JPH08165234A - 皮膚洗浄用品 - Google Patents

皮膚洗浄用品

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JPH08165234A
JPH08165234A JP33165794A JP33165794A JPH08165234A JP H08165234 A JPH08165234 A JP H08165234A JP 33165794 A JP33165794 A JP 33165794A JP 33165794 A JP33165794 A JP 33165794A JP H08165234 A JPH08165234 A JP H08165234A
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JP
Japan
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poe
foam
detergent composition
skin
fatty acid
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Application number
JP33165794A
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English (en)
Inventor
Hisae Sakurai
尚枝 桜井
Hikari Sumita
光 住田
Takashi Komori
隆 小森
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な使用感で、落としにくい油性汚れ、例
えば、口紅、アイメイク、耐水性ファンデーション等の
メイクを良好に洗浄できるようにする。 【構成】 次の成分(A)及び(B) (A)アニオン界面活性剤 (B)1疎水基あたり平均1〜50モルのポリオキシア
ルキレン基が付加したノニオン界面活性剤 を含有する洗浄剤組成物を、多孔質膜を有する泡吐出容
器に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄剤組成物が泡吐出
容器に充填された皮膚洗浄用品に関する。より詳しく
は、使用感が良好で、油性汚れに対する洗浄力が高く、
特に、口紅、アイメイク、耐水性ファンデーション等の
メイク落としに適した皮膚洗浄用品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、泡吐出容器から泡状に吐出させて
用いるための起泡性洗浄剤組成物が、浴用、洗顔用、洗
髪用などの種々の用途に開発されている。このような起
泡性洗浄剤を充填するための泡吐出容器としては、安定
な泡抹を吐出できるようにするために種々の工夫がほど
こされている。例えば、洗浄剤組成物を空気と混合し、
多孔体等の泡生成手段を通過させることにより、泡抹状
に吐出する容器(特公昭52−16567号公報)など
が知られている。
【0003】ところで、そのような泡吐出容器から細か
い泡を吐出できる起泡性洗浄剤組成物として、界面活性
剤、一価アルコール及び多価アルコールを含有するもの
が提案されている(特開平5−132700号公報)。
また、皮膚刺激を抑え、皮膚上で長時間一定の界面活性
剤濃度を保持し、しかも再現性よく皮膚をクレンジング
するために、比較的低濃度の低刺激性界面活性剤と、水
溶性高分子とを含有する洗浄剤組成物をスクイズフォー
マー容器に充填して使用することも提案されている(特
表平5−506259号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
泡吐出容器に充填されている洗浄剤組成物は、弱い汚れ
の洗浄の場合は充分であるが、高い洗浄力が要求される
落ちにくい汚れの洗浄には不充分であった。例えば、近
年、汗などに対しても落ちにくいメイク製品や、高いセ
ット力を有し、水に対する溶解性が比較的低いポリマー
を含有する毛髪化粧料などが開発され広く使用されるよ
うになっているが、従来の泡吐出容器に充填されている
洗浄剤組成物は、これらの洗浄の場合には特に不十分で
あった。
【0005】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、高い洗浄力を有し、使用
感が良好で低刺激性の洗浄剤組成物が泡吐出容器に充填
されてなる皮膚洗浄用品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、高級脂肪酸
塩などのアニオン界面活性剤に特定のノニオン界面活性
剤を配合してなる洗浄剤組成物を泡吐出容器に充填し、
その容器から泡を吐出させると、従来、落ちにくいとさ
れていた汚れを、良好な使用感で且つ十分に洗浄できる
ことを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)アニオン界面活性剤 (B)1疎水基あたり平均1〜50モルのポリオキシア
ルキレン基が付加したノニオン界面活性剤 を含有する洗浄剤組成物が多孔質膜を有する泡吐出容器
に充填されていることを特徴とする皮膚洗浄用品を提供
する。
【0008】本発明において、成分(A)としてアニオ
ン界面活性剤を使用する。アニオン界面活性剤として
は、天然または合成のアニオン界面活性剤を使用するこ
とができ、例えば、天然または合成の高級脂肪酸塩や、
アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩な
どのサルフェート系界面活性剤、スルホコハク酸誘導
体、タウレート誘導体、イセテオネート誘導体、α−オ
レフィンスルホン酸誘導体などのスルホネート系界面活
性剤、エーテルカルボン酸誘導体、アシル化アミノ酸誘
導体などのカルボキシレート系界面活性剤、あるいはア
ルキルリン酸塩などのリン酸エステル系界面活性剤など
の合成アニオン界面活性剤を例示することができる。
【0009】ここで、高級脂肪酸塩としては、皮膚洗浄
剤組成物に通常用いられているものを使用することがで
きる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸
などの単一脂肪酸、やし油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合
脂肪酸などの炭素数8〜22の脂肪酸の塩を例示するこ
とができる。また、脂肪酸塩の塩の形態としては、ナト
リウム、カリウムなどのアルカリ金属やカルシウムなど
のアルカリ土類金属等の無機塩基性塩、アンモニウム
塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、
トリエタノールアミン塩(TEA塩)、2−アミノ−2
−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパ
ンジオール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギ
ニン等の塩基性アミノ酸塩等を例示することができる。
【0010】なお、これらの高級脂肪酸塩は、泡吐出容
器に充填するための洗浄剤組成物を調製する際に、必ず
しも脂肪酸塩として配合する必要はなく、脂肪酸と塩基
とを独立的に配合し、配合処方系の中で脂肪酸塩を形成
させてもよい。
【0011】特に、成分(A)のアニオン界面活性剤と
しては、ラウリン酸トリエタノールアミン、ラウリン酸
カリウム、ミリスチン酸トリエタノールアミン、ミリス
チン酸カリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、モノラウリル
リン酸トリエタノールアミン、ドデシルリン酸カリウム
を好ましく例示することができる。
【0012】成分(A)のアニオン界面活性剤は、1種
類又は2種以上を組み合わせて用いることができる。ま
た、成分(A)のアニオン界面活性剤の洗浄剤組成物中
の合計の含有量は、好ましくは1〜50重量%、より好
ましくは1〜30重量%、特に好ましくは3〜20重量
%とする。この範囲内で含有させることにより、細かく
クリーミーな泡質で、且つ泡持ちの良好な泡が得られ
る。
【0013】本発明において成分(B)として、ポリオ
キシアルキレン基が付加したノニオン界面活性剤を使用
する。この場合、ポリオキシアルキレン基の付加モル数
は、ノニオン界面活性剤中の1疎水基あたり平均1〜5
0モル、好ましくは3〜15モルとする。これは、50
モルを超えると洗浄力が低下し、ポリオキシアルキレン
基がまったく付加していない場合には界面活性作用が極
めて不十分となるからである。
【0014】このような成分(B)のノニオン界面活性
剤としては、(B1)ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル類、(B2)ポリオキシアルキレン脂肪酸エステ
ル類、(B3)ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸
エステル類、(B4)ポリオキシアルキレンソルビット
脂肪酸エステル類、(B5)ポリオキシアルキレングリ
セリン脂肪酸エステル類、(B6)ポリオキシアルキレ
ンアルキルアミン類、(B7)ポリオキシアルキレンア
ルキル脂肪酸アミド類、(B8)ポリオキシアルキレン
アルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物類などを例示
することができる。ここで、ポリオキシアルキレン基と
しては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン
基、それらの組み合わせなどを例示することができる。
【0015】ポリオキシエチレン基(以下、POEと略
する。)又はポリオキシプロピレン基(以下、POPと
略する。)が付加した(B1)〜(B8)のノニオン界
面活性剤の好ましい具体例を以下に示す。
【0016】(B1)ポリオキシアルキレンエーテル類 POEsec−アルキル(12〜14)エーテル、PO
Eラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEオ
レイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEノ
ニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテ
ル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステア
リルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、PO
Eデシルペンタデシルエーテル、POEベヘニルエーテ
ル、POEデシルテトラデシルエーテル、POEコレス
テリルエーテル、POE高級アルコールエーテル、PO
E POPステアリルエーテル、POE POPセチルエ
ーテル、POE POPデシルテトラデシルエーテル、
POE POPブチルエーテル、POE POPヘキシル
グリコールエーテル、POE POPペンタエリスリト
ールエーテル、POE POPラウリルエーテル等。
【0017】(B2)POE脂肪酸エステル類 POEモノラウレート、POEモノパルミテート、ポリ
オキエチレンモノオレエート、POEモノステアレー
ト、POEジラウレート、POEジステアレート、PO
Eトリステアレート、POEジオレエート、POEトリ
オレエート、POEトリミリステート、POE硬化ヒマ
シ油、POEヒマシ油等。
【0018】(B3)POEソルビタン脂肪酸エステル
類 POEソルビタンモノラウレート、POEソルビタンモ
ノパルミテート、POEソルビタンモノオレエート、P
OEソルビタンモノステアレート、POEソルビタント
リアレエート、POEソルビタントリステアレート、P
OEソルビタンセスキオレエート等。
【0019】(B4)POEソルビット脂肪酸エステル
類 POEソルビットテトラオレエート、POEソルビット
モノラウレート等。
【0020】(B5)POEグリセリン脂肪酸エステル
類 POEグリセリンモノオレエート、POEグリセリンモ
ノステアレート、POEグリセリン植物油脂肪酸エステ
ル、POEグリセリン動物脂脂肪酸エステル等。
【0021】(B6)POEアミン類 POEステアリルアミン、POEオレイルアミン等。
【0022】(B7)POE脂肪酸アミド類 POEステアリン酸アミド、POEオレイン酸アミド
等。
【0023】(B8)POEアルキルフェニルホルムア
ルデヒド縮合物類 POEノニルフェニルホルムアルデヒド等。
【0024】なお、成分(B)のノニオン界面活性剤の
疎水基の数は、界面活性剤の種類ににより異なり、例え
ば、POEアルキルエーテルの場合は1個であり、PO
Eソルビタンモノ脂肪酸の場合も1個であり、POEソ
ルビタンジ脂肪酸の場合は2個であり、POE硬化ひま
し油の場合は3個となる。
【0025】成分(B)のノニオン界面活性剤は1種又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、
成分(B)のノニオン界面活性剤の洗浄剤中の含有量
は、好ましくは0.5〜30重量%、より好ましくは
0.5〜20重量%、特に好ましくは1〜20重量%と
する。この範囲内で含有させることにより、落ちにくい
油性汚れに対して高い洗浄力を洗浄剤組成物に付与する
ことができる。
【0026】本発明において使用する洗浄剤組成物に
は、更に、(C)成分としてポリオール類を配合するこ
とが好ましい。
【0027】このような成分(C)のポリオール類とし
ては、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、キシ
リトール、グルコース、ポリエチレングリコール40
0、ポリエチレングリコール600、ジプロピレングリ
コール、ジグリセリン、ヘキシレングリコール、スクロ
ース、POEグリコシド誘導体などを例示することがで
きる。
【0028】成分(C)のポリオール類は1種又は2種
以上を組み合わせて用いることができる。また、成分
(C)のポリオール類の洗浄剤組成物中の含有量は、好
ましくは3〜30重量%、より好ましくは5〜30重量
%とする。この範囲内で含有させることにより、洗浄剤
組成物の泡で皮膚をマッサージした場合の感触が良好と
なり、しかも洗浄剤組成物を洗い流した後の肌のしっと
り感を良好なものとすることができる。
【0029】本発明において使用する洗浄剤組成物に
は、更に、(D)成分としてエタノールを配合すること
が好ましい。成分(D)のエタノールの洗浄剤組成物中
の含有量は、好ましくは0.1〜10%とする。この範
囲内で配合することにより、細かくクリーミーな泡が得
られ、洗浄力も向上する。
【0030】また、本発明の皮膚洗浄用品に使用する洗
浄剤組成物には、成分(A)及び(B)の界面活性剤に
加えて、他の界面活性剤、例えば、カルボベタイン系、
スルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系、アミ
ドベタイン系等の両性界面活性剤や、直鎖もしくは分岐
鎖のアルキル基を有するモノもしくはジアルキル付加型
第4級アンモニウム塩およびそのアルキル基にアルキレ
ンオキサイドを付加したカチオン界面活性剤、あるいは
アミンオキサイド類、モノグリセライド類、ソルビタン
脂肪酸エステル類などの成分(B)と異なるノニオン界
面活性剤を必要に応じて適宜添加することができる。
【0031】このような両性界面活性剤の好ましい例と
して、特に、ヒドロキシプロビルスルホベタイン、脱塩
処理した2級のイミダゾリニウムベタイン等を例示する
ことができる。また、カチオン界面活性剤の好ましい例
としては、特に、炭素数12〜16の直鎖モノアルキル
第4級アンモニウム塩、炭素数20〜28の分岐アルキ
ル基を有する第4級アンモニウム塩等を例示することが
できる。ノニオン界面活性剤の好ましい例としては、ラ
ウリルジメチルアミノキサイド、ミリスチルジメチルア
ミノキサイド、イソステアリン酸モノグリセライド、オ
レイン酸モノグリセライド、オクタン酸モノウリセライ
ド、ソルビタンモノカプリレート、ソルビタンモノラウ
レート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキ
オレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビ
タントリオレエートなどを例示することができる。
【0032】これらの両性界面活性剤やカチオン界面活
性剤あるいはノニオン界面活性剤は1種又は2種以上組
み合わせて用いることができ、それらの配合量は、洗浄
剤組成物中に合計で好ましくは0.5〜30重量%、よ
り好ましくは1〜20重量%である。
【0033】また、本発明の皮膚洗浄用品に使用する洗
浄剤組成物は、その粘度が高すぎると多孔質膜の透過が
困難となり、クリーミーな泡が得られにくくなる。従っ
て、25℃におけるその粘度を好ましくは100cps
以下、より好ましくは1〜50cpsとする。
【0034】本発明の皮膚洗浄用品に使用する洗浄剤組
成物には、必要に応じて、更に通常の洗浄剤組成物に用
いられる成分、例えば、ラノリン及びその誘導体、ミリ
スチン酸イソプロピル等のエステル類、やし油などのト
リグリセライド等の油分、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル等の保湿剤、トリクロサン、トリクロロカルバニリド
等の殺菌剤、グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェ
ロール等の抗炎症剤、ジンクピリチオン、オクトピロッ
クス等の抗フケ剤、メチルパラベン、ブチルパラベン等
の防腐剤、エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロ
キシエタンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤、ク
エン酸、コハク酸等のpH調整剤、塩化ナトリウムなど
の塩類、その他パール化剤、香料、色素、紫外線吸収
剤、酸化防止剤などを、本発明の効果を損わない範囲に
おいて配合することができる。
【0035】本発明において使用する洗浄剤組成物は、
常法により前記成分を混合することにより製造すること
ができる。
【0036】本発明の皮膚洗浄用品は以上の洗浄剤組成
物を泡吐出容器に充填したものであるが、このような泡
吐出容器としては、多孔質膜を有するものを使用する。
これによりクリーミーな泡を生成でき、皮膚の洗浄時に
良好な使用感を得ることができる。ここで、多孔質膜と
しては、例えばスポンジ、焼結体、ネットなどを例示す
ることができる。中でも、多孔質膜に付着残存した洗浄
剤組成物が乾燥固化して目詰まりを起こした場合に、次
回の吐出時に泡の流れによって、直ちに固化物を溶解し
て目詰まりを解消できるという点から薄肉のネットを使
用することが好ましい。この場合、ネットのメッシュと
しては、好ましくは50〜500メッシュ、より好まし
くは150〜400メッシュとする。この範囲のメッシ
ュのネットを使用することにより、マッサージ性に優
れ、クリーミーな泡を生成することができる。また、こ
のようなメッシュの材質としては、ナイロン、ポリエス
テル等を好ましく例示することができる。
【0037】本発明の皮膚洗浄用品において使用する泡
吐出容器には、このような多孔質膜を複数枚配設するこ
とが好ましく、特に経済性、泡の安定性等の点から2枚
配設することが好ましい。
【0038】なお、泡吐出容器としては、一定量の洗浄
剤組成物を一定量の空気と混合し、泡状態として吐出で
きるものであればいずれでもよく、例えば、軟質容器の
胴部を手指で押圧することにより泡を吐出するスクイズ
フォーマー(実開昭58−174272号公報、実開昭
62−42787号公報、特公昭52−16567号公
報等)や、ポンプ機構を備えたキャップの頭を手指で押
圧することにより泡を吐出するポンプフォーマー(実開
平3−7963号、実開昭62−103458号)等を
例示することができる。具体的には、図1に示すような
泡吐出容器を好ましく例示することができる。
【0039】図1の泡吐出容器10は、スクイズ性を有
する容器本体11の開口部11aにキャップ12を螺着
し、キャップ12の内部中央位置に気液混合部13を設
けている。そして、気液混合部13はチューブ連結部1
3aと多孔質膜13bとを配設した構造となっている。
【0040】また、泡吐出容器10においては、ディッ
プチューブ14が気液混合部13のチューブ連結部13
aに一定の隙間を介して嵌着され、気液混合部13に連
通する状態で、キャップ12に支持されているととも
に、ディップチューブ14が容器本体11内に挿入され
ている。キャップ12の気液混合部13の吐出側(図の
上方側)には、開閉自在のノズル部15が螺着されてお
り、そのノズル部15は、キャップ12に対し90度回
転することにより閉じ位置と開き位置とに切換設定され
ている。その閉じ位置では、ノズル部15の環状に突出
したシーリング部16が気液混合部13の上方に位置し
たプラグ部17に密着し、開き位置ではシールリング部
16がプラグ部17から隔離して吐出路を形成する。な
お、ノズル部15の吐出口18には、その先端に多孔質
膜固定具18aと多孔質膜18bとが配設されており、
多孔質膜固定具18aにより多孔質膜18bが嵌着固定
されている。
【0041】また、泡吐出容器10においては、キャッ
プ12のエア戻り路21にボール弁22が配設されてお
り、そのボール弁22は、泡吐出時にエア戻り路21の
上方のシール部21aに密着してスクイズによる容器本
体11内圧力を上昇させる。そして、ボール弁22は、
泡吐出終了後、エア戻り路21の下方の突起部21bに
係止され、スクイズを解除された容器本体11の容器復
元力に起因する容器内負圧力により外部エアを容器本体
11内へ導入する。
【0042】泡吐出容器10は、次のような動作によっ
て泡を吐出する。 (1)ノズル部15を回動することにより、ノズル部1
5のシールリング部16をキャップ12のプラグ部17
から隔離し、図1の矢印Xで示す泡吐出経路を形成す
る。 (2)人手にて容器本体11をスクイズすることによ
り、キャップ12の気液混合部13に直接導入される空
気(又は液体)と、ディップチューブ14を介して気液
混合部13に導入される液体(又は空気)とを混合して
多孔質膜13bを通過させることにより泡を形成し、こ
の泡を上述の泡吐出経路Xを経て、ノズル部15の吐出
口18先端に設けられた多孔質膜18bを介して、吐出
口18から吐出させる。このとき、ボール弁22はエア
戻り路のシール部21aに密着して容器本体11内の圧
力を上昇させる。
【0043】(3)泡吐出後、ボール弁22はエア戻り
路21の突起部21bに係止され、スクイズを解除され
た容器本体11の容器復元力に起因する容器内負圧力に
より、外部エアを、図1の矢印Yで示すエア戻り経路か
ら容器本体11内へ導入する。このとき、外部エアは、
前述(2)の泡吐出経路Xの逆経路をも通ろうとする
が、多孔質膜18bの残留泡が抵抗となるため、上述の
エア戻り経路Yを通ることになる。なお、多孔質膜18
bの残留泡が抵抗となり、エア戻り経路Yへの空気導入
が緩やかな場合は、エア戻り路21及びボール弁22を
キャップ12の外部に直接連通する位置に設けてもよ
い。
【0044】本発明の皮膚洗浄用品は、洗浄剤組成物が
膜を通過することによって泡が発生するが、発生する泡
の泡密度が0.03〜0.25g/ml、特に0.06
〜0.15g/mlとなるのが好ましい。この範囲の泡
密度であれば、特に洗浄力、マッサージ性に優れるので
好ましい。なお、泡密度は、100mlのメスシリンダ
ーに泡吐出容器から泡を吐出させ、重量を測定すること
により、求めることができる。
【0045】本発明の皮膚洗浄用品は、洗顔フォーム、
クレンジングフォーム、メイク落としフォーム、シェー
ビングフォーム、シャンプーフォーム、身体洗浄フォー
ムなどとして有用である。
【0046】
【作用】本発明の皮膚洗浄用品においては、アニオン界
面活性剤と特定のノニオン界面活性剤とから洗浄剤組成
物を構成し、これを多孔質膜を有する泡吐出容器に充填
する。この泡吐出容器から吐出させた泡は、皮膚に付着
している落ちにくい汚れを十分に洗浄し、且つ良好な使
用感を付与する。
【0047】
【実施例】次に、本発明を以下の実施例にしたがって具
体的に説明する。
【0048】実施例1〜3及び比較例1〜3 表1に示す組成の成分を均一に混合して、洗浄剤組成物
を調製し、図1に示したスクイズフォーマーに充填して
皮膚洗浄用品を製造した。得られた皮膚洗浄用品から泡
を吐出させ、その泡について、専門パネラー10名によ
り、以下に説明するように泡質及び洗浄力を評価した。
その結果を表1に示す。
【0049】洗浄力評価方法 皮膚洗浄用品から吐出させた泡0.1gで、口紅を10
mg/5cm2 の割合で塗布した前腕を30秒間洗浄
し、残留した口紅の量を、以下の評価基準に従って目視
にて判定した。
【0050】洗浄力評価基準 ランク 状態 ○: ほぼ完全に落ちた場合 △: だいたい落ちた場合 ×: あまり落ちていない場合 泡質評価方法 皮膚洗浄用品から0.1gの泡を手のひらに吐出させ、
その泡の質感を以下の評価基準に従って目視にて判定し
た。
【0051】泡質評価基準 ランク 状態 ○: きめ細かく且つ安定な泡であった場合 △: 粗く消えやすい泡であった場合 ×: 泡立たなかった場合
【0052】
【表1】 (重 量 %) 配合成分 実施例 比較例 1 2 3 1 2 3 ラウリン酸TEA 塩 5 5 10 10 モノラウリルリン酸TEA 塩 5 10 2-ヘキシルテ゛シルリン 酸アルキ゛ニン 塩 5 5 POE(15) ヘキシルテ゛シルエーテル 5 5 10 POE(3)-sec- アルキル(12〜14) エーテル 5 5 グリセリン 10 10 10 10 10 10 エタノール 5 5 5 5 5 5 精製水 70 70 70 70 70 75 (評価) 洗浄力 ○ ○ ○ △ × ○ 泡質 ○ ○ ○ × △ × 表1の結果からわかるように、実施例の皮膚洗浄用品は
洗浄力及び泡質の双方とも非常に優れていた、一方、比
較例1の皮膚洗浄用品は、成分(B)のノニオン界面活
性剤を使用していないために、ほとんど泡が立たず、特
に泡質が不十分であった。比較例2の皮膚洗浄用品は成
分(A)のアニオン界面活性剤のいずれも使用していな
いために、特に洗浄力が不十分であった。比較例3の皮
膚洗浄用品は、比較例1と同様に、成分(B)のノニオ
ン界面活性剤を使用していないために、泡が立たず、特
に泡質が不十分であった。
【0053】実施例4 表2に示す組成の成分を使用する以外は実施例1と同様
にしてメイク落とし用皮膚洗浄用品を製造した。次に、
10名の専門パネラーにより、皮膚洗浄用品から吐出さ
せた泡0.1gで、耐水性ファンデーションを5mg/
5cm2 の割合で塗布した前腕を30秒間洗浄し、残留
した耐水性ファンデーションの量を目視にて判定したと
ころ、ほぼ完全に落とすことができた。
【0054】
【表2】成分名 重量% ラウリン酸TEA 3.0 ミリスチン酸TEA 1.0 ドデシルリン酸カリウム 10.0 2−ヘプチルウンデシルリン酸カリウム 1.0 ポリエチレングリコールモノラウレート 1.0 POE(3)テトラデシルエーテル 0.5 ラウロイルジエタノールアミド 2.0 ラウリルジメチルアミノキサイド 1.0 イソステアリン酸ジグリセリル 0.5 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 5.0 エタノール 3.0 Na2 SO4 0.5 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 メチルパラベン 0.1 ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1 プロピルパラベン 0.1 香料 適量水 バランス
【0055】実施例5 表3に示す組成の成分を使用する以外は実施例1と同様
にして全身用の皮膚洗浄用品を製造した。次に、10名
の専門パネラーにより、皮膚洗浄用品から吐出させた泡
で全身を洗浄したところ、皮膚に付着した汚れをほぼ完
全に落とすことができた。
【0056】
【表3】成分名 重量% ラウリン酸TEA 5.0 ドデシルリン酸K 10.0 2−ヘキシルデシルリン酸アルギニン塩 5.0 POE(15)イソステアリルエーテル 3.0 アルキルサッカライド 5.0 1.3−ブチレングリコール 5.0 グリセリン 5.0 POE(3)POP(17)グリコール 0.1 トリクロサン 0.2 l−メントール 0.5 コハク酸 0.5 香料、色素 適量水 バランス
【0057】実施例6 表4に示す組成の成分を使用する以外は実施例1と同様
にしてシャンプー用の皮膚洗浄用品を製造した。次に、
10名の専門パネラーにより、皮膚洗浄用品から吐出さ
せた泡3gで、ポリマー系エアゾール(LPG)整髪料
を0.1g使用して整髪した毛髪を洗髪したところ、整
髪料をほぼ完全に洗い流すことができた。
【0058】
【表4】 成分名 重量% POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 5.0 2−ヘキシルデシル硫酸トリエタノールアミン 2.0 POE(2)ラウリルスルホコハク酸2ナトリウム 5.0 POE(15)グリセリルモノイソステアレート 3.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0 イソステアリン酸グリセリル 2.0 ラウロイルメチルタウリンナトリウム 1.0 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 5.0 ソルビタンモノラウレート 2.0 エタノール 3.0 プロピレングリコール 10.0 エデト酸 1.0 香料、色素 適量 水 バランス 比較例4〜9 実施例1〜6で使用した洗浄剤組成物を、泡吐出容器に
充填しないで使用したところ、いずれも泡立ちが不十分
であり、肌の上からながれやすいものであった。その結
果、洗浄力も不十分であった。
【0059】
【発明の効果】本発明の皮膚洗浄用品によれば、良好な
使用感で、落としにくい油性汚れ、例えば、口紅、アイ
メイク、耐水性ファンデーション等のメイクを良好に洗
浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】泡吐出容器の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 泡吐出容器 11 容器本体 13 気液混合部 13b 多孔質膜 15 ノズル部 18 吐出口 18a 多孔質膜 X 泡吐出経路 Y エア戻り経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C11D 1/83 1:04 1:72) (C11D 1/83 1:04 1:74)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)アニオン界面活性剤 (B)1疎水基あたり平均1〜50モルのポリオキシア
    ルキレン基が付加したノニオン界面活性剤 を含有する洗浄剤組成物が多孔質膜を有する泡吐出容器
    に充填されていることを特徴とする皮膚洗浄用品。
  2. 【請求項2】 更に、洗浄剤組成物が(C)成分として
    ポリオールを含有する請求項1記載の皮膚洗浄用品。
  3. 【請求項3】 更に、洗浄剤組成物が(D)成分として
    エタノールを含有する請求項1または2記載の皮膚洗浄
    用品。
  4. 【請求項4】 洗浄剤組成物の粘度が100cps(2
    5℃)以下である請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚
    洗浄用品。
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