JP2003060298A - 半導体発光素子の製造方法と半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子の製造方法と半導体発光素子

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JP2003060298A
JP2003060298A JP2001241388A JP2001241388A JP2003060298A JP 2003060298 A JP2003060298 A JP 2003060298A JP 2001241388 A JP2001241388 A JP 2001241388A JP 2001241388 A JP2001241388 A JP 2001241388A JP 2003060298 A JP2003060298 A JP 2003060298A
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Yasunobu Sugimoto
康宜 杉本
Hiroyuki Kiyohisa
裕之 清久
Masanao Ochiai
真尚 落合
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出射側端面の劣化を少なくして寿命を長くす
る。 【解決手段】 半導体発光素子の製造方法は、窒化ガリ
ウム系化合物半導体層からなる複数の層を積層している
発光素子の少なくとも活性層107を含む発光領域層1
15を切断して、光の出射側端面を設けるように、へき
開面に延長して切断溝170を設ける溝加工工程と、溝
加工工程で設けた切断溝170の内部に、出射側端面か
ら出射される光の波長λ(nm)に対して、1240/
λよりも大きいバンドギャップ(Eg)を有する窒化物
半導体からなる単結晶層180を結晶成長させる成長工
程と、切断溝170に沿ってへき開して光導波層の出射
側端面をへき開端面181とする単結晶層180で被覆
するへき開工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を出射する出射
側端面の劣化をバンドギャップの大きい結晶で防止する
半導体発光素子の製造方法と半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザーダイオードは、レーザー光を出
射する出射側端面の劣化が、寿命を短くする原因のひと
つとなっている。端面劣化は、出射側端面を理想的な状
態にできないことが原因で発生する。たとえば、出射側
端面は、バンドギャップが小さくなって、光を吸収して
劣化させる。レーザーダイオードの発光領域層を構成す
る窒化ガリウム系化合物半導体層は、出射側端面を設け
るために切断すると、切断面である出射側端面の近傍で
バンドギャップが小さくなる。バンドギャップが小さく
なると光が吸収され、吸収された光が出射側端面を劣化
させる。
【0003】出射側端面の劣化を改善する技術として、
「窓構造」と呼ばれる技術が開発されている。この窓構
造として、出射側端面にスパッタ等で保護膜を形成する
方法が開発されている。しかしながら、スパッタで設け
た保護膜は、出射側端面での吸収を効果的に防止できな
い。さらに、特開平7−249830号公報には、出射
側端面に保護膜を結晶成長させる方法が記載される。こ
の公報に記載される方法は、図1に示すように、発光領
域層200を含む層に切断溝210を設け、この切断溝
210の側壁にAlGaInN系の結晶成長層220を
設けて出射側端面を被覆する。その後、切断溝210か
ら切断して半導体発光素子とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示す方法によっても、理想的な状態では出射側端面の劣
化を防止できない。それは、出射側端面の表面に、極め
て綺麗な理想平面の結晶膜を成長させるのが難しいから
である。
【0005】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、出射側端面の劣化を少なくして寿命を長くできる半
導体発光素子の製造方法と半導体発光素子を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
の製造方法は、窒化ガリウム系化合物半導体層からなる
複数の層を積層している発光素子のへき開面に延長して
切断溝170を設ける溝加工工程と、溝加工工程で設け
た切断溝170の内部に単結晶層180を結晶成長させ
る成長工程と、切断溝170に沿ってへき開するへき開
工程とからなる。溝加工工程は、発光素子少なくとも活
性層107を含む発光領域層115を切断して、光の出
射側端面を設けるように切断溝170を設ける。成長工
程は、切断溝170の内部に、出射側端面から出射され
る光の波長λ(nm)に対して、1240/λよりも大
きいバンドギャップ(Eg)を有する窒化物半導体から
なる単結晶層180を結晶成長させる。へき開工程は、
切断溝170に単結晶層180を成長させた発光素子を
切断溝170に沿ってへき開して、光導波層の出射側端
面をへき開端面181とする単結晶層180で被覆す
る。
【0007】活性層107は、InGaN層を含む層と
し、単結晶層180は、GaNまたはAlGaNとする
ことができる。さらに、活性層107は、GaN層を含
む層とし、単結晶層180は、AlGaNとすることも
できる。さらにまた、活性層107は、InGaN層を
含む障壁層と井戸層を積層してなる多重量子井戸構造
(MQW)とし、単結晶層180は、AlGaNとする
こともできる。単結晶層180は、組成をAlGa
1−zNとし、zの範囲を0≦z≦1、好ましくは0≦
z≦0.5とすることができる。
【0008】切断溝170は、幅(W)を1〜20μm
とすることができる。切断溝170の深さ(d)に対す
る幅(W)の比率W/dは、1〜100、好ましくは、
5〜30とすることができる。切断溝170に沿ってへ
き開される出射側端面の単結晶層180は、膜厚を1n
m〜10μmとすることができる。溝加工工程におい
て、切断溝170は、発光領域層115をエッチングし
て設けることができる。切断溝170は、発光領域層1
15をドライエッチングして設けることができる。
【0009】本発明の半導体発光素子は、窒化ガリウム
系化合物半導体層からなる複数の層を積層している発光
素子の出射側端面を、光の波長λ(nm)に対して、1
240/λよりも大きいバンドギャップ(Eg)を有す
る窒化ガリウム系化合物半導体からなる単結晶層180
で被覆している。この半導体発光素子は、光の出射側端
面を、単結晶層180のへき開端面181としている。
【0010】出射側端面を被覆する単結晶層180は、
その厚さを1〜20μmとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための半導体発光素子とその製
造方法を例示するものであって、本発明は半導体発光素
子とその製造方法を下記のものに特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】以下、図2に示す窒化ガリウム系化合物半
導体層を積層しているレーザーダイオードの構造につい
て説明する。この図に示す基板101は、GaNを用い
ることが好ましい。ただ、窒化物半導体と異なる異種基
板を用いても良い。異種基板としては、例えば、C面、
R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイア、ス
ピネル(MgA1のような絶縁性基板)、SiC
(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaA
s、Si、及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板
等、窒化物半導体を成長させることが可能で従来から知
られており、窒化物半導体と異なる基板材料を用いるこ
とができる。好ましい異種基板としては、サファイア、
スピネルが挙げられる。また、異種基板は、オフアング
ルしていてもよい。この場合、ステップ状にオフアング
ルしたものを用いると窒化ガリウムからなる下地層を結
晶性よく成長できる。さらに、異種基板を用いる場合に
は、異種基板上に素子構造形成前の下地層となる窒化物
半導体を成長させた後、異種基板を研磨などの方法によ
り除去して、窒化物半導体の単体基板として素子構造を
形成してもよい。また、素子構造形成後に、異種基板を
除去する方法でも良い。
【0014】基板を異種基板とする場合に、バッファ層
(低温成長層)、窒化物半導体(好ましくはGaN)か
らなる下地層を介して、素子構造を形成すると、窒化物
半導体の成長が良好なものとなる。また、異種基板上に
設ける下地層(成長基板)として、その他に、ELOG
(Epitaxially Laterally Overgrowth)成長させた窒化
物半導体を用いると、結晶性が良好な成長基板が得られ
る。ELOG成長層の具体例は以下の通りである。 (1) 異種基板上に、窒化物半導体層を成長させる。 (2) その表面に窒化物半導体の成長が困難な保護膜を
設けるなどして形成したマスク領域と、窒化物半導体を
成長させる非マスク領域を、ストライプ状に設ける。 (3) 非マスク領域から窒化物半導体を成長させる。 以上の方法で、膜厚方向への成長に加えて、横方向へも
成長させる。横方向の成長は、マスク領域にも窒化物半
導体を成長させて、成膜された層ができる。その他の形
態では、異種基板上に成長させた窒化物半導体層に開口
部を設け、その開口部側面から横方向への成長がなされ
て、成膜される層でもよい。
【0015】基板101上には、バッファ層102を介
して、n型窒化物半導体層114であるn型コンタクト
層103、クラック防止層104、n型クラッド層10
5、及びn型光ガイド層106が形成される。n型クラ
ッド層105を除く他の層は、素子によっては省略する
こともできる。n型窒化物半導体層114は、少なくと
も活性層107と接する部分において活性層107より
も広いバンドギャップを有する。このことを実現するた
めに、活性層と接する層は、好ましくはAlを含む組成
とする。また、各層は、n型不純物をドープしながら成
長させてn型としても良いし、アンドープで成長させて
n型としても良い。
【0016】n型窒化物半導体層114の上には、活性
層107が形成されている。活性層107は、活性層1
07の両端をいずれも障壁層とする多重量子井戸構造で
ある。多重量子井戸構造は、井戸層と障壁層を適当な回
数だけ交互に繰り返し積層している。井戸層の組成はI
x1Ga1−x1N(0<x<1)であり、障壁層
の組成はInx2Ga1−x2N(0≦x<1、x
>x)である。井戸層は、アンドープで形成されてお
り、全ての障壁層は、Si、Sn等のn型不純物を好ま
しくは1×1017〜1×1019cm−3の濃度でド
ープしている。
【0017】多重量子井戸構造の最終障壁層は、アンド
ープで形成され、次に成長させるp型電子閉じ込め層1
08からの拡散によって、Mg等のp型不純物を1×1
〜1×1019cm−3の濃度で含んでいる。な
お、最終障壁層は、Mg等のp型不純物を1×1019
cm−3以下の濃度でドープしながら成長させても良
い。さらに最終障壁層は、他の障壁層よりも厚く形成さ
れる。次にp型電子閉じ込め層108を成長させるとき
のガスエッチングによる分解の影響を抑制するためであ
る。最終障壁層の好適な厚みは、p型電子閉じ込め層1
08の成長条件によって適宜変化し、例えば、他の障壁
層の好ましくは1.1〜10倍、より好ましくは1.1
〜5倍の厚みに成長させる。これにより、最終障壁層
は、Inを含む活性層の分解を防止する保護膜としての
役割を果たす。
【0018】最終障壁層の上には、p型窒化物半導体層
113として、p型電子閉じ込め層108、p型光ガイ
ド層109、p型クラッド層110、p型コンタクト層
111が形成される。p型クラッド層110を除く他の
層は、素子によっては省略することもできる。p型窒化
物半導体層113は、少なくとも活性層107と接する
部分において活性層107よりも広いバンドギャップを
有することが必要であり、そのためにAlを含む組成で
あることが好ましい。また、各層は、p型不純物をドー
プしながら成長させてp型としても良いし、隣接する他
の層からp型不純物を拡散させてp型としても良い。
【0019】p型電子閉じ込め層108は、p型クラッ
ド層110よりも高いAl混晶比を持つp型窒化物半導
体であり、好ましくは、AlGa1−yN(0.1<
y<0.5)なる組成を有する。また、Mg等のp型不
純物を、好ましくは5×10 17〜1×1019cm
−3の高濃度でドープしている。これにより、p型電子
閉じ込め層108は、電子を活性層中に有効に閉じ込め
て、レーザの閾値を低下させる。また、p型電子閉じ込
め層108は、3〜20nm程度の薄膜で成長させれば
良く、薄膜であればp型光ガイド層109やp型光クラ
ッド層110よりも低温で成長させることができる。し
たがって、p型電子閉じ込め層108を形成することに
より、p型光ガイド層109等を活性層107の上に直
接形成する場合に比べて、Inを含む活性層107の分
解を抑制することができる。
【0020】また、p型電子閉じ込め層108は、アン
ドープで成長させた多重量子井戸構造の最終障壁層にp
型不純物を拡散によって供給する役割を果たす。このこ
とにより、p型電子閉じ込め層108と最終障壁層は互
いに協働して、活性層107を分解から保護すると共
に、活性層107へのホール注入効率を高める役割を果
たす。すなわち、多重量子井戸構造の最終障壁層とし
て、アンドープInx2Ga1−x2N層(0≦x
1)を他の障壁層よりも厚く形成し、その上にMg等の
p型不純物を高濃度にドープしたp型AlGa1−y
N(0.1<y<0.5)から成る薄膜を低温で成長さ
せることにより、Inを含む活性層107が分解から保
護されると共に、p型AlGa1−yN層からアンド
ープInx2Ga1-x2N層にMg等のp型不純物が拡
散して活性層へのホール注入効率を向上することができ
る。
【0021】p型窒化物半導体層113のうち、p型光
ガイド層109の途中までリッジストライプが形成さ
れ、さらに、保護膜162、p型電極120、n型電極
121、pパット電極122、及びnパット電極123
が形成されて半導体レーザが構成されている。
【0022】以上の窒化物半導体を積層している半導体
発光素子は、レーザー光の出射側端面を設けるために、
図3の拡大断面図に示すように、発光領域層115を切
断して切断溝170を設ける。発光領域層115は、出
射側端面からレーザー光を出射する層である。以上の半
導体発光素子は、活性層107の出射側端面からレーザ
ー光を出射する。ただ、レーザー光は、活性層107の
みでなく、n型光ガイド層106とp型の光ガイド層1
09の間からも出射される。したがって、切断溝170
は、p型コンタクト層111からn型光ガイド層106
までの発光領域層115を切断して設けられる。好まし
くは、切断溝170は、p型コンタクト層111からn
型クラッド層105の途中まで設けられる。切断溝17
0は、図4に示すように、窒化物半導体からなる単結晶
層180を内部に結晶成長させて、出射側端面に単結晶
層180を設ける。単結晶層180は、出射側端面から
出射される光の波長λ(nm)に対して、1240/λ
よりも大きいバンドギャップ(Eg)を有する窒化ガリ
ウム系化合物半導体である。出射側端面から出射される
レーザー光の波長λは、活性層107のバンドギャップ
をEgとすれば、λ=1240/Egとなる。単結晶層
180のバンドギャップを1240/λとすれば、活性
層107の発光波長を特定する層のバンドギャップと同
じになる。単結晶層180は、レーザー光の波長を特定
する層よりもバンドギャップを大きくして、レーザー光
の吸収を少なくする。窒化ガリウム系化合物半導体は、
切断して出射側端面を設けると、出射側端面のバンドギ
ャップが小さくなって光を吸収するようになる。この弊
害を防止するために、バンドギャップの大きい窒化物半
導体を単結晶層180として成長させ、出射側端面を設
けるためにこれを切断してバンドギャップが小さくなっ
ても、レーザー光を吸収しないようにしている。切断溝
170に成長された単結晶層180は、図5に示すよう
に、切断溝170に沿ってへき開される。したがって、
出射側端面を被覆する単結晶層180は、レーザー光を
出射する面をへき開端面181とする。窒化ガリウム系
化合物半導体は、へき開性があるので、へき開端面18
1は極めて綺麗な平滑面となる。
【0023】単結晶層180は、へき開するとバンドギ
ャップが小さくなるので、活性層107よりもバンドギ
ャップを大きくする。このことを実現するために、活性
層をInGaN層を含む層とする発光素子は、単結晶層
をGaNまたはAlGaNとする。活性層をGaN層を
含む層とする発光素子は、単結晶層をAlGaNとす
る。さらに、活性層を、InGaN層を含む障壁層と井
戸層を積層してなる多重量子井戸構造(MQW)とする
発光素子は、単結晶層をAlGaNとする。AlGaN
である単結晶層の組成は、AlGa1−zNの組成式
において、zの範囲を0≦z≦1とする。この単結晶層
180は、AlNでもよいが、好ましくは、少なくとも
Gaを含む層(すなわち0≦z<1)とすることで、良
好なエピタキシャル成長による層が得られる。組成式に
おいて、zを大きくすると、単結晶層のバンドギャップ
は大きくなる。このため、単結晶層がへき開端面181
でレーザー光を吸収するのをより少なくできる。しかし
ながら、AlGaNは、zを大きくしてAlの含有量を
多くすると、綺麗な結晶で成長させるのが難しくなる。
このため、zの範囲は、最も好ましくは0≦z≦0.5
とする。
【0024】切断溝170の幅(W)は、1〜20μ
m、最適には約10μmとする。切断溝170の幅が広
すぎると、切断溝170を完全に満たすように単結晶層
180を成長させるのに時間がかかり、狭すぎると、切
断溝170に沿ってへき開するときに、単結晶層180
を所定の膜厚に制御するのが難しくなるからである。切
断溝170は、深さ(d)に対する幅(W)比率である
W/dを、たとえば1〜100、好ましくは5〜30と
する。この比率が小さいと幅が狭くなって、単結晶層1
80を正確な膜厚としてへき開するのが難しくなる。ま
た、この比率が大きいと切断溝170の幅が広くなっ
て、単結晶層180を結晶成長させる時間が長くなる。
【0025】切断溝170に単結晶層180を結晶成長
させた後、図5に示すように、半導体発光素子の全体を
切断溝170に沿ってへき開すると、単結晶層180は
2層に分割されるようにへき開される。へき開された単
結晶層180は、レーザー光を出射する端面をへき開端
面181とする。この状態で発光領域層115の出射側
端面を被覆する単結晶層180の膜厚は、たとえば1n
m〜10μm、好ましくは約5μmとする。
【0026】切断溝170は、イオンエッチング等のド
ライエッチングで設けられる。ただ、切断溝170は、
イオンエッチング以外のドライエッチング、さらにはド
ライエッチング以外のエッチングで設けることができ
る。また、エッチング以外の方法で設けることもでき
る。ドライエッチングは、好ましくは、半導体発光素子
の表面に保護膜を設け、切断溝を設ける部分を開口して
いるマスクを使用して切断溝を設ける。マスクを使用し
ないで、切断溝を設ける部分に保護膜を設けないでエッ
チングして切断溝を設けることもできる。
【0027】[実施例1]以下、実施例として、図2に
示すようなレーザ素子構造の窒化物半導体を用いたレー
ザ素子について説明する。
【0028】(基板101)基板として、異種基板に成
長させた窒化物半導体、本実施例ではGaNを厚膜(1
00μm)で成長させた後、異種基板を除去して、80
μmのGaNからなる窒化物半導体基板を用いる。基板
の詳しい形成方法は、以下の通りである。2インチφ、
C面を主面とするサファイアよりなる異種基板をMOV
PE反応容器内にセットし、温度を500℃にして、ト
リメチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH3)を
用い、GaNよりなるバッファ層を20nmの膜厚で成
長させ、その後、温度を上げて、アンドープのGaNを
1.5μmの膜厚で成長させて、下地層とする。次に、
下地層表面にストライプ状のマスクを複数形成して、マ
スク開口部(窓部)から窒化物半導体、本実施例ではG
aNを選択成長させて、横方向の成長を伴った成長(E
LOG)により成膜された窒化物半導体層を、さらに厚
膜で成長させて、異種基板、バッファ層、下地層を除去
して、窒化物半導体基板を得る。この時、選択成長時の
マスクは、SiOからなり、マスク幅15μm、開口
部(窓部)幅5μmとする。
【0029】(バッファ層102)窒化物半導体基板の
上に、バッファ層成長後、温度を1050℃にして、T
MG(トリメチルガリウム)、TMA(トリメチルアル
ミニウム)、アンモニアを用い、Al0.05Ga
0.95Nよりなるバッファ層102を4μmの膜厚で
成長させる。この層は、AlGaNのn型コンタクト層
と、GaNからなる窒化物半導体基板との間で、バッフ
ァ層として機能する。次に、窒化物半導体からなる下地
層の上に、素子構造となる各層を積層する。
【0030】(n型コンタクト層103)次に得られた
バッファ層102上に、TMG、TMA、アンモニア、
不純物ガスとしてシランガスを用い、1050℃でSi
ドープしたAl0.05Ga0. 95Nよりなるn型コ
ンタクト層103を4μmの膜厚で成長させる。
【0031】(クラック防止層104)次に、TMG、
TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、
温度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nより
なるクラック防止層104を0.15μmの膜厚で成長
させる。なお、このクラック防止層は省略可能である。
【0032】(n型クラッド層105)次に、温度を1
050℃にして、原料ガスにTMA、TMG及びアンモ
ニアを用い、アンドープのAl0.05Ga0.95
よりなるA層を2.5nmの膜厚で成長させ、続いて、
TMAを止め、不純物ガスとしてシランガスを用い、S
iを5×1018/cmドープしたGaNよりなるB
層を2.5nmの膜厚で成長させる。そして、この操作
をそれぞれ200回繰り返してA層とB層の積層し、総
膜厚1μmの多層膜(超格子構造)よりなるn型クラッ
ド層105を成長させる。この時、アンドープAlGa
NのAl混晶比としては、0.05以上0.3以下の範
囲であれば、十分にクラッド層として機能する屈折率差
を設けることができる。
【0033】(n型光ガイド層106)次に、同様の温
度で、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンド
ープのGaNよりなるn型光ガイド層106を0.15
μmの膜厚で成長させる。また、n型不純物をドープし
てもよい。
【0034】(活性層107)次に、温度を800℃に
して、原料ガスにTMI(トリメチルインジウム)、T
MG及びアンモニアを用い、不純物ガスとしてシランガ
スを用い、Siを5×1018/cmドープしたIn
0.05Ga0.95Nよりなる障壁層(B)を14n
mの膜厚で、シランガスを止め、アンドープのIn
0.1Ga0.9Nよりなる井戸層(W)を5.5nm
の膜厚で、この障壁層(B)、井戸層(W)を、(B)
/(W)/(B)/(W)の順に積層する。最後に障壁
層として、原料ガスにTMI(トリメチルインジウ
ム)、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのIn
0.05Ga0.95Nを成長させる。活性層107
は、総膜厚約50nmの多重量子井戸構造(MQW)と
なる。
【0035】(p型電子閉込め層108)次に、同様の
温度で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用
い、不純物ガスとしてCpMg(シクロペンタジエニ
ルマグネシウム)を用い、Mgを1×1019/cm
ドープしたAl0.3Ga0.7Nよりなるp型電子閉
込層108を10nmの膜厚で成長させる。この層は、
特に設けられていなくても良いが、設けることで電子閉
込めとして機能し、閾値の低下に寄与するものとなる。
【0036】(p型光ガイド層109)次に、温度を1
050℃にして、原料ガスにTMG及びアンモニアを用
い、アンドープのGaNよりなるp型光ガイド層109
を0.15μmの膜厚で成長させる。このp型光ガイド
層109は、アンドープとして成長させるが、p型電子
閉込め層108、p型クラッド層109等の隣接層から
のMgの拡散により、Mg濃度が5×1016/cm
となりp型を示す。またこの層は成長時に意図的にMg
をドープしても良い。
【0037】(p型クラッド層110)続いて、105
0℃でアンドープAl0.05Ga0.95Nよりなる
層を2.5nmの膜厚で成長させ、続いてTMAを止
め、CpMgを用いて、MgドープGaNよりなる層
を2.5nmの膜厚で成長させ、それを90回繰り返し
て総膜厚0.45μmの超格子層よりなるp型クラッド
層110を成長させる。p型クラッド層110は、少な
くとも一方がAlを含む窒化物半導体層を含み、互いに
バンドギャップエネルギーが異なる窒化物半導体層を積
層した超格子で作製した場合、不純物はいずれか一方の
層に多くドープして、いわゆる変調ドープを行うと結晶
性が良くなる傾向にあるが、両方に同じようにドープし
ても良い。クラッド層110は、Alを含む窒化物半導
体層、好ましくはAlGa1−xN(0<x<1)を
含む超格子構造とすることが望ましく、さらに好ましく
はGaNとAlGaNとを積層した超格子構造とする。
p側クラッド層110を超格子構造とすることによっ
て、クラッド層全体のAl混晶比を上げることができる
ので、クラッド層自体の屈折率が小さくなり、さらにバ
ンドギャップエネルギーが大きくなるので、閾値を低下
させる上で非常に有効である。さらに、超格子としたこ
とにより、クラッド層自体に発生するピットが超格子に
しないものよりも少なくなるので、ショートの発生も低
くなる。
【0038】(p型コンタクト層111)最後に、10
50℃で、p型クラッド層110の上に、Mgを1×1
20/cmドープしたp型GaNよりなるp型コン
タクト層111を15nmの膜厚で成長させる。p型コ
ンタクト層111は、p型のInAlGa
1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)で構成す
ることができ、好ましくはMgをドープしたGaNとす
れば、p電極120と最も好ましいオーミック接触が得
られる。コンタクト層111は電極を形成する層である
ので、1×1017/cm以上の高キャリア濃度とす
ることが望ましい。1×1017/cmよりも低い
と、電極と好ましいオーミックを得るのが難しくなる傾
向にある。さらに、p型コンタクト層111の組成をG
aNとすると、電極材料と好ましいオーミックが得られ
やすくなる。反応終了後、反応容器内において、ウエハ
を窒素雰囲気中、700℃でアニーリングを行い、p型
層をさらに低抵抗化する。
【0039】以上のようにして窒化物半導体を成長させ
た各層を積層した後、ウエハを反応容器から取り出し、
以下の「溝加工工程」と「成長工程」で、発光領域層の
出射側端面に単結晶層を設ける。
【0040】[溝加工工程]図3に示すように、最上層
のp型コンタクト層の表面にSiOよりなる保護膜1
90をPVD装置で形成して、保護膜190の上にマス
クをかけ、RIE(反応性イオンエッチング)装置を用
いSiClガスによりエッチングして、幅(W)を1
0μmとする切断溝170を設ける。マスクは、エッチ
ングする領域を開口している。切断溝170の深さ
(d)は、p型コンタクト層111からn型クラッド層
105の一部をエッチングするようにして、約1μmと
する。このように窒化物半導体を深くエッチングするに
は、保護膜190としてSiOが最適である。
【0041】[成長工程]再びウェハを反応容器に移し
て、温度を1050℃にして、TMG(トリメチルガリ
ウム)、TMA(トリメチルアルミニウム)、アンモニ
アを用い、図4に示すように、Al0.05Ga
0.95Nよりなる単結晶層180を切断溝170の内
部に成長させる。単結晶層180は、切断溝170の全
体に成長される。
【0042】その後、ウエハを反応容器から取り出し、
最上層のp型コンタクト層111の表面にSiOより
なる保護膜を形成して、RIE(反応性イオンエッチン
グ)を用いSiClガスによりエッチングし、n電極
を形成すべきn型コンタクト層103の表面を露出させ
る。
【0043】次に、上述したストライプ状の導波路領域
として、リッジストライプを形成する。まず、最上層の
p型コンタクト層(上部コンタクト層)のほぼ全面に、
PVD装置により、Si酸化物(主として、SiO
よりなる第1の保護膜を0.5μmの膜厚で形成した
後、第1の保護膜の上に所定の形状のマスクをかけ、R
IE(反応性イオンエッチング)装置により、CF
スを用い、フォトリソグラフィー技術によりストライプ
幅1.6μmの第1の保護膜とする。この時、リッジス
トライプの高さ(エッチング深さ)は、p型コンタクト
層111、およびp型クラッド層109、p型光ガイド
層110の一部をエッチングして、p型光ガイド層10
9の膜厚が0.1μmとなる深さまでエッチングして、
形成する。
【0044】次に、リッジストライプ形成後、第1の保
護膜の上から、Zr酸化物(主としてZrO2)よりな
る第2の保護膜162を、第1の保護膜の上と、エッチ
ングにより露出されたp型光ガイド層109の上に0.
5μmの膜厚で連続して形成する。
【0045】第2の保護膜162形成後、ウエハを60
0℃で熱処理する。このようにSiO以外の材料を第
2の保護膜162として形成した場合、第2の保護膜成
膜後に、300℃以上、好ましくは400℃以上、窒化
物半導体の分解温度以下(1200℃)で熱処理するこ
とにより、第2の保護膜162が第1の保護膜の溶解材
料(フッ酸)に対して溶解しにくくなるため、この工程
を加えることがさらに望ましい。
【0046】次に、ウエハをフッ酸に浸漬し、第1の保
護膜をリフトオフ法により除去する。このことにより、
p型コンタクト層111の上に設けられていた第1の保
護膜が除去されて、p型コンタクト層111が露出され
る。以上のようにして、図2に示すように、リッジスト
ライプの側面、及びそれに連続する平面(p型光ガイド
層109の露出面)に第2の保護膜162が形成され
る。
【0047】このように、p型コンタクト層111の上
に設けられた第1の保護膜が、除去された後、図2に示
すように、その露出したp型コンタクト層111の表面
にNi/Auよりなるp電極120を形成する。ただし
p電極120は、100μmのストライプ幅として、図
2に示すように、第2の保護膜162の上に渡って形成
する。第2の保護膜162形成後、既に露出させたn型
コンタクト層103の表面にはTi/Alよりなるスト
ライプ状のn電極121をストライプと平行な方向で形
成する。
【0048】次に、p電極120とn電極121に、取
り出し電極を設けるため所望の領域にマスクし、SiO
よりなる誘電体膜164を設けた後、p電極120の
上にRhO−Pt−Au(300nm−150nm−6
50nm)よりなる取り出し(パット)電極122を、
n電極121の上にNi−Ti−Au(100nm−1
00nm−800nm)よりなる取り出し(パット)電
極123をそれぞれ設けた。この時、活性層107の幅
は、200μm(共振器方向に垂直な方向の幅)であ
る。
【0049】[へき開工程]以上のようにして、p電極
120とn電極121とを形成した後、図5に示すよう
に、ストライプ状の電極に垂直な方向で、切断溝170
に沿って、窒化物半導体のM面(GaNのM面、(1 1-
0 0)など)でバー状に分割し、光導波層の出射側端面
を単結晶層180のへき開端面181とする。切断溝1
70は、好ましくはその中央からへき開する。切断溝1
70の幅は10μmであるから、中央からへき開された
単結晶層180の膜厚は約5μmとなる。へき開後、共
振器面の反射面側にECR(電子サイクロトロン共鳴)
プラズマ成膜装置によりZrO 、続けて(SiO
ZrO(m=6)よりなる誘電体多層膜を成長さ
せる。さらに、バー状のウエハを分割してレーザ素子を
得る。この時、共振器長は、650μmである。
【0050】室温において、しきい値2.8kA/cm
、5〜30mWの出力において発振波長405nmの
連続発振のレーザ素子が得られる。得られるレーザ素子
の素子寿命は、60℃、5mWの連続発振において、6
000〜7000時間となる。これは、室温において1
0万時間に相当する。
【0051】[実施例2]実施例1において、切断溝1
70の幅を5μmとする以外は同様にして得られるレー
ザ素子は、実施例1に比べると出射側端面を被覆する単
結晶層180の膜厚が約半分になる。この半導体発光素
子は、実施例1と同等の寿命となる。
【0052】[実施例3]実施例1において、切断溝1
70の幅を15μmとする以外は同様にして得られるレ
ーザ素子は、実施例1に比べると出射側端面を被覆する
単結晶層180の膜厚が約50%厚くなる。この半導体
発光素子も、実施例1と同等の寿命となる。
【0053】[実施例4]実施例1において、単結晶層
180をAl0.1Ga0.9Nとする以外は同様にし
て得られるレーザ素子は、実施例1に比べると出射側端
面を被覆する単結晶層180のバンドギャップが大きく
なる。この半導体発光素子は、実施例1と同等の寿命と
なる。
【0054】[実施例5]実施例1において、単結晶層
180をAl0.3Ga0.7Nとする以外は同様にし
て得られるレーザ素子は、実施例1に比べると出射側端
面を被覆する単結晶層180のバンドギャップが大きく
なる。この半導体発光素子も、実施例1と同等の寿命と
なる。
【0055】[実施例6]実施例1において、単結晶層
180をGaNとする以外は同様にして得られるレーザ
素子は、実施例1に比べると出射側端面を被覆する単結
晶層180のバンドギャップが小さくなるが、この半導
体発光素子も、実施例1とほぼ同等の寿命となる。
【0056】
【発明の効果】本発明の半導体発光素子は、出射側端面
の劣化を少なくしてライフ特性(素子寿命)に優れる特
長がある。とくに、本発明の半導体発光素子は、出射側
端面をバンドギャップの大きな単結晶層で被覆すること
に加えて、この単結晶層のへき開端面から光を出射す
る。窒化ガリウム系化合物半導体のへき開性を利用し
て、設けられる単結晶層のへき開端面は、理想に近い平
滑面となり、出射側端面から出射される光の吸収を極め
て少なくでき、端面劣化を有効に防止して、半導体発光
素子の寿命を長くする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体発光素子の製造方法の一工程を示
す断面図
【図2】本発明の一実施形態の半導体発光素子を示す模
式断面図
【図3】本発明の半導体発光素子の製造方法における溝
加工工程を示す拡大断面図
【図4】本発明の半導体発光素子の製造方法における成
長工程を示す拡大断面図
【図5】本発明の半導体発光素子の製造方法におけるへ
き開工程を示す拡大断面図
【符号の説明】
101・・・基板(GaN基板) 102・・・バッファ層 103・・・n型コンタクト層 104・・・クラック防止層 105・・・n型クラッド層 106・・・n型光ガイド層 107・・・活性層 108・・・p型電子閉込め層 109・・・p型光ガイド層 110・・・p型クラッド層 111・・・p型コンタクト層 113・・・p型窒化物半導体層 114・・・n型窒化物半導体層 115・・・発光領域層 120・・・p電極 121・・・n電極 122・・・取り出し電極 123・・・取り出し電極 162・・・保護膜 164・・・誘電体膜 170・・・切断溝 180・・・単結晶層 181・・・へき開端面 190・・・保護膜 200・・・発光領域層 210・・・切断溝 220・・・結晶成長層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 真尚 徳島県阿南市上中町岡491番地100 日亜化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA74 AA83 AA87 CA07 CB05 CB07 CB14 CB19 CB22 DA05 DA07 DA32 DA33 EA28

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化ガリウム系化合物半導体層からなる
    複数の層を積層している発光素子の少なくとも活性層(1
    07)を含む発光領域層(115)を切断して、光の出射側端面
    を設けるように、へき開面に延長して切断溝(170)を設
    ける溝加工工程と、溝加工工程で設けた切断溝(170)の
    内部に、出射側端面から出射される光の波長λ(nm)
    に対して、1240/λよりも大きいバンドギャップ
    (Eg)を有する窒化物半導体からなる単結晶層(180)
    を結晶成長させる成長工程と、切断溝(170)に沿ってへ
    き開して光導波層の出射側端面をへき開端面(181)とす
    る単結晶層(180)で被覆するへき開工程とからなる半導
    体発光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 活性層(107)をInGaN層を含む層と
    し、単結晶層(180)をGaNまたはAlGaNとする請
    求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 活性層(107)をGaN層を含む層とし、
    単結晶層(180)をAlGaNとする請求項1に記載の半
    導体発光素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 活性層(107)を、InGaN層を含む障
    壁層と井戸層を積層してなる多重量子井戸構造(MQ
    W)とし、単結晶層(180)をAlGaNとする請求項1
    に記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 単結晶層(180)の組成をAlGa
    1−zNとし、zの範囲を0≦z≦1とする請求項2な
    いし4のいずれかに記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 単結晶層(180)の組成をAlGa
    1−zNとし、zの範囲を0≦z≦0.5とする請求項
    2ないし4のいずれかに記載の半導体発光素子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 切断溝(170)の幅(W)を1〜20μm
    とする請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 切断溝(170)の深さ(d)に対する幅
    (W)の比率W/dを1〜100とする請求項1に記載
    の半導体発光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 切断溝(170)の深さ(d)に対する幅
    (W)の比率W/dを5〜30とする請求項8に記載の
    半導体発光素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 へき開工程で切断溝(170)に沿ってへ
    き開された出射側端面の単結晶層(180)の膜厚を1nm
    〜10μmとする請求項1に記載の半導体発光素子の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 溝加工工程において、発光領域層(11
    5)をエッチングして切断溝(170)を設ける請求項1に記
    載の半導体発光素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 発光領域層(115)をドライエッチング
    して切断溝(170)を設ける請求項11に記載の半導体発
    光素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 窒化ガリウム系化合物半導体層からな
    る複数の層を積層している発光素子の出射側端面に、光
    の波長λ(nm)に対して、1240/λよりも大きい
    バンドギャップ(Eg)を有する窒化ガリウム系化合物
    半導体からなる単結晶層(180)で被覆してなる半導体発
    光素子であって、光の出射側端面を、単結晶層(180)の
    へき開端面(181)としてなる半導体発光素子。
  14. 【請求項14】 活性層(107)がInGaN層を含み、
    単結晶層(180)がGaNまたはAlGaNである請求項
    13に記載の半導体発光素子。
  15. 【請求項15】 活性層(107)がGaN層を含み、単結
    晶層(180)をAlGaNとする請求項13に記載の半導
    体発光素子。
  16. 【請求項16】 活性層(107)が、InGaN層を含む
    障壁層と井戸層を積層してなる多重量子井戸構造(MQ
    W)で、単結晶層(180)をAlGaNとする請求項13
    に記載の半導体発光素子。
  17. 【請求項17】 単結晶層(180)の組成をAlGa
    1−zNとし、zの範囲を0≦z≦1とする請求項14
    ないし16のいずれかに記載の半導体発光素子。
  18. 【請求項18】 単結晶層(180)の組成をAlGa
    1−zNとし、zの範囲を0≦z≦0.5とする請求項
    14ないし16のいずれかに記載の半導体発光素子。
  19. 【請求項19】 出射側端面を被覆する単結晶層(180)
    の厚さが1〜20μmである請求項13に記載の半導体
    発光素子。
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