JP2003055599A - 一液焼付型塗料組成物 - Google Patents

一液焼付型塗料組成物

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JP2003055599A
JP2003055599A JP2001243348A JP2001243348A JP2003055599A JP 2003055599 A JP2003055599 A JP 2003055599A JP 2001243348 A JP2001243348 A JP 2001243348A JP 2001243348 A JP2001243348 A JP 2001243348A JP 2003055599 A JP2003055599 A JP 2003055599A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低い焼付温度においても密着性及び可とう性の
両方に優れた、一液焼付型塗料組成物を提供する。 【解決手段】アルキルアミン鎖を有する特定ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂とアダクト型ブロックイソシアネ
ート化合物を必須成分とする一液焼付型塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】主として、金属基材等に用い
る一液焼付型塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系塗料組成
物は、金属基材等に対する焼付型塗料として、優れた防
錆性等を有し、広範に用いられている。
【0003】これらはさらに、塗膜物性を高めるために
硬化剤が使用されているが、これらの場合の多くは、硬
化剤との二液型となるため、別々に貯蔵し、塗装時に混
合する必要があり、また、一旦混合すると硬化反応が進
行するため、短時間のうちに使用しなければならないと
いう問題を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような欠点を改
善するため、硬化剤として、イソシアネート基をブロッ
ク化剤で封鎖したブロックイソシアネート系化合物を用
いた一液型の塗料が提案されている。このブロックイソ
シアネート系化合物は、常温ではポリオール等と反応し
ないが、高温ではブロック化剤を解離し活性なイソシア
ネート基が再生されてポリオール等と反応し架橋反応が
起こる性質を有するものである。
【0005】ブロックイソシアネート系化合物を用いる
方法として、例えば、特開平8−73806では、ビス
フェノール型エポキシ樹脂、アクリルポリオール及びブ
ロック化ポリイソシアネートを含有した、密着性等に優
れたプライマー被覆組成物が提案されている。特開20
00−34438では、特定のアミン変性エポキシ樹脂
とブロック化ポリイソシアネートを含有した、加工性等
に優れた塗料組成物が提案されている。特開平8−30
2280では、エポキシ基及び水酸基含有エポキシ樹脂
と脂肪族及び/または脂環族ジイソシアネートのイソシ
アヌレート型ポリイソシアネートから得られるブロック
ポリイソシアネートを含有した低温硬化性一液塗料が提
案されている。また、特開2000−234077で
は、水酸基含有エポキシ樹脂とアミドアルコールにより
ブロックされたポリイソシアネート化合物を含有した、
低温硬化性に優れた塗料用樹脂組成物が提案されてい
る。
【0006】しかしながら、密着性及び可とう性に優
れ、さらに低い焼付温度においても密着性及び可とう性
を併せ持つ焼付型塗料は、開示されていない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み鋭意検討した結果、アルキルアミン鎖を有する
特定ビスフェノールA型エポキシ樹脂とアダクト型ブロ
ックイソシアネート化合物を含有する一液焼付型塗料組
成物が、密着性及び可とう性の両方に優れ、さらに低い
焼付温度においても密着性及び可とう性の両方に優れて
いることを見出した。
【0008】すなわち、本発明は、 1.アルキルアミン鎖を有するビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(A)と、アダクト型ブロックイソシアネート
化合物(B)を含有することを特徴とする一液焼付型塗
料組成物。 2.(A)がウレタン架橋構造を有することを特徴とす
る1.に記載の一液焼付型塗料組成物。 3.(B)が脂肪族ジオール及び/または脂肪族トリオ
ールから構成されるアダクト型ブロックイソシアネート
であることを特徴とする1.または2.に記載の一液焼
付型塗料組成物。 4.(B)のブロック化剤が活性メチレン系化合物であ
ることを特徴とする1.から3.の何れかに記載の一液
焼付型塗料組成物。 5.さらに、NCO/OH比率が1/1以下であること
を特徴とする1.から4.の何れかに記載の一液焼付型
塗料組成物。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一液焼付型塗料組成物の
各成分について以下に説明する。
【0010】本発明における一液焼付型塗料組成物は、
アルキルアミン鎖を有するビスフェノールA型エポキシ
樹脂(A)と、アダクト型ブロックイソシアネート化合
物(B)を含有するものである。
【0011】本発明における(A)はビスフェノールA
型エポキシ樹脂にアルキルアミン鎖を有していれば特に
限定されないが、ビスフェノールA型エポキシ樹脂主鎖
骨格中にアルキルアミン鎖を有していることが望まし
い。このような(A)は、未変性エポキシ樹脂の本来の
性能である耐水性及び密着性をさらに向上させることが
でき、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とアル
キルアミン類を反応せしめて得ることができる。
【0012】前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、
特に限定されないが、例えば、ビスフェノール類とエピ
クロルヒドリンまたはβ−メチルエピクロルヒドリン等
のハロエポキシドとの反応により得ることができる。ビ
スフェノール類としてはフェノールまたは2,6−ジハ
ロフェノールとホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、
アセトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、ベンゾ
フェノン等のアルデヒド類もしくはケトン類との反応の
他、ジヒドロキシフェニルスルフィドの過酸による酸
化、ハイドロキノン同士のエーテル化反応等により得ら
れるものがあげられる。これらビスフェノール類は、一
種または二種以上を特に制限なく使用することができ
る。
【0013】また、アルキルアミン類としては、アルカ
ノールアミン類、脂肪族アミン類、芳香族アミン類、脂
環族アミン類、芳香核置換脂肪族アミン類等が挙げられ
る。例えば、アルカノールアミン類としては、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、n−プロパノール
アミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノール
アミン、ジ−2−ヒドロキシブチルアミン、N−メチル
エタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−
ベンジルエタノールアミン等があげられ、脂肪族アミン
類としてはエチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、ヘキシルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミ
ン、パルミチルアミン、オレイルアミン、エルシルアミ
ン等の一級アミン類やジエチルアミン、ジプロピルアミ
ン、ジブチルアミン等の二級アミン類があげられ、芳香
族アミン類としてはトルイジン類、キシリジン類、クミ
ジン(イソプロピルアニリン)類、ヘキシルアニリン
類、ノニルアニリン類、ドデシルアニリン類等があげら
れ、脂環族アミン類としてはシクロペンチルアミン類、
シクロヘキシルアミン類、ノルボニルアミン類があげら
れ、芳香核置換脂肪族アミン類としてはベンジルアミ
ン、フェネチルアミン等があげられる。これらアルキル
アミン類は、一種または二種以上を特に制限なく使用す
ることができる。
【0014】さらに、(A)は、ウレタン架橋構造を有
することが望ましい。この様な(A)は、公知の方法で
得ることができる。例えば、ポリイソシアネート化合物
と前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂とを反応させる
方法や、ポリエーテルポリオールまたはポリエステルポ
リオール等のポリオールとポリイソシアネート化合物と
を反応させることによって得られるウレタンプレポリマ
ーと、前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂とを反応さ
せる方法等によって得ることができる。
【0015】前記ポリイソシアネート化合物としては、
脂肪族、脂環族及び芳香族ポリイソシアネート化合物の
うち一種または二種以上を特に制限なく使用することが
できる。
【0016】脂肪族ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、ペンタメチレンジイソシアネート、1−,2
−、2,3−又は1,3−ブチレンジイソシアネート、
ブタン−1,4−ジイソシアネート、2,4,4−又は
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート等が挙げられる。
【0017】脂環族ポリイソシアネート化合物として
は、例えば、1,3−シクロペンテンジイソシアネー
ト、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3
−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネー
トメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソ
シアネート(イソホロンジイソシアネート;IPD
I)、4,4′−、2,4′−又は2,2′−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネートもしくはその混合物
(水添MDI)、2,4−ジイソシアネート−1−メチ
ルシクロヘキサン、シクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、1,3−又は1,4−ビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサンもしくはその混合物(水添XDI)
等、が挙げられる。
【0018】芳香族ポリイソシアネート化合物として
は、例えば、m−又はp−フェニレンジイソシアネート
もしくはその混合物、4,4′−ジフェニルジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(ND
I)もしくはその混合物、4,4′−、2,4′−又は
2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネートもしくは
その混合物(MDI)、2,4−又は2,6−トリレン
ジイソシアネートもしくはその混合物(TDI)、ジア
ルキルジフェニルメタンジイソシアネートもしくはその
混合物、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネ
ートもしくはその混合物、4,4′−トルイジンジイソ
シアネート(TODI)、ジベンジルイソシアネート、
4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート等、
1,3−又は1,4−キシリレンジイソシアネートもし
くはその混合物(XDI)、1,3−又は1,4−テト
ラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合
物(TMXDI)、ω,ω′−ジイソシアネート−1,
4−ジエチルベンゼン等、が挙げられる。
【0019】前記ポリオールは、ポリウレタンの合成に
おいて使用されるものであれば特に限定されないが、ポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオールである
ことが望ましく、これらのうち、一種または二種以上を
特に制限なく使用することができる。
【0020】前記ポリエーテルポリオールとしては、例
えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサ
イド等のポリアルキレンオキサイドの開環重合体、ポリ
エチレングリコール等のポリオキシアルキレングリコー
ル等が挙げられる。
【0021】前記ポリエステルポリオールとしては、例
えば、イソフタル酸、テレフタル酸又はそれらのアルキ
ルエステル等の芳香族ジカルボン酸及びアジピン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール等の多価アルコ
ールとの反応物が挙げられる。
【0022】本発明では、ウレタン架橋構造を導入する
ことにより分子量が増大するとともに、低分子量成分を
減少させることができ、強靭な塗膜を得ることができ
る。また、ウレタン架橋構造のもつ柔軟性により、塗膜
の可とう性を高めることができる。
【0023】このような(A)の分子量は、5000〜
100000、さらに10000〜50000であるこ
とが好ましい。
【0024】さらに、本発明における(A)のガラス転
移温度は70℃以上であることが望ましい。ガラス転移
温度が70℃以上であることにより、十分な塗膜強度を
得ることができる。
【0025】本発明における(B)はアダクト型のブロ
ックイソシアネート化合物である。
【0026】イソシアネート構造としては、一般的に、
次に示すような、アダクト型構造(化1)、ビウレット
型構造(化2)及びイソシアヌレート型構造(化3)に
分類される。
【0027】アダクト型構造
【化1】
【0028】ビウレット型構造
【化2】
【0029】イソシアヌレート型構造
【化3】
【0030】本発明では、アダクト型構造を有するブロ
ックイソシアネート化合物(B)と前記(A)を組み合
わせることにより、密着性及び可とう性に優れた、塗料
組成物を得ることができる。
【0031】また、本発明における(B)は、さらに、
脂肪族ジオール及び/または脂肪族トリオールからなる
アダクト型イソシアネート化合物であり、イソシアネー
ト基をブロック化剤でブロックしたものであることが望
ましい。このような(B)は脂肪族ジオール及び/また
は脂肪族トリオールとアダクト型イソシアネート化合物
を公知の方法で反応させ、得ることができる。
【0032】前記脂肪族ジオール、脂肪族トリオールと
しては、例えば、脂肪族炭化水素ポリオール類、ポリエ
ーテルポリオール類、ポリエステルポリオール類、エポ
キシ樹脂類、ポリカーボネートポリオール類等が挙げら
れる。これら脂肪族ジオール、脂肪族トリオールは、一
種または二種以上を特に制限なく使用することができ
る。
【0033】脂肪族炭化水素ポリオール類としては、例
えば、末端水酸基化ポリブタジエンやその水素添加物等
が挙げられる。またポリエーテルポリオール類として
は、例えば、グリセリンやプロピレングリコール等の多
価アルコールの単独または混合物に、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイド
の単独または混合物を付加して得られるポリエーテルポ
リオール類、ポリテトラメチレングリコール類、更にア
ルキレンオキサイドにエチレンジアミン、エタノールア
ミン類等の多官能化合物を反応させて得られるポリエー
テルポリオール類等が挙げられる。
【0034】ポリエステルポリオール類としては、例え
ば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸等のカルボン酸の群から選ばれ
た二塩基酸の単独または混合物と、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサングリコール、トリメチロールプロ
パン、グリセリンなどの群から選ばれた多価アルコール
の単独または混合物との縮合反応によって得られるポリ
エステルポリオール樹脂類及び例えばε−カプロラクト
ンを多価アルコールを用いて開環重合して得られるよう
なポリカプロラクトン類等が挙げられる。特にポリカプ
ロラクトン類を用いた場合、可とう性が向上し望まし
い。
【0035】また、ポリカーボネートポリオール類とし
ては、例えば、ビスフェノールA等の芳香族多価アルコ
ールや1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族及び脂環族
多価アルコール類を原料として常法により得られるもの
が挙げられる。エポキシ樹脂類としては、例えばノボラ
ック型、β−メチルエピクロ型、環状オキシラン型、グ
リシジルエーテル型、グリコールエーテル型、脂肪族不
飽和化合物のエポキシ型、エポキシ化脂肪酸エステル
型、多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、
ハロゲン化型、レゾルシン型等のエポキシ樹脂類が挙げ
られる。
【0036】このような脂肪族ジオール、脂肪族トリオ
ールと反応させる本発明のイソシアネート化合物は、特
に限定されないが、脂肪族および脂環族ジイソシアネー
ト化合物であることが望ましい。例えば、(A)で述べ
たもの同様のイソシアネート化合物が使用でき、これら
のうち、一種または二種以上を特に制限なく使用するこ
とができる。
【0037】この様にして得られたイソシアネート化合
物のイソシアネート基はブロック化剤によりブロックさ
れ、(A)の硬化剤として用いられる。本発明のブロッ
ク化剤としては例えば、フェノール系、アルコール系、
活性メチレン系、メルカプタン系、酸アミド系、酸イミ
ド系、イミダゾール系、尿素系、オキシム系、ラクタム
系、アミン系、イミド系化合物等が挙げられ、一種また
は二種以上を特に制限なく使用することができる。
【0038】フェノール系としては、フェノール、クレ
ゾール、キシレノール、エチルフェノール、ブチルフェ
ノール等、アルコール系としては、ブチルセロソルブ、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレング
リコール、ベンジルアルコール、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、2
−エチルヘキサノール等、活性メチレン系としては、マ
ロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル、アセチルアセトン等、メルカプ
タン系としては、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカ
プタン等、酸アミド系としては、アセトアニリド、酢酸
アミド、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ
−ブチロラクタム等、酸イミド系としては、コハク酸イ
ミド、マレイン酸イミド等、イミダゾール系としては、
イミダゾール、2−メチルイミダゾール等、尿素系とし
ては、尿素、チオ尿素、エチレン尿素等、オキシム系と
しては、ホルムアルドオキシム、アセトアルドオキシ
ム、アセトオキシム、メチルエチルケトオキシム、シク
ロヘキサノンオキシム、ジアセチルモノオキシム、ベン
ゾフェノンオキシム等、ラクタム系としては、ε−カプ
ロラクタム、δ−バレロラクタム、β−ブチロラクタ
ム、β−プロピオラクタム、アミン系としては、ジフェ
ニルアミン、アニリン、カルバゾール等、イミン系とし
てはエチレンイミン、ポリエチレンイミン等が挙げられ
る。前記ブロック化剤のなかでは、オキシム系、活性メ
チレン系を用いた場合、短時間で焼付可能であるため、
好ましい。
【0039】特に活性メチレン系を用いた場合、160
℃以上の高温領域ではもちろん、90℃以上160以下
の比較的低温領域でも短時間で焼付可能であるため、エ
ネルギーコストが非常に有利であり、望ましい。
【0040】このような(B)の分子量は、500〜5
0000であることが好ましい。
【0041】本発明の一液焼付型塗料組成物のNCO/
OH比率は特に限定されないが、1/1以下、好ましく
は1/100以上1/2以下であることが好ましい。こ
の様な範囲であることにより、基材及び上塗り塗料との
密着性が向上する。
【0042】本発明は(A)、(B)から構成されるも
のであるが、通常、媒体を含み、着色顔料、防錆顔料、
体質顔料等の顔料類を本発明の効果を害さない程度に適
宜設定し使用することもできる。また、顔料類を含有せ
ずクリヤー塗料として用いることもできる。
【0043】媒体としては、特に限定されるものではな
く、例えば、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、イソホロン等のケトン系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ルアセテート等のエステル系溶剤、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール系
溶剤、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のエー
テルエーテルアルコール系溶剤等が挙げられ、一種また
は二種以上を特に制限なく使用することができる。
【0044】着色顔料としては特に限定されるものでは
なく、例えば、無機顔料として、酸化チタン、酸化亜
鉛、ベンガラ、カーボンブラック、酸化鉄、チタン酸
鉄、黄土、オーカー、群青、コバルトグリーン、モリブ
デートオレンジ等、有機顔料として、アゾ系、ナフトー
ル系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、
キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベ
ンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン
系等が挙げられ、一種または二種以上を特に制限なく使
用することができる。
【0045】防錆顔料としては特に限定されることはな
いが、リン酸塩、亜リン酸塩、タングステン塩、ホウ酸
塩、ニトロ化合物等が挙げられ、一種または二種以上を
特に制限なく使用することができる。
【0046】体質顔料としては特に限定されることはな
いが、例えば重質炭酸カルシウム、クレー、カオリン、
タルク、陶土、珪藻土、含水微粉珪酸、バオライト粉、
沈降性硫酸バリウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム等、
炭酸バリウム、珪砂、石英粉、ウォラストナイト、ホワ
イトカーボン等が挙げられ、一種または二種以上を特に
制限なく使用することができる。
【0047】また、本発明は、本発明の効果を害さない
程度に、ブロック解離触媒、沈降防止剤、消泡剤、レベ
リング剤等の添加剤を適宜設定し添加することもでき
る。
【0048】ブロック解離触媒としては、特に限定され
ないが、例えば、オクチル酸錫、ジブチル錫ジ(2−エ
チルヘキサノエート)、ジオクチル錫ジ(2−エチルヘ
キサノエート)、ジオクチル錫ジアセテート、ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫
オキサイド等が挙げられ、一種または二種以上を特に制
限なく使用することができる。
【0049】本発明の一液焼付型塗料組成物は、金属基
材であれば特に限定されず用いることができ、例えばア
ルミ板、亜鉛板、ステンレス板、鉄板、亜鉛メッキ鋼
板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板等に用いることができ
る。塗装方法としては、通常の塗装方法を用いることが
でき、必要であれば何らかの下地処理を施すこともでき
る。その際、乾燥膜厚は、特に限定されないが、10〜
30μmであることが好ましい。
【0050】本発明における一液焼付型塗料組成物は、
焼付温度が、90℃以上であればよい。
【0051】焼付温度が160℃以上の高温領域ではも
ちろん、90℃以上160℃以下、さらに100℃以上
160℃以下という低温領域においても焼付可能であ
り、得られた塗膜は密着性、可とう性に優れているとい
う特徴を有している。
【0052】また、本発明塗料の上に、表面層を積層し
て使用することもできる。表面層としては、特に限定さ
れないが、例えば、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、
エポキシ樹脂系、アクリルシリコン樹脂系、シリコン樹
脂系、フッ素樹脂系等の塗料があげられ、水系または溶
剤系のいずれであってもよい。
【0053】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を更に詳細
に説明する。
【0054】表1に示した原料を使用して、各成分を、
表2に示した比率にて配合し、各混合物を調整した。各
混合物をディゾルバーにて、周速1m/sec、1分間の
条件にて攪拌し、混合液を作製した。得られた混合液
を、L140mm×W70mm×H2mmのアルミニウ
ム板に乾燥膜厚が15μmで塗布し、所定の焼付温度で
20分加熱硬化させ、各試験体を得た。その後、得られ
た試験体について物性測定を行った。その結果を表3に
示した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】[試験方法] 1.密着性 1−1、作製した試験体をJIS K 5400 9.
4に準じ、耐湿潤冷熱繰り返し性により、密着性を評価
した。評価は以下の通りである。 ◎:塗膜異常なし ○:塗膜の膨れがわずかに見られる △:塗膜の膨れが大きく見られる ×:塗膜の膨れが全面に見られる
【0059】1−2、耐湿潤冷熱繰り返し性を評価した
試験体をJIS K 5400 8.5に準じ、碁盤目
テープ法にて密着性を評価した。評価は以下の通りであ
る。 ◎:剥がれなし ○:剥れた面積が15%未満 △:剥れた面積が15%以上35%未満 ×:剥れた面積が35%以上
【0060】2.可とう性 作製した試験体を、衝撃変形試験器に、塗装面が上向き
となるように設置した後、塗装面に50センチの高さか
ら1kgのおもりを落下させ、塗膜の状態の変化を目視
にて観察した。評価は以下の通りである。 ◎:塗膜の割れ、剥離が全く見られない ○:塗膜の割れがわずかに見られる △:塗膜の割れが大きく見られる ×:塗膜の割れ、剥離等が大きく見られる
【0061】(実施例1〜8)表3に示すように、12
0℃及び160℃の何れの焼付温度においても、密着性
良好で、可とう性にも優れているという結果が得られ
た。
【0062】(比較例1)イソシアヌレート型イソシア
ネートを用いたため、密着性、可とう性ともに劣る結果
となった。
【0063】(比較例2)イソシアヌレート型オキシム
ブロックイソシアネートを用いたため、密着性、可とう
性ともに劣る結果となった。
【0064】(比較例3)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にアルキルアミン鎖が含まれていないため、密着
性、可とう性ともに劣る結果となった。
【0065】(比較例4)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂にアルキルアミン鎖が含まれておらず、イソシアヌ
レート型オキシムブロックイソシアネートを用いたた
め、密着性、可とう性ともに劣る結果となった。
【0066】(比較例5)イソシアヌレート型イソシア
ネートを用いたため、密着性、可とう性ともに劣る結果
となった。
【0067】
【発明の効果】本発明の一液焼付型塗料組成物は、アル
キルアミン鎖を有する特定ビスフェノールA型エポキシ
樹脂と特定アダクト型ブロックイソシアネート化合物を
含有し、低い焼付温度においても、密着性及び可とう性
に優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルキルアミン鎖を有するビスフェノール
    A型エポキシ樹脂(A)と、アダクト型ブロックイソシ
    アネート化合物(B)を含有することを特徴とする一液
    焼付型塗料組成物。
  2. 【請求項2】(A)がウレタン架橋構造を有することを
    特徴とする請求項1に記載の一液焼付型塗料組成物。
  3. 【請求項3】(B)が脂肪族ジオール及び/または脂肪
    族トリオールから構成されるアダクト型ブロックイソシ
    アネートであることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の一液焼付型塗料組成物。
  4. 【請求項4】(B)のブロック化剤が活性メチレン系化
    合物であることを特徴とする請求項1から3の何れかに
    記載の一液焼付型塗料組成物。
  5. 【請求項5】さらに、NCO/OH比率が1/1以下で
    あることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の
    一液焼付型塗料組成物。
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