JP2003064295A - コーティング用組成物 - Google Patents

コーティング用組成物

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JP2003064295A
JP2003064295A JP2001257241A JP2001257241A JP2003064295A JP 2003064295 A JP2003064295 A JP 2003064295A JP 2001257241 A JP2001257241 A JP 2001257241A JP 2001257241 A JP2001257241 A JP 2001257241A JP 2003064295 A JP2003064295 A JP 2003064295A
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polymer
group
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parts
copolymer
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JP2001257241A
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Satoshi Takano
聖史 高野
Hirobumi Yamaguchi
博文 山口
Koji Kinoshita
宏司 木下
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムに代表される低硬度な柔軟性基材上にコ
ーティングしても、基材に対する追随性を損なうことな
く該基材上において、フッ素樹脂の持つ各種機能を実現
し得るコーティング用組成物を提供する。 【解決手段】 フッ素化オレフィン系重合体(1)と、
重量平均分子量が650,000以上のアクリル系重合
体(2)及び/または単量体成分として実質的にメチル
メタアクリレートを含有しないアクリル系重合体(3)
とを含有してなるコーティング用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム、フィルム、紙、
ガラス、金属、セラミックス、プラスチックス或いはそ
れらを成形等により加工した各種物品に対して、塗布す
ることにより、帯電性、低屈折率性、反射防止性、絶縁
性、防汚性、耐擦傷性、耐水性、耐溶剤性、滑り性、非
粘着性等に優れた皮膜を形成するコーティング用組成物
に関する。該組成物をコーティングした製品は、自動車
用、テレビ、ビデオ等の家電用、複写機、プリンター、
ファクシミリ等のOA機器用、携帯電話、PDA、パソ
コン等の情報・通信機器用、印刷機材用の各種部品、電
子部品、光学部品、電線、フィルム、内装・外装用建
材、家具、皮革製品等に使用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、材料の高付加価値化が進む中、各
種基材表面に対する耐擦傷性、耐水性、耐溶剤性、反射
防止性、防汚性、滑り性、非粘着性、低屈折率性、帯電
性、絶縁性等の機能性が要求されている。このような特
性は、フッ素原子固有の性質に基づき発現するものが多
いため、フッ素系樹脂を用いることは極めて有用であ
り、用途に応じて数多くのフッ素系樹脂が提案されてい
る。フッ素系樹脂の中で、ポリテトラフルオロエチレン
は最も代表的なものであり、高フッ素含有量であるので
これらの機能を実現させる上で有力な材料である。しか
し、溶剤溶解性、他の樹脂との相溶性、基材に対する密
着性、加工性等が劣ることにより、その用途、使用方法
が限定される場合が少なくない。特に、水または有機溶
剤に溶解または分散させたコーティング剤として目的と
する基材上に皮膜を形成させる場合には、このような欠
点が露呈する。その中で、フッ素化オレフィン樹脂、特
にフッ化ビニリデン系樹脂とアクリル系樹脂、特に単量
体成分としてメチルメタクリレートを含むアクリル系樹
脂との併用系は、フッ素樹脂により実現する機能性と、
基材に対する密着性、皮膜の力学的特性のバランスにお
いて優れた性能を発現するため、各種コーティング剤と
して古くから用いられてきた。最近、特開平9−165
535号公報では、本系において用いるフッ化ビニリデ
ン系樹脂の融点、結晶化度、重量平均分子量及びアクリ
ル系樹脂のガラス転移点、重量平均分子量を特定の範囲
に限定することにより、PCM用紛体塗料として用いた
場合に塗装外観、耐屈曲性に優れることを提案してい
る。具体的には、フッ化ビニリデン系樹脂の融点は15
0℃以下、結晶化度は35%以下、重量平均分子量は1
×104〜5×105であり、アクリル系樹脂は、ガラ
ス転移点が110℃以下、重量平均分子量は1×104
〜5×105であるメタクリル酸メチル系共重合体であ
る。しかし、この様な組成物を基材がゴムに代表される
低硬度な柔軟性基材に適用しようとした場合、これまで
に提案されてきた組成物では、基材に対する密着性、皮
膜の力学的特性を維持しながら、フッ素樹脂の持つ機能
性を付加することは困難であり、多くの場合、皮膜の割
れ、白化、削れが初期または経時的に発生するという問
題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ゴム
に代表される低硬度な柔軟性基材上にコーティングして
も、基材に対する追随性を損なうことなく該基材上にお
いて、フッ素樹脂の持つ各種機能を実現し得るコーティ
ング用組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記課題を解決するために鋭意検討したところ、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、フッ素化オレフィ
ン系重合体(1)と、重量平均分子量が650,000
以上のアクリル系重合体(2)及び/または単量体成分
として実質的にメチルメタアクリレートを含有しないア
クリル系重合体(3)とを含有してなるコーティング用
組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、フッ素化オレフ
ィン系重合体(1)は、主に耐擦傷性、耐水性、耐溶剤
性、帯電性、絶縁性、防汚性、滑り性、非粘着性等の付
加価値の付与に寄与するものである。
【0006】フッ素化オレフィン系重合体(1)として
は、主成分としてフッ素化オレフィンモノマーを含むフ
ッ素系モノマーから得られる重合体であれば制限なく用
いることができるが、他の成分との相溶性、塗布作業性
の観点から、有機溶剤又は水に分散又は溶解するものが
好適に用いられる。
【0007】上記フッ素化オレフィンモノマーとして
は、例えばモノフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、
トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロ
ロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、
ヘキサフルオロアセトン等が挙げられる。
【0008】フッ素化オレフィン系重合体(1)は、フ
ッ素化オレフィンモノマーのみから構成されていても良
いし、これと共重合可能な非フッ素系モノマー及び/又
は炭素数1〜10のフルオロアルキル基を有するビニル
エーテルに代表されるフッ素系モノマーを併用しても構
わない。このようなフッ素化オレフィン系重合体(1)
の具体例として、例えばポリテトラフルオロエチレン、
ポリフッ化ビニリデン、(エチレン・テトラフルオロエ
チレン)共重合体、(フッ化ビニリデン・テトラフルオ
ロエチレン)共重合体、(テトラフルオロエチレン・ヘ
キサフルオロプロピレン)共重合体、ポリフッ化ビニル
エ−テル、ポリクロロトリフルオロエチレン、(エチレ
ン・クロロトリフルオロエチレン)共重合体、(フッ化
ビニルエ−テル・テトラフルオロエチレン)共重合体、
(フッ化ビニリデン・ヘキサフルオロアセトン)共重合
体、(フッ化ビニリデン・テトラフルオロエチレン、ヘ
キサフルオロプロピレン)共重合体、(フッ化ビニリデ
ン・テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロアセト
ン)共重合体、そしてルミフロン(旭硝子(株))、フ
ルオネート(大日本インキ化学工業(株))、セフラル
コート(セントラル硝子(株))、ゼッフル(ダイキン
工業(株))、ザフロン(東亜合成(株))、トリフロ
ン(三井石油化学工業(株))等の商品名で例示される
フッ素系塗料と称されるものが挙げられるが、他のアク
リル成分との相溶性、溶剤に対する溶解性などの加工性
と防汚性等の機能性を兼備するという点で、フッ化ビニ
リデン系重合体が好ましく、中でも構成モノマーとして
フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフ
ルオロプロピレンの群から選ばれる少なくとも1種を含
有する重合体が好ましい。
【0009】上記フッ化ビニリデン系重合体としては、
ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン・テトラフ
ロロエチレン)共重合体、(フッ化ビニリデン・テトラ
フロロエチレン・ヘキサフロロプロピレン)共重合体
、(テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレ
ン)共重合体、(フッ化ビニリデン・ヘキサフロロプロ
ピレン)共重合体等が挙げられる。中でも、(フッ化ビ
ニリデン・テトラフロロエチレン)共重合体、(フッ化
ビニリデン・テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロ
ピレン)共重合体が好ましい。尚、本発明がこれら具体
例によって何等限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0010】次に、本発明における第2の必須成分であ
る重量平均分子量が650,000以上のアクリル系重
合体(2)及び/または単量体成分として実質的にメチ
ルメタアクリレートを含有しないアクリル系重合体
(3)についてである。重合体(2)及び重合体(3)
は、フッ素化オレフィン系重合体(1)と併用すること
により、各種基材への密着性、用途に応じた皮膜の力学
特性を実現する上で必須な成分である。特に、ゴムに代
表される低硬度な柔軟性基材上にコーティングする場
合、初期及び経時的な皮膜の割れ、白化、削れ等を防止
し、基材に対する追随性を維持する点から極めて重要で
ある。
【0011】重量平均分子量が650,000以上のア
クリル系重合体(2)としては、重量平均分子量が65
0,000以上の高分子量アクリル系重合体であれば、
制限なく用いることができ、重量平均分子量が1,00
0,000以上の高分子量アクリル系重合体が好まし
い。尚、本発明に於いて、アクリル系重合体とは、アク
リル酸系モノマーまたは/及びメタクリル酸系モノマー
を重合して得られる重合体を意味する。また、重量平均
分子量は、移動相にテトラヒドロフランを用いゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて測定し
たポリスチレン換算の値である。
【0012】本発明で使用し得るアクリル系重合体
(2)は、皮膜の屈曲性、伸度、基材への追随性発現の
点を考慮すると、ガラス転移点が好ましくは50℃以
下、より好ましくは ℃であるものが好適に使用され
る。
【0013】重合体(2)の具体例としては、(メタ)
アクリル酸エステル(以後この表現は、アクリル酸エス
テルとメタクリル酸エステルの両方を総称するものとす
る。)を単量体として用い、単独またはその他の単量体
と共に重合せしめたもの、さらには高分子反応によりア
クリル系以外のポリマー、例えばポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリエーテル等の重合体でアクリル系重合体を
変性したものなどが挙げられる。
【0014】重合体(2)を構成する単量体として用い
る(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、アル
キル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル、即ち(メタ)アクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、デシル、ドデシル、ステアリル、イソステアリルエ
ステル等、また(メタ)アクリル酸の炭素数1〜18の
ヒドロキシアルキルエステル、即ち2−ヒドロキシエチ
ルエステル、ヒドロキシプロピルエステル、ヒドロキシ
ブチルエステル等、また(メタ)アクリル酸のグリシジ
ルエステル、即ちグリシジルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート等、更にはモノ(アクリロイルオキシエ
チル)アシッドホスフェ−ト、モノ(メタクリロキシエ
チル)アシッドホスフェ−ト等、また(メタ)アクリル
酸の炭素数1〜18のアミノアルキルエステル即ちジメ
チルアミノエチルエステル、ジエチルアミノエチルエス
テル、ジエチルアミノプロピルエステル等、また(メ
タ)アクリル酸の、炭素数が3〜18のエーテル酸素含
有アルキルエステル、例えばメトキシエチルエステル、
エトキシエチルエステル、メトキシプロピルエステル、
メチルカルビルエステル、エチルカルビルエステル、ブ
チルカルビルエステル等、また、炭素数1〜20のパー
フルオロアルキル基または部分フッ素化されたパーフル
オロアルキル基含有(メタ)アクリル酸エステル、例え
ば、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート
等、また橋状結合含有モノマーとしては、例えばジシク
ロペンタニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イ
ソボルニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソ
ボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアダマンチル(メタ)アクリレ
ート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシ
クロペンテニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0015】また重合度1〜100の、ポリエチレング
リコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、そしてエチレン
オキシドとプロピレンオキシドとの共重合体等のポリア
ルキレングリコ−ルのモノ(メタ)アクリル酸エステ
ル、若しくは末端が炭素数1〜6のアルキル基によって
キャップされた重合度1〜100の、ポリエチレングリ
コ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、そしてエチレンオ
キシドとプロピレンオキシドとの共重合体等のポリアル
キレングリコ−ルのモノ(メタ)アクリル酸エステルマ
クロモノマーが挙げられる。これらの市販品としては、
新中村化学工業(株)社製NKエステルM−20G、M
−40G、M−90G、M−230G、AM−90G、
AMP−10G、AMP−20G、AMP−60G、日
本油脂(株)社製ブレンマーPE−90、PE−20
0、PE−350、PME−100、PME−200、
PME−400、PME−4000、PP−1000、
PP−500、PP−800、70PEP−350B、
55PET−800、50POEP−800B、NKH
−5050、AP−400、AE−350等が挙げられ
る。またこれ以外にも、ポリジメチルシロキサン、ポリ
ジフェニルシロキサン、ポリスチレン、ポリメチルメタ
クリレート等を側鎖に有する各種マクロモノマーも例示
できる。
【0016】更に、1分子中に2個以上の不飽和結合を
有する(メタ)アクリル酸エステルを共重合することも
可能であり、その具体例としては、重合度1〜100
の、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−
ル、そしてエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの
共重合体等のポリアルキレングリコ−ルのジ(メタ)ア
クリル酸エステル、若しくは末端が炭素数1〜6のアル
キル基によってキャップされた重合度1〜100の、ポ
リエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、そ
してエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合
体等のポリアルキレングリコ−ルのジ(メタ)アクリル
酸エステル、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート及びそのエチ
レンオキシド(EO)変性物、テトラメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート及びそのEO変性物、ビス
フェノールAジアクリレート及びそのEO変性物、テト
ラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリス
トールトリアクリレート、ペンタエリストールテトラア
クリレート、ペンタエリストールテトラアクリレートが
挙げられる。これらの市販品としては、新中村化学工業
(株)社製NKエステル1G、2G、3G、4G、9
G、14G、23G、BG、HD、NPG、A−20
0、A−400、A−600、A−HD、A−NPG、
APG−200、APG−400、APG−700、A
−BPE−4、701A、日本油脂(株)製ブレンマー
PDE−50、PDE−100、PDE−150、PD
E−200、PDE−400、PDE−600、ADE
−200、ADE−400等が挙げられる。さらに、そ
の他の市販品として共栄社化学(株)社製HOA−M
S、HOA−MPL、HOA−MPE、HOA−HH、
東亞合成(株)社製アロニックス M−5300、M−
5400、M−5500、M−5600、M−5700
等が挙げられる。尚、本発明が上記具体例によって、何
等限定されるものでないことは勿論である。また、上記
(メタ)アクリル酸エステル単量体は、1種類のみを用
いても、2種類以上のものを同時に用いても構わない。
【0017】上記した(メタ)アクリル酸エステル以外
の単量体としては、スチレン、核置換スチレン、アルキ
ル炭素数が1〜18のアルキルビニルエーテル、例えば
メチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ドデ
シルビニルエーテル等、アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル等が挙げられる。尚、本発明が上記具体
例によって、何等限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0018】本発明者等の知見によれば、ゴムの様な柔
軟性基材に適用する場合、初期及び経時的な皮膜の割
れ、白化、削れ等を防止し、基材に対する追随性を維持
するために、アクリル系重合体(2)は、その重量平均
分子量が650,000以上、好ましくは1,000,
000以上にすることが有用である。アクリル系重合体
(2)を高分子量化することにより、用途に応じたフッ
素化オレフィン系重合体(1)との組み合わせにより皮
膜の強靭性が増し、加工時,耐久時の白化を防止できる
ばかりでなく、皮膜の強度、伸度が向上する。
【0019】さらに、柔軟性基材への適用に際し、基材
に対する追随性維持の観点から、単量体成分として実質
的にメチルメタアクリレートを含有しないアクリル系重
合体(3)を使用することも有効である。かかる重合体
(3)は、単量体成分として実質的にメチルメタアクリ
レートを含有しないアクリル系重合体であれば制限なく
使用でき、その具体例は単量体成分としてメチルメタク
リレートを使用しないことを除けば、重合体(2)と同
様のものを例示できる。
【0020】フッ素化オレフィン系重合体(1)と併用
する従来のアクリル系重合体としては、メチルメタクリ
レートの単独または共重合体が一般的である。これは、
単量体成分としてメチルメタクリレートを含有させるこ
とによって、系全体のマクロまたはミクロな相溶性を向
上させ、その結果として良好な皮膜強度、伸度、屈曲
性、光学特性等を得ることが理由であると推察される。
しかし、一方では、該アクリル系重合体は、メチルメタ
クリレートの導入量にも依るが、ガラス転移温度が高く
(ポリメチルメタクリレートでは100〜110℃)皮
膜が硬くなり、その結果として、用途によっては伸度、
屈曲性等に悪影響を及ぼす場合もある。特に、柔軟性基
材に対してこのような組成物を適用した場合、この影響
は顕著に現れる。
【0021】本発明者等の検討によれば、この様な場合
にフッ素化オレフィン系重合体(1)と併用するアクリ
ル系重合体として、実質的にメチルメタアクリレートを
含有しないアクリル系重合体(3)を使用すると、上記
のような欠点が解消できることを見出した。その中で
も、皮膜の屈曲性、伸度、基材への追随性発現の観点か
ら、ガラス転移点が50℃以下のものが好ましく、中で
も−50℃〜40℃の範囲がより好ましく、特に−30
℃〜30℃が好ましい。さらに、重合体(2)と同様に
基材への追随性の観点から高分子量物が好ましく、重量
平均分子量が好ましくは100,000以上、より好ま
しくは650,000以上のものが使用される。また、
アクリル系重合体(3)も皮膜の屈曲性、伸度、基材へ
の追随性発現の点を考慮すると、ガラス転移点が好まし
くは50℃以下、より好ましくは−30℃〜30℃であ
るものが好適に使用される。
【0022】当然のことながら、重合体(3)の選択に
あたっては系全体の相溶性を考慮しなければ実用的な材
料とはなり得ない。しかし、用途によっては多少相溶性
が悪くても、その程度により実用化できる場合もある。
例えば、光学的な透明性が要求される用途であれば、ミ
クロな相溶性を要求されるであろうが、光学特性が要求
されない例えば、OA機器のベルト、ロール等の部品類
であれば、塗布前の液体が均一であり、目的とする基材
上に追随性の良い皮膜が形成されれば、その皮膜が重合
体同士の相溶性が低いことによって、海島構造を有して
いても、目的とする防汚性、耐水性、帯電性、絶縁性、
非粘着性等の実用特性には影響を及ぼさない。それより
も、メチルメタクリレートを使用しないことによって、
皮膜を柔軟にすることの方がはるかに重要である。
【0023】本発明に係わる重合体(2)または重合体
(3)の製造方法には何ら制限はなく、公知公用の方法
即ちラジカル重合法、カチオン重合法、アニオン重合法
等の重合機構に基づき、溶液重合法、塊状重合法、懸濁
重合法、更に乳化重合法等によって製造できる。また、
重合体の構造についても特に制限はなく、上記重合機構
に基づいたランダム、交互、ブロック共重合体、各種リ
ビング重合法或いは高分子反応を応用し分子量分布を制
御したブロック、グラフト、スター型重合体等を自由に
選択可能である。更に、このような重合体を得た後に、
各種高分子反応、放射線、電子線紫外線等のエネルギー
線を応用した方法等により重合体を変性することも可能
である。これらの方法の中で、工業的にはラジカル重合
法が簡便であり好ましい。この場合重合開始剤として
は、当業界公知のものを使用することができ、例えば過
酸化ベンゾイル、過酸化ジアシル等の過酸化物、アゾビ
スイソブチロニトリル、フェニルアゾトリフェニルメタ
ン等のアゾ化合物、Mn(acac)3 等の金属キレート化合物
等が挙げられる。また、必要に応じてラウリルメルカプ
タン、2−メルカプトエタノ−ル、エチルチオグリコ−
ル酸、オクチルチオグリコ−ル酸等の連鎖移動剤や、更
にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のカッ
プリング基含有チオ−ル化合物を連鎖移動剤を併用する
ことが可能である。
【0024】また、光増感剤や光開始剤の存在下での光
重合、あるいは放射線や熱をエネルギー源とする重合に
よっても本発明に係る重合体(1)を得ることができ
る。重合は、溶剤の存在下又は非存在下のいずれでも実
施できるが、作業性の点からは溶剤存在下であることが
好ましい。溶剤としては、エタノ−ル、イソプロピルア
ルコ−ル、n−ブタノ−ル、iso−ブタノ−ル、te
rt−ブタノ−ル等のアルコ−ル類、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミル
ケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステ
ル類、2−オキシプロピオン酸メチル、 2−オキシプ
ロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル、
2−オキシプロピオン酸ブチル、2−メトキシプロピオ
ン酸メチル、 2−メトキシプロピオン酸エチル、2−
メトキシプロピオン酸プロピル、2−メトキシプロピオ
ン酸ブチル等のモノカルボン酸エステル類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリ
ドン等の極性溶剤、 メチルセロソルブ、セロソルブ、
ブチルセロソルブ、ブチルカルビトール、エチルセロソ
ルブアセテート等のエーテル類、プロピレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル、プロピ
レングリコ−ルモノメチルエ−テルアセテ−ト、プロピ
レングリコ−ルモノエチルエ−テルアセテ−ト、プロピ
レングリコ−ルモノブチルエ−テルアセテ−ト等のプロ
ピレングリコ−ル類及びそのエステル類、1,1,1−トリ
クロルエタン、クロロホルム等のハロゲン系溶剤、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族類、更にパ−フロロ
オクタン、パ−フロロトリ−n−ブチルアミン等のフッ
素化イナ−トリキッド類のいずれも使用できる。尚、本
発明が上記具体例によって、何等限定されるものでない
ことは勿論である。
【0025】本発明者等の知見によれば、この重合体同
士の相溶性と柔軟性基材に対する追随性を両立させるた
めには、用途・目的に応じて重合体(2)及び/または
重合体(3)を適宜選択すること、フッ素化オレフィン
系重合体(1)とアクリル系重合体(2)及び/または
重合体(3)との導入比率を制御することが有効であ
る。重合体(1)と重合体(2)及び/または重合体
(3)の比率は重量比で、重合体(1)/重合体(2)
及び/または重合体(3)=99/1〜10/90が好
ましく、95/5〜30/70が特に好ましい。
【0026】また、皮膜の強靭性、基材への密着性向上
の観点から、系全体の相溶性を考慮し、重合体(1)、
重合体(2)または重合体(3)中に、必要に応じて反
応性官能基を導入することが好ましい。反応性官能基の
選択は、他の成分との相溶性、目的とする基材への接着
性のレベル、目的に応じて併用される硬化剤との反応性
等により決定されるが、官能基の種類としては特に制限
はなく、例えば、水酸基、チオール基、カルボキシル
基、アミノ基、イソシアネート基、アジリジニル基、グ
リシジル基、アルコキシシリル基、シラノール基、シク
ロカーボネート基、酸無水基、ビニル基、エノールエー
テル基、チオエーテル基、活性エステル基、アセトアセ
テート基、金属塩、金属酸化物及びこれらの官能基を各
種ブロック化剤でブロック化したものが挙げられる。ま
た、これらの官能基は、単官能であっても多官能であっ
ても良く、さらに含有する官能基の種類は、1種類であ
っても2種類以上であっても良い。
【0027】これらの中で、他の成分との相溶性、目的
とする柔軟性基材に対する追随性・密着性、重合体
(1)、重合体(2)または重合体(3)への導入のし
易さ、必要に応じて導入する硬化剤を配合した際のポッ
トライフ、硬化剤との反応性等を考慮すると、水酸基ま
たはカルボキシル基が好ましく、中でも水酸基が特に好
ましい。水酸基を導入する場合、その導入量は、他の成
分との相溶性、目的とする柔軟性基材への追随性・密着
性、必要に応じて導入する硬化剤を配合した際のポット
ライフ、硬化剤との反応性により異なるが、重合体
(1)、重合体(2)または重合体(3)の水酸基価が
1〜100mg/KOHであることが好ましく、2〜5
0mg/KOHであることが特に好ましい。水酸基価が
上記範囲より小さい場合、基材への密着性及び皮膜強度
が向上し難い。逆に、水酸基価が上記範囲よりも大きい
場合は、他の成分との相溶性が悪くなり均質な皮膜が形
成できなくなるばかりか、硬化剤を併用した場合にはポ
ットライフが著しく低下する。また、これらの官能基の
導入の方法には特に制限はなく、例えば、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート等に代表される直接これらの官能基を含むモノマー
を用いて重合体(1)、重合体(2)または重合体
(3)を合成する方法、或いは予め重合体(1)、重合
体(2)または重合体(3)を合成した後、目的とする
官能基を持つ化合物と反応させる方法、重合体(1)、
重合体(2)または重合体(3)をプラズマ等のエネル
ギー線により化学処理する方法、さらには重合開始剤、
連鎖移動剤中に目的とする官能基を含むものを使用し導
入する方法等が挙げられる。尚、本発明が、これら具体
例によって何等限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0028】本発明者等の知見によれば、本発明の組成
物中に硬化剤を併用することも可能である。硬化剤の導
入は、該組成物によって形成される皮膜を強靭化するば
かりでなく、柔軟性基材の種類によってはその密着性の
向上、耐溶剤性向上にも貢献し得る。硬化剤とは、上述
したような各重合体中に導入された官能基と反応する、
分子中に2個以上の反応性官能基を持つ反応性多官能化
合物であれば特に制限なく、公知公用の化号物を自由な
割合で使用することが可能である。反応性官能基として
は、各重合体中に導入したものと同様のものが考えら
れ、例えば、水酸基、チオール基、カルボキシル基、ア
ミノ基、イソシアネート基、アジリジニル基、グリシジ
ル基基、アルコキシシリル基、シラノール基、シクロカ
ーボネート基、酸無水基、ビニル基、エノールエーテル
基、チオエーテル基、活性エステル基、アセトアセテー
ト基、金属塩、金属酸化物及びこれらの官能基を各種ブ
ロック化剤でブロック化したものが挙げられる。このよ
うな含有する官能基の種類は、1種類であっても2種類
以上であっても良い。また硬化剤は、これらの官能基を
含む2官能性以上の化合物であれば、低分子化合物であ
っても重合成分を含む高分子化合物であっても構わな
い。
【0029】また、硬化剤は、重合体(1)、重合体
(2)または重合体(3)中に、硬化剤に含まれる反応
性官能基と反応する官能基を含有する場合はもとより、
反応する官能基を含まない場合も基材との密着性を向上
させるという点から重要な役割を果たすことができる。
これらの中で原料の入手性、多様性、生成皮膜の強靭
性、基材との密着性の向上等の理由から、特に有機エポ
キシ化合物、有機ポリイソシアネート化合物が工業的に
有用である。
【0030】エポキシ系硬化剤としては、グリシジル基
を2個以上分子内に含む化合物が挙げられる。例えば、
各種エポキシ樹脂、また2つ以上のグリシジル基を有す
る低分子化合物としてはエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6
ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンポ
リグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、スピログリコールジグリシジルエーテル等が挙げら
れるが、特にこれに限定されるもにではない。
【0031】また、架橋反応の簡便さからは有機ポリイ
ソシアネート化合物が特に有用である。有機ポリイソシ
アネート化合物としては、例えば2,4−トリレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m
−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’ビフェニレンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメトキシ−4,4’ビフェニレンジイ
ソシアネート3,3’−ジクロロ−4,4’−ビフェニ
レンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート、水素添加キシリレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート等とこれら化合物の2量体、3量体ある
いはフェノール類、オキシム類、アルコール類、活性メ
チレン類、メルカプタン類、酸アミド類、イミド類、ア
ミン類、イミダゾール類、尿素類、カルバミン酸塩類、
イミン類または亜硫酸塩類で部分的にブロック化された
ポリイソシアネート等が挙げられる。尚、本発明がこれ
ら具体例によって何等限定されるものでないことは勿論
である。
【0032】これら以外にも、上記各種イソシアネート
化合物と、次に挙げられるような各種活性水素化合物と
の反応により得られる末端にイソシアネート基を有する
イソシアネートプレポリマー等が挙げられる。活性水素
化合物としては、イソシアネート基と反応し得る基、即
ち活性水素原子を有する化合物であれば特に制限はな
く、何れでも使用することができるが、一般にはアルコ
ール性の水酸基を有する化合物が用いられ、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−な
いしは1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ジエチレングリコール若しくはジプロピレン
グリコールの如き各種ジオール類またはグリセリン、ト
リメチロールプロパン若しくはペンタエリスリトールの
如き各種ポリオール類あるいはこれらの各種ジオール及
び/またはポリオール類と各種の脂肪族ポリカルボン酸
とから得られるポリエステルジオール、さらにはポリエ
チレングリコール、ポロプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコールの如き各種ポリエーテルジオー
ル、さらにはポリカーボネートジオール等がこのアルコ
ール性水酸基含有化合物の代表例である。これらの有機
ポリイソシアネート化合物は、単独でも、2種類以上を
混合した形でも構わない。 尚、本発明がこれら具体例
によって何等限定されるものでないことは勿論である。
【0033】上記硬化剤の内、重合体(1)及び、重合
体(2)及び/または重合体(3)との相溶性を考慮す
ると、有機ポリイソシアネート化合物としては、上述し
た様な単量体、2量体、3量体、或いはそれらがビュウ
レット構造を有するもの、或いは上述した単量体が水、
トリメチロールプロパン等への付加体であるアダクトタ
イプ等の低分子量有機ポリイソシアネートが特に有用で
ある。
【0034】硬化剤の使用量は、本発明の組成物のソリ
ッドに対して、0.0001〜200重量%が好まし
く、0.001〜100重量%がより好ましい。
【0035】また、本発明の組成物中には、目的に応じ
て種々の添加物を導入することができる。例えば、基材
に被覆する際、基材との密着性を向上させる目的から、
シラン系、チタン系、ジルコ−アルミネート系等のカッ
プリング剤を併用することができ、これらの中でもジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、ジメチルビニルメトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン等のシラン系カップ
リング剤が特に好ましく、更にフッ素原子含有アルコキ
シシラン化合物、フッ素原子含有チタンアシレ−ト化合
物、フッ素原子含有アルコキシジルコニウム化合物等の
フッ素系カップリング剤も使用できる。
【0036】また、有機・無機顔料、染料、カ−ボン等
の着色剤、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミ
ニウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化カルシウム、
炭酸カルシウム等の無機粉末、高級脂肪酸、ポリ(フッ
化ビニリデン)、ポリ(テトラフロロエチレン)、ポリ
エチレン、アクリルビーズ等の有機微粉末、更には耐光
性向上剤、耐候性向上剤、耐熱性向上剤、導電剤、酸化
防止剤、増粘剤、沈降防止剤、炭化水素系、シリコーン
系、フッ素系等の界面活性剤、消泡剤等の各種充填剤を
適宜添加することが可能である。尚、本発明がこれら具
体例によって何等限定されるものでないことは勿論であ
る。
【0037】而して、フッ素化オレフィン系重合体
(1)と、重量平均分子量が650,000以上のアク
リル系重合体(2)及び/または単量体成分として実質
的にメチルメタアクリレートを含有しないアクリル系重
合体(3)とを含有してなるコーティング用組成物は、
基材、特にゴムのような柔軟な基材に対する追随性に優
れ、皮膜の白化、割れ等が起こらずに、撥水・撥油性、
帯電性、滑り性、非粘着性等のフッ素樹脂が持つ機能性
を発現し得る。
【0038】本発明の組成物が被覆される基材として
は、ガラス、石英、シリカ等の無機物、鉄、銅、フェラ
イト、コバルト、ニッケル、アルミニウム等の金属及び
それらの合金、セラミックス、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリメタアクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル等に
代表される熱可塑性樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン2,6ナフタレート等のポリエステル
類、ポリパラフェニレンサルファイト、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂等のエンジニアリングプラスチック
ス、各種ゴム類、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。尚、本発明が
これら具体例によって何等限定されるものでないことは
勿論である。
【0039】中でも、該組成物の特性を活かすために
は、天然ゴムまたは合成ゴムを必須成分として含有する
基材に対するコーティングが特に有用である。合成ゴム
としては、例えば、SBR、NBR、EPM、EPD
M、ニトリルゴム、ウレタンゴム、ノルボルネンゴム、
アクリルゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリン
ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等が挙げられ、これら
基材は、シート、フィルム、ロール、チューブ、各種成
型体等如何なる形態であっても構わない。さらに、各種
充填材を導入した基材を自由に用いることができる。中
でも、ベルト状またはロール状の形態を有する基材に対
しては、他の組成物では基材に対する追随性が損なわれ
やすいが、本組成物を用いることにより基材に対する追
随性を損なうことなく、フッ素樹脂の持つ機能を付加す
ることが可能となる。
【0040】また、これら基材上には必要に応じて、公
知公用の前処理を行うことが可能である、前処理の具体
例としては、各種コーティング剤によるプライマー処
理、プラズマ等のエネルギー線による化学的または物理
的処理等が挙げられる。
【0041】本発明に関わる組成物をの塗布する方法に
も特に制限はなく、公知公用の方法を用いることができ
る。必要に応じて、目的に合った溶剤または水で適当な
濃度または粘度に調整した後、例えばグラビアコータ
ー、ナイフコーター、ロールコーター、コンマコータ
ー、スピンコーター、デイッピング塗布、スプレー塗
布、静電塗装、スクリーン印刷等の方法により各種基材
上に塗布することができ、塗布した後、強制乾燥、発
泡、エンボス、シボ、プレス、印刷等の後加工を行うこ
とも可能である。尚、本発明がこれら具体例によって何
等限定されるものでないことは勿論である。
【0042】本発明に関わる組成物を塗布することによ
り、防汚性、帯電性、絶縁性、反射防止性、低屈折率
性、表面潤滑性、耐擦傷性、非粘着性、耐油性、平滑
性、撥水撥油性、耐水性、防湿性、防錆性、剥離性、低
吸水性等も付与することが可能であり、自動車用、テレ
ビ、ビデオ等の家電用、複写機、プリンター、ファクシ
ミリ等のOA機器用、携帯電話、PDA、パソコン等の
情報・通信機器用、印刷機材用の各種部品、電子部品、
光学部品、電線、フィルム、内装・外装用建材、家具、
皮革製品等に適用できる。中でも、柔軟性基材を対象と
した部材に対しては特に有用であり、制振材、内装材、
シーリング材、ベルト等の各種車両用部品、各種家電用
部品、各種通信機器用部品、帯電ロール、転写ロール、
転写ベルト、中間転写ベルト、現像ロール、定着ロー
ル、クリーニングブレード等の複写機、プリンター等の
OA機器用部品、各種印刷機材の紙送りロール、ブラン
ケット、クリーニングロール等の部品、電線用被覆材、
家具、靴、鞄、衣料等の人工・合成皮革製品等が挙げら
れる。
【0043】
【実施例】次に本発明をより詳細に説明するために参考
例、実施例及び比較例を掲げるが、これらの説明によっ
て本発明が何等限定されるものでないことは勿論であ
る。文中の「部」は、断わりのない限り重量基準であ
る。
【0044】参考例1〜2 使用されるフッ素化オレフィン系重合体(1)として表
1に示す市販品とした。
【0045】
【表1】
【0046】カイナーADS: (商品名:エトフィナジャパン社製、フッ化ビニリデン
−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体) カイナーSL: (商品名:エトフィナジャパン社製、フッ化ビニリデン
−テトラフルオロエチレン共重合体)
【0047】参考例3(重合体2−1の合成) 撹拌装置、コンデンサ−、温度計、2本の滴下ロートを
備えたガラスフラスコに、イオン交換水の165部、ラ
ウリル硫酸ナトリウムの2部を仕込み、攪拌を行った。
攪拌下、反応容器中の空気を十分に窒素置換した後、8
0℃に昇温し、同温度でメチルメタクリレートの90部
とブチルメタクリレートの10部の混合したものおよび
過硫酸アンモニウムの0.5部をイオン交換水の20部
に溶解したものを2本の滴下ロートにより同時に3時間
かけて滴下した。滴下終了後、同温度で7時間ホールド
することで乳化重合物を得た。冷却後、攪拌しながら、
200部の飽和食塩水を加えることにより、重合物を微
粉状に析出させた。析出した重合物を濾過後、イオン交
換水で十分に洗浄することにより、メチルメタクリレー
ト/ブチルメタクリレート共重合体を得た。得られた共
重合体の重量平均分子量を移動相にTHFを用いGPC
により測定したところ、ポリスチレン換算値で1,00
8,000であった。
【0048】参考例4(重合体2−2の合成) 撹拌装置、コンデンサ−、温度計、2本の滴下ロートを
備えたガラスフラスコに、イオン交換水の165部、ラ
ウリル硫酸ナトリウムの2部を仕込み、攪拌を行った。
攪拌下、反応容器中の空気を十分に窒素置換した後、8
0℃に昇温し、同温度でメチルメタクリレートの75
部、エチルアクリレートの25部、ラウリルメルカプタ
ンの0.1部を混合したものおよび過硫酸アンモニウム
の0.5部をイオン交換水の20部に溶解したものを2
本の滴下ロートにより同時に3時間かけて滴下した。滴
下終了後、同温度で7時間ホールドすることで乳化重合
物を得た。冷却後、攪拌しながら、200部の飽和食塩
水を加えることにより、重合物を微粉状に析出させた。
析出した重合物を濾過後、イオン交換水で十分に洗浄す
ることにより、メチルメタクリレート/エチルアクリレ
ート共重合体を得た。参考例3と同様に測定した、得ら
れた共重合体の重量平均分子量は、680,000であ
った。
【0049】参考例5(重合体2−3の合成) 撹拌装置、コンデンサ−、温度計、滴下ロートを備えた
ガラスフラスコに、メチルエチルケトンの100部を仕
込み、攪拌下、反応容器中の空気を十分に窒素置換した
後、80℃に昇温し、同温度でメチルメタクリレートの
90部、ブチルメタクリレートの10部およびアゾビス
イソブチロニトリルの0.5部を混合したものを2本の
滴下ロートにより3時間かけて滴下した。滴下終了後、
同温度で15時間ホールドすることでメチルメタクリレ
ート/ブチルメタクリレート共重合体を得た。参考例3
と同様に測定した、得られた共重合体の重量平均分子量
は、84,000であった。
【0050】参考例6(重合体2−4の合成) モノマー混合物をメチルメタクリレートの90部、ブチ
ルメタクリレートの10部、ラウリルメルカプタンの
0.2部を、参考例4と同様の方法で共重合体を合成し
た。参考例3と同様に測定した、得られた共重合体の重
量平均分子量は、440,000であった。
【0051】参考例7(重合体3−1の合成) モノマー混合物をエチルアクリレートの60部、ブチル
アクリレートの30部、アクリロニトリルの8部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレートの2部、ラウリルメル
カプタンの0.1部にして、参考例4と同様の方法で共
重合体を合成した。参考例3と同様に測定した、得られ
た共重合体の重量平均分子量は、690,000であっ
た。
【0052】参考例8(重合体3−2の合成) 撹拌装置、コンデンサ−、温度計を備えたガラスフラス
コに、イオン交換水の200部、80%ケン化ポリビニ
ルアルコールの0.5部を仕込み、エチルアクリレート
の62部、ブチルアクリレートの30部、アクリロニト
リルの8部、過酸化ベンゾイルの0.5部を混合したも
のを加えた。これらを激しく攪拌しながら75℃まで昇
温し、同温度で7時間ホールドした。攪拌下、室温まで
冷却を行い、生成した粒状物を濾過後、イオン交換水で
十分に洗浄することにより、共重合体を得た。参考例3
と同様に測定した、得られた共重合体の重量平均分子量
は、660,000であった。
【0053】参考例9(重合体3−3の合成) モノマー混合物をエチルアクリレートの60部、ブチル
アクリレートの30部、アクリロニトリルの8部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレートの2部にして、参考例
5と同様の方法で共重合体を合成した。参考例3と同様
に測定した、得られた共重合体の重量平均分子量は8
7,000であった。
【0054】参考例10(重合体3−4の合成) モノマー混合物をエチルアクリレートの80部、メチル
アクリレートの20部、ラウリルメルカプタンの0.1
部にして、参考例4と同様の方法で共重合体を合成し
た。参考例3と同様に測定した、得られた共重合体の重
量平均分子量は、675,000であった。
【0055】重合体2−1、2−2、2−3、3−1、
3−2、3−3及び3−4としては表2に示す組成、重
量平均分子量(GPC・THF溶媒にて測定したポリス
チレン換算値)およびガラス転移点(Tg)、水酸基価
(OH価)を有するものを用いた。
【0056】
【表2】
【0057】MMA:メチルメタクリレート BMA:ブチルメタクリレート EA:エチルアクリレート AN:アクリロニトリル 2−HEMA:2−ヒドロキシルエチルメタクリレート
【0058】実施例1〜10、比較例1〜4 参考例で示した重合体(1)、重合体(2)、重合体
(3)、更に必要に応じて硬化剤としてバーノック D
N−950:(商品名:大日本インキ化学工業社製)
(固形分濃度:76重量%,NCO含有量:13重量
%)をそれぞれ表3および表4に示す所定量混合し、不
揮発分が15重量%、溶剤組成がメチルエチルケトン/
メチルイソブチルケトン=65/35(重量比)になる
ように各溶剤にて調整した。調整した溶液(コーティン
グ組成物)をアプリケーター(100μm)にて、ショ
ア硬度A−50に調整した厚さ2mmのNBRゴムシー
ト上に塗布し、100℃で2時間乾燥させることにより
試験片を作製し、皮膜の白化性及び割れ性、水接触角、
動摩擦係数について評価した。その結果を表5および表
6に示した。
【0059】<試験方法及び評価基準>皮膜の白化性及
び割れ性の評価は、作製した該組成物を塗布したシート
を180°折り曲げた際の目視評価により行った。水接
触角は、FACE CA−W150(協和界面化学社
製)を用いて、作製した皮膜状にイオン交換水を滴下し
た際の接触角を5点測定し、その平均値を採用した。動
摩擦係数は、動摩擦係数は表面性測定機(HEIDON
−14)にて、荷重5g、摩擦対象を鋼球圧子にて測定
した。
【0060】
【表3】
【0061】(注)上表中の硬化剤:バーノック DN
−950:(商品名:大日本インキ化学工業社製)(固
形分濃度:76重量%,NCO含有量:13重量%) 表中の数値は、固形分比を表わしている。但し、硬化剤
は見かけの値を示している。
【0062】
【表4】
【0063】(注)上表中の硬化剤および数値:表4と
同じ
【0064】
【表5】
【0065】(注)上表中の白化性・割れ性の評価基
準:該組成物を塗布したシートを180°折り曲げた際
の目視評価 5:白化及び割れが発生しない 4:屈曲時に僅かに白化が発生するが、元の状態に戻す
と白化は消失する。 3:屈曲時に白化が発生し、元の状態に戻しても僅かな
白化が残存する。 2:屈曲時に白化及び皮膜に微小な割れが発生する。 1:屈曲時に白化及び皮膜の割れが発生する。
【0066】
【表6】
【0067】(注)上表中の白化性・割れ性の評価基
準:表5と同じ
【0068】表5より明らかなように、本発明に関わる
組成物を用いることにより、ショア硬度Aが50という
柔軟な基材上に塗布することにより、柔軟な基材に対す
る追随性、撥水性、滑り性というフッ素樹脂が持つ機能
性を発現し得る。
【0069】
【発明の効果】本発明のコーティング用組成物は、ゴム
のような柔軟な基材に対する追随性に優れ、皮膜の白
化、割れ等が起こらずに、撥水・撥油性、帯電性、滑り
性、非粘着性等のフッ素樹脂が持つ機能性を発現し得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CD111 CD121 CD131 CG031 CG141 NA04 NA05 NA10 NA11 NA17 PB02 PB06 PB09 PC02 PC03 PC08 PC10 PC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素化オレフィン系重合体(1)と、重
    量平均分子量が650,000以上のアクリル系重合体
    (2)及び/または単量体成分として実質的にメチルメ
    タアクリレートを含有しないアクリル系重合体(3)と
    を含有してなるコーティング用組成物。
  2. 【請求項2】フッ素化オレフィン系重合体(1)を形成
    する単量体が、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチ
    レン、ヘキサフルオロプロピレンの群から選ばれる少な
    くとも1種である請求項1記載のコーティング用組成
    物。
  3. 【請求項3】重合体(2)の重量平均分子量が1,00
    0,000以上である請求項1または2記載のコーティ
    ング用組成物。
  4. 【請求項4】重合体(3)の重量平均分子量が100,
    000以上である請求項1〜3のいずれか1項記載のコ
    ーティング用組成物。
  5. 【請求項5】重合体(2)及び/または重合体(3)の
    ガラス転移点が50℃以下である請求項1〜4のいずれ
    か1項記載のコーティング用組成物。
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