JP2003061968A - 体腔内手術用マニピュレータ - Google Patents
体腔内手術用マニピュレータInfo
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/00147—Holding or positioning arrangements
- A61B1/00149—Holding or positioning arrangements using articulated arms
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、触覚センサを用いることなく、より
生体を傷つけない体腔内手術用マニピュレータを提供す
ることを最も主要な特徴とする。 【解決手段】体内に挿入される細長い挿入部82の先端
部側に湾曲変形可能な第1の湾曲部83と、第2の湾曲
部84とが配設され、第2の湾曲部84を湾曲操作する
アングルワイヤ87,88を牽引操作する牽引機構89
が挿入部82の基端部に配設され、さらにアングルワイ
ヤ87,88の途中にワイヤ牽引時のアングルワイヤ8
7,88の張力を調整して湾曲部84のコンプライアン
スをコントロールするコンプライアンス設定部91を設
けたものである。
生体を傷つけない体腔内手術用マニピュレータを提供す
ることを最も主要な特徴とする。 【解決手段】体内に挿入される細長い挿入部82の先端
部側に湾曲変形可能な第1の湾曲部83と、第2の湾曲
部84とが配設され、第2の湾曲部84を湾曲操作する
アングルワイヤ87,88を牽引操作する牽引機構89
が挿入部82の基端部に配設され、さらにアングルワイ
ヤ87,88の途中にワイヤ牽引時のアングルワイヤ8
7,88の張力を調整して湾曲部84のコンプライアン
スをコントロールするコンプライアンス設定部91を設
けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体内に挿入される細
長い挿入部の先端部側に湾曲変形可能な湾曲部が配設さ
れた体腔内手術用マニピュレータに関する。
長い挿入部の先端部側に湾曲変形可能な湾曲部が配設さ
れた体腔内手術用マニピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、手術の操作性を高め、機能を拡張
するために、例えばロボティックエンドサージェリー等
のようにロボットに医療器具を装着し、患者の診断・処
置を行うものが考えられている。
するために、例えばロボティックエンドサージェリー等
のようにロボットに医療器具を装着し、患者の診断・処
置を行うものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のものでは体腔
内に挿入される医療器具本体の挿入部、例えば処置具の
先端で組織を把持する把持部に触覚センサを設け、組織
を把持する時に組織の損傷を防止するようにしている。
しかしながら、触覚センサのセンサ自体、または触覚セ
ンサの配線が壊れる等の事態が発生した場合には安全性
を確保できないおそれがある。
内に挿入される医療器具本体の挿入部、例えば処置具の
先端で組織を把持する把持部に触覚センサを設け、組織
を把持する時に組織の損傷を防止するようにしている。
しかしながら、触覚センサのセンサ自体、または触覚セ
ンサの配線が壊れる等の事態が発生した場合には安全性
を確保できないおそれがある。
【0004】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、センサが単一故障を起こしても、安全
性を確保できる医療器具を提供することにある。
で、その目的は、センサが単一故障を起こしても、安全
性を確保できる医療器具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、体内
に挿入される細長い挿入部の先端部側に湾曲変形可能な
湾曲部が配設され、前記湾曲部を湾曲操作するアングル
ワイヤを牽引操作する牽引機構が前記挿入部の基端部に
配設された体腔内手術用マニピュレータにおいて、前記
アングルワイヤの途中にワイヤ牽引時の前記アングルワ
イヤの張力を調整して前記湾曲部のコンプライアンスを
コントロールするコンプライアンス設定部を設けたこと
を特徴とする体腔内手術用マニピュレータである。
に挿入される細長い挿入部の先端部側に湾曲変形可能な
湾曲部が配設され、前記湾曲部を湾曲操作するアングル
ワイヤを牽引操作する牽引機構が前記挿入部の基端部に
配設された体腔内手術用マニピュレータにおいて、前記
アングルワイヤの途中にワイヤ牽引時の前記アングルワ
イヤの張力を調整して前記湾曲部のコンプライアンスを
コントロールするコンプライアンス設定部を設けたこと
を特徴とする体腔内手術用マニピュレータである。
【0006】そして、本請求項1の発明では、アングル
ワイヤのワイヤ牽引時にはアングルワイヤの途中のコン
プライアンス設定部によってワイヤ牽引時のアングルワ
イヤの張力を調整して湾曲部のコンプライアンスをコン
トロールするようにしたものである。
ワイヤのワイヤ牽引時にはアングルワイヤの途中のコン
プライアンス設定部によってワイヤ牽引時のアングルワ
イヤの張力を調整して湾曲部のコンプライアンスをコン
トロールするようにしたものである。
【0007】請求項2の発明は、前記挿入部は、前記挿
入部の挿入方向に沿って前記湾曲部が複数並設された多
関節型の前記マニピュレータ本体を有することを特徴と
する請求項1に記載の体腔内手術用マニピュレータであ
る。
入部の挿入方向に沿って前記湾曲部が複数並設された多
関節型の前記マニピュレータ本体を有することを特徴と
する請求項1に記載の体腔内手術用マニピュレータであ
る。
【0008】そして、本請求項2の発明では、挿入部の
挿入方向に沿って湾曲部が複数並設された挿入部の多関
節型のマニピュレータ本体におけるアングルワイヤの途
中のコンプライアンス設定部によってワイヤ牽引時のア
ングルワイヤの張力を調整して湾曲部のコンプライアン
スをコントロールするようにしたものである。
挿入方向に沿って湾曲部が複数並設された挿入部の多関
節型のマニピュレータ本体におけるアングルワイヤの途
中のコンプライアンス設定部によってワイヤ牽引時のア
ングルワイヤの張力を調整して湾曲部のコンプライアン
スをコントロールするようにしたものである。
【0009】請求項3の発明は、前記コンプライアンス
設定部は、シリンダと、このシリンダ内に配設されたピ
ストンとを備え、前記アングルワイヤの途中に前記ピス
トンのピストンロッドが介設されるとともに、前記シリ
ンダ内に前記ピストンの作動力を調整するばね部材が配
設され、かつ前記シリンダ内の液圧を変えることで前記
ワイヤ牽引時のコンプライアンスをコントロールする液
圧調整部を有することを特徴とする請求項1に記載の体
腔内手術用マニピュレータである。
設定部は、シリンダと、このシリンダ内に配設されたピ
ストンとを備え、前記アングルワイヤの途中に前記ピス
トンのピストンロッドが介設されるとともに、前記シリ
ンダ内に前記ピストンの作動力を調整するばね部材が配
設され、かつ前記シリンダ内の液圧を変えることで前記
ワイヤ牽引時のコンプライアンスをコントロールする液
圧調整部を有することを特徴とする請求項1に記載の体
腔内手術用マニピュレータである。
【0010】そして、本請求項3の発明では、コンプラ
イアンス設定部のシリンダ内のピストンの作動力をばね
部材によって調整するとともに、アングルワイヤのワイ
ヤ牽引時には液圧調整部によってシリンダ内の液圧を変
えることでワイヤ牽引時のアングルワイヤの張力を調整
して湾曲部のコンプライアンスをコントロールするよう
にしたものである。
イアンス設定部のシリンダ内のピストンの作動力をばね
部材によって調整するとともに、アングルワイヤのワイ
ヤ牽引時には液圧調整部によってシリンダ内の液圧を変
えることでワイヤ牽引時のアングルワイヤの張力を調整
して湾曲部のコンプライアンスをコントロールするよう
にしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1(A)乃至図3は医療器具の
一例を示すものである。図2は内視鏡下外科手術用の医
療器具のシステム全体の概略構成を示すものである。図
2中で、1は外部装置の本体である。この外部装置本体
1には支持台2上に光源装置3、カメラコントロールユ
ニット(CCU)4、触覚検出制御部5、駆動制御部
6、吸引・気腹部7がそれぞれ配設されている。ここ
で、駆動制御部6には複数の外部操作部8a,8b,8
cが接続されている。さらに、CCU4にはTVモニタ
9が接続されている。
一例を示すものである。図2は内視鏡下外科手術用の医
療器具のシステム全体の概略構成を示すものである。図
2中で、1は外部装置の本体である。この外部装置本体
1には支持台2上に光源装置3、カメラコントロールユ
ニット(CCU)4、触覚検出制御部5、駆動制御部
6、吸引・気腹部7がそれぞれ配設されている。ここ
で、駆動制御部6には複数の外部操作部8a,8b,8
cが接続されている。さらに、CCU4にはTVモニタ
9が接続されている。
【0012】また、10は例えば手術室内のベッド11
に装着される医療器具取付け台である。この取付け台1
0には内視鏡12、第1の処置具13、第2の処置具1
4等の各種の医療器具が着脱可能に装着される端子部1
5a,15b,15cが設けられている。
に装着される医療器具取付け台である。この取付け台1
0には内視鏡12、第1の処置具13、第2の処置具1
4等の各種の医療器具が着脱可能に装着される端子部1
5a,15b,15cが設けられている。
【0013】また、内視鏡12には体内に挿入される挿
入部16と、基端部に連結され、体外に配置される体外
配置部17とが設けられている。さらに、体外配置部1
7にはケーブル18の一端部が連結されている。このケ
ーブル18の他端部はコネクタ19を介して取付け台1
0のコネクタ受けに着脱可能に連結されている。
入部16と、基端部に連結され、体外に配置される体外
配置部17とが設けられている。さらに、体外配置部1
7にはケーブル18の一端部が連結されている。このケ
ーブル18の他端部はコネクタ19を介して取付け台1
0のコネクタ受けに着脱可能に連結されている。
【0014】また、第1の処置具13には体内に挿入さ
れる挿入部20と、基端部に連結され、体外に配置され
る体外配置部21とが設けられており、体外配置部21
にはケーブル22の一端部が連結され、このケーブル2
2の他端部はコネクタ23を介して取付け台10のコネ
クタ受けに着脱可能に連結されている。
れる挿入部20と、基端部に連結され、体外に配置され
る体外配置部21とが設けられており、体外配置部21
にはケーブル22の一端部が連結され、このケーブル2
2の他端部はコネクタ23を介して取付け台10のコネ
クタ受けに着脱可能に連結されている。
【0015】さらに、第2の処置具14も第1の処置具
13と同様に体内に挿入される挿入部24と、体外に配
置される体外配置部25とが設けられ、体外配置部25
にはケーブル26の一端部が連結され、このケーブル2
6の他端部はコネクタ27を介して取付け台10のコネ
クタ受けに着脱可能に連結される構成になっている。
13と同様に体内に挿入される挿入部24と、体外に配
置される体外配置部25とが設けられ、体外配置部25
にはケーブル26の一端部が連結され、このケーブル2
6の他端部はコネクタ27を介して取付け台10のコネ
クタ受けに着脱可能に連結される構成になっている。
【0016】また、取付け台10の端末部には外部接続
部28,29が設けられている。これらの外部接続部2
8,29には外部装置本体1側の接続ケーブル30,3
1がそれぞれコネクタ30a,31aを介して着脱可能
に接続されている。
部28,29が設けられている。これらの外部接続部2
8,29には外部装置本体1側の接続ケーブル30,3
1がそれぞれコネクタ30a,31aを介して着脱可能
に接続されている。
【0017】そして、内視鏡12、第1の処置具13、
第2の処置具14は取付け台10の内部配線および接続
ケーブル30,31を介して外部装置本体1側に接続さ
れており、例えば外部操作部8aによって内視鏡12の
動作が制御され、外部操作部8bによって第1の処置具
13の動作が制御され、外部操作部8cによって第2の
処置具14の動作が制御されるようになっている。さら
に、内視鏡12によって撮影される観察画像はTVモニ
タ9に表示されるようになっている。
第2の処置具14は取付け台10の内部配線および接続
ケーブル30,31を介して外部装置本体1側に接続さ
れており、例えば外部操作部8aによって内視鏡12の
動作が制御され、外部操作部8bによって第1の処置具
13の動作が制御され、外部操作部8cによって第2の
処置具14の動作が制御されるようになっている。さら
に、内視鏡12によって撮影される観察画像はTVモニ
タ9に表示されるようになっている。
【0018】また、図1(A)は第1の処置具13の挿
入部20の先端部を示すものである。この挿入部20に
はシース32と、このシース32の先端開口部から外部
に突出可能に収容される把持具33とが設けられてい
る。この把持具33の先端部には開閉可能な一対の把持
部材34a,34bが設けられている。
入部20の先端部を示すものである。この挿入部20に
はシース32と、このシース32の先端開口部から外部
に突出可能に収容される把持具33とが設けられてい
る。この把持具33の先端部には開閉可能な一対の把持
部材34a,34bが設けられている。
【0019】ここで、少なくとも一方の把持部材34a
の内面にはロバスト性を有する触覚センサ35が装着さ
れている。この触覚センサ35には図1(B)に示すセ
ンサアレイである分布型センサユニット36によって形
成されている。このセンサユニット36内には複数のセ
ンサ37が略マトリックス状に縦方向および横方向にそ
れぞれ並設されている。
の内面にはロバスト性を有する触覚センサ35が装着さ
れている。この触覚センサ35には図1(B)に示すセ
ンサアレイである分布型センサユニット36によって形
成されている。このセンサユニット36内には複数のセ
ンサ37が略マトリックス状に縦方向および横方向にそ
れぞれ並設されている。
【0020】また、図3に示すように各センサ37の奇
数行と偶数行をそれぞれ独立の検出回路38によって独
立して検出し、その検出値から、1つセンサ出力を出す
信号処理回路39が設けられている。なお、図3中で、
40は比較回路、41は演算回路である。
数行と偶数行をそれぞれ独立の検出回路38によって独
立して検出し、その検出値から、1つセンサ出力を出す
信号処理回路39が設けられている。なお、図3中で、
40は比較回路、41は演算回路である。
【0021】ここで、各センサ37毎の信号はマトリッ
クス状になった各センサ37を順次スイッチングして読
み出すことにより、図1(C)に示す様な時系列で出力
される。
クス状になった各センサ37を順次スイッチングして読
み出すことにより、図1(C)に示す様な時系列で出力
される。
【0022】そして、信号処理回路39では例えば、そ
れぞれ隣り合う2つのセンサ37、例えばC11とC21が
ほぼ同じ値であれば、加算して平均を計算する。また、
一方が断線して出力が適正値より外れていた場合には他
方の出力をセンサ出力とする。これらの判断は比較回路
40及び演算回路41によって行なわれる。
れぞれ隣り合う2つのセンサ37、例えばC11とC21が
ほぼ同じ値であれば、加算して平均を計算する。また、
一方が断線して出力が適正値より外れていた場合には他
方の出力をセンサ出力とする。これらの判断は比較回路
40及び演算回路41によって行なわれる。
【0023】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、内視鏡下外科手術時にはTVモニタ9に表示され
る内視鏡12からの観察画像を目視しながら第1の処置
具13、第2の処置具14が操作される。そして、第1
の処置具13の挿入部20の先端部および第2の処置具
14の挿入部24の先端部が患者の体腔内の患部等の目
的部位の近くまで導かれる。ここで、第1の処置具13
および第2の処置具14がそれぞれ独立に操作され、患
部に対する適正な処置が行なわれる。
まず、内視鏡下外科手術時にはTVモニタ9に表示され
る内視鏡12からの観察画像を目視しながら第1の処置
具13、第2の処置具14が操作される。そして、第1
の処置具13の挿入部20の先端部および第2の処置具
14の挿入部24の先端部が患者の体腔内の患部等の目
的部位の近くまで導かれる。ここで、第1の処置具13
および第2の処置具14がそれぞれ独立に操作され、患
部に対する適正な処置が行なわれる。
【0024】また、第1の処置具13の使用時には外部
操作部8bの操作によって把持具33がシース32の先
端開口部から外部側に突出され、この把持具33の先端
部の把持部材34a,34bが開閉操作される。
操作部8bの操作によって把持具33がシース32の先
端開口部から外部側に突出され、この把持具33の先端
部の把持部材34a,34bが開閉操作される。
【0025】さらに、把持部材34a,34bの閉動作
の途中で、患部等の把持対象組織が把持されると把持部
材34aの内面の触覚センサ35によってその感触がた
だちに検出される。この触覚センサ35の動作時には信
号処理回路39によって1つセンサ出力が出される。す
なわち、触覚センサ35のセンサユニット36内の各セ
ンサ37の奇数行と偶数行がそれぞれ独立の検出回路3
8によって独立して検出され、その検出値から、1つセ
ンサ出力が出される。
の途中で、患部等の把持対象組織が把持されると把持部
材34aの内面の触覚センサ35によってその感触がた
だちに検出される。この触覚センサ35の動作時には信
号処理回路39によって1つセンサ出力が出される。す
なわち、触覚センサ35のセンサユニット36内の各セ
ンサ37の奇数行と偶数行がそれぞれ独立の検出回路3
8によって独立して検出され、その検出値から、1つセ
ンサ出力が出される。
【0026】そこで、上記構成のものにあっては触覚セ
ンサ35のセンサユニット36内に複数のセンサ37を
略マトリックス状に縦方向および横方向にそれぞれ並設
し、センサ配線及び検出回路38をそれぞれ独立に設け
るようにしたので、センサユニット36内の複数のセン
サ37の中のどこか1ヶ所が断線、センサ破壊等の故障
を起こしても、確実にセンサ出力が得られる。
ンサ35のセンサユニット36内に複数のセンサ37を
略マトリックス状に縦方向および横方向にそれぞれ並設
し、センサ配線及び検出回路38をそれぞれ独立に設け
るようにしたので、センサユニット36内の複数のセン
サ37の中のどこか1ヶ所が断線、センサ破壊等の故障
を起こしても、確実にセンサ出力が得られる。
【0027】なお、上記実施の形態では触覚センサ35
のセンサユニット36内の2つのセンサセルより、セン
サ出力を得たが、更に多くのセルから1つのセンサ出力
を得る構成にしてもよい。
のセンサユニット36内の2つのセンサセルより、セン
サ出力を得たが、更に多くのセルから1つのセンサ出力
を得る構成にしてもよい。
【0028】また、図4および図5は図1(A)乃至図
3の医療器具の第1の変形例を示すものである。これ
は、図4に示すようにセンサユニット36内に複数のセ
ンサ37をまとめて1つのブロックとしたセンサブロッ
ク51を複数設け、各センサブロック51内のセルとな
る各センサ37の出力を加算して、1つの出力を出す構
成にしたものである。
3の医療器具の第1の変形例を示すものである。これ
は、図4に示すようにセンサユニット36内に複数のセ
ンサ37をまとめて1つのブロックとしたセンサブロッ
ク51を複数設け、各センサブロック51内のセルとな
る各センサ37の出力を加算して、1つの出力を出す構
成にしたものである。
【0029】図5はその信号処理回路52を示すもので
ある。ここで、53は各センサブロック51内の各セン
サ37の出力を加算して、1つの出力を出す加算回路、
54はこの加算回路53からの出力信号を検出する検出
回路である。
ある。ここで、53は各センサブロック51内の各セン
サ37の出力を加算して、1つの出力を出す加算回路、
54はこの加算回路53からの出力信号を検出する検出
回路である。
【0030】そこで、上記構成のものにあっては各セン
サブロック51内のセンサ37の数が多ければ、たと
え、1つのセンサ37がこわれても、出力への影響は最
小限に抑えられる。
サブロック51内のセンサ37の数が多ければ、たと
え、1つのセンサ37がこわれても、出力への影響は最
小限に抑えられる。
【0031】また、図6は、図1(A)乃至図3の医療
器具の第2の変形例を示すものである。本変形例は図1
(A)乃至図3の医療器具のシステムにおける第1の処
置具13のシース32の外表面に3つのロバスト性を有
する分布型の触覚センサ61、62、63を設けたもの
である。
器具の第2の変形例を示すものである。本変形例は図1
(A)乃至図3の医療器具のシステムにおける第1の処
置具13のシース32の外表面に3つのロバスト性を有
する分布型の触覚センサ61、62、63を設けたもの
である。
【0032】ここで、第1の触覚センサ61はTVモニ
タ9上に写し出されている範囲に配置されている。ま
た、第2の触覚センサ62は端子部15bより先端側に
配置され、第3の触覚センサ63は端子部15bより根
元側に配置されている。
タ9上に写し出されている範囲に配置されている。ま
た、第2の触覚センサ62は端子部15bより先端側に
配置され、第3の触覚センサ63は端子部15bより根
元側に配置されている。
【0033】そこで、上記構成のものにあっては第2の
触覚センサ62にものが当り、出力が出た場合にはTV
モニタ9上に写し出されていない部分、すなわち観察で
きていない組織または、処置具が第1の処置具13のシ
ース32の外表面に当っていることが検出されるので、
外科手術の操作が中止される。
触覚センサ62にものが当り、出力が出た場合にはTV
モニタ9上に写し出されていない部分、すなわち観察で
きていない組織または、処置具が第1の処置具13のシ
ース32の外表面に当っていることが検出されるので、
外科手術の操作が中止される。
【0034】また、第3の触覚センサ63に出力が出た
場合には、第1の処置具13のシース32の外表面にお
ける端子部15bより根元側の部分に不潔物が当ったこ
とが考えられることや、他の術者が触ってしまったこと
が考えられる為、やはり操作が中止される。
場合には、第1の処置具13のシース32の外表面にお
ける端子部15bより根元側の部分に不潔物が当ったこ
とが考えられることや、他の術者が触ってしまったこと
が考えられる為、やはり操作が中止される。
【0035】また、図6中で、第2の処置具14には挿
入部24の先端側に生体組織を持ち上げる湾曲部64が
配設されている。そして、この湾曲部64の先端側には
第4の触覚センサ65、中間側には第5の触覚センサ6
6、根元側には第6の触覚センサ67がそれぞれ設けら
れている。
入部24の先端側に生体組織を持ち上げる湾曲部64が
配設されている。そして、この湾曲部64の先端側には
第4の触覚センサ65、中間側には第5の触覚センサ6
6、根元側には第6の触覚センサ67がそれぞれ設けら
れている。
【0036】そして、第4〜第6の各触覚センサ65〜
67からの出力状態にもとづいて生体組織の持ち上げ状
況が判断される。ここで、判断の基準となる第4〜第6
の各触覚センサ65〜67からの出力の組合せ状態は次
の表1の通りである。
67からの出力状態にもとづいて生体組織の持ち上げ状
況が判断される。ここで、判断の基準となる第4〜第6
の各触覚センサ65〜67からの出力の組合せ状態は次
の表1の通りである。
【0037】
【表1】
【0038】ここで、(1)の場合には湾曲部64で持
ち上げる生体組織が大きくて、持ち上げられていない状
態と判断される。また、(2)の場合には第2の処置具
14の挿入部24の先端が持ち上げる生体組織の反対側
まで突出できていない状態と判断される。(3)の場合
には第2の処置具14の挿入部24の先端の押込みが不
足状態と判断される。(4)の場合には生体組織の持ち
上げがうまくできている状態と判断される。そして、こ
の判断結果により、第1の処置具13の動作が制御され
る。
ち上げる生体組織が大きくて、持ち上げられていない状
態と判断される。また、(2)の場合には第2の処置具
14の挿入部24の先端が持ち上げる生体組織の反対側
まで突出できていない状態と判断される。(3)の場合
には第2の処置具14の挿入部24の先端の押込みが不
足状態と判断される。(4)の場合には生体組織の持ち
上げがうまくできている状態と判断される。そして、こ
の判断結果により、第1の処置具13の動作が制御され
る。
【0039】なお、これは、第2の処置具14の挿入部
24の湾曲部64で生体組織を持ち上げる場合の例を示
したが、エンドGIA等に設けて、確実にクリップでき
るかどうかの判断に用いても良い。
24の湾曲部64で生体組織を持ち上げる場合の例を示
したが、エンドGIA等に設けて、確実にクリップでき
るかどうかの判断に用いても良い。
【0040】また、図7は手術システム全体の概略構成
を示すものである。この手術システムには術中生体画像
3次元シミュレーションシステムと、画面表示による器
具入力システムとが設けられており、これらをリンクさ
せ、同一システム内で作動させるようになっている。
を示すものである。この手術システムには術中生体画像
3次元シミュレーションシステムと、画面表示による器
具入力システムとが設けられており、これらをリンクさ
せ、同一システム内で作動させるようになっている。
【0041】ここで、術中生体画像3次元シミュレーシ
ョンシステムには術前の生体画像情報を3次元で蓄積
し、モニタ71に表示する手段と、術中の内視鏡画像、
超音波画像を蓄積する手段と、該術前の3次元情報を基
礎として、術中の画像情報をとり込み、生体の弾性係数
を、演算しながら、術中画像情報で得られた部位の情報
と得られていない部分の情報とを該術前に3次元情報で
修正し、これを蓄積し、表示する手段とが設けられてい
る。
ョンシステムには術前の生体画像情報を3次元で蓄積
し、モニタ71に表示する手段と、術中の内視鏡画像、
超音波画像を蓄積する手段と、該術前の3次元情報を基
礎として、術中の画像情報をとり込み、生体の弾性係数
を、演算しながら、術中画像情報で得られた部位の情報
と得られていない部分の情報とを該術前に3次元情報で
修正し、これを蓄積し、表示する手段とが設けられてい
る。
【0042】また、画面表示による器具入力システムは
内視鏡画像上、又は、術中生体画像3次元シミュレーシ
ョンシステムに於て、どちらか一方の画像上の臓器を把
持又は圧排している鉗子に対し、モニタ72の画像上
で、別位置に指示すると、鉗子を支えるマニピュレータ
が、自動的に該位置に移動するように臓器を痛めない上
限力量内で、作動する構成になっている。
内視鏡画像上、又は、術中生体画像3次元シミュレーシ
ョンシステムに於て、どちらか一方の画像上の臓器を把
持又は圧排している鉗子に対し、モニタ72の画像上
で、別位置に指示すると、鉗子を支えるマニピュレータ
が、自動的に該位置に移動するように臓器を痛めない上
限力量内で、作動する構成になっている。
【0043】そこで、上記構成のものにあっては術中生
体画像3次元シミュレーションシステムによって術前の
生体画像情報(CT、NMR、US断層像)を蓄積し、
術中の対象物からの画像、内視鏡画像を合成して、3次
元のシミュレーション画像を形成し、これをモニタ71
に表示することができる。
体画像3次元シミュレーションシステムによって術前の
生体画像情報(CT、NMR、US断層像)を蓄積し、
術中の対象物からの画像、内視鏡画像を合成して、3次
元のシミュレーション画像を形成し、これをモニタ71
に表示することができる。
【0044】そのため、術前のCT、NMR、又は超音
波診断情報を得て、これをガイドに、術中の穿刺等に用
いる従来技術のように対象臓器が脳のように比較的動か
ないものであれば有効であるが、腹部臓器など、術中の
操作により、動くものについては、不適となるおそれが
なく、術中の操作により、動くものについても良好な処
置を行なうことができる。
波診断情報を得て、これをガイドに、術中の穿刺等に用
いる従来技術のように対象臓器が脳のように比較的動か
ないものであれば有効であるが、腹部臓器など、術中の
操作により、動くものについては、不適となるおそれが
なく、術中の操作により、動くものについても良好な処
置を行なうことができる。
【0045】また、内視鏡画像上、又は、シミュレーシ
ョン画像で鉗子等で臓器をある位置から別の位置に圧排
したい時、画像上で圧排後の臓器位置を指示すると、自
動的に圧排することができる。そのため、体腔内の一部
を手術している途中で、体腔内の器具の位置や、臓器の
位置を確認する等の必要が生じた際に、現状の内視鏡外
科手術のように内視鏡の位置を変えて、視野を変換する
等の措置が不要となり、内視鏡下の手術の能率化を図る
ことができる。
ョン画像で鉗子等で臓器をある位置から別の位置に圧排
したい時、画像上で圧排後の臓器位置を指示すると、自
動的に圧排することができる。そのため、体腔内の一部
を手術している途中で、体腔内の器具の位置や、臓器の
位置を確認する等の必要が生じた際に、現状の内視鏡外
科手術のように内視鏡の位置を変えて、視野を変換する
等の措置が不要となり、内視鏡下の手術の能率化を図る
ことができる。
【0046】また、図8(A),(B)は本発明の第1
の実施の形態を示すものである。図8(A)は体腔内手
術を遠隔操作で行う体腔内手術用マニピュレータである
多関節マニピュレータ81を示すものである。この多関
節マニピュレータ81には体内に挿入される挿入部82
の先端部には先端側に配置された第1の湾曲部83と、
この第1の湾曲部83の後端部に連結された第2の湾曲
部84とが設けられている。
の実施の形態を示すものである。図8(A)は体腔内手
術を遠隔操作で行う体腔内手術用マニピュレータである
多関節マニピュレータ81を示すものである。この多関
節マニピュレータ81には体内に挿入される挿入部82
の先端部には先端側に配置された第1の湾曲部83と、
この第1の湾曲部83の後端部に連結された第2の湾曲
部84とが設けられている。
【0047】さらに、挿入部82の基端部85には第1
の湾曲部83および第2の湾曲部84の駆動装置86が
設けられている。なお、第1の湾曲部83および第2の
湾曲部84の駆動装置86は略同一構成であるので、図
8(A)には第2の湾曲部84の駆動装置86のみを示
す。
の湾曲部83および第2の湾曲部84の駆動装置86が
設けられている。なお、第1の湾曲部83および第2の
湾曲部84の駆動装置86は略同一構成であるので、図
8(A)には第2の湾曲部84の駆動装置86のみを示
す。
【0048】この駆動装置86には第2の湾曲部84の
一対のアングルワイヤ87,88を牽引操作する牽引機
構89の駆動モータ90が設けられている。さらに、ア
ングルワイヤ87,88の途中にはコンプライアンス設
定部91がそれぞれ設けられている。
一対のアングルワイヤ87,88を牽引操作する牽引機
構89の駆動モータ90が設けられている。さらに、ア
ングルワイヤ87,88の途中にはコンプライアンス設
定部91がそれぞれ設けられている。
【0049】図8(B)はこのコンプライアンス設定部
91の概略構成を示すものである。このコンプライアン
ス設定部91にはシリンダ92と、このシリンダ92内
に配設されたピストン93とが設けられている。そし
て、このピストン93のピストンロッド94が各アング
ルワイヤ87,88の途中に介設されている。
91の概略構成を示すものである。このコンプライアン
ス設定部91にはシリンダ92と、このシリンダ92内
に配設されたピストン93とが設けられている。そし
て、このピストン93のピストンロッド94が各アング
ルワイヤ87,88の途中に介設されている。
【0050】さらに、シリンダ92内にはコイルばね9
5が配設されている。また、シリンダ92の一端部側外
周面に突設された管路連結部96には連結管路97の一
端部が連結されている。この連結管路97の他端部はポ
ンプ98に連結されている。
5が配設されている。また、シリンダ92の一端部側外
周面に突設された管路連結部96には連結管路97の一
端部が連結されている。この連結管路97の他端部はポ
ンプ98に連結されている。
【0051】そして、ポンプ98によってコンプライア
ンス設定部91のシリンダ92内の液圧を変えることで
ワイヤ87,88牽引時のコンプライアンスをコントロ
ールできる。
ンス設定部91のシリンダ92内の液圧を変えることで
ワイヤ87,88牽引時のコンプライアンスをコントロ
ールできる。
【0052】例えば、第2の湾曲部84の湾曲操作時に
挿入部82の先端部が体腔壁に接触した場合のようにワ
イヤ87,88の牽引時に過度の力を与えたくない場合
には、あらかじめシリンダ92内の圧を下げ、コイルば
ね95のばね弾性でワイヤ87,88の張力を逃がす。
挿入部82の先端部が体腔壁に接触した場合のようにワ
イヤ87,88の牽引時に過度の力を与えたくない場合
には、あらかじめシリンダ92内の圧を下げ、コイルば
ね95のばね弾性でワイヤ87,88の張力を逃がす。
【0053】また、逆に、ワイヤ87,88の牽引時に
力を与えたい場合は、シリンダ92内の圧を上げる。な
お、図8(B)ではピストン93の左側にのみコイルば
ね95を配設しているが両側に配設してもよい。
力を与えたい場合は、シリンダ92内の圧を上げる。な
お、図8(B)ではピストン93の左側にのみコイルば
ね95を配設しているが両側に配設してもよい。
【0054】そこで、上記構成のものにあってはポンプ
98によってコンプライアンス設定部91のシリンダ9
2内の液圧を変えることでワイヤ87,88牽引時のコ
ンプライアンスをコントロールできるので、マニピュレ
ータ81に格別に触覚センサを設けることなく生体への
安全性の向上を図ることができる。
98によってコンプライアンス設定部91のシリンダ9
2内の液圧を変えることでワイヤ87,88牽引時のコ
ンプライアンスをコントロールできるので、マニピュレ
ータ81に格別に触覚センサを設けることなく生体への
安全性の向上を図ることができる。
【0055】また、図9(A),(B)は上記ワイヤ駆
動式の駆動装置86を屈曲型マニピュレータ101に適
用した例を示すものである。ここで、屈曲型マニピュレ
ータ101を患部組織Hまでアプローチする時には図9
(A)に示すように各関節用のアングルワイヤ87,8
8に弾性をもたせ柔軟とする。そして、患部組織Hの処
置作業時には図9(B)に示すように屈曲型マニピュレ
ータ101の手元側の関節部分101aの弾性を下げて
硬度を上げ、先端作業用関節101bは弾性を上げてお
くようにしている。
動式の駆動装置86を屈曲型マニピュレータ101に適
用した例を示すものである。ここで、屈曲型マニピュレ
ータ101を患部組織Hまでアプローチする時には図9
(A)に示すように各関節用のアングルワイヤ87,8
8に弾性をもたせ柔軟とする。そして、患部組織Hの処
置作業時には図9(B)に示すように屈曲型マニピュレ
ータ101の手元側の関節部分101aの弾性を下げて
硬度を上げ、先端作業用関節101bは弾性を上げてお
くようにしている。
【0056】さらに、図10は図8(B)とは異なる構
成のコンプライアンス設定部102を示すものである。
このコンプライアンス設定部102には各アングルワイ
ヤ87,88の途中に介設されたSMAコイル103の
温度変化により、ばね弾性をコントロールする通電制御
部104が設けられている。
成のコンプライアンス設定部102を示すものである。
このコンプライアンス設定部102には各アングルワイ
ヤ87,88の途中に介設されたSMAコイル103の
温度変化により、ばね弾性をコントロールする通電制御
部104が設けられている。
【0057】また、図11は図10はとは異なる構成の
コンプライアンス設定部111を示すものである。これ
は、各アングルワイヤ87,88の途中に大径プーリ1
12および2つの小径プーリ113,114を介設し、
小径プーリ113,114間に配設された大径プーリ1
12の支軸部にSMAコイル115の一端を連結し、こ
のSMAコイル115の他端を適宜の固定部に固定した
ものである。この場合もSMAコイル115の温度変化
により、ばね弾性をコントロールする通電制御部116
が設けられている。
コンプライアンス設定部111を示すものである。これ
は、各アングルワイヤ87,88の途中に大径プーリ1
12および2つの小径プーリ113,114を介設し、
小径プーリ113,114間に配設された大径プーリ1
12の支軸部にSMAコイル115の一端を連結し、こ
のSMAコイル115の他端を適宜の固定部に固定した
ものである。この場合もSMAコイル115の温度変化
により、ばね弾性をコントロールする通電制御部116
が設けられている。
【0058】また、図12は図11のコンプライアンス
設定部111の変形例を示すものである。これは、図1
1のSMAコイル115をコイルばね121によって形
成するとともに、大径プーリ112を接離可能に吸着す
る電磁チャック122を設けたものである。
設定部111の変形例を示すものである。これは、図1
1のSMAコイル115をコイルばね121によって形
成するとともに、大径プーリ112を接離可能に吸着す
る電磁チャック122を設けたものである。
【0059】ここで、電磁チャック122のOFF時に
はプーリ112に接続したばね121の弾性によりアン
グルワイヤ87,88の張力がゆるめられる。また、電
磁チャック122のON時にはプーリ112が吸着固定
され、アングルワイヤ87,88の張力が直接かかる。
はプーリ112に接続したばね121の弾性によりアン
グルワイヤ87,88の張力がゆるめられる。また、電
磁チャック122のON時にはプーリ112が吸着固定
され、アングルワイヤ87,88の張力が直接かかる。
【0060】また、図14および図15は安全機構付き
処置ロボット131を示すものである。この処置ロボッ
ト131には多関節型マニピュレータ132が設けられ
ている。このマニピュレータ132には複数のアーム部
133がそれぞれ関節部134を介して回動可能に連結
されている。
処置ロボット131を示すものである。この処置ロボッ
ト131には多関節型マニピュレータ132が設けられ
ている。このマニピュレータ132には複数のアーム部
133がそれぞれ関節部134を介して回動可能に連結
されている。
【0061】この場合、アーム部133の関節部134
の内部には関節回転用モータ135が配置されている。
さらに、各アーム部133のモータ135はケーブル1
36を介してコントローラ137に接続されている。
の内部には関節回転用モータ135が配置されている。
さらに、各アーム部133のモータ135はケーブル1
36を介してコントローラ137に接続されている。
【0062】また、最先端のアーム部133の先端部に
は処置具支持部材138が配設されている。この処置具
支持部材138はアーム部133の先端部に固定された
電磁石139によって離脱可能に吸着されている。この
電磁石139はケーブル140を介してコントローラ1
37に接続されている。
は処置具支持部材138が配設されている。この処置具
支持部材138はアーム部133の先端部に固定された
電磁石139によって離脱可能に吸着されている。この
電磁石139はケーブル140を介してコントローラ1
37に接続されている。
【0063】さらに、処置具支持部材138にはねじ部
材によって処置具141が着脱可能に取付けられてい
る。この処置具141の駆動装置142はケーブル14
3を介してコントローラ137に接続されている。
材によって処置具141が着脱可能に取付けられてい
る。この処置具141の駆動装置142はケーブル14
3を介してコントローラ137に接続されている。
【0064】また、処置具141はトラカール144を
通じて体内へ挿入されている。このトラカール144の
基端部には図15に示すように略箱型の処置具受け部材
145が固定されている。この処置具受け部材145の
軸心部にはトラカール144に連通する処置具141の
挿通孔が形成されている。
通じて体内へ挿入されている。このトラカール144の
基端部には図15に示すように略箱型の処置具受け部材
145が固定されている。この処置具受け部材145の
軸心部にはトラカール144に連通する処置具141の
挿通孔が形成されている。
【0065】さらに、この処置具受け部材145の内部
には内箱146が図15中で上下方向に摺動可能に装着
されている。この場合、処置具受け部材145の内底部
には内箱146を図15中で上方向に押圧する状態に付
勢するばね部材147が配設されている。なお、内箱1
46の軸心部には処置具141の挿通孔が形成されてい
る。
には内箱146が図15中で上下方向に摺動可能に装着
されている。この場合、処置具受け部材145の内底部
には内箱146を図15中で上方向に押圧する状態に付
勢するばね部材147が配設されている。なお、内箱1
46の軸心部には処置具141の挿通孔が形成されてい
る。
【0066】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、マニピュレータ132の各アーム部133の動作
時にはこのアーム部133の動きに連動して処置具支持
部材138および処置具141が動作する。このとき、
あらかじめコントローラ137に設定しておいた値の電
流が電磁石139に通電され、処置具支持部材138は
所定の吸着力でアーム部133の電磁石139に吸着さ
れている。
まず、マニピュレータ132の各アーム部133の動作
時にはこのアーム部133の動きに連動して処置具支持
部材138および処置具141が動作する。このとき、
あらかじめコントローラ137に設定しておいた値の電
流が電磁石139に通電され、処置具支持部材138は
所定の吸着力でアーム部133の電磁石139に吸着さ
れている。
【0067】そして、処置具141が体内へ深く挿入さ
れてゆく場合には、処置具141の挿入動作にともない
処置具受け部材145の内部の内箱146がばね部材1
47のばね力に抗して処置具受け部材145の内底部側
に押し込み操作される。
れてゆく場合には、処置具141の挿入動作にともない
処置具受け部材145の内部の内箱146がばね部材1
47のばね力に抗して処置具受け部材145の内底部側
に押し込み操作される。
【0068】ここで、処置具141が生体組織Hに接触
した際に、処置具141が組織Hから受ける反力がしき
い値を超え、処置具支持部材138のアーム部133に
対するすべり力が上記電磁石139の電磁力を上回る場
合には処置具支持部材138とアーム部133との間が
分離する。このとき、処置具141を体内に挿入したこ
とにより縮んでいたばね部材147の復元力により、処
置具受け部材145の内部の内箱146が上方へ押出さ
れる。そのため、処置具141も上へ押出されるので、
生体組織Hに過大な力がかかることが防止される。
した際に、処置具141が組織Hから受ける反力がしき
い値を超え、処置具支持部材138のアーム部133に
対するすべり力が上記電磁石139の電磁力を上回る場
合には処置具支持部材138とアーム部133との間が
分離する。このとき、処置具141を体内に挿入したこ
とにより縮んでいたばね部材147の復元力により、処
置具受け部材145の内部の内箱146が上方へ押出さ
れる。そのため、処置具141も上へ押出されるので、
生体組織Hに過大な力がかかることが防止される。
【0069】そこで、上記構成のものにあっては生体組
織Hと処置具141との間に働く圧力値が異常に高くな
ると、処置具支持部材138とアーム部133との間が
分離したのち、ばね部材147の復元力により、処置具
受け部材145の内部の内箱146が上方へ押出され、
処置具141も上へ押出されて生体組織から離脱するの
で、術者が誤って、処置具141から生体組織Hに強い
力を与えるおそれがなく、処置の安全性を高めることが
できる。
織Hと処置具141との間に働く圧力値が異常に高くな
ると、処置具支持部材138とアーム部133との間が
分離したのち、ばね部材147の復元力により、処置具
受け部材145の内部の内箱146が上方へ押出され、
処置具141も上へ押出されて生体組織から離脱するの
で、術者が誤って、処置具141から生体組織Hに強い
力を与えるおそれがなく、処置の安全性を高めることが
できる。
【0070】また、使用後は、ねじ部材を取外すことに
より、処置具支持部材138から処置具141を簡単に
分離することができるので、処置具141のみを消毒・
減菌することができ、処置具141の消毒・減菌が容易
となる。
より、処置具支持部材138から処置具141を簡単に
分離することができるので、処置具141のみを消毒・
減菌することができ、処置具141の消毒・減菌が容易
となる。
【0071】また、図16は図14の処置ロボットの変
形例を示すものである。これは、処置具支持部材138
とアーム部133との間を固定状態で接続するととも
に、処置具支持部材138における処置具受け部材14
5の内箱146と接触する下面と側面に圧力センサ15
1を接着し、かつこの圧力センサ151のセンサ出力線
をアーム部133の内部を通り、定電流回路152と接
続し、さらにそのセンサ出力をコントローラ137に入
力させるようにしたものである。
形例を示すものである。これは、処置具支持部材138
とアーム部133との間を固定状態で接続するととも
に、処置具支持部材138における処置具受け部材14
5の内箱146と接触する下面と側面に圧力センサ15
1を接着し、かつこの圧力センサ151のセンサ出力線
をアーム部133の内部を通り、定電流回路152と接
続し、さらにそのセンサ出力をコントローラ137に入
力させるようにしたものである。
【0072】そこで、上記構成のものにあってはマニピ
ュレータ132の動作によって処置具141が、生体内
へ深く挿入されていく動作中に、処置具支持部材138
の下面と側面の圧力センサ151が処置具受け部材14
5の内部の内箱146に接触することにより、上記セン
サ出力がコントローラ137へ送られる。
ュレータ132の動作によって処置具141が、生体内
へ深く挿入されていく動作中に、処置具支持部材138
の下面と側面の圧力センサ151が処置具受け部材14
5の内部の内箱146に接触することにより、上記セン
サ出力がコントローラ137へ送られる。
【0073】ここで、あらかじめ、コントローラ137
にセンサ出力の上限値を設定しておくことにより、上記
センサ出力値が上限値を超えるような、強い圧力が、処
置具141から生体へ加えられた場合、コントローラ1
37によって駆動装置142の電源がOFFになり、ア
ーム部133の動きが止まるので、縮んだばね部材14
7が自然長に復元する力が内箱146に働き、この内箱
146が上へ押出されることにより、処置具141も上
へ押出され、生体組織Hに過大な圧力がかかることを防
止できる。
にセンサ出力の上限値を設定しておくことにより、上記
センサ出力値が上限値を超えるような、強い圧力が、処
置具141から生体へ加えられた場合、コントローラ1
37によって駆動装置142の電源がOFFになり、ア
ーム部133の動きが止まるので、縮んだばね部材14
7が自然長に復元する力が内箱146に働き、この内箱
146が上へ押出されることにより、処置具141も上
へ押出され、生体組織Hに過大な圧力がかかることを防
止できる。
【0074】また、処置具141から生体組織Hへ、水
平方向の過大な圧力が加わる状態も処置具支持部材13
8の側面の圧力センサ151により、検出される。その
ため、この場合も水平方向の過大な圧力が加わる状態が
圧力センサ151により、検出された時点で、駆動装置
142の電源がOFFになり、アーム部133の動きが
止まるので、同様に処置具141も上へ押出され、生体
組織Hに過大な圧力がかかることを防止できる。したが
って、水平方向に過大な圧力が加わることで起こる生体
組織Hの挫滅・穿孔などの危険性も回避できる。
平方向の過大な圧力が加わる状態も処置具支持部材13
8の側面の圧力センサ151により、検出される。その
ため、この場合も水平方向の過大な圧力が加わる状態が
圧力センサ151により、検出された時点で、駆動装置
142の電源がOFFになり、アーム部133の動きが
止まるので、同様に処置具141も上へ押出され、生体
組織Hに過大な圧力がかかることを防止できる。したが
って、水平方向に過大な圧力が加わることで起こる生体
組織Hの挫滅・穿孔などの危険性も回避できる。
【0075】また、図17(A)は糸の張力を検出する
ことで、生体組織へのダメージを防止するようにマニピ
ュレータを制御する手段を有する張力検出機構付き手術
装置161の全体の概略構成を示すものである。
ことで、生体組織へのダメージを防止するようにマニピ
ュレータを制御する手段を有する張力検出機構付き手術
装置161の全体の概略構成を示すものである。
【0076】この手術装置161には多関節型マニピュ
レータ162が設けられている。このマニピュレータ1
62には複数のアーム部163が設けられている。各ア
ーム部163には関節と、その回転機構とが設けられて
いる。
レータ162が設けられている。このマニピュレータ1
62には複数のアーム部163が設けられている。各ア
ーム部163には関節と、その回転機構とが設けられて
いる。
【0077】また、最先端のアーム部163の先端部に
は一対の処置具164の基端部が連結されている。各処
置具164の先端部には生体組織または医用器具を把持
する開閉可能な把持部165が設けられている。この場
合、アーム部163の先端部には図示しない処置具回転
機構が設けられているとともに、各処置具164の先端
部には図示しない把持部開閉機構が設けられている。さ
らに、マニピュレータ162には各アーム部163と処
置具164の動きを制御するロボット駆動制御装置16
6が接続されている。
は一対の処置具164の基端部が連結されている。各処
置具164の先端部には生体組織または医用器具を把持
する開閉可能な把持部165が設けられている。この場
合、アーム部163の先端部には図示しない処置具回転
機構が設けられているとともに、各処置具164の先端
部には図示しない把持部開閉機構が設けられている。さ
らに、マニピュレータ162には各アーム部163と処
置具164の動きを制御するロボット駆動制御装置16
6が接続されている。
【0078】また、一方の把持部165の内面には先端
部側に糸挿通口165aが形成され、この把持部165
の内部には糸挿通口165aに連通させた糸挿通路16
5bが処置具164との連結部側に向けて延設されてい
る。この処置具164の内部には図17(B)に示すよ
うに軸心方向に沿って延出される糸挿通用の空洞167
aが設けられている。この空洞167aの基端部には糸
巻き収納室167bが形成されている。
部側に糸挿通口165aが形成され、この把持部165
の内部には糸挿通口165aに連通させた糸挿通路16
5bが処置具164との連結部側に向けて延設されてい
る。この処置具164の内部には図17(B)に示すよ
うに軸心方向に沿って延出される糸挿通用の空洞167
aが設けられている。この空洞167aの基端部には糸
巻き収納室167bが形成されている。
【0079】さらに、処置具164の把持部165が縫
合針176を把持した状態で、把持部165の糸挿通口
165aから糸挿通路165bを通り、処置具164の
空洞167aに縫合針176から導かれる糸177が収
納される。また、糸巻き収納室167b内にはこの糸1
77を巻くための糸巻き168が配設されている。
合針176を把持した状態で、把持部165の糸挿通口
165aから糸挿通路165bを通り、処置具164の
空洞167aに縫合針176から導かれる糸177が収
納される。また、糸巻き収納室167b内にはこの糸1
77を巻くための糸巻き168が配設されている。
【0080】この糸巻き168は中心の棒169と、そ
のまわりの筒170とによって構成されている。さら
に、アーム部163の先端部には糸巻き収納室167b
内に連通する凹陥部171が形成されている。
のまわりの筒170とによって構成されている。さら
に、アーム部163の先端部には糸巻き収納室167b
内に連通する凹陥部171が形成されている。
【0081】この凹陥部171の内底部の隔壁172外
面にはフック173が取り付けられている。そして、こ
のフック173と、糸巻き168の中心の棒169との
間は張り糸174によって接続されている。
面にはフック173が取り付けられている。そして、こ
のフック173と、糸巻き168の中心の棒169との
間は張り糸174によって接続されている。
【0082】さらに、隔壁172の内面には歪みゲージ
175が接着されている。このゲージ175からのゲー
ジ出力線はアーム部163の内部を通って定電流回路1
79に接続されている。この回路179には糸巻きロッ
クスイッチ178が接続され、このスイッチ178は糸
巻き168の中心棒169に取り付けられた糸巻きロッ
ク機構180と接続されている。
175が接着されている。このゲージ175からのゲー
ジ出力線はアーム部163の内部を通って定電流回路1
79に接続されている。この回路179には糸巻きロッ
クスイッチ178が接続され、このスイッチ178は糸
巻き168の中心棒169に取り付けられた糸巻きロッ
ク機構180と接続されている。
【0083】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、処置具164の把持部165が針176を把持し
て縫合を始める時、糸巻きロックスイッチ178がOF
Fになっている。そのため、糸巻き168は回転し、糸
177が組織中の縫合部位へ到達するまで糸177が伸
びてゆく。
まず、処置具164の把持部165が針176を把持し
て縫合を始める時、糸巻きロックスイッチ178がOF
Fになっている。そのため、糸巻き168は回転し、糸
177が組織中の縫合部位へ到達するまで糸177が伸
びてゆく。
【0084】また、縫い目を締めて、糸を結び、縫合作
業を終える時は糸巻きロックスイッチ178をONに
し、糸177にテンションをかけることによって縫合が
終了する。
業を終える時は糸巻きロックスイッチ178をONに
し、糸177にテンションをかけることによって縫合が
終了する。
【0085】ここで、縫合作業の途中に目的以外の組織
などに糸177がからまってしまった場合、糸177に
テンションをかけると、糸177に異常な張力が加わる
ことになる。このとき、糸巻き168の中心の棒169
が糸177に引っ張られるため、この棒169に接続さ
れている張り糸174によってフック173が引っ張ら
れる。そのため、隔壁172がたわむので、これに接着
されている歪ゲージ175の変形から、定電流回路17
9によりゲージ出力がとり出される。
などに糸177がからまってしまった場合、糸177に
テンションをかけると、糸177に異常な張力が加わる
ことになる。このとき、糸巻き168の中心の棒169
が糸177に引っ張られるため、この棒169に接続さ
れている張り糸174によってフック173が引っ張ら
れる。そのため、隔壁172がたわむので、これに接着
されている歪ゲージ175の変形から、定電流回路17
9によりゲージ出力がとり出される。
【0086】ここで、あからじめ糸巻きロックスイッチ
178にゲージ出力の上限値を設定しておけば、この上
限値を超えるような異常に強い張力が糸177に加わ
り、生体組織へのダメージを与える危険性のある時に
は、このスイッチ178がOFFとなり、糸巻き168
が回転するので、糸177はフリーの状態に戻る。
178にゲージ出力の上限値を設定しておけば、この上
限値を超えるような異常に強い張力が糸177に加わ
り、生体組織へのダメージを与える危険性のある時に
は、このスイッチ178がOFFとなり、糸巻き168
が回転するので、糸177はフリーの状態に戻る。
【0087】そこで、上記構成のものにあっては内部に
糸177を収納する空洞167aを有する処置具164
を設けたので、糸177のからみつきが少なくなる。さ
らに、この糸177の張力を歪みゲージ175によって
検出するとともに、この検出値からマニピュレータ16
2の動きを制御するようにしたので、糸177の張力に
よる生体組織のダメージ発生の危険性が防止できる。
糸177を収納する空洞167aを有する処置具164
を設けたので、糸177のからみつきが少なくなる。さ
らに、この糸177の張力を歪みゲージ175によって
検出するとともに、この検出値からマニピュレータ16
2の動きを制御するようにしたので、糸177の張力に
よる生体組織のダメージ発生の危険性が防止できる。
【0088】また、図18(A)は図17(A)の手術
装置の変形例を示すものである。ここでは、図18
(B)に示すように一方の把持部165の内面における
基端部側に第2の開口部181が形成され、処置具16
4の内部に形成された空洞167aの先端部がこの第2
の開口部181に連通されている。さらに、他方の把持
部165の内面には第2の開口部181と対応する位置
に刃182が突設されている。
装置の変形例を示すものである。ここでは、図18
(B)に示すように一方の把持部165の内面における
基端部側に第2の開口部181が形成され、処置具16
4の内部に形成された空洞167aの先端部がこの第2
の開口部181に連通されている。さらに、他方の把持
部165の内面には第2の開口部181と対応する位置
に刃182が突設されている。
【0089】次に、上記構成の作用について説明する。
血管等の結紮の際、図18(A)に示すように片方の処
置具164の内部の糸巻き168でロックされた糸17
7を、他方の処置具164の把持部165で把持して、
糸177にテンションをかけながら、結紮動作を行う。
血管等の結紮の際、図18(A)に示すように片方の処
置具164の内部の糸巻き168でロックされた糸17
7を、他方の処置具164の把持部165で把持して、
糸177にテンションをかけながら、結紮動作を行う。
【0090】そして、最後、結紮が終わると、糸177
を切る必要があるので、あらかじめロボット駆動制御装
置166に歪みゲージ出力値を設定しておき、この値を
超えるような強い張力を糸177に加えると、ロボット
駆動制御装置166が、把持部165を閉じるように作
動し、刃182が把持部165と一緒に下へ動く。この
とき、糸177は強いテンションがかけられているの
で、第2の開口部181の上面に位置している。そのた
め、把持部165が全閉された状態で刃182が第2の
開口部181を通って糸177に接触するので、糸17
7が切れる。
を切る必要があるので、あらかじめロボット駆動制御装
置166に歪みゲージ出力値を設定しておき、この値を
超えるような強い張力を糸177に加えると、ロボット
駆動制御装置166が、把持部165を閉じるように作
動し、刃182が把持部165と一緒に下へ動く。この
とき、糸177は強いテンションがかけられているの
で、第2の開口部181の上面に位置している。そのた
め、把持部165が全閉された状態で刃182が第2の
開口部181を通って糸177に接触するので、糸17
7が切れる。
【0091】また、目的外の組織などに糸177がから
みつき、糸177の張力が異常に強くなった場合には、
図17(A)の場合と同様に、ゲージ出力を取り出し、
ロボット駆動制御装置166に上限値を設定しておけ
ば、上記の機構により、糸177が切れ、組織へのダメ
ージを防止できる。
みつき、糸177の張力が異常に強くなった場合には、
図17(A)の場合と同様に、ゲージ出力を取り出し、
ロボット駆動制御装置166に上限値を設定しておけ
ば、上記の機構により、糸177が切れ、組織へのダメ
ージを防止できる。
【0092】したがって、上記構成のものにあっては、
把持部165が全閉された状態で刃182によって糸1
77を切ることができるので、糸177がからみついた
場合の縫い直しが容易にできる。
把持部165が全閉された状態で刃182によって糸1
77を切ることができるので、糸177がからみついた
場合の縫い直しが容易にできる。
【0093】また、図19は患者の体位変換を検知する
ことで、生体組織への危険を防止させる機構を有する体
位変換検知手段付き手術装置191を示すものである。
この手術装置191には複数の関節を備えたマニピュレ
ータ192が設けられている。このマニピュレータ19
2には複数のアーム部193が設けられている。このア
ーム部193には関節と、その関節の内部に回転用もし
くは処置具把持部の開閉用のモータ194とが設けられ
ている。
ことで、生体組織への危険を防止させる機構を有する体
位変換検知手段付き手術装置191を示すものである。
この手術装置191には複数の関節を備えたマニピュレ
ータ192が設けられている。このマニピュレータ19
2には複数のアーム部193が設けられている。このア
ーム部193には関節と、その関節の内部に回転用もし
くは処置具把持部の開閉用のモータ194とが設けられ
ている。
【0094】また、最先端のアーム部193の先端部に
は処置具195の基端部が取付けられている。この処置
具195は患者の皮膚に穴をあけてはめ込まれたトラカ
ール196の中に挿入されている。このトラカール19
6の外周壁面には圧電フィルム197が一周巻き付けら
れて接着されている。
は処置具195の基端部が取付けられている。この処置
具195は患者の皮膚に穴をあけてはめ込まれたトラカ
ール196の中に挿入されている。このトラカール19
6の外周壁面には圧電フィルム197が一周巻き付けら
れて接着されている。
【0095】このフィルム197は増幅回路198を介
して手術装置191の制御回路199に接続されてい
る。この制御回路199にはモータ194および駆動装
置200が接続されている。
して手術装置191の制御回路199に接続されてい
る。この制御回路199にはモータ194および駆動装
置200が接続されている。
【0096】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、手術中、術者が患者の体位を変換させる時には、
初めの一瞬、トラカール196に生体の皮膚からの圧力
が加わる。このとき、トラカール196の外周壁面の皮
膚と接触する部分の圧電フィルム197により上記圧力
が検出されると、図20に示すようなパルス電圧が発生
する。
まず、手術中、術者が患者の体位を変換させる時には、
初めの一瞬、トラカール196に生体の皮膚からの圧力
が加わる。このとき、トラカール196の外周壁面の皮
膚と接触する部分の圧電フィルム197により上記圧力
が検出されると、図20に示すようなパルス電圧が発生
する。
【0097】このパルス電圧は増幅回路198により増
幅された状態で、制御回路199に送信される。このパ
ルス電圧の入力時には制御回路199からモータ194
の電源をOFFにする信号がモータ194に送られ、ア
ーム部193の関節がフリー状態に切換えられる。
幅された状態で、制御回路199に送信される。このパ
ルス電圧の入力時には制御回路199からモータ194
の電源をOFFにする信号がモータ194に送られ、ア
ーム部193の関節がフリー状態に切換えられる。
【0098】これにより、患者の体位を変えている最中
ではアーム部193は関節がフリー状態で保持され、ト
ラカール196の動きと連動して動くので、生体へのダ
メージがない。
ではアーム部193は関節がフリー状態で保持され、ト
ラカール196の動きと連動して動くので、生体へのダ
メージがない。
【0099】また、患者が所望の体位に変えられて、体
位の変換動作を終える時には、またトラカール196に
患者の皮膚からの圧力が加わるので、このときの圧電フ
ィルム197からの出力パルスを上記と同様にして、制
御回路199に送信するとモータ194の電源をONに
する信号がモータ194に送られる。そのため、一旦フ
リーになったアーム部193を再度固定することができ
るので、術者は再度所望の位置で手術を行なうことがで
きる。
位の変換動作を終える時には、またトラカール196に
患者の皮膚からの圧力が加わるので、このときの圧電フ
ィルム197からの出力パルスを上記と同様にして、制
御回路199に送信するとモータ194の電源をONに
する信号がモータ194に送られる。そのため、一旦フ
リーになったアーム部193を再度固定することができ
るので、術者は再度所望の位置で手術を行なうことがで
きる。
【0100】そこで、上記構成のものにあっては患者の
体に挿入されるトラカール196に設けられた圧電フィ
ルム197で検知された出力を利用して、マニピュレー
タ192の状態を制御することができるので、患者の体
位変えながら行う手術が、スピーディーに行なえ、ま
た、生体組織のダメージを防止できる。そのため、患者
の体位を変換しても、トラカールの圧力による生体への
ダメージを防止することができる。
体に挿入されるトラカール196に設けられた圧電フィ
ルム197で検知された出力を利用して、マニピュレー
タ192の状態を制御することができるので、患者の体
位変えながら行う手術が、スピーディーに行なえ、ま
た、生体組織のダメージを防止できる。そのため、患者
の体位を変換しても、トラカールの圧力による生体への
ダメージを防止することができる。
【0101】また、図21は図19の手術装置191の
変形例を示すものである。これは、トラカール196の
外周壁面に巻きつけられて接着された圧電フィルム19
7に増幅回路198、ブザースイッチ201を介してブ
ザー200を接続したものである。
変形例を示すものである。これは、トラカール196の
外周壁面に巻きつけられて接着された圧電フィルム19
7に増幅回路198、ブザースイッチ201を介してブ
ザー200を接続したものである。
【0102】そして、この場合には術者が患者の体位を
変換させずに、一定の位置で手術を行っている最中に、
万一患者の体が僅かに動いたり、または、術者が誤って
患者の体に接触したり、マニピュレータ192のアーム
部193が誤動作をしたとき、圧電フィルム197には
患者の皮膚から僅かな圧力が働くので、このフィルム1
97の電圧出力パルスを増幅回路198により増幅し、
ブザースイッチ201に送ると、パルスの発生時間だけ
ONになり、ブザー202の音が鳴り、術者に警告を促
すことができる。なお、上記パルスの大きさによってこ
のブザー202の音量も上下する。
変換させずに、一定の位置で手術を行っている最中に、
万一患者の体が僅かに動いたり、または、術者が誤って
患者の体に接触したり、マニピュレータ192のアーム
部193が誤動作をしたとき、圧電フィルム197には
患者の皮膚から僅かな圧力が働くので、このフィルム1
97の電圧出力パルスを増幅回路198により増幅し、
ブザースイッチ201に送ると、パルスの発生時間だけ
ONになり、ブザー202の音が鳴り、術者に警告を促
すことができる。なお、上記パルスの大きさによってこ
のブザー202の音量も上下する。
【0103】そこで、上記構成のものにあってはブザー
202によって発生させた音を聞き取ることにより、患
者の体位が僅かでも変化したことが術者にすぐわかる。
また、その音の大きさにより、急激な変化かどうかを判
別でき、生体組織へのダメージを防止せさる一つの目安
となる。
202によって発生させた音を聞き取ることにより、患
者の体位が僅かでも変化したことが術者にすぐわかる。
また、その音の大きさにより、急激な変化かどうかを判
別でき、生体組織へのダメージを防止せさる一つの目安
となる。
【0104】また、図22は故障時に生体組織に対する
接触状態を容易に解除することが可能な手術用マニピュ
レータ211を示すものである。この手術用マニピュレ
ータ211には多関節からなるアーム212が設けられ
ている。
接触状態を容易に解除することが可能な手術用マニピュ
レータ211を示すものである。この手術用マニピュレ
ータ211には多関節からなるアーム212が設けられ
ている。
【0105】このアーム212の先端部には処置具駆動
ユニット213が取付けられている。この処置具駆動ユ
ニット213には体内に挿入される挿入部214が連結
されている。この挿入部214の先端部には湾曲部21
5を介して処置部216が連結されている。この処置部
216には例えば持針器、生体組織を採取する生検鉗
子、あるいは生体組織の把持を行う把持鉗子等がある。
ユニット213が取付けられている。この処置具駆動ユ
ニット213には体内に挿入される挿入部214が連結
されている。この挿入部214の先端部には湾曲部21
5を介して処置部216が連結されている。この処置部
216には例えば持針器、生体組織を採取する生検鉗
子、あるいは生体組織の把持を行う把持鉗子等がある。
【0106】また、駆動ユニット213には処置部21
6および湾曲部215を動作させるアクチュエータが内
蔵されている。このアクチュエータの動作は、例えばワ
イヤ、ロッド等の機械的伝達要素218により、処置部
216および湾曲部215に伝達されるが、固定ねじ2
17をゆるめると、図23(A)のように挿入部214
と一緒に機械的伝達要素218も分離される構造となっ
ている。なお、アーム212及び処置部216はアーム
212内に内蔵されたアクチュエータにより駆動され、
その位置、速度がコンピュータにより制御される。
6および湾曲部215を動作させるアクチュエータが内
蔵されている。このアクチュエータの動作は、例えばワ
イヤ、ロッド等の機械的伝達要素218により、処置部
216および湾曲部215に伝達されるが、固定ねじ2
17をゆるめると、図23(A)のように挿入部214
と一緒に機械的伝達要素218も分離される構造となっ
ている。なお、アーム212及び処置部216はアーム
212内に内蔵されたアクチュエータにより駆動され、
その位置、速度がコンピュータにより制御される。
【0107】そこで、上記構成のものにあっては、手術
用マニピュレータ211に挿入部216とアーム212
側の処置具駆動ユニット213とを機械的に分離する固
定ねじ217を設けたので、コンピュータ、アクチュエ
ータの故障あるいは、停電等により、手術中に、マニピ
ュレータ211が動作しなくなった場合には、固定ねじ
217をゆるめることにより、挿入部214を分離し、
図23(B)に示すように挿入部214を体外へ、取り
出すことが可能である。
用マニピュレータ211に挿入部216とアーム212
側の処置具駆動ユニット213とを機械的に分離する固
定ねじ217を設けたので、コンピュータ、アクチュエ
ータの故障あるいは、停電等により、手術中に、マニピ
ュレータ211が動作しなくなった場合には、固定ねじ
217をゆるめることにより、挿入部214を分離し、
図23(B)に示すように挿入部214を体外へ、取り
出すことが可能である。
【0108】この際、処置部216及び湾曲部215は
アクチュエータから分離されているため、機械的に動作
自由の状態となり、取り出すのに都合の良い、一直線の
形状にすることができる。
アクチュエータから分離されているため、機械的に動作
自由の状態となり、取り出すのに都合の良い、一直線の
形状にすることができる。
【0109】また、図24(A)は図22の手術用マニ
ピュレータ211の変形例を示すものである。これは、
マニピュレータ211のアーム212の先端部に駆動ユ
ニット取付け部221を設け、この駆動ユニット取付け
部221に処置具駆動ユニット213を着脱可能に連結
したものである。
ピュレータ211の変形例を示すものである。これは、
マニピュレータ211のアーム212の先端部に駆動ユ
ニット取付け部221を設け、この駆動ユニット取付け
部221に処置具駆動ユニット213を着脱可能に連結
したものである。
【0110】この場合、駆動ユニット取付け部221に
おける駆動ユニット213の結合部222にはアクチュ
エータの電気信号を接続するコネクタ部223と、一対
のねじ挿通孔224と、一対の位置決めのピン225と
が設けられている。
おける駆動ユニット213の結合部222にはアクチュ
エータの電気信号を接続するコネクタ部223と、一対
のねじ挿通孔224と、一対の位置決めのピン225と
が設けられている。
【0111】さらに、処置具駆動ユニット213におけ
るアーム212との結合部213aにはアーム212側
のコネクタ部223に着脱可能に連結されるコネクタ部
227と、アーム212側の位置決めピン225が挿入
される一対のピン挿通孔226と、一対のねじ穴228
とが設けられている。
るアーム212との結合部213aにはアーム212側
のコネクタ部223に着脱可能に連結されるコネクタ部
227と、アーム212側の位置決めピン225が挿入
される一対のピン挿通孔226と、一対のねじ穴228
とが設けられている。
【0112】そして、処置具駆動ユニット213の結合
部213aとアーム212側の結合部222との間の連
結時にはアーム212側のコネクタ部223と駆動ユニ
ット213側のコネクタ部227との間が連結されると
ともに、位置決めピン225がピン挿通孔226に挿入
された状態で、固定ねじ229がねじ挿通孔224を介
してねじ穴228に螺着されるようになっている。
部213aとアーム212側の結合部222との間の連
結時にはアーム212側のコネクタ部223と駆動ユニ
ット213側のコネクタ部227との間が連結されると
ともに、位置決めピン225がピン挿通孔226に挿入
された状態で、固定ねじ229がねじ挿通孔224を介
してねじ穴228に螺着されるようになっている。
【0113】また、駆動ユニット213は固定ねじ22
9を外すと、アーム212側から分離されるので、故障
等でマニピュレータ211が動作しなくなった場合には
アーム212側から駆動ユニット213を分離させるこ
とにより、挿入部214を体外へ取り出すことが可能で
ある。
9を外すと、アーム212側から分離されるので、故障
等でマニピュレータ211が動作しなくなった場合には
アーム212側から駆動ユニット213を分離させるこ
とにより、挿入部214を体外へ取り出すことが可能で
ある。
【0114】また、図25(A)〜(D)および図26
(A),(B)はマニピュレータ211のアーム212
の先端部に対し、少なくとも2種類以上の処置ユニット
231,232を交換可能に連結させたものである。
(A),(B)はマニピュレータ211のアーム212
の先端部に対し、少なくとも2種類以上の処置ユニット
231,232を交換可能に連結させたものである。
【0115】ここで、処置ユニットは処置の目的に応じ
て図25(B)に示す持針器231、図25(C)に示
す把持鉗子232等の形状の異なるものがあるが、結合
部213aが共通なため、アーム212に対し、交換可
能となっている。なお、把持鉗子232には挿入部23
3の先端部に開閉可能な把持部234が設けられてい
る。
て図25(B)に示す持針器231、図25(C)に示
す把持鉗子232等の形状の異なるものがあるが、結合
部213aが共通なため、アーム212に対し、交換可
能となっている。なお、把持鉗子232には挿入部23
3の先端部に開閉可能な把持部234が設けられてい
る。
【0116】さらに、コネクタ部223,227にはモ
ータ242の駆動制御回路243の接続ライン用端子2
44,245と、処置ユニット231,232の種別の
判別ラインの端子246がある。
ータ242の駆動制御回路243の接続ライン用端子2
44,245と、処置ユニット231,232の種別の
判別ラインの端子246がある。
【0117】ここで、処置ユニット231,232側の
判別端子246はVCCと、AD1〜nのどれかと短絡
されており、短絡する組み合わせを処置ユニット23
1,232の種別ごとに割り当てられている。また、マ
ニピュレータ211の制御部241には短絡された判別
ラインを検出するフォトカプラ247などからなる検出
回路248が設けられている。
判別端子246はVCCと、AD1〜nのどれかと短絡
されており、短絡する組み合わせを処置ユニット23
1,232の種別ごとに割り当てられている。また、マ
ニピュレータ211の制御部241には短絡された判別
ラインを検出するフォトカプラ247などからなる検出
回路248が設けられている。
【0118】このため、処置ユニット231または23
2のコネクタ部227をマニピュレータ211側のコネ
クタ部223に接続すると、処置ユニット231または
232の種別が認識できる。
2のコネクタ部227をマニピュレータ211側のコネ
クタ部223に接続すると、処置ユニット231または
232の種別が認識できる。
【0119】そこで、上記構成のものにあっては処置ユ
ニット231,232の種別を認識することができるの
で、各処置ユニット231,232の関節数、長さ、関
節のストローク、最大速度、駆動機構の速比等の制御に
要する情報を予めマニピュレータ制御装置241内で記
憶されたデータの中から選び出すことが可能となる。そ
のため、手術を1台のマニピュレータ211によって行
う場合に、処置の内容に応じてマニピュレータ211の
先端の処置ユニット231,232を適宜交換できるの
で、複数の処置を1台で行うことができる。
ニット231,232の種別を認識することができるの
で、各処置ユニット231,232の関節数、長さ、関
節のストローク、最大速度、駆動機構の速比等の制御に
要する情報を予めマニピュレータ制御装置241内で記
憶されたデータの中から選び出すことが可能となる。そ
のため、手術を1台のマニピュレータ211によって行
う場合に、処置の内容に応じてマニピュレータ211の
先端の処置ユニット231,232を適宜交換できるの
で、複数の処置を1台で行うことができる。
【0120】また、図27は医療用ロボットマニピュレ
ータ251を示すものである。このマニピュレータ25
1には電気駆動要素が内蔵され、患者体腔内で観察・処
置を行う為のエンドエフェクタ252が着脱可能に取付
けられている。このエンドエフェクタ252には患者体
腔内に挿入される挿入部254が設けられており、この
挿入部254の先端部には湾曲部255が設けられてい
る。そして、このエンドエフェクタ252の内部には図
29に示す駆動要素としてのサーボモータ253が内蔵
されており、このサーボモータ253を駆動する事によ
って図27中に点線で示す様に先端の湾曲部255が湾
曲する様になっている。
ータ251を示すものである。このマニピュレータ25
1には電気駆動要素が内蔵され、患者体腔内で観察・処
置を行う為のエンドエフェクタ252が着脱可能に取付
けられている。このエンドエフェクタ252には患者体
腔内に挿入される挿入部254が設けられており、この
挿入部254の先端部には湾曲部255が設けられてい
る。そして、このエンドエフェクタ252の内部には図
29に示す駆動要素としてのサーボモータ253が内蔵
されており、このサーボモータ253を駆動する事によ
って図27中に点線で示す様に先端の湾曲部255が湾
曲する様になっている。
【0121】また、マニピュレータ251には空間的
に、エンドエフェクタ252を所望の位置に位置決めす
る為のアーム256が設けられている。このアーム25
6の先端部には図28に示すようにエンドエフェクタ2
52の取付け台256aが設けられている。そして、ア
ーム256の取付け台256aにエンドエフェクタ25
2が取り外し可能に取付けられている。
に、エンドエフェクタ252を所望の位置に位置決めす
る為のアーム256が設けられている。このアーム25
6の先端部には図28に示すようにエンドエフェクタ2
52の取付け台256aが設けられている。そして、ア
ーム256の取付け台256aにエンドエフェクタ25
2が取り外し可能に取付けられている。
【0122】このアーム256には各関節に図示しない
駆動用のサーボモータが内蔵されている。これらのサー
ボモータはエンドエフェクタ252、アーム256の駆
動用モータを制御する為の制御装置257に接続されて
いる。そして、この制御装置257によって、所望のア
ーム256の動作、エンドエフェクタ252の動作を行
う事ができる。
駆動用のサーボモータが内蔵されている。これらのサー
ボモータはエンドエフェクタ252、アーム256の駆
動用モータを制御する為の制御装置257に接続されて
いる。そして、この制御装置257によって、所望のア
ーム256の動作、エンドエフェクタ252の動作を行
う事ができる。
【0123】また、258は入力手段であり、操作者の
入力情報を制御装置257に伝達し、それによって、先
端エンドエフェクタ252、アーム256を操作者によ
って所望の動作をさせる事ができる。なお、この入力装
置については、例えば、ジョイスティックや産業用ロボ
ットで利用されているティーチングペンダント等でも構
わない。
入力情報を制御装置257に伝達し、それによって、先
端エンドエフェクタ252、アーム256を操作者によ
って所望の動作をさせる事ができる。なお、この入力装
置については、例えば、ジョイスティックや産業用ロボ
ットで利用されているティーチングペンダント等でも構
わない。
【0124】また、図29はエンドエフェクタ252と
アーム256との間の駆動用電力供給部を示すものであ
る。この場合、アーム256のエンドエフェクタ取付け
台256aには駆動用電力供給コイル259が配設さ
れ、エンドエフェクタ252にはサーボモータ253に
接続されたコイル260がコイル259と対応する位置
に配置されている。
アーム256との間の駆動用電力供給部を示すものであ
る。この場合、アーム256のエンドエフェクタ取付け
台256aには駆動用電力供給コイル259が配設さ
れ、エンドエフェクタ252にはサーボモータ253に
接続されたコイル260がコイル259と対応する位置
に配置されている。
【0125】そして、制御装置257から出力されるサ
ーボモータ253駆動用電力を、アーム256からエン
ドエフェクタ252に電磁結合によって供給することが
できるようになっている。
ーボモータ253駆動用電力を、アーム256からエン
ドエフェクタ252に電磁結合によって供給することが
できるようになっている。
【0126】ところで、医療用ロボットを使用し、体腔
内観察、処置を行った後、エンドエフェクタ252は体
腔内に挿入される事から、減菌・消毒を行わなければな
らない事がある。そこで、上記構成によって、先端エン
ドエフェクタ252を取り外し可能になっている為、そ
の部分が減菌可能となる。
内観察、処置を行った後、エンドエフェクタ252は体
腔内に挿入される事から、減菌・消毒を行わなければな
らない事がある。そこで、上記構成によって、先端エン
ドエフェクタ252を取り外し可能になっている為、そ
の部分が減菌可能となる。
【0127】しかも、コイル259,260による電磁
結合でエネルギーを先端エンドエフェクタ252内のサ
ーボモータ253に供給し、これを駆動する構造になっ
ている為、取り外しの為にエネルギー供給手段としての
導線及びそれを接続するコネクタ等が不要となり、接続
部の減菌時の保護対策を行う必要がなくなる。
結合でエネルギーを先端エンドエフェクタ252内のサ
ーボモータ253に供給し、これを駆動する構造になっ
ている為、取り外しの為にエネルギー供給手段としての
導線及びそれを接続するコネクタ等が不要となり、接続
部の減菌時の保護対策を行う必要がなくなる。
【0128】また、電磁結合によるエネルギ供給方式で
あるので、絶縁トランスと同様の機能をするため、患者
漏れ電流による電撃の恐れもなくなる。そのため、減菌
対策および電撃対策が可能となり、衛生的にも電気的に
も安全な医療用ロボットが実現できる。
あるので、絶縁トランスと同様の機能をするため、患者
漏れ電流による電撃の恐れもなくなる。そのため、減菌
対策および電撃対策が可能となり、衛生的にも電気的に
も安全な医療用ロボットが実現できる。
【0129】また、図30はエンドエフェクタ252と
アーム256との間の駆動用電力供給部の変形例を示す
ものである。これは、アーム256のエンドエフェクタ
取付け台256aの内部に一対の電極261、262を
配設するとともに、エンドエフェクタ252の内部にこ
れらの電極261、262にそれぞれ対向配置させた一
対の電極263、264を配設したものである。
アーム256との間の駆動用電力供給部の変形例を示す
ものである。これは、アーム256のエンドエフェクタ
取付け台256aの内部に一対の電極261、262を
配設するとともに、エンドエフェクタ252の内部にこ
れらの電極261、262にそれぞれ対向配置させた一
対の電極263、264を配設したものである。
【0130】これによって、そこの部分で、電気的容量
結合が実現され、その部分に交流を流す事によって、エ
ンドエフェクタ252の内部のサーボモータ253に電
力を供給する事が可能となる。
結合が実現され、その部分に交流を流す事によって、エ
ンドエフェクタ252の内部のサーボモータ253に電
力を供給する事が可能となる。
【0131】そこで、上記構成のものにあってもエンド
エフェクタ252とアーム256との間の接続部の減菌
保護対策を不要として、かつ、人体に流れやすい直流分
の電力をカットする構成になっているため、電撃の恐れ
が少なくなる。これによって、減菌対策および電撃対策
が可能となり、衛生的にも電気的にも安全な医療用ロボ
ットが実現できる。
エフェクタ252とアーム256との間の接続部の減菌
保護対策を不要として、かつ、人体に流れやすい直流分
の電力をカットする構成になっているため、電撃の恐れ
が少なくなる。これによって、減菌対策および電撃対策
が可能となり、衛生的にも電気的にも安全な医療用ロボ
ットが実現できる。
【0132】また、図31は術中に停電になっても、診
断処置を続行する事を可能にする医療用ロボットマニピ
ュレータ256のシステムを示すものである。これは、
制御装置257内にバッテリ部272を内蔵させ、制御
装置257が通常の電源コンセント(以下メイン電源と
する)271からの供給電力によって作動している時に
は、機能しないが、ひとたび、メイン電源271が供給
されなくなると、バッテリ部272が機能する様にした
ものである。
断処置を続行する事を可能にする医療用ロボットマニピ
ュレータ256のシステムを示すものである。これは、
制御装置257内にバッテリ部272を内蔵させ、制御
装置257が通常の電源コンセント(以下メイン電源と
する)271からの供給電力によって作動している時に
は、機能しないが、ひとたび、メイン電源271が供給
されなくなると、バッテリ部272が機能する様にした
ものである。
【0133】また、図32はメイン電源271とバッテ
リ部272との接続回路を示すものである。ここで、2
73は電位差検出回路からなる電源検出手段であり、メ
イン電源271から電力が供給されているかどうかを検
知する為のものである。また、274は電源検出手段2
73からの検知情報によって予め充電されているバッテ
リ部272からの電源によってマニピュレータ256を
制御するかを判断する為の制御回路である。さらに、2
75は制御回路274の指令によってメイン電源271
とバッテリ部272との切り換えを行う為の切り換え手
段である。
リ部272との接続回路を示すものである。ここで、2
73は電位差検出回路からなる電源検出手段であり、メ
イン電源271から電力が供給されているかどうかを検
知する為のものである。また、274は電源検出手段2
73からの検知情報によって予め充電されているバッテ
リ部272からの電源によってマニピュレータ256を
制御するかを判断する為の制御回路である。さらに、2
75は制御回路274の指令によってメイン電源271
とバッテリ部272との切り換えを行う為の切り換え手
段である。
【0134】上記構成において、術中にメイン電源27
1からの電源が停電により供給されなくなった時、バッ
テリ部272内の電源検出手段273から制御回路27
4に停電である事を知らせる電気信号が出力され、それ
によって制御回路274は切り換え手段275に切り換
え信号を送り、それによってマニピュレータ制御装置2
57にバッテリ部272からの電源が供給される様にな
る。
1からの電源が停電により供給されなくなった時、バッ
テリ部272内の電源検出手段273から制御回路27
4に停電である事を知らせる電気信号が出力され、それ
によって制御回路274は切り換え手段275に切り換
え信号を送り、それによってマニピュレータ制御装置2
57にバッテリ部272からの電源が供給される様にな
る。
【0135】また、メイン電源271が停電から回復し
た時は、バッテリ部272内の電源検出手段273から
回復信号が制御回路274に出力され、制御回路274
から電源切り換え手段275がメイン電源271に切り
替わる。
た時は、バッテリ部272内の電源検出手段273から
回復信号が制御回路274に出力され、制御回路274
から電源切り換え手段275がメイン電源271に切り
替わる。
【0136】これによって、停電が回復したら、すぐに
バッテリ部272の駆動を止め、バッテリ部272のエ
ネルギを無駄なく利用することができる。そのため、術
中の停電が生じても電力を供給する事が可能となり、手
術を継続的に行う事が可能となる。
バッテリ部272の駆動を止め、バッテリ部272のエ
ネルギを無駄なく利用することができる。そのため、術
中の停電が生じても電力を供給する事が可能となり、手
術を継続的に行う事が可能となる。
【0137】また、図33(A)は術者にとって重要な
視野の自動的な提供およびスコープ保持の省力化が可能
な処置具追従型スコープ281を示すものである。ここ
で、282は処置具、283はこの処置具282の先端
部の処置部である。さらに、この処置具282には位置
・姿勢検出用の可動コイル284が取り付けられてい
る。
視野の自動的な提供およびスコープ保持の省力化が可能
な処置具追従型スコープ281を示すものである。ここ
で、282は処置具、283はこの処置具282の先端
部の処置部である。さらに、この処置具282には位置
・姿勢検出用の可動コイル284が取り付けられてい
る。
【0138】また、285は垂直多関節型6自由度ロボ
ットである。この垂直多関節型6自由度ロボット285
のアームの先端にはスコープ292および撮像部293
が取り付けられている。
ットである。この垂直多関節型6自由度ロボット285
のアームの先端にはスコープ292および撮像部293
が取り付けられている。
【0139】さらに、垂直多関節型6自由度ロボット2
85のアームには6つの関節286〜291が設けられ
ている。そして、スコープ292の位置及び姿勢は、ロ
ボット285の各関節286〜291の角度から得られ
る。また、処置具282の位置・姿勢検出の基準となる
固定発信器294はロボット285との相対位置関係が
定められた場所に設けられている。
85のアームには6つの関節286〜291が設けられ
ている。そして、スコープ292の位置及び姿勢は、ロ
ボット285の各関節286〜291の角度から得られ
る。また、処置具282の位置・姿勢検出の基準となる
固定発信器294はロボット285との相対位置関係が
定められた場所に設けられている。
【0140】また、図33(B)は処置具追従型スコー
プ281の処理回路を示すものである。ここで、295
は処置具282の位置・姿勢検出装置、296は先端部
の処置部283の位置を算出する先端部位置算出部、2
97はロボットの各軸の回転角算出部、298はモニタ
ドライバーである。この場合、位置・姿勢検出装置29
5には可動コイル284、固定発信器294がそれぞれ
接続されている。
プ281の処理回路を示すものである。ここで、295
は処置具282の位置・姿勢検出装置、296は先端部
の処置部283の位置を算出する先端部位置算出部、2
97はロボットの各軸の回転角算出部、298はモニタ
ドライバーである。この場合、位置・姿勢検出装置29
5には可動コイル284、固定発信器294がそれぞれ
接続されている。
【0141】次に、上記構成の作用について説明する。
3個のコイルからなる可動コイル284と、同じく3個
のコイルからなる固定発信器294を用いて、電磁誘導
を用いて固定発信器294に対する可動コイル284の
相対的な位置および姿勢を求める方法は、特願平3−2
35019号に開示されているように公知である。この
方法を用いて、固定発信器294に対する可動コイル2
84の相対的な位置関係を求められる。
3個のコイルからなる可動コイル284と、同じく3個
のコイルからなる固定発信器294を用いて、電磁誘導
を用いて固定発信器294に対する可動コイル284の
相対的な位置および姿勢を求める方法は、特願平3−2
35019号に開示されているように公知である。この
方法を用いて、固定発信器294に対する可動コイル2
84の相対的な位置関係を求められる。
【0142】また、可動コイル284の処置具282へ
の取り付け位置・方向は既知であるから、可動コイル2
84から処置具282の先端の処置部283への長さL
を用いれば、処置具282の先端部の位置が求められ
る。
の取り付け位置・方向は既知であるから、可動コイル2
84から処置具282の先端の処置部283への長さL
を用いれば、処置具282の先端部の位置が求められ
る。
【0143】さらに、ロボット285と、固定発信器2
94の関係も既知であるから、ロボット285に対する
処置具282の先端の位置および処置具282の方向が
求められる。
94の関係も既知であるから、ロボット285に対する
処置具282の先端の位置および処置具282の方向が
求められる。
【0144】そのため、スコープ292の軸心の延長上
の直線上に処置具282の先端部が通るように、ロボッ
ト285の各軸の回転角を制御することによってスコー
プ292の画像中央に常に処置具282の先端を捉える
ことができる。
の直線上に処置具282の先端部が通るように、ロボッ
ト285の各軸の回転角を制御することによってスコー
プ292の画像中央に常に処置具282の先端を捉える
ことができる。
【0145】そこで、上記構成のものにあってはロボッ
ト285の各軸の回転角を、処置具282の先端とスコ
ープ292の先端の距離が一定であるという拘束条件を
付加して決定すると、倍率が常に一定の画像が得られ
る。また、スコープ292の軸が指定された空間上の一
点を常に通るような拘束条件を付加することによって、
内視鏡下手術におけるトラカールの使用時にトラカール
部位を余り動かさないようにできる。
ト285の各軸の回転角を、処置具282の先端とスコ
ープ292の先端の距離が一定であるという拘束条件を
付加して決定すると、倍率が常に一定の画像が得られ
る。また、スコープ292の軸が指定された空間上の一
点を常に通るような拘束条件を付加することによって、
内視鏡下手術におけるトラカールの使用時にトラカール
部位を余り動かさないようにできる。
【0146】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、複数のセンサを備えた
分布型センサユニットを体腔内に挿入される医療器具本
体の挿入部に設け、このセンサユニットから出力される
複数のセンサ出力に基づいて医療器具本体を制御する制
御手段を設けたので、センサが単一故障を起こしても、
安全性を確保することができる。
分布型センサユニットを体腔内に挿入される医療器具本
体の挿入部に設け、このセンサユニットから出力される
複数のセンサ出力に基づいて医療器具本体を制御する制
御手段を設けたので、センサが単一故障を起こしても、
安全性を確保することができる。
【図1】 (A)は処置具の把持部を示す斜視図、
(B)は触覚センサのセンサユニットを示す平面図、
(C)はセンサユニットからの信号出力を示す図。
(B)は触覚センサのセンサユニットを示す平面図、
(C)はセンサユニットからの信号出力を示す図。
【図2】 内視鏡下外科手術用の医療器具のシステム全
体の概略構成図。
体の概略構成図。
【図3】 信号処理回路を示すブロック図。
【図4】 図1(A)乃至図3の医療器具の第1の変形
例を示す触覚センサのセンサユニットの平面図。
例を示す触覚センサのセンサユニットの平面図。
【図5】 信号処理回路を示すブロック図。
【図6】 図1(A)乃至図3の医療器具の第2の変形
例を示すシステム全体の概略構成図。
例を示すシステム全体の概略構成図。
【図7】 術中生体画像3次元シミュレーションシステ
ムを示す概略構成図。
ムを示す概略構成図。
【図8】 本発明の第1の実施の形態の体腔内手術用マ
ニピュレータを示すもので、(A)は体腔内手術用マニ
ピュレータ全体の概略構成図、(B)は多関節マニピュ
レータのコンプライアンス設定部を示す縦断面図。
ニピュレータを示すもので、(A)は体腔内手術用マニ
ピュレータ全体の概略構成図、(B)は多関節マニピュ
レータのコンプライアンス設定部を示す縦断面図。
【図9】 屈曲型マニピュレータを示すもので、(A)
は屈曲型マニピュレータを患部組織までアプローチする
状態を示す側面図、(B)は患部組織の処置作業状態を
示す側面図。
は屈曲型マニピュレータを患部組織までアプローチする
状態を示す側面図、(B)は患部組織の処置作業状態を
示す側面図。
【図10】 コンプライアンス設定部の変形例を示す概
略構成図。
略構成図。
【図11】 コンプライアンス設定部の第2の変形例を
示す概略構成図。
示す概略構成図。
【図12】 コンプライアンス設定部の第3の変形例を
示す概略構成図。
示す概略構成図。
【図13】 コンプライアンス設定部の電磁チャックを
示す概略構成図。
示す概略構成図。
【図14】 安全機構付き処置ロボットの全体の概略構
成を示す斜視図。
成を示す斜視図。
【図15】 トラカールの上部構造を示す概略構成図。
【図16】 図14の処置ロボットの変形例を示す概略
構成図。
構成図。
【図17】 (A)は張力検出機構付き手術装置の全体
の概略構成図、(B)は処置具の概略構成図。
の概略構成図、(B)は処置具の概略構成図。
【図18】 (A)は図17(A)の手術装置の変形例
を示す概略構成図、(B)は処置具の概略構成図。
を示す概略構成図、(B)は処置具の概略構成図。
【図19】 体位変換検知手段付き手術装置を示す概略
構成図。
構成図。
【図20】 圧電フィルムにより圧力が検出された際に
発生するパルス電圧を示す特性図。
発生するパルス電圧を示す特性図。
【図21】 図19の手術装置の変形例を示す概略構成
図。
図。
【図22】 手術用マニピュレータを示す概略構成図。
【図23】 (A)は挿入部と一緒に機械的伝達要素も
分離された状態を示す斜視図、(B)はアクチュエータ
から分離された処置部216及び湾曲部215が一直線
の形状に伸ばされた状態を示す斜視図。
分離された状態を示す斜視図、(B)はアクチュエータ
から分離された処置部216及び湾曲部215が一直線
の形状に伸ばされた状態を示す斜視図。
【図24】 (A)は図23の手術用マニピュレータの
変形例を示す概略構成図、(B)は駆動ユニット側の結
合部を示す平面図。
変形例を示す概略構成図、(B)は駆動ユニット側の結
合部を示す平面図。
【図25】 (A)は手術用マニピュレータのアームを
示す斜視図、(B)は持針器からなる処置ユニットを示
す斜視図、(C)は把持鉗子からなる処置ユニットを示
す斜視図、(D)は処置ユニット側の結合部を示す平面
図。
示す斜視図、(B)は持針器からなる処置ユニットを示
す斜視図、(C)は把持鉗子からなる処置ユニットを示
す斜視図、(D)は処置ユニット側の結合部を示す平面
図。
【図26】 (A)は手術用マニピュレータ全体の概略
構成図、(B)はマニピュレータの制御部の概略構成
図。
構成図、(B)はマニピュレータの制御部の概略構成
図。
【図27】 医療用ロボットマニピュレータ全体の概略
構成図。
構成図。
【図28】 エンドエフェクタとアームとの連結部を示
す概略構成図。
す概略構成図。
【図29】 エンドエフェクタとアームとの間の駆動用
電力供給部を示す概略構成図。
電力供給部を示す概略構成図。
【図30】 エンドエフェクタとアームとの間の駆動用
電力供給部の変形例を示す概略構成図。
電力供給部の変形例を示す概略構成図。
【図31】 医療用ロボットマニピュレータ全体の概略
構成図。
構成図。
【図32】 電源検出回路を示す概略構成図。
【図33】 (A)は処置具追従型スコープ全体の概略
構成図、(B)は処理回路を示す概略構成図。
構成図、(B)は処理回路を示す概略構成図。
82 挿入部
83 第1の湾曲部
84 第2の湾曲部
87,88 アングルワイヤ
89 牽引機構
91 コンプライアンス設定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月17日(2002.7.1
7)
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、触覚センサを用いることなく、安全性
を確保でき、より生体を傷つけない体腔内手術用マニピ
ュレータを提供することにある。
で、その目的は、触覚センサを用いることなく、安全性
を確保でき、より生体を傷つけない体腔内手術用マニピ
ュレータを提供することにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0147
【補正方法】変更
【補正内容】
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、アングルワイヤのワイ
ヤ牽引時にコンプライアンス設定部によってワイヤ牽引
時のアングルワイヤの張力を調整して湾曲部のコンプラ
イアンスをコントロールすることにより、触覚センサを
用いることなく、安全性を確保でき、より生体を傷つけ
ない体腔内手術用マニピュレータを提供することができ
る。
ヤ牽引時にコンプライアンス設定部によってワイヤ牽引
時のアングルワイヤの張力を調整して湾曲部のコンプラ
イアンスをコントロールすることにより、触覚センサを
用いることなく、安全性を確保でき、より生体を傷つけ
ない体腔内手術用マニピュレータを提供することができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中田 明雄
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 内山 直樹
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 久保田 達也
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 山口 達也
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 植田 康弘
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 河合 利昌
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 工藤 正宏
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 藤澤 豊
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
(72)発明者 竹端 栄
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ
ンパス光学工業株式会社内
Fターム(参考) 4C060 GG08 GG29 GG30 GG32 MM24
4C061 BB01 DD03 GG15 HH26 HH36
HH56 JJ11 WW04 WW13 YY12
Claims (3)
- 【請求項1】 体内に挿入される細長い挿入部の先端部
側に湾曲変形可能な湾曲部が配設され、前記湾曲部を湾
曲操作するアングルワイヤを牽引操作する牽引機構が前
記挿入部の基端部に配設された体腔内手術用マニピュレ
ータにおいて、 前記アングルワイヤの途中にワイヤ牽引時の前記アング
ルワイヤの張力を調整して前記湾曲部のコンプライアン
スをコントロールするコンプライアンス設定部を設けた
ことを特徴とする体腔内手術用マニピュレータ。 - 【請求項2】 前記挿入部は、前記挿入部の挿入方向に
沿って前記湾曲部が複数並設された多関節型の前記マニ
ピュレータ本体を有することを特徴とする請求項1に記
載の体腔内手術用マニピュレータ。 - 【請求項3】 前記コンプライアンス設定部は、シリン
ダと、このシリンダ内に配設されたピストンとを備え、 前記アングルワイヤの途中に前記ピストンのピストンロ
ッドが介設されるとともに、 前記シリンダ内に前記ピストンの作動力を調整するばね
部材が配設され、かつ前記シリンダ内の液圧を変えるこ
とで前記ワイヤ牽引時のコンプライアンスをコントロー
ルする液圧調整部を有することを特徴とする請求項1に
記載の体腔内手術用マニピュレータ。
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JP2002176290A Pending JP2003127085A (ja) | 1993-12-28 | 2002-06-17 | 手術マニピュレータ |
JP2002176291A Pending JP2003127076A (ja) | 1993-12-28 | 2002-06-17 | 医療器具 |
JP2002176289A Pending JP2003052701A (ja) | 1993-12-28 | 2002-06-17 | 手術マニピュレータ |
JP2002176285A Pending JP2003061968A (ja) | 1993-12-28 | 2002-06-17 | 体腔内手術用マニピュレータ |
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JP2002176289A Pending JP2003052701A (ja) | 1993-12-28 | 2002-06-17 | 手術マニピュレータ |
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