JPH10232933A - 印刷物の目視検査補助装置 - Google Patents

印刷物の目視検査補助装置

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JPH10232933A
JPH10232933A JP9033657A JP3365797A JPH10232933A JP H10232933 A JPH10232933 A JP H10232933A JP 9033657 A JP9033657 A JP 9033657A JP 3365797 A JP3365797 A JP 3365797A JP H10232933 A JPH10232933 A JP H10232933A
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JP
Japan
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image
input
hue
lightness
saturation
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JP9033657A
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English (en)
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Osamu Kuratomi
修 倉富
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷の欠陥あるいは欠陥らしい領域を検査員に
わかり易く表示でき、検査員による目視検査が確実に行
なえる印刷物の目視検査補助装置を提供する。 【解決手段】画像入力部1は印刷物P上の画像を入力
し、この入力された画像は比較検査部5で基準画像記憶
部2内の基準画像と比較され、その差分画像が欠陥候補
領域抽出部6に送られる。欠陥候補領域抽出部6は、比
較検査部5からの差分画像に基づき欠陥候補領域を抽出
し、画像合成部7へ送る。画像合成部7は、入力画像
と、入力画像のうちの欠陥候補領域の画像と、基準画像
のうちの欠陥候補領域と同じ領域の画像とを合成する。
この合成された画像は、画像蓄積部8を介して画像表示
部9に表示される。検査者は、この表示された画像に対
して印刷品質を判定し、その判定結果を判定結果入力部
11から入力する。この入力された判定結果は、印刷物
Pの連続番号とともにデータ蓄積部10に記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、印刷物
の印刷品質の検査を人間が目視により行なう場合に、印
刷物上の画像を表示画面に表示することにより、人間の
目視検査を補助する印刷物の目視検査補助装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の検査をする表示方法につ
いて様々な方法が提案されている。たとえば、特開平6
−51732号公報では、表示画面と対応する印刷物と
の色合わせを行なっている。また、たとえば、特開平7
−160854号公報では、グラフを用いてモノクロデ
ィスプレイでカラー検査する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−51732
号公報では、表示画面と対応する印刷物との色合わせを
行なっているが、これは画面の表示を補正するためであ
る。ところが、この方法では印刷物の基準色を同時に表
示していないため、印刷物の基準との比較がしにくいと
いう問題がある。
【0004】また、特開平7−160854号公報は、
印刷物単独での色検査であり、見本と比較するような作
業をしていないため、検査者の色の感覚により検査結果
が左右される恐れがあるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、印刷の欠陥あるいは欠
陥らしい領域を検査員にわかり易く表示することがで
き、もって検査員による目視検査が確実に行なえる印刷
物の目視検査補助装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷物の目視検
査補助装置は、検査対象となる印刷物上の画像を入力す
る画像入力手段と、あらかじめ基準画像を記憶している
第1の記憶手段と、前記画像入力手段により入力された
印刷物上の画像と前記第1の記憶手段に記憶された基準
画像とを比較することにより、両画像の差分画像を求め
る画像比較手段と、この画像比較手段により求められた
差分画像に基づき印刷の欠陥候補領域を抽出する欠陥候
補領域抽出手段と、前記画像入力手段により入力された
印刷物上の画像、前記画像入力手段により入力された印
刷物上の画像のうちの前記欠陥候補領域抽出手段により
抽出された欠陥候補領域の画像、および、前記第1の記
憶手段に記憶された基準画像のうちの前記欠陥候補領域
抽出手段により抽出された欠陥候補領域と同じ領域の画
像を同時に表示する画像表示手段と、この画像表示手段
により表示された画像に対する判定結果を入力する判定
結果入力手段と、この判定結果入力手段により入力され
た判定結果を記憶する第2の記憶手段とを具備してい
る。
【0007】また、本発明の印刷物の目視検査補助装置
は、検査対象となる印刷物上の画像を入力する画像入力
手段と、あらかじめ複数の基準画像を記憶している第1
の記憶手段と、この第1の記憶手段に記憶された複数の
基準画像の中から1つの基準画像を選択する基準画像選
択手段と、前記画像入力手段により入力された印刷物上
の画像と前記基準画像選択手段により選択された基準画
像とを比較することにより、両画像の差分画像を求める
画像比較手段と、この画像比較手段により求められた差
分画像に基づき印刷の欠陥候補領域を抽出する欠陥候補
領域抽出手段と、前記画像入力手段により入力された印
刷物上の画像、前記画像入力手段により入力された印刷
物上の画像のうちの前記欠陥候補領域抽出手段により抽
出された欠陥候補領域の画像、および、前記基準画像選
択手段により選択された基準画像のうちの前記欠陥候補
領域抽出手段により抽出された欠陥候補領域と同じ領域
の画像を同時に表示する画像表示手段と、この画像表示
手段により表示された画像に対する判定結果を入力する
判定結果入力手段と、この判定結果入力手段により入力
された判定結果を記憶する第2の記憶手段とを具備して
いる。
【0008】また、本発明の印刷物の目視検査補助装置
は、検査対象となる印刷物上の画像を入力する画像入力
手段と、あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶
手段と、前記画像入力手段により入力された印刷物上の
画像からその色相、明度、彩度をそれぞれ求める第1の
計算手段と、前記第1の記憶手段に記憶された基準画像
からその色相、明度、彩度をそれぞれ求める第2の計算
手段と、前記第1の計算手段により求められた印刷物上
の画像の色相と前記第2の計算手段により求められた基
準画像の色相とから、両者間の色相差を求める第3の計
算手段と、この第3の計算手段により求められた色相差
を明度に変換する色相差・明度変換手段と、前記第1の
計算手段により求められた印刷物上の画像の色相および
彩度と、前記色相差・明度変換手段により求められた明
度とからRGBの各色値をそれぞれ生成する第4の計算
手段と、この第4の計算手段により生成されたRGBの
再構成画像を表示する画像表示手段と、この画像表示手
段により表示された画像に対する判定結果を入力する判
定結果入力手段と、この判定結果入力手段により入力さ
れた判定結果を記憶する第2の記憶手段とを具備してい
る。
【0009】また、本発明の印刷物の目視検査補助装置
は、検査対象となる印刷物上の画像を入力する画像入力
手段と、あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶
手段と、前記画像入力手段により入力された印刷物上の
画像からその色相、明度、彩度をそれぞれ求める第1の
計算手段と、前記第1の記憶手段に記憶された基準画像
からその色相、明度、彩度をそれぞれ求める第2の計算
手段と、前記第1の計算手段により求められた印刷物上
の画像の明度と前記第2の計算手段により求められた基
準画像の明度とから、両者間の明度差を求める第3の計
算手段と、この第3の計算手段により求められた明度差
を色相に変換する明度差・色相変換手段と、前記第1の
計算手段により求められた印刷物上の画像の彩度および
明度と、前記明度差・色相変換手段により求められた色
相とからRGBの各色値をそれぞれ生成する第4の計算
手段と、この第4の計算手段により生成されたRGBの
再構成画像を表示する画像表示手段と、この画像表示手
段により表示された画像に対する判定結果を入力する判
定結果入力手段と、この判定結果入力手段により入力さ
れた判定結果を記憶する第2の記憶手段とを具備してい
る。
【0010】また、本発明の印刷物の目視検査補助装置
は、検査対象となる印刷物上の画像を入力する画像入力
手段と、あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶
手段と、前記画像入力手段により入力された印刷物上の
画像、前記画像入力手段により入力された印刷物上の画
像における特定領域内の色相、明度、彩度、および、前
記第1の記憶手段に記憶された基準画像における特定領
域内の色相、明度、彩度を同時に表示する画像表示手段
と、この画像表示手段により表示された画像に対する判
定結果を入力する判定結果入力手段と、この判定結果入
力手段により入力された判定結果を記憶する第2の記憶
手段とを具備している。
【0011】さらに、本発明の印刷物の目視検査補助装
置は、検査対象となる印刷物上の画像を入力する画像入
力手段と、あらかじめ基準画像を記憶している第1の記
憶手段と、前記画像入力手段により入力された印刷物上
の画像からその色相、明度、彩度をそれぞれ求める第1
の計算手段と、前記第1の記憶手段に記憶された基準画
像からその色相、明度、彩度をそれぞれ求める第2の計
算手段と、前記画像入力手段により入力される印刷物上
の画像、および、前記第1の記憶手段に記憶された基準
画像に対してそれぞれ特定領域を限定する領域限定手段
と、前記画像入力手段により入力された印刷物上の画
像、前記第1の計算手段により求められた色相、明度、
彩度のうちの前記領域限定手段により限定された特定領
域内の色相、明度、彩度、および、前記第2の計算手段
により求められた色相、明度、彩度のうちの前記領域限
定手段により限定された特定領域内の色相、明度、彩度
を同時に表示する画像表示手段と、この画像表示手段に
より表示された画像に対する判定結果を入力する判定結
果入力手段と、この判定結果入力手段により入力された
判定結果を記憶する第2の記憶手段とを具備している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】まず、第1の実施の形態について説明す
る。
【0014】図1は、第1の実施の形態に係る印刷物の
目視検査補助装置の構成を示すものである。この目視検
査補助装置は、検査対象となる印刷物P上の画像を入力
する画像入力手段としての画像入力部1、あらかじめ基
準画像を記憶している記憶手段としての基準画像記憶部
2、開始終了検出部3、座標発生部4、画像比較手段と
しての比較検査部5、欠陥候補領域抽出手段としての欠
陥候補領域抽出部6、画像合成部7、画像蓄積部8、画
像表示手段としての画像表示部9、記憶手段としてのデ
ータ蓄積部10、判定結果入力手段としての判定結果入
力部11から構成される。
【0015】このような構成において、画像入力部1は
印刷物P上の画像を読取り、入力する。この入力された
画像は、比較検査部5で基準画像記憶部2内の基準画像
と比較され、両画像の差分画像が欠陥候補領域抽出部6
に送られる。欠陥候補領域抽出部6は、比較検査部5か
らの差分画像に基づき印刷の欠陥候補領域を抽出し、画
像合成部7へ送る。
【0016】画像合成部7は、画像入力部1で入力され
た印刷物Pの画像と、画像入力部1で入力された印刷物
Pの画像のうちの欠陥候補領域抽出部6で抽出された欠
陥候補領域の画像と、基準画像記憶部2内の基準画像の
うちの欠陥候補領域抽出部6で抽出された欠陥候補領域
と同じ領域の画像とを合成する。この合成された画像
は、画像蓄積部8に蓄積された後、画像表示部9に表示
される。
【0017】検査者は、画像表示部9に表示された画像
に対して印刷品質を判定し、その判定結果を判定結果入
力部11から入力する。この入力された判定結果は、印
刷物Pを識別するためのの連続番号とともに、データ蓄
積部10に記憶され、その後、不良品の選別情報などと
して検査結果が出力される。
【0018】以下、各部について詳細に説明する。
【0019】画像入力部1は、たとえば、図示矢印方向
に搬送される印刷物P上を光源からの光で照明し、その
反射光をラインセンサにより光電変換する。この場合、
1ラインごとの画像は、複数走査している間に、図示し
ない搬送手段により印刷物Pが移動することで、全体の
画像として形成される。ラインセンサから出力される画
像信号は、A/D変換されることにより、デジタル画像
データとして出力される。
【0020】また、画像入力部1は、上述したデジタル
画像データに加え、ラインセンサから1画素ごと読出す
信号(H信号)と、ラインセンサの走査開始ごとに出力
する信号(V信号)をも出力する。
【0021】画像入力部1から出力される画像データ、
H信号、V信号は、それぞれ開始終了検出部3、座標発
生部4、および、比較検査部5に送られる。
【0022】開始終了検出部3は、画像入力部1から出
力される信号にしたがって、印刷物Pが画像入力部1の
ラインセンサの下部を通過する際の、開始と終了を検出
するもので、たとえば、図2に示すように、カウンタ4
1、マスク設定部42,43、比較器44,45,4
6、論理積回路47、D形フリップフロップ回路48,
49,50、および、論理反転回路51から構成されて
いる。
【0023】すなわち、開始終了検出部3では、まず、
比較器46が画像入力部1から出力される画像データに
対して、一定閾値と比較し、大きければハイレベルの出
力を、そうでなければロウレベルの出力を行なう。図1
のように、搬送される印刷物Pをラインセンサによりと
らえる場合、この比較器46は、閾値以上の画素値をも
たらす印刷物Pがラインセンサを通過する間、ハイレベ
ルの信号を出力し、印刷物Pの画像データの開始と終了
を検出することができる。
【0024】実際には、照明灯がラインセンサの両端と
重なる場合があるため、この端領域を不感領域とする必
要がある。これを実現するため、各ラインの読出し座標
をカウンタ41で計数しながら、マスク設定部42,4
3で設定される端の領域の座標に対して、比較器44,
45がそれぞれ設定値以上、設定値以下のときにハイレ
ベルの信号を出力し、論理積回路47で論理演算を行な
う。これにより、2つのマスク設定された座標の間で閾
値を越える画素データを検出することができ、印刷物P
に対応する画素のみ論理積回路47からハイレベルの信
号が出力される。
【0025】論理積回路47から出力される最初のハイ
レベルの信号が搬送される印刷物Pの先端を表す信号と
なり、最後に現れるハイレベルの信号が後端を表す信号
に相当するが、これをフリップフロップ回路48,4
9,50がとらえる。フリップフロップ回路48は、最
初の論理積回路47のハイレベルの信号への変化をとら
え、開始信号として座標発生部4へ出力する。
【0026】また、フリップフロップ回路49は、V信
号が入力されるごとにリセットされながら、論理積回路
47からハイレベルの信号が出力された瞬間にハイレベ
ルの信号を出力する。すなわち、フリップフロップ回路
49は、1ライン内に閾値を越える画素データが存在す
ればハイレベルの信号を出力するので、印刷物Pがライ
ンセンサを横切っている間、必ず各ラインの走査の終了
時にはハイレベルの信号が出力される。
【0027】この出力は、フリップフロップ回路49が
リセットされる前に、フリップフロップ回路50が保持
するので、フリップフロップ回路50の出力は、印刷物
Pがラインセンサを横切っている間、ハイレベルの信号
を出力し続ける。論理反転回路51は、この出力を反転
し、印刷物Pがラインセンサを通過する後端でハイレベ
ルの信号を出力し、終了信号として比較検査部5に送
る。
【0028】座標発生部4は、画像入力部1のラインセ
ンサでとらえる印刷物Pの画像の座標データを、画像入
力部1から出力されるH信号とV信号とに基づいて生成
するもので、たとえば、図3に示すように、カウンタ5
3,54から構成されている。
【0029】すなわち、座標発生部4は、カウンタ53
が1ラインの走査の開始を示すV信号によりリセットさ
れて、1画素ごとの読出しに対応するH信号を計数する
ことで、X座標値を出力し、カウンタ54が印刷物Pの
先端に発生する開始信号でリセットされて、V信号を計
数することで、Y座標値を出力する。
【0030】ここで、X座標値とY座標値は、それぞれ
図1に示す画像入力部1内のラインセンサの走査方向
と、それに垂直な方向の座標を示す。座標発生部4から
出力される座標データは、比較検査部5および欠陥候補
領域抽出部6にそれぞれ送られる。
【0031】比較検査部5は、画像入力部1が出力する
画像データを基準画像記憶部2が出力する画像データと
比較し、その両画像の差分画像を生成する。たとえば、
画像入力部1が出力する画像データを図4に示すような
画像P1、基準画像記憶部2が出力する画像データを図
5に示すような画像P2とすると、生成される差分画像
は図6に示すような画像P3のようになり、入力画像P
1に生じていた印刷欠陥部分Nが抽出された画像とな
る。
【0032】比較検査部5は、たとえば、図7に示すよ
うに、減算器56および絶対値計算部57によって構成
されている。すなわち、画像入力部1が出力する画像デ
ータ(対象画像)A(x,y)と、基準画像記憶部2が
出力する画像データB(x,y)は、対応する画素ごと
に減算器56へ入力され、両者間で減算が行なわれる。
減算器56の出力は、絶対値計算部57へ送られ、絶対
値が計算される。
【0033】絶対値計算部57の出力は、その画素に対
する差分画像S(x,y)として出力される。たとえ
ば、画像入力部1が出力する画像データA(x,y)を
図4のP1、基準画像記憶部2が出力する画像データB
(x,y)を図5のP2とすると、生成される差分画像
S(x,y)は図6のP3のようになる。
【0034】このようにして比較検査部5で生成された
差分画像は、欠陥候補領域抽出部6へ送られる。欠陥候
補領域抽出部6では、たとえば、図8に示すようなフロ
ーチャートにしたがった手順で処理を行なうことによ
り、印刷欠陥部分Nを欠陥候補領域として抽出する。
【0035】すなわち、まず、ステップS1で変数が初
期設定される。次に、ステップS2で、変数iと参照画
像(基準画像)のy座標値の最大値とを比較することに
より、画像の走査が終了したか否かを判定し、終了なら
ば画像合成処理へ移行する。終了していなければ、ステ
ップS3でその画素値が閾値以上か否かを判定し、閾値
以下ならばステップS9へ進む。
【0036】ステップS3で閾値以上ならば、ステップ
S4で変数count に「1」を加算し、ステップS5へ進
む。ステップS5では、変数iと変数ymax とを比較
し、i>ymax ならば、ステップS6にて変数ymax に
変数iの値を代入し、ステップS9へ進む。i>ymax
でなければ、ステップS7にて変数iと変数ymin とを
比較し、i<ymin ならば、ステップS8にて変数ymi
n に変数iの値を代入し、ステップS9へ進む。
【0037】ステップS9では、変数jと参照画像のx
座標値の最大値とを比較することにより、画像のx方向
の走査が終了したか否かを判定し、終了ならばステップ
S10にて変数jの値を「0」にし、ステップS11に
て変数iの値に「1」を加算し、ステップS2に戻る。
終了していなければ、ステップS12でその画素値が閾
値以上か否かを判定し、閾値以下ならばステップS18
へ進む。
【0038】ステップS12で閾値以上ならば、ステッ
プS13で変数count に「1」を加算し、ステップS1
4へ進む。ステップS14では、変数jと変数xmax と
を比較し、j>xmax ならば、ステップS15にて変数
xmax に変数jの値を代入し、ステップS18へ進む。
j>xmax でなければ、ステップS16にて変数jと変
数xmin とを比較し、j<xmin ならば、ステップS1
7にて変数xmin に変数jの値を代入し、ステップS1
8へ進む。j<xmin でなければ、ステップS18へ進
む。ステップS18では、変数jの値に「1」を加算
し、ステップS9に戻る。
【0039】以上のような処理により、欠陥候補領域の
y座標最大値ymax 、y座標最小値ymin 、x座標最大
値xmax 、x座標最小値xmin 、および、欠陥画素数co
untがそれぞれ計算される。これらの計算された各値ym
ax ,ymin ,xmax ,xmin ,count は、それぞれ画
像合成部7へ送られる。
【0040】画像合成部7では、画像入力部1で得られ
た対象画像(入力画像)と、基準画像記憶部2より得ら
れる基準画像と、欠陥候補領域抽出部6で得られた欠陥
候補領域のxy座標の最大値、最小値とにより、画像表
示部9で表示するための画像を合成する。たとえば、比
較検査部5で得られた差分画像が図6のP3のような例
では、たとえば、図9に示すような1つの画像に合成す
る。ここで、P4は対象画像(入力画像)、P5は対象
画像中の欠陥候補領域のxy座標値内の画像、P6は参
照画像(基準画像)中の欠陥候補領域のxy座標値と同
じ領域内の画像である。
【0041】画像合成部7で合成された画像は、画像蓄
積部8へ送られた後、画像表示部9で表示される。この
場合、欠陥候補領域画像P5および参照画像P6は、そ
れぞれ所定の大きさに拡大した後、表示するようにして
もよい。
【0042】検査者は、画像表示部9に表示された対象
画像P4、欠陥候補領域画像P5、参照画像P6を目視
することにより、対象画像P4に対する印刷良否の判定
結果を判定結果入力部11から入力する。判定結果入力
部11は、たとえば、押釦スイッチやフットペダルスイ
ッチなどにより構成され、検査者の最終判定結果を良品
「1」、不良品「0」として入力する。
【0043】データ蓄積部10は、画像表示部9で表示
されている印刷物Pの固有情報と、判定結果入力部11
から入力される印刷欠陥の判定結果とを対応させて記憶
するものである。ここで、印刷物Pの固有情報とは、印
刷物Pを1枚ごとに区別するための情報で、入力された
順番を示す連続番号や、あらかじめ印刷物Pに含まれる
バーコード情報などである。
【0044】データ蓄積部10からは、印刷物Pの固有
情報と、その印刷物に対する印刷欠陥の判定結果情報が
出力される。これらの出力情報に基づき、図示しない選
別装置が選別動作することにより、印刷良品の印刷物P
のみが選別される。
【0045】このように、第1の実施の形態によれば、
対象画像を入力し、その対象画像から欠陥候補領域を抽
出し、画像表示部9において対象画像と対象画像中の欠
陥候補領域の画像と参照画像中の同領域の画像とを同時
に表示することにより、印刷の欠陥あるいは欠陥らしい
領域を検査員にわかり易く表示することができる。した
がって、検査員による目視検査を確実に行なえるように
なる。
【0046】次に、第2の実施の形態について説明す
る。
【0047】図10は、第2の実施の形態に係る印刷物
の目視検査補助装置の構成を示すものである。第2の実
施の形態は、前述した第1の実施の形態において、基準
画像記憶部2をn個(複数)の基準画像記憶部21 〜2
n に置き換えるとともに、これら基準画像記憶部21 〜
2n の出力を選択する選択手段としての選択スイッチ1
2を追加したもので、その他の部分は図1の第1の実施
の形態と同一である。したがって、n個の基準画像記憶
部21 〜2n および選択スイッチ12についてだけ説明
する。
【0048】n個の基準画像記憶部21 〜2n には、そ
れぞれ異なる基準画像が記憶されている。選択スイッチ
12は、たとえば、n個のリレーなどで構成されてい
て、比較検査部5で用いるための基準画像を選択する。
すなわち、選択スイッチ12は、基準画像記憶部21 〜
2n の各出力のうちの1つを選択し、それを比較検査部
5に送るものである。
【0049】このように、第2の実施の形態によれば、
n個の基準画像記憶部21 〜2n 、および、それらのう
ちの1つを選択する選択スイッチ12を用いることによ
り、複数種類の印刷物Pに対する目視検査の補助を1台
の目視検査補助装置で行なうことができる。
【0050】次に、第3の実施の形態について説明す
る。
【0051】図11は、第3の実施の形態に係る印刷物
の目視検査補助装置の構成を示すものである。この目視
検査補助装置は、カラー画像入力部13、基準画像記憶
部14、開始終了検出部3、座標発生部4、計算手段と
しての色相・彩度・明度計算部15,16、計算手段と
しての色相差計算部17、色相差・明度変換手段として
の色相差・明度変換部18、計算手段としてのRGB計
算部19、画像蓄積部8、画像表示部9、データ蓄積部
10、および、判定結果入力部11から構成される。
【0052】これらのうち、開始終了検出部3、座標発
生部4、画像蓄積部8、画像表示部9、データ蓄積部1
0、および、判定結果入力部11は、前述した第1の実
施の形態と同一である。したがって、カラー画像入力部
13、基準画像記憶部14、色相・彩度・明度計算部1
5,16、色相差計算部17、色相差・明度変換部1
8、および、RGB計算部19についてだけ説明する。
基準画像記憶部14は、あらかじめRGBの基準画像を
記憶している。
【0053】カラー画像入力部13は、たとえば、搬送
される印刷物P上を光源からの光で照明し、その反射光
をカラーラインセンサにより光電変換し、RGBの画像
信号を出力する。この場合、1ラインごとの画像は、複
数走査している間に、図示しない搬送手段により印刷物
Pが移動することで、全体の画像として形成される。カ
ラーラインセンサから出力されるRGBの画像信号は、
RGBごとに別々にA/D変換されることにより、RG
Bのデジタル画像データとして出力される。
【0054】また、カラー画像入力部13は、上述した
RGBのデジタル画像データに加え、カラーラインセン
サから1画素ごと読出す信号(H信号)と、カラーライ
ンセンサの走査開始ごとに出力する信号(V信号)をも
出力する。
【0055】カラー画像入力部13から出力されるRG
Bの画像データ、H信号、V信号は、それぞれ開始終了
検出部3、座標発生部4、および、色相・彩度・明度計
算部15,16に送られる。
【0056】色相・彩度・明度計算部15では、カラー
画像入力部13から送られてくるRGBの画像データを
基に、色相(H)、明度(S)、彩度(I)の各値をそ
れぞれ計算する。色相・彩度・明度計算部15は、たと
えば、図12に示すようなフローチャートにしたがった
手順で処理を行なうことにより、色相、明度、彩度の各
値をそれぞれ計算する。
【0057】すなわち、まず、ステップS21でRGB
の画像データを入力し、ステップS22で明度(I)を
計算し、ステップS23で場合分けして、I=0のとき
にはステップS24にてS=0、H=0とし、ステップ
S33へ移行する。本来はI=OのときはHは不定であ
るが、計算の便宜上、H=0とする。
【0058】ステップS23において、I=0でないと
きはステップS25へ進み、RGBの画像データからi
を算出し、ステップS26で彩度(S)を計算し、ステ
ップS27にてr,g,bの値をそれぞれ計算し、ステ
ップS28へ進む。ステップS28では、変数Rと変数
Iとを比較し、同値ならばステップS29にて色相
(H)を計算し、ステップS33へ進む。同値でなけれ
ばステップS30へ進み、変数Gと変数Iとを比較し、
同値ならばステップS31にて色相(H)を計算し、ス
テップS33へ進む。
【0059】ステップS30において、同値でなければ
ステップS32へ進み、色相(H)を計算し、ステップ
S33へ進む。ステップS33では、上記のようにして
計算された各画素の色相(H)、彩度(S)、明度
(I)をそれぞれ色相差計算部17およびRGB計算部
19へ送る。
【0060】色相・彩度・明度計算部16では、基準画
像記憶部14から送られてくるRGBの基準画像データ
を基に、色相(H)、明度(S)、彩度(I)の各値を
それぞれ計算する。色相・彩度・明度計算部16は、色
相・彩度・明度計算部15と同様、図12に示すような
フローチャートにしたがった手順で処理を行なうことに
より、色相、明度、彩度の各値をそれぞれ計算する。し
たがって、その説明は省略する。
【0061】色相・彩度・明度計算部16で計算された
各画素の色相(H)、彩度(S)、明度(I)は、それ
ぞれ色相差計算部17へ送られる。色相差計算部17で
は、基準画像と入力画像のそれぞれに対応する画素間の
色相差を計算する。色相差計算部17は、たとえば、図
13に示すように、減算器59によって構成される。す
なわち、減算器59で、基準画像のある画素の色相値か
ら、入力画像の対応する画素の色相値を減算し、その減
算結果は色相差・明度変換部18へ送られる。
【0062】色相差・明度変換部18では、色相差計算
部17で得られた色相差を明度値に変換する。すなわ
ち、色相差・明度変換部18は、たとえば、下記式
(1)で示す演算を行なうことにより、色相差を明度値
に変換する。
【0063】I=(Hs +2π)/4π……(1) こうして変換された明度値は、RGB計算部19へ送ら
れる。RGB計算部19は、色相・彩度・明度計算部1
5、および、色相差・明度変換部18により得られた各
画素の色相(H)、明度(S)、彩度(I)から、RG
Bの各色値をそれぞれ計算する。RGB計算部19は、
たとえば、図14に示すようなフローチャートにしたが
った手順で処理を行なうことにより、RGBの各色値を
それぞれ計算する。
【0064】すなわち、まず、ステップS41,S42
において、色相(H)、明度(S)、彩度(I)から、
S=0のときはR=G=B=Iとされ、ステップS56
へ進む。そうでない場合は、ステップS43,S44に
おいて、変数h,P,Q,Tがそれぞれ計算され、ステ
ップS45へ進む。ステップS45では、h=0の場合
は、ステップS46にてRGB値が決定され、ステップ
S56へ進む。そうでない場合は、ステップS47に進
み、h=1の場合は、ステップS48にてRGB値が決
定され、ステップS56へ進む。
【0065】ステップS47において、h=1でない場
合は、ステップS49に進み、h=2の場合は、ステッ
プS50にてRGB値が決定され、ステップS56へ進
む。そうでない場合は、ステップS51に進み、h=3
の場合は、ステップS52にてRGB値が決定され、ス
テップS56へ進む。そうでない場合は、ステップS5
3に進み、h=4の場合は、ステップS54にてRGB
値が決定され、ステップS56へ進む。そうでない場合
は、ステップS55にてRGB値が決定され、ステップ
S56へ進む。
【0066】ステップS56では、上記のようにして計
算されたRGB値を画像蓄積部8へ出力する。この場
合、画像蓄積部8は、基準画像との色相差を明度に変換
された入力画像が蓄積され、画像画像表示部9にて表示
される。
【0067】このように、第3の実施の形態によれば、
色相差を明度に置き換えることにより、複雑な配色の対
象画像の異常を強調し、印刷の欠陥あるいは欠陥らしい
領域を検査員にわかり易く表示することができる。した
がって、検査員による目視検査が確実に行なえるように
なる。
【0068】次に、第4の実施の形態について説明す
る。
【0069】図15は、第4の実施の形態に係る印刷物
の目視補助装置の構成を示すものである。第4の実施の
形態は、前述した第3の実施の形態において、色相差計
算部17を明度差計算部20に置き換えるとともに、色
相差・明度変換部18を明度差・色相変換部21に置き
換えたもので、その他の部分は図11の第3の実施の形
態と同一である。したがって、明度差計算部20および
明度差・色相変換部21についてだけ説明する。
【0070】明度差計算部20は、基準画像の明度と入
力画像の明度との差を計算する。明度差計算部20は、
たとえば、図16に示すように、減算器61によって構
成される。すなわち、減算器61で、基準画像のある画
素の明度値から、入力画像の対応する画素の明度値を減
算し、その減算結果は明度差・色相変換部21へ送られ
る。
【0071】明度差・色相変換部21では、明度差計算
部20で得られた明度差を色相値に変換する。すなわ
ち、明度差・色相変換部21は、たとえば、下記式
(2)で示す演算を行なうことにより、明度差を色相値
に変換する。
【0072】H=(Is +1)×π……(2) こうして変換された色相値は、RGB計算部19へ送ら
れる。この場合、RGB計算部19で用いられる色相、
彩度、明度の各値は、それぞれ図17に示すフローチャ
ートの初期設定にもあるように、彩度、明度は入力画像
の値を用い、色相は明度差・色相変換部21から送られ
てきた値を用いることになる。図17のフローチャート
の流れは図14と同じであるので、その説明は省略す
る。
【0073】このように、第4の実施の形態によれば、
明度差を色相に置き換えることにより、濃度に対して厳
しい基準を設けられた対象画像の異常を強調し、印刷の
欠陥あるいは欠陥らしい領域を検査員にわかり易く表示
することができる。したがって、検査員による目視検査
が確実に行なえるようになる。
【0074】次に、第5の実施の形態について説明す
る。
【0075】図18は、第5の実施の形態に係る印刷物
の目視検査補助装置の構成を示すものである。この目視
検査補助装置は、カラー画像入力部13、基準画像記憶
部14、開始終了検出部3、座標発生部4、計算手段と
しての色相・彩度・明度計算部15,16、領域限定手
段としての領域限定部22、平均化手段としての平均化
部23,24、画像合成部25、画像蓄積部8、画像表
示部9、データ蓄積部10、および、判定結果入力部1
1から構成される。
【0076】これらのうち、カラー画像入力部13、基
準画像記憶部14、開始終了検出部3、座標発生部4、
画像蓄積部8、画像表示部9、データ蓄積部10、およ
び、判定結果入力部11は、前述した第3の実施の形態
と同一である。したがって、領域限定部22、平均化部
23,24、および、画像合成部25についてだけ説明
する。
【0077】領域限定部22は、検査すべき画像の注目
領域を限定する。領域限定部22の限定方法は、たとえ
ば、図19に示すように、基準画像に対してxs,x
e,ys,yeの各座標値で区切られる矩形領域Eとし
て与えられる。この場合、この限定領域Eは、xs,x
e,ys,yeの各座標値として記憶されている。
【0078】平均化部23,24は、色相・彩度・明度
計算部15,16から送られてくる色相、彩度、明度に
ついて、領域限定部22で限定された領域E内のデータ
に限り加算し、平均化する。平均化部23,24は、た
とえば、図20に示すようなフローチャートにしたがっ
た手順で処理を行なうことにより、平均化する。
【0079】すなわち、まず、ステップS61,62に
おいて、色相・彩度・明度計算部15,16から送られ
てくる色相fh(x,y)、彩度fs(x,y)、明度
fi(x,y)に対して初期設定する。次に、ステップ
S63にて変数yと変数yeとを比較し、y<yeなら
ばステップS64へ進む。そうでないならば、ステップ
S65にて色相、彩度、明度の各平均値をそれぞれ計算
し、画像合成処理へ移行する。
【0080】ステップS64では、変数xに変数xsを
代入し、ステップS66へ進む。ステップS66では、
変数xと変数xeとを比較し、x<xeならば、ステッ
プS67にてHsum,Ssum,Isumをそれぞれ
計算し、ステップS68へ進む。ステップS66におい
て、x<xeでないならば、ステップS69にて変数y
に「1」を加算して、ステップS63に戻る。ステップ
S68では、変数xに「1」が加算され、ステップS6
6に戻る。
【0081】これらの動作により、限定領域E内の色
相、彩度、明度の各平均値を求めている。この構成は、
平均化部23および平均化部24とも同じである。
【0082】画像合成部25は、入力画像と平均化部2
3,24からの各平均値に基づき、画像表示部9で表示
するための画像を合成する。すなわち、画像合成部25
は、入力画像および平均化部23,24からの各平均値
を、たとえば、図21に示すような画像テーブルに当て
はめることで、画像を合成する。
【0083】図21において、領域71には入力画像が
そのまま表示される。入力画像は、領域71の左上点の
x,y両座標分だけシフトして画像合成部25に記録さ
れる。領域72,73には、それぞれ入力画像の限定領
域E内の色相平均値、彩度平均値、明度平均値と、基準
画像の限定領域E内の色相平均値、彩度平均値、明度平
均値が、たとえば、図22に示すような形で表示され
る。
【0084】図22において、色相平均値は、「H」の
文字の上方の円で、円周上の上の頂点を「0」、下の頂
点をπとした円状のH(色相)メータM1に対し、円の
中心点と円周上の色相平均値に相当する点とを結び貫い
た線で表示される。
【0085】また、彩度平均値は、「S」の文字の上方
の半円の左端を「0」、右端を「1」とした半円状のS
(彩度)メータM2に対し、半円の中心点と円周上の彩
度平均値に相当する点とを結び貫いた直線で表示され
る。
【0086】さらに、明度平均値は、「I」の文字の上
方の半円の左端を「0」、右端を「1」とした半円状の
I(明度)メータM3に対し、半円の中心点と円周上の
明度平均値に相当する点とを結び貫いた直線で表示され
る。
【0087】この場合、H,S,IメータM1,M2,
M3による各値の表示方法は、各値をそれぞれ距離に置
き換えて表示してもよく、あるいは、各値をそれぞれ角
度に置き換えて表示してもよい。
【0088】図18のような構成の装置で、基準画像が
図5のP2で、入力画像が図4のP1で、限定領域Eが
図19のxs,xe,yx,yeの場合、たとえば、図
23に示すような画像が合成され、画像表示部9で表示
される。図23において、表示領域81には入力画像
が、表示領域82,83には、それぞれ入力画像(対象
画像)の限定領域E内のH,S,Iメータ、基準画像
(参照画像)の限定領域E内のH,S,Iメータが表示
される。
【0089】このように、第5の実施の形態によれば、
H,S,IメータM1,M2,M3によって色情報を物
理量として表示することにより、画像表示部9が白黒の
モニタであっても色の検査が行なえる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、印
刷の欠陥あるいは欠陥らしい領域を検査員にわかり易く
表示することができ、もって検査員による目視検査が確
実に行なえる印刷物の目視検査補助装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る印刷物の目視
検査補助装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図2】開始終了検出部の構成を示すブロック図。
【図3】座標発生部の構成を示すブロック図。
【図4】印刷物の入力画像の一例を示す図。
【図5】印刷物の基準画像の一例を示す図。
【図6】入力画像と基準画像との差分画像の一例を示す
図。
【図7】比較検査部の構成を示すブロック図。
【図8】欠陥候補領域抽出部が実行する処理手順を示す
フローチャート。
【図9】画像合成部で合成される画像の一例を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る印刷物の目
視検査補助装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る印刷物の目
視検査補助装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図12】色相・彩度・明度計算部が実行する処理手順
を示すフローチャート。
【図13】色相差計算部の構成を示すブロック図。
【図14】RGB計算部が実行する処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る印刷物の目
視検査補助装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図16】明度差計算部の構成を示すブロック図。
【図17】RGB計算部が実行する処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る印刷物の目
視検査補助装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図19】領域限定部が記憶する座標値を示す概念図。
【図20】平均化部が実行する処理手順を示すフローチ
ャート。
【図21】画像合成部が生成する合成画像の概念図。
【図22】H,S,Iメータの一例を示す図。
【図23】画像表示部が表示する画像の一例を示す図。
【符号の説明】
P……印刷物、1……画像入力部(画像入力手段)、
2,21 〜2n ,14……基準画像記憶部(記憶手
段)、3……開始終了検出部、4……座標発生部、5…
…比較検査部(画像比較手段)、6……欠陥候補領域抽
出部(欠陥候補領域抽出手段)、7……画像合成部、8
……画像蓄積部、9……画像表示部(画像表示手段)、
10……データ蓄積部(記憶手段)、11……判定結果
入力部(判定結果入力手段)、12……選択スイッチ
(基準画像選択手段)、13……カラー画像入力部(画
像入力手段)、15,16……色相・彩度・明度計算部
(計算手段)、17……色相差計算部(計算手段)、1
8……色相差・明度変換部(色相差・明度変換手段)、
19……RGB計算部(計算手段)、20……明度差計
算部(計算手段)、21……明度差・色相変換部(明度
差・色相変換手段)、22……領域限定部(領域限定手
段)、23,24……平均化部(平均化手段)、E……
限定領域、P1……入力画像(対象画像)、P2……基
準画像(参照画像)、P3……差分画像、N……印刷欠
陥部分、P4……対象画像(入力画像)、P5……欠陥
候補領域の画像、P6……参照画像の欠陥候補領域と同
じ領域の画像、M1……色相メータ、M2……彩度メー
タ、M3……明度メータ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象となる印刷物上の画像を入力す
    る画像入力手段と、 あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像と前
    記第1の記憶手段に記憶された基準画像とを比較するこ
    とにより、両画像の差分画像を求める画像比較手段と、 この画像比較手段により求められた差分画像に基づき印
    刷の欠陥候補領域を抽出する欠陥候補領域抽出手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像、前
    記画像入力手段により入力された印刷物上の画像のうち
    の前記欠陥候補領域抽出手段により抽出された欠陥候補
    領域の画像、および、前記第1の記憶手段に記憶された
    基準画像のうちの前記欠陥候補領域抽出手段により抽出
    された欠陥候補領域と同じ領域の画像を同時に表示する
    画像表示手段と、 この画像表示手段により表示された画像に対する判定結
    果を入力する判定結果入力手段と、 この判定結果入力手段により入力された判定結果を記憶
    する第2の記憶手段と、 を具備したことを特徴とする印刷物の目視検査補助装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像表示手段は、前記画像入力手段
    により入力された印刷物上の画像のうちの前記欠陥候補
    領域抽出手段により抽出された欠陥候補領域の画像、お
    よび、前記第1の記憶手段に記憶された基準画像のうち
    の前記欠陥候補領域抽出手段により抽出された欠陥候補
    領域と同じ領域の画像をそれぞれ拡大して表示すること
    を特徴とする請求項1記載の印刷物の目視検査補助装
    置。
  3. 【請求項3】 検査対象となる印刷物上の画像を入力す
    る画像入力手段と、あらかじめ複数の基準画像を記憶し
    ている第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に記憶された複数の基準画像の中か
    ら1つの基準画像を選択する基準画像選択手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像と前
    記基準画像選択手段により選択された基準画像とを比較
    することにより、両画像の差分画像を求める画像比較手
    段と、 この画像比較手段により求められた差分画像に基づき印
    刷の欠陥候補領域を抽出する欠陥候補領域抽出手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像、前
    記画像入力手段により入力された印刷物上の画像のうち
    の前記欠陥候補領域抽出手段により抽出された欠陥候補
    領域の画像、および、前記基準画像選択手段により選択
    された基準画像のうちの前記欠陥候補領域抽出手段によ
    り抽出された欠陥候補領域と同じ領域の画像を同時に表
    示する画像表示手段と、 この画像表示手段により表示された画像に対する判定結
    果を入力する判定結果入力手段と、 この判定結果入力手段により入力された判定結果を記憶
    する第2の記憶手段と、 を具備したことを特徴とする印刷物の目視検査補助装
    置。
  4. 【請求項4】 検査対象となる印刷物上の画像を入力す
    る画像入力手段と、 あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像から
    その色相、明度、彩度をそれぞれ求める第1の計算手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶された基準画像からその色
    相、明度、彩度をそれぞれ求める第2の計算手段と、 前記第1の計算手段により求められた印刷物上の画像の
    色相と前記第2の計算手段により求められた基準画像の
    色相とから、両者間の色相差を求める第3の計算手段
    と、 この第3の計算手段により求められた色相差を明度に変
    換する色相差・明度変換手段と、 前記第1の計算手段により求められた印刷物上の画像の
    色相および彩度と、前記色相差・明度変換手段により求
    められた明度とからRGBの各色値をそれぞれ生成する
    第4の計算手段と、 この第4の計算手段により生成されたRGBの再構成画
    像を表示する画像表示手段と、 この画像表示手段により表示された画像に対する判定結
    果を入力する判定結果入力手段と、 この判定結果入力手段により入力された判定結果を記憶
    する第2の記憶手段と、 を具備したことを特徴とする印刷物の目視検査補助装
    置。
  5. 【請求項5】 検査対象となる印刷物上の画像を入力す
    る画像入力手段と、 あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像から
    その色相、明度、彩度をそれぞれ求める第1の計算手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶された基準画像からその色
    相、明度、彩度をそれぞれ求める第2の計算手段と、 前記第1の計算手段により求められた印刷物上の画像の
    明度と前記第2の計算手段により求められた基準画像の
    明度とから、両者間の明度差を求める第3の計算手段
    と、 この第3の計算手段により求められた明度差を色相に変
    換する明度差・色相変換手段と、 前記第1の計算手段により求められた印刷物上の画像の
    彩度および明度と、前記明度差・色相変換手段により求
    められた色相とからRGBの各色値をそれぞれ生成する
    第4の計算手段と、 この第4の計算手段により生成されたRGBの再構成画
    像を表示する画像表示手段と、 この画像表示手段により表示された画像に対する判定結
    果を入力する判定結果入力手段と、 この判定結果入力手段により入力された判定結果を記憶
    する第2の記憶手段と、 を具備したことを特徴とする印刷物の目視検査補助装
    置。
  6. 【請求項6】 検査対象となる印刷物上の画像を入力す
    る画像入力手段と、 あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像、前
    記画像入力手段により入力された印刷物上の画像におけ
    る特定領域内の色相、明度、彩度、および、前記第1の
    記憶手段に記憶された基準画像における特定領域内の色
    相、明度、彩度を同時に表示する画像表示手段と、 この画像表示手段により表示された画像に対する判定結
    果を入力する判定結果入力手段と、 この判定結果入力手段により入力された判定結果を記憶
    する第2の記憶手段と、 を具備したことを特徴とする印刷物の目視検査補助装
    置。
  7. 【請求項7】 検査対象となる印刷物上の画像を入力す
    る画像入力手段と、 あらかじめ基準画像を記憶している第1の記憶手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像から
    その色相、明度、彩度をそれぞれ求める第1の計算手段
    と、 前記第1の記憶手段に記憶された基準画像からその色
    相、明度、彩度をそれぞれ求める第2の計算手段と、 前記画像入力手段により入力される印刷物上の画像、お
    よび、前記第1の記憶手段に記憶された基準画像に対し
    てそれぞれ特定領域を限定する領域限定手段と、 前記画像入力手段により入力された印刷物上の画像、前
    記第1の計算手段により求められた色相、明度、彩度の
    うちの前記領域限定手段により限定された特定領域内の
    色相、明度、彩度、および、前記第2の計算手段により
    求められた色相、明度、彩度のうちの前記領域限定手段
    により限定された特定領域内の色相、明度、彩度を同時
    に表示する画像表示手段と、 この画像表示手段により表示された画像に対する判定結
    果を入力する判定結果入力手段と、 この判定結果入力手段により入力された判定結果を記憶
    する第2の記憶手段と、 を具備したことを特徴とする印刷物の目視検査補助装
    置。
  8. 【請求項8】 前記画像表示手段は、特定領域内の色
    相、明度、彩度の各値をそれぞれ平均化したのち表示す
    ることを特徴とする請求項6または7記載の印刷物の目
    視検査補助装置。
  9. 【請求項9】 前記画像表示手段は、特定領域内の色
    相、明度、彩度の各値をそれぞれ距離に置き換えて表示
    することを特徴とする請求項6または7記載の印刷物の
    目視検査補助装置。
  10. 【請求項10】 前記画像表示手段は、特定領域内の色
    相、明度、彩度の各値をそれぞれ角度に置き換えて表示
    することを特徴とする請求項6または7記載の印刷物の
    目視検査補助装置。
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