JP2003063928A - 低気泡性化粧水組成物 - Google Patents

低気泡性化粧水組成物

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JP2003063928A
JP2003063928A JP2001258858A JP2001258858A JP2003063928A JP 2003063928 A JP2003063928 A JP 2003063928A JP 2001258858 A JP2001258858 A JP 2001258858A JP 2001258858 A JP2001258858 A JP 2001258858A JP 2003063928 A JP2003063928 A JP 2003063928A
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poe
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lotion
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Yukihiro Iwata
幸大 岩田
Kenkichi Matsubara
顕吉 松原
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Pola Chemical Industries Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧水使用時において、気泡の発生を抑制する
のに有効な低気泡性化粧水を提供することを課題とす
る。 【解決手段】化粧水に含有される非イオン性界面活性剤
において、HLBが、13以上14未満の界面活性剤
(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 50))及び/又
は、HLBが、12以上13未満の界面活性剤(ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油(POE 40))を化粧水処方に含
有させることにより、化粧水の使用時の泡立ちを有効に
抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低気泡性化粧水組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】化粧水と呼ばれるものは、一般的に透明の
液状を呈した化粧品であり、通常洗顔等により皮膚に付
着した汚れや垢を充分に取り去った後、皮膚の角質層に
水分や保湿成分を補給し、皮膚の整理作用を整える目的
で用いられている。皮膚の整理に合わせて、皮膚を健や
かに保つために、爽やかな使い心地と優れた保湿効果・
美しい透明な外観が求められている性質である。市販さ
れている化粧水はその使用目的や昨日により細かく分類
することができる。1)柔軟性化粧水:皮膚の柔軟・保
湿を目的としたもの、2)収斂性化粧水:皮膚の過剰な
油分の分泌を抑え皮膚を引き締め整えるもの、3)洗浄
用化粧水:簡単な化粧落としなどある程度皮膚の清拭作
用を持ったもの、その他、多層式のもので、油分、保湿
剤、水などの分離層からなり使用時混合して用いる化粧
水と乳液の中間的な性質を持つもの。又更にカラミン・
酸化亜鉛・ベントナイトなどの粉末をカンファー等と共
に用い、同じく使用時混合して用いるもので、カラミン
ローションとも呼ばれ、夏期日焼けした肌のほてりをし
ずめる目的などに用いられるものがある。
【0004】更に、化粧水では、肌に対してなじみを良
くするために活性剤等が用いられるが、その種類と量に
より使用中に気泡が発生することが度々あり、イメージ
的に良くないとされている。そこで、化粧水の使用時の
気泡の発生を抑制する技術が求められていた。しかし、
今まで、気泡の発生を抑える技術に関しては知られてい
ない。更に、HLBが、13以上14未満の界面活性剤
とHLBが、12以上13未満の界面活性剤をある濃度
で組み合わせることにより、気泡の発生を抑制すること
が出きることも知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、化粧水使用時において、気泡
の発生を抑制するのに有効な低気泡性化粧水を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑み
て、化粧水使用時に於ける気泡の発生を抑制するのに有
効な低気泡性化粧水を提供する手段を求めて、鋭意研究
努力を重ねた結果、化粧水処方中にHLBが、13以上
14未満の界面活性剤とHLBが、12以上13未満の
界面活性剤をある濃度で組み合わせ配合することにより
その様な特性を見いだし、発明を完成させるに至った。
こと即ち、本発明は、次に示す技術に関するものであ
る。
【0007】(1)HLBが、13以上14未満の界面
活性剤及びHLBが、12以上13未満の界面活性剤を
含有することを特徴とする、低気泡性化粧水組成物。 (2)HLBが、13以上14未満の界面活性剤が、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 50)であることを
特徴とする特徴とする、(1)に記載の低気泡性化粧水
組成物。 (3)HLBが、12以上13未満の界面活性剤が、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 40)であることを
特徴とする特徴とする、(1)乃至(2)に記載の低気
泡性化粧水組成物。 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 50)とポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 40)の含有比率が
1:1であることを特徴とする、(1)〜(3)の何れ
か一に記載の低気泡性化粧水組成物。 (5)界面活性剤の総含有量が0.4〜0.6重量%で
あることを特徴とする、(1)〜(4)の何れか一に記
載の低気泡性化粧水組成物。 (6)多価アルコールの含有量が、総量で7.45重量
%以下であることを特徴とする、(1)〜(5)の何れ
か一項に記載の低気泡性化粧水組成物。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明の低気泡性化粧水の
必須成分である、HLBが、13以上14未満の界面活
性剤。 本発明の低気泡性化粧水は、HLBが、13以上14未
満の界面活性剤を含有することを特徴とする。HLB
が、13以上14未満の界面活性剤の種類として、PO
E(15)グリセリルモノステアレート(HLB:1
3.5)、POE(10)グリセリン植物油脂肪酸エス
テル(HLB:13.0)、POE(15)グリセリン
植物油脂肪酸エステル(HLB:13.5)、POE
(10)セチルエーテル(HLB:13.5)、POE
(6)アルキルエーテル(HLB:13.0)、POE
(10)ラノリンアルコール(HLB:13.0)、P
OE(15)オクチルフェニルエーテル(HLB:1
3.5)、POE(50)硬化ヒマシ油(HLB:1
3.5)、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合
物(NIKKOL R-1015, HLB:13.0),POE(4)
ラウリルエーテルリン酸ナトリウム(HLB:13.
0)、ジPOE(10)アルキルエーテルリン酸(HL
B:13.5)等が好ましく例示でき、更に好ましく
は、POE(50)硬化ヒマシ油(HLB:13.5)
である。これらは唯一種を含有させることも出来るし、
二種以上組み合わせて含有させることも出来る。本発明
の低気泡性化粧水に含有させる界面活性剤量は、好まし
い含有量は、0.01〜10重量%であり、更に好まし
くは0.1〜1重量%であり、最も好ましくは、0.4
〜0.6重量%である。これは、多すぎると使用時に気
泡が生じる場合があり、少なすぎると化粧水の安定化が
保てないからである。
【0009】(2)本発明の低気泡性化粧水の必須成分
である、HLBが、12以上13未満の界面活性剤の界
面活性剤。 本発明の低気泡性化粧水は、HLBが、12以上13未
満の界面活性剤を含有することを特徴とする。HLB
が、12以上13未満の界面活性剤の種類として、PO
E(10)グリセリルモノオレート(HLB:12.
5)、POE(10)ポリグリセリンオリブ油脂肪酸エ
ステル(HLB:12.5)、POE(10)モノラウ
レート(HLB:12.5)、POE(5)アビエチル
エーテル(HLB:12.0)、POE(5)ラノリン
アルコール(HLB:12.5)、POE−POPセチ
ルエーテル(NIKKOL PBC-44, HLB:12.5)、P
OE(40)ヒマシ油(HLB:12.5)、POE
(40)硬化ヒマシ油(HLB:12.5)、POE
(8)オレイルエーテルリン酸ナトリウム(HLB:1
2.5)等が好ましく例示でき、更に好ましくは、PO
E(40)硬化ヒマシ油(HLB:12.5)である。
これらは唯一種を含有させることも出来るし、二種以上
組み合わせて含有させることも出来る。本発明の低気泡
性化粧水に含有させる界面活性剤量は、好ましい含有量
は、0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.
1〜1重量%であり、最も好ましくは、0.4〜0.6
重量%である。これは、多すぎると使用時に気泡が生じ
る場合があり、少なすぎると化粧水の安定化が保てない
からである。
【0010】(3)本発明の低気泡性化粧水 本発明の低気泡性化粧水は、肌に密着性が良く、使用時
に気泡が生じなく使用性がよいことを特徴とする。本発
明の化粧水では、上記必須成分以外に通常、化粧水で使
用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意
成分としては、例えば、スクワランや流動パラフィン等
のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のようなエ
ステル類、2−エチルヘキサン酸グリセリンやオリーブ
油等のトリグリセライド類、オクチルドデカノール、オ
レイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン
酸、オレイン酸等の脂肪酸類、グリセリン、プロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール200,400,
1000や1、3ーブチレングリコール等の多価アルコ
ール類、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両
性界面活性剤、エタノールやイソプロパノールのアルコ
ール類、カーボポールやアクリル酸系ポリマー、クイン
スシード(マルメロ)、トラガントガム、ペクチン、ア
ルギン酸塩、セルロース誘導体、ビーガム、ラポナイト
等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、キレー
ト剤、クエン酸やクエン酸ソーダのpH調節剤、色素、
香料、粉体類等が好ましく例示できる。これらの成分を
常法に従って処理することにより、本発明の化粧水を製
造することが出来る。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて更に詳細に本発明につ
いて説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ、限
定を受けないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1>下記に示す処方に従って、化
粧水を作製した。即ち、処方成分を室温で撹拌し、可溶
化して化粧水を得た。界面活性剤として、POE(10
0)硬化ヒマシ油(HLB:16.5)、POE(8
0)硬化ヒマシ油(HLB:15.0)、POE(6
0)硬化ヒマシ油(HLB:14.0)、POE(5
0)硬化ヒマシ油(HLB:13.5)、POE(4
0)硬化ヒマシ油(HLB:12.5)の併用により、
使用時の気泡性を評価した。結果を表1に示す。気泡性
が抑制されている:○、多少気泡性がある:△、気泡性
がある:×の順により評価した結果、POE(50)硬
化ヒマシ油とPOE(40)硬化ヒマシ油を1対1で配
合した化粧水が最も使用時の気泡性が抑制されていた。 グリセリン 3.45重量部 ポリエチレングリコール400 4 重量部 クエン酸ナトリウム 0.1 重量部 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 重量部 ビタミンE 0.01重量部 2−フェノキシエタノール 0.2 重量部 ペンタバイティン 0.1 重量部 ローズマリーエキス 0.1 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.5 重量部 クインシードエキス 0.1 重量部 *界面活性剤 0.5 重量部 精製水 90.75重量部
【0013】
【表1】
【0014】<実施例2>下記に示す処方に従って、化
粧水を作製した。即ち、処方成分を室温で撹拌し、可溶
化して化粧水を得た。界面活性剤として、POE(5
0)硬化ヒマシ油とPOE(40)硬化ヒマシ油の併用
及び単独配合により、使用時の気泡性を評価した。結果
を表2に示す。気泡性が抑制されている:○、多少気泡
性がある:△、気泡性がある:×の順により評価した結
果、POE(50)硬化ヒマシ油とPOE(40)硬化
ヒマシ油を1対1で配合した化粧水が最も使用時の気泡
性が抑制されていた。 グリセリン 3.45重量部 ポリエチレングリコール400 4 重量部 クエン酸ナトリウム 0.1 重量部 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 重量部 ビタミンE 0.01重量部 2−フェノキシエタノール 0.2 重量部 ペンタバイティン 0.1 重量部 ローズマリーエキス 0.1 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.5 重量部 クインシードエキス 0.1 重量部 *界面活性剤 0.5 重量部 精製水 90.75重量部
【0015】
【表2】
【0016】<実施例3>下記に示す処方に従って、化
粧水を作製した。即ち、処方成分を室温で撹拌し、可溶
化して化粧水を得た。界面活性剤として、POE(5
0)硬化ヒマシ油とPOE(40)硬化ヒマシ油を1:
1の比率で配合し、界面活性剤総量を変え気泡性の抑制
の有無について調べた。結果を表3に示す。気泡性が抑
制されている:○、多少気泡性がある:△、気泡性があ
る:×の順により評価した。結果を表2に示す。界面活
性剤総量が、0.5重量%含有したものが最も気泡性が
抑制されていた。 グリセリン 3.45重量部 ポリエチレングリコール400 4 重量部 クエン酸ナトリウム 0.1 重量部 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 重量部 ビタミンE 0.01重量部 2−フェノキシエタノール 0.2 重量部 ペンタバイティン 0.1 重量部 ローズマリーエキス 0.1 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.5 重量部 クインシードエキス 0.1 重量部 *界面活性剤 ― 重量部 精製水 合計で100重量分に調製
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、化粧水使用時におい
て、気泡の発生を抑制するのに有効な低気泡性化粧水を
提供すること。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HLBが、13以上14未満の界面活性
    剤及びHLBが、12以上13未満の界面活性剤を含有
    することを特徴とする、低気泡性化粧水組成物。
  2. 【請求項2】 HLBが、13以上14未満の界面活性
    剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 50)であ
    ることを特徴とする特徴とする、請求項1に記載の低気
    泡性化粧水組成物。
  3. 【請求項3】 HLBが、12以上13未満の界面活性
    剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 40)であ
    ることを特徴とする特徴とする、請求項1乃至2に記載
    の低気泡性化粧水組成物。
  4. 【請求項4】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 5
    0)とポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE 40)の含有
    比率が1:1であることを特徴とする、請求項1〜3の
    何れか一項に記載の低気泡性化粧水組成物。
  5. 【請求項5】界面活性剤の総含有量が0.4〜0.6重
    量%であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一
    項に記載の低気泡性化粧水組成物。
  6. 【請求項6】多価アルコールの含有量が、総量で7.4
    5重量%以下であることを特徴とする、請求項1〜5の
    何れか一項に記載の低気泡性化粧水組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014125436A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Kracie Home Products Ltd 泡沫状化粧水
CN104887612A (zh) * 2015-03-19 2015-09-09 上海彤颜实业有限公司 一种含3d极化水的补水液
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