JP2003057190A - 外観検査装置 - Google Patents

外観検査装置

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JP2003057190A
JP2003057190A JP2002144864A JP2002144864A JP2003057190A JP 2003057190 A JP2003057190 A JP 2003057190A JP 2002144864 A JP2002144864 A JP 2002144864A JP 2002144864 A JP2002144864 A JP 2002144864A JP 2003057190 A JP2003057190 A JP 2003057190A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】飲料容器などの被検査物上の濃度レベルの低い
黒色印刷部の印刷ハゲ等の欠陥検査をデジタル画像処理
で行うため、被検査物の撮像画像から暗部領域の検査対
象画素を抽出する検査マスク画像を自動生成する。 【解決手段】良品の被検査物を撮像して得た良品画像内
のエッジ部を二次元微分処理によって検出し、エッジ画
素を画像の変動に応じ膨張させてエッジマスク画像30
Mを生成し(S1〜S3a)、別に良品画像を固定2値
化して暗部領域を抽出した暗部ウィンドウ画像30Dを
求め(S3b)、画像の変動に応じ暗部ウィンドウ画像
30Dを縮小したのち(S3c)、暗部ウィンドウ画像
30Dの論理を反転してエッジマスク画像30Mとの論
理和を求めることで、暗部領域の画素から暗部領域内の
絵柄のエッジ画素を除いた画素を検査対象画素として抽
出できる検査マスク画像30Tを得る(S3d)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば飲料容器な
どの被検査物を生産するエリアまたはラインに設置さ
れ、被検査物をカメラにより撮像してこのカメラの映像
をデジタル処理し、被検査物の外観の欠陥を検査する外
観検査装置、特に、被検査物上に印刷などによって付さ
れ、特定の濃淡分布を持って形成された複雑な絵柄(模
様)内の汚れ、印刷抜け等の欠陥、具体的には微細欠陥
(つまり、微細であるが周辺との濃淡レベルの差が大き
い欠陥)や淡欠陥(つまり、周辺との濃淡レベルの差は
少ないが、さほど微細ではない欠陥)を正確に検出する
ことができる外観検査装置に関する。
【0002】なお、以下各図において同一の符号は同一
もしくは相当部分を示す。
【0003】
【従来の技術】従来、特定の絵柄(模様)がある被検査
物のカメラによる撮像映像をデジタル処理して、被検査
物上の絵柄内の汚れ、印刷抜け等の欠陥検査を行う、こ
の種の外観検査装置においては、誤った欠陥検出を防ぐ
ため、予め外観検査装置に対し、その絵柄に合わせ、絵
柄内の濃淡変化の大きなエッジ部を除いた領域を手動設
定して置き、このエッジ部を除いた絵柄領域の画像を対
象として画像上の着目点とその周辺との濃淡レベル差を
検出し、欠陥を検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検査対
象の特定の絵柄が複雑になると、その絵柄内のエッジ以
外の領域を手動設定するのは極めて難しくなる。そこ
で、主として請求項1,5,7に関わる発明(以下、便
宜上、第1発明という)の目的は、この問題を解消し、
本来の被検査物の絵柄の画像からエッジ以外の検査対象
画像を抽出するためのエッジマスク画像を、絵柄の複雑
さによらず自動的に生成する外観検査装置を提供するこ
とにある。
【0005】次に、検査対象画像が黒い絵柄などの濃度
レベルのかなり低い暗部領域を持ち、この暗部領域に欠
陥がある場合、例えば被検査物としての金属性飲料缶の
黒印刷部分に印刷ハゲで金属地が露出した、0.5mm
φ程度の微小なスポット状の輝点がある場合に、輝点の
大きさが撮像素子の1画素の受光面積に対して等しいも
しくは小さいときや、カメラの信号出力オフセット、A
/D変換時のオフセット、あるいは映像信号増幅アンプ
の応答特性などの原因により、その輝点の本来の濃度レ
ベルにまで映像信号電圧(濃度信号レベル)が上がら
ず、前記輝点が大面積の場合と比較して、応答濃度レベ
ルが小さくなってしまう現象がある。
【0006】このため、暗部領域に対し暗部領域を除い
た領域と同じ欠陥検出の感度を適用しようとすると、暗
部領域の検出感度が著しく低下してしまい、また暗部領
域の検出感度を高くすると暗部領域を除いた領域での検
出感度が高くなり過ぎて、良品を不良品と誤検出して生
産効率を低下させてしまうという問題がある。この問題
を解消するには暗部領域を、暗部領域を除いた領域とは
別の個別検査領域に指定して当該個別検査領域に応じた
欠陥検出感度を設定すればよいが、暗部領域には明確な
境界がない場合が多く、暗部領域を手動設定することは
実際上困難である。また暗部領域と非暗部領域との境界
付近は画像の濃度勾配が比較的大きく欠陥の誤検出を起
こすおそれがあるので、この境界付近を絵柄のエッジ部
分と同様にマスクする必要がある。
【0007】また、検査対象画像がカラー画像で、RG
Bの各色成分別とした検査対象画像をそれぞれ当該色成
分のマスク画像でマスクして欠陥検出をした場合、印刷
色の微妙な変動によって各色成分別に分解した画像の絵
柄内の特にエッジ部分の位置や濃度勾配が変動するた
め、エッジ付近で欠陥検出を誤るという問題がある。そ
こで、主として請求項2,3,6に関わる発明(以下、
第2発明という)の目的は、この問題を解消し、良品の
被検査物を撮像して得た検査対象画像から暗部領域を自
動抽出して暗部ウィンドウ画像を得ると共に、第1発明
と同様に良品の検査対象画像から得たエッジマスク画像
と上記暗部ウィンドウ画像とから暗部領域の検査対象画
素を抽出する検査マスク画像を自動的に生成する外観検
査装置、および検査対象画像がカラー画像の際に、RG
B各色成分ごとの個別のエッジマスク画像の論理和から
なる共通エッジマスク画像を利用して、RGB色成分毎
の画像検査に用いる検査マスク画像を作成し、絵柄のエ
ッジ付近での色変動に基づく欠陥検出の誤りを防ぐ外観
検査装置を提供することにある。
【0008】次に、検査対象画像に平行な細線が並んだ
水平縞模様パターンなどが含まれる場合、エッジマスク
画像を用いると縞模様部分が殆どエッジマスク画像で覆
われて欠陥の検出ができなくなるという問題がある。そ
こで、主として請求項4に関わる発明(以下、第3発明
という)の目的は、この問題を解消し、検査対象画像内
の縞模様領域をエッジマスク画像を用いずに抽出して、
縞模様領域の確実な欠陥検出を行うことができる外観検
査装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに請求項1,2,4の外観検査装置は、被検査物(ワ
ーク20)上に付され、所定の濃淡分布を持つて形成さ
れた絵柄(31)を(カメラ6を介して)撮像し、この
撮像によって得られた該絵柄の映像を(A/D変換部1
を介し)A/D変換して該絵柄に対応するデジタル画像
(展開画像30など、以下被検査画像という)を生成し
(て画像メモリ2に格納し)、該被検査画像の濃度情報
を処理して該被検査画像上の汚れ、印刷抜け等の欠陥を
検出し、被検査物の良否を判定する外観検査装置(画像
処理装置01など)であって、請求項1の外観検査装置
は、さらに、予め良品と判定された被検査物の前記被検
査画像上の所定値以上の濃度勾配を持つ部分としてのエ
ッジを(ソーベルオペレータなどを用いた)二次元微分
処理により検出し、この検出によって得られた全てのエ
ッジ画素を、被検査物の形状等に応じて前記被検査画像
内に設定された1または複数の個別検査領域(32−
1,32−2など)ごとに、N画素分(但し、Nは当該
個別検査領域に応じて定められた0を含む整数とす
る)、膨張させてなるエッジマスク画像(30M)を生
成(してマスクメモリ3に格納)する手段(マイクロプ
ロセッサ5など)と、本来の被検査物から得た前記被検
査画像を前記エッジマスク画像により、この両画像に対
応する絵柄の位置が合致するように(基準位置33を合
わせて)マスクし、このマスク後の前記被検査画像を対
象として前記の欠陥検出を行う欠陥検出手段(欠陥検出
回路4、欠陥カウント部7、マイクロプロセッサ5な
ど)とを備えたものとする。
【0010】また、請求項2の外観検査装置は、さら
に、予め良品と判定された被検査物の前記被検査画像上
の所定値以上の濃度勾配を持つ部分としてのエッジを
(ソーベルオペレータなどを用いた)二次元微分処理に
より検出し、この検出によって得られた全てのエッジ画
素を、被検査物の形状等に応じて前記被検査画像内に設
定された1または複数の個別検査領域(32−3,32
−4など)ごとに、N画素分(但し、Nは当該個別検査
領域に応じて定められた0を含む整数とする)、膨張さ
せてなるエッジマスク画像(30M)を生成し、前記良
品と判定された被検査物の被検査画像上の所定値以下の
濃度レベルを持つ暗部領域(100D)の画素を、それ
以外の画素と区分して示す暗部2値画像を得たのち、こ
の暗部2値画像上の暗部領域の画素をN画素分(但し、
Nは当該暗部領域に応じて定められた0を含む整数とす
る)縮小させてなる暗部ウインドウ画像(30D)を生
成し、該暗部ウインドウ画像上の暗部領域の画素から前
記エッジマスク画像上のエッジ画素に相当する画素を除
いた画素を検査対象画素として、前記暗部ウインドウ画
像上の該検査対象画素以外の画素をマスクする検査マス
ク画像(30T)を生成(してマスクメモリ3に格納)
する手段(マイクロプロセッサ5など)と、本来の被検
査物から得た前記被検査画像を前記検査マスク画像によ
り、この両画像に対応する絵柄の位置が合致するように
マスクし、このマスク後の前記被検査画像を対象とし、
前記検査対象画素が連結してなる各領域をそれぞれ前記
個別検査領域の1つとして前記の欠陥検出を行う欠陥検
出手段(欠陥検出回路4、欠陥カウント部7、マイクロ
プロセッサ5など)とを備えたものとする。
【0011】また、請求項4の外観検査装置は、さら
に、予め良品と判定された被検査物の前記被検査画像上
における、所定の複数幅の所定の複数本の平行な直線を
含む所定形状の縞画像領域(水平縞模様パターン43の
縞を形成する直線のみを含む個別検査領域32−5な
ど)を検出し、前記被検査画像上の該縞画像領域以外の
画素をマスクする検査マスク画像を生成(してマスクメ
モリ3に格納)する手段(マイクロプロセッサ5など)
と、本来の被検査物から得た前記被検査画像を前記検査
マスク画像により、この両画像に対応する絵柄の位置が
合致するようにマスクし、このマスク後の前記被検査画
像上の前記縞画像領域を個別検査領域とし前記の直線の
方向を走査方向(AR)として前記の欠陥検出を行う欠
陥検出手段(欠陥検出回路4、欠陥カウント部7、マイ
クロプロセッサ5など)とを備えたものとする。
【0012】次に、請求項3の外観検査装置は、請求項
1または2に記載の外観検査装置において、前記被検査
画像がカラー画像からなるとき、RGBの色成分毎に行
われる前記の欠陥検出の際、当該の1色成分で生成した
前記エッジマスク画像(個別エッジマスク画像30M)
を、各色成分毎の該エッジマスク画像のいずれかによっ
てマスクされる画素の全てをマスクする新たなエッジマ
スク画像(共通エッジマスク画像30MK)に置き換え
るようにする。
【0013】次に請求項5の外観検査装置は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の外観検査装置において、前
記欠陥検出手段が、着目画素(Po)を走査線に沿って
1画素ずつ移動しながら、着目画素の濃度値(Po)
と、着目画素の走査線に沿う前および後に、当該個別検
査領域に応じて定められた間隔(スパン量d)を置い
て、当該個別検査領域に応じて定められた個数(m)の
画素を走査方向に連結してなる(前方背景画素Pfおよ
び後方背景画素Pbの)画素領域の濃度平均値(Pfb
およびPbb)との差分を求め、この前および後の差分
のいずれかが当該個別検査領域に応じて定められた閾値
を越えたとき、当該の着目画素を欠陥画素と判定する第
1の微細欠陥検出手段を備えたものとする。
【0014】次に請求項6の外観検査装置は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の外観検査装置において、前
記欠陥検出手段が、着目画素(Po)を走査線に沿って
1画素ずつ移動しながら、着目画素の濃度値(Po)
と、着目画素の走査線に沿う前および後に、当該個別検
査領域に応じて定められた間隔(スパン量d)を置いて
なるm画素×n画素(但し、m,nはそれぞれ当該個別
検査領域に応じて定められた整数とする)の(前方背景
画素群PGfおよび後方背景画素群PGbの)2つの画
素領域のそれぞれの濃度平均値(PGfbおよびPGb
b)との差分を求め、この前および後の差分のいずれか
が当該個別検査領域に応じて定められた閾値を越えたと
き、当該の着目画素を欠陥画素と判定する第2の微細欠
陥検出手段を備えたものとする。
【0015】次に請求項7の外観検査装置は、請求項1
ないし6のいずれかに記載の外観検査装置において、前
記欠陥検出手段が、走査線に沿って前後に当該個別検査
領域に応じて定められた間隔(スパン量d)を置いてな
るm画素×n画素(但し、m,nはそれぞれ当該個別検
査領域に応じて定められた整数とする)の2つの画素領
域の各画素群(PGf,PGb、以下比較画素群とい
う)のいずれか所定の一方の比較画素群の代表画素を着
目画素とし、該着目画素を走査線に沿って1画素ずつ移
動しながら、この前後の比較画素群のそれぞれの濃度平
均値同士の差分を求め、該差分が当該個別検査領域に応
じて定められた閾値を越えたとき、当該の着目画素を欠
陥画素と判定する淡欠陥検出手段を備えたものとする。
【0016】即ち、主として請求項1,5,7に関わる
第1発明の作用は、予め良品と判定された被検査物上の
絵柄の画像内の大きな濃度変化をするエッジ部を二次元
微分処理によって検出し、この検出で得たエッジ画素
を、絵柄画像内に別途設定される個別検査領域ごとに、
そのまま非膨張(つまり、0画素分の膨張)の状態とす
るか、または1もしくは所定の複数画素分、膨張させて
エッジマスク画像を生成し、本来の被検査物の絵柄画像
をこのエッジマスク画像により、位置を合わせてマスク
することにより、被検査物の絵柄画像内の検査対象の画
像を絵柄の複雑さによらず自動的に抽出するものであ
る。
【0017】また、主として請求項2,3,6に関わる
第2発明の作用は、予め良品の検査対象画像上の暗部領
域を濃度の2値化により抽出した暗部ウィンドウ画像
と、良品の検査対象画像から得たエッジマスク画像とか
ら、検査対象画像の暗部領域内の検査対象画素を抽出す
る検査マスク画像を生成し、本来の被検査物の絵柄画像
をこの検査マスク画像により、位置を合わせてマスクす
ることにより、濃度レベルの小さくなる暗部領域におい
ても、欠陥画素を確実に検出できるようにするものであ
り、さらに検査対象画像がカラー画像の場合、RGB色
成分毎の検査マスク画像を作成する際に、RGB各色成
分ごとの個別のエッジマスク画像に代わり個別エッジマ
スク画像の論理和からなる各色成分共通のエッジマスク
画像を用いることにより、、色変動に基づく絵柄のエッ
ジ付近等での欠陥検出の誤りを防ぐようにするものであ
る。
【0018】また、主として請求項4に関わる第3発明
の作用は、検査対象画像から水平縞模様パターンなどの
平行な直線を含む所定形状の領域をエッジマスク画像を
用いずに抽出する検査マスク画像を作成し、抽出した縞
模様領域の画素に前記直線の方向を欠陥検出の走査方向
として淡欠陥の差分検査を行うようにし、縞模様領域の
欠陥画素をエッジマスク画像で覆うことなく確実に検出
するようにするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)先ず図1ないし
図8を用い、主として請求項1,5,7に関わる第1発
明の実施の形態1を説明する。図2は、本第1発明の一
実施例としての撮像部についての説明図である。同図に
おいて20は被検査物としてのワークで、本例ではビー
ルやジュースなどの円筒容器であるが、紙カップのよう
な側面がテーバー状となっている容器であっても良い。
20aはワーク20の円筒部分としての胴部、20bは
ワーク20の胴部20aに続く上部のすぼまり部分とし
てのネック部である。
【0020】また31はワーク20の外周面全体に印刷
された絵柄である。なお、この絵柄31は図示された文
字「A」や黒丸のほか、白く見える背景も含むものとす
る。そして一般にはこの図のように単純なものではな
く、各種の文字や図形が複合した複雑なものであるのが
普通である。14はワーク20をその中心軸を回転軸1
5として一定速度で回転させるモータ、11は光源で、
その出力光はライン型ファイバ12を介して一平面上に
平行に並ぶ照明光13となり、ワーク20の外周面をラ
イン状に照明する。そして、13aはワーク20の外周
面上の照明されたライン(被照明ライン)である。
【0021】この照明は、本例では被照明ライン13a
のワーク胴部20a上の部分がワーク回転軸15に平行
となるように行われる。6はワーク20が図示のように
一定速度で回転している状態で、ワーク20の外周面上
の被照明ライン13aの部分を撮像するライン型カメラ
である。なお、ワーク20の回転数はワーク20の直径
や照明の光量、カメラレンズの明るさ、装置としての処
理数などより総合的に決められるが、概ね100〜30
00r.p.m程度である。
【0022】ライン型カメラ6により撮像された被照明
ライン13a上の映像情報は、後述のようにカメラ6か
ら図1に示す画像処理装置01の本体部01aへ送られ
てデジタル変換され、更にこの画像処理装置本体部01
aにおいて被照明ライン13a上のデジタル映像情報が
ワーク20の1回転分蓄積されて次に述べる2次元イメ
ージが得られる。
【0023】図3は、ライン型カメラ6で撮像された映
像の、ワーク20の1回転分を2次元イメージに展開し
た展開画像(つまりワーク20の外周面上の印刷画面)
30を示すものであり、この展開画像30の全体が絵柄
31の画像である。そしてこの絵柄31の画像は所定の
濃淡分布を持って形成されている。32(32−1,3
2−2)は、展開画像30内に欠陥検査のために設定さ
れた、それぞれワーク20の胴部20a,曲面部20b
に対応する個別検査領域である。このように欠陥検査領
域を区分する理由は、すぼまった形状を持つ曲面部20
bでは、胴部20aに比べ照明光13の反射量が少なく
(即ち暗く)なりやすいため、欠陥検査上の各種パラメ
ータを個別検査領域32−1と32−2とで分けた方が
よいためである。
【0024】また図4は予め良品と判定されたワーク2
0についての図3の展開画像30から後述のように抽出
生成されたマスク画像(以下、マスク画像をより厳密に
区別するため本マスク画像をエッジマスク画像という)
30Mを示す。検査対象のワーク20についての図3の
展開画像30を、図4のエッジマスク画像30Mにより
絵柄31の位置を合わせてマスクすることで、展開画像
30内の個別検査領域32−1、32−2ごとの、図4
で白く示した領域に対応する印刷画面領域が抽出され、
本例ではこれが検査対象の領域となる。
【0025】図1は本第1発明の一実施例としての画像
処理装置の構成を示すブロック図である。この画像処理
装置01は前記した画像処理装置本体部01aとカメラ
6とからなる。そして画像処理装置本体部01aにおい
て、5はこの装置全体を制御するマイクロプロセッサで
ある。1はカメラ6から、その撮像画像を本例では縦方
向(Y軸方向)に走査しつつ出力されるアナログ画像信
号をデジタル画像信号に変換するA/D変換部、2はこ
のデジタル画像信号を入力し、ワーク20の少なくとも
全周分の撮像画像に対応するデジタル画像を記憶する画
像メモリである。
【0026】また、3、4、7はそれぞれ本第1発明の
要部となる後述のマスクメモリ、欠陥検出回路、欠陥カ
ウント部である。そして8はマイクロプロセッサ5と画
像メモリ2、マスクメモリ3、欠陥カウント部7等とを
結合するバスである。図7は画像処理装置01の処理の
手順を示すフローチャートで、S1〜S12はこの処理
のステップ番号である。次にこのフローチャートに沿
い、他の図を適宜参照しつつ本第1発明の処理内容を説
明する。
【0027】本実施例では、ライン型カメラ6で撮像さ
れたワーク20の外周面上の絵柄31のデジタル画像と
しての展開画像(印刷画面)30(図3)の全面に後述
する差分処理を行って印刷欠陥を検出しようとするもの
であるが、絵柄31内の濃度変化(濃度勾配)の大きい
箇所は、差分時にマスクしないとその箇所が誤検出とな
ってしまう。そこで、先ずマスク用のエッジマスク画像
30M(図4)を生成する処理を行う。
【0028】即ち、予め良品と判定されたワーク20を
カメラ6により撮像して(ステップS1)、A/D変換
部1を介し良品の展開画像30を取得し、画像メモリ2
に記憶する。次に、画像メモリ2ヘ記憶された良品の展
開画像30に対して周知の二次元微分処理手段である、
ソーベルオペレータを作用させて、絵柄31内の濃度勾
配が所定値以上に大きい部分であるエッジを検出する
(ステップS2)。
【0029】このソーベルオペレータの処理は、ソーベ
ルオペレータを画像に施す回路で実行するか、処理にか
かる時間を問題にしなければ、マイクロプロセッサ5に
て画像メモリ2をアクセスして、画素毎にオペレータの
演算をし、エッジを抽出する。そして、ソーベルオペレ
ータの作用結果を2値化してエッジ部に位置するエッジ
画素からなるエッジマスク画像30Mを得る(ステップ
S3)。
【0030】エッジマスク画像30Mは画像の位置変動
が極めて小さい場合はこのままでもよいが、絵柄31の
印刷やワーク20の回転等に基づく画像の位置変動があ
る場合は、変動の程度に応じて1ないし複数個の所定画
素分、エッジマスク画像30Mをエッジの内側と外側に
膨張させる。なお、この膨張の大きさを個別検査領域3
2−1と32−2とで変える場合もある。そして、この
ように生成したエッジマスク画像30Mをマスクメモリ
3ヘ記憶する(ステップS3a)。
【0031】次にエッジマスク画像30Mによって、検
査対象の展開画像30をマスクする際に、相互の画像3
0Mと30とを重ね合わせるための基準位置を登録し
(ステップS4)、検査モードに移る(ステップS
5)。なお、上記の基準位置としては展開画像30(従
って絵柄31)内の、例えば20画素×20画素程度の
部分画像で、ワーク20の外周の1周の間に1回のみ出
現する、つまり展開画像30の走査にて唯一的に位置が
定まるような特徴ある部分画像の位置が選ばれる。
【0032】図8に一点鎖線の四角枠で示す基準位置3
3は、展開画像30上の基準位置の例を示し、上記のス
テップS4では、この基準位置33の展開画像30上で
の相対位置を示す座標と、一点鎖線の四角枠内の画像パ
ターンとが登録される。検査モードにおいては、先ず、
被検査物となるワーク20の外周面(絵柄印刷面)を前
記した良品の場合と同様に撮像し、その展開画像30を
画像メモリ2に格納する(ステップS6)。
【0033】次に、被検査物の展開画像30を走査し
て、パターンマッチングの手法でその基準位置33を検
出し、この展開画像30を欠陥検出回路4に転送する。
一方、マスクメモリ3内のエッジマスク画像30Mも、
上記基準位置33との位置合わせをして(つまり、エッ
ジマスク画像30Mの元の展開画像30と被検査物の展
開画像30とが正しく一致する位置関係となるようにし
て)欠陥検出回路4に転送することで、被検査物の展開
画像30をエッマスク画像30Mによってマスクする
(ステップS7)。
【0034】欠陥検出回路4では、このマスク処理によ
って生成される、被検査物の展開画像30からエッジマ
スク画像30Mを除いた画像領域(つまり、誤つた欠陥
となる濃度勾配の大きな部分画像が含まれない画像領
域)に対して次に述べる平滑、積分の差分をとり、欠陥
の検査を行う(ステップS8)。即ち、欠陥検出は、走
査方向(具体的にはY軸またはX軸方向であるラスタ走
査の方向、つまり縦または横方向のいずれか所定の方
向)に1画素ごとに、この画素を着目画素としたとき、
着目画素の濃淡レベル又は着目画素を代表画素とする所
定の画素領域の濃淡レベル平均値と、その前後の所定の
周辺画素領域の濃淡レベル平均値との差分をとり、差が
閾値以上のとき、着目画素を欠陥画素として検出する。
【0035】そして、欠陥カウント部7で欠陥画素を計
数し、欠陥画素の数が所定の閾値以上であるか否かを調
べる(ステップS9)。その結果、欠陥画素の数が所定
の閾値以上であれば(分岐Y)、当該の被検査物(ワー
ク20)を不良とし(ステップS10)、そうでなけれ
ば(ステップS9,分岐N)、当該の被検査物(ワーク
20)を良とする(ステップS11)。
【0036】上記の欠陥画素数の集計は個別検査領域3
2(32−1,32−2)の別に行われ、良,不良の判
定も、各個別検査領域32−1,32−2の別に設定さ
れた欠陥画素数の閾値によって行われる。従って個別検
査領域32−1と32−2との何れかで不良の判定があ
れば当該の被検査物は不良品であり、個別検査領域32
−1と32−2とで共に良の判定があれば当該の被検査
物は真の良品となる。
【0037】前記の差分検査は演算に加わる画素そのも
のが、マスク画素(つまり、マスクされる画素で、この
第1発明の場合はエッジマスク画像30Mに含まれる画
素)に一致しないことと、着目点と周辺画素との間隔を
画素数で示したスパン量d(後述)のなかにマスク画素
がないことを条件として行われる。図5は微細であるが
着目点と周辺との濃淡レベルの差が大きい微細欠陥を検
出する第1の平滑差分検査、図6は着目点と周辺との濃
淡レベルの差は少ないが、さほど微細ではない淡い欠陥
を検出する積分差分検査のそれぞれの原理説明図であ
る。
【0038】微細欠陥については、図5の第1の平滑差
分検査の説明図に示すように、走査とともに着目画素P
oの画素値(濃度値)Poと、着目画素Poの後方に
(図5,a)参照)、スパン量dだけ離れたm個の画素
(後方背景画素Pbという)の画素平均値(濃度平均
値)Pbbとの差分、及び同じく着目画素Poの画素値
(濃度値)Poと、着目画素Poの前方に(図5,b)
参照)、スパン量dだけ離れたm個の画素(前方背景画
素Pfという)の画素平均値(濃度平均値)Pfbとの
差分のいずれかが所定の2値化閾値を越えたとき、着目
画素Poを欠陥画素とする。
【0039】なお、図5の後方背景画素Pb及び前方背
景画素Pf中の斜線を引いた画素はこの平均化領域のm
個の画素の位置を代表する画素を示す。この平滑差分検
査における上記の背景画素数m、スパン量d、2値化閾
値は当該の個別検査領域32(32−1,32−2)の
別に定められる。また、淡欠陥については、図6の積分
差分検査の説明図に示すように、n画素×m画素の画素
群(比較画素群という)の代表画素がスパン量dの間隔
を置くような2つの比較画素群、即ち前方の比較画素群
PGfと後方の比較画素群PGbとの、それぞれの画素
群の画素値を積分して求めた濃度平均値の差分を、代表
画素を1画素ずつ走査線上に移動させながら、所定の2
値化閾値と比較し、差分が2値化閾値を越えたとき、比
較画素群PGf,PGbのいずれかの代表画素、例えば
後方の比較画素群PGbの代表画素を着目画素Poとし
て欠陥画素とする。
【0040】この積分差分検査においても、上記の画素
数m,n(本例では演算の容易さからいずれも1,2,
4画素の範囲で選択する)、スパン量d、2値化閾値は
当該の個別検査領域32(32−1,32−2)の別に
定められる。このようにして、1つ1つの被検査物ごと
にステップS6以降の処理を繰り返して、その良否を判
別したのち、必要時に検査モードを終わる(ステップS
12)。
【0041】ところで、画像処理装置01に用いるカメ
ラ6はモノクロカメラでもカラーカメラでもよく、カラ
ーカメラの場合は、RGBの色別に分解された良品の3
つの展開画像30からそれぞれRGBの色別のエッジマ
スク画像30Mを生成し、被検査物の展開画像30につ
いてもRGBの色別の展開画像30を取得して色別に検
査を行い、いずれの色の展開画像30でも良品と判定し
たとき、その被検査物を真の良品とする。
【0042】(実施の形態2)次に、主に図9ないし図
17を用い、主として請求項2,3,6に関わる第2発
明の実施例を説明する。なお、本実施例においても図1
の画像処理装置01や図2の撮像部の構成(但し図2の
撮像対象ワーク20の絵柄31および個別検査領域32
の構成を除く)は当てはまる。
【0043】図9は、本第2発明の一実施例としての暗
部領域を有する円筒容器であるワーク20を示し、この
ワーク20の胴部20aの下方としての容器底部側全周
には黒色のパターン42やグラデーションを持つその他
の絵柄等からなる黒色印刷部100が存在するものとす
る。図10は図9のワーク20の胴部20a上の、点Y
A,YP,YBを結ぶ、本例では垂直な破線上の濃度分
布の例を示す。なお、点YA,YPの間が黒色印刷部1
00である。
【0044】即ち、黒色印刷部100は、256段階の
濃度階調で大体30レベル以下である。そして本例で
は、点YA,YB間の濃度がグラデーションをもって変
化しており、背景102と黒色印刷部100との間には
明確な境界線はない。そして、図9中のパターン41は
黒色印刷部100より明るく、背景102よりも暗い濃
度とし、パターン42は最も暗い濃度とする。
【0045】黒色印刷部100に印刷ハガレ101が発
生すると、飲料缶の金属地が露出し、露出部分は鏡面状
であるため照明光が反射してスポット状の輝点となる。
このような輝点が大面積であれば、濃度信号レベルは飽
和レベルにまで達するが、輝点が小さい場合は、暗部レ
ベルに対してプラス15〜20レベル程度にしか応答し
ない。
【0046】このため、本第2発明では以下に述べる方
法で、黒色印刷部100のような暗部領域を抽出し、暗
部領域を個別検査領域32の別個の領域(本例では32
−3とする)として暗部領域内の印刷ハガレ101のよ
うな画像欠陥を検出する。図11〜図14は、図9のワ
ーク20を被検査物とした場合における、暗部領域の画
像欠陥検出処理に用いる画像を示し、図15は本実施例
で適用する第2の平滑差分検査の原理を示す。
【0047】また図16は、本第2発明の一実施例とし
ての、図1の画像処理装置01の基本的な処理の手順を
示すフローチャートで、この図は図7に対応している。
なお、図16では図7に対し、ステップS3b〜S3d
が追加され、ステップS7,S8がそれぞれS7A,S
8Aに置き換わっている。次に図11〜図15の説明を
加えながら図16の手順を、図7と異なる点を主体に説
明する。
【0048】先ず図7の場合と同様に、カメラ6により
良品の被検査物(本例では図9のワーク20)を撮像
し、図11に示すような展開画像30を得て、図1の画
像メモリ2に格納する(ステップS1)。次も図7の場
合と同様に、図11の展開画像30に例えばソーベルの
オペレータを作用させた後に(ステップS2)、固定2
値化を行って図13のようなエッジマスク画像30Mを
得る(ステップS3)。
【0049】図13中、黒線で表された個所としての4
1E,42Eがそれぞれパターン41,42のエッジで
あり、エッジ41E,42Eの各画素はデータ1で表現
され、エッジ以外の画素はデータ0で表現されている。
なお、さらに図7の場合と同様、画像の位置変動の程度
に応じてエッジマスク画像30Mをエッジの内側と外側
に膨張させる(ステップS3a)。
【0050】次に図11の良品ワーク20の展開画像3
0から、ワーク20の黒色印刷部100内の暗部領域を
抽出する。このために、濃度しきい値THDを30程度
として上記展開画像30を固定2値化し、図12のよう
な暗部ウインドウ画像30Dを得る(ステップS3
b)。この暗部ウインドウ画像30Dにおいては、抽出
された暗部領域100Dは各画素のデータが1、暗部領
域100D以外は、各画素のデータが0である。なお、
図9の点YPは図10に示すように、濃度しきい値TH
Dに相当する画素の位置を表す。
【0051】次にこの暗部ウインドウ画像30Dを黒色
印刷部100上のグラデーションの程度に応じて所定
量、縮小させる(S3c)。これは画像欠陥検出の対象
領域となる暗部領域100D(データ:1)とそれ以外
の領域(データ:0)との境界付近で欠陥画素の誤検出
が生ずることを防ぐために、暗部領域100D(デー
タ:1)を狭めて置く必要があるからである。
【0052】次に暗部領域100D内であっても、絵柄
のエッジ(本例ではパターン42のエッジ42E)が存
在する場合が考えられるため、ステップS3cでの縮小
処理を経た暗部ウインドウ画像30Dの極性を反転させ
て(即ち、マスクすべき画素領域をデータ1、非マスク
領域(検査対象画素領域)をデータ0とする、マスク画
像と同じ論理極性として)、ステップS3aでの膨張処
理を経た図13のエッジマスク画像30Mとの論理和画
像を求め、図14に示すような検査マスク画像(つまり
実際の検査に用いるマスク画像)30Tを得て(ステッ
プS3d)、この検査マスク画像30Tを図1のマスク
メモリ3に格納する。
【0053】そして図7の場合と同様に、被検査物の展
開画像30を検査マスク画像30Tでマスクする際の画
像上の基準位置を登録して検査モードに移る(ステップ
S4,S5)。なお、検査マスク画像30Tにおいて
は、データ1の画素はマスクして欠陥検出を行わず、デ
ータ0の画素は欠陥検出を行う。即ち本例では、図12
に示す暗部領域100Dの画素のうち、暗部領域100
D内にあるパターン42のエッジ42Eの画素を除いた
画素が欠陥検出対象の画素となる。
【0054】次に検査モードでは、図7の場合と同様、
被検査物のワーク20を撮像したのち(ステップS
6)、図1の欠陥検出回路4において、この撮像で得た
被検査物の展開画像30を、マスクメモリ3に格納され
た上記検査マスク画像30Tにより、両画像30と30
Tとの基準位置が一致するようにマスクする(ステップ
S7A)。
【0055】そして、このマスクで抽出された暗部領域
100D上の検査対象画素領域を別個の個別検査領域
(本例では32−3)として検出感度を暗部領域専用に
高め、差分検査によって欠陥画素を検出する(ステップ
S8A)。なお、必要に応じて暗部領域100D内のエ
ッジ42Eに囲まれた検査対象画素領域をさらに別の個
別検査領域(図14の例では32−4)として検出感度
等の欠陥検出用パラメータを変える場合もある。
【0056】この差分検査には一般的には図5,図6の
手法を適用できる場合もあるが、本実施例では図15に
示す第2の平滑差分検査の手法を用いて微細欠陥を検出
する。図15の原理は基本的には図5(第1の平滑差分
検査)と同じであるが、図5との相違は着目画素Poと
比較する前方と後方の背景画素を、1列に並んだm個の
画素からm画素×n画素領域の画素群とした点である。
【0057】図15の平滑差分検査では、走査とともに
着目画素Poの画素値(濃度値)Poと、着目画素Po
の後方に(図15,a)参照)、スパン量dだけ離れた
n画素×m画素の後方背景画素群PGbの画素平均値
(濃度平均値)PGbbとの差分、及び同じく着目画素
Poの画素値(濃度値)Poと、着目画素Poの前方に
(図15,b)参照)、スパン量dだけ離れたn画素×
m画素の前方背景画素群PGfの画素平均値(濃度平均
値)PGfbとの差分を、着目画素Poを1画素ずつ走
査線上に移動させながら、所定の2値化閾値と比較し、
差分のいずれかが所定の2値化閾値を越えたとき、着目
画素Poを欠陥画素とする。
【0058】なお、図15の後方背景画素群PGb及び
前方背景画素群PGf中の斜線を引いた画素はn画素×
m画素の領域の位置を代表する画素を示す。また、この
差分検査における画素数m,n(本例では演算の容易さ
からいずれも1,2,4画素の範囲で選択する)、スパ
ン量d、2値化閾値は当該の個別検査領域(本例では3
2−3)に対して定められる。
【0059】なお、図15の第2の平滑差分検査の手法
は、一般的には前述の第1発明や後述の第3発明にも適
用することができる。次に被検査物の画像がカラー画像
の場合、基本的には被検査物をRGBの色成分に分解し
て撮像した色成分別の画像について図16の処理を行え
ばよいが、実生産ラインでは、微妙な印刷色の変動があ
り、RGBに色分解したときには、特定の色成分での濃
度レベルの変動がある。
【0060】このため、ある色成分でのエッジマスク画
像におけるマスク対象の画素が、別の色成分でのエッジ
マスク画像ではマスクされずに検査対象の画素になり、
欠陥検出を誤ることがある。図17は、このような欠陥
の誤検出を防ぐようにした画像処理装置01のカラー画
像処理の手順を示すフローチャートで、図16に対応す
るものである。ここで、図17のステップS101〜S
103、S103a〜S103d、S104〜S10
6、S107A、S108A、S109〜S112は、
それぞれ図16のステップS1〜S3、S3a〜S3
d、S4〜S6、S7A、S8A、S9〜S12に対応
している。
【0061】ただし図17では図16に対し、図17の
一連の処理の途上でRGBの各色成分別の処理が終了し
たか否かを確認する分岐ステップBR1〜BR3と、図
17の処理の眼目となるステップS103Aが追加され
ている。ここでも図9のワーク20をカラー印刷された
被検査物とし、図16との相違点を主体に図17を説明
すると、先ず、良品ワーク20をRGBの色成分に分解
して撮像し(ステップS101)、1色成分の展開画像
30から、図16と同様に画像変動に応じた膨張を施し
た色成分別のエッジマスク画像(ここでは個別エッジマ
スク画像という)30Mをつくることを、RGBの3つ
の色成分について繰り返す(ステップS102〜S10
3a、BR1)。
【0062】そして、図17の処理の眼目となる次のス
テップS103Aで上述したRGBの色成分別の3つの
個別エッジマスク画像30Mの論理和からなる(つま
り、色成分別の個別エッジマスク画像30Mによってマ
スクされる画素をすべてマスク画素とするような)エッ
ジマスク画像としての共通エッジマスク画像30MKを
求める。
【0063】次は、図16と同様に、良品ワーク20の
1色成分の展開画像30を固定2値化し、画像変動に応
じた縮小を施した当該の1色成分についての暗部ウィン
ドウ画像30Dを作り、さらにこの暗部ウィンドウ画像
30Dの論理を反転して前記共通エッジマスク画像30
MKとの論理和を求め、当該の1色成分の検査マスク画
像30Tを作る(ステップS103b〜S103d)。
そして、このステップS103b〜S103dの処理を
色成分別に繰り返し、RGBの3つの色成分別の検査マ
スク画像30Tを得て(ステップBR2)、マスクメモ
リ3へ格納する。
【0064】次は色成分ごとの展開画像30と検査マス
ク画像30Tとの基準位置を図16と同様に登録して検
査モードに移る(ステップS104、S105)。検査
モードでは、被検査物のワーク20をRGBに色分解し
て撮像したのち(ステップS106)、欠陥検出回路4
において、この撮像で得た被検査物の色成分ごとの展開
画像30について、図16と同様に、その各1色成分の
展開画像30を当該の1色成分の検査マスク画像30T
により、両画像30と30Tの基準位置を一致させてマ
スクし、展開画像30上の非マスク画素(マスクされな
い画素)の差分検査を行う(ステップS107A、S1
08A)。そして欠陥カウント部7を介し欠陥画素数を
調べる(S109)。
【0065】そして、このステップS107A〜S10
9の処理をRGBの3つの色成分について繰り返して行
くが(ステップBR3)、この繰り返しの過程で、個別
色成分のいずれかに閾値以上の欠陥画素数が検出された
場合には当該の被検査物を不良と判定し(ステップS1
10)、全ての色成分で良と判定された被検査物を最終
的に良品とする(ステップS111、S112)。
【0066】(実施の形態3)次に、主に図18ないし
図21を用い、主として請求項4に関わる第3発明の実
施例を説明する。なお、本実施例においても図1の画像
処理装置01や図2の撮像部の構成(但し図2の撮像対
象ワーク20の絵柄31および個別検査領域32の構成
を除く)は当てはまる。
【0067】図18は、本第3発明の一実施例としての
縞模様領域を有する容器のワーク20の外観を示す。図
18の例では図2に示したと同様な形状のワーク20の
円筒状の胴部20aの下方に水平縞模様パターン43が
印刷された縞模様印刷部200があるものとし、201
はこの縞模様印刷部200内に発生した画像欠陥として
の印刷ハガレとする。また、水平縞模様パターン43の
縞を形成する直線の方向は本例では円筒状の胴部20a
の周方向を向いているものとする。
【0068】図19は図18のワーク20をカメラ6に
より撮像して得られた展開画像30を示す。図19のよ
うな水平縞模様パターン43を含む被検査物の展開画像
30から第1発明のようにエッジマスク画像を作り、展
開画像30をマスクすると水平縞模様パターン43の縞
を形成する直線の部分全体がマスクされて、図18の印
刷ハガレ201のような画像欠陥が検出できなくなる。
【0069】このため、本第3発明の実施例では縞模様
印刷部200内の水平縞模様パターン43の縞を形成す
る直線のみの存在領域をエッジマスクを用いずに、別個
の個別検査領域32(本例では32─5とする)として
抽出し、この個別検査領域32─5内に上記の縞を形成
する直線と同じ方向に欠陥検出の走査方向を設定し、図
6に示したm画素×n画素による淡欠陥検出処理を行つ
て印刷不良等の画像欠陥を検出する。
【0070】図20は、本第3発明の一実施例として
の、図1の画像処理装置01の処理動作を示すフローチ
ャート、つまりこの場合、図18のワーク20を被検査
物としたときの水平縞模様パターン画像検査のフローチ
ャートを表す。なお、図20のステップS201、S2
04〜S207A、S209〜S212はそれぞれ図1
6のステップS1、S4〜S7A、S9〜S12と同じ
処理であり、図20のステップSP1、SP2およびS
208Bが本実施例の特有の処理である。
【0071】よって、以下、この特有の処理を主体に説
明する。図20では、先ず図18に示したワーク20の
良品を撮像したのち(ステップS201)、ワーク20
に印刷された水平縞模様パターン43の縞を形成する直
線のみの存在領域の位置を画像処理装置01に設定し、
この存在領域を個別検査領域32−5とする(ステップ
SP1)。
【0072】次に、良品画像上の個別検査領域32−5
以外の画素をマスクする検査マスク画像を作り(ステッ
プSP2)、マスクメモリ3に格納する。また、検査モ
ードにおいては、欠陥検出回路4にて、被検査品を撮像
した画像(この場合、図19の展開画像30)を上記検
査マスク画像により、この両画像の基準位置を一致させ
てマスクする(ステップS206、S207A)。
【0073】そして、被検査品を撮像した検査対象画像
上の非マスク画素、つまり個別検査領域32−5内の画
素を差分検査して欠陥画素を検出する。この差分検査に
おいては、本実施例では欠陥検出の走査方向ARを水平
縞模様パターン43の縞を形成する直線の方向に設定
し、図6に示したm画素×n画素による淡欠陥検出処理
を行う(ステップS208B)。
【0074】なお、上記個別検査領域32−5以外の他
の個別検査領域の欠陥検査については、実施の形態1あ
るいは2の場合と同様に、図19の展開画像30から得
たエッジマスク画像を用いることができる。これは、水
平縞模様パターン部分の検査感度がマスクにより低下
し、水平縞模様パターン部分では欠陥が検出されないた
め、水平縞模様パターンの領域を特に区別する必要がな
いからである。
【0075】
【発明の効果】第1発明によれば、予め良品と判定され
た被検査物上の絵柄の画像内の大きな濃度変化をするエ
ッジ部を二次元微分処理によって検出し、この検出で得
たエッジ画素を、絵柄画像内に被検査物の形状等に応じ
て設定される個別検査領域ごとに、0を含む所定の整数
画素分、膨張させてエッジマスク画像を生成し、本来の
被検査物の絵柄画像をこのエッジマスク画像により、位
置を合わせてマスクすることにより、被検査物の絵柄画
像内の欠陥検査画像領域を抽出するようにしたので、絵
柄の複雑さに無関係に自動的に欠陥検査領域がきまり、
従来のような絵柄に応じて人手で欠陥検査領域を設定す
るのに比べ、欠陥検査の労力や時間を削減することがで
きる。
【0076】また、絵柄内のエッジにおける濃淡の大き
な変化で誤って欠陥を捕まえることなく、上記のように
抽出された欠陥検査画像領域としての絵柄内のエッジ以
外の領域で、着目点の濃度値または濃度平均値とその前
後の背景の濃度平均値とのレベル差を閾値と比較して欠
陥部を検出するようにしたので、絵柄によらずに微細欠
陥や淡欠陥を正確に検出することができる。
【0077】次に第2発明によれば、検査対象画像の暗
部領域を濃度の2値化により抽出して得た暗部ウィンド
ウ画像と、検査対象画像から第1発明と同様に求めたエ
ッジマスク画像とから暗部領域内の検査対象画素を抽出
する検査マスク画像を自動的に生成するようにし、ま
た、検査対象画像がカラー画像の場合に、RGB各色成
分ごとの個別エッジマスク画像の論理和からなる各色成
分共通のエッジマスク画像を用いて、RGB色成分毎の
検査マスク画像を作成するようにしたので、濃度レベル
の小さくなる暗部領域においても、欠陥画素が確実に検
出でき、黒色印刷部の微細な印刷ハガレも不良として検
出することができる。また、カラー画像処理において
も、RGBの色変動の影響を抑制して、絵柄のエッジ付
近の欠陥画素を確実に検出することができる。
【0078】また、第3発明によれば、検査対象画像か
らエッジマスク画像を用いずに平行な直線を含む所定形
状の縞模様領域を抽出し、前記直線の方向を欠陥検出の
走査方向としてこの縞模様領域の画素に差分検査を行う
ようにしたので、縞模様領域の欠陥画素をエッジマスク
画像で覆うことなく確実に検出でき、縞模様領域内の微
細な印刷ハガレも不良として検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1ないし第3発明の一実施例としてのシステ
ム構成を示すブロック図
【図2】同じく被検査物上の絵柄を撮像する撮像部の説
明図
【図3】図2の被検査物上の絵柄の展開画像を示す図
【図4】図3に対応するマスク画像を示す図
【図5】第1ないし第3発明における第1の平滑差分検
査の原理図
【図6】第1ないし第3発明における積分差分検査の原
理図
【図7】第1発明の一実施例としての動作説明用のフロ
ーチャート
【図8】図3の展開画像上の基準位置の例を示す図
【図9】第2発明の一実施例としての被検査物の外観図
【図10】図9の被検査物上の濃度分布の例を示す図
【図11】図9の被検査物上の絵柄の展開画像を示す図
【図12】図11に対応する暗部ウィンドウ画像を示す
【図13】図11に対応するエッジマスク画像を示す図
【図14】図11に対応する検査マスク画像を示す図
【図15】第1ないし第3発明における第2の平滑差分
検査の原理図
【図16】第2発明の一実施例としての動作説明用のフ
ローチャート
【図17】第2発明の別の実施例としてのカラー画像処
理時における動作説明用のフローチャート
【図18】第3発明の一実施例としての被検査物の外観
【図19】図18の被検査物上の絵柄の展開画像を示す
【図20】第3発明の一実施例としての動作説明用のフ
ローチャート
【符号の説明】
01 画像処理装置 01a 画像処理装置の本体部 1 A/D変換部 2 画像メモリ 3 マスクメモリ 4 欠陥検出回路 5 マイクロロセッサ 6 カメラ(ライン型カメラ) 7 欠陥カウント部 8 バス 11 光源 12 ライン型ファイバ 13 照明光 13a 被照明ライン 14 モータ 15 ワーク回転軸 20 ワーク 20a ワークの胴部 20b ワークの曲面部 30 展開画像(印刷画面) 30M マスク画像,エッジマスク画像,個別エ
ッジマスク画像 30MK 共通エッジマスク画像 30D 暗部ウィンドウ画像 30T 検査マスク画像 31 絵柄 32(32−1〜32−5) 個別検査領域 33 基準位置 41,42 パターン 41E パターン41のエッジ 42E パターン42のエッジ 43 水平縞模様パターン 100 黒色印刷部 100D 暗部領域 101 黒色印刷部の印刷ハガレ 102 背景 200 縞模様印刷部 201 縞模様印刷部の印刷ハガレ Po 着目画素 Pb 後方背景画素 Pbb 後方背景画素平均値 PGbb 後方背景画素群平均値 Pf 前方背景画素 Pfb 前方背景画素平均値 PGfb 前方背景画素群平均値 PGb 後方比較画素群、後方背景画素群 PGf 前方比較画素群、前方背景画素群 d スパン量 m 平均化領域の背景画素数(横軸方向) n 平均化領域の背景画素数(縦軸方向) AR 欠陥検出走査方向
フロントページの続き (72)発明者 渡邉 亮 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA11 AB07 AC21 BB17 CA03 CB01 EA11 EA12 EA16 EA17 EB01 EB02 EC03 ED03 ED04 ED08 ED14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査物上に付され、所定の濃淡分布を持
    つて形成された絵柄を撮像し、 この撮像によって得られた該絵柄の映像をA/D変換し
    て該絵柄に対応するデジタル画像(以下被検査画像とい
    う)を生成し、 該被検査画像の濃度情報を処理して該被検査画像上の汚
    れ、印刷抜け等の欠陥を検出し、被検査物の良否を判定
    する外観検査装置であって、 予め良品と判定された被検査物の前記被検査画像上の所
    定値以上の濃度勾配を持つ部分としてのエッジを二次元
    微分処理により検出し、 この検出によって得られた全てのエッジ画素を、被検査
    物の形状等に応じて前記被検査画像内に設定された1ま
    たは複数の個別検査領域ごとに、N画素分(但し、Nは
    当該個別検査領域に応じて定められた0を含む整数とす
    る)、膨張させてなるエッジマスク画像を生成する手段
    と、 本来の被検査物から得た前記被検査画像を前記エッジマ
    スク画像により、この両画像に対応する絵柄の位置が合
    致するようにマスクし、 このマスク後の前記被検査画像を対象として前記の欠陥
    検出を行う欠陥検出手段とを備えたことを特徴とする外
    観検査装置。
  2. 【請求項2】被検査物上に付され、所定の濃淡分布を持
    つて形成された絵柄を撮像し、 この撮像によって得られた該絵柄の映像をA/D変換し
    て該絵柄に対応するデジタル画像(以下被検査画像とい
    う)を生成し、 該被検査画像の濃度情報を処理して該被検査画像上の汚
    れ、印刷抜け等の欠陥を検出し、被検査物の良否を判定
    する外観検査装置であって、 予め良品と判定された被検査物の前記被検査画像上の所
    定値以上の濃度勾配を持つ部分としてのエッジを二次元
    微分処理により検出し、 この検出によって得られた全てのエッジ画素を、被検査
    物の形状等に応じて前記被検査画像内に設定された1ま
    たは複数の個別検査領域ごとに、N画素分(但し、Nは
    当該個別検査領域に応じて定められた0を含む整数とす
    る)、膨張させてなるエッジマスク画像を生成し、 前記良品と判定された被検査物の被検査画像上の所定値
    以下の濃度レベルを持つ暗部領域の画素を、それ以外の
    画素と区分して示す暗部2値画像を得たのち、この暗部
    2値画像上の暗部領域の画素をN画素分(但し、Nは当
    該暗部領域に応じて定められた0を含む整数とする)縮
    小させてなる暗部ウインドウ画像を生成し、 該暗部ウインドウ画像上の暗部領域の画素から前記エッ
    ジマスク画像上のエッジ画素に相当する画素を除いた画
    素を検査対象画素として、前記暗部ウインドウ画像上の
    該検査対象画素以外の画素をマスクする検査マスク画像
    を生成する手段と、 本来の被検査物から得た前記被検査画像を前記検査マス
    ク画像により、この両画像に対応する絵柄の位置が合致
    するようにマスクし、 このマスク後の前記被検査画像を対象とし、前記検査対
    象画素が連結してなる各領域をそれぞれ前記個別検査領
    域の1つとして前記の欠陥検出を行う欠陥検出手段とを
    備えたことを特徴とする外観検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の外観検査装置に
    おいて、 前記被検査画像がカラー画像からなるとき、RGBの色
    成分毎に行われる前記の欠陥検出の際、当該の1色成分
    で生成した前記エッジマスク画像を、各色成分毎の該エ
    ッジマスク画像のいずれかによってマスクされる画素の
    全てをマスクする新たなエッジマスク画像に置き換える
    ことを特徴とする外観検査装置。
  4. 【請求項4】被検査物上に付され、所定の濃淡分布を持
    つて形成された絵柄を撮像し、 この撮像によって得られた該絵柄の映像をA/D変換し
    て該絵柄に対応するデジタル画像(以下被検査画像とい
    う)を生成し、 該被検査画像の濃度情報を処理して該被検査画像上の汚
    れ、印刷抜け等の欠陥を検出し、被検査物の良否を判定
    する外観検査装置であって、 予め良品と判定された被検査物の前記被検査画像上にお
    ける、所定の複数幅の所定の複数本の平行な直線を含む
    所定形状の縞画像領域を検出し、前記被検査画像上の該
    縞画像領域以外の画素をマスクする検査マスク画像を生
    成する手段と、 本来の被検査物から得た前記被検査画像を前記検査マス
    ク画像により、この両画像に対応する絵柄の位置が合致
    するようにマスクし、 このマスク後の前記被検査画像上の前記縞画像領域を個
    別検査領域とし前記の直線の方向を走査方向として前記
    の欠陥検出を行う欠陥検出手段とを備えたことを特徴と
    する外観検査装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の外観
    検査装置において、 前記欠陥検出手段が、着目画素を走査線に沿って1画素
    ずつ移動しながら、着目画素の濃度値と、着目画素の走
    査線に沿う前および後に、当該個別検査領域に応じて定
    められた間隔を置いて、当該個別検査領域に応じて定め
    られた個数の画素を走査方向に連結してなる画素領域の
    濃度平均値との差分を求め、この前および後の差分のい
    ずれかが当該個別検査領域に応じて定められた閾値を越
    えたとき、当該の着目画素を欠陥画素と判定する第1の
    微細欠陥検出手段を備えたことを特徴とする外観検査装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の外観
    検査装置において、 前記欠陥検出手段が、着目画素を走査線に沿って1画素
    ずつ移動しながら、着目画素の濃度値と、着目画素の走
    査線に沿う前および後に、当該個別検査領域に応じて定
    められた間隔を置いてなるm画素×n画素(但し、m,
    nはそれぞれ当該個別検査領域に応じて定められた整数
    とする)の2つの画素領域のそれぞれの濃度平均値との
    差分を求め、この前および後の差分のいずれかが当該個
    別検査領域に応じて定められた閾値を越えたとき、当該
    の着目画素を欠陥画素と判定する第2の微細欠陥検出手
    段を備えたことを特徴とする外観検査装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の外観
    検査装置において、 前記欠陥検出手段が、走査線に沿って前後に当該個別検
    査領域に応じて定められた間隔を置いてなるm画素×n
    画素(但し、m,nはそれぞれ当該個別検査領域に応じ
    て定められた整数とする)の2つの画素領域の各画素群
    (以下比較画素群という)のいずれか所定の一方の比較
    画素群の代表画素を着目画素とし、該着目画素を走査線
    に沿って1画素ずつ移動しながら、この前後の比較画素
    群のそれぞれの濃度平均値同士の差分を求め、該差分が
    当該個別検査領域に応じて定められた閾値を越えたと
    き、当該の着目画素を欠陥画素と判定する淡欠陥検出手
    段を備えたことを特徴とする外観検査装置。
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