JP2003056717A - ボンデッドピストンシール - Google Patents
ボンデッドピストンシールInfo
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Abstract
する押圧強度の安定化を図ったボンデッドピストンシー
ルを提供する。 【解決手段】 ピストン部材2を、円筒部21と円筒部
21の一端部から内径方向に伸びる平板部22とから構
成し、平板部22の内径側に第1シール4を設け、外径
側に第2シール5を設け、円筒部21の先端(他端)に
リング部材3を取り付ける。
Description
る多板クラッチをピストン部材により押圧することで、
変速切り換えを行うボンデッドピストンシールに関する
ものである。
ルとしては、たとえば、図7及び図8に示すものがあ
る。図7は従来技術に係るボンデッドピストンシールと
多板クラッチの概略構成断面図の一部である。図8は従
来技術に係るボンデッドピストンシールが多板クラッチ
を押圧する様子を示す模式的断面図である。
トンシール100は、スペースの狭い箇所に好適に設け
られるもので、概略、ピストン部材102と、軸(シャ
フト)表面をシールする第1シール103と、軸が挿入
されるハウジング表面をシールする第2シール104
と、を備える。
円筒部102aの一端部から内径方向に伸びる平板部1
02bとから構成されており、平板部102bの内径側
に第1シール103が設けられ、外径側に第2シール1
04が設けられている。
102が移動し、円筒部102aの先端部(他端)に曲
げ加工により形成された押し面102cによって、多板
クラッチ150を押圧することで、多板クラッチ150
を切り換える構成となっている。なお、図8には、押し
面102cによって、多板クラッチ150を押圧した状
態を示している。
ている。図9は従来技術に係るボンデッドピストンシー
ルの概略構成断面図の一部である。
トンシール200は、概略、ピストン部材201と、軸
(シャフト)表面をシールする第1シール202と、軸
が挿入されるハウジング表面をシールする第2シール2
03と、を備える。
aと、円筒部201aの一端部から内径方向に伸びる平
板部201bと、円筒部201aの他端部で180度折
り曲げられる折り曲げ部201cと、折り曲げ部201
cにより折り曲げられ、第1円筒部201aの外周側に
2重に設けられる第2円筒部201dと、第2円筒部2
01dの端部から外径方向に伸びて、さらに軸方向に折
り曲げられて形成される押し部201eと、から構成さ
れる。
内径側に第1シール202が設けられ、外径側に第2シ
ール203が設けられている。
201が移動し、押し部201eによって、不図示の多
板クラッチを押圧することで、多板クラッチを切り換え
る構成となっている。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
ピストンシールの場合には、多板クラッチを押圧するた
めの押し面を曲げ加工によって形成していたために、加
工上の煩雑性を招いていた。
にシールを成形する際に、金属環を型に固定する必要が
あるため、この型の構造が複雑になることが一例として
挙げられる。
部に亀裂等が入るおそれがあり、強度が低下してしまう
という問題があった。
ドピストンシール200の場合には、折り曲げ部201
cの製作に当たり、180度曲げ加工が困難であるばか
りか、コスト面の生産性が悪いという問題があった。
すく、上記の通り強度が不十分になってしまうという問
題があった。
ためになされたもので、その目的とするところは、製造
の容易化を図りつつ、多板クラッチに対する押圧強度の
安定化を図ったボンデッドピストンシールを提供するこ
とにある。
に本発明のボンデッドピストンシールにあっては、円筒
部を有するピストン部材と、該ピストン部材に設けら
れ、軸表面をシールする第1シールと、該ピストン部材
に設けられ、前記軸が挿入されるハウジング表面をシー
ルする第2シールと、前記ピストン部材の円筒部の先端
に取り付けられ、前記ハウジング内に備えられた多板ク
ラッチを押圧する平板部を有するリング部材と、を備え
ることを特徴とする。
ストン部材とは別体に設けたので、曲げ加工を減らすこ
とができる。また、亀裂等の問題もないので強度の安定
化を図ることができる。
にあっては、円筒部を有するピストン部材と、該ピスト
ン部材に設けられ、軸表面をシールする第1シールと、
該ピストン部材に設けられ、前記軸が挿入されるハウジ
ング表面をシールする第2シールと、前記ピストン部材
の円筒部にかしめ固定されるかしめ部、及び、前記ハウ
ジング内に備えられた多板クラッチを押圧する押圧部を
有する環状部材と、を備えることを特徴とする。
め部によりピストン部材にかしめられる構成であるの
で、曲げ加工を減らすことができる。また、環状部材は
ピストン部材に安定した状態で固定され、亀裂等の問題
もなく、押圧部によって安定した押圧強度を出すことが
できる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
て、本発明の第1の実施の形態に係るボンデッドピスト
ンシールについて説明する。
ンデッドピストンシールと多板クラッチの概略構成断面
図の一部である。図2は本発明の第1の実施の形態に係
るボンデッドピストンシールが多板クラッチを押圧する
様子を示す模式的断面図である。図3は本発明の第1の
実施の形態に係るボンデッドピストンシールの組立の様
子を示す説明図である。
ドピストンシール1はスペースの狭い箇所に好適に設け
られるもので、概略、ピストン部材2と、軸(シャフ
ト)表面をシールする第1シール4と、軸が挿入される
ハウジング表面をシールする第2シール5と、多板クラ
ッチ50を押圧するためのリング部材3と、を備える。
1の一端部から内径方向に伸びる平板部22とから構成
されており、平板部22の内径側に第1シール4が設け
られ、外径側に第2シール5が設けられている。
ング部材3が取り付けられている。
について説明する。図3(a)は結合前、図3(b)は
結合後の様子を示している。
数のかぎ状突起23が設けられており、一方、リング部
材3には複数のかぎ状の穴3aが設けられている。
のかぎ状突起23を、リング部材3のかぎ状の穴3aに
はめ込んで係合することによって、リング部材3を円筒
部21の先端に結合することができる。
は、勿論このような結合方法に限るものではないことは
言うまでもない。
明する。図4はリング部材の結合例の一つを示す模式図
である。
1aの内径側から軸方向に伸びる円筒部31bを有する
リング部材31を用い、リング部材31の円筒部31b
を、ピストン部材2の円筒部21a内周に嵌合すること
によって、リング部材31を結合することもできる。
に係るボンデッドピストンシール1の場合には、リング
部材3(31)を設けたことによって、平板部によって
多板クラッチ50を押圧するようにした。
を、ピストン部材2とは別体として設けられることか
ら、従来のように上記押圧する部分を形成するために曲
げ加工を必要としないので、製造の容易化を図ることが
できる。
が大きく、押え力の伝達が安定し、安定した押圧強度を
維持することができる。更に、曲げ加工による亀裂等の
問題もないので、強度の安定化を図ることができる。
集中を防止できるため、多板クラッチ50の磨耗性も向
上する。
雑であるが、リング部材3を別体として設けたので、設
計は容易である。
第2の実施の形態が示されている。
ンデッドピストンシールの概略構成断面図の一部であ
る。図6は本発明の第2の実施の形態に係るボンデッド
ピストンシールの使用状態を示す模式的断面図である。
形態に係るボンデッドピストンシール6は、概略、ピス
トン部材7と、軸(シャフト)表面をシールする第1シ
ール81と、軸が挿入されるハウジング表面をシールす
る第2シール82と、ピストン部材7の外周にかしめ固
定される環状部材9と、を備える。
1の一端部から内径方向に伸びる平板部72とから構成
されており、平板部72の内径側に第1シール81が設
けられ、外径側に第2シール82が設けられている。
部91の端部から外径方向に伸びて、さらに軸方向に折
り曲げられて形成される押し部92と、から構成され
る。
ン部材7の円筒部71の外周に嵌合された状態で、かし
め部Kによってかしめ固定される。
シール6の使用方法については、公知技術であるので、
詳細説明は省略するが、図6を参照して簡単に説明す
る。
(シャフト)60が挿入されており、また、多板クラッ
チ50が備えられている。
軸60とハウジング65によって形成されたピストン室
R1内に設けられ、第1シール81が軸60の表面に摺
動自在に密着し、第2シール82がハウジング65の表
面に密着するように配置される。
ル82によって、密閉された圧力室R2を形成してい
る。
ャンセルプレート55に固定されたスプリング56によ
って圧力室R2に向けて付勢される構成となっている。
油圧を制御することによって、スプリング56の付勢力
に抗して、ピストン部材7を駆動制御する。
された環状部材9の押し部92が、多板クラッチ50を
押圧してクラッチの切り換え制御を行うというものであ
る。
押し部9を有する環状部材9を、ピストン部材7にかし
め固定するようにしたので、従来技術のように曲げ加工
により亀裂が生じるなどの問題がなく、安定した押圧強
度を出すことができる。
め、製作が容易となり、ひいてはコスト低減を図ること
が可能となる。
ン部材の円筒部の先端に、多板クラッチを押圧する平板
部を有するリング部材を取り付けたことにより、多板ク
ラッチを押圧する部分の製造にあたり、曲げ加工を必要
とせず、製造の容易化を図ることができる。また、曲げ
加工による亀裂等の問題もないことから、安定した押圧
強度を出すことができる。
する環状部材を、ピストン部材にかしめる構成とするこ
とで、押圧部の製造にあたり、曲げ加工を必要としない
ため製造の容易化を図ることができる。また、亀裂等の
問題もないため、安定した押圧強度を出すことができ
る。更に、180度の曲げ加工を不要とするため、製作
も容易である。
ストンシールと多板クラッチの概略構成断面図の一部で
ある。
ストンシールが多板クラッチを押圧する様子を示す模式
的断面図である。
ストンシールの組立の様子を示す説明図である。
る。
ストンシールの概略構成断面図の一部である。
ストンシールの使用状態を示す模式的断面図である。
板クラッチの概略構成断面図の一部である。
板クラッチを押圧する様子を示す模式的断面図である。
略構成断面図の一部である。
Claims (2)
- 【請求項1】円筒部を有するピストン部材と、 該ピストン部材に設けられ、軸表面をシールする第1シ
ールと、 該ピストン部材に設けられ、前記軸が挿入されるハウジ
ング表面をシールする第2シールと、 前記ピストン部材の円筒部の先端に取り付けられ、前記
ハウジング内に備えられた多板クラッチを押圧する平板
部を有するリング部材と、を備えることを特徴とするボ
ンデッドピストンシール。 - 【請求項2】円筒部を有するピストン部材と、 該ピストン部材に設けられ、軸表面をシールする第1シ
ールと、 該ピストン部材に設けられ、前記軸が挿入されるハウジ
ング表面をシールする第2シールと、 前記ピストン部材の円筒部にかしめ固定されるかしめ
部、及び、前記ハウジング内に備えられた多板クラッチ
を押圧する押圧部を有する環状部材と、を備えることを
特徴とするボンデッドピストンシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249576A JP4701560B2 (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | ボンデッドピストンシール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001249576A JP4701560B2 (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | ボンデッドピストンシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (2)
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-
2001
- 2001-08-20 JP JP2001249576A patent/JP4701560B2/ja not_active Expired - Fee Related
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