JP3533722B2 - 不良検査方法およびその装置 - Google Patents

不良検査方法およびその装置

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JP3533722B2 JP26169794A JP26169794A JP3533722B2 JP 3533722 B2 JP3533722 B2 JP 3533722B2 JP 26169794 A JP26169794 A JP 26169794A JP 26169794 A JP26169794 A JP 26169794A JP 3533722 B2 JP3533722 B2 JP 3533722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象物を撮像して得
られた画像を用いて対象物の不良を判別、検査するため
の不良検査方法、およびその不良検査方法が用いられる
不良検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷された文字や図形などを検査
する際に、画像処理機能を有する検査装置を用いて自動
的に検査を行う方法が普及している。この検査装置は、
テレビカメラ,画像処理部,モニタなどを有するもの
で、テレビカメラにより撮像した検査対象物の画像を画
像処理部に取り込み、あらかじめ登録されていた良品の
モデル画像と比較することにより対象物の良否を判別し
ている。
【0003】上記の検査の対象物の画像(以下「入力画
像」という)とモデル画像との比較は、それぞれの画像
を2値化して得られる画像データを用いてのパターンマ
ッチング、または両画像間の濃度データの相関演算を実
行することにより行われる。
【0004】図11は、上記のパターンマッチングによ
り不良を判別する方法を示す。図中30は2値化された
モデル画像を、31はこのモデル画像30について抽出
された登録パターンを、それぞれ示す。この登録パター
ン31は、前記モデル画像30中、文字の画像32を含
むように設定された領域33内の画像データであって、
前記画像処理部のメモリ内に記憶される。
【0005】検査時に画像処理部は、検査の対象物を撮
像して得られた濃淡の入力画像を入力して2値化処理し
た後、この2値の入力画像35について、前記登録パタ
ーンに対応する検査対象領域として検査対象となる文字
の画像37を含む領域36を抽出する。さらに画像処理
部は、この領域36内の画像パターンを前記登録パター
ン31と比較し、その比較結果により検査対象の文字の
良否を判別する。
【0006】図示例では、入力画像の文字の画像37に
欠けが存在しているため、前記の画像パターン38は登
録パターン31と一致しなくなり、画像処理部はこの対
象物の文字を不良と判別する。
【0007】図12は、濃淡相関値を用いた比較方法を
示す。この場合、濃淡のモデル画像40について文字の
画像42を含むように設定された領域43内の画像が登
録パターン41として登録された後、濃淡の入力画像4
5について前記登録パターン41に対応する領域46の
画像パターン47が抽出され、この領域46および登録
パターン41内の各画素の濃度値を用いた相関演算が実
行される。図示例では、入力画像の文字の画像47に欠
けが存在しているため、領域46内の画像パターンと登
録パターン41との相関値は低い値となり、対象物の文
字は不良であると判別される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法のうち2値
画像のパターンマッチングによる方法では入力画像を2
値化するためのしきい値は前記のモデル画像の2値化の
条件を基準に設定されており、検査対象の文字の濃度が
変動したり一部がかすれて薄くなるなどすると、2値化
処理後の画像は本来の濃淡画像の特徴を正確に反映しな
くなり、文字の形状が良好であっても不良と判別されて
しまう。
【0009】また両画像間の濃度データの相関値を算出
して比較する方法の場合、入力画像の特徴は前記画像パ
ターンの登録パターンとの相関値の形で表されるのみで
あるので、検査対象の文字の形状に応じた判別結果を得
ることは不可能である。
【0010】図13は、上記の問題点を例示するための
もので、文字が太くなった画像パターン47aと文字の
一部がにじんでいる画像パターン47bとを判別した
り、対象物の文字が細くなった画像パターン47c、文
字の一部がかすれた画像パターン47d、文字の一部が
欠けた画像パターン47eのそれぞれを判別することが
困難であることを示している。このような場合、画像処
理部は、算出された相関値が所定のしきい値以下であれ
ば、無条件に対象物を不良と判定するため、作業員の目
から見て良品と判断できる対象物でも不良品として処理
されてしまう。
【0011】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、対象物の特徴を正確に把握し、不良検査の精度
を大幅に向上できる不良検査方法および装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の不良検査方法
は、対象物のモデル画像上に複数の領域を互いに重複す
るように設定し、各領域内の画像のうち、濃度分散値が
あらかじめ設定された基準レベル以上となる画像を部分
モデル画像として登録しておき、検査すべき対象物を撮
像して得られた画像に前記モデル画像と同様の条件で複
数の領域を設定し、対応する部分モデル画像が登録され
ている領域については、その領域内の画像と対応する部
分モデル画像との間での濃度相関値を所定のしきい値と
比較し、対応する部分モデル画像が登録されていない領
域については、その領域内の画像の濃度分散値を所定の
しきい値と比較することにより、前記対象物に不良があ
るか否かを判別することを特徴としている。
【0013】請求項2の不良検査方法では、前記領域の
設定において、2つ以上の領域を対象物のモデル画像上
に隣合うように設定すると共に、隣合う各領域上に他の
領域を重複して設定するようにしている。
【0014】請求項3,4の発明は 対象物の不良を判
別して検査する不良検査装置に関する。請求項3の不良
検査装置は、対象物を撮像して対象物のモデル画像およ
び検査すべき対象物の画像を生成する撮像手段と、前記
撮像手段により得られた対象物のモデル画像上に複数の
領域を互いに重複するように設定する領域設定手段と、
前記各領域内の画像についてそれぞれ濃度分散値を算出
し、この濃度分散値があらかじめ設定された基準レベル
以上になる画像を部分モデル画像としてメモリに登録す
る登録手段と、前記撮像手段により得られた検査すべき
対象物の画像上に前記対象物のモデル画像と同様の条件
で複数の領域を設定し、これらの領域のうち、前記登録
手段に対応する部分モデル画像が登録されている領域に
ついては、領域内の画像と対応する部分モデル画像との
濃度相関値を算出し、前記登録手段に対応する部分モデ
ル画像が登録されていない領域については、領域内の画
像の濃度分散値を算出する演算手段と、前記演算手段に
より得られた各濃度相関値を所定のしきい値と、前記濃
度分散値を前記基準レベルと、それぞれ比較することに
より、前記対象物に不良があるか否かを判別する判別手
段とを備えている。
【0015】請求項4の不良検査装置では、前記領域設
定手段は、2つ以上の領域を対象物のモデル画像上に隣
合うように設定すると共に、隣合う各領域上に他の領域
を重複して設定するようにしている。
【0016】
【作用】請求項1,3の発明では、モデル画像上で設定
した複数の領域内の画像のうち、濃度分散値が基準値以
上となる画像を部分モデル画像として登録しておく。検
査時には、入力画像にモデル画像と同様の条件で領域を
設定し、対応する部分モデル画像が登録されている領域
については、その領域の画像と前記部分モデル画像との
濃度相関値を、対応する部分モデル画像が登録されてい
ない領域については、その領域の画像の濃度分散値を、
それぞれ算出する。そしていずれかの領域の濃度相関値
が所定のしきい値を下回る場合、またはいずれかの領域
の濃度分散値が所定の基準レベル以上になる場合に、対
象物に不良があると判断する。
【0017】請求項2,4の発明では、隣合う領域間に
またがって不良が発生したとき、これらの領域上に重複
設定された領域の画像によって、前記不良を検出するこ
とが可能となる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる検査装
置の全体構成を示す。この検査装置は、パッケージなど
の上に印刷された文字の良否を判別するためのものであ
るが、文字に限らず、図形など任意のパターンについて
も同様の検査を行うことができる。
【0019】この検査装置は、テレビカメラ1,画像処
理部2,モニタ3などから構成されており、画像処理部
2は、A/D変換部4,画像メモリ5,特徴量算出部
6,モデルメモリ7,表示データメモリ8,CPU9,
ROM10,RAM11,画像合成部12,D/A変換
部13,外部インターフェース部14などを含んでい
る。
【0020】テレビカメラ1からのアナログ量の画像信
号は、A/D変換部4によりディジタル変換され、1フ
レーム分のディジタル量の画像データが画像メモリ5に
格納される。モデルメモリ7は検査に用いる登録データ
として後述する各小領域の設定条件や各小領域内の画像
データ(以下「部分モデル画像」という)などを記憶
し、表示データメモリ8は、前記モニタ3に表示するた
めの表示データとして前記各小領域を表す画像や文字デ
ータなどを記憶する。この表示データはCPU9により
与えられるもので、適宜画像合成部12へと出力され
る。
【0021】画像合成部12は、A/D変換部4からの
入力画像データと前記表示データメモリ8から出力され
る表示データとを合成して画像データをD/A変換部1
3に出力し、D/A変換部13は受け取ったディジタル
量のデータをアナログ量の画像信号に変換した後、モニ
タ3に出力する。
【0022】外部インターフェイス部14には、図示し
ない照明装置,データ入力用のキーボード,検査位置に
対象物を搬出入するための駆動機構などの周辺装置が接
続される。なおROM10には検査装置全体の動作を制
御するためのプログラムや固定データが記憶されてお
り、RAM11は装置動作中の作業エリアとして機能す
る。
【0023】検査に先立ち良品のモデルの撮像が行われ
ると、得られたモデル画像の画像データは画像メモリ5
内に格納されると同時に前記モニタ3に表示される。オ
ペレータは、このモデル画像から文字のパターンを含む
所定の領域を検査対象領域と定めた後、さらにこの検査
対象領域に複数の小領域を設定する。これら検査領域お
よび各小領域の設定条件はCPU9により把握され、各
小領域内の画像データが前記部分モデル画像としてモデ
ルメモリ7内に格納される。また同時に、前記各領域の
設定条件も登録データとしてモデルメモリ7内に格納さ
れており、検査時には、登録された設定条件に基づき入
力画像上に検査対象領域や小領域が設定される。
【0024】特徴量算出部6は、前記部分モデル画像、
および入力画像上に設定された小領域内の画像(以下
「部分画像」という)について、平均濃度や濃度分散値
などの特徴量を抽出するほか、後述するように、各部分
画像について対応する部分モデル画像との濃度データの
相関値を算出する。
【0025】CPU9は、各部分画像について算出され
た特徴量や部分モデル画像との相関値から対象物の良否
を判定する。この判定結果はモニタ3に表示されるほ
か、外部インターフェイス部14を介して駆動機構など
に出力され、良品と不良品との分別処理などが行われ
る。
【0026】図2は、モデル画像における登録データの
設定例を示す。図中15は文字「1」の画像17を含む
モデル画像を、16はこのモデル画像15上に設定され
た検査対象領域を、それぞれ示す。この例では、検査対
象領域16がY軸方向に2分割されて小領域A,Cが設
定されており、さらに検査対象領域16の中央部に小領
域Bが領域A,C間に重複するように設定されている。
各小領域A,B,C内の画像は、いずれも文字「1」の
画像17の一部を含んでおり、それぞれ部分モデル画像
15A,15B,15Cとしてモデルメモリ7内に格納
される。
【0027】検査時には入力画像上にモデルメモリ7に
記憶された設定条件に基づく検査対象領域および小領域
が設定され、3つの部分画像が抽出される。この実施例
では、抽出された各部分画像と対応する部分モデル画像
との間で濃度データの相関値(以下「濃度相関値」とい
う)を算出している。この濃度相関値は、部分画像、部
分モデル画像それぞれを構成する各画素の濃度値を用い
た相関演算により求められるもので、各濃度相関値のう
ちのうちの最小値が所定のしきい値thを下回っている
とき、対象物の文字を不良と判定するようにしている。
【0028】図3および図4は、文字がかすれている対
象物と文字に欠けがある対象物それぞれについて、各領
域毎に濃度相関値を算出した例を示す。なお両図とも
に、(1)(2)はそれぞれモデル画像、入力画像にお
ける前記検査対象領域内の画像を、(3)は前記小領域
A,B,C毎に各画像間の濃度相関値を算出した結果を
示す。
【0029】図3は、対象物の文字「1」が中央から下
部にかけてしだいにかすれている例であって、図3
(3)に示すごとく、各相関値は、文字のかすれ状態を
反映して小領域A,B,Cの順に小さくなっている。し
かしながら最小の値をとる領域Cの相関値は前記しきい
値thを下回っておらず、この場合対象物は良品と判定
される。
【0030】図4は、対象物の文字「1」の下部に欠け
が生じている例である。この場合、図4(3)に示すご
とく、小領域Cにおける相関値が前記しきい値thを下
回り、対象物は不良と判定される。
【0031】図5〜図7は、それぞれ文字の各部に欠け
が生じている場合の検査結果を示す。各図示例から明ら
かなように、この領域毎の濃度相関値を算出する方法に
よれば、発生した不良を反映する算出結果が得られ、印
刷文字のどの部分に不良が生じているのかが明らかにな
る。なお上記の各例のうち、特に対象物の中央に不良が
存在する図6の例の場合、小領域A,Cのみの設定では
抽出され得なかった不良が、両者間に小領域Bを重複設
定したことにより抽出されている。
【0032】なおこの実施例では、部分画像と部分モデ
ル画像との濃度データの相関値により不良を判別するよ
うにしているが、これに限らず、例えば各画像毎に濃度
平均値を算出し、各部分画像についての濃度平均値を対
応する部分モデル画像の濃度平均値と比較して不良の有
無を判別するようにしても良い。
【0033】またこの実施例では、設定された小領域
A,B,C内の各画像がいずれも文字の画像の一部を含
んでいるため、すべてモデルメモリ7内に登録している
が、設定された小領域内の各画素の濃度値が殆ど変わら
ない場合は、この小領域を登録データから除外したり、
他の方法による検査を実施するようにしても良い。
【0034】図8は、上記の検査方法が適用される対象
物の一例を示す。図示例は、漢数字の「二」の画像を含
むモデル画像20について部分モデル画像の登録を行う
例であって、モデル画像20上に検査対象領域21が設
定され、さらにこの検査対象領域21内に第1の実施例
と同様の方法で3つの小領域a,b,cが設定されてい
る。
【0035】検査対象領域21を2分割して得られる領
域a,c内の画像は、共に文字の画像の一部を含んでお
り、これらの画像は、部分モデル画像22a,22cと
してモデルメモリ7内に登録される。
【0036】一方、中央の領域b内には文字の部分は含
まれておらず、領域内の各画素の濃度値は殆ど一定であ
る。このためこの小領域b内の画像は登録データから除
外される。ただし、各小領域a,b,cの設定条件は、
第1の実施例と同様、登録データとしてモデルメモリ7
内に記憶されており、検査時にこの領域bに相当する部
位に印刷むらや汚れなどの不良が存在する可能性がある
場合は、入力画像に設定された領域b内の画像につい
て、濃度分散値や濃度平均値などの特徴量を求め、この
特徴量により不良の有無をチェックする。
【0037】上記図2および図8に示した2つの小領域
設定例は、いずれも各小領域をY軸方向に沿って順次設
定するものであるが、これに限らず、X軸方向に沿って
設定したり、文字の画像上の任意の位置に設定するな
ど、検査対象の特徴や検査条件に応じた領域設定を行う
ことができる。
【0038】図9は、分割モデル画像の登録時の画像処
理部の動作手順を示す。ステップ1(図中「ST1」で
示す)で、テレビカメラ1からモデル画像が入力される
と、この画像はA/D変換部4によりディジタル変換さ
れた後、画像メモリ5およびモニタ3へと出力される。
【0039】オペレータがモニタ3の表示画面を見てモ
デル画像上の所定の領域を検査対象領域として設定する
と、CPU9は設定された検査対象領域の設定条件、す
なわち領域の位置や大きさなどのデータを抽出し、登録
データとして前記モデルメモリ7に格納する(ステップ
2)。
【0040】つぎのステップ3で、オペレータは表示画
面を参照して、想定される不良を考慮しながら前記検査
領域に複数の小領域を設定する。CPU9はこれら小領
域についても前記と同様に設定条件を抽出し、登録デー
タとして前記モデルメモリ7に格納する。
【0041】つぎのステップ4,5では、前記図8の実
施例のような対象物に対応するために、設定された各小
領域について領域内の濃度分散値を算出し、この濃度分
散値があらかじめ設定された基準レベル以上であるか否
かをチェックするようにしている。ステップ5の判定が
「YES」のとき、CPU9は、つぎのステップ6でこ
の小領域内の画像を部分モデル画像としてモデルメモリ
7内に格納する。
【0042】一方、濃度分散値が基準レベルを満たさな
い場合は、ステップ6の処理はスキップされ、つぎの小
領域の処理へと移行する。すべての小領域について上記
の処理が終了するとステップ7が「YES」となり、登
録処理が終了する。
【0043】図10は、検査時の画像処理部の動作手順
を示す。ステップ1で対象物の画像が入力されると、C
PU9は、この入力画像上にモデルメモリ7に登録され
た設定条件に基づき検査対象領域および各小領域を設定
する(ステップ2,3)。
【0044】つぎにCPU9は、第1の小領域につい
て、モデルメモリ7内にこの小領域についての部分モデ
ル画像が登録されているか否かをチェックする(ステッ
プ4)。この判定が「YES」のとき、特徴量算出部6
は、モデルメモリ7より該当する部分モデル画像を読み
出して、前記した濃度相関値を算出する(ステップ
5)。
【0045】一方、対応する部分モデル画像が登録され
ていない場合はステップ4の判定は「NO」となり、特
徴量算出部6はこの小領域について濃度分散値を算出す
る(ステップ6)。CPU9は算出された濃度分散値を
前記の部分モデル画像の登録判定に用いた基準レベルと
比較し(ステップ7)、分散値がこの基準レベル以上で
あるとき、対象物のこの小領域に対応する箇所に不良が
あるものと判定する(ステップ11)。
【0046】前記分散値が基準レベルに満たない場合
は、ステップ7の判定は「NO」となり、つぎの小領域
について、同様の処理が行われる。
【0047】設定されたすべての小領域について、上記
の処理が行われるとステップ8が「YES」となってス
テップ9へと移行し、CPU9は算出された各相関値の
中から最小の値をとるものを抽出し、この最小値が前記
しきい値th以上であるか否かをチェックし、さらにこ
の判定結果により対象物の良否を判定する(ステップ1
0,11)。
【0048】なお、前記ステップ6,7の処理は、対応
する部分モデル画像が登録されていない領域を検査する
必要がある場合に行われるものであって、検査が特に必
要がない場合は、これらの処理は省かれる。
【0049】また、上記図9,図10の手順では、登録
処理時の部分モデル画像の登録の可否判定や、検査時に
おいて対応する部分モデル画像が存在しない小領域につ
いての良否判定を、小領域内の濃度分散値を用いて行っ
ているが、これに代えて小領域内の濃度平均値を用いて
判定を行うようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】この発明では、モデル画像上に複数の領
域を設定し、これらの領域内の画像のうち、濃度分散値
が基準レベル以上となる画像を部分モデル画像として登
録しておき、検査時には、対応する部分モデル画像が登
録されている領域については、その領域内の画像と前記
部分モデル画像との濃度相関値を所定のしきい値と比較
する一方、対応する部分モデル画像が登録されていない
領域については、その領域内の濃度分散値を前記基準レ
ベルと比較するようにした。よって、部分モデル画像が
登録された領域については、各領域毎に、対象物の画像
と部分モデル画像との類似度合いを正確に把握できる。
また、濃度差が殆どないはずの部位に不良が発生してい
る場合にも、的確に不良を判別することができ、対象物
の特徴や不良の発生部位を反映した判定を行うことがで
きる。また、複数の領域を互いに重複するように設定し
ているので、不良箇所の検出精度が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる検査装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】部分モデル画像の登録方法を示す説明図であ
る。
【図3】濃度相関値の算出結果の一例を示す説明図であ
る。
【図4】濃度相関値の算出結果の一例を示す説明図であ
る。
【図5】濃度相関値の算出結果の一例を示す説明図であ
る。
【図6】濃度相関値の算出結果の一例を示す説明図であ
る。
【図7】濃度相関値の算出結果の一例を示す説明図であ
る。
【図8】部分モデル画像の他の登録例を示す説明図であ
る。
【図9】登録処理時の画像処理部の動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】検査時の画像処理部の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】従来のパターンマッチングによる不良検査方
法を示す説明図である。
【図12】従来の濃度相関値による不良検査方法を示す
説明図である。
【図13】図12の不良検査方法の問題点を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 テレビカメラ 2 画像処理部 6 特徴量算出部 7 モデルメモリ 9 CPU
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06T 1/00 310 B41F 33/14 G (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06K 9/00 B41F 33/14 G01N 21/88 G06T 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の不良を判別して検査する方法で
    あって、 対象物のモデル画像上に複数の領域を互いに重複するよ
    うに設定し、各領域内の画像のうち、濃度分散値があら
    かじめ設定された基準レベル以上となる画像を部分モデ
    ル画像として登録しておき、 検査すべき対象物を撮像して得られた画像に前記モデル
    画像と同様の条件で複数の領域を設定し、対応する部分
    モデル画像が登録されている領域については、その領域
    内の画像と対応する部分モデル画像との間での濃度相関
    値を所定のしきい値と比較し、対応する部分モデル画像
    が登録されていない領域については、その領域内の画像
    の濃度分散値を前記基準レベルと比較することにより、
    前記対象物に不良があるか否かを判別することを特徴と
    する不良検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された不良検査方法であ
    って、 前記領域の設定において、2つ以上の領域を対象物のモ
    デル画像上に隣合うように設定すると共に、隣合う各領
    域上に他の領域を重複して設定するようにした不良検査
    方法。
  3. 【請求項3】 対象物の不良を判別して検査する装置で
    あって、 対象物を撮像して対象物のモデル画像および検査すべき
    対象物の画像を生成する撮像手段と、 前記撮像手段により得られた対象物のモデル画像上に複
    数の領域を互いに重複するように設定する領域設定手段
    と、 前記各領域内の画像についてそれぞれ濃度分散値を算出
    し、この濃度分散値があらかじめ設定された基準レベル
    以上になる画像を部分モデル画像として前記メモリに登
    録する登録手段と、 前記撮像手段により得られた検査すべき対象物の画像上
    に前記対象物のモデル画像と同様の条件で複数の領域を
    設定し、これらの領域のうち、前記登録手段に対応する
    部分モデル画像が登録されている領域については、領域
    内の画像と対応する部分モデル画像との濃度相関値を算
    出し、前記登録手段に対応する部分モデル画像が登録さ
    れていない領域については、領域内の画像の濃度分散値
    を算出する演算手段と、 前記演算手段により得られた各濃度相関値を所定のしき
    い値と、前記濃度分散値を前記基準レベルと、それぞれ
    比較することにより、前記対象物に不良があるか否かを
    判別する判別手段とを備えて成る不良検査装置。
  4. 【請求項4】 前記領域設定手段は、2つ以上の領域を
    対象物のモデル画像上に隣合うように設定すると共に、
    隣合う各領域上に他の領域を重複して設定する請求項3
    に記載された不良検査装置。
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