JP2003064955A - 引戸構造の収納体 - Google Patents

引戸構造の収納体

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JP2003064955A JP2001250862A JP2001250862A JP2003064955A JP 2003064955 A JP2003064955 A JP 2003064955A JP 2001250862 A JP2001250862 A JP 2001250862A JP 2001250862 A JP2001250862 A JP 2001250862A JP 2003064955 A JP2003064955 A JP 2003064955A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】引戸の取り付けおよび取り外し作業を簡単に行
うことができ、しかも、複数の内箱を上下に積み重ねて
収納本体を構成した場合であっても閉じた状態のときに
はこれら内箱同士の接合部を露出させないようにした新
規な構成を有する上吊り式引戸構造の収納体を提供す
る。 【解決手段】前面が開放された略箱形の収納本体の左右
側板4a,4bの奥行き寸法が異なり、しかも左右いず
れの側板よりも天板1が前方に突出して設けられ、天板
の前方突出部の下面に2本の上吊りレール9a,9bが
異なる長さに設けられる。引戸を閉じた状態にしたと
き、奥側の上吊りレールに沿って走行する引戸5bの閉
じ側端部によって奥行き寸法の短い側板の前方木口面が
隠蔽されるとともに、手前側の上吊りレールに沿って走
行する引戸5aの閉じ側端部によって奥行き寸法の長い
側板の前方木口面が隠蔽されるように構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチンや洗面化
粧台等のキャビネット、下駄箱等の家具類、あるいは主
に現場で組み立てられる玄関収納やシステム収納、クロ
ーゼット等の大型の収納体であって引戸構造を有するも
のに関し、特に、収納体本体の天板の下面に形成した上
吊りレールにより引戸を走行可能に設けた上吊り式の引
戸構造の収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】引戸構造を有する収納体には、キッチン
や洗面化粧台等のキャビネット、下駄箱等の家具類に代
表される比較的小型の収納体と、玄関収納やシステム収
納、クローゼット等の大型の収納体とがある。小型の収
納体はあらかじめ工場で組み立てられ、化粧が施され
て、現場に搬入される。大型の収納体は、あらかじめ工
場でプレカットされた構成部材を現場で組み立てて設置
する。
【0003】このような収納体としては、収納体本体の
底板の前方上面に下レール(敷居)を形成するとともに
天板の前方下面に上レール(鴨居)を形成し、これらに
引戸の上下端部または戸車等の走行具を嵌合させて走行
可能とする形式のものと、収納体本体の天板の前方下面
に形成した上吊りレールにより引戸を走行させる形式の
もの(上吊り式)が知られている。従来は前者の形式の
ものが主流であったが、上レールと下レールとの位置合
わせが困難であって位置ずれが生ずると組立ができなく
なることや、下レールの溝内に入り込んだゴミ等の障害
物が引戸の走行を妨害すること、下レールを形成するこ
とによる見栄えの悪さ等の問題が指摘され、これらの問
題を解決することのできる上吊り式の引戸構造が注目さ
れてきている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】ところで、いずれの
形式であっても、従来の引戸構造の収納体において、引
戸は左右側板間において走行可能に設けられている。言
い換えれば、左右側板は同一の奥行き寸法に形成され、
引戸を閉じたとき、一方の引戸の閉じ側木口面が一方の
側板の前方木口面の内側面に当接するとともに、他方の
引戸の閉じ側木口面も同様に他方の側板の前方木口面の
内側面に当接して、収納本体の前方開口部を閉止する。
【0005】このような構成のため、引戸を取り付ける
には、収納本体の開口の前方から引戸扉を斜めにしてそ
の上端を上レールに嵌合させ、次いで、この嵌合状態を
維持したまま引戸を直立状態にしてその下端を下レール
に嵌合させ、または底板上に載置するといった一連の作
業を必要としていた。このような作業は面倒であり、特
に大型の収納体にあっては引戸も大型になって重量も重
くなるためにきわめて困難な作業となっていた。また、
斜めにした状態で引戸の上端を上レールに嵌合させなけ
ればならず、これを円滑に行うための複雑な嵌合構造を
採用する必要があり、また、引戸の高さ寸法を収納体の
天板と底板との間隔よりもかなり小さくして引戸取付時
のクリアランスを確保しなければならず、閉止時に隙間
が生じて外観を損なう等の問題があった。
【0006】また、複数の内箱を上下に積み重ねて収納
本体を構成した場合、上述の従来技術の構成によると、
左右側板の前方木口面が収納体の前方に露出するため、
上下に積み重ねた内箱同士の接合部が水平線として露出
され、一見して内箱の積み重ねによる構成であることが
露見してしまうものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の問題点を解消することを目的とし、より具体的には、
引戸の取り付けおよび取り外し作業を簡単に行うことが
でき、しかも、複数の内箱を上下に積み重ねて収納本体
を構成した場合であっても閉じた状態のときにはこれら
内箱同士の接合部を露出させないようにした新規な構成
を有する上吊り式引戸構造の収納体を提供することを目
的とする。
【0008】この目的を達成するため、請求項1にかか
る本発明は、前面が開放された略箱形の収納本体の左右
側板の奥行き寸法が異なり、しかも左右いずれの側板よ
りも天板が前方に突出して設けられ、天板の前方突出部
の下面に2本の上吊りレールが異なる長さに設けられ、
奥側の上吊りレールは奥行き寸法の短い側板の前方木口
面の前方から奥行き寸法の長い側板の前方木口面の内側
面にかけて延長しており、手前側の上吊りレールは奥行
き寸法の長い側板の前方木口面の前方から収納本体の略
全幅にわたって延長しており、これら上吊りレールを介
して各々引戸が走行可能に取り付けられ、引戸を閉じた
状態にしたときに、奥側の上吊りレールに沿って走行す
る引戸の閉じ側端部によって奥行き寸法の短い側板の前
方木口面が隠蔽されるとともに、手前側の上吊りレール
に沿って走行する引戸の閉じ側端部によって奥行き寸法
の長い側板の前方木口面が隠蔽されるように構成されて
なることを特徴とする。
【0009】請求項2は、請求項1記載の引戸構造の収
納体において、収納本体が複数の内箱を組み合わせてな
ることを特徴とする。
【0010】請求項3は、請求項1または2記載の引戸
構造の収納体において、引戸を閉じた状態にしたとき
に、奥側の上吊りレールに沿って走行する引戸の閉じ側
端部と奥行き寸法の短い側板の前方木口面との間、手前
側の上吊りレールに沿って走行する引戸の閉じ側端部と
奥行き寸法の長い側板の前方木口面との間、および、引
戸同士が重なり合う部分の間に、それぞれ手指を挿入可
能な隙間が形成されることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による引戸構造の収
納体を玄関収納に適用した場合の実施の形態について、
添付図面を参照して説明する。
【0012】図1および図2に示す収納体は、天板1、
底板2、台輪3および左右側板4a,4bからなる収納
本体10の前方開口部に両開きの引戸5a,5bが走行
可能に設けられて構成されている。なお、この収納本体
10は同一の奥行き寸法および幅寸法を有する上内箱6
と下内箱7とを積み重ねて構成されており、左右側板4
a,4bにはこれら上内箱6と下内箱7同士の接合部が
水平線8a,8bとして現れている。側板4a,4bは
厳密には各々上内箱6の側板と下内箱7の側板とから構
成されているが、これら側板の奥行き寸法は同一である
ので、これら側板が上下に連続した収納本体10の側板
4a,4bとして扱う。
【0013】左右側板4a,4bは奥行き寸法が異な
り、特に図2(d)に明らかなように、本実施形態では
右側板4aが左側板4bよりも奥行き寸法が長く、前方
に突出している。奥行き寸法の長い右側板4aの前方木
口面は、手前側の引戸5aを閉めたときに該引戸5aの
閉じ側端部によって隠蔽される。奥行き寸法の短い左側
板4bの前方木口面は、奥側の引戸5bを閉めたときに
該引戸5bの閉じ側端部によって隠蔽される。すなわ
ち、右側板4aの前方木口面は、少なくとも引戸5bの
厚さ寸法分だけ、左側板4bの前方木口面よりも前方に
突出した位置にあり、この突出差に対応した奥行き寸法
差が与えられている。
【0014】天板1は、左右側板4a、4bのいずれよ
りも前方に突出して設けられ、その前方突出部の下面に
2本の上吊りレール9a,9bが設けられ、これら上吊
りレールを介して各々引戸5a,5bが走行可能とされ
ている。上吊りレール9a,9b自体は公知の断面略コ
字形の長尺体であり、その開放面を下面側にして天板1
に固着され、引戸5a,5bの上端に取り付けた走行具
13,13(図6)を走行可能に案内するものである。
【0015】図3に示すように、2本の上吊りレール9
a,9bは異なる長さを有しており、手前側の上吊りレ
ール9aは奥行き寸法の長い右側板4aの前方木口面の
前方から収納本体10の略全幅にわたって延長してお
り、奥側の上吊りレール9bは奥行き寸法の短い左側板
4bの前方木口面の前方から奥行き寸法の長い右側板4
aの前方木口面の内側面にかけて延長している。各上吊
りレール9a,9bの両端部にはそれぞれストッパ12
およびエンドキャップ(図示せず)が取り付けられ、引
戸5a,5bが上吊りレール9a,9bから外れて走行
することを防止している。
【0016】また、天板1の前方突出部の下面には、上
吊りレール9a,9bの設置位置よりも前方において、
略幅方向にわたる溝(符号なし)が刻設され、この溝に
幕板11を嵌合固定して、上吊りレール9a,9bを隠
蔽している。
【0017】なお、本実施形態においては、上内箱6の
天板が収納本体10の天板1となる。
【0018】底板2は天板1と略同一寸法であり、台輪
3上に載置固定されている。本実施形態においては、下
内箱7の底板が収納本体10の底板3となる。
【0019】なお、天板1、底板2、台輪3、左右側板
4a,4bおよび幕板10の露出面には任意化粧処理を
施すことができる。
【0020】この実施形態の収納体の組立について説明
する。上内箱6と下内箱7を上下に積み重ねた状態にし
て台輪3上に載置して収納本体10を組み立て(図
4)、その天板1の前方突出部下面に2本の上吊りレー
ル9a,9bを固着した(図5)後、引戸5a,5bを
上吊りレール9a,9bに吊り込み(図6)、上吊りレ
ール9a,9bの両端にそれぞれストッパ12およびエ
ンドキャップ(図示せず)を取り付けて、最後に天板1
の前方突出部の前端下面の溝(符号なし)に幕板11を
取り付けて、図1および図2に示す収納体が完成する。
【0021】特に図3に明らかなように、奥側の上吊り
レール9bの左端部は、左側板4bの前方木口面の前方
において収納本体10の左側面に露出しており、また、
手前側の上吊りレール9aの左右両端部は、左右側板4
a,4bの前方木口面の前方において収納本体の左右側
面に露出しているので、引戸5a,5bの取付は図6に
示すように引戸を垂直に立てた状態にして収納本体10
の側方から移動させ、上端に取り付けた走行具13を上
吊りレール9a,9bに嵌合させればよいので、引戸取
付作業が容易である。
【0022】なお、図8に示すように、収納本体10の
底板2の前方突出部上にストッパ13a,13bを植設
し、これを引戸5a,5bの下端に幅方向に延長して形
成した嵌合溝14a,14b(引戸5bの嵌合溝14b
のみ図8(b)に図示)に嵌合させる付加的構成を採用
することができる。このようにすることで、上吊りレー
ル9a,9bの両端に嵌着されるストッパ12とともに
引戸5a,5bの走行領域を規制することができるだけ
でなく、ストッパ13a,13bが嵌合溝14a,14
bに嵌合した状態で引戸5a,5bが走行することにな
るので引戸走行時の横振れを防止することができる。ス
トッパ13a,13bを設ける場合は、あらかじめ下内
箱7の底板2の所定箇所にこれらストッパを固着してお
くか、収納本体10に組み立てた後に固着するか、ある
いは、上吊りレール9a,9bの取付とほぼ同時期に固
着するものとし、いずれにしても引戸吊り込み(図6)
よりも前の段階で固着しておく必要がある。
【0023】この収納体において引戸5a,5bを閉め
た状態(図1、図2)から手前側の引戸5aを左側に移
動させて収納本体10の右半分を開口させた状態が図9
に示されている。このとき、引戸5aは引戸5b上に完
全に重なり合った位置で、上吊りレール9aの左端に固
着されたストッパ12に当たって停止する。
【0024】引戸5a,5bを閉めた状態(図1、図
2)から奥側の引戸5aを右側に移動させて収納本体1
0の左半分を開口させた状態が図10に示されている。
このとき、引戸5bの右端が上吊りレール9bの右端に
固着されたストッパ12に当たって停止するが、同時
に、右側面4aの前方木口端の内側面が戸当たりとして
機能する。したがって、上吊りレール9bの右端のスト
ッパ12は場合によっては割愛してもよい。図10に明
らかなように、この開放状態においては奥側の引戸5b
が手前側の引戸5aに対して側板4aの厚み分の引き残
しを生じた状態となり、引戸5bを閉めるときの操作が
容易である。
【0025】この収納体は、図1および図2に示す閉止
状態のほか、引戸5a,5bを各々逆方向に移動させた
もう一つの閉止状態を得ることができ、これが図11に
示されている。すなわち、手前側の引戸5aを上吊りレ
ール9aの左端に固着されたストッパ12に当たるまで
左方向に移動させるとともに、奥側の引戸5bを上吊り
レール9bの右端に固着されたストッパ12に当たるま
で、および/または、戸当たりとして働く右側面4aの
前方木口端の内側面に当たるまで、右方向に移動させ
て、図11の閉止状態とする。この状態においては、左
側に寄せた手前側引戸5aと左側面4bの前方木口面と
の間に略引戸5bの厚みに相当する空隙24が形成され
るため、引戸5a,5bの上下の若干の隙間とともに良
好な換気が行われる。したがって、特に換気が必要な場
合(玄関収納に用いる場合等)は、図11の閉止状態と
しておくことが好ましい。
【0026】また、図1および図2に示す閉止状態にお
いて、手前側の引戸5aと右側面4aの前方木口面との
間、奥側の引戸5bと左側面4bの前方木口面との間、
および、引戸5a,5bが重なり合う部分の間に、それ
ぞれ手指を挿入可能な程度の隙間15a,15b,15
cを形成しておくことができる(図12)。このように
することで、引戸5a,5bに引手を設けなくても引戸
操作を容易に行うことができるとともに、自然換気がな
される。
【0027】もちろん、引戸5a,5bに引手等の開閉
操作部材を設けることも可能であり、その幾つかの実施
形態が図13に例示されている。図13(a)は引戸5
a,5bの前面に手摺16,16を取り付けたものであ
り、図13(b)は引戸5a,5bの前面から閉じ側木
口端にかけて切り欠きを形成して該切り欠きに引手部材
17を嵌着したものであり、図13(c)は引戸5a,
5bの閉じ側木口端に手摺18,18を取り付けたもの
である。
【0028】以上に述べた実施形態では上内箱6と下内
箱7を上下に積み重ねて収納本体10を構成している
が、単一の箱体を用いて収納本体10としてもよく、ま
た、複数の内箱の組合せとして収納本体10を構成する
場合もその組合せは任意である。
【0029】図14に示す例では、2つの縦長の内箱1
9,20を左右に配し、これらの上下に横長の内箱2
1,22を配して組み合わせて合体し、これを台輪23
上に載置することによって収納本体10’を構成してい
る。この例では収納本体10’としての天板および底板
がいずれも単一の内箱21,22の天板21a,底板2
2aで形成されることとなるため、これら天板21a,
底板22aに他の天板および底板よりも大きな、しかも
奥行き寸法の長い側板となる内箱19,21,22の各
右側板19a,21b,22bよりも大きな奥行き寸法
を持たせて収納本体10’の前方に突出させ、天板21
aの前方突出部の下面に前述の上吊りレール9a,9b
を形成したものである。
【0030】図15に示す例では、2つの縦長の内箱1
9,20を左右に配し、これらの上下に横長の内箱2
1’,22’を配して組み合わせて合体し、これを台2
3’上に載置することによって収納本体10’’を構成
している。この構成は図14と略同様であるが、内箱2
1’の天板21a’の奥行き寸法を大きくすることに代
えて別の天板25を用いるとともに、天板25の前方突
出部の下面に前述の上吊りレール9a,9bを形成した
ものである。また、内箱22’には底板を省略し、台輪
23に代えて箱体としての台23’が用いられている。
【0031】図16は図1および図2の実施形態の変形
例を示すものであり、図2(b)との対比から明らかな
ように、台輪の奥行き寸法を短くしてその前方に空間を
形成し、この空間を利用して引戸走行補助装置26を設
けている。この引戸走行補助装置26は、上吊り式の引
戸5a,5bの走行時の横振れを防止するとともに、奥
側の引戸5bを側板4aに近接する方向に走行させると
きに引戸5bが引戸5aを追い越すことを防止する。
【0032】引戸走行補助装置26の詳細は図17に示
す通りであり、各引戸5a,5bの下端後面側にビス等
の固着具27a,27bで固着した略L字形の取付片2
8a,28bの先端にローラ29a,29bを設け、こ
れらローラを、収納本体の底板2の前端下面側に設けら
れたレール30a,30bに沿って走行させることによ
って引戸5a,5bの横振れを防止している。
【0033】また、取付片28aの右端近くには追い越
し防止ボルト31が上方に突出して設けられており、こ
れが取付片28bに対するストッパとして働くことによ
って引戸5bが引戸5aを追い越すことを防止してい
る。この追い越し防止機能を付与する必要がないとき
は、ボルト31を取り外すか、あるいはその上方突出長
を小さくして取付片28bの移動面に干渉しないように
すればよく、これによって図11に示すような換気用の
閉止状態を形成することが可能となる。
【0034】なお、取付片28bの左端近くに同様の追
い越し防止ボルトを下方に突出して設け、これを取付片
28aに対するストッパとすることによって引戸5aが
引戸5bを追い越すことを防止することができる。この
追い越し防止機能を付与する必要がないときは、該ボル
トを取り外すか、あるいはその下方突出長を小さくして
取付片28aの移動面に干渉しないようにすればよい。
【0035】図18は本発明の収納体において採用可能
なストッパ兼横振れ防止具の図8とは別の構成を示して
おり、閉扉状態において引戸5a,5bが重なり合う位
置において底板2の前端中央に取付片32をビス等の固
着具33,33で固着し、この取付片32の前方延出部
32a,32b間のバネ34a,34bによって上方に
突出するよう付勢された突出ピン35a,35bを引戸
5a,5bの下端に両木口端近くを残して幅方向に延長
して形成した嵌合溝36a,36b(図8(b)に示す
嵌合溝14bと略同様のもの)にそれぞれ嵌合させてい
る。このようにすることで、上吊りレール9a,9bの
両端に嵌着されるストッパ12(図3)とともに引戸5
a,5bの走行領域を規制するとともに、突出ピン35
a,35bが嵌合溝36a,36bに嵌合した状態で引
戸5a,5bが走行することになるので引戸走行時の横
振れを防止することができる。また、バネ34a,34
bの付勢力に抗して突出ピン35a,35bを押し下げ
て嵌合溝36a,36bとの嵌合を解除することによ
り、引戸5a,5bの取り外し作業も容易に行うことが
できる。
【0036】以上に本発明の幾つかの実施形態を挙げて
説明したが、本発明の収納体では上吊り式の引戸構造を
採用するため、収納本体の下部に設けられる底板を必ず
しも引戸の下方位置まで前方に突出させる必要がなく、
また、台輪も必ずしも必要とせず、これらを省略したシ
ンプルな構成のものとすることができる。図19は、図
1および図2に示す実施形態の変形例として、下内箱7
の底板2を前方に突出させずに、たとえば、該底板の前
方木口面が奥行きの短い側板である左側板4bの前方木
口面と略面一となるように底板を設け、且つ、台輪3を
省略した実施形態を示している。
【0037】
【発明の効果】本発明の収納体は上吊り式の引戸構造を
採用するため、下レールが不要となり、上レールと下レ
ールとの位置合わせのための面倒な作業が不要となり、
位置ずれによって組立ができなくなることがなく、ま
た、下レールの溝にゴミ等の障害物が溜まることによる
引戸の走行障害が生じない。
【0038】また、本発明によれば引戸の取付を収納体
の側面から吊り込み作業によって行うことができるの
で、引戸の取り付けおよび取り外し作業が容易である。
【0039】引戸を閉めたときに収納体の側板の前方木
口面が表面に露出せず、特に複数の内箱を上下に積み重
ねた収納体構成の場合に内箱同士の接合部が露出しない
ので、見栄えのよい収納体となる。
【0040】奥側の引戸を手前側の引戸の奥に重ね合わ
せた状態に開放したときに、奥側の引戸に引き残しが生
じ、この引き残し部を利用して閉止方向への移動操作が
容易となる。
【0041】引戸の閉止状態として、通常の閉止状態の
ほか、各引戸を逆方向に移動させた閉止状態とすること
が可能であり、このときに手前側の引戸と一方の側板前
方木口面との間に空隙が形成されるため、良好な換気が
得られる。
【0042】通常の閉止状態において、引戸と側板前方
木口面との間および引戸間にそれぞれ手指を挿入可能な
程度の隙間が形成されるように収納体を構成することに
より、引手や手摺等の引戸開閉操作部材を設ける必要が
なくなり、突起物のないすっきりした意匠の収納体を提
供することができるとともに、換気も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による引戸構造の収納体を
示す斜視図である。
【図2】この収納体の正面図(a)、右側面図(b)、
左側面図(c)および横断面図(d)である。
【図3】この収納体の天板の前方突出部に取り付けた上
吊りレールとその付属品を示す横断面図である。
【図4】この収納体の組立の第一工程を示す斜視図であ
る。
【図5】第一工程により組み立てられた収納本体に上吊
りレールを取り付ける工程を示す斜視図である。
【図6】図5の工程後に引戸を吊り込んで取り付ける工
程を示す斜視図である。
【図7】図6の工程後に幕板を取り付ける工程を示す斜
視図である。
【図8】この収納体の底板の前方突出部に、引戸下端の
嵌合溝に嵌合可能なストッパ兼横振れ防止具を取り付け
た実施形態を示す説明図である。
【図9】この収納体の一つの引戸開放状態を示す正面図
(a)および横断面図(b)である。
【図10】この収納体のもう一つの引戸開放状態を示す
正面図(a)および横断面図(b)である。
【図11】この収納体のもう一つの引戸閉止状態を示す
横断面図である。
【図12】この収納体において引戸と側板前方木口面と
の間および引戸間にそれぞれ手指を挿入可能な程度の隙
間を形成した実施形態を示す説明図である。
【図13】この収納体において引戸開閉操作部材を取り
付けた幾つかの実施形態を例示する説明図である。
【図14】複数の内箱の組合せによる収納本体の別の実
施形態を示す組立部品図である。
【図15】図14の変形実施形態を示す組立部品図であ
る。
【図16】図1および図2の変形実施形態を示す右側面
図である。
【図17】図16の実施形態における引戸走行補助装置
の詳細を示す拡大図である。
【図18】本発明の収納体に採用可能なストッパ兼横振
れ防止具の図8とは別の構成を示す説明図である。
【図19】図1および図2の変形実施形態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 天板 2 底板 3 台輪 4a 右側板(奥行き寸法の長い側板) 4b 左側板(奥行き寸法の短い側板) 5a 手前側の引戸 5b 奥側の引戸 6 上内箱 7 下内箱 8a,8b 上内箱と下内箱との接合線 9a,9b 上吊りレール 10 収納本体 11 幕板 12 ストッパ 13a,13b ストッパ 14a,14b 嵌合溝 15a〜15c 隙間 24 空隙 26 引戸走行補助装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が開放された略箱形の収納本体の左右
    側板の奥行き寸法が異なり、しかも左右いずれの側板よ
    りも天板が前方に突出して設けられ、天板の前方突出部
    の下面に2本の上吊りレールが異なる長さに設けられ、
    奥側の上吊りレールは奥行き寸法の短い側板の前方木口
    面の前方から奥行き寸法の長い側板の前方木口面の内側
    面にかけて延長しており、手前側の上吊りレールは奥行
    き寸法の長い側板の前方木口面の前方から収納本体の略
    全幅にわたって延長しており、これら上吊りレールを介
    して各々引戸が走行可能に取り付けられ、引戸を閉じた
    状態にしたときに、奥側の上吊りレールに沿って走行す
    る引戸の閉じ側端部によって奥行き寸法の短い側板の前
    方木口面が隠蔽されるとともに、手前側の上吊りレール
    に沿って走行する引戸の閉じ側端部によって奥行き寸法
    の長い側板の前方木口面が隠蔽されるように構成されて
    なることを特徴とする引戸構造の収納体。
  2. 【請求項2】収納本体が複数の内箱を組み合わせてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の引戸構造の収納体。
  3. 【請求項3】引戸を閉じた状態にしたときに、奥側の上
    吊りレールに沿って走行する引戸の閉じ側端部と奥行き
    寸法の短い側板の前方木口面との間、手前側の上吊りレ
    ールに沿って走行する引戸の閉じ側端部と奥行き寸法の
    長い側板の前方木口面との間、および、引戸同士が重な
    り合う部分の間に、それぞれ手指を挿入可能な隙間が形
    成されることを特徴とする請求項1または2記載の引戸
    構造の収納体。
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