JPH0957201A - 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式 - Google Patents

特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式

Info

Publication number
JPH0957201A
JPH0957201A JP7212159A JP21215995A JPH0957201A JP H0957201 A JPH0957201 A JP H0957201A JP 7212159 A JP7212159 A JP 7212159A JP 21215995 A JP21215995 A JP 21215995A JP H0957201 A JPH0957201 A JP H0957201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
image
value
target object
specific color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7212159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3545506B2 (ja
Inventor
Kenichi Ide
賢一 井手
Naohisa Nakano
尚久 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP21215995A priority Critical patent/JP3545506B2/ja
Priority to EP96113082A priority patent/EP0759599A3/en
Priority to US08/700,097 priority patent/US5841899A/en
Publication of JPH0957201A publication Critical patent/JPH0957201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545506B2 publication Critical patent/JP3545506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/136Segmentation; Edge detection involving thresholding
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/22Image preprocessing by selection of a specific region containing or referencing a pattern; Locating or processing of specific regions to guide the detection or recognition
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image

Abstract

(57)【要約】 【課題】特定色領域抽出の性能を向上することができる
とともに、特定色領域が存在する対象物体の色や濃さの
違いに対する許容度を大きくでき、かつ、位置ずれに対
する許容度も大きくできる特定色領域抽出方式を提供す
る。 【解決手段】赤色領域を有する書状の画像をカメラ2
0,21で撮像して、赤色領域の存在する第1の画像と
赤色領域の存在しない第2の画像を取込み、この取込ん
だ各画像の濃度ヒストグラムの特徴を用いて、濃度検出
部25で、書状の背景部分を代表する濃度、書状地部分
を代表する濃度および宛名ラベルを代表する濃度を求
め、濃度変換部26で、これらの各濃度によって定まる
濃度変換を行ない、赤色領域抽出部29で、この濃度変
換後の第2の画像の各画素値からあらかじめ定めた値を
引いた値を閾値として、第2の画像の画素にあらかじめ
対応づけられた第1の画像の画素値を2値化して、書状
中の赤色領域を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、郵便物処理
装置において、表面に赤色で印刷された郵便番号記入枠
あるいは料金計器印などの赤色領域を有する郵便物の画
像から上記赤色領域を抽出する特定色領域抽出方式に関
する。また、本発明は、上記画像から上記特定色領域抽
出方式によって抽出された特定色領域の部分を除去した
画像を得る特定色領域除去方式に関する。
【0002】
【従来の技術】特定色領域を抽出する従来の技術として
は、たとえば、郵便物処理装置において、書状画像中の
赤色枠(郵便番号記入枠)や料金計器印を抽出するため
の手法がある。これは、赤色フィルタを通して撮像した
赤色部分の写っていない画像信号と赤色部分も写ってい
る画像信号を用いて、前者の信号に濃度が低い部分を太
める処理を行なった後、あらかじめ定めたオフセット値
および書状地濃度信号を加えた信号を閾値として、赤色
部分も写っている画像信号をアナログ信号処理により2
値化し、赤色領域と赤色以外の領域とを区別するもので
ある。
【0003】また、赤色フィルタによって完全に除去し
きれなかった画像信号の赤色部分を書状地濃度信号で置
換することによって、赤色部分の除去率が高い画像信号
を得る手法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手法は、書状地の色や濃さの違いによる入力画像信
号の振幅の変化に対して2値化条件を変化させる処理を
行なっていないため、書状地の色に対する許容度が低い
という問題があった。
【0005】また、太め処理を主走査方向にしか行なっ
ていないため、副走査方向の位置ずれに対する許容度が
低かった。さらに、書状地濃度信号は、走査線上を走査
していく過程の書状画像信号の最大値を保持したもので
あるため、書状中に書状地よりも明るいラベルなどが存
在すると、ラベルより後で走査される部分の処理で赤色
領域を誤抽出し、赤色除去も誤るという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、特定色領域抽出の性能
を向上することができるとともに、特定色領域が存在す
る対象物体の色や濃さの違いに対する許容度を大きくで
き、かつ、位置ずれに対する許容度も大きくできる特定
色領域抽出方式を提供することを目的とする。また、本
発明は、特定色領域除去画像の品質が著しく向上する特
定色領域除去方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特定色領域抽出
方式は、特定色領域を有する対象物体の画像を撮像する
ことにより、特定色領域の存在する第1の画像と特定色
領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この
取込んだ第1の画像および第2の画像について、各階調
ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを作成し、この
作成した濃度ヒストグラムに対して適当なスケールの平
滑化を行なった後の濃度ヒストグラムにおいて、その極
大値のうちで対応する濃度が最小のものの濃度を前記対
象物体の背景部分を代表する濃度として検出し、前記極
大値のうちで最大のものの濃度を前記対象物体を代表す
る濃度として検出し、前記極大値を与える階調値で前記
対象物体を代表する濃度よりも大きいものを前記対象物
体の表面に存在する前記対象物体よりも明るい明部分を
代表する濃度として検出し、この検出した各濃度を濃度
拡張範囲の下限値および上限値として、前記第1の画像
および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行ない、
この濃度変換後の前記第2の画像の各画素値からあらか
じめ定めた値を引いた値を閾値として、前記第2の画像
の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第
1の画像の画素値を2値化することによって、前記対象
物体中の特定色領域を抽出することを特徴とする。
【0008】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この取込んだ
第1の画像および第2の画像の各画素の濃度に対し、あ
らかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値および前記対象物
体の表面に存在する前記対象物体よりも明るい明部分の
代表濃度を用いて、その明部分の代表濃度が最大の階調
値に、下限値が最小の階調値になり、下限値と前記明部
分の代表濃度との間の階調値は最小の階調値と最大の階
調値との間に等間隔で分布するように、また、前記明部
分の代表濃度よりも大きい階調値は最大の階調値に、下
限値未満の階調値は最小の階調値になるような濃度変換
を行ない、この濃度変換後の前記第2の画像の各画素値
からあらかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記
第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度
変換後の第1の画像の画素値を2値化することによっ
て、前記対象物体中の特定色領域を抽出することを特徴
とする。
【0009】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この取込んだ
第1の画像および第2の画像の各画素の濃度に対し、あ
らかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値、および、前記対
象物体の表面にその対象物体よりも明るい明部分が存在
する場合にはその明部分の代表濃度、前記明部分が存在
しない場合には前記対象物体を代表する濃度を用いて、
その明部分の代表濃度あるいは前記対象物体の代表濃度
が最大の階調値に、下限値が最小の階調値になり、下限
値と明部分の代表濃度あるいは前記対象物体の代表濃度
との間の階調値は最小の階調値と最大の階調値との間に
等間隔で分布するように、また、前記明部分の代表濃度
あるいは前記対象物体の代表濃度よりも大きい階調値は
最大の階調値に、下限値未満の階調値は最小の階調値に
なるような濃度変換を行ない、この濃度変換後の前記第
2の画像の各画素値からあらかじめ定めた値を引いた値
を閾値として、前記第2の画像の画素にあらかじめ対応
づけられた前記濃度変換後の第1の画像の画素値を2値
化することによって、前記対象物体中の特定色領域を抽
出することを特徴とする。
【0010】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この取込んだ
第1の画像および第2の画像の各画素の濃度に対し、あ
らかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値と第1の特定値お
よび第2の特定値を用いて、その第1の特定値が第2の
特定値に、下限値が最小の階調値になるような線形変換
であって、変換後の値が最大の階調値を越える場合には
最大の階調値に、最小の階調値を下回る場合には最小の
階調値になるような濃度変換を行ない、この濃度変換後
の前記第2の画像の各画素値からあらかじめ定めた値を
引いた値を閾値として、前記第2の画像の画素にあらか
じめ対応づけられた前記濃度変換後の第1の画像の画素
値を2値化することによって、前記対象物体中の特定色
領域を抽出することを特徴とする。
【0011】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この取込んだ
第1の画像および第2の画像の各画素の濃度に対し、あ
らかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値および前記対象物
体の表面に存在する前記対象物体よりも明るい明部分の
代表濃度を用いて、その明部分の代表濃度が最大の階調
値に、下限値が最小の階調値になり、下限値と前記明部
分の代表濃度との間の階調値は最小の階調値と最大の階
調値との間に等間隔で分布するように、また、前記明部
分の代表濃度よりも大きい階調値は最大の階調値に、下
限値未満の階調値は最小の階調値になるような濃度変換
を行ない、この濃度変換後の前記第2の画像の各画素に
対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれる画素のう
ちで最小の画素値に置換することにより、前記第2の画
像中の局所的に階調値が小さい部分を太める太め処理を
行ない、この太め処理後の第2の画像の各画素値からあ
らかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記第2の
画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記第1の画像
の画素値を2値化することによって、前記対象物体中の
特定色領域を抽出することを特徴とする。
【0012】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前
記第1の画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変
換を行なう濃度変換手段と、この濃度変換手段で濃度変
換された前記第2の画像の各画素値からあらかじめ定め
た値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の画素に
あらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1の画像
の画素値を2値化することによって、前記対象物体中の
特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段とを具備して
いる。
【0013】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代
表濃度および前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した
濃度ヒストグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標
準偏差を求める標準偏差算出手段と、前記濃度検出手段
で検出した各濃度を用いて前記第1の画像および第2の
画像に対してそれぞれ濃度変換を行なう濃度変換手段
と、この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像
の各画素値から、前記濃度変換手段による変換の際の倍
率および前記標準偏差算出手段によって算出された標準
偏差によって定まる値を引いた値を閾値として、前記第
2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変
換後の第1の画像の画素値を2値化することによって、
前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出
手段とを具備している。
【0014】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前
記第1の画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変
換を行なう濃度変換手段と、この濃度変換手段で濃度変
換された前記第2の画像の各画素に対して、あらかじめ
定めた近傍領域に含まれる画素のうちで最小の画素値に
置換することにより、前記第2の画像中の局所的に階調
値が小さい部分を太める太め処理手段と、この太め処理
手段で太め処理した第2の画像の各画素値からあらかじ
め定めた値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の
画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1
の画像の画素値を2値化することによって、前記対象物
体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段とを具
備している。
【0015】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代
表濃度および前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した
濃度ヒストグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標
準偏差を求める標準偏差算出手段と、前記濃度検出手段
で検出した各濃度を用いて前記第1の画像および第2の
画像に対してそれぞれ濃度変換を行なう濃度変換手段
と、この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像
の各画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれ
る画素のうちで最小の画素値に置換することにより、前
記第2の画像中の局所的に階調値が小さい部分を太める
太め処理手段と、この太め処理手段で太め処理した第2
の画像の各画素値から、前記濃度変換手段による変換の
際の倍率および前記標準偏差算出手段によって算出され
た標準偏差によって定まる値を引いた値を閾値として、
前記第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記
濃度変換後の第1の画像の画素値を2値化することによ
って、前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領
域抽出手段とを具備している。
【0016】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前
記第1の画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変
換を行なう濃度変換手段と、この濃度変換手段で濃度変
換された前記第2の画像の各画素に対して、あらかじめ
定めた近傍領域に含まれる画素のうちで最小の画素値に
置換することにより、前記第2の画像中の局所的に階調
値が小さい部分を太める太め処理手段と、この太め処理
手段で太め処理した第2の画像の各画素値からあらかじ
め定めた値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の
画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1
の画像の画素値を2値化することによって、前記対象物
体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段と、こ
の特定色領域抽出手段において、あらかじめ行なう画素
間の対応づけを定める際に用いる位置ずれ補正量を、複
数の異なる対応づけに対して特定色領域の抽出を行な
い、それぞれの場合に抽出された特定色領域の画素数を
比較し、最も画素数が少なかった場合の画素の対応づけ
を選択することによって検出する位置ずれ補正量検出手
段とを具備している。
【0017】また、本発明の特定色領域抽出方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代
表濃度および前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した
濃度ヒストグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標
準偏差を求める標準偏差算出手段と、前記濃度検出手段
で検出した各濃度を用いて前記第1の画像および第2の
画像に対してそれぞれ濃度変換を行なう濃度変換手段
と、この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像
の各画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれ
る画素のうちで最小の画素値に置換することにより、前
記第2の画像中の局所的に階調値が小さい部分を太める
太め処理手段と、この太め処理手段で太め処理した第2
の画像の各画素値から、前記濃度変換手段による変換の
際の倍率および前記標準偏差算出手段によって算出され
た標準偏差によって定まる値を引いた値を閾値として、
前記第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記
濃度変換後の第1の画像の画素値を2値化することによ
って、前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領
域抽出手段と、この特定色領域抽出手段において、あら
かじめ行なう画素間の対応づけを定める際に用いる位置
ずれ補正量を、複数の異なる対応づけに対して特定色領
域の抽出を行ない、それぞれの場合に抽出された特定色
領域の画素数を比較し、最も画素数が少なかった場合の
画素の対応づけを選択することによって検出する位置ず
れ補正量検出手段とを具備している。
【0018】また、本発明の特定色領域除去方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この取込んだ
第1の画像および第2の画像について、各階調ごとの画
素数を表わす濃度ヒストグラムを作成し、この作成した
濃度ヒストグラムに対して適当なスケールの平滑化を行
なった後の濃度ヒストグラムにおいて、その極大値のう
ちで対応する濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の
背景部分を代表する濃度として検出し、前記極大値のう
ちで最大のものの濃度を前記対象物体を代表する濃度と
して検出し、前記極大値を与える階調値で前記対象物体
を代表する濃度よりも大きいものを前記対象物体の表面
に存在する前記対象物体よりも明るい明部分を代表する
濃度として検出し、この検出した各濃度を用いて前記第
1の画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を
行ない、この濃度変換後の前記第2の画像の各画素値か
らあらかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記第
2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変
換後の第1の画像の画素値を2値化することによって、
前記対象物体中の特定色領域を抽出するものにおいて、
前記第2の画像中の前記抽出された特定色領域に対応す
る部分の画素値を、あらかじめ定めた近傍の画素の濃度
のうちで、前記対象物体を代表する濃度からあらかじめ
定めた範囲内であるものの平均値で置換することによっ
て、前記第2の画像から特定色領域の部分を除去した画
像を得ることを特徴とする。
【0019】また、本発明の特定色領域除去方式は、特
定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込み、この取込んだ
第1の画像および第2の画像について、各階調ごとの画
素数を表わす濃度ヒストグラムを作成し、この作成した
濃度ヒストグラムに対して適当なスケールの平滑化を行
なった後の濃度ヒストグラムにおいて、その極大値のう
ちで対応する濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の
背景部分を代表する濃度として検出し、前記極大値のう
ちで最大のものの濃度を前記対象物体を代表する濃度と
して検出し、前記極大値を与える階調値で前記対象物体
を代表する濃度よりも大きいものを前記対象物体の表面
に存在する前記対象物体よりも明るい明部分を代表する
濃度として検出し、この検出した前記対象物体の代表濃
度および前記作成した濃度ヒストグラムを用いて前記対
象物体の代表濃度の標準偏差を求めるるとともに、前記
検出した各濃度を用いて前記第1の画像および第2の画
像に対してそれぞれ濃度変換を行ない、この濃度変換後
の前記第2の画像の各画素値から、前記濃度変換による
変換の際の倍率および前記算出された標準偏差によって
定まる値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の画
素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1の
画像の画素値を2値化することによって、前記対象物体
中の特定色領域を抽出するものにおいて、前記第2の画
像中の前記抽出された特定色領域に対応する部分の画素
値を、あらかじめ定めた近傍の画素の濃度のうちで、前
記対象物体を代表する濃度からあらかじめ定めた範囲内
であるものの平均値で置換することによって、前記第2
の画像から特定色領域の部分を除去した画像を得ること
を特徴とする。
【0020】さらに、本発明の特定色領域除去方式は、
特定色領域を有する対象物体の画像を撮像することによ
り、特定色領域の存在する第1の画像と特定色領域の存
在しない第2の画像とをそれぞれ取込む取込手段と、こ
の取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像につ
いて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを
作成する濃度ヒストグラム作成手段と、この濃度ヒスト
グラム作成手段で作成した濃度ヒストグラムに対して適
当なスケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラム
において、その極大値のうちで対応する濃度が最小のも
のの濃度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度とし
て検出し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記
対象物体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与
える階調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きい
ものを前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
も明るい明部分を代表する濃度として検出する濃度検出
手段と、この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代
表濃度および前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した
濃度ヒストグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標
準偏差を求める標準偏差算出手段と、前記濃度検出手段
で検出した各濃度を用いて前記第1の画像および第2の
画像に対してそれぞれ濃度変換を行なう濃度変換手段
と、この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像
の各画素値から、前記濃度変換手段による変換の際の倍
率および前記標準偏差算出手段によって算出された標準
偏差によって定まる値を引いた値を閾値として、前記第
2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変
換後の第1の画像の画素値を2値化することによって、
前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出
手段と、前記第2の画像中の前記特定色領域抽出手段で
抽出された特定色領域に対応する部分の画素値を、あら
かじめ定めた近傍の画素の濃度のうちで、前記対象物体
を代表する濃度からあらかじめ定めた範囲内であるもの
の平均値で置換することによって、前記第2の画像から
特定色領域の部分を除去した画像を作成する特定色領域
除去画像作成手段とを具備している。
【0021】上記手段によれば、対象物体の画像の濃度
ヒストグラムの特徴を用いて、対象物体の背景部分を代
表する濃度、対象物体の地肌部分を代表する濃度、およ
び、対象物体の表面に存在する対象物体よりも明るい明
部分を代表する濃度をそれぞれ求め、これらの各濃度に
よって定まる濃度変換を行なうことによって、特定色領
域抽出の性能を著しく向上することができる。
【0022】また、上記のような濃度変換を行なうこと
によって、抽出対象の特定色が存在する対象物体の色の
濃さの違いに対する許容度を大きくでき、対象物体の表
面に存在する対象物体よりも明るい部分上の特定色領域
も確実に検出できる。
【0023】また、太め処理を一方向だけでなく2次元
的に行なうため、位置ずれに対する許容度が大きくでき
る。また、特定色領域の抽出で2値化の際に加えるオフ
セットの値を、対象物体の代表濃度の標準偏差と濃度変
換の際の拡大率に応じて可変することによって、抽出対
象の特定色が含まれている対象物体の表面の色の濃さの
違い、対象物体の地肌部分の濃度のばらつきに対する許
容範囲が広がる。
【0024】また、特定色領域除去画像作成の際に、置
換する値として近傍の画素の濃度、あるいは、あらかじ
め定めた近傍画素を代表する濃度を用いることによっ
て、特定色領域除去画像の品質が著しく向上する。さら
に、位置ずれ補正量検出手段を設けることによって、シ
ステムの調整作業を簡易にするとともに、調整間隔を長
くすることができる。
【0025】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。なお、本例では特定色が赤色の場
合について述べるが、青、緑など他の色であっても、も
ちろん構わない。
【0026】図2は、対象物体である書状(郵便物)の
画像例を示すもので、11は書状、12は書状11の表
面に赤色で印刷された郵便番号記入枠としての赤色枠、
13は書状11の表面に貼付された宛名ラベル、14は
書状11の背景部分を示している。ここに、宛名ラベル
13は、通常、書状11の地肌濃度よりも明るい明部分
となっている。
【0027】図1は、本発明に係る特定色領域抽出方式
および特定色領域除去方式が適用される特定色領域抽出
装置の構成を示すものである。本装置は、撮像手段とし
てのCCD形撮像素子を用いたビデオカメラ(以下、単
にCCDカメラと略称する)により、図2に示したよう
な書状11の画像を撮像した、赤色枠12が写っていな
い、もしくは他の色との区別がほとんど付かない赤色ド
ロップアウト画像(第2の画像)と、赤色枠12も写っ
ている非ドロップアウト画像(第1の画像)の2種の画
像を用いて、書状11に赤色で印刷あるいは押印された
赤色枠12などの赤色領域を自動的に抽出するものであ
る。以下、赤色ドロップアウト画像とは、特定色領域が
写っていない、もしくは他の色との区別がほとんど付か
ないように撮像された画像のことであり、非ドロップア
ウト画像とは、特定色領域も写っている画像を表すもの
とする。
【0028】図1において、画像入力用のCCDカメラ
20,21で撮像した赤色ドロップアウト画像信号およ
び非ドロップアウト画像信号は、A/D変換部22でデ
ジタル画像に変換される。これら2種の画像は原画像と
して画像記憶部23に記憶され、以後の処理で必要に応
じて参照される。濃度ヒストグラム作成部24は、画像
記憶部23に記憶された2種類の原画像から画像の各階
調ごとの画素数を表す濃度ヒストグラムを作成する。
【0029】濃度検出部25は、濃度ヒストグラム作成
部24で作成された濃度ヒストグラムを用いて、書状1
1の地肌(書状地ということもある)濃度、画像中で書
状11が写っていない背景14の部分の濃度、および、
宛名ラベル13が存在する場合には宛名ラベル13の濃
度を検出する。
【0030】濃度変換部26は、書状11の地肌濃度と
背景濃度および宛名ラベル13の濃度を用いて濃度変換
を行なう。この場合、非ドロップアウト画像は背景濃度
が階調値の最小値に、また、宛名ラベル13が存在する
場合は宛名ラベル13の濃度、宛名ラベル13が存在し
ない場合は書状11の地肌濃度が最大値になるような濃
度変換を行なう。また、赤色ドロップアウト画像は、背
景濃度が階調値の最小値に、書状11の地肌濃度が非ド
ロップアウト画像の濃度変換後の地肌濃度になるような
濃度変換を行なう。
【0031】太め処理部27は、赤色ドロップアウト画
像と非ドロップアウト画像との位置ずれに対する後述す
る赤色領域抽出部29の許容範囲を広げるため、赤色ド
ロップアウト画像中の文字に相当する、周囲よりも階調
値が低くなっている部分を太める処理を行なう。
【0032】標準偏差算出部28は、2種の原画像それ
ぞれについて書状11の地肌濃度のばらつきの程度の指
標として地肌濃度の標準偏差を算出する。赤色領域抽出
部29は、太め処理後の赤色ドロップアウト画像の個々
の画素値からオフセットを引いた値を閾値として、非ド
ロップアウト画像の対応する画素の画素値を2値化し、
赤色領域を抽出する。
【0033】位置ずれ補正量検出部30は、赤色領域抽
出部29で抽出された赤色領域の画素数を用いて、赤色
ドロップアウト画像と非ドロップアウト画像との位置ず
れ量を検出し、赤色領域抽出部29における2値化時の
画素間の対応付けを決めるようになっている。
【0034】赤色領域除去画像作成部31は、赤色領域
抽出部29で抽出された赤色領域に対応する赤色ドロッ
プアウト画像の画素値を、近傍の書状11の地肌濃度で
置換することによって、光学系のフィルタなどでは完全
に除くことができなかった赤色部分を書状11の地肌部
分と区別できないようにする作用を持っている。
【0035】画像出力部32は、本装置で抽出した赤色
領域、および、赤色領域除去画像を出力する部分であ
る。また、処理制御部33は各部全体の制御を行なう。
次に、各部の処理の詳細について説明を行なう。
【0036】CCDカメラ20,21では、非ドロップ
アウト画像と赤色ドロップアウト画像を撮像する。赤色
ドロップアウト画像を撮像するためには、たとえば、赤
色だけを透過する光学フィルタを通して書状画像を撮像
する方法がある。この場合、照明は白色光を用いればよ
い。また、赤色フィルタをCCDカメラの前に配置する
代わりに、照明に赤色光を用いる方法も可能である。本
例では、特定色の一例として赤色の場合を取り上げてい
るが、青、緑など他の色であっても同様の効果を得るこ
とができるのは言うまでもない。また、画像の入力方法
もCCDカメラに限らず、ビジコンなどの撮像管を用い
ることも可能であり、本例が画像の入力方法を制限する
ものではない。
【0037】A/D変換部22は、CCDカメラ20,
21で撮像されたアナログの各画像信号を量子化し、デ
ジタル画像信号に変換する。画像の階調数は必要に応じ
て決定されるが、本例の場合は最小値「0」から最大値
「255」までの256段階とした。他の階調値の範囲
にすることも、もちろん可能である。
【0038】画像記憶部23は、デジタル画像を記憶す
る機能を持ち、A/D変換部22でデジタル画像に変換
された赤色ドロップアウト画像および非ドロップアウト
画像を保存する。また、以下の処理で生成される各種の
デジタル画像を記憶し、必要に応じて参照することがで
きる。画像記憶部23の構成方法は、たとえば、半導体
メモリを用いることで可能であり、他の方法であっても
機能的に同じであれば構わない。
【0039】濃度ヒストグラム作成部24は、画像記憶
部23に記憶された赤色ドロップアウト画像および非ド
ロップアウト画像について、各階調ごとの画素数を表わ
す濃度ヒストグラムを作成する。これらの画像の濃度ヒ
ストグラムの一例は図3に示すようになる。
【0040】濃度検出部25は、濃度ヒストグラム作成
部24で作成された濃度ヒストグラムを用いて、赤色ド
ロップアウト画像および非ドロップアウト画像のそれぞ
れについて、濃度変換部26で用いる各領域を代表する
以下の3種の濃度を求める。これらは、図2に示す背景
部分14を代表する濃度、および、書状11のうち地肌
部分を代表する濃度、さらに、宛名ラベル13が存在す
る場合には宛名ラベル13の部分を代表する濃度であ
る。
【0041】以下、濃度検出方法について説明する。図
2の書状画像において、背景部分14は黒いため、画像
中で最も階調値が小さい領域であり、図3では比較的に
画素数の大きい3つの極大値のうちで最も階調値が小さ
い部分(背景)40に相当する。また、書状11の地肌
部分は最も面積が大きいが、書状面のしわなどのために
階調値のばらつきが大きいので、図3中に符号41で示
した部分(書状地)のピーク付近が対応している。さら
に、書状11に宛名ラベル13などが貼付してある場
合、多くの場合にラベル部分の階調値は書状地部分より
も高く、階調値がピーク付近に集中しており、図3中に
符号42で示した部分(ラベル)のようになっている。
【0042】そこで、これらの特徴を用いて、背景の濃
度を代表する背景の代表濃度と、書状地の濃度を代表す
る書状地の代表濃度、およびラベルの代表濃度を検出す
る。このために、注目階調値を中心とする、あらかじめ
定めた階調範囲に含まれる画素数を注目階調値を最小値
から最大値、たとえば、「0」から「255」まで変化
させながら極大値を記録していく。階調範囲の幅はラベ
ルでなく、書状地に対して極大値が最大になるように、
あらかじめ設定しておく。
【0043】なお、この操作は、濃度ヒストグラムの波
形に対して、あらかじめ適当なスケールの平滑化を行な
った後、極大値を記録していくことと同様な作用を持つ
ので、この方法によってもよい。この場合、平滑化のス
ケールが上記のあらかじめ定めた階調範囲の幅に相当す
る。極大値が最大のときの階調値を書状地の代表濃度と
し、極大値を与える階調値で最小のものを背景部分の濃
度を代表する背景の代表濃度とする。また、極大値を与
える階調値で、書状地の代表濃度よりも大きいものがあ
れば、これを宛名ラベル13の代表濃度とする。
【0044】濃度変換部26は、濃度検出部25で求め
た非ドロップアウト画像と赤色ドロップアウト画像のそ
れぞれについて求めた、背景と書状地およびラベルの代
表濃度を用いて順に以下の変換を行なう。初めに、非ド
ロップアウト画像については、原画像の背景濃度が階調
値の最小値、たとえば「0」、ラベル濃度が最大値、た
とえば「255」になるように、下記式(1)、
(2)、(3)、(4)および(5)で示す濃度変換を
行なう。宛名ラベル13が無い場合には、書状地濃度が
最大値になるように変換する。このとき、変換後の非ド
ロップアウト画像の書状地の代表濃度は、下記式(6)
で示すようになる。
【0045】 MY =(階調の最大値−階調の最小値)÷(DYL−DYB)……(1) DYTMP=(DYORG−DYB)×MY +階調の最小値 ……(2) DYNEW=DYTMP ……(3) (DYTMPが階調の最小値から最大値までに含まれる場合) DYNEW=階調の最小値……(4) (DYTMPが階調の最小値未満の場合) DYNEW=階調の最大値……(5) (DYTMPが階調の最大値よりも大きい場合) DYENEW =(DYE−DYB)×MY +階調の最小値 ……(6) ただし、DYORG:変換前の非ドロップアウト画像の濃度 DYNEW:変換後の非ドロップアウト画像の濃度 DYENEW :変換後の非ドロップアウト画像の書状地の代
表濃度 DYL:非ドロップアウト画像のラベルの代表濃度 DYE:非ドロップアウト画像の書状地の代表濃度 DYB:非ドロップアウト画像の背景の代表濃度 MY :非ドロップアウト画像の拡大率 次に、赤色ドロップアウト画像については、原画像の背
景濃度が階調の最小値に、書状地の代表濃度(第1の特
定値)が前述の濃度変換後の非ドロップアウト画像の書
状地代表濃度(第2の特定値)になるように、下記式
(7)、(8)、(9)、(10)および(11)で示
す変換を行なう。
【0046】 MR =(DYENEW −階調の最小値)÷(DRE−DRB) ……(7) DRTMP=(DRORG−DRB)×MR +階調の最小値 ……(8) DRNEW=DRTMP ……(9) (DRTMPが階調の最小値から最大値までに含まれる場合) DRNEW=階調の最小値……(10) (DRTMPが階調の最小値未満の場合) DRNEW=階調の最大値……(11) (DRTMPが階調の最大値よりも大きい場合) ただし、DRORG:変換前のドロップアウト画像の濃度 DRNEW:変換後のドロップアウト画像の濃度 DRL:ドロップアウト画像のラベルの代表濃度 DRE:ドロップアウト画像の書状地の代表濃度 DRB:ドロップアウト画像の背景の代表濃度 MR :ドロップアウト画像の拡大率 以上のような処理によって、書状画像を対象とした場合
に、宛名ラベル13が貼付してある場合であっても、赤
色領域の誤検出が減少し、書状地上の赤色領域に加え
て、宛名ラベル13上の赤色領域をも確実に検出するこ
とができる。なお、上記式(1)および式(7)の拡大
率は、赤色領域抽出部29で用いるオフセットを決める
際にも用いられる。
【0047】非ドロップアウト画像と赤色ドロップアウ
ト画像の濃度ヒストグラムが図3のようであった場合、
変換後の濃度ヒストグラムは図4に示すようになる。こ
の濃度変換部26と赤色領域抽出部29とを組み合わせ
ることによって、書状地の色や濃さに対する許容範囲が
広がり、様々な色の書状地、たとえば青、黄、ピンクな
どに対しても、赤色領域だけを抽出でき、また、宛名ラ
ベル13上の赤色領域をも検出できるようになる。
【0048】太め処理部27は、濃度変換後の赤色ドロ
ップアウト画像の各画素に対して、図5に示すように3
×3マスクM1の中心を重ね、「1」から「9」までの
番号で示した位置の画素値のうちで最小の値を中心の画
素の新しい値とする。ここで、本例では、あらかじめ定
めた近傍の一例として3×3画素の正方形領域の場合を
示したが、他の形状であっても、もちろん構わない。
【0049】図6は、ある走査線方向の画素の階調値の
様子を表した図であり、破線で示した波形P1が太め処
理を行なう前の値、実線で示した波形P2が太め処理を
行なった後の値である。この太め処理は、赤色ドロップ
アウト画像中の、近傍よりも階調値が小さくなっている
部分を太めることにあたる。また、近傍よりも階調値が
大きい部分を細めることにあたる。
【0050】このような太め処理は、赤色領域抽出の際
に赤色ドロップアウト画像と非ドロップアウト画像との
位置ずれに対する許容範囲を広げる作用を持ち、システ
ム運用中に生じたCCDカメラ20,21の位置ずれ
や、CCDカメラ20,21の各撮像素子の個々の位置
のずれによる誤検出を減らす作用がある。書状画像以外
の画像を対象とした場合についても同様の効果を持つ。
【0051】標準偏差算出部28は、原画像の濃度ヒス
トグラムを用いて書状地濃度の標準偏差を求める。書状
地濃度の標準偏差は、たとえば次のように求める。図7
は、標準偏差の求めかたの説明図である。図7中の書状
地43と示した付近の釣り鐘状の波形は、書状地領域の
画素に対応するものであり、正規分布の形状に類似して
いる。
【0052】そこで、正規分布に近いと仮定し、書状地
の濃度に対する濃度ヒストグラムの波形のピークを中心
とする近傍濃度で、あらかじめ定めた定数Kを用いて画
素数がピーク値の1/Kになる濃度を求め、Dσ1 、D
σ2 とする。そして、書状地の代表濃度であるピークの
濃度DE とから、下記式(12)で定まる値を標準偏差
σとする。
【0053】 σ=((DE −Dσ1 )+(Dσ2 −DE ))/2 ……(12) ただし、σ:標準偏差 DE :書状地の代表濃度 Dσ1 :画素数がピーク値の1/Kになる濃度(Dσ1
<DE ) Dσ2 :画素数がピーク値の1/Kになる濃度(Dσ2
<DE ) K:あらかじめ定めた定数 なお、ピーク付近の山の形状が正規分布という仮定と著
しく異なる場合、たとえば、書状地濃度と近い濃度に多
数の画素が分布する模様などが書状11にある場合は、
この方法で求めた標準偏差は適切なものではないが、そ
のような場合には、書状地濃度の真の標準偏差よりも大
きくなる。この場合、後述の赤色領域抽出部29で用い
るオフセット値は適切な値よりも大きくなるため、検出
性能が低下するが、誤検出の増加にはつながらない。な
お、標準偏差の算出法は他の方法でも可能であるという
ことはいうまでもない。
【0054】赤色領域抽出部29は、下記式(13)に
示すように、太め処理後の赤色ドロップアウト画像の各
画素値から、あらかじめ定めたオフセットを引いた値を
閾値として、非ドロップアウト画像の対応する画素値を
2値化することによって、赤色領域のみを抽出する。
【0055】ここに、ある走査線方向の階調値の変化の
様子を図8に示す。右側の部分が特定色の部分60、つ
まり、本例では赤色領域であり、左側は特定色以外の周
囲よりも暗い部分61、つまり、本例の書状画像の場合
は文字領域に相当する。抽出対象の特定色とドロップア
ウト画像の撮像時に用いるフィルタの特性によっては、
完全にはドロップアウトしていない場合もあるが、下記
式(13)の条件を満たせば、ドロップアウトカラーと
して抽出される。
【0056】なお、上記2値化の際の特定色ドロップア
ウト画像および非ドロップアウト画像について、本例で
は濃度変換および太め処理を行なった場合を示したが、
これらの処理を行なわない構成も可能であることはいう
までもない。
【0057】閾値を決める際のオフセットは、画像のノ
イズ成分に起因する濃度のばらつきによる2値化時の誤
検出を減らす作用を持っている。画像のノイズ成分の振
幅は書状地部分の画素値の標準偏差にほぼ比例する。
【0058】D<Dth−Offset ……(13) ただし、D:非ドロップアウト画像の画素値 Dth:特定色のドロップアウト画像の画素値 Offset :オフセット また、図9および図10に示すように、濃度変換時の拡
大率の違いによって濃度のばらつき成分の振幅は大きく
変わる。このため、オフセットの値は下記式(14)に
示すように、書状地濃度の標準偏差および濃度変換の際
の拡大率によって決定され、書状地濃度の標準偏差およ
び濃度変換の際の拡大率に応じて変化させている。これ
によって、書状地部分の濃度のばらつきが大きい場合
や、原画像のコントラストが小さく、濃度変換の拡大率
が大きい場合にも、誤抽出の少ない赤色領域の抽出が可
能である。なお、赤色以外の特定色の場合にも、同様の
方法で特定色領域を検出できることはいうまでもない。
【0059】 Offset =MY ×(P×σY +Q)+MR ×(R×σR +S)……(14) ただし、MY :非ドロップアウト画像の拡大率 MR :赤色ドロップアウト画像の拡大率 σY :非ドロップアウト画像の書状地濃度の標準偏差 σR :赤色ドロップアウト画像の書状地濃度の標準偏差 P,Q,R,S:あらかじめ定めた定数 位置ずれ補正量検出部30は、赤色ドロップアウト画像
と非ドロップアウト画像との位置ずれの量を自動的に検
出し、赤色領域抽出部29における2値化時の画素の対
応付けを変えることによって、位置ずれの影響を減らす
作用を持っている。図11は、ある走査線方向に前記の
2種の画像をずらした場合に、抽出される赤色領域の画
素数を評価値として、評価値の変化を示したものであ
る。多くの場合、位置ずれが無い場合に評価値は最小値
をとり、位置ずれの量が増えるにしたがって評価値は増
える傾向にある。これは、位置いずれが大きくなるにし
たがって、誤抽出される赤色領域が増えるためである。
【0060】そこで、図12に示すフローチャートの手
順で、ずらし量をあらかじめ定めた範囲内で変えつつ、
赤色領域の抽出処理を繰り返し行ない、評価値が最小に
なるずらし量を求める。原画像によっては、評価値が最
小になるときのずらし量が実際のずれの量と一致しない
場合があるが、複数の原画像に対して上述の処理を行な
い、結果の平均値を用いることによって、適切な位置ず
れ補正を行なうことができる。
【0061】このような位置ずれ補正を、本装置の起動
時、あるいは、運用中に自動的に行なうことによって、
調整作業の間隔を長くすることができるので、省力化の
効果をも持っている。なお、赤色以外の特定色の場合
も、同様の作用を持つことはいうまでもない。
【0062】赤色領域除去画像作成部31は、赤色領域
抽出部29で求めた赤色領域に対応する赤色ドロップア
ウト画像の画素値を、近傍の書状地濃度で置換する処理
を行なう。なお、書状画像以外の場合は、特定色領域の
近傍の画素値で置換することに相当する。置換する画素
値の決定方法は、図13に示すように、3×3マスクM
2の中心を注目画素に重ね合わせ、注目画素を除いた画
素のうちで画素値が下記式(15)を満たすものの平均
値を求め、注目画素の新しい画素値とする。マスクM2
内に下記式(15)を満たす画素が存在しない場合に
は、書状地の代表濃度で置換する。
【0063】 書状地の代表濃度−α<画素値<書状地の代表濃度+α……(15) α:あらかじめ定めた定数 ここで、本例では、あらかじめ定めた近傍の一例として
3×3画素の正方形領域の場合を示したが、他の形状で
あっても、もちろん構わない。書状画像以外の場合に
は、書状地の代表濃度の代わりに、特定色領域の周囲の
領域を代表する画素値を用いることに相当する。これに
より、光学フィルタなどでは完全に除くことができなか
った赤色部分を書状地と区別できないようにした画像を
作成することができる。
【0064】画像出力部32は、本装置の出力である赤
色領域の抽出結果および赤色領域除去画像を、たとえ
ば、CRTディスプレイの画面上に表示したり、本装置
の処理結果を利用して様々な処理を行なうシステムへの
処理結果を転送する機能をもっている。
【0065】ここで、本例で得られた赤色領域、赤色領
域除去画像を用いた応用としては、書状に印刷された郵
便番号記入枠を初めとする様々な赤色領域を用いて、た
とえば、書状の向きや文字が存在する領域を検知する処
理などがあげられる。
【0066】なお、赤色領域以外の特定色領域の抽出に
本発明を適用可能なことはいうまでもなく、たとえば、
様々な部品を撮像した部品画像中の特定色の部品の位置
を検出するなどの応用も可能である。
【0067】以上説明したように上記実施の形態によれ
ば、以下のような作用効果が期待できる。 (1)本発明を書状画像に適用した場合、書状画像の濃
度ヒストグラムの特徴を用いて、背景部分を代表する濃
度、書状地部分を代表する濃度、および、宛名ラベルを
代表する濃度をそれぞれ求め、これらの各濃度によって
定まる濃度変換を行なうことによって、赤色領域抽出の
性能を向上することができる。
【0068】(2)上記濃度変換を行なったことによっ
て、抽出対象の特定色が存在する対象物体の色の濃さの
違いによる許容度を広くできる。たとえば、書状画像に
適用した場合には、書状地の色の濃さの違いに対する許
容度が広がるとともに、宛名ラベル上の赤色領域をも確
実に検出できるようになる。
【0069】(3)太め処理を一方向だけでなく、2次
元的に行なうため、位置ずれに対する許容度を大きくで
きる。 (4)特定色領域の抽出で、2値化の際に加えるオフセ
ットの値を、対象物体の濃度の標準偏差と濃度変換の際
の拡大率とに応じて可変したことによって、抽出対象の
特定色が含まれている対象物体の表面の色の濃さの違
い、地肌部分の濃度のばらつきに対する許容範囲を大き
くできる。たとえば、書状画像に適用した場合、2値化
の際に加えるオフセットの値を濃度変換の際の拡大率お
よび書状地濃度の標準偏差に応じて可変したことによっ
て、書状地の色の濃さの違い、書状地濃度のばらつきに
対する許容範囲を大きくできる。
【0070】(5)特定色領域除去画像作成の際に、置
換する値として近傍の画素の濃度、あるいは、あらかじ
め定めた近傍画素を代表する濃度を用いたため、特定色
除去画像の品質を向上できる。たとえば、書状画像に適
用し、紙特定色が赤色の場合、赤色領域除去画像作成部
では、置換する値として近傍の書状地濃度、あるいは、
書状地濃度の代表値を用いるため、赤色領域除去画像の
品質を著しく向上できる。 (6)位置ずれ補正量検出部を設けたことによって、本
装置の調整作業を簡易にするとともに、調整間隔を長く
することができるようになる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、特
定色領域抽出の性能を向上することができるとともに、
特定色領域が存在する対象物体の色や濃さの違いに対す
る許容度を大きくでき、かつ、位置ずれに対する許容度
も大きくできる特定色領域抽出方式を提供できる。ま
た、本発明によれば、特定色領域除去画像の品質が著し
く向上する特定色領域除去方式を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る特定色領域抽出方式
および特定色領域除去方式が適用される特定色領域抽出
装置の構成を示すブロック図。
【図2】対象物体である書状の画像例を示す図。
【図3】濃度検出部の説明に用いる原画像の濃度ヒスト
グラムを示す図。
【図4】濃度変換部の説明に用いる濃度変換後の画像の
濃度ヒストグラムを示す図。
【図5】太め処理部の説明に用いる太め処理用マスクの
一例を示す図。
【図6】太め処理部の説明に用いる太め処理による画素
値の変化例を示す図。
【図7】標準偏差算出部における標準偏差の求め方を説
明する図。
【図8】赤色領域抽出部の説明に用いるある走査線方向
の階調値の変化の様子を示す図。
【図9】濃度変換に伴うノイズ成分の振幅の変化を説明
する拡大率l倍の場合の図。
【図10】濃度変換に伴うノイズ成分の振幅の変化を説
明する拡大率k倍の場合の図。
【図11】ずれの量と評価値の変化との関係を説明する
図。
【図12】位置ずれ補正量検出部の処理を説明するフロ
ーチャート。
【図13】赤色領域除去画像作成部の説明に用いる赤色
領域除去用マスクの一例を示す図。
【図14】赤色領域除去画像作成部の説明に用いる赤色
領域除去処理による画素値の変化例を示す図。
【符号の説明】
11……書状(郵便物、対象物体)、12……赤色枠、
13……宛名ラベル、14……背景部分、20,21…
CCDカメラ(撮像手段)、22……A/D変換部、2
3……画像記憶部、24……濃度ヒストグラム作成部、
25……濃度検出部、26……濃度変換部、27……太
め処理部、28……標準偏差算出部、29……赤色領域
抽出部、30……位置ずれ補正量検出部、31……赤色
領域除去画像作成部、32……画像出力部、33……処
理制御部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像につい
    て、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを作
    成し、この作成した濃度ヒストグラムに対して適当なス
    ケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラムにおい
    て、その極大値のうちで対応する濃度が最小のものの濃
    度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度として検出
    し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記対象物
    体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与える階
    調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きいものを
    前記対象物体の表面に存在する前記対象物体よりも明る
    い明部分を代表する濃度として検出し、この検出した各
    濃度を濃度拡張範囲の下限値および上限値として、前記
    第1の画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換
    を行ない、この濃度変換後の前記第2の画像の各画素値
    からあらかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記
    第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度
    変換後の第1の画像の画素値を2値化することによっ
    て、前記対象物体中の特定色領域を抽出することを特徴
    とする特定色領域抽出方式。
  2. 【請求項2】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像の各画素
    の濃度に対し、あらかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値
    および前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
    も明るい明部分の代表濃度を用いて、その明部分の代表
    濃度が最大の階調値に、下限値が最小の階調値になり、
    下限値と前記明部分の代表濃度との間の階調値は最小の
    階調値と最大の階調値との間に等間隔で分布するよう
    に、また、前記明部分の代表濃度よりも大きい階調値は
    最大の階調値に、下限値未満の階調値は最小の階調値に
    なるような濃度変換を行ない、この濃度変換後の前記第
    2の画像の各画素値からあらかじめ定めた値を引いた値
    を閾値として、前記第2の画像の画素にあらかじめ対応
    づけられた前記濃度変換後の第1の画像の画素値を2値
    化することによって、前記対象物体中の特定色領域を抽
    出することを特徴とする特定色領域抽出方式。
  3. 【請求項3】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像の各画素
    の濃度に対し、あらかじめ定めた濃度拡張範囲の下限
    値、および、前記対象物体の表面にその対象物体よりも
    明るい明部分が存在する場合にはその明部分の代表濃
    度、前記明部分が存在しない場合には前記対象物体を代
    表する濃度を用いて、その明部分の代表濃度あるいは前
    記対象物体の代表濃度が最大の階調値に、下限値が最小
    の階調値になり、下限値と明部分の代表濃度あるいは前
    記対象物体の代表濃度との間の階調値は最小の階調値と
    最大の階調値との間に等間隔で分布するように、また、
    前記明部分の代表濃度あるいは前記対象物体の代表濃度
    よりも大きい階調値は最大の階調値に、下限値未満の階
    調値は最小の階調値になるような濃度変換を行ない、こ
    の濃度変換後の前記第2の画像の各画素値からあらかじ
    め定めた値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の
    画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1
    の画像の画素値を2値化することによって、前記対象物
    体中の特定色領域を抽出することを特徴とする特定色領
    域抽出方式。
  4. 【請求項4】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像の各画素
    の濃度に対し、あらかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値
    と第1の特定値および第2の特定値を用いて、その第1
    の特定値が第2の特定値に、下限値が最小の階調値にな
    るような線形変換であって、変換後の値が最大の階調値
    を越える場合には最大の階調値に、最小の階調値を下回
    る場合には最小の階調値になるような濃度変換を行な
    い、この濃度変換後の前記第2の画像の各画素値からあ
    らかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記第2の
    画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後
    の第1の画像の画素値を2値化することによって、前記
    対象物体中の特定色領域を抽出することを特徴とする特
    定色領域抽出方式。
  5. 【請求項5】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像の各画素
    の濃度に対し、あらかじめ定めた濃度拡張範囲の下限値
    および前記対象物体の表面に存在する前記対象物体より
    も明るい明部分の代表濃度を用いて、その明部分の代表
    濃度が最大の階調値に、下限値が最小の階調値になり、
    下限値と前記明部分の代表濃度との間の階調値は最小の
    階調値と最大の階調値との間に等間隔で分布するよう
    に、また、前記明部分の代表濃度よりも大きい階調値は
    最大の階調値に、下限値未満の階調値は最小の階調値に
    なるような濃度変換を行ない、この濃度変換後の前記第
    2の画像の各画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域
    に含まれる画素のうちで最小の画素値に置換することに
    より、前記第2の画像中の局所的に階調値が小さい部分
    を太める太め処理を行ない、この太め処理後の第2の画
    像の各画素値からあらかじめ定めた値を引いた値を閾値
    として、前記第2の画像の画素にあらかじめ対応づけら
    れた前記第1の画像の画素値を2値化することによっ
    て、前記対象物体中の特定色領域を抽出することを特徴
    とする特定色領域抽出方式。
  6. 【請求項6】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込む
    取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素値からあらかじめ定めた値を引いた値を閾値とし
    て、前記第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた
    前記濃度変換後の第1の画像の画素値を2値化すること
    によって、前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定
    色領域抽出手段と、 を具備したことを特徴とする特定色領域抽出方式。
  7. 【請求項7】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込む
    取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代表濃度お
    よび前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒス
    トグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標準偏差を
    求める標準偏差算出手段と、 前記濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素値から、前記濃度変換手段による変換の際の倍率お
    よび前記標準偏差算出手段によって算出された標準偏差
    によって定まる値を引いた値を閾値として、前記第2の
    画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後
    の第1の画像の画素値を2値化することによって、前記
    対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段
    と、 を具備したことを特徴とする特定色領域抽出方式。
  8. 【請求項8】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込む
    取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれる画
    素のうちで最小の画素値に置換することにより、前記第
    2の画像中の局所的に階調値が小さい部分を太める太め
    処理手段と、 この太め処理手段で太め処理した第2の画像の各画素値
    からあらかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記
    第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度
    変換後の第1の画像の画素値を2値化することによっ
    て、前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領域
    抽出手段と、 を具備したことを特徴とする特定色領域抽出方式。
  9. 【請求項9】 特定色領域を有する対象物体の画像を撮
    像することにより、特定色領域の存在する第1の画像と
    特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込む
    取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代表濃度お
    よび前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒス
    トグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標準偏差を
    求める標準偏差算出手段と、 前記濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれる画
    素のうちで最小の画素値に置換することにより、前記第
    2の画像中の局所的に階調値が小さい部分を太める太め
    処理手段と、 この太め処理手段で太め処理した第2の画像の各画素値
    から、前記濃度変換手段による変換の際の倍率および前
    記標準偏差算出手段によって算出された標準偏差によっ
    て定まる値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の
    画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1
    の画像の画素値を2値化することによって、前記対象物
    体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段と、 を具備したことを特徴とする特定色領域抽出方式。
  10. 【請求項10】 特定色領域を有する対象物体の画像を
    撮像することにより、特定色領域の存在する第1の画像
    と特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    む取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれる画
    素のうちで最小の画素値に置換することにより、前記第
    2の画像中の局所的に階調値が小さい部分を太める太め
    処理手段と、 この太め処理手段で太め処理した第2の画像の各画素値
    からあらかじめ定めた値を引いた値を閾値として、前記
    第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度
    変換後の第1の画像の画素値を2値化することによっ
    て、前記対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領域
    抽出手段と、 この特定色領域抽出手段において、あらかじめ行なう画
    素間の対応づけを定める際に用いる位置ずれ補正量を、
    複数の異なる対応づけに対して特定色領域の抽出を行な
    い、それぞれの場合に抽出された特定色領域の画素数を
    比較し、最も画素数が少なかった場合の画素の対応づけ
    を選択することによって検出する位置ずれ補正量検出手
    段と、 を具備したことを特徴とする特定色領域抽出方式。
  11. 【請求項11】 特定色領域を有する対象物体の画像を
    撮像することにより、特定色領域の存在する第1の画像
    と特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    む取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代表濃度お
    よび前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒス
    トグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標準偏差を
    求める標準偏差算出手段と、 前記濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素に対して、あらかじめ定めた近傍領域に含まれる画
    素のうちで最小の画素値に置換することにより、前記第
    2の画像中の局所的に階調値が小さい部分を太める太め
    処理手段と、 この太め処理手段で太め処理した第2の画像の各画素値
    から、前記濃度変換手段による変換の際の倍率および前
    記標準偏差算出手段によって算出された標準偏差によっ
    て定まる値を引いた値を閾値として、前記第2の画像の
    画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後の第1
    の画像の画素値を2値化することによって、前記対象物
    体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段と、 この特定色領域抽出手段において、あらかじめ行なう画
    素間の対応づけを定める際に用いる位置ずれ補正量を、
    複数の異なる対応づけに対して特定色領域の抽出を行な
    い、それぞれの場合に抽出された特定色領域の画素数を
    比較し、最も画素数が少なかった場合の画素の対応づけ
    を選択することによって検出する位置ずれ補正量検出手
    段と、 を具備したことを特徴とする特定色領域抽出方式。
  12. 【請求項12】 特定色領域を有する対象物体の画像を
    撮像することにより、特定色領域の存在する第1の画像
    と特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像につい
    て、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを作
    成し、この作成した濃度ヒストグラムに対して適当なス
    ケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラムにおい
    て、その極大値のうちで対応する濃度が最小のものの濃
    度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度として検出
    し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記対象物
    体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与える階
    調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きいものを
    前記対象物体の表面に存在する前記対象物体よりも明る
    い明部分を代表する濃度として検出し、この検出した各
    濃度を用いて前記第1の画像および第2の画像に対して
    それぞれ濃度変換を行ない、この濃度変換後の前記第2
    の画像の各画素値からあらかじめ定めた値を引いた値を
    閾値として、前記第2の画像の画素にあらかじめ対応づ
    けられた前記濃度変換後の第1の画像の画素値を2値化
    することによって、前記対象物体中の特定色領域を抽出
    するものにおいて、 前記第2の画像中の前記抽出された特定色領域に対応す
    る部分の画素値を、あらかじめ定めた近傍の画素の濃度
    のうちで、前記対象物体を代表する濃度からあらかじめ
    定めた範囲内であるものの平均値で置換することによっ
    て、前記第2の画像から特定色領域の部分を除去した画
    像を得ることを特徴とする特定色領域除去方式。
  13. 【請求項13】 特定色領域を有する対象物体の画像を
    撮像することにより、特定色領域の存在する第1の画像
    と特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    み、この取込んだ第1の画像および第2の画像につい
    て、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラムを作
    成し、この作成した濃度ヒストグラムに対して適当なス
    ケールの平滑化を行なった後の濃度ヒストグラムにおい
    て、その極大値のうちで対応する濃度が最小のものの濃
    度を前記対象物体の背景部分を代表する濃度として検出
    し、前記極大値のうちで最大のものの濃度を前記対象物
    体を代表する濃度として検出し、前記極大値を与える階
    調値で前記対象物体を代表する濃度よりも大きいものを
    前記対象物体の表面に存在する前記対象物体よりも明る
    い明部分を代表する濃度として検出し、この検出した前
    記対象物体の代表濃度および前記作成した濃度ヒストグ
    ラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標準偏差を求め
    るるとともに、前記検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    い、この濃度変換後の前記第2の画像の各画素値から、
    前記濃度変換による変換の際の倍率および前記算出され
    た標準偏差によって定まる値を引いた値を閾値として、
    前記第2の画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記
    濃度変換後の第1の画像の画素値を2値化することによ
    って、前記対象物体中の特定色領域を抽出するものにお
    いて、 前記第2の画像中の前記抽出された特定色領域に対応す
    る部分の画素値を、あらかじめ定めた近傍の画素の濃度
    のうちで、前記対象物体を代表する濃度からあらかじめ
    定めた範囲内であるものの平均値で置換することによっ
    て、前記第2の画像から特定色領域の部分を除去した画
    像を得ることを特徴とする特定色領域除去方式。
  14. 【請求項14】 特定色領域を有する対象物体の画像を
    撮像することにより、特定色領域の存在する第1の画像
    と特定色領域の存在しない第2の画像とをそれぞれ取込
    む取込手段と、 この取込手段で取込んだ第1の画像および第2の画像に
    ついて、各階調ごとの画素数を表わす濃度ヒストグラム
    を作成する濃度ヒストグラム作成手段と、 この濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒストグ
    ラムに対して適当なスケールの平滑化を行なった後の濃
    度ヒストグラムにおいて、その極大値のうちで対応する
    濃度が最小のものの濃度を前記対象物体の背景部分を代
    表する濃度として検出し、前記極大値のうちで最大のも
    のの濃度を前記対象物体を代表する濃度として検出し、
    前記極大値を与える階調値で前記対象物体を代表する濃
    度よりも大きいものを前記対象物体の表面に存在する前
    記対象物体よりも明るい明部分を代表する濃度として検
    出する濃度検出手段と、 この濃度検出手段で検出した前記対象物体の代表濃度お
    よび前記濃度ヒストグラム作成手段で作成した濃度ヒス
    トグラムを用いて前記対象物体の代表濃度の標準偏差を
    求める標準偏差算出手段と、 前記濃度検出手段で検出した各濃度を用いて前記第1の
    画像および第2の画像に対してそれぞれ濃度変換を行な
    う濃度変換手段と、 この濃度変換手段で濃度変換された前記第2の画像の各
    画素値から、前記濃度変換手段による変換の際の倍率お
    よび前記標準偏差算出手段によって算出された標準偏差
    によって定まる値を引いた値を閾値として、前記第2の
    画像の画素にあらかじめ対応づけられた前記濃度変換後
    の第1の画像の画素値を2値化することによって、前記
    対象物体中の特定色領域を抽出する特定色領域抽出手段
    と、 前記第2の画像中の前記特定色領域抽出手段で抽出され
    た特定色領域に対応する部分の画素値を、あらかじめ定
    めた近傍の画素の濃度のうちで、前記対象物体を代表す
    る濃度からあらかじめ定めた範囲内であるものの平均値
    で置換することによって、前記第2の画像から特定色領
    域の部分を除去した画像を作成する特定色領域除去画像
    作成手段と、 を具備したことを特徴とする特定色領域除去方式。
JP21215995A 1995-08-21 1995-08-21 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式 Expired - Fee Related JP3545506B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21215995A JP3545506B2 (ja) 1995-08-21 1995-08-21 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式
EP96113082A EP0759599A3 (en) 1995-08-21 1996-08-14 Specific color field recognition apparatus and method
US08/700,097 US5841899A (en) 1995-08-21 1996-08-20 Specific color field recognition apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21215995A JP3545506B2 (ja) 1995-08-21 1995-08-21 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0957201A true JPH0957201A (ja) 1997-03-04
JP3545506B2 JP3545506B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=16617883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21215995A Expired - Fee Related JP3545506B2 (ja) 1995-08-21 1995-08-21 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5841899A (ja)
EP (1) EP0759599A3 (ja)
JP (1) JP3545506B2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3425847B2 (ja) * 1997-04-25 2003-07-14 京セラミタ株式会社 画像処理装置
US6229578B1 (en) * 1997-12-08 2001-05-08 Intel Corporation Edge-detection based noise removal algorithm
US6393147B2 (en) 1998-04-13 2002-05-21 Intel Corporation Color region based recognition of unidentified objects
US6496198B1 (en) 1999-05-04 2002-12-17 Canon Kabushiki Kaisha Color editing system
JP2001103309A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Sharp Corp 画像処理方法及び画像処理装置
US6728391B1 (en) * 1999-12-03 2004-04-27 United Parcel Service Of America, Inc. Multi-resolution label locator
JP2001177701A (ja) * 1999-12-15 2001-06-29 Nec Corp 画像読取装置及び画像読取方法
US7136528B2 (en) 2000-02-11 2006-11-14 Sony Corporation System and method for editing digital images
US6993719B1 (en) 2000-02-11 2006-01-31 Sony Corporation System and method for animated character photo-editing interface and cross-platform education icon
US7262778B1 (en) 2000-02-11 2007-08-28 Sony Corporation Automatic color adjustment of a template design
DE60138073D1 (de) * 2000-07-12 2009-05-07 Canon Kk Bildverarbeitungsverfahren und Bildverarbeitungsvorrichtung
US6757426B2 (en) * 2001-03-21 2004-06-29 Eastman Kodak Company System and method for image processing by automatic color dropout
US6823081B2 (en) * 2001-04-30 2004-11-23 Eastman Kodak Company Generation of a color dropout function for use in electronic color dropout
JP4023716B2 (ja) * 2001-12-27 2007-12-19 シャープ株式会社 解像度補正装置、解像度補正プログラムおよび解像度補正プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7020328B2 (en) * 2002-09-04 2006-03-28 Eastman Kodak Company Electronic color dropout utilizing spatial context to enhance accuracy
DE102005041998B4 (de) 2005-09-05 2018-11-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Justage eines abbildenden Elements sowie Messgerät justiert nach einem derartigen Verfahren
JP4238902B2 (ja) * 2006-09-04 2009-03-18 日本電気株式会社 文字ノイズ除去装置、文字ノイズ除去方法、文字ノイズ除去プログラム
US8326028B2 (en) * 2007-12-26 2012-12-04 Hitachi Computer Peripherals Co., Ltd. Dropout color processing method and processing apparatus using same
WO2010083018A1 (en) * 2009-01-16 2010-07-22 Thomson Licensing Segmenting grass regions and playfield in sports videos
JP5327469B2 (ja) * 2009-08-10 2013-10-30 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理プログラム
US8693743B1 (en) 2010-02-19 2014-04-08 Olive Tree Media, LLC Analysis and display of multiple biomarker co-expression in cells and tissues
JP5857488B2 (ja) * 2011-07-14 2016-02-10 富士ゼロックス株式会社 補正装置、画像形成装置、画像形成システム及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58161574A (ja) * 1982-03-19 1983-09-26 Fuji Xerox Co Ltd 色分離回路
US5296090A (en) * 1991-12-03 1994-03-22 New England Medical Center Hospitals, Inc. High resolution track etch autoradiography
JPH07230546A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0759599A2 (en) 1997-02-26
EP0759599A3 (en) 1999-02-24
US5841899A (en) 1998-11-24
JP3545506B2 (ja) 2004-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3545506B2 (ja) 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式
US5911003A (en) Color pattern evaluation system for randomly oriented articles
KR100927528B1 (ko) 전자 워터마크 매립 장치 및 검출 장치
US6570612B1 (en) System and method for color normalization of board images
US20050099516A1 (en) Error calibration for digital image sensors and apparatus using the same
JP2009535899A (ja) 走査されたカラー画像からの複調画像の生成
JP4334712B2 (ja) 走査により生成した画像上における垂直方向に並んだパターンを除去するための画像処理システム
KR100691651B1 (ko) 배경 모델과 문자 모델의 결합에 의해 구조화된 배경 상의 문자를 자동 인식하는 방법
US7570788B2 (en) Printed paper inspecting method and apparatus
JP3960127B2 (ja) 外観検査装置
EP0505729B1 (en) Image binarization system
JP3320164B2 (ja) 印刷検査装置
JP3204876B2 (ja) 印刷物検査装置
JP3485975B2 (ja) 特定色領域抽出方式および特定色領域除去方式
JP4228515B2 (ja) 画像処理装置
JP2998443B2 (ja) 文字認識方法及びそのための装置
JP2005301713A (ja) 帳票画像の地紋除去方法及び装置
JPH0145101B2 (ja)
JP4384791B2 (ja) 印字検出装置
JPH09238256A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2647458B2 (ja) 網点領域分離装置
JP2647455B2 (ja) 網点領域分離装置
JPH07325045A (ja) カラー背景上の黒色印字検査・認識装置
JPH1086344A (ja) 印刷物検査装置および印刷物検査方法
JP2020052894A (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees