以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係わる画像処理装置について説明する。
画像処理装置10は、例えばコンピュータであり、画像処理部100、最低画像密度保持部101、画質調整値保持部102、表示制御部103、表示部104、入力部105、記憶部106および通信部107を有している。
画像処理部100は、処理部110、ヒストグラム生成部120、画像密度算出部130、画質調整指示受付部140およびヒストグラム変更部150を有している。
処理部110は、記憶部106に記憶されているカラーの入力画像データ(RGBの入力画像データ)を基に、画像形成装置50で実行される色変換、階調補正などの画像処理と同様の画像処理をシミュレーションする。処理部110の詳細については後述する。
ヒストグラム生成部120は、生成手段の機能を有し、処理部110によるシミュレーションの結果としてのカラーの画像データ(CMYKの画像データ)を基に、色毎の画像に関するヒストグラムを生成する。
このヒストグラムは、縦軸を度数(画素数)とし、横軸に濃度つまり階調(例えば0〜255の階調値)とした場合に、度数(画素数)と階調との関係を示す特性(階調値毎の画素数を示す特性)である。
画像密度算出部130は、算出手段の機能を有し、ヒストグラム生成部120によって生成された色毎の画像に関するヒストグラムを基に色毎の画像に関する画像密度を算出する。なお、画像密度は、印刷率(あるいは印字率)に相当する。
上述した画像密度は点灯ピクセル/全点灯ピクセルを演算して得られる値である。
点灯ピクセルは、規定の画像サイズの入力画像に関する全ての画素(ピクセル)の中の点灯(オン)すべき画素と該当する画素の階調値(例えば1〜255のうち何れかの階調値)とを乗算した値の累積値である。つまり、点灯ピクセルは点灯すべき画素に関しての階調値毎の画素数の累積値の総和である。
全点灯ピクセルは、上記入力画像に関する全ての画素と当該全ての画素を点灯すべきものとした場合の階調として採用する最大の階調値(例えば255の階調値)とを乗算した値である。
また、画像密度算出部130は、後述するヒストグラム変更部150によって変更された変更後のヒストグラムを基に該当する色の画像に関する画像密度を算出(再算出)する。
画質調整指示受付部140は、受付手段の機能を有し、入力部105による操作の内容に応じて上記入力画像に対して実施された画質調整の結果を受け付ける。
ここで、画質調整には、色相や彩度など色の調整(色調整)、カラーバランスの調整(カラーバランス調整)、シャープネスの調整(シャープネス調整)、コントラストの調整(コントラスト調整)などが含まれる。
ヒストグラム変更部150は、変更手段の機能を有し、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果を基にヒストグラム生成部120によって生成された色毎の画像に関するヒストグラムの中の画質調整された色の画像に関するヒストグラムを変更する。
第1の実施の形態では、ヒストグラム変更部150によるヒストグラムの変更とは、画質調整の結果に応じて、後述するデフォルトの階調再現曲線(TRC)での入力階調値に対応する出力階調値が変更される場合に、画質調整前のヒストグラムの階調値を当該変更後の出力階調値に変更することである。なお、変更後の階調値(出力階調値)に対応する度数値(画素数)は、画質調整前の度数値(画素数)と同じである。
そのため、画質調整後における階調値と画素数とを乗算した値は、画質調整前における階調値と画素数とを乗算した値とは異なる。その結果として、画像密度算出部130によって算出(再算出)される画像密度も変更される。
最低画像密度保持部101は、第1の保持手段の機能を有し、画質調整指示受付部140が値の異なる複数の画質調整の結果のそれぞれを時系列に受け付ける場合に画像密度算出部130によって算出される複数の画像密度の中の最低値の画像密度を保持する。
また、最低画像密度保持部101は、入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度の値も保持する。
当初の画像とは、例えば色相、彩度、カラーバランス、シャープネス、コントラスト、など画質を決定する要素に対応して予め設定された値(ユーザによって予め設定された値、あるいはデフォルト設定された値)が設定されているときの画像である。つまり、当初の画像とは、前記画質を決定する要素に対応して予め設定された値が初期設定値として設定されているときの画像である。
画質調整値保持部102は、第2の保持手段の機能を有し、上記最低値の画像密度のときの画質調整の結果を保持する。
上述した画像処理部100は、画像密度算出部130によって再算出された画像密度を表示制御部103に渡す。また、画像処理部100は、最低画像密度保持部101に保持されている入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度であって、画質調整された色に対応する当初の画像に関する画像密度を読み出し、この読み出した画像密度と前記再算出された画像密度との差分を求めるとともに、該求めた差分の値を表示制御部103に渡す。さらに、画像処理部100は、最低画像密度保持部101および画質調整値保持部102に、保持すべき情報を格納する。
表示制御部103は、表示部104に対する表示情報の表示を制御するものであり、画質調整指示受付部140によって画質調整の結果が受け付けられた場合に、画像処理部100から渡され画像密度算出部130によって算出された画像密度を表示部104に表示させる。
また、表示制御部103は、画質調整指示受付部140によって画質調整の結果が受け付けられた場合に、画像処理部100から渡された差分の値を表示部104に表示させる。
さらに、表示制御部103は、最低画像密度保持部101から最低値の画像密度を読み出すとともに、画質調整値保持部102から画質調整の結果を読み出し、これら読み出した情報を表示部104に表示させる。
表示部104は、表示手段の機能を有し、画質調整指示受付部140によって画質調整の結果が受け付けられた場合に、画像密度算出部130によって算出された画像密度を表示する。
また、表示部104は、画質調整指示受付部140によって画質調整の結果が受け付けられた場合に、画像密度算出部130によって算出された画像密度と当該画像密度にかかわる色に対応する当初の画像に関する画像密度との差分の値を表示する。
さらに、表示部104は、最低画像密度保持部101に保持されている値(最低値の画像密度)および画質調整値保持部102に保持されている値(最低値の画像密度のときの画質調整の結果)を表示する。
入力部105は、処理対象の入力画像の指定、処理対象の入力画像にかかわる画像密度を算出する旨、入力画像に対する画質調整の指示を行う。
記憶部106は、カラーの画像データ(RGBの入力画像データ)、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果を記憶するとともに、ヒストグラム生成部120、画像密度算出部130およびヒストグラム変更部150のそれぞれによる処理の結果を記憶する。
通信部107は、画像形成装置50例えばプリンタとのデータ通信を行う。
次に、処理部110の詳細について図2を参照して説明する。
処理部110は、図2に示すように、色変換処理部111、階調補正処理部112、多値スクリーン処理部113およびPWM処理部114を有している。
色変換処理部111は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色で表現されるRGBの画像データを、予め保持している3次元など多次元のルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を参照して、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色で表現されるCMYKの画像データに色変換する。この色変換後のCMYK(第1のCMYK)の画像データは階調補正処理部112に出力される。
階調補正処理部112は、上記色変換後のCMYKの画像データについて、デフォルトの階調再現曲線(Tone Reproduction Curve:TRC)に基づき階調補正する。この階調補正後のCMYK(第2のCMYK)の画像データは多値スクリーン処理部113に出力される。
階調再現曲線(TRC)は、横軸を入力階調とし、縦軸を出力階調とした場合の入力階調と出力階調との関係を示す特性である。
多値スクリーン処理部113は、上記階調補正後のCMYK色の画像データ、例えばm(mは正の整数)ビットの多値の画像データ(階調データあるいは画素データ)を、ディザマトリクスなどにより、n(nは正の整数、n<m)ビットの多値の画像データ(階調データあるいは画素データ)に変換する。この変換後のCMYK(第3のCMYK)の画像データはPWM処理部114に出力される。
PWM処理部114は、多値スクリーン処理部113によって変換されたCMYKの各色成分の画像データ(成分信号)に対してパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)処理を施す。
第1の実施の形態では、上述したヒストグラム生成部120は、PWM処理部114のPMW処理の結果を基に、C、M、Y、Kの色毎の画像に関するヒストグラムを生成する。
また、第1の実施の形態では、画像処理部100はプリンタドライバを想定している。しかし、画像処理部100は、プリンタドライバに限定されるものではなく、専用のソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアで構成するようにしてもよい。
ユーザによる入力画像に対する画質調整の指示操作について説明する。
ユーザは、画像処理部100例えばプリンタドライバによって提供され表示部104に表示される図3に示す画質調整画面(第1の画質調整画面)200に対して画質調整を行うようにする。
図3に示す画質調整画面200は、初期状態の画面であって「画質調整」の項目(タブ)201が選択されている状態の画質調整画面を示す。
画質調整画面200において、符号210は入力画像を縮小した縮小入力画像を示し、符号220は明度を調整するための明度調整項目を示し、符号230はコントラストを調整するためのコントラスト調整項目を示し、符号240は彩度を調整するための彩度調整項目を示す。また、符号250は再算出された画像密度を表示する表示領域を示し、符号260は画質調整された色の画像に関する画像密度と当該色に対応する当初の画像に関する画像密度との差分の値を表示する表示領域を示し、符号270は画質調整が複数回実施された場合の最低値の画像密度を表示する表示領域を示し、符号281〜283は当該最低値の画像密度のときの明度、コントラスト、彩度をそれぞれ示す値(画質調整の結果)を示す。
ユーザは、明度調整項目220のスライドバー221を右方向(+100の方向)または左方向(−100の方向)に移動させることにより、明度の値を調整する。この調整後の明度の値が明度値表示欄222に表示される。なお、明度の調整範囲は「−100」〜「+100」となっている。スライドバー221は、画質調整画面200が表示された時点では明度の初期設定値に対応して明度の調整範囲の中心(値0に相当する部位)に位置するようになっている。
また、ユーザは、コントラスト調整項目230のスライドバー231を右方向(+100の方向)または左方向(−100の方向)に移動させることにより、コントラストの値を調整する。この調整後のコントラストの値がコントラスト値表示欄232に表示される。なお、このコントラストの調整範囲は「−100」〜「+100」となっている。スライドバー231は、画質調整画面200が表示された時点ではコントラストの初期設定値に対応してコントラストの調整範囲の中心(値0に相当する部位)に位置するようになっている。
さらに、ユーザは、彩度調整項目240のスライドバー241を右方向(+100の方向)または左方向(−100の方向)に移動させることにより、彩度の値を調整する。この調整後の彩度の値が彩度値表示欄242に表示される。なお、この彩度の調整範囲は「−100」〜「+100」となっている。スライドバー241は、画質調整画面200が表示された時点では彩度の初期設定値に対応して彩度の調整範囲の中心(値0に相当する部位)に位置するようになっている。
ところで、ユーザは、画質調整に含まれるカラーバランス調整を行う場合は、画質調整画面200の「カラーバランス」の項目(タブ)202を選択する。
すると、表示部104に表示されている画質調整画面200は、図4に示す画質調整画面(第2の画質調整画面)300に変更される。
画質調整画面300において、符号310はカラーバランスを調整する調整対象の色の一覧(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)の中から特定の色を指定する色指定項目を示し、符号320は指定された色のカラーバランスを調整するためのカラーバランス調整項目を示す。また、符号330は再算出された画像密度を表示する表示領域を示し、符号340は画質調整された色の画像に関する画像密度と当該画像密度にかかわる色に対応する当初の画像に関する画像密度との差分の値を表示する表示領域を示し、符号350は画質調整が複数回実施される場合の最低値の画像密度を表示する表示領域を示し、符号360は当該最低値の画像密度のときのカラーバランスを示す値(画質調整の結果)を示す。
ユーザは、色指定項目310において特定の色を指定し、カラーバランス調整項目320に所望の値を入力することにより、カラーバランスの値を調整する。カラーバランス調整項目320には、画質調整画面300が表示された時点ではカラーバランスの初期設定値に対応して値「0」が表示されるようになっている。
ところで、ユーザの入力部105の操作により、図3に示す画質調整画面200において明度調整項目220、コントラスト調整項目230および彩度調整項目240のうち少なくとも1つの項目について調整(画質調整)が行われ、「OK」ボタン290が押下された場合、画質調整された項目での値が表示制御部103を介して画像処理部100に与えられる。
また、ユーザの入力部105の操作により、図4に示す画質調整画面300においてカラーバランス調整項目320について調整(画質調整)が行われ、「OK」ボタン370が押下された場合、カラーバランス調整項目320での値が表示制御部103を介して画像処理部100に与えられる。
次に、画像処理装置10の画像密度算出処理について、図5を参照して説明する。
ユーザは、処理対象の画像(入力画像)にかかわる画像密度を算出したい場合、入力部105を操作して、処理対象の入力画像(規定の画像サイズの入力画像)を示す旨(例えばファイル名など)を指定し、該入力画像にかかわる画像密度を算出する旨を入力する。これらユーザによって入力された入力情報は、入力部105から画像処理部100に与えられる。
画像処理部100では、処理部110は、指定された処理対象の入力画像データ(規定の画像サイズのRGBの画像データ)を記憶部106から読み出し、該読み出した入力画像に対する画像処理のシミュレーションを実施する(ステップS101)。このシミュレーションの結果は、CMYKの画像データである。
ヒストグラム生成部120は、処理部110によるシミュレーションの結果である入力画像データ(CMYKの画像データ)を基に、当初の画像でのCMYK色の色毎の画像に関するヒストグラムを生成する(ステップS102)。
画像密度算出部130は、上述したようにして生成されたCMYK色の色毎の画像に関するヒストグラムを基に、CMYK色の色毎の画像に関する画像密度を算出する(ステップS103)。
このようにして画像密度算出部130によって画像密度が算出された場合、画像処理部100は、当該算出された画像密度(現時点では最低値の画像密度であり、入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度)を最低画像密度保持部101に格納するとともに、当該画像密度のときの画質調整の結果(現時点では初期設定値に対応する値)を画質調整値保持部102に格納する。ちなみに、前記画像密度はCMYK色の色毎の画像密度であり、前記画質調整の結果はCMYK色の色毎の画質調整の結果である。
上述したようにして画像密度を算出した画像処理部100は、図3に示す画質調整画面200を、表示制御部103を介して表示部104に表示する(ステップS104)。
そして、ユーザは、画質調整画面200に表示された縮小入力画像210を参照して、例えば、明度、コントラスト、および彩度のうち少なくとも一つの要素を調整する場合には、入力部105を操作して、明度調整項目220、コントラスト調整項目230および彩度調整項目240のうち調整対象の要素に対応する調整項目のスライドバーを移動させて所望の値を設定し、その後、「OK」ボタン290を押下する。
またカラーバランスを調整する場合、ユーザは、入力部105を操作して、画質調整画面200の項目(タブ)202を選択した後、表示部104に表示される図4に示す画質調整画面300の色指定項目310において特定の色を指定し、カラーバランス調整項目320に所望の値を設定し、その後、「OK」ボタン370を押下する。
上述したようにして画質調整画面200あるいは画質調整画面300に対して画質調整が実施された場合、画質調整する旨および画質調整の結果(明度、コントラスト、彩度、カラーバランスの各要素の調整後の値)が、表示制御部103を介して画像処理部100に与えられる。
画像処理部100では、画質調整指示受付部140は、上記画質調整する旨を受け取ったか否かに応じて、予め設定された時間内にユーザによる画質調整の指示があるか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105において予め設定された時間内にユーザによる画質調整の指示がないと判断された場合は、この処理は終了される。
画質調整指示受付部140は、ステップS105において上記画質調整する旨を受け取ることで画質調整の指示があると判断した場合は、上述した画質調整の結果つまり明度、コントラスト、彩度、カラーバランスの各要素のうち画質調整された要素の調整後の値を受け付ける(ステップS106)。
ヒストグラム変更部150は、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果を基にヒストグラム生成部120によって生成された色毎の画像に関するヒストグラムの中の画質調整された色の画像に関するヒストグラムを変更する(ステップS107)。
画像密度算出部130は、ヒストグラム変更部150によって変更された変更後のヒストグラムを基に該当する色の画像に関する画像密度を算出(再算出)する(ステップS108)。
その後、画像処理部100は、表示制御部103を介して、算出された画像密度にかかわる表示処理を実行する(ステップS109)。
この表示処理においては、次の(1)から(3)の処理のうち少なくとも一つの処理が実施される。
(1)画像処理部100は、ステップS108で画像密度算出部130よって再算出された画像密度を表示制御部103に渡す。
表示制御部103は、表示部104に表示されている画質調整画面200の表示領域250あるいは画質調整画面300の表示領域330に、画像処理部100から渡された画像密度を表示させる。
(2)画像処理部100は、最低画像密度保持部101から入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度であって画質調整された色に対応する当初の画像に関する画像密度を読み出し、この読み出した画像密度とステップS108で画像密度算出部130によって再算出された画像密度との差分を求めるとともに、該求めた差分の値を表示制御部103に渡す。
表示制御部103は、表示部104に表示されている画質調整画面200の表示領域260あるいは画質調整画面300の表示領域340に、画像処理部100から渡された上記差分の値を表示させる。
(3)画像処理部100は、ステップS108で算出された画像密度の値が、最低画像密度保持部101に保持されている画像密度(最低値の画像密度)の値よりも小さい場合に、ステップS108で算出された画像密度の値を基に最低画像密度保持部101内の最低値の画像密度の値を更新する。この場合、最低画像密度保持部101には、CMYK色の色毎に、入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度と最低値の画像密度とが保持されることになる。
また、画像処理部100は、ステップS108で算出された画像密度の値を基に最低画像密度保持部101内の最低値の画像密度の値を更新した場合に、当該算出された画像密度(最新の最低値の画像密度)のときの画質調整の結果を基に画質調整値保持部102の保持内容を更新する。なお、画質調整値保持部102には、CMYK色の各色に対応する最低値の画像密度に対応するCMYK色の色毎の画質調整の結果が保持されている。
さらに、画像処理部100は、最低画像密度保持部101および画質調整値保持部102の各保持内容を更新した旨を表示制御部103へ通知する。
画像処理部100から各保持内容を更新した旨の通知を受け取った表示制御部103は、最低画像密度保持部101から最低値の画像密度を読み出し、該読み出した最低値の画像密度を表示部104に表示されている画質調整画面200の表示領域270あるいは画質調整画面300の表示領域350に表示させるとともに、画質調整値保持部102から画質調整の結果を読み出し、該読み出した画質調整の結果を、画質調整画面200の表示領域281〜283あるいは画質調整画面300の表示領域360に表示させる。
次に、画像処理装置10の画像密度算出処理について、具体例を挙げて説明する。
最初に、処理対象の入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度、つまり画質を決定する要素に対応して初期設定値が設定されているときの画像に関する画像密度を算出する処理について説明する。
記憶部106に記憶されている処理対象の入力画像(規定の画像サイズの入力画像データ)410は、図6に示すように、縦1200画素(ピクセル)×横1500画素(ピクセル)の画像サイズであるとする。
画像処理部100では、処理部110は、処理対象の入力画像データ410を記憶部106から読み出し、該読み出した入力画像データ410に対する画像処理のシミュレーションを実施する(P11、図5のステップS101参照)。
このP11においては、処理部110の階調補正処理部112は、色毎のデフォルトの階調再現曲線(TRC)を基に、処理部110の色変換処理部111から出力されたCMYK色の色毎の画像データに対する階調補正処理を実施するものとする。
例えば、階調補正処理部112は、シアン色の画像データについては、0〜255の階調値の範囲の場合に、第1の入力階調値(濃度値)に対応する第1の出力階調値(濃度値)が51、第2の入力階調値に対応する第2の出力階調値が128、第3の入力階調値に対応する第3の出力階調値が255となるシアン色用のデフォルトの階調再現曲線(TRC)を基に、処理部110の色変換処理部111から出力されたシアン色の画像データに対する階調補正処理を実施するものとする。
次に、ヒストグラム生成部120は、処理部110によるシミュレーションの結果である入力画像データ(CMYKの画像データ)を基に、当初の画像でのCMYK色の色毎の画像に関するヒストグラムを生成する(P12、図5のステップS102参照)。
ここで、生成されたシアン色の画像に関するヒストグラムが、図6に示すヒストグラム420であるとする。図6において縦軸は度数値(画像数)を示し、横軸は画像の濃度Cinつまり階調数Cin(0〜255の階調数)を示す。また、7K、60Kおよび40KのKは1000を意味し、それぞれ7×1000、60×1000および40×1000を示す。
ヒストグラム420は、階調値51では度数値が7×1000であり、階調値128では度数値が60×1000であり、階調値255では度数値が40×1000である。
図6に示す例ではシアン色の画像に関するヒストグラムについて示しているが、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色の画像に関してもヒストグラムが生成される。そして、生成されたCMYK色の色毎のヒストグラムは記憶部106に記憶される。
画像密度算出部130は、上述したようにして生成されたCMYK色の色毎の画像に関するヒストグラムを基に、CMYK色の色毎の画像に関する画像密度を算出する(P13、図5のステップS103参照)。
ここで、算出されたシアン色の画像に関する画像密度Cは、シアン色の入力画像に関して、上述したように「点灯ピクセル/全点灯ピクセル」を演算することにより得られる。すなわち、画像密度Cは次のようにして求められる。
画像密度C={(7×1000×51)+(60×1000×128)+(40×1000×255)}/(1200×1500×255)≒0.039(約3.9%)
次に、処理対象の入力画像に対する画質調整の指示が行われた場合の画質調整後の入力画像に関する画像密度を算出する処理について説明する。
上述したP13において画像密度を算出した画像処理部100によって図3に示す画質調整画面200が表示部104に表示された状態において、ユーザが、入力部105を操作して、画質調整画面200の項目(タブ)202を選択した後、表示部104に表示された図4に示す画質調整画面300の色指定項目310において特定の色として例えばシアン色を指定し、さらにカラーバランス調整項目320に所望の値例えば「+10」を設定し、その後、「OK」ボタン370を押下して、画質調整指示を行ったとする。
画質調整する旨(カラーバランスを調整する旨)および画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)が、表示制御部103から画像処理部100に与えられるので、画質調整指示受付部140は、その画質調整する旨(カラーバランスを調整する旨)および画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)を受け付け(P14、図5のステップS106参照)、画質調整指示としての画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)をヒストグラム変更部150に渡す。
シアン色のカラーバランス値を「+10」するとした場合、処理部110、ヒストグラム変更部150または画像処理部100によって、シアン色用のデフォルトの階調再現曲線(TRC)を基に、次のようなシアン用の新規の階調再現曲線(TRC)が生成されるものとする。
シアン色用の新規の階調再現曲線(TRC)は、例えば、第1の入力階調値に対応する第1の出力階調値が61、第2の入力階調値に対応する第2の出力階調値が154、第3の入力階調値に対応する第3の出力階調値が255となる階調再現曲線であるとする。
ところで、画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)を受け取ったヒストグラム変更部150は、当該画質調整の結果を基に、ヒストグラム生成部120によって生成された色毎の画像に関するヒストグラムの中の画質調整された色の画像に関するヒストグラム、この例ではシアン色のヒストグラム420を参照し(P15)、画質調整の結果に応じて生成されたシアン色用の新規の階調再現曲線(TRC)での入力階調値に対応する出力階調値を基に、ヒストグラム420を変更する(P16、図5のステップS107参照)。
具体的には、ヒストグラム変更部150は、ヒストグラム420において、階調値51を階調値61とし、階調値128を階調値154とする。階調値255はそのままの値であり、変更されない。
そして、画像密度算出部130は、ヒストグラム変更部150によって変更されたヒストグラムを基に該当する色の画像この例ではシアン色の画像に関する画像密度を算出(再算出)する(P17、図5のステップS108参照)。
ここで、P17で算出(再算出)されるシアン色の画像に関する画像密度C#は、次のようにして求められる。
画像密度C#={(7×1000×61)+(60×1000×154)+(40×1000×255)}/(1200×1500×255)≒0.043(約4.3%)
以上説明したように、第1の実施の形態では、画像処理部100は、入力画像に対して画質調整が行われた場合に、画像密度を算出するに際し、画像処理のシミュレーションを実施せずに、画質調整された色の画像に関するヒストグラムを使用して画像密度を算出(再算出)する。この場合、画質調整前に生成されたヒストグラムの階調値を読み替えることで、画質調整後のヒストグラムを生成する。
そのため、画像処理のシミュレーションを実施しない分、また画質調整後のヒストグラムを画質調整後の入力画像に基づいて生成しない分、画質調整後の画像密度の算出処理の処理速度は速くなる。
また、画像処理部100は、画質調整後の画像密度をリアルタイムに表示部104に表示する。そして、ユーザは、表示部104に表示された画質調整後の画像密度を参照することにより、画質調整したときのトナー消費量の増減を確認し、トナー消費量を考慮した画質調整を実施する。
次に、画像処理装置10のハードウェア構成について、図7を参照して説明する。
画像処理装置10は、図7に示すように、CPU11、記憶装置12、ROM13、RAM14、ASIC15、入力I/F16A、出力I/F16B、通信I/F16C、入力I/F16Aに接続された入力装置17、および出力I/F16Bに接続された出力装置18を有している。各構成要素11〜15,16A〜16Cはシステムバス19に接続されている。
記憶装置12は、例えばハードディスクであり、図1に示した画像処理部100(構成要素110〜150)の機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)、図5に示した画像密度算出処理の処理手順に対応するソフトウェア(プログラム)、画像処理プログラム12Aなどインストールされた各種のプログラムを記憶している。
また、記憶装置12は、図1に示した記憶部106の機能を果たし、処理対象の入力画像データを記憶している、
画像処理プログラム12Aは、図1に示した画像処理部100の処理部110、ヒストグラム生成部120、画像密度算出部130、画質調整指示受付部140およびヒストグラム変更部150の各機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)を含んでいる。なお、画像処理部100において、ヒストグラム生成部120は生成処理過程を実行し、画像密度算出部130は第1の算出処理過程および第2の算出処理過程を実行し、画質調整指示受付部140は受付処理過程を実行し、ヒストグラム変更部150は変更処理過程を実行する。
ROM13は、読み出し専用メモリであり、色変換処理のときに必要となる多次元のルックアップテーブル(LUT)、階調補正処理のときに必要となるデフォルトの階調再現曲線(TRC)、外部の装置と通信するための通信プロトコル情報などを記憶している。
RAM14は、随時書き込み読み出しメモリであり、記憶装置12から読み込まれた画像処理プログラム12Aを含むプログラムや入力画像データ、ROM13から読み込まれた多次元のLUT、デフォルトのTRC、通信プロトコル情報を記憶する。
また、RAM14は、記憶部106の機能を有し、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果、ヒストグラム生成部120によって生成される色毎のヒストグラム、画像密度算出部130によって算出される画像密度、ヒストグラム変更部150によって変更されたヒストグラムなどを記憶する。
さらに、RAM14は、図1に示した最低画像密度保持部101および画質調整値保持部102の各機能を果たす。
ASIC15は、特定用途向けIC(Application Specication Integrated Circuit)であり、図1に示した表示制御部103の機能を果たす。
入力I/F(入力インタフェース)16Aおよび出力I/F(出力インタフェース)16Bはそれぞれデータ通信を実行するCPU(中央演算処理装置)を備え、入力I/F16Aは入力装置17とのデータ通信を行い、出力I/F16Bは出力装置18とのデータ通信を行う。入力装置17は、図1に示した入力部105の機能を果たし、出力装置18は図1に示した表示部104の機能を果たす。
通信I/F(通信インタフェース)16Cは、データ通信を実行するCPU(中央演算処理装置)を備え、図1に示した通信部107の機能を果たす。このような通信I/F16Cは、ROM13からRAM14へ上記通信プロトコル情報を読み込んで実行することにより、画像形成装置50とのデータ通信を行う。
CPU11は、中央演算処理装置であり、記憶装置12からRAM14へ、画像処理プログラム12Aを含むプログラムを読み込んで実行することにより、上述した画像処理装置10の処理部110、ヒストグラム生成部120、画像密度算出部130、画質調整指示受付部140およびヒストグラム変更部150の各機能を実現するとともに、画像処理プログラム12Aに対応する処理機能を実現する。また、CPU11は画像処理装置10全体を制御する。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係わる画像処理装置について説明する。
第2の実施の形態の画像処理装置20は、図8に示す構成になっている。画像処理装置20は、図1に示した第1の実施の形態の画像処理装置10において、処理部110、ヒストグラム生成部120およびヒストグラム変更部150を削除し、出力プレーン生成部510およびプレーン情報選択部520を追加した構成になっている。なお、図8において、図1に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付す。
出力プレーン生成部510は処理部511を有しており、処理部511は、図2に示した第1の実施の形態の処理部110と同様の構成になっており、入力画像に対する色変換処理、階調補正処理、多値スクリーン処理、PWM処理など画像処理のシミュレーションを実行する。
また、出力プレーン生成部510は、生成手段の機能を有し、処理部511による画像処理のシミュレーションの結果としてのカラーの画像データ(CMYKの画像データ)を基に、色毎の出力プレーン情報を生成する。
第2の実施の形態では、色毎の出力プレーン情報は、画素毎のオン(画素が白でない場合)を示す情報またはオフ(画素が白の場合)を示す情報と、オンを示す情報の画素に対応して当該画素の階調値を示す情報とを含んでいる。
また、出力プレーン生成部510は、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果とプレーン情報選択部520によって選択された色の出力プレーン情報とを基に当該色の新規の出力プレーン情報を生成する。
プレーン情報選択部520は、選択手段の機能を有し、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果を基に出力プレーン生成部510によって生成された色毎の出力プレーン情報の中から画質調整された色の出力プレーン情報を選択する。
第2の実施の形態では、画像密度算出部130は、出力プレーン生成部510によって生成された色毎の出力プレーン情報を基に色毎の画像に関する画像密度を算出する。
また、画像密度算出部130は、出力プレーン生成部510によって生成された新規の出力プレーン情報を基に上記画質調整された色の画像に関する画像密度を算出(再算出)する。
第2の実施の形態においても、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、図3に示す画質調整画面200あるいは図4に示す画質調整画面300が表示部104に表示される。
次に、画像処理装置20の画像密度算出処理について、図9を参照して説明する。
ユーザは、処理対象の画像(入力画像)にかかわる画像密度を算出したい場合、入力部105を操作して、処理対象の入力画像(規定の画像サイズの入力画像)を示す旨(例えばファイル名など)を指定し、該入力画像にかかわる画像密度を算出する旨を入力する。これらユーザによって入力された入力情報は、入力部105から画像処理部100に与えられる。
画像処理部100では、出力プレーン生成部510の処理部511は、指定された処理対象の入力画像データ(規定の画像サイズのRGBの画像データ)を記憶部106から読み出し、該読み出した入力画像に対する画像処理のシミュレーションを実施する(ステップS201)。このシミュレーションの結果は、CMYKの画像データである。
出力プレーン生成部510は、処理部511によるシミュレーションの結果である入力画像データ(CMYKの画像データ)を基に、当初の画像でのCMYK色の色毎の画像に関する出力プレーン情報を生成する(ステップS202)。
ここで、生成されたCMYK色の色毎の出力プレーン情報は、画素毎のオン(画素が白でない場合)を示す情報またはオフ(画素が白の場合)を示す情報と、オンを示す情報の画素に対応して当該画素の階調値を示す情報とを含んでいる。
画像密度算出部130は、上述したようにして生成されたCMYK色の色毎の画像に関する出力プレーン情報を基に、CMYK色の色毎の画像に関する画像密度を算出する(ステップS303)。
このようにして画像密度算出部130によって画像密度が算出された場合、画像処理部100は、当該算出された画像密度(現時点では最低値の画像密度であり、入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度)を最低画像密度保持部101に格納するとともに、当該画像密度のときの画質調整の結果(現時点では初期設定値に対応する値)を画質調整値保持部102に格納する。ちなみに、前記画像密度はCMYK色の色毎の画像密度であり、前記画質調整の結果はCMYK色の色毎の画質調整の結果である。
上述したようにして画像密度を算出した画像処理部100は、図3に示した画質調整画面200を、表示制御部103を介して表示部104に表示する(ステップS204)。
そして、ユーザは、画質調整画面200に表示された縮小入力画像210を参照して、例えば、明度、コントラスト、および彩度のうち少なくとも一つの要素を調整する場合には、入力部105を操作して、明度調整項目220、コントラスト調整項目230および彩度調整項目240のうち調整対象の要素に対応する調整項目のスライドバーを移動させて所望の値を設定し、その後、「OK」ボタン290を押下する。
またカラーバランスを調整する場合、ユーザは、入力部105を操作して、画質調整画面200の項目(タブ)202を選択した後、表示部104に表示される図4に示す画質調整画面300の色指定項目310において特定の色を指定し、カラーバランス調整項目320に所望の値を設定し、その後、「OK」ボタン370を押下する。
上述したようにして画質調整画面200あるいは画質調整画面300に対して画質調整が実施された場合、画質調整する旨および画質調整の結果(明度、コントラスト、彩度、カラーバランスの各要素の調整後の値)が、表示制御部103を介して画像処理部100に与えられる。
画像処理部100では、画質調整指示受付部140は、上記画質調整する旨を受け取ったか否かに応じて、予め設定された時間内にユーザによる画質調整の指示があるか否かを判断する(ステップS205)。
ステップS205において予め設定された時間内にユーザによる画質調整の指示がないと判断された場合は、この処理は終了される。
画質調整指示受付部140は、ステップS205において上記画質調整する旨を受け取ることで画質調整の指示があると判断した場合は、上述した画質調整の結果つまり明度、コントラスト、彩度、カラーバランスの各要素のうち画質調整された要素の調整後の値を受け付ける(ステップS206)。
次に、プレーン情報選択部520は、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果を基に出力プレーン生成部510によって生成された色毎の画像に関する出力プレーン情報の中から画質調整された色の画像に関する出力プレーン情報を選択する(ステップS207)。
出力プレーン生成部510では、上記画質調整の結果とプレーン情報選択部520によって選択された色の出力プレーン情報とを基に当該色の新規の出力プレーン情報を生成する(ステップS208)。
画像密度算出部130は、出力プレーン生成部510によって生成された新規の出力プレーン情報を基に画質調整された色の画像に関する画像密度を算出(再算出)する(ステップS209)。
その後、画像処理部100は、表示制御部103を介して、算出された画像密度にかかわる表示処理を実行する(ステップS210)。
第2の実施の形態の表示処理においても、上述した第1の実施の形態での(1)から(3)の処理のうち少なくとも一つの処理が実施される。
次に、画像処理装置20の画像密度算出処理について、具体例を挙げて説明する。
最初に、処理対象の入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度、つまり画質を決定する要素に対応して初期設定値が設定されているときの画像に関する画像密度を算出する処理について説明する。
記憶部106に記憶されている処理対象の入力画像(規定の画像サイズの入力画像データ)530は、図10に示すように、縦1200画素(ピクセル)×横1500画素(ピクセル)の画像サイズであるとする。
画像処理部100では、ヒストグラム生成部510の処理部511は、処理対象の入力画像データ530を記憶部106から読み出し、該読み出した入力画像データ530に対する画像処理のシミュレーションを実施する(P21、図9のステップS201参照)。
このP21においては、処理部511の階調補正処理部は、色毎のデフォルトの階調再現曲線(TRC)を基に、処理部511の色変換処理部から出力されたCMYK色の色毎の画像データに対する階調補正処理を実施するものとする。
次に、出力プレーン生成部510は、処理部511によるシミュレーションの結果である入力画像データ(CMYKの画像データ)を基に、図11(a)に示すように当初の画像でのCMYK色の色毎の出力プレーン情報すなわちビットマスクを生成する(P22、図9のステップS202参照)。
このようにして生成されたCMYK色の色毎の出力プレーン情報(ビットマスク)のビット情報および階調値情報は記憶部106に記憶される。
画像密度算出部130は、上述したようにして生成されたCMYK色の色毎の出力プレーン情報(ビットマスク)を基に、CMYK色の色毎の画像に関する画像密度を算出する(P23、図9のステップS203参照)。
この場合も、色毎の画像に関する画像密度は、第1の実施の形態の場合と同様に、点灯ピクセル/全点灯ピクセルを演算して得られる。
次に、処理対象の入力画像に対する画質調整の指示が行われた場合の画質調整後の入力画像に関する画像密度を算出する処理について説明する。
上述したP23において画像密度を算出した画像処理部100によって図3に示す画質調整画面200が表示部104に表示された状態において、ユーザが、入力部105を操作して、画質調整画面200の項目(タブ)202を選択した後、表示部104に表示された図4に示す画質調整画面300の色指定項目310において特定の色として例えばシアン色を指定し、さらにカラーバランス調整項目320に所望の値例えば「+10」を設定し、その後、「OK」ボタン370を押下して、画質調整指示を行ったとする。
シアン色のカラーバランス値を「+10」するとした場合、処理部511、または画像処理部100によって、シアン色用のデフォルトの階調再現曲線(TRC)を基に、入力階調値によっては当該入力階調値に対応する出力階調値が変更されるシアン用の新規の階調再現曲線(TRC)540が生成されるものとする。
画質調整する旨(カラーバランスを調整する旨)および画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)が、表示制御部103から画像処理部100に与えられるので、画質調整指示受付部140は、その画質調整する旨(カラーバランスを調整する旨)および画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)を受け付け(P24、図9のステップS206参照)、画質調整指示としての画質調整の結果(シアン色のカラーバランス値を「+10」する旨)をプレーン情報選択部520に渡す。
次に、プレーン情報選択部520は、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果を基に、出力プレーン生成部510によって生成された色毎の画像に関する出力プレーン情報(ビットマスク)の中から画質調整された色この例ではシアン色の画像に関する出力プレーン情報(ビットマスク)を選択し、画質調整された色の出力プレーン情報はシアン色の出力プレーン情報である旨を出力プレーン生成部510へ通知する。
上記通知を受け取った出力プレーン生成部510では、処理部511は、プレーン情報選択部520によって選択された色の出力プレーン情報(ビットマスク)この例ではシアン色の出力プレーン情報(ビットマスク)と上記画質調整の結果に対応したシアン用の新規の階調再現曲線(TRC)540とを基に、階調補正処理、多値スクリーン処理およびPWM処理の画像処理のシミュレーションを実施する(P25)。
P25においては、処理部511は、図11(b)に示すように、シアン色の出力プレーン情報(ビットマスク)においてオンを示す情報(ONビット)つまりビットがオンとなっている画素(白でない画素)のみについて、上記シアン用の新規の階調再現曲線(TRC)540を基に、階調補正処理、多値スクリーン処理およびPWM処理の画像処理のシミュレーションを実施する。なお、このシミュレーションにおいては、シアン色の出力プレーン情報(ビットマスク)のONビットの画素(ピクセル)は全体の6%程度であるとする。
出力プレーン生成部510では、処理部511によるシミュレーションの結果を基に当該色の新規の出力プレーン情報(ビットマスク)を生成する。
そして、画像密度算出部130は、出力プレーン生成部510によって生成された新規の出力プレーン情報(ビットマスク)を基に該当する色の画像に関する画像密度を算出(再算出)する(P26、図9のステップS209参照)。
第2の実施の形態では、出力プレーン生成部510は、CMYK色の色毎の出力プレーン情報を生成するようになっているが、これに限定されることなく、RGB色の色毎の出力プレーン情報を生成するようにしてもよい。
この場合、出力プレーン生成部510の処理部511は機能しないように設定する。そして、出力プレーン生成部510は、RGB色の入力画像データを基に、RGB色の色毎の出力プレーン情報を生成するようにする。また、R=G=B=255(つまり白画素)以外の部分(画素)について画像密度の算出処理を実施するようにする。
以上説明したように、第2の実施の形態では、画像処理部100は、入力画像に対して画質調整が行われた場合に、画像密度を算出するに際し、画質調整に関係のない部分の画像処理のシミュレーションは実施せずに、画質調整された色の出力プレーン情報(ビットマスク)の白でない部分(画素)つまりONビットのピクセルデータ(画素データ)のみについて画像処理のシミュレーションを実施する。つまり、画像処理部100は、画質調整された色の出力プレーン情報(ビットマスク)のうち白の部分(画素)については画像処理のシミュレーションを実施されない。
そのため、画質調整に関係のある部分(画素)であって白でない部分(画素)のみについて画像処理のシミュレーションを実施する分(白の部分については画像処理のシミュレーションを実施しない分)、画質調整後の画像密度の算出処理の処理速度は速くなる。
画像処理装置20のハードウェア構成も、図7に示した第1の実施の形態の画像処理装置10と同様になっている。
なお、記憶装置12は、図8に示した画像処理部100(構成要素130,140,510,520)の機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)、図9に示した画像密度算出処理の処理手順に対応するソフトウェア(プログラム)、画像処理プログラム12Aなどインストールされた各種のプログラムを記憶している。
画像処理プログラム12Aは、図8に示した画像処理部100の画像密度算出部130、画質調整指示受付部140、出力プレーン生成部510(処理部511を含む)およびプレーン情報選択部520の各機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)を含んでいる。なお、画像処理部100において、出力プレーン生成部510は第1の生成処理過程および第2の生成処理過程を実行し、画像密度算出部130は第1の算出処理過程および第2の算出処理過程を実行し、画質調整指示受付部140は受付処理過程を実行し、プレーン情報選択部520は選択処理過程を実行する。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態に係わる画像処理装置について説明する。
第3の実施の形態の画像処理装置30は、図12に示す構成になっている。画像処理装置30は、図1に示した第1の実施の形態の画像処理装置10において、出力プレーン生成部610、プレーン情報選択部620および画像密度アルゴリズム決定部630を追加した構成になっている。図12において、図1に示した構成要素と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付す。
第3の実施の形態では、ヒストグラム生成部120は、第1の生成手段の機能を有し、CMYK色の色毎のヒストグラムを生成する。
出力プレーン生成部610は、第2の生成手段の機能を有し、RGBの入力画像データを基に、RGB色の色毎の出力プレーン情報を生成する。
プレーン情報選択部620は、図8に示したプレーン情報選択部520と同様の機能を有している。
画像密度アルゴリズム決定部630は、決定手段の機能を有し、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果に基に、ヒストグラム生成部120によって生成されたヒストグラムあるいは出力プレーン生成部610によって生成された出力プレーン情報の何れの情報を使用すべきかを決定する。
また、画像密度アルゴリズム決定部630は、ヒストグラムを使用して画質密度を算出すべきと決定したときは、その旨および画質調整の結果をヒストグラム変更部150に通知し、一方、出力プレーン情報を使用して画質密度を算出すべきと決定したときは、その旨および画質調整の結果をプレーン情報選択部620に通知する。
第3の実施の形態では、画像密度算出部130は、ヒストグラム生成部120によって生成されたヒストグラムあるいは出力プレーン生成部610によって生成された出力プレーン情報の何れかの情報を基に色毎の画像に関する画像密度を算出する。
具体的には、画像密度算出部130は、入力画像に対する画質調整が未実施の場合には、ヒストグラムあるいは出力プレーン情報のうち予め設定される一方の情報例えばヒストグラムに基づき画像密度を生成し、入力画像に対する画質調整が実施された場合は、画像密度アルゴリズム決定部630によって決定されるヒストグラムまたは出力プレーン情報に基づき画像密度を生成する。
また、第3の実施の形態では、画像密度算出部130、ヒストグラム変更部150およびプレーン情報選択部620は、実行部640を構成する。
実行部640は、実行手段の機能を有し、画像密度アルゴリズム決定部630によって決定されたヒストグラムまたは出力プレーン情報と画質調整の結果とを基に画質調整された色の画像に関する画像密度の算出処理を実行する。
なお、第3の実施の形態では、CMYK色の色毎のヒストグラムを生成するための処理部110およびヒストグラム生成部120と、RGB色の出力プレーンを生成する出力プレーン生成部610とをそれぞれ設けるようにしているが、これに限定することなく、処理部110、ヒストグラム生成部120および出力プレーン生成部610の機能を有する生成部650を設けるようにしてもよい。
次に、画像処理装置30の画像密度算出処理について、図13を参照して説明する。
この例では、画像密度算出部130は、入力画像に対する画質調整が未実施の場合、ヒストグラムおよび出力プレーン情報のうちのヒストグラムに基づき画像密度を生成するようになっている。
ユーザは、処理対象の画像(入力画像)にかかわる画像密度を算出したい場合、入力部105を操作して、処理対象の入力画像(規定の画像サイズの入力画像)を示す旨(例えばファイル名など)を指定し、該入力画像にかかわる画像密度を算出する旨を入力する。これらユーザによって入力された入力情報は、入力部105から画像処理部100に与えられる。
画像処理部100では、出力プレーン生成部610は、指定された処理対象の入力画像データ(規定の画像サイズのRGBの画像データ)を記憶部106から読み出し、該読み出した入力画像データを基に、RGB色の色毎の出力プレーン情報(ビットマスク)を生成する(ステップS301、図15のP31参照)。
処理部110は、上記指定された処理対象の入力画像データ(規定の画像サイズのRGBの画像データ)を記憶部106から読み出し、該読み出した入力画像に対する色変換処理、階調補正処理、多値スクリーン処理、PWM処理の画像処理のシミュレーションを実施する(ステップS302、図15のP32参照)。
ヒストグラム生成部120は、処理部110によるシミュレーションの結果である入力画像データ(CMYKの画像データ)を基に、当初の画像でのCMYK色の色毎の画像に関するヒストグラムを生成する(ステップS303、図15のP33参照)。
なお、出力プレーン生成部610は、RGB色の色毎の出力プレーン情報を生成した後、記憶部106から読み出したRGBの画像データを処理部110に渡し、処理部110は、その渡されたRGBの画像データに対する上記画像処理のシミュレーションを実施するようにしてもよい。
さて、画像密度算出部130は、ヒストグラム生成部120によって生成されたヒストグラムおよび出力プレーン生成部610によって生成された出力プレーン情報のうち、予め設定された一方の情報、例えばCMYKの色毎の画像に関するヒストグラムを選択し(図15のP34参照)、この選択したCMYKの色毎の画像に関するヒストグラムを基に、CMYKの色毎の画像に関する画像密度を算出する(ステップS304、図15のP35参照)。
このようにして画像密度算出部130によって画像密度が算出された場合、画像処理部100は、当該算出された画像密度(現時点では最低値の画像密度であり、入力画像にかかわる当初の画像に関する画像密度)を最低画像密度保持部101に格納するとともに、当該画像密度のときの画質調整の結果(現時点では初期設定値に対応する値)を画質調整値保持部102に格納する。ちなみに、前記画像密度はCMYK色の色毎の画像密度であり、前記画質調整の結果はCMYK色の色毎の画質調整の結果である。
上述したようにして画像密度を算出した画像処理部100は、図3に示した画質調整画面200を、表示制御部103を介して表示部104に表示する(ステップS305)。
そして、ユーザは、画質調整画面200に表示された縮小入力画像210を参照して、例えば、明度、コントラスト、および彩度のうち少なくとも一つの要素を調整する場合には、入力部105を操作して、明度調整項目220、コントラスト調整項目230および彩度調整項目240のうち調整対象の要素に対応する調整項目のスライドバーを移動させて所望の値を設定し、その後、「OK」ボタン290を押下する。
またカラーバランスを調整する場合、ユーザは、入力部105を操作して、画質調整画面200の項目(タブ)202を選択した後、表示部104に表示される図4に示す画質調整画面300の色指定項目310において特定の色を指定し、カラーバランス調整項目320に所望の値を設定し、その後、「OK」ボタン370を押下する。
上述したようにして画質調整画面200あるいは画質調整画面300に対して画質調整が実施された場合、画質調整する旨および画質調整の結果(明度、コントラスト、彩度、カラーバランスの各要素の調整後の値)が、表示制御部103を介して画像処理部100に与えられる。
ところで、画像処理部100では、画質調整指示受付部140は、上記画質調整する旨を受け取ったか否かに応じて、予め設定された時間内にユーザによる画質調整の指示があるか否かを判断する(ステップS306)。
ステップS306において予め設定された時間内にユーザによる画質調整の指示がないと判断された場合は、この処理は終了される。
画質調整指示受付部140は、ステップS306において上記画質調整する旨を受け取ることで画質調整の指示があると判断した場合は、上述した画質調整の結果つまり明度、コントラスト、彩度、カラーバランスの各要素のうち画質調整された要素の調整後の値を受け付ける(ステップS307、図15のP36参照)。
画像密度アルゴリズム決定部630は、画質調整指示受付部140が受け付けた画質調整の結果に基に、ヒストグラム生成部120によって生成されたヒストグラムあるいは出力プレーン生成部610によって生成された出力プレーン情報の何れの情報を使用すべきかを決定する(ステップS308、図15のP37参照)。
第3の実施の形態では、上記画質調整の結果が、CMYK色に関する画質調整の結果である場合にはヒストグラムが採用され、RGB色に関する画質調整の結果である場合は出力プレーン情報が採用されるようになっている。
そして、画像密度アルゴリズム決定部630は、ヒストグラムを使用して画質密度を算出すべきと決定したときは、その旨および画質調整の結果をヒストグラム変更部150に通知し、一方、出力プレーン情報を使用して画質密度を算出すべきと決定したときは、その旨および画質調整の結果をプレーン情報選択部620に通知する。
実行部640は、画像密度アルゴリズム決定部630によって決定されたヒストグラムまたは出力プレーン情報と画質調整の結果とを基に画質調整された色の画像に関する画像密度の算出処理を実行する(ステップS309)。
すなわち、ステップS308およびステップS309では、次の処理を実施していることになる。
図14に示すように、画像密度アルゴリズム決定部630は、画質調整の結果がCMYK色に関する色調整であるか否かを判断する(ステップS401)。
ステップS401においてCMYK色に関する色調整(単色の濃度調整など)であると判断された場合、実行部640(の画像密度算出部130)は、CMYK色の色毎のヒストグラムを使用して色調整された色の画像に関する画像密度を算出する。
これに対し、ステップS401においてCMYK色に関する色調整ではないと判断された場合例えばRGB系の色相、彩度など色調整であると判断された場合、実行部640(の画像密度算出部130)は、RGB色の色毎の出力プレーン情報(ビットマスク)を使用して色調整された色の画像に関する画像密度を算出する。
ちなみに、ステップS309においては、ヒストグラムを使用して画質密度を算出する場合には、図5に示した第1の実施の形態の画像密度算出処理のステップS107,S108と同様の処理が行われ(図15のP38,P39,P41参照)、出力プレーン情報を使用して画質密度を算出する場合は、図9に示した第2の実施の形態の画像密度算出処理のステップS207〜S209と同様の処理が行われる(図15のP40,P41参照)。
上述したようにして画像密度が算出されると、画像処理部100は、表示制御部103を介して、算出された画像密度にかかわる表示処理を実行する(ステップS310)。
第3の実施の形態の表示処理においても、上述した第1の実施の形態での(1)から(3)の処理のうち少なくとも一つの処理が実施される。
CMYKのヒストグラムが変化しない場合においては、ヒストグラムを使用して画像密度を算出する場合は、出力プレーン情報を使用して画像密度を算出する場合に比較して算出量(データ量)が少ないので、ヒストグラムを使用するようにする。
CMYKのヒストグラムが変化する場合においては、RGBの出力プレーン情報(ビットマスク)を使用するようにする。
以上説明したように、第3の実施の形態では、画像処理部100は、入力画像に対して画質調整が行われた場合に、画像密度を算出するに際し、画質調整の結果に対応してCMYKのヒストグラムが変化するか否かに応じて、ヒストグラムまたは出力プレーン情報(ビットマスク)を使用して画像密度を算出(再算出)する。
そのため、CMYKのヒストグラムが変化しない場合に、ヒストグラムを使用して画像密度を算出(再算出)する場合は、出力プレーン情報(ビットマスク)を使用して画像密度を算出(再算出)する場合に比較して算出処理の処理速度は速くなる。
画像処理装置30のハードウェア構成も、図7に示した第1の実施の形態の画像処理装置10と同様になっている。
なお、記憶装置12は、図12に示した画像処理部100(構成要素110〜150,610〜640)の機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)、図13に示した画像密度算出処理の処理手順に対応するソフトウェア(プログラム)、図14に示した画像密度算出処理(画質調整が色調整の場合)の処理手順に対応するソフトウェア(プログラム)、画像処理プログラム12Aなどインストールされた各種のプログラムを記憶している。
画像処理プログラム12Aは、図12に示した処理部110、ヒストグラム生成部120、画像密度算出部130、画質調整指示受付部140、ヒストグラム変更部150、出力プレーン生成部610、プレーン情報選択部620、画像密度アルゴリズム決定部630および実行部640の各機能を実現するためのソフトウェア(プログラム)を含んでいる。なお、画像処理部100において、ヒストグラム生成部120は第1の生成処理過程を実行し、出力プレーン生成部610は第2の生成処理過程を実行し、画像密度算出部130は算出処理過程を実行し、画質調整指示受付部140は受付処理過程を実行し、画像密度アルゴリズム決定部630は決定処理過程を実行し、実行部640は実行処理過程を実行する。
なお、実行部640は、画像密度算出部130、ヒストグラム変更部150およびプレーン情報選択部620で構成される。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記憶媒体に格納して提供してもよい。
すなわち、画像処理プログラムを含むプログラムをハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該プログラムを次のようにして提供してもよい。
たとえば、プログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取りされる記憶媒体に格納して配布するようにしてもよい。
さらには、画像処理装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記プログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記憶媒体)が挙げられる。