JP2003061422A - 施肥装置 - Google Patents

施肥装置

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JP2003061422A
JP2003061422A JP2001258899A JP2001258899A JP2003061422A JP 2003061422 A JP2003061422 A JP 2003061422A JP 2001258899 A JP2001258899 A JP 2001258899A JP 2001258899 A JP2001258899 A JP 2001258899A JP 2003061422 A JP2003061422 A JP 2003061422A
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JP
Japan
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fertilizer
air
machine body
pipe
traveling machine
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JP2001258899A
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English (en)
Inventor
Yuichi Takeda
裕一 竹田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば圃場の土等で肥料排出口が塞がれた場
合に、バイパス等を介して外部に排出された圧風には、
粉粒状の肥料が混じっている。この肥料が走行機体や施
肥装置等に付着して錆を発生させるという問題を解消す
る。 【解決手段】 走行機体の進行方向左側に位置する2本
の供給管101,102における空気逃がし管105
a,106aを、1つの管群として第1排気管113に
連通させて、排気口114を1箇所にまとめるととも
に、走行機体の進行方向右側に位置する2本の供給管1
03,104における空気逃がし管107a,108a
を、もう1つの管群として第2排気管115に連通させ
て、排気口116を1箇所にまとめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機等の走行機
体に搭載した施肥装置に係り、より詳しくは、当該施肥
装置の繰出し機構と圃場への肥料排出口とを接続する搬
送管路の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の施肥装置においては、例えば圃場
の土や水、稲株等で前記肥料排出口が塞がれると、前記
搬送管路の基端部に設けた送風機からの圧風(空気)が
前記搬送管路の外へ抜け出せずに前記繰出し機構の方に
吹き戻るため、前記繰出し機構内で肥料詰まりが生ずる
という問題があった。
【0003】そこで、先行技術としての特許第3050
448号公報では、前記搬送管路に空気抜け穴を設け
て、例えば圃場の土等で前記肥料排出口が詰まった場合
に、前記送風機からの圧風を当該空気抜け穴から排出す
ることにより、前記繰出し機構内での肥料詰まりを防止
することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記空気抜け
穴から排出された圧風には、粉粒状の肥料が混じってお
り、前記空気抜け穴の近傍の装置や部品等には、その位
置関係上、前記肥料が付着し易い。この種の肥料として
は、例えば硫安や過燐酸石灰等の酸性肥料がよく用いら
れることから、前記先行技術の施肥装置では、前記空気
抜け穴の近傍の装置や部品等が、前記肥料のため錆び易
いという新たな問題を招来していた。本発明は、前述の
問題を全て解消した施肥装置を提供することを技術的課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明は、走行機体に搭載した施肥装
置を、肥料を貯蔵する複数個のホッパと、これら各ホッ
パ内の肥料を適宜量ずつ繰り出す繰出し機構と、当該各
繰出し機構と圃場への肥料排出口とを接続する搬送管路
とで構成し、前記各搬送管路から分岐して設けた空気逃
がし管のうち少なくとも2本以上を1つの管群とし、各
空気逃がし管内の空気を外部に排出するための排気口
を、前記各管群ごとに1箇所にまとめたというものであ
る。
【0006】また、請求項2の発明は、走行機体に搭載
した施肥装置を、肥料を貯蔵する複数個のホッパと、こ
れら各ホッパ内の肥料を適宜量ずつ繰り出す繰出し機構
と、当該各繰出し機構と圃場への肥料排出口とを接続す
る搬送管路とで構成し、前記各搬送管路から分岐して設
けた空気逃がし管を1本の排気管に接続し、この排気管
における排気口から空気を外部に排出するように構成し
たというものである。
【0007】さらに、請求項3の発明は、請求項1また
は2に記載した施肥装置において、前記排気口を前記走
行機体より外側に配置したというものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0009】図1〜図7は、本発明を適用した施肥装置
30を田植機に搭載した第1実施形態を示している。こ
の田植機は4条植え式の乗用型田植機であり(図2参
照)、当該田植機における走行機体1は、左右一対の前
輪3,3と、同じく左右一対の後輪4,4とで支持され
ている。走行機体1における車体フレーム2の前部には
エンジン5が搭載されており、当該エンジン5の後方に
は、前後(走行機体1の進行方向に沿う方向)に長いミ
ッションケース6が配置されている。
【0010】エンジン5の動力は、ミッションケース6
に伝達されたのち、ミッションケース6の前部に設けた
フロントアクスルケース7を介して左右両前輪3,3に
伝達されるとともに、ミッションケース6の後部に設け
たリヤアクスルケース8を介して左右両後輪4,4にも
伝達されるように構成されている。すなわち、第1実施
形態の田植機では、前後四輪3,3,4,4全てに動力
を配分する四輪駆動方式が採用されている。
【0011】ミッションケース6等を覆う車体カバー9
の上部には、運転座席10が設けられており、これに座
る作業者は、エンジン5を覆うボンネットカバー11の
後端に立設した操向丸ハンドル12を操作して、前輪
3,3の操向を行う。なお、ボンネットカバー11の左
右両側には予備苗載台13,13が配設されている。
【0012】走行機体1の後端に配設した平行リンク機
構14を介して苗植装置15が上下動可能に連結されて
いる。当該苗植装置15は、昇降用油圧シリンダ23で
昇降調節可能に構成されており、ミッションケース6に
後向き突設した植付PTO軸(図示せず)から自在継手
伝動軸(図示せず)等を介して動力伝達される伝動ケー
ス96,97(第1実施形態では2つ)と、上端が走行
機体1の後部に接近する前傾状に配置された苗載台17
等を備えている。
【0013】各伝動ケース96(97)には支柱98
(99)が立設されており、苗載台17の裏面上部の上
レール18は、左支柱98の上端のコロ部と右支柱99
の上端のコロ部とにより左右摺動可能に支持されてい
る。当該苗載台17の下端は、左右両伝動ケース96,
97の上面間に装架した下レール19に左右摺動可能に
載置されている。
【0014】各伝動ケース96(97)の左右両側面に
は、上下回転するロータリ式の苗植付機構21が配設さ
れている。これら各苗植付機構21の植付杆22は、苗
載台17の下端と圃場面との間を上下昇降しながら、当
該各植付杆22の先端の植付爪で苗載台17から1株分
の苗を取り出して、この苗を圃場に植え付けるように構
成されている(図1及び図2参照)。
【0015】また、苗植装置15の下部には、圃場の泥
面を滑走するフロート24(第1実施形態では3つ)が
配設されており、苗植装置15の左右のバランスを良好
に保ち、苗の植付け姿勢を安定させるようになってい
る。
【0016】次に、本発明を適用した施肥装置30の構
成について説明する。
【0017】図1及び図2に示すように、施肥装置30
は、運転座席10の後方で左右(走行機体1の横幅方
向)に並べて配置した肥料貯蔵用のホッパ31(第1実
施形態では4つ)と、これら各ホッパ31の下部に設け
た繰出し機構32と、当該各繰出し機構32と圃場への
肥料排出口とを接続する搬送管路(詳細は後述する)と
により構成されている。
【0018】図3及び図4に示すように、車体フレーム
2におけるリアフレーム25の上端に設けたブラケット
26(第1実施形態では2つ)には、左右長手の補助フ
レーム27が取り付けられている。また、これら両ブラ
ケット26,26には、施肥装置30を支持する支持フ
レーム枠37が図示しないねじ等で連結固定されてい
る。
【0019】補助フレーム27に沿って配置される下横
フレーム38と、これよりも上方に配置される前後一対
の上横フレーム39,39との左右両端を、側面視略Y
字状の固定板40,40にそれぞれ溶接固定して、支持
フレーム枠37が構成されている。下横フレーム38に
おいてリアフレーム25のブラケット26に対応する箇
所には、ねじ穴付きの支持板41,41が溶接固定され
ている。なお、下横フレーム38及び前後両上横フレー
ム39,39は断面略矩形状に形成されている(図4参
照)。
【0020】エアタンク34の基端(走行機体1の進行
方向右端)には、ターボブロワ型の送風機42が接続さ
れる一方、エアタンク34の先端(走行機体1の進行方
向左端)には、図示しない蓋片が開閉可能に取り付けら
れている。
【0021】図4及び図6に示すように、繰出し機構3
2では、ホッパ31の下端に連通する導入室44を有す
る上ケース43と、この上ケース43の下面に着脱可能
に構成した漏斗状(下窄まり状)の下ケース45とで、
繰出しケースが構成されている。導入室44は、ホッパ
31内の粉粒状の肥料を導入するためのもので、上ケー
ス43のうち運転座席10寄り(前寄り)の部位に配置
されている。
【0022】上ケース43の上部の収納部48は、導入
室44の後ろに隣接して設けられており(図4及び図8
参照)、後述する横伝動軸88が貫通する横軸受部46
と、枢軸としての縦駆動軸50が貫通する縦軸受部47
とを備えている。この収納部48には、横伝動軸88に
取り付けた傘歯車91と縦駆動軸50に取り付けた傘歯
車75とが噛み合った状態で内装されている。
【0023】収納部48は上向き開口状に形成されてお
り、この開口はゴム等の弾性を有する合成樹脂製の蓋体
49で封止されている。なお、蓋体49は合成樹脂製に
限るものではなく、弾性を有しないものでもよい。
【0024】各ホッパ31の後面壁31aは、後ろ斜め
上方に傾斜するように形成されており、当該後面壁31
aのうち導入室44寄りの部位が、蓋体49のコーナー
部に当たるようになっている。これにより、蓋体49
は、収納部48の上端から不用意に外れたりしない。収
納部48内の傘歯車91,75にグリースを塗布(補
給)する等のメンテナンス作業に際しては、弾性を有す
る素材製の蓋体49を取り外すことにより簡単に行え
る。
【0025】上ケース43の下面には、導入室44に連
通する取入れ穴54を有する上カバー体51が固定され
ている。他方、下ケース45の上面には、この下ケース
45内に連通する排出穴(切欠き部)59を有する下カ
バー体58が回転不能に嵌め込み固定されている。上カ
バー体51と下カバー体58との間には、上カバー体5
1の取入れ穴54と同じ回転半径位置に多数個の繰出し
穴57を有する目皿体56が、縦駆動軸50により回転
可能に配置されている。
【0026】図4及び図5に示すように、導入室44の
下方の位相位置では、上カバー体51の取入れ穴54と
目皿体56の繰出し穴57とが連通する一方、導入室4
4から回転前方向の位相位置では、目皿体56の繰出し
穴57と下カバー体58の排出穴59とが連通するよう
に構成されている。
【0027】縦駆動軸50は、上カバー体51、目皿体
56及び下カバー体58を貫通して下方に延びており、
前記三者のうち目皿体56にのみ係合している(図4及
び図8参照)。これにより、縦駆動軸50と目皿体56
とは、一体的に回転する。目皿体56を回転させると、
上カバー体51の取入れ穴54から目皿体56の繰出し
穴57に入った肥料が下カバー体58の排出穴59に移
動して、下ケース45へ落下するようになっている。
【0028】上カバー体51は、略円板状の天板部52
と、この天板部52の下面の周縁に沿って一体的に連設
した環状部53とで構成されている。目皿体56は、上
カバー体51の天板部52及び環状部53と、下カバー
体58とで囲まれた空間内に回転可能に配置されている
(図4及び図8参照)。これにより、上下各カバー体5
1,58と目皿体56との接触面間に生ずる摩擦力が比
較的小さくなって、これら各カバー体51,58及び目
皿体56が摩耗し難くなっている。また、前記接触面間
に生ずる摩擦力が小さくなると、目皿体56を回転させ
る駆動力も小さくて済むので、この場合は、施肥装置3
0を駆動させるための燃料消費量を節減できるようにな
っている。
【0029】図4及び図5に示すように、上ケース43
において排出穴59の上方の箇所にはブラシ取付け穴6
0が穿設されており、上カバー体51には、当該ブラシ
取付け穴60に臨む挿通穴62付きのブラシ用ボス部6
1が上向き突設されている。そして、上ケース43のブ
ラシ取付け穴60に合成樹脂製のブラシ63の柄部を挿
入固定して、ブラシ用ボス部61の挿通穴62からブラ
シ63の先端部を下向きに突出させている。
【0030】当該ブラシ63は、目皿体56の繰出し穴
57内の肥料を掻き落として、下カバー体58の排出穴
59から下ケース45へ円滑に落下させるとともに、繰
出し穴57に肥料が詰まることを防ぐ役割を有してい
る。これにより、繰出し穴57に肥料が付着して肥料繰
出し量が不均一になったり不足したりする不具合をなく
している。
【0031】縦駆動軸50の下端部に被嵌した継手部材
64は、下ケース45内の2つの固定部45a,45a
間に装架した支持部材66を貫通している(図4及び図
6参照)。この継手部材64の上端寄りの外周に抜け不
能に被嵌した軸受部65と支持部材66との間には、当
該継手部材64の外周に嵌まるコイルばね67が介設さ
れている。
【0032】継手部材64は、軸受部65に対しても回
転可能に構成されており、コイルばね67の弾性付勢力
で、前記軸受部65を介して縦駆動軸50に押し付けら
れることにより、縦駆動軸50の下端部から抜け不能
で、かつ、縦駆動軸50とともに回転するようになって
いる。
【0033】支持部材66において導入室44の下方に
位置するアーム部の上面には、付勢手段としての断面略
く字状のばね片68が、その頂部を下カバー体58の下
面に当接させた状態でねじ止めされている。このばね片
68で下カバー体58を上向き(目皿体56方向)に押
圧付勢することにより、上カバー体51の環状部53と
下カバー体58との隙間を塞いで、当該隙間に粉粒状の
肥料が侵入しないようになっている。
【0034】継手部材64の下端には、略鉤状の詰まり
防止部材69が、その下端部を下ケース45とこれに連
通接続するホースジョイント33(詳細は後述する)と
の合流部70に臨ませるように取り付けられている。こ
の詰まり防止部材69は、縦駆動軸50の回転に連動し
て下ケース45の内周面に略沿うように回転することに
より、下ケース45の内周面に付着した肥料を払い落と
して、前記合流部70での肥料詰まりを確実に防いでい
る。
【0035】図4に示すように、上ケース43における
導入室44の前面下部には、前方下向き傾斜状の排出案
内筒72が一体的に突設されており、この排出案内筒7
2内には、手動で開閉回動可能に構成した開閉弁73が
取り付けられている。
【0036】また、排出案内筒72には軟質合成樹脂製
の放出筒74が被嵌されており、開閉弁73を開き方向
に回動させると、ホッパ31及び上ケース43の導入室
44内の残余肥料を、排出案内筒72から放出筒74へ
導いて、当該放出筒74の先端から排出するようになっ
ている。
【0037】次に、図7及び図8を参照して、各繰出し
機構32に対する動力伝達機構について説明する。
【0038】ミッションケース6に後ろ向き突設した作
業PTO軸80の後端部には、無段変速装置81が連結
されており、この無段変速装置81における出力軸82
の後端部には、非常用クラッチ83(トルクリミッタ)
を介して傘歯車84が固設されている。
【0039】当該出力軸82の傘歯車84には、走行機
体1の上下方向に延びる縦伝動軸85の下端部に固設し
た傘歯車86が噛み合っており、この縦伝動軸85の上
端部に固設した傘歯車87は、4条分の繰出し機構32
を通過する横伝動軸88の長手方向中途部に設けた駆動
ケース89内の傘歯車90に噛み合っている。なお、詳
細は図示しないが、作業PTO軸80は、苗植装置15
に動力伝達する植付PTO軸と略平行状に配置されてい
る。
【0040】この構成では、エンジン5から作業PTO
軸80に伝わった動力は、無段変速装置81で適宜変速
されて、当該無段変速装置81における出力軸82から
縦伝動軸85を介して横伝動軸88に動力伝達されるよ
うになっている。非常用クラッチ83は、通常、動力伝
達が可能なクラッチ入り状態に保持されており、施肥装
置30に肥料詰まりが生じて動力伝達機構に所定のトル
ク以上のトルクが加えられると、クラッチ切り状態に移
行するように構成されている。これにより、過負荷によ
る動力伝達機構の構成部品の破損が防止されている。
【0041】また、エンジン5から作業PTO軸80に
伝わった動力を、無段変速装置81で適宜変速すること
により、肥料の繰出し量が調整されるようになってい
る。
【0042】図8に示すように、横伝動軸88は、複数
本の軸を連結具92で回転可能に連結してなるものであ
り、各繰出し機構32における収納部48内に介設した
伝動クラッチ93を図示しない操作手段で入り切り操作
することにより、各繰出し機構32は選択的に駆動する
ように構成されている。
【0043】次に、図1、図2、図4及び図9を参照し
て、本発明に係る搬送管路の構造について説明する。
【0044】第1実施形態の搬送管路は、各繰出し機構
32の下端に連通接続した前後長手のホースジョイント
33と、これら各ホースジョイント33の前端に連通接
続した左右長手で丸パイプ状のエアタンク34と、前記
各ホースジョイント33の後端に連通接続して、苗植装
置15における各フロート24に設けた作溝器35(図
1参照)の箇所まで延びる屈曲可能なホース状の供給管
101(102,103,104)等で構成されてい
る。なお、各作溝器35には、対応する供給管101〜
104に連通する肥料排出口(図示せず)が設けられて
いる。各ホースジョイント33の前端には、エアタンク
に通ずる連接管71が連結されている(図4参照)。
【0045】供給管101〜104の長手方向中途部に
は、それぞれ分岐用ジョイント105,106,10
7,108が介設されている(図9参照)。図9で左端
に位置する分岐用ジョイント105の上端部は、左支柱
98の長手方向中途部に左右外向きに突設した固定ブラ
ケット98a,98bのうち左固定ブラケット98aに
固定されており、図9で右端に位置する分岐用ジョイン
ト108の上端部は、右支柱99の長手方向中途部に左
右外向きに突設した固定ブラケット99a,99bのう
ち右固定ブラケット99bに固定されている。
【0046】残る2本の分岐用ジョイント106,10
7の上端部は、左支柱98における右固定ブラケット9
8bと右支柱99における左固定ブラケット99aとの
間に装架した補強バー121に固定されている。
【0047】そして、図9で左側に位置する2本の供給
管101,102において分岐用ジョイント105,1
06よりも下流側の部位は、左伝動ケース96にねじ止
めした固定部材122に固定されている。また、図9で
右側に位置する2本の供給管103,104において分
岐用ジョイント107,108よりも下流側の部位は、
右伝動ケース97にねじ止めした固定部材123に固定
されている。
【0048】分岐用ジョイント105〜108には、斜
め上方に延びる空気逃がし管が分岐形成されている。こ
れら各空気逃がし管は、対応する分岐用ジョイント10
5〜108の符号にaを付して示している。
【0049】図9で左端の空気逃がし管105aの上端
に接続した延長管109は、略T字状のジョイント管1
17を介して左右長手の第1排気管113の長手方向中
途部に接続されており、図9で左から2番目の空気逃が
し管106aの上端に接続した延長管110は、略L字
状のジョイント管118を介して第1排気管113の右
端に接続されている。この第1排気管113の左端部
は、走行機体1の左側面よりもさらに外側に突出してお
り(図2参照)、当該左端部には下向きに開口する排気
口114が設けられている。
【0050】他方、図9で右端の空気逃がし管108a
の上端に接続した延長管112は、略T字状のジョイン
ト管119を介して左右長手の第2排気管115の長手
方向中途部に接続されており、図9で右から2番目の空
気逃がし管107aの上端に接続した延長管111は、
略L字状のジョイント管120を介して第2排気管11
5の左端に接続されている。この第2排気管115の右
端部は、走行機体1の右側面よりもさらに外側に突出し
ており(図2参照)、当該右端部には下向きに開口する
排気口116が設けられている。
【0051】このように、第1実施形態では、走行機体
1の進行方向左側(図9で左側)に位置する2本の供給
管101,102における空気逃がし管105a,10
6aを、1つの管群として第1排気管113に連通させ
て、排気口114を1箇所にまとめるとともに、走行機
体1の進行方向右側(図9で右側)に位置する2本の供
給管103,104における空気逃がし管107a,1
08aを、もう1つの管群として第2排気管115に連
通させて、排気口116を1箇所にまとめている。
【0052】以上の構成において、田植機による苗植作
業を実行するに際しては、予め、各ホッパ31内に粉粒
状の肥料を入れておき、走行機体1を圃場内で前進させ
つつ、苗植装置15における各フロート24を泥面上で
滑走させ、エンジン5からの動力を植付PTO軸(図示
せず)を介して苗植装置15に伝達し、苗植付機構21
を駆動させて、苗載台17の下端から取り出した1株分
の苗を圃場に植え付ける。
【0053】このとき、エンジン5からの動力は、作業
PTO軸80から無段変速装置81等を介して縦伝動軸
85にも伝達し、横伝動軸88を介して全ての繰出し機
構32の縦駆動軸50を適宜速度で回転させる。これに
より、各ホッパ31内の肥料は、導入室44から目皿体
56を介して下ケース45の下方に単位時間当たり適宜
量ずつ落下し、ホースジョイント33内に放出される。
【0054】他方、送風機42からの圧風(空気)は、
エアタンク34及び各連接管71を経由して各ホースジ
ョイント33に向かって吹き込む。これにより、各ホー
スジョイント33内に放出された肥料は、前記圧風とと
もに各供給管101〜104を経て、対応する作溝器3
5から圃場における植付条の側部に放出される。
【0055】ここで、例えば、図9で左端の供給管10
1に対応する作溝器35の肥料排出口(図示せず)が圃
場の土で塞がれると、送風機42からの圧風は、供給管
101から分岐用ジョイント105の空気逃がし管10
5aを経て第1排気管113に流れ、その排気口114
から外部へ排出される。他の供給管102〜104に対
応する作溝器35の肥料排出口が圃場の土等で塞がれた
場合も、送風機42からの圧風は、同様にして、第1排
気管113の排気口114または第2排気管115の排
気口116から外部へ排出されるのである。
【0056】したがって、第1実施形態の施肥装置によ
ると、例えば圃場の土等で各作溝器35の肥料排出口
(図示せず)が塞がれても、分岐用ジョイント105〜
108の空気逃がし管105a〜108a、延長管10
9〜112及び排気管113,115がバイパスとなる
ので、送風機42からの圧風が各繰出し機構32に吹き
戻ることはなく、当該各繰出し機構32内での肥料詰ま
りを防止できる。
【0057】また、前述のように、図9で左側の空気逃
がし管105a,106aに対する排気口114を1箇
所にまとめるとともに、図9で右側の空気逃がし管10
7a,108aに対する排気口116を1箇所にまとめ
ることにより、排気口114,116の数を供給管10
1〜104の数よりも少なくしているから、各排出口1
14,116から圧風とともに排出される粉粒状の肥料
が飛散する範囲を、前記先行技術の場合よりも狭くでき
る。これにより、走行機体1や施肥装置30等において
前記肥料が付着するおそれのある箇所が少なくなり、こ
れら各装置等における錆の発生を抑制できる。
【0058】特に、第1実施形態では、各排気口11
4,116が走行機体1の側方よりもさらに外側に配置
されているから、走行機体1や施肥装置30等には前記
肥料が付着し難くなっており、これら各装置等における
錆の発生を抑制する効果がより助長されるのである。
【0059】図10は、本発明に係る搬送管路の第2実
施形態を示している。ここで、構成及び作用が第1実施
形態と変わらないものについては、第1実施形態と同じ
符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0060】この実施形態では、各空気逃がし管105
a〜108aの上端に接続した延長管109,110,
111,112すべてが、左右長手の排気管113′に
連通接続されている。この排気管113′の右端部は、
走行機体1の右側面よりもさらに外側に突出しており、
当該右端部には下向きに開口する排気口114′が設け
られている。
【0061】このように、4本の供給管101〜104
における空気逃がし管105a〜108aすべてを、1
本の排気管113′に連通させて、排気口114′を1
箇所にまとめた場合も、第1実施形態と同様の作用効果
を奏するのである。
【0062】なお、排気管113′の左端部を、走行機
体1の左側面よりもさらに外側に突出させて、当該左端
部に排気口を設けたり、排気管113′の左右両端部に
排気口を設けたりしてもよいことはいうまでもない。
【0063】本発明は、前述の実施形態に限らず、様々
な態様に具体化できる。例えば、本発明は、前述した4
条用の施肥装置に限らず、複数条用の施肥装置であれば
適用できる。また、管群を構成する空気逃がし管の組合
せは、当該空気逃がし管の本数及び配置関係に応じて任
意に設定できる。この場合、当該空気逃がし管のうち少
なくとも2本以上を1つの管群とすればよい。空気逃が
し管は、供給管から直接分岐するように形成してもよ
い。さらに、排気口は、走行機体の側方に限らず、例え
ば後方等のように、走行機体よりも外側に配置すればよ
い。
【0064】
【発明の効果】本発明のように構成すると、少なくとも
1つの肥料排出口が、例えば圃場の土等で塞がれた場合
には、送風機からの圧風(空気)は、前記肥料排出口に
対応する搬送管路から空気逃がし管を経て、当該空気逃
がし管に対する排気口から外部へ排出されるので、前記
送風機からの圧風が前記各繰出し機構に吹き戻ることは
なく、前記各繰出し機構内での肥料詰まりを防止でき
る。
【0065】また、前記各空気逃がし管のうち少なくと
も2本以上を1つの管群として、その排出口を前記各管
群ごとに1箇所にまとめるか、または、前記全ての空気
逃がし管を1本の排気管に接続することにより、排気口
の数を前記搬送管路の数よりも少なくしているから、前
記排出口から圧風とともに排出される粉粒状の肥料が飛
散する範囲を、前記先行技術の場合よりも狭くできる。
これにより、走行機体や施肥装置等において前記肥料が
付着するおそれのある箇所が少なくなり、前記各装置等
における錆の発生を抑制できるという効果を奏する。
【0066】特に、請求項3のように構成すると、前記
排気口を走行機体よりも外側に配置することにより、前
記走行機体や施肥装置等には、前記肥料が付着し難くな
るから、前記各装置等における錆の発生を抑制する効果
をより助長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における田植機の側面図である。
【図2】田植機の平面図である。
【図3】施肥装置の背面図である。
【図4】施肥装置の側断面図である。
【図5】上カバー体、目皿体及び下カバー板の配置関係
を示す平面図である。
【図6】繰出し機構の分解斜視図である。
【図7】施肥装置に対する動力伝達機構の側断面図であ
る。
【図8】施肥装置に対する動力伝達機構の要部背面図で
ある。
【図9】搬送管路を示す説明図である。
【図10】第2実施形態における搬送管路の態様を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 走行機体 5 エンジン 6 ミッションケース 15 苗植装置 17 苗載台 30 施肥装置 31 ホッパ 32 繰出し機構 33 ホースジョイント 34 エアタンク 96,97 伝動ケース 101,102,103,104 供給管 105,106,107,108 分岐用ジョイント 105a,106a,107a,108a 空気逃がし
管 109,110,111,112 延長管 113 第1排気管 114,116 排気口 115 第2排気管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に搭載した施肥装置を、肥料を
    貯蔵する複数個のホッパと、これら各ホッパ内の肥料を
    適宜量ずつ繰り出す繰出し機構と、当該各繰出し機構と
    圃場への肥料排出口とを接続する搬送管路とで構成し、 前記各搬送管路から分岐して設けた空気逃がし管のうち
    少なくとも2本以上を1つの管群とし、各空気逃がし管
    内の空気を外部に排出するための排気口を、前記各管群
    ごとに1箇所にまとめたことを特徴とする施肥装置。
  2. 【請求項2】 走行機体に搭載した施肥装置を、肥料を
    貯蔵する複数個のホッパと、これら各ホッパ内の肥料を
    適宜量ずつ繰り出す繰出し機構と、当該各繰出し機構と
    圃場への肥料排出口とを接続する搬送管路とで構成し、 前記各搬送管路から分岐して設けた空気逃がし管を1本
    の排気管に接続し、この排気管における排気口から空気
    を外部に排出するように構成したことを特徴とする施肥
    装置。
  3. 【請求項3】 前記排気口を前記走行機体より外側に配
    置したことを特徴とする請求項1または2に記載した施
    肥装置。
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