JP2006137731A - 水性マッサージ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】マッサージ性に優れ、マッサージ部位を容易に視認でき、マッサージ後、肌上に放置することにより、優れた肌質改善効果を示すパック剤として機能する、使用感良好な水性マッサージ化粧料。
【解決手段】(A)アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤、(B)水溶性高分子及び(C)油剤を含有し、重量比(A)/(B)が2〜10であって、重量比(A+B)/(C)が2〜6である透明ないし半透明の水性マッサージ化粧料。その他(D)多価アルコール10〜40重量%や薬効成分を含有するのが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、マッサージ性に優れ、マッサージ部位を容易に視認でき、マッサージ後、肌上に放置することにより、優れた肌質改善効果を示すパック剤として機能する、使用感良好な水性マッサージ化粧料に関する。
肌を健康的に見せる方法は、化粧料を塗布することにより外的に美しく見せることと、肌質自体を改善し、健康的な肌に見せる(肌色改善)ことに大別される。このうち肌質自体の改善方法の1つとして、マッサージを行なうことが一般的に行なわれている。顔のように皮膚の敏感な部位にマッサージを行なう場合には、皮膚表面の角質層への摩擦を低減するために多量のマッサージ剤を用いることが通例である。多量のマッサージ剤を使用することで摩擦に対する潤滑剤的な作用を期待できる反面、マッサージ中に体温等の影響で徐々にマッサージ剤の粘度が低下して流れやすくなり、十分なマッサージ効果が得られず、目的とする肌質改善効果が得られない場合がある。
肌質改善の他の方法として、老化した皮膚の角層を取り除くために、皮膚に一定組成のクリーム状又は乳液状化粧料を塗布しマッサージを行うことで、化粧料をぼろぼろとした消しゴムのカス状とし、角層等の皮膚の汚れと共に除去する、いわゆるゴマージュ化粧料が用いられている(特許文献1)。しかし、化粧料が消しゴムのカス状に変化していく状態でマッサージを行なうために、皮膚表面に対するやさしさの点で未だ改善する余地があった。
また、化粧料を消しゴムのカス状に変化させずにマッサージし、マッサージ後に更にパック剤を用いて肌質改善を行なう方法があるが、マッサージの後に更にパックを行うことは、煩雑である。
更に、短時間で効果を得るために、マッサージ剤に、肌質改善効果に見合った薬剤を用いたり、本質的に肌を活性化する薬剤を用いたり、さまざまな検討がなされている。例えば、特許文献2には、マッサージ化粧料に血行促進剤と崩壊性のある粉体造粒物を配合することが開示されているが十分ではなかった。
特開平10−287542号公報 特開平9−268118号公報
本発明の目的は、マッサージ性に優れ、マッサージ部位が容易に視認でき、しかもマッサージ後の化粧塗膜の肌への密着性が高く肌質改善効果に優れ、マッサージ後、肌上に放置すればパック剤として機能する水性マッサージ化粧料を提供することにある。
本発明は、(A)アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤、(B)水溶性高分子及び(C)油剤を含有し、重量比A/Bが2〜10であって、重量比(A+B)/Cが2〜6である透明ないし半透明の水性マッサージ化粧料に関する。
本発明の水性マッサージ化粧料は、マッサージ性に優れ、当初透明ないし半透明であって、マッサージすることによって不透明化するので、マッサージ部位を容易に視認でき、マッサージ行為を実感できる。不透明化は、本水性マッサージ化粧料がその塗膜中に気泡を巻き込むことによる。また、界面活性剤と水溶性高分子を一定比率で含む水性基剤であるため、マッサージ中は、たれない程度に十分な粘度を保つ。
本発明の水性マッサージ化粧料は、マッサージ後にそのままの状態で放置すればパック剤としての役割をはたす。放置して生成する化粧塗膜の肌への密着性は高く、油剤や薬効成分その他の有効成分により、優れた肌質改善効果を発揮する。マッサージにより皮膚が柔軟化しているのでこれら有効成分の浸透効果が高い。また、消しゴムのカス状の固形粉末が発生することはなく、滑らかで均一な塗膜となるため、十分なパック効果が得られる。さらにパック後の水性化粧料は、ふき取るか、水で洗い流す等により簡単に落とすことができ、さっぱりとした使用感を有する。
本発明の成分(A)のアニオン界面活性剤又は両性界面活性剤は、成分(B)の水溶性高分子と共に水に含まれ、マッサージを行なうことにより水性マッサージ化粧料中に空気を巻き込んで粘度が高い不透明白色の膜を形成させる機能を有するものである。気泡の巻き込みとパック時の被膜形成のため、成分(A)アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤と成分(B)水溶性高分子との重量比A/Bは2〜10であり、好ましくは3〜6である。同様の観点から、成分(A)のアニオン界面活性剤又は両性界面活性剤は、疎水基として炭素原子数12〜14のアルキル基又はアシル基を有するものが好ましい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、パルミチン酸カリウム等の高級脂肪酸塩;ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸アルギニン、ミリスチルリン酸カリウム、ミリスチルリン酸ナトリウムノミリスチルリン酸アルギニン、パルミチルリン酸カリウム、パルミチルリン酸ナトリウム、パルミチルリン酸アルギニン等のアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEという)オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のPOEアルキルリン酸エステル塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等のアルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸カリウム、POEラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のPOEアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム、N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイル−β−アラニントリエタノールアミン、N−ステアロイル−β−アラニントリエタノールアミン等のアシル化アミノ酸塩;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ココ(ヤシ)アンホジアセテート二ナトリウム、ココアンホジプロピオネート二ナトリウム等のかつてイミダゾリン系両性界面活性剤とされていたアミドアミノ酸型界面活性剤等が挙げられる。
これらアニオン界面活性剤のうち、ラウリルリン酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸アルギニン等のアルキルリン酸塩及びPOEラウリル硫酸カリウム、POEラウリル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩が好ましい。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウロイルアミドベタイン、ラウリルスルホベタイン等のベタイン系両性界面活性剤が挙げられる。
成分(A)は、1種以上を用いることができ、その含有量は、本発明の水性マッサージ化粧料中、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは、0.5〜4重量%、更に好ましくは1〜3重量%である。以下、特に指定のないかぎり、%(パーセント)は本発明の水性マッサージ化粧料中の重量%である。
本発明の成分(B)の水溶性高分子としては、例えばカラギーナン、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー、キサンタンガム、カルボキシメチルキチン、キトサン等が含まれる。このうち、マッサージに適した粘度を得やすいこととマッサージ中に粘度の減少が少ないことから、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー、キサンタンガムが好ましい。ここで(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマーとは、C10−30アルキルアクリル酸とアクリル酸、メタクリル酸又はこれらの低級アルキルエステルとの共重合体であって、ショ糖のアリルエーテル又はペンタエリスリトールのアリルエーテルで架橋したものであり、市販品としてペムレンTR−1、ペムレンTR−2、カーボポール1342、カーボポール1382(以上ノベロン社)等がある。
また、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマーなどの酸型の水溶性高分子は、水酸化カリウム等を中和剤として用い、水溶性ないし水分散性の塩として用いるのが好ましい。
成分(B)の水溶性高分子は、1種以上を用いることができる。液だれを抑制し、マッサージ性を高め、更にはマッサージを行った際に泡がたち難く、気泡を巻き込んだ流動性の低い塗膜へと変化させるため、その含有量は、好ましくは0.05〜2.5%、より好ましくは0.08〜1.7%である。
成分(C)の油剤は、マッサージ時中でのすべり性を向上させ、肌色改善効果を高めることが出来る。油剤は、揮発性、不揮発性のいずれでもよいが、室温で液体であることが好ましく、固体の油剤を使う場合であっても油剤全体を混合したとき、室温で液状となることが好ましい。具体的には、パラフィン、スクワラン、スクワレン等の炭化水素類;ツバキ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、オリーブ油等のトリグリセリドを主体とする天然動植物油;ホホバ油、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル等のエステル油;アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル等のエーテル油;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ユーカリ油、ハッカ油等の精油等が挙げられる。
これらのうち、肌色改善効果をより高めるため、SP値が16.5以上のものが好ましく、16.5以上21以下のものが好ましい。ここで、油剤のSP値とは、溶解度パラメーターδであって、液体の分子凝集エネルギーEと分子容Vからδ=(E/V)1/2で与えられる物質定数である。SP値は、篠田耕三著「溶液と溶解度 第3版」78頁〜に記載の溶解度パラメーターの求め方で得られる。具体的には、例えばアルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル(17.2)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(17.5)、イソノナン酸イソトリデシル(17.0)、リンゴ酸ジイソステアリル(18.2)、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル(18.4)、オリーブ油、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)(17.5)、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(18.5)等が挙げられる。
これらの油剤は、1種以上用いることができ、含有量は、好ましくは0.09〜3.8%、より好ましくは0.14〜2.1%である。
また、(A)アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤と成分(B)水溶性高分子、成分(C)油剤の重量比は、気泡の巻き込みとマッサージ性の点で重量比(A+B)/Cは2〜6であり、好ましくは3.5〜4である。
本発明の水性マッサージ化粧料は、透明ないし半透明であるので、マッサージ部位を視認しやすい。透明ないし半透明とは、0.1mmセル長で、波長550nmで測定した際の透過率が50%以上、好ましくは60%以上であることをいう。マッサージ後は、白色不透明に変化することが好ましい。具体的には、0.1mmセル長で光の波長が550nmで測定した際の透過率が20%未満となることが好ましい。更には、塗布時からパック時の透過率の差分が50%以上となることが望ましい。
本発明の水性マッサージ化粧料は、液だれがなく、十分なマッサージを行なうため、25℃における粘度が、1万〜10万mPa・s、さらに2〜8万mPa・sであるのが好ましい。ここで、粘度は、B8L型粘度計(株式会社 トキメック)を使用して、25℃で、ローター No.4を使用し、6rpm、1分間の条件で測定する。
本発明の水性マッサージ化粧料は、さらに成分(D)として多価アルコールを併用することができる。多価アルコールを、更に加えることにより、マッサージ後の白膜状に変化した塗膜を長く安定に保つことが可能となる。更に、塗膜の乾燥を防止し、水性化粧料中の油剤その他の有効成分の浸透性を向上させ、肌質改善効果をより高めることができる。
成分(D)は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン類;ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール等が含まれる。さらに、グリセリン類のエチレンオキシド(以下、EOと略記する)・プロピレンオキシド(以下、POと略記する)付加物、糖アルコール類のEO・PO付加物、ガラクトースやフルクトース等の単糖類とそのEO・PO付加物、マルトースやラクトース等の二糖類とそのEO・PO付加物、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(EO付加モル数=10、20等)なども用いることができる。これらのうち、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトールが、油剤その他の有効成分の浸透性を高めるので好ましい。
成分(D)は、1種以上を用いることができ、良好な肌色改善効果を得るため、その含有量は、好ましくは10〜40%、より好ましくは10〜35%、更に好ましくは15〜35%である。
本発明の水性マッサージ化粧料に用いる水としては、精製水、天然水、ミネラル水、海洋深層水等を用いることができ、含有量は好ましくは10〜95%、より好ましくは40〜90%である。
本発明の水性化粧料は、更に成分(E)美白剤及び血行促進剤から選ばれる1種以上の薬効成分を含むことができる。美白剤は、メラニン色素に由来するしみ、そばかす、色黒等を改善することができるものであり、美白効果を有する植物エキス、アスコルビン酸類、ハイドロキノン類、コウジ酸類、胎盤抽出物等を用いることができる。
美白効果を有する植物エキスとしては、例えばカンゾウ、カッコン、黒豆、アマナ、ハナスゲ、ジャノヒゲ、チトセラン、ウラジロガシ、インチンコウ、カミツレ(油溶性及び水溶性)、ジユエキス、チョウセンアザミ、シオン、米、チョウジ、ウコン、ツルレイシ、サンヤク、アロエ、茶、ユキノシタ、オウゴン、ビワ、トウヒ、コウライニンジン、アルテア、キナ、コンフリー、ローズマリー、ロート、ホンダワラ、ワレモコウ、コケモモ等の抽出エキスが挙げられる。
アスコルビン酸類としては、例えば、L−アスコルビン酸;L−アスコルビン酸グルコシド;L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム等L−アスコルビン酸リン酸エステルのアルカリ金属塩等が挙げられる。
ハイドロキノン類としては、例えばハイドロキノンと糖の縮合物、ハイドロキノンに炭素数1〜4のアルキル基を一つ導入したアルキルハイドロキノンと糖の縮合物等が挙げられる。
コウジ酸類としては、例えばコウジ酸;コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸モノステアレート等が挙げられる。
胎盤抽出物としては、プラセンタエキスとして一般に市販され化粧品原料として使用されているものを用いることができ、例えば牛や豚又はヒト等の哺乳動物の胎盤を洗浄、除血、破砕、凍結等の工程を経て、水溶性成分を抽出した後、更に不純物を除去して得られるものを挙げることができる。
これらの美白剤のうち、油溶性カミツレエキス、ジユエキス、茶エキス、カッコンエキス、カンゾウエキス、アルテアエキス、ワレモコウエキス、チョウジエキス、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸グルコシド、コウジ酸、プラセンタエキスが好ましく、特に油溶性カミツレエキス、ジユエキスが肌色改善効果が高い点から好ましい。
美白剤は1種以上を用いることができ、その含有量は、好ましくは0.01〜10%、より好ましくは0.1〜5%である。ここで、以下、植物抽出エキスの場合は乾燥固形分としての含有量をいう。
本発明に用いる血行促進剤としては、例えば特開昭62−87506号公報に血管拡張剤として記載されているビタミンEのエステル化物、ニコチン酸エステル、又はオロチン酸エステル;特開昭62−195316号公報に末梢循環促進剤として記載されているビタミンEのエステル化物、酢酸エステル、又はコハク酸エステル;この他にニコチン酸アミド、ニコチン酸メチル等が挙げられ、特に、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸アミドが好ましい。
血行促進剤として用いることができる植物抽出エキス類としては、例えば1986年発行のフレグランスジャーナル臨時増刊号第6巻や1979年発行のフレグランスジャーナル臨時増刊号第1巻等に血行促進効果が明記されているエキス類が含まれる。具体的には、例えばセンブリエキス、オトギリソウエキス、イチョウエキス、アルニカエキス、ハマメリスエキス、トウキンセンカエキス、マロニエエキス、サルビアエキス、ハマボウフウエキス、ボダイジュエキス、ユズエキスが挙げられ、特にマロニエエキス、ボダイジュエキス、ユズエキスが好ましい。
本発明において、更に非イオン界面活性剤を、気泡の巻き込み、その安定性向上のため用いることが出来る。非イオン界面活性剤としては、例えばPOE硬化ヒマシ油、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、モノイソステアリルグリセリルエーテル、POE変性シリコーン等が挙げられる。この中で、POE硬化ヒマシ油、POEアルキルエーテルが好ましい。非イオン系界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01〜3%、より好ましくは0.02〜2%である。
本発明の水性マッサージ化粧料には、前記成分のほか、更に、多価アルコール以外の保湿剤、角層保護剤、防腐剤、pH調整剤、香料、酸化防止剤、色材等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。多価アルコール以外の保湿剤としては、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、セラミド類、擬似セラミド類、スフィンゴシン類、保湿作用のある植物エキス(アスナロエキス、ユーカリエキス、ヒバマタエキス等)などが挙げられる。角層保護剤としては、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類、ゼラチン、コラーゲン等の蛋白質、特開昭64−10997号公報記載の酸性ヘテロ多糖類などが挙げられる。
本発明の水性化粧料は、通常の方法に従ってほぼ透明な水性液状、水性ジェル状、半透明のO/W乳化状等にできる。
本発明は、更に水性マッサージ化粧料を肌に塗布し、空気を巻き込んで白濁して略白色になるまでマッサージを行う第1のステップと、該略白色で増粘した被膜状態で肌上に放置する第2のステップを含む肌色改善マッサージ方法に関する。
第1のステップでは、まず水性マッサージ化粧料を肌にまんべんなく塗布し、マッサージを行なう。マッサージは、水性マッサージ化粧料に空気が取込まれていって微細気泡を含み、全体の粘度が徐々に上昇して、不透明白色のフォーム状の塗膜を形成するまで、例えば30秒以上、より具体的には30〜120秒程度行う。不透明白色となることにより、使用者は、十分にマッサージしたこと及びマッサージした部位を容易に認識できる。また、油剤、薬効成分その他の有効成分を含む場合には、その浸透性が高くなる。
第2のステップは、上記マッサージ終了後、略白色状に変化した水性マッサージ化粧料をそのままの状態で肌上に放置するパック処理である。パック時間は、形成された塗膜の油剤、薬効成分その他の有効成分が肌に十分に浸透し、肌色改善の効果が増強される点より、好ましくは1分以上、より好ましくは3分以上保持する。本発明の肌質改善マッサージ方法では、マッサージからパックに至る過程を一連の操作として簡便に行うことができ、マッサージ効果を最大限に利用することができる。なお、パック後の水性マッサージ化粧料は、水で湿らせた布で拭取るか、水や温水で洗い流すことにより、容易に除去できる。
表1に示す組成の水性マッサージ化粧料を調製し、該マッサージ化粧料を使用したときのマッサージ性その他を以下のとおり評価し、結果を表1にあわせて示した。
Figure 2006137731
1.使用感の官能評価
専門パネラー1人により、水性マッサージ化粧料3gを全顔に塗布し、30秒のマッサージを行い、その後その状態で5分間保持した。マッサージ性その他について下記の基準で評価をした。
<マッサージ性(すべり性)>
マッサージ中の状態を次の基準で評価した。
3点:マッサージしやすい。
2点:マッサージをややしにくい。
1点:マッサージしにくい。
<気泡の巻き込み>
マッサージ中の気泡の巻き込み状態を次の基準で評価した。
3点:気泡を巻き込み、容易に白濁する。
2点:やや気泡を巻き込みにくく、白濁にやや時間がかかる。
1点:気泡を巻き込みにくく、白濁しにくい。
<塗膜の保持性>
1分のマッサージ後のパック塗膜状態を、次の基準で評価した。
3点:3分間以上垂れないで良好な塗膜を維持する。
2点:塗膜がやや垂れて、塗膜状態もやや不均一である。
1点:塗膜が垂れて、塗膜状態も不均一である。
2.連用による肌色改善効果
表1に示す各水性マッサージ化粧料について各10名、合計50名について以下の試験を行った。毎日1回、6週間継続して、全顔に2.5g塗布し、30秒マッサージを行った後、5分間そのまま放置(パック状態での保持)を行い、微温湯で洗い流した。
色差計により試験前の肌の明るさL*を測定し、6週間継続して使用した後のL*値と比較した。試験前のL*値からの変化量ΔL*値をもとめ、各10名の平均値を求めた。L*値の測定には、ミノルタCM-3500Dを使用した。
3点:ΔL*≧0.5
2点:0.5≧ΔL*>0.1
1点:0.1≧ΔL*
3.粘度測定
粘度は、B8L型粘度計(株式会社 トキメック)を使用して、25℃で、ローター No.4を使用し、6rpm、1分間の条件で測定した。
4.透過率測定
透過率の測定については、島津製作所分光光度計UV−160(UV−VISIBLE RECORDING SPECTROPHOTOMETER)を用いた。表1に示す組成の水性マッサージ化粧料をセル長0.1mmで、波長550nmで測定し初期透過率とした。また、各水性マッサージ化粧料3gを全顔に塗布し、30秒マッサージを行った後、分取し、セル長0.1mmで、波長550nmで測定しマッサージ後の透過率とした。

Claims (4)

  1. (A)アニオン界面活性剤又は両性界面活性剤、(B)水溶性高分子及び(C)油剤を含有し、重量比A/Bが2〜10であって、重量比(A+B)/Cが2〜6である透明ないし半透明の水性マッサージ化粧料。
  2. 更に、(D)多価アルコールを10〜40重量%含有する請求項1記載の水性マッサージ化粧料。
  3. 更に、(E)美白剤及び血行促進剤から選ばれる薬効成分を含有する請求項1又は2記載の水性マッサージ化粧料。
  4. 請求項1〜3いずれか1項記載の水性マッサージ化粧料を肌に塗布し、マッサージして不透明化させ、更に放置した後除去するマッサージ化粧方法。
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