JP3589756B2 - 欠点検査における検査設定値入力表示方法とその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷欠点や、透光性フィルムの欠点等を自動的に検出する欠点検査において、検出しようとする欠点の最大限度サイズ等の検査設定値の内容を表示する検査設定値入力表示方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば印刷物の欠点を自動検査することは従来行われている。この検査では、印刷物と対向して一次元のCCDイメージセンサを受光器とした撮像カメラと投光器とを配置して、投光器による照明下において撮像カメラで印刷面を撮像し、前記センサが受光した光量に応じた電圧レベルの撮像信号を電子回路で処理して、印刷物の汚れ、筋、黄ばみ、油汚れ、かぶり、色むら、掠れ、異物の混入などの各種欠点を検出する。
【0003】
この印刷検査にあっては、検査を始める前に、検出しようとする欠点についての検査条件、すなわち、欠点の最大限度サイズや、明確な検査情報を得るために欠点の色と地合いの色とによるSN比を高める検査レベル等の検査設定値を設定する必要があり、これらの設定値は、印刷物の種類が多岐に渡る場合、その種類が変わる都度設定しなければならない。こうした検査条件の欠点検査機への設定は、キーボード等の入力手段による数値入力に基づき設定手段を介して行われている。
【0004】
そして、従来においては、前記設定に基づいてCRT上に前記入力手段で入力した数値が表示され、それにより、検査設定値の入力を確認できるようになっている。
【0005】
また、欠点の検査方式は欠点の種類に合わせて多数開発されており、一般的に印刷欠点を検出する場合には複数の欠点検査方式に係る検査系を備えて行っている。これら異種の検査系においては、その特徴に応じた最適な検査レベルが定められることによって、その検査系に特有の機能が十分に発揮される。そのため、検査条件の設定においては、夫々の検査系の特徴を把握して、その検査系に必要な最適名検査レベルを前記入力手段で入力するようにしており、こうして設定された数値は既述のように前記CRT上に表示されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上のように従来は、検査設定値(検出しようとする欠点の最大限度サイズや検査レベル等)である数値をそのままCRTに表示しているため、その数値により設定された内容、つまり、どのような大きさ・大きさの欠点であるのか、また、欠点の色がどのようであるのか等を認識することが困難であり、それにより、設定ミスを生じ易いという問題がある。
【0007】
特に、検査レベルの設定にあっては、夫々の検査系がもつ特有の機能についてオペレータに十分な理解を求めることは困難であるので、実際上は経験的に求められた設定値を入力しているのが現状である。したがって、検査レベルについての設定値表示は経験を深める一助となるに過ぎず、実際に設定された検査レベルでどのような欠点を検出しているのかは十分には分からなかった。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、検出しようとする欠点についの最大限度サイズおよび色合いについて数値で設定した内容を明確に把握できるようにした欠点検査における検査設定値入力表示方法とその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために,請求項1の発明は、検出しようとする欠点の最大限度サイズが数値で入力されるとともに、前記欠点に係る被検査信号を2値化する検査レベルが数値で入力されることに基づいて、前記最大限度サイズに係る数値に対応する前記欠点の大きさ・形状についての画像信号と、前記検査レベルに対応する前記欠点の色合いについての欠点色画像信号とを形成し、これらの両画像信号を合成してディスプレイ上にカラービジュアルパターンとしてカラー表示するとともに、入力された前記最大限度サイズに係る数値を前記カラービジュアルパターンと関連付けて前記ディスプレイ上に並べて表示することを特徴としている。
【0013】
この請求項1の入力表示方法においては、検出しようとする欠点に係る被検査信号を2値化する検査レベル(検査設定値)が欠点についての色合いについての情報であることに着目して、そのレベルに対応する色合いについての欠点色画像信号を得、それと検出しようとする欠点の最大限度サイズ(検査設定値)についての画像情報とを合成して、それをディスプレイ上にカラービジュアルパターンとしてカラー表示するとともに、入力された前記最大限度サイズに係る数値をカラービジュアルパターンと関連付けてディスプレイ上に並べて表示するので、このビジュアルパターンをディスプレイ上で視認することにより、検出しようとする欠点の最大限度サイズおよび色合いについて数値とともにこの数値で設定された内容を明確に把握できる。
【0014】
同様に前記課題を解決するために、請求項2の発明は、欠点検査機において検出しようとする欠点の最大限度サイズを数値で入力するとともに前記欠点に係る被検査信号を2値化する検査レベルを数値で入力する入力手段と、前記両数値入力を受けて、前記被検査信号を2値化する前記欠点検査機の欠点情報検出手段に検査レベルを設定するとともに、2値化された信号から欠点サイズを判定する前記欠点検査機の欠点サイズ判定手段に、前記最大限度サイズを設定する設定手段と、この設定手段による設定に基づいて前記最大限度サイズに係る数値に対応する前記欠点の大きさ・形状についての画像情報と、前記検査レベルに対応する前記欠点の色合いについての欠点色画像情報とを形成して合成する画像形成手段と、この画像形成手段により合成された前記両画像情報をカラービジュアルパターンとしてカラー表示するとともに、入力された前記最大限度サイズに係る数値を前記カラービジュアルパターンと関連付けて前記ディスプレイ上に並べて表示するディスプレイとを具備したものである。
【0015】
この請求項2の入力表示装置において、検出しようとする欠点の最大限度サイズ(検査設定値)と検査レベル(検査設定値)とは、夫々入力手段での数値入力操作により設定手段に入力される。設定手段は、欠点検査機の欠点情報検出手段に検査レベルを設定すると共に、同検査機の欠点サイズ判定手段に最大限度サイズを設定する。画像形成手段は、設定手段により設定された前記最大限度サイズに対応する欠点の大きさ・形状についての画像情報を形成するとともに、検査レベルに対応する前記欠点の色合いにつての欠点色画像情報を形成して、これらを合成する。ディスプレイは、合成された前記両画像情報をカラービジュアルパターンとしてカラー表示するとともに、入力された最大限度サイズに係る数値をカラービジュアルパターンと関連付けて並べて表示する。
【0016】
したがって、この検査設定値入力表示装置は、前記請求項1に係る検査設定値入力表示方法を実施して、検出しようとする欠点についての検査設定値をカラービジュアルパターンとしてディスプレイ上にカラー表示するとともに、入力された前記最大限度サイズに係る数値をカラービジュアルパターンと関連付けてディスプレイ上に並べて表示するので、ディスプレイ上で視認することにより、検出しようとする欠点の最大限度サイズおよび色合いについて数値とともにこの数値で設定された内容を明確に把握できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1および図2を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に示されたブロック図中1は印刷欠点検査機であって、この検査機1は、撮像カメラ2と、第1投光器3と、第2投光器4と、信号前処理回路5と、映像系明欠点情報検出回路6と、映像系暗欠点情報検出回路7と、差分系明欠点情報検出回路8と、差分系暗欠点情報検出回路9と、微分系明欠点情報検出回路10と、微分系暗欠点情報検出回路11と、第1〜第6のサイズ判定回路12〜17と、欠点判定手段18と、検査設定値入力表示装置19とを備えている。
【0018】
撮像カメラ2は印刷機本体内において印刷完了後排紙部に搬送される印刷物20(図1中矢印は搬送方向を示している。)と対向して設けられている。このカメラ2は図示しない一次元のCCDイメージセンサからなる受光部を有している。この受光部をなす感光画素列は直線状に並べられていて、これに入射された光のエネルギーを光−電変換作用によりエネルギーレベルに応じた電気信号に変換し、得られた信号電荷を一時的に蓄積する機能を持つ。この撮像カメラ2は、その視野に位置された印刷物20を、その搬送方向と直角に交差する幅方向に走査して印刷面を撮像する。なお、撮像カメラ2は必要により複数台前記幅方向に視野を連ねて印刷物20の全幅を走査できるように設けられることもある。
【0019】
投光器3、4は撮像カメラ2の視野を照明する。撮像カメラ2に印刷物20の反射光を受光させる第1投光器3は印刷物20の印刷面と対向して設けられ、また、撮像カメラ2に印刷物20の透過光を受光させる第2投光器3は印刷物20の裏面と対向して設けられる。両投光器3、4の少なくともも一方は前記各検出回路6〜11の検査方式に合わせて選択して使用される。
【0020】
撮像カメラ2の受光部から読み出して出力される印刷情報(検査情報)としての撮像信号は信号前処理回路5に供給される。信号処理手段としての信号前処理回路5は、次工程以降における処理をする上で必要とされる各種の信号処理をなすものであって、以下の例に限るものではないが、例えば供給された撮像信号(アナログ信号)をゲイン・シューテング補正し、増幅する処理をなし、それにより、被検査信号を生成するようになっている。
【0021】
信号前処理回路5の出力端には、この回路5から供給された被検査信号を処理して2値化された欠点情報を検出する欠点情報検出手段としての前記各検出回路6〜11が夫々接続されている。
【0022】
映像系明欠点情報検出回路6および映像系暗欠点情報検出回路7は、信号前処理回路5から供給された被検査信号に対して地合いレベルの電圧値よりも高い或いは低い電圧値の閾値を設けて、それにより信号を2値化する回路である。そして、閾値を地合いレベルより高く設定して地合いレベルの電圧値よりも高いベクトルを持つ信号成分を2値化するものが映像系明欠点情報検出回路6で、これと反対に閾値を地合いレベルより低く設定して地合いレベルの電圧値よりも低いベクトルを持つ信号成分を2値化するものが映像系暗欠点情報検出回路7である。これらの検出回路6、7は、これまでにも知られているように大きく濃い印刷欠点、例えば大きく濃い汚れ、色むら、印刷色の被り、跳ねたインキ、異物などを検出するのに適している。
【0023】
差分系明欠点情報検出回路8および差分系暗欠点情報検出回路9は、差分回路部により信号前処理回路5から供給される被検査信号の1ライン分の感光画素データについて、この1ライン内で時間的にずれている隣接の感光画素データ相互間の電荷の差(絶対値)を求めることにより、前記1ライン内での信号の変化点(これは、画素データ相互間に色差であって、その色差に応じたレベルの輪郭データとして認識される。)を抽出し、それを閾値を設定した比較器に通して2値化する回路である。そして、前記隣接感光画素データ相互間の電荷の差がプラスとなる信号について2値化をする回路系が差分系明欠点情報検出回路8であり、また、マイナスとなる回路系が差分系暗欠点情報検出回9である。これらの検出回路8、9は、これまでにも知られているようにスポット状の欠点のような小さくやや濃い印刷欠点、例えばピンホール、はねた小さなインキ、小さな汚れ、虫のような混入異物などを検出するのに適している。
【0024】
微分系明欠点情報検出回路10および微分系暗欠点情報検出回路11は、微分回路部により信号前処理回路5から供給された被検査信号を微分処理した後、比較器により微分信号に対して地合いレベルの電圧値よりも高い或いは低い電圧値の閾値を設けて、それにより信号を2値化する回路である。そして、閾値を地合いレベルより高く設定して地合いレベルの電圧値よりも高いベクトルを持つ信号成分を2値化するものが微分明欠点情報検出回路10で、これと反対に閾値を地合いレベルより低く設定して地合いレベルの電圧値よりも低いベクトルを持つ信号成分を2値化するものが微分暗欠点情報検出回路11である。これらの検出回路10、11は、これまでにも知られているように小さく或いは細くかつ薄い印刷欠点、例えばドクター傷のような筋、薄い茶系の汚れ、油汚れのような黄ばみなどを検出するのに適している。
【0025】
サイズ判定手段としての各サイズ判定回路12〜17には検出しようとする印刷欠点の最大限度サイズ、すなわち、印刷物20の欠点幅Wと印刷物20の搬送方向に延びる欠点長Lとが設定され、それにより、各サイズ判定回路12〜17は前記各検出回路6〜11で検出された欠点情報のサイズを判定するものである。これらの最大限度サイズは、前記各方式に係る検出系の検出特徴により検出される欠点情報に適合させて夫々個々に設定される。
【0026】
サイズ判定回路12は前記検出回路6の出力端に接続されて明欠点情報についてのサイズ判定を行い、サイズ判定回路13は前記検出回路7の出力端に接続されて暗欠点情報についてのサイズ判定を行う。同様に、サイズ判定回路14は前記検出回路8の出力端に接続されて明欠点情報についてのサイズ判定を行い、サイズ判定回路15は前記検出回路9の出力端に接続されて暗欠点情報についてのサイズ判定を行う。同様に、サイズ判定回路16は前記検出回路10の出力端に接続されて明欠点情報についてのサイズ判定を行い、サイズ判定回路17は前記検出回路11の出力端に接続されて暗欠点情報についてのサイズ判定を行う。
【0027】
各サイズ判定回路12の判定出力が供給される欠点判定手段18は、演算部、制御部、およびレジスタ部と主メモリ(RAM、ROM)とを備える欠点判定用CPUで形成されている。この判定手段18は、サイズ判定された欠点情報を欠点として認識するかどうかの最終評価をする欠点評価と、その評価を最適な検査系において行わせる優先判定などを行うようになっている。
【0028】
前記優先判定のために欠点判定手段18には検査系割り付け部(図示しない)を備えている。この割り付け部では、はじめに、地合い色および欠点色について予め決定された色見本(例えば色鉛筆の色見本、或いはRGB3原色のスクロールバーで調整して得た色見本)を、前記印刷検査機1で検査して、前記検査系割り付け部の輝度演算回路において欠点色見本の輝度と地合い色見本の輝度とを算出した後、これらの輝度差を算出し、その輝度差に対して前記検査系割り付け部の補正テーブルを参照して必要な補正処理をした後、前記検査系割り付け部の明暗系判定回路で検出に適合する明暗検査系を判定する。この明暗系判定回路では、補正された輝度差Yaが、Ya>0の場合には明欠点の検査系を選択させる判定をし、Ya<0の場合には暗欠点の検査系を選択させる判定をし、また、Ya=0の場合には検出不可との判定をする。次に、検出しようとする欠点の最大限度サイズの設定にしたがって、そのサイズ情報を基づき前記検査系割り付け部の検査系判定回路で検出に適合する検査系を判定する。この検査系判定回路では、設定された最大限度サイズが大きい場合には、前記映像系の検査方式を選択させ、同サイズが小さい場合には、前記差分系の検査方式を選択させ、また、同サイズが小さくかつ細い場合には微分系の検査方式を選択させる判定をする。
【0029】
こうした優先判定情報を欠点判定手段18が予め持っているから、実際の印刷欠点検査において印刷検査機1に供給される各種の欠点情報は、各種の検査系で処理されるにも拘らず、検査対象の印刷物20についての前記検査系割り付け部での既述の処理(欠点色の輝度と地合い色の輝度との算出、これらの輝度差の算出、輝度差に対する必要な補正、適合明暗検査系の判定、および設定された最大限度サイズに基づく検査系の判定)により、この印刷物20の欠点情報を検出するのに最適な検査系で検査された検査結果のみを欠点判定手段18において選択でき、こうして選択され欠点と認識された判定結果は、この欠点判定手段18の出力端に接続された図示しないプリンタ等の出力機器に供給されるようになっている。
【0030】
図1に示されるように検査設定値入力表示装置19は、入力手段をなすキーボード21と、設定手段をなす設定装置部22と、画像形成手段をなす画像形成回路23と、ディスプレイ24とを備えている。
【0031】
キーボード21は、印刷欠点検査機1において検出しようとする欠点の最大限度サイズと、この欠点に係る被検査信号を2値化するための検査レベル、すなわち前記各検査系での閾値とを、共に数値で入力するものである。また、このキーボード21は欠点判定手段18に対する各種の指令やデータ等を設定装置部22を介して与えるものでもある。
【0032】
キーボード21の出力端に接続されるとともに欠点判定手段18とも接続された設定装置部22は、演算部、制御部、およびレジスタ部と主メモリ(RAM、ROM)とを備える設定用CPUで形成されていて、検査条件設定回路22aと、検査レベル補正回路22bと、最大限度サイズ補正回路22cとを有している。検査条件設定回路22aは、前記各検出回路6〜11に接続されて、これらに前記閾値を個別に設定させるとともに、前記各判定回路12〜17に接続されて、これらに前記最大限度サイズを設定させるものである。
【0033】
検査レベル補正回路22bは、前記各検出回路6〜11に接続されて、これら回路6〜11に設定された閾値を補正するものである。これは、各検出回路6〜11に設定した各閾値が検出しようとする印刷欠点のグレー階調のある段階に相当しているにも拘らず、各検査系における特有の信号処理によって、閾値に応じた濃さ(色合い)が実際の濃度に対してずれるので、このずれを少なくして前記各検出回路6〜11に最終的に設定される閾値を実物濃度に極力近付けるために設けられている。
【0034】
最大限度サイズ補正回路22cは、前記各サイズ判定回路12〜17に接続されて、これら回路12〜17に設定された最大限度サイズの値を補正するものである。これは、各判定回路12〜17に設定した各最大限度サイズ値が、各検査系における特有の信号処理によって、実際のサイズと一致せずにずれるので、このずれを少なくして前記各判定回路12〜17に最終的に設定される最大限度サイズ値を実物サイズに極力近付けるために設けられている。
【0035】
画像形成回路23とディスプレイ24とは、本実施形態においてはカラー表示をするCRT25を形成している。画像形成回路23は、設定装置部22による設定に基づいて検出しようとする欠点の最大限度サイズに係る数値に対応する前記欠点の大きさ・形状についての画像情報を形成するとともに、設定装置部22による前記閾値の設定に基づいて、その閾値の電圧レベルに対応するグレー階調の段階、つまり、検出しようとする欠点について濃度(色合い)についての欠点色画像情報を形成して、これらの画像情報を合成するものである。そして、ディスプレイ24は、キーボード21により入力された数値を表示するとともに、画像形成回路23により合成されて得た画像信号をカラービジュアルパターンとしてカラー表示するものである。なお、本発明において、CRT25に代えて夫々独立の画像形成回路23とディスプレイ24とを用いることができる。
【0036】
前記構成の印刷欠点検査機1において、検出しようとする欠点の検査設定値、つまり各閾値および最大限度サイズを設定するには、その検査設定値入力表示装置19のキーボード21をキー操作して行う。すなわち、このキー操作により、設定装置部22に各検出回路6〜7に対する閾値が夫々数値で入力されるとともに、検出しようとする各種の欠点の種類に対する最大限度サイズが夫々数値で入力される。なお、本実施形態において各印刷色のグレー階調は256段階に分けられているので、閾値を指定する数値は1〜256のうちのいずれかが検査方式に適するものとしてキー入力される。また、最大限度サイズはいずれも 0.1mmを単位としてキー入力される。
【0037】
そうすると、設定装置部22の検査条件設定回路22aが、それに入力された数値をその値に対応する大きさの電圧に変換して、この電圧を閾値として対応する各検出回路6〜7の夫々に個別に設定する。こうして設定された閾値については必要により検査レベル補正回路22bを介して補正処理がなされる。また、設定装置部22の検査条件設定回路22aにおいても、それに入力された数値をその値に対応する大きさの電圧に変換して、この電圧を最大限度サイズとして各サイズ判定回路12〜17の夫々に個別に設定する。こうして設定された最大限度サイスに対しても必要により最大限度サイズ補正回路22cを介して補正処理がなされる。
【0038】
こうした検査設定値の自動設定に伴って、設定装置部22により最終的に設定された検査設定値の数値データが画像形成回路23に供給される。そうすると、この画像形成回路23では、最終的に設定された最大限度サイズに係る数値が意味する欠点の大きさ・形状についての画像情報を形成するとともに、最終的に設定された各閾値の電圧レベルに対応するグレー階調の段階(検出しようとする欠点の色合い)についての欠点色画像情報を形成して、これらの画像情報を合成する。
【0039】
そして、こうして合成された画像情報とそのもととなった数値データとは次にディスプレイ24に転送されて、このディスプレイ24で前記合成画像情報がカラー欠点イメージとしてカラー表示されるとともに、前記数値データがそのまま数字として表示される。つまり、キーボード21により入力された数値がディスプレイ24上に画面表示されるだけではなく、これらの数値により指定された欠点の形状・大きさおよび色合いとがカラービジュアルパターンとなってディスプレイ24上に画面表示されるものである。
【0040】
図2はディスプレイ24に表示された表示内容の一例であり、この図中検査方式の欄中明M2は映像方式による明検査系(図1において回路6、12の検査系)、暗M2は映像方式による暗検査系(図1において回路7、13の検査系)、明M1は差分方式による明検査系(図1において回路8、14の検査系)、暗M1は差分方式による暗検査系(図1において回路9、15の検査系)、明S3は微分方式による明検査系(図1において回路10、16の検査系)、暗S3は微分方式による暗検査系(図1において回路11、17の検査系)を夫々示している。
【0041】
また、検査レベルの欄には、前記各検査系に設定された閾値の数値が対応する検査系と関連付けて表示されており、単位とともに示された欠点幅の欄には、前記各検査系に設定された欠点の最大幅の数値が対応する検査系と関連付けて表示され、同じく単位単位とともに示された欠点長の欄には、前記各検査系に設定された欠点の最大長さの数値が対応する検査系と関連付けて表示されている。また、これらの数値データの表示欄の下側には欠点イメージの欄があり、ここには前記数値データにより設定された欠点のイメージがビジュアルパターンとして対応する検査系と関連付けて表示されている。
【0042】
なお、図2に示された明M2の大きな丸円のビジュアルパターンP1の色合いは赤色系であり、明M1に示された縦長で中程度の大きさの楕円のビジュアルパターンP2の色合いは橙色系であり、明S3に示された小円のビジュアルパターンP1の色合いは赤色系である。また、暗M2に示された縦長な大きな楕円のビジュアルパターンP4の色合いは青色系であり、暗M1に示された横長で中程度の大きさの楕円のビジュアルパターンP5の色合いは青色系であり、暗S3に示された小円のビジュアルパターンP6の色合いは紫色系である。
【0043】
そのため、各検査設定値を入力したオペレータは、ディスプレイ24の画面24aに表示された欠点イメージを視認することにより、検出しようとする欠点の最大限度サイズについて数値で設定した内容を明確に把握できる。
【0044】
したがって、既述のようにキー入力操作に伴い数値により設定された内容、つまり、どのような大きさの欠点を検出しようとしているのか、また、どのような色の欠点を検出しようとしているのか認識できるから、オペレータの経験に拘らず検査設定値の設定ミスを少なくできるものである。
【0045】
こうした設定操作の後において印刷物20に対する印刷欠点の検査が実施される。この欠点検査によれば、撮像カメラ2の撮像信号が信号前処理回路5により信号処理された後に、各欠点情報検出回路6〜11に同時に供給されて、夫々の検査系に応じた欠点検出方式にしたがって欠点情報の抽出がなされ、少なくとも一つの検出回路において明または暗の欠点情報が2値信号として検出される。この欠点情報は、各検出回路6〜11に対して個別に接続された各サイズ判定回路12〜17に供給されて、ここで最大限度サイズを越えるものであるかどうかについての判定が下された後に、欠点判定手段18に供給されるので、この手段18において最適な検査系を通って検出された欠点情報を欠点として認識するかどうかの優先判定をなし、認識された欠点データを外部に出力する。それにより、前記検査設定表示装置19により設定した検出しようとする印刷欠点を自動的に検出することができる。
【0046】
なお、本発明は前記第1の実施の形態には制約されない。例えば、第1の実施の形態では検査設定値の数値と同寸法でディスプレイに表示したが、これは拡大して表示させてもよい。また、本発明は印刷欠点以外の欠点検査についても適用できる。また、前記第1の実施の形態において述べた印刷検査装置の動作手順を工程とする印刷欠点検査方法とその装置を新たな実施の形態としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
また、請求項1および2の発明に係る欠点検査における検査設定値入力表示方法および装置によれば、検出しようとする欠点の最大限度サイズに係る入力数値を画像情報に変換してディスプレイ上にビジュアルパターンとして表示するだけではなく、前記欠点の色合いを前記ビジュアルパターンに与えるから、検出しようとする欠点の最大限度サイズおよび色合いについて数値とともにこの数値で設定された内容を明確に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る印刷設定値入力表示方法を実施する印刷設定値入力表示装置の回路構成を印刷欠点検査機の回路構成とともに示すブロック図。
【図2】第1の実施の形態におけるディスプレイに表示された表示内容の一例を示す図。
【符号の説明】
1…印刷欠点検査機(欠点検査機)、
19…検査設定値入力表示装置、
21…キーボード(入力手段)、
22…設定装置部(設定手段)、
23…画像形成回路(画像形成手段)、
24…ディスプレイ。
Claims (2)
- 検出しようとする欠点の最大限度サイズが数値で入力されるとともに、前記欠点に係る被検査信号を2値化する検査レベルが数値で入力されることに基づいて、前記最大限度サイズに係る数値に対応する前記欠点の大きさ・形状についての画像信号と、前記検査レベルに対応する前記欠点の色合いについての欠点色画像信号とを形成し、これらの両画像信号を合成してディスプレイ上にカラービジュアルパターンとしてカラー表示するとともに、入力された前記最大限度サイズに係る数値を前記カラービジュアルパターンと関連付けて前記ディスプレイ上に並べて表示することを特徴とする欠点検査における検査設定値入力表示方法。
- 欠点検査機において検出しようとする欠点の最大限度サイズを数値で入力するとともに前記欠点に係る被検査信号を2値化する検査レベルを数値で入力する入力手段と、
前記両数値入力を受けて、前記被検査信号を2値化する前記欠点検査機の欠点情報検出手段に検査レベルを設定するとともに、2値化された信号から欠点サイズを判定する前記欠点検査機の欠点サイズ判定手段に、前記最大限度サイズを設定する設定手段と、
この設定手段による設定に基づいて前記最大限度サイズに係る数値に対応する前記欠点の大きさ・形状についての画像情報と、前記検査レベルに対応する前記欠点の色合いについての欠点色画像情報とを形成して合成する画像形成手段と、
この画像形成手段により合成された前記両画像情報をカラービジュアルパターンとしてカラー表示するとともに、入力された前記最大限度サイズに係る数値を前記カラービジュアルパターンと関連付けて前記ディスプレイ上に並べて表示するディスプレイとを具備した欠点検査における検査設定値入力表示装置。
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JP26310395A JP3589756B2 (ja) | 1995-10-11 | 1995-10-11 | 欠点検査における検査設定値入力表示方法とその装置 |
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