JPH07252134A

JPH07252134A - 皮膚洗浄剤

Info

Publication number: JPH07252134A
Application number: JP4132894A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Yoshioka; 美典吉岡
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1994-03-11
Filing date: 1994-03-11
Publication date: 1995-10-03

Abstract

(57)【要約】【構成】糖系非イオン性界面活性剤を５〜５０重量％
含有する洗浄液を、複数の多孔質膜を有する泡吐出容器
に充填した皮膚洗浄剤。【効果】発生する泡が均質でクリーミーであり、洗浄
力及びマッサージ性に優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特定の容器に充填さ
れ、洗浄力及びマッサージ性に優れ、洗い流し性も良好
で、皮膚刺激の懸念が少なく、しかも環境適合性に優れ
た皮膚洗浄剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、泡吐出容器から吐出させ、発泡さ
せて用いる起泡性洗浄剤が開発されており、浴用、洗
顔、洗髪などの用途に用いられている。この泡吐出容器
は、安定な泡沫を吐出するように種々の改良がなされて
おり、例えば洗浄剤を空気と混合し、多孔体等の泡生成
手段を通過させることにより、泡沫状として吐出するも
の（特公昭５２−１６５６７号公報）などが知られてい
る。また、界面活性剤、一価アルコール及び多価アルコ
ールを含有し、泡吐出容器に用いた場合に細かい泡を生
成する起泡性洗浄剤（特開平５−１３２７００号公報）
も開発されている。更に、皮膚刺激を抑え、長時間一定
の界面活性剤濃度を保持し、再現性よく皮膚をクレンジ
ングする方法として、いわゆるフォーマー容器を用い、
低刺激性の界面活性剤を比較的低濃度とし、水溶性高分
子と組み合わせて用いる方法が提唱されている（ＷＯ９
１／１４７５９）。

【０００３】しかしながら、従来の泡吐出容器や起泡性
洗浄剤を用いた場合には、大小粗密な泡しか得られず、
すかすかして感触が悪く、しかも洗浄力やマッサージ性
が弱いという欠点があった。すなわち、泡とした場合
に、界面活性剤と皮膚との接触頻度が少なく、充分な洗
浄力やマッサージ性が得られなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、容器から吐出した泡が均一でクリーミーであり、し
かも安定で、洗浄力及びマッサージ性に優れ、更に皮膚
刺激の少ない皮膚洗浄剤を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、糖系非イオン性界面
活性剤を含有する洗浄液を特定の容器に充填することに
より、上記課題を解決した皮膚洗浄剤が得られることを
見出し、本発明を完成した。

【０００６】すなわち、本発明は、糖系非イオン性界面
活性剤を５〜５０重量％含有する洗浄液を、複数の多孔
質膜を有する泡吐出容器に充填したことを特徴とする皮
膚洗浄剤を提供するものである。

【０００７】本発明で用いられる糖系非イオン性界面活
性剤としては、例えば（１）アルキルサッカライド系界
面活性剤、（２）糖アミド系界面活性剤、（３）ショ糖
脂肪酸エステル系界面活性剤等が挙げられる。

【０００８】（１）アルキルサッカライド系界面活性剤
としては、例えば次の一般式（１）で表わされるものが
挙げられる。 R¹-O-(R²O)_a-G_b （１）（式中、Ｒ¹は炭素数６〜１８の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示し、
Ｒ²は炭素数２〜４のアルキレン基を示し、Ｇは炭素数
５〜６の還元糖を示し、ａは０〜１０の数を、ｂは１〜
１０の数を示す）

【０００９】一般式（１）中、Ｒ¹は炭素数６〜１８の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキ
ルフェニル基を示すが、特に炭素数８〜１４の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基が起泡性等の洗浄特性の面で好まし
い。具体的には、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ラウリル基、トリデシル基、テトラデシル
基が挙げられ、特にデシル基、ラウリル基、テトラデシ
ル基が好ましい。Ｒ²としては、エチレン基、プロピレ
ン基、トリメチレン基、ブチレン基等が挙げられる。ま
た、アルキレンオキシドの平均重合度を示すａは０〜１
０であるが、起泡性等の洗浄特性の点から０〜３が好ま
しく、特に０が好ましい。更に、親水基であるサッカラ
イド部分（一般式（１）中、Ｇ）は炭素数５〜６の還元
糖を基本単位とするが、この還元糖としては、グルコー
ス、ガラクトース、フルクトースが好ましい。サッカラ
イドの平均重合度を示すｂは、１〜１０であるが、ｂ＝
１〜４であるものが８０％以上であることが好ましく、
特に平均重合度が低いもの、すなわち１〜１．４のもの
が好ましい。また、平均重合度と基Ｒ¹の両者が化合物
（１）の特性に与える影響を考慮すれば、Ｒ¹が炭素数
８〜１１である時、ｂは１〜１．４が、またＲ¹が炭素
数１２〜１４である時、ｂは１．５〜４．０が好まし
い。

【００１０】（２）糖アミド系界面活性剤としては、例
えば次の一般式（２）で表わされるものが挙げられる。

【００１１】

【化１】

【００１２】一般式（２）中、Ｒ³は炭素数５〜１７の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキ
ルフェニル基を示すが、なかでもR³-CO-がカプリン酸、
カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から
誘導されるものが好ましく、特にカプリン酸、ラウリン
酸から誘導されるものが好ましい。Ｒ⁴の具体例として
は例えば水素原子、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル
基、イソプロピル基、ｎ−ブチル基、ｔ−ブチル基、ｎ
−ヘキシル基、オクチル基、２−エチルヘキシル基、デ
シル基、ドデシル基、ステアリル基、イソステアリル基
又は重合度２〜１０のポリエチレングリコール基、ポリ
プロピレングリコール基又は２−ヒドロキシエチル基、
２−ヒドロキシプロピル基、３−ヒドロキシプロピル基
等が挙げられ、特に水素原子、メチル基、エチル基、２
−ヒドロキシエチル基、２−ヒドロキシプロピル基、３
−ヒドロキシプロピル基が好ましい。Ｘは炭素数４〜３
０の糖残基からなるポリヒドロキシアルキル基を示す
が、モノ−、ジ−又はオリゴサッカライド基とグリコシ
ド結合している炭素数４〜７のポリヒドロキシアルキル
基であってもよい。

【００１３】（３）ショ糖脂肪酸エステル系界面活性剤
としては、例えば次の一般式（３）で表わされるものが
挙げられる。

【００１４】

【化２】

【００１５】（式中、Ｒ⁶、Ｒ⁷及びＲ⁸は同一又は異
なっていてもよく、少なくとも１つは直鎖又は分岐鎖の
飽和又は不飽和の炭素数８〜２４のアシル基を示し、残
りは水素を示す）これらは、一般にモノ、ジ、トリアシル化合物の混合物
から成る。式中Ｒ⁶、Ｒ⁷及びＲ⁸は炭素数６〜２４の
アシル基を示すが、炭素数１０〜１８のものが好まし
く、特にラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル
基が好ましい。また、モノ体／ジ又はトリ体の比率は７
０／３０〜３０／７０であるのが好ましい。

【００１６】これらの糖系非イオン性界面活性剤のう
ち、特に一般式（１）で表わされるアルキルサッカライ
ド系界面活性剤が好ましい。

【００１７】これらの糖系非イオン性界面活性剤は、１
種又は２種以上を組み合わせて用いることができ、全組
成中に５〜５０重量％（以下、単に％で示す）、好まし
くは５〜３０％、特に好ましくは５〜１５％配合され
る。５％未満では充分な洗浄力が得られず、５０％を超
えると泡吐出容器の目づまりを起こすことがあり好まし
くない。

【００１８】また、本発明の皮膚洗浄剤には、前記糖系
非イオン性界面活性剤以外に、通常洗浄剤に用いられる
その他のアニオン、両性、ノニオン界面活性剤を、本発
明の効果を損なわない範囲において、配合することが可
能である。これらの界面活性剤の具体例としては、以下
のものが挙げられる。

【００１９】（１）平均炭素数１０〜１６のアルキル基
を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩。（２）平均炭素数１０〜２０の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、１分子内に平均０．５〜
８モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドが０．１／９．９〜９．９／０．１の比で、
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが
０．１／９．９〜９．９／０．１の比で付加したアルキ
ル又はアルケニルエーテル硫酸塩。（３）平均炭素数１０〜２０のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩。（４）平均１０〜２０の炭素原子を１分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。（５）平均１０〜２０の炭素原子を１分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。（６）平均１０〜２４の炭素原子を１分子中に有する飽
和又は不飽和脂肪酸塩。

【００２０】（７）平均炭素数１０〜２０のアルキル基
又はアルケニル基を有し、１分子中に平均０．５〜８モ
ルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドが０．１／９．９〜９．９／０．１の比で、ある
いはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが０．１
／９．９〜９．９／０．１の比で付加したアルキル又は
アルケニルエーテルカルボン酸塩。（８）平均炭素数１０〜２０のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル。（９）炭素数８〜２４のアシル基、及び遊離カルボン酸
残基を有するＮ−アシルアミノ酸型界面活性剤。（10）炭素数８〜２２の高級アルコール若しくはそのエ
トキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂
肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。

【００２１】これらの界面活性剤のアニオン性残基の対
イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類
金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数２又は３のア
ルカノール基を１〜３個有するアルカノールアミン（例
えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど）
を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオン
としては、塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメ
トサルフェート、サッカリネートイオンを挙げることが
できる。

【００２２】（11）炭素数８〜２４のアルキル基、アル
ケニル基又はアシル基を有するα位付加型、２級アミ
ド、又は３級アミド型のイミダゾリン系両性界面活性
剤。（12）炭素数８〜２４のアルキル基、アルケニル基又は
アシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン
系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、
又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤。（13）下記式で表わされる炭素数８〜２０のアルキル基
を有する脂肪酸アミド誘導体。

【００２３】

【化３】

【００２４】〔式中、Ｒ⁹は炭素数８〜２０のアルキル
基を示し、Ｒ¹⁰及びＲ¹¹は同一又は異なって、水素、炭
素数１〜３のアルキル基、炭素数１〜３のヒドロキシア
ルキル基又は-(C₂H₄O)_lH基（ｌは２〜４の数を示す）を
示す〕

【００２５】これらの界面活性剤のうち、特にアルキル
エーテル硫酸塩、ベタイン系両性界面活性剤、脂肪酸ア
ミド誘導体が好ましい。

【００２６】また、本発明の皮膚洗浄剤には、前記界面
活性剤の他に通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例
えば油分、保湿剤、高分子化合物類、防腐剤、キレート
剤、薬剤、色素、香料、酸化防止剤、pH調整剤、粘度調
整剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合す
ることができる。

【００２７】洗浄液は、前記成分を混合し、通常の方法
に従って製造することができる。また、容器から良好な
泡を吐出させるためには、この洗浄液は、２５℃におい
てＢ型粘度計（東京計器社製）で測定したときの粘度が
３０cps 以下、特に１〜１５cps であるのが好ましく、
配合成分を適宜選択することにより調整することができ
る。洗浄液の粘度が３０cps を超えると、使用後に残存
した洗浄液が膜上で固化し、泡が吐出し難くなる傾向が
ある。

【００２８】このようにして得られる洗浄液は、複数の
多孔質膜を有する泡吐出容器に充填される。多孔質膜と
しては、例えばスポンジ、焼結体、ネットなどが挙げら
れる。これらの多孔質膜のうち、膜に付着残存した洗浄
液が、乾燥固化して目詰まりを起こした場合、次回の吐
出時に泡の流れによって、直ちに固化物を溶解して目詰
まりを解消できることから、薄肉であるネットが好まし
い。ネットとしては、５０〜５００メッシュのものが好
ましく、特に１００〜３００メッシュのものが、マッサ
ージ性に優れ、クリーミーな泡を生成するため好まし
い。また、このようなメッシュの材質として好ましいも
のとしては、ナイロン、ポリエステル等が挙げられる。

【００２９】容器には、このような膜が複数枚あること
が必要であり、特に経済性、泡の安定性等の点から２枚
であるのが好ましい。１枚では良好な泡が得られない。
また、泡吐出容器としては、一定量の洗浄液を一定量の
空気と混合し、泡状態として吐出させるものであればい
ずれでもよく、例えば軟質容器の胴部を手指で押圧する
ことにより使用するスクイズフォーマー、ポンプ機構を
備えたキャップの頭を手指で押圧することにより使用さ
れるポンプフォーマーが挙げられる。

【００３０】本発明で用いられる容器として好ましいも
のとしては、例えば図１に示すものが挙げられる。

【００３１】図１において、泡吐出容器１０は、スクイ
ズ性を有する容器本体１１の開口部１１Ａにキャップ１
２を螺着し、キャップ１２の内部中央位置に気液混合部
１３を設けている。そして、気液混合部１３はチューブ
連結部１３Ａと多孔質膜１３Ｂとを備えている。また、
泡吐出容器１０は、ディップチューブ１４を気液混合部
１３のチューブ連結部１３Ａに一定の隙間を介して嵌着
し、気液混合部１３に連通する状態で、キャップ１２に
支持するとともに、ディップチューブ１４を容器本体１
１内に挿入している。

【００３２】そして、泡吐出容器１０は、キャップ１２
の気液混合部１３の吐出側（図の上方側）に開閉自在の
ノズル部１５を螺着している。ノズル部１５は、キャッ
プ１２に対し９０度回転されて閉じ位置と開き位置とに
切換設定され、閉じ位置ではノズル部１５の環状に突出
したシールリング部１６を気液混合部１３の上方に位置
したプラグ部１７に密着させ、開き位置ではシールリン
グ部１６をプラグ部１７から隔離して吐出路を形成す
る。尚、ノズル部１５の吐出口１８は、その先端に多孔
質膜固定具１８Ａと多孔質膜１８Ｂを備え、多孔質膜固
定具１８Ａにより多孔質膜１８Ｂを嵌着固定している。

【００３３】また、泡吐出容器１０は、キャップ１２の
エア戻り路２１にボール弁２２を備えている。ボール弁
２２は、泡吐出時にエア戻り路２１の上方のシール部２
１Ａに密着してスクイズによる容器本体１１内圧力を上
昇させる。そして、ボール弁２２は、泡吐出終了後、エ
ア戻り路２１の下方の突起部２１Ｂに係止され、スクイ
ズを除去された容器本体１１の容器復元力に起因する容
器内負圧力により外部エアを容器本体１１内へ導入す
る。

【００３４】泡吐出容器１０は、次のような動作によっ
て泡を吐出する。（１）ノズル部１５を回動することにて、ノズル部１５
のシールリング部１６をキャップ１２のプラグ部１７か
ら隔離し、図１の矢印Ａで示す泡吐出経路を形成する。（２）人手にて容器本体１１をスクイズすることによ
り、キャップ１２の気液混合部１３に直接導入される空
気（又は液体）と、ディップチューブ１４を介して気液
混合部１３に導入される液体（又は空気）との混合によ
り、多孔質膜１３Ｂを通過する泡を形成し、この泡を上
述の泡吐出経路Ａを経て、ノズル部１５の吐出口１８先
端に設けられた多孔質膜１８Ｂを介して、吐出口１８か
ら吐出する。このとき、ボール弁２２はエア戻り路２１
のシール部２１Ａに密着して容器本体１１内の圧力を上
昇させる。

【００３５】（３）泡吐出後、ボール弁２２はエア戻り
路２１の突起部２１Ｂに係止され、スクイズを除去され
た容器本体１１の容器復元力に起因する容器内負圧力に
より、外部エアを図１の矢印Ｂで示すエア戻り経路から
容器本体１１内へ導入する。このとき、外部エアは、前
述（２）の泡吐出経路Ａの逆経路をも通ろうとするが、
多孔質膜１３Ｂの残留泡が抵抗となるため、上述のエア
戻り経路Ｂを通る。また、多孔質膜１８Ｂの残留泡が抵
抗となり、エア戻り経路Ｂへの空気導入が緩やかな場合
は、この泡吐出容器に代えて、エア戻り路２１及びボー
ル弁２２をキャップ１２の外部に直接連通する位置に設
けた泡吐出容器を用いてもよい。

【００３６】本発明の皮膚洗浄剤は、洗浄液が膜を通過
することによって泡が発生するが、発生する泡の泡密度
が０．０３〜０．２５ｇ／ml、特に０．０６〜０．１５
ｇ／mlとなるのが好ましい。この範囲の泡密度であれ
ば、特に洗浄力、マッサージ性に優れるので好ましい。
なお、泡密度は、１００mlのメスシリンダーにフォーマ
ーから泡を吐出させ、重量を測定することにより、求め
ることができる。

【００３７】本発明の皮膚洗浄剤は、洗顔フォーム、ク
レンジングフォーム、シェービングフォーム、ボティー
フォーム、ヘアフォームなどとすることができ、特にマ
ッサージ性に優れるので、洗顔フォーム、クレンジング
フォームとして用いるのが好ましい。

【００３８】

【発明の効果】本発明の皮膚洗浄剤は、洗浄液が複数の
多孔質膜を通過することによって泡が発生し、発生する
泡が均一で、クリーミーでありかつ安定であるため、洗
浄力及びマッサージ性に優れ、洗い流し性も良好で、し
かも皮膚刺激の少ないものである。

【００３９】

【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。

【００４０】実施例１下記組成の洗浄液を常法により製造した。得られた洗浄
液を図１に示す容器Ａ又はＢに入れて吐出させ、泡質、
皮脂洗浄力及びマッサージ性を評価した。結果を表３に
示す。

【００４１】

【表１】 * ：式（１）において、Ｒ¹＝C₁₂H₂₅，ａ＝０，Ｇ＝グ
ルコース，ｂ＝１．３

【００４２】

【表２】（評価方法）泡質；泡が均質でクリーミー：○ 泡が均質であるがクリーミーさに欠ける：△ 泡が均質でない：× 皮脂洗浄力；（１）前腕内側を洗浄後タオルドライし、直径２６mmの
領域を７箇所マークする。（色差設定；コントロール）（２）この領域に加温溶解した人工皮脂２０μl をの
せ、スパーテルで均一にのばす。（３）余分な皮脂をティッシュオフし、色差測定を行
う。（Ｅ１）（４）各容器より吐出させた泡０．５mlを手に取り、人
差し指を用いて領域の洗浄を行い（前後左右、右回り、
左回り、各５回）流水ですすぐ。（５）タオルドライ後、色差測定を行い（Ｅ２）、次の
式から洗浄率を算出する。（汚れ：２．０％カーボンブ
ラック含有人工皮脂）

【００４３】

【数１】洗浄率（％）＝（１−Ｅ２／Ｅ１）×１００

【００４４】マッサージ性；各容器より１．５ｇの泡を
吐出させ、これを用いて顔をマッサージしたときの顔へ
ののばしやすさ、すべり、泡もちを総合的に判断し、下
記基準で示した。マッサージし易い：○ マッサージややしにくい：△ マッサージしにくい：×

【００４５】（容器）容器Ａ：２００メッシュのポリエステルスクリーン（Ｎ
ＢＣ工業社製）２枚（１３Ｂ、１８Ｂ）を有する図１に
示す泡吐出容器。容器Ｂ：図１において、吐出口１８先端部に設けた多孔
質膜１８Ｂを除いた以外は図１と同じ構造の泡吐出容
器。

【００４６】

【表３】

【００４７】実施例２次の組成の洗浄液を常法により製造した。得られた洗浄
液を実施例１の容器Ａに入れ、吐出させた泡は均質でク
リーミーであり、しかも安定で、洗浄力及びマッサージ
性に優れ、洗い流し性も良好であった。

【００４８】

【表４】（成分）（％）アルキルサッカライド（式（１）中、R¹=C₁₀H₂₁, ａ＝０，Ｇ＝グルコース，ｂ＝２）１０ミリスチン酸カリウム５ラウリルヒドロキシスルホベタイン３ラウリルジメチルアミンオキサイド２グリセリン５ＢＨＴ（２，６−ジ−ｔ−ブチル−４−メチルフェノール）０．１水バランス１００

【００４９】実施例３（ヘアフォーム）次の組成の洗浄液を常法により製造した。得られた洗浄
液を実施例１の容器Ａに入れ、吐出させた泡は均質でク
リーミーであり、しかも安定で、洗浄力及びマッサージ
性に優れ、洗い流し性も良好であった。

【００５０】

【表５】（成分）（％）糖アミド８（式（２）中、R³CO-＝ラウロイル基，R⁴＝水素，Ｘ＝グルコース残基）ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム２ステアリン酸トリエタノールアミン３ラウリルジメチルスルホベタイン３プロピレングリコール２香料微量水バランス１００

【００５１】実施例４（ボディーフォーム）次の組成の洗浄液を常法により製造した。得られた洗浄
液を実施例１の容器Ａに入れ、吐出させた泡は均質でク
リーミーであり、しかも安定で、洗浄力及びマッサージ
性に優れ、洗い流し性も良好であった。

【００５２】

【表６】（成分）（％）ショ糖モノラウリン酸エステル１０ラウリン酸トリエタノールアミン５ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン３プロピレングリコール５変性エタノール５エチレングリコールジステアリル３ポリオキシエチレンミリスチルエーテル１香料微量水バランス１００

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で用いられる泡吐出容器の一例を示す図
である。

【符号の説明】

１３気液混合部１３Ｂ多孔質膜１４ディップチューブ１５ノズル部１８吐出口１８Ｂ多孔質膜

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】糖系非イオン性界面活性剤を５〜５０重
量％含有する洗浄液を、複数の多孔質膜を有する泡吐出
容器に充填したことを特徴とする皮膚洗浄剤。