット線をドレイン
線としてもよい。
【0052】(第2実施形態)図8は、本発明の第2実
施形態の半導体記憶装置としてのメモリセルアレイを示
した概略平面図である。図9は、図8のA−A’線にお
ける断面図であり、図10は、図8のB−B’線におけ
る断面図であり、図11は、図8のC−C’線における
断面図である。図12は、本実施形態のメモリセルアレ
イの回路図である。
【0053】図9に示すように、このメモリセルアレイ
は、支持基板153上に絶縁膜142が設けられてい
る。この絶縁膜142上には、シリサイド層135およ
びP型ウェル領域132が、この順に積層されている。
なお、上記シリサイド層135は、メタル層であっても
よい。あるいは、シリサイド層135に換えて、上記P
側ウェル領域132内にP型の高濃度不純物層を形成し
てもよい。さらに、シリサイド層、メタル層、および高
濃度不純物層のいずれか2つ以上を組み合わせてもよ
い。
【0054】図8に示すように、複数の素子分離領域1
16が横方向に延びると共に蛇行して形成されている。
この素子分離領域116の縦方向のピッチは2F(Fは
最小加工ピッチである)に設定されている。上記シリサ
イド層135およびP型ウェル領域132は、素子分離
領域116および絶縁膜142によって互いに絶縁さ
れ、図8における横方向に延びると共に蛇行している。
このシリサイド層135およびP型ウェル領域132に
よって、第3ビット線を構成している。
【0055】上記P型のウェル領域132の蛇行の各折
り返し個所、すなわち、コンタクト114,115に対
応する部分に、不純物拡散領域としてのN拡散層13
3がそれぞれ形成されている。このN拡散層133
は、このメモリアレイの動作時に、ビット線による選択
に応じてソース領域またはドレイン領域として働く。そ
の時、隣り合うN拡散層133の間の部分がチャネル
領域として働く。
【0056】図8に示すように、ポリシリコンからなる
複数のワード線111は、素子分離領域116が延びる
方向と直角方向に、ストレートに延びるている。上記ワ
ード線111の横方向のピッチは2Fに設定されてい
る。上記P型ウェル領域132は、上記ワード線111
の下方に位置する部分の上部が、チャネル領域になって
いる。このチャネル領域とワード線111とは、トンネ
ル酸化膜122、フローティングゲート121、および
シリコン酸化膜123からなる積層膜によって隔てられ
ている。上記チャネル領域の上で、ワード線111がコ
ントロールゲートとして働く。
【0057】第1層メタルからなる複数の第1ビット線
112が、上記ワード線111の延在方向の直角方向
(図8における横方向)にストレートに延びると共に、
上記ワード線111の延在方向(図8における縦方向)
に2Fのピッチで並んでいる。この第1ビット線112
は、同一のP型のウェル領域132について、蛇行の片
側(図8では山側)の折り返し個所に設けられたN
散層133上を通るように設けられている。この第1ビ
ット線112とその直下に存するN拡散層133と
は、第1ビット線コンタクトl14によって接続されて
おり、この第1ビット線コンタクトl14は第1ビット
線112の延在方向に4Fのピッチをおいて形成されて
いる。また、第2層メタルからなる複数の第2ビット線
113が、第1ビット線112と同じ延在方向を向いて
延在すると共に、平面において、複数の第1ビット線1
12の間に配置するように形成されている。上記複数の
第2ビット線113は、互いに2Fのピッチをして延在
方向の直交方向に並んでおり、平面において、同一のP
型のウェル領域132について、蛇行の他方の側(図8
では谷側)の折り返し個所に設けられたN拡散層13
3上を通るように設けられている。この第2ビット線1
33とその直下に存するN拡散層133とは、第2ビ
ット線コンタクト115によって接続されており、この
第2ビット線コンタクト115は第2ビット線の延在方
向に4Fのピッチをおいて形成されている。
【0058】上記構成の半導体記憶装置は、図6の平行
四辺形191で示す領域が1つのメモリセルを構成し、
この1つのメモリセルの面積は4Fである。
【0059】次に、第2実施形態の半導体記憶装置の回
路構成を、図12を用いて説明する。このメモリセルア
レイは、いわゆるAND型で配列されている。すなわ
ち、−本の第1ビット線と一本の第2ビット線とで1つ
の対をなしており、この1対のビット線の間にn個のメ
モリセルが並列に接続されている。図12では、上側と
下側とで2つのビット線対に、n個のメモリセルが各々
接続されている。上側のビット線対について、第1ビッ
ト線がBa1であり、第2ビット線がBb1である。こ
のビット線対に接続されたn個のメモリセルが共有する
P型のウェル領域が、第3ビット線として働く。図12
では、上側のビット線対に第3ビット線Bw1が接続さ
れている。そして、上側のビット線対について、図12
の左側から順に、メモリセルM11,M12,・・・が
接続されている。ここで、左側からn番目のメモリセル
はM1nである。上記第1、第2、第3ビット線Ba
1,Bb1,Bw1には、選択トランジスタが各々設け
られている。すなわち、上側のビット線対の第1ビット
線Ba1には選択トランジスタSTBa1が接続されて
おり、第2ビット線Bb1には選択トランジスタSTB
b1が接続されており、第3ビット線Bw1には選択ト
ランジスタSTBw1が接続されている。また、n本の
ワード線W1,W2,・・・Wnが、各ビット線に対し
て直角方向に延在し、メモリセルのゲート間を接続して
いる。
【0060】本実施形態の半導体記憶装置の動作の様子
を、図12を用いて説明する。ここで、メモリセルの閥
値が低い状態を書き込み状態とすると共に、メモリセル
の閾値が高い状態を消去状態とする。また、第1ビット
線にメモリセルのドレイン領域が接続されていると共
に、第2ビット線にメモリセルのソース領域が接続され
ているとする。図12において、メモリセルM12に書
込む場合、このメモリセルM12が接続されたワード線
W2に負電圧(例えば−8V)を印加すると共に、上記
メモリセルM12が接続された上段の第1ビット線Ba
1および第3ビット線Bw1に正電圧(例えば6V)を
印加し、さらに、第1ビット線の選択トランジスタST
Ba1および第3ビット線の選択トランジスタSTBw
1を、各々オン状態にする。この時、第2ビット線の選
択トランジスタSTBb1はオフ状態として、上記第2
ビット線に接続されたメモリセルのソース領域をオープ
ンにする。これによって、メモリセルM12のコントロ
ールゲートとドレイン領域およびチャネル領域との間に
高電圧がかかり、FN(ファウラーノルドハイム)トン
ネリングによりフローティングゲートから電子が引き抜
かれ、書込みが行なわれる。
【0061】一方、上記メモリセルMl2を消去する場
合、ワード線W2に正電圧(例えば10V)を印加する
と共に、第2ビット線Bb1に負電圧(例えば−8V)
を印加し、この第2ビット線が接続された選択トランジ
スタSTBb1をオン状態にする。この時、第1ビット
線が接続された選択トランジスタSTBa1をオフ状態
にして、メモリセルM12のドレイン領域をオープンに
する。この時さらに、第3ビット線Bw1には−8Vを
印加し、この第3ビット線が接続された選択トランジス
タSTBw1をオン状態にする。ここで、例えば他の第
3ビット線および他の第2ビット線は接地電位にし、そ
れぞれに接続された選択トランジスタをオンにする。こ
れによって、メモリセルM12のコントロールゲート
と、ソース領域およびチャネル領域との間のみに高電圧
がかかり、FNトンネリングによりフローティングゲー
トヘ電子が注入され、メモリセルM12が消去される。
【0062】また、上記メモリセルM12のデータを読
出す際は、上記ワード線W2に正電圧(例えば3V)を
印加し、上記第1ビット線Ba1に正電圧(例えば1
V)を印加すると共に選択トランジスタSTBa1をオ
ン状態にする。この時、上記第2ビット線Bb1を接地
電位にすると共に選択トランジスタSTBb1をオン状
態にして、メモリセルM12のソース領域を接地電位に
する。こうすることにより、メモリセルM12のデータ
が読み出される。
【0063】本実施形態の半導体記憶装置は、第1実施
形態で説明した製造方法と同様の製造方法で製造され
る。
【0064】本実施形態の半導体記憶装置は、絶縁膜1
42上に形成されて素子分離領域116で互いに分離さ
れた複数のP型ウェル領域132によって、第3ビット
線Bw1,Bw2,・・・を構成している。この複数の
P型ウェル領域132は、各々の間の耐圧が従来よりも
大幅に向上できるので、半導体記憶装置の信頼性が向上
できる。また、上記第3ビット線Bw1,Bw2,・・
・毎に独立して電位を与えることができるので、メモリ
セル毎に電子の書込みおよび消去ができる。その結果、
微細化した場合においても第3ビット線毎の絶縁性が確
実に保持されて、高信頼でランダムアクセス可能な半導
体記憶装置が得られる。
【0065】また、上記P型ウェル領域132は、絶縁
膜142との境界にシリサイド層またはメタル層を備
え、あるいは、そのP型ウェル領域132内に高濃度不
純物層を備えるので、低抵抗化できる。したがって、こ
のP型ウェル領域132を用いたビット線は、遅延を著
しく小さくすることができるので、書込み動作および消
去動作の高速化の阻害要因を確実に除去できる。したが
って、高信頼で高速動作可能な半導体記憶装置が得られ
る。
【0066】さらに、本実施形態の半導体記憶装置は、
1つのメモリセルの面積が4Fと非常に小さいので、
高集積化が可能である。したがって、高速動作可能でラ
ンダムアクセス可能な半導体記憶装置が高集積化でき
る。
【0067】なお、上記実施形態において、メモリセル
への書込み、消去、および読出し時に対応する各々のノ
ードの電圧設定は、上記の電圧に限られるものではな
い。
【0068】(第3実施形態)図13は、第3実施形態
の半導体記憶装置であるメモリセルアレイを示す平面図
である。図14は、図13のA−A’線における断面図
であり、図15はB−B’線における断面図である。
【0069】図14および15に示すように、支持基板
253上に絶縁膜242を備え、この絶縁膜242上
に、シリサイド層235およびP型のウエル領域232
を順に積層している。なお、上記シリサイド層235
は、メタル層であってもよく、あるいは、上記P型のウ
ェル領域232中にP型の高濃度不純物層を形成しても
よい。
【0070】上記絶縁膜242上には、図13の平面図
に示すように、複数の素子分離領域216が、横方向に
ストレートに延在すると共に縦方向に並んで形成されて
いる。この複数の素子分離領域216は、2F(Fは最
小加工ピッチである)のピッチをなして縦方向に並んで
いる。上記シリサイド層235およびP型のウェル領域
232は、上記素子分離領域216によって分割され
て、図13における横方向にストレートに延在してい
る。このウェル領域232は、メモリセルの第3ビット
線を構成している。
【0071】上記ウェル領域232および素子分離領域
216の上には、ポリシリコンからなる複数のワード線
211が、素子分離領域216の延在方向の直交方向
(図13における縦方向)に、ストレートに延在するよ
うに形成されている。上記複数のワード線211は、延
在方向の直交方向に、互いに2Fのピッチをなして並ん
でいる。このワード線211と、上記P型のウェル領域
232とが平面において重なる部分は、そのウェル領域
232の上部がチャネル領域になっている。上記チャネ
ル領域とワード線211とは、フローティングゲート2
21を含む絶縁膜224によって隔てられている。上記
ワード線211のチャネル領域の上方部分が、コントロ
ールゲートの役割を果たしている。上記ワード線211
の表面は、絶縁膜225で覆われている。
【0072】図13乃至15から分かるように、P型の
ウェル領域232の上部であってチャネル領域以外の領
域には、N拡散層233が形成されている。このN
拡散層233は、このメモリセルアレイの動作時にビッ
ト線に印加される電位に応じて、ソース領域またはドレ
イン領域として働く。
【0073】図14および15に示すように、上記ワー
ド線211の上方に、第1層メタルからなる複数の第1
ビット線212が、上記ワード線211の延在方向の直
交方向(図13における横方向)に、ストレートに延在
している。この第1ビット線212は、上記ワード線2
11の延在方向(図13における縦方向)に、2Fのピ
ッチをなして並んでおり、上記P型ウェル領域232の
上を通るように形成されている。上記第1ビット線21
2と、その下方にあって上記P型ウェル領域232に形
成されたN拡散層233とは、第1ビット線212の
延在方向に4Fのピッチをおいて、第1ビット線コンタ
クト214を介して互いに接続されている。上記N
散層233の上記第1ビット線コンタクト214に接続
された部分は、ソース領域およびドレイン領域のうちの
いずれか一方になる。また、上記第1ビット線コンタク
ト214が接続されていないN拡散層233は、ポリ
シリコン膜からなるプレート電極217によって互いに
接続されている。このプレート電極217に接続された
拡散層233は、ソース領域およびドレイン領域の
うちの他方となる。上記プレート電極217は、上記N
拡散層233、素子分離領域216、およびワード線
211の絶縁膜225上を覆っていると共に、上記第1
ビット線コンタクト214が接続されたN拡散層23
3の上部に貫通孔218が開口している。
【0074】このように、本実施形態の半導体記憶装置
は、第2実施形態の半導体記憶装置における第2ビット
線をプレート電極によって代用しているから、素子分離
領域および第3ビット線を直線状にすることができる。
その結果、メモリセルアレイの構造を単純化することが
できる。上記構成によれば、1つのメモリセルは図13
中に2点鎖線で示す矩形291で表され、その面積は4
である。なお、上記プレート電極は、第2実施形態
の第2ビット線におけるようにワード線方向に互いに分
離していない。
【0075】図16は、他のプレート電極を備える半導
体記憶装置を示す平面図である。この半導体記憶装置
は、第1ビット線コンタクト214に接続されたN
散層233がワード線211方向に揃って位置している
と共に、短冊状のプレート電極217が、上記ワード線
211方向に延在して、上記第1ビット線コンタクト2
14に接続されていないN拡散層233に接続されて
いる。この短冊状のプレート電極217は、ビット線2
12方向に4Fのピッチをなして互いに平行に配列され
ている。図17は、図16のA−A’線における断面図
であり、図18はB−B’線における断面図である。図
16乃至18において、図13乃至15と同一の機能を
有する部分には同一の参照番号を付している。
【0076】本実施形態の半導体記憶装置の回路構成
を、図19の回路図に基づいて説明する。本実施形態の
メモリセルアレイの回路構成は、第2実施形態のメモリ
セルアレイの回路構成と比較して、第2ビット線が共通
のプレート電極Pltになっている点が異なる。なお、
図19では選択トランジスタは省略している。本実施形
態の半導体記憶装置においても、第2実施形態と同様に
回路駆動されて、メモリセルに関して、データが書き込
み、読出し、および消去できる。
【0077】本実施形態の半導体記憶装置は、第1実施
形態と同様の製造方法によって製造される。
【0078】本実施形態の半導体記憶装置は、第2実施
形態の半導体記憶装置における第2ビット線を共通のプ
レート電極Pltとしているので、構造を単純化するこ
とができる。したがって、第2実施形態の半導体記憶装
置で得られる効果に加えて歩留りの向上が達成できる。
なお、上記プレート電極Pltは、第1ビット線に換え
て設けてもよく、この場合、第2ビット線を素子分離領
域の上方に形成する。
【0079】(第4実施形態)本実施形態の半導体記憶
装置は、メモリ機能を有する膜として電荷をトラップす
る膜が設けられたメモリセルを備える。このメモリセル
は、上記第2実施形態および第3実施形態のいずれの半
導体記憶装置にも採用できる。
【0080】図20は、第4実施形態の半導体記憶装置
のメモリセルの模式的な断面図である。図20に示すよ
うに、支持基板53上に絶縁膜42が形成されている。
この絶縁膜42上に、2つの素子分離領域16と、この
素子分離領域16の間に配置されたシリサイド層35お
よびP型ウェル領域32が形成されている。このP型ウ
ェル領域32の表面部分には、2つのN拡散層33が
形成され、この2つのN拡散層33は、第1ビット線
Ba1と、第2ビット線Bb1(またはプレート電極P
lt)とに各々接続されている。上記2つのN拡散層
33の間に、かつ上記P型ウェル領域32の表面に、メ
モリ機能膜として機能する電荷トラップ膜58が配置さ
れており、この電荷トラップ膜58の上にコントロール
ゲート11が配置されている。このコントロールゲート
11はワード線W2に接続されている。上記P型ウェル
領域32は第3ビット線Bw1に接続されている。
【0081】上記電荷トラップ膜58は、Si
SiO膜や、SiO/Si /SiO膜(O
NO膜)などによって形成される。このような電荷トラ
ップ膜58を用いて、MNOS、SNOS、SONOS
などを構成して、メモリセルを形成している。なお、各
膜を構成する元素の成分比は他のものであってもよい。
【0082】本実施形態の半導体記憶装置は、上記電荷
トラップ膜58によって電荷を保持してメモリ動作をす
るので、第2および第3実施形態におけるようなメモリ
機能を有する膜として導電体膜を用いた場合よりも、デ
ータとして保持される電荷の漏れが効果的に防止でき
る。したがって、このメモリセルを備える半導体記憶装
置の信頼性を向上することができる。なお、上記電荷ト
ラップ膜58に換えて、ヒステリシス特性を有する強誘
電メモリ膜を用いても、同様の効果が得られる。
【0083】(第5実施形態)本実施形態の半導体記憶
装置のメモリセルは、第4実施形態のメモリセルと異な
る構成のメモリ機能を有する膜を備える。このメモリセ
ルは、上記第2実施形態および第3実施形態のいずれの
半導体装置にも採用できる。
【0084】上記メモリ機能を有する膜は、絶縁膜中
に、ナノメートルオーダーの寸法を有する半導体または
導体から成る微粒子(以下離散ドットという)が分散さ
れてなる。図21は、第5実施形態の半導体記憶装置が
備えるメモリセルを模式的に示した断面図である。図2
0と同一の機能を有する部分には同一の参照番号を付し
て詳細な説明を省略する。P型ウェル領域32のチャネ
ル領域とコントロールゲート11との間に配置されたメ
モリ機能膜55は、絶縁膜57中に、離散ドット56が
分散されている。上記絶縁膜57は、例えばシリコン酸
化膜で形成する。また、上記離散ドット56は、例えば
シリコンドットや金属ドットなど、導体および半導体の
いずれによっても形成できる。
【0085】本実施形態の半導体記憶装置のメモリセル
は、第2および第3実施形態におけるのと同様の製造方
法によって、支持基板53上に絶縁膜42を形成し、こ
の絶縁膜42上に、2つの素子分離領域16と、シリサ
イド層35と、P型ウェル領域32とを形成する。この
P型ウェル領域32の表面部分に、2つのN拡散層3
3を形成する。そして、2つのN拡散層33の間、す
なわちチャネル領域の上方であってP型ウェル領域32
の表面に、シリコン酸化膜を形成し、このシリコン酸化
膜上に、LPCVD法によってシリコン微結晶からなる
離散ドット56を形成する。続いて、CVD法によって
シリコン酸化膜を成膜する。これによって、シリコン酸
化膜からなる絶縁膜57中に、離散ドット56が分散し
てなるメモリ機能膜55が形成される。ここにおいて、
上記離散ドット56は、規則正しく配列されていてもよ
いし、ランダムに配置されていてもよい。また、図22
のように3次元的に配列されていてもよい。あるいは、
図23に示すように、絶縁膜57中に、分散された離散
ドット56と導電体膜59とを配置してメモリ機能膜5
5を構成してもよい。
【0086】図24は、図23に示すメモリセルが備え
るメモリ機能膜55について、コントロールゲート11
への印加電圧に対応して容量を測定して得られたCV特
性を示す図である。図24において、横軸はP型のウェ
ル領域32に対してコントロールゲート11に印加した
電圧Vg(V)であり、縦軸は、単位ゲート面積当りの
容量C(F)である。上記コントロールゲート11への
印加電圧Vgを+3Vから−3Vまで減少させた際、上
記メモリ機能膜55の容量Cは矢印Aで示すように変化
した一方、上記コントロールゲート11への印加電圧V
gを−3Vから+3Vまで減少させた際、上記メモリ機
能膜55の容量Cは矢印Bで示すように変化した。すな
わち、上記メモリ機能膜55は明瞭なヒステリシス特性
を有することが判明した。したがって、このメモリ機能
膜55を用いたメモリセルは、メモリ動作が可能であ
る。
【0087】以上のように、本実施形態の半導体記憶装
置によれば、フローティングゲートとして用いられるメ
モリ機能膜55は、離散ドット56を有するので、フロ
ーティングゲートに導電体膜を用いた半導体記憶装置と
比べて、記憶電荷の漏れの問題が軽減できる。したがっ
て、半導体記憶素子の信頼性を向上することができる。
また、上記離散ドット56の直径を数nm程度に形成し
て量子ドット構造のメモリ機能膜を構成した場合、電荷
の書込みおよび消去が直接トンネリングによって行なえ
るので、メモリセルを低電圧動作にでき、その結果、メ
モリセルの劣化を抑制して、半導体記憶装置の信頼性を
向上することができる。ここで、直接トンネリングを用
いて電荷の書込みおよび消去を行なう場合、メモリセル
においては、書込みおよび消去に要する時間が大幅に減
少する。これに伴い、半導体記憶装置全体としての読み
書き速度は、ビット線の遅延時間で支配される。そこ
で、本発明によれば、ウェル領域で形成されるビット線
は遅延時間が大幅に減少できるので、量子ドット効果を
有効に適用して高速動作の半導体記憶装置が得られる。
【0088】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の半導
体記憶装置によれば、支持基板上に形成された絶縁膜上
に、一方向に延びると共に上記一方向の直交方向に並ん
だ複数の絶縁性を有する素子分離領域を備え、隣り合う
上記素子分離領域の間に複数のウェル領域をそれぞれ備
えるので、この複数のウェル領域を絶縁物によって互い
に効果的に絶縁できる。したがって、上記複数のウェル
領域の絶縁を良好に保持しつつ、半導体記憶装置が微細
化できるので、半導体記憶装置の信頼性と微細化とが効
果的に両立できる。
【0089】また、本発明の半導体記憶装置の製造方法
によれば、半導体基板に、一方向に延びると共に上記一
方向の直交方向に並ぶ絶縁性の複数の素子分離領域が形
成され、この素子分離領域の下部が露出するように上記
半導体基板の裏面部分が除去され、上記素子分離領域の
下部が露出した上記半導体基板の裏面に絶縁膜が形成さ
れるので、互いに良好に絶縁された複数の素子分離領域
を備える半導体記憶装置が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の半導体記憶装置につ
いて、メモリトランジスタワード線に沿って切断した様
子を示す断面図である。
【図2】 第1実施形態の半導体記憶装置について、ビ
ット線方向に切断した様子を示す断面図である。
【図3】 第1実施形態の半導体記憶装置を製造する工
程を示す図である。
【図4】 図3に続いて、第1実施形態の半導体記憶装
置を製造する工程を示す図である。
【図5】 図4に続いて、第1実施形態の半導体記憶装
置を製造する工程を示す図である。
【図6】 図5に続いて、第1実施形態の半導体記憶装
置を製造する工程を示す図である。
【図7】 図6に続いて、第1実施形態の半導体記憶装
置を製造する工程を示す図である。
【図8】 第2実施形態の半導体記憶装置の概略平面図
である。
【図9】 図8のA−A’線における断面図である。
【図10】 図8のB−B’線における断面図である。
【図11】 図8のC−C’線における断面図である。
【図12】 図12は、第2実施形態の半導体記憶装置
の回路図である。
【図13】 第3実施形態の半導体記憶装置を示す平面
図である。
【図14】 図13のA−A’線における断面図であ
る。
【図15】 図13のB−B’線における断面図であ
る。
【図16】 図13の半導体記憶装置が備えるプレート
電極と異なるプレート電極を備える半導体記憶装置を示
す平面図である。
【図17】 図16のA−A’線における断面図であ
る。
【図18】 図16のB−B’線における断面図であ
る。
【図19】 第3実施形態の半導体記憶装置の回路図で
ある。
【図20】 第4実施形態の半導体記憶装置のメモリセ
ルの模式的な断面図である。
【図21】 第5実施形態の半導体記憶装置のメモリセ
ルの模式的な断面図である。
【図22】 離散ドットを3次元的に配列したメモリ機
能膜を備えるメモリセルの模式的断面図である。
【図23】 離散ドットと導電体膜とを有するメモリ機
能膜を備えるメモリセルの模式的断面図である。
【図24】 図23のメモリセルが備えるメモリ機能膜
55のCV特性を示す図である。
【図25】 従来の半導体記憶装置の回路図である。
【図26】 従来の半導体記憶装置をメモリトランジス
タワード線に沿って切断した様子を示す断面図である。
【図27】 従来の半導体記憶装置をビット線方向に切
断した様子を示す断面図である。
【符号の説明】
311 コントロールゲート 312 ソース線 313 ドレイン線 316 素子分離領域 321 フローティングゲート 322 ゲート絶縁膜 323 絶縁膜 332 P型ウェル領域 335 シリサイド層 342 絶縁膜 353 シリコン基板 391 メモリトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 29/792 (71)出願人 501073851 酒井 朗 愛知県名古屋市緑区篠の風3−252 滝の 水住宅6−205 (72)発明者 岩田 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 柴田 晃秀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 安田 幸夫 愛知県愛知郡長久手町五合池130 (72)発明者 財満 鎭明 愛知県春日井市高座台5丁目5番64号 (72)発明者 酒井 朗 愛知県名古屋市緑区篠の風3−252 滝の 水住宅6−205 Fターム(参考) 5F032 AA06 AA44 BA01 BA05 CA03 CA17 CA23 DA33 DA60 DA71 5F033 HH07 MM01 QQ48 UU01 VV16 XX03 XX10 XX27 5F083 EP02 EP17 EP18 EP23 EP75 EP79 ER14 ER15 ER21 GA02 HA02 JA32 JA35 KA19 NA01 NA10 PR29 PR33 PR36 5F101 BA01 BA45 BA54 BB05 BC02 BD30 BD33 BD34 BD35 BE02 BE05 BE07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に形成された絶縁膜と、 上記絶縁膜上に形成され、一方向に延びると共に上記一
    方向の直交方向に並んだ複数の絶縁性を有する素子分離
    領域と、 上記絶縁膜上に、かつ隣り合う上記素子分離領域の間に
    それぞれ形成された複数のウェル領域と、 上記複数のウェル領域上に行列状に形成された複数のメ
    モリセルとを備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記絶縁膜とウェル領域との境界の近傍に、半導体と金
    属とからなる合金層を備えることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記絶縁膜とウェル領域との境界の近傍に、メタル層を
    備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記ウェル領域内に、1×1020cm−3以上の不純
    物濃度を有する導電層を備えることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    半導体記憶装置において、 上記複数の素子分離領域は、一方向に蛇行して延びると
    共に上記一方向の直交方向に並んで形成されており、 上記複数のウェル領域は、隣り合う上記素子分離領域の
    間にそれぞれ上記一方向に蛇行して延びており、 上記各ウェル領域内の蛇行の各折り返し個所に、それぞ
    れソース領域またはドレイン領域として働く不純物拡散
    領域が形成されて、同一のウェル領域内で隣り合う上記
    不純物拡散領域の間にそれぞれチャネル領域が定めら
    れ、 上記一方向の直交方向に延びる複数のワード線が、それ
    ぞれメモリ機能を有する膜を介して各ウェル領域内のチ
    ャネル領域上を通るように設けられ、 上記一方向に延びる第1のビット線が、同一のウェル領
    域内で蛇行の一方の側の折り返し個所に設けられた上記
    不純物拡散領域上を通るように設けられると共に、 上記一方向に延びる第2のビット線が、同一のウェル領
    域内で蛇行の他方の側の折り返し個所に設けられた上記
    不純物拡散領域上を通るように設けられ、 上記第1のビット線と第2のビット線は、それぞれ直下
    に存する上記不純物拡散領域と接続されていることを特
    徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    半導体記憶装置において、 上記一方向の直交方向に延びる複数のワード線が上記一
    方向に並んで形成されると共に、各ワード線の間に位置
    する上記ウェル領域内に、それぞれソース領域またはド
    レイン領域として機能する不純物拡散領域が形成され、
    同一のウェル領域内で隣り合う上記不純物拡散領域の間
    にそれぞれチャネル領域が定められ、 上記ワード線は、それぞれメモリ機能を有する膜を介し
    て各チャネル領域上に配置されており、 上記一方向に延びる複数のビット線が、上記各ウェル領
    域の上方に形成されると共に、下方に位置する上記各ウ
    ェル領域内の上記不純物拡散領域に1つおきにコンタク
    ト孔を介して接続され、 上記ビット線の下側にプレート電極が形成され、このプ
    レート電極は上記ビット線が接続されていない不純物拡
    散領域に接続されており、 上記コンタクト孔は、上記プレート電極に設けられた孔
    あるいはスリット部を通るように設けられていることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の半導体記憶装
    置において、 上記メモリ機能を有する膜は、シリコン窒化膜とシリコ
    ン酸化膜との積層膜であることを特徴とする半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または6に記載の半導体記憶装
    置において、 上記メモリ機能を有する膜は、半導体または導体からな
    る微粒子を含んだ絶縁膜であることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項5または6に記載の半導体記憶装
    置において、 上記メモリ機能を有する膜は、半導体または導体からな
    る膜と、半導体または導体からなる微粒子とを含んだ絶
    縁膜であることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板の表面部分に、一方向に延
    びると共に上記一方向の直交方向に並ぶ複数の絶縁性の
    素子分離領域を形成する工程と、 上記半導体基板の裏面部分を、上記素子分離領域の下部
    が露出するように除去する工程と、 上記素子分離領域の下部が露出した半導体基板の裏面
    に、絶縁膜を形成する工程と、 上記半導体基板にメモリセルを形成する工程とを備える
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 上記素子分離領域の下部が露出した半導体基板の裏面
    に、かつ隣合う上記素子分離領域の間の部分に、半導体
    と金属とからなる合金層またはメタル層を形成する工程
    を備えることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 上記半導体基板の隣合う上記素子分離領域の間の部分
    に、1×1020cm 以上の不純物濃度を有する導
    電層を形成する工程を備えることを特徴とする半導体記
    憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10乃至12のいずれか1つに
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、 上記半導体基板の裏面部分を除去する前に、半導体基板
    上に第1の支持基板を貼り合せる工程と、 上記絶縁膜の裏面に、第2の支持基板を貼り合わせる工
    程と、 上記第2の支持基板を貼り合わせた後に、上記第1の支
    持基板を除去する工程とを備えることを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至12のいずれか1つに
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、 上記半導体基板にメモリセルを形成する工程は、上記半
    導体基板上に第1の支持基板を貼り合せる工程よりも前
    に行うことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項10乃至12のいずれか1つに
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、 上記半導体基板の裏面部分を、上記素子分離領域の下部
    が露出するように除去する工程は、 上記半導体基板中に水素イオンを注入する工程と、 上記半導体基板を熱処理して上記水素イオンを注入した
    部分を破断する工程と、 上記半導体基板の上記破断した部分から上記素子分離領
    域の下部までを研磨して除去する工程とを備えることを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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