JPH06105806A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH06105806A
JPH06105806A JP5155385A JP15538593A JPH06105806A JP H06105806 A JPH06105806 A JP H06105806A JP 5155385 A JP5155385 A JP 5155385A JP 15538593 A JP15538593 A JP 15538593A JP H06105806 A JPH06105806 A JP H06105806A
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Kuniaki Kami
邦彰 上
Akihiro Taguchi
晶弘 田口
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】処置部位を立体視することができ、生体の体腔
内を観察・処置するに適した内視鏡装置を提供すること
にある。 【構成】独立して動作可能な第1と第2の湾曲部8a,
8bを有する内視鏡5と、第1と第2の湾曲部8a,8
bの湾曲形状を観察部位に応じて立体視可能に制御する
制御手段とを具備したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内の観察部位を立
体視可能な内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、生体の体腔内を観察する医療用
の内視鏡やガス配管等の工業用管路の点検・修理を行う
工業用内視鏡は、操作部と、挿入部とからなり、挿入部
は可撓管部と湾曲管部および先端構成部とから構成され
ている。
【0003】挿入部にはイメージガイドファイバー、ラ
イトガイドファイバーが内挿され、イメージガイドファ
イバーの一端側は操作部に設けられた接眼部に、他端側
は先端構成部に設けられた観察窓に光学的に接続されて
いる。
【0004】また、ライトガイドファイバーの一端側は
操作部に接続されたユニバーサルコードを介して光源装
置に、他端側は先端構成部に設けられた照明窓に光学的
に接続されている。
【0005】さらに、接眼部にテレビカメラを装着し、
テレビカメラによって撮像した画像をテレビモニタに写
し出し、術者はテレビモニタに写し出された画像を監視
しながら観察部位を処置することが行われる。
【0006】ところが、前述した内視鏡観察システム
は、観察部位を遠隔的に観察することはできるが、立体
感を持った観察は行えない。そこで、遠隔地にある物体
を立体感を持って監視できる遠隔立体監視装置が、特開
昭56−64312号公報によって知られている。
【0007】この遠隔立体監視装置は、被監視物体の像
を各イメージガイドファイバーの入力端上に結像する左
眼視用および右眼視用結像アダプタと、物体の像を遠隔
の監視場所へ伝送する左眼視用および右眼視用イメージ
ファイバーおよびイメージファイバーからの物体像を拡
大して所定位置に結像する左眼視用および右眼視用監視
アダプタとから構成され、遠隔地にある物体を立体感を
持って監視できるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た遠隔立体監視装置は、挿入部の先端部に左眼視用およ
び右眼視用結像アダプタや湾曲手段が必要となり、先端
部が大型化して生体の体腔内に挿入する医療用の内視鏡
には相応しくない。
【0009】本発明は、前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、侵襲が少なく、生体の
体腔内の観察・処置に適した内視鏡装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するするために、独立して動作可能な2つの湾曲部を
有する内視鏡と、前記2つの湾曲部の湾曲形状を観察部
位に応じて立体視可能に制御する制御手段とから構成し
たことにある。
【0011】
【作用】内視鏡の2つの湾曲部に設けた観察光学系によ
って得られた像はそれぞれテレビカメラによって撮像さ
れ、立体化装置を介して3Dテレビモニタに表示され
る。偏光フィルタ付き眼鏡を掛けた術者により立体像と
して認識される。したがって、術者は立体像により処置
部位を観察しながら処置等を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜図5は第1の実施例を示す。図1は、
内視鏡装置の全体構成を示すもので、ベッド1に患者2
が仰臥した状態を示す。ベッド1には保持装置3が立設
され、この保持装置3には保持アーム4が設けられ、こ
の保持アーム4には内視鏡5が保持されている。
【0013】内視鏡5は、図2に示すように、本体部6
と体腔内に挿入可能な挿入部7とからなり、挿入部7の
先端部は第1と第2の湾曲部8a,8bに分岐され、こ
れら2つの湾曲部8a,8bには第1と第2の接眼部6
a,6bと光学的に接続された観察光学系9a,9bを
有する先端部10a,10bが設けられている。そし
て、第1と第2の湾曲部8a,8bは独立して湾曲可能
に形成されている。
【0014】内視鏡5の本体部6には観察光学系9a,
9bに光学的に接続された第1と第2のテレビカメラ1
1a,11bが装着され、これらテレビカメラ11a,
11bはケーブル12を介して前記保持装置3に設けら
れた立体化装置13に接続されている。
【0015】また、立体化装置13はケーブル14を介
してベッド1とは離れた位置に設置された立体的な画像
を写し出す3Dテレビモニタ15に接続され、内視鏡5
による立体画像が写し出されるようになっている。
【0016】3Dテレビモニタ15の前面には液晶シャ
ッタ16が取付けられており、第1と第2のテレビカメ
ラ11a,11bの画像に同期して偏光方向が変わるよ
うになっている。
【0017】17は術者であり、術者17が左右の偏光
方向が異なる偏光フィルタ付き眼鏡18を掛けることに
より、例えば第1のテレビカメラ11aの画像を左眼だ
けに、第2のテレビカメラ11bの画像を右眼だけに入
れることにより、3D像として認識することが可能とな
る。偏光フィルタ付き眼鏡18には位置センサ19が取
付けられており、術者17の視線方向を検出することが
できる。
【0018】また、前記保持アーム4に保持された内視
鏡5は、保持アーム4の回動によって内視鏡5と患者2
の腹壁2aとの接点を支点Oとして前後・左右方向に回
動可能であるとともに、挿入部7の軸方向に移動自在で
ある。
【0019】保持アーム4は保持装置3の内部に設けら
れたモータ、エアシリンダあるいはゴム人工筋等の駆動
機構20により駆動される。また、保持アーム4には患
者2が動いて支点Oが動いたり、術者17が内視鏡5に
触れたり、不要な力が加わったことを検知する力センサ
21が設けられている。
【0020】前記患者2の腹壁2aには2本のトラカー
ル22a,22bが腹腔2bまで貫通しており、これら
トラカール22a,22bには処置具23a,23bが
挿入されている。
【0021】この処置具23a,23bは同一構造であ
り、図3に示すように構成されている。すなわち、24
は処置具本体で、この先端部には鉗子部25が設けら
れ、基端部には鉗子部25を開閉するハンドル部26が
設けられている。
【0022】ハンドル部26の柄部27a,27bには
歪センサ28a,28bが設けられ、指掛け部29a,
29bには触覚アクチュエータ30a,30bが設けら
れている。さらに、ハンドル部26の頂部には位置セン
サ31が設けられている。
【0023】そして、歪センサ28a,28bによって
鉗子部25に加わっている力を検出し、位置センサ31
によって処置具本体24の位置を検出し、これら検出信
号は検出回路32に入力されるようになっている。この
検出回路32は鉗子部25に加わる力に応じて駆動回路
33により力を拡大または減少して触覚アクチュエータ
30a,30bが動作するようになっている。
【0024】触覚アクチュエータ30a,30bは同一
構造であり、図4に示すように構成されている。すなわ
ち、アクチュエータ本体34には凹陥部35が設けら
れ、この凹陥部35にはピン36が突没自在に挿入され
ている。
【0025】ピン36の端部には永久磁石37が固定さ
れ、ピン36の軸部にはピン36を没入する方向に付勢
するばね38が巻装されている。さらに、凹陥部35の
底部には電磁石39が設けられ、この電磁石39を励磁
することにより、電磁石39と永久磁石37との間に斤
力が生じ、ピン36が突出して触覚を再現するようにな
っている。なお、電磁石39に印加する電流値、電流を
オン・オフするタイミング、周期を変化させることによ
り、より細かな感触を再現することができる。
【0026】また、前記保持装置3の内部には図5に示
す制御回路40が設けられている。この制御回路40に
は前記位置センサ19、力センサ21および処置具本体
24に設けられた位置センサ31からの検出信号が入力
される。
【0027】制御回路40はアーム駆動回路41を介し
て前記保持アーム4を駆動する駆動機構20に駆動信号
が入力されるようになっているとともに、第1と第2の
湾曲コントロール回路42a,42bを介して前記内視
鏡5の第1と第2の湾曲部8a,8bを湾曲する湾曲駆
動機構43a,43bに駆動信号が入力される。そし
て、この湾曲駆動機構43a,43bによって第1と第
2の湾曲部8a,8bを独立して駆動するようになって
いる。
【0028】次に、前述のように構成された内視鏡装置
の作用について説明する。患者2の腹腔2bに内視鏡
5、第1と第2の処置具23a,23bを挿入し、腹腔
2bの内部の処置部位を観察しながら処置する場合、術
者17が3Dテレビモニタ15のある点Aに視線aを向
けると、位置センサ19が位置を検出し、位置情報が位
置センサ19から制御回路40に入力される。
【0029】制御回路40は、アーム駆動回路41を介
して前記駆動機構20に駆動信号を入力するとともに、
第1と第2の湾曲コントロール回路42a,42bを介
して湾曲駆動機構43a,43bに駆動信号を入力し、
点Aを立体的に見るのに最も適した位置および第1と第
2の先端部10a,10bの幅d、点Aに向かう第1と
第2の観察光学系9a,9bの角度θとなるように第1
と第2の湾曲部8a,8bおよび保持アーム4を駆動す
る。
【0030】また、術者17が点Aに視線aを向けなが
ら術者17が頭17aの位置を動かしたとき、つまり別
の方向から同一点Aを見たときには、点Aを見るのに最
も適した第1と第2の先端部10a,10bの位置関係
を保ちつつ保持アーム4を回動して内視鏡5の方向を変
化させる。
【0031】また、術者17が別の点Bに視線を向けた
ときにも点Bを見るのに最も適した位置および第1と第
2の先端部10a,10bの幅d、点Bに向かう第1と
第2の観察光学系9a,9bの角度θとなるように第1
と第2の先端部10a,10bおよび保持アーム4を駆
動する。
【0032】この場合、保持アーム4は内視鏡5が支点
Oを中心として前後・左右方向に回動するように回動す
る。内視鏡5を軸方向に移動(挿入・引出し)しても常
に支点Oを中心して回動するように保持アーム4を回動
することにより、患者2の腹壁2aに不要な力が加わる
ことはなく安全である。
【0033】内視鏡5の第1および第2の観察光学系9
a,9bによって得られた像は第1、第2のテレビカメ
ラ11a,11bで撮像され、立体化装置13を介して
3Dテレビモニタ15に表示される。偏光フィルタ付き
眼鏡18を掛けた術者17により3D像として認識され
る。したがって、術者17は3D像により処置部位を観
察しながら第1、第2の処置具23a,23bにより処
置を行うことができる。
【0034】処置具本体24のハンドル部26を操作す
ると、鉗子部25が開閉し、処置部位を把持したり、切
開、剥離等の処置を行うことができる。例えば、鉗子部
25によって処置部位を把持したときに鉗子部25に加
わる力はハンドル部26の歪として歪センサ28a,2
8bによって検出され、検出回路32を介して駆動回路
33に入力される。
【0035】駆動回路33は検出回路32からの検出信
号に応じて指掛け部29a,29bに設けられた触覚ア
クチュエータ30a,30bの電磁石39に印加する電
流値、電流をオン・オフするタイミング、周期を変化さ
せることにより、電磁石39と永久磁石37との間に斤
力、すなわちピン36の突出力、周期の変化としてハン
ドル部26を操作している術者17の手指に触覚として
再現される。したがって、処置具本体24の鉗子部25
が処置部位を把持した感覚を術者17の手指に再現する
ことができる。
【0036】また、処置具本体24には位置センサ31
が取付けられているため、処置具本体24の先端、つま
り鉗子部25と位置センサ31との間の距離を検知でき
るため、処置具本体24の挿入方向、鉗子部25の位置
を検知することができる。
【0037】なお、処置具本体24の挿入方向、鉗子部
25の位置を図示しない3DCG装置および画像合成装
置により3Dテレビモニタ15上に重畳させて表示させ
てもよい。この場合、内視鏡5の視野外に第1、第2の
処置具23a,23bがある場合にもこれらを容易に視
野内に誘導することができる。
【0038】また、偏光フィルタ付き眼鏡18に設けた
位置センサ19の代りに処置具本体24に設けた位置セ
ンサ31を用い、鉗子部25の部位に追従させて保持ア
ーム4および第1、第2の湾曲部8a,8bを駆動して
もよい。
【0039】なお、この動作を行うのは第1または第2
の処置具23a,23bが内視鏡5の視野のあらかじめ
決められた範囲を外れた場合のみとしてもよい。また、
保持アーム4の動作範囲をメカニカルに規制するストッ
パを設けてもよく、制御回路40、第1と第2の湾曲コ
ントロール回路42a,42b、駆動機構20等で動作
範囲を制限させてもよい。
【0040】また、前記動作範囲の設定は術者17が設
定できるようにしてもよい。また、3Dテレビモニタ1
5上の点Aの移動先をマーカ等でテレビモニタ15上に
示し、フットスイッチによって駆動機構20を操作して
保持アーム4を動作するようにしてもよい。また、内視
鏡5にズーム機構を設け、位置センサ19,31の情報
によりズームを行うようにしてもよく、また、第1、第
2の湾曲部8a,8bはそれぞれ別々の内視鏡でもよ
い。
【0041】このように構成することによって、処置部
位を確実に立体視できるとともに、処置具を通して処置
部位の情報を触覚として得られるのでより確実な内視鏡
下手術を行うことができる。
【0042】図6は第2の実施例を示し、第1の実施例
と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。こ
の実施例は、3Dテレビモニタ15の代りにヘッドマウ
ンディドディスプレイ (Head Mounted Display) 45を
用いた例である。ヘッドマウンディドディスプレイ45
の上部には小型の第1、第2のテレビカメラ46a,4
6bが取付けられており、内視鏡像と患者2等の周囲状
況を切替/合成して見ることが可能である。
【0043】このように構成することによって、術者1
7は処置部位と同一方向を向いて処置可能であり、より
臨場感を持って処置を行うことができる。また、術者1
7は頭17aを処置部位に近付けることでズーム、遠ざ
けることでより広い視野で観察できる。
【0044】図7は第3の実施例を示し、内視鏡と処置
具を小型化かつ一体化したものである。すなわち、パイ
プ状の体腔内処置装置47の先端部には多関節を有する
マイクロマニピュレータ48が設けられている。
【0045】マイクロマニピュレータ48の先端部には
触覚・圧覚センサ(図示しない)を有するマイクログリ
ッパ50が設けられ、被検体cを把持することができる
ようになっている。
【0046】また、体腔内処置装置47の先端部には被
検体cを切除、結合するための多関節の処置具51およ
び処置部位を立体的に観察するための第1と第2の内視
鏡52a,52bが設けられ、処置具51の先端部にも
触覚・圧覚センサ(図示しない)が設けられている。
【0047】さらに、前記処置具51の先端部および第
1、第2の内視鏡52a,52bの先端部には相対位置
を検出する位置検出センサ54a,54b,54cが設
けられている。第1、第2の内視鏡52a,52bの先
端側には能動的湾曲機構55a,55bが設けられ、第
1、第2の内視鏡52a,52bが独立して湾曲可能に
構成されている。
【0048】前記マイクロマニピュレータ48、能動的
湾曲機構55a,55bおよび処置具51は図示しない
制御装置により制御され、制御装置には3D表示装置お
よびマニピュレータが設けられており、このマニピュレ
ータをマスター、体腔内処置装置47をスレーブとして
いわゆるマスタースレーブ型の制御を行うことができる
ようになっている。
【0049】マニピュレータには触覚再現手段が設けら
れており、術者はマイクログリッパ50および処置具5
1の触覚・圧覚センサ49の情報を基にして処置部位の
触感を知覚しながら処置を行うことができるようになっ
ている。
【0050】次に、第3の実施例の作用について説明す
る。体腔内処置装置47を腹壁2aを貫通して腹腔2b
に挿入する。この場合、処置具51および第1、第2の
内視鏡52a,52bの先端部に設けられた位置検出セ
ンサ54a,54b,54cにより各々の先端部の相対
的な位置関係を検知することができる。
【0051】第1、第2の内視鏡52a,52bは能動
的湾曲機構55a,55bにより立体視に最も適した間
隔、角度を保ちながら観察を行う。処置すべき近傍の被
検体cをマイクロマニピュレータ48のマイクログリッ
パ50で把持し、被検体cを処置具51で切除、縫合等
の処置を行うことができる。
【0052】このとき、処置部位を確実に立体視するた
めに、処置具51の先端部を立体視するのに最も適した
間隔、角度となるように能動的湾曲機構55a,55b
により第1、第2の内視鏡52a,52bを湾曲させ、
処置具51を移動させたときには追従するように第1、
第2の内視鏡52a,52bを湾曲させる。マイクロマ
ニピュレータ48、処置具51の操作はマスター側のマ
ニピュレータを操作することにより行う。
【0053】図8は第4の実施例を示し、脳56の内部
に挿入する極細の挿入管57は小型の定位脳装置58に
取付けられている。挿入管57の内部には先端部に2つ
の湾曲部59a,59bを有する極細の内視鏡60およ
び先端部に組織を切除するマイクログリッパ61aを有
する多関節のマイクロマニピュレータ62aと,先端部
にマイクロクリップ61bを有する多関節のマイクロマ
ニピュレータ62b、処置具63および神経を検知する
神経プローブ64が挿通されている。
【0054】また、挿入管57の先端部には挿入管57
の先端位置を検知するための位置センサ65が設けら
れ、湾曲部59a,59bの先端部には湾曲部59a,
59bの相対位置を検知する相対位置検出センサ66
a,66bが取付けられている。
【0055】さらに、マイクロマニピュレータ62a,
62bの先端部にも図示しない位置センサが取付けられ
ており、マイクログリッパ61a,マイクロクリップ6
1bには図示しない触覚センサが取付けられている。な
お、湾曲部59a,59bは第3の実施例と同様に能動
湾曲機構によって湾曲される。
【0056】次に、第4の実施例の作用について説明す
る。神経プローブ64によって神経を検知し、これを避
けながら内視鏡60およびマイクロマニピュレータ62
a,62bを脳56の内部に挿入する。
【0057】動脈瘤等を処置するときには、動脈瘤の根
元をマイクログリッパ61aで保持し、マイクロクリッ
プ61bによって締め付け、その上部を処置具63で切
除して体腔外へ摘出する。マイクロマニピュレータ62
a,62b、マイクログリッパ61aおよび処置具63
は、第3の実施例と同様に処置部位の感触を知覚しなが
らマスター側のマニピュレータを操作することで動作す
る。
【0058】内視鏡60の湾曲部59a,59bの能動
的湾曲機構は相対位置検出センサ66a,66bからの
情報を基に立体視に最も適した間隔、角度となるように
図示しない制御部により制御される。
【0059】処置を行う際にはマイクロマニピュレータ
62a,62bの位置センサの情報を基にマイクロマニ
ピュレータ62a,62bの先端部位を最も立体視に適
した間隔、角度となるように内視鏡60の湾曲部59
a,59bを湾曲させてもよい。
【0060】マイクロマニピュレータ62a,62bの
先端部の動きに追従して湾曲させてもよい。この場合に
も立体視に最適となるように内視鏡60の湾曲部59
a,59bの間隔、角度を調節する。
【0061】図9は第5の実施例を示し、第1の実施例
の処置具23の変形例であり、第1の実施例と同一構成
部分と同一符号を付して説明を省略する。処置具本体2
4の先端部に設けた鉗子部25にはワイヤ70の一端部
が連結され、この他端部はハンドル部26の柄部27a
に連結されている。ワイヤ70の中途部には歪センサ7
1が設けられ、この歪センサ71は検出回路32に接続
されている。
【0062】ハンドル部26を操作して処置部位を把持
するために鉗子部25を閉じると、鉗子部25に挟持さ
れる組織の硬さに応じてワイヤ70の伸び量が異なるた
め、そのワイヤ70の伸び量が歪センサ71によって検
出され、検出回路32に入力される。
【0063】図10は第6の実施例を示し、72は立体
視内視鏡である。立体視内視鏡72には第1と第2の観
察光学系73a,73bが設けられている。Cは第1の
観察光学系73aにおける視野で、Dは第2の観察光学
系73bにおける視野である。第1の観察光学系73a
の接眼部74aには第1のテレビカメラ75aが装着さ
れ、第2の観察光学系73bの接眼部74bには第2の
テレビカメラ75bが装着されている。
【0064】第1のテレビカメラ75aおよび第2のテ
レビカメラ75bによって撮像された視野C,D内の一
部の像c,dを切り出し、3D表示装置76を介して3
Dテレビモニタ77に立体視像として表示するようにし
たものである。
【0065】視野C,D内の一部の像c,dを変更する
場合には術者の視線、処置具の位置情報等に応じて変更
することもでき、立体視内視鏡72を動かすことなく、
視野変更ができる。
【0066】図11は患者2の腹壁2aを貫通して腹腔
2bに内視鏡79の挿入部78を挿入した状態を示す。
挿入部78はロボットアーム80によって支持されてお
り、ロボットアーム80によって挿入部78を腹壁2a
に刺入する刺入点eを支点として弧状に動作するように
したものである。
【0067】したがって、挿入部78を軸方向に進退さ
せても挿入部78は刺入点eを支点として回動するた
め、患者2の腹壁2aに無理な力が加わることはなく安
全性が高い。
【0068】図12は、図11に示す内視鏡79の挿入
部78の先端に超音波、光、圧力センサ等の近接センサ
81を設けたものである。内視鏡79の挿入部78をロ
ボットアーム80によって操作して矢印に示すようにf
点からg点まで移動させたとき、g点の近傍に生体があ
ることを近接センサ81が検知したとき、f点からg点
への経路を逆行してh点まで戻すように移動制御するよ
うにしたものである。
【0069】このようにf点からg点までの経路には障
害物が無いことが近接センサ81によって確認できてい
るので内視鏡79を動かしても生体に接触することはな
く、安全である。なお、内視鏡79の挿入部78を電動
アングル機構によってアングル操作で視野変更したとき
も同様な方向でアングル操作の制御ができる。また、内
視鏡79の挿入部78を軸方向に引抜く方向に移動させ
ることにより、既に挿入部78が存在する位置へ退避す
るため生体に接触することはない。
【0070】図13〜図15は第7の実施例で、触覚フ
ィードバック型の処置具を示す。図13に示すように、
処置具本体90の先端部に設けた鉗子部91には歪セン
サ92,93が取付けられており、また先端部にはワイ
ヤ94の一端部が連結され、この他端部はハンドル部9
5の柄部95aに連結されている。ワイヤ94の中途部
には歪センサ96が設けられている。前記歪センサ9
2,93,96はそれぞれ信号線97a〜97cを介し
て制御装置98内の検出回路99に接続されている。
【0071】また、処置具本体90のハンドル部95に
は触覚アクチュエータ100が設けられている。この触
覚アクチュエータ100は、図14に示すように、外装
体101、外側絶縁層102、磁性体からなる中空のパ
イプ103および内側絶縁層104からなる固定部10
5と、磁性体からなる可動部106とから構成されてい
る。
【0072】そして、前記パイプ103の端部にはコイ
ル107が取付けられ、信号線108により制御装置9
8内のコイル駆動回路109に接続されている。また、
パイプ103の端部の内部には距離センサ110が取付
けられており、信号線111を介して検出回路112に
接続されている。
【0073】前記歪センサ92,93,96の検出回路
99および距離センサ110の検出回路112の出力は
演算回路113に入力され、演算回路113の出力はコ
イル駆動回路109に入力される。
【0074】したがって、ハンドル部95を操作し、鉗
子部91で被検体の処置を行うとき、被検体の硬さに応
じて鉗子部91およびワイヤ94が歪み、その歪み量が
歪センサ92,93,96によって検出され、検出回路
99を介して演算回路113に入力される。
【0075】一方、ハンドル部95の移動量(操作量)
は、距離センサ110により距離センサ110と可動部
106の端面までの距離として検出され、検出回路11
2を介して演算回路113に入力される。
【0076】今、被検体がやわらかいときには、ハンド
ル部95の操作量に比して歪センサ92,93,96の
検出量は小さく、被検体が硬いときには、ハンドル部9
5の操作量をパラメータとした演算を行い、コイル駆動
回路109がコイル107に供給する電流量を算出し、
コイル駆動回路109に入力する。
【0077】コイル107に電流が流れることで、パイ
プ103は磁化され可動部106を吸着する。したがっ
て、歪センサ92,93,96および距離センサ110
の検出量をパラメータとした演算を行い、コイル107
に流す電流を制御することで被検体の硬さに応じてハン
ドル部95の操作力量を変化することができ、被検体の
硬さを再現することが可能となる。
【0078】このとき、被検体の硬さとハンドル部95
の操作力量を同一にする必要はなく、硬さに対して操作
力量を拡大することで、鉗子部91と被検体との微妙な
接触状態を確実に操作者に伝えることが可能となり、微
細な処置を安全、確実に行うことができる。
【0079】また、ハンドル部95の操作量を検出して
いるので、鉗子部91が閉じる方向に動いたときに歪セ
ンサ96の出力を検出したのか、開く方向に動いたとき
に検出したのかを検出でき、歪センサ96の出力を検出
したのと逆方向に動かす時にはコイル107に流す電流
値を少なくし、ハンドル部95の操作力量を小さくする
ようにしてもよい。
【0080】また、固定部105と可動部106が重な
る部分が多くなるに従い、操作力量が多くなるため、重
なる部分の長さに応じて電流量を制御するようにしても
よい。また、ハンドル部95の操作量の代りにハンドル
部95に加わる力を検出する手段を設け、その検出量を
パラメータとして演算を行うようにしてもよく、操作量
と加わる力を共にパラメータとしてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
独立して動作可能な2つの湾曲部を設け、この湾曲部の
湾曲形状を観察部位に応じて立体視可能に制御すること
により、処置部位を立体視することができ、生体の体腔
内を観察・処置するに適した内視鏡装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す内視鏡装置の全体
構成図。
【図2】図1に示す内視鏡の構成図。
【図3】図1に示す処置具の構成図。
【図4】図3に示す触覚アクチュエータの構成図。
【図5】図1に示す保持装置を駆動制御する制御回路に
ブロック構成図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す内視鏡装置の全体
構成図。
【図7】内視鏡と処置具を小型化した本発明の第3の実
施例を示す図。
【図8】本発明の第4の実施例の内視鏡を患者の脳部に
挿入した状態を示す図。
【図9】本発明の第5の実施例を示す処置具の構成図。
【図10】本発明の第6の実施例を示し、(a)は立体
視内視鏡の概略構成図、(b)は立体視内視鏡の視野を
示す図。
【図11】患者の腹腔内に内視鏡を挿入した状態を示す
図。
【図12】図11に示す内視鏡の変形例を示す図。
【図13】本発明の第7の実施例を示す処置具の構成
図。
【図14】同実施例の触覚アクチュエータの断面図。
【図15】同実施例の電気系のブロック図。
【符号の説明】
3…保持装置、4…保持アーム、5…内視鏡、6a,6
b…接眼部、8a,8b…湾曲部、9a,9b…観察光
学系、11a,11b…テレビカメラ、13…立体化装
置、15…3Dテレビモニタ、16…液晶シャッタ、1
8…偏光フィルタ付き眼鏡、19…位置センサ、40…
制御回路、41…アーム駆動回路、43a,43b…湾
曲駆動機構、45…ヘッドマウンディドディスプレイ、
46a,46b…テレビカメラ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】今、被検体がやわらかいときには、ハンド
ル部95の操作量に比して歪センサ92,93,96の
検出量は小さく、被検体が硬いときには、ハンドル部9
5の操作量に比して歪センサ92,93,96の検出量
は大きくなる。演算回路113では、歪センサ92,9
3,96の検出量およびハンドル部95の移動量(操作
量)に対応する距離センサの検出量をパラメータとした
演算を行い、コイル駆動回路109がコイル107に供
給する電流量を算出し、コイル駆動回路109に入力す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 M 13/00 6942−5C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立して動作可能な2つの湾曲部を有す
    る内視鏡と、前記2つの湾曲部の湾曲形状を観察部位に
    応じて立体視可能に制御する制御手段とを具備したこと
    を特徴とする内視鏡装置。
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