JP2003058109A - 蛍光表示管及びその駆動方法 - Google Patents

蛍光表示管及びその駆動方法

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JP2003058109A
JP2003058109A JP2001241091A JP2001241091A JP2003058109A JP 2003058109 A JP2003058109 A JP 2003058109A JP 2001241091 A JP2001241091 A JP 2001241091A JP 2001241091 A JP2001241091 A JP 2001241091A JP 2003058109 A JP2003058109 A JP 2003058109A
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anode
anodes
grid
grids
cathode
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JP2001241091A
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Shinya Kawamura
信也 河村
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Original Assignee
Noritake Itron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミック駆動を行うドットマトリクス型
蛍光表示管の輝度を向上する。 【解決手段】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
表示画素を構成する複数の陽極11と、陰極と陽極11
との間に陽極11から所定距離離間しかつ陽極11の行
方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
ッド13とを備える蛍光表示管10において、陽極11
を各行において3以上の整数の倍数(n×k、nは3以
上の整数、kは自然数)おきに共通の陽極配線12に接
続し、所定の周期でグリッド電圧を印加するグリッド1
3を2つずつずらしながら隣り合う3つのグリッドにグ
リッド電圧を印加するグリッド走査を行うと共に、グリ
ッド走査のタイミングに合わせてグリッド13に対応す
る陽極11を順次(n−1)×k個ずつ駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管に関
し、特に多数の表示画素がマトリクス状に配置されたド
ットマトリクス型蛍光表示管とその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管は、真空容器の中で陰極から
放出される電子を蛍光体に衝突発光させ、所望のパター
ンを表示する電子管である。一般的な蛍光表示管は、真
空に保持した外囲器内に蛍光体層を被着形成した陽極
(アノード)と、この陽極上に張架されたフィラメント
陰極と、陽極とフィラメント陰極との間に設けられたグ
リッド(制御電極)とを備えており、フィラメント陰極
から放射される熱電子をグリッドにより制御し、蛍光体
層の表面に衝突させることによって励起発光を行ってい
る。
【0003】このような蛍光表示管の一種に、蛍光体層
を被着形成した矩形状の陽極を多数マトリクス状に配置
して各陽極を表示画素としたドットマトリクス型蛍光表
示管がある。一般的なドットマトリクス型蛍光表示管
は、アノード4分割駆動方式かアノード8分割駆動方式
のいずれかに対応した電極構造を有している。図10
は、アノード4分割駆動方式のドットマトリクス型蛍光
表示管の電極構造を説明するための概略図である。
【0004】図10において、蛍光表示管50には、表
示画素を構成する複数の陽極51が2行8列のマトリク
ス状に配置され、各陽極51には陽極電圧を供給するた
めの陽極配線52が接続されている。陽極配線52は、
1行あたり4本設けられており、各陽極配線52は、4
列おきに同じ行に配置されている陽極51に接続されて
いる。また、これらの陽極51に対向してフィラメント
陰極(図示せず)が配置されており、陽極51とフィラ
メント陰極の間には2列分の陽極51に対応した平面視
矩形のグリッド53が陽極51から所定距離離間し、か
つ陽極51の行方向に互いに平行に4個配設されてい
る。
【0005】次に、この蛍光表示管50のアノード4分
割駆動における各電極の駆動タイミングを示すタイミン
グチャートを図11に示す。同図において、(a)〜
(d)はグリッドG1〜G4の駆動動作を示すタイミン
グチャート、(e)〜(h)は陽極配線A1,A2〜D
1,D2の駆動動作を示すタイミングチャート、(i)
はグリッドG1〜G4と陽極配線A1,A2〜D1,D
2の組み合わせにより選択される陽極、(j)は陽極の
点灯タイミングをそれぞれ示す。
【0006】アノード4分割駆動では、図11に示すよ
うに、各グリッドG1〜G4が、隣り合う2つのグリッ
ドが常に選択されるように、順次1つずつシフトしなが
ら走査される。また、この走査にタイミングを合わせて
陽極51の各行に4本設けられた陽極配線52を2つの
グループに分けて交互に点灯信号を与える。この場合、
隣り合う2つのグリッドの境界を挟んで隣り合う2つの
陽極にそれぞれ接続された陽極配線52を同じグループ
とする。
【0007】ここで、行頭に当たる陽極(A11,A2
1)と行末に当たる陽極(D12,D22)、行頭に当
たるグリッド(G1)と行末に当たるグリッド(G4)
は、それぞれ隣り合うものとして扱うので、点灯スター
ト時は、行頭と行末の陽極とグリッドをそれぞれ選択す
る。このように、アノード4分割駆動では、隣り合う2
つのグリッドの境界を挟んで隣り合う2つの陽極が順次
点灯選択されることにより、パターン表示が行われる。
【0008】図12は、アノード8分割駆動方式のドッ
トマトリクス型蛍光表示管の電極構造を説明するための
概略図である。図12において、蛍光表示管60には、
表示画素を構成する複数の陽極61が2行16列のマト
リクス状に配置され、各陽極61には陽極電圧を供給す
るための陽極配線62が接続されている。陽極配線62
は、1行あたり8本設けられており、各陽極配線62
は、8列おきに同じ行に配置されている陽極61に接続
されている。また、これらの陽極61に対向してフィラ
メント陰極(図示せず)が配置されており、陽極61と
フィラメント陰極の間には4列分の陽極61に対応した
平面視矩形のグリッド63が陽極61から所定距離離間
し、かつ陽極61の行方向に互いに平行に4個配設され
ている。
【0009】次に、この蛍光表示管60のアノード8分
割駆動における各電極の駆動タイミングを示すタイミン
グチャートを図13に示す。同図において、(a)〜
(d)はグリッドG1〜G4の駆動動作を示すタイミン
グチャート、(e)〜(h)は陽極配線a1,a2,b
1,b2〜g1,g2,h1,h2の駆動動作を示すタ
イミングチャート、(i)はグリッドG1〜G4と陽極
配線a1,a2〜h1,h2の組み合わせにより選択さ
れる陽極、(j)は陽極の点灯タイミングをそれぞれ示
す。
【0010】アノード8分割駆動では、図13に示すよ
うに、各グリッドG1〜G4が、隣り合う2つのグリッ
ドが常に選択されるように、順次1つずつシフトしなが
ら走査される。また、この走査にタイミングを合わせて
陽極61の各行に8本設けられた陽極配線62を2つの
グループに分けて交互に点灯信号を与える。この場合、
隣り合う2つのグリッドの境界を挟んで隣り合う2つの
陽極と、これらの陽極に隣り合うさらに2つの陽極とに
それぞれ接続された陽極配線62を同じグループとす
る。
【0011】ここで、行頭に当たる陽極(a11,a2
1)と行末に当たる陽極(h12,h22)、行頭に当
たるグリッド(G1)と行末に当たるグリッド(G4)
は、それぞれ隣り合うものとして扱うので、点灯スター
ト時は、行頭の2列の陽極(a11,a21,b11,
b21)と行末の2列の陽極(g12,g22,h1
2,h22)と、行頭と行末のグリッド(G1,G4)
をそれぞれ選択する。このように、アノード8分割駆動
は、隣り合う2つのグリッドの境界を挟んで隣り合う2
つの陽極と、これらの陽極に隣り合う2つの陽極とにそ
れぞれ接続された陽極配線62が順次点灯選択されるこ
とによりパターン表示が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たアノード4分割駆動方式では、デューティ比が小さい
ため輝度が低いという問題があり、輝度を向上しようと
すると陽極電圧を高くする必要があった。しかしなが
ら、陽極電圧を高くするためには陽極を駆動する駆動回
路の耐電圧を高くする必要があり、通常用いられる集積
回路を用いた駆動回路では輝度の向上が難しかった。ま
た、アノード8分割駆動方式では、1つのグリッドで点
灯を制御する陽極の数を多くとっているため、デューテ
ィ比を大きくすることができ、輝度を向上することがで
きるが、行当たりの陽極配線数が増えるため、外部に引
き出すリードピンや駆動回路の数が増え、コスト上昇に
つながる問題があった。このため、アノード4分割駆動
方式よりも輝度が高く、かつアノード8分割駆動方式よ
りも配線数が少ない駆動方法が求められていた。また、
陽極電圧を高くすることなくアノード8分割駆動方式以
上の輝度が得られる駆動方法が求められていた。本発明
は、表示輝度の向上が可能なドットマトリクス型蛍光表
示管とその駆動方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明の蛍光表示管は、電子放出源となる陰極
と、この陰極に対向してマトリクス状に配置され個々に
蛍光体が付着して表示画素を構成する複数の陽極と、陰
極と陽極との間に陽極から所定距離離間しかつ陽極の行
方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
ッドとを備えるものであって、行ごとに3以上の整数の
倍数(n×k、nは3以上の整数、kは自然数)の陽極
配線を有し、陽極は各行において陽極配線数おきに共通
の陽極配線に接続され、グリッドは所定の周期でグリッ
ド電圧を印加するグリッドを2つずつずらしながら隣り
合う3つのグリッドにグリッド電圧を印加するグリッド
走査により各行において(n−1)×k個の連続する陽
極を同時に点灯制御可能に配置されていることによって
特徴づけられる。
【0014】上述した蛍光表示管の一構成例は、nを
3、kを2とし、陽極が各行において6個おきに共通の
陽極配線に接続され、グリッドが陽極の各行において隣
り合う2個の陽極上に位置するように配置されている。
別の構成例は、nを3、kを3とし、陽極が各行におい
て9個おきに共通の陽極配線に接続され、グリッドが陽
極の各行において隣り合う3個の陽極を1組とする陽極
群の中央の陽極上に、隣り合う2つのグリッドの境界が
位置するように配置されている。
【0015】さらに別の構成例は、nを4、kを1と
し、陽極が各行において4個おきに共通の陽極配線に接
続され、グリッドが陽極の各行において連続する3個の
陽極を1組とする陽極群の両端の陽極上に、隣り合う2
つのグリッドの境界が位置するように配置されている。
また、別の構成例は、nを5、kを1とし、陽極が各行
において5個おきに共通の陽極配線に接続され、グリッ
ドが陽極の各行において連続する4個の陽極を1組とす
る陽極群の両端の陽極上に、隣り合う2つのグリッドの
境界が位置するように配置されている。
【0016】また、本発明の蛍光表示管の駆動方法は、
電子放出源となる陰極と、この陰極に対向してマトリク
ス状に配置され個々に蛍光体が付着して表示画素を構成
する複数の陽極と、陰極と陽極との間に陽極から所定距
離離間しかつ陽極の行方向に互いに平行に配設された平
面視矩形の複数のグリッドとを備える蛍光表示管におい
て、陽極を各行において3以上の整数の倍数(n×k、
nは3以上の整数、kは自然数)おきに共通の陽極配線
に接続し、所定の周期でグリッド電圧を印加するグリッ
ドを2つずつずらしながら隣り合う3つのグリッドにグ
リッド電圧を印加するグリッド走査を行うと共に、グリ
ッド走査のタイミングに合わせてグリッドに対応する陽
極を順次(n−1)×k個ずつ駆動することによりダイ
ナミック駆動を行うことによって特徴づけられる。
【0017】上述した駆動方法の一構成例は、nを3、
kを2とし、陽極を各行において6個おきに共通の陽極
配線に接続し、グリッドを陽極の各行において隣り合う
2個の陽極上に位置するように配置し、所定の周期でグ
リッド電圧を印加するグリッドを2つずつずらしながら
隣り合う3つのグリッドにグリッド電圧を印加するグリ
ッド走査を行うと共に、グリッド走査のタイミングに合
わせてグリッドに対応する陽極を順次4個ずつ駆動する
ことによりダイナミック駆動を行う。
【0018】駆動方法の別の構成例は、nを3、kを3
とし、陽極を各行において9個おきに共通の陽極配線に
接続し、グリッドを陽極の各行において隣り合う3個の
陽極を1組とする陽極群の中央の陽極上に隣り合う2つ
のグリッドの境界が位置するように配置し、所定の周期
でグリッド電圧を印加するグリッドを2つずつずらしな
がら隣り合う3つのグリッドにグリッド電圧を印加する
グリッド走査を行うと共に、グリッド走査のタイミング
に合わせてグリッドに対応する陽極を順次6個ずつ駆動
することによりダイナミック駆動を行う。
【0019】駆動方法のさらに別の構成例は、nを4、
kを1とし、陽極を各行において4個おきに共通の陽極
配線に接続し、グリッドを陽極の各行において連続する
3個の陽極を1組とする陽極群の両端の陽極上に隣り合
う2つのグリッドの境界が位置するように配置し、所定
の周期でグリッド電圧を印加するグリッドを2つずつず
らしながら隣り合う3つのグリッドにグリッド電圧を印
加するグリッド走査を行うと共に、グリッド走査のタイ
ミングに合わせてグリッドに対応する陽極を順次3個ず
つ駆動することによりダイナミック駆動を行う。
【0020】また、駆動方法の別の構成例は、nを5、
kを1とし、陽極を各行において5個おきに共通の陽極
配線に接続し、グリッドを陽極の各行において連続する
4個の陽極を1組とする陽極群の両端の陽極上に、隣り
合う2つのグリッドの境界が位置するように配置し、所
定の周期でグリッド電圧を印加するグリッドを2つずつ
ずらしながら隣り合う3つのグリッドにグリッド電圧を
印加するグリッド走査を行うと共に、グリッド走査のタ
イミングに合わせてグリッドに対応する陽極を順次4個
ずつ駆動することによりダイナミック駆動を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる
ドットマトリクス型蛍光表示管の電極構造を説明するた
めの概略図であり、n=3、k=2に相当する例を示す
ものである。図1において、蛍光表示管10には、表示
画素を構成する複数の陽極11が2行12列のマトリク
ス状に配置され、各陽極11には陽極電圧を供給するた
めの陽極配線12が接続されている。陽極配線12は、
1行当たり6本設けられており、各陽極配線12は、6
列おきに同じ行に配置されている陽極11に接続されて
いる。
【0022】また、これらの陽極11に対向してフィラ
メント陰極(図示せず)が配置されており、陽極11と
フィラメント陰極の間には平面視矩形のグリッド13が
陽極11から所定距離離間し、かつ陽極11の行方向に
互いに平行に6個配設されている。これらのグリッド1
3は、陽極11の各行において隣り合う2個の陽極11
上に位置するように配置されている。ここで、各グリッ
ド13を行頭から順にG1〜G6とし、各陽極配線12
のうち、1行目の陽極11に接続するものをA1,B
1,C1,D1,E1,F1、2行目の陽極11に接続
するものをA2,B2,C2,D2,E2,F2とす
る。
【0023】また、A1に接続される陽極11をA1
1,A12、B1に接続される陽極11をB11,B1
2、C1に接続される陽極11をC11,C12、D1
に接続される陽極11をD11,D12、E1に接続さ
れる陽極11をE11,E12、F1に接続される陽極
11をF11,F12とし、A2に接続される陽極11
をA21,A22、B2に接続される陽極11をB2
1,B22、C2に接続される陽極11をC21,C2
2、D2に接続される陽極11をD21,D22、E2
に接続される陽極11をE21,E22、F2に接続さ
れる陽極11をF21,F22とする。
【0024】次に、この蛍光表示管10の駆動方法を説
明する。図2は、この蛍光表示管10の各電極の駆動タ
イミングを示すタイミングチャートである。同図におい
て、(a)〜(f)はグリッドG1〜G6の駆動動作を
示すタイミングチャート、(g)〜(l)は陽極配線A
1,A2〜F1,F2の駆動動作を示すタイミングチャ
ート、(m)はグリッドG1〜G6と陽極配線A1,A
2〜F1,F2の組み合わせにより選択される陽極、
(n)は陽極の点灯タイミングをそれぞれ示す。
【0025】この蛍光表示管10の駆動方法は、図2に
示すように、隣り合う3つのグリッドに常にグリッド電
圧が印加されるように、グリッド電圧を印加するグリッ
ドを順次2つずつずらしながら所定周期でグリッドG1
〜G6を走査する。また、この走査にタイミングを合わ
せて陽極11の各行に6本設けられた陽極配線12に対
して、連続する4本ずつサイクリックに点灯信号を与え
る。この場合、同時に駆動される3つの隣り合うグリッ
ド13により形成される2つのグリッド境界それぞれに
ついてグリッド境界を挟んで隣り合う2つの陽極に接続
された4本の陽極配線12を点灯選択するように駆動す
る。
【0026】このように、陽極11の各行に設けた6本
の陽極配線12に対して連続する4本ずつサイクリック
に点灯信号を与えるとともに、前述した隣り合う3つの
グリッドにグリッド電圧が印加されるように、グリッド
電圧を印加するグリッドを順次2つずつずらしながらグ
リッド13の走査を行うことにより、パターン表示が行
われる。この実施の形態の駆動方法は、6本の陽極配線
12により1行中の陽極群を6分割し、同時に4列の点
灯制御を行うので、以後4/6駆動と称す。なお、この
実施の形態では、表示画素を構成する陽極が2行12列
のマトリクス状に配置された例で説明したが、行数はこ
れに限られるものではない。また、列数は(n−1)×
k以上で、かつ(n−1)の倍数であればよく、この場
合はn=3、k=2であるので、4以上の2の倍数であ
ればよい。
【0027】次に、この蛍光表示管の構成例を図3に示
す。図3は、図1の蛍光表示管の構成を示すI-I線断面
図である。同図において、この蛍光表示管10は、ガラ
ス基板14上に形成された陽極配線12と、陽極配線1
2を覆う絶縁層15と、絶縁層15上に配置され絶縁層
15に設けたスルーホールを介して陽極配線12に接続
された陽極11と、陽極11上に付着した蛍光体層16
と、ガラス基板14上に配置されたフィラメント支持部
材18により陽極11から離間して配置されたフィラメ
ント陰極17と、陽極11とフィラメント陰極17の間
に配置されたグリッド13と、陽極11とグリッド13
とフィラメント陰極17とを内蔵するようにガラス基板
14の周囲で固着された透明なフェースガラス19とか
ら構成されている。
【0028】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図4は、第2の実施の形態にかかるドットマトリク
ス型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
り、n=3、k=3に相当する例を示すものである。図
4において、蛍光表示管20には、表示画素を構成する
複数の陽極21が2行18列のマトリクス状に配置さ
れ、各陽極21には陽極電圧を供給するための陽極配線
22が接続されている。陽極配線22は、1行当たり9
本設けられており、各陽極配線22は、9列おきに同じ
行に配置されている陽極21に接続されている。
【0029】また、これらの陽極21に対向してフィラ
メント陰極(図示せず)が配置されており、陽極21と
フィラメント陰極の間には平面視矩形のグリッド23が
陽極21から所定距離離間し、かつ陽極21の行方向に
互いに平行に7個配設されている。これらのグリッド2
3は、陽極21の各行において隣り合う3個の陽極21
を1組とする陽極群の中央の陽極上に、隣り合う2つの
グリッドの境界が位置するように配置されている。この
場合、行頭と行末のグリッド23は、各行において陽極
群のうちの片側1個の陽極と、隣り合うグリッドとの境
界に位置する中央の陽極とに対応しており、他のグリッ
ド23は、各行において2個の陽極と、隣り合うグリッ
ドとの境界に位置する中央の陽極2個とに対応してい
る。
【0030】ここで、各グリッド23を行頭から順にG
1〜G7とし、各陽極配線22のうち、1行目の陽極2
1に接続するものをa1,b1,c1,d1,e1,f
1,g1,h1,i1、2行目の陽極21に接続するも
のをa2,b2,c2,d2,e2,f2,g2,h
2,i2とする。また、a1に接続される陽極21をa
11,a12、b1に接続される陽極21をb11,b
12、c1に接続される陽極21をc11,c12、d
1に接続される陽極21をd11,d12、e1に接続
される陽極21をe11,e12、f1に接続される陽
極21をf11,f12、g1に接続される陽極21を
g11,g12、h1に接続される陽極21をh11,
h12、i1に接続される陽極21をi11,i12と
し、a2に接続される陽極21をa21,a22、b2
に接続される陽極21をb21,b22、c2に接続さ
れる陽極21をc21,c22、d2に接続される陽極
21をd21,d22、e2に接続される陽極21をe
21,e22、f2に接続される陽極21をf21,f
22、g2に接続される陽極21をg21,g22、h
2に接続される陽極21をh21,h22、i2に接続
される陽極21をi21,i22とする。
【0031】次に、この蛍光表示管20の駆動方法を説
明する。図5は、この蛍光表示管20の各電極の駆動タ
イミングを示すタイミングチャートである。同図におい
て、(a)〜(g)はグリッドG1〜G7の駆動動作を
示すタイミングチャート、(h)〜(p)は陽極配線a
1,a2〜i1,i2の駆動動作を示すタイミングチャ
ート、(q)はグリッドG1〜G7と陽極配線a1,a
2〜i1,i2の組み合わせにより選択される陽極、
(r)は陽極の点灯タイミングをそれぞれ示す。
【0032】この蛍光表示管20の駆動方法は、図5に
示すように、隣り合う3つのグリッドに常にグリッド電
圧が印加されるように、グリッド電圧を印加するグリッ
ドを順次2つずつずらしながら所定周期でグリッドG1
〜G7を走査する。また、この走査にタイミングを合わ
せて陽極21の各行に9本設けられた陽極配線22に対
して、連続する6本ずつサイクリックに点灯信号を与え
る。この場合、同時に駆動される3つの隣り合うグリッ
ド23により形成される2つのグリッド境界それぞれに
ついてグリッド境界に位置する陽極21と、この陽極2
1の両隣の陽極21とに接続された6本の陽極配線22
を点灯選択するように駆動する。
【0033】このように、陽極21の各行に設けた9本
の陽極配線22に対して連続する6本ずつサイクリック
に点灯信号を与えるとともに、前述した隣り合う3つの
グリッドにグリッド電圧が印加されるように、グリッド
電圧を印加するグリッドを順次2つずつずらしながらグ
リッド23の走査を行うことにより、パターン表示が行
われる。この実施の形態の駆動方法は、9本の陽極配線
22により1行中の陽極群を9分割し、同時に6列の点
灯制御を行うので、以後6/9駆動と称す。
【0034】この実施の形態では、表示画素を構成する
陽極が2行18列のマトリクス状に配置された例で説明
したが、行数はこれに限られるものではない。また、列
数は(n−1)×k以上で、かつ(n−1)の倍数であ
ればよく、この場合はn=3、k=3であるので、6以
上の3の倍数であればよい。なお、この蛍光表示管の構
成は、陽極数とグリッド数とグリッド境界が図4に示し
たものとなっている以外は、図3に示したものと同様で
あるので説明を省略する。
【0035】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図6は、第3の実施の形態にかかるドットマトリク
ス型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
り、n=4、k=1に相当する例を示すものである。図
6において、蛍光表示管30には、表示画素を構成する
複数の陽極31が2行12列のマトリクス状に配置さ
れ、各陽極31には陽極電圧を供給するための陽極配線
32が接続されている。陽極配線32は、1行当たり4
本設けられており、各陽極配線32は、4列おきに同じ
行に配置されている陽極31に接続されている。
【0036】また、これらの陽極31に対向してフィラ
メント陰極(図示せず)が配置されており、陽極31と
フィラメント陰極の間には平面視矩形のグリッド33が
陽極31から所定距離離間し、かつ陽極31の行方向に
互いに平行に9個配設されている。これらのグリッド3
3は、陽極31の各行において連続する3個の陽極31
を1組とする陽極群の両端の陽極上に、隣り合う2つの
グリッドの境界が位置するように配置されている。この
場合、行頭と行末のグリッド33は、各行において陽極
群のうちの隣り合うグリッドとの境界に位置する陽極に
対応しており、他のグリッド33は、各行において1個
の陽極と、隣り合うグリッドとの境界に位置する両端の
陽極2個とに対応している。
【0037】ここで、各グリッド33を行頭から順にG
1〜G9とし、各陽極配線32のうち、1行目の陽極3
1に接続するものをA1,B1,C1,D1、2行目の
陽極31に接続するものをA2,B2,C2,D2とす
る。また、A1に接続される陽極31をA11,A1
2,A13、B1に接続される陽極31をB11,B1
2,B13、C1に接続される陽極31をC11,C1
2,C13、D1に接続される陽極31をD11,D1
2,D13とし、A2に接続される陽極31をA21,
A22,A23、B2に接続される陽極31をB21,
B22,B23、C2に接続される陽極31をC21,
C22,C23、D2に接続される陽極31をD21,
D22,D23とする。
【0038】次に、この蛍光表示管30の駆動方法を説
明する。図7は、この蛍光表示管30の各電極の駆動タ
イミングを示すタイミングチャートである。同図におい
て、(a)〜(i)はグリッドG1〜G9の駆動動作を
示すタイミングチャート、(j)〜(m)は陽極配線A
1,A2〜D1,D2の駆動動作を示すタイミングチャ
ート、(n)はグリッドG1〜G9と陽極配線A1,A
2〜D1,D2の組み合わせにより選択される陽極、
(o)は陽極の点灯タイミングをそれぞれ示す。
【0039】この蛍光表示管30の駆動方法は、図7に
示すように、隣り合う3つのグリッドに常にグリッド電
圧が印加されるように、グリッド電圧を印加するグリッ
ドを順次2つずつずらしながら所定周期でグリッドG1
〜G9を走査する。また、この走査にタイミングを合わ
せて陽極31の各行に4本設けられた陽極配線32に対
して、連続する3本ずつサイクリックに点灯信号を与え
る。この場合、同時に駆動される3つの隣り合うグリッ
ド33により形成される2つのグリッド境界それぞれに
ついてグリッド境界に位置する陽極31と、これらの陽
極31に挟まれた1つの陽極31とに接続された3本の
陽極配線32を点灯選択するように駆動する。
【0040】このように、陽極31の各行に設けた4本
の陽極配線32に対して連続する3本ずつサイクリック
に点灯信号を与えるとともに、前述した隣り合う3つの
グリッドにグリッド電圧が印加されるように、グリッド
電圧を印加するグリッドを順次2つずつずらしながらグ
リッド33の走査を行うことにより、パターン表示が行
われる。この実施の形態の駆動方法は、4本の陽極配線
32により1行中の陽極群を4分割し、同時に3列の点
灯制御を行うので、以後3/4駆動と称す。
【0041】この実施の形態では、表示画素を構成する
陽極が2行12列のマトリクス状に配置された例で説明
したが、行数はこれに限られるものではない。また、列
数は(n−1)×k以上で、かつ(n−1)の倍数であ
ればよく、この場合はn=4、k=1であるので、3の
倍数であればよい。なお、この蛍光表示管の構成は、陽
極数とグリッド数とグリッド境界が図6に示したものと
なっている以外は、図3に示したものと同様であるので
説明を省略する。
【0042】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図8は、第4の実施の形態にかかるドットマトリク
ス型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
り、n=5、k=1に相当する例を示すものである。図
8において、蛍光表示管40には、表示画素を構成する
複数の陽極41が2行16列のマトリクス状に配置さ
れ、各陽極41には陽極電圧を供給するための陽極配線
42が接続されている。陽極配線42は、1行当たり5
本設けられており、各陽極配線42は、5列おきに同じ
行に配置されている陽極41に接続されている。
【0043】また、これらの陽極41に対向してフィラ
メント陰極(図示せず)が配置されており、陽極41と
フィラメント陰極の間には平面視矩形のグリッド43が
陽極41から所定距離離間し、かつ陽極41の行方向に
互いに平行に9個配設されている。これらのグリッド4
3は、陽極41の各行において連続する4個の陽極41
を1組とする陽極群の両端の陽極上に、隣り合う2つの
グリッドの境界が位置するように配置されている。
【0044】この場合、行頭と行末のグリッド43は、
各行において陽極群のうちの隣り合うグリッドとの境界
に位置する陽極に対応している。また、行頭と行末のグ
リッド43の間には、各行において2個の陽極及びこれ
らの陽極を挟むと共に隣り合うグリッドとの境界に位置
する両端の陽極2個に対応したグリッドと、各行におい
て隣り合うグリッドとの境界に位置する陽極2個に対応
したグリッドとが交互に配置されている。
【0045】ここで、各グリッド43を行頭から順にG
1〜G9とし、各陽極配線42のうち、1行目の陽極4
1に接続するものをA1,B1,C1,D1,E1、2
行目の陽極41に接続するものをA2,B2,C2,D
2,E2とする。また、A1に接続される陽極41をA
11,A12,A13,A14、B1に接続される陽極
41をB11,B12,B13、C1に接続される陽極
41をC11,C12,C13、D1に接続される陽極
41をD11,D12,D13、E1に接続される陽極
41をE11,E12,E13とし、A2に接続される
陽極41をA21,A22,A23,A14、B2に接
続される陽極41をB21,B22,B23、C2に接
続される陽極41をC21,C22,C23、D2に接
続される陽極41をD21,D22,D23、E2に接
続される陽極41をE21,E22,E23とする。
【0046】次に、この蛍光表示管40の駆動方法を説
明する。図9は、この蛍光表示管40の各電極の駆動タ
イミングを示すタイミングチャートである。同図におい
て、(a)〜(i)はグリッドG1〜G9の駆動動作を
示すタイミングチャート、(j)〜(n)は陽極配線A
1,A2〜E1,E2の駆動動作を示すタイミングチャ
ート、(o)はグリッドG1〜G9と陽極配線A1,A
2〜E1,E2の組み合わせにより選択される陽極、
(p)は陽極の点灯タイミングをそれぞれ示す。
【0047】この蛍光表示管40の駆動方法は、図9に
示すように、隣り合う3つのグリッドに常にグリッド電
圧が印加されるように、グリッド電圧を印加するグリッ
ドを順次2つずつずらしながら所定周期でグリッドG1
〜G9を走査する。また、この走査にタイミングを合わ
せて、陽極41の各行に5本設けられた陽極配線42に
対して、連続する4本ずつサイクリックに点灯信号を与
える。この場合、同時に駆動される3つの隣り合うグリ
ッド43により形成される2つのグリッド境界それぞれ
についてグリッド境界に位置する陽極41と、これらの
陽極41に挟まれた2つの陽極41とに接続された4本
の陽極配線42を点灯選択するように駆動する。
【0048】このように、陽極41の各行に設けた5本
の陽極配線42に対して連続する4本ずつサイクリック
に点灯信号を与えるとともに、前述した隣り合う3つの
グリッドにグリッド電圧が印加されるように、グリッド
電圧を印加するグリッドを順次2つずつずらしながらグ
リッド43の走査を行うことにより、パターン表示が行
われる。この実施の形態の駆動方法は、5本の陽極配線
42により1行中の陽極群を5分割し、同時に4列の点
灯制御を行うので、以後4/5駆動と称す。
【0049】この実施の形態では、表示画素を構成する
陽極が2行16列のマトリクス状に配置された例で説明
したが、行数はこれに限られるものではない。また、列
数は(n−1)×k以上で、かつ(n−1)の倍数であ
ればよく、この場合はn=5、k=1であるので、4の
倍数であればよい。なお、この蛍光表示管の構成は、陽
極数とグリッド数とグリッド境界が図8に示したものと
なっている以外は、図3に示したものと同様であるので
説明を省略する。
【0050】次に、従来の駆動方法と本発明の駆動方法
を横128ドット×縦32ドットの表示画面を有するド
ットマトリクス型蛍光表示管に適用した例を表1に示
す。
【0051】
【表1】
【0052】表1において、4分割駆動は従来のアノー
ド4分割駆動方式の蛍光表示管を示し、8分割駆動は従
来のアノード8分割駆動方式の蛍光表示管を示す。ま
た、4/6駆動は第1の実施の形態にかかる4/6駆動
の蛍光表示管、6/9駆動は第2の実施の形態にかかる
6/9駆動の蛍光表示管、3/4駆動は第3の実施の形
態にかかる3/4駆動の蛍光表示管、4/5駆動は第4
の実施の形態にかかる4/5駆動の蛍光表示管を示す。
駆動配線数は、グリッド配線数と陽極配線数の和をとっ
たものである。タイミング数は、画面表示において1周
期のグリッド走査中にグリッド選択に同期して点灯制御
する駆動タイミングの数であり、この数の逆数がデュー
ティ比となる。
【0053】表1で示したように、本発明の駆動方法を
適用した蛍光表示管は、従来のアノード4分割駆動方式
の蛍光表示管に比べて少ないタイミング数で表示するこ
とができるので、デューティ比を大きくすることが可能
となる。例えば、3/4駆動ではタイミング数がアノー
ド4分割駆動方式の2/3となるので、輝度が1.5倍
に向上する。4/6駆動と4/5駆動は、タイミング数
がアノード4分割駆動方式の1/2となるので、輝度が
2倍となりアノード8分割駆動方式と同等に向上する。
【0054】また、6/9駆動では、タイミング数がア
ノード4分割駆動方式の約1/3、アノード8分割駆動
方式の約2/3となり、これらの駆動方式と比べて輝度
がそれぞれ3倍、1.5倍となる。これにより、従来よ
り低い陽極電圧で従来と同じ輝度を得ることができるの
で、耐電圧の低い駆動回路を使用することが可能とな
り、コストダウンが可能となる。また、従来と同じ陽極
電圧とした場合は、輝度を向上することができる。
【0055】また、本発明の駆動方法を適用した蛍光表
示管は、従来のアノード8分割駆動方式の蛍光表示管に
比べて駆動配線数かタイミング数のいずれかを少なくす
ることが可能である。駆動配線数の少ない構成をとった
場合は、外部に引き出すリードピンや駆動回路の数を減
らすことができるので、コストダウンが可能となる。ま
た、タイミング数が少なくなる構成をとった場合は、デ
ューティ比を大きくすることができるので、陽極電圧の
低電圧化によるコストダウンか、輝度を向上のいずれか
が可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる蛍
光表示管は、行ごとに3以上の整数の倍数(n×k、n
は3以上の整数、kは自然数)の陽極配線を有し、陽極
は各行において陽極配線数おきに共通の陽極配線に接続
され、グリッドは所定の周期でグリッド電圧を印加する
グリッドを2つずつずらしながら隣り合う3つのグリッ
ドにグリッド電圧を印加するグリッド走査により各行に
おいて(n−1)×k個の連続する陽極を同時に点灯制
御可能に配置されているので、アノード4分割駆動方式
よりも輝度が高く、かつアノード8分割駆動方式よりも
配線数を少なくすることが可能となる。
【0057】nを3、kを2とした場合、陽極が各行に
おいて6個おきに共通の陽極配線に接続され、グリッド
が陽極の各行において隣り合う2個の陽極上に位置する
ように配置されているので、所定の周期でグリッド電圧
を印加するグリッドを2つずつずらしながら隣り合う3
つのグリッドにグリッド電圧を印加するグリッド走査を
行うと共に、グリッド走査のタイミングに合わせてグリ
ッドに対応する陽極を順次4個ずつ駆動することによ
り、従来のアノード8分割駆動方式よりも少ない配線数
で同等の輝度を得ることができる。
【0058】また、nを3、kを3とした場合、陽極が
各行において9個おきに共通の陽極配線に接続され、グ
リッドが陽極の各行において隣り合う3個の陽極を1組
とする陽極群の中央の陽極上に、隣り合う2つのグリッ
ドの境界が位置するように配置されているので、所定の
周期でグリッド電圧を印加するグリッドを2つずつずら
しながら隣り合う3つのグリッドにグリッド電圧を印加
するグリッド走査を行うと共に、グリッド走査のタイミ
ングに合わせてグリッドに対応する陽極を順次6個ずつ
駆動することにより、陽極電圧を高くすることなくアノ
ード8分割駆動方式以上の輝度を得ることが可能とな
る。
【0059】本発明にかかる蛍光表示管の駆動方法によ
れば、陽極を各行において3以上の整数の倍数(n×
k、nは3以上の整数、kは自然数)おきに共通の陽極
配線に接続し、所定の周期でグリッド電圧を印加するグ
リッドを2つずつずらしながら隣り合う3つのグリッド
にグリッド電圧を印加するグリッド走査を行うと共に、
グリッド走査のタイミングに合わせてグリッドに対応す
る陽極を順次(n−1)×k個ずつ駆動することにより
ダイナミック駆動を行うので、nとkを適宜選択するこ
とにより、アノード4分割駆動方式よりも輝度が高く、
かつアノード8分割駆動方式よりも配線数を少なくする
ことや陽極電圧を高くすることなくアノード8分割駆動
方式以上の輝度を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態にかかるドットマトリクス
型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
る。
【図2】 図1の蛍光表示管の各電極の駆動タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図3】 図1の蛍光表示管の構成を示すI-I線断面図
である。
【図4】 第2の実施の形態にかかるドットマトリクス
型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
る。
【図5】 図4の蛍光表示管の各電極の駆動タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図6】 第3の実施の形態にかかるドットマトリクス
型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
る。
【図7】 図6の蛍光表示管の各電極の駆動タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図8】 第4の実施の形態にかかるドットマトリクス
型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略図であ
る。
【図9】 図8の蛍光表示管の各電極の駆動タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図10】 従来のアノード4分割駆動方式のドットマ
トリクス型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略
図である。
【図11】 図10の蛍光表示管の各電極の駆動タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図12】 従来のアノード8分割駆動方式のドットマ
トリクス型蛍光表示管の電極構造を説明するための概略
図である。
【図13】 図12の蛍光表示管の各電極の駆動タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10,20,30,40…蛍光表示管、11,21,3
1,41…陽極、12,22,32,42…陽極配線、
13,23,33,43…グリッド、14…ガラス基
板、15…絶縁層、16…蛍光体層、17…フィラメン
ト陰極、18…フィラメント支持部材、19…フェース
ガラス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/15 H01J 31/15 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
    向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
    表示画素を構成する複数の陽極と、前記陰極と前記陽極
    との間に前記陽極から所定距離離間しかつ前記陽極の行
    方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
    ッドとを備える蛍光表示管において、 行ごとに3以上の整数の倍数(n×k、nは3以上の整
    数、kは自然数)の陽極配線を有し、 前記陽極は、各行において前記陽極配線数おきに共通の
    陽極配線に接続され、 前記グリッドは、所定の周期でグリッド電圧を印加する
    グリッドを2つずつずらしながら隣り合う3つのグリッ
    ドにグリッド電圧を印加するグリッド走査により各行に
    おいて(n−1)×k個の連続する前記陽極を同時に点
    灯制御可能に配置されていることを特徴とする蛍光表示
    管。
  2. 【請求項2】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
    向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
    表示画素を構成する複数の陽極と、前記陰極と前記陽極
    との間に前記陽極から所定距離離間しかつ前記陽極の行
    方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
    ッドとを備える蛍光表示管において、 前記陽極は、各行において6個おきに共通の陽極配線に
    接続され、 前記グリッドは、前記陽極の各行において隣り合う2個
    の陽極上に位置するように配置されていることを特徴と
    する蛍光表示管。
  3. 【請求項3】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
    向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
    表示画素を構成する複数の陽極と、前記陰極と前記陽極
    との間に前記陽極から所定距離離間しかつ前記陽極の行
    方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
    ッドとを備える蛍光表示管において、 前記陽極は、各行において9個おきに共通の陽極配線に
    接続され、 前記グリッドは、前記陽極の各行において隣り合う3個
    の陽極を1組とする陽極群の中央の陽極上に、隣り合う
    2つのグリッドの境界が位置するように配置されている
    ことを特徴とする蛍光表示管。
  4. 【請求項4】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
    向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
    表示画素を構成する複数の陽極と、前記陰極と前記陽極
    との間に前記陽極から所定距離離間しかつ前記陽極の行
    方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
    ッドとを備える蛍光表示管の駆動方法において、 前記陽極を各行において3以上の整数の倍数(n×k、
    nは3以上の整数、kは自然数)おきに共通の陽極配線
    に接続し、 所定の周期でグリッド電圧を印加する前記グリッドを2
    つずつずらしながら隣り合う3つのグリッドにグリッド
    電圧を印加するグリッド走査を行うと共に、前記グリッ
    ド走査のタイミングに合わせて前記グリッドに対応する
    前記陽極を順次(n−1)×k個ずつ駆動することによ
    りダイナミック駆動を行うことを特徴とする蛍光表示管
    の駆動方法。
  5. 【請求項5】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
    向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
    表示画素を構成する複数の陽極と、前記陰極と前記陽極
    との間に前記陽極から所定距離離間しかつ前記陽極の行
    方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
    ッドとを備える蛍光表示管の駆動方法において、 前記陽極を各行において6個おきに共通の陽極配線に接
    続し、 前記グリッドを前記陽極の各行において隣り合う2個の
    陽極上に位置するように配置し、 所定の周期でグリッド電圧を印加する前記グリッドを2
    つずつずらしながら隣り合う3つのグリッドにグリッド
    電圧を印加するグリッド走査を行うと共に、前記グリッ
    ド走査のタイミングに合わせて前記グリッドに対応する
    前記陽極を順次4個ずつ駆動することによりダイナミッ
    ク駆動を行うことを特徴とする蛍光表示管の駆動方法。
  6. 【請求項6】 電子放出源となる陰極と、この陰極に対
    向してマトリクス状に配置され個々に蛍光体が付着して
    表示画素を構成する複数の陽極と、前記陰極と前記陽極
    との間に前記陽極から所定距離離間しかつ前記陽極の行
    方向に互いに平行に配設された平面視矩形の複数のグリ
    ッドとを備える蛍光表示管の駆動方法において、 前記陽極を各行において9個おきに共通の陽極配線に接
    続し、 前記グリッドを前記陽極の各行において隣り合う3個の
    陽極を1組とする陽極群の中央の陽極上に隣り合う2つ
    のグリッドの境界が位置するように配置し、 所定の周期でグリッド電圧を印加する前記グリッドを2
    つずつずらしながら隣り合う3つのグリッドにグリッド
    電圧を印加するグリッド走査を行うと共に、前記グリッ
    ド走査のタイミングに合わせて前記グリッドに対応する
    前記陽極を順次6個ずつ駆動することによりダイナミッ
    ク駆動を行うことを特徴とする蛍光表示管の駆動方法。
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